正しいアクセント 2
- 1 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/02/29(金) 13:11:14 0
- 清く正しく美しく
前スレ
正しいアクセント
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1126156966/
- 430 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/16(水) 02:30:24 0
- >>232
> >>228
> しかし
> 内輪式とされた十津川や四国西南部にその現象はない。
ある。
十津川も「日が出た」「陽が出た」、「葉が落ちた」「歯が落ちた」に区別が無い。
- 431 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/16(水) 02:49:19 0
- 十津川はあったっけか?
四国西南はないよな。
- 432 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/16(水) 09:18:27 0
- >>429
LHHLLで良いと思う。
- 433 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/17(木) 01:17:42 0
- >>429
正しいもなんも、ただの怪獣の名前だろ。
「エレガンス」とかならHLLLLだし、別に変じゃないよ。
- 434 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 00:01:19 0
- >>422
アルファベットで表記する場合は、拍内下降拍はF(Fall)で書くのが普通だと思う。
「マッチ」は「LLF」、「猿」は「LF」になる。
▼は一般的に方言学では名詞などに付属する助詞を表すのに使って、
例えば「猿は」を「○●(▽)」というように表したりするので、
下降拍を▽で表されると意味が全く違ってしまう。
- 435 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 11:51:59 0
- 何かのCMで、「初めて見た」をLHHHHL と言ってるガキがいるよな。
あれ不愉快だ。
- 436 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 15:58:08 0
- アクセントによって対立する語の例
コ 子(一類) 粉(三類)
ス 酢(三類) 巣(四類)
ナ 名(二類) 菜(三類)
ハ 葉(二類) 歯(四類)
ヒ 日(二類) 火(三類)
ホ 帆(一類) 穂(三類)
ヨ 世(一類) 夜(三類)
アカ 垢(三類) 赤(五類)
アサ 麻(三類) 朝(五類)
アメ 飴(一類) 雨(五類)
ウミ 膿(三類) 海(四類)
カキ 柿(一類) 牡蠣(五類?)
カサ 瘡(一類) 笠(四類)
カタ 方(二類) 型(二類) 肩(四類)
カド 門(二類) 角(四類)
カマ 釜(一類) 鎌(四類)
カミ 紙(二類) 神(三類) 髪(三類) 上(四類)
カメ 瓶(三類) 亀(三類か五類)
カワ 川(二類) 皮(三類)
キリ 桐(一類) 霧(一類) 錐(四類)
クシ 串(二類) 櫛(三類)
クモ 雲(三類) 蜘蛛(五類)
クラ 鞍(二類) 倉(三類)
クワ 鍬(一類) 桑(三類)
コイ 恋(三類) 鯉(五類)
コト 事(三類) 言(三類) 琴(五類)
- 437 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 16:02:41 0
- サケ 酒(一類) 鮭(三類か五類)
シタ 下(一類か二類) 舌(三類)
シモ 下(二類) 霜(三類)
シロ 城(一類) 白(五類)
スミ 炭(三類) 墨(三類) 隅(四類)
ソコ 底(一類) 其処(一類か二類か四類)
タケ 竹(一類) 丈(三類)
タビ 旅(二類) 度(二類) 足袋(五類)
ツカ 塚(二類) 柄(三類)
ツチ 土(三類) 槌(四類)
ツル 弦(二類) 鶴(五類)
ノミ 蚤(三類) 鑿(四類)
ハシ 端(一類) 橋(二類) 箸(四類)
ハタ 傍(一類) 旗(二類) 機(二類)
ハチ 蜂(一類) 鉢(二類)
ハナ 鼻(一類) 花(三類)
ヒル 昼(二類) 蛭(五類)
モモ 桃(一類) 腿(五類)
ツバキ 唾(四類) 椿(七類)
- 438 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 16:05:34 0
- ウム 産む(一類) 膿む(二類)
カウ 買う(一類) 飼う(二類)
カク 欠く(一類) 書く(二類) 掻く(二類)
クム 汲む(一類) 組む(二類)
サク 咲く(一類) 裂く(二類)
ツク 突く(一類) 付く(二類) 着く(二類) 搗く(二類)
ナル 鳴る(一類) 成る(二類) 生る(二類)
ハク 履く(一類) 掃く(二類) 吐く(二類)
フク 葺く(一類) 拭く(一類) 吹く(二類)
フル 振る(一類) 降る(二類)
マク 巻く(一類) 撒く(二類)
モル 盛る(一類) 漏る(二類)
ヤム 止む(一類) 病む(二類)
ヨル 依る(一類) 寄る(一類) 縒る(二類)
ウエル 植える(一類) 餓える(二類)
カケル 欠ける(一類) 掛ける(二類)
コエル 超える(一類) 肥える(二類)
ハレル 腫れる(一類) 晴れる(二類)
コラス 凝らす(一類) 懲らす(二類)
アツイ 厚い(一類) 暑い(二類) 熱い(二類)
- 439 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 19:30:10 0
- ジャージってHL?LH?
- 440 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 22:14:47 O
- >>439
HLで上手く表現できなくてすまない。
「幼児」か「楊枝」かでいうと、自分の感覚では「楊枝」だな。
ニュースなどでも二通りのアクセントがあるよな。
- 441 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/18(金) 22:50:51 0
- LHHだろ
- 442 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/19(土) 03:41:37 0
- >>436
乙種の多くは蜘蛛がHL、雲がLHだが、東京のみどちらもHL
- 443 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/20(日) 11:47:25 0
- 他板で 「(髪を)結う」と「嫉妬」 についての
イントネーション(アクセント)の疑問が出たところ、色々な意見が出ました。
特に「嫉妬」。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1215532503/123-
マルチですみませんが、混乱して、どれが正解か分からん状態になっています。
正しいアクセントを教えて下さい。
- 444 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/20(日) 11:57:13 0
- >>443
一般人はやはり日本語のアクセントについての知識がないし正確な内省をするのも難しいということがよく分かるな。
それにしても、なぜわざわざ「アクセント」のことを「イントネーション」というのだろう?余計長いし。
英語教育のせいで、強弱はアクセント、高低はイントネーションだと思ってるのだろうか。
「どこが上がるか」というのを議論してたり、強弱って言ったりしてるし。
英語のアクセントは習っても日本語のアクセントは習わないから、
日本語のアクセントが高低アクセントであることも、下げる位置が重要だというのも一般人は知らない。
やはり、学校教育で日本語のアクセントの性質ぐらいは教えるべきではないだろうか。
英語の知識を元にしてそれを必死に母語である日本語に当てはめようとしているのは滑稽だし悲しい。
「結う」は頭高のHL、「嫉妬」は平板のLHH(H)だと思うけど自信はないな。
HLかLH、LHH(H)かHLL(L)かで揉めてるのか。
- 445 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 02:45:59 0
- >>443
「結う」 標準語辞典ではLH、平山輝男「現代日本語方言大辞典」では東京下町と西関東一円でもLHだった。HLは地方訛り。
- 446 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 02:48:59 0
- 嫉妬
「現代日本語方言大辞典」では奥多摩のみHLL、それ以外の西関東でLHH
アクセント辞典では第1候補がLHH、第2候補がHLL
- 447 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 08:17:01 O
- 岡山で名前を呼ぶとき、「広子」をLHLと発音する。HLLが正しいのに。
- 448 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 12:50:47 0
- >>447
その割に岡山って「マクド」っとLHLで言わないよな。
- 449 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 13:05:07 0
- 野呂はHLって言わないか? 某女優がLHって言った。
- 450 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 14:36:20 0
- 固有名詞はそれぞれだろ
- 451 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 16:33:20 0
- >>445
「結う」って平板だったのか。
「言う」と同じなので間違えそうだな。逆に「言う」と区別しようとして起伏型にしているのかも。
- 452 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 18:12:44 0
- >>444
>日本語のアクセントが高低アクセントであることも、下げる位置が重要だというのも一般人は知らない。
それと、本来は、高起低起の区別。
- 453 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 18:24:22 0
- >>452
残念ながら「本来」とは言いがたいな。
日本語のアクセントが高低アクセントなのは、少なくとも奈良時代畿内語まで遡るが、
残念ながら今の京阪式の高起低起の二分法は、
室町時代までしか遡れず、それほど歴史の古いものでは無いからね。
もともとは、体系的な高起低起の二分法ではなかった。
南北朝時代に、高低昇降何でもありだった畿内アクセントが大きく変化して、
高起と低起の2系統に、収斂してしまったというのが正しい。
これが、2ではなく1系統に収斂したのが東京式。
じゃあ、有名な「複合語の語頭高低に関する金田一法則」はどうかと言えば、
二拍名詞でいう3類、用言の大半を占めていた
低低…低低が高高…高低となって
高低を完全に鞍替えしたのを前提に「京阪式二分法」が出来たので、
本来の法則から考えれば大きな改変を蒙っている。
今では「2か1か」という違いでしかないよ。京阪式と東京式は、姉妹のようなもの。
姉(京阪式)が親に似ていると自慢したところで、思うほど違わない。
- 454 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/21(月) 20:54:15 0
- 京阪式と東京式の違いは姉か妹かではなく母か子かだろ。
- 455 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/22(火) 01:39:06 0
- >>454
それが母と子じゃないんだな。21世紀現在の京阪式と東京式では、
明らかに姉妹の関係。東京式→京阪式はもとより、
逆も体系的に無理。もし「親子」だったらこちらは出来るはずなんだが。
(19世紀後半以降、京阪神大都市圏の方言アクセントは大変なことになっているが、
それを除いても重大な違いがある)
「東京『式』」というところがミソで、
中輪だけならある程度は、室町時代の京阪式まで遡ればかなりの部分なんとかなるが、
外輪になると、ターニングポイントである14世紀を絶対に越えて遡らないといけない。
京阪式で、例えば2拍名詞2類と3類の区別を残している方言は一つも無いからね。
ここを越えると、
「低起高起+下がり目」という「京阪式の特徴」ではもはやアクセントを語れなくなり
事実上「京阪式」とは別のアクセント体系となる。
この鎌倉時代以前の畿内アクセントが、
京阪式・東京式共通の「親」であることは、全く否定できないけどね。
- 456 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/22(火) 02:09:06 0
- >>455
>この鎌倉時代以前の畿内アクセントが、
>京阪式・東京式共通の「親」であることは、全く否定できないけどね。
その「親」から直接京阪式・東京式がうまれたと考えているのか?
