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【勝手に】感じで漢詩【解釈】 2

1 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:39:28 ID:yosEB9Rd
漢詩を『我的翻訳』してみます

<注意>
  スレ主が書き込むのは、決して正当な訳文ではありません
  漢詩そのものも、IMEでは出ない漢字が有る為、当て字になっていたり、
  読み下しも全くの適当、つまりデタラメです
  なので、他人様の役にはちっとも立ちません
  悪しからずご了承ください

<お願い>
  皆様、どうか、どーん!と構えていて下さい
  そこんとこ、ヨロシクですよ (* ^ー゚)ノ

<前スレ>
  【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/

2 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:40:07 ID:yosEB9Rd
こんばんはですよ

皆さん、あのですね
しみじみして下さった方には大変申し訳ないのですが…
わたくしルビー・D ◆T7sXN1iIiIは、前スレで皆さんにお別れを申し上げた覚えは、
これっぽっちも無いのですよ(^_^;)ゞ
もし、申し上げる事があれば、それは訳したい漢詩が尽きた時、またはわたくしが
2ちゃんねる出来ない環境に移動せねばならなくなった時ですね

漢詩の海は、まだまだ行く手に広がっています

あなたのお好きな詩は概出ですか?
あなたのお好きな詩人の事を話しませんか?

…てな訳で、スレは今後も続きますよ(´▽`*)

3 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/05(土) 23:43:23 ID:yosEB9Rd
  『四時歌』  by陶淵明

春水 四沢(したく)に満ち
夏雲(かうん) 奇峰(きほう)多し
秋月 明暉(めいき)を揚げ
冬嶺(とうれい) 孤松(こしょう)秀(ひい)づ


(訳)
春は 雪解け水
それは 見る間に四方へ広がって行き
夏は 入道雲
明るい空に沸き起こり 幾つもの峰を空に産み出す
秋は 名月
中天に懸かって 影さえもを照らし出す
冬は 雪の峰
天に向かい スッキリと聳え立つ その姿が美しい


※この作者が顧ト之だと言う説も有ります

4 :紫雪:2008/04/06(日) 00:52:18 ID:jzOfrgcM
こんばんは
新スレおめでとうございます。そうそう、崑嶺の玉は採れども余り、とう
林の材は伐れども盡きず、でごまんと有るんだから、どんどんいきましょ
うw

春風 最も窈窕たり
日は晩る 柳村の西
嬌雲 光りて岫を占め
健水 鳴りて渓を分かつ
巌を燎いて 野花遠く
瑟を戞って 幽鳥啼く
酒を把りて 芳草に坐せば
亦た佳人の携うる有り

茶山下作 杜牧

5 :名無氏物語:2008/04/06(日) 16:21:42 ID:mo/vLWfl
>>1
新スレ、おめ!

6 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/06(日) 22:58:43 ID:f0hVFP+x
こんばんはですよ
紫雪さん、>>5さん、どうもありがとうございます
このスレも、みんなで楽しくやりましょう♪

それではひとつ、駄訳をばw

春風が 一番穏やかに吹く頃
太陽は 柳の新緑萌える村の西へ落ちようとしている
茜色に染まった雲は 山々の頂を飾り
滔々と流れる河は 轟きながら 谷間を勢いよく下る
残光が険しい岩肌を煌めかせ 可憐な山野の花が夕闇に包まれる時
遠くで 琴を弾いたような 山鳥の鳴き声が幽かに聞こえた
月待ちに 一杯飲もうと 若草の野辺に席を作れば
お酒を持った美人が にっこり笑って現れた

7 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/13(日) 21:07:28 ID:4/4Etoqa
こんばんはですよ
どうもご無沙汰しておりました、申し訳ねー事です
さあ、今夜の詩は 陶淵明
長閑な世界を楽しみましょう

  『移居 其二』  by陶淵明

春秋 佳日(かじつ)多く
高きに登りて 新詩を賦(ふ)す
門を過ぐれば 更(こも)ごも相呼び
酒有らば 之を斟酌(しんしゃく)す
農務(のうむ)には 各自帰り
濶ノ(かんか)には 輒(すなわ)ち相思う
相思へば 則(すなわ)ち衣を披(ひら)き
言笑(げんしょう) 厭(あ)く時無し
此の理 将(は)た勝(まさ)らざらんや
忽(たちま)ち茲(ここ)を去るを 為(な)す無かれ
衣食 当(まさ)に須(すべから)く紀(おさ)むべし
力耕(りきこう) 吾を欺(あざむ)かず

8 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/13(日) 21:08:21 ID:4/4Etoqa
訳:

春と秋には 晴れやかな日が多いので
見晴らしのよい場所に行き 新しい詩をひねくってみる
家の前を通り掛かれば お互いに声を掛け合い
酒が手に入れば みんなで一緒に酌み交わす
畑仕事はそれぞれ自分でやり
手が空けば 彼はどうしているかと 互いに思う
思い立てばすぐ 上着を引っ掛けて出向き
いろんな事を楽しく話し合って 飽きる事がない
こんな素敵な事に勝る事が 他にあるだろうか
焦って此処から去るなど とんでもない
生計は自分で立てて当然だ
一生懸命働けば 働いただけの事はある

9 :紫雪:2008/04/14(月) 22:56:08 ID:ucaN0JzD
こんばんは
陶淵明はいいですね。たくましく明朗な底に、明るい諦観というか悟りが
あって。例の桃源郷を貼ろうかとも思いましたが、詩ではないので別の好
きな詩を。


高閣 客竟に去り
小園 花乱れ飛ぶ
参差として曲陌に連なり
迢逓として斜暉を送る
腸断えて未だ掃うに忍びず
眼穿ちて仍帰らんことを欲す
芳心 春の尽くるに向かい
得る所は是れ沾衣

落花 李商隠

10 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/16(水) 22:37:15 ID:/rL309lk
こんばんはですよ

昨夜は新入社員の歓迎会でした
やはり、新人さんと言うのは初々しいものですね
自分にもあんな頃があったんだろうなと思うと、何となく不思議な気がします

さてさて、楽しい春も、悲しい春も、春は美しいですよ
勿論、四季はそれぞれに美しいですが、春は一番優しい季節のような気がします
では、訳に参りましょうか


高楼を通り過ぎて そのまま行けば
小さな庭に さまざまな花が咲き乱れ
無数の花びらが 風に乗って舞い踊る
背の高いもの 低いもの
曲がりくねった野道に沿って それらは広がり
やがて 遙かな庭の向こうで 輝く夕陽に続いている
胸一杯の悲しみを 未だ振り払う事も出来ず
苦しみに眼を奪われながら
なお あの頃に戻りたいと切望する
愛が終わると知りながら 恋する心は止まず
止めどなく流れる涙が 袖を濡らす

11 :紫雪:2008/04/17(木) 02:49:29 ID:rVmQXddk
>>10
色々思う季節ですね。

はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花に物思ふ春ぞ経にける 式子内親王

12 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:31:19 ID:9Up2LNLF
こんばんはですよ

>>11
月並みですが、私はやっぱりこの歌が一番好きです

久かたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

切ないのに、とても明るくて
並では読めねーですよ、こんな風に

13 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:33:42 ID:9Up2LNLF
さて、明るい春と言えば、あの〈詩聖〉杜甫にこんな明るい詩があったのです
無知な私は吃驚しましたですよ

  『奉和賈氏舎人早朝大明宮』  by杜甫

五夜(ごや)の漏声(ろうせい) 暁箭(ぎょうせん)を催す
九重(きゅうちょう)の春色 仙桃(せんとう)に酔う
旌旗(せいき) 日 暖かにして 龍蛇(りょうだ)動き
宮殿 風 微にして 燕雀高し
朝(ちょう) 罷(や)みて 香煙 携えて袖に満つ
詩 成りて 珠玉(しゅぎょく) 揮毫(きごう)に在り
世(よ)よ 糸綸(しりん)を掌(つかさど)るの美を知らせんと欲せば
池上(ちじょう) 今に于(おい)て 鳳毛(ほうもう)有り

*旌旗:本当は旗の字の其の部分が斤と言う文字です

14 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/19(土) 21:34:27 ID:9Up2LNLF
はい、では訳しますデスね

水時計が夜の終わりを告げる頃 太陽が大地に光の矢を射掛ける
美しい甍が幾重にも連なる宮中の春は 仙界にも紛うほど桃の花が美しい
林のように立ち並ぶ 天子と諸侯のきらびやかな旗 旗 旗
日は穏やかに輝き 龍蛇の旗がさながら命有る如くに翻る
宮殿の中をそよ風が通り過ぎ 燕や小鳥が空高く舞っている
朝廷より退がる人の袖から 殿中で焚かれた香の薫りがこぼれる
彼から生まれる美しい詩は 墨を得て 一段と素晴らしい作品になる
世の人よ 詔勅を司る名門の誇りを目の当たりにしたいなら
鳳凰池の側に 今 鳳毛のように才溢れた賈氏がいる

15 :紫雪:2008/04/20(日) 01:56:32 ID:QneOXdh7
こんばんは
友則は良いですね。以前貼った「君ならで誰にか見せむ梅の花」も友則で
した。彼のエピソードで、宇多天皇の寛平の歌合の時、題は秋の初雁で、
講師が彼の初句五文字を、「春霞」と読み上げたので、一座は秋の題に、
と失笑しました。ところが、続けて「霞みて去にし雁がねは今ぞ鳴くなる
秋霧の上に」と読み終えた時、笑った人々面目無
く、黙ってしまった、というのがあります。

さすがに大杜、並の宮詞とは格調が違いますね。

16 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:11:54 ID:ICXqjYi6
こんばんはですよ

>>15
難しい言葉もなく、表現も自然なのに、そこに現わされている世界の深さと凄さ!
いつ読んでも感動に震えてしまいます
本当に良いものは、時代を越えるのだと実感しますよ


さてさて、春の花と言えば、我々は桜や菜の花、蓮華草を思い出しますが、漢詩で忘れて
ならないのが『海棠』です
かの玄宗帝が寝起きの楊貴妃を見、「海棠の眠り未だ足らず」と表現した事から、美人の
起き抜けの未だ眠りから覚め切らない、艶めかしい姿の事ですね

その海棠をこよなく愛したのが陸游で、彼は自分自身でこんな詩を読んでいます

17 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:12:33 ID:ICXqjYi6
  『花時遍遊諸家園』  by陸游

花を看る 南陌(なんぱく)復(ま)た東阡
暁露(ぎょうろ)初めて乾いて 日(ひ) 正(まさ)に妍(けん)なり
馬を走らせ 碧鶏坊裏(へきけいぼうり)に去(ゆ)けば
市人(しじん) 喚(よ)んで 海棠(かいどう)顛(てん)と作(な)す

名花を愛するが為に 死に至るまで狂す
只だ 風日(ふうじつ)の紅芳(こうほう)を損なうことを愁(うれ)う
緑章(りょくしょう) 夜 奏す 通明殿(つうめいでん)
春陰(しゅんいん)を乞借(きっしゃ)して 海棠を護(まも)らしめん

翩々(へんぺん)として 馬上 帽檐(ぼうえん)斜めなり
尽日(じんじつ) 春を尋ねて家に到らず
偏(ひとえ)に愛す 張園(ちょうえん)の好風景
半天の高柳 谿花(けいか)に臥(ふ)す

18 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/23(水) 00:15:03 ID:ICXqjYi6
花を見に 南へトコトコ 東へトコトコ
朝露が乾き始めると お日様が艶やかに姿を現わす
馬を走らせ 碧鶏坊裏へやってくれば
町の人たちが 私の事を「海棠オタク」と呼ぶ

美しい花を心から愛しているから 死の瞬間まで花の側にありたいと思う
悩みはただ一つ 風や日差しで花の美が損なわれる事
今宵 通明殿で 道士が天帝に祈願の青詞を捧げると言う
ひとつ一緒に祈って貰おう
天候が 春夏秋冬花曇りで 風日から愛する海棠が護られますように と

飛ぶように馬が走るから 帽子は斜め後ろ
一日中 春の景色を求め 遠出し過ぎて 家へ帰れなかった
ひたすら愛しているのは 張園の最高に素敵な風景
天の半ばに届きそうな大きな柳や 谷間の可憐な花の側に寝転んでいた

19 :紫雪:2008/04/28(月) 02:07:36 ID:ED3Ka2Sh
こんばんは
ご無沙汰です。まさに、
花に暮れて我が家遠き野道かな 蕪村
ですね。
次の詩は秋の詩かも知れませんが、読むたびに埃っぽい春の路を来た旅人
に託すイメージがわくので、貼りますね。

20 :紫雪:2008/04/28(月) 02:08:20 ID:ED3Ka2Sh
晨に 行路の客あり
依依 門端に造(いた)る
人馬 風塵の色
知る 河塞より還るを
時に我 同棲あり
結宦 邯鄲に遊ぶ
將に 客子に異ならざらんとす
飢を分ち 復た 寒を共にす
君に 尺帛の書を煩わす
寸心 此より殫(つ)く

妾をして長く憔悴せしむ
豈 復た 歌笑の顔あらんや
簷(えん)をば隠す千霜の樹
庭庭は枯る 十載の蘭
経春 袖を挙げず
秋落 寧(なん)ぞ 復た看んや

一見願はくは意を道(い)え
君門 已に九関
虞卿 相印を棄て
とうを擔うは同歓の為なり
閨陰 早く霜ふらんと欲す
何事ぞ 空しく盤桓するやと

長相思 呉邁遠

とう=竹冠に登 柄付きの傘 唐笠

21 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:52:57 ID:dlK2xRIh
こんばんはですよ

この土日、少し旅して参りました
春から夏へと変わるこの季節は、萌え出ずる命が一番目に見える季節であるような
そんな気がします
殊に、大空に翩翻と翻る鯉幟や旗は、垣間見る事の出来る風の姿のようで、私は
大変にそれらが好きです
ざっと吹き渡る風は、夏の前触れと申しましょうか

 窓近き竹の葉すさぶ風の音に いとど短きうたた寝の夢 (式子内親王)

22 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:54:54 ID:dlK2xRIh
さてさて、では呉邁遠の『長相思』を弄らせて頂きましょうかw

夜明けに旅立つ人がいる
門に寄りかかり 遠く 後ろ姿が見えなくなるまで見送った
人も馬も 旅の疲れが濃い
ああ 河塞から還る人なのだろう
今 自分と同じ心で暮らしている人がいる
官職を得 この世の栄枯盛衰を辿った人だ
それは 正に旅人の生き様と なんら変わる事がない
ひもじさを分かち合い また 一緒に寒さに震えている
あなたに 短い手紙を送ろう
私の心は 此処で死んでしまったのだ と

自分は ずっと思い悩んでいる
いつか また 笑いさざめく日が来るのだろうか
軒は 茫々と生い茂った木々に覆い隠され
この十年は 庭の蘭も枯れたまま
春が来ても 軽やかな衣に袖を通す事もなく
行く秋の風情を 友と楽しむ気分にもなれない

一度来て どうか 思うところを聞かせて欲しい
主君に物事を伝えようとしても 障害が多すぎる
虞卿が 宰相の印綬も封爵も棄て
唐傘で顔を隠して逃げたのは 志を同じくする友の為だった
悶々と歳月を過ごしている間に もはや髪は白くなりかけている
何と言う事だ 自分は虚しく彷徨っていただけだったのか

23 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/04/29(火) 21:58:45 ID:dlK2xRIh
そうそう、今は牡丹の美しい季節です
皆さんはどんな色の牡丹がお好きですか?


  『白牡丹』  by詠み人知らず

長安の豪貴 春残を惜しみ
争いて賞す 街西の紫牡丹
別に玉盤の露を承けて 冷ややかなる有り
人の起(た)って 月中に就(つ)いて看(み)る無し

(訳)

長安の金持ちも貴族も 晩春の風情を惜しみ
街西の花園へ押し寄せて 紫の牡丹を愛でている
それとは別に 天空の銀盤の滴を受けたかのような
気高く咲き誇る 白い牡丹の華がある
だが人は 月光の下 輝く牡丹を観る事はない

24 :紫雪:2008/04/29(火) 22:56:47 ID:l7SJmKrI
こんばんは
旅には良い季節ですね。
自分は微かに黄味がかった、白い牡丹が好きです。その銘も『貴妃出浴』、
まさに湯上がりの楊貴妃のような風情の花です。

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置の確かさ 木下利玄

25 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/08(木) 21:47:22 ID:jXvNXQO8
こんばんはですよ

牡丹は百花の王だと言われますが、君子と言われる花があります
それは 蓮 です
宋の周敦頤は 『菊は花の隠逸なる者なり、牡丹は花の富貴なる者なり、蓮は
花の君子なる者なり』 と書き残しています
蓮は本当に香りが良いのです
紹興酒の甕の蓋に、今でも蓮の葉っぱは使われています
蓮本来の香りと、お酒の香りが会いまって、本当にステキなのですよ

おっと、御喋りが過ぎました
夜は 梁・武帝の『採蓮曲』をお届けしましょうw

26 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/08(木) 21:48:19 ID:jXvNXQO8
  『採蓮曲』  by梁・武帝

五湖に遊戯し 蓮を採りて帰る
花を発(ひら)き 葉を田(つら)ね 芳(かおり)は衣を襲(かさ)ぬ
君が為に 儂(われ)は歌わん 世の稀(まれ)とする所を
世の稀(まれ)とする所 玉(ぎょく)の如き有り
江南の弄(しらべ) 採蓮の曲なり


江南の五湖(太湖)へ遊びに出掛け 蓮を採って帰った
広い広い湖上に 見渡す限り花が咲き 葉が一面に広がって
佇んでいるだけで 着物の上からすっぽりと 蓮の香りに覆われる
此処で あなたの為に歌おう 『世所稀』の歌を
  とても不思議な世界があると言う
  そこには素晴らしい宝があると言う
それは江南の歌 採蓮の曲と言うのだよ

27 :名無氏物語:2008/05/09(金) 02:42:59 ID:OqpY/1RA
ちょwwww 縦読みwww

つーかふざけんな!
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080508/plc0805082204018-n1.htm



28 :名無氏物語:2008/05/09(金) 14:07:00 ID:mZqQfkjG
>>27
層化が売国奴なのは、今に始まった事じゃない

だけど、ここはそんな物を取り上げる所じゃない
スレ&板違いだ

スレ汚しスマソ・・・

29 :名無氏物語:2008/05/09(金) 14:15:01 ID:mZqQfkjG
お詫びに、これどうぞ

【謁金門・韋荘】

春雨 足りて
染め就く 一溪の新
柳外飛来す  雙つの羽玉
晴れに弄び 相対して浴す

樓外の翠簾 高く軸き
倚ること遍し 欄干の幾曲
雲淡く 水平らかに 煙樹簇る
寸心 千里の目

30 :紫雪:2008/05/10(土) 01:28:47 ID:w2lnSVqo
>>29
素晴らしい詩ですね。初めて拝見しました。ルビーさんの訳が楽しみです。

かすみ晴れみどりの空ものどけくてあるかなきかに遊ぶかげろふ

31 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/10(土) 10:39:04 ID:8kSrNj4Z
おはようございますよ

>>27
私は、あれは、相手国の文化を利用した嫌がらせだと思いましたよ
美意識の欠片もない、作文以下の物を寄越されて、一国の当主が嬉しそうに演技
しなければならないのですからw

>>29
素敵な詩をありがとうございます
大変嬉しいですよ

>>30
ああ、いいですね紫雪さん
やはり、詩歌と言うものは人の心を打つ美しいものだと思いますね

32 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/10(土) 10:42:33 ID:8kSrNj4Z
では、韋荘の『謁金門』、こんな風になりました


春の柔らかな雨は 充分に降り注ぎ
この渓谷を 芽吹く葉のとりどりの緑に染め上げた
すると そよぐ柳の向こうから
碧の宝玉のような小鳥が つがいで飛んで来た
晴れ間が嬉しいのか
戯れながら 向かい合って水浴びをしている

窓の外は 簾が高く巻き上げられたように
何処までも 青い空がずうっと続いている
幾重にも美しく曲がった欄干にもたれ 景色を眺める
空をたゆとう淡い雲 鏡のように静かな川面
木々の萌える若葉が 煙のように山を覆う
ふと 千里の彼方の大切な人の事を思った

33 :名無氏物語:2008/05/16(金) 02:06:25 ID:7+H9XL74
p

34 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:33:18 ID:msIPEtGn
おはようございますですよ
サボっていてすみませんです

台風が近付いているとは思えないくらい、爽やかな天気ですよ
洗濯物を干していて、一番気持ちいい季節ですね
今時分は、川辺にやって来るシラサギの姿が、はっとするくらい美しいです
ゴイサギは姿が美しいので天皇様から五位を頂いたと言いますが、私は個人的には
シラサギの方が美しいと思いますねえ

んな訳で、シラサギの出て来る漢詩を探してみました

35 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:34:15 ID:msIPEtGn
  『振鷺(周頌)』

振鷺(しんろ) ここに飛ぶ かの西邑(せいよう)に
我が客 戻(いた)る また斯(こ)の容(よう)有り
彼に在りて 惡(にく)まるること無く
此(ここ)に在りて いとわるることなからん
庶機(ねがわく)は 夙夜(しゅくや)して
以て 終譽(しゅうよ)を永(なご)うせん

※邑の字は、本当は上に巛(せん)と、右側に隹(すい)が付きます。

作者は不明です

36 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/18(日) 10:35:37 ID:msIPEtGn
訳はこのように


白鷺が翼を広げて舞っている
巡り来る神々が集い給う 西の邑で
我が家に宿り来る神が 今年もまたやって来られ
彼の地で 白鷺の舞を演じておられるのだ
どうか 我が家が神に嫌われませんように
この地をいつまでも神が訪れて下さいますように
決して飽きたりなさいませんように
早朝から深夜まで 神をもてなし
子孫の永らくの繁栄を 請い願う

37 :名無氏物語:2008/05/18(日) 17:13:18 ID:o8w6gdoK
もう、19KBもあるよ・・・

38 :名無氏物語:2008/05/19(月) 20:17:37 ID:ikLpVJec
すぐ批判するだけの人は志低く、批判を受けることを
物怖じともせず、自分が正しいと信じたからには
貫き通す人は志が高い

ってな感じの孔子の教えだか、漢詩だかあったような
気がするんですが、ご存じの方いますか?

39 :名無氏物語:2008/05/23(金) 13:13:20 ID:GRIurWLi
>>38
どなたかわかる人いらっしゃいますか?
なかなか自分で調べても見つからず…

40 :名無氏物語:2008/05/23(金) 13:36:19 ID:rmEAX6PC
>>38>>39
ここは質問スレじゃなくて、テンプレにもあるように『漢詩を訳して』遊ぶスレなんだけど?
質問スレか、孔子や論語のスレで聞いてみれば?
その時は、マルチすると答えてもらえないから気を付けて



41 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:45:56 ID:UVUNDxtD
こんにちはですよ
いつの間にか5月も来週一杯でお終いです
本当に、年々時が経つのが早くなってるような気がしますです

>>38>>39
放ったらかしの上、申し訳ねー事ですが私にもよくわからねーですよ
他所で聞いてみて頂けないでしょうか?

42 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:47:46 ID:UVUNDxtD
今日は杜甫さんです

  『堂成』  by杜甫

郭を背に 堂成りて 白茅に蔭(おお)わる
江に縁(そ)う 路(みち) 熟して 青郊(せいこう)に俯す
榿林(きりん) 日を礙(さえぎ)り 葉は風に吟ず
籠竹(ろうちく) 煙に和して 露は梢より滴る
暫し止(とど)まる 飛烏(ひう)は 数子を将(ひき)い
頻りに来たる 語燕(ごえん)は 新巣を定む
旁人(ぼうじん) 錯(あやま)って比す 楊雄の宅
懶惰(らんだ)にして 解嘲(かいちょう)を作るに心無し

※解嘲:楊雄が『太玄経』を書いた時、その官位が低かった為に
 実は奥義に通じていないのではないかと嘲った者があり、それに
 対して楊雄は『解嘲』を作り、「雄は方に太玄を草創し、以て自ら
 泊如(はくじょ:利欲に迷わない)を守る有り」と答えた。

43 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/24(土) 14:50:06 ID:UVUNDxtD
訳ですよん

城郭を背にした ささやかな我が家の屋根は 白い茅葺き
川沿いの よく知った道の傍らにあって
そこからは 郊外に広がる景色が見渡せる
ハンノキ林は木陰を作ってくれ 風が吹けば さやさやと葉が歌う
籠竹は靄の中にかすみ その梢からは瑞々しい露が滴っている
カラスは 数羽の子を連れて来 しばらく此処で羽根休め
頻りにやって来て さえずる燕は どうやら巣を作るらしい
近所の人達は 何を誤解したのか 自分を楊雄になぞらえるが
怠け者の自分は 面倒くさいので 「解嘲」を作る気も起らない


郊外の我が家を前に、にっこりする杜甫が見えそうですねえ

44 :名無氏物語:2008/05/24(土) 15:04:50 ID:xj2iOoyD
          r;;;;ミミミミミミヽ,,_
         ,i':r"      `ミ;;,
         彡        ミ;;;i
         彡 ⌒   ⌒ ミ;;;!
          ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,  
         ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  
         `,|  / "ii" ヽ  |ノ そんなことよりさー
          't ト‐=‐ァ  /  おまえらパンダくるぞパンダー
        ,____/ヽ`ニニ´/    名前考えとけよー
     r'"ヽ   t、     /      
    / 、、i    ヽ__,,/
    / ヽノ  j ,   j |ヽ  
    |⌒`'、__ / /   /r  |
    {     ̄''ー-、,,_,ヘ^ |
    ゝ-,,,_____)--、j
    /  \__       /  

45 :紫雪:2008/05/25(日) 16:28:52 ID:yPEnQxBv
>>41
こんにちは、ご無沙汰です。
本当に、一年たつのが早いですね。この間梅の噂をしていたと思ったら、
もう卯の花の季節ですよ。

田園 事とせず 来たりて遊宦す
故国より 誰か爾をして別離せ交(し)むる
独り関亭に倚りて 還た酒を把る
一年 春尽きて 春を送るの時

春盡途中 杜牧

46 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/27(火) 22:55:09 ID:cpDoV7MN
こんばんはですよ

漢字と言うのは本当におもちゃ箱のようですね
辞書を引く度になんだか楽しくなって、ついでに他所の頁も開けてしまいます
それで覚えていれば、とても賢くなれる筈なのですが、キャパシティの問題か
殆どレテの流れにドンブラコッコしてるのが現状です

さあ、それでは本日もひとつ迷訳と参りましょうか

任地は田舎だが まあ 気にもせず 役人をしている
故郷を遠く離れたこの土地へ 私を寄越したのは一体誰だろう
四阿を独り占めして ひたすら酒杯を重ねる
一年が巡り来て 去りゆく今年の春を見送りながら

47 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/05/27(火) 22:59:13 ID:cpDoV7MN
さて、そろそろアジサイが咲き始めましたね
そう、じめじめ使徒使徒の梅雨ですよ
でも、気持ちは明るく行きたいデス♪

  『蔬圃絶句 其二』  by陸游

百銭 新たに買う 緑蓑(りょくさ)の衣
羨(うらや)まず 黄金の帯 十囲(じゅうい)なるを
枯柳(こりゅう) 波頭(はとう) 風雨 急なり
誰に憑(よ)って 我が鋤を担いて帰るを画(えが)かしめん


百銭で 新らしい緑色の蓑(みの)を買った
黄金作りの 幾重にも締められる帯を 羨ましがる必要はない
枯れた柳の葉が波頭のように煽られ、めくれ上がって 雨風はぐんぐん強くなる
さあ こんな背景で 自分が鋤を担いで帰る様子を
だれに取り憑いて 絵を描いてもらおうかな?

48 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/01(日) 21:02:45 ID:Yu/hKuFj
こんばんはですよ
水無月に入りましたねえ
夏祭りが来るのですよ、ふっふっふ♪
今年の目標は、1ポイで45匹以上GETするお!です

夏の歌として良く読まれているものに『採蓮曲』が有ります
中でも李白の作品は、グスタフ・マーラーがその訳詩に着想を得、交響曲『大地の歌』の
第四楽章を作った事で、良く知られているそうです
でわ、行ってみませうかw

49 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/01(日) 21:14:05 ID:Yu/hKuFj
  『採蓮曲』  by李白

若耶渓傍(じゃくやけいぼう) 採蓮の女
笑いて 荷花を隔て 人と語る
日は新妝(しんしょう)を照らして 水底明らか
風は香袂(こうべい)を飄(ひるがえ)して 空中に挙がる
岸上 誰(た)が家の遊治郎(ゆうやろう)
三々五々 垂楊(すいよう)に映(えい)ず
*紫留(しりゅう) 嘶(いななき)て 落花に入りて去り
此(これ)を見て *踟厨(ちちゅう)し 虚しく断腸す

*紫留:留の字は、本当は馬偏が要ります。
*踟厨:厨の字は、本当は足偏が要ります。


若耶渓にほど近い辺り とある娘が蓮を採りに来ている
楽しそうに笑いながら 蓮の向こうの朋輩と世間話をする
お天気に 彼女らの新しい衣装は良く映え 水も澄んで湖底が見えるほど
風は爽やかに吹き渡り 彼女らの袂を翻して 天へ昇って行く
そんな時 岸の上を 何処かの御曹司達が通り掛かった
二・三人づつ連れだって 柳並木の間を行くさまは まるで絵画のようだ
見事な黒栗毛の馬は 嘶きながら 散り敷く花の中 そのまま通り過ぎて行く
娘達の憧れは 幻と消え 所詮叶わぬ夢なのだと 誰もが悲しく眼を伏せる

50 :名無氏物語:2008/06/02(月) 00:02:33 ID:Y6z8/gkM
50で26KB・・・重いな・・・

51 :視点論点:2008/06/02(月) 18:47:08 ID:TqCsl9bi
視点論点

52 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/08(日) 20:56:39 ID:DAeqRhOG
こんばんはですよ

前にじめじめ使徒使徒の梅雨と書きましたが、今年の梅雨はどう言う訳か、夏の雨の
ように結構きっぱりしてますねえ
なら、夏の雨を詠んだ詩をやってみましょうか


  『夏雨後題青荷蘭若』  by施肩吾

僧舎 清涼にして 竹樹 新た
初めて 一雨を経て 諸塵 洗わる
微風 忽ち起こりて 蓮葉を吹き
青玉盤中 水銀を寫(そそ)ぐ

※蘭若(らんにゃ):サンスクリット語のアランニャの音写で、本来の意味は森林ですが
 昔、僧侶が森林に多く住んだ事から転じて、後に寺院の意味になりました

(訳)
伽藍は 新緑の竹や樹木に囲まれ 静かに佇んでいる
隔てなく降り注ぐ雨が いつのまにか積もった塵を きれいさっぱり洗い流す
何処からともなく吹いて来たそよ風が 幾百となく並んだ蓮の葉を揺らし
翡翠の盆のような葉の上には 白銀色の小さな珠が幾つも幾つも落ちて来る

53 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:30:03 ID:xyV6a8lK
こんにちはですよ

昨日の地震は本当に大変な事でした
亡くなられた方々のご冥福と行方不明の方々の一刻も早い発見、被害に遭われた
方々の傷が早急に癒えますよう、お祈り申し上げます

54 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:43:27 ID:xyV6a8lK
さて、今日は少々長いですよ

  『帰去来兮辞』  by陶淵明

帰去来兮(かえりなん いざ)
田園 将(まさ)に蕪(あ)れなんとす 胡(なん)ぞ 帰らざる
既に自ら心を以て形の役(えき)と為し 奚(なん)ぞ惆悵して独り悲しむ
已往の諫めざるを悟り 来者の追う可きを知る
実に途(みち)に迷うこと 其れ未だ遠からずして
覚る 今は是(ぜ)にして 昨は非なるを
舟は遙々として 以て軽揚し 風は飄々として 衣を吹く
問うに 征夫の前路を以ってし 恨む 晨光の熹微なるを
乃(すなわ)ち 衡宇を瞻(あおぎ)み 載(すなわ)ち欣(よろこ)び 載ち奔(はし)る
僮僕 歓び迎へ 稚子 門に候(ま)つ
三逕は荒に就くも 松菊は猶ほも存す
幼を攜へ 室に入れば 酒有りて 樽に盈つ
壺觴を引きて 以て自ら酌し 庭柯を眄(なが)めて 以て顏を怡(よろこば)す
南窓に倚りて 以て傲を寄せ 膝を容るるの安んじ易きを 審らかにす
園は日々に渉って 以て趣を成し 門は設くと雖も 常に關(とざ)す
扶老(つえ)を策(つえつ)き 以て流憩し 時に 首を矯げて游歓す
雲 無心にして 以て岫(しゅう)を出で 鳥 飛ぶに倦みて 還るを知る
景 翳々として 以て将に入らんとし 孤松を撫でて 盤桓とす

