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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十

1 :名無氏物語:2007/11/21(水) 03:18:48 ID:paZOWwA5
お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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2 :名無氏物語:2007/11/21(水) 03:19:34 ID:paZOWwA5
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十
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3 :名無氏物語:2007/11/21(水) 03:39:34 ID:paZOWwA5
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十三
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十五
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十六
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十九(前スレ)
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4 :名無氏物語:2007/11/22(木) 16:14:02 ID:c4bQuX2X
初瀬路や末吹きよわる山颪はげしかりしぞ今は恋しき(正徹)

5 :名無氏物語:2007/11/22(木) 19:10:29 ID:NLya04te
精液を女の顔に出せや。
玉袋を1個ずつ丹念に,舐めさせろ!
そーれ,ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
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6 :名無氏物語:2007/11/23(金) 17:51:37 ID:Zq+aabZe
ねぬる夜も目はさめにけり夕ぐれの花のにほひを面影にして(飛鳥井雅親)

7 :名無氏物語:2007/11/23(金) 17:59:36 ID:T3d2C4KE
朝日さす高嶺のみ雪そらはれてたちもおよばぬ富士の河霧(藤原家隆[続後撰])

8 :名無氏物語:2007/11/23(金) 18:00:24 ID:T3d2C4KE
五月雨は晴れぬとみゆる雲まより山の色こき夕ぐれの空(宗尊親王[玉葉])

9 :名無氏物語:2007/11/23(金) 18:02:55 ID:T3d2C4KE
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(後宇多院[新続古今])

10 :名無氏物語:2007/11/23(金) 18:04:22 ID:T3d2C4KE
吹く風もをさまれとおもふ世の中にたえて桜をさそはずもがな(後宇多院[新後撰])

11 :名無氏物語:2007/11/24(土) 15:52:57 ID:AIhtdZix
初瀬風谷吹きのぼる梅が香にかすむ尾上の月ぞいざよふ(正徹)

12 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:06:45 ID:AIhtdZix
袖したふかた野の露や天の川遠き渡りの秋の夕暮(正徹)

13 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:09:34 ID:AIhtdZix
山人のかへる嵯峨野のおひかぜに夕ぐれいそぐをぐら山かな(藤原為家)

14 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:47:52 ID:MdrrGz2I
難波江やこと浦かけてひく汐のはやくぞ人はとほざかり行く(多多良重貞)

15 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:50:28 ID:MdrrGz2I
花の雲はや立ちかはれ白雪はきえていくかのみよし野の山(本居宣長)

16 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:51:20 ID:MdrrGz2I
玉すだれまだまきあげぬ春の夜の夢の枕にうぐひすぞなく(藤原政範)

17 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:51:59 ID:MdrrGz2I
玉すだれ隙もとめてもかひぞなきかけはなれたる人の心に(花山院長親)

18 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:52:55 ID:MdrrGz2I
かざしをる人もかよはずなりにけり三輪の檜原の五月雨の空(藤原家隆)

19 :名無氏物語:2007/11/24(土) 16:53:29 ID:MdrrGz2I
かざしをる袖もやけさはこほるらんみわの檜原の雪の明ぼの(後鳥羽院)

20 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:24:56 ID:K3NnMBHu
さかりをぞをるべかりける山桜うつろふ枝は花もたまらず(頓阿)

21 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:26:38 ID:K3NnMBHu
冬がれのもとのよもぎもまじりつつむらむら青き道の若草(冷泉為尹)

22 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:27:12 ID:K3NnMBHu
さえのこる雪まばかりは春めきてむらむら青き野辺の若草(蓮愉)

23 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:27:45 ID:K3NnMBHu
山科の石田の小野の柞原見つつや君が山道越ゆらむ(藤原宇合)

24 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:29:21 ID:K3NnMBHu
谷ふかきやつをの椿いく秋の時雨にもれて年のへぬらん(順徳院)

25 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:30:46 ID:K3NnMBHu
夜もすがら潮風さえてささ島の磯こす浪にたつ千鳥かな(二条教頼)

26 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:48:42 ID:qttLQ7Xi
しづかなる心しすめば山かげに我が身涼しき夏の夕ぐれ(後宇多院[新続古今])

27 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:56:18 ID:qttLQ7Xi
九重に久しくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづき(藤原為氏[宝治百首])

28 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:57:53 ID:qttLQ7Xi
うちつけにくもりもあへず神無月冬の空ともふる時雨かな(藤原為氏[弘長百首])

29 :名無氏物語:2007/11/24(土) 17:58:55 ID:qttLQ7Xi
あつめおくことばの林ちりもせで千とせかはらじ和歌の浦松(後宇多院[続千載])

30 :名無氏物語:2007/11/24(土) 18:17:26 ID:xD3g4kdf
ささ島の磯こす浪にたつ千鳥こころとぬれてなかぬ日ぞなき(藤原光経)

31 :名無氏物語:2007/11/24(土) 18:18:31 ID:xD3g4kdf
おきつ風あかつきかけてささ島の磯こす波に千鳥なくなり(飛鳥井雅有)

32 :名無氏物語:2007/11/24(土) 18:19:12 ID:xD3g4kdf
雲ゐぢもなほ同じ世とたのみしをさてだにあらで別れぬるかな(契沖)

33 :名無氏物語:2007/11/24(土) 18:20:44 ID:xD3g4kdf
秋をへてふるき軒ばのしのぶ草忍びに露のいくよ置くらん(禅信)

34 :名無氏物語:2007/11/25(日) 10:11:38 ID:b4elgrMK
小泊瀬やふるき軒端のむかしをも忍ぶの露に匂ふむめがか(源高門)

35 :名無氏物語:2007/11/25(日) 10:12:13 ID:b4elgrMK
月うすくふるきのきばの梅にほひ昔しのべとなれる夜半かな(源親子)

36 :名無氏物語:2007/11/25(日) 10:13:08 ID:b4elgrMK
いにしへをふるき軒端のしのぶ夜はもらぬ袂もうちしぐれつつ(本居宣長)

37 :名無氏物語:2007/11/25(日) 10:16:33 ID:b4elgrMK
春の月涙の外にみる人やかすめるかげのあはれしるらん(宗尊親王)

38 :名無氏物語:2007/11/25(日) 17:54:50 ID:uLqdLhVk
物おもへば心の春もしらぬ身になにうぐひすのつげにきつらん(建礼門院右京大夫[玉葉])

39 :名無氏物語:2007/11/25(日) 17:57:30 ID:uLqdLhVk
老の波こえける身こそあはれなれことしも今は末の松山(寂蓮[新古今])

40 :名無氏物語:2007/11/25(日) 17:59:37 ID:uLqdLhVk
惜しむとも永かるまじき命もて世をとにかくに歎くはかなさ(遊義門院[玉葉])

41 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:01:09 ID:uLqdLhVk
花なれやと山の春の朝ぼらけ嵐にかをる峰の白雲(藤原成宗[新勅撰])

42 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:07:12 ID:V24vdh3t
さやかなる月さへうとくなりぬべし涙の外にみるよなければ(永福門院)

43 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:07:46 ID:V24vdh3t
山桜かつさく色かくれなゐのうす花ぞめに雲のかかれる(浄喜)

44 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:08:59 ID:V24vdh3t
紅のうす花ぞめの山ざくらなどしら雲にまがへきぬらん(源成直)

45 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:09:51 ID:V24vdh3t
はるばると鳥羽田の末をながむれば穂なみにうかぶ淀の川舟(木下長嘯子)

46 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:11:19 ID:V24vdh3t
更け行けばかすめる空も身にしみていかにひさしき月となるらん(藤原基家)

47 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:12:00 ID:V24vdh3t
ふかき夜の哀れしりけんいにしへの春のあふぎの月はかはらじ(藤原基家)

48 :名無氏物語:2007/11/25(日) 18:12:31 ID:V24vdh3t
なきぬべき夜半はたのまじ郭公まつらむとこそ猶しのぶらめ(吉田兼好)

49 :名無氏物語:2007/11/25(日) 20:09:43 ID:sthYmdzm
落窪物語りで面白の駒が贈り物と一緒に詠んだ和歌知っている人いますか?

50 :名無氏物語:2007/11/26(月) 00:56:12 ID:fuSYe6YQ
おほかたの昔は知らず見し人のありし頃こそまづ恋しけれ(宗尊親王)

51 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:05:11 ID:fuSYe6YQ
足柄の山のをのへにのぼりてぞ空なる月も近づきにける(笠間時朝)

52 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:06:02 ID:fuSYe6YQ
つくばねの山のをのへも霞みつつ春はあづまに立ちはじめけり(笠間時朝)

53 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:07:13 ID:fuSYe6YQ
夕立は山のあなたをすぐれどもこの里までもすずしかりけり(笠間時朝)

54 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:18:24 ID:zayOz4l6
秋と聞く風のつかひはけふたちぬ今いくかあらば初雁の声(下河辺長流)

55 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:18:56 ID:zayOz4l6
いつしかと思ひし秋はまちつけつ今いくかあらば星合の空(小沢蘆庵)

56 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:29:56 ID:zayOz4l6
山かぜの吹きまく空にかつきえて庭までふらぬ春のあは雪(冷泉為相)

57 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:30:52 ID:zayOz4l6
暮るる空のながめはここにかかれとや霞のしたにのこる山のは(伏見院)

58 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:31:27 ID:zayOz4l6
見てしかな見ぬ面影の玉津島きくにもうかぶ春の明ぼの(大内政弘)

59 :名無氏物語:2007/11/26(月) 01:57:35 ID:Hkmm0Haq
けさはまづ山のはばかりうづもれて都のよもにふれるしら雪(頓阿)

60 :名無氏物語:2007/11/26(月) 02:16:48 ID:Hkmm0Haq
人とはぬ夕の山の柴の庵雲こそかへれ峰のあらしに(定為)

61 :名無氏物語:2007/11/26(月) 02:24:34 ID:Hkmm0Haq
しるといふ枕も人にかたらずは涙もらすな夜々の黒髪(正徹)

62 :名無氏物語:2007/11/26(月) 02:43:20 ID:Hkmm0Haq
いかばかり心をそへて政すぐなる代ぞと人にいはれん(後花園院)

63 :名無氏物語:2007/11/26(月) 02:46:36 ID:Hkmm0Haq
ひびきくる河おとふけてあすか風そでふくよはの月ぞ身にしむ(伏見院)

64 :名無氏物語:2007/11/26(月) 02:49:23 ID:Hkmm0Haq
逢ふことはいつともわかぬ松の色の夕べはなどか風もかなしき(豊原統秋)

65 :名無氏物語:2007/11/26(月) 14:24:16 ID:YPZ2RGSq
われはただ時しもわかず恋しきを人は秋のみおもひけるかな(後嵯峨院大納言典侍)

66 :名無氏物語:2007/11/26(月) 14:25:56 ID:YPZ2RGSq
宮人のにほひ残れる志賀の山花に越えゆく袖ぞやさしき(橘千蔭)

67 :名無氏物語:2007/11/26(月) 14:31:33 ID:YPZ2RGSq
さまざまにたづねもとめし我が心つひにしらずぞ袖はなりぬる(西園寺実兼)

68 :名無氏物語:2007/11/26(月) 14:33:32 ID:YPZ2RGSq
もとめねば心のおくもあるものをたづぬればこそ遠ざかりけれ(西園寺実兼)

69 :名無氏物語:2007/11/26(月) 14:51:16 ID:HIhRP2Wd
見せ聞かせ言はせ思はせはたらかせ我が身をつかふものぞ心よ(西園寺実兼)

70 :名無氏物語:2007/11/26(月) 17:37:14 ID:spQkIDOB
あづまぢの足柄こえて武蔵野の山もへだてぬ月をみるかな(笠間時朝)

71 :名無氏物語:2007/11/26(月) 17:38:45 ID:spQkIDOB
とぢはてぬ水ひとすぢの道見えてあたりはこほる冬の山川(京極為兼)

72 :名無氏物語:2007/11/26(月) 17:39:26 ID:spQkIDOB
及びがたく高きすがたをあらはして山といふ名はありはじめけり(京極為兼)

73 :名無氏物語:2007/11/26(月) 18:07:27 ID:NiDjvSwy
人もうく我もくやしきなぐさめは世々のちぎりのむくひばかりぞ(藤原忠良[千五百番歌合])

74 :名無氏物語:2007/11/26(月) 18:08:26 ID:NiDjvSwy
けふも又ただ大空の雲にのみ我がながめをばつくしぬるかな(永福門院小兵衛督[嘉元三年歌合])

75 :名無氏物語:2007/11/26(月) 18:09:03 ID:NiDjvSwy
桜花ちるをあはれといひいひていづれの春にあはじとすらむ(殷富門院大輔[新勅撰])

76 :名無氏物語:2007/11/26(月) 18:11:40 ID:NiDjvSwy
きゆるかと見えつる夜はの灯のまた寝ざめてもおなじかげなる(伏見院新宰相[玉葉])

77 :名無氏物語:2007/11/27(火) 06:42:13 ID:t1IKvoHS
暮れぬるか遠つ高嶺は空に消えて近き林のうすくなりゆく(京極為兼)

78 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:25:12 ID:IRn0W5M9
薩摩潟おきの小島に我ありと親には告げよ八重のしほ風(平康頼)

79 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:27:45 ID:IRn0W5M9
いく声も聞かまほしきをあやにくになきすててゆく時鳥かな(正親町実明女)

80 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:28:18 ID:IRn0W5M9
いく声も聞かまほしきに時鳥今一こゑとなどおもふらん(桜井基佐)

81 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:30:02 ID:IRn0W5M9
くれぬより月のすがたはあらはれて光ばかりぞ空にまたるる(冷泉為相)

82 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:31:22 ID:IRn0W5M9
霧のうへにあまた聞きつる声よりもみればすくなき雁の一つら(冷泉為相)

83 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:31:55 ID:IRn0W5M9
雨そそく柳の糸に露かけてなびくもおもき春の夕風(後崇光院)

84 :名無氏物語:2007/11/27(火) 07:34:05 ID:IRn0W5M9
そのかたちその草木まで全くして神の心はなほ盛りなり(伏見院)

85 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:00:14 ID:Lu3dxn4e
もとがしは神のすごもにふりそそぎ白酒黒酒の御酒たてまつる(伏見院)

86 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:01:10 ID:Lu3dxn4e
民やすく国をさまりて天地のうけやはらぐる心をぞ知る(伏見院)

87 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:01:54 ID:Lu3dxn4e
秋よ今のこりのあはれ措かじとや雲と風との夕暮の時(伏見院)

88 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:03:22 ID:Lu3dxn4e
春をうくる時のこころはひとしきを柳桜のおのがいろいろ(伏見院)

89 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:30:53 ID:aj4+mXQL
遠近の鶯の音ものどかにて花ひらけそふ宿の夕暮(永福門院)

90 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:31:24 ID:aj4+mXQL
峰のかすみ麓の花に鳥のこゑ野山の春は夕べなりけり(永福門院)

91 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:32:03 ID:aj4+mXQL
散るとなみ花おちすさぶ夕暮の風ゆるき日の二月の空(永福門院)

92 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:32:35 ID:aj4+mXQL
峰つづき暮れて吹きたつ山風にさかぬ野辺まで花ぞ散りしく(永福門院)

93 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:33:06 ID:aj4+mXQL
岩がくれ咲けるつつじの人しれず残れる春の色もめづらし(永福門院)

94 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:33:48 ID:aj4+mXQL
夕立の雲も残らず空晴れてすだれをのぼる宵の月影(永福門院)

95 :名無氏物語:2007/11/27(火) 14:34:20 ID:aj4+mXQL
夜の雨に竹の葉末はなびき伏して朝けの窓の風の涼しさ(永福門院)

96 :名無氏物語:2007/11/27(火) 15:20:14 ID:AfFwv7X6
よとともに流れてぞ行く涙河冬もこほらぬみなわなりけり(紀貫之)

97 :名無氏物語:2007/11/27(火) 15:21:13 ID:AfFwv7X6
ももしきや古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり(順徳院)

98 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:29:44 ID:YLMuy+dg
花の跡はさびしかるべき春の色をかすみに残す木々の明ぼの(楊梅兼行)

99 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:32:57 ID:YLMuy+dg
おきてみれば窓の光はつれなくて夜深き雨の音ぞ過ぎぬる(楊梅兼行)

100 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:33:29 ID:YLMuy+dg
明けぬやと寝ざめてきけば秋の夜のさもまだふかき鐘の音かな(伏見院)

101 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:34:01 ID:YLMuy+dg
鐘の音にあくるか空とおきてみれば霜夜の月ぞ庭しづかなる(後伏見院)

102 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:39:25 ID:YLMuy+dg
日影さす木の下しろき朝霜の消えゆくかたは落葉にぞなる(後崇光院)

103 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:45:14 ID:UO9mH1uK
ももしきのとのへをいづる宵々は待たぬにむかふ山のはの月(藤原定家)

104 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:46:37 ID:UO9mH1uK
夜もすがら月にうれへてねをぞなく命にむかふ物おもふとて(藤原定家)

105 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:49:10 ID:UO9mH1uK
さこそはと見ぬよりつらし今かもと待つ夕暮の人のたまづさ(宮内卿)

106 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:50:20 ID:UO9mH1uK
明けぬれば色ぞわかるる山のはの雲と花とのきぬぎぬの空(惟宗光吉)

107 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:51:26 ID:UO9mH1uK
雨はるるなごりの露やおもからし下枝かずそふ山ざくらかな(惟宗光吉)

108 :名無氏物語:2007/11/28(水) 00:52:01 ID:UO9mH1uK
みし秋の尾花の波にこえてけり真野の入江の雪のあけぼの(惟宗光吉)

109 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:34:43 ID:w0MsXs13
ふりにけるあとをし代々にたづぬれば道こそたえね関のしら雪(鷹司冬平)

110 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:35:24 ID:w0MsXs13
へだてつる園ふの竹はをれふしてそともにつづく峰の白雪(伏見院)

111 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:45:25 ID:I5giqdWy
山ふかき秋をみるにも思ふかなこれよりおくの夕ぐれの空(藤原保季[千五百番歌合])

112 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:46:16 ID:I5giqdWy
道しあればふりにし跡にたちかへりまたあふ坂の関の白雪(二条良実[続古今])

113 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:47:03 ID:I5giqdWy
ふるままに跡たえぬれば鈴鹿山雪こそ関のとざしなりけれ(九条良通[千載])

114 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:48:01 ID:I5giqdWy
富士の山同じ雪げの雲路よりすそ野を分けて夕立ぞする(後鳥羽院[最勝四天王院障子和歌])

115 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:49:19 ID:I5giqdWy
とはばやな猶山ふかき宿もあらばこれより月やさびしかるらむ(藤原隆信[正治初度百首])

116 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:49:53 ID:I5giqdWy
あられふる雲のかよひぢ風さえて乙女のかざし玉ぞみだるる(源義氏[続拾遺])

117 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:51:24 ID:I5giqdWy
はかなくも思ひなぐさむ心かなおなじ世にふるたのみばかりに(西園寺公相[続後撰])

118 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:54:55 ID:2A5xvd+0
月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空(鈴屋集)

119 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:55:27 ID:2A5xvd+0
朝日かげまちとるかたの梢より外山のさくら色ぞ添ひゆく(鈴屋集)

120 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:55:57 ID:2A5xvd+0
まちつけて初花見たるうれしさは物言はまほし物言はずとも(枕の山)

121 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:56:29 ID:2A5xvd+0
咲きにほふ春のさくらの花見ては荒らぶる神もあらじとぞ思ふ(枕の山)

122 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:57:00 ID:2A5xvd+0
桜花ちる木のもとに立ちよりてさらばとだにも言ひて別れむ(枕の山)

123 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:57:36 ID:2A5xvd+0
敷島のやまと心を人とはば朝日ににほふ山ざくら花(石上稿)

124 :名無氏物語:2007/11/28(水) 01:58:08 ID:2A5xvd+0
六月に風にあつとてとり出ればやがて読ままくほしき書ども(石上稿)

125 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:15:40 ID:07uK066A
唐崎やこほる汀のほどみえて波の跡よりつもる白雪(慈道親王)