「中輪式東京アクセント」は,
いまも近畿周辺部に残っている「京阪式アクセント」の子であるし
京阪式アクセントにだって2類3類の区別を残している方言もある。
外輪式に対応する京阪式アクセントはもう滅んでしまっているということになるだろうが
だからといって京阪式と東京式を同じ体系からうまれた姉妹にたとえるのは誤り。
近畿周辺部の京阪式と内輪/中輪式東京アクセントの関係は「親」と「子」であり
近畿周辺部の京阪式と外輪式東京アクセントの関係は「叔母」と「姪」だろう。
言葉を借りるが,
>「東京『式』」というところがミソで、
と同様に
京阪式も『式』というのがついてるのを忘れちゃだめだ。
- 457 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/22(火) 20:30:19 0
- >>456
まあ、いわゆる讃岐式を「京阪式」に含めれば、
2類と3類の区別を持つ方言を「京阪式」に含めることは可能ではあるが。
だが、本当に親子説を貫こうとするなら、
外輪東京式アクセントの説明が本当に大変なんだよ。
「滅びた」どころか、どの時代の京都アクセントからも、
具体的な型として、最も保守的な外輪東京式アクセントの雛型である
12/3/45 : LH(H)/LH(L)/HL(L)
を、中内輪と京阪式と同じ要領で単純に導くことさえできない。
(やれるもんならやってみな?w)
西南九州+沖縄のアクセントになると更に難しい。
少なくとも14世紀以降のどこのどの「京阪式アクセント」からも、
これらを具体的に導くことは絶対に出来ないと言える。
院政京都アクセントを親として、
京阪式、東京式、西南九州南西諸島式が3姉妹と考えたほうがよい。
親の面影を一番残しているのは京阪式と言われるが、
ある面を見れば、京阪式より、東京式や西南式のほうが親に似ている面も無いわけじゃない。
中内輪東京式と、室町以降近世までの京都アクセント(保守的京阪アクセント)の
ぴったりフィットする対応がむしろ異常。
だが、外輪と中内輪東京式の境界は曖昧で変化も容易だから、
おそらく中内輪東京式は、外輪と京阪の接触アクセントと思われる。
- 458 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 00:30:15 0
- >>457
>まあ、いわゆる讃岐式を「京阪式」に含めれば、
外輪式と内中輪式東京式アクセントを同じ「東京式」アクセントでくくるのであれば
同じ体系を共有してる京阪型の京阪式,讃岐式,真鍋島式の3種のアクセントは
全て「京阪式」と呼ぶべきだろう。
>院政京都アクセントを親として、
>京阪式、東京式、西南九州南西諸島式が3姉妹と考えたほうがよい。
>ある面を見れば、京阪式より、東京式や西南式のほうが親に似ている面も
具体的にどういう特徴をもってそう結論づけるのか?
>西南九州+沖縄のアクセントになると更に難しい。
>少なくとも14世紀以降のどこのどの「京阪式アクセント」からも、
>これらを具体的に導くことは絶対に出来ないと言える。
西南九州と沖縄は,全て九州北東部の外輪式東京アクセントを祖とするものだろう。
あと,外輪式を導くことの難しさはおっしゃるとおりだが
だからといって外輪式と近世京阪式を姉妹の関係に置くべきではない。
>中内輪東京式と、室町以降近世までの京都アクセント(保守的京阪アクセント)の
>ぴったりフィットする対応がむしろ異常。
>だが、外輪と中内輪東京式の境界は曖昧で変化も容易だから、
>おそらく中内輪東京式は、外輪と京阪の接触アクセントと思われる。
外輪式が京阪式アクセントとの接触によって,
見事に京阪式と対応する中輪式アクセントとなったという説は,
受け入れがたい。
アクセント境界線上ではアクセントの崩壊や型の区分の単純化に向かうのが一般的。
現に京阪式から東京式への変化を起こそうとしている方言が見つかっているのに
わざわざ複雑で無理のある説をとなえる必要がない。
- 459 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 00:34:25 0
- 誤解の無いように付け加えておくが
>少なくとも14世紀以降のどこのどの「京阪式アクセント」からも、
>これらを具体的に導くことは絶対に出来ないと言える。
これを否定するつもりはないよ。
- 460 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 02:07:59 0
- >>458
共有できている部分については特に述べないので論争点だけ。
>具体的にどういう特徴をもってそう結論づけるのか?
東京式については用言の型。これが一番。
中外輪のほとんどの地域で1類と2・3類の区別は保守的に守られており、
結果としては、「一拍ズレによってプロテクトされた」形になっている。
19世紀以降の京阪神の用言アクセントの型別は滅茶苦茶だし、
京阪式の大半の地域で、多かれ少なかれ崩壊の傾向が見られる。
これは14世紀の「低平連続調崩壊」の、長い長い後遺症の最終局面だ。
これにより、「用言は(なんとなく)低平尾高調」という、
恐らく日本祖語以来のゆるやかな法則が壊れてしまった。
(「なんとなく」の語感については、
強弱と高低で違いはするが、英語の「動詞はなんとなく語末アクセント」と同じ)
東京式の場合は、用言基本形「−2」という形でこれが変形されながらも守られている。
- 461 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 02:19:21 0
- つづき。
西南式に関しては、俺は大分の外輪式とは最初から別系統と考えている(少数説だが)。
というのは、今では極度に2型化して痕跡を探すのが難しいが、
よくみると、アクセント体系の編成構造が全く異なるのだ。
西南式アクセントは、2拍名詞で説明すれば、
3類低平を雛型(無徴の標準型)として、
「高」を有徴にして1類を起伏化する(型の保存という点では「犠牲」とする)という、
大分以東には全く見られないシステムを採っている。
大分以東(以北)のアクセントはすべて、
1類高平を雛型として、特に3類低平を変化させて(犠牲にして)いる。
本州の変化とは明らかに全く別のシステムで、
これは院政京都アクセントから直接生まれたと考えるしか無い。
任意につく高低アクセントが、2元体系(甲種)や1元体系(乙種など)に収斂されるとき、
2拍名詞で言えば1類と3類は、どうしても並び立たない関係になってしまうからね。
水と油。どちらかを雛型として、どちらかに犠牲になってもらうしか無い。
- 462 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 02:27:22 0
- さらに続き。
>外輪式が京阪式アクセントとの接触によって,
>見事に京阪式と対応する中輪式アクセントとなったという説は,
>受け入れがたい。
これには明解な実例があるんだよ。
>アクセント境界線上ではアクセントの崩壊や型の区分の単純化に向かうのが一般的。
これよりもっと広範囲で具体的な例。
内輪東京式そのものだよ。
内輪式は、中輪東京式と、幕末以降の京阪式の、明確な接触アクセント。
形容詞の統合型などは完璧すぎる例だ。
なぜか、京都大阪のHLL統合に対して、名古屋岡山はLHLで揃えるわけで、
不思議と一拍ズレが保持された形で受容される。
だが、内輪東京式が、「明治以降の京阪神中央部アクセントの子」であるわけではない。
- 463 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/23(水) 12:09:54 O
- ちょw理解したいけど無理無理!!