55 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:43:54 ID:xyV6a8lK
帰去来兮(かえりなん いざ)
交りを息(や)め 以て 遊びを絶たんことを請う
世 我と 以て相い遺(わす)れ 復た 駕して 言(ここ)に 焉(いずく)にか求めん
親戚の情話をスび 琴書を楽しみ 以て憂いを消す
農人 余に告ぐるに 春の及べるを以てし 将に 西疇に於いて 事 有らんとす
或は 巾車に命じ 或は 孤舟に棹さす
既に窈窕として 以て壑(たに)を尋ね 亦た 崎嶇として丘を経(ふ)る
木は欣々として 以て榮に向かい 泉は涓々として 始めて流る
萬物の時を得たるを羨み 吾が生の行く行く 休するを感ず

已矣乎(やんぬるかな)
形を宇内(うだい)に寓すること 復た幾時ぞ
曷(なん)ぞ 心を委ねて 去留を任せざる
胡爲(なんす)れぞ 遑々として 何(いずく)にか 之(ゆ)かんと欲す
富貴は吾が願いに非ず 帝クは期す可からず
良辰を懷いて 以て孤り往き 或は 杖を植(た)てて耘耕す
東皋に登り 以て 舒(おもむろ)に嘯き C流に臨みて 詩を賦す
聊(ねが)わくは 化に乘じて 以て尽くるに帰し
夫(か)の天命を 楽しめば 復た奚(なに)をか疑わん

56 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:46:20 ID:xyV6a8lK
帰ろう さあ
郷里の田畑が荒れかけているのに どうして帰ろうとしないのか
すでに自ら進んで「心」を「形(肉体)」の為に酷使して来た
どうしてめそめそとして独りで悲しみに浸ってのみおられようか
過ぎ去った昔の事は問題に出来ないと悟った
未来は 追求していくことが出来る
本当に道に迷っていたような私の人生は、まだそれほど歩んだ訳ではない
今の暮らしこそが正しく 昨日までのありようは間違っていた
舟は はるばる広がる中を軽やかに進み
風は軽やかに吹いて 衣服を舞い揚げる
旅人に問いかけるに 〔吉祥を占えば〕
朝の光が微かであることを残念に思う
ついに 粗末な家(郷里の自宅)が見え 喜びながら走りだす
召使いは喜んで出迎え 幼子が門のところで待ち伺っている
庭園内の三つの小径は荒れてしまったが 松や菊は まだ残っている
幼い子の手を引いて 部屋に入れば 酒が樽に満ちている
酒壷と杯を手許に引き寄せ 手酌をして
酒を飲みながら 庭の木の枝を見ていると顔がほころんでくる
日当たりの良い南の窓に寄り添って のびのびとくつろぎ
ひざを曲げて坐れるだけの狭さだが 安穏に過ごせる楽しい我が家
田園で趣きある生活をして日々を送る
門はあるが 世間との交わりはあまりない
杖をついて散策しては しばしば憩い
時には頭をあげ 四方を眺める
雲は無心に 山の洞窟から湧き出し
鳥は飛ぶ事に倦み疲れ 自らの巣に戻って行く
日は翳って来て薄暗くなり もはや沈もうとしている
私は立ち去り難く 自分の生き様にも似た一本松を撫でている

57 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/15(日) 12:46:46 ID:xyV6a8lK
帰ろう さあ
今までのような俗な交遊を止めたいと請い願う
世間は 私の事などじきに忘れて捨て去るだろう
再び馬車に乗って世間に出 何かを求めるようとする気持ちなどない
親戚の人々の情の籠った話を悦びとし
琴や読書の道楽で 憂さを晴らしている
農民は私に春の訪れを告げる
西の方の畑で仕事があれば
ほろ馬車に乗っていったり
一艘だけの小舟を漕いで出かけて行く
奥深い谷に入っていくのみならず
また険しい山道をも通っていく
草木は 生き生きとして繁茂し始め
寒気が緩み 大地を覆う氷が溶けて 泉がちょろちょろと流れ出す
自然界の万物が 時を得て盛んになる様を 羨ましく思う。
我が人生は まもなくお終いになると感じているから

やんぬるかな
この身がこの世に仮住まいしていられるのは もうどれ程かと思う
どうして 心の思うがまま 自然の成り行きにま任せようとしないのか
どうして 落ち着きなくそわそわと 何処かへ行こうとするのか
富貴は私の願いではないが
かといって 仙郷に行く事も期待出来ない
良い時候になれば 独りで出掛ける事を思い
或る時はまた杖を立て 農作業に没頭したりする
水辺の高地に登り 心地よく大きな声を出して歌ってみる
清らかな川の流れに臨んでは 詩の一つも賦してみる
願わくは 天地自然の変化に逆らう事無く 人生の終焉を迎えたい
自分の天命を楽しんでいれば どうして疑いを抱くことなぞ有り得よう

58 :名無氏物語:2008/06/16(月) 13:17:02 ID:5lPZ9aJs
八連投まで出来るんだから・・・15行くらいにしてよ・・・

59 :名無氏物語:2008/06/19(木) 08:34:07 ID:RhsfL8Fj
これ、訳して下さい

   <悲歌行>

悲來乎
悲來乎
主人有酒且莫斟
聽我一曲悲來吟
悲來不吟還不笑
天下無人知我心
君有數斗酒
我有三尺琴
琴鳴酒樂兩相得
一杯不啻千鈞金
悲來乎
悲來乎
天雖長地雖久
金玉滿堂應不守
富貴百年能幾何
死生一度人皆有
孤猿坐啼墳上月
且須一盡杯中酒

お願いしますm(_ _)m

60 :名無氏物語:2008/06/20(金) 10:42:07 ID:S5uORVHW
晒しアゲ

61 :名無氏物語:2008/06/20(金) 14:27:00 ID:sSuJ7mAo
>>59

以下の URL を読め。ってか、スレ違いだろうが。

ttp://www.japanphil-21.com/club/haohao/hao-gd-erde1.htm

ルビーさん、申し訳ないです。

62 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:45:17 ID:bWOHCsv0
こんばんはですよ

>>58
これは申し訳ねーですよ
一気にやりたかったので、突っ走っちゃいましたから
ごめんなさいです

>>59
私がやると、チョー適当ですよ?
良いのでしょうか?

>>60
あ、これはどうも

>>61
いえいえ、謝って頂くには及びません
それより、わざわざ探して下さったのですね
どうもありがとうございます


この『悲歌行』、今、何処かで流行しているのでしょうか?
実は、友人からも「オマエ、やれ!」と言われてまして、前回はそれを投下するつもり…
だったんですが、前日に大地震があり、更にその前週に秋葉原の事件と言う、人の命が
あっけなく奪われ続けた後に、このようなタイトルの詩を出すのはちょっと気が引けました
ので、急遽『帰去来兮辞』に振り替えたんです

そんな事情もありますし、せっかくリクエストを頂いたので、一応うpさせて頂きますね
正しい訳は>>61が貼って下さったURLの方へどぞー

63 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:55:38 ID:bWOHCsv0
  『悲歌行』  by李白

悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
主人 酒 有るも 且(しばら)く斟む莫(なか)れ
我が一曲 悲来の吟を聴け
悲しみ来たり 吟せず 還(ま)た笑わず
天下 人の我が心を知るなし
君に数斗の酒あり
我に三尺の琴あり
琴を鳴らし 酒を楽しみ 両(ふたつ)ながら相い得れば
一杯啻(ただ)に千鈞の金のみならず

64 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:55:54 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
天は長しと雖も 地は久しと雖も
金玉満堂 應(まさ)に守らざるべし
富貴百年 能く幾何(いくばく)ぞ
死生一度 人皆あり
孤猿 坐(そぞ)ろに啼く 墳上の月
且(か)つ須(すべか)らく一たび杯中の酒を尽すべし

65 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:56:16 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
鳳凰は至らず 河図(かと)は無し
微子去りて 箕子 奴ならん
漢帝 李将軍を憶(おも)わず
楚王 却って屈大夫を放つ

66 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 21:58:42 ID:bWOHCsv0
悲しみ 来たる
悲しみ 来たる
秦家李斯 早(は)や 追悔(ついかい)すれど
虚名 身の外に向かいて撥(はっ)す
範子なんぞ 五湖を愛す
功名成りて 遂に 身 自ずから退く
剣は是を一夫に用う
書は能く姓名を知らしむ
恵施は干萬乗を肯ぜず
卜式は必ずしも一経を窮めざるや
還(ま)た 須らく 黒頭のうちに方伯を取るべし
白首の儒生と為り 謾(あなど)られる莫かれ

67 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:00:12 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
主よ お酒を 少しお待ち下さい
私が一曲歌います 「悲来の吟」を どうかお聞き下さい
  胸が張り裂けそうで 歌も 微笑みも 全ては凍て付く
  此の空の下 誰にも 私の気持ちはわからない
あなたには 憂さを忘れる数斗のお酒があって
私には 憂さを忘れさせる三尺の琴があります
音楽とお酒 2つを一緒に楽しめば
ただ一杯のお酒であっても どんなに価値がある事でしょう

68 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:00:35 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  天地の寿命は無限だと言っても
  永久に 財宝の満ちた屋敷を守る事は 出来ない
  百年の栄耀栄華も あっけなく消え去るもの
  生まれる事も死ぬ事も 誰でもたった1度だけ
  独りぼっちの猿が 往古の墓の上 月を仰いで泣いている
まずは どうぞ 杯のお酒を空けて下さい

69 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:01:01 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  瑞兆たる鳳凰も龍も 何も現われない
  微子は国を見捨て去り 箕子は狂ったフリで奴隷になった
  漢帝は 李将軍の忠義を考える事無く
  楚王は 国を思う屈原を追放した

70 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/20(金) 22:07:16 ID:bWOHCsv0
  悲しみは来たる (いつの日にも)
  悲しみは来たる (全ての上に)
  秦の李斯は 迂闊であったと 後で悔やんだが 時既に遅く
  独り歩きし始めた名声に引き摺られ 遂に身を滅ぼすことになった
  范蠡はどうして五湖を愛したのだろう
  果たすべきを果たし 名を挙げたので 自ら湖上に隠棲したのだ
  剣は ただ一人の為に用いられるだけ
  書は 世間に広く 自らの名を知らしめる
  恵施は 魏王から帝位を譲られようとしたが 固く断わり
  卜式は 無学であったが 財のお陰で功を成し 中郎となった
だから是非 若いうちから 出世に励みましょう
屁理屈捏ねてるだけの年寄りは 嗤われるだけですからね

71 :名無氏物語:2008/06/20(金) 22:52:18 ID:33tjSCsV
あん???

72 :打ち上げ男 ◆TaBMcIMHFY :2008/06/20(金) 23:25:26 ID:zeVwpbbC
テスト

73 :打ち上げ男 ◆TaBMcIMHFY :2008/06/20(金) 23:26:03 ID:zeVwpbbC
NASA

74 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/22(日) 14:54:06 ID:Uuas1u5y
こんにちはですよ
今日も雨ですねえ
ひとつ、こんな詩は如何でしょうか?

  『積雨網川荘作』  by王維

積雨 空林 煙火遅し
藜(れい)を蒸し 黍(れい)を炊いで東畠(とうし)に餉(かれい)す
漠漠たる水田 白鷺飛び
陰陰たる夏木 黄鳥囀ず
山中の習静(しゅうせい) 朝槿を観じ
松下の清斎(せいさい) 露葵(ろき)を折る
野老 人と席を争い罷む
海鴎 何ぞ事更に相疑うや

75 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/22(日) 15:00:05 ID:Uuas1u5y
(訳)

長雨の頃 人里離れた林に 炊事の煙が漂う
アカザを蒸し キビを炊いて 東の畑に弁当を届ける
見渡す限りの水田のなか シラサギが飛び交い
蒼々と茂る夏木の陰で ウグイスが鳴いている
山中での修道は 朝のムクゲに無常を観じ
松の下で物忌みし 野のアオイを摘んで仏に供える
この田舎爺いも 嘗ては出世を人と争ったが 疲れてそこから退いた身だ
もうカモメのように大人しいのに 一体 何を疑う事があるのだろうか


修道:心を落ち着かせ、澄まそうとする努力。座禅などもその一つです。

*カモメを「温順な人、またその様子」としたのは、後趙の暴虐な王であった 石虎 が天竺僧
 仏図澄 の感化により海鴎のように温順になったと言う話(晋書)から引っ張って来ましたw

76 :名無氏物語:2008/06/24(火) 00:08:07 ID:PQEyBan3
スレ違い覚悟の上で質問させてください。
1〜2年前に「銭金」っていうテレビ番組で見かけた漢詩が気になってます。
漢詩のことはまっっったくわからないので、見当もつかず、ググりようもなく…。
その漢詩は、
はじめ、「秋(春?夏?)の夜にひとりぼっちで月を見てる(酒を飲んでる?)…」とかいうような寂しげな情景スケッチで始まり、
ああ、悲しい詩だなあと思わせておいて
最後は「…ああ気持ちいい!(気分がいいなあ!)」みたいに終わるものでした。
漢詩って、そんなんばっかりだと思うのですが、
この詩の場合、最後が「ああ気分がいい!」というような、
能天気なすがすがしさで終わるのがポイントです。

こんな漢詩、どなたかご存知ないでしょうか?
もしわかったら、書いて部屋に飾っておきたいんです!
知っている方、教えてください!

77 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:52:26 ID:RpjMhQtM
おはようございますよ

>>76
申し訳ねーのですが、それだけでは「これだ!」と申し上げる事が出来ねーのですよ
ですが、せっかくですので、李白の『月下独酌』をお持ち帰り下さいな

  『月下独酌』  by李白

花間(かかん) 一壷(いっこ)の酒
独りで酌(く)んで 相親しむ無し
杯を擧(あ)げて 名月を邀(むか)え
影に対して 三人になる
月 既に 飲(いん)を解(かい)せず
影 徒(いたず)らに 我が身に隋(したが)う
暫(しばら)く 月と影とを伴い
行楽 須(す)べからく 春に及ぶべし
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱(りょうらん)す
醒時(せいじ)は 同(とも)に交歡し
酔後(すいご)は 各々分散す
永(なが)く無情の遊(ゆう)を結び
相期(あいき)して 雲漢(うんかん)はるかなり

78 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:53:42 ID:RpjMhQtM
さてさて、お酒の詩が出て来ましたので、今日はその繋がりで行きますよ

  『飲酒 其十四』  by陶淵明

故人 我が趣(おもむき)を賞(しょう)し
壺を挈(ひっさ)げて 相与(あいとも)に至る
荊(けい)を班(し)いて 松下(しょうか)に坐し
数斟(すうしん) 已(すで)に復(ま)た酔う
父老(ふろう) 雑乱(ざつらん)して言い
觴酌(しょうしゃく) 行次(こうじ)を失う
覚えず 我 有るを知るを
安(いずく)んぞ 物を貴(とうと)しと為すを知らんや
悠々 留(とど)まる所に迷う
酒中に深味(しんみ)有り

79 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/06/28(土) 10:54:48 ID:RpjMhQtM
訳をね、ちょいとばかり遊んでみました


悪友共が オレの酒好きをネタにして
てんでに酒を持って 集まって来た
松の木陰に レジャーシートを広げて座れば
たちまち行き交う酒壺と杯
即席ドランケ(酔っ払い) ごーろごろ♪
おっさんも爺さんも いきなりトンデモ話を始めるし
杯を回す順番も もう とっくの昔にぐっちゃぐちゃ
理性も知性も自制も あんた 何処へ行ったかワカリマセンw
こんな時に 気遣いとか 遠慮なんて 有る訳ナイナイ
心は自由 ゆーらゆら 身体は適当 ふーらふら
いつもの枠からはみ出して 心身は 思うままに彷徨って
酒の中には深ぁーい深い 酩酊と陶酔の世界があるのぢゃよ

80 :名無氏物語:2008/07/04(金) 01:40:32 ID:qt+jDYSC
最近、忙しいのかな?

81 :名無氏物語:2008/07/04(金) 10:35:31 ID:iP5pCGKd
最近、紫雪さんの書き込みがないから間隔が空いてるように思うんじゃないか

紫雪さんが載せてくれる詩も好きなんだけどね
どうしてるのかな?

82 :紫雪:2008/07/04(金) 20:45:41 ID:ewfbf4ET
>>81さん
居ますよ〜 ありがとうございます。

ルビーさんこんばんは。ご無沙汰しております。もう七夕ですね。去年の
「川開き」の話から一年、早いものです。そのまんま七夕の詩ですw


迢迢たり 牽牛の星
皎皎たり 河漢の女
繊繊として 素き手を擢げ
札札として 機の杼を弄(あやつ)れど
終日 章を成さずして
泣涕 零落つること 雨の如し
河漢 清く且つ浅く
相い去ること 復た幾許ぞ
盈盈たり 一水の間
脈脈として 語るを得ず

范成大 七夕

83 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:28:04 ID:CuId9Fdv
おはようございますですよ

>>80
ご心配をお掛けして申し訳ねーですよ

>>81
同じですね
私も紫雪さんの載せて下さる詩が好きです

>>82
お久しぶりです、紫雪さん
お元気ですか?
ええ、あの時はdでもない勘違いをしてしまって…思い出すたびに赤面しますよ ノ(´д`*)
ホントに、あの頃私はバカでした(今もやっぱりバカですがw)

84 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:29:30 ID:CuId9Fdv
遙か彼方に 牽牛星は輝き
天の川の向こうに 織女星が煌めいている
たおやかな白い手を動かし
彼女は さくさくと機(はた)を織り続けるけれど
一日かかっても 模様一つ出来ない
募る想いは涙となって 止めどなく頬を伝う
天の川は 澄んで底が見えるほど浅いけれど
二星の間は 声も届かぬほど 遠く離れている
絶えることなく 静かに流れ続ける天の川に
隔てられた二星は 寄り添うことも語らうことも出来ない

85 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:33:33 ID:CuId9Fdv
さてさて、我々にとっては七夕は初夏という感じですが、昔の人にとっては秋なのですね
だからこんな詩もあるのですよ

  『秋夕』  by杜牧

銀燭の秋光 画屏 冷え
軽羅の小扇に 流螢捕う
天階の夜色 涼しきこと水の如く
臥して看る 牽牛 織女星

86 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 10:34:52 ID:CuId9Fdv
詩が短いので、ちょーと長めの訳をつけてみましたw

白ロウソクを燈す 秋の夜
絵屏風もどことなく 冷んやりして
(人肌の温もり恋しい季節なのに)
秋の夜長の徒然に
彷徨う蛍を 絹の扇で捕まえている
(私は独り お前も独り 遣る瀬無い夜)
天の階段から見える夜景を楽しめば
水辺に遊ぶ程に涼めるとか
(側にあなたがいてほしい)
横になり 天を見ている 七夕の夜
(ため息ひとつ あなたの許へは届かない)

87 :紫雪:2008/07/06(日) 19:34:15 ID:Jj/vd7hN
>>83
こんばんは
元気でやっております。ルビーさんの貼って下さった『秋夕』も好きな詩
ですが、七夕の詩は、逢えてルンルン、みたいなものが無いのが、不思議
と言えば不思議ですね。

88 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 21:41:12 ID:/1qvmcjP
こんばんはですよ

そう
不思議なのですが、何故か
ヽ( ^▽^)人(^▽^ )ノ 「やっと逢えた!一年ぶりだよ、愛しい人っ!!」 と言うのは無くて
(もしかしたら、有るかも知れませんが)

ヽ( TヘT)人(ToT )ノ 「(普段は)遠距離過ぎて涙が出ちゃう…」
。゚・(ノД`)人(Д` )・゚。  「やっと逢えたけど、明日からまた離れ離れに…」 が多いのですね

時代背景とか、国情とか、そう言うものの所為なのでしょうか?

89 :紫雪:2008/07/06(日) 22:13:00 ID:Jj/vd7hN
>>88
念のため、エロっぺー詩満載の『玉台新詠』をひっくり返してみましたが
、やはり七夕は、ままならぬ男女の想いを詠ずる主題のようです。

90 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/06(日) 22:30:46 ID:/1qvmcjP
あああ、それはつまんねーですよ
どっかに一個ぐらい、こっそり渡し船のおじいさんに賄賂渡して忍び逢ってたとか、川幅の
狭い所を探してザバザバ行ったとか、アクティブな詩があっても良さそうなのに

さては、奴らめ
きっとどっかに隠しているに違い有りません

91 :紫雪:2008/07/06(日) 23:07:38 ID:Jj/vd7hN
>>90
www有ったら面白いでしょうが、風情もへちまもありませんねw

この夕べ降りくる雨は彦星のと渡るふねの櫂のしづくか 赤人

92 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/07(月) 00:09:36 ID:IeBDuw6l
ううむ、残念ですねえ

かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける (大伴家持)

93 :名無氏物語:2008/07/07(月) 01:14:50 ID:FRGx4lpD
           イ三三三三 \
         /イニニニニ\ヽ\ゝ_
       /イニニニニニ\\V/彡\、
       |三ニ>───、\V//彡\ヽヽ
       |三ニ|         ̄ \\ヽ|
       ハ三シ∠ミヽ,        \ミ l
      {!レ/  ミゝ.,_     ∠三ゝ |ミ l
       | レ  彡ヽ`'ゝ   f=・xミ;  |ミ/
       '┤      ノ  i `''     /}
       l  ーイ⌒(、  ':i      / /  サァン!
       |   《三ヲ`7≦     〃
       ト、   斤  ̄`''キ≧   /´
      <| 丶  ヽニ--ソ'"   /
     ノ| \ \    ̄   /\
    / l / ヽ、ヽミ _彡'´.〉  /\
__/   .ト、ヽ  i    |  /  |.  \_

94 :紫雪:2008/07/07(月) 22:19:16 ID:4qqMjwaf
こんばんは
七夕は曇りですね。紅旗征戎・・・とはいえ、サミットや一握りの人が笑
う世上に、例の諺になった詩を、思い浮かべてしまいましたよ。

沢国の江山 戦図に入る
生民 何の計あってか樵蘇を楽しまん
君に憑る 話す莫れ封侯の事
一将 功成って 万骨枯る

己亥歳 曹松

95 :名無氏物語:2008/07/08(火) 13:07:35 ID:/vIx5+Uh
>一将 功成って 万骨枯る
ことわざだと思ってた

96 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/08(火) 23:52:50 ID:ifJ/3JNm
こんばんはですよ

>>94
水に恵まれ 田畑と言わず山野と言わず 緑滴る豊かな国であったものを
戦に巻き込まれたばっかりに がれきだらけの荒れ地になってしまったよ
誰しもが明日はわからぬ身の上となり 祭りの為に山の木を切り 草を刈る
そんなささやかな楽しみさえ 暮らしの中から消えてしまった
君に頼む どうか諸侯に封じられたなどと言う話はしないでくれ
一人の将軍の武勲の影には 夥しい髑髏の山が隠されているのだから


さて、功の一つでも立ててくれれば、白骨達もまだ立つ瀬がありましょうが…
おっと、いけません
ここは詩を味わうスレですからw
スレ主自身が横道に逸れるなど、言語道断ですね
反省!

あ、そう言えば、中学の頃ですが、一人「言語道断」を「言語横断(げんごおうだん)」だと
思い込んでる子がいましたっけ
昔の話です、ええ、本当に

97 :紫雪:2008/07/09(水) 22:09:00 ID:+RNHJ9HQ
>>96
こんばんは
時宜に応じた素晴らしい訳をありがとうございます。まったくねぇ(嘆息)

98 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/09(水) 22:48:36 ID:rcVrD+Na
こんばんはですよ

>時宜に応じた素晴らしい訳をありがとうございます。
とんでもない事です
詩が有れば、ついつい自分勝手に解釈してしまう
ただ、それだけですよ

老将憤死叫渡河
過虚二百四十年

最後の最後まで国を案じた老将軍 宗沢 のような人材がいれば、少しは様子が変わっていたでしょうか?

99 :紫雪:2008/07/09(水) 23:44:51 ID:+RNHJ9HQ
>>98
そうですねえ。まさに韓愈の『馬厭穀』の結句の心境。
一朝失志兮
其何如
已焉哉
嗟嗟乎鄙夫

100 :名無氏物語:2008/07/10(木) 13:44:52 ID:dmPCgC8D
100ゲット・・・

101 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/12(土) 15:44:23 ID:8y6uNF86
こんにちはですよ
既にこちらではセミが焦げるように鳴いております
朝寝出来ない分、 そこはかとなく と言うより どこはかとなく と言いたいぐらい
脳がドヨんでいます…

>>99
言葉は短いのですが、深い憤りに満ちていますね

国家が 国家としての意志と気位を失ったなら
そこに生きる民衆は 一体どうなってしまうのか
  (国政に参与する者が 己の務めを忘れ果て
   自らの欲得のみを追い
   民衆の暮らしも 国の益も 全て後回しとしていれば
   やがて 国家は崩壊する)
その当たり前のことすら 飲み込めていないとは
ああ 本当に どうしようもない
品格賤しき者と それに集る賤しき者共よ

この憤りは、いつになれば無くなるのでしょうね

102 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/12(土) 15:45:31 ID:8y6uNF86
  『楚狂 接輿歌』  by論語・微子

鳳や 鳳
何ぞ コの衰えたる
往く者は 諫(いさ)むべからず
来る者は 猶(な)お追うべし
已(や)みなん 已(や)みなん
今の政に従う者は 殆(あやう)し


鳳凰よ 鳳凰よ
なんと愚かな なんと恥知らずな時代となったことだろう
過ぎ去った事に 今更意見したとて どうしようもないが
これから始まる事なら まだ幾らでも変える事が出来るのに
ああ もうどうでもいい
この時代 政府(おかみ)の言う通りにしていれば
きっと みんな 滅んでしまうだろう

103 :紫雪:2008/07/13(日) 12:40:19 ID:wwGMmsm2
>>101
こんにちは
この憤り綿々として 尽きる時無けむ
といったところでしょうかw
しかし暑い!ビールにシャワーの季節ですが、浴びるそばから汗が出ます
。温暖化もあるでしょうが、昔も暑かったんですね。


残杯 移して傍う 水辺の亭
暑気 人を衝いて 忽ち自ら醒む
最も喜ぶ 樹頭 風定まりし後
半池の零雨 半池の星

山園避暑 王世貞

104 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/13(日) 18:28:57 ID:DHvUCA8T
こんばんはですよ

>>103
今日も暑かったですねえ
もうじき風呂が沸きますから、冷たいビールはもう少し我慢我慢w
しかし、呑兵衛の思う事は、古今東大差ないと言うのが愉快ですねえ

(訳)
飲み残しを持って 水辺の亭(あずまや)へ行ってみたら
押し寄せる熱気に ほろ酔い気分が吹っ飛んだ
でも その後の 梢をざわつかせる風がおさまって
池の表面に雨が降り それが水底からは星のように見える
そんな時が一番好きだ

105 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/13(日) 18:38:05 ID:DHvUCA8T
この季節、気分良く酔っ払うと、人はどうもおかしな事をしてしまうようです

  『初夏游張園』  by戴復古

乳鴨(にゅうおう)の池塘(ちとう) 水 浅深(せんしん)
熟梅の天気 晴陰(せいいん) 半(なか)ばす
東園に酒を載せて 西園に酔い
摘み尽くす 枇杷 一樹の金

鴨の雛が 池の浅い所にも深い所にも 幾つも幾つも浮かんでいる
梅の実が熟す頃は 晴れやら雨やら お天気が定まらない
東の庭で 酒を頂戴したら 西の庭で酔っ払ってしまい
その所為で 枇杷の木に 金色の実が鈴なりに成っていたのを
一つ残らず 全部摘んでしまったのだよ

106 :名無氏物語:2008/07/13(日) 22:36:39 ID:z30WlI7A
漢文の原文も書いてもらいません?
イキナリ書き下しの文章書かれてピンときませんので。

107 :名無氏物語:2008/07/14(月) 10:58:45 ID:fJkEhAEj
原文書かれてピンとくるくらいなら、題と作者名でググれよ

108 :名無氏物語:2008/07/14(月) 13:39:36 ID:YjpzIgcx
煩悩w

109 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/15(火) 22:09:21 ID:F6FOxgG3
こんばんはですよ

>>106
申し訳ねーですが、その気は全然ねーですよ

>>108
煩悩に関係してそうな、こんな詩をみつけましたw

  『哭宣城善醸紀叟』  by李白

紀叟(きそう) 黄泉(こうせん)の内
還(ま)た 応(まさ)に 老春(ろうしゅん)を醸(かも)すべし
夜台(やだい)に 暁日(ぎょうじつ)無し
酒を沽(う)りて 何人にか与(あた)うる

紀のじいさんが ポックリ逝っちまった
また あっち(あの世)でも酒(老春)を作るんだろうか
でも あっちは永遠に晩だって聞くぞ
一体 何人を飲んだくれにする気なんだ?

