2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

プルードン・ゲセル経済学

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/08(金) 23:41:10 ID:MZeK15sd
この手のスレは何回も立ててるんだけど何故だか盛り上がらずにすぐ落ちてしまうんだよね。何故だろう?


概要説明 
.プルードンの行ったマルクス批判は今から考えれば極めて妥当だった。

プルードンの人民銀行案は今や世界各国で中央銀行として採用されている。

多様な民族のいる世界を単一の国家に包括するのは無理というプルードンの議論はJデリダ/カルチュラルスタディーズに先んじている。

プルードンの限定国家、地域連合主義は現在のEUを見れば分かるようにある程度、現実化可能だ。

プルードンの弟子、ゲゼルの減価マネーはヴェルグルとシュヴァーネンキルヘンの通貨政策で成功している。

ゲゼルの理論がなければケインズは「一般理論」が書けなかった。

ケインズが戦後の国際通貨政策として説いたバンコール案はゲセルの案を下敷きにしている。実際、『ルモンド
ディプロマティーク』などはこの政策をWTO体制に変えて採用すべきだと今でも主張している。

政府通貨の発行(もしくは通貨発行権の政府への移行)のみが唯一の赤字国債による財政破綻への解決策だと
ブキャナンやスティグリッツ主張している。問題なのはインフレだろう。減価債を使えばその問題が解消する。

ケインズ流の有効需要政策の場合、経営者が雇用者に賃金を払う→雇用者が賃金を使う(所謂、乗数効果)という
仮定に経済に対する影響が依拠しているが、BI(ベーシックインカム)を導入すればその問題が解消する。


反ケインズ三派が唱えたケインズ批判(垂直なフィリップ曲線、クラウディングアウト、政府支出は消費に影響しない)は
ゲセル理論で打ち破れる(BIは雇用ー所得の意味を無効化、拡張的財政出動ーBI額の上昇が民間投資を上昇させる
政府支出の増大が未来の増税ー減価率上昇を予想させ消費者の消費を”拡大”させる)


結論
マルクス主義亡き後、もっとも有効な新自由主義を批判できる社会主義理論はプルードン・ゲゼル理論にほかならない。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 04:20:30 ID:1+S2Vp3x
2get

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 01:40:12 ID:pRldc/N/
ふむ、やはりレスがほとんど来ないな。政治板はアホ共の煽り板になってるから
まともな議論が成立しない。経済板では学術スレに行けと言われたんだが.....

誰も来ないようだから、面白そうなネタをいくつかばら撒いておく。

現時点、下にある「消費税アップで税収は激減」(http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/economics/1116741381/
スレ、では代わりにどのような税収に基づいた財政出動なら効果的か

小野善康教授曰く「流動性保有そのものに対する課税方式である。」そうだ。つまり、貨幣で資産を蓄えると
将来、価値が減少すると思わせることが他の資産への避難、つまり有効需要を増大を生み出すことになる。

ケインズ流のインフレ政策に頼らないとすれば減価マネーの導入しかありえない。(つまりゲセルは正しかった)

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 02:24:34 ID:pRldc/N/
ネタ二つ目「マックスウェーバーにつて語ろう」スレ http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/economics/1102697127/
に対するコメント

何故、禁欲的なプロテスタンティズムが資本主義の精神を生み出しえたのか。もし、禁欲の成果(対価)が
人間関係的なものだったり(周りから慕われる良き商人だったとか)精神的なものだったなら(その者は神から
愛された正しき人であった)けして資本主義の精神は生み出しえなかった。


問題となるのは計算合理性、ある行動を経営の論理に適った行動であるかないか測量するためにはそれを
測る尺度を必要とした。つまり貨幣の普及こそがそれを可能にした。

(「資本主義手的生産様式では富は巨大な商品集積として現象する」などと言ってるマルクスには絶対理解できない)

これに絡んでハンナアレントが「財産とは、世界の特定の部分に自分の場所を占めることだけを意味した。従って財産というのは
特定の政治体に属すること、つまり集まって公的領域を構成した初夏族のうちの一つの長になること以上のことではなくそれ
以下のことでもなかった。」「私的所有物の方は本質的に永続性がなく所有者が死すべきものである以上、その死によって
滅びる。」
と書いていることは重要だ。貨幣の登場まで資本の蓄積という概念はなかった。富の巨大な集積が土地収用から始まっている
とアレントは言っているが、

