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絵画修復について

1 :フクチャン:02/01/26 21:51
僕は絵画修復の勉強をしているのですが、最近素朴な疑問を感じます。
皆さんは絵画修復に対して、どう思っているのでしょうか?
修復を終えた絵(例システィーナのミケランジェロやレオナルドの最後の晩餐など)
を見てどう感んじるのでしょうか?
又、現代美術の作品の保存に対してどう考えているのでしょうか?

煽りは無しで、お願いします。


2 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/26 22:04
>>1
絵画修復って依頼がなければやらないの?
それともいろんな絵を見て歩いて
「これは痛んでますねぇ・・
放っておくとあと3年持つかどうか・・」とか
医者のように脅かして回るの?

3 :フクチャン:02/01/26 22:29
依頼されてからやります。
美術館所蔵作品なんかはまた違いますけど、安心してください脅したりはませんよ。

4 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/26 23:06
フクチャンは日本で勉強しているの?外国で勉強しているの?
私は美術史を大学で勉強したのですが、古い時代に勉強を修めて、ギャラリートーン・マンセー
の先生とかは、修復を目の敵にしている人もいたようですねぇ。
フクチャンは仕上げのニスは綺麗さっぱり洗浄する主義ですか、それとも少しは
残しておく主義ですか?

5 :フクチャン:02/01/27 00:15
4さんへ
僕の場合、絵を描く事は日本の大学で勉強しましたが、絵画修復の勉強は主に海外です。

僕はできればニスは少しは残しておくべきだと考えています。
黄変したニスは作品の持つイメージを確実に変えてしまいますが、
古色の問題もあるので、ニスの黄変を軽くする程度(正直ここらへんが一番悩みます。)
洗うのが一番よいのではないかと考えています。
しかし、国によってどこまでニスを除去するかは、まったく違うので悩んでいます。
完全除去ではありませんが、黄変を軽くする必要はあると思います。


6 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/27 00:15
修復した物は、もうそれ以前とは別物だと思うのですが

7 :フクチャン:02/01/27 00:25
6さんへ
そうなんですよね。何世紀も渡って、たくさんの人の手が入った作品は
はたしてオリジナルと言えるのだろうか、、。
紫外線の蛍光反応で加筆とオリジナルの見分けは、大まかにできるのですが、
昔の加筆を取った方がいいのかはまた別の問題なんですよね。


8 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/27 00:52
オリジナルってどこら辺までをオリジナルというのでしょう?
時間を経て汚れたものの持つ重さなのか、描かれた頃の鮮やかさなのか?


9 :よん:02/01/27 01:19
>8さんはちなみに
例えばミケランジェロの「最後の審判」や「天地創造」がキレーになっちゃったの
納得できない派ですか?

わたしは出来るだけかかれた時代と作者の意図を優先させたい派だなん。
北方ルネサンスの絵画は色の鮮やかさに対する志向が強かったわけだから、黄変した
ニスはグリザーユを損なわない程度にとってほしいし。18〜19世紀はギャラリートーンを
自ら作ろうと計算してニス作りしているんだから、茶褐色を残して欲すぃい。

フクチャンはどこの国で勉強しているの?ベルギーと、確か独逸は比較的綺麗に変色したニスを
取ると思ったが。
あと、博物館実習で不思議に思ったんだけど、紫外線検査でわかる補筆って、オリジナルからどれだけ
タイムラグがあると出るの?それとも現在からさかのぼって、近ければ近いほど反応するの?


10 :8@catt ◆X.ore.zA :02/01/27 02:13
>>9よんさん
>例えばミケランジェロの「最後の審判」や「天地創造」がキレーになっちゃったの
納得できない派ですか?

いや、全然。
あれは修復作業中に今まで知られていた絵に新しい発見とか
あったわけで、描かれた当時のままの鮮やかさで残すことに対しての
意味が自分なりに進捗したケースでした。
オリジナルってたとえば建立当時の寺院と1000年経ったそこを
どっちを指すのかなと思っただけですよ。時間を含めての概念か否か
って感じで・・

11 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/27 02:18
オリジナルも何も絵具のいろ、完成時の色は十年と立たずに化学変化を起こして変わってしまいます。
最近のものはかなり技術が進んでかなりの期間遅らせられるようですが、時代をさかのぼれば上るほど化学反応がおきやすいわけですね。
油彩画法の発明のころの絵具なんて数年でぼろぼろになってます。
ダビンチが絵具を改良したとか言いますが彼の絵具はあっという間に変色してしまいました。
絵画の修復はかなり難しいと思いますね。

12 :よん:02/01/27 02:45
>10-11
ふむふむ。面白いですね。且つするどい。
ここらへんリアル修復士のフクチャンの見解が待たれるところですな。

あ、余談ですけど、ミケランジェロの「聖家族」(油)を見て、修復前の
システィーナの色は絶対なんかおかしい、と烈しく主張していたわたしは
修復完了後の色を見て、きゃほ〜い、と思ってしまっただ。修復が半分の時点では
それでもしちこくミケランジェロ=ギャラリートーンにしたがる先生、いたもんね。

13 :よん:02/01/27 02:54
フクチャンに答えてもらおうと思ったけど・・・
11さ〜ん、北方絵画は19世紀〜現代の絵画よりむしろ堅牢で有名ですよ。
北方絵画を学んだので、これだけは指摘させて下さい。

14 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/27 07:38
全くレスずれですが、興味あるので1のフクちゃんさんに質問です。
修復の勉強は海外と書かれてますが主にどこでどのくらい勉強されたんですか?
また今日、修復家として仕事にしているみなさん(ふくちゃんさんの周りの人など)
はどのくらいで勉強を終えて修復の仕事をしているのですか?
年数など聞かせてもらえたら参考になります。


15 :フクチャン:02/01/27 12:54
よんさんへ
僕はイタリアのフィレンツエやローマで勉強しています。
紫外線の蛍光反応は、どのくらいのタイムラグでみられるかというと
油絵具の場合なんかは、絵具は酸化して酸化被膜を形成して固まりまりますので
いったん酸化被膜を形成した絵具の上に加筆されると、紫外線をあてた時に加筆部分が
黒く見えます。

ベルギーもそうですが、イギリスもニスを綺麗さっぱり取るなと思いました。

11さんへ
確かに昔の絵具は劣化していますが、技法の基礎がしっかりしているので結構
堅牢な絵画がおおいです。絵具自体も純粋な天然素材が多いので割と堅牢だと思います。