110 :紫雪:2008/07/16(水) 20:52:20 ID:yI+tT2HI
こんばんは
面白い詩ですねえ。紀叟がいれば、陶さんもこの詩は書かなかったかもw


生有れば必ず死有り
早く終うるも命の促(ちぢ)まれるには非ず
昨暮は同じく人為りしに
今旦は鬼録に在り
魂気は散じて何くにか之く
枯形を空木に寄す
矯児は父を索めて啼き
良友は我れを撫して哭く
得失 復た知らず
是非 安んぞ能く覚らんや
千秋万歳の後
誰か栄と辱とを知らんや
但だ恨む 在世の時
酒を飲むこと 足るを得ざりしを

擬挽歌詩(其一) 陶淵明

111 :名無氏物語:2008/07/17(木) 13:50:41 ID:cZofRin9
111ゲットw

112 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/18(金) 00:07:21 ID:Ov9AQxOe
こんばんはですよ

>>110
紫雪さん、それもまた面白い詩ですねえ
 『在世の時 酒を飲むこと 足るを得ざりしを 』
なんて言ってますが、現実にはまだ生きているんだから、もしかしたら死ぬほど飲む事が出来る
日が来るかもしれないのにw
飲酒のままならぬ事は、この世に愛する人々を置いて行く事より辛い
そんな風なニュアンスに受け取れます

113 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/18(金) 00:08:43 ID:Ov9AQxOe
(^ ^;)ゞ 訳するまでもなさそうですが、お約束なので

生まれたものは いつか必ず死んでしまう
でも 若死には 命が縮んでそうなった訳じゃない
昨夜は みんなと一緒に生きていた人も
今朝は もう死者の仲間入りをしてしまってる
魂は何処へ散らばってしまったのか
枯れ切った形ばかりを そこに残して
動転した子供は 在りし日の父親を思って泣き
良き友は 自分の身体を撫でながら 泣き叫ぶことだろう
人生の帳尻があっていたかどうか それはわからない
だから 自分の生き方が正しかったかどうか それもまたわからない
長い長い時が過ぎた後で
誰かが 名誉と恥辱を拾い上げ 評価してくれるかもしれないが
ただ 恨めしく思うのは この世にある間に
得心するまで酒を飲む事が出来なかった事だ

114 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/20(日) 10:01:01 ID:mr87xibz
おはようございますよ
梅雨明け宣言と同時に、一気にセミが出て来て賑やかになり、朝寝してらんなくなりましたですよ
夏ですねえ ι(´Д`υ)アツィー

で、夏と言えばGも蚊も増えやがるのですが、そのうちの蚊を取り上げたこんな詩がありましたよ

  『蚊』  by黄中堅

斗室 何(いず)くより来る 豹脚の蚊ぞ
殷として 雷鼓の如く 聚(あつ)まること雲の如し
多なし 一点 英雄の血
閑(かん)に 衰年(すいねん)に到りて
君に付する事 忍びんや

115 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/20(日) 10:01:53 ID:mr87xibz
なーんか難しそうですが、訳してみればこーんな風になりましたです

狭苦しい部屋に 何処かから 豹柄の脚をした蚊がやって来た
雷が ゴロゴロと轟きながら 近付いて来るように
遠くから 雲が どんどん押し寄せてくるように 集まって来る
あのなあ そんなに寄って来ても
たった一人のこの英雄の血は ほんのちょびーっとしかないんだよ
もう よぼよぼの爺さんになってしまったから
おまえさんらにやるような 余分は全然ないんだよ

116 :紫雪:2008/07/21(月) 17:44:20 ID:nbGs+c2u
こんばんは
蝉も蚊も、季節らしくていいですね。休日にビール飲みながら、ぼーっと
、景色を眺めていると、白氏の気分も分かるよう
な気がします。


風竹 清韻を散じ
煙槐 緑姿を凝らす
日高くして人吏去り
閑坐して茅茨に在り
葛衣 時暑を禦ぎ
蔬飯 朝飢を療(いや)す
此れを持して聊か自ら足る
心力 営為少なし
亭上 独吟罷む
眼前 無事の時
数峰 太白の雪
一巻 陶潜の詩
人心各おの自ら是とす
我が是 良(まこと)に茲に在り
廻って謝す 名を争う客
甘んじて君の嗤う所に従(まか)す

官舎小亭閑望 白楽天

※閑は門中に月につくる

117 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/24(木) 00:45:39 ID:G9vDN8eT
真夜中に、こんばんはですよ

パソコンが不調になったので、少し折檻してやろうと思ったら、その気配を察したのか、いきなり直りました
何処かにコビトさんが隠れてて、こっちの様子を窺っていたのかも知れません
侮れないヤツです

118 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/24(木) 00:50:49 ID:G9vDN8eT
>>116
時間を効率よく使う生活と、時間に縛られない生活と
人はずっとその両方を追い求めて来たのでしょうね

風に揺れ 触れ合う竹が 涼しげな音を立てている
生い茂った槐は 堂々とした姿を見せている
まだ日は高いが 役人は何処かへ行ってしまったから
茅葺屋根の粗末な小屋で のんびり座ってる事にしよう
葛の衣は 季節の暑さを禦(ふせ)ぎ
ご飯と漬け物が 朝の空腹を満たしてくれる
これだけあれば 何にも不足に思う事はない
世間体を構うような そんな気持ちもない
あずまやで 独り詩歌を口ずさむばかり
目の前を 穏やかな時間が過ぎて行く
うち続く峰々は 清らかな白い雪で覆われ
さながら 陶潜の詩の一遍を見るようだ
人には それぞれ物差しがある
私は ここで静かに暮らすことが 一番の望みだ
名誉を競い そちらへ私を誘ってくれる人々に お詫びしよう
そして 幾らでも好きなだけ 嗤(わら)ってくれたまえ

119 :紫雪:2008/07/25(金) 22:29:43 ID:ufUdAxiM
こんばんは
こびと恐るべしw
昨年の今頃、飼い猫が急病で死にました。歴代の中でも、最もかわいいキ
ジ虎でしたが、去るもの日々に疎しで、早いものです。
いつの世も、飼い主の情は変わりませんね。猫お嫌でなければいいのです
が。


五白の猫を有してより
鼠は我が書を侵さず
今朝 五白死す
祭って飯と魚とを与う
之れを中河に送って
爾を呪するは爾を疎かにするに非ず
昔 爾は一鼠を噛み
銜え鳴いて庭除を遶れり
衆鼠をして驚かしめんと欲し
意は将に我が廬を清めんとするなり
一たび舟に登ってより来(このかた)
舟中 屋を同じうして居る
きゅう糧 甚だ薄しと雖も
漏窃の余を食うことを免る
此れ実に爾の勤むる有ればなり
勤むる有ること鶏猪に勝る
世人は駆駕を重んじ
馬驢に如かずと謂う
已んぬる矣 復た論ずる莫らん
爾の為に聊か欷歔せん

祭猫 梅尭臣

きゅうは米臭

120 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/26(土) 09:29:42 ID:dNfKfcI4
おはようございますよ
既に人・機ともに煮えて、上の方に陽炎が揺らいでおりますよ

>>119
猫さんは好きですよ、ご安心下さい

ペットと言えば何やら軽く聞こえますが、実際には家族の一員です
私は、5年前に死んだインコの事を思うと未だに泣いてしまいますよ
15年間、人の手の上で餌を啄み、水浴びをし、しゃべり、眠った子ですから、次の子を飼ってはいますが
まだ忘れられないのです
未練ですねえ

121 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/26(土) 09:31:39 ID:dNfKfcI4
それでは、拙訳をw

五白のサイコロ模様の猫を飼い始めてから
ネズミが私の書物を台無しにする事がなくなった
今朝 その『五白』が死んでしまった
人と同じように 祭壇を組み 飯と魚を供える──

三途の川へおまえを送り 経を誦むのは
もうおまえが要らなくなったからではないのだよ
昔 おまえは一匹ネズミを捕り
銜えたまま 器用に鳴きながら 庭中を走り回った事があったなあ
あれは 他のネズミ共を脅かし 怖がらせて
私の書斎から 奴等を追っ払おうと思ったんだろう?
いつだったか 舟に乗った時も 家と同じようにしてたっけ
ちょっぴりしかない非常食だったけど
ネズミの喰い残しを食わなきゃならない羽目に成らずに済んだのは
おまえが一生懸命頑張ってくれたお陰だった
ニワトリやブタなんかより おまえの方がずーっと役に立ってたよ
世間の人は 立派な車に乗る事が素晴らしいと思ってるから
猫なんか ウマやロバの足下にも及ばない なんて言うけど
バカじゃないか そんなもの てんで話しにならないさ
私は おまえを思って 涙が止まらないよ

122 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:49:39 ID:9F8lx9OY
こんばんはですよ
よーやく日暮れとなったです
あー、ぎょうもあぢがっだぁ…れすよ

風呂上がりの一杯は堪えられませんねえ♪
キンキンに冷えたジンを一口キュッと飲んでから、チェイサー代わりにビールをクイっ!
あー、こんな事が出来るのも家族の前だけです
でね、家族は何処にいても家族なのですが、みんなが穏やかに暮らせる所が家だと思うのですよ
杜甫さんもこんな優しい詩を書いてます

123 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:50:07 ID:9F8lx9OY
  『卜居』  by杜甫

浣花(かんか)渓水(けいすい) 水の西頭(せいとう)
主人 為(ため)に卜(ぼく)す 林塘(りんとう)の幽なるを
己(すで)に知る 郭(かく)を出て 塵事(じんじ)少なきを
更に 澄江(ちょうこう)の 客愁(かくしゅう)を銷(け)す有り
無数の蜻蜒(せいてい) 斉(ひと)しく上下し
一双(いっそう)のケイセキ 対して沈浮(ちんふ)す
東行万里 興に乗ずるに堪えたり
須(すべか)らく 山陰に向かって 小舟に入るべし


*ケイは溪+鳥、セキは勅+鳥 と書きます

124 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:51:22 ID:9F8lx9OY
浣花の渓(たに)から続く 清らかな川の西岸の辺に
風水の良い場所を占い 中でも林や堤に近い 静かな土地を求めた
郊外だから 忙しなさも埃っぽさも 殆ど無いし
何より 澄み切った水が 異郷の地にいる愁いを洗い流してくれる
沢山のトンボが群れて 上がったり下がったりしているし
一対のオシドリが 後になり 先になりしながら 仲良く並んで浮いている
どんどん東へ分け入っても まだまだ心弾む景色が広がっている事だろう
さあ それでは山裾の方へ 小舟に乗って出掛けてみようか

125 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:55:40 ID:9F8lx9OY
で、不思議なのですがこの『卜居』、何故だか「塵事(じんじ)少なきを」の後に杜甫さんの別の詩
『客至』がくっついて紹介されてるのが多いんですよ
(;`ー´)ゝ”ドシテカシラ?と思うのですが

せっかくなんで、そっちも載せておきますね

126 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:56:05 ID:9F8lx9OY
  『客至』  by杜甫

舎南(しゃなん) 舎北(しゃほく) 皆 春水(しゅんすい)
但だ見る 群鴎(ぐんおう)の日々に来たるを
花径 曾(かつ)て 客に縁(よ)って掃(はら)わず
蓬門(ほうもん) 今 始めて君が為に開く
盤ソン 市 遠くして 兼味(けんみ)無く
樽酒 家 貧にして只だ旧バイあり
肯(あえ)て隣翁と相対して飲まんや
籬(まがき)を隔て 呼び取りて 余杯を尽さしめん

*ソン:タ+食、もしくはン+食です
*バイ:酉+倍−イ

127 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/27(日) 18:56:47 ID:9F8lx9OY
家の南側も北側も もう すっかり春の気配
なんとなく カモメの群も 日に日に数が増えている
客も来なかったから 花の小径も 長らく放ったらかしだったけど
あなたが訪ねて来てくれたので 今日は粗末な門を初めて開いたよ
皿に盛った料理は 市場が遠いから 品数が少ないし
樽のお酒も うちは貧乏だから 古い濁り酒しかないけれど
良かったら 隣の爺さんも一緒に 一杯やらないかい?
垣根越しに声を掛け 皆でありったけ飲もうじゃないか

128 :名無氏物語:2008/07/29(火) 02:58:18 ID:6PbcXP3E
ダメだ・・・もう我慢の限界・・・なにこの糞スレ・・・・

もうね、金融工学を学んでる自分からすると馬鹿馬鹿しくて観てられないのね・・・
高卒とか文系の人は楽しめるかも知れないけど、自分は無理っすわ・・・

っつーことで落ちるわw あとは高卒&文系の諸君で楽しんでくれやノシ


129 :名無氏物語:2008/07/29(火) 08:16:02 ID:RfNA6M15
>>128
いくら古文漢文板だからって、そんなカビの生えたコピペ持ってくるなよw
ほら、これやるよ(・o・)つ【しゅうちしん】

130 :紫雪:2008/07/29(火) 18:48:18 ID:FeYIVBjx
こんばんは
『祭猫』の訳、泣けました。しかし、ビールでジンを流し込むとは、ルビ
ーさんも相当イケる口ですねw
あっさり水墨画のような詩を選んでみました。


山僧 棊に対して坐す
局上 竹陰清し
竹に映じて人の見る無し
時に聞く 子を下す声

池上 二絶(其一) 白楽天

131 :名無氏物語:2008/07/30(水) 11:42:02 ID:pfFhKm17
g p shn h z
chng chn c m shn
gn sh h jn l
hn b n jng xn
fng h ln sn y
j sh d wn jn
b t s gng dn
hn y b shng zn

132 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/07/30(水) 22:56:36 ID:mlqANNXZ
こんばんはですよ
>>130
>『祭猫』の訳、泣けました。
紫雪さんにそう言って頂けると、大変嬉しいですよ
>ルビ ーさんも相当イケる口ですねw
いえいえ、ほんのちょっと嗜む程度です
ふふふ

では、訳に参りましょうかw

山のお寺の坊様に 碁を一局 お手合わせ願う
盤上を過ぎた風に 竹がさわさわ 鳴っている
観衆は誰もなく 無数の竹が見守るばかり
その静寂を破るのは 時折打たれる 石の音


しかし、しかし、しかし、ですね
大疑問が一つあるのですよ
この人達、ヤブ蚊は平気なのでしょうか?
蚊遣を焚けば、なんだか清冽な景色が霞みそうですしねえ……
下男どもが、二人から見えない辺りで、必死で蚊を捕ってるんでしょうか?
謎です、はい。

133 :紫雪:2008/07/31(木) 00:37:57 ID:a691niTV
>>132
そこで例の黄中堅『蚊』の出番でしょうかw
どうしてたんでしょうね?坊主や道士なら悟り澄ましてもいられるでしょ
うが、後宮の雪膚花貌にプチっと虫刺され、なんて艶消しですよねw

134 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/02(土) 23:12:27 ID:otWSQX1G
こんばんはですよ

>後宮の雪膚花貌にプチっと虫刺され、なんて艶消しですよねw
しかし、蚊は相手を選んで避けてはくれませんからねえ
後宮の佳人達もやはり被害を被っていたと思いますが、一体、どうしていたのでしょうか?
私など、小さい頃は蚊に刺された所に爪で模様を付けていましたが (^ ^;)ゞ
やはり、我慢していたんでしょうかねえ

我慢と言えば、我慢しているように見えない所まで行くと、それは尊敬に変わりますね
『碧厳録』に収められた例の有名な言葉の、元の詩を見つけました

135 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/02(土) 23:13:09 ID:otWSQX1G
  『夏日題悟空上人院』  by杜荀鶴

三伏(さんぷく) 門を閉ざし 一衲(いちのう)を披(き)る
兼ねて 松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)う無し
安禅(あんぜん)は 必ずしも山水を須(もち)いず
心頭を滅却すれば 火も亦(ま)た涼(すず)し


陽気の盛んな三伏の頃でも 戸を閉め切り 僧衣を着ておられる
部屋や廊下が 松や竹の日陰になって涼しいと言う訳ではないのに
安らかな禅定の境地に至るには 必ずしも山水を必要としないのだ
感じたままにざわつく心を滅ぼせば 火でさえも涼しいと思えるようだ

136 :紫雪:2008/08/03(日) 15:01:44 ID:fbq683jb
>>135
相変わらず蒸し暑いですね〜。
煩悩の塊みたいな自分には、一生縁の無い境地ですw
シャワーにビールに昼寝が極楽ですね。

白羽扇を揺がすも嬾く
裸袒す 青林の中
巾を脱して 石壁に挂け
頂を露わして 松風に灑がしむ

夏日山中 李白

137 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/03(日) 20:24:05 ID:lWyd3+Ne
>>136
この世は、煩悩だらけの衆生で溢れているから、面白いんじゃありませんか?
聖人に極楽は当たり前
でも、煩なる衆生には、一寸した極楽が有り難いと思えるのですよ
してみると、聖人より衆生の方が、人生のあちこちで折に触れ感謝している、実に素ン晴らしい
人々だと思うのですが

それにしても、李白と言う人は本当に凄い人だと思いますね
自分の時々の気持ちを大胆に、しかもさらりと言ってのけられる
気持ちを素直に言える人は沢山いますが、その言葉が詩と言う形式のちゃんとした約束に
叶っている
これは、本当の本当に、とぉーーーっても物凄い事だと思いますよ

138 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/03(日) 20:25:53 ID:lWyd3+Ne
んでは、迷訳行ってみましょうかw

白い羽根団扇で お上品に扇いでいるのも面倒くさい
こんな時は潔く 諸肌脱ぎでいいじゃないか
場所も折良く 青々とした林の中だ
頭巾なんか取っ払って そこらの岩に引っ掛けとこう
頭の天辺 鬱陶しいのを おっ放りだして
松林の中を抜けてくる 涼しい風に嬲らせておこう

139 :名無氏物語:2008/08/03(日) 23:38:51 ID:clPya99j
谷神は死せず、これを玄牝という

高校2年生の時にこの一文を習ったけど
直訳でサラッと次の漢文に行ったので意味がわからず今28才に至ります
何か比喩、暗喩的なものを感じずっと気になってるのですが
どなたかご教授願えませんか


140 :名無氏物語:2008/08/04(月) 01:34:06 ID:FVVreuZp
>>139
老子・荘子
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1052414110/81

ここできいてみたら?

141 :名無氏物語:2008/08/04(月) 22:37:58 ID:ZUI3mrSx
>>140
thxです。

142 :名無氏物語:2008/08/05(火) 15:56:52 ID:m3FvIaym
大作先生 敬贈 国家主席胡錦濤閣下
 國富邦和日日新 家家充裕感恩深
 主施仁政行王道 席不暇温為人民
平仄ばっちりあってます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080508/plc0805082204018-n1.htm

143 :名無氏物語:2008/08/06(水) 08:34:45 ID:GtmCshGA
明月 幾時より有る
酒を把りて 天に問う
知らず 天上の宮闕は
今夕 是れ何れの年なるかを
我 風に乗りて帰去せんと欲すれど
又た恐る 瓊樓玉宇
高き処 寒さに勝てず
起舞すれば 清影したがい
何ぞ似ん 人間に在るに


朱閣に轉じ 綺戸に低くして
照らされ 眠ること無し
應に 恨み有るべからざるも
何事ぞ とこしえに 別かるる時は円かなる
人に悲歓離合有り
月に陰晴円缺有り
此の事 古えより全うすること難し
但だ願わくは 人長久にして
千里 嬋娟を共にせんことを

蘇軾 水調歌頭

144 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:16:03 ID:AAiWJQaS
こんばんはですよ

>>139>>141
お役に立てなくて、申し訳ねーですよ

>>140
上の人を誘導して頂いて、どうもありがとうございます

>>143
ああ、ありがとうございます
李白にふいんきの似た、イイ感じの詩ですね
では、早速いぢらせて頂きますよ
ふふふのふ♪

145 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:18:56 ID:AAiWJQaS
美しい月は いったい 何時からあるんだろう
酒杯を片手に 紺碧の天に問うてみる
天上の宮殿では この夕べは どんな星巡りになっているんだろう
仙人が言う
私は 風に乗り 月世界へ帰りたいと思うのだが
宝石のように きらびやかな楼閣が 建ち並んでいるのを恐れ
また その場の冷たさをも 恐れているのだよ
(まるで この世のと同じような 権勢の有様を 気術なく思っているのだよ)
湧き上がる思いに 堪え切れず 遂に起って 舞い出せば
密やかに 影は 我が身に添って 形を示す
してみれば 月世界も人世界も 互いが互いの影なのだなあ

146 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/06(水) 23:19:54 ID:AAiWJQaS
素晴らしい楼閣の上を 高く 横切って行く月
しかし 月光は 低い位置にある この飾り窓にすら差し込み
その明るさに 眠ることが出来ない
月に恨まれるような 覚えは全くないのだが
どうして何時も 別れの時には
全ての事が 真円のように 揃ってしまうのだろう
人には 悲しみと歓び 別れと出会いがあり
月には 隠れたり現われたり 円くなったり缺けたりする時がある
これらのように 昔から 物事は 人の思い通りには行かない
ただ 願うのは あの人が 建康で長生きして欲しいことと
遠く 遥かに隔たっていても この美しい月を 一緒に 眺めていてくれること
それだけ

147 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:46:26 ID:rk0bEtOZ
こんにちはですよ

さてさて、お盆なのですよ
お墓参りと言うのも暑くて、こっちがあっちへ行ってしまいそうになるのですが…
しかし、考えれば、麻殻を焚けばあっちの人はそれぞれ家へやって来る訳で、その間に
お墓参りしたとて、先方はハテお留守なのではないかしらん?などと思うのですよ

まあ、夏だから、墓石に水浴びさせたげようと言う思いやりかもしれませんが

148 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:48:49 ID:rk0bEtOZ
詩経の中で、ちょっと感じイイのを見つけました
タイトルがよくわからないので、適当に仮題つけときますね

  『庭燎(ていりょう)』

夜は如何 夜は未だ央(つ)きず 庭燎の光
君子至る 鸞聲(らんせい)将々(そうそう)たり

夜は如何 夜は晨(あした)に郷(む)かえり 庭燎 輝き有り
君子至る ここに其の旗を観る

149 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/13(水) 12:49:50 ID:rk0bEtOZ
訳ざますw

まだ夜だろうか
そう 夜明けには早いようだ
幾つもの篝火が 庭を明るく照らしている
公子達のお出ましだ
凛々と鈴の音を響かせながら 次々馬車がやって来る

まだ夜だろうか
そろそろ 空が白み始めた
篝火は熾になり 最後の輝きを放っている
公子達のお出ましだ
氏族の旗を誇り高く掲げ しずしず進む 美しい行列を観る

150 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:12:16 ID:dqsuRkzz
こんにちはですよー
あぅあぅ

暑ぃー…んですが、お盆に入った辺りからセミの声が少なくなりました
台風なんぞも、許可無く勝手に接近してやがります
ごるぁっ!私はまだ海に行ってねーのですよ、もちっと遠慮しやがれ!です

そうそう
全然話が変わりますが、出雲大社が60年に一度の御遷宮だったとか
祭は何処にでもありますが、御遷宮のように、物事を繰り返しながらもハッキリ改まる祭と
言うのは少ないのではないでしょうかねえ

それに因んでと言う訳ではねーですが、また、詩経から祭の詩を見つけました
これも題名がわからねーので適当です

151 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:13:15 ID:dqsuRkzz
  『采菽(さいしゅく)』

菽を采(と)り 菽を采る これを筐(はこ)にし これを筥(はこ)にす
君子 来朝す 何をかこれに錫予(しよ)せん
これに予(あた)える無しと雖(いえど)も 路車乗馬を
また 何をかこれに予えん 玄コン 及び 黼(ほ)

これ柞(さく)の枝 その葉 蓬々たり
樂(たの)しき君子 天子の邦を殿(おさ)む
樂(たの)しき君子 萬bフ同(あつ)まる攸(ところ)
平々(べんべん)たる左右 また是れを率從す

コン:鍋蓋の下に公、その下に衣と書きます

152 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 14:16:25 ID:dqsuRkzz
(訳)束ですよん

あっちの豆を採り こっちの豆を採る
それらを 四角い籠や 丸い籠に盛り 携えて 公子達が参内する
労(ねぎら)いに 何を与えよう
何は無くとも まず 儀礼用の車と 四頭の馬を
それから何を与えよう
真っ黒な礼服と 縫い取りのある膝掛けを


神に捧げるトチの枝には 葉が沢山 青々と茂っている
幸いかな 目出度きかな
祭礼の場には「楽しき君子」達が集う
天子から 邦土を任され 治める 貴族達
「楽しき君子」達よ 全ての福が 御身らに集まらん事を
天子は 言祝ぎを 穏やかで物静かな家臣達に贈り 彼らを統べる

153 :名無氏物語:2008/08/17(日) 15:59:17 ID:a1m6bJCZ
「柞」と「栃」って同じものなんですか???

154 :紫雪:2008/08/17(日) 16:11:45 ID:RnS7Jeai
こんにちは
東京は雨で涼しく、久々に過ごし易いですよ。このまま秋に・・・などと
考えておりますがw
李賀の詩はわかりにくいのが多いのですが、夜中の墓場を詠ったものがあ
ったので、貼ります。

南山 何ぞ其れ悲しき
鬼雨 空草に灑ぐ
長安 夜半の秋
風前 幾人か老ゆ
低迷す 黄昏の逕
じょうじょうたり 青櫟の道
月 午にして 樹に影なく
一山 唯だ白暁
漆炬 新人を迎え
幽壙 蛍 擾擾たり

感諷 李賀

じょうじょう=島の山部分が衣。たおやかというよりざわざわの擬音らし
い。


155 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 20:26:01 ID:dqsuRkzz
こんばんはですよ

>>153
辞書を引けば、「柞」はクヌギやナラの類と説明されていると思いますが、今回は
訳すに当たり、白川静先生のお説を参考にして「トチ」としました

>>154
あああ、秋になるのはもう少し待って頂きてーですよw
でも、早々と、空には秋の雲があったりするのですが

李賀さんの詩、なんて言うか、ゲゲゲの鬼太郎っぽいですねえ
今度から、ウウウの李賀さんとでもお呼びしましょうか?
拙訳ではこ〜んな風になってしまいましたが

156 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/17(日) 20:26:26 ID:dqsuRkzz
南山之寿とは なんと虚しい言葉なのか
陰鬱な雨が 枯れ果てた草木の上に 虚しく降りそぼつ
長安は真夜中 それでなくても淋しい秋
風前の灯火と言うけれど 我々は既に年寄り
行き先は漠然と消えている まるで黄昏時の小径のように
不安を煽るように ざわざわ揺れる クヌギ林の間を抜ける
月は中天に懸っている頃だが 厚い雲に覆われて
樹々の影も 何もかも 闇の中
目の前に うすぼんやりと見えるのは 弔いの山
殯家の松明が爆ぜ 新たな死人を歓迎し
蛍のような 鬼火が 幾つも墓場を飛び交っている

157 :名無氏物語:2008/08/17(日) 22:48:54 ID:QeKenSfJ
「連投規制45秒」なのに・・・25秒間隔で連投できてるのは何故???

158 :紫雪:2008/08/17(日) 23:12:36 ID:RnS7Jeai
>>155
>ウウウの李賀

なんかビビビのねずみ男みたいですねwしかし陰気な詩ですねえ、貼っと
いて何ですが。

159 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:10:53 ID:9ifFcYF1
おはようございますよ

>>157
さて、どうしてなんでしょうね?
でも、45秒って本当ですか?
最初の方でやりました『帰去来』も、結構、連投してたと思うのですが

>>158
李賀さんのファンの皆さんが心の広い方々で良かったですよ
しかし、詩人と言うのは、どんな物でも美しくしてしまう所が凄いですね

さてさて、昨日から処暑に入りましたが、涼しくなったと言うより肌寒いですよ
ジンにレモンたっぷり入れて飲む事にしますよ
ベランダに椅子持ち出せば、気分は↓こんな感じにw

160 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:11:40 ID:9ifFcYF1
  『咸陽城東樓』  by許渾  ????

一たび 高城に上れば 万里愁い
蒹葭(けんか) 楊柳 汀洲に似る
溪雲 初めて起こり 日は閣に 沈み
山雨 来たらんと欲して 風 樓に満つ
鳥 緑蕪(りょくぶ)に下る 秦苑の暮
蝉 黄葉に鳴く 漢宮の秋
行人 問う莫(なか)れ 当年の事を
故国 東来 渭水 流る

161 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:12:22 ID:9ifFcYF1
お訳そくw

気が向いて 高楼から 辺りを遠く見晴らせば
思いも止めどなく広がり 訳もなく 胸が締め付けられる
ヨシやアシが茫々と伸び 楊柳が風に吹かれている様は
まるで 何処ぞの川辺のようだ
谷間から 今 雲が湧き起こり始めているが
太陽は はや 城郭の向こうに沈もうと言う そんな時なのに
山では もうじき 雨が降り出すのだろう
兆しの風が この楼閣にも 吹き寄せている
鳥は 青々とした草の間で 遊んでいる
かつて ここが秦の都であった時と 同じように
セミが 紅葉している木々に止まって 鳴いている
漢の宮跡に また廻り来る 秋を告げるように
旅人よ 昔の事に触れないで欲しい
この国で 今も昔も変わらぬものは
渭水の流れ ただそれだけなのだから

162 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/24(日) 10:18:41 ID:9ifFcYF1
( ̄▽ ̄)凸 余談になりますけれど、この詩の中の

  山雨 来たらんと欲して 風 樓に満つ (山雨欲来風満樓)

この言葉は、後世、「事変の前兆や予兆が現れる」とか「一触即発の状態」とか、
あるいは「満を持している」などと言う意味に使われるようになりました

163 :名無氏物語:2008/08/24(日) 13:55:33 ID:8weoKo8s
>>159
連投規制が45秒になったのはココ一週間くらいですよ・・・

164 :名無氏物語:2008/08/25(月) 00:24:13 ID:TFHPkffE
>>162
へぇ・・・そうなんだぁ・・・

165 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:42:51 ID:MVSllxS9
こんばんはですよ

>>163
全然知りませんでしたよ
いや、その前に、全く気にしてませんでした

さてさて、朝夕にコオロギが鳴く今頃になって、漸く夏休みがもらえましたよ
海辺で貝殻でも拾って、流木燃やして、お酒でも飲みましょうか
でも、そのような浪漫的な事を致しますと、ほとんど必ず西瓜、ではなく誰何されるのですよ
そんなに怪しいのでしょうか?

166 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:45:16 ID:MVSllxS9
お酒は一人で飲むのも良いですが、親友と飲むのも良いものですよ
と言う訳で、今夜は李白さん

  『友人会宿』  by李白

滌蕩(てきとう)す 千古の愁い
留連(りゅうれん)す 百壺の飲
良宵(りょうしょう) 宜しく清らかに談ずべし
皓月 未だ寝(いぬ)る能(あた)わず
酔い来たって 空山(くうざん)に臥せば
天地 即ち 衾枕(きんちん)なり

167 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/08/28(木) 22:49:06 ID:MVSllxS9
ちょっと軽めに、こんなもんでw


さあ どーっと一気に流しちまおうぜ
どうしようもない くっだらねえストレスなんかさあ
腹据えて 腰据えて ずらーっと並んだ百壺の酒
俺とおまえで 全部飲もうや
なんてステキないい夜なんだw
こんな日は 夢や願いや大切な事 じっくりしみじみ話すのがいい
お月様が きらきら輝いてるな きれいだな
まだまだ 寝るにゃ早過ぎるって
でも ほわんとして ふーっとなったら仕方がない
魂抜けて 身体はごろん
空が布団で 地面が枕さ

168 :名無氏物語:2008/08/29(金) 18:29:16 ID:7MsnCZsb
ルビーキモい

169 :紫雪:2008/08/30(土) 23:22:46 ID:7OKwVLVY
こんばんは
李白はやはりいいですね。ルビーさんの訳も時候に対して清々してぴったり。こう湿気っぽいと、
黴も湧こうというものですw
罹災の方々には憚られますが、雨もこう続くと、白氏の気持ちもわかりますね。

翳翳として月を踰えて陰り
沈沈として日を連ねて雨ふる
簾を開いて天色を望めば
黄雲 暗くして土の如し
行潦 我がかきを毀ち
疾風 我が宇を壊る
蓬莠 庭院に生じ
泥塗 場圃を失う
村深くして賓客を絶ち
窗晦くして儔侶無し
尽日 牀を下らず
跳蛙 時に戸に入る
門を出づるも往く所無く
室に入りて還た独処す
酒を以て自ら娯まずば
塊然として誰とか語らん

效陶潜体詩 其二 白楽天

かき=土庸

170 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/03(水) 22:21:34 ID:QBVAam9i
こんばんはですよ
サンマ・バーケイションより無事戻りましたです、ハイ†

秋は長雨
それは昔ながらですから、まあ仕方ないとして、台風でもないのにこの雨の強さは
とても異常だと思えますね
早く日本の秋に戻って欲しいですよ
人の為ばかりでなく、いろんな生き物達の為にも
そう思います

>>169
紫雪さん、この詩はやはり、台風の後の情景をうたったものなのでしょうか?
土塀が崩れて 屋根が飛ぶ
しかし、無事だった部屋で酒でも飲もうと思う
こんな事を考えられるから、人は強いのでしょうかねえ

さあ、それでは訳に参りましょうか

171 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/03(水) 22:24:56 ID:QBVAam9i
薄暗く 月さえ遮って 雲が天に広がり
ただ静かに 幾日も 幾日も 雨が降り続く
簾を上げ 空の様子を窺えば
天と地と どちらがどちらか分からぬような 黄土色をしている
やがて 地を走る雨水が 我が家の土塀を ぐずぐずと崩し始め
空を奔るつむじ風が 我が家の屋根を飛ばし 壁を倒してしまった
庭も 建物も 茫々とヨモギやハグサが生い茂り
田も畑も どこもかしこも 一面のぬかるみとなった
村は活気を失い 訪れる人すら絶えて無くなり
どの家々の窓辺も暗く 楽しく語り合う友人達の姿はない
一日中 気が滅入り 寝床に伏せっていると
人家と知らずに カエルが跳び撥ねながらやって来る
気晴らしにと 門から出ても 出掛けられる先が無い
仕方なく 部屋に戻って またぽつねんと独りきり
酒でも飲み 自分で楽しくやらないと
徒然なるままに 孤独
そんな話をする相手は 何処にも居はしないのだから

172 :紫雪:2008/09/03(水) 23:20:59 ID:RW/SJA6n
>>170
おかえりなさい
そうですね、こちらで言えば野分か二百十日というところかとw

サマー・バケイションいいですね。南の島を連想しますね。雲は雲でもこ
んな感じの。


空は深閑として
照り白む夏の太陽
のがれ出よう
雲の湧く南の果てに
翳ある国に
こころの旅に

立ちのぼる南の果てに雲はあれど照る日くまなき頃の大空

173 :名無氏物語:2008/09/04(木) 00:35:33 ID:d1nN0ljf
皆様にご教示願いたい漢詩があります。

明の朱同の「題画」という詩なのですが、

紫陌紅塵没馬頭
人来人去幾時休
誰家有酒身無事
長対青山不下楼

はじめの「没馬頭」がよく分かりません。

何卒よろしくお願い致します。

174 :名無氏物語:2008/09/04(木) 01:05:24 ID:tLhcXJfk
ココは宿題丸投げ所では無いぞw

175 :名無氏物語:2008/09/04(木) 14:08:30 ID:ZRDFqHoe
>>173
マルチ小僧、死ね! 

176 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:13:38 ID:b0b1zuMj
こんばんはですよ

>>172
あらためまして、ただいまなのですよ
夏の雲は元気がいいですね、青い青い空の中にまっしろなフワフワがぐんぐん成長して
遊びに夢中な子供を見るようです

もう一つ美しいのが海に掛かった虹
端がきちんと海に着いているところなど、ものすごく不思議な色になるので、本当に胸が
ドキドキしてしまいます
なんと美しい物がこの世にあるのでしょうね

>>174
まあまあ (^^;)ゞ

>>175
「SINE!」はよくねーですよ
少なくとも、ここでは「あっちいけ」程度にお願いできねーでしょうか?