126 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:22:45 ID:07uK066A
唐崎の松をもこえてにほの海やみぎはにたかき雪のさざ波(慈道親王)

127 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:23:17 ID:07uK066A
風かよふ松は軒ばにうづもれて閨しづかなる雪のあけぼの(慈道親王)

128 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:24:43 ID:07uK066A
おもひおく種だにしげれこの宿のわがすみすてんあとの夏草(慈道親王)

129 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:25:59 ID:07uK066A
あくる夜のをのへに色はあらはれて霞にあまる花のよこ雲(慈道親王)

130 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:26:41 ID:07uK066A
わたの原ゆくへもしらずはてもなし沖つ霞の春のあけぼの(後二条院)

131 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:27:25 ID:07uK066A
ながき日をふりくらしたる春雨はさびしきことのかぎりなりけり(後二条院)

132 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:27:57 ID:07uK066A
鳴神のこゑのとほちになるままにふりすぎてゆく夕立の雨(後二条院)

133 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:35:46 ID:07uK066A
五月雨のはれま待ち出で山のはに雲よりたかく鳴くほととぎす(後二条院)

134 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:36:21 ID:07uK066A
いとはやもすずしき風かをとめごが袖ふる山に秋たつらしも(後二条院)

135 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:37:04 ID:07uK066A
人はこずさそふ風だに音たえて心と庭にちる桜かな(後二条院)

136 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:37:42 ID:07uK066A
袖ふるはほのかに見えて織女のかへる八十瀬の波ぞ明けゆく(後二条院)

137 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:39:07 ID:07uK066A
ながめわびぬ鳴きすててゆく初雁のつばさにうすき山のはの雲(後二条院)

138 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:40:03 ID:07uK066A
初時雨ふりぬる寺の鐘のおとに暮れて色そふ山のもみぢ葉後二条院)

139 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:41:05 ID:07uK066A
吹く風にちりかひくもる冬の夜の月のかつらの花のしら雪(後二条院)

140 :名無氏物語:2007/11/28(水) 02:42:25 ID:07uK066A
夕潮のさしける跡と見ゆるかな汀をおきてつもる白雪(後二条院)

141 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:06:39 ID:07uK066A
むかしべとなりゆく年の惜しさこそ花紅葉にもなほまさりけれ(後二条院)

142 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:08:27 ID:07uK066A
吹く風も今朝よりしるき春の声をおのがねのみと鶯ぞ鳴く(貞常親王)

143 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:09:09 ID:07uK066A
いづれをか花とはわかむ長月の有明の月にまがふ白菊(紀貫之)

144 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:10:26 ID:07uK066A
かずならぬ身をばあるじと思はでや心のままに華のちりゆく(夢窓国師)

145 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:12:15 ID:07uK066A
雲こほる空にはしばし消えやらで風のうへなる春のあは雪(慶運法印)

146 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:13:37 ID:07uK066A
けふしはや春来る空に出づる日も光のどかに霞たなびく(上冷泉為村)

147 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:14:13 ID:07uK066A
けふといへば雪げの雲も打ちなびき春くる空に霞みぬるかな(慶運法印)

148 :名無氏物語:2007/11/28(水) 03:15:10 ID:07uK066A
柞ちる石田の小野の朝あらしに山路しぐれて冬はきにけり(慶運法印)

149 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:18:11 ID:qgbimpsf
わればかりみるにかひなき花なれば憂身ぞいとど人もまたるる(宗良親王)

150 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:18:59 ID:qgbimpsf
分けてみぬ山路の袖の露ならばほさぬと聞くもゆかしからまし(宗良親王)

151 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:20:36 ID:qgbimpsf
思ひきや仕へながらにみよし野のおくよりおくをたづぬべしとは(宗良親王)

152 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:21:13 ID:qgbimpsf
くもりなき月日もさぞな神路山あふぐ心をまづてらすらむ(宗良親王)

153 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:23:05 ID:qgbimpsf
小山田の露吹きたててなびく穂の色こき時とわたる秋風(正徹)

154 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:23:43 ID:qgbimpsf
はれてなほ残るか嶺の雨の音に露吹きたててわたる松風(武者小路実陰)

155 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:56:10 ID:tn/gd14q
おきわたす田の面の露も深き夜の稲葉におもる秋の月影(鈴屋集)

156 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:56:44 ID:tn/gd14q
老いぞ憂きうかりける世の秋とても涙のひまはありし月夜を(鈴屋集)

157 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:57:19 ID:tn/gd14q
さし出づる影にちしほの色見えて夜の紅葉は月ぞ染めける(鈴屋集)

158 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:58:24 ID:tn/gd14q
島山はつもるも見えずかきくれて友船しろき雪の海原(鈴屋集)

159 :名無氏物語:2007/11/29(木) 02:58:59 ID:tn/gd14q
朝たちて比良の高根の雪見ればきぞの夜床はうべさえにけり(鈴屋集)

160 :名無氏物語:2007/11/29(木) 03:00:34 ID:tn/gd14q
むし衾なごやが下の埋み火に足さしのべて寝らくしよしも(自撰歌)

161 :名無氏物語:2007/11/29(木) 03:01:16 ID:tn/gd14q
ちりぢりに夕ぐれかへる市人のわかれぞ今日は年の別れ路(鈴屋集)

162 :名無氏物語:2007/11/29(木) 16:52:05 ID:H5+CLfbL
風わたる梢の露やかかるらん月におどろく蝉の一声(正徹)

163 :名無氏物語:2007/11/29(木) 16:53:11 ID:H5+CLfbL
照る月に夏を忘れし木間よりおどろかしける蝉の一声(香川景樹)

164 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:12:16 ID:H5+CLfbL
阿耨多羅三貘三菩提の仏たち我が立つ杣に冥加あらせたまへ(最澄)

165 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:14:02 ID:H5+CLfbL
鳩のなく外面の杉の夕がすみ春のさびしき色は見えけり(木下長嘯子)

166 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:15:42 ID:H5+CLfbL
あさみどり柳のいとの引きはへてながきは春の日影なりけり(藤原為家)

167 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:18:35 ID:H5+CLfbL
むらむらにつもるとみるやしら雪のふる河水の瀬だえなるらん(冷泉為尹)

168 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:25:37 ID:H5+CLfbL
世は春にさけるさかざる里はあれど梅が香ならで吹く風もなし(後水尾院)

169 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:32:58 ID:0PDFVtsE
いめびとの伏見の里を朝ゆけば梅が香ならぬ風なかりけり(八田知紀)

170 :名無氏物語:2007/11/29(木) 17:58:16 ID:63l+vcoH
かすむ夜の光を花とにほふにぞ月のかつらの春もしらるる(二条為明[新続古今])

171 :名無氏物語:2007/11/29(木) 18:00:06 ID:63l+vcoH
うたたねのとこ世をかけてにほふなり夢の枕の軒の橘(二条為明[新続古今]) 

172 :名無氏物語:2007/11/30(金) 16:10:25 ID:ar0WJpUj
いとどしくあべの市人さわぐらし坂こえかかる夕立の雲(二条為明[新続古今])

173 :名無氏物語:2007/11/30(金) 16:15:31 ID:ar0WJpUj
夢さそふ風のやどりと成りにけり枕にちかき庭の荻はら(二条為明[新続古今])  

174 :名無氏物語:2007/11/30(金) 16:18:15 ID:ar0WJpUj
暮れかかる山の下道わけ行けば雲こそかへれあふ人はなし(尊円親王[新続古今])

175 :名無氏物語:2007/11/30(金) 16:19:37 ID:ar0WJpUj
人とはぬ谷のとぼそのしづけきに雲こそかへれ夕ぐれのやま(九条行家[風雅])

176 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:07:38 ID:ar0WJpUj
花はまだ柳のいとの浅みどりくる人あれな此頃の春(進子内親王[延文百首])

177 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:08:41 ID:ar0WJpUj
山嵐にうき行く雲の一とほり日かげさながら時雨ふるなり(儀子内親王[風雅])

178 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:09:49 ID:ar0WJpUj
雨はれて雲ふく風になく蝉の声もみだるる森のした露(俊成卿女[風雅])

179 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:11:10 ID:ar0WJpUj
いりがたの月はすくなき柴の戸にあけぬ夜ふかき嵐をぞ聞く(二条教良女[玉葉])

180 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:11:44 ID:ar0WJpUj
見わたせばはるかにつづく小山田の色こきかたは刈りそめにけり(進子内親王[延文百首])

181 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:12:29 ID:ar0WJpUj
色々にほむけの風を吹きかへてはるかにつづく秋の小山田(安嘉門院四条[玉葉])

182 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:13:14 ID:ar0WJpUj
はつせ山をのへの雪げ雲はれて嵐にちかき暁の鐘(宇都宮景綱[玉葉])

183 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:19:46 ID:ar0WJpUj
逢ふ事にかへし命のままならば人のつらさも又はなげかじ(伏見院[新後撰])

184 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:20:59 ID:ar0WJpUj
うくつらき人の面影わが涙ともにぞうかぶ月の夜すがら(花園院冷泉[玉葉])

185 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:21:49 ID:ar0WJpUj
草がくれ虫なきそめて夕霧のはれまの軒に月ぞみえ行く(花園院一条[風雅])

186 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:22:36 ID:ar0WJpUj
しらみゆく霞のうへのよこ雲に有明ほそき山のはの空(九条左大臣女[風雅])

187 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:23:25 ID:ar0WJpUj
しらみゆく空の光にかげきえて姿ばかりぞありあけの月(朔平門院[玉葉])

188 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:24:58 ID:ar0WJpUj
霞にほふ夕日のかげはのどかにて雲に色ある山のはの松(花園院[風雅])

189 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:25:47 ID:ar0WJpUj
年のうちの雪を木ごとの花と見て春をおそしときゐるうぐひす(藤原為家[続古今])

190 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:26:54 ID:ar0WJpUj
今よりの秋とは風にききそめつ目にはさやかにみか月のかげ(正親町公蔭[延文百首])

191 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:27:40 ID:ar0WJpUj
たれか又こよひも友をたづぬらん月と雪とのおなじ光に(後村上院[新葉])

192 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:28:49 ID:ar0WJpUj
あくるかとみえつる空のさらに又霧に夜ぶかき秋のしののめ(正親町公蔭[延文百首])

193 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:30:54 ID:ar0WJpUj
神な月しぐれにあへるもみぢ葉のふかばちりなむ風のまにまに(大伴池主[新勅撰])

194 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:34:57 ID:ar0WJpUj
星きよき夜はのうす雪空はれて吹きとほす風を梢にぞ聞く(伏見院[玉葉])

195 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:43:24 ID:ar0WJpUj
星きよき霜夜の木ずゑ風こしてくち葉のおとぞ庭にきこゆる(伏見院[玉葉])

196 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:51:29 ID:ar0WJpUj
恋しさをすすむる暮の風の色よつれなき人の身にもしまなん(正親町公蔭[延文百首])

197 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:52:15 ID:ar0WJpUj
それをだにおもひさまさじ恋しさのすすむままなる夕ぐれの空(伏見院[風雅])

198 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:53:25 ID:ar0WJpUj
冬ふかみさびしき色は猶そひぬかり田の面の霜の明け方(崇光院[新拾遺])

199 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:55:08 ID:ar0WJpUj
わけわびぬ袂の露も虫の音もしげき野原の秋の夕暮(飛鳥井雅経[明日香井和歌集])

200 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:56:05 ID:ar0WJpUj
いまはわれ月もながめじはれやらぬ心たぐはばくもりもぞする(徳大寺実定[続古今])

201 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:56:56 ID:ar0WJpUj
吹きとふく風にまかせてけふはみむちるべくもあらぬ花の盛を(三条西実隆[雪玉集])

202 :名無氏物語:2007/11/30(金) 19:57:39 ID:ar0WJpUj
秋は暮れ君は都へかへりなばあはれなるべき旅の空かな(西行[山家集])

203 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:08:09 ID:ar0WJpUj
けふのみと秋をしたへばくれうつる夕日のかげもうたてほどなき(正親町実明女[延文百首])

204 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:09:34 ID:ar0WJpUj
清見潟ふじの煙や消えぬらむ月影みがく三保のうら波(後鳥羽院[玉葉])

205 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:10:10 ID:ar0WJpUj
清見潟ふじの煙や消えぬらむ月影みがく三保のうら波(後鳥羽院[風雅]・重出歌)

206 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:11:00 ID:ar0WJpUj
夕まぐれ小萩が上の露もみずこまかにそそく秋の村雨(正徹[草根集])

207 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:12:17 ID:ar0WJpUj
関守もとめぬ日数に秋暮れて有明の月のすまの浦波(冷泉為秀[新続古今])

208 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:14:55 ID:ar0WJpUj
すまのうらに秋をとどめぬ関守ものこる霜夜の月は見るらん(藤原信実[新勅撰])

209 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:17:25 ID:ar0WJpUj
あまつ風こほりをわたる冬の夜のをとめの袖をみがく月かげ(式子内親王[新勅撰])

210 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:22:57 ID:ar0WJpUj
あひみしはありしうつつを限にて今は夢にもことのはぞなき(九条教実[新続古今])

211 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:25:15 ID:ar0WJpUj
ひと夜かすのがみの里の草枕むすびすてける人の契を(藤原定家[拾遺愚草])

212 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:25:51 ID:ar0WJpUj
なさけある昔の人はあはれにてみぬわが友とおもはるるかな(伏見院[玉葉])

213 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:26:38 ID:ar0WJpUj
つくづくとひとりきく夜の雨の音はふりをやむさへさびしかりけり(儀子内親王[風雅])

214 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:27:48 ID:ar0WJpUj
麻の葉に波のしらゆふかけそへてこの夕べよりかよふ秋風(足利尊氏[延文百首])

215 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:28:38 ID:ar0WJpUj
みそぎする麻の葉末のなびくより人の心にかよふ秋風(藤原俊成女[宝治百首])

216 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:29:31 ID:ar0WJpUj
なびきかへる花のすゑより露ちりて萩の葉しろき庭の秋風(伏見院[玉葉])

217 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:45:57 ID:ar0WJpUj
さびしさにさびしき声ぞ友となる嵐になるる山かげの庵(足利尊氏[北野社百首])

218 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:48:55 ID:ar0WJpUj
五月雨はこのした露もかずかずににごりておつる山の谷川(藤原為家[為家千首])

219 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:49:35 ID:ar0WJpUj
朝な朝なつかへていそぐ宮人の跡をのみみる庭のしらゆき(後醍醐天皇[新千載])

220 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:50:44 ID:ar0WJpUj
ふみ分けて猶もつかへよしら雪の跡ある道はむもれはてじを(洞院実雄[新千載])

221 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:51:36 ID:ar0WJpUj
あらし山空なる月は影さえて川せの霧ぞうきてながるる(亀山院[続拾遺])

222 :名無氏物語:2007/11/30(金) 20:53:17 ID:ar0WJpUj
いろいろにこりさく庭の梅の花いくよの春をにほひきぬらん(西園寺実氏[続後撰])

223 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:06:54 ID:ar0WJpUj
かかるべき時はさなれど神無月ことわりすぎてふる時雨かな(宗尊親王[柳葉集])

224 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:08:13 ID:ar0WJpUj
思ひいでもなきふるさとの山なれどかくれゆくはたあはれなりけり(弓削嘉言[詞花])

225 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:22:08 ID:ar0WJpUj
君をのみたのむ吉野の宮人の同じかざしは桜なりけり(宗良親王[宗良親王千首])

226 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:26:37 ID:ar0WJpUj
あやめ草いつのさ月にひきそめてながきためしのねをもかくらん(亀山院[続拾遺])

227 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:27:51 ID:ar0WJpUj
契りおきしことをばすての山なれどよもさらしなとなほ頼むかな(源俊頼[散木奇歌集])

228 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:28:48 ID:ar0WJpUj
嵐ふき空にみだるる雪もよに氷ぞむすぶ夢はむすばず(九条良経[千五百番歌合])

229 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:29:40 ID:ar0WJpUj
いそがれぬ年のくれこそあはれなれ昔はよそにききし春かは(西園寺公経[新古今])

230 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:31:39 ID:ar0WJpUj
鐘のおとにあくるか空とおきてみれば霜夜の月ぞ庭しづかなる(後伏見院[風雅])

231 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:32:18 ID:ar0WJpUj
物おもふと我だにしらぬ夕暮の袖をもとめておける露かな(藤原行能[続古今])

232 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:33:12 ID:ar0WJpUj
あやしくもながめがちなる夕べかな我が心こそ日ごろにもにぬ(飛鳥井雅有[隣女集])

233 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:39:50 ID:ar0WJpUj
我ながら物思ふともしらぬ身にあやしくなぞやながめがちなる(直仁親王[百番歌合])

234 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:54:10 ID:ar0WJpUj
はつせ山をのへの鐘のあけがたに花よりしらむ横雲の空(九条良経[秋篠月清集])

235 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:55:09 ID:ar0WJpUj
わが心すめるばかりにふけはてて月を忘れてむかふ夜の月(花園院[風雅])

236 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:55:57 ID:ar0WJpUj
憂しとても幾ほどの世と思ふ思ふなほそのうちも物のわびしき(祝子内親王[風雅])

237 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:56:45 ID:ar0WJpUj
花はみな霞の底にうつろひて雲にいろづくをはつせの山(九条良経[新勅撰])

238 :名無氏物語:2007/11/30(金) 21:59:25 ID:ar0WJpUj
心うつるなさけいづれとわきかねぬ花ほととぎす月雪のとき(永福門院[玉葉])

239 :名無氏物語:2007/11/30(金) 22:03:06 ID:ar0WJpUj
おもひこし不破の関屋の旅ねかなぬるともよしや夕暮の雨(肖柏[春夢集])

240 :名無氏物語:2007/11/30(金) 22:04:22 ID:ar0WJpUj
山あらしのあらくすぎつる一とほり花のふぶきに空とぢぬなり(進子内親王[延文百首])

241 :名無氏物語:2007/11/30(金) 22:20:33 ID:ar0WJpUj
山あらしにうき行く雲の一とほり日かげさながら時雨ふるなり(儀子内親王[風雅])

242 :名無氏物語:2007/11/30(金) 22:34:59 ID:ar0WJpUj
玉章にただ一筆とむかへどもおもふ心をとどめかねぬる(永福門院[玉葉])

243 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:29:50 ID:ar0WJpUj
物おもへばはかなき筆のすさびにも心に似たることぞ書かるる(京極為子[玉葉])

244 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:43:25 ID:ar0WJpUj
吹きたゆむひまこそ今はさびしけれ聞きなれにける峰の松風(二条為子[玉葉])

245 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:43:57 ID:ar0WJpUj
ながめつる草のうへよりふりそめて山のはきゆる夕ぐれの雨(永福門院内侍[風雅])

246 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:44:35 ID:ar0WJpUj
あめつちのひらけしことも春のたつはじめややがてはじめなりけん(覚誉法親王[延文百首])

247 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:45:40 ID:ar0WJpUj
のがれきて人めをいとふ心にもあまりさびしき山のおくかな(覚誉法親王[新続古今])

248 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:50:51 ID:ar0WJpUj
のがれきてすむはいかなる宿とだに人にしられぬ山のおくかな(慶運[新後拾遺])

249 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:54:42 ID:ar0WJpUj
木々の心花ちかからし昨日けふ世はうすぐもり春雨のふる(永福門院[玉葉])

250 :名無氏物語:2007/11/30(金) 23:55:22 ID:ar0WJpUj
けふよりは春とは知りぬ然りとて昨日にかはる事はしもなし(京極為兼[看聞日記紙背文書])

251 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:09:45 ID:oXIor+DL
さびしさのながめはわきつ夕日さす岡べの松の秋のはつ風(藤原家隆[壬二集])

252 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:54:56 ID:oXIor+DL
月影のさしくるおなじ板間より音してもるはむら時雨かも(俊恵[林葉集])

253 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:55:33 ID:oXIor+DL
雪となりしぐれとなりてうき雲のふりもさだめぬ神な月かな(宇都宮景綱[沙弥蓮愉集])

254 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:56:10 ID:oXIor+DL
しられじな霞にもるる三日月のほのみし人にこひわびぬとも(衣笠家良[宝治百首])

