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モーム『人間の絆』を購読するスレ

1 :名無しさん@英語勉強中:2008/06/08(日) 00:16:34
このスレは、Somerset MaughamのOf Human Bondage
をちっとっつ訳していくスレである。
テキストはここにある。
http://www.scribd.com/doc/2429527/Of-Human-Bondage

219 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/05(土) 03:17:39
>>218
彼はまるで中の誰かに聞かせまいとするように、いたわるようにノブを回した。
それからゆっくりドアを押して開けた。彼は戸口にちょっと立つと、初めて
中に入る勇気が出た。彼はもう怖がってはいなかった。それでも妙な感じだった。
彼は後ろ手でドアを閉めた。日よけは引かれていて、部屋は一月の午後の
冷たい日差しの中で暗かった。化粧テーブルの上にはケアリー夫人のブラシ
と手鏡があった。小さな整理箱の中にはヘアピンがあった。暖炉の上の棚には
彼の写真が一枚あった。そして父親のも一枚あった。母親がいないときは
よく部屋に来たものだった。しかし今は違っていた。椅子を見ても何か奇妙
だった。ベッドはまるで誰かがその夜眠るかのように整えられていた。
枕の上の箱には寝巻きが入っていた。


220 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/05(土) 18:25:08
>>218
中にいる者に聞かれまいとでもするかのようにそっとノブを回し、ゆっくりとドアを押し開けた。
フィリップはしばらくの間敷居の上に立ち、やがて勇気を出して中に入った。
今は恐怖心もなかったが、部屋はよそよそしい感じがした。
フィリップは後ろ手にドアを閉めた。
ブラインドが下ろされ、部屋は、一月の午後の冷たい光を遮って暗かった。
鏡台の上にケアリー夫人のブラシと手鏡があった。
小さなトレイの中にはヘアピンがあった。
マントルピースの上に、フィリップの写真と父の写真があった。
これまでも母がいないとき、よくこの部屋に入り込んでいたのだが、今は何かが違う。
椅子の色や形もどこか違和感があった。
今夜誰か寝る者があるかのようにベッドが整えられ、枕の上のケースに寝巻きが入れられてあった。

221 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/05(土) 18:27:41
次の課題です。

Philip opened a large cupboard filled with dresses and stepping in,
took as many of them as he could in his arms and buried his face in
them. They smelt of the scent his mother used. Then he pulled open
the drawers, filled with his mother's things, and looked at them:
there were lavender bags among the linen, and their scent was fresh
and pleasant. The strangeness of the room left it, and it seemed to
him that his mother had just gone out for a walk. She would be in
presently and would come upstairs to have nursery tea with him.
And he seemed to feel her kiss on his lips.

It was not true that he would never see her again. It was not
true simply because it was impossible. He climbed up on the
bed and put his head on the pillow. He lay there quite still.

222 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/05(土) 21:54:40
>>69
村上春樹のキャッチャーインザライは中々のカス訳らしいぞ。
文章自体は流石にうまいが。
本人も自覚してたのか…

223 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/06(日) 00:48:22
>>221
フィリップは洋服でいっぱいの大きな洋服棚を開けると中へ入った。
手に取れるだけ多くの服を取り、顔を埋めた。服には母親の残り香があった。
それから引き出しを開けると、中は母親の物で一杯で、それを見つめた。
下着の中にラベンダー入りの香り袋があった。その香りは爽やかで心地良かった。
部屋の奇妙さがその香りを残したのだ。彼には母親がちょうど散歩に出かけた
あとのように思えた。彼女はまもなく戻り、彼と子供用のお茶を飲みに
二階へくるだろうと。
そして彼は彼女にキスされたように感じた。
彼が彼女にもう二度と会えないというのは真実ではなかった.
ただ不可能だからというのは会えない理由にはならなかった。
彼はベッドに這い上がると枕に頭を置いた。彼はそこでただ静かに横たわっていた。

224 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/06(日) 18:55:42
>>221

フィリップはドレスでいっぱいの大きな押入れを開け、
中に入り、手に取れるだけのドレスを手にしてそこに顔を埋めた。
母が使っていた香水の匂いがした。
それから母の小物衣類がぎっしり詰まった引き出しを開けて中を見た。
ラベンダーの匂い袋が肌着に挟まれていた。さわやかで素敵な香りがした。
部屋のよそよそしさは消え、母はちょっと散歩に出掛けただけなのだという気がした。
そしてすぐ戻ってきて二階に上がって一緒にお茶とおやつをいただくのだ。
フィリップは唇に母の口づけを感じた。
もう会えないなんて嘘だ。そんなのありえない、だから嘘だ。
フィリップはベッドによじ登り枕に頭を載せた。
じっと横になったまま少しも動かなかった。

225 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/06(日) 19:01:44
章が変わります。

IV

PHILIP parted from Emma with tears, but the journey to Blackstable
amused him, and, when they arrived, he was resigned and cheerful.
Blackstable was sixty miles from London. Giving their luggage to
a porter, Mr. Carey set out to walk with Philip to the vicarage;
it took them little more than five minutes, and, when they reached it,
Philip suddenly remembered the gate. It was red and five-barred:
it swung both ways on easy hinges; and it was possible, though
forbidden, to swing backwards and forwards on it. They walked
through the garden to the front-door. This was only used by visitors
and on Sundays, and on special occasions, as when the Vicar went
up to London or came back. The traffic of the house took place
through a side-door, and there was a back door as well for
the gardener and for beggars and tramps. It was a fairly large
house of yellow brick, with a red roof, built about five and
twenty years before in an ecclesiastical style. The front-door
was like a church porch, and the drawing-room windows were gothic.

226 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/06(日) 19:10:09
>>222
「…の誤訳を指摘するスレ」とかないですかね。
結構盛り上がりそうな気がする。
まあ一つ間違えれば大喧嘩になるかもしれないけど…。本人降臨とか…。

227 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/06(日) 19:38:31
>>226
以前あったけど、スレッドを一つ使い切ったあと
新スレが立たないまま今に至る

228 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/06(日) 19:41:54
ああお恥ずかしい限り…。(´・ω・`)

229 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/07(月) 00:09:14
>>225
フィリップは泣いてエマと分かれた。しかし彼はブラックステイブルへの
旅を楽しんで、彼らが着いたころには、もう成り行き任せだと思い、快活
だった。ブラックステイブルはロンドンから60マイルのところにあった。
荷物運びに手荷物を渡すと、ケアリー氏は司祭館へフィリップと共に歩き
始めた。5分足らずで着くと、フィリップは突然門を思い出した。それは赤く
て5本の棒がついていて、簡単なちょうつがいで両方向に回転した。
禁じられてはいたが、それに乗って前や後ろに行ったり来たりできた。
彼らは門を抜けて正面玄関に向かった。ここは来客があったときや、日曜日や、
特別な場合、たとえば司祭がロンドンに行き来するときにだけ使われた。
家の普段の通行には脇の入り口が使われ、庭師やホームレスや流れ者用の
裏口もあった。
家はかなり大きく、黄色のレンガ作りで、屋根は赤く、教会様式で約25年
前に建てられた。正面玄関は教会の玄関のようで上品な窓はゴシック様式だった。


230 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/07(月) 19:08:41
>>225

フィリップは涙を流してエマと別れたが、ブラックステーブルへの道のりは楽しく、
到着したときには、もう未練もなくはしゃいでいた。
ブラックステーブルはロンドンから六十マイルのところにあった。
荷物を係に持たせ、ケアリー氏はフィリップと司祭館まで歩いた。
五分少々かかった。着いてみると家の門扉に見覚えがあった。赤くて閂が五本ある門扉だ。
簡単なしつらえの蝶番で、押しても引いても開く。
きつく止められてはいたが、その気になればしがみついてぶらんぶらんと漕いで遊ぶこともできた。
二人は庭を歩いて正面玄関まで来た。
ここを使うのは来客時と日曜日と、司祭がロンドンに出向いたり戻ってきたりするときのような特別な用向きのあるときだけだった。
家の出入りは横手口から行った。裏口もあって、これは庭師用であり乞食、浮浪者用だった。
およそ二十五年前に建てられた、赤い屋根と黄色い煉瓦の随分と大きな教会様式の家だった。
正面玄関は教会のように屋根が張り出していて、客間の窓はゴチック風だった。

231 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/07(月) 19:13:37
次の課題です。

Mrs. Carey, knowing by what train they were coming, waited in the
drawing-room and listened for the click of the gate. When she heard
it she went to the door.
"There's Aunt Louisa" said Mr. Carey, when he saw her. "Run and give
her a kiss."
Philip started to run, awkwardly, trailing his club-foot, and then
stopped. Mrs. Carey was a little, shrivelled woman of the same age
as her husband, with a face extraordinarily filled with deep wrinkles,
and pale blue eyes. Her gray hair was arranged in ringlets according
to the fashion of her youth. She wore a black dress, and her only
ornament was a gold chain, from which hung a cross. She had a shy
manner and a gentle voice.
"Did you walk, William?" she said, almost reproachfully, as she
kissed her husband.
"I didn't think of it," he answered, with a glance at his nephew.
"It didn't hurt you to walk, Philip, did it?" she asked the child.
"No. I always walk."

232 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/08(火) 02:48:48
>>231
ケアリー夫人はどの列車に乗るか分かっていたので、居間で待って門の開く音を聞いた。
彼女はそれを聞くとドアへ向かった。
「ルイーザおばさんだよ。」とケアリー氏は言って彼女を見た。
「駆け寄って彼女にキスしなさい。」
フィリップは折れ曲がった脚を引きずりながらぶざまに走り始め、そして
立ち止まった。ケアリー夫人は夫と同じくらいの年で、しおれた女性だった。
顔中深いしわだらけで、目は薄い青色だった。白髪は彼女の若いときの流行
らしく長い髪を巻いてあった。
黒いドレスを着ていて、彼女の彼女の唯一のアクセサリーは十字架の金の
鎖だけだった。恥ずかしがりやで優しい声をしていた。
「歩いて来たの。ウィリアム。」と夫にキスしながらとがめるように
言った。「脚のことは考えなかったよ。」
甥をちらっと見て彼は答えた。
「歩いて怪我しなかったわよね、フィリップ。」と彼女は子供に尋ねた。
「はい、いつも歩いてますから。」





233 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/08(火) 19:35:23
>>231
二人が何時の列車で来るか知っていたケアリー夫人は、客間で門扉の掛金の鳴る音を待っていた。
そしてその音が聞こえると夫人は玄関に出た。
夫人の姿を見つけたケアリー氏は言った。「ルイーザ伯母さんだ。駈けて行ってキスしておいで」
フィリップは、曲がった足を引きずりながらぎこちなく駈け始め、伯母の前まで来て止まった。
ケアリー夫人は小柄な上に老化で身の詰まった女性で、
夫と同い年だったが顔は並外れて皺くちゃで、眼は薄青かった。
白髪交じりの髪は娘時代の流行そのままにカールしてあった。
黒い服を着ていて、装飾品といえば金鎖の十字架のペンダントだけだった。
物腰は控えめで声は穏やかだった。
「ここまで歩いてきたの?」夫にキスしながらも、口調は非難に近い。
「気が利かなかったな」ケアリー氏は答えながら甥を目で追った。
「足は痛くなかった、フィリップ君?」夫人がフィリップに尋ねた。
「いつも歩いてるから大丈夫です」

234 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/08(火) 19:38:31
次の課題です。

He was a little surprised at their conversation. Aunt Louisa told him
to come in, and they entered the hall. It was paved with red and yellow
tiles, on which alternately were a Greek Cross and the Lamb of God.
An imposing staircase led out of the hall. It was of polished pine,
with a peculiar smell, and had been put in because fortunately, when
the church was reseated, enough wood remained over. The balusters
were decorated with emblems of the Four Evangelists.
"I've had the stove lighted as I thought you'd be cold after your
journey," said Mrs. Carey.
It was a large black stove that stood in the hall and was only lighted
if the weather was very bad and the Vicar had a cold. It was not
lighted if Mrs. Carey had a cold. Coal was expensive. Besides, Mary
Ann, the maid, didn't like fires all over the place. If they wanted
all them fires they must keep a second girl. In the winter Mr. and
Mrs. Carey lived in the dining-room so that one fire should do, and
in the summer they could not get out of the habit, so the drawing-room
was used only by Mr. Carey on Sunday afternoons for his nap. But
every Saturday he had a fire in the study so that he could write
his sermon.

