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【勝手に】感じで漢詩【解釈】 2

1 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:39:28 ID:yosEB9Rd
漢詩を『我的翻訳』してみます

<注意>
  スレ主が書き込むのは、決して正当な訳文ではありません
  漢詩そのものも、IMEでは出ない漢字が有る為、当て字になっていたり、
  読み下しも全くの適当、つまりデタラメです
  なので、他人様の役にはちっとも立ちません
  悪しからずご了承ください

<お願い>
  皆様、どうか、どーん!と構えていて下さい
  そこんとこ、ヨロシクですよ (* ^ー゚)ノ

<前スレ>
  【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/

2 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:40:07 ID:yosEB9Rd
こんばんはですよ

皆さん、あのですね
しみじみして下さった方には大変申し訳ないのですが…
わたくしルビー・D ◆T7sXN1iIiIは、前スレで皆さんにお別れを申し上げた覚えは、
これっぽっちも無いのですよ(^_^;)ゞ
もし、申し上げる事があれば、それは訳したい漢詩が尽きた時、またはわたくしが
2ちゃんねる出来ない環境に移動せねばならなくなった時ですね

漢詩の海は、まだまだ行く手に広がっています

あなたのお好きな詩は概出ですか?
あなたのお好きな詩人の事を話しませんか?

…てな訳で、スレは今後も続きますよ(´▽`*)

3 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:43:23 ID:yosEB9Rd
  『四時歌』  by陶淵明

春水 四沢(したく)に満ち
夏雲(かうん) 奇峰(きほう)多し
秋月 明暉(めいき)を揚げ
冬嶺(とうれい) 孤松(こしょう)秀(ひい)づ


(訳)
春は 雪解け水
それは 見る間に四方へ広がって行き
夏は 入道雲
明るい空に沸き起こり 幾つもの峰を空に産み出す
秋は 名月
中天に懸かって 影さえもを照らし出す
冬は 雪の峰
天に向かい スッキリと聳え立つ その姿が美しい


※この作者が顧ト之だと言う説も有ります

4 :紫雪:2008/04/06(日) 00:52:18 ID:jzOfrgcM
こんばんは
新スレおめでとうございます。そうそう、崑嶺の玉は採れども余り、とう
林の材は伐れども盡きず、でごまんと有るんだから、どんどんいきましょ
うw

春風 最も窈窕たり
日は晩る 柳村の西
嬌雲 光りて岫を占め
健水 鳴りて渓を分かつ
巌を燎いて 野花遠く
瑟を戞って 幽鳥啼く
酒を把りて 芳草に坐せば
亦た佳人の携うる有り

茶山下作 杜牧

5 :名無氏物語:2008/04/06(日) 16:21:42 ID:mo/vLWfl
>>1
新スレ、おめ!

6 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/06(日) 22:58:43 ID:f0hVFP+x
こんばんはですよ
紫雪さん、>>5さん、どうもありがとうございます
このスレも、みんなで楽しくやりましょう♪

それではひとつ、駄訳をばw

春風が 一番穏やかに吹く頃
太陽は 柳の新緑萌える村の西へ落ちようとしている
茜色に染まった雲は 山々の頂を飾り
滔々と流れる河は 轟きながら 谷間を勢いよく下る
残光が険しい岩肌を煌めかせ 可憐な山野の花が夕闇に包まれる時
遠くで 琴を弾いたような 山鳥の鳴き声が幽かに聞こえた
月待ちに 一杯飲もうと 若草の野辺に席を作れば
お酒を持った美人が にっこり笑って現れた

7 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/13(日) 21:07:28 ID:4/4Etoqa
こんばんはですよ
どうもご無沙汰しておりました、申し訳ねー事です
さあ、今夜の詩は 陶淵明
長閑な世界を楽しみましょう

  『移居 其二』  by陶淵明

春秋 佳日(かじつ)多く
高きに登りて 新詩を賦(ふ)す
門を過ぐれば 更(こも)ごも相呼び
酒有らば 之を斟酌(しんしゃく)す
農務(のうむ)には 各自帰り
濶ノ(かんか)には 輒(すなわ)ち相思う
相思へば 則(すなわ)ち衣を披(ひら)き
言笑(げんしょう) 厭(あ)く時無し
此の理 将(は)た勝(まさ)らざらんや
忽(たちま)ち茲(ここ)を去るを 為(な)す無かれ
衣食 当(まさ)に須(すべから)く紀(おさ)むべし
力耕(りきこう) 吾を欺(あざむ)かず

8 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/13(日) 21:08:21 ID:4/4Etoqa
訳:

春と秋には 晴れやかな日が多いので
見晴らしのよい場所に行き 新しい詩をひねくってみる
家の前を通り掛かれば お互いに声を掛け合い
酒が手に入れば みんなで一緒に酌み交わす
畑仕事はそれぞれ自分でやり
手が空けば 彼はどうしているかと 互いに思う
思い立てばすぐ 上着を引っ掛けて出向き
いろんな事を楽しく話し合って 飽きる事がない
こんな素敵な事に勝る事が 他にあるだろうか
焦って此処から去るなど とんでもない
生計は自分で立てて当然だ
一生懸命働けば 働いただけの事はある

9 :紫雪:2008/04/14(月) 22:56:08 ID:ucaN0JzD
こんばんは
陶淵明はいいですね。たくましく明朗な底に、明るい諦観というか悟りが
あって。例の桃源郷を貼ろうかとも思いましたが、詩ではないので別の好
きな詩を。


高閣 客竟に去り
小園 花乱れ飛ぶ
参差として曲陌に連なり
迢逓として斜暉を送る
腸断えて未だ掃うに忍びず
眼穿ちて仍帰らんことを欲す
芳心 春の尽くるに向かい
得る所は是れ沾衣

落花 李商隠

10 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/16(水) 22:37:15 ID:/rL309lk
こんばんはですよ

昨夜は新入社員の歓迎会でした
やはり、新人さんと言うのは初々しいものですね
自分にもあんな頃があったんだろうなと思うと、何となく不思議な気がします

さてさて、楽しい春も、悲しい春も、春は美しいですよ
勿論、四季はそれぞれに美しいですが、春は一番優しい季節のような気がします
では、訳に参りましょうか


高楼を通り過ぎて そのまま行けば
小さな庭に さまざまな花が咲き乱れ
無数の花びらが 風に乗って舞い踊る
背の高いもの 低いもの
曲がりくねった野道に沿って それらは広がり
やがて 遙かな庭の向こうで 輝く夕陽に続いている
胸一杯の悲しみを 未だ振り払う事も出来ず
苦しみに眼を奪われながら
なお あの頃に戻りたいと切望する
愛が終わると知りながら 恋する心は止まず
止めどなく流れる涙が 袖を濡らす

11 :紫雪:2008/04/17(木) 02:49:29 ID:rVmQXddk
>>10
色々思う季節ですね。

はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花に物思ふ春ぞ経にける 式子内親王

12 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:31:19 ID:9Up2LNLF
こんばんはですよ

>>11
月並みですが、私はやっぱりこの歌が一番好きです

久かたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

切ないのに、とても明るくて
並では読めねーですよ、こんな風に

13 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:33:42 ID:9Up2LNLF
さて、明るい春と言えば、あの〈詩聖〉杜甫にこんな明るい詩があったのです
無知な私は吃驚しましたですよ

  『奉和賈氏舎人早朝大明宮』  by杜甫

五夜(ごや)の漏声(ろうせい) 暁箭(ぎょうせん)を催す
九重(きゅうちょう)の春色 仙桃(せんとう)に酔う
旌旗(せいき) 日 暖かにして 龍蛇(りょうだ)動き
宮殿 風 微にして 燕雀高し
朝(ちょう) 罷(や)みて 香煙 携えて袖に満つ
詩 成りて 珠玉(しゅぎょく) 揮毫(きごう)に在り
世(よ)よ 糸綸(しりん)を掌(つかさど)るの美を知らせんと欲せば
池上(ちじょう) 今に于(おい)て 鳳毛(ほうもう)有り

*旌旗:本当は旗の字の其の部分が斤と言う文字です

14 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:34:27 ID:9Up2LNLF
はい、では訳しますデスね

水時計が夜の終わりを告げる頃 太陽が大地に光の矢を射掛ける
美しい甍が幾重にも連なる宮中の春は 仙界にも紛うほど桃の花が美しい
林のように立ち並ぶ 天子と諸侯のきらびやかな旗 旗 旗
日は穏やかに輝き 龍蛇の旗がさながら命有る如くに翻る
宮殿の中をそよ風が通り過ぎ 燕や小鳥が空高く舞っている
朝廷より退がる人の袖から 殿中で焚かれた香の薫りがこぼれる
彼から生まれる美しい詩は 墨を得て 一段と素晴らしい作品になる
世の人よ 詔勅を司る名門の誇りを目の当たりにしたいなら
鳳凰池の側に 今 鳳毛のように才溢れた賈氏がいる

15 :紫雪:2008/04/20(日) 01:56:32 ID:QneOXdh7
こんばんは
友則は良いですね。以前貼った「君ならで誰にか見せむ梅の花」も友則で
した。彼のエピソードで、宇多天皇の寛平の歌合の時、題は秋の初雁で、
講師が彼の初句五文字を、「春霞」と読み上げたので、一座は秋の題に、
と失笑しました。ところが、続けて「霞みて去にし雁がねは今ぞ鳴くなる
秋霧の上に」と読み終えた時、笑った人々面目無
く、黙ってしまった、というのがあります。

さすがに大杜、並の宮詞とは格調が違いますね。

16 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:11:54 ID:ICXqjYi6
こんばんはですよ

>>15
難しい言葉もなく、表現も自然なのに、そこに現わされている世界の深さと凄さ!
いつ読んでも感動に震えてしまいます
本当に良いものは、時代を越えるのだと実感しますよ


さてさて、春の花と言えば、我々は桜や菜の花、蓮華草を思い出しますが、漢詩で忘れて
ならないのが『海棠』です
かの玄宗帝が寝起きの楊貴妃を見、「海棠の眠り未だ足らず」と表現した事から、美人の
起き抜けの未だ眠りから覚め切らない、艶めかしい姿の事ですね

その海棠をこよなく愛したのが陸游で、彼は自分自身でこんな詩を読んでいます

17 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:12:33 ID:ICXqjYi6
  『花時遍遊諸家園』  by陸游

花を看る 南陌(なんぱく)復(ま)た東阡
暁露(ぎょうろ)初めて乾いて 日(ひ) 正(まさ)に妍(けん)なり
馬を走らせ 碧鶏坊裏(へきけいぼうり)に去(ゆ)けば
市人(しじん) 喚(よ)んで 海棠(かいどう)顛(てん)と作(な)す

名花を愛するが為に 死に至るまで狂す
只だ 風日(ふうじつ)の紅芳(こうほう)を損なうことを愁(うれ)う
緑章(りょくしょう) 夜 奏す 通明殿(つうめいでん)
春陰(しゅんいん)を乞借(きっしゃ)して 海棠を護(まも)らしめん

翩々(へんぺん)として 馬上 帽檐(ぼうえん)斜めなり
尽日(じんじつ) 春を尋ねて家に到らず
偏(ひとえ)に愛す 張園(ちょうえん)の好風景
半天の高柳 谿花(けいか)に臥(ふ)す

18 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:15:03 ID:ICXqjYi6
花を見に 南へトコトコ 東へトコトコ
朝露が乾き始めると お日様が艶やかに姿を現わす
馬を走らせ 碧鶏坊裏へやってくれば
町の人たちが 私の事を「海棠オタク」と呼ぶ

美しい花を心から愛しているから 死の瞬間まで花の側にありたいと思う
悩みはただ一つ 風や日差しで花の美が損なわれる事
今宵 通明殿で 道士が天帝に祈願の青詞を捧げると言う
ひとつ一緒に祈って貰おう
天候が 春夏秋冬花曇りで 風日から愛する海棠が護られますように と

飛ぶように馬が走るから 帽子は斜め後ろ
一日中 春の景色を求め 遠出し過ぎて 家へ帰れなかった
ひたすら愛しているのは 張園の最高に素敵な風景
天の半ばに届きそうな大きな柳や 谷間の可憐な花の側に寝転んでいた

19 :紫雪:2008/04/28(月) 02:07:36 ID:ED3Ka2Sh
こんばんは
ご無沙汰です。まさに、
花に暮れて我が家遠き野道かな 蕪村
ですね。
次の詩は秋の詩かも知れませんが、読むたびに埃っぽい春の路を来た旅人
に託すイメージがわくので、貼りますね。

20 :紫雪:2008/04/28(月) 02:08:20 ID:ED3Ka2Sh
晨に 行路の客あり
依依 門端に造(いた)る
人馬 風塵の色
知る 河塞より還るを
時に我 同棲あり
結宦 邯鄲に遊ぶ
將に 客子に異ならざらんとす
飢を分ち 復た 寒を共にす
君に 尺帛の書を煩わす
寸心 此より殫(つ)く

妾をして長く憔悴せしむ
豈 復た 歌笑の顔あらんや
簷(えん)をば隠す千霜の樹
庭庭は枯る 十載の蘭
経春 袖を挙げず
秋落 寧(なん)ぞ 復た看んや

一見願はくは意を道(い)え
君門 已に九関
虞卿 相印を棄て
とうを擔うは同歓の為なり
閨陰 早く霜ふらんと欲す
何事ぞ 空しく盤桓するやと

長相思 呉邁遠

とう=竹冠に登 柄付きの傘 唐笠

21 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:52:57 ID:dlK2xRIh
こんばんはですよ

この土日、少し旅して参りました
春から夏へと変わるこの季節は、萌え出ずる命が一番目に見える季節であるような
そんな気がします
殊に、大空に翩翻と翻る鯉幟や旗は、垣間見る事の出来る風の姿のようで、私は
大変にそれらが好きです
ざっと吹き渡る風は、夏の前触れと申しましょうか

 窓近き竹の葉すさぶ風の音に いとど短きうたた寝の夢 (式子内親王)

22 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:54:54 ID:dlK2xRIh
さてさて、では呉邁遠の『長相思』を弄らせて頂きましょうかw

夜明けに旅立つ人がいる
門に寄りかかり 遠く 後ろ姿が見えなくなるまで見送った
人も馬も 旅の疲れが濃い
ああ 河塞から還る人なのだろう
今 自分と同じ心で暮らしている人がいる
官職を得 この世の栄枯盛衰を辿った人だ
それは 正に旅人の生き様と なんら変わる事がない
ひもじさを分かち合い また 一緒に寒さに震えている
あなたに 短い手紙を送ろう
私の心は 此処で死んでしまったのだ と

自分は ずっと思い悩んでいる
いつか また 笑いさざめく日が来るのだろうか
軒は 茫々と生い茂った木々に覆い隠され
この十年は 庭の蘭も枯れたまま
春が来ても 軽やかな衣に袖を通す事もなく
行く秋の風情を 友と楽しむ気分にもなれない

一度来て どうか 思うところを聞かせて欲しい
主君に物事を伝えようとしても 障害が多すぎる
虞卿が 宰相の印綬も封爵も棄て
唐傘で顔を隠して逃げたのは 志を同じくする友の為だった
悶々と歳月を過ごしている間に もはや髪は白くなりかけている
何と言う事だ 自分は虚しく彷徨っていただけだったのか

23 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:58:45 ID:dlK2xRIh
そうそう、今は牡丹の美しい季節です
皆さんはどんな色の牡丹がお好きですか?