何みて勉強したらここの皆みたいに賢くなれるんだ?
- 464 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 01:53:47 0
- >>460
>東京式については用言の型。これが一番。
京阪式=「現代の近畿中心部の京阪式アクセント」=「変化の多い京阪式」と解釈して,
そういう結論を導く必要があるか?
本来の京阪式は用言アクセントの型を区別して使っているわけで,
その特徴をもっては東京式アクセントが院政期のアクセントに近いということはできない。
>>462
内輪式の特徴が本当に京阪式(現代近畿の京阪式或いは本来の京阪式)の
接触による影響なのかどうかはよく考えてみた方がいいと思う。
「形容詞の型の統合」それ自体は内輪の特徴というべきではないよ。
(内輪でも統合していないものもあり,中輪でも統合しているものがある)
確かに岡山や名古屋は近畿地方とこの特徴を共有していて,
現代京阪地域の京阪式の影響であるようにみえる。
しかしながら,広島や東京等でもこのような変化が起ころうとしているし,
これらの地域でもLHLに統合している。
思うに東京式のLHL・京阪式のHLLで発音される型に属する形容詞が多く,
この変化は起こりやすいものなんだろう。
近畿の形容詞アクセント統合は明治になってからのものだから,
名古屋・岡山のアクセント統合の時期がわかれば因果関係が分かるだろう。
とりあえず,内輪東京式の定義がはっきりしていないことが問題だな。
- 465 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 02:33:19 0
- >>461
外輪式から変化したときに1類や3類の形が変わってしまったから,
そういう特徴を得たんだという反論にはどう答えるの?
あと,沖縄にも外輪式に近いアクセントが(12/3/45)が有るんだよな。
- 466 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 02:57:53 0
- 確かに形容詞の型別所属語彙を見ると、一類(院政京都で終止形HHF、HHHF、…)よりも
二類(終止形LF、LLF、LLLF、…)のほうがかなり所属語彙が多いな。
所属語彙数に偏りがあれば、多いほうに統合されるという変化は考えられる。
あと、無核か有核かという点で、語が明確な有核となる二類(LHL)のほうが好まれるという可能性も
あるだろう。内輪の一拍名詞二類はどうか知らんけど、これも有核のほうが好まれたのだろうか?
一類形容詞は
三拍では、赤い、浅い、厚い、甘い、荒い、薄い、遅い、重い、硬い、軽い、暗い、辛い、遠い、
四拍では、危うい、悲しい、容易い、空しい、易しい、などがある。
二類形容詞は
二拍では、無い、良い、
三拍では、青い、熱い、淡い、痛い、旨い、多い、惜しい、痒い、辛い、臭い、黒い、怖い、寒い、
渋い、白い、凄い、狭い、高い、近い、強い、長い、苦い、鈍い、早い、低い、広い、
深い、太い、古い、欲しい、細い、脆い、安い、緩い、若い、悪い、
四拍では、嬉しい、厳しい、詳しい、悔しい、苦しい、恋しい、寂しい、親しい、涼しい、正しい、
楽しい、乏しい、激しい、久しい、等しい、などがある。(現代東京語で対応の例外になるものは除いた)
日常頻繁に使う短い形容詞を中心に見れば、二類のほうが明らかに多い。
確かに単純に考えれば、HHLのHLLへの統合は自然でも、LHHのLHLへの統合はあまり無さそうだが、
形容詞に関して言えば二類への統合はそれほど不自然でも無さそうだ。
- 467 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 03:32:41 0
- 沖縄の二拍名詞の分属は、
12/3/45のものが徳之島全域、沖永良部島の中西部、沖縄本島中北部(汀間付近を除く)、
沖縄本島那覇付近、久米島全域、与那国島全域、
12/345のものが喜界島北部、奄美大島南部(屋鈍付近を除く)、沖縄本島汀間付近、
沖縄本島南部(那覇付近、糸満付近を除く)、石垣島(真栄里付近を除く)、西表島に、
123/45のものが喜界島南部、沖永良部島東部、与論島全域、奄美大島東部に、
12345のものが奄美大島最東部と中部および屋鈍付近、沖縄本島糸満付近、久高島全域、
宮古島全域、石垣島真栄里付近となっている。
二類と三類を区別するもの(12/3/45と12/345)を合わせれば、
喜界島北部、徳之島全域、沖永良部島中西部、奄美大島南部(屋鈍付近を除く)、
沖縄本島ほぼ全域(糸満付近を除く)、久米島全域、石垣島(真栄里付近を除く)、西表島、与那国島となる。
この分布を見ると、かつては琉球諸島全域で二拍名詞の二類と三類が区別されていたのは確実だが、
その一方で一類と二類の区別があるものは全く見当たらない。やはり祖形は12/3/45となる。
- 468 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 21:19:05 0
- >>464
>本来の京阪式は用言アクセントの型を区別して使っているわけで,
果たして地理的に辺縁のアクセントを「本来の」と言うべきかどうか。
こういうと言葉遊びのようだが、
「東京方言は東京式アクセント圏の辺縁・辺境」にすぎないが、
「京都方言や大阪方言は京阪式アクセント圏の中央」に位置する。
まさか「京阪神は甲種アクセントの辺縁であって本場は和歌山や高知だ」とは言えまい。
>内輪式の特徴が本当に京阪式(現代近畿の京阪式或いは本来の京阪式)の
>接触による影響なのかどうかはよく考えてみた方がいいと思う。
厳密にはおっしゃるとおり、調べてみる必要があるだろうが、まあ、
名古屋岡山の内輪の特徴の大半は、かなり新しい時期の
京阪神主要部アクセント(と同種のアクセント)の影響とみてよいだろうよ。
まさに、東京あたりでも形容詞の型統合が部分的に始まっているのは、
「首都」と「共通語」が東京になった今でも、なぜか方言分布が
京都からドミノ状に広がっていくさまが見えるわけで(この点ではまさに蝸牛分布だ)
おそらくこうして、過去のある時期に中輪式や内輪式が生まれたのだろうと思われる。
- 469 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 21:29:56 0
- >>465>>467
「ひっくりかえった」にしては、あまりにも異様だと思わないか?
これは用言まで含めて考えればさらに明確になる。
「ひっくり返して、出来あがり」というレベルではない。
別に西南式の最保守型が12/3/45で何の問題も無いんだよ。
西南式と外輪東京式を分けるメルクマールは別の所にある。
型が統合されていくときの雛型の基本が違うのが一つ。
もう一つは、どうも「一拍ズレ」すら経由していない可能性が高いこと。
俺も沢山の方言にあたったわけじゃないが、おそらく説明に必要ないと思われる。
もっとも、外輪東京式は、2拍体言に関して既に1拍ズレだけでは説明できないので、
単純な話ではないけどね。
- 470 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/24(木) 22:07:47 0
- つづき。
まさに、>>197-203の示唆するものは大きいと思うよ。
テレビや学校教育の強い影響とは言え、
数十年程度で、外輪東京式が、あっという間に中輪の特徴を備えていく。
他方で、東京などの中輪方言では、じわじわと部分的にせよ内輪化が進んでいく。
外輪→中輪、中輪→内輪という、「ドミノ現象」が、広範囲でしかも容易に起きている。
そして、この「ドミノ」の内訳はと言えば、「京阪式のある部分」だったりする。
だが、内輪が京阪式に化けることは無い。
そして、京阪式→東京式という変化も、言われるほど広範囲で起きるわけでは無い。
実際に京阪式からの変化で一番多く見られるのは垂井式への変化だ。
京阪式→垂井式→極端な型統合→無アクセント化(北陸で顕著)
東京式と京阪式の垣根というのは、京阪側からみても極めて高いもので、
四国南西部や和歌山山岳部のような例は、実のところ極めて珍しい例外と言える。
「異民族境界説」なんて電波がまことしやかに出てくるほど、この垣根は高く、殆ど動かない。
これは京阪式と東京式が親子でないことの傍証になるだろう。
姉妹だったら、姉貴風を吹かせる(影響を及ぼす)ことはあっても、
簡単には出産する(子のアクセントに変化する)ことは無いのもうなずける。
- 471 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/24(木) 22:33:15 0
- トリップテスト。
- 472 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/24(木) 22:40:49 0
- つまり、極めて大雑把に言えばこのようになる。
西南式とは、
院政京都アクセントの低起高起の区別について
低平類を雛型にして低起を平板型としてそのまま保存し、
高起は「下がり目ありの有徴」に変化させたアクセント
本来の東京式(外輪式)とは、
院政京都アクセントの低起高起の区別について
高平類を雛型にして高起を平板型にしてそのまま統合保存し、
低起は「下がり目ありの有徴」に変化させたアクセント
京阪式(讃岐式を含む)とは、
院政京都アクセントのうち、低起高起そのものは保存しながら
その具体的メルクマールは「低平連続崩壊」で潰してしまったアクセント
「高起&−2」になったのが京阪式、「高起&0=高平」にしたのが讃岐式。
まあ、こう並べれば、親と似ているかどうかは似たり寄ったりですな。
- 473 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 01:12:55 0
- 秋田のような変化は、「外輪東京式が中輪東京式に変化した」と言えるのだろうか?