現在の絵具も優秀ですが、アクリル絵具などはまだ出来てから年月経っていないので
今後どうなるか分からないというリスクはあると思います。
ただ僕が一番心配なのは、現在油絵具とアクリル絵具をまぜて使ったりしている人達や
素材を知らないで無意識に使っている人たちです。たくさんの素材が開発されてきて、
様々な技法や表現が生まれてきましたが、制約が無くなった分、どうやって保存して
いくかは難しくなってきたと思います。

14さんへ
修復の勉強は、まだ3年目です。美大時代を含めると9年間、絵画ずけ状態です。
僕の知り合いなんかは、6年間海外で勉強してそのまま海外の工房にいる人がいますよ。



16 :フクチャン:02/01/27 12:59
11さんへ 
失礼しました。昔の絵具とはルネッサンス、北方ルネッサンス頃の物です。
(19世紀〜のものは含めないで下さい。)

17 :よん:02/01/27 13:48
>15
おお、ありがとー。ずっと不思議だったんだけど、私が読む程度の文化財保存の
本には、なかなかそこまでのメカニズムが書いてなくて。
勉強がんばってね(^^)。

18 :フクチャン:02/01/27 17:45
よんさんありがとうございます。
北方絵画ってぼくも好きです。
ベルギーのゲントに行ってきたとき聖バープ教会で神秘なる小羊を見てきました。
本当に緻密で鮮やかな色彩でよかったです。
しかし、絵の一部が盗みだされて、まだみつかっていないのが残念です。
盗まれた箇所の模写がすごくうまかったです。

19 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/27 17:57
システィーナのミケランジェロはともかく、レオナルドの最後の晩餐の
グラッフィックは最悪。なんだか味気ないし、、。
直さない方がよかったのではないかしら?

修復の仕事って美術史も関係するの?あと雁作とかどうやって見分けるの?


20 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/28 01:13
オリジナルっていたったいどれをいうのだろう?
ルーベンスなんかは、大作を描く時は多くの弟子たちに描かせているし、、。
雁作なんかもあるし、、。

21 :アンティーク:02/01/28 01:26
ミケランジェロもレオナルドも直さなかった時の方が好きだー!
古色がないとインチキくさい!いつ描かれたか分からないじゃん!なんかキライじゃあー!
変わって行くのも作品の行為であると思うのでよけいなことをしないでほしい!

22 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/28 13:38
>21
修復しなければならない状態だから修復するのでは?
そのままで壊れないならば修復の必要もないし。
フクちゃんさんのように修復の程度、あり方をリサーチする人は
本当に貴重ですよね。21さんのような意見は多いでしょうね。
私もそのままの姿であってほしいと思う一人です。

23 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/28 21:05
フクチャンさんへ。 修復家は収入面で安定してますか。 日本の場合厳格な(世界に通用する)
資格試験はあるのですか。 プロの修復家を登録する機関はありますか。  保存研究家とは何処
で区別してますか。 国立文化財研究所の修復家リストはどのような基準でチョイスしていますか。


24 :フクチャン:02/01/28 23:42
19さん20さん
どこまでをオリジナルと呼ぶかはとても難しい問題の1つだと思います。
それを明らかにするためにも、美術史的見解や科学的根拠は必要不可欠だと
僕は考えています。

21さん
古色はとても大事であると思います。なぜならば、古色は時間が経過して
できた色であり、年代が経っているという事を示す歴史的証拠でもあるからです。
洗浄という作業は一歩間違えてしまうと、取りかえしのつかない作業でもあります。

22さん
ありがとうございます。
僕は常に作品を尊重して、処置をしていきたいと考えています。

23さん
情けない話ですが僕はアシスタント兼学生なので、収入の方はスズメの涙程度です。
資格の件ですが、残念ながら日本には資格がありません。
多くの修復家が海外で勉強する理由の1つに、例えばイタリア等は修復が
国家資格で、日本より学びやすいです。
日本には、修復を学べる学校が少なく、閉鎖的というのも事実です。

保存研究家とは、主に作品の保存環境について研究している人たちです。
例えば、野外彫刻の酸性雨に対する環境や、建物の壁からでるアンモニア
が及ぼす影響、絵画に対して理想的な温度湿度の研究などがあります。
修復家との違いは、直接作品に介入をする事は殆どないということです。



25 :23:02/01/29 00:37
>>フクチャンさん
ありがとうございました。 私は自宅に湿度、通風を自動管理できる収蔵庫を設けて
にして収集作品を保管しています。 タトウなどの箱に入れず、作品間に空間が生じる
ように管理していますが、個人で可能な燻蒸の方法はありますでしょうか。 いまは月
に1回ひたすら掃除機をかけています。 

26 :ふにふに:02/01/29 01:04
古色かあー。修復も結構いろいろな事考えないといけないのね。
私は描いている人だけど、今の絵具ってそんなによくないの?
絵具メーカーだってルネッサンスより発達しているのに。
水彩の紙に油で描いたりしてるんだけど、それはよくないのかなあ?

27 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/29 04:10
>26
なまじっか絵具が手軽で化学変化しにくくなったがそれはきちんと適切な使用をすればのこと。
現代美術のように絵具に異物を混ぜ込んだり荒々しいタッチで描いたり画面が普通の状態でなければ、化学薬品のカタマリである絵現代の絵具は
昔のものより劣化が早いといえるようです。

28 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/29 09:04
>26
フクチャンの方が詳しいだろうけど。
ちゃんとした紙(和紙とか)に水引き(膠の下地)をしてあれば、あまり厚く盛り上げて
描いてなければ大丈夫だろう。水引きをしていなければ、紙が酸化して数十年後にはぼろぼろ。
紙を板か何かしっかりしたものに貼ってないのに絵の具が厚ければ、数年後にぼろぼろになると
予想されるぞ。

29 :ふにふに:02/01/29 20:44
おおっみなさんありがとう。私は今まで保存とか考えたことなかったんだけど、
最近個展を開いた時、作品が売れたんです。どこの先どうなるのだろうか?
だってモデぺと油絵具バリバリ混ぜてるし。これってヤバイのかしら?


30 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/29 22:29
混ぜた材料が何か、と、その材料(+顔料)と結合材(乾性油など)の比率によるかな。
聞いてる分には、ちょとやばそだな(^^;。
まー、「変化していくのも作品のうち」と開き直るか、いい現代美術の修復家を探すか(W。
後世に残したい、と買った人が思うほどの作品なら、金出して修復にだしてくれるよ。
それくらいのいい作品を描くor今後は材料についてもう少し研究する、でどーだ?

31 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/29 22:34
>>29
メーカー製のモデリングペーストと油絵の具だったら
案外堅牢かも。それより下手に自分で絵の具作ったりする奴の
方がヤバそうな気がします。

32 :30:02/01/29 22:40
>31
ワロタ
‘下手に‘がポイントだね?