同時にヴィクセルが次のように言ってることも忘れるべきでないだろう。資本とは「利子に対する貨幣額で表した元本のことであり、
この語のそれ以上の意味はこの元本概念の拡張にほかならない。ここにおいては、“全ての利子をを生む所有物―すなわち減価
償却することなくその所有者に所得を与える全ての財ないし財の複合体”に資本の定義を与えようと思う。」

つまり、日本のバブル時の地上げと同様、土地収用の裏には貨幣貸付が絡んでいるのである。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 03:19:26 ID:pRldc/N/
ネタ3つ目アニメにもなった「狼と香辛料」に絡むネタ

アニメ二話に出てきた貨幣抜きで取引を成立させる方法、今で言うところの手形取引の
手法だ。このやり方はゲセル研でWAT札の信用を生み出す手法として利用されているし(裏書と反対給付可能な
サービスを明記すること必要。最初に誰かが受け取って始めて流通し始める。制度的にmixiに近い)
プルードンが人民銀行で貨幣の代わりに発行しようとしていた手形やレオンワルラスが構想していた
ものもこの手法だ。


物語は貨幣改鋳に伴う銀の含有量減に絡んで動いてるようだが(原作どおりなら)
実際中世のころは始終貨幣の改鋳がなされた。クラウスローアバッハ著「ヴェルグル町長と自由貨幣」(自由経済研究に掲載)
によればマグデブルグ大司教ヴィヒマン大司教(1152〜1192)が彼以前では施政者の生涯に一度しか行われていなった
貨幣改鋳を年二回にし、しかも十二枚の硬貨と引き換えに9枚しか渡さない税制を施したと言っている。

その後、このような年数回の改鋳を行う貨幣がドイツ領内至る所で実施され、それらは銀貨の片面にしか彫刻を施してなかったので
ブラクテアート(片面通貨)と呼ばれた。その経済に与えた成果は絶大でいわゆるゴチック文化の礎となり、後期北欧ルネサンス
文化を生み出すまでに至る。

それがとっきょ終焉したのは15世紀のことである。時のローマ皇帝マクシミリアン帝が皇帝の権力を増大するためにローマ法
を導入。その時、ブラクアートも廃止されローマ時代を起源とする不滅硬貨が流通するようになった。

その後に起ったことといえば、領主たちによるローマ法の土地所有制度を手玉に取った土地収用、それに反対する農民たちの
反乱(、30年戦争、神聖ローマの解体と続く。(これを書くとき逆にフランスは何故中央集権化に向かったのか疑問が浮かぶが...)



6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 19:25:02 ID:EmYMgOFm
上記、5に書かれてある話は中世経済史学の世界では単なる異説にすぎません。
ブラクテアートの当時の経済に及ぼした影響は諸説あって、結論が出ていないし
ブラクテアートの廃止とローマ法の継受が関係あるのか、ローマ法継受でマク
シミリアン一世が何か決定的な役割を果たしたのか、封建領主権力の拡大と
ローマ法が関係あるのか全て仮説にすぎません。

まあ、マルクスの発展段階仮説よりは実証的に研究可能ですが

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 20:04:39 ID:kvhQX/Og
えーっと、「ツァシウス(Ulrich Zasius, 1461 -1535)とフライブルク
市法の改革」という論文
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/11904/1/ronso1210100010.pdf
によりますと

ローマ法の継受に基づく法改革は
「、一四七九年のニュルンベルクの法であった。ついで、
一四九九年のウォルムスの改革法がある。一五〇九年には
フランクフルトの最初の立法があり、一五二〇年のフライ
ブルク法は、これらにつづくものである。これらは、伝統
的なドイツ法と継受されたローマ法を結合させる試みでもあった。」

とあります。皇帝マクシミリアン(1459年3月22日 - 1519年1月12日
在位:1493年 - 1519年)ですから期間的にもあう。最後のフライブルク
法改革はマクシミリアンの没後ですが、この改革を主導したツァシゥス
を参事官に選んだのはマクシミリアンですのでこれもマクシミリアンが
主導したともいえる。