  『白牡丹』  by詠み人知らず

長安の豪貴 春残を惜しみ
争いて賞す 街西の紫牡丹
別に玉盤の露を承けて 冷ややかなる有り
人の起(た)って 月中に就(つ)いて看(み)る無し

(訳)

長安の金持ちも貴族も 晩春の風情を惜しみ
街西の花園へ押し寄せて 紫の牡丹を愛でている
それとは別に 天空の銀盤の滴を受けたかのような
気高く咲き誇る 白い牡丹の華がある
だが人は 月光の下 輝く牡丹を観る事はない

24 :紫雪:2008/04/29(火) 22:56:47 ID:l7SJmKrI
こんばんは
旅には良い季節ですね。
自分は微かに黄味がかった、白い牡丹が好きです。その銘も『貴妃出浴』、
まさに湯上がりの楊貴妃のような風情の花です。

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置の確かさ 木下利玄

25 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/08(木) 21:47:22 ID:jXvNXQO8
こんばんはですよ

牡丹は百花の王だと言われますが、君子と言われる花があります
それは 蓮 です
宋の周敦頤は 『菊は花の隠逸なる者なり、牡丹は花の富貴なる者なり、蓮は
花の君子なる者なり』 と書き残しています
蓮は本当に香りが良いのです
紹興酒の甕の蓋に、今でも蓮の葉っぱは使われています
蓮本来の香りと、お酒の香りが会いまって、本当にステキなのですよ

おっと、御喋りが過ぎました
夜は 梁・武帝の『採蓮曲』をお届けしましょうw

26 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/08(木) 21:48:19 ID:jXvNXQO8
  『採蓮曲』  by梁・武帝

五湖に遊戯し 蓮を採りて帰る
花を発(ひら)き 葉を田(つら)ね 芳(かおり)は衣を襲(かさ)ぬ
君が為に 儂(われ)は歌わん 世の稀(まれ)とする所を
世の稀(まれ)とする所 玉(ぎょく)の如き有り
江南の弄(しらべ) 採蓮の曲なり


江南の五湖(太湖)へ遊びに出掛け 蓮を採って帰った
広い広い湖上に 見渡す限り花が咲き 葉が一面に広がって
佇んでいるだけで 着物の上からすっぽりと 蓮の香りに覆われる
此処で あなたの為に歌おう 『世所稀』の歌を
  とても不思議な世界があると言う
  そこには素晴らしい宝があると言う
それは江南の歌 採蓮の曲と言うのだよ

27 :名無氏物語:2008/05/09(金) 02:42:59 ID:OqpY/1RA
ちょwwww 縦読みwww

つーかふざけんな!
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080508/plc0805082204018-n1.htm



28 :名無氏物語:2008/05/09(金) 14:07:00 ID:mZqQfkjG
>>27
層化が売国奴なのは、今に始まった事じゃない

だけど、ここはそんな物を取り上げる所じゃない
スレ&板違いだ

スレ汚しスマソ・・・

29 :名無氏物語:2008/05/09(金) 14:15:01 ID:mZqQfkjG
お詫びに、これどうぞ

【謁金門・韋荘】

春雨 足りて
染め就く 一溪の新
柳外飛来す  雙つの羽玉
晴れに弄び 相対して浴す

樓外の翠簾 高く軸き
倚ること遍し 欄干の幾曲
雲淡く 水平らかに 煙樹簇る
寸心 千里の目

30 :紫雪:2008/05/10(土) 01:28:47 ID:w2lnSVqo
>>29
素晴らしい詩ですね。初めて拝見しました。ルビーさんの訳が楽しみです。

かすみ晴れみどりの空ものどけくてあるかなきかに遊ぶかげろふ

31 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/10(土) 10:39:04 ID:8kSrNj4Z
おはようございますよ

>>27
私は、あれは、相手国の文化を利用した嫌がらせだと思いましたよ
美意識の欠片もない、作文以下の物を寄越されて、一国の当主が嬉しそうに演技
しなければならないのですからw

>>29
素敵な詩をありがとうございます
大変嬉しいですよ

>>30
ああ、いいですね紫雪さん
やはり、詩歌と言うものは人の心を打つ美しいものだと思いますね

32 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/10(土) 10:42:33 ID:8kSrNj4Z
では、韋荘の『謁金門』、こんな風になりました


春の柔らかな雨は 充分に降り注ぎ
この渓谷を 芽吹く葉のとりどりの緑に染め上げた
すると そよぐ柳の向こうから
碧の宝玉のような小鳥が つがいで飛んで来た
晴れ間が嬉しいのか
戯れながら 向かい合って水浴びをしている

窓の外は 簾が高く巻き上げられたように
何処までも 青い空がずうっと続いている
幾重にも美しく曲がった欄干にもたれ 景色を眺める
空をたゆとう淡い雲 鏡のように静かな川面
木々の萌える若葉が 煙のように山を覆う
ふと 千里の彼方の大切な人の事を思った

33 :名無氏物語:2008/05/16(金) 02:06:25 ID:7+H9XL74
p

34 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:33:18 ID:msIPEtGn
おはようございますですよ
サボっていてすみませんです

台風が近付いているとは思えないくらい、爽やかな天気ですよ
洗濯物を干していて、一番気持ちいい季節ですね
今時分は、川辺にやって来るシラサギの姿が、はっとするくらい美しいです
ゴイサギは姿が美しいので天皇様から五位を頂いたと言いますが、私は個人的には
シラサギの方が美しいと思いますねえ

んな訳で、シラサギの出て来る漢詩を探してみました

35 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:34:15 ID:msIPEtGn
  『振鷺(周頌)』

振鷺(しんろ) ここに飛ぶ かの西邑(せいよう)に
我が客 戻(いた)る また斯(こ)の容(よう)有り
彼に在りて 惡(にく)まるること無く
此(ここ)に在りて いとわるることなからん
庶機(ねがわく)は 夙夜(しゅくや)して
以て 終譽(しゅうよ)を永(なご)うせん

※邑の字は、本当は上に巛(せん)と、右側に隹(すい)が付きます。

作者は不明です

36 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:35:37 ID:msIPEtGn
訳はこのように


白鷺が翼を広げて舞っている
巡り来る神々が集い給う 西の邑で
我が家に宿り来る神が 今年もまたやって来られ
彼の地で 白鷺の舞を演じておられるのだ
どうか 我が家が神に嫌われませんように
この地をいつまでも神が訪れて下さいますように
決して飽きたりなさいませんように
早朝から深夜まで 神をもてなし
子孫の永らくの繁栄を 請い願う

37 :名無氏物語:2008/05/18(日) 17:13:18 ID:o8w6gdoK
もう、19KBもあるよ・・・

38 :名無氏物語:2008/05/19(月) 20:17:37 ID:ikLpVJec
すぐ批判するだけの人は志低く、批判を受けることを
物怖じともせず、自分が正しいと信じたからには
貫き通す人は志が高い

ってな感じの孔子の教えだか、漢詩だかあったような
気がするんですが、ご存じの方いますか?

39 :名無氏物語:2008/05/23(金) 13:13:20 ID:GRIurWLi
>>38
どなたかわかる人いらっしゃいますか?
なかなか自分で調べても見つからず…

40 :名無氏物語:2008/05/23(金) 13:36:19 ID:rmEAX6PC
>>38>>39
ここは質問スレじゃなくて、テンプレにもあるように『漢詩を訳して』遊ぶスレなんだけど?
質問スレか、孔子や論語のスレで聞いてみれば?
その時は、マルチすると答えてもらえないから気を付けて



41 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:45:56 ID:UVUNDxtD
こんにちはですよ
いつの間にか5月も来週一杯でお終いです
本当に、年々時が経つのが早くなってるような気がしますです

>>38>>39
放ったらかしの上、申し訳ねー事ですが私にもよくわからねーですよ
他所で聞いてみて頂けないでしょうか?

42 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:47:46 ID:UVUNDxtD
今日は杜甫さんです

  『堂成』  by杜甫

郭を背に 堂成りて 白茅に蔭(おお)わる
江に縁(そ)う 路(みち) 熟して 青郊(せいこう)に俯す
榿林(きりん) 日を礙(さえぎ)り 葉は風に吟ず
籠竹(ろうちく) 煙に和して 露は梢より滴る
暫し止(とど)まる 飛烏(ひう)は 数子を将(ひき)い
頻りに来たる 語燕(ごえん)は 新巣を定む
旁人(ぼうじん) 錯(あやま)って比す 楊雄の宅
懶惰(らんだ)にして 解嘲(かいちょう)を作るに心無し

※解嘲:楊雄が『太玄経』を書いた時、その官位が低かった為に
 実は奥義に通じていないのではないかと嘲った者があり、それに
 対して楊雄は『解嘲』を作り、「雄は方に太玄を草創し、以て自ら
 泊如(はくじょ:利欲に迷わない)を守る有り」と答えた。

43 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:50:06 ID:UVUNDxtD
訳ですよん

城郭を背にした ささやかな我が家の屋根は 白い茅葺き
川沿いの よく知った道の傍らにあって
そこからは 郊外に広がる景色が見渡せる
ハンノキ林は木陰を作ってくれ 風が吹けば さやさやと葉が歌う
籠竹は靄の中にかすみ その梢からは瑞々しい露が滴っている
カラスは 数羽の子を連れて来 しばらく此処で羽根休め
頻りにやって来て さえずる燕は どうやら巣を作るらしい
近所の人達は 何を誤解したのか 自分を楊雄になぞらえるが
怠け者の自分は 面倒くさいので 「解嘲」を作る気も起らない


郊外の我が家を前に、にっこりする杜甫が見えそうですねえ

44 :名無氏物語:2008/05/24(土) 15:04:50 ID:xj2iOoyD
          r;;;;ミミミミミミヽ,,_
         ,i':r"      `ミ;;,
         彡        ミ;;;i
         彡 ⌒   ⌒ ミ;;;!
          ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,  
         ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  
         `,|  / "ii" ヽ  |ノ そんなことよりさー
          't ト‐=‐ァ  /  おまえらパンダくるぞパンダー
        ,____/ヽ`ニニ´/    名前考えとけよー
     r'"ヽ   t、     /      
    / 、、i    ヽ__,,/
    / ヽノ  j ,   j |ヽ  
    |⌒`'、__ / /   /r  |
    {     ̄''ー-、,,_,ヘ^ |
    ゝ-,,,_____)--、j
    /  \__       /  

45 :紫雪:2008/05/25(日) 16:28:52 ID:yPEnQxBv
>>41
こんにちは、ご無沙汰です。
本当に、一年たつのが早いですね。この間梅の噂をしていたと思ったら、
もう卯の花の季節ですよ。

田園 事とせず 来たりて遊宦す
故国より 誰か爾をして別離せ交(し)むる
独り関亭に倚りて 還た酒を把る
一年 春尽きて 春を送るの時

春盡途中 杜牧

46 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/27(火) 22:55:09 ID:cpDoV7MN
こんばんはですよ

漢字と言うのは本当におもちゃ箱のようですね
辞書を引く度になんだか楽しくなって、ついでに他所の頁も開けてしまいます
それで覚えていれば、とても賢くなれる筈なのですが、キャパシティの問題か
殆どレテの流れにドンブラコッコしてるのが現状です

さあ、それでは本日もひとつ迷訳と参りましょうか

任地は田舎だが まあ 気にもせず 役人をしている
故郷を遠く離れたこの土地へ 私を寄越したのは一体誰だろう
四阿を独り占めして ひたすら酒杯を重ねる
一年が巡り来て 去りゆく今年の春を見送りながら

47 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/27(火) 22:59:13 ID:cpDoV7MN
さて、そろそろアジサイが咲き始めましたね
そう、じめじめ使徒使徒の梅雨ですよ
でも、気持ちは明るく行きたいデス♪

  『蔬圃絶句 其二』  by陸游

百銭 新たに買う 緑蓑(りょくさ)の衣
羨(うらや)まず 黄金の帯 十囲(じゅうい)なるを
枯柳(こりゅう) 波頭(はとう) 風雨 急なり
誰に憑(よ)って 我が鋤を担いて帰るを画(えが)かしめん


百銭で 新らしい緑色の蓑(みの)を買った
黄金作りの 幾重にも締められる帯を 羨ましがる必要はない
枯れた柳の葉が波頭のように煽られ、めくれ上がって 雨風はぐんぐん強くなる
さあ こんな背景で 自分が鋤を担いで帰る様子を
だれに取り憑いて 絵を描いてもらおうかな?