235 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/09(水) 03:16:40
>>234
彼は会話に少し驚いた。ルイーザ伯母さんは彼に中に入るよう言い、そろって
玄関の広間に入った。赤と黄色のタイルで床は敷き詰められ、その上には互い違いに
ギリシア十字とキリストの模様が入っていた。立派な階段が玄関の広間から二階へ延びて
いた。それは光沢のある松材で出来ていて松特有の匂いがした。これが取り付け
られたのは、幸運にも教会の椅子を新しく交換とき、十分な木材が残ったから
だった。手すり子は四福音伝道者の紋章で飾られていた。
「旅のあと寒いと思ってストーブを点けさせたわ。」
とケアリー夫人が言った。それは玄関の広間に鎮座する黒くて大きなストーブで、
天気がとても悪いか司祭が風邪を引いたときだけ点けた。
夫人が風邪を引いても点けなかった。石炭は高かったのだ。そのうえ、
メイドのメアリーアンはあちこちに火の気があるのを嫌っていた。
もし夫妻が常に火を望むなら、もうひとりメイドを雇う必要があるだろう。
冬にはケアリー夫妻はひとつの火で済ませるように食堂で暮らし、
夏にもその習慣から抜け出すことは出来なかった。
だから客間が使われたのはケアリー氏が日曜の午後昼寝をするときだけだった。
しかし毎週土曜日、教会でする説教を起草するときには火があった。





236 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/09(水) 03:23:58
>>235
訂正
最後の行を下のように変更
 しかし毎週土曜日、教会でする説教を起草するためには暖を取った。 

237 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/09(水) 03:27:20
>>236
暖を取るという言葉をもっと上手く使うべきでした。


238 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/09(水) 18:30:15
>>234
フィリップは二人の会話に少しびっくりしていた。
伯母のルイーザに促され二人は玄関に入った。
玄関は赤と黄色のタイルが張られ、タイルにはギリシア十字と神の子羊が交互に描かれていた。
風格のある階段が玄関から続いている。
この階段は光沢出しした松で作られており、特有の香りがした。
教会の椅子を取り換えたときにたまたまかなり木材が余り、それを使って作りつけたものだ。
手すりを支える羽目板には、四大福音史家の紋章がしつらえてあった。
「長旅でさぞ冷えたでしょう。暖炉に火を入れておきましたよ」夫人が言った。
玄関の暖炉は黒くて大きなものだったが、悪天候の日と祭司が風邪を引いたときしか使わなかった。
夫人が風邪を引いたときは使わなかった。
石炭は高く、しかも家政婦のメアリー・アンが家中で火を使うことを好まなかった。そんなことをするともう一人家政婦が要る。
冬の間は炉一つで済ませるために夫妻は昼夜を食堂で過ごした。
夏は夏で、惰性でそのまま食堂を使っていたため、客間を使うのは日曜の午後、ケアリー氏が昼寝をするときだけだった。
しかし毎週土曜日は氏が書斎の暖炉に火をくべ説教の原稿を書いた。

239 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/09(水) 18:34:57
次の課題です。

Aunt Louisa took Philip upstairs and showed him into a tiny bed-room
that looked out on the drive. Immediately in front of the window was
a large tree, which Philip remembered now because the branches were
so low that it was possible to climb quite high up it.
"A small room for a small boy," said Mrs. Carey. "You won't be
frightened at sleeping alone?"
"Oh, no."
On his first visit to the vicarage he had come with his nurse, and
Mrs. Carey had had little to do with him. She looked at him now with
some uncertainty.
"Can you wash your own hands, or shall I wash them for you?"
"I can wash myself," he answered firmly.
"Well, I shall look at them when you come down to tea," said Mrs. Carey.

240 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/10(木) 06:57:34
>>239
ルイーザ伯母さんはフィリップを二階へ連れて行き、彼を車道に面した
ちっぽけな寝室に案内した。窓の前には木があり、フィリップはもう
思い出していたが、枝の位置がとても低いのでその木を高くまで登ることができた。
「ちいさな子にはちいさな部屋よ。」とケアリー夫人は言った。
「一人で寝て怖くないの。」
「いいえ、怖くないです。」
牧師館を最初に尋ねたときは、彼は乳母と来た。ケアリー夫人は
ほとんど彼に関わらなかった。彼女は今や彼を半信半疑で見ていた。
「手は自分で洗えるのそれとも私が洗いましょうか。」
「自分で洗えます。」彼はきっぱり
と答えた。
「それじゃ、お茶を飲みに下に来たら手を見ますよ。」とケアリー夫人が言った。





241 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/10(木) 18:38:57
>>239
伯母のルイーザはフィリップを連れて二階へ上がり、車寄せに面した小さな寝室へ案内した。
窓のすぐ目の前にこれも見覚えのある大きな木があった。
枝が低く垂れ下がり上のほうまでよじ登って行ける木だ。
夫人が言った。「小さいんだから小さい部屋よ。夜は一人で寝られる?怖くない?」
「はい」
以前司祭館に来たときは乳母と一緒だったので、夫人にはあまりすることもなかった。
いまフィリップを見る目はいくぶん落ち着かない。
「おてては一人で洗える?洗ってあげようか」
「洗えます」しっかり返事をする。
「じゃあ、お茶に下りてくるときはおててを見させてね」

242 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/10(木) 18:43:48
次の課題です。

She knew nothing about children. After it was settled that Philip
should come down to Blackstable, Mrs. Carey had thought much how she
should treat him; she was anxious to do her duty; but now he was there
she found herself just as shy of him as he was of her. She hoped he
would not be noisy and rough, because her husband did not like rough
and noisy boys. Mrs. Carey made an excuse to leave Philip alone, but
in a moment came back and knocked at the door; she asked him, without
coming in, if he could pour out the water himself. Then she went
downstairs and rang the bell for tea.
The dining-room, large and well-proportioned, had windows on two sides
of it, with heavy curtains of red rep; there was a big table in the
middle; and at one end an imposing mahogany sideboard with a
looking-glass in it. In one corner stood a harmonium. On each side of
the fireplace were chairs covered in stamped leather, each with an
antimacassar; one had arms and was called the husband, and the other
had none and was called the wife. Mrs. Carey never sat in the
arm-chair: she said she preferred a chair that was not too comfortable;
there was always a lot to do, and if her chair had had arms she might
not be so ready to leave it.

243 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/11(金) 04:32:35
>>242
彼女は子供について何も知らなかった。フィリップがブラックステイブルに
来るのが決まったあと、ケアリー夫人は彼をどう扱うべきかについてかなり考えた。
そして彼女は本分を尽くしたいと思った。しかしもう彼は目の前にいた。
彼女はフィリップが彼女に対してはにかむのと同じように彼をはにかんでいる
のに気づいた。彼女は彼がやかましくて乱暴でないよう望んだ、というのは
彼女の夫がそんな少年を好きではなかったからだ。
ケアリー夫人は言い訳をいってフィリップをひとりにした。しかしすぐに
もどって来て、ドアをノックした。そして部屋に入らないまま、自分で湯を
注ぐことができるかどうか尋ねた。
それから彼女は下に降りて、お茶の時間を知らせる呼び鈴をならした。
食堂は大きくてよく均整がとれており、両側に窓があり、赤い横畝織物生地
の厚いカーテンがかかっていた。中央には大きなテーブルがあった。
そして部屋の片端には中に鏡のついたりっぱなマホガニー材の食器棚があった。
また、部屋かどには足踏みオルガンがあった。暖炉の両側にはそれぞれ椅子があり、型押し
された皮張りで椅子カバーがかかっていた。
一方の椅子には肘掛があり夫と呼ばれ、もう一方のない方は妻と呼ばれた。
ケアリー夫人は決して肘掛椅子には座らなかった。
彼女はあまり快適過ぎない椅子が好きだと言った。
いつもやらなけらばならないことが多くあった。そしてもし肘掛椅子に
座るなら、そこから立ち退き難くなるかもしれなかったのだ。

244 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/11(金) 17:52:47
>>242
伯母は子供のことが何も分からない。ブラックステーブルにフィリップが来ることが決まり、
ケアリー夫人は世話の仕方をあれこれ考え、自分の責任を果たそうと張り切っていた。
しかしいざ来てみると、自分もフィリップと同じように遠慮がちになってしまっている。
夫はがさつでうるさい子供が嫌いなので、フィリップがそういう子だったら困るなと思っていた。
ケアリー夫人は用事があると言ってフィリップを残し部屋を離れたが、すぐ戻って来てドアをノックし、
部屋の外から、水は自分で出せる?と聞いた。
そして階下へ下り、鐘を鳴らしてお茶の時間を告げた。
食堂は大きく、調度類を上手に配置してあった。壁の二方に窓があり、横畝織の赤いカーテンは重そうだった。
真ん中に大きなテーブルがあり、部屋の端にある風格のあるマホガニーの食器棚は中に鏡がかかっていた。
部屋の隅に旧時代風のオルガンがあった。
暖炉の両側にはそれぞれ型抜きした革を張った椅子があり、背覆いが掛けられていた。
一つは肘掛け付きで旦那椅子、肘掛けのないほうは嫁椅子と呼ばれていた。
ケアリー夫人は肘掛け付きには座らなかった。
便利過ぎない椅子のほうがいいとよく言っていた。
家事がたくさんあるのに肘掛けなんか付いてたらいつまでもぐずぐずして椅子から立ち上がれなくなる、のだそうだ。

245 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/11(金) 18:00:32
次の課題です。

Mr. Carey was making up the fire when Philip came in, and he pointed
out to his nephew that there were two pokers. One was large and bright
and polished and unused, and was called the Vicar; and the other,
which was much smaller and had evidently passed through many fires,
was called the Curate.
"What are we waiting for?" said Mr. Carey.
"I told Mary Ann to make you an egg. I thought you'd be hungry after
your journey."
Mrs. Carey thought the journey from London to Blackstable very tiring.
She seldom travelled herself, for the living was only three hundred a
year, and, when her husband wanted a holiday, since there was not
money for two, he went by himself. He was very fond of Church
Congresses and usually managed to go up to London once a year; and
once he had been to Paris for the exhibition, and two or three times
to Switzerland. Mary Ann brought in the egg, and they sat down. The
chair was much too low for Philip, and for a moment neither Mr. Carey
nor his wife knew what to do.
"I'll put some books under him," said Mary Ann.
She took from the top of the harmonium the large Bible and the
prayer-book from which the Vicar was accustomed to read prayers, and
put them on Philip's chair.

246 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/12(土) 01:46:12
>>245
フィリップが入って来るとケアリー氏は暖炉の火を熾していた。彼は甥に二本
の火かき棒がある事を指摘した。一本は大きく、輝き、磨かれ、使われていなくて、
司祭と呼ばれ、もう一本はずっと小さく明らかに多くの火をくぐり抜けていて
司祭助手と呼ばれていた。
「何を待っているんだい。」とケアリー氏が言った。
「メアリーアンにあなたのために卵料理を作るよう言いました。旅行でお腹が
すいてるだろうと思いました。」
ケアリー夫人はロンドンからブラックステイブルへの旅がとても疲れると
思ったのだ。彼女自身はめったに旅行をしなかった。というのは生活費が
年にたった300ポンドしかなかったからだ。夫が休暇に旅行したいときは、
二人分のお金が無かったので、彼は一人で行った。彼はとても教会の総会議
が好きで、年に一度はロンドンへたいていなんとか上京した。一度パリへ
展覧会を見に行ったことがあった。そしてスイスにも2、3回行った事
があった。
メアリーアンが卵料理を持って来て、みんなは腰掛けた。椅子がフィリップ
にはあまりに低かったので、ちょっとの間ケアリー夫妻は二人ともどうしたら
いいか分からなかった。
「フィリップの尻に何冊か本を敷きましょう。」とメアリーアンは言った。
彼女は足踏みオルガンの上から大きな聖書と司祭が祈りの言葉を読みなれている
祈祷書を取ると、フィリップの椅子の上に置いた。

247 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/12(土) 16:51:07
>>245
フィリップが部屋に入っていくと、ケアリー氏が火を起こしているところだった。
氏は甥に、火掻き棒は二本あると教えてくれた。
一つは大きくて明るくて光ってて全然使ってなくて司祭棒、
もう一つはもっと小さくて何度も火を掻いた跡があって副司祭棒と呼ばれていた。
「今日は何かな」ケアリー氏が聞いた。
「長旅でお腹が空いてると思ってメアリー・アンに卵を茹でてもらってるの」
ロンドンからブラックステーブルまで来るのは大変な苦難行だとケアリー夫人は思っていたのだ。
自身はほとんど旅行したことがない。
年収三百ポンドで、旅行したいときは、二人分の費用がないため夫一人で出掛けた。
夫は教会会議が大好きで、たいてい年に一度はやりくりをつけてロンドンまで上京した。
一度万博を見にパリに行ったこともあった。二、三度スイスに行ったこともあった。
メアリー・アンが卵を持って入って来て、皆が座った。
椅子はフィリップには低すぎたが、ケアリー氏も妻もすぐにはどうしていいか分からない。
「本を敷きましょう」メアリー・アンが言った。
メアリー・アンはオルガンの上からふだん司祭が祈祷をするのに使っている大きな聖書と祈祷書を取ってきて、
フィリップの椅子の上に置いた。

248 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/12(土) 16:55:15
次の課題です。

"Oh, William, he can't sit on the Bible," said Mrs. Carey, in a
shocked tone. "Couldn't you get him some books out of the study?"
Mr. Carey considered the question for an instant.
"I don't think it matters this once if you put the prayer-book on the
top, Mary Ann," he said. "The book of Common Prayer is the composition
of men like ourselves. It has no claim to divine authorship."
"I hadn't thought of that, William," said Aunt Louisa.
Philip perched himself on the books, and the Vicar, having said grace,
cut the top off his egg.
"There," he said, handing it to Philip, "you can eat my top if you
like."
Philip would have liked an egg to himself, but he was not offered one,
so took what he could.
"How have the chickens been laying since I went away?" asked the Vicar.
"Oh, they've been dreadful, only one or two a day."
"How did you like that top, Philip?" asked his uncle.
"Very much, thank you."
"You shall have another one on Sunday afternoon."
Mr. Carey always had a boiled egg at tea on Sunday, so that he might
be fortified for the evening service.