この法改革がなされた背景としては先の論文では「取引活動の活性化に
ともなう法的基盤の整備の必要性、あるいは中世的な陪審裁判所が権威
を失い、騎士階級が領邦の官僚組織に組み込まれたこと、」とある。
ここでは原因と結果が逆転してるものの>>5の内容を間接的に裏付けてくれる。

このローマ法の継受による影響としては先の論文に「ローマ法に対する土着の
法の対立は、その広範な継受が強まるにつれ増大した。その結果、一五世紀の
すえからは、口ーマ法の知識がある法曹と民衆の対立という構図をもたらすこ
とになったのである。これには、農民階層の没落と宗教改革にともなう新たな
精神が寄与していたと目される。」とあるのでローマ法の継受が地方領主の
権限拡大(宗教改革)と農民の反乱(大農民戦争)の原因ともいえなくない。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 20:24:15 ID:kvhQX/Og
プルードンはよくアナキストの源流と言われている。ただ、彼自身は国会議員に
なろうとしたこともある。どちらかというと国家機能の限定とナショナリズム批判
をした目指していたのではないか。

9 :プルードンの友:2008/02/12(火) 02:03:42 ID:2dgSdDVi
ゲゼルの減価式を支持する者ですが、減価の率はどうやって決めるのでしょうか?
状況によって変わるのでしょうか?
ゲゼルMlで聞いてもいいのですが、あちらはワット券の議論の方が盛んなようなのでこちらに書き込
みさせていただきました。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 08:55:45 ID:Ee50dF9f
まともなレスありがとうございます。
前に森野さんがそれについてゲセルがこう言っていると書いていた文章があったのですが......

何故その額になるのかその額の算定方法についての詳しい議論は日曜日ぐらいにまた書きますが
(資料検索中)
とりあえず、『自由経済研究』日本語版423ページには年5.2%の減価と書いてあります。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 20:59:27 ID:mYDCzHb3
坂本龍一が本出してたやつ?>ゲゼル通貨

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 23:48:14 ID:Ee50dF9f
『NAM生成』のことを言ってるのでしたら違います。

NAMを作った柄谷行人とゲセル研の森野栄一とは犬猿の仲なんです。
(ボルシェビキとアナキストは昔から仲が悪い)

『エンデの遺言』や『エンデの警鐘』のことを言ってるのでしたらそうです。

その関係はこういう関係です

シルビオゲセル→ルドルフシュタイナー→ミヒャルトエンデ
    ↓      
ゲセル研究会
   

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 03:17:02 ID:8nJ4cswK
>9
続きです。現在尚、資料検索中です。アーヴィング・フィッシャーがこの問題に
ついて簡潔に論じたことがあるというこがあることがわかってきました。


ゲセル自身は二つの答え方をしているようです。

P=M×V/Q においてP(価格水準)がインフレにもデフレにもならないように調整する。

各変数が意味するのは

P価格水準 M貨幣量 V貨幣の流通速度 Q国内総生産

で、Pの政府による管理(東欧諸国の破壊で信用を失う)
Qの政府による管理(ソ連の中央計画経済破壊で信用失う)

実質的にコントロール可能性あるなのはVとMとなります。

で、ゲセルが主張するにはVは現金と預金通貨からの使用料徴収によって(預金通貨の利子には税負担はない)
Mは与信に伴う税の徴収でコントロールできると見做しているわけです。

で、二番目の説明

で現金と預金通貨からの使用料の額は?というと実質利子率(流動性プレミアム)が自然利子率(投資の限界収益率)
以下に落ちる水準でということです。

流動性プレミアムとは何かというと例のゲセルのロビンソンクールソーの話で語られるものでして、

物々交換が当たり前の世界で、ある人がAさんの持ち物を借りたいとする、今度返す時には新品同様の状態で
返すと約束すると貸してくれるだろう。だが貨幣経済の世界ではそれでは貸してくれないだろう。