255 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:56:56 ID:oXIor+DL
朝ぎりのはれゆくをちの山もとにもみぢまじれる竹の一むら(前大納言実明女[風雅])

256 :名無氏物語:2007/12/01(土) 00:59:06 ID:oXIor+DL
春きてや山のかすみの中におつるいもせの川もこほりとくらむ(二条良基[延文百首])

257 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:00:05 ID:oXIor+DL
白妙の色はまがひぬあわ雪のかかれる枝の梅の初花(後宇多院[玉葉])

258 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:01:12 ID:oXIor+DL
おもかげを後しのべとや有明の月をのこして花のちるらん(二条良基[後普光園院百首])

259 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:01:48 ID:oXIor+DL
別れての後しのべとや行く春の日数に花のさきあまるらむ(衣笠家良[新拾遺])

260 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:48:18 ID:oXIor+DL
秋ふかく音さへまさる滝つせにうたてふきそふ峰の松風(徳大寺実定[林下集])

261 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:49:01 ID:oXIor+DL
なくせみの声もひとつにひびききて松かげすずし山の滝つせ(頓阿[草庵集])

262 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:49:49 ID:oXIor+DL
きのふこそ夏は暮れしか朝戸出の衣手さむし秋の初風(源実朝[新続古今])

263 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:51:38 ID:oXIor+DL
今しはや花さきぬらし初瀬山あさゐる雲の峰にかをれる(西園寺実兼[玉葉])

264 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:52:14 ID:oXIor+DL
思ひ出でのなきにはなさじ雲の上の月はこころにまかせてぞみる(二条良基[後普光園院百首])

265 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:53:34 ID:oXIor+DL
世をうしとなに思ひけん秋ごとに月は心にまかせてぞ見る(藤原俊成[玉葉])

266 :名無氏物語:2007/12/01(土) 01:54:07 ID:oXIor+DL
ふかき山にすみける月をみざりせば思ひ出もなき我が身ならまし(西行[風雅])

267 :名無氏物語:2007/12/01(土) 02:54:03 ID:oXIor+DL
津の国の生田の杜の初時雨あすさへふらば紅葉しぬべし(九条教実[続千載])

268 :名無氏物語:2007/12/01(土) 02:55:57 ID:oXIor+DL
時雨ふるいくたの杜の紅葉葉はとはれむとてや色まさるらん(宇都宮景綱[続拾遺])

269 :名無氏物語:2007/12/01(土) 02:57:41 ID:oXIor+DL
とまるべき宿はなくして暮れぬとも花野の月になほやゆかまし(二条良基[後普光園院百首])

270 :名無氏物語:2007/12/01(土) 02:58:27 ID:oXIor+DL
ふけぬともあはれをかはす友しあらば残りの月になほや行かまし(三条西実隆[雪玉集])

271 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:16:16 ID:oXIor+DL
あやめふく軒ば涼しき夕風に山ほととぎすちかくなくなり(二条院讃岐[玉葉])

272 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:17:06 ID:oXIor+DL
よしさらばただ中々につれなかれうきにまけてや思ひよわると(藤原為氏[新後撰])

273 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:23:38 ID:oXIor+DL
風かよふあすかのさとの梅が香にきみがあたりは春ぞすぎうき(二条為重[延文百首])

274 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:24:37 ID:oXIor+DL
すぎぬなりかすむ雲路の春の雁きえゆくほどを面影にして(二条為重[延文百首])

275 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:25:44 ID:oXIor+DL
ちりつもる花のみなわを堰きかけて桜にむせぶ春の山川(二条為重[延文百首])

276 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:26:37 ID:oXIor+DL
はつせ河花のみなわのきえがてに春あらはるるせぜの白なみ(西園寺実氏[続拾遺])

277 :名無氏物語:2007/12/01(土) 03:27:26 ID:oXIor+DL
吹きおろす嵐の山に春くれて井せきにむせぶ花の白波(今出川兼季[続千載])

278 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:19:52 ID:oXIor+DL
うづもれぬ波もひとつに白妙のふぢえのうらの雪の明ぼの(頓阿[草庵集])

279 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:20:44 ID:oXIor+DL
むかし見し野中のし水かはらねばわがかげをもや思ひいづらん(西行[続後撰])

280 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:21:21 ID:oXIor+DL
我が夫子が来べき宵なりささがねの蜘蛛の行ひ今宵しるしも(衣通郎姫[日本書紀])

281 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:22:14 ID:oXIor+DL
ささがにのくものいとすぢ代々かけてたえぬこと葉の玉津島姫(二条為重[新続古今])

282 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:24:44 ID:oXIor+DL
春きぬとたつやかすみも猶さえて雪にあけゆく山のはの雲(宇都宮景綱[蓮愉集])

283 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:25:45 ID:oXIor+DL
すめば又うき世なりけりよそながら思ひしままの山里もがな(兼好法師[新千載])

284 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:26:47 ID:oXIor+DL
さびしさは思ひしままの宿ながら猶ききわぶる軒の松風(頓阿[草庵集])

285 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:43:03 ID:oXIor+DL
空にすむ星となりても君が代をともにぞまもる七の神がき(経賢[新続古今])

286 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:48:49 ID:oXIor+DL
大空の星のくらゐもひとつにて君をぞまもる七の神垣(頓阿[草庵集])

287 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:49:44 ID:oXIor+DL
世にすまばめぐりあふべき月だにもあかぬなごりは有明の空(寂然[法門百首])

288 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:50:56 ID:oXIor+DL
世にすまばげにかくもがなつれなくて残るををしむ有明の月(今川了俊[東野州聞書])

289 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:52:57 ID:oXIor+DL
草ふかみみえぬ野沢の埋水ありとやここにとぶ蛍かな(頓阿[草庵集])

290 :名無氏物語:2007/12/01(土) 04:53:48 ID:oXIor+DL
あまつ神くにつ社をいはひてぞわが葦原の国はをさまる(後宇多院[風雅])

291 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:16:35 ID:oXIor+DL
行末を思ふもひさし君が代はいはねの山の峰の若松(藤原俊成[長秋詠藻])

292 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:33:06 ID:oXIor+DL
しきしまややまとことばの海にしてひろひし玉はみがかれにけり(藤原良経[続古今])

293 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:33:42 ID:oXIor+DL
和歌の浦にみがける玉をひろひ置きていにしへいまの数をみるかな(藤原為氏[続千載])

294 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:34:57 ID:oXIor+DL
山たかみ空にのみして吹く風のめに見ぬかたに行く時雨かな(二条為藤[亀山殿七百首])

295 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:35:50 ID:oXIor+DL
老いてこそ涙もくもれ春のよの月はいつよりかすみそめけん(二条為世[続千載])

296 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:36:50 ID:oXIor+DL
めぐりあふ今日はやよひのみかは水名にながれたる花のさかづき(花山院家賢[新続古今])

297 :名無氏物語:2007/12/01(土) 06:38:49 ID:oXIor+DL
たかせ舟くるしき海のくらきにものりしる人はまどはざりけり(覚性法親王[玉葉])

298 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:16:31 ID:oXIor+DL
老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな(在原業平母[古今])

299 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:17:17 ID:oXIor+DL
忍べども子の別れ路を思ふには唐紅の涙こそふれ(成尋阿闍梨母[千載])

300 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:20:01 ID:oXIor+DL
紫の袖をつらねし面かげのかすみもいくへけふのはつ春(崇光院[菊葉集])

301 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:21:00 ID:oXIor+DL
あやめ草ぬれぬれふきし雫よりたえせぬ軒の雨そそきかな(鴨長明[正治後度百首])

302 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:21:59 ID:oXIor+DL
すみのぼる月のひかりにさそはれて雲のうへまでゆく心かな(藤原実行[詞花])

303 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:22:46 ID:oXIor+DL
白菊の色も匂ひもうつるらん花の露そふ谷川のみづ(花山院師兼[師兼千首])

304 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:23:23 ID:oXIor+DL
夕されば汐風さむし波間よりみゆる小島に雪はふりつつ(源実朝[続後撰])

305 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:34:30 ID:oXIor+DL
露よりも猶ことしげし萩の戸の明くればいそぐ朝まつりごと(後醍醐天皇[続後拾遺])  

306 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:35:24 ID:oXIor+DL
たちかへる世とおもはばや神風やみもすそ河の末の白浪(慈円[玉葉])

307 :名無氏物語:2007/12/01(土) 09:36:19 ID:oXIor+DL
見るからになぐさめかぬる心ともしらずがほなる月の影かな(後亀山院[新続古今])

308 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:09:11 ID:oXIor+DL
もろともになれし雲ゐはわすれぬに月は我をぞしらずがほなる(二条院讃岐[続拾遺])

309 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:09:44 ID:oXIor+DL
さだめなくかはるならひのうき世ともしらずがほなる月のかげかな(公順[拾藻鈔])

310 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:10:37 ID:oXIor+DL
故郷となりにしかども桜さく春やむかしのしがの花ぞの(俊成卿女[新千載])

311 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:11:21 ID:oXIor+DL
せきあへぬ袖よりおちて憂きことの数にもあまる滝の白玉(二条為遠[新続古今])

312 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:37:06 ID:oXIor+DL
うゑたてしまろが桜も哀なりともに老木の春はいつまで(花山院長親[耕雲百首])

313 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:37:45 ID:oXIor+DL
みよし野の山ほととぎす鳴くまでと花みし人をとめやおかまし(宗良親王[宗良親王千首])

314 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:38:39 ID:oXIor+DL
暁の空にや秋のつきぬらん時雨にきほふ鐘の声々(花山院長親[耕雲千首])

315 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:39:23 ID:oXIor+DL
しられじなしのぶの山の初しぐれ心のおくにそむる紅葉ば(花山院長親[新続古今])

316 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:40:46 ID:oXIor+DL
なげきつつひとりやさねん葦辺ゆく鴨のはがひも霜さゆる夜に(花山院長親[新続古今])

317 :名無氏物語:2007/12/01(土) 10:42:34 ID:oXIor+DL
袖のうへにほさぬ涙の色見えばいかにせんとかねのみなくらん(藻璧門院少将[続古今])

318 :名無氏物語:2007/12/02(日) 18:43:25 ID:Wpoq3Yfw
山のはの松よりうへになりにけり嵐をわけてのぼる月かげ(伏見院)

319 :名無氏物語:2007/12/02(日) 18:46:10 ID:Wpoq3Yfw
ははきぎのよそめばかりは道たえて一夜ふせやの影もしられず(後柏原天皇)

320 :名無氏物語:2007/12/03(月) 00:29:36 ID:pmzseVQP
ただしきをうけつたふべき跡にしもうたてもまよふ敷島の道(光厳院)

321 :名無氏物語:2007/12/03(月) 00:30:38 ID:pmzseVQP
霜にさゆる月かげさむし里の犬の声ふけすめる冬のさよなか(伏見院)

322 :名無氏物語:2007/12/03(月) 00:33:40 ID:pmzseVQP
九重の玉のうてなも夢なれや苔の下にし君を思へば(新待賢門院)

323 :名無氏物語:2007/12/03(月) 00:34:13 ID:pmzseVQP
ひきつれし百のつかさの独だに今はつかへぬ道ぞ悲しき(新待賢門院)

324 :名無氏物語:2007/12/03(月) 00:34:45 ID:pmzseVQP
あさがほの花のまがきは明けにけり月に見えつる露もさながら(徽安門院一条)

325 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:20:22 ID:brJ4TeSV
山たかみ見つつこえゆく峰の松かへりこむまで面がはりすな(長慶院)

326 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:22:33 ID:brJ4TeSV
みよし野の滝のしら玉数そひてかつちる花にはる風ぞふく(後亀山院)

327 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:23:29 ID:brJ4TeSV
山里もかくやは思ふさびしさの心にかなふ秋の夕ぐれ(二条為遠)

328 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:24:01 ID:brJ4TeSV
うつしうゑてともに老木の桜花なれも昔の春や恋しき(太田道灌)

329 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:26:15 ID:brJ4TeSV
見るほども老の心のなぐさまで花に涙のなどうかぶらん(耕雲)

330 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:28:50 ID:brJ4TeSV
遠近の入相の声のうちおもりのどけき空ぞ雨になりぬる(冷泉為尹)

331 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:32:48 ID:tkLTisRq
ながめやる野べのかすみのおち草に声かすかなる夕ひばりかな(安嘉門院四条)

332 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:35:40 ID:tkLTisRq
しぐれつつくれてきのふの秋篠やと山の雲のうつりやすさよ(後小松院)

333 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:37:57 ID:tkLTisRq
真榊のみどりの色にかすむなり神路の山のあけぼのの空(後花園院)

334 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:39:02 ID:tkLTisRq
情ふかくみし明ぼのの花にまた心うつろふ夕ばえの色(後崇光院)

335 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:40:00 ID:tkLTisRq
かすめただ月もいまはの有明よ弥生の空のわすれがたみに(後崇光院)

336 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:42:48 ID:tkLTisRq
おしなべて霞みにけりな海山もみなわが国と春やたつらん(正徹)

337 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:46:14 ID:xNsGwCPQ
てる日影むかへる壁に夕立のかかりてかわく風ぞ匂へる(正徹)

338 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:49:16 ID:xNsGwCPQ
ゆふしでも我になびかぬ露ぞちるたがねぎごとの末の秋風(正徹)

339 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:50:13 ID:xNsGwCPQ
思ひつつぬるよかたらふ時鳥さめざらましの夢か現か(俊成卿女)

340 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:50:47 ID:xNsGwCPQ
暮れわたる遠の林は色消えて雪にしづまる鷺の一むら(正徹)

341 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:51:19 ID:xNsGwCPQ
すみすてて刈田にのこる杉柱秋のしるしも見えぬいほかな(藤原為実)

342 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:51:55 ID:xNsGwCPQ
天の河春行く水のあはゆきやおちても袖にきえんとすらん(飛鳥井雅世)

343 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:52:57 ID:xNsGwCPQ
ふるほどは小野のあさぢふあさけれどあまりてつもる峰の初雪(木下長嘯子)

344 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:56:34 ID:Rv8fS+O2
思ひそめしあけぼのよりも桜花心うつろふ夕ばえの色(砂玉集)

345 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:57:21 ID:Rv8fS+O2
かすめるを月やあらぬとうらむれば我が身一つの涙なりけり(砂玉集)

346 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:58:01 ID:Rv8fS+O2
今よりや伏見の花になれてみん都の春も思ひわすれて(砂玉集)

347 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:58:48 ID:Rv8fS+O2
根にかへるなごりをみせて木のもとに花の香うすき春のくれがた(砂玉集)

348 :名無氏物語:2007/12/03(月) 01:59:38 ID:Rv8fS+O2
かすめただおぼろ月夜の別れだにおし明がたの春の名残に(砂玉集)

349 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:00:47 ID:Rv8fS+O2
あし火たく影は消えゆく浦風にのこるひかりや蛍なるらん(砂玉集)

350 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:01:37 ID:Rv8fS+O2
秋風やさてもとはまし草の原露の旅寝におもひきえなば(砂玉集)

351 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:11:50 ID:eUEsEb3b
鶯の声や氷に響くらん音立てそめつ谷川の水(桂芳院遺草)

352 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:13:04 ID:eUEsEb3b
夜のほどの野分も知らず咲きにけり窓に取り入れし朝顔の花(桂芳院遺草)

353 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:13:42 ID:eUEsEb3b
あさましの花の姿やをみなへし世をあき風に散りもはてなで(桂芳院遺草)

354 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:14:15 ID:eUEsEb3b
夕風になくひよ鳥の声落ちて日かげさびしき杉の一むら(桂芳院遺草)

355 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:14:47 ID:eUEsEb3b
夕べ夕べ木の葉ふる音わびしきに紅葉する木は植ゑじとぞ思ふ(桂芳院遺草)

356 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:15:20 ID:eUEsEb3b
君ゆけば帰らむ日まで世の中に花も紅葉もあらじとぞ思ふ(桂芳院遺草)

357 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:15:51 ID:eUEsEb3b
むらぎもの心一つに思ふこと命のうちにいふひまもがな(桂芳院遺草)

358 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:16:25 ID:eUEsEb3b
うづもるる身は露霜のふる塚は春だに花の雪に隠れむ(桂芳院遺草)

359 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:23:08 ID:2DgyFEdn
老の身に吉野の嶺のすず分けてうき世をいづる道はしりにき(静仁法親王[続千載])

360 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:23:46 ID:2DgyFEdn
西へ行く道より外はいまの世に憂世をいづるかどやなからん(頓阿[草庵集])

361 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:24:25 ID:2DgyFEdn
春雨のふる日やけふも暮れぬらしまだおちやまぬ軒の玉水(足利義満[新後拾遺])

362 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:25:11 ID:2DgyFEdn
さみだれの日をふるままにひまぞなき葦の篠屋の軒のたま水(平資盛[新勅撰])

363 :名無氏物語:2007/12/03(月) 02:26:59 ID:2DgyFEdn
春さむみ猶ふきあげの浜風にかすみもはてぬ紀ぢの遠山(飛鳥井雅縁[新続古今])

364 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:22:05 ID:WYQBCPDp
みよし野や明けゆく雪の山のはに面影残る月の色かな(堯孝)

365 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:23:15 ID:WYQBCPDp
白雲のはれまもおなじ色ながら朝風寒き雪の遠山(堯孝)

366 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:29:03 ID:78CdMgnS
おきいづる昨日の暮の雨ならし外山をうづむ雪の白雲(堯孝)

367 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:33:44 ID:78CdMgnS
夕立の雲の衣はつつめども袖にたまらぬかぜのしら玉(木下長嘯子)

368 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:34:32 ID:78CdMgnS
とりとむる物にもがなや梅が香を枕のうへにすぐる春風(東常縁)

369 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:35:17 ID:78CdMgnS
月に行くさよの中山中中に明けばふもとに宿やからまし(薬師寺公義)

370 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:36:07 ID:78CdMgnS
春ながら今年の空ははつ雪にふりはへ神のめぐみをやみん(下冷泉持為)

371 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:37:10 ID:78CdMgnS
さめてこそかぎりしらるれ草枕夢のうちなるむさしのの原(飛鳥井雅世)

372 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:41:28 ID:mHcsSjV2
浪よするふきあげのはまのはま風に時しもわかぬ雪ぞつもれる(藤原教長[新勅撰])

373 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:43:25 ID:mHcsSjV2
雪とのみさそふもおなじ河風に氷りてとまれ花の白波(飛鳥井雅縁[新続古今]) 

374 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:44:48 ID:mHcsSjV2
水無瀬山玉をみがきし跡とめて忘れぬ郷と月やすむらん(飛鳥井雅縁[新続古今]) 

375 :名無氏物語:2007/12/04(火) 03:45:31 ID:mHcsSjV2
雪とのみふるだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ(凡河内躬恒[古今])

376 :名無氏物語:2007/12/05(水) 00:57:31 ID:WsGT3wNI
いにしへをみきのつかさの袖の香や奈良のみやこにのこる橘(一条兼良)

377 :名無氏物語:2007/12/05(水) 00:58:33 ID:WsGT3wNI
ふかき夜の梅のにほひに夢さめてこす巻きあへぬ軒の春風(心敬)

378 :名無氏物語:2007/12/05(水) 00:59:18 ID:WsGT3wNI
春とだにまだあへぬ色を朝ぼらけとほきばかりにかすむ山かな(心敬)

379 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:07:07 ID:WsGT3wNI
ふけにけり音せぬ月に水さび江の棚なしを舟ひとりながれて(心敬)

380 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:08:02 ID:WsGT3wNI
わが心ただ花のみを幻とおもひわくれば乱れてぞちる(心敬)

381 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:21:33 ID:ZyOWG1mn
小簾のとにひとりや月の更けぬらん日比の袖の涙たづねて(正広)

382 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:22:44 ID:ZyOWG1mn
天の戸をあくればやがて日の光神代のままの春やたつらん(正広)

383 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:23:17 ID:ZyOWG1mn
明けにけり光をうけて唐(もろこし)もけふ日の本の春や立つらん(正広)

384 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:24:08 ID:ZyOWG1mn
わたつ海の浪まを分けて出づる日に神代の春や帰りきぬらん(正広)