アクセントだけ見てるとそのように見えるかもしれないが、
秋田の若年層に起きている現象は、「言語体系の総入れ替え」に近い。
アクセントだけでなく、音韻にしても文法にしても、もはや本来の秋田方言との連続性がない。
統合していたはずの1類と2類が分裂して2類と3類が合流したりするぐらいの変化は他の分野にも起きている。
統合していたはずの母音単独のイとエや、シとス、チとツ、ジとズも共通語通りに分かれているし、
「方言が共通語の影響を受けて変化した」というレベルではない。
古代エジプト人がコプト語からアラビア語に母語転換していったのと同レベルの現象では無いだろうか。
少なくとも、埼玉県上尾市旧原市町で1937年には行われていたはずの埼玉特殊アクセントが
1977年には消え去っていたのと同じような現象で、「外輪東京式が中輪東京式に変化した」のではなく、
「外輪東京式の方言が中輪東京式の方言に押されて若年層では消滅した」と言ったほうがいいのではないだろうか。
これは秋田だけでなく、共通語化が著しい地域全般に言えることだと思うが。
- 474 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 01:32:20 0
- ただ、「言語体系の総入れ替え」のようなことは、
恐らく上代から中古にかけての東日本でも起きただろうな。
奈良時代の時点で関東に分布していた上代東国方言の形式は現在の関東方言や
東北方言にはほとんど伝わっておらず、八丈方言にしか残っていないのだから。
現在の関東方言や東北方言は、明らかに奈良時代以降の畿内方言から分岐したもの。
奈良時代の時点で既に畿内方言と分岐してから数百年を経ていた上代東国方言は
その後の畿内方言の拡大で八丈島に追いやられ、関東や東北からはほぼ消滅した。
その際に、現在の秋田で起きているような「方言体系の総入れ替え」が起きたのだろう。
現在では本州最北端まで外輪東京式アクセントが分布しているが、
この外輪東京式アクセントというのは低平連続崩壊以前の高起と低起の区別を
無核と有核という形で保存しているわけで、結局奈良時代以降かつ南北朝時代以前に
京都アクセントから分岐したということだろう。
古代畿内方言の分派によって上代東国方言が本州から消し去られる以前に
上代東国でどんなアクセントの方言が話されていたかは、
八丈方言が無アクセントになってしまっている以上手掛かりがなく分からない。
- 475 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 02:06:56 0
- >>468
>まさか「京阪神は甲種アクセントの辺縁であって本場は和歌山や高知だ」とは言えまい。
地理的分布をもってどうこう言おうという立場は支持できないな。
中央に位置しようがしまいが,歴史的に見て本来のものは高知・和歌山式であって,
高知・和歌山式と京都・大阪式の関係が親子の関係なのは否定しないよね。
分類学的に言って,甲種の典型は高知・和歌山式であって,京都・大阪式は典型ではないよ。
本場か否かと言えば大阪が本場だろう。
話者の多少で言えばいいのだから,東京式の本場は東京なんだろうしね。
>この点ではまさに蝸牛分布だ
東京の形容詞アクセントの統合は静岡から伝わったものか?
周圏分布っぽく見える≠周圏分布だぞ。
>>469
>他方で、東京などの中輪方言では、じわじわと部分的にせよ内輪化が進んでいく。
進んでいない。具体例をあげてくれ。
>実際に京阪式からの変化で一番多く見られるのは垂井式への変化だ。
京阪式からの変化というよりは,東京式との接触による変化というべきだ。
現に京阪式から東京式への変化途上のアクセントが見つかっていることを知らないわけではなかろうj。
- 476 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 02:14:37 0
- >>472
すぐ↑の変化途上アクセントの例で十分に反論できてると思うが,
京阪式については反論しない。
東京式については院政京都アクセントを始点にする必要がない。(内・中輪に限り)
西南式についても院政京都式を始点にする必要がない。
ついでにいうと,
「下がり目ありの有徴」という言葉をうまく使って逃れようとしてるが,
西南式のアクセントのを担うのは「文節」であって,(だからこそ語声調といわれる)
文節の長さによってアクセントの「滝」がある場所は異なる。
私も単なる「外輪式」からの変化で鹿児島のアクセントが生まれるとは思っていないが,
>>453氏説でも説明にはなっていない。
あと,鹿児島式から再反転したアクセントが存在することは御存知だよね。
- 477 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 02:30:10 0
- >>473
>埼玉県上尾市旧原市町で1937年には行われていたはずの埼玉特殊アクセント
ウソ?モロに中仙道沿いじゃん。特殊アクセントは日光街道沿いだけかと思った。
>>475 静岡に形容詞終止形の型統合はない。 >>180のとおり、活用時の-1拍が出ないだけ。
- 478 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 02:34:18 0
- >>473
>埼玉県上尾市旧原市町で1937年には行われていたはずの埼玉特殊アクセント
このへんは中仙道系のアクセントじゃなかったのか?