48 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/01(日) 21:02:45 ID:Yu/hKuFj
こんばんはですよ
水無月に入りましたねえ
夏祭りが来るのですよ、ふっふっふ♪
今年の目標は、1ポイで45匹以上GETするお!です

夏の歌として良く読まれているものに『採蓮曲』が有ります
中でも李白の作品は、グスタフ・マーラーがその訳詩に着想を得、交響曲『大地の歌』の
第四楽章を作った事で、良く知られているそうです
でわ、行ってみませうかw

49 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/01(日) 21:14:05 ID:Yu/hKuFj
  『採蓮曲』  by李白

若耶渓傍(じゃくやけいぼう) 採蓮の女
笑いて 荷花を隔て 人と語る
日は新妝(しんしょう)を照らして 水底明らか
風は香袂(こうべい)を飄(ひるがえ)して 空中に挙がる
岸上 誰(た)が家の遊治郎(ゆうやろう)
三々五々 垂楊(すいよう)に映(えい)ず
*紫留(しりゅう) 嘶(いななき)て 落花に入りて去り
此(これ)を見て *踟厨(ちちゅう)し 虚しく断腸す

*紫留:留の字は、本当は馬偏が要ります。
*踟厨:厨の字は、本当は足偏が要ります。


若耶渓にほど近い辺り とある娘が蓮を採りに来ている
楽しそうに笑いながら 蓮の向こうの朋輩と世間話をする
お天気に 彼女らの新しい衣装は良く映え 水も澄んで湖底が見えるほど
風は爽やかに吹き渡り 彼女らの袂を翻して 天へ昇って行く
そんな時 岸の上を 何処かの御曹司達が通り掛かった
二・三人づつ連れだって 柳並木の間を行くさまは まるで絵画のようだ
見事な黒栗毛の馬は 嘶きながら 散り敷く花の中 そのまま通り過ぎて行く
娘達の憧れは 幻と消え 所詮叶わぬ夢なのだと 誰もが悲しく眼を伏せる

50 :名無氏物語:2008/06/02(月) 00:02:33 ID:Y6z8/gkM
50で26KB・・・重いな・・・

51 :視点論点:2008/06/02(月) 18:47:08 ID:TqCsl9bi
視点論点

52 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/08(日) 20:56:39 ID:DAeqRhOG
こんばんはですよ

前にじめじめ使徒使徒の梅雨と書きましたが、今年の梅雨はどう言う訳か、夏の雨の
ように結構きっぱりしてますねえ
なら、夏の雨を詠んだ詩をやってみましょうか


  『夏雨後題青荷蘭若』  by施肩吾

僧舎 清涼にして 竹樹 新た
初めて 一雨を経て 諸塵 洗わる
微風 忽ち起こりて 蓮葉を吹き
青玉盤中 水銀を寫(そそ)ぐ

※蘭若(らんにゃ):サンスクリット語のアランニャの音写で、本来の意味は森林ですが
 昔、僧侶が森林に多く住んだ事から転じて、後に寺院の意味になりました

(訳)
伽藍は 新緑の竹や樹木に囲まれ 静かに佇んでいる
隔てなく降り注ぐ雨が いつのまにか積もった塵を きれいさっぱり洗い流す
何処からともなく吹いて来たそよ風が 幾百となく並んだ蓮の葉を揺らし
翡翠の盆のような葉の上には 白銀色の小さな珠が幾つも幾つも落ちて来る

53 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:30:03 ID:xyV6a8lK
こんにちはですよ

昨日の地震は本当に大変な事でした
亡くなられた方々のご冥福と行方不明の方々の一刻も早い発見、被害に遭われた
方々の傷が早急に癒えますよう、お祈り申し上げます

54 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:43:27 ID:xyV6a8lK
さて、今日は少々長いですよ

  『帰去来兮辞』  by陶淵明

帰去来兮(かえりなん いざ)
田園 将(まさ)に蕪(あ)れなんとす 胡(なん)ぞ 帰らざる
既に自ら心を以て形の役(えき)と為し 奚(なん)ぞ惆悵して独り悲しむ
已往の諫めざるを悟り 来者の追う可きを知る
実に途(みち)に迷うこと 其れ未だ遠からずして
覚る 今は是(ぜ)にして 昨は非なるを
舟は遙々として 以て軽揚し 風は飄々として 衣を吹く
問うに 征夫の前路を以ってし 恨む 晨光の熹微なるを
乃(すなわ)ち 衡宇を瞻(あおぎ)み 載(すなわ)ち欣(よろこ)び 載ち奔(はし)る
僮僕 歓び迎へ 稚子 門に候(ま)つ
三逕は荒に就くも 松菊は猶ほも存す
幼を攜へ 室に入れば 酒有りて 樽に盈つ
壺觴を引きて 以て自ら酌し 庭柯を眄(なが)めて 以て顏を怡(よろこば)す
南窓に倚りて 以て傲を寄せ 膝を容るるの安んじ易きを 審らかにす
園は日々に渉って 以て趣を成し 門は設くと雖も 常に關(とざ)す
扶老(つえ)を策(つえつ)き 以て流憩し 時に 首を矯げて游歓す
雲 無心にして 以て岫(しゅう)を出で 鳥 飛ぶに倦みて 還るを知る
景 翳々として 以て将に入らんとし 孤松を撫でて 盤桓とす

55 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:43:54 ID:xyV6a8lK
帰去来兮(かえりなん いざ)
交りを息(や)め 以て 遊びを絶たんことを請う
世 我と 以て相い遺(わす)れ 復た 駕して 言(ここ)に 焉(いずく)にか求めん
親戚の情話をスび 琴書を楽しみ 以て憂いを消す
農人 余に告ぐるに 春の及べるを以てし 将に 西疇に於いて 事 有らんとす
或は 巾車に命じ 或は 孤舟に棹さす
既に窈窕として 以て壑(たに)を尋ね 亦た 崎嶇として丘を経(ふ)る
木は欣々として 以て榮に向かい 泉は涓々として 始めて流る
萬物の時を得たるを羨み 吾が生の行く行く 休するを感ず

已矣乎(やんぬるかな)
形を宇内(うだい)に寓すること 復た幾時ぞ
曷(なん)ぞ 心を委ねて 去留を任せざる
胡爲(なんす)れぞ 遑々として 何(いずく)にか 之(ゆ)かんと欲す
富貴は吾が願いに非ず 帝クは期す可からず
良辰を懷いて 以て孤り往き 或は 杖を植(た)てて耘耕す
東皋に登り 以て 舒(おもむろ)に嘯き C流に臨みて 詩を賦す
聊(ねが)わくは 化に乘じて 以て尽くるに帰し
夫(か)の天命を 楽しめば 復た奚(なに)をか疑わん

56 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:46:20 ID:xyV6a8lK
帰ろう さあ
郷里の田畑が荒れかけているのに どうして帰ろうとしないのか
すでに自ら進んで「心」を「形(肉体)」の為に酷使して来た
どうしてめそめそとして独りで悲しみに浸ってのみおられようか
過ぎ去った昔の事は問題に出来ないと悟った
未来は 追求していくことが出来る
本当に道に迷っていたような私の人生は、まだそれほど歩んだ訳ではない
今の暮らしこそが正しく 昨日までのありようは間違っていた
舟は はるばる広がる中を軽やかに進み
風は軽やかに吹いて 衣服を舞い揚げる
旅人に問いかけるに 〔吉祥を占えば〕
朝の光が微かであることを残念に思う
ついに 粗末な家(郷里の自宅)が見え 喜びながら走りだす
召使いは喜んで出迎え 幼子が門のところで待ち伺っている
庭園内の三つの小径は荒れてしまったが 松や菊は まだ残っている
幼い子の手を引いて 部屋に入れば 酒が樽に満ちている
酒壷と杯を手許に引き寄せ 手酌をして
酒を飲みながら 庭の木の枝を見ていると顔がほころんでくる
日当たりの良い南の窓に寄り添って のびのびとくつろぎ
ひざを曲げて坐れるだけの狭さだが 安穏に過ごせる楽しい我が家
田園で趣きある生活をして日々を送る
門はあるが 世間との交わりはあまりない
杖をついて散策しては しばしば憩い
時には頭をあげ 四方を眺める
雲は無心に 山の洞窟から湧き出し
鳥は飛ぶ事に倦み疲れ 自らの巣に戻って行く
日は翳って来て薄暗くなり もはや沈もうとしている
私は立ち去り難く 自分の生き様にも似た一本松を撫でている

57 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:46:46 ID:xyV6a8lK
帰ろう さあ
今までのような俗な交遊を止めたいと請い願う
世間は 私の事などじきに忘れて捨て去るだろう
再び馬車に乗って世間に出 何かを求めるようとする気持ちなどない
親戚の人々の情の籠った話を悦びとし
琴や読書の道楽で 憂さを晴らしている
農民は私に春の訪れを告げる
西の方の畑で仕事があれば
ほろ馬車に乗っていったり
一艘だけの小舟を漕いで出かけて行く
奥深い谷に入っていくのみならず
また険しい山道をも通っていく
草木は 生き生きとして繁茂し始め
寒気が緩み 大地を覆う氷が溶けて 泉がちょろちょろと流れ出す
自然界の万物が 時を得て盛んになる様を 羨ましく思う。
我が人生は まもなくお終いになると感じているから

やんぬるかな
この身がこの世に仮住まいしていられるのは もうどれ程かと思う
どうして 心の思うがまま 自然の成り行きにま任せようとしないのか
どうして 落ち着きなくそわそわと 何処かへ行こうとするのか
富貴は私の願いではないが
かといって 仙郷に行く事も期待出来ない
良い時候になれば 独りで出掛ける事を思い
或る時はまた杖を立て 農作業に没頭したりする
水辺の高地に登り 心地よく大きな声を出して歌ってみる
清らかな川の流れに臨んでは 詩の一つも賦してみる
願わくは 天地自然の変化に逆らう事無く 人生の終焉を迎えたい
自分の天命を楽しんでいれば どうして疑いを抱くことなぞ有り得よう

58 :名無氏物語:2008/06/16(月) 13:17:02 ID:5lPZ9aJs
八連投まで出来るんだから・・・15行くらいにしてよ・・・

59 :名無氏物語:2008/06/19(木) 08:34:07 ID:RhsfL8Fj
これ、訳して下さい

   <悲歌行>

悲來乎
悲來乎
主人有酒且莫斟
聽我一曲悲來吟
悲來不吟還不笑
天下無人知我心
君有數斗酒
我有三尺琴
琴鳴酒樂兩相得
一杯不啻千鈞金
悲來乎
悲來乎
天雖長地雖久
金玉滿堂應不守
富貴百年能幾何
死生一度人皆有
孤猿坐啼墳上月
且須一盡杯中酒

お願いしますm(_ _)m

60 :名無氏物語:2008/06/20(金) 10:42:07 ID:S5uORVHW
晒しアゲ

61 :名無氏物語:2008/06/20(金) 14:27:00 ID:sSuJ7mAo
>>59

以下の URL を読め。ってか、スレ違いだろうが。

ttp://www.japanphil-21.com/club/haohao/hao-gd-erde1.htm

ルビーさん、申し訳ないです。

62 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:45:17 ID:bWOHCsv0
こんばんはですよ

>>58
これは申し訳ねーですよ
一気にやりたかったので、突っ走っちゃいましたから
ごめんなさいです

>>59
私がやると、チョー適当ですよ?
良いのでしょうか?

>>60
あ、これはどうも

>>61
いえいえ、謝って頂くには及びません
それより、わざわざ探して下さったのですね
どうもありがとうございます


この『悲歌行』、今、何処かで流行しているのでしょうか?
実は、友人からも「オマエ、やれ!」と言われてまして、前回はそれを投下するつもり…
だったんですが、前日に大地震があり、更にその前週に秋葉原の事件と言う、人の命が
あっけなく奪われ続けた後に、このようなタイトルの詩を出すのはちょっと気が引けました
ので、急遽『帰去来兮辞』に振り替えたんです

そんな事情もありますし、せっかくリクエストを頂いたので、一応うpさせて頂きますね
正しい訳は>>61が貼って下さったURLの方へどぞー

63 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:55:38 ID:bWOHCsv0
  『悲歌行』  by李白

悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
主人 酒 有るも 且(しばら)く斟む莫(なか)れ
我が一曲 悲来の吟を聴け
悲しみ来たり 吟せず 還(ま)た笑わず
天下 人の我が心を知るなし
君に数斗の酒あり
我に三尺の琴あり
琴を鳴らし 酒を楽しみ 両(ふたつ)ながら相い得れば
一杯啻(ただ)に千鈞の金のみならず

64 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:55:54 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
天は長しと雖も 地は久しと雖も
金玉満堂 應(まさ)に守らざるべし
富貴百年 能く幾何(いくばく)ぞ
死生一度 人皆あり
孤猿 坐(そぞ)ろに啼く 墳上の月
且(か)つ須(すべか)らく一たび杯中の酒を尽すべし

65 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:56:16 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
鳳凰は至らず 河図(かと)は無し
微子去りて 箕子 奴ならん
漢帝 李将軍を憶(おも)わず
楚王 却って屈大夫を放つ

66 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:58:42 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
秦家李斯 早(は)や 追悔(ついかい)すれど
虚名 身の外に向かいて撥(はっ)す
範子なんぞ 五湖を愛す
功名成りて 遂に 身 自ずから退く
剣は是を一夫に用う
書は能く姓名を知らしむ
恵施は干萬乗を肯ぜず
卜式は必ずしも一経を窮めざるや
還(ま)た 須らく 黒頭のうちに方伯を取るべし
白首の儒生と為り 謾(あなど)られる莫かれ

67 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:00:12 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
主よ お酒を 少しお待ち下さい
私が一曲歌います 「悲来の吟」を どうかお聞き下さい
  胸が張り裂けそうで 歌も 微笑みも 全ては凍て付く
  此の空の下 誰にも 私の気持ちはわからない
あなたには 憂さを忘れる数斗のお酒があって
私には 憂さを忘れさせる三尺の琴があります
音楽とお酒 2つを一緒に楽しめば
ただ一杯のお酒であっても どんなに価値がある事でしょう

68 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:00:35 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  天地の寿命は無限だと言っても
  永久に 財宝の満ちた屋敷を守る事は 出来ない
  百年の栄耀栄華も あっけなく消え去るもの
  生まれる事も死ぬ事も 誰でもたった1度だけ
  独りぼっちの猿が 往古の墓の上 月を仰いで泣いている
まずは どうぞ 杯のお酒を空けて下さい

69 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:01:01 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  瑞兆たる鳳凰も龍も 何も現われない
  微子は国を見捨て去り 箕子は狂ったフリで奴隷になった
  漢帝は 李将軍の忠義を考える事無く
  楚王は 国を思う屈原を追放した

70 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:07:16 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  秦の李斯は 迂闊であったと 後で悔やんだが 時既に遅く
  独り歩きし始めた名声に引き摺られ 遂に身を滅ぼすことになった
  范蠡はどうして五湖を愛したのだろう
  果たすべきを果たし 名を挙げたので 自ら湖上に隠棲したのだ
  剣は ただ一人の為に用いられるだけ
  書は 世間に広く 自らの名を知らしめる
  恵施は 魏王から帝位を譲られようとしたが 固く断わり
  卜式は 無学であったが 財のお陰で功を成し 中郎となった
だから是非 若いうちから 出世に励みましょう
屁理屈捏ねてるだけの年寄りは 嗤われるだけですからね

71 :名無氏物語:2008/06/20(金) 22:52:18 ID:33tjSCsV
あん???

72 :打ち上げ男 ◆TaBMcIMHFY :2008/06/20(金) 23:25:26 ID:zeVwpbbC
テスト

73 :打ち上げ男 ◆TaBMcIMHFY :2008/06/20(金) 23:26:03 ID:zeVwpbbC
NASA

74 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/22(日) 14:54:06 ID:Uuas1u5y
こんにちはですよ
今日も雨ですねえ
ひとつ、こんな詩は如何でしょうか?