33 :フクチャン:02/01/30 00:31
23さん
温湿度管理ができる収蔵庫なんてすごいです!
23さんの家にある作品たちは大事にされているのですね。
うらやましいかぎりです。

燻蒸の事ですが、温度と湿度のコントロールがしっかりできていれば、
カビや虫、微生物の成長を制限できますので、そんなに心配しなくてもいいと思いますよ。
どんなに燻蒸をしても、人間も作品も空気に包まれているので、微生物は繁殖します。
ですから、作品にとって空気の中に含まれる有害な要素を軽減する事が一番大事だと思います。
まめに空気の入れ替えをしたり、掃除をする事がもっとも有効な手段だと思います。
掃除のポイントとして、収蔵庫の四隅や作品の四隅に溜まる埃を取る事が大事です。
なぜなら、埃は四隅に集まって湿気を溜やすく、湿度が溜まるとカビが繁殖する危険性があるからです。

26、ふにふにさん
27さん28さんの言う通りだと僕も思いますよ。
ただ紙の上には油絵具では描かない方がいいと思います。
油は酸化して固まりますが、紙は酸化すると劣化しますのでボロボロになってしまいます。
また、膠引きしてしまうと水と油(膠が入っていますが)なので相性が悪く、
いったん固着しても時間が経ってから分離してしまう可能性があると思います。




34 :フクチャン:02/01/30 01:01
23さん
温湿度管理ができる収蔵庫なんてすごいです!
23さんの家にある作品たちは大事にされているのですね。
うらやましいかぎりです。

燻蒸の事ですが、温度と湿度のコントロールがしっかりできていれば、
カビや虫、微生物の成長を制限できますので、そんなに心配しなくてもいいと思いますよ。
どんなに燻蒸をしても、人間も作品も空気に包まれているので、微生物は繁殖します。
ですから、作品にとって空気の中に含まれる有害な要素を軽減する事が一番大事だと思います。
まめに空気の入れ替えをしたり、掃除をする事がもっとも有効な手段だと思います。
掃除のポイントとして、収蔵庫の四隅や作品の四隅に溜まる埃を取る事が大事です。
なぜなら、埃は四隅に集まって湿気を溜やすく、湿度が溜まるとカビが繁殖する危険性があるからです。

26、ふにふにさん
27さん28さんの言う通りだと僕も思いますよ。
ただ紙の上には油絵具では描かない方がいいと思います。
油は酸化して固まりますが、紙は酸化すると劣化しますのでボロボロになってしまいます。
また、膠引きしてしまうと水と油(膠が入っていますが)なので相性が悪く、
いったん固着しても時間が経ってから分離してしまう可能性があると思います。




35 :丸山英二:02/01/30 04:04
いつのまにフクチャンのスレが・・・ベンキョーになりますね。
作品の経年変化が(程度の差はあるけど)避けられないとすれば、芸術家と
修復家は、時間を隔てて共同製作している、と言えるのかもしれませんね。
修復に「正解」がない以上、それはとてもクリエイティブな仕事なのだと思い
ます。
今日的には、ぼくみたいに現代美術の新作を自分で創るより、修復というかた
ちの方が、より濃密に「芸術」に関われるのかも知れませんね。



36 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/30 18:31
 日焼けしたり、よごれた水彩画はどうやって洗うのか教えてください。

37 :フクチャン:02/01/31 00:31
丸山さん
お久しぶりです。こちらこそ勉強になります。

修復は、作品があって初めて成り立つのもですから、作家が作品を創らなければ、
必要ないものになると思います。
やっぱり作家が作品を創っている時こそ、一番「芸術」に関わっている時だと僕は思います。
修復には工業製品の修復と芸術作品の修復があるといわれています。工業製品の
修復は、その物が持っていた機能を修復する事が目的であり(例えば時計など)
一方、芸術作品の修復とは、機能性を戻すことが目的ではなく、作者の意図を
変えないようにして、いかに保存していくのかと言う事が目的とされています。
丸山さんの言う通り一種の共同制作ともいえますが、作者の意図を変えてしまっては
芸術作品の修復の意味とは大きく外れてしまいますので、キャンヴァスの上の絵具に
描かれている作者のメッセージを変えずに、介入していかなければならないと考えています。
それとは異なりますが、応用美術のような機能性を伴う作品(例えば建築物etc)
は、より難しいと思います。なぜなら、それらが人々に「芸術」として認識された時から
機能性としての修復よりも、芸術作品としての修復を必要としているからです。
僕としては、どんな形にしても作家が創り出す作品を基準に考えていきたいと思っています。

36さん
日焼けとは、どの程度でしょうか?
例えば、太陽があたるような場所にポスターが張ってあると、だんだん白く
なります。これは紫外線が顔料を破壊した場合による日焼けですが、ここまで
の状態になると完全に元に戻すことは不可能に近くとても難しいです。
もちろん、何で描かれているのか、どんな状態なのか によって異なりますが。

汚れた水彩画といっても、作品によってどう汚れているのかはそれぞれ違うので、
何の汚れなのか、顔料の固着状態はどうなのか等を調査しないと洗浄することが
できません。
例えになりますが、水ジミなどの場合プリザベーションペンシルという蒸気の機械
等を使用する場合があります。









38 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 00:50
安っぽい使い捨ての現代美術が、人に「芸術」として認識されてしまう事がないよう祈る、、。アーメン

39 :ふにふに:02/01/31 01:17
>38
なんかムカツクんですけど。こっちはいつだって考えて創っているんだよ!
その意図を読めないお前みたいなヤツにどうこういわれたくない。
その腐った脳みそに、アーメン

40 :丸山英二:02/01/31 02:38
>>39
いえいえ、現代の作家はみんな崖っぷちなんです。
>>38の言ってることぐらい受け入れないと(w
みんなそれぞれつらい現実に立ち向かって行くしかないんですね。
スレ違い御免



41 :27:02/01/31 10:24
クサヴィエ・ド・ラングレか、岡鹿之助の書いた技法書に、紙を支持体にする
やり方が書いてあったんだけど(どの本だったか、後で調べるよ。手元に無いんだ)。
板やキャンバスよりは脆弱だし、取り扱いが難しいのを承知で画家(作家)が
どーしても紙の触感がよくて使いたい、といった場合、フクチャン的にはどう言うやり方なら
許容範囲だと思う?それとも油彩に紙は修復家的に許せない?アオリジャナイヨ。まじ、質問。


42 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 10:43
 岡鹿之助の本は嘘ばっかり書いてあります。
技法書というに値しません。