177 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:23:43 ID:b0b1zuMj
>>173
ここはスレ主が漢詩を勝手にイジクルと言う、とんでもねー所ですので、普通の質問は
質問スレでした方が正解ですよ
で、その際、あっちこっちへ質問を貼り付けると、マルチ・ポストになってしまって、答えが
もらえねーのが当たり前なので、注意しないといけませんよ
もし、何処かで質問したけど答えが返って来ねーので、他で聞いてみようって思うんなら、
先にした所と、新しくする所へその旨を少し書き添えると、マルチではないので答えてもら
えますから

178 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/04(木) 22:41:28 ID:b0b1zuMj
んー、ちょっとお節介しますが、>>173の詩とよく似たのがあるのですよ

  『楼上觀山』  by戴石屏

九陌の黄塵 馬頭を没す
人は来たり 人は去り 幾時にか休せん
誰が家ぞ 酒有りて 身 事無く
長く青山に対し 楼を下らず

縦横に走る街路は黄塵に覆われ、軍馬の姿すら隠してしまう と言うのですね

で、お尋ねの分は
市街は赤い花吹雪に覆われて、『馬頭を没す』となっています

これで何となく掴めるのではありますまいか、と思うのですけれど
しかし、私の訳はデタラメですから、ちゃんと辞書引いた方が良いですよ

179 :173:2008/09/05(金) 20:38:59 ID:cM8N7P/c
皆さんに不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。

>>178
本当にありがとうございます。大変助かりました。
なるほど、そういうニュアンスで訳せばいいわけですね。
「紅塵」は、ふつう漢詩だと「世俗のわずらわしい出来事」
と解することが多いと思うのですが、ここでは単に「高く舞い上がった塵埃」
と見たほうが良いのでしょうか。

ご迷惑でなければ御教示下さい。

180 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/05(金) 22:13:44 ID:SLz8RMUW
こんばんはですよ

>>179
そんなに恐縮しねーでも大丈夫ですよ
気楽に行きましょう
ここは遊び場ですから、楽しくやんないとw

>ご迷惑でなければ御教示下さい。
いえいえ、迷惑だなんてとんでもない
ただ、私のはマジでデタラメですから、そんな考え方もあると言う参考程度に
留めておいてほしいですよ(^^;)ゞ

181 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/05(金) 22:14:11 ID:SLz8RMUW
紅塵の意味の前に、その後の情景をあなたはどんな風に考えてますか?
詩と言うのは、言葉で情景を表わしたもの、ワン・ショットやワン・シーンが言葉に
なったものだと私は思うのですよ

大通りは人でごった返して、人は忙しく行き交い、そこから抜きん出ている馬の
頭すらかすんでしまっている
誰の家かは知らないが、酒の用意は出来ているのに人の姿はない
山の景色をじーっと飽かずに眺め続け、いつまでも高殿から降りずにいる

どうして、大通りはごった返しているんでしょう?
どうして、酒の席に人はいないのでしょう?
どうして、ビルから山を飽かずに眺めてるんでしょう?

私はそれを季節の所為だと取りました
花見に人が浮かれ、繰り出しているからなのだと
だから、紅塵を花吹雪に見立てた訳です
でも、そうでない考え方、例えばそれを出兵時の様子と取れば、紅塵の意味が
全くもって変わって来ますね

あなたはこの詩をどんな場面だと思われますか?
それで言葉が決まると思うのですよ

182 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/09(火) 21:18:45 ID:LVfsK96N
こんばんはですよ

今日は重陽の節句ですね
半月を眺めながら、みなさんと一緒に一杯やりましょうか?
満月ならなお良かったのですが、それはこの14日
かの有名な銭塘江では大逆流が見られるとか
思うだけでも楽しいですよ♪

この重陽の節句を詠んだ詩も楽しいものが多いのですが、中には次のようなものもあるのです

183 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/09(火) 21:20:39 ID:LVfsK96N
  『九日作』  by王縉

辺地を将(もっ)て 京都(けいと)に比(くら)ぶる莫(な)かれ
八月 厳しき霜に 草 已(すで)に枯る
今日 高きに登れば 樽酒(そんしゅ)の裏(うち)
知らず 能(よ)く菊花の有るや無しや

(訳)
異国間近な辺境では 何もかもが都とは違っていて
8月ともなれば 寒さ厳しく 霜も降り 辺りの草はすっかり枯れている
今日は 高い処で 菊の酒を飲む日なのに
まだ 菊の花が残っているかどうかも わからない


※作者の王縉は、王維の弟です

184 :紫雪:2008/09/10(水) 00:48:51 ID:PEPxIjpS
こんばんは
成る程、白露も過ぎて重陽の節句ですか。時も知らず呑んだくれての帰り
道、見上げれば半月が綺麗ですねえ。


戍鼓 人行断え
辺秋 一雁の声
露は今夜より白く
月は是れ故郷も明らかならん
弟有れども皆分散し
家の死生を問う無し
書を寄すれども長く達せず
況や乃ち未だ兵を休めざるをや

月夜憶舎弟 杜甫

185 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/10(水) 21:54:49 ID:SmpRW90x
こんばんはですよ
私め、今宵は九月十日に浸っております
ふふふのふ♪

>>184
戦ほど虚しいものは有りませんね
命の有無・形の有無に関わらず、ただその場の全てを破壊するのみですから
その合間に垣間見た自然は、より一層の雄弁さを以て人の胸を打つのでしょう

さてさて、早速ですが訳してみましょうか
こんな↓具合に

186 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/10(水) 21:55:05 ID:SmpRW90x
砦から 時を告げる太鼓の音が聞こえ
往来を歩く者は 誰もいなくなった
辺境の秋 一声の雁が音が 凍える夜空に鋭く響き
幾百億の粒になって 地表に降り敷く
今宵から白露
煌めきは 天の月から あまねく注がれ
我が故郷の空も大地も 白銀の光に溢れていることだろう
家族の様子を問いたくても 弟達は 皆 離れ離れ
無事なのか どうなのか 知りたくてもすべがない
やった手紙は 何処かで止まったままだと言う
ああ 何時になれば戦は終わり 家族が共に過ごせるのだろう

187 :名無氏物語:2008/09/11(木) 08:17:00 ID:K8/aieaW
ビーチバレー・浅尾美和の妹が交通事故死

 ビーチバレーの人気選手、浅尾美和(22)の妹で、高校3年生の美紀さん(18)が先月、三重県鈴鹿市内で交通事故に遭い、
今月5日に同市内の病院で死亡していたことが8日、明らかになった。

 美紀さんが事故に遭ったのは8月12日の朝。自転車に乗っていて、鈴鹿市内のT字路で乗用車と出会い頭に衝突した。病院
に搬送されたが、意識不明の重体が続き、そのまま意識が戻ることなく、5日に息を引き取ったという。

 関係者によると、浅尾は病院にかけつけ、看病などをしていた。6日の通夜、7日の告別式にも参列したが、ショックが大きく、
所属事務所は8日、「今回の件で浅尾本人のコメントは差し控えたい」と話した。ただ、「自身のブログで近日中に(心境を)公表
したい」としている。 

188 :名無氏物語:2008/09/11(木) 15:22:23 ID:Uo9jsgMl
悲しいね・・・

189 :名無氏物語:2008/09/11(木) 18:20:46 ID:+mJVYI1x
哀れ松虫が啼いている。。。

190 :紫雪:2008/09/11(木) 23:39:26 ID:Oo2JqhFR
>>185
こんばんは
もしや『九月十日』という酒でも存在するのですかw『百年の孤独』なら良く知っているのですが。

長月の有明の影に聞こゆなり夜を経て弱る松虫の声

191 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/12(金) 00:10:46 ID:5LbIA19j
こんばんはですよ

>>190
ふふふ♪
探せば有るやもしれませんが、私が頂いたのは『菊姫』です
『李白』もとても美味しいのですけれど
九月十日は彼の詩からです

192 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/12(金) 00:12:17 ID:WWftYVht
  『九月十日即事』  by李白

昨日 登高罷(や)み
今朝 更に觴(さかずき)を挙(あ)ぐ
菊花 何ぞ はなはだ苦しき
此の両 重陽に遭う

昨日 登高の宴は終わったと言うのに
今朝もまた 酒杯を手にしている
菊の花には 迷惑な事だろうなあ
昨日も今日も 重陽の酒の為に摘まれるのだから


私の場合は、流石に朝からと言う訳には行かず、夜からとなりましたがw

193 :名無氏物語:2008/09/15(月) 01:32:12 ID:ow/TtQBu
           イ三三三三 \
         /イニニニニ\ヽ\ゝ_
       /イニニニニニ\\V/彡\、
       |三ニ>───、\V//彡\ヽヽ
       |三ニ|         ̄ \\ヽ|
       ハ三シ∠ミヽ,        \ミ l
      {!レ/  ミゝ.,_     ∠三ゝ |ミ l
       | レ  彡ヽ`'ゝ   f=・xミ;  |ミ/
       '┤      ノ  i `''     /}
       l  ーイ⌒(、  ':i      / /  サァン!
       |   《三ヲ`7≦     〃
       ト、   斤  ̄`''キ≧   /´
      <| 丶  ヽニ--ソ'"   /
     ノ| \ \    ̄   /\
    / l / ヽ、ヽミ _彡'´.〉  /\
__/   .ト、ヽ  i    |  /  |.  \_

194 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:57:23 ID:D9QiBfmV
おはようございますよ

誰方か昨夜の月をご覧になりましたか?
私の所では結構良い月でしたよ
明け方迄、ベランダで毛布被って空を眺めてました
そう言う時って、ネオンがとても邪魔に思えるのですね
人間と言うのは勝手なものです

仲秋の名月に因んで、杜甫さんの詩をどうぞ

195 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:57:46 ID:D9QiBfmV
  『八月十五夜月』  BY杜甫

満目 明鏡 飛び
帰心 大刀を折る
転蓬(てんぽう) 地を行くこと遠く
攀桂(はんけい) 天を仰ぎて高し
水路 霜雪かと疑い
林棲(りんせい) 羽毛を見る
この時 白兎を瞻(み)る
直ちに 秋毫(しゅうごう)を数えんと欲す

196 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 10:58:31 ID:D9QiBfmV
(拙訳です)

星々が数多煌めく夜空に 皓々と満月が輝いている
故郷は今 どんな様子だろう
それを思えば 高い志気も たちまちに挫けてしまう
枯れヨモギが 激しい風に追い立てられるように
我々もまた ずいぶんと辺境の地までやって来た
話に聞く 月の桂によじ登れば 懐かしい故郷が見えるだろうか
天の高みで 月はただ美しく 輝いている
水の流れる所は 銀色に 霜か雪が有るように見え
風に揺れる木々の葉が ちらつく白い羽毛のように見える
この時 遠くに本物の 冬毛に覆われたウサギが現われた
長く厳しい冬が まもなく始まる

197 :名無氏物語:2008/09/15(月) 14:08:15 ID:oKyWI9E/
重たいスレッドだなぁ・・・

198 :名無氏物語:2008/09/15(月) 14:09:46 ID:oKyWI9E/
98KBだってよ・・・

199 :名無氏物語:2008/09/15(月) 17:35:28 ID:zqXv91zE
199

200 :名無氏物語:2008/09/15(月) 17:40:36 ID:9Wh9+7ff
200!

201 :紫雪:2008/09/15(月) 20:29:52 ID:KuwmkNum
>>194
こんばんは
東京はからっきし駄目でした。おまけにゲリラ豪雨まで(´Д`)
もっとも、来年もおんなじようなのが出るよ、なんて酒盛りしてましたがw


寂しさに思ひ弱ると月みればこころの底ぞ秋深くなる 藤原 良経

202 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/15(月) 23:39:19 ID:o7fKMIek
こんばんはですよ

>>201
それは何とも残念な事でしたね
まあ、これからますます月が美しく冴える季節になりますけれど

風吹けば 玉散る萩のした露に はかなく宿る 野辺の月かな  藤原忠通

203 :名無氏物語:2008/09/16(火) 02:59:58 ID:Bf8428vj
「内容が過激すぎる」学習指導要領・古文から源氏物語が消える
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1221500761/


204 :名無氏物語:2008/09/16(火) 14:25:10 ID:l9SGNKiB

また、二松さんが必死になってるねw

205 :紫雪:2008/09/20(土) 14:55:46 ID:ZUCnppOi
こんにちは
月の美しい季節ですが、今月に入って東京は、じめじめとして雨や曇りが
多く、中々よい月が見られません┐('〜`;)┌


銀台金闕 夕 沈沈
独宿 相思いて翰林に在り
三五夜中 新月の色
二千里外 故人の心
渚宮の東面 煙波冷ややかに
浴殿の西頭 鐘漏深し
猶お恐る 清光同じくは見ざらんことを
江陵は卑湿にして秋陰足(おお)し

八月十五日夜禁中独直対月憶元九 白楽天

206 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:01:28 ID:nSwCIVbG
おはようございますよ

>>205
東京が“江陵化”しているとは、ついぞ思いもしませんでしたw
が、他所の事は言えません
こちらも秋の彼岸ですのに、天気が余り良くないのです
まあ、我々は文字の上だけでも時季の風情を楽しめますので、それだけでも良しと致しましょう

207 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:02:29 ID:nSwCIVbG
さてさて、ではお約束の訳に参りましょうか

贅を凝らした高殿も 夜の中で眠っている
私は独り 翰林院に宿直しながら あなたの事を考えている
今宵は十五夜 月はまた格別に美しい
二千里の遙か彼方にいる人よ あなたは今 何を思っているだろう
そちら渚宮の東では 水面は 冷たい霜のように煙っているのだろうか
こちら浴殿の西では 闇の中 時を告げる鐘の音だけが静かに響いている
そちらでの様子も心配だが もっと心配なのは
あなたには この清らかな月の光が見えないのではないか と言う事
江陵の地は 卑らしく湿っぽいので 秋は天気が悪いらしいから

208 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/21(日) 10:05:14 ID:nSwCIVbG
今日の月齢は21日、ええ、半月です
半月の美しい詩と言えば、コレが良いのでは?

  『峨眉山月歌』  by李白

峨眉山月 半輪の秋
影は平羌(へいきょう) 江水(こうすい)に入って流る
夜 清渓(せいけい)を発して 三峡に向う
君を思えども見えず 渝州(ゆしゅう)を下る


なだらかな峨眉山の上に 半円の秋の月が美しい
月影は平羌の水面にうつり 川の中をきらきら流れて行くようだ
夜 船は清渓を発ち 三峡へ向う
その前に 一目あなたに逢っておきたかったのに
心残りに思いながら 渝州へと下っている

209 :紫雪:2008/09/23(火) 23:09:49 ID:HLYmN6cR
>>206
こんばんは
江陵どころか広州辺りの亜熱帯になりつつあるかもwとはいえ、朝晩は肌
寒くなり、虫のすだきも盛んになりました。
峨眉山の月もいいですね。これも李白らしい五言排律を。


白馬 黄金の塞
雲砂に 夢思を繞らす
那ぞ堪えん 愁苦の節
遠く辺城の児を憶うに
蛍は秋窓に飛んで満ち
月は霜閨を度(わた)って遅し
蕭颯たり 沙棠の枝
無時(つね)に独り見ず
涙流れて 空しく自から知る

塞下曲 李白

210 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/24(水) 22:34:18 ID:Rlsv1BwC
こんばんはですよ

>>209
すてきな詩ですね
一文字目の漢字だけを拾ってさえ、情感豊かな詩が出来そうです
私如きでは、この詩の素晴らしさが、お伝え出来ないのではないかとドキドキします
いつも思う事ですけれど、今日は特にそのように思います

…と言いつつ、身の程知らずにも訳してみましたw

211 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/24(水) 22:36:34 ID:Rlsv1BwC
白馬嘶く背後には どっしり聳える黄金の砦
飛んで行くのは 雲と砂 そして虚しい夢
押さえ切れない悲しみを どうして耐えればいいのだろう
遙か彼方で国境を守る 我が愛しき人よ
窓の向こう 秋の庭に飛び交う蛍は あなたに逢いたくて彷徨う 私の魂
冷たい月の光が照らすのは 寒々としたベッド
独り寝の夜が明けるまで なんと長い事だろう
寂しげに 風に吹かれて揺れるのは 種の出来ない “溺れずの実”
何時になれば 私の思いは実を結び 愛しいあなたに逢えるのだろう
止めどなく 涙はこぼれる
虚しい事だと よくわかっている筈なのに

212 :紫雪:2008/09/25(木) 00:28:35 ID:tGHfHsOC
>>211
こんばんは
何時もながら、的を外さぬ素敵な訳をありがとうございます。こんな詩を眺めると、やはりただの
呑んだくれではないのですよねw

秋風や酒肆に詩うたふ漁者樵者 蕪村

213 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/25(木) 22:23:28 ID:S8efrSkA
こんばんはですよ

紫雪さん
お礼などとんでもない
私はただ、感じるまま、思いつくままを書き散らしているだけの事です

しかし、李白と言う人は本当に凄い人だと思います
美しい詩も、格調高い詩もたくさんありますが、彼ほど自分の感情をストレートに
読み手の胸に放り込む人は少ないのではないでしょうか
塞下曲もそうですが、のっけからTVドラマのワンシーンのようで、ついその世界へ
浸ってみたくなる人は多いと思います
それでいて、全くルール無視かと言えばそうではなく、ちゃんと韻を踏んでいたり
考えて作られた物であるのに、まるきり即興で詠まれたような荒削りな言葉使いは、
たぶん誰にも真似の出来ない物でしょうね

214 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/25(木) 22:26:14 ID:S8efrSkA
ああ、荒削りと言うのは雑い事とは全く別ですが

さてさて、辺境を詠んだ歌で有名な物は「葡萄の美酒」で始まる涼州詩ですが、
題は同じでも全然違う涼州詩があるのです
それがこちら↓

  『涼州詩』  by張籍

辺城の暮雨 雁 飛ぶこと低く
蘆荀(ろじゅん) 初めて生じ 漸(ようや)く斉(ひと)しからんと欲す
無数の鈴声(れいせい) 遙かに磧(せき)を過ぐ
応(まさ)に 白練(はくれん)を駄(はこび)て 安西に到るなるべし


黄昏時 辺境の城に 静かに雨が降りかかる
その上を 雲に天を遮られた雁が 低く 列を成して飛んで行く
アシや名も知れぬ草が やっと そこそこの高さになったと思えば
季節はもう 秋から冬へ向かおうとしている
しゃん しゃん しゃん しゃん……
沢山の鈴の音が 砂漠の向こうへ ゆっくりゆっくり遠ざかる
あれは そう 隊商が雪のような練り絹を 遙かな西域へ運んでいるのだ

215 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/28(日) 18:35:29 ID:PHmJ+UYI
こんばんはですよ

今日は近所の小学校で運動会がありました
しかし、小学生は立派に人類に見えますが、幼稚園とか保育所の子供たちと言うのは、
頭の傾き方とか、あのよたよたした走り方とか、どう見ても人類未満に見えてしまいます
子供の一年と言うのは、ずいぶん差があるものなのですね

今時は、運動会もですが、秋祭りもそろそろ始まる時分ではないでしょうか
実りに感謝し、みんなで楽しく過ごす
すてきな事だと思いますよ

216 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/09/28(日) 18:36:13 ID:PHmJ+UYI
  『社日』  by王駕

鵞湖山(がこさん)下 稲粱(とうりょう)肥え
豚穽(とんせい)鶏塒(けいじ) 半ば扉を掩(おお)う
桑柘(そうしゃ) 影 斜めにして 秋社 散じ
家々(かか) 酔人を扶(たす)け得て帰る

(訳)
鵞湖山の麓の村では お米もアワも どっさり実り
ブタとトリはご馳走にされ 小屋の戸が半開きで揺れている
クワノキの影が斜めに長く伸びる頃 秋の祭はようやく終わり
どの家も ぐでんぐでんの男共を どうにかこうにか連れ帰る

217 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:19:20 ID:t2oVyhtp
こんばんはですよ
昨日から10月になっていたですね
早いもので、後3日で、このスレが立ってまる半年になるのですよ
ヽ(*´∀`)ノにょほほほほ

世の中なんだか殺伐としてますが、悲憤慷慨しててもどうしようもないので、
ちょっくら気分転換しましょうか
ほのぼのと、陸游で参りましょう

218 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:19:53 ID:t2oVyhtp
  『明州』  by陸游

豊年 路(みち)に満つ 笑歌の声
蚕麦 倶(とも)に収めて 穀価 平らなり
村歩(そんぽ) 船有り 尾を銜(ふく)んで泊し
江橋 柱無く 空に架して横たわる
海東の估客(こかく) 初めて岸に登り
雲北の山僧 遠く城に入る
風物 人に可(よ)く 吾 住(とど)まらんと欲す
担頭のジュンサイ 正に烹(に)るに堪えたり

219 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/02(木) 22:23:41 ID:t2oVyhtp
訳はこんな感じに

今年は豊作 だから 町中が 明るい笑いや歌声でいっぱいだ
蚕も麦も 両方収穫が終わり 穀物の値段も程よいあたり
近くの村へ行く船は 互いの船尾を銜えるように列をなし
川の橋には 柱が無いから 宙に架けられ 天に横たわっているようだ
東からは 海を越えてやって来た 商人達が上陸し
北からは 雲の中に聳える山の 僧侶が町に降りて来る
こんな様子は 見飽きぬもので 何時までも此処にいたくなる
呼び売りが担いでいる あのジュンサイも ちょうど買い頃

220 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/09(木) 21:02:14 ID:MLFgGAQx
こんばんはですよ
久し振りに空がスッキリしていて、嬉しいですね
明日は以前の体育の日、天気が良くても当たり前っちゃあ当たり前ではありますが
11日には十三夜、いわゆる「後の月見」ですから、仲秋の名月をご覧になり損ねた方も
この日月見を楽しんでみては如何でしょうか

今宵は半月、潮は長潮
まだ欠けているとはいえ、白い氷のような綺麗なお月様です
さて、では氷繋がりでこんな詩は如何でしょうか?

221 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/09(木) 21:04:13 ID:MLFgGAQx
  『芙蓉楼送辛漸』  by王昌齢

寒雨 江に連なって 夜 呉に入る
平明 客を送れば 楚山 孤なり
洛陽の親友 如(も)し 相い問わば
一片の氷心 玉壺に在り


*結構良く知られてると思いますが、何故か此処では初登場ですヽ(^^)

222 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/09(木) 21:06:51 ID:MLFgGAQx
さあ、偏訳ですw

冷たい雨が 後から後から降り注ぎ 終いには河になりそうな そんな日
一日中 歩き通してやっと 夜 呉の地に辿り着いた
束の間のまどろみ そして夜明け
旅立つ友を見送ろうと 戸外へ出れば
雨上がり 朝靄の中に 楚山がぽつりと聳えている
友よ 君が洛陽に戻り もし 親しい人達が私の事を尋ねたなら
あいつなら 一欠片の氷が ラピスラズリの壺の中に入っている
そんな心境だよと 伝えてくれ

223 :名無氏物語:2008/10/10(金) 00:06:55 ID:0aETAmyF
>>221
前スレの>380辺りでも訳されてますが、この訳もいいですね。

224 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/10(金) 00:27:47 ID:ed+1Bo0O
>>223
おや、そうでしたかΣΣ(・。・ )
最近物忘れが良くなりましたもので、どうもすみません

それと、褒めて下さってどうもありがとうございます
とても嬉しいですよ(* ^ー゚)ノ

225 :名無氏物語:2008/10/11(土) 01:33:04 ID:7cHpOtIb
我美男思女体公開
嫣然大腿局部濡蜜
嗚呼何故我一人擦
是天下不合理転填


226 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/13(月) 09:17:53 ID:Sfw9NaI4
おはようございますよ
今朝は龍井茶ではなく、烏龍茶でほのぼのですよ
夜明けを見ながらの一杯は、実に良いものです
ただ惜しむらくは、これからは戸外にいるとお茶が早く冷めてしまう事ですね

さあて、それでは今朝は、お茶とあまり関係なさそうな李白さんで行ってみましょうかw

  『謝公亭』  by李白

謝亭 離別の処
風景 毎(つね)に愁いを生ず
客は散ず 青天の月
山は空し 碧水の流れ
池花(ちか) 春 日に映じ
窓竹(そうちく) 夜 秋に鳴る
今古 一に相い接す
長歌して 旧遊を懐(おも)う

*窓は本当は、うかんむりに片仮名のル、その下に□で囲まれた片仮名のタ です

227 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/13(月) 09:19:21 ID:Sfw9NaI4
これもガイシュツだったらどうしよう…
ドキドキですが、ま、いっか

謝公亭 大切な人との別れの場所
来る度に 景色が胸を締め付ける
さようなら 悲しみを胸に 客達は家路を辿り
後はただ 青い夜空に冴え冴えと 月が静かに輝いて
静まりかえった山中を 碧く澄んだ川が いつものように流れ行くだけ
池のほとりの花は 春 柔らかな日差しの中で微笑み
窓辺の竹は 秋の夜風に 優しい楽を奏でている
時を越え 今と昔が交差する 謝公亭
今宵は ゆるゆる歌でも歌い 楽しかった日々を懐かしもう

228 :紫雪:2008/10/16(木) 00:15:37 ID:MZdkcQ1I
>>227
こんばんは
大分秋らしくなりましたが、まだ暑い時もあり、難しい季節ですね。
その詩は初めてかと思いますが、よしんば既出でもよいかとw


漠漠たる闇苔 新雨の地
微微たる涼露 秋ならんと欲するの天
月明に対して 往事を思う莫れ
君が顔色を損じて 君が年を減ぜん

贈内 白楽天

229 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/16(木) 23:11:59 ID:j3ZQbikx
こんばんはですよ

>>228
ええ、本当に悩みますねえ
世間様の形を見ても、半袖の人あり、ブーツの人有り、短パンにマフラーの人有りで、
全く訳がわかりません

まあ、それは横へ置いといて、これは優しい詩ですね
ちょっと不器用な部分もありますが、思いは十分に伝わって来ます

230 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/16(木) 23:14:20 ID:j3ZQbikx
ふんわりした深緑の苔に 一面覆われた広い庭に
さっき さらりと雨が降った
細かい真珠玉のような露が 冷たくきらきら輝いて
もうすっかり秋だと思わせる
月光は 昔のままに美しいが 昔 若かった日の事を思い出し
今と比べて 憂鬱になってはいけないよ
そんな嘆きは おまえの顔色を曇らせ
きっと 寿命に翳りを落とすだろうから


こんな風な感じでしょうか
しかし、夫婦仲が良いから「往事を思う莫れ」だなんて言えるので、これが不仲だったら
たちまち喧嘩の元ですよ(^^;)ゞ

231 :紫雪:2008/10/17(金) 00:42:51 ID:zd7N1fTq
こんばんは
今夜はいびつな月が可愛いですね。

>これが不仲だったら
たちまち喧嘩の元ですよ(^^;)ゞ

です・・・よね(^^;)ゞ

虎児を捕うる者には危険あり
女より幻影を奪う者にも又危険あり

シャムス・ウッディーン・ムハンマド・ハーフィズ

232 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/26(日) 10:43:40 ID:Xmlps0mT
おはようございますよ
そろそろ紅葉が始まりましたですね
私はドングリ拾いを始めましたよ
小さなものはまだこれからですが、クヌギなどの大粒のは落ちるのが早いのです

そう言えば、会社の近くを流れる川に、もう渡り鳥が来ていました
鴨の美味い季節です
ちょいと炙って塩胡椒した鴨は、日本酒でも紹興酒でもイケますよw

それでは、鳥から繋がって今日はこの詩行きましょうか

233 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/26(日) 10:44:14 ID:Xmlps0mT
  『昭君怨』  by王昭君

秋木 萋々(せいせい)として 其の葉 萎黄(いこう)す
鳥 有り 山に処し 苞桑(ほうそう)に集(とど)まる
毛羽を養育し 形容 光を生ず
既に 雲に升(のぼ)るを得て 上つ方 曲房に遊ぶ
離宮 絶曠(ぜっこう)にして 身体 摧蔵(さいぞう)す
志念 抑沈して 頡頏(けっこう)するを得ず
委食を得と雖(いえど)も 心に徊徨(かいこう)する有り
我 独り 伊(こ)れ何ぞ 来往 常を変ず
翩翩(へんぺん)たる燕 遠く 西羌(せいきょう)に集(とど)まる
高山 峨々(がが)たり 河水 泱々(おうおう)たり
父や 母や 道里 悠長なり
嗚呼 哀しい哉(かな) 憂心 惻傷(そくしょう)す

234 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/26(日) 10:45:46 ID:Xmlps0mT
まだ青々と茂る秋の草木も そのうち黄ばんで枯れて行く
山で暮らす鳥たちも 大樹に架けた古巣の方へ帰るだろう
一羽の小鳥は 選ばれて 見目麗しく育てられた
籠に入れられ 御殿へ上がり やがて間もなく後宮へ
広い広い御殿の中 誰の眼にも留まらぬまま 徒に時が過ぎ
小鳥はだんだん弱ってしまい 日に日に 心も沈んで行く
気ままに飛ぶ事一つ出来ず ただ 空を見上げて時を過ごす
貧しくてもいい 私をここから放して下さい
私は自由になりたいのです
どうして 私独りがこんな目に遭うのですか
燕は身軽に 大空を舞っているけれど
私は 遙かな西羌の 小さな小さな籠の中
私の思いを遮るように 山は高く険しく 川は深く広い
父よ 母よ
帰りたい故郷は 余りにも遠過ぎる
なんと哀しい事だろう 空も大地も続いているのに
悲嘆だけが いつも 私の側にある

235 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/31(金) 23:22:24 ID:arW52Tvd
こんばんはですよ
いつまでも暑いと思っていたら、いつの間にか冬の気配がコソーリと忍び寄っていて、
温もりが欲しい季節になっていたのですよ
寂しいと侘びしいの差が何となくわかって、有明月に溜め息が出てしまいそうです
このヤロー……

こんな時はナカーマを集めるに限ります
白居易も引き摺り込んでやりましょうw

236 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/31(金) 23:22:49 ID:arW52Tvd
  『竹枝』  by白居易

竹枝 苦(ひど)く怨む
何人(なんびと)を怨むや
夜 静かに 山 空しくして
歇(や)みて また 聞こゆ
蛮児 巴女 声を斉(ひと)しくして唱う
江南に愁殺して 使君を病ません

237 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/10/31(金) 23:24:49 ID:arW52Tvd
訳と言うほどでもねーですが


恋歌が 風の彼方から届く
誰を想って謡うのだろう
静かな夜 山々もまた眠っている
遙々響く恋歌は 止んでは始まり 終わっては続く
青年と少女が 心を合わせて謡っている
江南の夜の切なさに 使君は独り 望郷の念を募らせる

※使君:江南に派遣された役人

238 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/04(火) 23:38:21 ID:+dacvxKP
こんばんはですよ
今夜の三日月も素敵です
私め、梨の薄切りをつまみながら、冷たいままの「関帝」を美味しく頂いてます、ハイ

月と言うのは不思議なもので、どの位置に有っても、眺めていれば、離れた所にいる人の
事をしみじみ思ってしまうのですよ
どうしてなのでしょうねえ

239 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/04(火) 23:39:06 ID:+dacvxKP
  『伊州歌』  作者不詳

秋風 名月 独り離居す
蕩子(とうし) 戍(じゅ)に従いて 十載余
征人 去る日 慇懃(いんぎん)に属(しょく)しぬ
帰雁 来たる時 数(しばし)ば書を寄せよと


外は冷たい秋風が吹き 空には氷のように輝く月
私は独りぽっちで暮らしている
あなたは ずっと戻らない
辺境警備に駆り出され もう10年余りが過ぎている
あなたが遠征に行く日 私は何度もお願いしたのに
渡り鳥がやって来たなら それに託して いっぱい手紙を下さいねと

240 :名無氏物語:2008/11/06(木) 01:48:18 ID:e5YrVStm
四度目の還暦 

241 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/08(土) 17:07:45 ID:nN9gKsrx
こんばんはですよ
うっかりしてる間に、立冬になってしまっていたのですね
あと2ヶ月足らずで新年ですよ
この1年、一体何をして来たか考えれば、起きて食って働いて風呂入って2ちゃんして寝る、
ほぼその繰り返しでしたよ
今後もたぶん変わらねーでしょう

それでも、時々美しいものに出会って、(^▽^ )ウレシイ気持ちになれる事が幸せですよ
この季節、嬉しいのは小春日和ではねーかと思いますので、今日は一丁これを

242 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/08(土) 17:08:09 ID:nN9gKsrx
  『早冬』  by白居易

十月 江南 天気好し
可憐なる冬景 春華に似たり
霜 軽(かろ)く 未だ殺(か)らしめず 萋々たる草を
日 暖かく 初めて乾く 漠々たる沙(すな)
老柘(ろうしゃ) 葉は黄にして 嫩樹(どんじゅ)の如し
寒桜 枝 白うして 是れ狂花
此の時 却って羨む 閑人の酔うを
五馬(ごば) 酒家に入るに由(よし)無し

243 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/08(土) 17:09:02 ID:nN9gKsrx
素直にやりましょうw


十月の江南は 本当に好い天気だ
冬景色とは言うが 春のような穏やかさ
霜さえあっさりしたもので 青草を枯らすには至らない
暖かな日差しが 何処までも続く河原の砂を さらりと乾かしている
黄葉した桑の老樹が 何故だか 若樹のように見える
寒桜の枝は 冬が来るとは信じられないほど 沢山の花を咲かせている
こんな時は 暇のある酔っ払いが とても羨ましい
ふらっと酒屋に立ち寄りたいが 役人なので きっと肘鉄喰らわされるだろうから

244 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/16(日) 20:08:44 ID:wiX5fGZk
こんばんはですよ
みなさん、お元気ですか?