  『積雨網川荘作』  by王維

積雨 空林 煙火遅し
藜(れい)を蒸し 黍(れい)を炊いで東畠(とうし)に餉(かれい)す
漠漠たる水田 白鷺飛び
陰陰たる夏木 黄鳥囀ず
山中の習静(しゅうせい) 朝槿を観じ
松下の清斎(せいさい) 露葵(ろき)を折る
野老 人と席を争い罷む
海鴎 何ぞ事更に相疑うや

75 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/22(日) 15:00:05 ID:Uuas1u5y
(訳)

長雨の頃 人里離れた林に 炊事の煙が漂う
アカザを蒸し キビを炊いて 東の畑に弁当を届ける
見渡す限りの水田のなか シラサギが飛び交い
蒼々と茂る夏木の陰で ウグイスが鳴いている
山中での修道は 朝のムクゲに無常を観じ
松の下で物忌みし 野のアオイを摘んで仏に供える
この田舎爺いも 嘗ては出世を人と争ったが 疲れてそこから退いた身だ
もうカモメのように大人しいのに 一体 何を疑う事があるのだろうか


修道:心を落ち着かせ、澄まそうとする努力。座禅などもその一つです。

*カモメを「温順な人、またその様子」としたのは、後趙の暴虐な王であった 石虎 が天竺僧
 仏図澄 の感化により海鴎のように温順になったと言う話(晋書)から引っ張って来ましたw

76 :名無氏物語:2008/06/24(火) 00:08:07 ID:PQEyBan3
スレ違い覚悟の上で質問させてください。
1〜2年前に「銭金」っていうテレビ番組で見かけた漢詩が気になってます。
漢詩のことはまっっったくわからないので、見当もつかず、ググりようもなく…。
その漢詩は、
はじめ、「秋(春?夏?)の夜にひとりぼっちで月を見てる(酒を飲んでる?)…」とかいうような寂しげな情景スケッチで始まり、
ああ、悲しい詩だなあと思わせておいて
最後は「…ああ気持ちいい!(気分がいいなあ!)」みたいに終わるものでした。
漢詩って、そんなんばっかりだと思うのですが、
この詩の場合、最後が「ああ気分がいい!」というような、
能天気なすがすがしさで終わるのがポイントです。

こんな漢詩、どなたかご存知ないでしょうか?
もしわかったら、書いて部屋に飾っておきたいんです!
知っている方、教えてください!

77 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:52:26 ID:RpjMhQtM
おはようございますよ

>>76
申し訳ねーのですが、それだけでは「これだ!」と申し上げる事が出来ねーのですよ
ですが、せっかくですので、李白の『月下独酌』をお持ち帰り下さいな

  『月下独酌』  by李白

花間(かかん) 一壷(いっこ)の酒
独りで酌(く)んで 相親しむ無し
杯を擧(あ)げて 名月を邀(むか)え
影に対して 三人になる
月 既に 飲(いん)を解(かい)せず
影 徒(いたず)らに 我が身に隋(したが)う
暫(しばら)く 月と影とを伴い
行楽 須(す)べからく 春に及ぶべし
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱(りょうらん)す
醒時(せいじ)は 同(とも)に交歡し
酔後(すいご)は 各々分散す
永(なが)く無情の遊(ゆう)を結び
相期(あいき)して 雲漢(うんかん)はるかなり

78 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:53:42 ID:RpjMhQtM
さてさて、お酒の詩が出て来ましたので、今日はその繋がりで行きますよ

  『飲酒 其十四』  by陶淵明

故人 我が趣(おもむき)を賞(しょう)し
壺を挈(ひっさ)げて 相与(あいとも)に至る
荊(けい)を班(し)いて 松下(しょうか)に坐し
数斟(すうしん) 已(すで)に復(ま)た酔う
父老(ふろう) 雑乱(ざつらん)して言い
觴酌(しょうしゃく) 行次(こうじ)を失う
覚えず 我 有るを知るを
安(いずく)んぞ 物を貴(とうと)しと為すを知らんや
悠々 留(とど)まる所に迷う
酒中に深味(しんみ)有り

79 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:54:48 ID:RpjMhQtM
訳をね、ちょいとばかり遊んでみました


悪友共が オレの酒好きをネタにして
てんでに酒を持って 集まって来た
松の木陰に レジャーシートを広げて座れば
たちまち行き交う酒壺と杯
即席ドランケ(酔っ払い) ごーろごろ♪
おっさんも爺さんも いきなりトンデモ話を始めるし
杯を回す順番も もう とっくの昔にぐっちゃぐちゃ
理性も知性も自制も あんた 何処へ行ったかワカリマセンw
こんな時に 気遣いとか 遠慮なんて 有る訳ナイナイ
心は自由 ゆーらゆら 身体は適当 ふーらふら
いつもの枠からはみ出して 心身は 思うままに彷徨って
酒の中には深ぁーい深い 酩酊と陶酔の世界があるのぢゃよ

80 :名無氏物語:2008/07/04(金) 01:40:32 ID:qt+jDYSC
最近、忙しいのかな?

81 :名無氏物語:2008/07/04(金) 10:35:31 ID:iP5pCGKd
最近、紫雪さんの書き込みがないから間隔が空いてるように思うんじゃないか

紫雪さんが載せてくれる詩も好きなんだけどね
どうしてるのかな?

82 :紫雪:2008/07/04(金) 20:45:41 ID:ewfbf4ET
>>81さん
居ますよ〜 ありがとうございます。

ルビーさんこんばんは。ご無沙汰しております。もう七夕ですね。去年の
「川開き」の話から一年、早いものです。そのまんま七夕の詩ですw


迢迢たり 牽牛の星
皎皎たり 河漢の女
繊繊として 素き手を擢げ
札札として 機の杼を弄(あやつ)れど
終日 章を成さずして
泣涕 零落つること 雨の如し
河漢 清く且つ浅く
相い去ること 復た幾許ぞ
盈盈たり 一水の間
脈脈として 語るを得ず

范成大 七夕

83 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:28:04 ID:CuId9Fdv
おはようございますですよ

>>80
ご心配をお掛けして申し訳ねーですよ

>>81
同じですね
私も紫雪さんの載せて下さる詩が好きです

>>82
お久しぶりです、紫雪さん
お元気ですか?
ええ、あの時はdでもない勘違いをしてしまって…思い出すたびに赤面しますよ ノ(´д`*)
ホントに、あの頃私はバカでした(今もやっぱりバカですがw)

84 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:29:30 ID:CuId9Fdv
遙か彼方に 牽牛星は輝き
天の川の向こうに 織女星が煌めいている
たおやかな白い手を動かし
彼女は さくさくと機(はた)を織り続けるけれど
一日かかっても 模様一つ出来ない
募る想いは涙となって 止めどなく頬を伝う
天の川は 澄んで底が見えるほど浅いけれど
二星の間は 声も届かぬほど 遠く離れている
絶えることなく 静かに流れ続ける天の川に
隔てられた二星は 寄り添うことも語らうことも出来ない

85 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:33:33 ID:CuId9Fdv
さてさて、我々にとっては七夕は初夏という感じですが、昔の人にとっては秋なのですね
だからこんな詩もあるのですよ

  『秋夕』  by杜牧

銀燭の秋光 画屏 冷え
軽羅の小扇に 流螢捕う
天階の夜色 涼しきこと水の如く
臥して看る 牽牛 織女星

86 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:34:52 ID:CuId9Fdv
詩が短いので、ちょーと長めの訳をつけてみましたw

白ロウソクを燈す 秋の夜
絵屏風もどことなく 冷んやりして
(人肌の温もり恋しい季節なのに)
秋の夜長の徒然に
彷徨う蛍を 絹の扇で捕まえている
(私は独り お前も独り 遣る瀬無い夜)
天の階段から見える夜景を楽しめば
水辺に遊ぶ程に涼めるとか
(側にあなたがいてほしい)
横になり 天を見ている 七夕の夜
(ため息ひとつ あなたの許へは届かない)

87 :紫雪:2008/07/06(日) 19:34:15 ID:Jj/vd7hN
>>83
こんばんは
元気でやっております。ルビーさんの貼って下さった『秋夕』も好きな詩
ですが、七夕の詩は、逢えてルンルン、みたいなものが無いのが、不思議
と言えば不思議ですね。

88 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 21:41:12 ID:/1qvmcjP
こんばんはですよ

そう
不思議なのですが、何故か
ヽ( ^▽^)人(^▽^ )ノ 「やっと逢えた!一年ぶりだよ、愛しい人っ!!」 と言うのは無くて
(もしかしたら、有るかも知れませんが)

ヽ( TヘT)人(ToT )ノ 「(普段は)遠距離過ぎて涙が出ちゃう…」
。゚・(ノД`)人(Д` )・゚。  「やっと逢えたけど、明日からまた離れ離れに…」 が多いのですね

時代背景とか、国情とか、そう言うものの所為なのでしょうか?

89 :紫雪:2008/07/06(日) 22:13:00 ID:Jj/vd7hN
>>88
念のため、エロっぺー詩満載の『玉台新詠』をひっくり返してみましたが
、やはり七夕は、ままならぬ男女の想いを詠ずる主題のようです。

90 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 22:30:46 ID:/1qvmcjP
あああ、それはつまんねーですよ
どっかに一個ぐらい、こっそり渡し船のおじいさんに賄賂渡して忍び逢ってたとか、川幅の
狭い所を探してザバザバ行ったとか、アクティブな詩があっても良さそうなのに

さては、奴らめ
きっとどっかに隠しているに違い有りません

91 :紫雪:2008/07/06(日) 23:07:38 ID:Jj/vd7hN
>>90
www有ったら面白いでしょうが、風情もへちまもありませんねw

この夕べ降りくる雨は彦星のと渡るふねの櫂のしづくか 赤人

92 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/07(月) 00:09:36 ID:IeBDuw6l
ううむ、残念ですねえ

かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける (大伴家持)

93 :名無氏物語:2008/07/07(月) 01:14:50 ID:FRGx4lpD
           イ三三三三 \
         /イニニニニ\ヽ\ゝ_
       /イニニニニニ\\V/彡\、
       |三ニ>───、\V//彡\ヽヽ
       |三ニ|         ̄ \\ヽ|
       ハ三シ∠ミヽ,        \ミ l
      {!レ/  ミゝ.,_     ∠三ゝ |ミ l
       | レ  彡ヽ`'ゝ   f=・xミ;  |ミ/
       '┤      ノ  i `''     /}
       l  ーイ⌒(、  ':i      / /  サァン!
       |   《三ヲ`7≦     〃
       ト、   斤  ̄`''キ≧   /´
      <| 丶  ヽニ--ソ'"   /
     ノ| \ \    ̄   /\
    / l / ヽ、ヽミ _彡'´.〉  /\
__/   .ト、ヽ  i    |  /  |.  \_

94 :紫雪:2008/07/07(月) 22:19:16 ID:4qqMjwaf
こんばんは
七夕は曇りですね。紅旗征戎・・・とはいえ、サミットや一握りの人が笑
う世上に、例の諺になった詩を、思い浮かべてしまいましたよ。

沢国の江山 戦図に入る
生民 何の計あってか樵蘇を楽しまん
君に憑る 話す莫れ封侯の事
一将 功成って 万骨枯る

己亥歳 曹松

95 :名無氏物語:2008/07/08(火) 13:07:35 ID:/vIx5+Uh
>一将 功成って 万骨枯る
ことわざだと思ってた

96 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/08(火) 23:52:50 ID:ifJ/3JNm
こんばんはですよ

>>94
水に恵まれ 田畑と言わず山野と言わず 緑滴る豊かな国であったものを
戦に巻き込まれたばっかりに がれきだらけの荒れ地になってしまったよ
誰しもが明日はわからぬ身の上となり 祭りの為に山の木を切り 草を刈る
そんなささやかな楽しみさえ 暮らしの中から消えてしまった
君に頼む どうか諸侯に封じられたなどと言う話はしないでくれ
一人の将軍の武勲の影には 夥しい髑髏の山が隠されているのだから


さて、功の一つでも立ててくれれば、白骨達もまだ立つ瀬がありましょうが…
おっと、いけません
ここは詩を味わうスレですからw
スレ主自身が横道に逸れるなど、言語道断ですね
反省!

あ、そう言えば、中学の頃ですが、一人「言語道断」を「言語横断(げんごおうだん)」だと
思い込んでる子がいましたっけ
昔の話です、ええ、本当に

97 :紫雪:2008/07/09(水) 22:09:00 ID:+RNHJ9HQ
>>96
こんばんは
時宜に応じた素晴らしい訳をありがとうございます。まったくねぇ(嘆息)

98 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/09(水) 22:48:36 ID:rcVrD+Na
こんばんはですよ

>時宜に応じた素晴らしい訳をありがとうございます。
とんでもない事です
詩が有れば、ついつい自分勝手に解釈してしまう
ただ、それだけですよ

老将憤死叫渡河
過虚二百四十年

最後の最後まで国を案じた老将軍 宗沢 のような人材がいれば、少しは様子が変わっていたでしょうか?

99 :紫雪:2008/07/09(水) 23:44:51 ID:+RNHJ9HQ
>>98
そうですねえ。まさに韓愈の『馬厭穀』の結句の心境。
一朝失志兮
其何如
已焉哉
嗟嗟乎鄙夫

100 :名無氏物語:2008/07/10(木) 13:44:52 ID:dmPCgC8D
100ゲット・・・

101 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/12(土) 15:44:23 ID:8y6uNF86
こんにちはですよ
既にこちらではセミが焦げるように鳴いております
朝寝出来ない分、 そこはかとなく と言うより どこはかとなく と言いたいぐらい
脳がドヨんでいます…

>>99
言葉は短いのですが、深い憤りに満ちていますね

国家が 国家としての意志と気位を失ったなら
そこに生きる民衆は 一体どうなってしまうのか
  (国政に参与する者が 己の務めを忘れ果て
   自らの欲得のみを追い
   民衆の暮らしも 国の益も 全て後回しとしていれば
   やがて 国家は崩壊する)
その当たり前のことすら 飲み込めていないとは
ああ 本当に どうしようもない
品格賤しき者と それに集る賤しき者共よ

この憤りは、いつになれば無くなるのでしょうね

102 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/12(土) 15:45:31 ID:8y6uNF86
  『楚狂 接輿歌』  by論語・微子

鳳や 鳳
何ぞ コの衰えたる
往く者は 諫(いさ)むべからず
来る者は 猶(な)お追うべし
已(や)みなん 已(や)みなん
今の政に従う者は 殆(あやう)し


鳳凰よ 鳳凰よ
なんと愚かな なんと恥知らずな時代となったことだろう
過ぎ去った事に 今更意見したとて どうしようもないが
これから始まる事なら まだ幾らでも変える事が出来るのに
ああ もうどうでもいい
この時代 政府(おかみ)の言う通りにしていれば
きっと みんな 滅んでしまうだろう

103 :紫雪:2008/07/13(日) 12:40:19 ID:wwGMmsm2
>>101
こんにちは
この憤り綿々として 尽きる時無けむ
といったところでしょうかw
しかし暑い!ビールにシャワーの季節ですが、浴びるそばから汗が出ます
。温暖化もあるでしょうが、昔も暑かったんですね。


残杯 移して傍う 水辺の亭
暑気 人を衝いて 忽ち自ら醒む
最も喜ぶ 樹頭 風定まりし後
半池の零雨 半池の星

山園避暑 王世貞

104 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/13(日) 18:28:57 ID:DHvUCA8T
こんばんはですよ

>>103
今日も暑かったですねえ
もうじき風呂が沸きますから、冷たいビールはもう少し我慢我慢w
しかし、呑兵衛の思う事は、古今東大差ないと言うのが愉快ですねえ

(訳)
飲み残しを持って 水辺の亭(あずまや)へ行ってみたら
押し寄せる熱気に ほろ酔い気分が吹っ飛んだ
でも その後の 梢をざわつかせる風がおさまって
池の表面に雨が降り それが水底からは星のように見える
そんな時が一番好きだ

105 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/13(日) 18:38:05 ID:DHvUCA8T
この季節、気分良く酔っ払うと、人はどうもおかしな事をしてしまうようです

  『初夏游張園』  by戴復古

乳鴨(にゅうおう)の池塘(ちとう) 水 浅深(せんしん)
熟梅の天気 晴陰(せいいん) 半(なか)ばす
東園に酒を載せて 西園に酔い
摘み尽くす 枇杷 一樹の金

鴨の雛が 池の浅い所にも深い所にも 幾つも幾つも浮かんでいる
梅の実が熟す頃は 晴れやら雨やら お天気が定まらない
東の庭で 酒を頂戴したら 西の庭で酔っ払ってしまい
その所為で 枇杷の木に 金色の実が鈴なりに成っていたのを
一つ残らず 全部摘んでしまったのだよ

106 :名無氏物語:2008/07/13(日) 22:36:39 ID:z30WlI7A
漢文の原文も書いてもらいません?
イキナリ書き下しの文章書かれてピンときませんので。

107 :名無氏物語:2008/07/14(月) 10:58:45 ID:fJkEhAEj
原文書かれてピンとくるくらいなら、題と作者名でググれよ

108 :名無氏物語:2008/07/14(月) 13:39:36 ID:YjpzIgcx
煩悩w

109 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/15(火) 22:09:21 ID:F6FOxgG3
こんばんはですよ

>>106
申し訳ねーですが、その気は全然ねーですよ

>>108
煩悩に関係してそうな、こんな詩をみつけましたw

  『哭宣城善醸紀叟』  by李白

紀叟(きそう) 黄泉(こうせん)の内
還(ま)た 応(まさ)に 老春(ろうしゅん)を醸(かも)すべし
夜台(やだい)に 暁日(ぎょうじつ)無し
酒を沽(う)りて 何人にか与(あた)うる

紀のじいさんが ポックリ逝っちまった
また あっち(あの世)でも酒(老春)を作るんだろうか
でも あっちは永遠に晩だって聞くぞ
一体 何人を飲んだくれにする気なんだ?