385 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:25:06 ID:ZyOWG1mn
あらく吹く風の使も夏山によきかくれがと憑む花かな(正広)

386 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:26:03 ID:ZyOWG1mn
雲間よりひとつに落ちてみなの河月は氷をしく嵐かな(正広)

387 :名無氏物語:2007/12/05(水) 01:26:45 ID:ZyOWG1mn
灯火をよするに人のまばゆきやすこしそばめて顔をふりぬる(正広)

388 :名無氏物語:2007/12/05(水) 02:00:07 ID:du+1rIqm
今朝は猶ははその色もうす霧のしたにまたるる佐保の山風(飛鳥井雅縁[新続古今])

389 :名無氏物語:2007/12/05(水) 02:04:19 ID:du+1rIqm
かすみつる空こそあらめ草の原おちてもみえぬ夕雲雀かな(冷泉為尹[新続古今]) 

390 :名無氏物語:2007/12/05(水) 02:06:58 ID:du+1rIqm
しほれふすまがきの霜の下荻や音せし風の秋の故郷(冷泉為尹[新続古今])

391 :名無氏物語:2007/12/05(水) 02:08:52 ID:du+1rIqm
かへりみるわがふる郷の雲のなみけぶりもとほしやへの塩風(九条左大臣女[玉葉])

392 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:15:39 ID:vGDjdv/p
このごろの風のにほひになしはてて花にはうすき四方の梅が香(後花園院)

393 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:16:48 ID:vGDjdv/p
恨みじなおのが心の天つ雁よそに都の春のわかれも(後花園院)

394 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:18:37 ID:vGDjdv/p
はなに花なびきかさねて八重桜しづえをわきてにほふ比かな(後花園院)

395 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:19:56 ID:vGDjdv/p
くだけちる千々のこがねの波なれや岩根にかかる磯の月かげ(後花園院)

396 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:21:13 ID:vGDjdv/p
袖ぬらすほどだにもなし朝顔の花をかごとのあけぼのの露(後花園院)

397 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:21:54 ID:vGDjdv/p
おちそひてあはれのこさぬ涙かな寝覚や恋のかぎりなるらん(後花園院)

398 :名無氏物語:2007/12/05(水) 08:22:38 ID:vGDjdv/p
たのまめやことのははそのうす紅葉あだに散り来るなげのなさけは(後花園院)

399 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:12:42 ID:2emGcsLn
山里にすむ身となれば帰るさを忘れし花の春ぞ恋しき(貞常親王)

400 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:17:17 ID:2emGcsLn
露ふかみ花はむもれて野べはただ色の千種の玉をしくころ(飛鳥井雅親)

401 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:18:08 ID:2emGcsLn
月はなほ涙うちそへかすむなり雲がくれにし影さだかにて(飛鳥井雅親)

402 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:18:39 ID:2emGcsLn
さすがみな歎きしづまるほどならば遅れてきくを哀れとはしれ(飛鳥井雅親)

403 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:19:13 ID:2emGcsLn
消えもあへずけさやは桜雪とのみ思へばかをる春の山風(宗祇)

404 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:22:29 ID:KGIjd1e8
つもるかとおき出でてみれば冴えし夜の月よりうすき峰のはつ雪(宗祇)

405 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:29:42 ID:KGIjd1e8
梢ふく風のたえまかかすむよの月よりうすき庭のうめが香(本居宣長)

406 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:31:05 ID:KGIjd1e8
夜の雨のこるともし火いたづらになれて五十年の窓はふりにき(中院通秀)

407 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:32:16 ID:KGIjd1e8
散るもみぢありて行く水絶えせずや今も水無瀬にうかぶことのは(堯恵)

408 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:33:18 ID:KGIjd1e8
里はあれ野となる露の深草や鶉がねやをてらす月影(太田道潅)

409 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:33:53 ID:KGIjd1e8
明けわたる外山は雪の色そへて麓にさゆる夜の春雨(木戸孝範)

410 :名無氏物語:2007/12/05(水) 15:35:15 ID:KGIjd1e8
さやかなる影はそのよの形見かはよしただくもれ袖の上の月(足利義政)

411 :名無氏物語:2007/12/06(木) 00:18:44 ID:tTEboLx8
そめつくす秋はもみぢのかたはらのまた深山木となる桜かな(飛鳥井雅康)

412 :名無氏物語:2007/12/06(木) 00:21:58 ID:tTEboLx8
水にのみふるをやは言ふ月にだに光きえゆく庭のうす雪(飛鳥井雅康)

413 :名無氏物語:2007/12/06(木) 01:14:28 ID:DoqVpyD4
人やしらむあらぬ筆には書きなせど心のみゆるわが玉づさは(飛鳥井雅康)

414 :名無氏物語:2007/12/06(木) 01:17:47 ID:DoqVpyD4
花を見ておもひ忘るる時あれど立ちされば又おもふ君かな(桜井基佐)

415 :名無氏物語:2007/12/06(木) 01:22:06 ID:DoqVpyD4
水のあわにきえぬ色香やうかぶらん落ちても梅の花の下かぜ(姉小路基綱)

416 :名無氏物語:2007/12/06(木) 01:23:40 ID:DoqVpyD4
風よわくややくもりきてふる雨の音までかすむ春の明ぼの(姉小路基綱)

417 :名無氏物語:2007/12/06(木) 10:25:38 ID:WmGPKxmp
http://deaikei2love.ikidane.com/

418 :名無氏物語:2007/12/06(木) 15:39:09 ID:Cucktmc6
おきつ浪緑にはるる雪のいろにけさはまぢかき淡路島山(姉小路基綱)

419 :名無氏物語:2007/12/06(木) 15:48:22 ID:Cucktmc6
朝まだき春のものとて天の原ふりさけみれば霞みそめつつ(後土御門天皇)

420 :名無氏物語:2007/12/06(木) 15:52:33 ID:Cucktmc6
梅の花にほふ夕べは身を分けて空にこころの春風ぞふく(肖柏)

421 :名無氏物語:2007/12/06(木) 15:55:11 ID:Cucktmc6
ゆき暮れてうちぬる市の仮やかた都の夢を売る人もがな(大内政弘)

422 :名無氏物語:2007/12/06(木) 16:20:02 ID:PpZABZBW
あかなくの心をおきて見し世よりいくとせ春の明ぼのの空(下冷泉政為)

423 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:11:24 ID:9ccKZ8Um
おきいづる袖さへ霜の朝床にながきよいかで老はたへけん(下冷泉政為)

424 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:12:29 ID:9ccKZ8Um
おき出づる身もあだし世の名残思ふ月は有明あさがほの花(下冷泉政為)

425 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:14:45 ID:9ccKZ8Um
雪にとふ人こそなけれ冬ごもる里のならひは我もしれども(下冷泉政為)

426 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:15:27 ID:9ccKZ8Um
うつろふとみる色もなき白雪のこぼるる枝にをしき暮かな(下冷泉政為)

427 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:16:03 ID:9ccKZ8Um
いかにともとふべくはあらぬ雪のうちの思ひやおなじとほつ里人(下冷泉政為)

428 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:19:10 ID:9ccKZ8Um
しらずその逢瀬やいつのみなせ川たのむ契りはありて行くとも(下冷泉政為)

429 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:25:36 ID:+uFt9xu8
思ひ寝になれこし花や今朝さくもなほ覚めやらぬ夢の面影(上冷泉為広)

430 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:58:54 ID:zCX9CR51
あまの河雲のしがらみたえにけり花ちりつもるを初瀬の山(大江匡房[続詞花])

431 :名無氏物語:2007/12/06(木) 17:59:41 ID:zCX9CR51
志賀の浦やよせてかへらぬ浪のまに氷うちとけ春はきにけり(後小松院[新続古今])

432 :名無氏物語:2007/12/06(木) 18:01:56 ID:zCX9CR51
又むすぶ契りもしらで消えかへる野上の露のしののめの空(後小松院[新続古今]) 

433 :名無氏物語:2007/12/07(金) 23:35:13 ID:HO25I2Cj
http://upup.s13.dxbeat.com/main/cf/5315.jpg

434 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:45:29 ID:RETOTXWe
日影まつ山した露の朝じめり風だにしらぬ花をみるかな(豊原統秋)

435 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:47:19 ID:RETOTXWe
荻の葉を時々風の露ふけば夜半の枕の夢のむらぎえ(兼載)

436 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:48:26 ID:RETOTXWe
花みずはうごかむものか我が心さしもしづけき春の夕べに(玄誉法師)

437 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:49:02 ID:RETOTXWe
もろともに老木の梅の陰にきてまたこの春も花をみるかな(玄誉法師)

438 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:49:41 ID:RETOTXWe
月はしづみにほひはうかぶ江の水を梅さく庭にせきもとめばや(玄誉法師)

439 :名無氏物語:2007/12/08(土) 02:51:54 ID:wHzW/KNe
山里は心づくしもなぐさみもひとつ木の間の秋の夜の月(素純)

440 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:02:28 ID:wHzW/KNe
村時雨くもりみ晴れみ秋の日のうす花薄袖ほさぬころ(素純)

441 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:03:19 ID:wHzW/KNe
たがために色どる露のうすくこくならびの岡の木々の紅葉葉(素純)

442 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:03:53 ID:wHzW/KNe
重ねてもあかでやあけん独り寝に長かりし比の夜半のいくよを(素純)

443 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:06:32 ID:wHzW/KNe
槙の戸をおし明け方の梅が香にうき春風や夢さそふらむ(足利義尚)

444 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:08:58 ID:wHzW/KNe
けふいくか花のあるじに身をなしておくるる人のとふをまつらん(法性寺為信)

445 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:19:42 ID:RmkRLmpj
咲く花のけふのあるじに身をなしてしのぶも悲し故郷の春(道堅法師)

446 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:22:41 ID:RmkRLmpj
世のうさもまたやあひみん初瀬山いのりし道は花ぞふりしく(道堅法師)

447 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:24:56 ID:RmkRLmpj
暮れゆけばただ春風の音羽川おとを聞きても花ぞ悲しき(道堅法師)

448 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:27:23 ID:RmkRLmpj
吉野より外には出でず日数へて同じかげなる花は見ねども(道堅法師)

449 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:28:03 ID:RmkRLmpj
難波江や芦のしげみの下くぐる音にもちかき水の秋風(道堅法師)

450 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:28:40 ID:RmkRLmpj
里遠く野はなりにけり長き夜の月のゆくへをとふとせしまに(道堅法師)

451 :名無氏物語:2007/12/08(土) 03:29:15 ID:RmkRLmpj
秋ふかくなるとの海のはや汐におちゆく月のよどむ瀬もがな(道堅法師)

452 :名無氏物語:2007/12/08(土) 04:01:45 ID:VZ1eRJ7C
あしかびの顕れ出でし昔より神をば君もあふぎそめてき(藤原顕輔[久安百首])

453 :名無氏物語:2007/12/08(土) 04:04:16 ID:VZ1eRJ7C
まさかきの春のみどりの色なれや霞ぞにほふあまのかぐ山(後崇光院[新続古今])

454 :名無氏物語:2007/12/08(土) 04:07:19 ID:VZ1eRJ7C
榊とる卯月きぬらし子規そのかみ山にゆふかけてなく(後崇光院[新続古今]) 

455 :名無氏物語:2007/12/08(土) 04:10:19 ID:VZ1eRJ7C
その色とわかぬあはれもふか草や竹のは山の秋の夕ぐれ(後崇光院[新続古今]) 

456 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:05:30 ID:QjU+pzhJ
花ぞなほ露まぎれなき梅が枝の若葉もにほふ春のあさ風(十市遠忠)

457 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:10:30 ID:QjU+pzhJ
志賀の浦やむかひの山は陰くれて木の間に海を寄する月かげ(十市遠忠)

458 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:11:58 ID:QjU+pzhJ
今夜しもいかなるすぢに黒髪のながきよかけて契りそめけん(十市遠忠)

459 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:13:41 ID:QjU+pzhJ
ほととぎす杜の下草枕にて夕べの月のかげにまちみむ(十市遠忠)

460 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:18:20 ID:QjU+pzhJ
露霜の草木に色はなかりけり心をそむる秋の夕暮(十市遠忠)

461 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:20:33 ID:QjU+pzhJ
吹きすさぶ外山さびしく冬の夜の月に見えゆく木がらしの風(十市遠忠)

462 :名無氏物語:2007/12/08(土) 05:21:43 ID:QjU+pzhJ
いつとなくわけゆく水のあはれ身にしらず逢瀬をたどりわびぬる(十市遠忠)

463 :名無氏物語:2007/12/09(日) 02:08:14 ID:V06QM2Rk
夢もうしかへる朝にまどろめばいくたびみるも別れなりけり(十市遠忠)

464 :名無氏物語:2007/12/09(日) 02:14:37 ID:V06QM2Rk
いづれにかさだめて聞かん今日よりの草木が上の秋の初風(正親町院)

465 :名無氏物語:2007/12/09(日) 02:15:27 ID:V06QM2Rk
岩つつじ岩根の水にうつる火の影とみるまで眺めくらしぬ(毛利元就)

466 :名無氏物語:2007/12/09(日) 03:12:03 ID:gC9RYWma
やどれ月露わけきつる旅衣たちし都のわすれがたみに(後崇光院[新続古今])

467 :名無氏物語:2007/12/09(日) 03:21:32 ID:gC9RYWma
伏見山むかしの跡は名のみしてあれまくをしき代々の古郷(後崇光院[新続古今])  

468 :名無氏物語:2007/12/09(日) 03:26:59 ID:gC9RYWma
秋霧のむらむらはるるたえまよりぬれて色こき山の紅葉ば(永福門院[新千載])

469 :名無氏物語:2007/12/09(日) 03:28:43 ID:gC9RYWma
花みるもくるしかりけり青柳の糸よりよわき老のちからは(藤原頼輔[新続古今]) 

470 :名無氏物語:2007/12/09(日) 17:40:35 ID:h6tU+02P
露霜にあへずかれ行く秋草の糸よりよわき虫のこゑかな(正徹)

471 :名無氏物語:2007/12/09(日) 17:54:58 ID:N9g/j8No
春くればこほりをはらふ谷風の音にぞつづく山河のみづ(慈円[六百番歌合])

472 :名無氏物語:2007/12/09(日) 17:56:04 ID:N9g/j8No
しのぶ山しのびてかよふ道もがな人の心のおくも見るべく(在原業平[新勅撰])

473 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:06:55 ID:N9g/j8No
難波がた塩やく煙立ちそひて霞もなびくうら風ぞふく(飛鳥井雅世[新続古今])

474 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:18:02 ID:dUJm+V3d
春寒みうつる日かげのかた枝のみ木伝ひてなく今朝の鶯(後鈴屋集)

475 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:18:43 ID:dUJm+V3d
風たえてかすむとはなき梅が香もうつるはうすき袖の月影(後鈴屋集)

476 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:19:31 ID:dUJm+V3d
咲きそめて夜のまの夢のまさしくもにほふ朝けの庭ざくらかな(後鈴屋集)

477 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:20:04 ID:dUJm+V3d
さめやらぬ夢かとばかり庭ざくら散りぬる花にたどる朝戸出(後鈴屋集)

478 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:21:18 ID:dUJm+V3d
山桜命にかへて惜しめとや見はてぬ夢と花の散るらむ(後鈴屋集)

479 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:26:10 ID:dUJm+V3d
さびしさはそことも見えず立ちこめてただ秋霧の夕ぐれの空(後鈴屋集)

480 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:28:24 ID:dUJm+V3d
てりそひて一しほ色のこま錦日もいりかたの峯のもみぢ葉(後鈴屋集)

481 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:42:42 ID:dUJm+V3d
村時雨過ぎこしかたの色見ればゆくさきうすき山のもみぢ葉(後鈴屋集)

482 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:43:13 ID:dUJm+V3d
沖遠くかきくらすより音たててまだき時雨るる磯の松風(後鈴屋集)

483 :名無氏物語:2007/12/09(日) 18:43:52 ID:dUJm+V3d
散り過ぎし人の世悲しこぞの色に帰る紅葉を見るにつけても(後鈴屋集)

484 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:00:15 ID:eA5aEfMg
となへます星の手向のともし火に夜深く春の光をぞ見る(稲葉集)

485 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:00:47 ID:eA5aEfMg
まさるらむ空の色とも見えなくに花にあやしき春の夕ばえ(稲葉集)

486 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:02:05 ID:eA5aEfMg
花の陰なれしも夢か空蝉の羽衣うすく夏はきにけり(稲葉集)

487 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:02:36 ID:eA5aEfMg
雨はれてよそなる空をゆく雲もあらしの末に見ゆる月かげ(稲葉集)

488 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:03:08 ID:eA5aEfMg
こがれこし我が心をもさればよと峯のもみぢの色に見るかな(稲葉集)

489 :名無氏物語:2007/12/09(日) 19:03:43 ID:eA5aEfMg
遠御代の世のありさまもまさやかにその書見れば見るごと見えけり(八十浦之玉)

490 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:23:38 ID:4q07i8aG
藤衣かふる月日はきてもなほ涙はてなき我が袂かな(本居春庭)

491 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:24:38 ID:4q07i8aG
入日さす遠山桜ひとむらは暮るるともなき花の蔭かな(今川義元)

492 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:25:28 ID:4q07i8aG
うちなびく水かげ草の露のまも契はつきぬ星合のそら(武田信玄)

493 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:26:10 ID:4q07i8aG
誰もみよみてればやがてかく月のいざよひの空ぞ人の世間(正徹)

494 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:49:54 ID:d8tyQtyb
言の葉の花橘にしのぶぞよ代々のむかしの風の匂ひを(飛鳥井雅世[新続古今])

495 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:51:47 ID:d8tyQtyb
木の葉のみちりしく頃の山河にくれなゐくぐる鳰の通ひ路(飛鳥井雅世[新続古今]) 

496 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:53:13 ID:d8tyQtyb
白妙の真砂のうへにふりそめて思ひしよりも積もる雪かな(飛鳥井雅世[新続古今]) 

497 :名無氏物語:2007/12/10(月) 07:53:59 ID:d8tyQtyb
いとせめて恋しき時はぬばたまの夜の衣をかへしてぞぬる(小野小町[古今])

498 :名無氏物語:2007/12/11(火) 02:06:10 ID:xPGv34ag
ちはやぶる神世もきかず龍田河唐紅に水くくるとは

499 :名無氏物語:2007/12/11(火) 02:42:42 ID:H7dNFCbi
昔だに昔といひし宇津の山こえてぞしのぶ蔦の下道(飛鳥井雅世[新続古今])

500 :名無氏物語:2007/12/11(火) 02:53:27 ID:r4LdWKOe
見るままに鐘のね遠くなりにけり雲もかさなる峰の古寺(飛鳥井雅世[新続古今]) 

501 :名無氏物語:2007/12/11(火) 02:56:46 ID:r4LdWKOe
鳥はいまねぐらをしむる梢にも花はとまらぬ春風ぞ吹く(堯孝[新続古今]) 

502 :名無氏物語:2007/12/11(火) 03:04:29 ID:r4LdWKOe
月もなほ残るみぎりの朝きよめ夏さへ霜をはらふとぞみる(堯孝[新続古今]) 

503 :名無氏物語:2007/12/11(火) 03:07:42 ID:r4LdWKOe
ふけにけりおきそふ露も玉だれのこすのおほ野の夜はの月かげ(堯孝[新続古今]) 

504 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:05:50 ID:ZEPG1er9
夏山の遠きこずゑの涼しさを野中の水の緑にぞ見る(武田勝頼)

505 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:08:14 ID:ZEPG1er9
朧なる月もほのかに雲かすみ晴れてゆくへの西の山の端(武田勝頼)

506 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:09:24 ID:ZEPG1er9
まだき散る花とをしむなおそくとも遂に嵐の春の夕ぐれ(武田信勝)

507 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:10:03 ID:ZEPG1er9
あだに見よ誰もあらしの桜花さき散るほどは春の夜の夢(武田信勝)

508 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:11:34 ID:ZEPG1er9
すずしさのいま誰が方になりぬらんとほざかりゆく夕立の雲(一色直朝)