 あと、高橋由一の「鮭」は紙に書かれています。
(藝大美術館所蔵)

43 :27:02/01/31 12:02
>42
岡は、勘違いしているところはあるけど、まるきり嘘ともいえないでしょう。
彼の作品とその技法を推定するのには十分役立ちます。

「鮭」は確か紙の‘ぺら‘状態じゃなかったかな?
記憶にあるのは板や麻のキャンバスに貼るやり方で、チョークのような質感を得られるって。
あと、ヨーロッパの古い板絵は白亜の地塗りの上に、一回膠水を塗って、更にリンシードを
極うすくしみ込ませてあるそうな。そうやって、膠と油の親展性をあげているのだとしたら、
修復家側の見解を聞いてみたかったんだよ。


44 :テンペラ描き:02/01/31 12:19
>43
昔のヨーロッパ絵画はテンペラといわれ水も油も両方使うやつもありますが、
水と油だけじゃ馴染みませんので、卵を界面活性剤として使っております。
卵がエマルジョンとなり、本来混ざるはずのない水と油を混ぜる役割をします。
例えば、マヨネーズや、油汚れの落ちる合成洗剤など

紙に描く際は卵を使った絵具などがあうのではないかしら?
あと動物性の紙(紙とは言えないかもしれませんが)
羊皮紙だったらそのままの油絵具を使えるのではないでしょうか?


45 :27:02/01/31 12:33
>44
私は板に紙を貼って、油を調製して、結局はテンペラ並の粘度の絵の具で描く事が
あります。描き方のせいかな〜、特にトラブルはないけど、だったらテンペラ使えば?ということには
なりかねませんね(ニガワラ。

羊皮紙が日本で手に入るところ知ってますか?試してみるのも面白そう。

46 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 12:40
>>45
横レスごめん
>油を調製して、結局はテンペラ並の粘度の絵の具
これってどういう意味でしょう?
しゃばしゃばって事ですか?
テンペラの粘度は非常に高いと思いますが

47 :>>36:02/01/31 12:54
専門過ぎて私にはとてもーー 水彩画の汚れ、なかったことにしてください。

48 :27:02/01/31 13:35
46さんが言っているのは、卵黄だけのテンペラのことかな?
テンペラ(エマルジョン)は樹脂や油を混ぜたりバリエーションもあるから・・・例えが悪かった。
タカナシの生クリームが近いかな。とろとろーで少し水あめみたいな粘性があって、流動性がある感じ。
油絵の具は蝋を入れているから、室温のバターくらいの固さと粘度にできるし、そこに特徴があるのに
わざわざそこまでやわらかくするなら、そもそもテンペラ使えば?と言われたことはある。
ポスターカラー位にしゃばしゃばなのを実験的にやった事もある。
細密に描くつもりが無ければ、どうにかなってる。




49 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 13:35
>45
紙の下地に油で描くといったこだわりの理由はなんなんでしょうか?
やっぱり好みの問題になるでしょうか?


50 :27:02/01/31 15:03
>49さん
ふにふにさんが油に紙の組み合わせの話の始まりなので、
ふにふにさんにも聞きたいところだけど。(^^;

私の場合は下地のマチエールを生かした作品づくりが好きだから。
普段はキャンバスを自分で作っているのだけど、和紙に触れる機会があって、あの質感を
生かした作品作りが出来ないかな、と思ったのです。習作以外では写実的な作品は描かないので、
その分、保存を考慮しつつも材料の自由が効くのだと思います。好みと言えば好みだけれど、
何も考えていないわけではないつもり(^^)。

51 :ふにふに:02/01/31 17:34
>27
紙の下地の感じがすごく好きなんです!
私は画用紙を張ってスタンプで油絵具を付けていくのですが、紙ならではの
油の光り具合などが好きです。
はっきりいって保存を考慮した事はないです。
バリバリ好みでつかっています!

52 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 17:40
>51
お前なー阿呆だろう?
こんなやつがいるから現代美術が受け入れられないんだよ!
少ない脳みそでちっとは考えろ!ヴァッカ!

53 :わたしはダリ?名無しさん?:02/01/31 19:56
>52
まぁいいんじゃない馬鹿なことをやれば宝くじ並みの確立でウケて飯が食えるか、まったく売れない自己満足か。結局自分に拠りけりですから。
でも自分の馬鹿さ加減をたなにあげて現代人は芸術を理解しないなどと購入資金(援助金)儲けはひとまかせで、上に立った風にご高説を述べるのはよしてほしいですな。

54 :ド素人:02/01/31 23:41
久々に面白いスレで、楽しませていただいております。

私は絵を描いた事などありませんが、作品を一枚だけ持っていて
それは紙に描かれた油絵なので、このスレの行方が楽しいみです。

55 :27:02/01/31 23:46
>51
外国の美術教育(小中学校)って、とても合理的な技法も教える一方、言い方が悪いかもしれないけど
楽しければいいじゃん、みたいなエネルギッシュで無茶苦茶な製作させるでしょう。
私はどっちも嫌いじゃないな。日本の襖絵みたいなのは、半ば消耗品だし。
でも、せっかくきれいなものを創って、人様がお金払って買ってくれるようになったのだから、
作風が変わらない範囲で、2〜3年でダメになるような事が無いように工夫してもいいんじゃないかな、と。

56 :ふにふに:02/02/01 00:10
>27
確かに27さんの言うとうりよね。だけど作品は生きているから(素材も画風も)
その先の事まで考えるのは難しそう。こうういうことで、表現の幅を制限されるのは
嫌だしなー。あとの事はすべてを修復家まかせっていうのも心配だし、そもそも
修復家の人って絵をかいた事あるのかな?

>52
53みたいに少しは勉強しろよ!ド阿呆!



57 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/01 00:25
1さんじゃないけど
>そもそも修復家の人って絵をかいた事あるのかな?

自分の出た学校ではそこそこ優秀な画才あるやつしか
修復に入れなかった記憶があります。人様の作品いじくるんだから
それなりに絵を極めてないと出来ないんでしょうね・・

58 :フクチャン:02/02/02 00:09
27さん
紙に油で描く事を画家が望むのであれば、修復家はそれについてどうこう
言うべきではないと考えています。それによって画家の表現の幅を狭くする
可能性がありますし、素材の持つ可能性も奪ってしまうと思います。
(この間は軽率にやめた方がよいといってしまってすみません。)

ふにふにさん57さん
修復にたずさわる人は、絵を描く勉強もします。美大出身の人もいましたし、
まったく絵を描いた事がなかった人もいました。
絵を描くといっても、作品を創るというよりは、画家の技法や制作の手順を知るために
絵を描いて身につけると言うのが目的です。つまり絵を読み解く力を、たくさんの
角度(実際に絵を描いたり美術史的にも科学的にも)から考えることが重要だと思います。

42さん
ご指摘ありがとうございました。そういえば、ファンタネージの牧牛等も紙の支持体でしたね。
岡鹿之助の本ですが、彼の技法を知るうえでは結構重要な資料となると僕も思いますよ。





59 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/02 09:10
ここは油絵の修理が主なんですね?
絹本や紙本の東洋絵画は聞いても
だめでしょうね?