110 :紫雪:2008/07/16(水) 20:52:20 ID:yI+tT2HI
こんばんは
面白い詩ですねえ。紀叟がいれば、陶さんもこの詩は書かなかったかもw


生有れば必ず死有り
早く終うるも命の促(ちぢ)まれるには非ず
昨暮は同じく人為りしに
今旦は鬼録に在り
魂気は散じて何くにか之く
枯形を空木に寄す
矯児は父を索めて啼き
良友は我れを撫して哭く
得失 復た知らず
是非 安んぞ能く覚らんや
千秋万歳の後
誰か栄と辱とを知らんや
但だ恨む 在世の時
酒を飲むこと 足るを得ざりしを

擬挽歌詩(其一) 陶淵明

111 :名無氏物語:2008/07/17(木) 13:50:41 ID:cZofRin9
111ゲットw

112 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/18(金) 00:07:21 ID:Ov9AQxOe
こんばんはですよ

>>110
紫雪さん、それもまた面白い詩ですねえ
 『在世の時 酒を飲むこと 足るを得ざりしを 』
なんて言ってますが、現実にはまだ生きているんだから、もしかしたら死ぬほど飲む事が出来る
日が来るかもしれないのにw
飲酒のままならぬ事は、この世に愛する人々を置いて行く事より辛い
そんな風なニュアンスに受け取れます

113 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/18(金) 00:08:43 ID:Ov9AQxOe
(^ ^;)ゞ 訳するまでもなさそうですが、お約束なので

生まれたものは いつか必ず死んでしまう
でも 若死には 命が縮んでそうなった訳じゃない
昨夜は みんなと一緒に生きていた人も
今朝は もう死者の仲間入りをしてしまってる
魂は何処へ散らばってしまったのか
枯れ切った形ばかりを そこに残して
動転した子供は 在りし日の父親を思って泣き
良き友は 自分の身体を撫でながら 泣き叫ぶことだろう
人生の帳尻があっていたかどうか それはわからない
だから 自分の生き方が正しかったかどうか それもまたわからない
長い長い時が過ぎた後で
誰かが 名誉と恥辱を拾い上げ 評価してくれるかもしれないが
ただ 恨めしく思うのは この世にある間に
得心するまで酒を飲む事が出来なかった事だ

114 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/20(日) 10:01:01 ID:mr87xibz
おはようございますよ
梅雨明け宣言と同時に、一気にセミが出て来て賑やかになり、朝寝してらんなくなりましたですよ
夏ですねえ ι(´Д`υ)アツィー

で、夏と言えばGも蚊も増えやがるのですが、そのうちの蚊を取り上げたこんな詩がありましたよ

  『蚊』  by黄中堅

斗室 何(いず)くより来る 豹脚の蚊ぞ
殷として 雷鼓の如く 聚(あつ)まること雲の如し
多なし 一点 英雄の血
閑(かん)に 衰年(すいねん)に到りて
君に付する事 忍びんや

115 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/20(日) 10:01:53 ID:mr87xibz
なーんか難しそうですが、訳してみればこーんな風になりましたです

狭苦しい部屋に 何処かから 豹柄の脚をした蚊がやって来た
雷が ゴロゴロと轟きながら 近付いて来るように
遠くから 雲が どんどん押し寄せてくるように 集まって来る
あのなあ そんなに寄って来ても
たった一人のこの英雄の血は ほんのちょびーっとしかないんだよ
もう よぼよぼの爺さんになってしまったから
おまえさんらにやるような 余分は全然ないんだよ

116 :紫雪:2008/07/21(月) 17:44:20 ID:nbGs+c2u
こんばんは
蝉も蚊も、季節らしくていいですね。休日にビール飲みながら、ぼーっと
、景色を眺めていると、白氏の気分も分かるよう
な気がします。


風竹 清韻を散じ
煙槐 緑姿を凝らす
日高くして人吏去り
閑坐して茅茨に在り
葛衣 時暑を禦ぎ
蔬飯 朝飢を療(いや)す
此れを持して聊か自ら足る
心力 営為少なし
亭上 独吟罷む
眼前 無事の時
数峰 太白の雪
一巻 陶潜の詩
人心各おの自ら是とす
我が是 良(まこと)に茲に在り
廻って謝す 名を争う客
甘んじて君の嗤う所に従(まか)す

官舎小亭閑望 白楽天

※閑は門中に月につくる

117 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/24(木) 00:45:39 ID:G9vDN8eT
真夜中に、こんばんはですよ

パソコンが不調になったので、少し折檻してやろうと思ったら、その気配を察したのか、いきなり直りました
何処かにコビトさんが隠れてて、こっちの様子を窺っていたのかも知れません
侮れないヤツです

118 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/24(木) 00:50:49 ID:G9vDN8eT
>>116
時間を効率よく使う生活と、時間に縛られない生活と
人はずっとその両方を追い求めて来たのでしょうね

風に揺れ 触れ合う竹が 涼しげな音を立てている
生い茂った槐は 堂々とした姿を見せている
まだ日は高いが 役人は何処かへ行ってしまったから
茅葺屋根の粗末な小屋で のんびり座ってる事にしよう
葛の衣は 季節の暑さを禦(ふせ)ぎ
ご飯と漬け物が 朝の空腹を満たしてくれる
これだけあれば 何にも不足に思う事はない
世間体を構うような そんな気持ちもない
あずまやで 独り詩歌を口ずさむばかり
目の前を 穏やかな時間が過ぎて行く
うち続く峰々は 清らかな白い雪で覆われ
さながら 陶潜の詩の一遍を見るようだ
人には それぞれ物差しがある
私は ここで静かに暮らすことが 一番の望みだ
名誉を競い そちらへ私を誘ってくれる人々に お詫びしよう
そして 幾らでも好きなだけ 嗤(わら)ってくれたまえ

119 :紫雪:2008/07/25(金) 22:29:43 ID:ufUdAxiM
こんばんは
こびと恐るべしw
昨年の今頃、飼い猫が急病で死にました。歴代の中でも、最もかわいいキ
ジ虎でしたが、去るもの日々に疎しで、早いものです。
いつの世も、飼い主の情は変わりませんね。猫お嫌でなければいいのです
が。


五白の猫を有してより
鼠は我が書を侵さず
今朝 五白死す
祭って飯と魚とを与う
之れを中河に送って
爾を呪するは爾を疎かにするに非ず
昔 爾は一鼠を噛み
銜え鳴いて庭除を遶れり
衆鼠をして驚かしめんと欲し
意は将に我が廬を清めんとするなり
一たび舟に登ってより来(このかた)
舟中 屋を同じうして居る
きゅう糧 甚だ薄しと雖も
漏窃の余を食うことを免る
此れ実に爾の勤むる有ればなり
勤むる有ること鶏猪に勝る
世人は駆駕を重んじ
馬驢に如かずと謂う
已んぬる矣 復た論ずる莫らん
爾の為に聊か欷歔せん

祭猫 梅尭臣

きゅうは米臭

120 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/26(土) 09:29:42 ID:dNfKfcI4
おはようございますよ
既に人・機ともに煮えて、上の方に陽炎が揺らいでおりますよ

>>119
猫さんは好きですよ、ご安心下さい

ペットと言えば何やら軽く聞こえますが、実際には家族の一員です
私は、5年前に死んだインコの事を思うと未だに泣いてしまいますよ
15年間、人の手の上で餌を啄み、水浴びをし、しゃべり、眠った子ですから、次の子を飼ってはいますが
まだ忘れられないのです
未練ですねえ

121 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/26(土) 09:31:39 ID:dNfKfcI4
それでは、拙訳をw

五白のサイコロ模様の猫を飼い始めてから
ネズミが私の書物を台無しにする事がなくなった
今朝 その『五白』が死んでしまった
人と同じように 祭壇を組み 飯と魚を供える──

三途の川へおまえを送り 経を誦むのは
もうおまえが要らなくなったからではないのだよ
昔 おまえは一匹ネズミを捕り
銜えたまま 器用に鳴きながら 庭中を走り回った事があったなあ
あれは 他のネズミ共を脅かし 怖がらせて
私の書斎から 奴等を追っ払おうと思ったんだろう?
いつだったか 舟に乗った時も 家と同じようにしてたっけ
ちょっぴりしかない非常食だったけど
ネズミの喰い残しを食わなきゃならない羽目に成らずに済んだのは
おまえが一生懸命頑張ってくれたお陰だった
ニワトリやブタなんかより おまえの方がずーっと役に立ってたよ
世間の人は 立派な車に乗る事が素晴らしいと思ってるから
猫なんか ウマやロバの足下にも及ばない なんて言うけど
バカじゃないか そんなもの てんで話しにならないさ
私は おまえを思って 涙が止まらないよ

122 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:49:39 ID:9F8lx9OY
こんばんはですよ
よーやく日暮れとなったです
あー、ぎょうもあぢがっだぁ…れすよ

風呂上がりの一杯は堪えられませんねえ♪
キンキンに冷えたジンを一口キュッと飲んでから、チェイサー代わりにビールをクイっ!
あー、こんな事が出来るのも家族の前だけです
でね、家族は何処にいても家族なのですが、みんなが穏やかに暮らせる所が家だと思うのですよ
杜甫さんもこんな優しい詩を書いてます

123 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:50:07 ID:9F8lx9OY
  『卜居』  by杜甫

浣花(かんか)渓水(けいすい) 水の西頭(せいとう)
主人 為(ため)に卜(ぼく)す 林塘(りんとう)の幽なるを
己(すで)に知る 郭(かく)を出て 塵事(じんじ)少なきを
更に 澄江(ちょうこう)の 客愁(かくしゅう)を銷(け)す有り
無数の蜻蜒(せいてい) 斉(ひと)しく上下し
一双(いっそう)のケイセキ 対して沈浮(ちんふ)す
東行万里 興に乗ずるに堪えたり
須(すべか)らく 山陰に向かって 小舟に入るべし


*ケイは溪+鳥、セキは勅+鳥 と書きます

124 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:51:22 ID:9F8lx9OY
浣花の渓(たに)から続く 清らかな川の西岸の辺に
風水の良い場所を占い 中でも林や堤に近い 静かな土地を求めた
郊外だから 忙しなさも埃っぽさも 殆ど無いし
何より 澄み切った水が 異郷の地にいる愁いを洗い流してくれる
沢山のトンボが群れて 上がったり下がったりしているし
一対のオシドリが 後になり 先になりしながら 仲良く並んで浮いている
どんどん東へ分け入っても まだまだ心弾む景色が広がっている事だろう
さあ それでは山裾の方へ 小舟に乗って出掛けてみようか

125 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:55:40 ID:9F8lx9OY
で、不思議なのですがこの『卜居』、何故だか「塵事(じんじ)少なきを」の後に杜甫さんの別の詩
『客至』がくっついて紹介されてるのが多いんですよ
(;`ー´)ゝ”ドシテカシラ?と思うのですが

せっかくなんで、そっちも載せておきますね

126 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:56:05 ID:9F8lx9OY
  『客至』  by杜甫

舎南(しゃなん) 舎北(しゃほく) 皆 春水(しゅんすい)
但だ見る 群鴎(ぐんおう)の日々に来たるを
花径 曾(かつ)て 客に縁(よ)って掃(はら)わず
蓬門(ほうもん) 今 始めて君が為に開く
盤ソン 市 遠くして 兼味(けんみ)無く
樽酒 家 貧にして只だ旧バイあり
肯(あえ)て隣翁と相対して飲まんや
籬(まがき)を隔て 呼び取りて 余杯を尽さしめん

*ソン:タ+食、もしくはン+食です
*バイ:酉+倍−イ

127 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:56:47 ID:9F8lx9OY
家の南側も北側も もう すっかり春の気配
なんとなく カモメの群も 日に日に数が増えている
客も来なかったから 花の小径も 長らく放ったらかしだったけど
あなたが訪ねて来てくれたので 今日は粗末な門を初めて開いたよ
皿に盛った料理は 市場が遠いから 品数が少ないし
樽のお酒も うちは貧乏だから 古い濁り酒しかないけれど
良かったら 隣の爺さんも一緒に 一杯やらないかい?
垣根越しに声を掛け 皆でありったけ飲もうじゃないか

128 :名無氏物語:2008/07/29(火) 02:58:18 ID:6PbcXP3E
ダメだ・・・もう我慢の限界・・・なにこの糞スレ・・・・

もうね、金融工学を学んでる自分からすると馬鹿馬鹿しくて観てられないのね・・・
高卒とか文系の人は楽しめるかも知れないけど、自分は無理っすわ・・・

っつーことで落ちるわw あとは高卒&文系の諸君で楽しんでくれやノシ


129 :名無氏物語:2008/07/29(火) 08:16:02 ID:RfNA6M15
>>128
いくら古文漢文板だからって、そんなカビの生えたコピペ持ってくるなよw
ほら、これやるよ(・o・)つ【しゅうちしん】

130 :紫雪:2008/07/29(火) 18:48:18 ID:FeYIVBjx
こんばんは
『祭猫』の訳、泣けました。しかし、ビールでジンを流し込むとは、ルビ
ーさんも相当イケる口ですねw
あっさり水墨画のような詩を選んでみました。