509 :名無氏物語:2007/12/11(火) 15:12:23 ID:ZEPG1er9
遠かたの空のむら雲それかともいひあへぬ間にかかる夕立(一色直朝)

510 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:35:36 ID:u7NpHyUR
山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり(春道列樹)

511 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:37:30 ID:u7NpHyUR
花ながす昔を汲みて山水の一葉をさそふ秋の涼しさ(朝倉義景)

512 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:38:25 ID:u7NpHyUR
もののふの鎧の袖をかたしきて枕にちかき初雁のこゑ(上杉謙信)

513 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:39:34 ID:u7NpHyUR
わすれずよかりねに月をみやぎのの枕にちかきさをしかの声(藤原良経)

514 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:40:30 ID:u7NpHyUR
山里のみねの木の葉や散りぬらん枕に近き秋のかりがね(順徳院)

515 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:52:53 ID:QS/Rof9d
ふる程もあさぢにまじりさく花のなびくとぞみる今朝の初雪(堯孝[新続古今]) 

516 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:53:38 ID:QS/Rof9d
いとはやも露ぞみだるる玉だれのこすのおほ野の秋の初風(寛尊[新拾遺])

517 :名無氏物語:2007/12/11(火) 17:56:47 ID:QS/Rof9d
草枕わが故郷のほかにまたとほつ飛鳥のみやこ恋しも(堯孝[新続古今])

518 :名無氏物語:2007/12/12(水) 11:41:29 ID:k2Mav84u
雪折の竹の下道ふみわけてすぐなる跡を世々に知らせむ(北条氏康)

519 :名無氏物語:2007/12/12(水) 11:42:33 ID:k2Mav84u
我が身いま消ゆとやいかに思ふべき空より来りくうに帰れば(北条氏政)

520 :名無氏物語:2007/12/12(水) 11:48:26 ID:SQwyM7Ou
なかなかに清めぬ庭は塵もなし風にまかする山の下庵(北条氏康)

521 :名無氏物語:2007/12/12(水) 11:49:49 ID:SQwyM7Ou
雨雲のおほへる月も胸の霧も払ひにけりな秋の夕風(北条氏政)

522 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:48:50 ID:BHpTwZrM
天地の清きなかより生れ来てもとのすみかに帰るべらなり(北条氏照)

523 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:49:51 ID:BHpTwZrM
吹きと吹く風な恨みそ春の花もみぢの残る秋あらばこそ(北条氏照)

524 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:50:43 ID:BHpTwZrM
花々をわけにし野べの帰るさや手折りもてきて瓶にさすらむ(島津義久)

525 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:51:16 ID:BHpTwZrM
晴れ曇る光は空にさだまらで夕日をわたるむら時雨かな(新納忠元)

526 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:51:50 ID:BHpTwZrM
さぞな春つれなき老いと思ふらむ今年も花ののちに残れば(新納忠元)

527 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:53:18 ID:BHpTwZrM
我ならで誰かは植ゑんひとつ松こころしてふけ志賀の浦風(明智光秀)

528 :名無氏物語:2007/12/12(水) 12:54:44 ID:BHpTwZrM
けふもまた尋ね入りなむ山里の花に一夜の宿はなくとも(浅井長政)

529 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:08:29 ID:9cSJDMQz
なほまもれ和歌の浦波かかる世にあへるや道の神もうれしき(堯孝[新続古今]) 

530 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:10:13 ID:9cSJDMQz
のどかなる日影とともに軒ちかき梢にうつる鶯のこゑ(足利義教[新続古今]) 

531 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:11:42 ID:9cSJDMQz
夕立の雲の衣はかさねても空に涼しき風のおとかな(足利義教[新続古今]) 

532 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:13:15 ID:9cSJDMQz
かさねてもうらみやはれぬ七夕のあふ夜まどほの雲の衣は(正親町忠季[新拾遺])

533 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:41:50 ID:GF1JilPI
もろ共に月も忘るな糸桜年の緒ながき契りと思はば(足利義昭)

534 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:49:02 ID:GF1JilPI
雪か雲かとばかり見せて山風の花に吹き立つ春の夕暮(蒲生氏郷)

535 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:50:16 ID:GF1JilPI
限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山かぜ(蒲生氏郷)

536 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:51:30 ID:GF1JilPI
万代の君が行幸になれなれむ緑木高き軒の玉松(豊臣秀吉)

537 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:52:11 ID:GF1JilPI
なき人のかたみに涙残し置きて行方しらずに消えはつるかな(豊臣秀吉)

538 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:53:07 ID:GF1JilPI
をしからぬ身をまぼろしとなすならば涙の玉の行方たづねん(細川幽斎)

539 :名無氏物語:2007/12/12(水) 14:54:05 ID:GF1JilPI
露と落ち露と消えにし我が身かななにはの事も夢のまた夢(豊臣秀吉)

540 :名無氏物語:2007/12/12(水) 16:48:07 ID:ENDSrE00
見るがうちに槇の下枝も沈みけり吉野の滝の花の嵐に(豊臣秀次)

541 :名無氏物語:2007/12/12(水) 16:48:40 ID:ENDSrE00
月花を心のままに見つくしぬなにか浮き世に思ひ残さむ(豊臣秀次)

542 :名無氏物語:2007/12/12(水) 17:56:44 ID:CwIU0zj/
おなじくは思ふ心のおくの海を人にしらせでしづみはてなん(足利義教[新続古今])

543 :名無氏物語:2007/12/12(水) 17:58:39 ID:CwIU0zj/
雲居までひびきやすらん夏山の峰よりたかき蝉のもろごゑ(藤原有家[六百番歌合])

544 :名無氏物語:2007/12/12(水) 17:59:27 ID:CwIU0zj/
ふみわけんものともみえず朝ぼらけ竹のは山の霧の下道(藤原家隆[壬二集])

545 :名無氏物語:2007/12/12(水) 18:00:15 ID:CwIU0zj/
月に行くさよの中山中中に明けばふもとに宿やからまし(薬師寺公義[公義集])

546 :名無氏物語:2007/12/14(金) 11:20:04 ID:RpvgTt0w
怠らず行かば千里の果ても見む牛の歩みのよし遅くとも(徳川家康)

547 :名無氏物語:2007/12/14(金) 11:24:45 ID:RpvgTt0w
心なき身にだに月を松島や秋のもなかの夕ぐれの空(伊達政宗)

548 :名無氏物語:2007/12/14(金) 11:25:50 ID:RpvgTt0w
ささずとて誰かは越えむあふ坂の関の戸うづむ夜半のしら雪(伊達政宗)

549 :名無氏物語:2007/12/14(金) 11:49:58 ID:RpvgTt0w
さしいづるこの日の本の光より高麗唐土も春を知るらむ(本居宣長)

550 :名無氏物語:2007/12/14(金) 11:52:46 ID:RpvgTt0w
明けわたるとほ山かづらそのままに霞をかけて春や立つらむ(細川幽斎)

551 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:03:12 ID:u+kgSr+O
玉すだれひまもとめ入る春風はいづくなりけんあやし梅が香(後水尾院)

552 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:05:35 ID:u+kgSr+O
ねやの外もさながらみつる梅が香や色によこぎる月のうす雲(木下長嘯子)

553 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:06:35 ID:u+kgSr+O
主なしと花をや思ふ雨そそぐ桜が枝にかかるみの虫(木下長嘯子)

554 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:07:13 ID:u+kgSr+O
時鳥こゑのひびきにゆく雲のとまるとみればむらさめの空(下河辺長流)

555 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:07:46 ID:u+kgSr+O
山に鳴く鳥の音にさへ散る花のむなしき色は見えて淋しき(後水尾院)

556 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:08:24 ID:u+kgSr+O
音もせず春日のどけし時守のつづみや今日はうち忘るらむ(木下長嘯子)

557 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:10:08 ID:u+kgSr+O
わが心いくしほ染めつ岩躑躅いはねばこそあれ深き色香に(木下長嘯子)

558 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:19:34 ID:+ZOdjFFi
すまの浦や夕立つ浪のたちまちにうしろの山ぞ又くもり行く(契沖)

559 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:20:14 ID:+ZOdjFFi
山風に先づさそはれて夕立の雲の行くてにさわぐ群鳥(木下長嘯子)

560 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:21:04 ID:+ZOdjFFi
夕顔のさける軒ばの下すずみ男はててれ女はふたのもの(木下長嘯子)

561 :名無氏物語:2007/12/14(金) 12:24:13 ID:OS8MiKvY
色かはる木の葉ばかりの命もて蝉ぞなくなる秋風の上に(契沖)

562 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:05:48 ID:uYDiLlKL
ちりちらず木の葉夢とふ槙のやに時雨をかたる軒の玉水(木下長嘯子)

563 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:06:30 ID:uYDiLlKL
一色に玉しきかへて天地のまたひらく世や雪の明けぼの(木下長嘯子)

564 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:07:12 ID:uYDiLlKL
汝よなれ汝はやせ僧時にあはず首うちなげて物欲しげなる(木下長嘯子)

565 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:08:10 ID:uYDiLlKL
亡き影にまた袖ぬれて仕へけん昔を今のしづのをだ巻(木下長嘯子)

566 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:08:46 ID:uYDiLlKL
似たる人また世にあれなたづねゆきて慰むばかり見ても帰らん(木下長嘯子)

567 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:09:23 ID:uYDiLlKL
遊ぶ子の数にも入らで君ひとり苔の下にや今は歎かん(木下長嘯子)

568 :名無氏物語:2007/12/14(金) 13:10:07 ID:uYDiLlKL
わがごとく物思ふときやほととぎす身をうの花のかげになくらん(藤原敦忠)

569 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:04:43 ID:Tota0OlK
行き行きておもふもかなし末遠くこえし高根の峰の白雲(後水尾院)

570 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:08:47 ID:Tota0OlK
峰つづき都に遠き山々の限りもみえてのこる雪かな(後水尾院)

571 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:21:52 ID:7Qmgnsh7
あかぬ夜の春のともし火きゆる雨にねぶれる花よねぶらずを見む(藤原惺窩)

572 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:27:06 ID:7Qmgnsh7
涼しさはなほむすぶ手の水よりもすむや心のしづかなる暮(藤原惺窩)

573 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:40:42 ID:qhcmzHIa
いひかはすものならなくに月にとふ古へのこと古への人(藤原惺窩)

574 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:41:31 ID:qhcmzHIa
薩摩潟八重の潮風つげやらんあはれ憂き身は親だにもなし(藤原惺窩)

575 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:42:04 ID:qhcmzHIa
けぶりたつ沖の小島やいにしへの思ひの色をなほ残しつつ(藤原惺窩)

576 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:42:54 ID:qhcmzHIa
見よいかに雲路の鳥はとび消えて帰る夕べの山もありけり(藤原惺窩)

577 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:44:44 ID:qhcmzHIa
たが情かくやは我をおくりゆかむ都の月のあづま路の空(藤原惺窩)

578 :名無氏物語:2007/12/15(土) 01:45:53 ID:qhcmzHIa
四十あまり九年とて稲妻のひかりのうちをなに数へけん(藤原惺窩)

579 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:34:31 ID:W+JYr4SN
和歌のうらや磯がくれなるあしたづの鳴くねもけふぞ人にしらるる(飛鳥井雅有[隣女集])

580 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:36:28 ID:W+JYr4SN
空にしれ雲まにみえしみか月のよをへてまさる恋の心を(西園寺実兼[続千載])

581 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:39:34 ID:W+JYr4SN
天の戸のあくればやがてくる春は鳥の音よりぞ聞きはじめける(守覚法親王[御室五十首])

582 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:45:28 ID:W+JYr4SN
春のきる霞や空にかさぬらん天つ乙女のあまのはごろも(九条道家[続古今])

583 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:46:47 ID:W+JYr4SN
さびしさのかぎりなりけり杣山のこやさす月の有明の空(冷泉為尹[為尹千首])

584 :名無氏物語:2007/12/15(土) 02:59:34 ID:W+JYr4SN
さびしさのかぎりは雪にふりとめつ竜田の里のしかの通ひ路(慈円[拾玉集])

585 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:01:12 ID:W+JYr4SN
見し人のなきがおほかる古郷にあるははかなき道芝の露(正徹[草根集])

586 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:28:33 ID:QvS27d7K
ひと夜あけて四方の草木のめもはるにうるふ時しる雨の長閑さ(中院通村)

587 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:29:37 ID:QvS27d7K
色どらぬただ一筆のすみがきを都の遠にかすむ峰かな(中院通村)

588 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:30:34 ID:QvS27d7K
春の夜のみじかき軒端あけ初めて梅が香しろき窓の朝風(中院通村)

589 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:31:16 ID:QvS27d7K
朝露もこぼさで匂ふ花の上は心おくべき春風もなし(中院通村)

590 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:31:53 ID:QvS27d7K
あつからぬ程とぞいそぐのる駒のあゆみの塵も雨のしめりに(中院通村)

591 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:32:31 ID:QvS27d7K
暮れにけり山より遠のゆふ日影雲にうつりし跡の光も(中院通村)

592 :名無氏物語:2007/12/15(土) 03:33:44 ID:QvS27d7K
日のおつる山の麓は暮るる色にむかひの峰の影ぞ消え行く(中院通村)

593 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:33:14 ID:dY/8dNO+
たれとなく草の枕をかりそめに行きあふ人も旅は親しき(中院通村)

594 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:33:57 ID:dY/8dNO+
我が身には何ばかりなる思ひ出のありとてしのぶ昔なるらん(中院通村)

595 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:35:49 ID:dY/8dNO+
つひに身のけぶりとならん果てやなほ花にたちそふ霞ならまし(元政)

596 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:37:17 ID:dY/8dNO+
朝菜つむ野辺のをとめに家とへばぬしだに知らずあとの霞に(下河辺長流)

597 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:39:07 ID:dY/8dNO+
くもりなく目にこそ見えね春雨のふるか朝けの風の露けき(下河辺長流)

598 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:49:39 ID:QEloEZ7r
人もまだとひこぬほどの朝ぼらけ花のひかりぞいとど静けき(閑田詠草)

599 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:50:14 ID:QEloEZ7r
世ばなれてのどかにすめる山水にこのごろ桃の花も浮かべり(閑田詠草)

600 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:50:48 ID:QEloEZ7r
月の夜におのづからなる虫のねは糸竹よりもあはれとぞ聞く(閑田詠草)

601 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:51:21 ID:QEloEZ7r
あらざらむ我が世の後の秋までも思ひおかるるやどの月かげ(閑田詠草)

602 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:52:02 ID:QEloEZ7r
遠近の山もそのふの見わたしにまじる色なき雪の朝明け(閑田詠草)

603 :名無氏物語:2007/12/16(日) 02:52:41 ID:QEloEZ7r
もどかしと人は見るらしいはけなき心ながらに身はふりにける(閑田詠草)

604 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:10:55 ID:V9svQ6DP
夕立の風にきほひて鳴る神のふみとどろかす雲のかけ橋(徳川光圀)

605 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:12:20 ID:V9svQ6DP
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき(徳川尋子)

606 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:14:55 ID:V9svQ6DP
暮れかけて山路の花にたれか来ん入日をつなげささがにの糸(戸田茂睡)

607 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:34:40 ID:md2udVft
うつりきて軒端の花に成りにけり嵐にふかきよもの梅が香(正徹[草根集])

608 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:35:40 ID:md2udVft
なきて行く声ぞきこゆる春の雁わかれはおのが心なれども(津守棟国[新後拾遺])

609 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:36:33 ID:md2udVft
けさよりは袂もうすく立ちかへて花の香とほき夏ごろもかな(後花園院[新続古今])

610 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:39:22 ID:md2udVft
月も今み山出づらしほととぎすふけゆく空に声のきこゆる(後花園院[新続古今]) 

611 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:40:31 ID:md2udVft
み山いでて夜はにやきつる郭公暁かけてこゑのきこゆる(平兼盛[拾遺])

612 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:49:05 ID:Rw2Q+/2Q
かへるかり空にもおもへ月花のふりすてがたき春のなごりを(徳川尋子)

613 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:49:37 ID:Rw2Q+/2Q
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき(徳川尋子)

614 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:50:08 ID:Rw2Q+/2Q
思へども思はぬ人を思ひそめ思ふ心の思ふかひなき(徳川尋子)

615 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:50:41 ID:Rw2Q+/2Q
今日はとひ明日はとはるる夢の世になき人しのぶ我もいつまで(徳川尋子)

616 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:51:18 ID:Rw2Q+/2Q
いつのまに十とて三の春秋を送り迎ふもただ夢のごと(徳川尋子)

617 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:52:16 ID:Rw2Q+/2Q
ころころとよべどかへらず引く綱は死出の山路や引きまさるらん(徳川尋子)

618 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:52:47 ID:Rw2Q+/2Q
何をこれと思ふことだにあらなくてひとよの夢ははやさめにけり(徳川尋子)

619 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:55:53 ID:yA0NSODF
梢よりあらそひ落つるもみぢ葉のもろくなりゆく我が身なりけり(徳川尋子)

620 :名無氏物語:2007/12/16(日) 03:56:27 ID:yA0NSODF
音にのみききしも今日は身の上にわけやのぼらん死出の山道(徳川尋子)

621 :名無氏物語:2007/12/16(日) 04:00:17 ID:yA0NSODF
はつせのや里のうなゐに宿とへば霞める梅の立枝をぞさす(契沖)

622 :名無氏物語:2007/12/16(日) 04:06:51 ID:yA0NSODF
心ある人に一夜の宿かりて馴るるも悲し明日のふる里(契沖)

623 :名無氏物語:2007/12/16(日) 04:07:27 ID:yA0NSODF
草枕ゆふべゆふべに数ふれば野暮れ山暮れ我は来にけり(契沖)

624 :名無氏物語:2007/12/16(日) 04:07:59 ID:yA0NSODF
朝顔のしほれし花をはかなしと夕露の身のおもふなりけり(契沖)

625 :名無氏物語:2007/12/16(日) 10:23:59 ID:YopWAe7Z
露の身の消えぬもかなしもろともに枯れゆく萩ぞうらやまれぬる(田捨女)

626 :名無氏物語:2007/12/16(日) 17:51:00 ID:BVxV01Au
夢にだに見で明かしつる暁の恋こそ恋のかぎりなりけれ(和泉式部[新勅撰]) 

627 :名無氏物語:2007/12/16(日) 17:53:11 ID:BVxV01Au
おもひ川かげみし水のうす氷かさなる夜はの月もうらめし(藤原家隆[新続古今])

628 :名無氏物語:2007/12/16(日) 17:55:17 ID:BVxV01Au
けふもなほちらで心にのこりけりなれし昨日の花のおもかげ(二条道平[風雅])

629 :名無氏物語:2007/12/16(日) 18:06:16 ID:1NljJte6
秋ならで露けきものは君を置きてむなしく帰る野辺のわか草(井上通女)

630 :名無氏物語:2007/12/16(日) 18:06:53 ID:1NljJte6
よし君があしたに道を聞きしより終り正しきゆふべをぞ見る(井上通女)

631 :名無氏物語:2007/12/16(日) 18:08:12 ID:1NljJte6
たのみこし君はあしたの雲となりゆふべの雨とふる涙かな(井上通女)

632 :名無氏物語:2007/12/16(日) 18:08:59 ID:1NljJte6
いづくにかあまがけるらん夢にだに見ること難き魂のゆくすゑ(井上通女)

633 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:37:43 ID:SB8/ZfLb
のどけしな豊葦原のけさの春風のすがたも水のこころも(祇園梶子)

634 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:47:17 ID:qU3MVLri
しらぬ世の人のなさけもかくこそと花にむかしの春ぞしたしき(伏見院)

635 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:47:51 ID:qU3MVLri
故郷の花にむかしのこととへど答へぬ色はかひなかりけり(鵜殿余野子)

636 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:48:29 ID:qU3MVLri
故郷をおもひやるこそあはれなれ鶉なく野となりやしぬらむ(宗尊親王)

637 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:49:03 ID:qU3MVLri
夜もすがら思ひやるこそかなしけれいかなる世にて月を見るらむ(香川景樹)

638 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:53:46 ID:5T5pB9ew
ふるさとの花に昔のこと問はば幾代の人のこころ知らまし(続古今120)