という話です。つまり貨幣が他の生産物に対して享受している持越し費用が掛からない分が流動性プレミアムと呼ばれるわけです。





14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 18:46:39 ID:zM2cnw4+
エコノミストの声

国の借金が大変なら日銀が買い取れば良い(長期国債買入)
という海外のエコノミストの声

● バーナンキFRB議長
    (ノーベル賞確実と言われている経済学者でデフレ問題の第一人者)

 「日銀は国債の買い取りを増やして、減税あるいはその他の財政政策
を行うべきだ。日銀の長期国債の保有額は発行済みの日銀券残高を限度
とするという日銀の自主規制は撤廃するべきだ。」

● ポール・サミュエルソン(ノーベル賞を受賞した経済学者)

 「3年間の新たな全面的な減税政策を実施するように提案する。
今後も継続して行われる公共投資は、日銀が新たに増刷する円によ
って行われるべきだ。」

(日銀が新たに増刷する円とは、日銀が長期国債を買い、それと引き
替えに出て行くお金のこと)

● ローレンス・R・クライン(ノーベル賞を受賞した経済学者)

 「私の提案は、通貨の膨張です。日銀は政府の借金(国債)を買い
取るべきです。減税をやるとよい。しかし、このような財政政策と共
に教育への投資も増やすべきだ。」



15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 20:33:08 ID:8nJ4cswK
>14

銀行が発行するお金(クレジット創造)は全て債務という形で行われるからな。(勿論、日銀のものも含めて)
これを止めるような形になるなら政府通貨でなくてもOKだ。

ただ、米国債の購入のようにそれらが達成されない支払い要求権の堆積となるなら反対だ。信用貨幣として
発行された膨大な請求権は実体経済の反対給付量をはるかに上回っているので繰り延べ以外できない。

ただ、マイナス利息通貨のみ相殺可能だ。


あと、ゲセル研ではいわゆる通貨膨張を推奨していない。

http://www.grsj.org/information/log/untitled1.htm
(「年5%減価する通貨」と「年率5%のインフレ」は、どう違うのですか?)

この文章と>13の「預金通貨からの使用料の額」の話とずれているじゃないか
と思われるがずれてない。利子収入そのものに対する課税でないので、預金の減価率は
名目利子によって相殺さるからだ。







16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/15(金) 21:31:18 ID:8nJ4cswK
名目利子率は実質利子率(流動性プレミアム)以下には下がらない。デフレ下においては
例え名目利子が0でも一般財の減価率が流動性プレミアムより高いために、市場に貨幣が
出回らない現象がある。これを流動性のわなという。


この状態になるとインフレ期待が高まるまで日銀が短期金融市場に貸し出しを増やそうが、政府が
財政出動しようがまったく影響を与えないというお手上げ状態が発生するが、そういう時にも取りえる
最後の手段がある。

通貨にマイナス利子をかけることだ。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/16(土) 11:54:03 ID:0h5p5e/h
>13

相変わらず、アーヴィングフィッシャーが行った定式化の資料が発見できてません。申し訳ありません。
ですが、代わりに小野義康教授の行っている定式を使って減価率を決定できるのでないかと思えてきました。