山僧 棊に対して坐す
局上 竹陰清し
竹に映じて人の見る無し
時に聞く 子を下す声

池上 二絶(其一) 白楽天

131 :名無氏物語:2008/07/30(水) 11:42:02 ID:pfFhKm17
g p shn h z
chng chn c m shn
gn sh h jn l
hn b n jng xn
fng h ln sn y
j sh d wn jn
b t s gng dn
hn y b shng zn

132 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/30(水) 22:56:36 ID:mlqANNXZ
こんばんはですよ
>>130
>『祭猫』の訳、泣けました。
紫雪さんにそう言って頂けると、大変嬉しいですよ
>ルビ ーさんも相当イケる口ですねw
いえいえ、ほんのちょっと嗜む程度です
ふふふ

では、訳に参りましょうかw

山のお寺の坊様に 碁を一局 お手合わせ願う
盤上を過ぎた風に 竹がさわさわ 鳴っている
観衆は誰もなく 無数の竹が見守るばかり
その静寂を破るのは 時折打たれる 石の音


しかし、しかし、しかし、ですね
大疑問が一つあるのですよ
この人達、ヤブ蚊は平気なのでしょうか?
蚊遣を焚けば、なんだか清冽な景色が霞みそうですしねえ……
下男どもが、二人から見えない辺りで、必死で蚊を捕ってるんでしょうか?
謎です、はい。

133 :紫雪:2008/07/31(木) 00:37:57 ID:a691niTV
>>132
そこで例の黄中堅『蚊』の出番でしょうかw
どうしてたんでしょうね?坊主や道士なら悟り澄ましてもいられるでしょ
うが、後宮の雪膚花貌にプチっと虫刺され、なんて艶消しですよねw

134 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/02(土) 23:12:27 ID:otWSQX1G
こんばんはですよ

>後宮の雪膚花貌にプチっと虫刺され、なんて艶消しですよねw
しかし、蚊は相手を選んで避けてはくれませんからねえ
後宮の佳人達もやはり被害を被っていたと思いますが、一体、どうしていたのでしょうか?
私など、小さい頃は蚊に刺された所に爪で模様を付けていましたが (^ ^;)ゞ
やはり、我慢していたんでしょうかねえ

我慢と言えば、我慢しているように見えない所まで行くと、それは尊敬に変わりますね
『碧厳録』に収められた例の有名な言葉の、元の詩を見つけました

135 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/02(土) 23:13:09 ID:otWSQX1G
  『夏日題悟空上人院』  by杜荀鶴

三伏(さんぷく) 門を閉ざし 一衲(いちのう)を披(き)る
兼ねて 松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)う無し
安禅(あんぜん)は 必ずしも山水を須(もち)いず
心頭を滅却すれば 火も亦(ま)た涼(すず)し


陽気の盛んな三伏の頃でも 戸を閉め切り 僧衣を着ておられる
部屋や廊下が 松や竹の日陰になって涼しいと言う訳ではないのに
安らかな禅定の境地に至るには 必ずしも山水を必要としないのだ
感じたままにざわつく心を滅ぼせば 火でさえも涼しいと思えるようだ

136 :紫雪:2008/08/03(日) 15:01:44 ID:fbq683jb
>>135
相変わらず蒸し暑いですね〜。
煩悩の塊みたいな自分には、一生縁の無い境地ですw
シャワーにビールに昼寝が極楽ですね。

白羽扇を揺がすも嬾く
裸袒す 青林の中
巾を脱して 石壁に挂け
頂を露わして 松風に灑がしむ

夏日山中 李白

137 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/03(日) 20:24:05 ID:lWyd3+Ne
>>136
この世は、煩悩だらけの衆生で溢れているから、面白いんじゃありませんか?
聖人に極楽は当たり前
でも、煩なる衆生には、一寸した極楽が有り難いと思えるのですよ
してみると、聖人より衆生の方が、人生のあちこちで折に触れ感謝している、実に素ン晴らしい
人々だと思うのですが

それにしても、李白と言う人は本当に凄い人だと思いますね
自分の時々の気持ちを大胆に、しかもさらりと言ってのけられる
気持ちを素直に言える人は沢山いますが、その言葉が詩と言う形式のちゃんとした約束に
叶っている
これは、本当の本当に、とぉーーーっても物凄い事だと思いますよ

138 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/03(日) 20:25:53 ID:lWyd3+Ne
んでは、迷訳行ってみましょうかw

白い羽根団扇で お上品に扇いでいるのも面倒くさい
こんな時は潔く 諸肌脱ぎでいいじゃないか
場所も折良く 青々とした林の中だ
頭巾なんか取っ払って そこらの岩に引っ掛けとこう
頭の天辺 鬱陶しいのを おっ放りだして
松林の中を抜けてくる 涼しい風に嬲らせておこう

139 :名無氏物語:2008/08/03(日) 23:38:51 ID:clPya99j
谷神は死せず、これを玄牝という

高校2年生の時にこの一文を習ったけど
直訳でサラッと次の漢文に行ったので意味がわからず今28才に至ります
何か比喩、暗喩的なものを感じずっと気になってるのですが
どなたかご教授願えませんか


140 :名無氏物語:2008/08/04(月) 01:34:06 ID:FVVreuZp
>>139
老子・荘子
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1052414110/81

ここできいてみたら?

141 :名無氏物語:2008/08/04(月) 22:37:58 ID:ZUI3mrSx
>>140
thxです。

142 :名無氏物語:2008/08/05(火) 15:56:52 ID:m3FvIaym
大作先生 敬贈 国家主席胡錦濤閣下
 國富邦和日日新 家家充裕感恩深
 主施仁政行王道 席不暇温為人民
平仄ばっちりあってます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080508/plc0805082204018-n1.htm

143 :名無氏物語:2008/08/06(水) 08:34:45 ID:GtmCshGA
明月 幾時より有る
酒を把りて 天に問う
知らず 天上の宮闕は
今夕 是れ何れの年なるかを
我 風に乗りて帰去せんと欲すれど
又た恐る 瓊樓玉宇
高き処 寒さに勝てず
起舞すれば 清影したがい
何ぞ似ん 人間に在るに


朱閣に轉じ 綺戸に低くして
照らされ 眠ること無し
應に 恨み有るべからざるも
何事ぞ とこしえに 別かるる時は円かなる
人に悲歓離合有り
月に陰晴円缺有り
此の事 古えより全うすること難し
但だ願わくは 人長久にして
千里 嬋娟を共にせんことを

蘇軾 水調歌頭

144 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:16:03 ID:AAiWJQaS
こんばんはですよ

>>139>>141
お役に立てなくて、申し訳ねーですよ

>>140
上の人を誘導して頂いて、どうもありがとうございます

>>143
ああ、ありがとうございます
李白にふいんきの似た、イイ感じの詩ですね
では、早速いぢらせて頂きますよ
ふふふのふ♪

145 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:18:56 ID:AAiWJQaS
美しい月は いったい 何時からあるんだろう
酒杯を片手に 紺碧の天に問うてみる
天上の宮殿では この夕べは どんな星巡りになっているんだろう
仙人が言う
私は 風に乗り 月世界へ帰りたいと思うのだが
宝石のように きらびやかな楼閣が 建ち並んでいるのを恐れ
また その場の冷たさをも 恐れているのだよ
(まるで この世のと同じような 権勢の有様を 気術なく思っているのだよ)
湧き上がる思いに 堪え切れず 遂に起って 舞い出せば
密やかに 影は 我が身に添って 形を示す
してみれば 月世界も人世界も 互いが互いの影なのだなあ

146 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:19:54 ID:AAiWJQaS
素晴らしい楼閣の上を 高く 横切って行く月
しかし 月光は 低い位置にある この飾り窓にすら差し込み
その明るさに 眠ることが出来ない
月に恨まれるような 覚えは全くないのだが
どうして何時も 別れの時には
全ての事が 真円のように 揃ってしまうのだろう
人には 悲しみと歓び 別れと出会いがあり
月には 隠れたり現われたり 円くなったり缺けたりする時がある
これらのように 昔から 物事は 人の思い通りには行かない
ただ 願うのは あの人が 建康で長生きして欲しいことと
遠く 遥かに隔たっていても この美しい月を 一緒に 眺めていてくれること
それだけ

147 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:46:26 ID:rk0bEtOZ
こんにちはですよ

さてさて、お盆なのですよ
お墓参りと言うのも暑くて、こっちがあっちへ行ってしまいそうになるのですが…
しかし、考えれば、麻殻を焚けばあっちの人はそれぞれ家へやって来る訳で、その間に
お墓参りしたとて、先方はハテお留守なのではないかしらん?などと思うのですよ

まあ、夏だから、墓石に水浴びさせたげようと言う思いやりかもしれませんが

148 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:48:49 ID:rk0bEtOZ
詩経の中で、ちょっと感じイイのを見つけました
タイトルがよくわからないので、適当に仮題つけときますね

  『庭燎(ていりょう)』

夜は如何 夜は未だ央(つ)きず 庭燎の光
君子至る 鸞聲(らんせい)将々(そうそう)たり

夜は如何 夜は晨(あした)に郷(む)かえり 庭燎 輝き有り
君子至る ここに其の旗を観る

149 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:49:50 ID:rk0bEtOZ
訳ざますw

まだ夜だろうか
そう 夜明けには早いようだ
幾つもの篝火が 庭を明るく照らしている
公子達のお出ましだ
凛々と鈴の音を響かせながら 次々馬車がやって来る

まだ夜だろうか
そろそろ 空が白み始めた
篝火は熾になり 最後の輝きを放っている
公子達のお出ましだ
氏族の旗を誇り高く掲げ しずしず進む 美しい行列を観る

150 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:12:16 ID:dqsuRkzz
こんにちはですよー
あぅあぅ

暑ぃー…んですが、お盆に入った辺りからセミの声が少なくなりました
台風なんぞも、許可無く勝手に接近してやがります
ごるぁっ!私はまだ海に行ってねーのですよ、もちっと遠慮しやがれ!です

そうそう
全然話が変わりますが、出雲大社が60年に一度の御遷宮だったとか
祭は何処にでもありますが、御遷宮のように、物事を繰り返しながらもハッキリ改まる祭と
言うのは少ないのではないでしょうかねえ

それに因んでと言う訳ではねーですが、また、詩経から祭の詩を見つけました
これも題名がわからねーので適当です

151 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:13:15 ID:dqsuRkzz
  『采菽(さいしゅく)』

菽を采(と)り 菽を采る これを筐(はこ)にし これを筥(はこ)にす
君子 来朝す 何をかこれに錫予(しよ)せん
これに予(あた)える無しと雖(いえど)も 路車乗馬を
また 何をかこれに予えん 玄コン 及び 黼(ほ)

これ柞(さく)の枝 その葉 蓬々たり
樂(たの)しき君子 天子の邦を殿(おさ)む
樂(たの)しき君子 萬bフ同(あつ)まる攸(ところ)
平々(べんべん)たる左右 また是れを率從す

コン:鍋蓋の下に公、その下に衣と書きます

152 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:16:25 ID:dqsuRkzz
(訳)束ですよん

あっちの豆を採り こっちの豆を採る
それらを 四角い籠や 丸い籠に盛り 携えて 公子達が参内する
労(ねぎら)いに 何を与えよう
何は無くとも まず 儀礼用の車と 四頭の馬を
それから何を与えよう
真っ黒な礼服と 縫い取りのある膝掛けを


神に捧げるトチの枝には 葉が沢山 青々と茂っている
幸いかな 目出度きかな
祭礼の場には「楽しき君子」達が集う
天子から 邦土を任され 治める 貴族達
「楽しき君子」達よ 全ての福が 御身らに集まらん事を
天子は 言祝ぎを 穏やかで物静かな家臣達に贈り 彼らを統べる

153 :名無氏物語:2008/08/17(日) 15:59:17 ID:a1m6bJCZ
「柞」と「栃」って同じものなんですか???

154 :紫雪:2008/08/17(日) 16:11:45 ID:RnS7Jeai
こんにちは
東京は雨で涼しく、久々に過ごし易いですよ。このまま秋に・・・などと
考えておりますがw
李賀の詩はわかりにくいのが多いのですが、夜中の墓場を詠ったものがあ
ったので、貼ります。

南山 何ぞ其れ悲しき
鬼雨 空草に灑ぐ
長安 夜半の秋
風前 幾人か老ゆ
低迷す 黄昏の逕
じょうじょうたり 青櫟の道
月 午にして 樹に影なく
一山 唯だ白暁
漆炬 新人を迎え
幽壙 蛍 擾擾たり

感諷 李賀

じょうじょう=島の山部分が衣。たおやかというよりざわざわの擬音らし
い。


155 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 20:26:01 ID:dqsuRkzz
こんばんはですよ

>>153
辞書を引けば、「柞」はクヌギやナラの類と説明されていると思いますが、今回は
訳すに当たり、白川静先生のお説を参考にして「トチ」としました

>>154
あああ、秋になるのはもう少し待って頂きてーですよw
でも、早々と、空には秋の雲があったりするのですが

李賀さんの詩、なんて言うか、ゲゲゲの鬼太郎っぽいですねえ
今度から、ウウウの李賀さんとでもお呼びしましょうか?
拙訳ではこ〜んな風になってしまいましたが

156 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 20:26:26 ID:dqsuRkzz
南山之寿とは なんと虚しい言葉なのか
陰鬱な雨が 枯れ果てた草木の上に 虚しく降りそぼつ
長安は真夜中 それでなくても淋しい秋
風前の灯火と言うけれど 我々は既に年寄り
行き先は漠然と消えている まるで黄昏時の小径のように
不安を煽るように ざわざわ揺れる クヌギ林の間を抜ける
月は中天に懸っている頃だが 厚い雲に覆われて
樹々の影も 何もかも 闇の中
目の前に うすぼんやりと見えるのは 弔いの山
殯家の松明が爆ぜ 新たな死人を歓迎し
蛍のような 鬼火が 幾つも墓場を飛び交っている

157 :名無氏物語:2008/08/17(日) 22:48:54 ID:QeKenSfJ
「連投規制45秒」なのに・・・25秒間隔で連投できてるのは何故???

158 :紫雪:2008/08/17(日) 23:12:36 ID:RnS7Jeai
>>155
>ウウウの李賀

なんかビビビのねずみ男みたいですねwしかし陰気な詩ですねえ、貼っと
いて何ですが。

159 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:10:53 ID:9ifFcYF1
おはようございますよ

>>157
さて、どうしてなんでしょうね?
でも、45秒って本当ですか?
最初の方でやりました『帰去来』も、結構、連投してたと思うのですが

>>158
李賀さんのファンの皆さんが心の広い方々で良かったですよ
しかし、詩人と言うのは、どんな物でも美しくしてしまう所が凄いですね

さてさて、昨日から処暑に入りましたが、涼しくなったと言うより肌寒いですよ
ジンにレモンたっぷり入れて飲む事にしますよ
ベランダに椅子持ち出せば、気分は↓こんな感じにw

160 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:11:40 ID:9ifFcYF1
  『咸陽城東樓』  by許渾  ????