249 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/12(土) 17:05:27
リーダーズ英和辞典によると

curate
1 (教区の)牧師補(rectorまたはvicarの代理または助手)、(英国国教)副牧師、(カト)助任司祭;(古)(一般に)聖職者(clergyman)
2 (口)小型火かき棒

だそうです。どうしたらいいものか。

250 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/12(土) 17:23:01
ここまで「司祭」としてきましたが、「牧師」に変更します。

curate = 棒串、とか。
やっぱり駄目だな…。

251 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/13(日) 04:56:33
>>248
「まあ、ウィリアム。聖書には座れないわ。」と驚いた口調でケアリー夫人
が言った。
「書斎から何か別の本を持って来れないの。」
ケアリー氏はすこしその問題を熟慮してから「いったんオルガンの上に置いたのなら、これは問題にならないと思うよ。メアリーアン。」
と彼は言った。「祈祷書はいわば我々の同僚の創作だ。神聖な著作に対する配慮は不要だ。」
「私はそんなふうに考えたことないわ。ウィリアム。」と伯母のルイーザが言った。
フィリップは本の上にひょいと座った。そして牧師は感謝の祈りを捧げたあと、ゆで卵の上半分を
切った。「ほら。」牧師はフィリップに切ったゆで卵を渡しながら言った。
「良かったら、半分食べないかい。」
フィリップはゆで卵を最初から一個提供されたら喜んだろうが、そうされなかった
ので、もらえるだけでがまんした。
「外出中鶏はちゃんと卵を生んでいるかい。」
と牧師が尋ねた。
「まあ、ひどいんですよ。一日にたった一つか二つです。」
「卵はおいしいかい。フィリップ。」と伯父が尋ねた。
「とてもおいしいです。ありがとうございます。」
「日曜の午後にはもう一個食べさせよう。」
ケアリー氏は夜の礼拝に備え、活力をつけるため、日曜のお茶の時間には
いつもゆで卵を食べていた。






252 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/13(日) 14:49:04
>>248

「あら聖書の上に座ってはよくないんじゃないの」ケアリー夫人がびっくりして言った。
「書斎からほかの本を持ってきたらどう」
ケアリー氏はしばらく考え込んだ。
「祈祷書を上にすれば今回一回は許されるんじゃないか。
公教会祈祷書は我々のような人間が書いたものだ。
神の言葉が記されているわけではない」
「ああそれは気がつきませんでした」伯母が言った。
フィリップは本の上に乗っかった。牧師は感謝を捧げ卵を上下に切り分けた。
「ほら、私の卵の上半分、食べるかな」フィリップに差し出しながら言った。
ほんとは丸ごと一つほしかったが、くれないのでもらえる分だけもらう。
「留守のあいだ、卵の産み具合はどうだった」牧師が聞く。
「だめですねえ、一日一個か二個で」
「上半分はおいしかったかな」伯父が聞く。
「とてもおいしかったです」
「日曜の午後にまた食べられるよ」
ケアリー氏はいつも日曜のお茶の時間に茹で卵を食べ、夕べの祈りに備えるのだ。

253 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/13(日) 14:54:23
ここから第五章です。

V

PHILIP came gradually to know the people he was to live with, and by
fragments of conversation, some of it not meant for his ears, learned
a good deal both about himself and about his dead parents. Philip's
father had been much younger than the Vicar of Blackstable. After a
brilliant career at St. Luke's Hospital he was put on the staff, and
presently began to earn money in considerable sums. He spent it freely.
When the parson set about restoring his church and asked his brother
for a subscription, he was surprised by receiving a couple of hundred
pounds: Mr. Carey, thrifty by inclination and economical by necessity,
accepted it with mingled feelings; he was envious of his brother
because he could afford to give so much, pleased for the sake of his
church, and vaguely irritated by a generosity which seemed almost
ostentatious. Then Henry Carey married a patient, a beautiful girl but
penniless, an orphan with no near relations, but of good family; and
there was an array of fine friends at the wedding. The parson, on his
visits to her when he came to London, held himself with reserve.

254 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/14(月) 02:43:33
>>253
フィリップは徐々に生活を共にしなければならない人々のことが分かってきた。
よく分からないときもあったが、会話の端々から彼と彼の亡くなった両親の
両方について学んだ。
フィリップの父親はブラックステイブルの牧師よりずっと若かった。聖ルカ
病院での輝かしい実績を踏まえ、医局員を監督する立場となった。
やがてかなりの額の金を稼ぎ始めた。彼は金を自由に使った。
牧師が教会の修繕を始め、弟に寄付を求めると、2,3百ポンド受け取って
驚いた。
ケアリー氏は生来質素であり、必要に駆られて倹約していたので、それを
受け取ったときは複雑な心境だった。
彼は弟を妬ましく思った、というのはそんな多額を出せる余裕があるからだが、
反面、教会のためには喜んだ。そしてほとんど見せびらかすように思える
気前のよさになんとなくいらだった。
 それからヘンリーケアリーが患者と結婚した。彼女は美人だが一文無しで、
身近な親類のいない孤児だが名門の出だった。結婚式にはりっぱな友人が
ずらりと並んだ。
牧師がロンドンに行って彼女を訪れたとき、遠慮して自分を抑えていた。

255 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/14(月) 20:22:39
>>253
フィリップは、これから一緒に住む人達のことがだんだん分かってきた。
フィリップには聞かせるつもりのなかったものも含め、会話の断片のいくつかからは、
自分のことも亡くなった両親のこともいろいろと知ることができた。
父はブラックステーブルの牧師よりだいぶん若く、
聖ルーク病院で優れた腕を認められ、管理職に就くと高給を取るようになった。
そしてそれを惜しげもなく使った。
牧師が教会の修復工事をすることになったとき、
弟にも寄付を頼んだら二百ポンド持ってきてびっくりしたことがあった。
性格も堅実で生活もつましいケアリー氏はそれを受け取りながら複雑な気分だった。
これだけの金が出せる弟が妬ましく、教会のためには嬉しいことだったが、
裕福を見せつけるような善意には苛立ちもないではなかった。
その後ヘンリー・ケアリーはある患者と知り合い結婚した。
新妻は、美しいが貧しく、近親の縁者のない孤児だったが家格は高く、
式には上流階級の友人たちが並んだ。
ロンドンに出向き弟の妻を訪れるとき、牧師は打ち解けない態度を保った。

256 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/14(月) 20:29:20
次の課題です。

He felt shy with her and in his heart he resented her great beauty:
she dressed more magnificently than became the wife of a hardworking
surgeon; and the charming furniture of her house, the flowers among
which she lived even in winter, suggested an extravagance which he
deplored. He heard her talk of entertainments she was going to; and,
as he told his wife on getting home again, it was impossible to accept
hospitality without making some return. He had seen grapes in the
dining-room that must have cost at least eight shillings a pound; and
at luncheon he had been given asparagus two months before it was ready
in the vicarage garden. Now all he had anticipated was come to pass:
the Vicar felt the satisfaction of the prophet who saw fire and
brimstone consume the city which would not mend its way to his warning.
Poor Philip was practically penniless, and what was the good of his
mother's fine friends now? He heard that his father's extravagance was
really criminal, and it was a mercy that Providence had seen fit to
take his dear mother to itself: she had no more idea of money than a
child.

257 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/14(月) 23:42:07
>>256
彼は彼女に内気であると感じました。そして心では、彼女の偉大な美に憤慨しました。
彼女は勤勉な外科医の妻になったより壮大に装いました。
そして、彼女の家のチャーミングな家具(彼女が冬にさえ生きた花)は彼が嘆いた浪費を示しました。
彼は、彼女が行く予定であったエンターテインメントについて話すのを聞きました。
そして、彼が再び帰って来るとき妻に言ったように、何らかのリターンをしないで
歓待を受け入れるのは不可能でした。
彼は1ポンドあたり少なくとも8シリングかかったに違いないダイニングルームのブドウを見ました。
そして、昼食会では、それが司祭館庭で準備ができる2カ月前にアスパラガスを彼に与えました。
今、彼が予期したのは起こることです。
Vicarは火と硫黄が彼の警告への道を直さない都市を消費するのを見た予言者の満足を感じました。
貧しいフィリップは実際に無一文でした。そして、今や、彼の母親のすばらしい友人の利益は何でしたか?
彼は、彼の父親の浪費が本当に罪であったと聞きました。
そして、それはプロビデンスが彼の親愛なる母親をそれ自体に連れて行くために適していると決めた慈悲でした。
彼女には、子供が考えでないことのようなお金のどんな考えもありませんでした。


258 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/15(火) 00:32:14
>>256
彼は彼女に気後れし、心中そのあまりの美しさに憤った。彼女は勤勉な外科医
の妻にしては壮麗に着飾っていた。彼女の家の素敵な家具や冬でさえ花に囲まれ
たくらしは牧師の遺憾に思う贅沢を示唆していた。
彼は彼女が行く予定の気晴らしについてを話すのを聞いた。
彼がふたたび家に戻るとすぐに妻に話したように、土産なしには良い扱いを
受けられなかった。
彼は台所ですくなくとも1ポンド8シリングはしたに違いないぶどうを見た。
軽食時に、アスパラガスが出たが、それは牧師館の庭で採れる2ヶ月前だった。
今や彼が予想したすべては現実の物となった。牧師には満足感があったが、それは警告を無視し行いを
改めなかった町が火と硫黄で焼失するのを見る預言者のそれであった。
哀れなフィリップは事実上無一文だったが、母親の立派な友達の善意は今
どうなったのか。彼は父親の贅沢は真実けしからぬことだと聞いていた。
教会管区が愛する亡き母親を引き受けることに決めたのは慈悲だった。
彼女は子供と同じように金銭感覚がなかった。



259 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/15(火) 18:20:57
>>256
弟の妻の前では気後れがし、内心その美しさに虫酸が走った。
妻は、激務の外科医の妻には似合わない派手な服を身にまとった。
家には品の良い調度類を据え、冬でも花に囲まれて暮らす贅沢は嘆かわしいばかりだった。
これから行く夜会の話なども聞かされた。招待を受ける以上はそれなりの返礼が欠かせなかったはずだ。
牧師も自分の家に帰るなり夫人にそう言ったことがある。
食卓にはポンドあたり八シリングはするブドウが並び、
昼食には牧師館の庭で採れる二ヶ月も前からアスパラガスが供された。
やはり、牧師の心配した通りになった。
警告に耳を貸さず行いを改めなかった街を業火が覆い尽くし、
その光景を見て納得する預言者の心境だった。
いまやフィリップは一文無し同然だ。母のご友人とやらはいったい何の役に立ったのか。
父の贅沢ぶりはそれはひどいものだったとフィリップは聞かされた。
母の金銭感覚も子供と同じだった、
神が母を自らの元に召すことにしたのは神の御慈悲だ、とも。

260 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/15(火) 18:24:23
またストーカーか? 今度のは前のと別人だとは思うけど。
前は自称アメリカの日本語教師だったそうだけど
今度のは日本の英語教師あたりかな。
前はウイルスをわんさか送りつけられて往生したけど今のところそれは確認できないな。

機械翻訳調にしたのは
罵詈雑言は語勢をぼかした方がいいかと思ったからなのですが
お気に召しませんか。

261 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/15(火) 18:29:36
次の課題です。

When Philip had been a week at Blackstable an incident happened which
seemed to irritate his uncle very much. One morning he found on the
breakfast table a small packet which had been sent on by post from the
late Mrs. Carey's house in London. It was addressed to her. When the
parson opened it he found a dozen photographs of Mrs. Carey. They
showed the head and shoulders only, and her hair was more plainly done
than usual, low on the forehead, which gave her an unusual look; the
face was thin and worn, but no illness could impair the beauty of her
features. There was in the large dark eyes a sadness which Philip did
not remember. The first sight of the dead woman gave Mr. Carey a
little shock, but this was quickly followed by perplexity. The
photographs seemed quite recent, and he could not imagine who had
ordered them.
"D'you know anything about these, Philip?" he asked.
"I remember mamma said she'd been taken," he answered. "Miss Watkin
scolded her.... She said: I wanted the boy to have something to
remember me by when he grows up."
Mr. Carey looked at Philip for an instant. The child spoke in a clear
treble. He recalled the words, but they meant nothing to him.