好きな人や好きなものに会えるのはすごく嬉しい事ですよ
では、待つのはどうでしょう?
私は、連絡が無くても6時間程度なら誤差のうちでなーんとも思いませんが、友人はなんと
「10分も待てない!」
と、のたまうのです
10分って、トイレに入っても、電話が掛かってきても、電車やバスが遅れてきても
簡単に過ぎてしまう時間だと思うのですが…

皆さんはどんな気持ちで人を待ちますか?

245 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/16(日) 20:10:12 ID:wiX5fGZk
  題不詳  by李清照

寒日 蕭々(しょうしょう)として 瑣窓(さそう)に上(のぼ)り
梧桐 應(まさ)に恨む 夜来の霜
酒 たけて 更に 喜ぶ *団茶の苦きを
夢 断たれて 偏(ひと)えに宜し 瑞脳の香

秋 已(すで)に尽く
日 猶(な)お長し
仲宣の懐遠(かいえん)より 更に 淒涼たり
分に隨(したが)いて 尊前に 酔うに如(しか)ず
負(お)う莫(なか)れ 東籬の菊の芯の黄(こ)きに


*団茶:お茶の一種で、茶葉を蒸して固めてあるのでこのように呼ばれます。

246 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/16(日) 20:15:16 ID:wiX5fGZk
イってみますよん♪


弱々しい冬の朝日が 鎖格子の窓に差す
日一日 葉を落とすばかりのアオギリは
さぞかし 昨夜からの霜を 恨めしく思っているだろう
昨夜のお酒が まだ身の内を駆け回っている
こんな朝は 団茶の苦さが心地良い
そして 夢から目覚めぬ頭には 龍脳香が一番良い

秋はとっくに過ぎ去った
それでも 日はまだまだ長い
遠く故郷を思う仲宣よりも
音沙汰のないあの人を待ち侘びる 私の方がもっと哀しい
けれど 悲嘆に閉じ籠もるより お酒で時をやり過ごそう
負けるものですか
菊でさえ 霜に怯むことなく 花開いているのだから


※もし、題名をご存じの方があれば、お教え頂けないでしょうか?
 どうぞよろしくお願い致します ( ´-`)人

247 :紫雪:2008/11/16(日) 23:25:53 ID:WAQ7PHrf
こんばんは
ご無沙汰しているうちに、秋も大分深まりました。
苦労人李清照らしい詞ですね。題は『鷓鴣天』で、鷓鴣天とは詞の形式の一つの名です。


いかにせむ菊の初霜むすぼほれ空にうつろふ秋の日かずを 定家

248 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/16(日) 23:55:12 ID:wiX5fGZk
こんばんは、紫雪さん
お久しぶりです☆

>題は『鷓鴣天』で、鷓鴣天とは詞の形式の一つの名です。
ありがとうございます
流石ですね

跡もなき 庭の浅茅に結ぼほれ 露の底なる 松虫の声  式子内親王

249 :名無氏物語:2008/11/19(水) 22:33:37 ID:Dtq3Zq2V
始めまして、漢詩スレまであるんですね。
漢詩に詳しい皆様にご教授願いたいのですが、

試験にパスして嬉しいな。
頑張ったご褒美に町中の花を見て回ろう。

みたいな詩があると思うのですが、
良ければ、題名と作者を教えてもらえませんか。

私が中学入学したての若き頃、授業そっちのけで
この漢詩を黒板に書いて説明した教師がいまして・・・。
殆ど聞いていなかったはずが、30歳も過ぎた今、
あの頃を懐かしく思い出すのです。

よろしくお願いします。

250 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/19(水) 23:19:35 ID:Tumlut6C
>>249
こんばんはですよ
ようこそおいで下さいました

お探しの詩はたぶん、コレでは無いかと思うのですが…

  『登科後』  by孟郊

昔日の齷齪 誇るに足らず
今朝 放蕩として思い涯無し
春風 意を得て 馬蹄疾し
一日看尽す 長安の花


あくせくしていた昔の事は自慢にならない
今朝は合格の発表 心は嬉しくてたまらない
春風をうけて得意満面 馬のひづめも軽い
一日で 都の花の名所を見尽くしてしまう

251 :名無氏物語:2008/11/20(木) 00:17:10 ID:XGJIFvCR
>>250
ありがとうございます。
お礼が遅くなってすみません。
授業中はボーっと聞いていたのに、
色々思い出します。

春の詩なんですね。
若々しい自信と希望に溢れた楽しい詩ですね。
なんか、感動です。

ありがとうございました。

252 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/20(木) 06:00:36 ID:lO6q+7+O
>>251
どういたしまして、お役に立てて良かったですよ
宜しかったら、またいつでもお越し下さい

ではでは ノシ

253 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/24(月) 22:52:26 ID:p1G5kYH/
こんばんはですよ
既に時節は小雪まで参りましたよ
雨はやがて雪に変わるだろうと言う、昨日の暖かさに油断してはいけねーという頃ですね

只今巷では「レッド・クリフ」と言う映画が上映されてますね
直訳すれば赤壁、そう赤壁の戦いを描いたものだとか
出来れば見に行ってみたいものですよ

と言うことで、今夜は同じタイトルので行ってみましょうか

254 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/24(月) 22:53:12 ID:p1G5kYH/
  『赤壁』  by杜牧

折れたる戟 沙に沈まりて 鉄 未だ銷(き)えず
自ら将(も)ち 磨き洗えば 前朝と認む
東風 周郎に 便を与えざれば
銅雀 春 深くして 二喬を 鎖(とざ)したらん

(訳デスよん)
虚しい戦の跡は 折れて砂に埋もれた武器のよう
未だ朽ちる事無く 手に取り 塵を払って磨いてみれば
それが ほんの一昔前 ここで起きた事だとわかる
(歴史など 偶然の織りなすドラマ)
もし あの時 東風が周瑜に味方しなかったなら
曹操は大喜びで 銅雀台に 彼の妻達を連れ帰っていただろう

255 :紫雪:2008/11/25(火) 03:11:54 ID:Qiu+FiO8
こんばんは
東京も冷たい雨です。『赤壁』いいですね。便乗して、同じ作者の例の四字熟語になった詩を。


勝敗は兵家も事期せず
羞を包み恥を忍ぶは 是れ男児
江東の子弟 才俊多し
巻土重来 未だ知る可からず

題烏江亭 杜牧

256 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/11/25(火) 23:58:42 ID:4i01mGdn
こんばんはですよ
『歴史は幾つもの偶然の積み重ねだ』と言うのは誰の言葉でしたっけ?
もし…だったら、そんな場面は幾つもありますよねえ

お訳束、行ってみましょうか
まあ、殆ど直訳ですがw


勝負は 戦を常とする者であっても 結果を予知する事は出来ない
自らの心に起こる羞恥に がんじがらめに囚われることなく
他から浴びせられる恥辱を じっと堪え忍ぶ
それこそが 男と言うものである
烏江の東側には 才智に優れた人が多い
もし 項羽が そこで人材を集め
砂塵を巻き起こすような勢いで 再び攻め上っていたならば
天下の形勢は その後 どうなっていたかわからない

257 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/02(火) 21:49:45 ID:/D9VX9+0
こんばんはですよ
急に寒くなったと思ったら、いつの間にか12月ですよ
みなさん、お元気ですか?

  風邪引き コンコン 町の中 町の中
  会社へ行ったら 「叱ッ!叱っ!」と言われ
  世間の冷たさ 思い知る……
友人が涙ながらにそう語ってくれましたが、
「仕方ないかも知れません、企業は営利団体ですから」
昔、正直にそう言ったばかりに、私は首を絞められたですよ
マジ、あぶねーとこでした
死ぬ気もないのに死んだら、この世を漂っちまうではねーですか
そんなのは困るですよ、はい

258 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/02(火) 21:53:57 ID:/D9VX9+0
魂が彷徨うのも哀しいですが、抜け殻が彷徨うのもまた哀しいものです


  『塞下の曲』  by常建

北海の陰風 地を動(どよ)もして来たる
明君(めいくん)祠上 龍堆(りょうたい)を望む
髑髏 皆(みな)是(こ)れ 長城の卒
日暮(にちぼ) 沙場(さじょう)に 灰と 作(な)り 飛ぶ


北海から 心まで凍てつきそうな冷たい風が
轟々と唸りを上げ 大地の上を渡ってくる
悲しみに閉ざされたまま旅立った 王昭君の祠(ほこら)の辺りから
遠く白龍堆に向かっての景色を望めば
原野に転がる石頃は どれもこれも
長城を守って露と消えた 名も無き兵士達の白い髑髏
日が暮れて 嘗ての戦場に無常の風が吹けば
白骨は細かな灰になり 虚しく何処かへ飛んで行く

259 :名無氏物語:2008/12/06(土) 17:04:14 ID:18dJPB2X
次の詩の原作を教えてください。よろしくお願いします。

君酔いたまえ   李白
         高木健夫訳 

竜門の 琴を奏でて
うま酒は 壺に澄みたり
琴ならし 君とし飲めば
うつつなに 酔いはまわりぬ
酒すすむ ペルシアの美女は
花のごと 春風に笑む
春風に 笑みて舞えかし
うすものに 肌透かせて
いまぞまさに まさに酔うべし
君酔わずして いずくにかえらん

260 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/06(土) 23:28:09 ID:tKmbN0dl
こんばんはですよ
いきなり10度も気温が下がると、ちょっと身体がついてゆけねーですよ
風邪引かないように気をつけねーといけねーです
皆さんもどうか、気を付けて下さいね

>>259
ようこそいらっしゃいませですよ
お探しの詩は、たぶん、次のこれではねーかと思うのです

261 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/06(土) 23:30:17 ID:tKmbN0dl
  『前有樽酒行 其二』  by李白

琴(きん)は奏す 龍門の緑桐(りょくとう)
玉壷(ぎょくこ)の美酒 清きこと空の若し
絃を催(うなが)し 柱を払いて 君と共に飲まん
朱を看(み)て 碧(へき)と成し 顏(かんばせ)始めて紅し
胡姫の貌(かんばせ) 花の如く
盧(ろ)に当たりて 春風に笑う
春風に笑い 羅衣(らい)を舞わす
君 今酔わずして 安(いづ)くに帰せんと欲す


お役に立てると良いのですが、どうでしょう? ヽ(^^;)

262 :名無氏物語:2008/12/07(日) 09:25:27 ID:JvNPrIlq
ルビー・Dさん、ありがとうございます。
レスを手がかりに原詩をネットで探すことができました。
音楽と酒と美女。これ以上のものはありませんね。

前有樽酒行 李白

琴奏龍門之緑桐 
玉壺美酒清若空 
眼白看杯顔始紅 
胡姫貌如花   
當爐笑春風 
笑春風     
舞羅衣     
君今不酔将安帰 

>>259の訳もなかなかいいでしょう。
「ルバイヤート」の中の一編みたいですね。

263 :名無氏物語:2008/12/07(日) 09:30:50 ID:JvNPrIlq

三句目を飛ばしてしまいました。
また四句目は違う本文もあるようです。
三句目と四句目を次にあげます。

催絃拂柱與君飮                        
看朱成碧顔始紅

264 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/07(日) 23:10:15 ID:7gY5zzGZ
こんばんはですよ

>>262
良かったですねえ
李白は私も好きです、読んでいるだけで、心がとても伸び伸びするような気がするので

>>263
そう、幾つかの詩で、言葉が違うものがあるようですね

こんなスレで宜しかったら、また、いつでもおいで下さい
お待ちしています
でわでわノシ

265 :紫雪:2008/12/08(月) 00:42:34 ID:pLZELMA4
こんばんは
急に寒くなりましたね。庭の紅葉も葉を落とし、菊も萎れました。この際、松を眺めて燗酒を飲む
のも、時宜に適っているかもwルビーさんも風邪などひかれぬよう。


青松 東園に在り
衆草 其の姿を没するも
凝霜 異類を殄くさば
卓然として高枝を見(あら)わす
林に連なりては人覚らず
独樹は衆乃ち奇とす
壺を提げて寒柯に挂け
遠望 時に復た為す
吾が生 夢幻の間
何事ぞ塵羈に紲がる

飲酒其八 陶淵明

266 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/08(月) 23:15:14 ID:iMahHGxT
こんばんはですよ

紫雪さん、お気遣いどうもありがとうございます
私は風邪を引くより、風邪を轢くタイプですので、まあ大丈夫かと思いますw

己の来し方と行く末と、人生の中で幾度か考える事ですけれど、その時々で思う事が
違ってきますねえ
この詩の最後の二句を、いつか、心から言うことが出来ればいいなと思いますよ

267 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/08(月) 23:17:40 ID:iMahHGxT
では、>>265の拙訳をば

東の庭の若松が 丈高い雑草にその姿を隠されているように
私もまた 世間の大勢の中に埋もれ ただただ日々を過ごしている
霜が降り 他のものがすっかり全部枯れ果てたら
松は漸く姿を現し 天に向かい その枝を誇らしげに伸ばすだろう
同じようなものと一緒にいれば 全然取り柄があるとは思えないが
群れから離れていれば 人々は 独特なものだと考えてくれる
(松よ おまえと私は似たもの同士かな)
酒の壺を片手に ごつごつした松の幹を撫でてみた
これまでの歳月を思い また これからの歳月を思う
人の生など 私の生涯など 束の間の夢か幻のようなもの
世間の枠になど もう何にも囚われる必要はないのに

268 :名無氏物語:2008/12/09(火) 17:56:13 ID:Uegrc1YI
私は漢詩にはあまり興味はありませんが、いつもご苦労様です・・・

269 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/09(火) 21:30:38 ID:ZnfvpFlo
こんばんはですよ

>>268
でも、見ていて下さって、こうして書き込んで下さっている
それが、私はとても嬉しいのですよ
ありがとうございます

270 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/14(日) 17:09:16 ID:VvgTus5d
こんばんはですよ

私、昨日コウノトリを見に行って来ましたです
コウノトリと言うのは、ツルと同じぐらい大きいのですねえ
空を舞う姿の優美なこと、本当に感動しましたよ
もし、鳥がダメな人でなければ、機会があればどうぞ行ってみて下さい

最近はめっきり冷え込んだので、渡り鳥の姿が増えましたよ
以前書いたかも知れませんが、昔話で、北から渡って来る鳥は小枝を1本口に銜えて
いて、疲れたらそれを水に浮かべて羽を休める、と言うのがありました
「雁が音」と言う種類のお茶は、その小枝に似ていると言う所から名付けられたそうです

さて、それでは雁繋がりでこんなの行ってみましょうか

271 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/14(日) 17:09:53 ID:VvgTus5d
  『蘇武』  by李白

蘇武 匈奴に在り
十年 漢節を持す
白雁 上林に飛び
空しく伝う 一書札
羊を牧して 辺地に苦しみ
落日 帰心 絶ゆ
渇しては 月窟(げっくつ)の水を飲み
飢えては 天上の雪を餐(さん)す
東に還らんとして 沙塞(ささい) 遠く
北に愴(いた)む 河梁(かりょう)の別れ
泣いて 李陵の衣を把(と)り
相看て 涙 血を成す

272 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/14(日) 17:11:48 ID:VvgTus5d
(訳もどき)

蘇武は 身は匈奴の虜となっていても
十年を越す年月 その心は漢の忠臣だった
上林園の獲物 白雁の脚の帛書が
匈奴の報せた蘇武の死が 嘘だったと告げた
辺境で羊を追い 虚しく朽ち果てる その絶望と戦いつつ
沈む夕陽に 今日もだめだったかと 肩を落とす
喉が渇いたなら 月氏の土地の水を飲み
飢えたなら 天上から降る雪を食べた
帰還の日 蘇武は砂漠の塞を目指し 遠い道程を歩き始める
思い出すのは 北の河梁での悲しい別れの事
泣きながら 匈奴に残る李陵の服を握りしめる
あの時 二人の頬を伝った涙は 本当に血の色だった

273 :紫雪:2008/12/16(火) 01:28:37 ID:wzadRUP+
こんばんは
いやあ、佳い訳ですね。
本格的に寒くなりました。

さめやらであはれ夢かとたどるまにはかなく年の暮れにけるかな 忠良

274 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/17(水) 22:25:02 ID:LWet+6Ln
こんばんはですよ

>>273
ありがとうございます
皆さんがよくご存じの詩ですから、結構ドキドキものだったのですよ

昨日と言ひ 今日と暮らして 明日香川 流れて早き月日なりけり  by春道列樹

275 :紫雪:2008/12/18(木) 00:20:12 ID:nYKtwkwi
こんばんは
いえいえ、情緒に加え分かりやすさ、親切さが絶妙な訳だと思います。
何でもなく素直ですが、好きな詩を貼ります。

已に衾枕の冷ややかなるを訝り
復た窓戸の明らかなるを見る
夜深くして雪の重きを知る
時に聞く 折竹の声

夜雪 白楽天

276 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/22(月) 22:42:27 ID:VCBALADz
こんばんはですよ

>>275
柳に雪折れ無し、などと申しますのにね
不思議な事です
さあ、この訳があなたのお気に召しますか、どうか

布団さえ凍てつくような冷たさに 目が覚めた
ふと見れば 窓の外がうっすら明るい
静かな夜更けに 音もなく雪が降る
総てが眠ったような 世界の何処かで
ぱしっと音を立て 竹が折れた

277 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/22(月) 22:49:59 ID:VCBALADz
今日は何だか急に冷えてきましたよ

他家の庭の柿が葉を落とし、真っ赤な実が青空に照り生えているのは
美しいですねえ
で、この季節、よく見るとその実の横にふっくらと羽をふくらませている
雀がいて、実はこれがとても可愛いのですよ

と言う訳で、今日の詩はその辺りから参りましょうか

278 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/22(月) 22:52:32 ID:VCBALADz
  『寒雀』  by楊万里

百千の寒雀(かんじゃく) 空庭に下(お)り
梅梢(ばいしょう)に小集して 晩晴(ばんせい)を話す
特地に団を作(な)し 我を喧殺す
忽然として 驚き散じ 寂(せき)として声無し

(訳)
たくさんの雀たちが 夕暮れ時 人気の無くなった庭にやって来た
梅の梢に 思い思いに陣取り 一日の終わりのおしゃべりを楽しんでいる
どれもが一斉に喋る その物凄いこと 喧しいこと
だが 何に驚いたのか それらが一瞬に飛び立った後は
さっきまでの喧噪が 嘘のように 辺りはしーんと静まりかえっている

279 :紫雪:2008/12/26(金) 00:28:28 ID:w8UDIdxc
>>276
こんばんは
いつもながら素敵な訳をありがとうございます。


百の客百の凶器をあやつりて星燦燦と冬の正餐

280 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/28(日) 11:24:17 ID:n4+rEf9Z
こんにちはですよ

>>279
紫雪さん、素敵な歌ですね
誰方の歌なのでしょうか?

取り敢ず、わたくしめは昨日で年内のお仕事は完了致しました
やれやれです
が、のんびり昼寝をこいている訳にはいかねーのですよ
明日の今頃は機上の人なので、今から荷造りなるものをせねばなりません
行き先もちゃんと把握してねーので、まず日程表からして見ねーと、持って行く
服すらわかんねーと言う有様です
あはははは♪

と、言う訳で、か〜な〜り早えーのですが、年末の御挨拶をば
コホン…

皆様、この一年、こんなおバカなルビー・Dによくぞお付き合いして下さいました
厚くお礼申し上げます
急に寒さが厳しくなって来、また年明けは一層の冷えが予想されているとのこと
誰方様も皆、ご家族様共々、お風邪など召して体調を崩されませんように
どうか、お元気で、良いお歳をお迎え下さいませ
m(_ _)m

でわ、今年の締め括りの詩をどうぞ

281 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/28(日) 11:24:46 ID:n4+rEf9Z
  『将進酒』  by李白

君 見ずや 黄河の水 天上より来たり
奔流して 海に到りて 復た回(かえ)らず
君 見ずや 高堂の明鏡 白髪を悲しみ
朝(あした)には 青糸の如きも 暮(ゆうべ)には雪となる
人生 得意 須(すべから)く歓を尽すべし
金樽(きんそん)をして 空しく月に対せ使むる莫(なか)れ
天 我が材を生ず 必ず用有り
千金は散じ尽すも 還(ま)た復(ま)た来らん
羊を烹(に) 牛を宰(さい)して 且(しばら)く楽しみを為さん
会(かなら)ず 須(すべから)く 一飲三百杯なるべし

282 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2008/12/28(日) 11:25:56 ID:n4+rEf9Z
ほら よく見て
あの黄河の水は 天から降り注いで勢いよく流れ下り 海に入ってもう戻らない
ほら よく見て
あのお屋敷に住む人達は 美しい鏡に 日々年老いて行く自分を映し 悲しんでいる
朝には美しい青絹のような髪が 夜には雪のような真っ白な髪になってしまう
だから人生 嬉しいことを見つけだして 精一杯楽しもう
美味しいお酒の入った樽を 綺麗な月夜にそのまんまなんて 勿体ないと思わないか
天が 私という人間を生み出したのだ
だから 私は必ず役に立つ
お金は沢山使っても いつの日にか またどうにかして戻って来るさ
羊を煮て 牛を料理して しばらく楽しくやろうじゃないか
そうだなあ この会だけで300杯はお代わりしようぜ

283 :名無氏物語:2008/12/28(日) 20:43:22 ID:9AvSiMB9
282レスで137KB・・・
重たいスレッドですね・・・

284 :紫雪:2008/12/28(日) 21:45:48 ID:rPMY19nm
>>280
こんばんは
歌は作家・詩人の故多田智満子さんのものです。
今年も楽しいスレ(主宰、レス共)をありがとうございました。ルビーさんも身体に気をつけて。
よいお年を

285 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/04(日) 14:24:39 ID:PXzqvjnX
新年好!
皆様、今年も是非宜しくお付き合いお願い申し上げますよ
また、この一年が皆様や周囲の方々にとって良い年であることを祈ります

>>284
紫雪さん、どうもありがとうございます
素敵なお正月をお過ごしなのでしょうね


さてさて、それでは本年最初の詩と参りましょうか

286 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/04(日) 14:25:00 ID:PXzqvjnX
  『正月』  by李賀

楼に登りて 春を迎うれば 新春は帰る
暗黄 柳に著(つ)き 宮漏遅し
薄々 淡靄(たんあい) 野姿を弄す
寒緑 幽風 短糸を生ず
錦牀(きんしょう) 暁に臥し 玉肌冷やか
露瞼(ろれん) 未だ開かず 朝に対して閉ず
官街の柳帯 折るに堪えず
早晩 菖蒲 綰結(かんけつ)に勝(た)えん

287 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/04(日) 14:25:25 ID:PXzqvjnX
大晦日より 宴を開き 元日を迎える
そして始まる 新たな春
街道の柳には 闇黄色の固い芽がやっと備わって来たばかり
まだまだ これから
それでも 戸外はうっすら霞んでいて 野山はヴェールを被ったようだ
寒さに耐えて来た草木に 春の微かな風が吹けば
誘われて 葉や花の幼い芽が そっと顔を覗かせる
暖かなベッドで眠っていたが 夜明け頃 肌寒さを覚えた
布団から顔を出したものの 未だ目を開けたくない
朝なのは判っている でも しばらくこのまま閉じていたい
そんな季節
官庁街にずらりと並んだ柳は どれもまだ若く
手折るには 幾分早いように思えるが
いずれは しっかりと菖蒲を結び合わせられる そんな日が来るだろう

288 :名無氏物語:2009/01/05(月) 18:37:05 ID:UfH9Idia
あの時、ユダヤ人を殲滅していればパレスチナでのアラブ人の度重なる悲劇は起こらなかったんだよなぁ・・・

289 :名無氏物語:2009/01/05(月) 23:26:39 ID:Loxkwm5a
まあ、ナチスのユダヤ人虐殺とイスラエルのパレスチナ人虐殺がどう違うのか俺には分からないからなw

290 :名無氏物語:2009/01/07(水) 21:00:01 ID:RkJYlsZw
>>1
勝手に感じてあぁん・・・
そこはダメ・・・うぅん///

291 :名無氏物語:2009/01/07(水) 21:01:40 ID:5jUgwcgz
ID:RkJYlsZw = ID:1stbmLgI
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1231322628/
ご迷惑をおかけいたします!この子は現在こちらで叩かれてファビョってるキチガイゆとりですw
スルーをお願いしますww

994 Classical名無しさん [sage] Date:09/01/07 19:02  ID:1stbmLgI Be:
>>992
死ねボケ

5 Classical名無しさん [] Date:09/01/07 19:08  ID:1stbmLgI Be:
    うんこちんこまんこ

7 Classical名無しさん [] Date:09/01/07 19:10  ID:1stbmLgI Be:
>>4
てめーが死ね池沼
頼みすぎなんだよクズが
糞スレ住民死ね

11 Classical名無しさん [] Date:09/01/07 19:14  ID:1stbmLgI Be:
>>9
役立たずのニートは死ねゴミクズ

292 :名無氏物語:2009/01/07(水) 21:04:01 ID:fD793MN+
ココにも出たよ・・・
二松馬鹿・・・

293 :秋田信夫 ◆tHhAR7Hh52 :2009/01/10(土) 00:30:41 ID:X39t4CSl
不躾で大変申し訳ございませんが、
これはどういうことが書いているのでしょうか?
有名な詩人がしたためた書のようです。
漢文に書き換えて頂き、漢文好きな方の解釈をお聞かせ頂ければ幸いです。
何人に書いて頂いても構いません。宜しくお願いいたします。m(_ _)m

パスワードに2222と入れて頂ければ、画像が開きます。
見えにくかったらウインドウズ フォトギャラリーで拡大すると見えやすいです。
http://iroiro.zapto.org/cmn/jb2/jb.cgi?mode=dlkey&id=8227

294 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/10(土) 11:59:34 ID:G43R9eu5
こんにちはですよ
今日もよく冷えてますねえ
大阪は十日戎と言って、あちこちの恵比寿神社でお祭りがあるですよ

>>293
私のパソコンでは開けねーので、中身がわかんねーです
申し訳ねーです

さてさて、もう既に水仙が開いている所もあるそうですが、こちらではせいぜい
縁起物の鉢植えの梅が咲いてるくらいですねえ
んで、こんな詩見つけましたですよ

295 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/10(土) 12:00:52 ID:G43R9eu5
  『早梅』  by張謂

一樹の寒梅 白玉の枝
迥(はる)か村路に臨み 渓橋に沿う
知らず 水に近くば 花 先に発(ひら)くを
疑いし 是れ 冬を経て 雪未だ銷(き)えざるかと


(訳)
一本の寒梅が 玉にも見まごう白い花を たくさん付けている
遠く 村へと続く道の 谷川に掛かった橋のほとりで
知らなかったなあ 水辺に近い方が 花も早く開くなんて
はじめに見た時は 冬に降った雪が 未だ残ってるのかと思ったくらいだ

296 :紫雪:2009/01/15(木) 01:34:13 ID:DkAar3ry
>>295
遅ればせながら、おめでとうございます。
年末年始は遊子として過ごされたのですね。
白梅の詩、良いですね。何故か正岡子規の逸話を思い出しました。
かつて月ヶ瀬に遊んだ人が、旅宿に子規の名を署した俳句を見、帰って子規にきいたら、月ヶ瀬に
は行ったことがない、大方学生の悪戯だろう、との答え。以下はその時の詩(訳すまでもなしw)

仙蹟は由来夙縁無きに
虚名早に已に月渓に伝る
梅花未だ子規子を見ざれば
都門の悪少年を誤認す

宿帳や春の旅人異名書く 子規

のんびりした時代だったんですねえw

本年も宜しくお願いいたします。

297 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/18(日) 21:14:54 ID:k1lxUWk3
こんばんはですよ

>>296
寒中お見舞い申し上げます
紫雪さん、こちらこそまた宜しくお願い致しますね

えーさてさて、梅と言えば、日本にも有名な方がいらっしゃいます
そう、皆さんご存じの天神様こと菅原道真公です
11歳にして既に『月夜見梅花』という漢詩を詠んだそうですから、マジ頭良かったんだと思いますねえ
今夜はその絶筆となった詩をお送りしましょう

298 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/18(日) 21:15:48 ID:k1lxUWk3
  『謫居春雪』  by菅原道真

城に盈(み)ち 郭に溢るる 幾ばくの梅花
猶(なお) 是れ 風光 早歳の華なり
雁足に粘じ 将(も)って帛(きぬ)を繋ぎたるを疑い
烏頭に点(つ)き著(つ)きて 家に帰らん事を憶う

299 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/18(日) 21:17:27 ID:k1lxUWk3
(拙訳)

館中に舞い落ちて 町中に天降り来る 梅の花びら
風も光も和らいで 季節は今 美しい春
(けれど 私の心は凍てついたまま)
もしも 白い花びらが 雁の足に付いていたなら
誰かが 都への手紙を結び付けてくれたかと思い
もしも 白い花びらが 烏の頭に付いていたなら
許されて 都へ帰る日が来ることを切に願う

300 :名無氏物語:2009/01/18(日) 21:53:27 ID:G12GQPkx
300ゲット・・・ 

301 :名無氏物語:2009/01/21(水) 20:34:09 ID:Q/wm0bnu
>>299
ルビー様。ここの漢詩を翻訳してみてくれませんか?※転載は禁止のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41759/1232537408/

302 :301 ◆YLTB7DnxeY :2009/01/21(水) 21:30:51 ID:Q/wm0bnu
できれば紫雪さんにもお願いしたいです。
因みに僕の作品なんですが、恥ずかしくて他人の物のような紹介をしています

303 :名無氏物語:2009/01/22(木) 12:10:10 ID:fYPx2+4f
>>301>>302
転載禁止なら、読み下しも和訳もそっちへ書けって事だよね?
ちょっと甘えすぎじゃね?

304 :301 ◆YLTB7DnxeY :2009/01/22(木) 12:22:11 ID:pk7JesFo
>>301
誤解を招くような書き方ですいません。
和訳はこちらに書いて頂きたいです。

305 :301 ◆YLTB7DnxeY :2009/01/22(木) 12:23:36 ID:pk7JesFo
>>303
誤解を招くような書き方ですいません。
和訳は感じで漢詩2に書いて頂きたいです。

306 :名無氏物語:2009/01/22(木) 18:33:24 ID:jEiCJq9I
>>301
あなたはルビーさんを挑発してるのですか?

307 :名無氏物語:2009/01/22(木) 20:47:52 ID:R175KtDl
>>301
こっちへどうぞ
【批評】漢詩創作スレ【添削】
ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1156682719/

308 :名無氏物語:2009/01/23(金) 21:37:44 ID:LyeHkELE
こんばんはですよ
皆さん皆さん、ちょいと深呼吸しませんか

>>301
既に流れてしまったのでしょうか、あなたの作られた詩を見ることが出来ねーです
ごめんなさいですよ

ただね、思うんですが、私があなたの詩をいつものように勝手に解釈するのは、
それは全然良くねーと思うのです
確かに、私は此処でたくさんの詩を取り上げてきました
けれど、それらには名の通った方々の訳がちゃんとあります
私がどれだけ勝手な事を書き散らそうとも、正しい訳が存在しているのですから、
詩も詩人も変な誤解を受けることは全くありません
せいぜい私が馬鹿だと思われ、笑われるだけで済むことです
ですが、新しく作られた物で有れば、ことによれば作者の方の意図しない、私の
変訳の方が読み手の方の印象に残ってしまうことも十分有り得ますし、それに
よって詩と作者の方が変な誤解を受けてしまうかもしれません

例えて言うならこうです
バイキング形式のアジアン・レストランで、私が酢豚にカレーを掛けて食べていたら、
私のことをおかしなヤツだと思う人はあっても、そのレストランをおかしな店だと思う
人はいないでしょう
しかし、創作料理の店でパスタの上にオムレツが乗った物が出され、私がそこに
ブルーベリージャムを掛けたら、それは私が個人的な好みでしたことであっても、
知らない人はそれがそう言う料理だと思うかもしれません
私は、それはよくねーと思うのです

あなたの大切な作品です
技術を磨く為に他人の手に委ねることも必要でしょうけれど、もう少し考えて
みられては如何でしょうか?