小野教授の著書 『不況の経済学』に基づけば

資産の利子率=収益率+流動性プレミアムである。

貨幣の利子率は収益率0なので
貨幣の利子率=流動性プレミアム

一方、実物資本の利子率は手軽に購買力に変換出来ないので
実物資本=収益率

人々が消費を減らして貯蓄を選ぶか、逆に消費を選ぶかの最適解は

流動性プレミアム=収益資産の収益率=時間選好+物価変化率
で決定し、

流動性プレミアム=時間選好率+物価変化率
を利子の基本方程式という。

さて、ここまでが小野教授の本から抜粋だがゲセル流の理論を導入してみる

金融資産の収益率はキャピタルゲインがあるので

収益率=表面金利(あるいは配当)+キャピタルゲイン

金融資産の利子率=表面金利+キャピタルゲイン+流動性プレミアム
となる。キャプタルゲインがマイナスなら流動性プレミアムが減少するので

キャピタルゲイン=流動性プレミアムとなる。

金融資産の収益率=表面金利+流動性プレミアムである。

次に小野教授によると完全雇用水準に達すると物価変化率は0になるので

完全雇用水準に対応する貨幣の流動性プレミアム=時間選好率
となる。と書いてある

われわれはここにもう一つ付け足す。

完全雇用水準に対応する貨幣の流動性プレミアム=時間選好率-減価償却率

因みに実物資本の利子率も同様で
実物資本=収益率ー減価償却率である。

実物資本の減価償却率は自然の過程なので人為的のコントロールできないが
貨幣の減価償却率は政策当局の課税による人為的なものである。
前者をN,後者をZで表わすと
収益率ー減価償却率N=表面金利(あるいは配当)+キャピタルゲイン=時間選好率-減価償却率Z+物価変化率









18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/16(土) 12:58:19 ID:0h5p5e/h
あまり経済学とは関係のない話題なのですが
プルードンゲセル主義がマルクス主義に代替しえるだけの包括性をもつということを語るため
現代思想との接点についても語ってみようと思う。

とりあえずそのためには現代思想に対するある種の整理が必要なんだけども
今はPHPから出ている『現代思想入門』の図式を足がかりにしたい。

この本の見取り図に基づいて現代思想を整理すれば

1、第二次大戦後、自由主義陣営と共産主義陣営は普遍的なヒューマニズムのモデルをめぐって争った

2現代思想はマルクス主義との距離をめぐって立場を明確にすることに苦心した

3、サルトルとルカーチは主体性を強調し下部構造仮説は破棄したが唯物史観を守ろうとした。
一方、フランクフルト学派は唯物史観という大きな物語は破棄したが理性のもつ陥穽そのものを問題とした。

4、60年代以降、ポスト工業化の中で従来のモデルが通用しなくなり、新たな思想が要請された。ボードリヤールは
消費財の記号的特性に着目し、レヴイストロースは無意識の構造をフーコーは内面的な規律の権力作用を分析した

5、構造主義的な知そのものの構造、社会システムの中での自己言及そのものの作用に次第に視点が向かい構造主義を
脱構築する思想が生まれてきた。デリダは主体の意図が事後的に再構成されたものであることに着目、主たる読みの再現前
が抑圧しようとした別な読みの可能性示唆する。ドゥルーズはエディプス三角形ー資本主義に秩序化されない人々の群れを
動かす欲動の偶発的な流れに着目する。

6、ポスト冷戦後マルクス主義との距離をとるために複雑化せざるをえなかったポストモダン哲学のウケが悪くなり、新自由主義
アメリカ一国主義の暴走を前に新たな分析が要求されろうようになってきた。主立って二つの流れがある。一つは英語圏で生まれた
リベラリズム系の「正義論」を軸とする流れ国家による財の分配と競争の両立を説くロルーズ、国家の役割を財に対する権限保障と
公正な移転に限定しようとするノージック、個人は文化的共同体の中でしか自己を形成できないとするサンデル、マッキンタイヤー
などのコミュニタリズム、リベラリズムの基礎付けを拒否しプルアグマティックな姿勢に徹するローティ

7、もう一つの流れはメインストリームの流れから排除.抑圧された文化的他者に注目するカルチュラルスタディーズやポストコロニヤル
スタディーズの流れ

8、アントニオネグリは「資本」の脱属領化と諸主体のノマド化の可能性を示したドゥルーズの議論を参照にしながら帝国的な法秩序と
情報ネットワークを世界各国の群集=マルチチュードがゲリラ的に乗っ取れないかと構想する。


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/16(土) 13:42:27 ID:0h5p5e/h
さて、以上の話とプルードンゲセル主義との接点を考えてみるとこうなる。

1、プルードンゲセル主義はマルクス主義でないのでマルクスとの位置関係は気にしなくても良い。

2、生産諸関係を軸に理論を形成していないのでその時その時の資本主義の形態に合わせて理論を
でっち上げなくても良い

3、フランクフルト学派のように理性そのものを問題化せず、理性の未完の可能性を見ている。そういう意味では
ハバーマス的

4、デリダ的な脱構築を思考の戦略と見做さず、ある特定の思考がコミュニケーションネットワークの中で伝播(郵便的誤配)
され、受容されてゆく中での時空的差異に基づく異化作用と見ている