262 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/16(水) 04:15:18
>>261
フィリップがブラックステイブルに来た一週間後、伯父を苛立たせるような
事件が起きた。ある朝彼は朝食が配膳されるテーブルに小さな小包があるのに
気づいた。それはロンドンにある亡くなったケアリー夫人の家から郵送
された物だった。それは彼女宛であった。牧師が開けると、中にはたくさんの
ケアリー夫人の写真が入っていた。写真には頭と肩しか写っていなくて、髪は
普段より地味で、額にかかり、いつもの彼女とは違っていた。
顔は細りやつれていたが、病魔が彼女の美貌を損なうことは無かった。
大きく黒い目はフィリップの記憶にはない悲しみをたたえていた。
死んだ女性を一見してケアリー氏は少しショックを受けたが、すぐに
戸惑いに気持ちが変わった。その写真は撮られたばかりのようだった。
しかし彼には誰が注文したか心当たりはなかった。
「この写真の事を何か知らないか、フィリップ。」と彼は尋ねた。
「母が撮ったと言ったのは覚えています。」と彼は答えた。
「ワトキン嬢は母を叱っていました。確か母は、僕が大人になったとき、なにか
自分を思い出す物を持ってもらいたいと言ってました。」
ケアリー氏はちょっとフィリップを見た。子供ははっきりした甲高い声で言った。
彼は少年の言葉を思い返したが、何の意味があるとも思えなかった。






263 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 17:04:13
>>261

フィリップがブラックステーブルに来て一週間たったころ、おそらく伯父を大いに憤慨させたであろう事件が起きた。
ある朝フィリップが朝食の食卓に向かうと、小型の小包がロンドンの亡きケアリー夫人宅から転送されて届いていた。
宛名は夫人の名義だった。牧師が開けてみるとケアリー夫人の写真が十二枚出てきた。
写っているのは肩から上だけで、髪型はふだんより地味で、前髪を下ろしているので印象が違って見えた。
顔が痩せ、やつれてはいたが、容貌の美しさは病によってもけがされてはいなかった。
大きな黒目にはフィリップの記憶にない悲しみが湛えられていた。
故人の姿を最初に見てケアリー氏はすこしぎくっとしたが、それはすぐとまどいに取って代わった。
写真はごく最近のもののようで、誰が注文したか見当がつかなかった。
「フィリップ、どういうことか分かるかな」伯父が聞いた。
「たしかママが写真撮ったって言ってた。それでワトキン様に怒られて…。
でママは、この子が大人になっても忘れないでいてほしいからって」
ケアリー氏は少しの間フィリップの顔を見た。明瞭で、子供らしい高い声だ。
言葉は覚えている、しかし意味は分かっていない。

264 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 17:09:05
パソコンが重くなった気が。やっぱりとりつかれたか?
あんまりひどいようならやめますけどね。それがお望みなら。

265 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 17:13:26
次の課題です。

"You'd better take one of the photographs and keep it in your room,"
said Mr. Carey. "I'll put the others away."
He sent one to Miss Watkin, and she wrote and explained how they came
to be taken.
One day Mrs. Carey was lying in bed, but she was feeling a little
better than usual, and the doctor in the morning had seemed hopeful;
Emma had taken the child out, and the maids were downstairs in the
basement; suddenly Mrs. Carey felt desperately alone in the world. A
great fear seized her that she would not recover from the confinement
which she was expecting in a fortnight. Her son was nine years old.
How could he be expected to remember her? She could not bear to think
that he would grow up and forget, forget her utterly; and she had
loved him so passionately, because he was weakly and deformed, and
because he was her child. She had no photographs of herself taken
since her marriage, and that was ten years before. She wanted her son
to know what she looked like at the end. He could not forget her then,
not forget utterly. She knew that if she called her maid and told her
she wanted to get up, the maid would prevent her, and perhaps send for
the doctor, and she had not the strength now to struggle or argue. She
got out of bed and began to dress herself. She had been on her back so
long that her legs gave way beneath her, and then the soles of her
feet tingled so that she could hardly bear to put them to the ground.

266 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 17:20:39
このいんちき野郎でないことを望む。
ttp://answers.yahoo.com/my/profile;_ylt=AlfE0Cj2wHqVQdR4sU0CmxXw7BR.;_ylv=3?show=gOzZ3lmLaa

267 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 17:59:50
ttp://answers.yahoo.com/question/index;_ylt=Aj4Xvit5.9ope95GPZ2lf3Hty6IX;_ylv=3?qid=20080512090203AAawc8k&show=7#profile-info-U49rGuZOaa
Comment(20)をクリックしてね。この後えらい目に遭わされた。

268 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/16(水) 22:40:02
アホなスレだなw

269 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/17(木) 04:31:33
>>265
「一枚取って部屋に置くといい。」とケアリー氏が言った。
「残りは私がしまっておこう。」彼はワトキン嬢へ一枚送った。
すると彼女は写真を撮るようになったいきさつを手紙に書いて説明した。
 ある日ケアリー夫人がベッドで寝ていると、何時もより少し気分が良かった。
朝医者は回復の希望を持ったようだった。エマは子供を連れ出し、メイドは下の地下室
にいた。突然ケアリー夫人は絶望的して世界でひとりぼっちだと感じた。
彼女は大きな恐怖に襲わていた。それは2週間と思っていたお産の床から回復しないのではという恐怖
だった。彼女の息子は9歳だった。いったいどうしたら息子は彼女を忘れないで
いようか。彼女は息子が成長し、自分を忘れてしまうのに耐えられなかった。
そう、すっかり忘れるなんて。彼女は彼を心底愛していた。彼は病弱であり五体満足で
なかったから。そしてなによりも彼女の子供だったから。
彼女は結婚以来写真を撮っていなかった。それも10年前のことだった。彼女は息子に
最期自分がどのような風貌だったか知っていてもらいたかった。彼がそのときの
彼女を忘れるなんてとんでもない。そう、すっかり忘れるなんて。
彼女はには分かっていた。もしメイドを呼んで起きたいと言えば、たぶん医者を
よびにやることを。そしてもう彼女にはあらがい議論する力は残っていないことを。
彼女はベッドから抜け出し一人で服を着始めた。あまり長く床に伏せていたので
彼女の脚はふらつき、足の裏はほとんど床を踏めないほどじんじん痛んだ。




270 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/17(木) 05:23:57
>>269
訂正
7行目 2週間と思っていた→2週間以内にあると思っていた

271 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/17(木) 18:23:21
>>265
ある日のこと、ケアリー夫人はベッドで横になっていたのだが、
いつもよりは体調が良く、朝の医師の診察もまず良好といったところだった。
エマは子供を連れて外に出ている。家政婦はみな地下だ。
ケアリー夫人は予定日を二週間後に控え、
産褥から回復できないのではないかという恐ろしい考えに取り付かれた。
急に孤独を感じ絶望的な気分になった。
九歳の息子が、この先も自分のことを覚えていてくれるとはとても思えない。
大人になったフィリップに忘れられる、完全に忘れられてしまうなんて考えたくない。
虚弱児で障害があるからこそ、自分の子だからこそ、こんなにも心を込めて可愛がってきたのに。
十年前に結婚してから、夫人は自分の写真を撮ったことがなかった。
息子には自分の生前最後の姿を知っておいてほしい。
そうすれば忘れられない、完全に忘れ去られることはない。
今もし家政婦を呼んで起き上がりたいと言えば、当然家政婦は止めようとするだろう。
医者を呼ばれるかもしれない。医者と争う気力はもう残っていなかった。
ケアリー夫人はベッドを抜け出し、服を着替え始めた。
あまりに長い間横になっていたため、立ったとたんに膝が崩れそうになった。
足の裏がじんじんして、床に着けていられないほどだ。

272 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/17(木) 18:24:53
ハッカーおことわり。
いくら優秀でも人格の歪んだ奴は出て行け。

273 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/17(木) 18:27:25
次の課題です。

But she went on. She was unused to doing her own hair and, when she
raised her arms and began to brush it, she felt faint. She could never
do it as her maid did. It was beautiful hair, very fine, and of a deep
rich gold. Her eyebrows were straight and dark. She put on a black
skirt, but chose the bodice of the evening dress which she liked best:
it was of a white damask which was fashionable in those days. She
looked at herself in the glass. Her face was very pale, but her skin
was clear: she had never had much colour, and this had always made the
redness of her beautiful mouth emphatic. She could not restrain a sob.
But she could not afford to be sorry for herself; she was feeling
already desperately tired; and she put on the furs which Henry had
given her the Christmas before- she had been so proud of them and so
happy then- and slipped downstairs with beating heart. She got safely
out of the house and drove to a photographer. She paid for a dozen
photographs. She was obliged to ask for a glass of water in the middle
of the sitting; and the assistant, seeing she was ill, suggested that
she should come another day, but she insisted on staying till the end.
At last it was finished, and she drove back again to the dingy little
house in Kensington which she hated with all her heart. It was a
horrible house to die in.

274 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/17(木) 18:29:11
>>265補足

「一枚取って部屋に飾っておきなさい。あとはしまっておこう」ケアリー氏が言った。
氏は一枚をワトキン嬢に送った。ワトキンは写真を撮ることになった経緯を手紙に書いて寄こしてきた。

275 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/18(金) 03:29:09
>>273
しかし彼女は続けた。彼女は自分で髪をセットするのに慣れていなかった。
腕を上げて髪をとかし始めるとふらついた。メイドがしたようにはけっして
出来なかった。髪は美しく良質で濃く鮮やかなブロンドだった。眉はまっすぐ
で黒かった。黒のスカートを着たが彼女の一番好きなイブニングドレスの
コルセットを合わせた。それは当時流行の白のダマスク織だった。
彼女は鏡で自分を見た。顔は青白かったが肌はきれいだった。
あまり色のついた物を身につけなかったことは、美しい唇の赤を際立たせた。
彼女はすすり泣きを抑えられなかった。しかし自分を哀れむ余裕はなかった。
すでに絶望的に疲れていた。そしてヘンリーから以前クリスマスにもらった毛皮類を
身に着けた。彼女はそれらをずっと自慢していて、そうしているとき幸福だった。
そして動悸がしたが、一階をすり抜けた。家から無事に抜け出し、写真屋へ
馬車を駆った。彼女は12枚分の写真の代金を払った。彼女はポーズを
とっている最中、コップ一杯の水を所望せざるを得なかった。撮影助手は
彼女を病気と見てとると、別の日に来るよう提案した。しかし彼女は終わるまで
いると言って聞かなかった。
とうとうそれが終わって、心の底から嫌悪するケンジントンのみすぼらしい
小さな家へふたたび馬車を駆った。
それは死に場所になる恐ろしい家だった。

276 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/18(金) 16:53:38
>>273
しかしやめようとはしなかった。
自分で髪をセットしたこともほとんどなく、腕を上げて髪をとかし始めると、頭がくらくらした。
家政婦がやるようにはとてもいかない。
美しい髪はとても細く、深い黄金色だった。眉はまっすぐで色は濃い目だった。
黒のスカートをはいたが、上は大好きな夜会服のベストにした。当時流行の白のダマスク地だ。
自分の姿を鏡で映してみた。顔色はとても悪かったが、肌はしみひとつない。
夫人の顔は生まれてこのかたずっと青白く、そのため唇の美しい赤がいつも際立った。
すすり泣きが抑えられなかった。しかしこんなところでめそめそするわけにはいかない。
夫人は耐えられないほど疲れていた。
この前のクリスマスにヘンリーがプレゼントしてくれた毛皮のマフラーを首に巻いた。
あの時は本当に嬉しかった。誇らしかった。
夫人はどきどきしながら静かに階段を下りた。無事、家を抜け出すと、馬車で写真館に向かった。
十二枚分の料金を支払った。撮影の途中たまらず水を汲んで来てもらった。
体調が悪いのを見た撮影助手が日を改めてはどうかと言ったが、夫人は最後まで頑張ると言い続けた。
撮影がすべて終わると、夫人は、心の底から嫌っているケンジントンの狭くみすぼらしい家に戻った。
こんなうちで死ぬのは絶対に嫌だと思った。

277 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/18(金) 16:58:00
次の課題です。

She found the front door open, and when she drove up the maid and Emma
ran down the steps to help her. They had been frightened when they
found her room empty. At first they thought she must have gone to Miss
Watkin, and the cook was sent round. Miss Watkin came back with her
and was waiting anxiously in the drawing-room. She came downstairs now
full of anxiety and reproaches; but the exertion had been more than
Mrs. Carey was fit for, and when the occasion for firmness no longer
existed she gave way. She fell heavily into Emma's arms and was
carried upstairs. She remained unconscious for a time that seemed
incredibly long to those that watched her, and the doctor, hurriedly
sent for, did not come. It was next day, when she was a little better,
that Miss Watkin got some explanation out of her. Philip was playing
on the floor of his mother's bedroom, and neither of the ladies paid
attention to him. He only understood vaguely what they were talking
about, and he could not have said why those words remained in his
memory.
"I wanted the boy to have something to remember me by when he grows up."
"I can't make out why she ordered a dozen," said Mr. Carey.
"Two would have done."