309 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/23(金) 21:42:08 ID:LyeHkELE
あ、すみません
>>308は私 ルビー・D ◆T7sXN1iIiI です

>>303>>306>>307
何時もスレを見守って下さってありがとうございます
これからもよろしくお願いしますね

310 :紫雪:2009/01/23(金) 23:25:46 ID:R/54Kt34
こんばんは

>>302
お声を掛けてくださり、ありがとうございます。
ただ、こちらはルビーさんの訳を拝見する為のスレだと思いますので、客分の私が訳することは遠
慮させていただきます。悪しからず。

>>308
その通りだと思います。
寒い時期に不況でもあり、巣篭もり○○、が流行っているようなので、こんな小品を。

松下 童子に問えば
言う 師は薬を採り去ると
只此の山中に在らむ
雪深うして処を知らず

尋隠者不遇 賈島

311 :名無氏物語:2009/01/24(土) 18:55:46 ID:7FjLjXFY
 

312 :名無氏物語:2009/01/24(土) 20:38:44 ID:o7GVSwRj
>>293
試読しました。

風煙吹散白蘋汀。水上寒光涵曙星。
欸乃聲聲何處斷。豐山隔岸數峰青。
赤關竹枝 梅碣小史

●●●●詩書、皆山外史珍藏。
明治十二年、(是×)於筆圖軒南窓燈下。


313 :名無氏物語:2009/01/24(土) 21:57:42 ID:hEruALqc
>>312
>301が貼った詩と同じだなw

314 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/24(土) 22:59:36 ID:ehxpbvuj
>>310
世間と隔絶し、独り孤高の道を歩む賢者
昔はねえ、とても憧れていましたよ
今はねえ、自分の弱さと言うか、如何に自分が何も出来ないオバカだと認識しました
から、隠者な生活は出来ないと思っています

(訳)
松の木の下にいた 子供に聞いてみた
「お師匠さまは どちらにお出でかな?」
すると その子が答えて言う
「はい お師匠様は 薬草を採りに行かれました
 ただ この山の中にお出でなのですが
 雪がたくさん積もっているので
 どの辺りにお出でなのか ぜんぜんわかりません」 と

315 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/24(土) 23:02:12 ID:ehxpbvuj
>>312
これはどうもご親切にありがとう御座います

>>313
なんだか、不思議な気がしますねえ

316 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/24(土) 23:08:32 ID:ehxpbvuj
まあ、疑問に思っていてもアレですので、とりあえず次へ進みましょうか

今日は未だ旧暦の12月29日
春には少し早いのですけれど、花の歌をひとつ

  『梅花絶句 其六』  by陸游

紅梅過ぎし後 *しょう梅に到る
一種 春風 並び開かず
造物 無心にして 還(ま)た意有り
引きて日々 放翁をして来たらしむ

*しょう梅:しょうの字は糸偏に相という字です

317 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/01/24(土) 23:11:50 ID:ehxpbvuj
(訳)
紅梅の盛りが過ぎた頃 黄梅の盛りがやって来る
春風は 同じように吹くけれど
同じ梅の仲間だからと言って 同じ頃 全部一緒に咲く訳ではない
神様は そしらん顔をしているが
その実 こっそり工夫をこらしている
その所為で 毎日 この爺は 梅の許に通わされるのだ


花には花の季節有り、ですよねぇ

318 :宮北 修美:2009/01/25(日) 15:18:17 ID:NkRHkeaY
梅花雪月想黄昏 天??窟月懸枝 素梅緑竹旧交深 粧?煙嵐寿極巧
上記のような色紙を頂きました  恥ずかしながら 字も分からず 読むことすら出来ません
 よろしかったら どなたの作品で 読み方 意味をお教えくださいませんでしょうか
とんでもないことを書き込んだのでしたら ごめんなさい 

319 :名無氏物語:2009/01/26(月) 08:19:09 ID:TppKVPN5
>>318
こっちへどうぞ
  ↓
現代語訳教えて下さい★
ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1175520639/l50

320 :紫雪:2009/01/27(火) 22:31:59 ID:/TEeLYVe
>>314
こんばんは
訳ありがとうございます。早咲きの梅はもう満開ですね。
隠者ですか、私は飲み屋の無い所では暮らせないので、無理だなあ(笑)


二月の驟雨硝子打つとき青年の浴後やさしき煙色のひげ 塚本 邦雄

321 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/02(月) 22:29:39 ID:r/VmAgYb
こんばんはですよ

>>320
紫雪さん、大丈夫ですよ
山野を巡らず麓の村へ行き、百薬の長を皆から入手して、隠者ならぬ飲者に
なればよろしいのです(笑

ところで、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、先日、新聞にこんな記事が
掲載されておりました
なんと、李白の「静夜思」は、日本と中国とで表記が2ヵ所も違うのです
日本では 「牀前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷」 ですが
中国では 「牀前明月光 疑是地上霜 挙頭望明月 低頭思故郷」 となります
おわかりのように、1句めの 「看月光」 が 「明月光」 に、3句目の 「望山月」
 が 「明山月」 となっていますね
これは日本の方が誤っているのではなく、むしろ李白のオリジナルのままなので
あって、中国の表記は詩が大衆化した明代以降、分かり易く書き換えられたもの
なのだと言うことです
こんな事もあるんですねえ

まあ、書物一般に関しても、不思議なもので、中国には目録はあるが中身の無い
ものが多くあり、日本では記録から外れた書物の本文がしっかり残っていることが
多いと聞きます。

322 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/02(月) 22:32:44 ID:r/VmAgYb
あ、間違えました
すみません

× 3句目の 「望山月」 が 「明山月」
○ 3句目の 「望山月」 が 「望明月」

323 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/02(月) 22:40:15 ID:r/VmAgYb
でわ、気を取り直して行きましょうか(^^;)ゞ

  『人日立春』  by盧仝

春度(す)ぎ 春帰り 無限の春
今朝 方(まさ)に 始めて人と成るを覚ゆ
今從(よ)り克己し 應(まさ)に猶(な)お及ぶべし
顔と梅花と 倶(とも)に 自(おのず)から新た

324 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/02(月) 22:41:43 ID:r/VmAgYb
繰り返し 繰り返し
春は過ぎ 瞬く間に時は移ろい また春が来る
そうして ぼんやりと過ごしていた時代に終わりを告げる 今日
人日立春
*人勝を占うまでもなく
今からは ひたすらに 己を磨き続けよう
そして 切に望む
この梅花と共に 自ら日々新たな気持ちで過ごせる事を


*人勝:正月7日の事。この日はその人が盛んになるかどうか、また人が
     増えるかどうかを占う日。

325 :紫雪:2009/02/03(火) 00:05:21 ID:t1O537vw
>>321
こんばんは
成る程、村の旗亭という手がありましたかw

やはり、習った通りの元の李白が良いですね。しかし面白い。宮中に伝わる雅楽なども、大陸では
完全に滅んでしまったのに、唐の太宗作といわれる『春鶯囀』など、一具そっくり残ってますものね。

みわたせば西も東も霞むなり君はかへらずまた春や来し 九条 武子

326 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:41:10 ID:vAyEELv/
>>321
明王朝の忌み漢字に触ったんじゃないのかな?
康煕帝のとき元にもどして、乾隆帝のときにまた変わった。
日本は平安のころに伝わったからオリジナルになるわけだが発音が違うからね


327 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:11:32 ID:ea9prGLy
避諱ってやつだね。

328 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:46:14 ID:ZzQVBsEn
もう、春なんですね・・・

329 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/08(日) 20:25:47 ID:ccw2tGYw
こんばんはですよ

紫雪さん、ID:vAyEELv/さん、ID:ea9prGLyさん
ありがとうございます
ものを知るのは楽しいことですよ
そして、他人様からものを教えて頂けるのは、自分でものを知るよりもっと嬉しい事です
リアルでは顔さえ知らぬ、出会ったこともない方々が、自分の知識を惜しげもなくこんな
所で披露して下さる
私は本当に幸せ者です。・゚・(T∀T)・゚・。

>>328
ええ、そうですね>ID:ZzQVBsEnさん
朝はまだ寒いですが、日中はずいぶん暖かくなってきましたし、日も長くなりました

旧暦の一月十五日の元宵節にあたる昨夜、台湾で春節明けの行事としてランタン(天灯)
と呼ばれる紙製の気球が飛ばされました
そのランタンには、幾つも幾つも春を告げる燕の模様が入っていましたよ
なので、今日は春と燕の入った詩をご紹介しましょう

330 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/08(日) 20:28:19 ID:ccw2tGYw
  『奉和立春日内出綵花樹応制』  by劉憲

禁苑の韶年(しょうねん) 此の日 帰る
東郊道上 *青旗(せいき)転じ
柳色 梅芳 何処(いずこ)の所
風前雪裏(ふうぜんせつり) 芳菲(ほうひ)(を覓(たず)ねる
開冰池内(かいひょうちない) 魚 新たに躍(おど)り
剪綵花間(せんさいかかん) 燕 始めて飛ぶ
識(し)らんと欲す 王遊 陽気を布(し)くを
為に天藻(てんそう)を観て 春暉(しゅんき)を競う

*青旗の旗の字は、本当は「其」の部分が「斤」

331 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/08(日) 20:32:43 ID:ccw2tGYw
(読み替えw)

東方へ 春を迎えに行っておられた天子さまが 今日 宮中へお戻りになる
日出る方角から 青い旗をたなびかせ 行列はしずしずと進み来る
碧優しき柳の枝と 薫り高き梅花の枝は 一体何処にあったのだろう
まだ風は冷たく 雪もちらつく頃だというのに
咲き匂う花々を尋ね 天子さまはお出かけになった
氷の溶けた池では 水底の眠りから目覚めた 魚が飛び跳ね
飾り木の中では 華やかな色絹で剪った 燕たちが飛び交っている
天子さまの巡遊は 万物に陽の気をお与えになる
だから お書きになったお言葉を観てさえ 春がますます盛んになるのだ

332 :名無氏物語:2009/02/12(木) 02:23:22 ID:GrRsaNfC
ルビー様
白楽天の閑適詩ってどういうのがありますか?

333 :名無氏物語:2009/02/12(木) 09:03:12 ID:Qy6+lmIQ
333ゲット!

334 :名無氏物語:2009/02/12(木) 13:10:51 ID:nD9x8B6x
>>332
普通は「長恨歌」と「琵琶行」知ってりゃいい
後は自分でググれ、もしくは質問スレへ行け
ここは質問スレじゃない

335 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/14(土) 20:34:22 ID:Zo8MsaRn
こんばんはですよ
今日の暑さは異常でしたねえ、静岡や小田原では26度だったとか
とんでもねー事ですよ

とんでもねーと言えば、最近ここへ質問を置いていって下さる方がありますが、
私、ルビー・Dは阿呆ですから難しい事は全然わかりません
なので、せっかくで申し訳ねーのですが、質問は質問スレでお願い致します
ハナクソ(σ- ̄)ホジホジ

さーて、それでは今日の詩へ参りましょうか

336 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/14(土) 20:34:51 ID:Zo8MsaRn
  『錦瑟』  by李商隠

錦瑟 端無くも 五十弦
一絃 一柱 年華を思う
荘生の曉夢 胡蝶迷い
望帝の春心 杜鵑に托す
滄海 月明らかにして 珠 涙有り
藍田 日暖かにして 玉 烟を生ず
此の情 追憶を成すを待つ可けんや
只だ是れ 当時 已に惘然

337 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/14(土) 20:35:29 ID:Zo8MsaRn
(大意、かな?)

贅を凝らした美しい琴 その弦の数は 五十本
はからずも 往古 伏羲が音色に感じて壊した あの琴と同じく
一本の弦 一つの琴柱
それら ひとつひとつに 華やかだった遠い日を思い出す
荘子が 暁の夢で 己が人か胡蝶かと惑ったように
あてどなく 霧の中を彷徨うように過ごした時も
望帝が 死して後も人を思う心を ホトトギスに托したように
ただひたすら 一途に進んだ時もあった
濃紺の海に月が明るく輝く夜 鮫人は人知れず珠の涙を流すと言う
藍田山に穏やかな日が差せば 宝玉は五色の雲を湧き立たせると言う
琴の音色が呼び覚ますのは 胸の裡の 昨日のことのような記憶
振り返れば それらが夢のような日々だったと思えるのは
時が十分に過ぎ去ったからだろうか
いいや そうではない
あの頃から既に 失ったものを思い 私はぼんやりしていたのだ

338 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/22(日) 22:02:30 ID:qzYZ6/Qm
こんばんはですよ
いきなりまた寒くなってるのですね、えらいこっちゃな事ですよ

今日もアレですが、李商隠行ってみましょうか

339 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/22(日) 22:05:27 ID:qzYZ6/Qm
  『聞歌』  by李商隠

笑みを斂(おさ)め 眸(ひとみ)を凝(こ)らし 意 歌わんと欲す
高雲 動かず 碧(へき) 嵯峨(さが)たり
銅臺 望むを罷(や)めて 何処にか帰り
玉輦(ぎょくれん) 還(かえ)るを忘るる事 幾多(いくばく)ぞ
青冢(せいちょう)の路辺 南雁 尽き
細腰宮 裏 北人 過(よぎ)る
此の聲の断腸 今日のみに非ず
香 *消え 燈 光り 爾(なんじ)を 奈何(いかん)せん


*消え:本当は火偏に也という字です

340 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/22(日) 22:06:49 ID:qzYZ6/Qm
いい具合に酔った客が叫ぶ「おい、何か歌え!」
すると それまで笑顔で侍っていた妓女が 真顔になり 遠い眼をして歌い出す
美しく切ない歌声は 天高く行く雲を留め ぐるりの険しい山々に消えて行く
かつて曹操は 宮女たちに銅雀台の台守をするよう 命じたが
彼女らは 一体何処に行ってしまったのだろう
煬帝が 朝廷を忘れ 後宮に居続けた日々は 一体どれほどあっただろう
王昭君の眠る青冢の塚辺りでは 南の漢の国へ戻る雁の姿も見なくなった
昔 楚の細腰宮のあった所を 今は北方民族が通り過ぎる
過ぎし日の栄光と 今日の没落と
嘆いても仕方ないと 解っていてさえ嘆いてしまう
まるでおのれ自身の事のような 悲しみの籠もった歌を
来る日も来る日も 歌い続けようとする彼女
香が消え 最後の光を放とうとしている 彼女に
私は いったい何がしてやれるだろうか

341 :名無氏物語:2009/02/23(月) 14:08:39 ID:pJyj2B6b
www.漢詩.jp

342 :名無氏物語:2009/02/23(月) 16:06:08 ID:L5ZBfGy1
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

343 :紫雪:2009/02/27(金) 02:35:44 ID:yiCEXZYB
こんばんは
季節の替り目ですね(笑)この季節、何故か詩経のおおらかな世界が恋しくなります。

青青たる子が衿
悠悠たる我が心
縦(たと)い我れ往かずとも
子寧(なん)ぞ音を嗣がざる
青青たる子が佩
悠悠たる我が思い
縦い我れ往かずとも
子寧ぞ来らざる

詩経 鄭風


冬の夢の驚きはつるあけぼのに春のうつつのまづ見ゆるかな 良経

344 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/28(土) 11:44:37 ID:j7SCjXis
こんにちはですよ

>>343
紫雪さん、お久しぶりですよ
恋というのは、まことに不思議なものですねえ
世間に男女はいっぱいおりますのに、特定の人のみが取り分け良く思え、優しくしたくなり、
何より優先的に思い、夢想し、胸を温めたり、逆に胸を締め付けられたり
でも、人を想うのは楽しいことですよ
それが恋でなくても、友を思う情であっても
私はそのように思いますよ

さてさて、詩経に採られている詩には、よく繰り返しが使われていますね
それを目にする度、私は蚕の繭を思い出すのですよ
一糸は儚くても、重ねることで強さを増すように、同じ句を繰り返す事で、言霊を重ねて
より力有るものにしている
そんな風に思うのですよ

345 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/28(土) 11:45:17 ID:j7SCjXis
青い衿のよく似合う 素敵な人を
信じて揺るがない 私の愛
もし 私が 逢いに行けなくなったとしたら
あの人は きっと 便りを寄越す事でしょう

青い衿のよく似合う 素敵な人を
信じて揺るがない 私の愛
もし 私が 逢いに行けなくなったとしたら
あの人は きっと 訪ねて来てくれるでしょう

346 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/28(土) 11:45:39 ID:j7SCjXis
挑(とう)たり 達(たつ)たり
城闕(じょうけつ)に在(あ)り
一日見ざれば 三月の如し

今か今かと 行きつ戻りつ
城門の傍で あの人を待ち侘びています
もし 一日 あの人に逢えなかったなら
それだけで 三月ばかり逢えなかったような
悲しい気持ちになるのです

347 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/02/28(土) 11:52:22 ID:j7SCjXis
あ、ごめんなさいですよ
>>345の訳の2章目、いきなり間違えましたよ…orz
 ×青い衿 → ○青い佩


ところで、曹操の『短歌行』の三章目にも 「青青たる子が衿 悠悠たる我が心」と
歌われていますが、同じ言葉でもずいぶん趣が違うものだと、改めて思います

348 :アリオ:2009/02/28(土) 17:08:05 ID:LKsIY7Gh
時事縦横弈似人生遇合如萍
誰の作品はわかりますか?

349 :紫雪:2009/02/28(土) 23:20:33 ID:gtiz65UW
>>347
こんばんは
訳と、三聯を補っていただき、ありがとうございますm(__)m
詩経は記紀歌謡のような趣もあり、原初的な繰り返しがいいですね。

350 :名無氏物語:2009/03/01(日) 01:18:38 ID:6om/IOXI
キモッ

351 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/08(日) 00:17:24 ID:zMLjWa+g
こんばんはですよ

>>349
お礼など、とんでもないことです
私は勝手に書き散らしているだけですので(^^;)ゞ

それにしても、いじらしいではありませんか
制服を着ていても、自分の恋する人は着こなしが上手なように見え、ありふれた装身具を
身に付けていてさえ、それがとりわけ格好良く見え、その人と逢う約束をしたなら、多少
早い目に待ち合わせ場所に行き、今来るかもう来るかとソワソワしている
乙女心をよく表した詩だと思いますよ

さてさて、ぼつぼつ春の彼岸会が近付いてきましたよ
家族や親類のお墓参りを考えておられる方も多いのではないでしょうか
しかし、この春分の日を挟んで彼岸会をすると言うのは、日本独自の風習のようでして、
中国に於いては清明の頃とされています
日本では花祭りの頃ですから、戸外へ出易くなった頃ですね
その頃の事を詠んだこんな詩がありますよ

352 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/08(日) 00:18:11 ID:zMLjWa+g
  『和常州崔使君寒食夜』  沈セン期

聞くならく 清明近しと
春イ(しゅんい) 夕闌(せきらん)にむかう
行遊 昼 厭(あ)かず
風物 夜 看(み)るに宜(よろ)し
斗柄(とへい) 更に初めて転じ
梅香 暗裏(あんり)に残る
労する無し 華燭(かしょく)をとるを
晴月 南端に在り

セン:人偏に全です
イ:門構えに韋です

353 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/08(日) 00:20:29 ID:zMLjWa+g
(訳)

そろそろ 清明が近いらしい
会試もいよいよ終盤に入った
いろんな遊びで 日々を過ごすが 全く飽きないし
夜景も 昼とは違った趣があって それはそれで良い
北斗のひしゃくが また少し動いて 春に傾き
梅の香りが 闇の中でふんわり薫っている
(昔の人は 夜遊びに蝋燭が要る と言ったけど)
今は 蝋燭をわざわざ点け無くてもいい
きれいなお月様が 南の空で輝いているから

354 :名無氏物語:2009/03/08(日) 00:23:38 ID:6Gw3RZns
週末に出てくるけど、国語教師?

355 :名無氏物語:2009/03/08(日) 12:39:37 ID:EW68wkBS
こんにちは。
いつも楽しみにしてます。
この詩もいいですね、夜に浮かぶ白い梅の花が目に見えるようです。
昔の人は、季節の動きとか、自然の情景を今よりクリアに見てたのかな、と思います。

356 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/15(日) 14:02:55 ID:gW8W506g
こんにちはですよ

>>354
いえいえ、とんでもねーですよ
終末に出て来るのは、その辺が一番自由になる時間があるからです

>>355
楽しんで頂けて、大変嬉しく思いますよ
ありがとうございます
そうですねえ、昔は今よりもっと自然が身近だったでしょうし、何より詩人が言葉を練って
紡ぎ出した作品ですから、読み手の心に一段と訴えるのだと思います

それでわ、春をもう一足先んじてしまいましょうか

357 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/15(日) 14:05:01 ID:gW8W506g
  『點絳唇』  by李清照

秋千を 蹴(こ)ぎ罷(お)え
起(た)ち来たり *繊々なる手 *物憂げに整う
露は濃く 花は痩せ
薄き汗 軽衣に透る

客の入り来るを見
*裸足にて 金釵 溜め
羞(はじら)い和(なが)ら 走(に)ぐ
門に倚(よ)り 首(こうべ)を回(めぐら)し
卻(かえ)って 青梅を把(と)って嗅ぐ


*物憂げ:本当の字は立心偏に庸です
*繊々:本当の字は糸偏に籤の竹冠を取ったものです
*裸足:衣偏に蔑と言う字と、箋の字から竹冠を取り、立刀を付けた字を組合せてあり、本来は
     足袋裸足の事を示します

358 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/15(日) 14:06:08 ID:gW8W506g
(訳)

存分にブランコを漕ぎ終え 少女は地面に降り立った
ほっそりとした優しい手で 乱れた髪や衣服をゆっくり整える
朝露が多くなり 春の始まりを告げた花々も 次第に散りだしたこのごろ
彼女はうっすら汗を掻き 軽やかな服が ほんの少し湿り気を帯びる

その時 庭に誰か客人が入って来るのが見え
少女は裸足のまま 金のかんざしが滑り落ちたのさえ気付かぬ程
恥じらいながら 慌てて庭から走り去る
だが実は 彼女は門の陰で振り返り こっそり客人を見詰めていたのだ
まるで 青梅の実の香りを楽しむような そんな素振りをしながら

359 :名無氏物語:2009/03/15(日) 14:07:42 ID:PdzBFt5f
>>356
終末かぁwww
終わりが近いのかwww

360 :名無氏物語:2009/03/15(日) 14:10:50 ID:gPFDf96f
六度目の還暦だね・・・

361 :名無氏物語:2009/03/16(月) 15:13:53 ID:cej1ng9g
寒いw

362 :名無氏物語:2009/03/19(木) 08:29:24 ID:vZDT/ZRF
ん?

363 :紫雪:2009/03/21(土) 00:09:07 ID:aPMzVtiu
こんばんは
ご無沙汰しておりますが、お元気ですか。
また来る春、ですね。出会いと別れの季節ですが、学生時代の友も一生の
宝として、得難いものですね。


一たび同心の友と為り
三たび芳歳の蘭に及ぶ
花下 鞍馬の遊
雪中 杯酒の歓
衡門 相逢迎し
帯と冠とを具えず
春風 日高けて睡り
秋月 夜深けて看る
登科を同じうするが為ならず
署官を同じうするが為ならず
合う所は方寸に在り
心源 異端無し

贈元しん 白楽天

しん=のぎへんに眞

364 :名無氏物語:2009/03/21(土) 21:25:56 ID:fE6wOlxo
週末だなw

365 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:14:57 ID:cdNWxtzR
こんばんはですよ

>>363
お久しぶりです、紫雪さん
ええ、私めは至って元気にしておりますよ
いつも素敵な詩を教えて下さって、本当にありがとうございます
「花下 鞍馬の遊」と聞いて、京都・鞍馬山での 花見を即連想してしまいました
こちらでは、彼岸桜は既に満開、普通の桜も日当たりの良い所では咲き始めています
咲く花と散る花、静かに、日々入れ替わって行くのですね
あはれとはこの事でしょうか

366 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:17:51 ID:cdNWxtzR
知り合って 無二の親友となり
心を通い合わせて もう三度目の春になる
花の頃 馬を駆って 遠出して
雪の頃 酒を汲み 身も心も温めて
貧しくはあっても 互いにもてなし合う
何の飾りも拘りもなく
春 そよ風が吹く頃は のんびり朝寝を楽しんで
秋 名月輝く頃になれば 遅くまで夜空を眺めて楽しんだ
私達が こんな風に付き合っているのは
同じように 勉学に励んだからではない
同じところで働く 同僚だからではない
その理由は それぞれの胸の奥に有る
心を揺さぶる魂が そっくり同じだから

367 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:20:19 ID:cdNWxtzR
会いたくても会えない
そんな時がありますね
恋人でなく、家族であっても、それはとても切ないものです


  『寄東魯二稚子』  by李白

呉地 桑葉 緑に
呉蚕 已(すで)に三眠す
我が家 東魯に寄す
誰か 亀陰の田を種(う)えん
春事 已(すで)に及ばず
江行 復(ま)た茫然たり
南風 帰心を吹き
飛んで酒楼の前に堕(お)つ

368 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:20:56 ID:cdNWxtzR
楼東 一株の桃
枝葉 青煙を払う
此の樹 我が種(う)えしところ
別れて来(こ)のかた 三年に向(なんな)んとす
桃は今 楼と斉(ひと)しくも
我が行(たび)は 尚 未だ旋(かえ)らず
嬌女 字 (あざな)は平陽
花を折りて 桃辺に倚(よ) る
花を折るも 我とは見(まみえ)ず
涙 下(おち)ること 流泉の如し
小児 名は伯禽
姉と亦(ま)た肩を斉(ひと)しくす
並び行く 桃樹の下(もと)
背を撫して 復(ま)た誰か憐まん

369 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:22:07 ID:cdNWxtzR
此(これ)を念(おも)えば 次第を失ない
肝腸 日に憂煎(ゆうせん)す
素を裂きて 遠意を写し
之(これ)を因(よ)せん *文陽の川に


*文:本当はサンズイ偏に文と書きます

370 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:22:40 ID:cdNWxtzR
呉の国の桑の葉は 緑がうんと濃くなり
蚕は既にもう 三度の眠りを済ませた
家族は東魯に身を寄せているが
誰が 亀山の北の田に稲を植えてくれたのだろう
春の農事には 私はもう間に合わない
長江の流れのように旅する自分は ぼんやりと物思うことしか出来ない
南の国から吹く風に 故郷へ 家族の元へ帰りたい私の心を乗せれば
思いは飛んで 酒楼の前にぽとりと落ちた

酒楼の東側には 一本の桃
枝葉が伸び 青い煙の様にふんわりしている
此の樹は 私が植えたのだ
家族と別れ 既に3年余りになろうとしている
桃は今 酒楼と同じ高さにまで育っているが
私の旅は まだこれからもずうっと続く

371 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/03/21(土) 22:24:03 ID:cdNWxtzR
可愛い娘 その名は平陽
いつか 私がしてやったように 花盛りの桃の小枝を折り取り
彼女は樹の側で天を見上げているだろう
花の小枝は手折れても 私と会うことは出来ないのに
泉のように 涙が溢れて止まらない
幼い息子 その名は伯禽
いつでも 姉の跡を付いて歩く甘えん坊
二人が並んで 桃の木の下にいても
背を撫でてやりたいのに 私はそこにいないのだ

そう思うと 気持ちが乱れ いても立ってもいられず
はらわたが 日々憂鬱の炎で煎られているようだ
白絹を裂き 遠く離れ住む私の思いを書き記し
文陽の川に託して おまえ達の下へ届けよう

372 :名無氏物語:2009/03/21(土) 22:33:42 ID:l2M7Duga
「サンズイ偏」って言い方はあまり聞きませんね・・・

373 :名無氏物語:2009/03/21(土) 22:34:30 ID:l2M7Duga
確かに、「偏」は「サンズイ」なんですけどね・・・

374 :名無氏物語:2009/03/24(火) 23:40:29 ID:UfpHIcWq
誤爆だったらすみません。ある漢詩を訳していただきたいのですがお願いします。

明月正當圓(ナリ)

清光耀(二)(リ)碧天(一)(ニ 【カタカナの「に」です】)

長空雲霧散(シ)

萬姓樂(二)(ム)豊年(一)(ヲ)

この詩は私の今後の人生をあらわしていると、霊感のある僧侶の方から言われました。
意味がよくわからないのですが、気になっていたので、どのように解釈をすればいいかご指導をいただければ幸いです。

375 :名無氏物語:2009/03/24(火) 23:51:50 ID:1pqnIeZA
質問スレに書き込めよw

376 :名無氏物語:2009/03/24(火) 23:59:16 ID:VCyq6xJJ
おみくじの詩みたい(笑)

377 :名無氏物語:2009/03/25(水) 00:00:41 ID:UfpHIcWq
すごく気になっているので、ぜひ教えてください。

378 :名無氏物語:2009/03/25(水) 00:18:45 ID:gMZuafhP
スレ主は土曜日まで来ないよw

379 :名無氏物語:2009/03/25(水) 00:22:52 ID:gMZuafhP
ココはルビーさんの私訳スレだから、スレ違いだよw

380 :名無氏物語:2009/03/25(水) 00:30:18 ID:rZYtzYNj
土曜日まで待つか?
質問スレに行くか?

二択です。

381 :名無氏物語:2009/03/25(水) 00:37:39 ID:OJZF611s
>>374
「今後の人生をあらわしている」と言った「霊感のある僧侶」に、「どのように解釈をすればいいか」
って直接聞いた方が早いじゃん
そもそもはその人がこの詩を解釈した結果なんだから

382 :名無氏物語:2009/03/29(日) 03:40:10 ID:otvFpG1E
今週末は来ないのかな?

383 :名無氏物語:2009/03/31(火) 08:21:57 ID:3iP7WrbG
ここへ変な漢詩(自作?)持ち込む奴って、絶対に質問スレへ行かないなw

384 :名無氏物語:2009/04/01(水) 19:21:55 ID:vd/H8Y3Y
回答なんか希望してないんだろw
単なる、自己満足w

385 :名無氏物語:2009/04/01(水) 20:40:35 ID:begc0Dlg
この週末はルビーさん来なかったねぇ・・・

386 :名無氏物語:2009/04/01(水) 20:41:52 ID:begc0Dlg
年度末で忙しかったのかな?

387 :名無氏物語:2009/04/01(水) 21:49:26 ID:vd/H8Y3Y
で?
質問した馬鹿は?

388 :名無氏物語:2009/04/04(土) 20:55:50 ID:U0qP8C6f
側身天地遠無歸、王粲生涯似落暉。花鳥向人成脈脈、海雲終古自飛飛。尊前相見難啼笑、華表歸來有是非。萬死一詢諸父老、豈縁漢節始沾衣

どなたが上の漢詩を翻訳していただけないでしょうか?

どうぞ宜しくお願いします!

389 :名無氏物語:2009/04/04(土) 20:59:28 ID:k2IhHoDZ
ルビーさんのスレにまた変な奴が来たよ・・・

390 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:05:13 ID:YEj80UDP
>>388
質問スレへ逝けよw

391 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:08:25 ID:YEj80UDP
>>388はマルチ小僧ですよ!

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1093585014/147

392 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:17:07 ID:U0qP8C6f
ここのルールを知らなくてすみません。早く意味を知りたくてTT


393 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:18:31 ID:k2IhHoDZ
>>392
この板のルールじゃなくて、社会の一般常識だよ・・・

394 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:20:27 ID:U0qP8C6f
勉強になりました。気をつけます。


395 :名無氏物語:2009/04/04(土) 21:48:01 ID:YEj80UDP
念のために書いておくけど、ココは質問スレじゃないからなw

396 :名無氏物語:2009/04/04(土) 22:00:39 ID:U0qP8C6f
388番の質問を取り消します。お騒がせしてすみませんでした。皆さん、良いお週末を〜

397 :紫雪:2009/04/05(日) 16:00:45 ID:tA8p1ZT3
こんにちは
お花見時ですが、「鞍馬の花見」いいですね(笑)
近所に桜の名所がありますが、人も車も恐るべき光景です。窓からは松しか見えませんが、自宅で
静かに春を楽しむのも良いかもしれません。「酒中忙」とは言い得て妙ですね。

幽居 正に解す酒中の忙
華髪 何んぞ須(もち)いん酔郷に住むを
座に詩僧有りて 閑に句を拈し
門に俗客無くして 静かに香を焚く
花間の宿鳥 朝露を振い
柳外の帰牛 夕陽を帯ぶ
所に随い縁に随いて清興足る
江村の日月 老来長し

無題 夏目漱石

『明暗』執筆の頃の作だそうです。

398 :名無氏物語:2009/04/05(日) 16:41:19 ID:zI6/D07b
ルビーさん、来ないのかな?