639 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:54:17 ID:5T5pB9ew
恋ひわびてうちぬる宵の夢にだに逢ふとは人の見えばこそあらめ(千載899)

640 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:54:58 ID:5T5pB9ew
鳥辺山おもひやるこそかなしけれひとりや苔の下にくちなん(千載591)

641 :名無氏物語:2007/12/17(月) 00:55:45 ID:5T5pB9ew
道のべの草のあを葉に駒とめてなほ古郷をかへりみるかな(新古今965)

642 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:14:08 ID:9Cfk+4Qk
面影のかすめる月ぞやどりける春やむかしのそでの涙に(俊成卿女[新古今])

643 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:18:13 ID:9Cfk+4Qk
きりぎりすかべの中にぞこゑはする蓬が杣に風やさむけき(上西門院兵衛[久安百首])

644 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:18:53 ID:9Cfk+4Qk
ふかきよのね覚の夢の名残までまたおどろかす村時雨かな(徳大寺公孝[続千載])

645 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:19:49 ID:9Cfk+4Qk
玉津島玉ひろふより立つ波もしづかに成りぬ四方の浦風(頓阿[続草庵集])

646 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:21:03 ID:9Cfk+4Qk
おもかげに花のすがたをさきだてていくへこえきぬ峰の白雲(藤原俊成[新勅撰])

647 :名無氏物語:2007/12/17(月) 01:23:24 ID:9Cfk+4Qk
明くる夜の月と花との哀をもただおしこめてかすむ春かな(正徹[草根集])

648 :名無氏物語:2007/12/17(月) 18:04:49 ID:fdKQ5puA
身になれて年はへぬれど今更にあはれさびしき秋の夕ぐれ(真観[白川殿七百首])

649 :名無氏物語:2007/12/17(月) 18:05:51 ID:fdKQ5puA
妹が島かたみのうらのさ夜千鳥おも影そへて妻や恋ふらむ(よみびとしらず[新続古今])

650 :名無氏物語:2007/12/17(月) 18:08:14 ID:fdKQ5puA
袖のうへにとすればかかる涙かなあないひしらず秋の夕暮(宗尊親王[柳葉集])

651 :名無氏物語:2007/12/17(月) 18:09:03 ID:fdKQ5puA
はまゆふもいく重かしたに成りぬらん雪ふりしける三熊野の浦(藤原俊成[五社百首])

652 :名無氏物語:2007/12/17(月) 18:38:19 ID:lUwn1r2d
稲荷山ほがらほがらとあくる夜を名のるからすの声も春なる(荷田春満)

653 :名無氏物語:2007/12/18(火) 05:07:09 ID:cYgqOoqq
あけぬとて名のる烏の声の中に山際かすみ春はきにけり(荷田蒼生子)

654 :名無氏物語:2007/12/18(火) 05:13:53 ID:cYgqOoqq
ふりはへて行きかふ袖の追風に都大路はかすみかぬらむ(加藤枝直)

655 :名無氏物語:2007/12/18(火) 22:11:21 ID:0ZzVqcV8
世の中はいつかは夢とおもはねどうつつすくなき比にもあるかな(具平親王[続千載])

656 :名無氏物語:2007/12/18(火) 22:12:08 ID:0ZzVqcV8
夢にだに契むなしき灯の窓うつ色のくらき夜の雨(正徹[草根集])

657 :名無氏物語:2007/12/18(火) 22:13:13 ID:0ZzVqcV8
波のうへは千里のほかに雲きえて月かげかよふ秋のしほ風(俊成卿女[俊成卿女集])

658 :名無氏物語:2007/12/19(水) 01:39:07 ID:ZSC4n+FE
うゑたてしまろが桜も哀なりともに老木の春はいつまで(耕雲[耕雲千首])

659 :名無氏物語:2007/12/19(水) 01:40:21 ID:ZSC4n+FE
春はいかにちぎりおきてかすぎにしとおくれてにほふ花にとはばや(大弐三位[新勅撰])

660 :名無氏物語:2007/12/19(水) 01:42:21 ID:ZSC4n+FE
いとはやも春きにけらし天の原ふりさけみれば霞たなびく(鷹司冬平[新千載])

661 :名無氏物語:2007/12/19(水) 01:45:58 ID:ZSC4n+FE
たのめてし言の葉なるる玉づさをあらぬ筆かと人に見せばや(冷泉為相[藤谷和歌集])

662 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:02:26 ID:ZSC4n+FE
花の色に光さしそふ春の夜ぞ木の間の月はみるべかりける(上西門院兵衛[千載])

663 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:03:02 ID:ZSC4n+FE
つつまじよおもふ思ひはいかにとも色そめがたき袖にまかせて(正徹[草根集])

664 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:04:31 ID:ZSC4n+FE
旅ごろも袖のわかれに立ちそひて面影おくる有明の月(二条為世[臨永集])

665 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:05:08 ID:ZSC4n+FE
くるるまで見つる名残に山桜かへるさおくる花の面かげ(二条為世[文保百首])

666 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:05:52 ID:ZSC4n+FE
なる神の音はたかをの山風に雨よりも猶雲ぞさきだつ(小倉公雄[亀山殿七百首])

667 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:07:13 ID:ZSC4n+FE
いたづらに名のみながれていさやまたあふ瀬もしらぬとこの山河(安嘉門院甲斐[新後撰])

668 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:07:44 ID:ZSC4n+FE
数ならぬみなせの川に行く水のふかき思ひぞ有りてかひなき(紀俊文[続後拾遺])

669 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:14:33 ID:ZSC4n+FE
秋の日のよわき影とや紅葉ばにやどるもうすき梢なるらん(正徹[草根集])

670 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:15:07 ID:ZSC4n+FE
山もとの杉の一むらうづみかね嵐も青くおつる雪かな(心敬[心敬集])

671 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:15:40 ID:ZSC4n+FE
町くだりよろぼひ行きて世を見れば物のことわりみなしられけり(慈円[拾玉集])

672 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:33:25 ID:ZSC4n+FE
世のならひ秋のためしも身のうさにあまる夕ぞいとどせめくる(正徹[草根集])

673 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:35:24 ID:ZSC4n+FE
みな人の心にそむるさくら花いくしほ年に色まさるらん(藤原公光[千載])

674 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:36:08 ID:ZSC4n+FE
折る袖ににほひはとまる梅がえの花にうつるは心なりけり(藤原定家[玉葉])

675 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:36:39 ID:ZSC4n+FE
さく花にうつる心やうらむらん去年の桜のふかき面影(正徹[草根集])

676 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:38:19 ID:ZSC4n+FE
色にそむ心よりみる花やなほ目にさやかなる春をしるらん(下冷泉政為[碧玉集])

677 :名無氏物語:2007/12/19(水) 02:39:16 ID:ZSC4n+FE
思ひ寝になれこし花や今朝さくもなほ覚めやらぬ夢の面影(上冷泉為広[清玉集])

678 :名無氏物語:2007/12/19(水) 04:26:48 ID:ZSC4n+FE
朝日さす山した露の消ゆる間もみしほどよりは久しかりけり(赤染衛門[続後拾遺])

679 :名無氏物語:2007/12/19(水) 04:27:37 ID:ZSC4n+FE
旅寝する夢路はゆるせ宇津の山関とはきかずもる人もなし(藤原家隆[新古今])

680 :名無氏物語:2007/12/19(水) 04:49:37 ID:ZSC4n+FE
朝戸あけにたちいでてきけば時鳥山のはみゆるかたになくなり(藤原信実[続古今])

681 :名無氏物語:2007/12/19(水) 04:50:20 ID:ZSC4n+FE
たちそむる霧かとみれば秋の雨のこまかにそそく夕ぐれの空(冷泉為秀[風雅])

682 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:08:19 ID:ZSC4n+FE
あさき瀬にせかれし波は岩こえて川音たゆる五月雨の比(藤原経高[南朝五百番歌合])

683 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:09:25 ID:ZSC4n+FE
村霞くもりみはれみ行く月に見し世の事もつづきやはする(正徹[草根集])

684 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:09:59 ID:ZSC4n+FE
かさねてもあかぬ思ひやまさるらん今朝立ちかへるあまの羽衣(待賢門院堀河[続拾遺])

685 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:11:51 ID:ZSC4n+FE
けふいくか花のあるじに身をなしておくるる人のとふをまつらん(法性寺為信[為信集])

686 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:12:38 ID:ZSC4n+FE
ゆくへなく月に心のすみすみてはてはいかにかならんとすらん(西行[山家集])

687 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:19:30 ID:ZSC4n+FE
すむとならばその山水の末までも我が身にごらぬ心ともがな(三条西実隆[雪玉集])

688 :名無氏物語:2007/12/19(水) 09:20:41 ID:ZSC4n+FE
露もまだ置きあへぬ床の朝じめりおぼえずかろき夏衣かな(正徹[草根集])

689 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:45:04 ID:xHbohQz+
まぎらはす時こそなけれ春の花めでてもやがて佐良科の月(正広)

690 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:48:09 ID:mUGcVnSs
おもかげの月にかげろひ花にそひ夢に現に忘れやはする(加藤枝直)

691 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:48:49 ID:mUGcVnSs
月をめで花をみるにも面影のまづ先立ちてとふ思ひかな(正広)

692 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:52:00 ID:mUGcVnSs
紀の海の南のはての空見れば汐けにくもる秋の夜の月(上田秋成)

693 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:52:42 ID:mUGcVnSs
神の代の昔よりしも在りかよふたぎつ走り湯の音のさやけさ(加藤枝直)

694 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:53:23 ID:mUGcVnSs
夕なぎに海人の釣舟幸ありて真間の入江にこぎかへる見ゆ(加藤枝直)

695 :名無氏物語:2007/12/19(水) 14:53:56 ID:mUGcVnSs
時津風吹きにけらしな真帆あげてとしまの江どに舟ぞ寄りくる(加藤枝直)

696 :名無氏物語:2007/12/20(木) 17:41:27 ID:2ekUApJK
伊豆の海のかつをつり船さちをおほみゆくらゆくらに漕ぎかへる見ゆ(加藤枝直)

697 :名無氏物語:2007/12/20(木) 18:08:05 ID:55o07X7e
涙こそまづこぼれぬれ露はまだおきあへぬ袖の秋の初風(藤原基任「玉葉])

698 :名無氏物語:2007/12/20(木) 18:09:14 ID:55o07X7e
かくしつつゆく年波のあはれ身にいまいくたびかこえんとすらむ(洞院公賢[新続古今])

699 :名無氏物語:2007/12/20(木) 18:11:05 ID:55o07X7e
あふ事やかたののきぎす妻恋ははれぬ霞のたちゐなくらん(三条西実隆[雪玉集])

700 :名無氏物語:2007/12/20(木) 18:11:51 ID:55o07X7e
家ゐする人ぞすくなき世の中をいとひくるのみすまぬ山陰(正徹[草根集])

701 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:23:45 ID:xNESaWf0
咲きちるは変はらぬ花の春をへてあはれと思ふことぞそひゆく(賀茂真淵)

702 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:24:54 ID:xNESaWf0
うらうらとのどけき春の心よりにほひいでたる山ざくら花(賀茂真淵)

703 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:25:41 ID:xNESaWf0
み吉野を我が見にくれば落ちたぎつ滝のみやこに花散りみだる(賀茂真淵)

704 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:26:18 ID:xNESaWf0
陰ふかむ青葉のさくら若楓夏によりてもあかぬ庭かな(賀茂真淵)

705 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:26:50 ID:xNESaWf0
さなへ草植うる時とてさみだれの雲も山田におりたちにけり(賀茂真淵)

706 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:27:23 ID:xNESaWf0
行く雲もほたるの影もかろげなり来む秋ちかき夕風のそら(賀茂真淵)

707 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:52:10 ID:D218tdHd
ふたご山みねに北行く雲みえて夕立すなり芦の海づら(村田春海)

708 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:54:23 ID:D218tdHd
秋の夜のほがらほがらと天の原見つつし居れば月傾きぬ(平賀元義)

709 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:55:01 ID:D218tdHd
露をだにもらさぬ松の下もみぢうすきながらに秋をみせけり(村田春海)

710 :名無氏物語:2007/12/21(金) 11:55:48 ID:D218tdHd
相模嶺のいづれはあれど冬たてば雨降の山ぞ先づしぐれける(村田春海)

711 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:01:00 ID:D218tdHd
昼行きし川にしあれど夕されば静けくゆたに新しきごと(田安宗武)

712 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:09:12 ID:D218tdHd
関こえてうち出の浜にけさみればあふみは霧の海にぞ有りける(下河辺長流)

713 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:17:58 ID:MbopwfS4
梅の花ものがたりしは夢ならむ香ばかりさそふ春の手枕(加藤宇万伎)

714 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:18:40 ID:MbopwfS4
ぬば玉の夜更けて来鳴く雁がねは物思ひをる我ぞききをる(加藤宇万伎)

715 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:25:48 ID:MbopwfS4
今日幾日山より山を見つつ来てともしくもあるか諏訪の湖(加藤宇万伎)

716 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:26:53 ID:MbopwfS4
もののふの草むす屍としふりて秋風さむしきちかうの原(加藤宇万伎)

717 :名無氏物語:2007/12/21(金) 12:27:26 ID:MbopwfS4
伊吹山いぶく朝風吹きたえてあふみは霧の海となりぬる(加藤宇万伎)

718 :名無氏物語:2007/12/22(土) 00:13:48 ID:xGKqnDaE
青海原霞みわたりてちはやぶる神代のままの春を見るかな(荷田蒼生子)

719 :名無氏物語:2007/12/22(土) 00:14:33 ID:xGKqnDaE
わがくにの神代のままの春なれや霞みそめたるあはぢ島山(中院通勝)

720 :名無氏物語:2007/12/22(土) 00:31:44 ID:TIiAW0tx
皇神の天降りましける日向なる高千穂の岳やまづ霞むらむ(楫取魚彦)

721 :名無氏物語:2007/12/22(土) 00:32:22 ID:TIiAW0tx
とほしろく清くさやけき山河のかはらず絶えず常にもがもな(楫取魚彦)

722 :名無氏物語:2007/12/22(土) 00:32:56 ID:TIiAW0tx
天雲の向伏すをちのわたつみの霞める方ゆ船ぞみえくる(楫取魚彦)

723 :名無氏物語:2007/12/22(土) 16:46:48 ID:xOH22NlY
奥山の木の実とりはむ猿すらも春は花咲く枝にまじれり(楫取魚彦)

724 :名無氏物語:2007/12/22(土) 16:47:22 ID:xOH22NlY
春の野にひばりきかんととめくれば八重棚雲の上にぞありける(楫取魚彦)

725 :名無氏物語:2007/12/22(土) 17:19:25 ID:CH1iAl6V
知る知らず宿りし人のわかれだに言葉のこりて晴るる夕立(倭謌五十人一首)

726 :名無氏物語:2007/12/22(土) 17:20:26 ID:CH1iAl6V
さびしさを人に見よとは結ばじを雨の夕べの小山田のいほ(倭謌五十人一首)

727 :名無氏物語:2007/12/22(土) 17:46:55 ID:Vy03rqR8
柴人の鎌とぎさしてをしへつる山路の花を尋ねてぞ入る(小沢蘆庵)

728 :名無氏物語:2007/12/22(土) 17:50:46 ID:Vy03rqR8
かぎりなく来れどもおなじ春なればあかぬ心もかはらざりけり(土岐筑波子)

729 :名無氏物語:2007/12/22(土) 17:51:38 ID:Vy03rqR8
清らなる色こそは似め桜花などはかなさの雪にあえつる(鵜殿余野子)

730 :名無氏物語:2007/12/22(土) 18:11:27 ID:wsQmqpYc
いづくにも今朝立初むる秋かぜに草木が上の露もおくらん(烏丸光広[黄葉集])

731 :名無氏物語:2007/12/22(土) 18:14:31 ID:wsQmqpYc
空はなほ冬ごもりせる雪のうちにわれのみ春と鶯ぞなく(後醍醐天皇[臨永集])

732 :名無氏物語:2007/12/22(土) 18:15:46 ID:wsQmqpYc
君が代を長月にしもしら菊のさくや千とせのしるしなるらん(藤原忠通[千載])

733 :名無氏物語:2007/12/22(土) 18:18:03 ID:wsQmqpYc
山がくれつひに嵐の音きかで心と花のいくかちるらん(正徹[草根集])

734 :名無氏物語:2007/12/23(日) 09:36:50 ID:2pCbM8bT
夕さればならの下風袖過ぎて夏のほかなる日ぐらしのこゑ(式子内親王)

735 :名無氏物語:2007/12/23(日) 09:37:28 ID:2pCbM8bT
ながれてのよにもかくこそ秋の月すみて久しき白河のみづ(小沢蘆庵)

736 :名無氏物語:2007/12/23(日) 18:56:12 ID:dUlnx479
かげろふのもゆる春日の山桜あるかなきかの風にかをれり(賀茂真淵)

737 :名無氏物語:2007/12/23(日) 19:18:31 ID:CRAicuQc
夜もすがら月やあらぬとかこつかないそぢふりにし秋をこひつつ(鵜殿余野子)

738 :名無氏物語:2007/12/23(日) 19:19:50 ID:CRAicuQc
膝のうへに指さしてみし古の秋の月こそ恋しかりけれ(鵜殿余野子)

739 :名無氏物語:2007/12/23(日) 19:21:01 ID:CRAicuQc
ながらへて今宵の空の月も見つまた来ん秋は命なりけり(鵜殿余野子)

740 :名無氏物語:2007/12/27(木) 22:11:42 ID:/mODUuL1
心なき身にもあはれはしられけり鴫たつ沢の秋の夕暮(西行[新古今])

741 :名無氏物語:2007/12/27(木) 22:12:30 ID:/mODUuL1
今日といへば唐土までも行く春を都にのみと思ひけるかな(藤原俊成[新古今])

742 :名無氏物語:2007/12/27(木) 22:14:07 ID:/mODUuL1
雲のゐるとほ山姫の花かづら霞をかけてふくあらしかな(源通光[建保四年内裏百番歌合])

743 :名無氏物語:2007/12/27(木) 22:15:02 ID:/mODUuL1
明けわたるとほ山かづらおのづからいまやかくらむ里のをとめご(正徹[草根集])

744 :名無氏物語:2007/12/28(金) 00:41:01 ID:02qztthO
うかりける人の契の浅茅原なびくと見れば秋風ぞふく(正徹[草根集])

745 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:08:03 ID:02qztthO
かささぎのわたすやいづこ夕霜の雲井にしろき峰のかけ橋(藤原家隆[冬題歌合])

746 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:08:49 ID:02qztthO
むら雨のなかばはれゆく雲霧に秋の日きよき松ばらの山(花園院[風雅])

747 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:17:03 ID:02qztthO
草のすゑに花こそみえね雲かぜも野分ににたる夕ぐれの雨(永福門院[風雅])

748 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:17:49 ID:02qztthO
山あらしの杉の葉はらふ曙にむらむらなびく雪のしら雲(伏見院[玉葉])

749 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:18:23 ID:02qztthO
今宵たれすず吹く風を身にしめて吉野の嶽の月を見るらむ(源頼政[新古今])

750 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:18:57 ID:02qztthO
うゑわたす早苗の末葉うちなびき田面すずしき夏の夕かぜ(大内政弘[拾塵集])

751 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:19:49 ID:02qztthO
いまさらにしきしのぶかな敷島の道のをしへにのこす言の葉(三条西実隆[雪玉集])

752 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:20:56 ID:02qztthO
くれはてて色もわかれぬ花の上にほのかに月の影ぞうつろふ(光厳院[新拾遺])

753 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:21:36 ID:02qztthO
桜花うつろはんとや山のはのうすくれなゐに今朝はかすめる(藤原良経[千五百番歌合])

754 :名無氏物語:2007/12/28(金) 01:36:13 ID:02qztthO
一しきり嵐はすぎて桐の葉のしづかにおつる夕ぐれの庭(昭訓門院権大納言[風雅])

755 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:32:01 ID:02qztthO
故郷のあさぢが下のつぼすみれつむ人なしに花やさくらん(中山兼宗[御室五十首])