60 :絵描き:02/02/02 14:01
フランスにある藤田の絵を修復したというTVを観たんだけど、地塗のことは
まあまあわかった。でも、あの黒い線は結局何を使って描いているの?
油性の下地に水性の墨なの?

61 :絵描き:02/02/02 14:09
27さんに聞きたい!制作を行う上で、素材と表現の間(保存も含め)で矛盾を感じた事はありますか?

62 :27:02/02/02 20:34
あ、なんか恐縮(^^;。フクチャンてば腰が低い。
実を言うと昔の画材技法の先生(修復も勉強している)の中には、古典技法マンセーで、
今時の作品は怖気が走るぐらいなことを言っている人を何人か知っているから、
そう言う反応が来ちゃっても仕様がないなくらいの気持ちがあったのに。嬉しい誤算です(^^)。
作家(画家)と修復家は、お互い友好的に情報交換できた方が、理想ですよね。

>61
私は矛盾を感じた事はありません。私自身は、古今東西、アートである以上、
素材が表現と矛盾していては、表現し切れていないと判断していますだ・・・。
例えインスタレーションのような作品でも、そう感じています。
保存に関しては、作品の意義と使われ方(?)によるかな。
消費する作品、ハプニングを楽しむ作品であれば、ある一定の期間ベストな状態を保てればいいし、
絵画に近い表現の場合は、実験しつつも、強度を考えて作っている。それでも
前述の技法の先生には、面倒臭いから見せる気にならないけどね〜(藁。

随分、割り切りのいいヤツかも(^^;。


63 :絵描き:02/02/03 01:17
27さんありがとうございました。
私も素材と表現が矛盾していては、表現しきれないと考えているます。
しかし、素材を使用する際、保存を考えて用法などを守ろうとすると
どうしても素材と保存、表現について矛盾を感じてしまうのです。
私の作品にメディウムをそのまま使用するものがあるのですが、1ヶ月も
経たないうちに黄変してしまいます。あの透明感と粘りをそのまま使用
したいのですが、作品(素材が)1ヶ月もしないうちに黄変してしまうのでは
使用できず、表現と素材に矛盾を感じてなりません。
他の素材を使用する事も考えたのですが、エポキシなどでは硬過ぎて
満足な表現ができないのです。
自分の表現が物質(素材)に頼り過ぎているのも事実ですが矛盾を感じる今日この頃です。

64 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/03 01:28
>フランスにある藤田の絵を修復したというTVを観たんだけど、地塗のことは
>まあまあわかった。でも、あの黒い線は結局何を使って描いているの?

日本の漆に使う極細筆と聞いたことがあります。
もしくはセーブルでしょう。

しかしまにあっくなすれですね。





65 :ふにふに:02/02/03 01:30
>63
気持ちが分かります。自分にあう物質(素材)を手に入れた時、まるで無敵の武器
を手に入れた気持ちになりますよね!
そういう時って物質を自分流にどう扱うか悩んで悩んでしまいますものね。
物質主義になっている時は古典絵画のように「絵を描く」というのとは違う悩みが生まれますよね。
物質をどう扱って表現するかとか、簡単に見せないようにはどうするかとか、
どうやってやるのか分からないようにするために悩んでしまいます。(特に平面において)
それプラス保存のことまでは考えられないよう!

66 :絵描き:02/02/03 01:35
>64
うーん。私が知りたいのは筆じゃなくて素材。筆は何使っているかだいたい想像できるし。でもありがとう。

67 :絵描き:02/02/03 01:49
>ふにふにさん
そうですね。物質表現に依存している時って、どうしても表現と物質の間に
温度差を感じてしまうのです。私の友人は寒天を使用しているのですが、
時間が経つにつれ水分が蒸発し、縮んでいくのに悩まされています。

68 :音楽好き:02/02/03 10:42
>27
>消費する作品
消費する作品と割り切れない場合はないのでしょうか?

音楽や舞台美術は演奏をしている時以外、作品として成立しないと思うのです。
もちろんCDや録画がありますが、やっぱり生でその演奏(空間)を共有しなければ
本当の芸術表現は伝わりにくいと思うのです。絵も観ている人との共有空間を
生じる意味では同じと言えるのですが、絵画は作家が亡くなっても存在するという
独自のフィールドがある(あった)と思うのです。
しかし、現代美術において消費する作品が増えてきた今、音楽や舞台美術のフィールドに
絵画(作品)が侵食してきた気がするのです。芸術の分野に国境がなくなったとでもいう
のでしょうか?これが悪いとは思わないのですが、本来絵画だけが持っていた特徴を
残したいといことはないのでしょうか?


69 :27:02/02/03 10:47
>63 エポキシ
>67 寒天
そりゃー、悩みが深そうだ(^^;;;。それを克服したかったら、
服飾デザインみたいにほとんど新素材開発になりそうな・・・。
多分、エポキシや寒天の素材性から発展した製作していて、
表現に合わせて他のもの(表現を中心に素材を選定)で代用することができないのかな?
一度そっち系の素材を研究開発している人に相談すると言うのもいい手かも。
化学などなどの人とのコラボ(協力者の名前が出てても出てなくても)は、たまに聞く話だし。

70 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/03 11:44
絵画ではないのですが...。

今、所有している版画で、ボロボロになったもの(酸性紙?)や、
明らかに後から別の紙の上に貼って補修してあるもの、何故かキャンバスに
貼ってあるものなどがあるのですが、こういった痛んだ版画をどのように
扱ったらよいか、どなたか教えて頂けませんか。

大した作品では無いのでしょうけど、長い間大事にされてきて、縁あって
私の所に来た作品を、何とか長持ちさせたいと思っています。
よろしくお願いします。

71 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/03 12:46
>>70
アクリル樹脂で版画ごと固めるとか

72 :27:02/02/03 20:54
>71
ぎょっ、だめだよー、そんなことしちゃあ(^^;;;;;;;;。
70さん、御自分で修復するのはお勧めしません。
紙の専門家、しかも日本画等ではなく、版画や洋紙の専門家に御相談した方がいいっすよ。
もし、作品の値段的価値が修復費用を上回るようなら、修復の学校に出すのも手です。多分、安くなると思います。
先生の監修の下、学生さんが修復しますが、いわゆる1級品でないなら問題ありません。
保存に適したきれいな状態にしてくれる事は間違いないと思います。
状態のよくわかる接写した写真を用意して、何件かあたってみてください。
値段や修復士との相性など、納得できるところを探すのは面倒だろうけど
重要です。
修復の現場を何回か見学したので、僭越ながら・・・。

フクチャン降臨祈願あげ!