278 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/19(土) 00:59:52
>>277
彼女は正面玄関の戸が開いているのがわかった。そして馬車止まるとメイドと
エマが彼女を助けに階段を駆け下りてきた。彼女たちは夫人の部屋が空っぽ
なのを知って驚いた。最初夫人はワトキン嬢のところに行ったにちがいない
と思い、炊事係が様子を見にやられた。ワトキン嬢は炊事係と一緒にやって来て、
書斎で心配しながら待っていた。彼女は下に降りたとき心配と咎める気持ちで
いっぱいだった。しかしなされた努力はケアリー夫人に適するものをはるかに
超えていた。しゃんとする理由がもはやなくなると夫人は崩れ落ちた。彼女は
エマの腕にどかっと倒れ、二階へ運ばれた。彼女を見守る者にとっては
信じられないくらい長く思える間、意識不明だった。
医者を急いで呼びにやったが来なかった。
ワトキン嬢が彼女からいくらか説明を受けたのは、夫人が小康を得た次の日だった。
フィリップは母親の寝室の床で遊んでいた。二人ともフィリップには注意を払って
いなかった。彼は彼女たちの言ったことが曖昧にわかっただけだった。
そしてなぜそんな言葉が記憶に残っているかいえるはずがなかった。
「子供が大人になったとき、何か自分を思い出すものが欲しかったの。」
「なぜ12枚頼んだかわからん。」と牧師は言った。
「私なら2枚注文しただろう。」


279 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/19(土) 18:34:50
>>277
正面のドアが開いていた。
馬車を横付けすると、家政婦とエマが階段を駆け下りてきて降車を手伝った。
家政婦たちは、部屋がもぬけの殻になっているのを見て愕然とした。
最初はワトキン嬢のところへ行ったのだろうと考え、炊事婦をよこした。
そしてワトキン嬢が炊事婦と一緒にやって来て、客間で心配しながら待っていたのだった。
ワトキン嬢が下りて来た。心配と怒りに満ち満ちていた。
しかしこの外出はケアリー夫人の体力を超えていた。
気力を振り絞る必要がなくなった今、ついに緊張の糸が切れた。
夫人はエマの腕にどっと倒れこみ、そのまま二階へと運ばれていった。
夫人は、介抱する者にしてみれば絶望的なほど長い間意識を失っていた。
急いで医者が呼ばれたが、結局来てもらえなかった。
翌日になって少しは状態が良くなり、ワトキン嬢は夫人から事情を聞くことができた。
フィリップが母の寝室の床で遊んでいたが、二人とも気にとめることはなかった。
フィリップには何を話しているのかほとんど分からなかった。
そしてなぜかも分からないが、その言葉は記憶に残った。
「この子が大人になっても忘れないでいてほしいから」
「どうして十二枚も注文したのか」ケアリー氏が言った。
「二枚でよかったのに」

280 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/19(土) 18:43:30
第六章にはいります。

VI

ONE day was very like another at the vicarage.
Soon after breakfast Mary Ann brought in The Times. Mr. Carey shared
it with two neighbours. He had it from ten till one, when the gardener
took it over to Mr. Ellis at the Limes, with whom it remained till
seven; then it was taken to Miss Brooks at the Manor House, who, since
she got it late, had the advantage of keeping it. In summer Mrs. Carey,
when she was making jam, often asked her for a copy to cover the pots
with. When the Vicar settled down to his paper his wife put on her
bonnet and went out to do the shopping. Philip accompanied her.
Blackstable was a fishing village. It consisted of a high street in
which were the shops, the bank, the doctor's house, and the houses of
two or three coalship owners; round the little harbour were shabby
streets in which lived fishermen and poor people; but since they went
to chapel they were of no account. When Mrs. Carey passed the
dissenting ministers in the street she stepped over to the other side
to avoid meeting them, but if there was not time for this fixed her
eyes on the pavement.

281 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/20(日) 03:49:06
>>280
牧師館では毎日が同じことの繰り返しだった。
朝食後すぐにメアリーアンはタイムス紙を持って来た。
ケアリー氏は一部の新聞を二人のご近所と一緒に購読していた。
彼は午前10時から午後1時まで読むことが出来た。
次に庭師が新聞を城壁のエリス氏へ運ぶと午後7までそこにあった。
最後に荘園屋敷のブルック嬢へ持って行かれた。
彼女は新聞を手にする時間が遅かったので、それはもう彼女の物となった。
夏にケアリー夫人がジャムを作るとき、ブルック嬢にジャムの入った容器
を包むために新聞紙をよくもらった。
夫人は牧師が新聞を読みふけると、ボンネット帽を被り買い物に出かけた。
フィリップも彼女と一緒に出かけた。
ブラックステイブルは漁村だった。そこは店と銀行と医院そして2,3軒の
石炭運搬船の所有者の家がある本通りと小さな港の周りにある古びた通りから成り、
その古びた通りには漁師と貧しい人々が住んでいた。
しかし古びた通りの人々は非国教徒の教会堂へ礼拝にいったので重要ではなかった。
ケアリー夫人は通りで非国教徒の牧師のそばを通るとき、彼らに会うのを
避けるため通りの反対側へ足を運んだ。
しかしそうする余裕のないときは目を歩道に釘付けにした。


282 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/20(日) 18:52:53
>>280
牧師館では、毎日代わり映えしない日々が続いた。
朝食が終わるとすぐメアリー・アンがタイムズ紙を持ってくる。
タイムズは、近所の二軒と共同購読している。十時から一時まではケアリー氏が保管する。
一時に庭師がライムズのエリス氏のところに持って行き、七時まではここに留め置く。
それからマナー・ハウスのブルックス嬢のところへ送られる。
ブルックス嬢が最後なので新聞をため込むことになる。
夏にケアリー夫人がジャム作りをするとき、壷を覆うためによくもらいに行ったりしていた。
牧師が新聞を読み始めると、妻はボンネット帽をかぶり買い物に出かけた。
フィリップもついて行った。
ブラックステーブルは漁師町である。
目抜き通りには店や銀行や医者の家や石炭船を二、三隻持っている船主たちの家があった。
小さな船着場の周りにはみすぼらしい通りがいくつかあって、漁師や貧乏人が住んでいた。
しかしこの人たちは非国教徒なのでつきあいは全くない。
ケアリー夫人が非国教徒の牧師とすれ違うときは、道の反対側まで寄ってやり過ごしたが、
間に合わないときは地面を見て目を伏せた。

283 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/20(日) 18:59:15
次の課題です。

It was a scandal to which the Vicar had never resigned himself that
there were three chapels in the High Street: he could not help feeling
that the law should have stepped in to prevent their erection.
Shopping in Blackstable was not a simple matter; for dissent, helped
by the fact that the parish church was two miles from the town, was
very common; and it was necessary to deal only with churchgoers; Mrs.
Carey knew perfectly that the vicarage custom might make all the
difference to a tradesman's faith. There were two butchers who went to
church, and they would not understand that the Vicar could not deal
with both of them at once; nor were they satisfied with his simple
plan of going for six months to one and for six months to the other.
The butcher who was not sending meat to the vicarage constantly
threatened not to come to church, and the Vicar was sometimes obliged
to make a threat: it was very wrong of him not to come to church, but
if he carried iniquity further and actually went to chapel, then of
course, excellent as his meat was, Mr. Carey would be forced to leave
him for ever. Mrs. Carey often stopped at the bank to deliver a
message to Josiah Graves, the manager, who was choir-master, treasurer,
and churchwarden.

284 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/21(月) 02:31:30
>>283
牧師が本通りに3つも非国教徒の教会堂があるのに諦めて出て行かないのは醜事
であった。彼は法がそれらの建築を中止するために介入すべきであったと感じない
わけにはいかなかった。ブラックステイブルでの買い物は単純には考えられなかった。
非国教主義があるためだが、自分たちの教区教会が町から2マイル離れて
いた事実のおかげで、買い物自体はごく普通に行われた。
国教信徒だけから買う必要があった。
ケアリー夫人は牧師館の慣習が商人の信仰心に大きな違いをもたらす可能性
があることをよく理解していた。
教会に礼拝する二人の肉屋がいたが、彼らは牧師が同時に彼らの両方から
買うことが出来るわけではないことがどうしてもわからなった。
そして半年ずつそれぞれの店から買うという単純な案にも満足しなかった。
休みの半年に肉を配達しない肉屋は教会で礼拝しないと脅した。
それで牧師は時々しかたなく脅しをかけた。
君が教会に来ないのは神の道に反するぞと。
しかし彼がこれ以上ごり押しして、実際抗議に教会へ来るなら、もちろんそのとき
は、彼の肉がすばらしくても、ケアリー氏は永久に彼の元を立ち去らねば
ならないだろう。
ケアリー夫人はジョサイアスグラーブにメッセージを届けるために銀行へよく立ち寄った。
彼は、銀行の支配人で、教会の聖歌隊指揮者で、会計係で教区委員だった。


285 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/21(月) 18:53:55
>>283
目抜き通りには非国教の礼拝堂が三つもあり、この不名誉に牧師は以前から不満だった。
もっと法律が踏み込んで設立を止められないものかと考えずにはいられなかった。
ブラックステーブルでの買い物は簡単ではなかった。
教区教会が二マイルも離れているという事情も手伝って、町では非国教徒のほうが普通であり、
しかも買い物は国教徒の店でしなければならない。
牧師館からの買い入れが、時として商売人の信仰を大きく左右しかねないことをケアリー夫人は身に沁みてよく知っていた。
国教徒の肉屋が二軒あったが、牧師が二軒同時に肉を買い入れするわけにはいかないということがどうしても分かってもらえず、
半年ごとに買い入れ先を替えるという分かりやすい方式にもなかなか納得してもらえない。
牧師館に肉を納入していないほうの肉屋は、もう教会には行かないぞといつもいつも言ってくる。
やむを得ず牧師も、教会に来ないのはとても罪深いことだ、
しかしさらに一歩罪悪を進めて非国教徒になってしまえば、
そのときはもちろんどんなに良い肉を扱っていても、永久に買い物できなくなってしまうんだぞと、時々は反撃する。
ケアリー夫人はよく銀行に立ち寄り、支店長のジョサイア・グレイヴズに言付けをした。
グレイヴズは聖歌隊長で教会管財人で教区委員でもあった。

286 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/21(月) 18:59:47
次の課題です。

He was a tall, thin man with a sallow face and a long nose; his hair
was very white, and to Philip he seemed extremely old. He kept the
parish accounts, arranged the treats for the choir and the schools;
though there was no organ in the parish church, it was generally
considered (in Blackstable) that the choir he led was the best in Kent;
and when there was any ceremony, such as a visit from the Bishop for
confirmation or from the Rural Dean to preach at the Harvest
Thanksgiving, he made the necessary preparations. But he had no
hesitation in doing all manner of things without more than a
perfunctory consultation with the Vicar, and the Vicar, though always
ready to be saved trouble, much resented the churchwarden's managing
ways. He really seemed to look upon himself as the most important
person in the parish. Mr. Carey constantly told his wife that if
Josiah Graves did not take care he would give him a good rap over the
knuckles one day; but Mrs. Carey advised him to bear with Josiah
Graves: he meant well, and it was not his fault if he was not quite a
gentleman. The Vicar, finding his comfort in the practice of a
Christian virtue, exercised forbearance; but he revenged himself by
calling the churchwarden Bismarck behind his back.