756 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:33:02 ID:02qztthO
常よりもをしき春かな時守のうつやつづみも今日なきかせそ(正徹[草根集])

757 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:33:35 ID:02qztthO
古畑のそはの立木にゐる鳩の友よぶ声のすごき夕暮(西行[新古今])

758 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:34:22 ID:02qztthO
夕まぐれこだかき森にすむ鳩のひとり友よぶ声ぞさびしき(藤原良経[玉葉])

759 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:35:06 ID:02qztthO
鳩のなく杉の木ずゑのうす霧に秋の日よわきゆふぐれの山(花園院一条[風雅])

760 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:35:53 ID:02qztthO
まどろむとおもひもはてぬ夢路よりうつつにつづく初雁のこゑ(藤原定家[拾遺愚草])

761 :名無氏物語:2007/12/28(金) 06:37:01 ID:02qztthO
露となる風となりてやなべて世の人わびさする秋はきぬらん(正徹[草根集])

762 :名無氏物語:2007/12/30(日) 17:57:38 ID:dvK/kFT3
竜田姫かざしの玉の緒をよわみ乱れにけりとみゆるしら露(藤原清輔[千載])

763 :名無氏物語:2007/12/30(日) 17:58:52 ID:dvK/kFT3
一とほり時雨つきぬとみえし雲の又いづくより曇りきぬらん(三条西実隆[雪玉集])

764 :名無氏物語:2007/12/30(日) 17:59:49 ID:dvK/kFT3
宿は猶燕ならびしうつはりに荒れてぞ月のひとりかかれる(正徹[草根集])

765 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:01:54 ID:dvK/kFT3
月の影しきつのうらの松風にむすぶ氷をよする波かな(藤原俊成[新後撰])

766 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:03:10 ID:dvK/kFT3
石ばしる水の白玉数見えて清滝川にすめる月影(藤原俊成[千載])

767 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:16:44 ID:DVp0kttZ
夏川の浮き藻の裾の水波にほたるのかげをやどしてしがな(加納諸平)

768 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:31:14 ID:1/drsqN0
わぎもこが上裳のすその水なみに今朝こそ冬は立ちはじめけれ(千載394)

769 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:32:17 ID:1/drsqN0
ふみそめて思ひかへりしくれなゐの筆のすさみをいかで見せけん(金葉373)

770 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:33:45 ID:1/drsqN0
あす知らぬみむろの岸の根なし草なにあだし世に生ひはじめけん(千載1131)

771 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:41:34 ID:x3V+6KYE
めづらしきためしにひかむ越路にも雪なき春の野べのひめ松(貞心尼遺稿)

772 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:42:40 ID:x3V+6KYE
これぞこの仏の道に遊びつつつくやつきせぬ御のりなるらむ(はちすの露)

773 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:44:07 ID:x3V+6KYE
向かひゐて千代も八千代も見てしがな空ゆく月のこと問はずとも(はちすの露)

774 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:45:56 ID:x3V+6KYE
立ちかへりまたもとひこむ玉ぼこの道の芝草たどりたどりに(はちすの露)

775 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:47:11 ID:x3V+6KYE
いづくへかさしてゆきけん雨の夜にぬすみにきたるかつぱからかさ(貞心尼遺稿)

776 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:47:44 ID:x3V+6KYE
立ちそひて今しも更に恋しきはしるしの石に残るおもかげ(貞心尼遺稿)

777 :名無氏物語:2007/12/30(日) 18:48:24 ID:x3V+6KYE
浮雲のすがたはここにとどむれど心はもとの空にすむらむ(貞心尼遺稿)

778 :名無氏物語:2007/12/30(日) 22:20:04 ID:calo+2pp
あまざかるひなの果てまでかがやかす日の御旗こそたふとかりけれ(橘曙覧)

779 :名無氏物語:2007/12/31(月) 03:40:04 ID:yGmXjokj
しらなみのよるの嵐に立ち入りてけさはころもの一つだになし

780 :名無氏物語:2007/12/31(月) 03:41:07 ID:yGmXjokj
提灯を何の為とやぬすみけん闇をたのみのわざをしながら

781 :名無氏物語:2007/12/31(月) 03:41:41 ID:yGmXjokj
軽からぬ罪を背負ひて死出の山こえゆく時はくるしかるらむ

782 :名無氏物語:2007/12/31(月) 03:43:09 ID:yGmXjokj
わが為にあだなすものも憎からで後の世までをあはれとぞ思ふ

783 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:29:19 ID:6OPJNLr0
惜しむとて今宵かきおく言の葉やあやなく春の形見なるべき(詞花50)

784 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:29:51 ID:6OPJNLr0
さ月山弓末ふりたてともす火に鹿やはかなく目をあはすらん(新拾遺274)

785 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:31:48 ID:6OPJNLr0
このごろの鴛鴦のうき寝ぞあはれなる上毛の霜よ下のこほりよ(千載432)

786 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:35:04 ID:6OPJNLr0
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ(詞花229)

787 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:49:15 ID:br6BudO/
まちわぶる桜の花は思ひ寝の夢路よりまづ咲きそめにけり(本居宣長)

788 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:50:10 ID:br6BudO/
花も根にかへるを見てぞ木のもとにわれも家路は思ひいでける(下河辺長流)

789 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:52:09 ID:br6BudO/
清見潟おきの岩こす白浪に光をかはす秋の夜の月(西行)

790 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:53:50 ID:br6BudO/
あすよりは秋もあらしのおとは山かた見となしにちる紅葉かな(藤原定家)

791 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:54:23 ID:br6BudO/
今いくか秋もあらしのよこ雲にいづればしらむ山のはの月(藤原定家)

792 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:55:53 ID:br6BudO/
なが月や秋もあらしの夕時雨そめてもをしくちる木の葉かな(後崇光院)

793 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:56:37 ID:br6BudO/
せをはやみ岩きる浪のよとともに玉ちるばかりくだけてぞふる(藤原定家)

794 :名無氏物語:2007/12/31(月) 15:59:53 ID:ys2F/ZBc
春のゆくみよしの川の瀬をはやみせくもかひなき花のいは波(後鳥羽院)

795 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:00:26 ID:ys2F/ZBc
めぐりあはむ雲のはつかにみか月のわれても末に影へだつなよ(三条西実隆)

796 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:00:58 ID:ys2F/ZBc
瀬を早みためらえるなく激しかりし岩打つときに川しびるるぞ(佐佐木幸綱)

797 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:02:13 ID:ys2F/ZBc
吹く風は枝も鳴らさで万世とよばふ声のみ音高の山(藤原俊成)

798 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:03:12 ID:ys2F/ZBc
松山に波こえざらば浜千鳥かへりてあとは残らざらまし(香川景樹)

799 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:04:15 ID:ys2F/ZBc
うたたねは荻ふく風におどろけど永き夢路ぞさむる時なき(崇徳院)

800 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:05:22 ID:ys2F/ZBc
夢の世になれこし契りくちずしてさめん朝にあふこともがな(崇徳院)

801 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:11:04 ID:WSaf9oVY
根にかへる花とはきけどみる人のこころのうちにとまるなりけり(藤原重家[風雅])

802 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:11:49 ID:WSaf9oVY
野べに出でて春日つめどもたまらぬはまだうらわかき若菜なりけり(藤原公実[堀河百首])

803 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:12:23 ID:WSaf9oVY
春日野の雪げの沢に袖たれて君がためにと小芹をぞ摘む(藤原仲実[堀河百首])

804 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:13:20 ID:WSaf9oVY
雪降れば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし(紀友則[古今])

805 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:15:07 ID:WSaf9oVY
春の夜は吹きまふ風のうつり香を木ごとに梅と思ひけるかな(崇徳院[千載])

806 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:16:11 ID:WSaf9oVY
恋ひ死なば鳥ともなりて君がすむ宿の梢にねぐらさだめん(崇徳院[久安百首])

807 :名無氏物語:2007/12/31(月) 16:16:47 ID:WSaf9oVY
吹く風も木々の枝をばならさねど山は久しき声ぞきこゆる(崇徳院[久安百首])

808 :名無氏物語:2008/01/01(火) 01:52:24 ID:6DcP+KFi
立ちよりし袖にうつれる梅が香は木のもととほく過ぎてこそ知れ(萩原宗固)

809 :名無氏物語:2008/01/01(火) 01:53:35 ID:6DcP+KFi
朝戸出の庭もはだれに降りしきぬ昨夜の夜床はうべさえにけり(鹿持雅澄)

810 :名無氏物語:2008/01/01(火) 01:55:08 ID:6DcP+KFi
月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空(本居宣長)

811 :名無氏物語:2008/01/01(火) 15:11:46 ID:K5b+FOdA
老いのくせ人や笑はむ桜花あはれあはれと同じ言して(本居宣長)

812 :名無氏物語:2008/01/01(火) 15:12:22 ID:K5b+FOdA
桜花ちる木のもとに立ちよりてさらばとだにも言ひて別れむ(本居宣長)

813 :名無氏物語:2008/01/01(火) 15:13:00 ID:K5b+FOdA
咲きにほふ春のさくらの花見ては荒らぶる神もあらじとぞ思ふ(本居宣長)

814 :名無氏物語:2008/01/01(火) 15:13:39 ID:K5b+FOdA
日ぐらしに見ても折りてもかざしてもあかぬ桜を猶いかにせむ(本居宣長)

815 :名無氏物語:2008/01/01(火) 15:15:16 ID:K5b+FOdA
敷島のやまと心を人とはば朝日ににほふ山ざくら花(本居宣長)

816 :名無氏物語:2008/01/02(水) 04:30:22 ID:b/OPR2cM
菅の根の長き春日もみじかきぞ書よむ人のうれひなりける(本居宣長)

817 :名無氏物語:2008/01/02(水) 04:30:59 ID:b/OPR2cM
からふみも見ればをかしき節おほし物のことわりこちたけれども(本居宣長)

818 :名無氏物語:2008/01/02(水) 04:31:37 ID:b/OPR2cM
朝夕に物食ふほどもかたはらにひろげおきてぞ書はよむべき(本居宣長)

819 :名無氏物語:2008/01/02(水) 04:32:31 ID:b/OPR2cM
六月に風にあつとてとり出ればやがて読ままくほしき書ども(本居宣長)

820 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:38:19 ID:ifqC+njg
おきわたす田の面の露も深き夜の稲葉におもる秋の月影(本居宣長)

821 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:38:56 ID:ifqC+njg
老いぞ憂きうかりける世の秋とても涙のひまはありし月夜を(本居宣長)

822 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:39:28 ID:ifqC+njg
さし出づる影にちしほの色見えて夜の紅葉は月ぞ染めける(本居宣長)

823 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:40:05 ID:ifqC+njg
島山はつもるも見えずかきくれて友船しろき雪の海原(本居宣長)

824 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:40:45 ID:ifqC+njg
朝たちて比良の高根の雪見ればきぞの夜床はうべさえにけり(本居宣長)

825 :名無氏物語:2008/01/02(水) 13:41:30 ID:ifqC+njg
むし衾なごやが下の埋み火に足さしのべて寝らくしよしも(本居宣長)

826 :名無氏物語:2008/01/02(水) 14:52:59 ID:ljE+QKpP
ちりぢりに夕ぐれかへる市人のわかれぞ今日は年の別れ路(本居宣長)

827 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:05:12 ID:HLNHucK0
吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなるあらし山かな(藤原定家[拾遺愚草])

828 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:05:58 ID:HLNHucK0
風ふけば楢のうら葉のそよそよと言ひあはせつついづち散るらん(惟宗隆頼[詞花])

829 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:06:36 ID:HLNHucK0
朝まだき楢のかれ葉をそよそよと外山をいでてましら鳴くなり(源顕仲[永久百首])

830 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:07:17 ID:HLNHucK0
おのづから染めぬ木の葉を吹きまぜて色々に行く木がらしの風(藤原為家[玉葉])

831 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:07:55 ID:HLNHucK0
雲ふかき峰の朝明のいかならん槙の戸しらむ雪の光に(藤原良経[六百番歌合])

832 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:12:48 ID:r8gBpdrg
里人い桜うゑつぐ吉野山神の御ためと桜うゑつぐ(本居宣長)

833 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:13:23 ID:r8gBpdrg
いや植ゑに植ゑよ桜を吉野山をのへも谷もあひだなきまで(本居宣長)

834 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:14:02 ID:r8gBpdrg
みくまりの峰ゆ延へたる尾のうへに家むらつづくみ吉野の里(本居宣長)

835 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:16:54 ID:r8gBpdrg
吉野山咲かむ桜の花待たず我やかへらむ雁ならなくに(本居宣長)

836 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:17:27 ID:r8gBpdrg
仏らは玉のうてなにいつかえて神は雨もる小屋のしき屋に(本居宣長)

837 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:18:16 ID:r8gBpdrg
この神よいかにふ神ぞ青雲のたなびく空に雪のつもれる(本居宣長)

838 :名無氏物語:2008/01/02(水) 18:18:48 ID:r8gBpdrg
わたらひの大河水をむすびあげて心も清くおもほゆるかも(本居宣長)

839 :名無氏物語:2008/01/02(水) 22:37:49 ID:rljhal5e
ますらをのかなしきいのちつみかさねつみかさねまもる大和島根を(三井甲之)

840 :名無氏物語:2008/01/03(木) 04:36:36 ID:lU8z5/8f
言挙せぬ国にはあれども枉説の言挙こちたみ言挙す吾は(本居宣長)

841 :名無氏物語:2008/01/03(木) 04:37:17 ID:lU8z5/8f
おもほさぬ隠岐のいでまし聞くときはしづのを我も髪さかだつを(本居宣長)

842 :名無氏物語:2008/01/03(木) 04:37:51 ID:lU8z5/8f
鎌倉の平の子らがたはれわざ蘇我の馬子に罪おとらめや(本居宣長)

843 :名無氏物語:2008/01/03(木) 04:38:29 ID:lU8z5/8f
吹きおくる風のきぬたも更くる夜はものにまぎれぬ音のさびしさ(日野資枝)

844 :名無氏物語:2008/01/03(木) 14:56:50 ID:GmeftTGy
友をこそ待つべかりけれ庭の雪見捨てていかが誰をとはまし(日野資枝)

845 :名無氏物語:2008/01/03(木) 14:57:26 ID:GmeftTGy
いにしへの詞ならずは新しき心の花もいかで見ゆべき(日野資枝)

846 :名無氏物語:2008/01/03(木) 15:39:50 ID:NSq/hb02
花の色に心もそめぬうなゐ児の昔よりこそ春は待たれし(油谷倭文子)

847 :名無氏物語:2008/01/04(金) 13:54:36 ID:6iaNZXjQ
手を折りて春待ちかねしうなゐ子の昔を恋ふる年の暮かな(鵜殿余野子)

848 :名無氏物語:2008/01/04(金) 13:59:45 ID:6iaNZXjQ
玉垂れの小簾の外ちかき梅の花いとしもふれぬ袖も香れる(油谷倭文子)

849 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:26:23 ID:YRA1ATZ5
衣手のかへまをしさも忘られて今年も花の香をぞしめてき(油谷倭文子)

850 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:44:25 ID:fZxNuc86
秋の野はあはれなりけり夕風に尾花みだれてちれる白露(油谷倭文子)

851 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:44:58 ID:fZxNuc86
月みればおふけなくしも成りぬかなしらぬ千里も思ひやられて(油谷倭文子)

852 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:45:31 ID:fZxNuc86
おもなくもてらせる月の光かな中なる人やいかが見るらん(油谷倭文子)

853 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:46:17 ID:fZxNuc86
月影にのれる心のままならばいづこの浦やとまりならまし(油谷倭文子)

854 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:46:54 ID:fZxNuc86
袖の上におぼえずおつる涙にもすずろに月はやどりぬるかな(油谷倭文子)

855 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:47:33 ID:fZxNuc86
さびしとはこれをいふらん木の葉ふり月影すめる夜はの山風(油谷倭文子)

856 :名無氏物語:2008/01/04(金) 14:48:13 ID:fZxNuc86
はかなくて明けば明けなんうつくしき言をば後も尽しこそせめ(油谷倭文子)

857 :名無氏物語:2008/01/04(金) 17:45:20 ID:qBXASJ9b
末いかに塵や重ねむ手枕の新しきほどにふた夜こぬ君(油谷倭文子)

858 :名無氏物語:2008/01/04(金) 17:57:35 ID:yfSKnBG3
山かげや友を尋ねし跡ふりてただいにしへの雪の夜の月(藤原良経[玉葉])

859 :名無氏物語:2008/01/04(金) 17:58:18 ID:yfSKnBG3
夕つゆのいほりは月をあるじにてやどりおくるる野辺のたび人(藤原定家[続古今])

860 :名無氏物語:2008/01/04(金) 17:58:54 ID:yfSKnBG3
なきあとの面影をのみ身にそへてさこそは人の恋しかるらめ(西行[新古今])

861 :名無氏物語:2008/01/04(金) 18:00:09 ID:yfSKnBG3
たらちめはかかれとてしもむばたまの我が黒髪をなでずやありけむ(遍昭[後撰])

862 :名無氏物語:2008/01/04(金) 18:01:54 ID:yfSKnBG3
うつつとも夢ともえこそわきはてねいづれの時をいづれとかせん(花山院[千載])

863 :名無氏物語:2008/01/05(土) 07:52:54 ID:KTJ7eglN
よひよひに涙はゆるす折もあるをやるかたなきぞ心なりける(油谷倭文子)

864 :名無氏物語:2008/01/05(土) 07:53:49 ID:KTJ7eglN
三輪の山しかも霞はかくせども花は名にこそあらはれにけれ(油谷倭文子)

865 :名無氏物語:2008/01/05(土) 15:29:19 ID:BB3J9VlU
人もまだとひこぬほどの朝ぼらけ花のひかりぞいとど静けき(伴蒿蹊)

866 :名無氏物語:2008/01/05(土) 18:05:08 ID:+FBEztst
思ひつつぬればや夢に見えつらむ夢と知りせばさめざらましを(小野小町[古今])

867 :名無氏物語:2008/01/05(土) 18:06:05 ID:+FBEztst
なき人の来る夜と聞けど君もなし我が住む宿やたまなきの里(和泉式部[後拾遺])

868 :名無氏物語:2008/01/05(土) 18:08:04 ID:+FBEztst
誰をまつ宿ともみえぬ浅ぢふにくるれば人のころも打つなり(頓阿[草庵集])

869 :名無氏物語:2008/01/05(土) 18:08:38 ID:+FBEztst
たれを待つ誰をさそはむ老が世に独りがための花のかげかな(三条西実隆[雪玉集])

870 :名無氏物語:2008/01/05(土) 18:09:24 ID:+FBEztst
いなり山社のかずを人とはばつれなき人をみつとこたへむ(平定文[拾遺])

871 :名無氏物語:2008/01/07(月) 15:39:26 ID:Fmmw0OpJ
世ばなれてのどかにすめる山水にこのごろ桃の花も浮かべり(伴蒿蹊)

872 :名無氏物語:2008/01/07(月) 15:40:26 ID:Fmmw0OpJ
月の夜におのづからなる虫のねは糸竹よりもあはれとぞ聞く(伴蒿蹊)

873 :名無氏物語:2008/01/07(月) 15:41:03 ID:Fmmw0OpJ
あらざらむ我が世の後の秋までも思ひおかるるやどの月かげ(伴蒿蹊)

874 :名無氏物語:2008/01/07(月) 15:41:48 ID:Fmmw0OpJ
遠近(をちこち)の山もそのふの見わたしにまじる色なき雪の朝明け(伴蒿蹊)

875 :名無氏物語:2008/01/07(月) 15:42:32 ID:Fmmw0OpJ
もどかしと人は見るらしいはけなき心ながらに身はふりにける(伴蒿蹊)

876 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:42:06 ID:Fmmw0OpJ
よしさらばわらは心になりはてて老いの数そふ年も惜しまじ(伴蒿蹊)

877 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:46:59 ID:Fmmw0OpJ
風はやき山はけしきを立ちかへて横川の杉に霞たなびく(上田秋成)

878 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:49:48 ID:Fmmw0OpJ
我こそは面がはりすれ春霞いつも生駒の山に立ちけり(上田秋成)