>>475 静岡に形容詞終止形の型統合はない。 >>180のとおり、活用時の-1拍が出ないだけ。
- 479 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 03:03:28 0
- >>477
金田一春彦による1937年の調査では、吹上町、鴻巣町、桶川町、上尾町、大宮町が東京とほぼ同じ
京浜アクセントで、菖蒲町、騎西町、蓮田町、原市町、岩槻町が埼玉特殊アクセントだった。
浦安町、江戸川区葛西村にも埼玉特殊アクセントが分布していた。
しかし40年後の1977年の調査では既に原市町では埼玉特殊アクセントは消滅していて、
京浜アクセントに取って代わられていたという。
要するに、戦前に比べて、埼玉特殊アクセントの分布域がかなり狭まったということ。
元々勢力が弱かったようだし、原市町では1937年の時点でも優勢な東京式に押されて
既に消滅しかけていたらしい。本来は埼玉県の1/4近い面積が埼玉特殊アクセントで、
東京西部や千葉県北部の東京湾沿岸にまで広がっていたようだが。
戦後に作られた様々なアクセント分布図を見ても、東京や千葉に埼玉特殊アクセントの
分布域を書いているものはほとんどない(1960年の平山輝男の『全国アクセント辞典』ぐらい)し、
埼玉南東端を特殊アクセント域に含めていないものもある。
今の状況は俺は知らないが、どこまで残っているんだろうか。
- 480 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 09:11:13 0
- 漏れには付いていけない…
- 481 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 12:15:43 0
- >>479 埼玉特殊アクセントを称して「久喜式」といってる本は見たことある。
羽生市あたりでは若くても雨をLH、なな(7)をLHという人がいる。
- 482 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 16:00:27 0
- >>481
金田一春彦の1937年の調査では、
標準語によく似たアクセントとして「京浜アクセント」、それに準じて似ているものとして「房総アクセント」と
「館林式アクセント」、標準語と正反対の型の区別があるものとして「埼玉アクセント」、
それに準ずるものとして「草加式アクセント」、京浜アクセントと一型アクセントの中間のものとして
「佐野式アクセント」、埼玉アクセントと一型アクセントの中間のものとして「久喜式アクセント」が挙げられている。
戦前は浦安、葛西、戸ヶ崎、花畑、土合、鳩谷、草加、岩槻、日勝が草加式アクセント、
大門、吉川、原市、蓮田、駒西、加須、不動岡が埼玉アクセント、
粕壁、杉戸、幸手、久喜、菖蒲、栗橋、羽生が久喜式アクセント、
蘇我、津田沼、瑞江、金町、水元、川口、蕨、与野、馬橋、流山、館林、富田が館林式アクセントだったらしい。
- 483 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 20:40:01 0
- 足立区花畑、江戸川区瑞江、葛西、葛飾区金町、水元でも訛ってたのか。
江戸の下町じゃなくて南足立郡・南葛飾郡の農村だったもんな。
- 484 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 21:11:51 0
- >>473
既出、蒸し返しになってしまうが、上のほうの秋田アクセントの時系列を見れば、
明らかに「総入れ替えでは無い」ことが分かる。>>210の繰り返しだが、
絵に描いた様な明確な中間形を経ているんだよ。
ちなみに、八丈方言は確かに特異で、かつ一見上代東国方言を継承しているようにも見えるが、
これは八丈方言研究の第一人者平山輝男自身が述べているように、
上代東国語との単純な接続は戒めなければならない。
そもそも、例えば四段動詞連体形のオ段にしても、
ただの後舌の[o]であって、推定復元音とされる[ö]ではない。
「ろ(一段動詞命令形)」「ない(「なふ」の子孫が今でも通説)」など、
上代語と共通する要素も今の東北日本方言には多いわけで、
東日本では、蝦夷の言語(何語かは不明)を駆逐してからは
ずっと、>>474の言うような意味での「言語入れ替え」は無かったと思われる。
語彙の蝸牛分布の連続性もこれを裏付ける。
東北北部での「日本語使用歴」はおそらく1000年程度だろうけどね。
- 485 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/25(金) 21:20:25 0
- 前のレスにトリップ忘れたw
>>475
東京の形容詞アクセント統合化傾向は、おそらく東海か近畿の影響だと思うよ。
東京方言に、箱根の西の方言の与える影響はかなり大きい。
このスレの「2月」「4月」などが典型例だ。
いきなり形容詞の型統合だけ見ると疑わしいが、
このスレでも指摘されているように、
3拍2・3類形容詞で言えば、東海地方的な「LHL」がじわじわと東京に進出して、
それから本格的な統合化が進んでいく傾向だ。
東京方言の部分的内輪化は、このスレでいろんな香具師が例を挙げているので、
それを読んで欲しい。
- 486 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/25(金) 21:30:17 0
- しまった。>>485の例は「連用形」な。「早く」「青く」など。
>>475>>476
総論的な話を最後にするよ。
いわゆる日本語アクセント論の伝統的通説(院政京都アクセント一元論)は、
学界の内外からボロカスに疑われて、学問としての説得力を失墜してしまっている。
それも、適切な批判にさらされるのではなく、
「無アクセント始原説」やら、挙句の果てには「中国人畿内侵入説」やら何やら、
電波説に埋め尽くされて埋没したと言った悲惨な状況というのが正しい。
凡そ、郷土史マニアが自費出版で5冊くらい刷るようなレベルの説で
国立大学教授が務まってしまうような悲惨な状況だ。
俺が考えるには、これには素朴な理由がある。それは、
「中(内)輪東京式は、南北朝〜近世の京阪アクセントの子である」
という部分が、素朴な感覚で、あまりにも疑わしいのだ。
単純に考えて、700年以内に500kmを駆け抜け京阪式が東京式に化けたことになる。
だが、少なくとも明治初期には、京阪式と東京式の境界線は、
東では関ヶ原で固定されていた。どうみても「駆け抜けて」などいないのだよ。
- 487 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/25(金) 21:38:20 0
- つまり、通説論者も、>>475も、繰り返し掲げている『金科玉条』の
>現に京阪式から東京式への変化途上のアクセント
が、全然普遍的じゃ無いってことだよ。
諸悪の根源はここにあると俺には思える。
「京阪式そのものから東京式への変化」は、実は例外中の例外なんだ。
これは方言調査の事実が雄弁に物語る。
京阪式が崩れれば、垂井式になる。その先には2型や曖昧や無アクセントがあるだけで、
東京式は普通はどこにも出て来ない。
少なくとも14世紀以降の京阪式から、東京式アクセントが生まれる事態は、
論理的には可能だが、現実には例外中の例外。
この一点が、方言地理学的にあまりにも可笑しいものだから、
伝統的通説の信憑性が全部まるごと一気に墜落してしまうことになった。
- 488 :453 ◆89bp.2ICGs :2008/07/25(金) 21:56:10 0
- つまり、
「きれいに対応するから親子である」という説は必ずしも正しくないってことだ。
影響を与えるという「横の関係」と、系譜的に生み出すという「縦の関係」は
微妙なケースも多いが、基本は区別しなければならない。
おそらく、中輪東京式と、中世後期・近世京阪式との「きれいすぎる」対応は、
京阪式と外輪東京式が「姉妹である(当然様々な要素を共有している)」ことを前提として、
この上に、京阪式の影響が及んだ結果と考えるほうが自然だろう。
「親子としての変化が700年で500km駆け抜ける」よりは、よほど自然だ。
- 489 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 22:51:03 0
- >>484
どう考えても総入れ替えだろ。
総入れ替えが,音声学的に目立つ部分から進んだだけ。
>>485
何度も言うけど勝手に「内輪」を定義しないでくれ。
>>486
ビッグバン無かった説とか相対性理論まちがってる説みたいな
疑似科学がはやるのと同じ理由だろ。
感覚的には飛行機みたいな鉄の塊が空を飛ぶなんてあり得ないから,
物理学は間違ってるという主張と同じだ。
>>487
京阪式が内部崩壊を起こして垂井式になったように見える場所は無いんだよな。
全て東京式との接触してるエリアだ。
>伝統的通説の信憑性が全部まるごと一気に墜落してしまうことになった。
相対性理論まちがってる論者と同じ事を言うよな。
>>488
全然自然じゃない。
外輪が,京阪式の影響で,「京阪式ときれいに対応する中輪」に変化することのほうが不自然だ。
- 490 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 23:00:14 0
- 支援のアクセント間違えすぎ。
- 491 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 23:32:34 0
- >>489
正直、秋田の例が「総入れ替え」にしか見えないようなら、これ以上議論はできないよ。
東北方言と東京方言というのは、見た目ほどには距離が大きく無い。
それに、東北方言の特徴的な音韻変化はどうやら歴史が浅く
(江戸初期まで遡らないらしいことが、宣教師文献から伺える。
東日本方言の音韻的特徴を詳細に述べながら、ズーズー弁要素の示唆は全く何も無い)、
統辞法も、そんなに激しく根深い独自変化を遂げているわけでは無い。
まあ、今沖縄で起きている事態は、確かに「総入れ替え」かもしれないが。
(俺も現状を詳しくは知らないが)
質問し返すんだが、中内輪東京式アクセント圏は現状でここまで広いのに、
京阪式から東京式への移行中の方言が、どうしてこんなに少ないのか、説明できる?
近代に入ってからの方言調査の歴史は100年を越える。
だが、境界線はほとんど動いていないに等しいんだよ。
- 492 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 23:43:20 0
- >>197-203の秋田の例を整理すると以下のようになる。
一拍名詞
一類 老年 L(H) 中年 L(H) 若年 L(H)
二類 老年 L(H) 中年 L(H) 若年 L(H)
三類 老年 H(L) 中年 H(L) 若年 H(L)
二拍名詞
一類 老年 LH(H) 中年 LH(H) 若年 LH(H)
二類 老年 LH(H) 中年 LH(L)~LH(H) 若年 LH(L) ★
三類 老年 LH(L) 中年 LH(L) 若年 LH(L)
四類広 老年 LH(L) 中年 HL(L)~LH(L) 若年 HL(L) ★
四類狭 老年 HL(L) 中年 HL(L) 若年 HL(L)
五類広 老年 LH(L) 中年 HL(L)~LH(L) 若年 HL(L) ★
五類狭 老年 HL(L) 中年 HL(L) 若年 HL(L)
- 493 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/25(金) 23:58:23 0
- 三拍名詞
一類 老年 LHH(H) 中年 LHH(H) 若年 LHH(H)
二類 老年 LHH(H) 中年 LHH(H)~LHH(L) 若年 LHH(L)~LHH(H) ★
三類 老年 LHH(H) 中年 バラバラ 若年 バラバラ ★
四類 老年 LHH(H) 中年 LHH(L) 若年 LHH(L) ★
五類 老年 LHL(L) 中年 HLL(L) 若年 HLL(L) ★
六類 老年 LHL(L) 中年 LHH(H)~LHL(L) 若年 LHH(H) ★
七類 老年 HLL(L)~LHL(L) 中年 HLL(L)~LHL(L) 若年 HLL(L) ★
正直、あまり明確に「外輪東京式の原型を挟んでいる」ようには思えないんだが…
中年層は明らかに在来のアクセントと共通語のアクセントの間で動揺している状態で、
母音の影響で核の交替が起きたところと、二類名詞の部分が揺れてるけど、
「明確な中間形」ってほどでもなくね?四類と五類の核後退が消えつつあるのと同時に
二類もかなり共通語寄りで半分以上が起伏型になってるし。
「明確な中間形」というなら、四類と五類が頭高で揃いつつ、二類は平板という段階を経なきゃだめじゃね?