一たび 高城に上れば 万里愁い
蒹葭(けんか) 楊柳 汀洲に似る
溪雲 初めて起こり 日は閣に 沈み
山雨 来たらんと欲して 風 樓に満つ
鳥 緑蕪(りょくぶ)に下る 秦苑の暮
蝉 黄葉に鳴く 漢宮の秋
行人 問う莫(なか)れ 当年の事を
故国 東来 渭水 流る

161 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:12:22 ID:9ifFcYF1
お訳そくw

気が向いて 高楼から 辺りを遠く見晴らせば
思いも止めどなく広がり 訳もなく 胸が締め付けられる
ヨシやアシが茫々と伸び 楊柳が風に吹かれている様は
まるで 何処ぞの川辺のようだ
谷間から 今 雲が湧き起こり始めているが
太陽は はや 城郭の向こうに沈もうと言う そんな時なのに
山では もうじき 雨が降り出すのだろう
兆しの風が この楼閣にも 吹き寄せている
鳥は 青々とした草の間で 遊んでいる
かつて ここが秦の都であった時と 同じように
セミが 紅葉している木々に止まって 鳴いている
漢の宮跡に また廻り来る 秋を告げるように
旅人よ 昔の事に触れないで欲しい
この国で 今も昔も変わらぬものは
渭水の流れ ただそれだけなのだから

162 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:18:41 ID:9ifFcYF1
( ̄▽ ̄)凸 余談になりますけれど、この詩の中の

  山雨 来たらんと欲して 風 樓に満つ (山雨欲来風満樓)

この言葉は、後世、「事変の前兆や予兆が現れる」とか「一触即発の状態」とか、
あるいは「満を持している」などと言う意味に使われるようになりました

163 :名無氏物語:2008/08/24(日) 13:55:33 ID:8weoKo8s
>>159
連投規制が45秒になったのはココ一週間くらいですよ・・・

164 :名無氏物語:2008/08/25(月) 00:24:13 ID:TFHPkffE
>>162
へぇ・・・そうなんだぁ・・・

165 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:42:51 ID:MVSllxS9
こんばんはですよ

>>163
全然知りませんでしたよ
いや、その前に、全く気にしてませんでした

さてさて、朝夕にコオロギが鳴く今頃になって、漸く夏休みがもらえましたよ
海辺で貝殻でも拾って、流木燃やして、お酒でも飲みましょうか
でも、そのような浪漫的な事を致しますと、ほとんど必ず西瓜、ではなく誰何されるのですよ
そんなに怪しいのでしょうか?

166 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:45:16 ID:MVSllxS9
お酒は一人で飲むのも良いですが、親友と飲むのも良いものですよ
と言う訳で、今夜は李白さん

  『友人会宿』  by李白

滌蕩(てきとう)す 千古の愁い
留連(りゅうれん)す 百壺の飲
良宵(りょうしょう) 宜しく清らかに談ずべし
皓月 未だ寝(いぬ)る能(あた)わず
酔い来たって 空山(くうざん)に臥せば
天地 即ち 衾枕(きんちん)なり

167 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:49:06 ID:MVSllxS9
ちょっと軽めに、こんなもんでw


さあ どーっと一気に流しちまおうぜ
どうしようもない くっだらねえストレスなんかさあ
腹据えて 腰据えて ずらーっと並んだ百壺の酒
俺とおまえで 全部飲もうや
なんてステキないい夜なんだw
こんな日は 夢や願いや大切な事 じっくりしみじみ話すのがいい
お月様が きらきら輝いてるな きれいだな
まだまだ 寝るにゃ早過ぎるって
でも ほわんとして ふーっとなったら仕方がない
魂抜けて 身体はごろん
空が布団で 地面が枕さ

168 :名無氏物語:2008/08/29(金) 18:29:16 ID:7MsnCZsb
ルビーキモい

169 :紫雪:2008/08/30(土) 23:22:46 ID:7OKwVLVY
こんばんは
李白はやはりいいですね。ルビーさんの訳も時候に対して清々してぴったり。こう湿気っぽいと、
黴も湧こうというものですw
罹災の方々には憚られますが、雨もこう続くと、白氏の気持ちもわかりますね。

翳翳として月を踰えて陰り
沈沈として日を連ねて雨ふる
簾を開いて天色を望めば
黄雲 暗くして土の如し
行潦 我がかきを毀ち
疾風 我が宇を壊る
蓬莠 庭院に生じ
泥塗 場圃を失う
村深くして賓客を絶ち
窗晦くして儔侶無し
尽日 牀を下らず
跳蛙 時に戸に入る
門を出づるも往く所無く
室に入りて還た独処す
酒を以て自ら娯まずば
塊然として誰とか語らん

效陶潜体詩 其二 白楽天

かき=土庸

170 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/03(水) 22:21:34 ID:QBVAam9i
こんばんはですよ
サンマ・バーケイションより無事戻りましたです、ハイ†

秋は長雨
それは昔ながらですから、まあ仕方ないとして、台風でもないのにこの雨の強さは
とても異常だと思えますね
早く日本の秋に戻って欲しいですよ
人の為ばかりでなく、いろんな生き物達の為にも
そう思います

>>169
紫雪さん、この詩はやはり、台風の後の情景をうたったものなのでしょうか?
土塀が崩れて 屋根が飛ぶ
しかし、無事だった部屋で酒でも飲もうと思う
こんな事を考えられるから、人は強いのでしょうかねえ

さあ、それでは訳に参りましょうか

171 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/03(水) 22:24:56 ID:QBVAam9i
薄暗く 月さえ遮って 雲が天に広がり
ただ静かに 幾日も 幾日も 雨が降り続く
簾を上げ 空の様子を窺えば
天と地と どちらがどちらか分からぬような 黄土色をしている
やがて 地を走る雨水が 我が家の土塀を ぐずぐずと崩し始め
空を奔るつむじ風が 我が家の屋根を飛ばし 壁を倒してしまった
庭も 建物も 茫々とヨモギやハグサが生い茂り
田も畑も どこもかしこも 一面のぬかるみとなった
村は活気を失い 訪れる人すら絶えて無くなり
どの家々の窓辺も暗く 楽しく語り合う友人達の姿はない
一日中 気が滅入り 寝床に伏せっていると
人家と知らずに カエルが跳び撥ねながらやって来る
気晴らしにと 門から出ても 出掛けられる先が無い
仕方なく 部屋に戻って またぽつねんと独りきり
酒でも飲み 自分で楽しくやらないと
徒然なるままに 孤独
そんな話をする相手は 何処にも居はしないのだから

172 :紫雪:2008/09/03(水) 23:20:59 ID:RW/SJA6n
>>170
おかえりなさい
そうですね、こちらで言えば野分か二百十日というところかとw

サマー・バケイションいいですね。南の島を連想しますね。雲は雲でもこ
んな感じの。


空は深閑として
照り白む夏の太陽
のがれ出よう
雲の湧く南の果てに
翳ある国に
こころの旅に

立ちのぼる南の果てに雲はあれど照る日くまなき頃の大空

173 :名無氏物語:2008/09/04(木) 00:35:33 ID:d1nN0ljf
皆様にご教示願いたい漢詩があります。

明の朱同の「題画」という詩なのですが、

紫陌紅塵没馬頭
人来人去幾時休
誰家有酒身無事
長対青山不下楼

はじめの「没馬頭」がよく分かりません。

何卒よろしくお願い致します。

174 :名無氏物語:2008/09/04(木) 01:05:24 ID:tLhcXJfk
ココは宿題丸投げ所では無いぞw

175 :名無氏物語:2008/09/04(木) 14:08:30 ID:ZRDFqHoe
>>173
マルチ小僧、死ね! 

176 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:13:38 ID:b0b1zuMj
こんばんはですよ

>>172
あらためまして、ただいまなのですよ
夏の雲は元気がいいですね、青い青い空の中にまっしろなフワフワがぐんぐん成長して
遊びに夢中な子供を見るようです

もう一つ美しいのが海に掛かった虹
端がきちんと海に着いているところなど、ものすごく不思議な色になるので、本当に胸が
ドキドキしてしまいます
なんと美しい物がこの世にあるのでしょうね

>>174
まあまあ (^^;)ゞ

>>175
「SINE!」はよくねーですよ
少なくとも、ここでは「あっちいけ」程度にお願いできねーでしょうか?

177 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:23:43 ID:b0b1zuMj
>>173
ここはスレ主が漢詩を勝手にイジクルと言う、とんでもねー所ですので、普通の質問は
質問スレでした方が正解ですよ
で、その際、あっちこっちへ質問を貼り付けると、マルチ・ポストになってしまって、答えが
もらえねーのが当たり前なので、注意しないといけませんよ
もし、何処かで質問したけど答えが返って来ねーので、他で聞いてみようって思うんなら、
先にした所と、新しくする所へその旨を少し書き添えると、マルチではないので答えてもら
えますから

178 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:41:28 ID:b0b1zuMj
んー、ちょっとお節介しますが、>>173の詩とよく似たのがあるのですよ

  『楼上觀山』  by戴石屏

九陌の黄塵 馬頭を没す
人は来たり 人は去り 幾時にか休せん
誰が家ぞ 酒有りて 身 事無く
長く青山に対し 楼を下らず

縦横に走る街路は黄塵に覆われ、軍馬の姿すら隠してしまう と言うのですね

で、お尋ねの分は
市街は赤い花吹雪に覆われて、『馬頭を没す』となっています

これで何となく掴めるのではありますまいか、と思うのですけれど
しかし、私の訳はデタラメですから、ちゃんと辞書引いた方が良いですよ

179 :173:2008/09/05(金) 20:38:59 ID:cM8N7P/c
皆さんに不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。

>>178
本当にありがとうございます。大変助かりました。
なるほど、そういうニュアンスで訳せばいいわけですね。
「紅塵」は、ふつう漢詩だと「世俗のわずらわしい出来事」
と解することが多いと思うのですが、ここでは単に「高く舞い上がった塵埃」
と見たほうが良いのでしょうか。

ご迷惑でなければ御教示下さい。

180 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/05(金) 22:13:44 ID:SLz8RMUW
こんばんはですよ

>>179
そんなに恐縮しねーでも大丈夫ですよ
気楽に行きましょう
ここは遊び場ですから、楽しくやんないとw

>ご迷惑でなければ御教示下さい。
いえいえ、迷惑だなんてとんでもない
ただ、私のはマジでデタラメですから、そんな考え方もあると言う参考程度に
留めておいてほしいですよ(^^;)ゞ

181 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/05(金) 22:14:11 ID:SLz8RMUW
紅塵の意味の前に、その後の情景をあなたはどんな風に考えてますか?
詩と言うのは、言葉で情景を表わしたもの、ワン・ショットやワン・シーンが言葉に
なったものだと私は思うのですよ

大通りは人でごった返して、人は忙しく行き交い、そこから抜きん出ている馬の
頭すらかすんでしまっている
誰の家かは知らないが、酒の用意は出来ているのに人の姿はない
山の景色をじーっと飽かずに眺め続け、いつまでも高殿から降りずにいる

どうして、大通りはごった返しているんでしょう?
どうして、酒の席に人はいないのでしょう?
どうして、ビルから山を飽かずに眺めてるんでしょう?

私はそれを季節の所為だと取りました
花見に人が浮かれ、繰り出しているからなのだと
だから、紅塵を花吹雪に見立てた訳です
でも、そうでない考え方、例えばそれを出兵時の様子と取れば、紅塵の意味が
全くもって変わって来ますね

あなたはこの詩をどんな場面だと思われますか?
それで言葉が決まると思うのですよ

182 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/09(火) 21:18:45 ID:LVfsK96N
こんばんはですよ

今日は重陽の節句ですね
半月を眺めながら、みなさんと一緒に一杯やりましょうか?
満月ならなお良かったのですが、それはこの14日
かの有名な銭塘江では大逆流が見られるとか
思うだけでも楽しいですよ♪

この重陽の節句を詠んだ詩も楽しいものが多いのですが、中には次のようなものもあるのです

183 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/09(火) 21:20:39 ID:LVfsK96N
  『九日作』  by王縉

辺地を将(もっ)て 京都(けいと)に比(くら)ぶる莫(な)かれ
八月 厳しき霜に 草 已(すで)に枯る
今日 高きに登れば 樽酒(そんしゅ)の裏(うち)
知らず 能(よ)く菊花の有るや無しや

(訳)
異国間近な辺境では 何もかもが都とは違っていて
8月ともなれば 寒さ厳しく 霜も降り 辺りの草はすっかり枯れている
今日は 高い処で 菊の酒を飲む日なのに
まだ 菊の花が残っているかどうかも わからない


※作者の王縉は、王維の弟です

184 :紫雪:2008/09/10(水) 00:48:51 ID:PEPxIjpS
こんばんは
成る程、白露も過ぎて重陽の節句ですか。時も知らず呑んだくれての帰り
道、見上げれば半月が綺麗ですねえ。


戍鼓 人行断え
辺秋 一雁の声
露は今夜より白く
月は是れ故郷も明らかならん
弟有れども皆分散し
家の死生を問う無し
書を寄すれども長く達せず
況や乃ち未だ兵を休めざるをや

月夜憶舎弟 杜甫

185 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/10(水) 21:54:49 ID:SmpRW90x
こんばんはですよ
私め、今宵は九月十日に浸っております
ふふふのふ♪

>>184
戦ほど虚しいものは有りませんね
命の有無・形の有無に関わらず、ただその場の全てを破壊するのみですから
その合間に垣間見た自然は、より一層の雄弁さを以て人の胸を打つのでしょう

さてさて、早速ですが訳してみましょうか
こんな↓具合に

186 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/10(水) 21:55:05 ID:SmpRW90x
砦から 時を告げる太鼓の音が聞こえ
往来を歩く者は 誰もいなくなった
辺境の秋 一声の雁が音が 凍える夜空に鋭く響き
幾百億の粒になって 地表に降り敷く
今宵から白露
煌めきは 天の月から あまねく注がれ
我が故郷の空も大地も 白銀の光に溢れていることだろう
家族の様子を問いたくても 弟達は 皆 離れ離れ
無事なのか どうなのか 知りたくてもすべがない
やった手紙は 何処かで止まったままだと言う
ああ 何時になれば戦は終わり 家族が共に過ごせるのだろう

187 :名無氏物語:2008/09/11(木) 08:17:00 ID:K8/aieaW
ビーチバレー・浅尾美和の妹が交通事故死

 ビーチバレーの人気選手、浅尾美和(22)の妹で、高校3年生の美紀さん(18)が先月、三重県鈴鹿市内で交通事故に遭い、
今月5日に同市内の病院で死亡していたことが8日、明らかになった。