287 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/22(火) 02:58:54
>>286
彼は背が高く痩せていて顔色は悪く鼻が高い男だった。髪の毛はほとんど白髪
で、フィリップにはとても年老いて見えた。彼は教区の会計係を続け、聖歌隊
と学校のために催し物の手はずを整えた。教区教会にはオルガンは無かったが
彼の指揮する聖歌隊はケント州で一番だと(ブラックステイブルでの話しだが)
一般的にみなされていた。堅信のための主教の訪問や収穫感謝祭のための地方参事の訪問
など、どんな儀式があっても、必要な準備は彼がした。
しかし彼は牧師とおざなりの協議をしただけで、あらゆる種類のことを
ためらわずにやった。牧師は進んで教区委員の彼に労を省いてもらったが、その仕切り
には非常に憤慨した。委員は自分を教区で最も重要な者とみなしているのは
明らかのようであった。ケアリー氏は絶えず妻に、もしジョサイアスグラーブが自分を軽んずるなら、何時かげんこつを一発お見舞いすると言った。しかしケアリー夫人は
彼に我慢するよう忠告した。委員は根はいい人で、もし彼が必ずしも紳士では
なくてもそれは彼の責任ではなかった。牧師はキリスト教の徳目の実施を
慰めとしていたので、辛抱した。しかし牧師は委員をかげでビスマルク
と呼び復讐した。




288 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/22(火) 13:57:55
>>286
背が高く痩せていて、顔は土色で鼻が長かった。髪は真っ白で、フィリップの目にはとてもお爺さんに見えた。
教区の口座を管理していて、聖歌隊や日曜学校のために親睦会を開いたりしていた。
教区教会にパイプオルガンはなかったが、ケント州随一の聖歌隊だと(ブラックステーブルでは)みんな思っていた。
主教が堅信礼に訪れるときや、地方牧師が感謝祭の説教に来るときなど、儀礼のあるときは必要な準備もした。
しかし牧師への相談はあくまで形だけで、あらゆることを遠慮なくどしどし推し進めていくので、
面倒は少しでも減らしたいと思うフィリップ氏も、この教区委員のやり方には非常に腹が立っていた。
教区で一番偉い人間だと自惚れている気がした。
ケアリー氏は妻に、ジョサイア・グレイヴズが自分をないがしろにするなら、一度びしっと言ってやらないといけない、とよくこぼした。
しかしケアリー夫人は、我慢なさったほうがいい、悪気のある人じゃないし、
紳士らしいところがすこし欠けていたとしてもそれは本人のせいではないから、と言う。
キリスト教の徳目の実践を心の安らぎと考える牧師は寛容の徳に従ったが、
陰では教区委員をビスマルク呼ばわりして溜飲を下げるのだった。

289 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/22(火) 14:11:08
次の課題です。

Once there had been a serious quarrel between the pair, and Mrs. Carey
still thought of that anxious time with dismay. The Conservative
candidate had announced his intention of addressing a meeting at
Blackstable; and Josiah Graves, having arranged that it should take
place in the Mission Hall, went to Mr. Carey and told him that he
hoped he would say a few words. It appeared that the candidate had
asked Josiah Graves to take the chair. This was more than Mr. Carey
could put up with. He had firm views upon the respect which was due to
the cloth, and it was ridiculous for a churchwarden to take the chair
at a meeting when the Vicar was there. He reminded Josiah Graves that
parson meant person, that is, the vicar was the person of the parish.
Josiah Graves answered that he was the first to recognise the dignity
of the church, but this was a matter of politics, and in his turn he
reminded the Vicar that their Blessed Saviour had enjoined upon them
to render unto Caesar the things that were Caesar's. To this Mr. Carey
replied that the devil could quote scripture to his purpose, himself
had sole authority over the Mission Hall, and if he were not asked to
be chairman he would refuse the use of it for a political meeting.
Josiah Graves told Mr. Carey that he might do as he chose, and for his
part he thought the Wesleyan Chapel would be an equally suitable place.

290 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/23(水) 04:48:23
>>289
かつて二人の間に大喧嘩があった。ケアリー夫人はいまだにその不安な時を
思うとうろたえる。保守党候補がブラックステイブルの集会で演説する意志を
表明した。そしてジョサイアスグラーブは集会を伝道ホールで行う手はずを整えた
あと、ケアリー氏の所へ行って候補が少し演説を望んでいると言った。
候補はグラーブに議長を頼んだらしかった。これはケアリー氏の我慢ならない
ことであった。牧師は聖職者に当然払われるべき敬意については一家言あったのだ。
牧師のいる集会で教区委員が議長を務めるのは馬鹿げたことであった。
彼はジョサイアスグラーブに牧師は需要人物であり、すなわち教区の
主役であることを思い出させた。
ジョサイアスグラーブは自分は教会の尊厳を認める第一の者であると答えた。
しかしこれは政治的な駆け引きだった。お返しに彼は牧師に神聖なる救世主は
皇帝の物は皇帝に返せと聖書で説いていることを思い出させた。
これに対して、牧師は悪魔は自己の目的のため聖書を引用するし、牧師自身は伝道ホール
について唯一の権限を持つから、もし自分を議長にする要請をしないなら、政治的集会目的の
使用を拒否すると答えた。
ジョサイアスグラーブは牧師にやりたいようにやるだろうといった。
彼としてはメソジスト派の教会堂を同じように適した場所と考えたのだ。

291 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/23(水) 12:57:35
>>289
いちど二人の間で大喧嘩になったことがあった。
やきもきさせられたあの日々を思い返すとケアリー夫人はいまだに不安がよぎる。
保守党の候補がブラックステーブルの集会で演説の意向を示し、
伝道講堂で行う方向で調整していたジョサイア・グレイヴズがケアリー氏のところへ行って、
氏にも何か話してほしいと言ってきていることを伝えた。
ということは主宰はジョサイア・グレイヴズにやってほしいということだろう。
ケアリー氏の我慢の限度を超えた。
聖職者に敬意が払われて当然と固く信じている氏にとって、
牧師がいながら教区委員が主宰を務めるなどちゃんちゃらおかしいことだ。
牧師はジョサイア・グレイヴズに、牧師こそ教区の代表だ、分かってるかと言ってやった。
ジョサイア・グレイヴズは、教会の威厳については誰よりも十分に認識しているが、これはあくまで政治の話だと言い、
返す刀で、我らが聖なる救世主は、カエサルのものはカエサルに返すよう言ったではないかと切り返した。
これに対しケアリー氏は、悪魔は聖書を都合よく引用する、伝道講堂に唯一責任を持つのは自分であり、
自分に主宰要請がないのなら講堂の政治集会への使用を拒否する、と言った。
ジョサイア・グレイヴズはケアリー氏に、それなら好きにすればいい、
自分としては、メソジスト派の礼拝堂も適任の場所だと思ってるからと言った。

292 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/23(水) 13:01:54
次の課題です。

Then Mr. Carey said that if Josiah Graves set foot in what was little
better than a heathen temple he was not fit to be churchwarden in a
Christian parish. Josiah Graves thereupon resigned all his offices,
and that very evening sent to the church for his cassock and surplice.
His sister, Miss Graves, who kept house for him, gave up her
secretaryship of the Maternity Club, which provided the pregnant poor
with flannel, baby linen, coals, and five shillings. Mr. Carey said he
was at last master in his own house. But soon he found that he was
obliged to see to all sorts of things that he knew nothing about; and
Josiah Graves, after the first moment of irritation, discovered that
he had lost his chief interest in life. Mrs. Carey and Miss Graves
were much distressed by the quarrel; they met after a discreet
exchange of letters, and made up their minds to put the matter right:
they talked, one to her husband, the other to her brother, from
morning till night; and since they were persuading these gentlemen to
do what in their hearts they wanted, after three weeks of anxiety a
reconciliation was effected. It was to both their interests, but they
ascribed it to a common love for their Redeemer. The meeting was held
at the Mission Hall, and the doctor was asked to be chairman. Mr.
Carey and Josiah Graves both made speeches.

293 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/24(木) 03:07:58
>>292
その時ケアリー氏はもしジョサイアスグラーブが異教徒の寺院同然の建物に
足を踏み入れるなら、彼はキリスト教区の教区委員にはふさわしくないと
言った。そのあとすぐ、ジョサイアスグラーブはすべての公職を辞任し、
まさにその夜、修道服と儀式に使う白衣を教会に送ってよこした。彼の姉の
グラーブ嬢はジョサイアスのため家事をしていたが、妊婦援助会の書記を諦めた。その会は貧しい
妊婦に肌着や、赤ん坊の下着、石炭、そして5シリングを与えていた。
ケアリー氏はやっと自分の家の主人になったと言った。
しかしすぐに彼がやった経験のないあらゆる種類の仕事を引き受けざるを得ないことが
わかった。一方、ジョサイアスグラーブは立腹した後すぐに人生における主たる
関心事を失ったことが分かった。
ケアリー夫人とグラーブ嬢は二人の喧嘩にとても悩んでいた。彼女たちは分別ある
手紙のやり取りをした後、会って、事態を是正することにを決めた。
彼女たちは一人は夫にそしてもう一人は弟に朝から晩まで話した。
そして彼女たちはこれらの紳士たちが彼女らが心に願うことをするよう
説得し続けたので、3週間はらはらした後、和解がなったのであった。
和解は二人の利益であったが彼らはそれを救い主を求める共通の愛ためだ言った。
集会は伝道ホールで開催され、医者が議長になるよう頼まれた。ケアリー氏と
ジョサイアスグラーブは二人とも演説した。

294 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/24(木) 03:16:06
訂正
16行目 愛ためだ→愛のためだと
感想
「男は子どもで女は大人」は時間と空間を超越した事実か? 

295 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/24(木) 17:38:34
>>292
するとケアリー氏は、異教寺院に毛の生えたようなところに足を踏み込むのなら、
キリスト教の教区委員としては不適任だと言った。
それを聞いたジョサイア・グレイヴズはすべての役職を辞め、
その日の夜には代理人を出して聖職者用の平服と典礼服を教会から引き取った。
家事を切り盛りしていた妹のグレイヴズ嬢は、
貧しい妊婦にタオルとおむつと石炭と五シリングを配布する活動をしている
母子支援会の世話人を務めていたが、それも辞めることになった。
ケアリー氏は、やっとこの家の主人らしいことができる、と胸を張ったが、
すぐ、ありとあらゆる仕事の仕方がどれひとつとして分からないことを思い知らされた。
ジョサイア・グレイヴズも、当初の怒りが過ぎ去ると、自分の生きがいを失ってしまったことに気づかされた。
この喧嘩に大いに心を痛めたケアリー夫人とグレイヴズ嬢は、
最初は慎重に手紙のやりとりから始め、その後直接会い、問題の解決に意を決した。
朝から晩まで、一人は夫に、もう一人は兄に語りかけ、二人の紳士に自身の本心に立ち返るよう説得し続けたので、
三週間に及ぶ気揉みの果てについに和解成立に至ったのである。
仲直りは双方にとって都合が良かったからだったのだが、二人は救い主への愛をともにするためと取り繕った。
集会は伝道講堂で行われ、町の医師が主宰を務めた。そしてケアリー氏とジョサイア・グレイヴズの両方が演壇に立った。

>>294
確かにハッカーに女はほとんどいないなw

女は愛と妙な信念と生理的嫌悪で醜態をさらすことがあるが
沽券にこだわる男の馬鹿ぶりには圧倒的に負けてるな。
でもまあ世の中の進歩は一面では
男の子供っぽさによっているかもしれない。

296 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/24(木) 17:42:34
次の課題です。

When Mrs. Carey had finished her business with the banker, she
generally went upstairs to have a little chat with his sister; and
while the ladies talked of parish matters, the curate or the new
bonnet of Mrs. Wilson- Mr. Wilson was the richest man in Blackstable,
he was thought to have at least five hundred a year, and he had
married his cook- Philip sat demurely in the stiff parlour, used only
to receive visitors, and busied himself with the restless movements of
goldfish in a bowl. The windows were never opened except to air the
room for a few minutes in the morning, and it had a stuffy smell which
seemed to Philip to have a mysterious connection with banking.