73 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/03 21:51
修復の学校ってどこにあるのですか?教えてください。私の作品も修復
お願いしたいもので・・・

74 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/03 22:19
>73
八王子にランビエンテ修復芸術学校っていうのがあるらしいですよ。
ネットで調べてみてはいかが?

75 :フクチャン:02/02/04 00:25
59さん
僕の専門は油彩画なので、東洋絵画の絹本等の修復はよく分かりませんが
去年、芸大美術館の展覧会(展覧会名を忘れてしまいました)で、日本画
の修復について詳しく説明していたものがありました。
カタログのバックナンバーがあると思うので、芸大美術館に行く際にはよかったら観て下さい。

絵描きさん
フランスにある藤田の絵の修復に、僕の先生の友達が行ってきたそうです。以下はその時の話です。
実際に修復している時に黒の線の成分を調べたところ、膠などの反応はなかった
ので、墨ではないらしいのですが、油ともいいきれないそうです。
また藤田は、あの細い線を均一に引くために、面相筆の中に注射針くらいの
極細の針(力を加えるとビヨンビヨンするくらいの)を入れて線を描いたそうです。
だから藤田の黒い線を顕微鏡等でよくみると、針が支持体を削ってしまっていて
黒の線の真ん中に白い線が見える部分があるとの事です。

27さん
ただいま戻りました。27さんのような作家さんと意見が交換できるのはとてもうれしいです。

作品に使用する素材が増えてきた現在において、作家の素材の使い方も独特の
手法になったきたと思います。しかも、ふにふにさんや絵描きさんが言うように
物質を中心にして作品を創る場合、人に簡単に物質だと分からなくするために
物質を独自に加工する作家もいます。その結果、劣化が促進される場合もありますが
素材の中に秘める可能性を、作家が引き出したとも考えられると思うのです。

「使い方が悪い、危ない」と言ってしまえば、一言で簡単に終わってしまいますが、
作家が作品を創り出す行為こそ重要であるのではないかと思うのです。

もちろん素材の劣化について考えていただけるのならば、それにこした事はないですけどね。

70さん
27さんの言うように僕も専門家に見てもらうのがよいと思います。
なぜならば、何が原因で劣化しているか?現在どういう状況なのか?を
詳しく調査しないで自分で直してしまうと、その時はよくても、後に大きな
劣化の原因になる場合もあるからです。

とりあえず今できる事は、直射日光があたるような場所に作品を飾らない事と
極端に温度変化するような場所に作品を置かない事です。極端な温度変化(ストーブの近くなど)
をする場所に紙作品を置いてしまうと紙が持っている水分を蒸発させてしまい
劣化を促進させる原因となります。









76 :70:02/02/05 00:35
>>71
>アクリル樹脂で版画ごと固めるとか

それは、ちょっと...。”創作”の域に足を踏み込んでいるような気が...。

>>72
ありがとうございます。専門家に修復を頼むと、間違いなく入手価格を上回ると思います。
修復学校に出す手がある事を始めて知りました(修復学校の存在自体、始めて知ったのですが)。
調べてみます。

>>75フクチャン

ありがとうございます。
今のところ、紙ばさみに挟んだ状態で湿気に気を付けながら保管しています。
そして、たまにチェックも兼ねて鑑賞しています。
ただ、フォクシングが発生している物版画も混じっていて、他の版画に影響が無いか、
ちょっと不安です。
それから、湿気には最近の紙の方が敏感なのでしょうか。うっかり湿気の多い日に
取り出すと、新しい版画は波打ってしまって、ちょっと慌てます。
上にも書きましたが、痛んだ版画については、修復学校を調べて見ようと思います。


77 :27:02/02/05 11:33
>75
く〜、そうだったのかぁ。藤田にはだまされ続けてるなぁ、私(^^;。
>76
76さんは謙遜してご自分のコレクションを過小評価している心配があるので。
学生が修復すると言う事は、例えて言うならレジデントの医者に診てもらうようなものなので
何十年もやっている人に比べれば、一生懸命やっているだろうけど手際は悪い。
その点は(フクチャンからは言い辛いと思いますので(^^;)含んでてあげておいて下さい。
東京近県で修復関連の学校が3つ(G大、S形美術学校・修復研究所、>>74さんご指摘のところ)
があります。ただ、前者二つは美術館の所蔵品級もやることがあるので、施設は整っているけど、
資料的に重要でない作品に対する対応はどうなっているか、わかりません。
その他、いろいろ探せば、個人の工房が修復教室を開いる場合があるので、
町田国際版画美術館に問い合わせると、紹介してもらえる‘かも‘しれないです。
とても愛着をもって大事にされているご様子なので、入念に調べ、直接修復士と
お話するなどしてお決めください。私的には、フクチャンのようなオープンマインドで
謙虚で率直な印象受ける修復士の方が、後悔が少ないと思います。
(有名な作品ばかりを手がけている先生はプライドも高いので、いやーな気分になることも
あるかもしれません、はぁ〜)

78 :フクチャン:02/02/05 11:48
70さん
紙の損傷によくみられるフォクシングですが、赤茶色のシミを構成して
いろいろな形があります。その原因は、まだ完全には解明されていないそうです。
しかし、フォクシングは普通の菌類による劣化と違って、特殊であると言われ
劣化が進んでも紙は成分を失わず壊れやすくもならないそうです。
ほうっておいてもよいわけではありませんが、念の為、他の作品とは
別に保管しておいたほうがよいかもしれませんね。
また、紙のシミはフォクシングの他に、菌類やバクテリアによるシミがあります。
菌類とバクテリアに攻撃された紙はフェルト状になって壊れやすい事も多いそうです。
もし、裏打ちした作品の方にシミがあるのならば、もしかすると他の菌類による
攻撃の可能性もあるので、早めに見てもらった方がいいかもしれません。
なぜなら、裏打ちした時の接着剤を栄養に、菌類が成長している可能性もあるからです。

79 :作品を持っている人:02/02/05 11:58
>27
27さん、その通りですよね。私もそう思いますよ70さん。
大事にされている作品は幸せですね。
私も自分の持っている作品(たいした物ではないのですが)は世界に
一枚しかないので、大切にしていきたいです。
>フクチャン
フクチャンは、この作品を治したいというものはありますか?