- 494 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 00:02:19 0
- それから、
「きれいに」と力説してしまったが、
通説の14世紀以降の京阪式→(中輪)東京式の具体的変化の説明にも
やや首をかしげる点がある。
特に、東京式アクセントの重要なメルクマールである2拍名詞4・5類の説明だ。
京阪式が、LH、LFであって、これが「1拍ずれ」をおこして
一旦「LL」になり、『これでは分かりにくい』とのことで「HL」になったというのが、
伝統的な通説の説明だが、これがかなり疑わしい。
3拍名詞7類や、3拍3類動詞(の最も保守的な東京式アクセント。今は甲府くらいだが)の
説明にやや窮するところがあるのだ。
これらはLHH→HLLなので、これを説明しないといけない。
これは、「低起なので(最も明確な初拍に)下がり目を付けた」と説明するほうが
むしろよいと思われる。これだけだとかなり技巧的に見えるが、
こう考えれば、東京式の殆どの方言で動詞3類が2類に統合している理由が簡単に説明できる。
どちらも起伏類だからだ。「低起を起伏が機能的に引き継いでいる」という説明になる。
この説明は、外輪を東京式の母体と考えてこそ生きる説明。
- 495 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 00:11:02 0
- 三拍七類はLHLで、LHHは六類じゃないの?
- 496 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 15:34:37 0
- 一拍名詞
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高 高-高(高) 高高-高(高) 高高-高(高) 高高-高(高) 高-低(高)
二類 降 降-高(低) 高低-高(低) 高低-高(低) 高低-高(低) 高-低(高)
三類 低 低-低(高) 低高-低(高) 低高-低(高) 低高-低(高) 高-高(低)
二拍名詞
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高 高高-高高(高) 高高-高高(高) 高高-高高(高) 高高-高高(高) 低高-低高(高)
二類 高低 高低-高低(低) 高低-高低(低) 高低-高低(低) 高低-高低(低) 低高-低高(低)
三類 低低 低低-低低(高) 高低-高低(低) 高低-高低(低) 高低-高低(低) 低高-低高(低)
四類 低高 低高-低高(高) 低高-低高(高) 低高-低低(高) 低高-低低(高) 高低-高低(低)
五類 低降 低降-低降(低) 低降-低降(低) 低降-低降(低) 低降-低降(低) 高低-高低(低)
三拍名詞
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高高 高高高-高高高(高) 高高高-高高高(高) 高高高-高高高(高) 高高高-高高高(高) 低高高-低高高(高)
二類 高高低 高高低-高高低(低) 高高低-高高低(低) 高高低-高高低(低) 高低低-高低低(低) 低高高-低高高(低)
三類 高低低 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低)
四類 低低低 低低低-低低低(高) 高高低-高高低(低) 高高低-高高低(低) 高低低-高低低(低) 低高高-低高高(低)
五類 低低高 低低高-低低高(高) 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低) 高低低-高低低(低) 低高低-低高低(低)
六類 低高高 低高高-低高高(高) 低高高-低高高(高) 低低高-低低高(高) 低低高-低低低(高) 低高高-低高高(高)
七類 低高低 低高低-低高低(低) 低高低-低高低(低) 低高低-低高低(低) 低高低-低高低(低) 高低低-高低低(低)
- 497 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 15:36:18 0
- 終止二拍/連体二拍動詞(四段活用・一段活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高低/高高 高高 高高 高高 高高 低高
二類 低降/低高 低高 低高 低高 低高 高低
終止二拍/連体三拍動詞(二段活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高低/高高高 高高高 高高高 高高高 高高高 低高高
二類 低降/低低高 低低高 高低低 高低低 低高高 低高低
終止三拍/連体三拍動詞(四段活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高低/高高高 高高高 高高高 高高低 高高高 低高高
二類 低低降/低低高 低低高 高低低 高低低 高高高 低高低
終止三拍/連体四拍動詞(二段活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高低/高高高高 高高高高 高高高高 高高高高 高高高高 低高高高
二類 低低降/低低低高 低低低高 高高低低 高高低低 高高高高 低高高低
終止四拍/連体四拍動詞(四段活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高高低/高高高高 高高高高 高高高高 高高高高 高高高高 低高高高
二類 低低低降/低低低高 低低低高 高高低低 高高低低 高高高高 低高高低
- 498 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 15:39:59 0
- 終止二拍/連体二拍形容詞(ク活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高降/高降 高降 高低 高低 高低 高低
二類 低降/低降 低降 低高 低高 低高 高低
終止二拍/連体三拍形容詞(シク活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 -
二類 低降/低低降 低低降 高低低 高低低 高低低 低高低
終止三拍/連体三拍形容詞(ク活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高降/高高降 高高降 高高低 高高低 高低低 低高高
二類 低低降/低低降 低低降 高低低 高低低 高低低 低高低
終止三拍/連体四拍形容詞(シク活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高降/高高高降 高高高降 高高高低 高高高低 高高低低 低高高高
二類 低低降/低低低降 低低低降 高高低低 高高低低 高降低低 低高高低
終止四拍/連体四拍形容詞(ク活用)
院政 鎌倉 室町 江戸 現代 中輪東京
一類 高高高降/高高高降 高高高降 高高高低 高高高低 高高低低 低高高高
二類 低低低降/低低低降 低低低降 高高低低 高高低低 高降低低 低高高低
- 499 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 15:41:00 0
- あ、現代の四拍形容詞の二類の高降低低を高高低低に訂正
- 500 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/26(土) 20:23:41 0
- >>484
「上代語と共通する要素も今の東北日本方言には多い」と言っても、
明白にそう考えられるものは、まさにそこに挙げた「ろ」「ない」だけじゃないの?