5、抑圧された別な解釈の可能性に気づくということそのものがリスク社会の中での再帰的振る舞いを通じた普遍化過程と見做している

6、普遍性をアプリオリな前提と見做さず、次第に構成さてゆく事後的なものと見る。

7、競争と社会的分配は対立しないと見ている。ここはローティと一緒。社会的分配に大きな政府は必要でないと思っている。ここは
ノージックと一緒

8、人間が社会的に構成された生命体であることは否定しないが、社会システムはより普遍的な汎用性のあるシステムを目指して
進化するものと見ている。

9、人間が社会の構成素で理性の自己言及が内的規範であることを否定しないが同時に敢えてそのことをエポケーして方法論的
個人主義を取ることに意味があると見ている

10、自己言及は他者関係の中での多様なリスクに対応するために戦略的な対応を取らざるをえず単一のディシプリに収斂しないし
反復もしない。

11、社会諸関係は複線的な意味内容を持つので未来は読めない。自己言及は複雑性を収斂し単純なものを目指すが実際の社会関係
の力学作用を十全に説明し尽くすことはない。

12、社会システムが閉じているとは認識レベルだけで、その構成員が誰かという設問さえまともに答えられない。社会構成員が起こす
行為並びに言及はどちらも想定範囲を超えて誤配され思ってなかった他者との接続を生み出す。それが社会システムがより普遍的な
ものを目指して進化する原因である。

13、歴史をある物語的な配置の中に整理することは可能である。だが、それは歴史=物語ということを表わさないし、歴史を未来予測に使える
わけでも、現段階の社会的処方箋を見出せるわけでもない。


20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/16(土) 13:53:43 ID:0h5p5e/h
最後に14、マルクス主義から生まれた多様な思想群(マルクスの亡霊)について

14、マルクスの亡霊は無視するのでも退治するのでもない。そこにはマルクス思想によって抑圧された
多様な社会主義・社会改革思想のヒントが無数にあり、プルードン派のために利用できるものは利用する。
そしてマルクスそのものに対置してゆく。


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 01:14:05 ID:J/RazAsd

「マルクス理論の出発点は「労働力は一つの商品である」という命題である。マルクスは、
彼と同時代の国民経済学の文献から継承した。けれど彼はこの命題を基礎付けておらず、
アプリオリに正しいと見做している。おそらくこの命題は資本主義が人間を酷使することへの
怒りを表明しようとした一人の人間から生まれたのだろう。だが、マルクスの場合、この命題が
理論の中枢を構成しているがゆえに、正しいのかどうか厳密に検討する必要がある。

労働する意思を持たない労働力は、何になるのか。労働者が労働力を行使しない場合、この
労働力は事業家にとって役に立つだろうか。また労働力を欠如させた労働する意思も事業家
にとって何の役立つのだろうか。つまり意思と力の合体が生産物の提供を行うのである。
事業家にとって需要なのはこの生産物である。事業家は労働力を購入するのでなく
労働生産物を購入するのである。事業家が労働者を雇用する場合、労働者から期待できる
生産物の提供量を基準にして貨幣提供量を決定する。他方、労働者の方も自分の労働生産物
を基準にして賃金要求を決定するのである。」

シルビオ・ゲセル『搾取とその原因、そしてそれとの闘争-私の資本理論とマルクスの資本理論の対決』より

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 08:21:52 ID:PVUMIE14
哀れwww

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 08:25:02 ID://lH517x
>19

誤「ローティと一緒」→正「ロルーズと一緒」

>18
誤「プルアグマティック」→正「プラグマティック」

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 08:46:53 ID://lH517x
>17は結局、πl分析で完全雇用均衡に達する、貨幣量mと租税率があるとこう言いたいのかな?