80 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/05 18:20
俺は美術界の世の中を治してほしい。
ぜってーおかしいよ、美術界。

81 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/05 19:38
>80
ハゲシクスレ違い。
1さんは水戸黄門じゃないぞ。

82 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/05 21:04
>80
美術界の体質改善とか変えてほしいとかいったことは、自分たちの力でやることでは?
他人に頼るような心構えでは人に買ってもらえるような作品はできないのでは?それでいて芸術が理解されないとかほざく(失礼)
その辺から問題が発生しているように思いますね、美術界の場合。

83 :80:02/02/05 21:46
ぜってーおかしい。このスレもおかしい。
美術ってもっと苦しいし、修復家がそんなに簡単に語れるものではないはず。

84 :27:02/02/05 22:42
>83
そうですか?創作って楽しいし、すばらしいし、ある意味こんなこと続ける余裕がある我々は、
とても恵まれていると思いますよ。才能があったのに、家庭の事情で諦めていった人を知っています。
80さんも表現する人である以上、自分の悩みをもう少しうまく表現できませんか?
自分の作品を誰にも理解されなくていいと思えるほど強い人なら、何も悩む必要はないでしょう。
悩むと言う事は、人に理解されたいのでしょう?

85 :80:02/02/06 00:02
>27
俺がいいたいのは創作の話ではなく、美術界を取巻くヤツらがおかしいと言いたいだけ。
絵画作品→知ったかぶり→湧いて出てくる美術史家→どうしようもない馬鹿
美術にうとい修復家→よけい酷くなる作品→もう2度と戻らない

知ったかぶりの馬鹿な美術史家や、美術の本当の苦しさを知らない修復家がなぜこんなにも
いるのかが分からない。おかしい。
どいつもこいつも作家の苦しみなんて分からないくせに美術を知っているフリをしている。
作品を治す前に美術界を考えてほしい。

86 :70:02/02/06 00:09
>>77
>76さんは謙遜してご自分のコレクションを過小評価している心配があるので。

えーと、HINDの本や展覧会の図録などで、作者や製作年代などの事実関係は自分で
調べられるのですが、残念ながら”評価”は購入価格程度でしか出来ません。(^^;)
ただ、どれも気に入っていて(中には、あれれ、と思う物も出てきましたが)
金銭的な価値は低いにしても、これからは失われていく一方ですから、自分のところで
大きなダメージを与えたくない、と思っています。

>学生が修復すると言う事は、例えて言うならレジデントの医者に診てもらうようなものなので
>何十年もやっている人に比べれば、一生懸命やっているだろうけど手際は悪い。

その辺は、承知の上です。
よく行っているお店の主人は、”漂白くらい簡単だよ、自分で出来るよ”などと
言っていて、おいおい、という感じですが、自分でやるより遙かに安全でしょう。
主に費用が問題ですが...。

>町田国際版画美術館に問い合わせると、紹介してもらえる‘かも‘しれないです。

むむ、なるほど。過大な期待はせずに相談してみます。
まさか、邪険にはされないでしょう。

>謙虚で率直な印象受ける修復士の方が、後悔が少ないと思います。

古典版画がやっと、という並のサラリーマンには、”美術の専門家”には縁が
無い上、近づき難いんですよね...。ゆっくり探してみます。


87 :70:02/02/06 00:10
>>78フクチャン

フォクシングの解説、ありがとうございます。
紙が真っ白に漂白されている(と思います)のに、茶色いシミが点々と残っていて、
かえって痛々しい作品もあります。
念のため、カールトンを買い足して別々に保管することにします。

>もし、裏打ちした作品の方にシミがあるのならば、もしかすると他の菌類による
>攻撃の可能性もあるので、早めに見てもらった方がいいかもしれません。
>なぜなら、裏打ちした時の接着剤を栄養に、菌類が成長している可能性もあるからです。

ぎくうっ...。接着剤そのものの影響と紙の劣化を心配していましたが、菌類の栄養源に
なっている可能性もあるのですね。
天気が良くなったら、早速確認してみます。

88 :ふにふに:02/02/06 00:15
おひさしぶりなのですが、激しくむかついております!
80みたいに、自分だけしか本当の美術を知らないと思い込んでいる
馬鹿なやつが、この世にいるのかと言う事に、、。
描く人、描かない人というカテゴリーだけで境界線作っているんだね君は。
若い時は私にも、そんな気持ちがあったから多少は分かるけど、世の中の人は
君が思っている程馬鹿なやつなんていないよ。自分が一番頭いい(美術において)
と思っているうちは、いい作品なんて創れないよ!
スレ違いごめん。


89 :27:02/02/06 00:50
>86
あの、私は版画は基本的な技法くらいしか知らないんですが、それって、結構
立派なコレクションの気が・・・(^^;。
油絵に比べると値段的には頭打ちかもだけど、資料的価値はかなり高いかと。
(一般論として)こう言った問い合わせを邪険に扱う美術館や専門家がいたら、
そっちがおかしいですよ。きっぱり。
もっと堂々としてください!

「かんたんだよー」と言っちゃうおやじ、いい人かもだけど、ほんと、おいおい、ですね(藁。


90 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/06 01:09
>>85
>知ったかぶりの馬鹿な美術史家や、美術の本当の苦しさを知らない修復家がなぜこんなにも
>いるのかが分からない。おかしい。

簡単ですよ。
作家では無いからです。作家でも無いのに作家の苦しみを知っていたら、そっちの方が、
おかしい。

>どいつもこいつも作家の苦しみなんて分からないくせに美術を知っているフリをしている。

作家の苦しみなんて、鑑賞者にも作品にも関係ないでしょ。
苦しんで生み出そうが、寝転がって暇つぶしに作ろうが、知ったこっちゃないです。

ところで、とっても不思議なんですが、何で作家の苦しみを知れ、なんて言うんです?
家電製品を作っているエンジニアの苦しみを知れ、とも言って貰いたいですね。
いや、家電製品だけでなく、身の回りにある人の手の掛かったもの全てに対して。
それとも、物を創り出す苦しみは、美術関係の作家だけのものだと思っていますか?

社会では、他人から評価を受けるのは結果のみだと思いますよ。
苦しもうが、楽をしようが結果が同じなら評価は同じでしょ。
苦しまなければ出来ない事を続ける時、自分が無能であることを認めるか、
好きでやっている、と強がるしか無いんです。

画家などは、生前非常に苦しんだ話がよく残っていますが、彼らはその苦しみを
評価して欲しかったのでしょうか?