しかも命令形の「ろ」は東日本だけでなく九州にも広く見られるから事情が別だし、
「ない」を「なふ」に接続させるのにも異論が多いはず(山梨・静岡の一部のノーが恐らく直系)。
現代東日本方言の「降る時」「降った時」「悲しい時」などは、上代東国の「降ろ時」「降らる時」「悲しけ時」ではなく、
明らかに上代中央語の「降る時」「降りたる時」「悲しき時」に繋がるわけで。
[ö]ではなく[o]だというのも、そもそも八丈方言も音韻が五母音体系で[ö]がない以上あまり意味が無い。
上代東国方言のほうが上代中央方言よりもオ段の上代特殊仮名遣は怪しくなっていたわけだし。
700年で500kmと言っても、南北朝時代の京都で起きた低平連続崩壊が京都で最も早く起きたという保証も無い。
現在の中輪内輪東京式地域がまだ京阪式だった頃に低平連続崩壊が京都より先行して起き、
それが14世紀になって京都でも起こったと考えることもできる。その頃には既に東京式が生まれていてもいい。
四つ仮名の混同なんて京都で起きてから300年しか経っていないのに青森北端でも起きているが、
「300年で500kmを駆け抜けた」わけではないだろう。青森の一つ仮名は明らかに京都のような二つ仮名のような
体系を親としているが、だからと言って京都が二つ仮名になってからの時間で数えるのはおかしいだろ。
- 501 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 00:26:34 0
- >>500
八丈方言についてはあまりにもスレ違いなので深入りしないが、
そもそも完了の助動詞・語尾(といったほうがよいものもある)は、
上代中古にはあれほどあったのに、畿内でも「た」以外全滅したわけで、
この改廃の凄まじさを見れば、「降らる」が近世以降の東国語から消えたことは、
日本語において大した問題ではないと思うけどね。
低平連続崩壊が鍵だと力説しているのは、釈迦に説法だろうけど、
これが壊れると祖語以来の低起/高起の境界線が崩壊するという重大なものだからなんだよ。
これを、少なくとも2拍名詞で守り切った地域が、
日本語圏の北部と南西部にまとまってあり、さらに中間地帯にも点在する(豊橋、松江など)。
だが、京阪式の日本語圏中央部では、守りきった地域は無い。
恐らくこの変化は、日本語圏中央部で始まったものと思われる。畿内が発火点だろう。
だが、いわゆる「四つ仮名の単純化」は東北日本から徐々に南下したと考えるのが通説。
平山輝男が、4→3→2→1(ズーズー弁)と(ラフすぎるが)模式化をしている。
中世前期には、すでに関東でタ行子音の口蓋化と4つ仮名の不安定化が進んでいることが
有名な日蓮文書から伺える。
日本語の変化は、畿内から同心円に広がるものと、東北日本から南下するものに大別できる。
なぜか、西南から駆け上がって行くものはほとんどない。
- 502 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 00:50:48 0
- >>501で言った「点在」こそが、
俺が「外輪→中輪変化説」を主張する最大の根拠なんだけどね。
「中輪東京式の海」の中で、豊橋や松江に外輪が点在する。
俺が詳しく知っているのは豊橋の方言なんだが、
(実は俺の母方言でもある)
2拍2類・3類以外は、「おとなしい中輪東京式」と殆ど違わない。
癖の少ないヤナシ方言のアクセントと殆ど同じだ。
だが、同じ県内で名古屋の影響がそれなりに見られるにもかかわらず、
用言の型統合や補助動詞アクセントの固定などは若い世代でも見られない。
そして、もともとなぜか2類にぐらつきが見られ、
戦後世代になると(強固な数語(具体的には、紙と歌)を除いて)徐々に中輪化していく。
劇的ではないが、本当に秋田の変化とそっくりなんだ。
外輪→中輪というのは、本当にハードルの低いものなんだよ。
ところが、
「院政京都→外輪、室町京阪→中輪」と2系統に分断する通説だと、
そもそも「外輪が中部地方西部にさえ点在する」という地理的現象の説明さえ大変だ。
- 503 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 01:20:51 0
- ただ、俺の考える「外輪東京式の成立過程と保守的な雛型」は、
通説論者から見ればかなり技巧的に見えるだろうな。
「低平連続崩壊」に類する現象を、外輪東京式にも発生させる必要があるからだ。
高起/低起→平板/起伏と横滑りさせた以上、
下がり目の無い低平類に起伏を付けなければならないので、
「−3(助詞非拘束と考えれば−2)という起伏を付けた」と説明するんだが、
それこそ技巧的じゃないかと言われればそれまでだろう。
この起伏が付いてから、1拍ズレが起きたことになる。
(この順番にしないと外輪の説明は全く出来ない)
なお、外輪の3拍2類の原形はLHH(平板)と説明する。
すでに豊橋でもこれは4類雛型と統合しているが、秋田の古形を雛型と考える。
なお、まだ問題点はあって、特に内輪の単音節名詞の説明がやっかいだ。
これは京阪式からの変化の時間差を認める説(通説)のほうが説明しやすいからね。
- 504 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 01:22:01 0
- >>205に2類のグラデーションというのが出てるけど、
秋田の例を見ると、
老1 老2 中 若
紙 平板 平板 起伏 起伏
歌 平板 平板 起伏 起伏
川 平板 平板 平板 起伏
石 平板 平板 平板 起伏
寺 平板 平板 平板 起伏
となって(橋と雪は調査語彙に入っていない)、なぜか紙と歌から起伏化してるんだよな…
新潟から長野に南下すると二類で平板と起伏の語の数が連続的に変わっていくというのは知ってるんで、
グラデーションというのは納得できるが…
- 505 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 01:25:22 0
- なんか白熱しすぎて、新しいスレを立てたほうがいい気がしてきた
- 506 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 02:07:44 0
- >>500
さらに追加。従来型の意味での低平連続崩壊が、
「京阪式だった頃の中内輪地域で先に起きた」という説明はやはり難しいだろう。
従来型の低平連続崩壊の影響を、外輪圏には及ぼさずに近畿四国に及ぼす必要がある。
ちょっとアクロバティックすぎるよ。外輪地域が近傍に点在するわけで説明に窮する。
ただし、>>503で書いたような「低平の起伏化」が近畿四国に影響を及ぼした可能性はある。
まあ、「低平連続崩壊」のきれいな鏡像(上がり目アクセントでの高平忌避)が、
偶然ではあるが漢城の中期朝鮮語にも見られるので、畿内での変化は自生でいいと思うけどね。
ただ、外輪式の親を院政京都アクセントまで遡らせた上で東京式内部の一元論を取るだけで、
説明はぐっと容易になる。院政京都アクセントは少なくとも奈良時代まで遡れるからだ。
以下はもちろん妄想だが、
日本語そのものが古代に日本列島に広まる際に、最前線で畿内アクセントが変化し、
今の東京式圏の大半ではいきなり「外輪式の祖形」で広まったと考えることさえ可能になる。
(この場合、1拍ズレがあったか無かったかはどちらでも成り立つ。
現存しないが12/3/45、HH/HL/LHなんて形もあり得る)
その後の変化として外輪→中輪程度なら、数百年で500km走らせても何の問題も無い。
- 507 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 02:14:56 0
- >>502
そもそも,
外輪と京阪が接することによって外輪→中輪に変化するのかどうかっていうのが問題。
メディアを通じて中輪の影響をうけて,秋田や豊橋の方言が中輪化してるが,
これは類似体系からの影響だからな。
外輪との接触の例ではないが,内輪・中輪との接触の例で,
現に観察できる変化は,京阪式の垂井式化だろう。
(垂井式化は,そういう変化そのものが観察されている)
東京アクセント側の変化については未知だ。
(内輪式に変化するんだという主張があるが,変化そのものは観察されてはいない)
>「外輪が中部地方西部にさえ点在する」という地理的現象の説明さえ大変だ。
2拍名詞でいえば,1/2/3/45か1/2/3/4/5の体系が
豊橋〜東北,山陰〜九州に分布していたということだろうな。
正確な位置は資料をみないとわからないが,
一つは新潟,もうひとつは中国山地に1/3/245というアクセントが存在していたはず。
>>503
金田一はこのような変化を想定していたが,
同じ事を言ってるんじゃないのか?
1類と2類が一度HH-Hに統合されたのちに,
3類がHL-Lに変化,
その後いわゆる一拍ズレ。
>内輪の単音節名詞
日や葉は,多くの京阪式の方言では,一拍語の長呼によってHL-Lになるから,
これが変化してLH-Lになり,その後長呼がなくなりH-Lになったというのが,
個人的には一番説得力が有ると思った。
- 508 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 02:30:13 0
- >>506
>従来型の意味での低平連続崩壊
これって3類のHL-L化のことを言ってるんだよね。
2類がHH-Hになる変化がいくつかの場所で起こった。(東北・豊橋・山陰・九州)
その後「低平連続崩壊」が近畿も含めた全域で起こった。
と考えればOKじゃないの?
逆に,なんで外輪が中輪化する変化が,
東三河・遠江で起こらず,その東側に回り込んだのかがわからん。
- 509 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 12:57:23 0
- >>504
>新潟から長野に南下すると二類で平板と起伏の語の数が連続的に変わっていく
2拍2類平板型
長野市 北、梨、人、下、紙、石、音、川
松本市 北、梨、人、下
飯田市 北、人
木曽郡南部 すべて尾高
ただし天竜峡の南側で再び増加
阿南町 6語
天龍村 10語以上
長野もテレビの影響でかなり共通アクセントに近づいたが、
(NHK版アクセント辞典の解説に長野市での3拍5類「命」の中高→頭高の例を収録)
若い人でも北・梨については尾高アクセントが標準と気づかないひとが多いよう。
- 510 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 12:58:01 0
- なんか「正しいアクセント」というスレタイから外れてきてる気がするんで、
「日本語のアクセントの方言差と歴史」とか適当なスレタイでスレ立てていい?