297 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/25(金) 02:45:14
>>296
ケアリー夫人が支配人と商用を終えると、普通彼の妹と少しおしゃべりをしに
二階へ行った。女性たちは教区の事や牧師助手やウィルソン夫人の新しいボンネット
帽の話をした。ウィルソン氏はブラックステイブルで一番の金持ちで年収
が少なくとも500ポンドはあると思われていた。そして彼は炊事婦と結婚
したのだった。そんなことを夫人たちが話している時、フィリップは来客があった
ときだけに使われる硬い応接室のいすに取り澄まして座り、金魚鉢の金魚の絶え間ない
動きを目で追うのに忙しかった。その部屋の窓は朝数分部屋の空気を入れ替える
以外で開けられることはなかった。そして部屋はフィリップにとって銀行業と不思議な
関係を持つように思われたむっとする匂いがした。

298 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/25(金) 18:54:51
>>296
銀行での用事を済ますと、ケアリー夫人は二階に上がって妹とおしゃべりするのが常だった。
二人の話は教区のことや副牧師のことから始まって、
ブラックステーブルで一番のお金持ちで年収五百ポンドは行ってそうなウィルソン氏宅に勤めていた炊事婦で、
その後、氏と結婚したウィルソン夫人のボンネット帽が新しいのに変わったことにまで及んだ。
その間フィリップは、客が来たときだけ使う堅苦しい応接室でおとなしく座って、金魚鉢の中で動き回る金魚に一生懸命になっていた。
応接室は、朝、数分間空気を入れ替えるとき以外窓を開けることがなく、
この部屋の息詰まるような匂いは、フィリップの意識の中で銀行の用事と奇妙に結びついていた。

299 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/25(金) 18:58:34
次の課題です。

Then Mrs. Carey remembered that she had to go to the grocer, and they
continued their way. When the shopping was done they often went down a
side street of little houses, mostly of wood, in which fishermen dwelt
(and here and there a fisherman sat on his doorstep mending his nets,
and nets hung to dry upon the doors), till they came to a small beach,
shut in on each side by warehouses, but with a view of the sea. Mrs.
Carey stood for a few minutes and looked at it, it was turbid and
yellow, [and who knows what thoughts passed through her mind?] while
Philip searched for flat stones to play ducks and drakes. Then they
walked slowly back. They looked into the post office to get the right
time, nodded to Mrs. Wigram the doctor's wife, who sat at her window
sewing, and so got home.

300 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/26(土) 06:11:40
>>299
それから食料品店に寄らなければならないのを思い出して、道を歩み続けた。
買い物が終わると彼らはよく小さな家が並ぶわき道へいった。家はほとんど
木造で漁師が住んでいた。(そしてあちこちで漁師は網を繕いながら家の入り口の
階段に腰掛けていた。網はドアの上で干されていた。)するとついに小さな
浜辺に到った。浜辺は倉庫に両側を挟まれていたが、海が見えた。ケアリー夫人は
数分間立って海を見た。海は濁っていて黄ばんでいた。(彼女の心に何が
去来したか誰が知ろうか。)一方フィリップは水切り遊びをするために平たい石を
探していた。それから彼らはゆっくり歩いて戻った。正しい時刻を知るため
に郵便局にちょっと立ち寄って、医者の奥さんのウィグラム夫人に会釈した。
夫人は自分の窓口で縫い物をしながら座っていた。そしてそれから帰宅した。


301 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/26(土) 14:02:08
>>299
と、ケアリー夫人は八百屋に行く用があったことを思い出し、再び買い物に戻った。
漁師が住んでいたのは、多くは木造の狭い家で、
(あちこちで漁師が入り口に座って網をかがったり、網を戸口につるして乾かしたりしている。)
買い物が終わるとよく、その家々の間を抜ける細道を下りて、小さな浜辺に出た。
両側は倉庫に遮られていたが、正面に海を見ることができた。
ケアリー夫人はしばらくの間たたずんで海を見ていた。
海は黄色く濁っていた。(こういうとき、夫人の心によぎった思いはおそらく誰にも分かるまい。)
その間フィリップは平らな石を探しては水切り遊びをした。
それからゆっくり歩いて引き返した。
郵便局を覗いて正確な時刻を知り、医師の妻で窓辺で編み物をしているウィグラム夫人に会釈をし、牧師館に帰るのだった。

302 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/26(土) 14:04:17
次の課題です。

Dinner was at one o'clock; and on Monday, Tuesday, and Wednesday it
consisted of beef, roast, hashed, and minced, and on Thursday, Friday,
and Saturday of mutton. On Sunday they ate one of their own chickens.
In the afternoon Philip did his lessons. He was taught Latin and
mathematics by his uncle who knew neither, and French and the piano by
his aunt. Of French she was ignorant, but she knew the piano well
enough to accompany the old-fashioned songs she had sung for thirty
years. Uncle William used to tell Philip that when he was a curate his
wife had known twelve songs by heart, which she could sing at a
moment's notice whenever she was asked. She often sang still when
there was a tea-party at the vicarage. There were few people whom the
Careys cared to ask there, and their parties consisted always of the
curate, Josiah Graves with his sister, Dr. Wigram and his wife. After
tea Miss Graves played one or two of Mendelssohn's Songs without Words,
and Mrs. Carey sang When the Swallows Homeward Fly, or Trot, Trot, My
Pony.

303 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/27(日) 07:44:59
>>302
正餐は午後1時で、月、火、水は焼くか薄切りかミンチにした牛肉がメインで、
木、金、土はマトンがメインだった。日曜日には、家で飼う鶏を一羽潰して食べた。
フィリップは午後には学習した。ラテン語と数学は両方とも本人も良くわかっていない
伯父から教わり、フランス語とピアノは伯母に教わった。彼女はフランス語
はよくわかっていなかったが、ピアノのことは30年間歌い続けた古風な歌を伴奏できる
ほどの腕前だった。ウィリアム伯父さんはよくフィリップにこう言ったもの
だった。彼が牧師助手だったころ、伯母は20曲の歌を暗記していて、いつ求められても
すぐに歌うことができたと。彼女は牧師館でお茶会があるといまだによく歌っていた。
ケアリー家がお茶会に招きたいと思う人はごく限られていた。出席者はいつも
牧師助手、ジョサイアスグラーブとその妹、ウィグラム医師とその妻だった。
お茶のあとグラーブ嬢は歌詞なしでメンデルスゾーンの曲を一、二曲弾き、
ケアリー夫人は「ツバメが飛んで帰るとき」や「走れ、走れ、私の子馬」
を歌った。





304 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/27(日) 13:55:04
>>302

ディナーは一時だった。月、火、水は焙り、細切り、挽肉などの牛肉料理、木、金、土は羊肉料理の日だった。
日曜は自宅で飼っている鶏を一羽料理した。午後からは個人授業があった。
実はどちらもできない伯父からラテン語と数学を、伯母からはフランス語とピアノを教わった。
伯母もフランス語のほうは知らなかったが、ピアノは、三十年前に覚えた古い歌の伴奏ができるほどの腕前があった。
伯父のウィリアムが言うには、伯父が副牧師だったころ、伯母は歌を十二曲覚えていて、
頼まれればさほどの準備もなしに歌うことができた。いまも牧師館での茶会でときどき歌を歌う。
ケアリー夫妻が茶会に招きたいと思う人はごくわずかで、会はいつも副牧師と、
ジョサイア・グレイヴズとその妹、ウィグラム医師とその妻だけだった。
お茶の後、グレイヴズ嬢がメンデルスゾーンの無言歌を一曲か二曲弾き、
ケアリー夫人がツバメが故郷に飛び立つときや、走れ走れ子馬を歌った。

305 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/27(日) 13:57:34
次の課題です。

But the Careys did not give tea-parties often; the preparations upset
them, and when their guests were gone they felt themselves exhausted.
They preferred to have tea by themselves, and after tea they played
backgammon. Mrs. Carey arranged that her husband should win, because
he did not like losing. They had cold supper at eight. It was a
scrappy meal because Mary Ann resented getting anything ready after
tea, and Mrs. Carey helped to clear away. Mrs. Carey seldom ate more
than bread and butter, with a little stewed fruit to follow, but the
Vicar had a slice of cold meat. Immediately after supper Mrs. Carey
rang the bell for prayers, and then Philip went to bed. He rebelled
against being undressed by Mary Ann and after a while succeeded in
establishing his right to dress and undress himself. At nine o'clock
Mary Ann brought in the eggs and the plate. Mrs. Carey wrote the date
on each egg and put the number down in a book. She then took the
plate-basket on her arm and went upstairs. Mr. Carey continued to read
one of his old books, but as the clock struck ten he got up, put out
the lamps, and followed his wife to bed.

306 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/28(月) 09:51:13
>>305
しかしケアリー家はあまりお茶会を開かなかった。準備でてんてこ舞いし、客
が帰ると、どっと疲れた。一家は身内だけでお茶を飲むのを好んだ。お茶の
あとバックギャモン双六をやった。ケアリー夫人は夫が勝つよう仕組んだ。
夫が負けず嫌いだったからだ。午後8時に冷たい夜食を食べた。それは食事の
残り物だった。メアリーアンがお茶のあと何を支度するのも憤慨したからだが、
ケアリー夫人は片付けを手伝った。ケアリー夫人はバター付パンとそれに付く
少しの煮込んだ果物以外はめったに食べなかった。しかし牧師は一枚冷たい
薄切り肉を食べた。夜食が済むとすぐにケアリー夫人は祈りの時間を告げる
鐘を鳴らした。そのときがフィリップの寝る時間だった。
フィリップはメアリーアンに服を脱がされのに反抗して、しばらくすると、自分で服を
脱ぎ着する権利を打ち立てるのに成功した。午後9時にメアリーアンは皿に卵を
載せて持ってきた。ケアリー夫人は卵に日付を書き込み、ノートに卵の数を書き留めた。
夫人はそれから腕に食器かごを引っ掛けると二階へ上がった。牧師は所蔵の
古書の一冊を読み続けたが、時計が午後10時の鐘を打つと、ランプを消し
寝室にいる妻につき従った。




307 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/28(月) 15:08:30
>>305
しかしケアリー夫妻はあまり茶会を開かなかった。準備が大変だったし、客が帰るとどっと疲れるのだ。
お茶は身内だけで飲むほうがよかった。お茶の後はバックギャモンをして遊んだ。
ケアリー夫人は負けず嫌いの夫にわざと勝たせるようにしていた。八時には軽い夕食をとった。
メアリー・アンがお茶の後食事の準備をするのを嫌がったので、食べるのは残り物だった。
後片付けはケアリー夫人も手伝った。
ケアリー夫人はバタつきパンと果物の煮込みを少量食べるくらいだったが、
牧師は冷肉を一切れ食べた。夕食のすぐ後ケアリー夫人が鐘を鳴らして皆で祈祷をし、その後フィリップは床に着く。
はじめメアリー・アンが服を脱がせようとしたが抵抗し、すぐに服の脱ぎ着は自分でやることを認めさせた。
九時にメアリー・アンが卵と皿を持ってきた。ケアリー夫人が卵一つ一つに日付を書き、数をノートに控えた。
夫人は食器かごを腕に抱え二階へ上がる。ケアリー氏は昔買った本を読んでいるが、
時計が十時を打つと、起き上がってランプを消し、妻に続いて床に着く。

308 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/28(月) 15:11:47
次の課題です。

When Philip arrived there was some difficulty in deciding on which
evening he should have his bath. It was never easy to get plenty of
hot water, since the kitchen boiler did not work, and it was
impossible for two persons to have a bath on the same day. The only
man who had a bathroom in Blackstable was Mr. Wilson, and it was
thought ostentatious of him. Mary Ann had her bath in the kitchen on
Monday night, because she liked to begin the week clean. Uncle William
could not have his on Saturday, because he had a heavy day before him
and he was always a little tired after a bath, so he had it on Friday.
Mrs. Carey had hers on Thursday for the same reason. It looked as
though Saturday were naturally indicated for Philip, but Mary Ann said
she couldn't keep the fire up on Saturday night: what with all the
cooking on Sunday, having to make pastry and she didn't know what all,
she did not feel up to giving the boy his bath on Saturday night; and
it was quite clear that he could not bath himself.