 美紀さんが事故に遭ったのは8月12日の朝。自転車に乗っていて、鈴鹿市内のT字路で乗用車と出会い頭に衝突した。病院
に搬送されたが、意識不明の重体が続き、そのまま意識が戻ることなく、5日に息を引き取ったという。

 関係者によると、浅尾は病院にかけつけ、看病などをしていた。6日の通夜、7日の告別式にも参列したが、ショックが大きく、
所属事務所は8日、「今回の件で浅尾本人のコメントは差し控えたい」と話した。ただ、「自身のブログで近日中に(心境を)公表
したい」としている。 

188 :名無氏物語:2008/09/11(木) 15:22:23 ID:Uo9jsgMl
悲しいね・・・

189 :名無氏物語:2008/09/11(木) 18:20:46 ID:+mJVYI1x
哀れ松虫が啼いている。。。

190 :紫雪:2008/09/11(木) 23:39:26 ID:Oo2JqhFR
>>185
こんばんは
もしや『九月十日』という酒でも存在するのですかw『百年の孤独』なら良く知っているのですが。

長月の有明の影に聞こゆなり夜を経て弱る松虫の声

191 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/12(金) 00:10:46 ID:5LbIA19j
こんばんはですよ

>>190
ふふふ♪
探せば有るやもしれませんが、私が頂いたのは『菊姫』です
『李白』もとても美味しいのですけれど
九月十日は彼の詩からです

192 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/12(金) 00:12:17 ID:WWftYVht
  『九月十日即事』  by李白

昨日 登高罷(や)み
今朝 更に觴(さかずき)を挙(あ)ぐ
菊花 何ぞ はなはだ苦しき
此の両 重陽に遭う

昨日 登高の宴は終わったと言うのに
今朝もまた 酒杯を手にしている
菊の花には 迷惑な事だろうなあ
昨日も今日も 重陽の酒の為に摘まれるのだから


私の場合は、流石に朝からと言う訳には行かず、夜からとなりましたがw

193 :名無氏物語:2008/09/15(月) 01:32:12 ID:ow/TtQBu
           イ三三三三 \
         /イニニニニ\ヽ\ゝ_
       /イニニニニニ\\V/彡\、
       |三ニ>───、\V//彡\ヽヽ
       |三ニ|         ̄ \\ヽ|
       ハ三シ∠ミヽ,        \ミ l
      {!レ/  ミゝ.,_     ∠三ゝ |ミ l
       | レ  彡ヽ`'ゝ   f=・xミ;  |ミ/
       '┤      ノ  i `''     /}
       l  ーイ⌒(、  ':i      / /  サァン!
       |   《三ヲ`7≦     〃
       ト、   斤  ̄`''キ≧   /´
      <| 丶  ヽニ--ソ'"   /
     ノ| \ \    ̄   /\
    / l / ヽ、ヽミ _彡'´.〉  /\
__/   .ト、ヽ  i    |  /  |.  \_

194 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:57:23 ID:D9QiBfmV
おはようございますよ

誰方か昨夜の月をご覧になりましたか?
私の所では結構良い月でしたよ
明け方迄、ベランダで毛布被って空を眺めてました
そう言う時って、ネオンがとても邪魔に思えるのですね
人間と言うのは勝手なものです

仲秋の名月に因んで、杜甫さんの詩をどうぞ

195 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:57:46 ID:D9QiBfmV
  『八月十五夜月』  BY杜甫

満目 明鏡 飛び
帰心 大刀を折る
転蓬(てんぽう) 地を行くこと遠く
攀桂(はんけい) 天を仰ぎて高し
水路 霜雪かと疑い
林棲(りんせい) 羽毛を見る
この時 白兎を瞻(み)る
直ちに 秋毫(しゅうごう)を数えんと欲す

196 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:58:31 ID:D9QiBfmV
(拙訳です)

星々が数多煌めく夜空に 皓々と満月が輝いている
故郷は今 どんな様子だろう
それを思えば 高い志気も たちまちに挫けてしまう
枯れヨモギが 激しい風に追い立てられるように
我々もまた ずいぶんと辺境の地までやって来た
話に聞く 月の桂によじ登れば 懐かしい故郷が見えるだろうか
天の高みで 月はただ美しく 輝いている
水の流れる所は 銀色に 霜か雪が有るように見え
風に揺れる木々の葉が ちらつく白い羽毛のように見える
この時 遠くに本物の 冬毛に覆われたウサギが現われた
長く厳しい冬が まもなく始まる

197 :名無氏物語:2008/09/15(月) 14:08:15 ID:oKyWI9E/
重たいスレッドだなぁ・・・

198 :名無氏物語:2008/09/15(月) 14:09:46 ID:oKyWI9E/
98KBだってよ・・・

199 :名無氏物語:2008/09/15(月) 17:35:28 ID:zqXv91zE
199

200 :名無氏物語:2008/09/15(月) 17:40:36 ID:9Wh9+7ff
200!

201 :紫雪:2008/09/15(月) 20:29:52 ID:KuwmkNum
>>194
こんばんは
東京はからっきし駄目でした。おまけにゲリラ豪雨まで(´Д`)
もっとも、来年もおんなじようなのが出るよ、なんて酒盛りしてましたがw


寂しさに思ひ弱ると月みればこころの底ぞ秋深くなる 藤原 良経

202 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 23:39:19 ID:o7fKMIek
こんばんはですよ

>>201
それは何とも残念な事でしたね
まあ、これからますます月が美しく冴える季節になりますけれど

風吹けば 玉散る萩のした露に はかなく宿る 野辺の月かな  藤原忠通

203 :名無氏物語:2008/09/16(火) 02:59:58 ID:Bf8428vj
「内容が過激すぎる」学習指導要領・古文から源氏物語が消える
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1221500761/


204 :名無氏物語:2008/09/16(火) 14:25:10 ID:l9SGNKiB

また、二松さんが必死になってるねw

205 :紫雪:2008/09/20(土) 14:55:46 ID:ZUCnppOi
こんにちは
月の美しい季節ですが、今月に入って東京は、じめじめとして雨や曇りが
多く、中々よい月が見られません┐('〜`;)┌


銀台金闕 夕 沈沈
独宿 相思いて翰林に在り
三五夜中 新月の色
二千里外 故人の心
渚宮の東面 煙波冷ややかに
浴殿の西頭 鐘漏深し
猶お恐る 清光同じくは見ざらんことを
江陵は卑湿にして秋陰足(おお)し

八月十五日夜禁中独直対月憶元九 白楽天

206 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:01:28 ID:nSwCIVbG
おはようございますよ

>>205
東京が“江陵化”しているとは、ついぞ思いもしませんでしたw
が、他所の事は言えません
こちらも秋の彼岸ですのに、天気が余り良くないのです
まあ、我々は文字の上だけでも時季の風情を楽しめますので、それだけでも良しと致しましょう

207 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:02:29 ID:nSwCIVbG
さてさて、ではお約束の訳に参りましょうか

贅を凝らした高殿も 夜の中で眠っている
私は独り 翰林院に宿直しながら あなたの事を考えている
今宵は十五夜 月はまた格別に美しい
二千里の遙か彼方にいる人よ あなたは今 何を思っているだろう
そちら渚宮の東では 水面は 冷たい霜のように煙っているのだろうか
こちら浴殿の西では 闇の中 時を告げる鐘の音だけが静かに響いている
そちらでの様子も心配だが もっと心配なのは
あなたには この清らかな月の光が見えないのではないか と言う事
江陵の地は 卑らしく湿っぽいので 秋は天気が悪いらしいから

208 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:05:14 ID:nSwCIVbG
今日の月齢は21日、ええ、半月です
半月の美しい詩と言えば、コレが良いのでは?

  『峨眉山月歌』  by李白

峨眉山月 半輪の秋
影は平羌(へいきょう) 江水(こうすい)に入って流る
夜 清渓(せいけい)を発して 三峡に向う
君を思えども見えず 渝州(ゆしゅう)を下る


なだらかな峨眉山の上に 半円の秋の月が美しい
月影は平羌の水面にうつり 川の中をきらきら流れて行くようだ
夜 船は清渓を発ち 三峡へ向う
その前に 一目あなたに逢っておきたかったのに
心残りに思いながら 渝州へと下っている

209 :紫雪:2008/09/23(火) 23:09:49 ID:HLYmN6cR
>>206
こんばんは
江陵どころか広州辺りの亜熱帯になりつつあるかもwとはいえ、朝晩は肌
寒くなり、虫のすだきも盛んになりました。
峨眉山の月もいいですね。これも李白らしい五言排律を。


白馬 黄金の塞
雲砂に 夢思を繞らす
那ぞ堪えん 愁苦の節
遠く辺城の児を憶うに
蛍は秋窓に飛んで満ち
月は霜閨を度(わた)って遅し
蕭颯たり 沙棠の枝
無時(つね)に独り見ず
涙流れて 空しく自から知る

塞下曲 李白

210 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/24(水) 22:34:18 ID:Rlsv1BwC
こんばんはですよ

>>209
すてきな詩ですね
一文字目の漢字だけを拾ってさえ、情感豊かな詩が出来そうです
私如きでは、この詩の素晴らしさが、お伝え出来ないのではないかとドキドキします
いつも思う事ですけれど、今日は特にそのように思います

…と言いつつ、身の程知らずにも訳してみましたw

211 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/24(水) 22:36:34 ID:Rlsv1BwC
白馬嘶く背後には どっしり聳える黄金の砦
飛んで行くのは 雲と砂 そして虚しい夢
押さえ切れない悲しみを どうして耐えればいいのだろう
遙か彼方で国境を守る 我が愛しき人よ
窓の向こう 秋の庭に飛び交う蛍は あなたに逢いたくて彷徨う 私の魂
冷たい月の光が照らすのは 寒々としたベッド
独り寝の夜が明けるまで なんと長い事だろう
寂しげに 風に吹かれて揺れるのは 種の出来ない “溺れずの実”
何時になれば 私の思いは実を結び 愛しいあなたに逢えるのだろう
止めどなく 涙はこぼれる
虚しい事だと よくわかっている筈なのに

212 :紫雪:2008/09/25(木) 00:28:35 ID:tGHfHsOC
>>211
こんばんは
何時もながら、的を外さぬ素敵な訳をありがとうございます。こんな詩を眺めると、やはりただの
呑んだくれではないのですよねw

秋風や酒肆に詩うたふ漁者樵者 蕪村

213 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/25(木) 22:23:28 ID:S8efrSkA
こんばんはですよ

紫雪さん
お礼などとんでもない
私はただ、感じるまま、思いつくままを書き散らしているだけの事です

しかし、李白と言う人は本当に凄い人だと思います
美しい詩も、格調高い詩もたくさんありますが、彼ほど自分の感情をストレートに
読み手の胸に放り込む人は少ないのではないでしょうか
塞下曲もそうですが、のっけからTVドラマのワンシーンのようで、ついその世界へ
浸ってみたくなる人は多いと思います
それでいて、全くルール無視かと言えばそうではなく、ちゃんと韻を踏んでいたり
考えて作られた物であるのに、まるきり即興で詠まれたような荒削りな言葉使いは、
たぶん誰にも真似の出来ない物でしょうね

214 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/25(木) 22:26:14 ID:S8efrSkA
ああ、荒削りと言うのは雑い事とは全く別ですが

さてさて、辺境を詠んだ歌で有名な物は「葡萄の美酒」で始まる涼州詩ですが、
題は同じでも全然違う涼州詩があるのです
それがこちら↓

  『涼州詩』  by張籍

辺城の暮雨 雁 飛ぶこと低く
蘆荀(ろじゅん) 初めて生じ 漸(ようや)く斉(ひと)しからんと欲す
無数の鈴声(れいせい) 遙かに磧(せき)を過ぐ
応(まさ)に 白練(はくれん)を駄(はこび)て 安西に到るなるべし


黄昏時 辺境の城に 静かに雨が降りかかる
その上を 雲に天を遮られた雁が 低く 列を成して飛んで行く
アシや名も知れぬ草が やっと そこそこの高さになったと思えば
季節はもう 秋から冬へ向かおうとしている
しゃん しゃん しゃん しゃん……
沢山の鈴の音が 砂漠の向こうへ ゆっくりゆっくり遠ざかる
あれは そう 隊商が雪のような練り絹を 遙かな西域へ運んでいるのだ

215 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/28(日) 18:35:29 ID:PHmJ+UYI
こんばんはですよ

今日は近所の小学校で運動会がありました
しかし、小学生は立派に人類に見えますが、幼稚園とか保育所の子供たちと言うのは、
頭の傾き方とか、あのよたよたした走り方とか、どう見ても人類未満に見えてしまいます
子供の一年と言うのは、ずいぶん差があるものなのですね

今時は、運動会もですが、秋祭りもそろそろ始まる時分ではないでしょうか
実りに感謝し、みんなで楽しく過ごす
すてきな事だと思いますよ

216 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/28(日) 18:36:13 ID:PHmJ+UYI
  『社日』  by王駕

鵞湖山(がこさん)下 稲粱(とうりょう)肥え
豚穽(とんせい)鶏塒(けいじ) 半ば扉を掩(おお)う
桑柘(そうしゃ) 影 斜めにして 秋社 散じ
家々(かか) 酔人を扶(たす)け得て帰る

(訳)
鵞湖山の麓の村では お米もアワも どっさり実り
ブタとトリはご馳走にされ 小屋の戸が半開きで揺れている
クワノキの影が斜めに長く伸びる頃 秋の祭はようやく終わり
どの家も ぐでんぐでんの男共を どうにかこうにか連れ帰る

217 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:19:20 ID:t2oVyhtp
こんばんはですよ
昨日から10月になっていたですね
早いもので、後3日で、このスレが立ってまる半年になるのですよ
ヽ(*´∀`)ノにょほほほほ

世の中なんだか殺伐としてますが、悲憤慷慨しててもどうしようもないので、
ちょっくら気分転換しましょうか
ほのぼのと、陸游で参りましょう

218 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:19:53 ID:t2oVyhtp
  『明州』  by陸游

豊年 路(みち)に満つ 笑歌の声
蚕麦 倶(とも)に収めて 穀価 平らなり
村歩(そんぽ) 船有り 尾を銜(ふく)んで泊し
江橋 柱無く 空に架して横たわる
海東の估客(こかく) 初めて岸に登り
雲北の山僧 遠く城に入る
風物 人に可(よ)く 吾 住(とど)まらんと欲す
担頭のジュンサイ 正に烹(に)るに堪えたり

219 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:23:41 ID:t2oVyhtp
訳はこんな感じに

今年は豊作 だから 町中が 明るい笑いや歌声でいっぱいだ
蚕も麦も 両方収穫が終わり 穀物の値段も程よいあたり
近くの村へ行く船は 互いの船尾を銜えるように列をなし
川の橋には 柱が無いから 宙に架けられ 天に横たわっているようだ
東からは 海を越えてやって来た 商人達が上陸し
北からは 雲の中に聳える山の 僧侶が町に降りて来る
こんな様子は 見飽きぬもので 何時までも此処にいたくなる
呼び売りが担いでいる あのジュンサイも ちょうど買い頃

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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