いずれにせよ、結果を出す過程を理解してくれ、という考え方は幼稚です。
さっさと大人になって下さい。

あれ?もしかして学生さん?なら、もう少しだけ、甘えているのを許してあげます。


91 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/06 02:41
>90
同意。
若さ故の激しさだね。

ところでダビンチの白テンを抱く女は修復的にはイケてるんでしょうか?
正直アレを見ても全然ときめかなかったです。イタリアやフランスにある
ダビンチの方が数倍よかったんですけど、白テンは修復的に失敗したのでしょうか?

92 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/06 22:33
>>85
芸術家志望ですか?
もしそうなら。

自分が生きると言うことは、創作活動をすることである、という強靱な意志か、
時代に先駆している自分の作品は、既存の作品で満足している世間の人間には理解
出来ないのだ、という傲慢さのどちらも持ち得ないのであれば、芸術家を目指すのは
やめておいた方が無難です。

もし、生活の糧を得る職業の一つの選択として、芸術家を考えているのなら、芸術家を
目指すのはやめておいた方が無難です。
作品そのものの価値を問うことの出来ないあなたは、芸術家になるにはあまりにも
才能が足りません。
そこそこ、世間に認められ程度の作品を創作する才能を持った人など、他に掃いて
捨てるほど居るのです。

悪いことはいいません、早めに進路変更する事をお勧めします。


93 :ふにふに:02/02/06 23:08
>91
ダヴィンチ見てきましたー!しかし私もあんまり感動しなかったのです。
そういえば去年にきたフェルメールもあんまし好きではなかったなあ。レンブラントは物凄く本当によかったのに。
オランダとイギリスで見たフェルメール展の牛乳を注ぐ女と真珠の耳飾りの少女は本当によかったのに。
日本に来たフェルメールって昔ざっくり切り刻まれて盗まれたやつだよね?
>92
同意。
それでも作品を創りたいなら85は海外とかで勉強してみるのもいいかもね。
人生芸大だけじゃないぞ。

94 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/07 17:28
修復を学ぶにしても、日本画は大変ですね。
ちゃんとした所、たとえば国宝装こう師連盟の加入工房などでは、
10年やって、やっと一人前に補助ができる、という感じですから。
院卒だと35くらいでも、まだ一人前とは言えませんね。
で、40位で一人前になっても、60歳あたりには目が悪くなったり、
手も動かなくなってくる。
だから個人で修復をやるなんて、なかなか出来ないことです。

95 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/07 20:40
>>94
>60歳あたりには目が悪くなったり、 手も動かなくなってくる。
     ;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;
     ::::::::::::::::;;;:;;;;;;;;;;
     :::::∧_∧::::::::::
     ;;:(・∀・||)ハァ・・・:
     :::(∩∩ノ);;;::::::
                  つらっ。

96 :70:02/02/08 00:39
>>89
>油絵に比べると値段的には頭打ちかもだけど、資料的価値はかなり高いかと。

資料にならなるかも知れません...。(^_^;)

>「かんたんだよー」と言っちゃうおやじ、いい人かもだけど、ほんと、おいおい、ですね(藁。

留学の経験もあって、アンティークにも造形が深いので、話をしても楽しい人です。
ただ、シートの版画を買って額装して貰ったら、マージンをざっくり...。
”あれー、きっちゃたの!”と言うと、”でかすぎるじゃん”と簡単に...。
”マージンなんか気にするの日本人だけだよー”と言われました。
確かに、額に合わせるためか、丸く切り抜かれている版画すらありますからね。
でも、極力手を加えたく無いんですよねえ。

97 :フクチャン:02/02/08 02:23
85さん
90さんの言うように、僕は貴方ではないので、貴方がどう苦しんでいる
のかは分かりません。
しかし、作家の深層にある渇望や孤独や喜びetcが、時には唸り声をあげたり、
鎮まることのない喜びを表現したり、自分の思想を他人に伝えるのに
表現と精神のバランスがくずれてしまう苦しさは分かります。
絵画に限らず、何かを人に伝えるということは、人と一種の共有空間を創る
と思います。逆に人にきっぱり否定されたときは孤独であり、もはやそこから
のがれる術もない気持ちになると思うからです。

91さん、ふにふにさん
ダヴィンチの白テンですが、僕的には何か軽い印象を受けました。
ガラス越しのせいかもしれませんが、ルーブルのダヴィンチに比べると
黒の背景にあまり奥行きが感じれなかった気がしました。
修復前の作品を見ていないので、修復がうまくいっていのるか、いないか
は何とも言えませんが、もしかするとニスの除去具合が影響しているのかもしれません。

94さん
日本画の修復は作品数も洋画に比べて少ないため、なかなか作品にさわらして
もらえる機会もないと聞きいたことがあります。

70さん
面白い人ですね。しかし、凄い額装の仕方ですね、驚きました。
彼はイタリア人のようです。イタリア人のおじちゃんは平気でこういうこと
をやります。そして後に、修復家と喧嘩したりします、、。
でも70さんの言う通り、極力手を加えないようにするのが作品にとっては
よいと僕も思います。





98 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/08 09:21
日本画でも、ちゃんとしたところに頼まないと、
装丁に合わして本紙を切っちゃうところもあるからね。
額装より簡単なはずなのにね。

99 :わたしはダリ?名無しさん?:02/02/08 11:01
甦る日本画展を芸大で見たんですけど、あれって全部学生が模写したやつなんでしょうか?
ものごっつううまいんですけど、、。
日本画の修復は表具屋さんもできるってホントですか?

100 :27:02/02/08 12:43
>96−97
ん〜(^^;、よくわからんのですが、アンティークに片足つっこんでいる人
ってのは、現代に使える形にして「なんぼ」と思っているんでしょうかねぇ。
家具だとよくありますよね。足がなくなっちゃったけど、見事な寄木のテーブルを
作り直したり、本当にばらばらになっちゃったのを、かき集めて新たに「昔風」
なもの作ったり・・・。
それでも今時、オリジナルな完品であればあるほど価値が高い時代、
ばっさりー、ってのは・・・(^^;;;;。私ならエグエグ泣いて帰ります。

>イタリア人のおじちゃんは平気でこういうこと
 をやります。そして後に、修復家と喧嘩したりします、、。
タフだね(^^;;;;;。

そういや昔、アンティークの布とか刺繍とか、古い版画を加工して
作品作った人いたなぁ(外国、現代美術だけど、けっこー前)。
ああ言うのって、今ではどういう扱い受けているんだろう?
まあ、むこうのアンティークショップって、とにかく古くてガラクタなもの
も多いから、そんなこともできちゃうのかな。

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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