399 :名無氏物語:2009/04/05(日) 17:24:32 ID:sABS0XS3
>>383
確かに、今回の馬鹿も質問スレには書き込まなかったなw

400 :名無氏物語:2009/04/05(日) 17:28:39 ID:zI6/D07b
400ゲット・・・

401 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:46:34 ID:czsFpDDW
こんばんはですよ
えー、ちょっとリアルで取込み事&他があり、先週は書き込みが出来ませんでした
皆さんにご心配と御世話をお掛けして、どうもすみませんでした
そして、ありがとうございました

>>397
こんばんはですよ
今日、所用で京都から滋賀方面を回っていました
既に桜は満開、菜の花と共に世間を染めており、大勢の人が桜の下で宴を楽しんで
いましたよ
今日は本当に春でした

さてさて、それでは詩の方に移りましょうか
少々長いですが、李白の『長干行』です

402 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:47:16 ID:czsFpDDW
妾(しょう)が髪 初めて額を覆う
花を折り 門前に劇(たわむ)る
郎は 竹馬に騎して来たり
牀を遶(めぐ)り 青梅を弄す
同じく長干の里に居り
両小 嫌猜無し

403 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:47:32 ID:czsFpDDW
十四 君が婦(つま)と為るも
羞顔 未だ嘗て開かず
頭を低(た)れて 暗壁に向かい
千喚に一も回らせず

十五 始めて眉を展(の)べ
願わくば 塵と灰とを同(とも)にせん
常に抱柱の信を存す
豈に望夫台に上らんや

404 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:48:27 ID:czsFpDDW
十六 君 遠く行く
瞿塘(くとう) *艶預堆(えんよたい)
五月 触(ふ)るべからず
猿声 天上に哀し

門前 遅行の跡
一一 緑苔を生ず
苔 深(ふこ)うして 掃う能(あた)わず
落葉 秋風 早し

405 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:49:48 ID:czsFpDDW
八月 蝴蝶来たり
双(なら)び飛ぶ 西園の草
此に感じて 妾が心 傷ましめん
坐(そぞ)ろに愁う 紅顔の老ゆるを

早晩(いつ)か 三巴を下らん
預(あらかじ)め 書を将(も)って家に報ぜよ
相い迎うるに 遠きを道(い)わず
直ちに長風沙に至らん


*艶預堆:本当は艶と預にサンズイが要ります

406 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:51:26 ID:czsFpDDW
勝手に解釈しますよんw


あれはまだ 私の前髪がおでこにかかり始めた 幼い日
私が花を摘んで 門の前で遊んでいると
あなたが竹馬に乗ってやって来た
テーブル代わりの長椅子を挟んで向き合い 青い梅の実で一緒に遊んだ
同じ長干の里で育った幼なじみ
二人とも 相手を嫌ったり 疑ったりした事はこれっぽっちもなかった

407 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:51:46 ID:czsFpDDW
十四歳で あなたの妻になったものの
恥ずかしくて 笑顔を見せるなんて出来なかった
ただ俯いて 暗い壁の方を向き
千度呼ばれても 一回も振り向けなかったほど

十五歳になって やっと笑顔を向けられるようになり
死んで塵や灰になっても 一緒にいたいと願うようになった
橋桁を抱いて死んだ尾生のように 信じ合っていた私達
まさか 望夫台であなたの帰りを待つことになろうとは

408 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:52:02 ID:czsFpDDW
十六歳になった時 あなたは遠征に出掛けた
瞿塘峡の艶預堆という難所
そこは 五月雨降る頃には 近づくことも出来なくなる
子を流された親猿の 悲痛な叫びが哀しく天に響く場所

門の前には あなたが 立ち去り難く付けた足跡
そのひとつひとつに生えた 深緑の苔
月日が流れた今では もう 取り払うことが出来ないほど
はらはらと葉は落ちかかり 秋の冷やかな風が 早くも吹こうとしている

409 :名無氏物語:2009/04/05(日) 22:52:10 ID:zI6/D07b
生きていたのか・・・
心配しましたよ・・・

410 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:52:38 ID:czsFpDDW
八月だというのに 季節外れのつがいの蝶が
仲良くひらひら 西の庭を飛んでいる
ああ 蝶でさえ 己が夫と在るものを
離れ離れに時を過ごし ただ虚しく老いて行く それが悲しい

いつの日か あなたは三巴から帰って来るだろう
その時は 先に家へ手紙を寄越して欲しい
迎えに行くから
たとえどんなに遠くても
まっしぐらに 長風沙までも飛んで行くから

411 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/05(日) 22:57:23 ID:czsFpDDW
>>409
本当にごめんなさい、申し訳ねー事をしましたよ

412 :名無氏物語:2009/04/09(木) 22:35:33 ID:0LxrRUGD
狭いところで、お高くとまってんじゃねぇよ。

413 :名無氏物語:2009/04/09(木) 22:46:55 ID:H+8fRMkI
二松さん?

414 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/12(日) 20:21:10 ID:Le/qVWWo
こんばんはですよ
会社で花見をしたら、野良猫が遠慮がちに近寄って来ましたです
シャムやらアメショーやらキジやら、みんなどの子も飼われてた子みたいで、食べ物より
撫でて欲しかったみたいなんです
悲しくて、涙が出ましたよ
家で飼えるなら、みんな連れて帰ってやりたかったぐらい
生き物を飼うと言うのは、命に対して責任を持つ事ですのに……

頭が良くても、心を忘れちゃダメです

415 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/12(日) 20:26:17 ID:Le/qVWWo
夏目漱石の漢詩は造語が多いと何処かで読んだ事があります
紫雪さんの投下して下さった、>>397の詩の中にもあるのでしょうか?
疑問に思いつつ、テキトーに訳してみましたですよ


静かな家で まったり 酒を飲んでいる
ほろ酔い気分の 白髪の爺さん
一緒に飲んでる坊さんは 長閑に言葉を練っている
下らん用事でやって来る 迷惑な客も今日は無し
静かに香が燻っている
花から花へ 枝から枝へ 飛び交う小鳥が朝を告げ
柳の向こう 野良からゆっくり帰る牛を 大きな夕陽が包んでいる
あるがまま なるがまま その趣を楽しむ
爺さんになって ずっとこんな田舎暮らし

416 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/12(日) 20:28:24 ID:Le/qVWWo
爺さんになって枯れてるかと言えば、実は…って爺さんも多いのではないでしょうか?
陸游にこんなのが有りますよ

  『暮春』  by陸游

数間の茅屋 鏡湖の浜
万巻の蔵書 貧を救わず
燕去り 燕来たりて 還(ま)た日を過ごし
花開き 花落ちて 即ち春を経たり
編を開いては 平生の友を見るを喜び
水に照らしては 曩歳(のうさい)の人に非ざるを驚く
自ら笑う 胡を滅さんとする心 尚(なお)在りて
高きに憑(よ)れば 慷慨し 身を忘れんとするを

417 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/12(日) 20:29:21 ID:Le/qVWWo
こんな訳してみましたw

鏡湖の浜の 部屋も少ない粗末な家 それが我が家
本だけは山のようにあるが 貧乏は止まらない
去年の燕が帰って来 また子育てをして 時が過ぎ
花が咲き やがて散り果て 春が終わる
書物を開けば いつも 友と会うように嬉しく
気持ちは若い頃のままなのだが
水に映る自分は もう驚くほどに年老いている
だのに ああ なんと可笑しなことか
蛮族を討ち滅ぼそうとする意志は まだ胸の裡に熱く在り
気分が高まれば 激情を迸らせ
自分が老人だと言うことを すっかり忘れさせてしまうのだ

418 :名無氏物語:2009/04/12(日) 23:30:23 ID:9omk21l+
>>414
不況で飼えなくなったのかなぁ・・・

419 :紫雪:2009/04/12(日) 23:40:40 ID:oKxZiu0P
こんばんは
今年は開花が早まったかと思えば寒い日が続き、いきなり夏日で散り終え
る、となんとも平仄の合わない花見時でした。
漱石の詩ですが、「酒中忙」は造語でしょう。漢語として成立し難い熟語
等も混じるといわれますが、練達の作に変わりなく、もっと読まれてもよ
い分野だと思います。
うちも飼猫がいないことがないですね。みんなノラを拾って来るのですが
、命あるものなのにねえ。

つはぶきの蔭や小猫のされかうべ

420 :名無氏物語:2009/04/13(月) 14:55:26 ID:2F0Xrrm8
七度目の還暦ですね・・・

421 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/19(日) 00:26:02 ID:pcOf6f7/
こんばんはですよ

自分より小さいものや幼いものを守りたい、助けたいと思うのは人の常で有りましょうよ
人でなくても、野生のものであってさえ、時には異種族でもそんな場合が有るとか
親子であれば、なおその気持ちは強いでしょう

そんな訳で、今夜は杜甫をどぞー

422 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/19(日) 00:27:21 ID:pcOf6f7/
  『憶幼子』  by杜甫

驥子(きし) 春 猶お隔たる
鶯歌(おうか) 暖かにして 正に繁(しげ)し
別離 節の換(かわ)るに驚く
聡慧(そうけい) 誰と与(とも)に論ぜん
澗水(かんすい) 空山の道
柴門 老樹の村
渠(かれ)を憶(おも)い 愁えて 只(ただ)睡(ねむ)る
背を炙(あぶ)りて 青軒(せいけん)に俯す

驥子:杜甫の第二子の名

423 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/19(日) 00:27:53 ID:pcOf6f7/
春になっても まだ 驥子とは離れ離れ
日一日と暖かくなり ウグイスもよく鳴いている
私達が別れてより 驚くべき早さで 季節は巡った
あの子もずいぶん成長しただろうに それを語り合う者がいない
さらさら流れる谷川添いの 空山の道
粗末な家の門と その傍らに立つ 歳老いた樹
子供を思い 愁いながらも どうすることも出来ず
晴れた日 軒端に出て
背に暖かな陽を受けながら 居眠りをしている

424 :名無氏物語:2009/04/19(日) 10:18:50 ID:/3pg1VS4
徒歩

425 :名無氏物語:2009/04/19(日) 14:34:16 ID:ll7aiJH3
 將進酒 (李白)〖唐〗
 君不見,黃河之水天上來,奔流到海不復回。
 君不見,高堂明鏡悲白發,朝如青絲暮成雪。  
人生得意須盡歡,莫使金樽空對月。  
天生我材必有用,千金散盡還復來。 
 烹羊宰牛且為樂,會須一飲三百杯。 
 岑夫子,丹丘生,將進酒,杯莫停。 
 與君歌一曲,請君為我傾耳聽。 
 鐘鼓饌玉何足貴,但願長醉不用醒。 
 古來聖賢皆寂寞,唯有飲者留其名。 
 陳王昔時宴平樂,鬥酒十千恣歡謔。 
 主人何為言少錢,徑須沽取對君酌。 
 五花馬,千金裘,呼兒將出換美酒,與爾同銷萬古愁。

426 :名無氏物語:2009/04/19(日) 18:27:31 ID:WNOPwabq
ん???

427 :名無氏物語:2009/04/19(日) 21:07:29 ID:fXxFFBe0
萬古愁

428 :名無氏物語:2009/04/19(日) 21:21:58 ID:WNOPwabq
二松さん?

429 :名無氏物語:2009/04/20(月) 12:24:54 ID:q0lUsrnC
将進酒、以前に投下されてたように思うけど?

430 :名無氏物語:2009/04/20(月) 15:46:56 ID:/miJd8GE
別にいいんじゃないの?

431 :名無氏物語:2009/04/22(水) 01:39:32 ID:WVlMUq5X
この前書き込んでから、レスが10個も増えている・・・

432 :名無氏物語:2009/04/22(水) 01:40:25 ID:WVlMUq5X
煩悩の四倍ですね・・・

433 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/24(金) 23:46:02 ID:6VuxzI2D
こんばんはですよ
暑いのか寒いのか、びーぃえっくょ!な有様ですよ
あーあ

>>425
お好きな詩なのでしょうか

>>429
はい、やってました

ですが、ですが、ですが、実は前半分しかやーっとらんのが>>425さんのお陰でバレましたw
わはははは!
ごめんなさいですよ、後半分うpしますから許して下さいませ m(_ _*)m

434 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/24(金) 23:46:50 ID:6VuxzI2D
  『将進酒』  by李白

岑夫子(しんふうし) 丹丘生(たんきゅうせい)
将に酒を進めんとす
杯 停(とど)むること莫(なか)れ
君が與(ため)に 一曲 歌わん
請う 君 我が為に 耳を傾けて聴け
鐘鼓(しょうこ) 饌玉(せんぎょく) 貴(とうと)ぶに足らず
但(た)だ 長酔を願いて 醒(さ)むるを用いず
古来 聖賢 皆 寂寞
惟(た)だ 飮者の 其の名を 留むる有るのみ
陳王 昔時 平楽に宴し
斗酒十千 歓謔(かんぎゃく)を 恣(ほしいまま)にす
主人 何為(なんす)れぞ 銭 少しと言おうや
径(ただ)ちに 須(すべか)らく 沽(か)い取りて
君に対して 酌(く)むべし
五花の馬 千金の裘(かわごろも)
児(じ)を 呼び 将(も)ち出(いだ)して 美酒に 換(か)えしめ
爾(なんじ)と 同(とも)に 銷(け)さん 萬古の愁(うれ)いを

435 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/24(金) 23:49:07 ID:6VuxzI2D
訳ですが、前半部分と雰囲気ががらっと変わってます


岑先生 丹丘さん
さあ どうぞ 遠慮なく飲って下さい
お二人の為に 一曲歌いましょう
どうか 聴いてやって下さい
音楽や料理など 本当のところ 別にどうでも良いのです
ただ ほろ酔いの心地良さが ずっと続いて覚めなければいい
そう願うばかりです
昔から 聖人や賢人の話はどれも 味気ないものばかり
楽しいのは 酒飲みの武勇伝ですよ
昔々 陳王が 平楽観で宴を開いた時
大量のお酒を用意し 存分に楽しみました
(もし この場のお酒が無くなったなら)
もてなす主人が どうしてケチくさい事を言いましょうか
すぐに 新たな酒を たっぷり買いにやらせ
お二人の杯に また なみなみとお注ぎしましょう
美しい毛並みの馬 白狐の脇毛の皮衣
給仕を呼び それらのお宝と引き替えに 極上の酒を手に入れさせ
私達は 往古からのこの世の愁いを全部 やっつけようではありませんか

436 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/24(金) 23:54:01 ID:6VuxzI2D
今日はもうひとつ、置いていきますよ
「お菊の18枚皿」だと思って下さい


  『春題湖上』  by白居易

湖上に 春 来たれば 画図に似て
乱峯 圍繞(いじょう)して 水 平らかに舖(し)く
松は 山面に 排す 千重(せんちょう)の翠
月は 波心に 点ず 一顆(いつか)の珠(たま)
碧毯(へきたん)の線頭 早稲(そうとう)を抽(ひ)き
青羅(せいら)の裙帯(くんたい) 新蒲(しんぽ)を展(の)ぶ
未だ能(あた)わず 杭州を 抛(なげう)ち得て去るを
一半 勾留するは 是れ 此の湖

437 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/04/24(金) 23:56:37 ID:6VuxzI2D
訳してみました

この湖に春が来れば 辺りは絵のように美しくなる
高く低く 入り乱れた峰々に囲まれ 湖水は鏡のように静まりかえり
山を覆う松の樹々は どこまでも重なり続ける カワセミの翡翠の羽のようで
湖上を照らす月は 一粒の龍王珠を 波の間に間にぽとりと落とす
若緑の絨毯と見えるのは 生え揃った早稲(わせ)の穂
薄絹の青いスカート 共の帯 それは伸び始めた蒲(ガマ)の穂
まだ 杭州での勤めを放り出し 去る事が出来ないのは
半ば この湖が私の心を掴んで放さない その所為だ


景色を愛した所為で、任地を放れられないって、なんか凄いですねえ

438 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/02(土) 00:08:32 ID:8xdGG63U
こんばんはですよ
日付変わって5月の2日になりました、今日は八十八夜です、ハイ
だからといって何もしませんがw

まだまだ雪のある所もありますが、里はすっかり春めいて、麦がすくすく育ってます
こんな田園風景のある詩を拾ってみました

439 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/02(土) 00:08:53 ID:8xdGG63U
  『村居書触目』  by陸游

雨晴れて 郊原 麦を刈ること忙しく
風清く 門巷 糸をさらすこと香(かんば)し
人は 笑語(しょうご)饒(おお)く 豊年楽し
吏は徴科(ちょうか)を省き 日 長(なご)う化(な)りぬ
枝上 花空しく 蝶翅(ちょうし)閑(のど)かなり
林間 *桑の実 美にして 鶯 吭滑(こうこう)なり
飽くほどに知んぬ 遊官 多味(たみ)無きを
恨む莫(なか)れ 農と為(な)りて 故郷に老ゆるを

*桑の実:本当は草冠に甚という字です

440 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/02(土) 00:09:55 ID:8xdGG63U
(訳ですー)

雨が上がり 郊外の畑では麦の収穫に大わらわ
爽やかな風が吹き 家々の前に晒された糸が香る
人々は笑顔で語り合い 今年の豊作を喜んでいる
役人が税を軽くしてくれた上 日もずいぶん長くなった
花の盛りはもう過ぎて はらはらと散り初め
若葉の萌える木々の間を 蝶々がのどかに飛んでいる
林の中では 桑の実が美味しそうに実り
鶯も ずいぶん上手に鳴けるようになった
役人暮らしがどんなに味気ないものだったか
このところの暮らしで ほとほと思い知った
後悔など 決してすまい
一農夫として 故郷で年老いて行くことを

441 :名無氏物語:2009/05/02(土) 00:16:18 ID:DlJ7lAhw
夏もちぃ〜かづぅく〜♪

442 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/09(土) 23:48:49 ID:09mIIiPU
こんばんはですよ

何故か「麦」がマイブームになってしまいました(笑
理由はわかりません
ビールは好きですが、パンはあまり好きではねーのに……
はて?

で、ブームになった訳ではねーのですが、陸游が続いてしまうのですw

443 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/09(土) 23:51:46 ID:09mIIiPU
  『山南行』  by陸游

我 山南に行くこと 已(すで)に三日
縄の如き大路 東西に出づ
平川 沃野 望めども尽きず
麦隴(ばくろう) 青々として 桑 鬱々たり
地 函秦(かんしん)に近くして 気俗 豪
鞦韆(しゅうせん) 蹴鞠(しゅうきく) 朋曹(ほうそう)を分(わ)かつ
苜蓿(もくしゅく) 雲に連り 馬蹄 健かに
楊柳 道を 夾(はさ)みて 車声 高し
古来 歴々たり 興亡の処
目を挙(あ)ぐれば 山川 尚(な)お 故(もと)の如し
将軍壇上 冷雲 低(た)れ
丞相祠前 春日 暮るる
国家 四紀 中原を失い
師 江淮(こうわい)に出すとも 未だ呑み易からず
会(かなら)ずや 金鼓の 天 従(よ)り下るを看んとせば
却って 関中を用(も)って 本根と作(な)すべし

444 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/09(土) 23:53:28 ID:09mIIiPU
いつものように適当な訳です(^^;)

私が 山の南(漢中)へ向けて歩き始めて もう三日になる
縄のように真っ直ぐな大路が 東西に伸びている
穏やかに川が流れる 肥沃な大地は 果てしなく続き
麦畑は青々と 桑畑はこんもりと茂っている
ここは函谷関からも近く 人々の気質は猛々しい
ブランコやサッカーなど 子供達は思い思いに分かれて遊んでいる
牧草(ウマゴヤシ)は 彼方の空まで繋がっているようで 馬の足取りも軽く
道の両側に植わる柳並木のトンネルに 馬車の音が高らかに響いている
国が興っては滅び また興っては滅び 人の世はそんな歴史を繰り返しているが
目を上げれば 山河は何事もなかったかのように 悠然とそこに在り続ける
劉邦が韓信を大将として拝した将軍壇の上には 冷ややかな雲が垂れ込め
諸葛孔明の祠(ほこら)の辺りでは ぼんやりとした春の日が暮れかかっている
国家が中原を失ってから 既に四十八年が経とうとしているが
今 長江と淮河の間 戦力が頡頏する地域に出兵したとしても
これらを下す事は まだまだ出来ないだろう
いつか必ず 皇帝が討伐軍を差し向けられるだろうが
それまでは むしろ この関中平原を以て本陣の根拠地とすべきである

445 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:43:36 ID:oHa2BoW5
麦とホップw

446 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:22:20 ID:IuehX5jc
老子って詩みたいらしいよ
読んでみてね

447 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:32:40 ID:tzufrgXW
ルビー様にそんなことを言える立場なのかよw

448 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:39:31 ID:wfouGiLW
江碧鳥逾白

449 :名無氏物語:2009/05/14(木) 21:17:35 ID:AyH+oSk1
>>446
>老子って詩みたいらしいよ
自分も読んだことないのに、他人に勧めるっておかしくね?

450 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:45:45 ID:wfouGiLW
>>449
それ(>>446)は、クソスレをage捲くった「老子厨」ですからねw
実際は二松age馬鹿かも知れませんがw

451 :名無氏物語:2009/05/17(日) 09:58:26 ID:zfUQWfw7
おはようございますよ

曇り空にはツツジがよく映えるものですね
もちろん、青空にも良いですけれど
ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、これを本来の「てきちょく」と読めば、「地団駄を
踏む」とか「行きつ戻りつする」と言う意味になります
どうしてこの文字をツツジに当て嵌めたかと言えば、実は、羊がこれを食べると毒の
所為で酔っぱらったようにフラフラするからだそうです

私、いい歳ですが全然知りませんでした
恥ずかしい…

で、ツツジの出て来る詩を探したところ、案外これが少ないのですね
有名なところでは、李白の「宣城見杜鵑花」でしょうか
でも、今日はそちらではなく、本来の「躑躅」の方でひとつお届けしましょう

452 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/17(日) 09:59:39 ID:zfUQWfw7
  『擬行路難』  by鮑照

水 瀉(そそ)ぎ 平地に置(はな)てば
各自(おのがじし) 東西南北に流る
人生 亦 命有り
安(いずく)んぞ 能く行きて歎じ 復(また) 坐して愁う
酒を酌み 以て 自ら寛(なぐさ)め
杯を挙げ 断絶して路難を歌う
心 木石に非ず 豈に 感 無からんや
声を呑んで躑躅し 敢えて言わず

453 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/17(日) 10:00:05 ID:zfUQWfw7
勝手な訳ですw


高みから 水を 地面に零してみれば
てんでに 四方へ流れてく
人生もまた 天命のまま 流れてくもの
でもね 進んでは嘆き 休んでは愁い
そんなことばっかりやってられない
酒を飲み ほっと一息くつろいで
乾杯し 気持ちを込めて『路難』を歌う
こう見えても いろんな思いを抱えてるんだ
木人でもなし 石人でもないから
ただね 愚痴っても仕様がない
だから 黙って酒を飲み 人生ふらふらしてるのさ

454 :名無氏物語:2009/05/17(日) 15:00:16 ID:rro6VEVf
197KB

455 :名無氏物語:2009/05/24(日) 01:17:02 ID:5vCUXlaL
ルビーさんは???

456 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/24(日) 10:38:26 ID:ZAMqh8aA
おはようございますよ

>>455
はい、ここにいますですよ

サクランボが出回るようになりました
佐藤錦は高価いけど、美味しいです
見た目も宝石のように美しいですねえ
昔の中国でも、家臣が天子さまからサクランボを賜っていたようです
杜甫にこんな詩があります

457 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/24(日) 10:40:30 ID:ZAMqh8aA
  『野人送朱桜』  by杜甫

西蜀の桜桃も 也(ま)た 自(おのず)から紅なり
野人 相贈りて *いん籠(ろう)に満つ
数回 細写して 仍(な)お破れんかと愁え
万顆(ばんか) 演~(いんえん)にして 許(かく)も同じきを訝る
憶(おも)う 昨(むかし) 賜霑(してん)す 門下省
退朝(たいちょう) フ出(けいしゅつ)す 大明宮
金盤 玉莇(ぎょくちょ) 消息なく
此の日 新しきを嘗め 転蓬に任す

*いん:竹冠に均と書きます

458 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/24(日) 10:41:35 ID:ZAMqh8aA
んでは、それなりに


西蜀の地でも 時が来れば サクランボが赤くなる
農夫が 竹籠にどっさり もぎたてを分けてくれた
折角のサクランボが 潰れちゃいけないから
大事に大事に 他の幾つかの器に盛り替えた
どの実もみんな 見事にふっくら おまけに粒ぞろいときたもんだ
そうそう 昔 門下省にいた頃 帝からサクランボを賜ったことがあったっけ
あの時は 両手にそれを捧げ持ち 大明宮から下がったもんだ
金の大皿 玉のお箸 みんな遠い日のことになってしまったな
初物を味わいながら しみじみ思う
人生は 運命のまま なるようにしかならないのだと

459 :名無氏物語:2009/05/24(日) 13:57:52 ID:5vCUXlaL
へぇ、昔からあったんだぁ

460 :名無氏物語:2009/05/24(日) 22:37:37 ID:tLD3+qRO
かる、というコテの古文は妥当か検証せよ
【瓦礫】8〜鬼の【楼閣】
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1242824269/

461 :名無氏物語:2009/05/24(日) 22:50:55 ID:5vCUXlaL
さくらんぼ、いいよねぇ

462 :名無氏物語:2009/05/24(日) 23:11:41 ID:37y9xrYP
石川先生の本を読んで、「四時田園雑興」に興味を持ちました。
が、六十首もあるその詩を通じて読もうにも著作が見当たりません。
みなさんご存知だったら教えてください。


463 :名無氏物語:2009/05/24(日) 23:18:12 ID:5vCUXlaL
ココはルビーさんのスレッドであって、質問スレではありません。

464 :名無氏物語:2009/05/24(日) 23:19:02 ID:5vCUXlaL
あと、来週末までルビーさんは来ないでしょうね。

465 :名無氏物語:2009/05/26(火) 03:41:00 ID:KnCFY3pn
>>463は嘘をついたな

466 :名無氏物語:2009/05/26(火) 15:04:03 ID:BX3iDNt2
???

467 :名無氏物語:2009/05/26(火) 15:05:36 ID:BX3iDNt2
とりあえず、200KBだなw

468 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:14:39 ID:XIui94op
こんばんはですよ

>>462
もう解決済みかも知れませんが、図書館のレファレンス・サービスをご利用になっては
如何でしょうか?
お探しのような書籍の有無を調べてくれる事はもちろん、該当図書が存在するなら、
お尋ねになった館が所蔵していなくても、それを所蔵している館から借り受けて、閲覧・
貸し出ししてくれます


さてさて、言葉と感情は必ずしも比例しないことがあります
激情のままに言葉を吐き出されるより、淡々と静かに語られる方が遙かに強い感情を
伝えてくることもあります
不思議なものですよ、本当に

469 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:15:07 ID:XIui94op
  『黍離』  by詩経

彼(か)の黍(しょ) 離々たり
彼(か)の稷(しょく) 之(こ)れ 苗(め)ぶく
行き邁(ゆ)くこと 靡々(ひひ)たり
中心 搖々たり
我を知る者 我心 憂(うれ)うと謂(い)い
我を知らざる者 我を 何をか求むと謂う
悠々たる蒼天
此れ 何人ぞや

470 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:15:19 ID:XIui94op

彼の黍 離々たり
彼の稷 之(こ)れ 穂(なり)る
行き邁(ゆ)くこと 靡々たり
中心 酔えるが如し
我を知る者 我心 憂(うれ)うと謂(い)い
我を知らざる者 我を 何をか求むと謂う
悠々たる蒼天
此れ 何人ぞや

471 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:15:41 ID:XIui94op

彼の黍 離々たり
彼の稷 之(こ)れ 実(みの)る
行き邁(ゆ)くこと 靡々たり
中心 噎(むせ)ぶが如く
我を知る者 我心 憂(うれ)うと謂(い)い
我を知らざる者 我を 何をか求むと謂う
悠々たる蒼天
此れ 何人ぞや

472 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:16:37 ID:XIui94op
まあ、こんな風にw


往古の都の跡は 今 見渡す限り一面のキビ畑
よく育った苗が ただ 風に揺れているだけ
そんな景色に 思わず歩みが遅くなる
(ここが都だったのか?)
記憶と現実の断絶に 狼狽える心
私の事を知っている人は 「往事を偲んでいるのだ」と思ってくれるが
私の事を知らない人は 「あの人は何をしているのか」と不思議に思うだろう
蒼天よ 人の思慮では量れぬものよ
運命を定めるのは 一体誰なのか

473 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:16:50 ID:XIui94op

往古の都の跡は 今 見渡す限り一面のキビ畑
ふさふさした穂が ただ 風に揺れているだけ
そんな景色に 思わず歩みが遅くなる
(都は何処へ行ったのか?)
記憶と現実の間で 彷徨う心
私の事を知っている人は 「往事を偲んでいるのだ」と思ってくれるが
私の事を知らない人は 「あの人は何をしているのか」と不思議に思うだろう
蒼天よ 人の思慮では量れぬものよ
運命を定めるのは 一体誰なのか

474 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:17:11 ID:XIui94op

往古の都の跡は 今 見渡す限り一面のキビ畑
豊かに実った穂が ただ 風に揺れているだけ
そんな景色に 思わず歩みが遅くなる
(ここに都があったのだ)
記憶と現実の差に 嘆傷する心
私の事を知っている人は 「往事を偲んでいるのだ」と思ってくれるが
私の事を知らない人は 「あの人は何をしているのか」と不思議に思うだろう
蒼天よ 人の思慮では量れぬものよ
運命を定めるのは 一体誰なのか

475 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/05/31(日) 21:19:15 ID:XIui94op
蛇足ですが、黍も稷も共に「キビ」だそうです
ただ、黍がモチキビで、稷がウルキビまたはコーリャンと呼ばれるものだとか

476 :名無氏物語:2009/05/31(日) 21:25:22 ID:Nxf9MUH/
??????????

477 :名無氏物語:2009/05/31(日) 21:31:25 ID:Nxf9MUH/
何で同じものが連投されてるの??????

478 :名無氏物語:2009/06/01(月) 11:15:49 ID:yuGOP62R
>>477
「ペケ1コね」(©動物のお医者さん)

479 :名無氏物語:2009/06/02(火) 15:33:50 ID:wrRiCeMq
二松さん?

480 :名無氏物語:2009/06/02(火) 16:51:55 ID:4r44S7dc
八度目の還暦ですね・・・

481 :名無氏物語:2009/06/08(月) 07:42:25 ID:YjA9b2Or
今週は来なかったね。。。。

482 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/13(土) 16:29:45 ID:Bm8gTvmO
こんにちはですよ

少々落ち込んでおりましたので、先週はブッチしてしまいました
どうもすみません

483 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/13(土) 16:30:38 ID:Bm8gTvmO
  『萬歳楼』  by王昌齢

江上 巍々(ぎぎ)たり 萬歳楼
知らず 幾千秋を 経歴せんや
年々 喜んで見る 山の長(とこしな)えに 在(あ)るを
日々 悲しんで看る 水の獨(ひと)り 流るるを
*猿猴 何ぞ 曾(かつ)て 暮嶺(ぼれい)を離れん
*慮鳥(ろじ) 空(むな)しく 自(おのづか)ら 寒洲に泛(う)かぶ
誰か堪えん 登望(とうぼう) 雲煙の裏(うち)
晩(くれ)に向かって茫々 旅愁を発す

*猿猴:本当は猿オウで、オウの字はケモノ偏に穴という字です。
*慮鳥:本当は、ろは慮+鳥、じは茲+鳥です。鵜の仲間と言うことです。

484 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/13(土) 16:31:28 ID:Bm8gTvmO
訳も少々暗いです、すみません…


川のほとりに 厳かなたたずまいを見せる 萬歳楼
その上に 歳月は どれだけ巡ったことか
嬉しいことは 毎年 仰ぎ見る山が変わらずに在ること
悲しいことは 日毎 見下ろす川が黙々と流れ行くこと
猿は 日暮れになれば 住処の山へ戻るのに
慮鳥は 巣も無く 中州の側で ひっそりと浮かんでいる
景色を望んで 楼に登っても 霧に覆われ何も見えず
虚しさは 日暮れと共に濃くなって 不遇の旅を愁えるばかり

485 :紫雪:2009/06/13(土) 20:06:26 ID:SHX+yf1H
こんばんは
ご無沙汰しております。梅雨に入って天候不順の折、風邪など召されぬよう。

得れば即ち高歌し 失えば即ち休む
多愁多恨 亦た悠悠
今朝酒あらば 今朝酔わん
明日愁い来たらば 明日愁えん

自遣 羅隠


486 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/14(日) 16:18:23 ID:bDtNW2gn
こんにちはですよ

>>485
おひさしぶりです、紫雪さん
またこれは楽しいものを挙げてくださいました♪
漢詩はしかつめらしいものと感じている人に教えてあげたいような詩ですね

487 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/14(日) 16:20:45 ID:bDtNW2gn
(訳)

良い目が出たら 楽しく歌おう
悪い目が出たら とっとと撤収
腹立つ事も 口惜しいことも 捨ててしまえば ほらさっぱり
今日のお酒は 今日 飲んで酔え
明日の悩みは 明日 悩もう


何だか一番最後に、バカボンのパパの 『それでいいのだ』 がピタッと嵌りそうだ
と思いませんか?

488 :名無氏物語:2009/06/18(木) 14:39:34 ID:A4k8ck/K
206KB

489 :名無氏物語:2009/06/21(日) 18:07:24 ID:RXvJaof+
まだ、来ないね。

490 :名無氏物語:2009/06/24(水) 03:16:34 ID:xLxyQe1+
失恋?