309 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/29(火) 02:31:27
>>308
フィリップが現れると彼が何曜日の晩に入浴したらいいかを決めるのにひと悶着
あった。多くの湯を手に入れることは決して易しいことではなかった。台所の
ボイラーが壊れていたからだが、二人が同じ日に入浴するのは不可能だった。
ブラックステイブルで浴室を持つ唯一の人がウィルソン氏だった。浴室は
彼の見せびらかしと考えられた。メアリーアンは月曜日の夜、台所で入浴した。
というのは彼女は週を清潔は状態で始めるのが好きだったからだ。ウィリアム
伯父さんは土曜には入浴しなかった。というのは彼の前には忙しい日が控えて
いて、入浴後いつも少し疲労するからだが、それで金曜日に入浴した。
ケアリー夫人は同じ理由で木曜に入浴した。まるで土曜日が自然とフィリップ
に指し示められたように見えた。しかしメアリーアンは土曜日の夜に火をつけて
おくことは出来なかった。日曜日の調理やら菓子作りやらでうまくやる
方法が分からず、少年を土曜の夜に入浴させる気がしなかった。少年が一人で
入浴できないことはきわめて明白だった。

310 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/29(火) 14:28:41
>>308
フィリップがここへ来た当初、何曜日に風呂に入るかで少し揉めたことがあった。
台所の湯沸かし器が壊れていてお湯をたくさん用意するのが大変なので、
同じ日に二人が風呂に入ることはできなかった。
ブラックステーブルで浴室があるのはウィルソン氏のうちだけで、
それはいかにも自慢げで嫌がられていた。
メアリー・アンは、一週間をきれいな体で始めたいと月曜の晩に台所で入浴する。
伯父のウィリアムは土曜日には入浴しない。
入浴後はいつも少しばかり疲れるうえ、日曜は大事な行事が控えているので、金曜日に入浴することにしていた。
ケアリー夫人は同じ理由で木曜日に入浴した。
すると必然的に土曜日がフィリップの入浴日となりそうだったが、
メアリー・アンが、土曜の晩に火を焚き続けることはできないと言う。
日曜は料理で忙しい、パイ焼きやその他いろいろあって、
土曜の晩にフィリップに入浴させる余裕はないのだと言う。
言うまでもなくフィリップ一人で入浴はできない。

311 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/29(火) 14:31:37
次の課題です。

Mrs. Carey was shy about bathing a boy, and of course the Vicar had
his sermon. But the Vicar insisted that Philip should be clean and
sweet for the Lord's Day. Mary Ann said she would rather go than be
put upon- and after eighteen years she didn't expect to have more work
given her, and they might show some consideration- and Philip said he
didn't want anyone to bath him, but could very well bath himself. This
settled it. Mary Ann said she was quite sure he wouldn't bath himself
properly, and rather than he should go dirty- and not because he was
going into the presence of the Lord, but because she couldn't abide a
boy who wasn't properly washed- she'd work herself to the bone even if
it was Saturday night.

312 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/30(水) 03:06:07
>>311
ケアリー夫人は少年を入浴させるのを恥ずかしがった。もちろん牧師は説教の
準備があった。しかし彼はフィリップは主の日である日曜日には清潔で心地よく
あるべきと主張した。メアリーアンは入浴させるのを押し付けられるより辞職したほうがいい
と言った。18年間働いて、新たに仕事が増えようとは思わなかった。彼らは
思いやりを見せるだろうと。フィリップは誰にも入浴をさせてもらいたくない
し、自分でうまくやれると言った。この発言で一件落着した。メアリーアン
はフィリップはひとりでまともにはいれず、むしろ汚くなるだけにちがいないと言った。
彼が主の御前に進み出るからではなく、彼女がまとも洗っていない少年に我慢
できないので、彼女はたとえ土曜の夜でも徹底的に働いて入浴させたのだった。

313 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/30(水) 15:46:05
>>311
ケアリー夫人は男の子を入浴させるのには気が引けた。
もちろん牧師には説教がある。
しかし主の日にはフィリップもこざっぱりと清潔にしていなければならないと牧師が言う。
メアリー・アンは、面倒を押し付けられるくらいならお勤めを辞めます、
十八年も働いてきてもっと仕事を増やされるとは思わなかった、よく考えてみていただけますかと言った。
するとフィリップが、誰も手伝わなくていい、自分一人で洗えると言った。これで決まった。
メアリー・アンは、フィリップがちゃんと体を洗えないことは分かっているし、
汚い体でいられるくらいなら、
それはフィリップが主の前に出るからではなく、子供が体をきれいにしていないことに我慢ができないからなのだが、
汚い体でいられるくらいなら土曜の夜だろうがくたくたになってもやります、と言った。

314 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/30(水) 15:55:04
第七章にはいります。

VII

SUNDAY was a day crowded with incident. Mr. Carey was accustomed to
say that he was the only man in his parish who worked seven days a
week.
The household got up half an hour earlier than usual. No lying abed
for a poor parson on the day of rest, Mr. Carey remarked as Mary Ann
knocked at the door punctually at eight. It took Mrs. Carey longer to
dress, and she got down to breakfast at nine, a little breathless,
only just before her husband. Mr. Carey's boots stood in front of the
fire to warm. Prayers were longer than usual, and the breakfast more
substantial. After breakfast the Vicar cut thin slices of bread for
the communion, and Philip was privileged to cut off the crust. He was
sent to the study to fetch a marble paperweight, with which Mr. Carey
pressed the bread till it was thin and pulpy, and then it was cut into
small squares. The amount was regulated by the weather. On a very bad
day few people came to church, and on a very fine one, though many
came, few stayed for communion. There were most when it was dry enough
to make the walk to church pleasant, but not so fine that people
wanted to hurry away.

315 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/07/31(木) 06:37:03
>>314
日曜日はやることでいっぱいだった。牧師は彼の教区で一週間働き詰めの唯一
の人間だと言い慣れていた。
 家中の者はいつもより30分早く起きた。メアリーアンが時間通りに8時に
牧師の部屋をノックすると、彼は安息の日に哀れな牧師が寝ている暇はない
と言った。ケアリー夫人は服を着るのには余計に時間がかかった。それで彼女は
夫が来る直前に、すこし息を切らして9時に朝食へ降りてきた。牧師の深靴は
暖めるため火の前に置かれた。普段より祈りは長く朝食はたっぷりしていた。
朝食後、牧師は聖餐式で使う薄いパンを切った。そしてフィリップはパンの耳を切る
特権を与えられた。彼は書斎へ大理石の文鎮を取りにやられた。それを使って牧師は
牧師はパンが薄くパルプ状になるまで押し、それから小さな正方形に切った。
量は天気によって加減された。天気が非常に悪い日は教会へほとんど人は来なかった。
そしてとてもいい日にはたくさん来たけれども、聖餐式まで残っている人は
ほとんどいなかった。教会へ歩いて来るのを楽しくするほど乾燥した日だが
早く帰りたいほどよくない天気のときがパンは一番多かった。

316 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/31(木) 15:13:13
日曜日は行事がぎっしり詰まった一日だった。
ケアリー氏は、この教区で週に七日働くのは私だけだと言うのが常だった。
一家は普段より三十分早く起きる。
メアリー・アンが定刻通り八時にドアをノックすると、
安息日にも寝てはいられない悲しい牧師さんだ、とケアリー氏はぼやく。
ケアリー夫人はいつもより時間をかけて服を着、
九時になると少し息を切らしつつ夫よりわずかに早く朝食の席に着く。
ケアリー氏の編上靴がストーブの前で暖められている。
祈りの時間はいつもより長く、食事も充実している。
朝食のあと牧師は聖餐式のパンを薄く切る。
フィリップもパンの皮を切りはずすお手伝いをさせてもらう。
フィリップが牧師から言われて書斎にある大理石の文鎮を取って来ると、
ケアリー氏は文鎮でパンが柔らかくなるまで押し潰し、さらに小さい正方形に切り分ける。
分量は天気によって決める。
天気の悪すぎる日は教会にあまり人が来ず、良すぎる日はたくさん来るが聖餐式には残らない。
一番多いのは、教会へ気軽に散策したくなる雨気のない日で、
早く帰ってどこかへ出歩きたいほど天気が良くはない日である。

317 :名無しさん@英語勉強中:2008/07/31(木) 15:18:55
次の課題です。

Then Mrs. Carey brought the communion plate out of the safe, which
stood in the pantry, and the Vicar polished it with a chamois leather.
At ten the fly drove up, and Mr. Carey got into his boots. Mrs. Carey
took several minutes to put on her bonnet, during which the Vicar, in
a voluminous cloak, stood in the hall with just such an expression on
his face as would have become an early Christian about to be led into
the arena. It was extraordinary that after thirty years of marriage
his wife could not be ready in time on Sunday morning. At last she
came, in black satin; the Vicar did not like colours in a clergyman's
wife at any time, but on Sundays he was determined that she should
wear black; now and then, in conspiracy with Miss Graves, she ventured
a white feather or a pink rose in her bonnet, but the Vicar insisted
that it should disappear; he said he would not go to church with the
scarlet woman: Mrs. Carey sighed as a woman but obeyed as a wife. They
were about to step into the carriage when the Vicar remembered that no
one had given him his egg. They knew that he must have an egg for his
voice, there were two women in the house, and no one had the least
regard for his comfort. Mrs. Carey scolded Mary Ann, and Mary Ann
answered that she could not think of everything. She hurried away to
fetch an egg, and Mrs. Carey beat it up in a glass of sherry. The
Vicar swallowed it at a gulp. The communion plate was stowed in the
carriage, and they set off.

318 :イギリス寄宿舎脱走中退:2008/08/01(金) 02:03:37
>>317
それからケアリー夫人は網戸棚から聖餐式に使う皿を持ってきた。網戸棚は
食器室にあったが、牧師はセーム革でその皿を磨いた。10時に馬車が来て、
牧師は深靴を履いた。ケアリー夫人はボンネット帽を被るのに数分かかった。
その間に牧師はゆったりした外套を着て、まるで闘技場にまさにひきたてられようとしている
初期のキリスト教徒になったような表情を顔に浮かべながら玄関の広間に立っていた。
結婚30年を経て日曜日の朝、時間に間に合うよう準備できないことは驚くべき
ことであった。ついに彼女は黒い染料を使った服を着て来た。牧師は聖職者の
妻がいかなるときも色の付いた服を着るのを嫌った。しかし日曜日には彼女は黒い服を
着るべきだと決めていた。ときどきグラーブ嬢と共謀してボンネット帽に
白い羽かピンクの薔薇を果敢にも付けた。しかし牧師はそれは外すべきだと
主張した。彼はふしだらな女と一緒に教会へ行くつもりはないと言った。
ケアリー夫人は女性としてはため息をついて悲しんだが妻として従った。
牧師が誰も彼に卵を供していないことを思い出したのは、みんながまさに
馬車に乗ろうとしているときだった。みんなは牧師がいい声を出すためには
卵を食べなければならないことを知っていた。家には女性が二人いたが、
誰も彼のために便宜を図ろうとしなかった。ケアリー夫人はメアリーアンを
しかった。メアリーアンはすべてのことに気をかけるのは無理だと答えた。
メアリーアンは卵をいそいで取りに行った。ケアリー夫人はシェリー酒用の
グラスに卵を入れてかき混ぜた。牧師はそれを一息に飲み込んだ。
聖餐式で使う皿が馬車に積み込まれると彼らは出発した。


319 :名無しさん@英語勉強中:2008/08/01(金) 14:41:29
>>317
それからケアリー夫人が地下室にある金庫から聖餐式用の金属の盆を持ってきて、
それを牧師がシャモア皮で磨く。
十時に一頭立て馬車が用意され、ケアリー氏は編上靴を履く。
ケアリー夫人は五分ほどかけてボンネット帽をかぶる。
その間大きなコートを着た牧師は、
円形闘技場に連れて行かれる古代キリスト教徒にお似合いの顔つきで玄関に立っている。
結婚後三十年もたって、妻が日曜の朝時間通りに準備できないとは大変なことだ。
長く待たせた後黒繻子をまとって妻が出てきた。
牧師は常に聖職者の妻が色のついた服を着るのを嫌がったが、
日曜日には妻に強いて黒を着させた。
時々妻はグレイヴズ嬢と示し合わせて、
ボンネット帽に白の羽飾りやピンクのバラをあしらってみたりもしたが、
牧師はやめなさいと言う。だらしのない女とは教会に行けないと言う。
ケアリー夫人はその言葉に女としてため息をつき、妻として従った。
馬車に乗り込む直前、牧師が、今日は卵がなかったぞと言い出した。
喉のために卵を飲むのは分かっているはずだ。
家に女が二人もいて、誰も私の世話に気が及ばないとは。
ケアリー夫人がメアリー・アンを叱ると、
メアリー・アンは、何もかも気をつけるなんて無理ですと口答えする。
メアリー・アンが急いで卵を取りに行き、
ケアリー夫人が小さなグラスに卵を割り入れかき混ぜる。
牧師は一息に流し込む。そして聖餐式の盆を馬車に載せると出発した。

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