879 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:50:45 ID:Fmmw0OpJ
春の雪あがきにくだき信濃なる菅のあら野の駒いさむなり(上田秋成)

880 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:51:27 ID:Fmmw0OpJ
曇り日はことにぞにほふ梅の花風吹きとづる深き霞に(上田秋成)

881 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:53:48 ID:Fmmw0OpJ
かげろふのもゆる春日の小松原鶯遊ぶ枝うつりして(上田秋成)

882 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:55:06 ID:Fmmw0OpJ
声の色をそへよ鶯梅はとく春しる花の枝うつりして(冷泉為村)

883 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:56:46 ID:Fmmw0OpJ
九重もちかくやなりぬ道広きゆくてに萌ゆる春の青柳(上田秋成)

884 :名無氏物語:2008/01/07(月) 16:58:52 ID:Fmmw0OpJ
夕日影かがやく峰のさくら花けふもながめて暮るる庵かな(上田秋成)

885 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:00:14 ID:Fmmw0OpJ
大寺の門辺にたてる古柳土はくまでに枝は垂れにけり(上田秋成)

886 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:01:45 ID:Fmmw0OpJ
さくらさく此山陰の夕曇り空さへ花の色にまがひて(上田秋成)

887 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:03:21 ID:Fmmw0OpJ
高砂のをのへにたてる桜花はやも嵐のさそひやはせん(上田秋成)

888 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:04:21 ID:Fmmw0OpJ
桜花さけるを見ればかほよ人衣にとほるひかりなりけり(上田秋成)

889 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:08:27 ID:Fmmw0OpJ
夜にかくれ逢ひにし人に花山の道にゆきあふおもなしや我(上田秋成)

890 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:12:16 ID:Fmmw0OpJ
打ちむれてきのふは見しを桜ばな雨しづかなる陰となりにき(上田秋成)

891 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:13:18 ID:Fmmw0OpJ
さくら花うれしくもあるかこの夕べ嵐にかへて小雨そぼふる(上田秋成)

892 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:14:04 ID:Fmmw0OpJ
桜ちる木の本見れば久方の星の林に我は来にけり(上田秋成)

893 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:14:43 ID:Fmmw0OpJ
夕されば蛙なくなり飛鳥川瀬々ふむ石のころび声して(上田秋成)

894 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:16:13 ID:Fmmw0OpJ
宮のうちは男をみなも白栲の衣ゆゆしみ夏立ちにけり(上田秋成)

895 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:19:49 ID:Fmmw0OpJ
かぐ山のをのへに立ちて見わたせば大和国はら早苗とるなり(上田秋成)

896 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:20:32 ID:Fmmw0OpJ
早苗とる時には成りぬをとめらが難波すが笠紐はつけてん(上田秋成)

897 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:22:52 ID:Fmmw0OpJ
さみだれは夜中に晴れて月に鳴くあはれその鳥あはれその鳥(上田秋成)

898 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:26:44 ID:Fmmw0OpJ
夏河に光をみせて飛ぶ魚の音するかたに月はすみけり(上田秋成)

899 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:28:23 ID:Fmmw0OpJ
明けぬれば樗花さく葉隠れにやめば次がるるひぐらしの声(上田秋成)

900 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:28:56 ID:Fmmw0OpJ
鳴く蝉のやどりの松の木の本にもぬけの衣の風に吹かるる(上田秋成)

901 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:30:19 ID:Fmmw0OpJ
朝がほの凋まぬほどに降り晴れて雨より後の秋のあつさは(上田秋成)

902 :名無氏物語:2008/01/07(月) 17:35:54 ID:Xth9RB8y
てる月の影は浪もて砕けども光は海をわたるなりけり(上田秋成)

903 :名無氏物語:2008/01/07(月) 18:02:09 ID:W579234d
きえぬべき露の憂き身のおき所いづれの野辺の草葉なるらん(殷富門院大輔[続古今])

904 :名無氏物語:2008/01/07(月) 18:03:10 ID:W579234d
高き屋にのぼりて見れば烟立つ民のかまどもにぎはひにけり(仁徳天皇[新古今])

905 :名無氏物語:2008/01/07(月) 18:03:53 ID:W579234d
見わたせば山本かすむ水無瀬川夕べは秋となにおもひけん(後鳥羽院[新古今])

906 :名無氏物語:2008/01/07(月) 18:04:26 ID:W579234d
大空をおほはん袖につつむとも君がへん世の数やあまらん(藤原教長[久安百首])

907 :名無氏物語:2008/01/07(月) 18:05:10 ID:W579234d
かへりこぬ昔を今と思ひねの夢の枕に匂ふたち花(式子内親王[新古今])

908 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:07:49 ID:rWcLphAb
白雲に心をのせてゆくらくら秋の海原思ひわたらん(上田秋成)

909 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:09:03 ID:rWcLphAb
秋の雲風にただよひゆく見れば大はた小幡妹がたく領布(上田秋成)

910 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:10:14 ID:rWcLphAb
ねざむれば比良の高峰に月落ちて残る夜くらし志賀の海づら(上田秋成)

911 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:11:25 ID:rWcLphAb
いはけなき里のわらべが夕まとゐ月に指さし門遊びして(上田秋成)

912 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:12:02 ID:rWcLphAb
千里まで照らせる影とゆふ波の汐のたたへに月さし昇る(上田秋成)

913 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:12:54 ID:rWcLphAb
てる月に雁のまれ人なきわたる我がまつ友はこよひこなくに(上田秋成)

914 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:13:52 ID:rWcLphAb
とぶ雁のゆくへは霧にうづもれて鳥羽田の千町夕暮れにけり(上田秋成)

915 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:54:15 ID:F+2pb6kc
逢坂の関の清水に影みえていまやひくらむ望月の駒(紀貫之[拾遺])

916 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:55:00 ID:F+2pb6kc
吉野河よしや人こそつらからめはやくいひてし事はわすれじ(凡河内躬恒[古今])

917 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:55:53 ID:F+2pb6kc
我こそは新島守よ隠岐の海のあらき浪風心して吹け(後鳥羽院[遠島百首])

918 :名無氏物語:2008/01/08(火) 17:57:04 ID:F+2pb6kc
面影に花のすがたを先だてて幾重越えきぬ峯の白雲(藤原俊成[新勅撰])

919 :名無氏物語:2008/01/09(水) 12:37:24 ID:qRw4PGBs
久方の天の河原も影きえて秋の夜くらく雁鳴きわたる(上田秋成)

920 :名無氏物語:2008/01/09(水) 12:38:06 ID:qRw4PGBs
越の海は浪たかからし百船のわたりかしこき冬は来にけり(上田秋成)

921 :名無氏物語:2008/01/09(水) 12:38:40 ID:qRw4PGBs
森深き神の社の古簾すけきにとまる風の落葉は(上田秋成)

922 :名無氏物語:2008/01/10(木) 02:11:50 ID:mhfogUdM
瀬を早み岩にせかるる滝川の割れても末に会はむとぞ思ふ(百人一首 崇徳院)

923 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:20:33 ID:jvOE1BMV
夜のほどにふりしや雨の庭たづみ落葉を閉ぢてけさは氷れる(上田秋成)

924 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:21:16 ID:jvOE1BMV
みぞれふり夜のふけゆけば有馬山いで湯の室に人のともせぬ(上田秋成)

925 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:21:58 ID:jvOE1BMV
年ごとにやらへど鬼のまうでくる都は人のすむべかりける(上田秋成)

926 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:22:38 ID:jvOE1BMV
風の上に立ちまふ雲のゆくへなくあすのありかは翌ぞ定めん(上田秋成)

927 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:23:17 ID:jvOE1BMV
我よりもまづしき人の世にもあれば茨からたちひまくぐるなり(上田秋成)

928 :名無氏物語:2008/01/10(木) 15:23:53 ID:jvOE1BMV
かが鳴きて夕はかへる荒鷲の翅にしのぐ筑波やま風(上田秋成)

929 :名無氏物語:2008/01/10(木) 18:01:56 ID:Hj4OQlHK
立ちそひてともに行くべき道ならば煙とならむ身をもをしまじ(法橋行経[新千載])

930 :名無氏物語:2008/01/10(木) 18:02:39 ID:Hj4OQlHK
身をさらぬおなじうき世と思はずは巌のなかもたづね見てまし(式乾門院御匣[続後撰])

931 :名無氏物語:2008/01/10(木) 18:03:23 ID:Hj4OQlHK
まどろめばいやはかななる夢のうちの身をいく夜とてさめぬなげきぞ(藤原定家[拾遺愚草])

932 :名無氏物語:2008/01/10(木) 18:03:58 ID:Hj4OQlHK
世の人のおよばぬ物はふじのねの雲ゐにたかき思ひなりけり(村上天皇[拾遺])

933 :名無氏物語:2008/01/10(木) 18:04:35 ID:Hj4OQlHK
先立たば先立つ人ぞ嘆かまし老いておくるる老の思ひを(藤原惟方[続古今])

934 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:50:17 ID:CgYuZ2A7
二見潟こちふく風に明けそめて神代のままの春は来にけり(橘千蔭)

935 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:50:53 ID:CgYuZ2A7
わたの原やや明けそめて磯山の花と波との色ぞわかるる(橘千蔭)

936 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:51:26 ID:CgYuZ2A7
隅田川蓑きてくだす筏士に霞むあしたの雨をこそ知れ(橘千蔭)

937 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:52:18 ID:CgYuZ2A7
根芹つむ野沢の水にかげ見えてひばり落ち来る春の夕ぐれ(橘千蔭)

938 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:52:52 ID:CgYuZ2A7
隅田川堤にたちて舟待てば水上とほく鳴くほととぎす(橘千蔭)

939 :名無氏物語:2008/01/11(金) 02:54:39 ID:CgYuZ2A7
ほのみゆるうすくれなゐのひとむらは綾瀬の岸のねむの花かも(橘千蔭)

940 :世界から彼女をゲット!:2008/01/11(金) 11:38:49 ID:WbdQlu20
http://jp.myspace.com/

941 :名無氏物語:2008/01/11(金) 16:26:46 ID:8ewGllk9
君,オレのイチモツを横から眺めてくれ。
どうだ,いきり立つオレのモノを・・・
血管が浮き出て,脈打つ,この命の息吹きを感じてくれ・・・
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
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942 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:13:46 ID:DXt0UVAO
葛飾の花にゆふべを残しつつ豊島のかたに日は入りにけり(橘千蔭)

943 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:15:49 ID:DXt0UVAO
網代木におりゐる鷺の蓑毛のみ一むら白き宇治の川霧(橘千蔭)

944 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:16:46 ID:DXt0UVAO
玉川や千村五百村手づくりをさらしそふると見ゆる月かな(橘千蔭)

945 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:17:24 ID:DXt0UVAO
大御門ひらく鼓の音すみてみ橋の霜に月ぞうつろふ(橘千蔭)

946 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:18:14 ID:DXt0UVAO
出づる日のひかりにむかふ武蔵嶺やをみねことごと雪ぞさやけき(橘千蔭)

947 :名無氏物語:2008/01/12(土) 02:18:51 ID:DXt0UVAO
うち日さす宮路の雪にあぢまさの車静けき朝ぼらけかな(橘千蔭)

948 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:52:49 ID:fxMBSBQ0
たそがれのしのび車のすき影もおもなきばかりつもる雪かな(橘千蔭)

949 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:53:31 ID:fxMBSBQ0
花と散る大路の雪を小車の小簾かかげつつ見る人やたれ(橘千蔭)

950 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:55:17 ID:fxMBSBQ0
すみだ河夕こぎ渡り筑波嶺の端山につづく雪をみるかな(橘千蔭)

951 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:55:52 ID:fxMBSBQ0
隅田川岸のむらあし枯れふして甲斐が嶺遠き雪をみるかな(橘千蔭)

952 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:56:24 ID:fxMBSBQ0
わたの原夕浪黒く立ち来めり熊野の沖に鯨寄るころ(橘千蔭)

953 :名無氏物語:2008/01/13(日) 01:57:02 ID:fxMBSBQ0
伊勢の海や二見の浦の二つなき玉にたぐへし人をしぞ思ふ(橘千蔭)

954 :名無氏物語:2008/01/13(日) 17:53:14 ID:bhCkvpcR
わしの山へだつる雲やふかからん常にすむなる月をみぬかな(康資王母[後拾遺])

955 :名無氏物語:2008/01/13(日) 17:54:48 ID:bhCkvpcR
ともすればよもの山べにあくがれし心に身をもまかせつるかな(増基法師[後拾遺])

956 :名無氏物語:2008/01/13(日) 17:55:32 ID:bhCkvpcR
花ざかりよもの山べにあくがれて春は心の身にそはぬかな(藤原公衡[千載])

957 :名無氏物語:2008/01/13(日) 17:56:12 ID:bhCkvpcR
花は根に鳥はふる巣にかへるなり春のとまりをしる人ぞなき(崇徳院[千載])

958 :名無氏物語:2008/01/13(日) 17:57:08 ID:bhCkvpcR
おもふ人ありとなけれどふるさとはしかすがにこそ恋しかりけれ(能因法師[後拾遺])

959 :名無氏物語:2008/01/14(月) 07:39:40 ID:MhPXFJFt
わくらばにおなじ世にしも立ち経つつあひもみざりし事のくやしさ(橘千蔭)

960 :名無氏物語:2008/01/14(月) 07:40:39 ID:MhPXFJFt
古ことの道明らめしいさをこそ万代までの形見なりけれ(橘千蔭)

961 :名無氏物語:2008/01/14(月) 07:42:08 ID:MhPXFJFt
大路行く人のおとなひ絶えはてて軒端にかへる家鳩のこゑ(橘千蔭)

962 :名無氏物語:2008/01/14(月) 07:42:58 ID:MhPXFJFt
大御代はのどけかりけり春がすみ二荒の山に立ちそめしより(橘千蔭)

963 :名無氏物語:2008/01/14(月) 07:44:43 ID:MhPXFJFt
豊秋津みづほの国にみづ枝さし咲き栄えゆく花はこの花(栗田土満)

964 :名無氏物語:2008/01/14(月) 14:39:03 ID:D5b/vGga
杜若さきたる影のさやけきに今より水はすずしかりけり(栗田土満)

965 :名無氏物語:2008/01/14(月) 17:47:58 ID:77RHPzP9
畝傍山昼は雲と居夕されば風吹かむとそ木の葉さやげる(伊須気余理比売『古事記』)

966 :名無氏物語:2008/01/14(月) 18:03:03 ID:bNXAWmil
あとたえてかすみにかへるかりがねの今いくかあらば故郷の空(九条教実[続拾遺])

967 :名無氏物語:2008/01/14(月) 18:04:34 ID:bNXAWmil
かずたらぬ歎きになきてわれはただかへりわびたる雁の一つら(宗良親王[新葉])

968 :名無氏物語:2008/01/14(月) 18:05:44 ID:bNXAWmil
めぐりあふ影は昔のかたみぞと思へば月の袖ぬらすらむ(二条為氏[新千載])

969 :名無氏物語:2008/01/14(月) 18:06:31 ID:bNXAWmil
夕霧に梢も見えず初瀬山いりあひの鐘の音ばかりして(源兼昌[詞花])

970 :名無氏物語:2008/01/14(月) 18:07:08 ID:bNXAWmil
過ぎやすき月日の数も身にとまる老となしてや年の行くらん(正徹[草根集])

971 :名無氏物語:2008/01/15(火) 17:55:00 ID:6WWy1sDD
かへる雁いまはの心ありあけに月と花との名こそ惜しけれ(九条良経[新古今])

972 :名無氏物語:2008/01/15(火) 17:55:52 ID:6WWy1sDD
はつせ山ゆふこえくれて宿とへば三輪の檜原に秋風ぞふく(禅性法師[新古今])

973 :名無氏物語:2008/01/15(火) 17:56:35 ID:6WWy1sDD
うらがるるあしの末葉に風すぎて入江をわたる秋の村雨(西園寺実氏[続拾遺])

974 :名無氏物語:2008/01/15(火) 17:57:22 ID:6WWy1sDD
さびしさに宿を立ち出でて眺むればいづくも同じ秋の夕暮(良暹法師[後拾遺])

975 :名無氏物語:2008/01/15(火) 17:58:06 ID:6WWy1sDD
山里はゆききの道の見えぬまで秋の木の葉にうづもれにけり(曾禰好忠[詞花])

976 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:16:37 ID:Km2g/HOJ
五月雨のをやめばつぎて立つ雲の底もとどろに滝の音聞こゆ(栗田土満)

977 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:17:26 ID:Km2g/HOJ
打ちきらし雲まも見えぬ五月雨に乱れてたぎつ音まさりけり(栗田土満)

978 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:19:41 ID:Km2g/HOJ
阿波々山ただに向へるさやの山木の葉さやげる秋たつらしも(栗田土満)

979 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:20:47 ID:Km2g/HOJ
川の辺のしぬのむら竹うちさやぎ涼しくもあるか秋の初風(栗田土満)

980 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:32:58 ID:i6wOeGVi
久方の天の八重雲かきわけて秋津しまべに雁は来にけり(栗田土満)

981 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:33:31 ID:i6wOeGVi
常に見し野山は雪にうづもれて知らぬ里にぞすむ心地する(栗田土満)

982 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:34:06 ID:i6wOeGVi
枝高き木末をつたふむささびのあやふき恋も我はするかも(栗田土満)

983 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:34:38 ID:i6wOeGVi
はろばろに海山こえて来ぬれども恋の奴はおくれざりけり(栗田土満)

984 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:35:25 ID:i6wOeGVi
思ほえぬ罪はありとも荒汐の汐の八百合にさすらへなまし(栗田土満)

985 :名無氏物語:2008/01/15(火) 18:36:09 ID:i6wOeGVi
みちのくの阿武隈川のももくまの道ゆく旅のかぎりしらずも(海量)

986 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:33:12 ID:DR6ZU2VK
そことなく霞む夕べも沓の音にやがて雨しる庭の真砂地(塙保己一)

987 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:33:46 ID:DR6ZU2VK
ただひとへ小枝の霜と降り初めてなびくもあかぬ雪の村竹(塙保己一)

988 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:34:25 ID:DR6ZU2VK
松の火も木の間に見えて箱根山明けゆく峯ぞなほ遥かなる(塙保己一)

989 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:34:57 ID:DR6ZU2VK
言の葉の及ばぬ身には目に見ぬもなかなかよしや雪の富士の嶺(塙保己一)

990 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:35:32 ID:DR6ZU2VK
何事も見ぬいにしへの人なれど涙こぼるる不尽の言の葉(塙保己一)

991 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:36:05 ID:DR6ZU2VK
もみぢ葉のうすひの御坂越えしよりなほ深からむ山路をぞ思ふ(塙保己一)

992 :名無氏物語:2008/01/16(水) 00:53:52 ID:z6eN2Usg
春の夜の真砂ぢしめる沓の音に音なき雨を庭に聞くかな(後水尾院)

993 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:38:11 ID:GRvNjziE
つくばねの高嶺のみゆき霞みつつ隅田河原に春たちにけり(村田春海)

994 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:38:48 ID:GRvNjziE
大空はそこはかとなく霞む野に声のみ落つる夕ひばりかな(村田春海)

995 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:39:22 ID:GRvNjziE
あくまでも花見るたびにうれしきは世にいとなみのなき身なりけり(村田春海)

996 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:39:54 ID:GRvNjziE
咲き咲かぬほどをあはれと思ふかな春も奧ある花の日数に(村田春海)

997 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:40:26 ID:GRvNjziE
咲き散るをしたふ桜の花ゆゑに夢とすぐさぬ春はなかりき(村田春海)

998 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:45:17 ID:JjVCEO1P
しら玉か露かととはむ人もがな物思ふ袖をさしてこたへむ(藤原元真[新古今])

999 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:46:11 ID:JjVCEO1P
野べの露やまのしづくとたちぬれてかごとがましき旅衣かな(飛鳥井雅経[明日香井和歌集])

1000 :名無氏物語:2008/01/16(水) 01:47:42 ID:JjVCEO1P
それながらうつろひはてて庭の面にきえぬもかなし花の白雪(三条西実隆[雪玉集])

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