- 511 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 13:04:25 0
- >>509
確かに自分(秋田の若年層)も、二類の中で「北」と「梨」は平板だな。他は「人」とかを除けば
ほとんど尾高型だし、二類と三類の区別はほとんどできないんだが。
ていうか「北」と「梨」って本当に尾高型が標準なのか?テレビでも聴いた記憶がないんだが。
「人」はHLだったころに一拍目の無声化が起こって滝がHH┐のように滑り、
その後一拍ずれによりLH(H)になったというのが通説だったと思うが、
そうすると「北」も平板になってておかしくなさそうだし。
- 512 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 13:18:11 0
- 北へ LHL 東へ LHHL 西へ LHH 南へLHHH が古い東京アクセントらしい(三省堂)
梨がLHL は先祖の代から東京近辺に住んでる人なら言うか、周りから聞いたことがあると思う。
- 513 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 13:40:02 0
- >>510
その様なスレ、既にあるよ。
- 514 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/27(日) 14:51:13 0
- >>513
どのスレ?
- 515 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/28(月) 15:46:49 0
- http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1123894076/l30
ここしかないけど。
- 516 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/28(月) 23:46:46 0
- そのスレかよw
スレタイがトンデモだしアクセント専用スレでもないじゃん。
もうちょっと、現在の方言アクセントだとか過去の京都アクセントだとかについて
ちゃんと議論できるスレが欲しいな。
- 517 :名無し象は鼻がウナギだ:2008/07/29(火) 09:56:14 0
- 中国地方出身で現在東京に住んでいる者です。
お金の数え方にものすごく違和感を感じます。
自分 周り
ごひゃくえん LHLLL LHHLL
にせんえん LHLLL LHHHH
いちえん LHLL LHHH
せんごひゃくえん HLLHLLL LHHHHLL
みなさんどう思います??
- 518 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 11:15:10 0
- 前者に明らかに違和感がある。
君もしかして、「三つ」「四つ」「六つ」を「HLL」と発音したり、
「また〜する」の「また」を「HL」と言ったり、「〜している」を「LHHL」と言ったりしてない?
- 519 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 12:34:09 0
- >>517
中国地方のは関西と同じじゃない?
- 520 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 12:35:00 0
- >>518 そうそう。山陽出身者の場合 三つはHLLだ。
- 521 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 14:37:39 0
- >>519
中国地方のアクセントが関西と同じなわけがないじゃん。
関西は、500円、2000円、1円、1500円それぞれ、
HHHLL, LLHLL or LLLLH?, HHHH, LLHHHLL だと思う。
- 522 :名無し象は鼻がウナギだ:2008/07/29(火) 21:05:58 0
- >518
517です。その通りです(汗)
これってやはり方言(訛り)なのでしょうか?
それとも自分だけおかしいのでしょうか?
- 523 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 21:46:30 0
- >>507
残念ながらw、
今の共通語は東京方言ベース(乙種アクセント)なので、
「外輪と京阪の接触」という問題は現実に見ることができなくなっている。
島根や愛知の放送局で吉本新喜劇が流れるくらいでは意味がないからねえw
ただ、特に中部地方の中輪と外輪の分布については、
「回りこむ」という考え方じゃないよ。
「外輪が中輪化の嵐に巻きこまれた中で、何らかの理由で中輪化を免れて
生き残った場所が点在している」という考え方。
だから、部分的に外輪要素が生き残っただけの地域も多く、グラデーションのようにも見え、
また、どの単語が「生き残った」のかさえまちまち。
豊橋の伝統的方言(農村部の昭和一桁育ち)で言うと、>>509の例のうち、
平板(1類統合)北、人、紙、石、音、川
尾高(3類統合)梨、下
となる。長野とは、具体的な単語の振り分けでもかなり様相が異なる。
- 524 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 21:58:08 0
- もうちょっと付けたすと、
>>507の説によると、
1、日本語圏の北東部と南西部でまとまって、東西中間地帯の各一部でモザイク状に、
しかも後者では単語毎にアドホックに、高起類の高平への統合が起きた。
2、日本語圏全域で、低平連続が崩壊した。殆どの地域で、−2の下がり目が出来たが、
なぜか四国の一部だけは高平に統合された。
3、日本語圏中央部(畿内)を挟むように、南東側と北西側から東西周辺部全域で
1拍ズレが起きた。
これでは、ただ「机上の後付け理論を横並びに並べているだけ」に見えるよ。
見事な後付けだから論理的には破綻は無いけれど、
現実にこの地域でこの順番で起きたと考えるのは、あまりセンスがよくない推論だと思う。
3つがバラバラで、何も理由が無い。言語変化に理由を突き詰めるのは禁物とは言うが、
やはり、ある程度統一的に説明するための、一定の理由と傾向は認められるものだよ。
- 525 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/29(火) 22:57:48 0
- >>522
やっぱりw
広島と岡山出身の知り合いがそれぞれ2人ずついるんだけど、
アクセントや語法全体を見てもほとんど共通語で話せているのに、
なぜか>>518で示した語だけアクセントが違うんだよねw
だから、そのアクセントを聞くと、「この人は広島か岡山の人だな」と思う。
広島と岡山は東京式アクセント圏だし、若い人は共通語に近いアクセントを
使えていると思うんだけど、数詞のアクセントは「気付かない方言」だと思うよ。
少なくとも他の地方の人からはほとんど聞かない。
「また」をHLで発音する富山の人を1人知ってるだけ。
方言だろうね。広島と岡山の人には共通して見られるわけだし。
その中では「一円」をLHLLというのは比較的違和感が少ないと思うけど。
でもLHHHが普通だと思う。
- 526 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/30(水) 00:45:01 0
- >>523
ほんと残念だな。
東京方言の影響で外輪が中輪化することは問題ない。
しかし,外輪と京阪の接触で中輪が生まれるのか。
そこがその説の最大の問題点。
>平板(1類統合)北、人、紙、石、音、川
>尾高(3類統合)梨、下
7例じゃわからん。3類への統合は単なる個別語彙的なものじゃないのか?
長野で振り分けがいろいろなのは外輪と中輪の接触と考えればすむ。
>>524
勝手に付け足さないでくれ。
>1.しかも後者では単語毎にアドホックに、高起類の高平への統合が起きた。
こんな事言ってないぞ。
>2.日本語圏全域で〜(中略)〜四国の一部だけは高平に統合された。
香川周辺で3類がHH-H型になったことに説明がいるのか?
「単にここだけ違った統合をした」という事実のみで十分だろう。
>3.日本語圏中央部(畿内)を挟むように、
> 南東側と北西側から東西周辺部全域で1拍ズレが起きた。
現にそういう現象が観察されてるだろうと。
だいたい>>524説で東西でも外輪を発生させる操作をせにゃならんだろうに。
>3つがバラバラで、何も理由が無い。言語変化に理由を突き詰めるのは禁物とは言うが、
>やはり、ある程度統一的に説明するための、一定の理由と傾向は認められるものだよ。
そもそも2の讃岐式なんてここの議論には関係ないし,
讃岐周辺のみ違った統合をしてることに理由はいらんだろ。
関係あるのは1と3だけだ。
勝手に付け足して,付け足し部分について勝手にセンスが無いとか言われても困る。
- 527 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/30(水) 01:17:22 0
- >>526
>7例じゃわからん
長野市の場合、これ以外は2類でも尾高。つまり胸がLHH 雪がLHH 橋がLHH 寺がLHH 村がLHHなどは存在しない。
それより南の地域では言わずもがな。
- 528 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/30(水) 01:27:36 0
- >>527
ごめん長野市じゃなくて豊橋の場合を聞きたかった。
単に語彙的に数語が所属を変えているのか,
それともおっしゃるように「語彙の振り分け」なのか,
知りたかったんだ。
- 529 :名無し象は鼻がウナギだ!:2008/07/30(水) 01:35:46 0
- >>526
東京式アクセント圏に広く見られるんだが、2類だけが特異なんだよ。
なぜか多かれ少なかれ、なぜかゆらぎが見える。他の類とは明らかに違う。
外輪圏内外で大きくゆらいでいることは、ほぼこのスレで実証されたとみてよいだろう。
中輪圏で、2類ゆらぎの痕跡のあるところもかなりある(東京方言を含む)。
これは一体なぜなのか。
俺の仮説はここから始まるんだけどね。
京阪式の変遷史を見る時、大きく配置換えされたのは3類であって2類では無い。
京阪起源なら、もし一つゆらぐなら3類のはずなのだ。
だが現実の東京式の多くの方言では、3類はほぼ鉄板。ゆらぐのは常に2類。
そして、2類に大きな変化を起こして成立したと考えられるのは外輪だ。
そして北東北と九州以外では、外輪はあくまでかなりの少数派。
中輪の広範囲に接触アクセントを生じさせるほどの力は、とても認められない。
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