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 21:33:25 ID:wQeYRg+G
妙だよね。このスレが少しでも上がると「マルクス経済学.マルクス主義」が必ず
上に出ようとする。そこまで対抗意識持たれると逆に光栄だと思った方がいいの
かな。

26 :プルードンの友:2008/03/18(火) 20:33:14 ID:YP0iZ9DA
>>10
>とりあえず、『自由経済研究』日本語版423ページには年5.2%の減価と書いてあります。

遅くなりましたが、レスありがとうございました。
一週間に1パーセント減価するということですね。
計算だと(数字上は)20年でゼロになるということでしょうか?
20年を一世代と考えると数値が一致するので、人口論的なアプローチとも関連性があるような気もします。

ゲゼルのテクストを自分でも調べてみます。

追記:
複利を基盤にした経済は基本的に、長期的に見た際のインフレと定期的な恐慌で暴力的に「減価」しているとも
言えると思いますが、どうでしょうか?





27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:07:48 ID:oYva8v0d
>26
久しぶりのレスありがとうございます。このまま下がるだけなのか
と思っていたところでした。

>長期的に見た際のインフレと定期的な恐慌で暴力的に「減価」しているとも
>言えると思いますが、どうでしょうか?

そうだと思います。さらに付け加えれば、
ケィンズのインフレ政策は減価マネーより導入しやすい
考えた上でのことだと思っています。

で、実のところケィンズによるゲセル批判が有効性を欠くと思えるのは
ケィンズ流のインフレ政策をもってしても貨幣が流動性保持手段であることを
やめないことによって逆にゲセルの正しさを証明してしまっているという点です。

(ケィンズ曰く「流動性保持手段は貨幣のみでない、よって貨幣を減価した場合
別なものが貨幣の代わりとなるだろう。」)

で、この話が実は何故「一週間に1パーセント減価」なのかという話と
関係してきます。減価スピードがどれぐらい大きくなった場合、貨幣が
他の代補手段にとって変わりえるのか?その限界値がどうやら「年5.2%」
らしいのです。(少なくてもアーヴィング・フッィシャーはそう見ている)







28 :プルードンの友:2008/04/09(水) 11:41:26 ID:QX92QbBF
『自由的経済秩序』を読み始めました。
興味深かったのは、エヴァという国際銀行券のアイデアです。
これは現在のユーロのようなものですが、各国民通貨は捨象されないで残ります。(エヴァの流通量はその国の国民通貨の20パーセントと想定されています。p536)
アジアの統一通貨に適応するといいのではないでしょうか。

追記:
エヴァ(世界通貨同盟の通貨単位)は減価式ではないようです。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 03:33:04 ID:6sSBMxrT
ぷるぷる

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 03:43:24 ID:0KhtJqO5
げせげせ

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 00:25:28 ID:8aIHQzA0
インフレターゲットよりも強力そうだな>減価する貨幣
貨幣の強制減価という期待に頼らないだけに手法なだけに

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/30(金) 14:35:33 ID:RVpJ96Iz
アナキストが社会改良主義者と連帯するwついにその矛盾も自らの無意味を告げたか(ゲラ

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/30(金) 14:36:10 ID:RVpJ96Iz
スパイだらけのゆとりなスレだなw

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 14:57:50 ID:e9upHrbE
ぷるぷるぷるぷる
ぷるぷるぷるぷる

ぷるじょあじー!

>>31
俺は経済あんま詳しくねんだけどよ、
政府が定期的に通貨を発行することで減価させるのは難しいリスクがあるの?

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/03(木) 03:13:41 ID:V2fxVdkg
>31
インフレになる。減価→交換関係は弄らないので所得税や資産課税と同等の
効果がある

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 16:33:39 ID:Wt1Uw8eW
>>35
利子がつかづ減価もせず時間が経つにつれて貨幣が増加し相対的に減価していく貨幣はありえますか?
減価するとなると、資産的な面で老後の貯えなどは金銭ではなく不動産等になるのでしょうか?
或いは、その様な心配のない社会になるのでしょうか?
そもそも、減価する貨幣となると不必要なものまで買ってしまい、余計大量生産大量消費社会になるのではないでしょうか?
産業社会は大資本を必要とすると思いますが、資本の運動はどう変化していくのでしょうか?

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 08:37:33 ID:3gwHbW9u
プルードンを今知った。

リーマンショック→ベーシックインカム→減価通貨→プルードン。
と、道のりは長かった。

ちょろっと見た感じでは、
言葉使いのセンスがある。

27 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)