491 :名無氏物語:2009/06/25(木) 01:08:26 ID:9abwbn4s
漆喰

492 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:01:16 ID:/ydkSgx1
こんにちはですよ
またまた勝手を致しました、申し訳ねーことです
ご心配かけてすみませんでした

>>490
あー、失恋する為には、まず誰方かに懸想致さねばならねーのですが、
そんな記憶は全然ございません
でも、その辺でちょっと面白い詩がありましたですよ

493 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:02:15 ID:/ydkSgx1
  『*捷、怨』  by皇甫冉

花枝 建章より出で
鳳管 昭陽より発す
借問す
恩を承(う)くる者
双蛾 幾許(いくばく)か長き


*捷、:捷の字は本当は女偏です
 題名が『*捷、春怨』となっている場合もあるそうです

494 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:11:09 ID:/ydkSgx1
先に大意をバラしちゃいますと、皇帝の寵が他の宮女に移ってしまった、班*捷、と言う
美しい女性の嘆きの詩です

(訳)

花盛りの枝は 建章宮の外へも伸びていて
鳳凰そっくりな笛の音は 昭陽宮から流れて来る
ねえ 誰か教えてくれない?
今 聖上のご寵愛を受けていらっしゃる方は
そんなに眉の長い 美しい方なのかしら



淋しいのにわざと強がっている、そんなところでしょうか

495 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:19:14 ID:/ydkSgx1
>>491
私、確かに変なモノ好きですが、ウルシなぞ喰わねーですよ
梅雨時にお腹こわすのはイヤですから
蒸してる時にトイレに通う、籠もるなんて、全然爽やかじゃねーでしょう

爽やかな境地と言えば禅定!
こんなのどうでしょう

496 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:20:09 ID:/ydkSgx1
  『題義公禅坊』  by孟浩然

義公 禅寂(ぜんじゃく)に習い
宇(う)を結んで 空林に依る
戸外 一峯 秀で
階前 衆壑(しゅうがく)深し
夕陽(せきよう)は 雨足(うそく)に連なり
空翠(くうすい)は 庭陰に落つ
蓮花の浄きを 看取せば
方(はじ)めて 不染(ふぜん)の心を知らん

497 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/06/27(土) 13:23:13 ID:/ydkSgx1
(訳)

義公は 心静かな禅の境地を修めようと
人里離れた林の側に 1軒の庵を構えられた
その外には ひときわ美しい山が聳え
階(きざはし)の前には 幾多の深い谷が続く
通り雨の後は きれいな夕陽が輝き
洗われた緑が 庭のそこかしこを彩る
池を埋める 清らかな蓮の花を見れば
汚れに染まぬ 主の心がわかろうというもの


住いのしつらえで人格がわかるというのは、古今東西不変なのでしょうか

498 :名無氏物語:2009/06/27(土) 20:56:08 ID:RJfvcJ2t
ナンカ知らんけど、凄い世界だな

499 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/05(日) 19:08:50 ID:xEYag4sx
こんばんはですよ
全然梅雨らしくない梅雨ですねえ
みなさまお元気ですか?

もうじき、七夕ですねえ
この日は晴れの日が少ないらしいのですが、今年も北海道以外は雨が降るらしいです
で、七夕に因んだ詩を探してたら、こんなの見つけましたよ
ちょっとばかり季節外れなのですが、そこは申し訳ない、勘弁して下さいね

500 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/05(日) 19:09:57 ID:xEYag4sx
  『燕歌行』  by曹丕

秋風 蕭瑟(しょうしつ)として 天気 涼しく
草木 揺落して 露 霜と為る
群燕 辞し帰り 雁 南へ翔び
君が客遊(かくゆう)を念(おも)えば 思い 断腸
慊々(けんけん)として 帰らんと思い 故郷を恋わん
君 何ぞ 淹留(えんりゅう)して 他方に寄るや
賎妾 煢々(けいけい)として 空房を守り
憂い来りて 君を思い 敢て忘れず
覚えず 涙 下り 衣装 霑(うるお)すを
琴を援(ひ)き 絃を鳴らして 清商(せいしょう)を発し
短歌 微吟すれども 長(なご)うする 能わず
明月 皎々として 我が牀を照らし
星漢 西に流れ 夜 未だ央(きわま)らず
牽牛 織女 遥かに相望む
爾(なんじ) 独り 何ぞ辜(つみ)ありて 河梁に限らる

501 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/05(日) 19:12:07 ID:xEYag4sx
(私的訳)は、こうなりましたデス、はい


もの寂しい秋風が吹き始めると 世の中も少しづつ冷え始め
草木は静かに葉を落とし 朝露はいつの間にか霜へと変わる
子育てを終え 燕達は帰り 冬を越す雁は南へ飛び立つ
帰らぬ貴方を思い 私の胸は張り裂けそうだ
貴方も帰りたいと 故郷を恋しいと 思っている筈
どうして いつまでも他国に留められているのか
私は ひとりぽっちで家を守り
辛いけれど 貴方を思いながら 耐えている
でも 時々 涙が溢れて止まらない
琴を弾き 絃を鳴らして 美しい曲を奏でても
万感の思いに 歌は途切れる
眠れぬ私を照らすのは 白銀色に輝く月
天の川が ようやく西に傾いても 夜明けまではまだ遠い
牽牛と織女は 訳あって遠く隔てられ 互いに見つめ合う
貴方一人が異郷へ遣られているのは いったい何の罪ゆえ

502 :名無氏物語:2009/07/06(月) 01:52:36 ID:JZDRZPkG
半分、超えたね。

503 :名無氏物語:2009/07/06(月) 12:31:40 ID:PSUybv+E
毎週?!

!!!


!!!!!

スゲくね!?

504 :名無氏物語:2009/07/06(月) 15:44:51 ID:oCEEiJ05
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYp7wIDA.jpg
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYqrwIDA.jpg
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYqLwIDA.jpg
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYqbwIDA.jpg

505 :名無氏物語:2009/07/09(木) 21:36:18 ID:lA0tbIQQ
212KB

506 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:40:35 ID:eQ/sCeYj
こんばんはですよ

>>502
ええ、お陰様で
ありがとうございますよ

>>503
私は好き勝手にやってるだけで、全然スゲくねーですよ

>>504
全然見れねーのですが、PC不許可なのでしょうか?

>>505
いつもどうやって計量してらっしゃるんでしょう?
すんげー疑問です、ハイ

507 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:46:20 ID:eQ/sCeYj
セミがシャーシャー鳴き出して、なんか一気に夏っぽくなったですよ
アサガオも咲いてるし、後は夕立が来ればマジ夏!ですね
ただ、その前に梅雨明けしてくれないといけないんですが

まあ、今日はちょっとトホホな、杜甫の長々しいタイトルのこんな詩をお届けしましょう

508 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:47:00 ID:eQ/sCeYj
  『陪諸貴公子丈八溝携妓納涼 晩際遇雨』  by杜甫

落日 船を放つに好く
軽風 浪を生ずること遅し
竹は深し 客を留むる処
荷(はす)は浄(きよ)し 涼を納るるの時
公子は氷水を調(ととの)え
佳人は藕糸(ぐうし)を雪(ぬぐ)う
片雲 頭上に黒し
応に是れ 雨の詩を催(うなが)すなるべし

509 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:47:53 ID:eQ/sCeYj
雨 来たりて 席上を沾(ぬ)らし
風 急(にわか)に 船の頭を打つ
越女 紅裙(こうくん) 湿(うるお)い
燕姫 翠黛(すいたい)を愁う
纜(らん) 堤の柳?(りゅうじょ)を侵(おか)し
幔巻 浪(なみ)の花と 浮く
帰路 蕭颯(しょうさつ)と翻す
陂塘 五月の秋(とき)

510 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:48:50 ID:eQ/sCeYj
訳に行ってみましょうか


日暮れは 夕涼みの船を出すのに良い頃合い
風はそよそよ 波はひたひた
おもてなしの場は 竹のたくさんある辺り
蓮が清らかに咲いて 見るからに涼しげだ
貴公子が 自ら冷たい飲み物を作り
その想われ人が 蓮料理をせっせと拵える
そんな時 真っ黒な雲が頭上に流れて来た
きっと 雨の神が詩を作れと やって来たに違いない

511 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/12(日) 21:51:30 ID:eQ/sCeYj
雨が降り出して 敷物が濡れ
突風が 船に襲いかかる
越の美人は 真紅のドレスがびしょびしょになり
燕の美姫は せっかくの化粧が台無しだと嘆いている
艫綱(ともづな)は 土手の柳と一緒に 風のままに踊っているし
ばたばたと 巻き上げられた幕の類は 波間に浮かぶ花びらのよう
やむなく引き上げる帰り道 風だけがもの寂しく吹いている
堤の坂を歩いた 五月のある日


この詩は、前半の方がよく彼方此方で取り上げられていますが、後半はあまり
見掛けないような気がします
ギャップが大きい所為でしょうかねー

512 :名無氏物語:2009/07/12(日) 23:16:56 ID:/MgrrRTm
215KB

513 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/18(土) 07:23:44 ID:nwg3Pfdg
おはようございますよ
みなさん、夏休みですよ♪
わたくし、大人ですが、3日間の夏休み貰えて嬉しいです
その代わり、お盆休みはどうなることやら…

ま、先のことは考えてもどうしようもないことですので、とりあえず目の前の楽しみに
飛びつきますです、はい

514 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/18(土) 07:24:00 ID:nwg3Pfdg
  『江上吟』  by李白

木蘭(もくらん)の竅iかい) 沙棠(さとう)の舟
玉簫(ぎょくしょう) 金管(きんかん) 両頭(りょうとう)に 坐(ざ)す
美酒 尊中(そんちゅう) 千斛(せんこく)を 置き
妓(ぎ)を載せ 波に隨(したが)い 去留(きょりゅう)に任(まか)す
仙人 待つ有りて 黄鶴(こうかく)に乗じ
海客(かいかく) 無心にして 白鴎(はくおう)に隨(したが)う
屈平(くっぺい)の詞賦(しふ)は 日月(じつげつ)を 懸(か)け
楚王の*臺射(だいしゃ)は 山丘に 空し
興(きょう) 酣(たけなわ)にして 筆(ふで)を落とさば 五嶽を搖(ゆる)がし
詩 成って 嘯傲(しょうごう)すれば 滄洲を凌ぐ
功名 富貴 若(も)し長(とこし)えに在(あ)らば
漢水も亦(ま)た 應(まさ)に西北に流るべし

*臺射(だいしゃ):射の字は木偏が付きます

515 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/18(土) 07:24:45 ID:nwg3Pfdg
訳ですよん♪

香り高き木欄の櫂 波を統べる沙棠の船
身体に染み入る縦笛と 世界に響く横笛を揃え
旨酒をなみなみと詰めた樽を 数え切れぬほど並べて
美しい妓女も載っけたら 後は波のたゆとうままに
仙人は一生懸命修行して やっと黄色い鶴に乗れるそうだが
海辺でぼーっとしてれば 白いカモメと一緒に遊べる
屈原が作った詩は 時を越えて 我々に楚の事を教えてくれるけれど
楚王の作った豪華な楼閣は 山丘のように 虚しく佇むばかり
今 私が最高潮の気分で詩を作れば 神聖な五岳さえもが感動に打ち震え
その詩を心から吟ずるなら 東海龍王の威声にも勝るだろう
まあ もっとも 名誉や財産が永遠に続く なぁんてことがあるならば
この漢水が西北に流れる なぁんて有り得ないことが起こるだろうさ

516 :名無氏物語:2009/07/18(土) 07:57:49 ID:dtn+zwiq
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517 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/25(土) 14:15:05 ID:XmQT86j+
こんにちはですよ

今、大阪は雨が降ってます
さっきはずいぶん激しく降っていましたが、少しましになりましたよ
今夜は天神祭で、花火もたんと上がる予定なので、なるべく早くやんでほしいものです
雨上がりは涼風が立ちますしね

さて、それでは今日の詩に移りましょうか

518 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/25(土) 14:15:42 ID:XmQT86j+
  『聞王昌齢左遷龍標遙有此寄』  by李白

楊花 落ち尽して 子規 啼(な)く
聞く道(なら)く 龍標 五渓を過ぐと
我 愁心を寄せて 明月に 與(あた)う
風に隨(したが)い 直ちに到れ 夜郎の西

519 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/07/25(土) 14:16:33 ID:XmQT86j+
タイトルが長いので、訳も少々長い目にw


心ならずも彷徨う 楊柳の花は もう何処にも見えなくて
哀しい叫びを上げながら ホトトギスが夜空を飛ぶ季節になった
昌齢よ
聞けば 龍標の尉となった君は今頃 五渓の辺りを通過していると言う
元気でいるか 困ったことは無いか 要り用は足りているか
諸々の心配を 今宵の名月に託そう
私の心よ
風に乗って真っ直ぐに飛べ 夜郎の西 昌齢の許へ

520 :名無氏物語:2009/07/25(土) 18:07:17 ID:eHF8qIkC
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521 :名無氏物語:2009/07/31(金) 13:23:13 ID:U7n5P6yo
サルスベリの詩はありますか?


522 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/02(日) 10:54:15 ID:X1ltXFSC
おはようございますよ

>>521
はいはい、探してみましたよ
サルスベリは、日本では百日紅という字を書きますが、漢詩では紫薇と書くのですね
全然別物みたいですw

と言う訳で、今日は白居易の『紫薇花』をどうぞ

523 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/02(日) 10:54:47 ID:X1ltXFSC
  『紫薇花』  by白居易

紫薇の花は対す 紫薇の翁
名目同じと雖(いえど)も 貌(ぼう)同じからず
独り芳菲(ほうひ)を占め 夏景(かけい)に当たり
顔色を将(も)って 春風に託さず
潯陽(じんよう)の官舎 高樹双(なら)び
興善(こうぜん)の僧庭 一大叢あり
何ぞ似ん 蘇州安置の処
花堂欄下(かどうらんか) 月明(げつめい)の中(うち)

524 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/02(日) 10:55:56 ID:X1ltXFSC
今日は素直に訳しました


紫薇(サルスベリ)の花と 紫薇(中書省)の翁が向き合っている
名前は同じでも 全然別物
花は独り美しく 夏の景色の中に匂い立ち
他の花のように 春風に阿(おもね)ろうとはしない
潯陽の官舎には 大きく育った二本の樹が
興善寺の庭には たくさんの木があったが
この蘇州の役所の庭の紫薇が
月明かりに照らされているのが いちばん綺麗だと思う

525 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/02(日) 11:00:54 ID:X1ltXFSC
>名目同じと雖(いえど)も
と言うのは、唐の時代、天子の詔勅(糸綸)を司る中書省のことを紫薇省とも呼んで
いたからなのですが、その訳は、中書省の庭に紫薇がたくさん植えてあったからだとか

月光の下で見る花は格別ですが、ちょうど今の月も満月に向かいつつあります
(8月6日が満月ですね)
もし、雨天でなければ、サルスベリならずとも月下の花を楽しんでみては如何でしょう?

526 :名無氏物語:2009/08/02(日) 13:45:09 ID:l1c9ThGi
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527 :名無氏物語:2009/08/04(火) 14:52:01 ID:e2yxz5Ja
中国の官僚が儒教的価値観に縛られた現実と老荘思想的な世界観との対立を止揚しようとした結果が漢詩と聞きました
そんな作風の漢詩ご存じですか?

528 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/09(日) 11:29:25 ID:y5/ZRUFE
おはようございますよ

>>527
申し訳ねーですが、私はご覧の通りのアホモノなので、お尋ねのような詩は存じません

ただ、詩歌と言うものは人としての感情の発露であり、それは何よりもまず自分の裡から
だと思います
それは古代も今も、さして変わらねーのではないでしょうか

えー、さてさて
昨夜はあっちこっちで花火がポンポン上がってまして、家でもいい音が聞こえてました
昔は色々見えたのですが、ここ数年で三十階越えクラスのマンションが周辺にドカドカ
建ってしまって、なーんにも見えなくなってしまったのですよ(涙
ちょっと僻みながら花火の漢詩を探してみました

529 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/09(日) 11:29:56 ID:y5/ZRUFE
  『烟火戯』  瞿佑

天花無数 月中に開き
五色の祥雲 烽台を繞(めぐ)る
地に墜ち 忽(たちま)ち星彩の散ずるに驚き
空を飛び 頻(しきり)に雨声を作(な)し来たる
怒りて玉斗を撞き 晴に雪を翻(ひるが)えし
勇んで金輪(きんりん)を踏み 迅雷(じんらい)を起こす
更漏(こうろう) 已(すで)に深(ふ)け 人 漸く散ず
闌干に 綵灯を挑(かか)げ得て回(めぐ)らす

530 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/09(日) 11:30:39 ID:y5/ZRUFE
こんな感じでしょうか


月明かりの中 天に無数の花が咲いた
烽火台は まるで五色のめでたい雲を纏ったようだ
きらきら星が 突然 大地に飛び散るさまに驚く
打ち上げられるや 雨のような音を立て 幾つも幾つも降りしきるもの
物凄い勢いで 北斗めがけて飛びかかるもの
晴れた夜空に 雪を降らせるようなもの
威勢良く 満月の上で開くもの また 雷鳴を轟かすようなもの
時計が深夜を示す頃 花火見物の衆は漸く引き上げた
欄干の上で灯籠を振り 今夜の余韻をしばし楽しむ

531 :名無氏物語:2009/08/09(日) 19:15:15 ID:0YUbPLlA
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532 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/15(土) 10:01:44 ID:BLqI3Zpa
おはようございますよ
何とか今日は休みがもらえました、やれありがたや(-人-)

暑いのですが、風は涼風
池の水面を見ておりますと、シオカラトンボがいつの間にか消え、 アキアカネが
わんさと群れてます
もうそんな季節なのですねえ

と言う訳で、今日はトンボの出て来る詩をお届けしますよ

533 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/15(土) 10:02:11 ID:BLqI3Zpa
  『臨平道中』  by道潜

風蒲(ふうほ) 猟々(りょうりょう)として 軽柔(けいじゅう)を弄(ろう)す
立(と)まらんと欲する蜻蜒(せいてい) 自由ならず
五月 臨平山下の路(みち)
藕花(ぐうか)無数 汀洲(ていしゅう)に満つ

534 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/15(土) 10:03:20 ID:BLqI3Zpa
違う意味で、今日は彼方此方に蓮の香りが満ちていますがw


蒲(がま)は 強めの風に煽られて ざわざわ ざわざわ揺らいでいる
トンボがそこへとまろうとしているが 思うようにはいかない
五月 夏の日の臨平山の麓(ふもと)の道は
風に乗った 汀の無数の蓮の花の香りで満たされている

535 :名無氏物語:2009/08/15(土) 14:19:31 ID:/Astpx84
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536 :名無氏物語:2009/08/17(月) 16:34:11 ID:2LgkdMZ/
もう、暦の上では秋なんだね。

537 :名無氏物語:2009/08/18(火) 19:06:05 ID:kzuU9Lvj
太陰暦の日付をそのまま太陽暦にもってくるからそうなるんですよね。

538 :名無氏物語:2009/08/18(火) 20:40:12 ID:wj0aFH5U
明け方の空にはもう冬の星座が見受けられるよ、諸君

539 :名無氏物語:2009/08/23(日) 21:24:22 ID:Yt2YOHPu
こんばんはですよ

季節は静かに巡っていますねえ
町中では電気の光が明るくて、月とあと幾らかの星しか見えないので気付き難いですが、
たまたま見上げた夜空で星座を見付け、もうそんな季節なんだと思うことがあります

そう言えば、星占いの所為でずっと、サソリ座は初冬の星座なんだと思い込んでました
けどびっくり!サソリ座は実は夏の星座なのだそうです

今夜はそんなサソリ座の中心となる星の事を詠んだ詩をご紹介しましょう

540 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/23(日) 21:26:25 ID:Yt2YOHPu
  『夏晩』  by薛道衡

流火(りゅうか) 稍(ようや)く西に傾き
タ影(せきえい) 曾城(そうじょう)に遍(あまね)し
高天 遠色(えんしょく) 澄み
秋気 蝉声(せんせい)に入る


サソリの胸の赤星が この頃 ずいぶん西へ傾いて来た
陽は沈んだが 残光が 遠い遙かな山並を照らしている
空は高く 何処までも澄み切って
秋が もの悲しいセミの声になり 世界を染めて行くようだ

541 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/23(日) 21:29:20 ID:Yt2YOHPu
すみません、539は私です
ごめんなさい…orz


流火と言うのは、さそり座の中心に位置するアンタレスの事で、夏の宵の南天で
天の川が一番太くなっている辺りの西岸に位置します
日本では赤星と呼んでいたそうです

このサソリ座が空から見えなくなった頃、オリオン座が見えるようになるとか

542 :名無氏物語:2009/08/23(日) 22:12:43 ID:CudQ7/wA
中国に蠍っているんだ?

543 :名無氏物語:2009/08/28(金) 13:38:31 ID:reSLMpAF
>>542
薬膳料理に使うよ
唐揚にして食べるんだ

544 :名無氏物語:2009/08/29(土) 00:28:47 ID:IJMbOO2i
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545 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/30(日) 20:48:08 ID:bEV8TH0h
こんばんはですよ

夏の熱気ももはや名残となりました
日暮れもいつの間にか早まってますよ
もう学校の始まっている所もありそうですが、いきなり新インフルで学級閉鎖になって
いるところもあるとか
なんだか大変ですねえ

546 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/30(日) 20:51:14 ID:bEV8TH0h
  『月夜江行 寄崔員外宗之』  by李白

*飄(ひょう)ヨウとして 江風(こうふう)起こり
蕭颯(しょうさつ)として 海樹(かいじゅ) 秋なり
艫(ろ)に登りて 清夜(せいや)を美(よみ)し
席(むしろ)を掛けて 軽舟(けいしゅう)を移す
月は 碧山(へきざん)に隨いて転じ
水は 青天に合(がっ)して流る
杳(よう)として 星河(せいが)の上(ほとり)の如く
但(た)だ 雲林(うんりん)の幽(ゆう)なるを覚ゆ
帰路 方(まさ)に浩々(こうこう)
徂川(そせん) 去ること悠々
徒(いたずら)に 尅吹iけいそう)の歇(つ)きるを悲しみ
復(ま)た 菱歌(りょうか)の愁いを聴く
岸 曲がりて 後浦(こうほ)に迷い
沙(すな) 明らかにして 前に洲を瞰(み)る
君を懐(おも)えども 見る可(べ)からず
遠きを望んで 離憂(りゆう)を増す


*ヨウの字は、搖−手偏+風です

547 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/08/30(日) 20:52:51 ID:bEV8TH0h
たぶん、この詩はまだやってなかったと思います
(過去に出てたらごめんなさいよ)


川面から 軽やかに風が舞い上がり
辺りの木々の 木の葉をざわめかせる 秋
船の舳先に陣取って 美しい夕暮れを愛で
帆を張った小舟で すいすい 川を進んで行く
月は 碧い山脈を追うように巡り
水は 流れて青い天に出会う
この果てしなさは まるで天の川のほとりのようで
雲に霞む林が 何処までも何処までも続いている
帰り道も この広々とした川
水は ただ悠々と流れ去る
無駄に過ごした日々を 今更悲しく思い
また 菱の実採りの寂しい歌に 耳を傾ける
川は幾重にも曲がり さっきの岸辺はもう見えない
月明かりに砂がきらめいて 向うの方に中洲が見える
友よ 思いを馳せても 君には会えない
遠い景色を眺めていると いっそう切なくなってくる

548 :名無氏物語:2009/08/31(月) 16:54:23 ID:mvCYlmRX
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549 :紫雪:2009/08/31(月) 23:26:00 ID:UMDietnm
こんばんは
ご無沙汰しております。台風も来て季節の変わり目ですが、お元気ですか。
選挙を見ていて、つい連想した詩を貼ります。李白の壮大な世界の後に、
矮小卑近な世上の話で恐縮ですが、少しでも良い変わり目であって欲しい
ものです。


意気 驕りて路に満ち
鞍馬 光 塵を照らす
借問す 何為る者ぞ
人は称す 是れ内臣と
朱ふつは皆大夫
紫綬は或いは将軍
誇りて軍中の宴に赴き
馬を走らしめて去ること雲の如し
そん罍 九うん溢れ
水陸 八珍を羅ぬ
果は洞庭の橘を擘き
膾は天池の鱗を切る
食飽きて 心 自若たり
酒酣にして 気 益ます振るう
是の歳 江南旱し
衢州 人を食らう

軽肥 白楽天

朱ふつ:ふつは祓の左が糸偏
そん罍:そんは缶尊
九うん:うんは慍の左が缶偏

550 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/06(日) 20:29:49 ID:+9lQo6hq
こんばんはですよ
お久しぶりです、紫雪さん
お陰様で、私はご覧の通りピンピンしております
この度の変わり目は、ずっと昔の方が遺されたこの詩がぴったりでしょう

  『楚狂 接輿歌』

鳳や 鳳
何ぞ コの衰えたる
往く者は 諫(いさ)むべからず
来る者は 猶(な)お追うべし
已(や)みなん 已(や)みなん
今の政に従う者は 殆(あやう)し


もっとも、昔と違い、今は自分達が政治家を選ぶのですが、その事をすっかり忘れている
人々の多いことw

551 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/06(日) 20:41:25 ID:+9lQo6hq
最後の2行が恐ろしいですね、この『軽肥』は


誇らしげに胸を張り 大路を堂々と進む人々
鞍も馬も飾り立てられ まばゆい光が 埃さえ煌めかせる
あれは誰かと尋ねたら
世間の人は お偉いさんさ と答えるだろう
朱色の印綬を持っているのは みんな功臣
紫色の印綬なら 将軍かもしれない
威儀を整え 兵が厳重に守る中での宴に向かい
颯爽と雲の流れる如く 馬を走らせ去って行く
酒甕は九つの蔵から溢れ出る程
山海の美味や珍味も揃っている
デザートは 洞庭湖畔からもぎ取って来た 新鮮な橘の実
刺身は 大海原を自在に泳いでいた 飛び切り生きの良い魚
飽きる程にものを食い 満ち足りて至福を味わう
そして なおも酒は進み 皆はいっそう浮かれ騒ぐ
この歳 江南は干ばつに襲われ
衢州では 人が人を喰らっていたのだが

552 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/06(日) 20:45:17 ID:+9lQo6hq
秋に入り、朝夕だんだん肌寒くなってくると、人は人が恋しくなるようです
事情があって離れ離れになっていれば、余計にそう思いますよねえ

  『和康五庭芝望月有懐』  by杜審言

明月 高秋(こうしゅう)に迥(はる)かなり
愁人 独り 夜に看る
暫く 弓と竝(とも)に曲りしも
翻(かえり)て 扇と倶(とも)に団(まど)かなり
露は 清輝を濯(あら)いて苦(さ)え
風は 素影(そえい)を飄(ひるがえ)して寒し
羅衣 一たび此に鑒(て)らされ
頓(とみ)に別離をして難(かた)からしむ

553 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/06(日) 20:46:36 ID:+9lQo6hq
美しい月が 高い秋の夜空に輝いている
見ているのは 独りぼっちで淋しい私だけ
しばらくは 弓のように細く 曲がっていたのに
いつの間にか 扇が開くように丸くなってしまって
夜露は 冴え冴えとした月光を浴び 銀の光を放っている
風は 月と露の冷たい光を なお凍えさせるように吹いている
何のあてもない私は この景色の中
今 あなたと離れている事を いっそう悲しく思うばかり


今夜も月が美しいですよ

554 :名無氏物語:2009/09/06(日) 21:08:32 ID:/lZB/368
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555 :名無氏物語:2009/09/06(日) 21:10:03 ID:FH5udoAC
555ゲット・・・

556 :名無氏物語:2009/09/09(水) 08:03:41 ID:yrpGVuO5
九月九日憶山東兄弟


獨在異ク爲異客,
毎逢佳節倍思親。
遙知兄弟登高處,
 插茱萸少一人。


557 :名無氏物語:2009/09/12(土) 12:11:54 ID:PQvqhw2u
>>553
常々感心して読んでおります。
原文を併記してくれるとありがたいのですが。
原文、訓読、解釈といったかんじで。

558 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/13(日) 11:34:31 ID:f/1kS5dw
こんにちはですよ

>>556
王維ですね
重陽の節句の日にぴったりの詩をありがとうございますよ
初出のようですので、スレ主権限で勝手に訳させて頂きます
とても心臓に悪いと思いますよ
どうか、心のご準備をなさっておいて下さいまし

>>557
感心して頂くなどとんでもないことですよ
どうぞ、即刻お止め下さい
>原文を併記してくれるとありがたいのですが。
んー、申し訳ねーのですが、それはしません
冷たいようですが、ここを覗かれて興味をお持ちになった詩がありましたら、詩の題名と
作者名だけは正しい筈ですので、それでググられた方が宜しいと思いますよ

559 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/13(日) 11:36:40 ID:f/1kS5dw
では、>>556さんの方から参りましょうか


  『九月九日憶山東兄弟』  by王維

独り 異郷に在りて 異客(いかく)と為(な)り
佳節に逢う毎(ごと) 倍(ますま)す親(しん)を思う
遙かに知る 兄弟(けいてい) 高きに登る処
あまねく茱萸(しゅゆ)を挿(さ)し 一人(いちにん)を少(か)くを


ただ独り 故郷を遠く離れ 転々と旅をしている
折々の節句が来る度 いつもに増して家族のことを思う
重陽の今日は 皆して 高い処に登っていることだろう
誰も彼も 髪にグミの実を付け 私以外 勢揃いして

560 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/13(日) 11:41:24 ID:f/1kS5dw
さて、それでは旅繋がりでこの詩をどうぞ

  『商山早行』  by温庭*イン

晨(あした)に起ちて 征鐸(せいたく)を動かす
客行(かくこう) 故郷を悲しむ
鶏声 茅店(ぼうてん)の月
人跡 板橋(ばんきょう)の霜
槲葉(こくよう) 山路に落ち
※枳花(きか) 駅牆(えきしょう)に明らかなり
因りて思う 杜陵(とりょう)の夢
鳧雁(ふがん) 回塘に満つ


*イン:竹かんむりに均と書きます

561 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/13(日) 11:44:12 ID:f/1kS5dw
妄想しましょうw


早起きの人が もう馬の鈴を鳴らしながら 発って行く
故郷をずいぶん離れてしまったものだと 今更ながら悲しくなる
鶏は朝が来たぞと鳴いているが 宿の上にはまだ月が残っている
人の姿は無いが 霜で真っ白な板橋の上に 足跡が点々と続いている
カシワの落ち葉が すっかり山道を埋め
レモンの花が 宿場の土塀に沿って咲いている
そんな景色を見ていたら 夢で見た杜陵の景色を思い出した
たくさんの鴨や雁が 池いっぱいに遊んでいる様を


※枳花:文字の通りであればカラタチの事なのですが、カラタチは春に咲きますので
     時期が合いません
     それで【枳】を柑橘類一般と考え、春・夏・秋の3回開花し結実するレモンと
     しました
     日本では、レモンは春に開花して秋に実ったものを使う事が多いそうです

562 :中國大學生:2009/09/13(日) 16:47:38 ID:786wxBv8
倭奴安知華夏詩?!

563 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:50:46 ID:jvugqAQo
なんか、二松の留学生が噛み付いてるねw

564 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:37:37 ID:Fe+hxwoz
234KB

565 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/20(日) 10:12:34 ID:HTBW2E/o
こんにちはですよ
いつの間にか日暮れが早くなり、秋の夜長となりました
昔を思うのは年を取った証拠だそうですが、静かな時が持てたら、自分の来し方を
省みてみるのも良いのではないかと思うのですよ

さて、それでは今日はあっさり短く行きましょうか

  『聴弾琴』  by劉長卿

冷々たる七絃の上
静かに松風の寒きを聴く
古調 自ずから愛すべしと雖も
今人(きんじん)は 多く弾ぜず

美しく澄み切った琴の音が辺りに広がる様は
風が深山の松林を通り抜けて行くような趣がある
ノスタルジックな調べがとても素晴らしいと思うのだが
今の人には合わないようで 弾かれることも滅多にない

566 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/27(日) 14:36:11 ID:QTsCB1Gj
こんにちはですよ

昨日は、昼は真夏並みの暑さにへばりそうでしたが、夜はそれなりに涼しく、きれいな半月
だったので、ベランダでロックと洒落込みました
いやー、秋分というのは本当によい季節ですねえ

さて、それでは今日の詩と参りましょうか

567 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/27(日) 14:36:35 ID:QTsCB1Gj
  『秋興』  by杜甫

玉露 凋傷(ちょうしょう)す 楓樹の林
巫山巫峽 気 蕭森(しょうしん)
江間の波浪 天を兼ねて湧き
塞上の風雲 地に接して陰(くも)る
叢菊(そうぎく) 両(ふたた)び開く 他日の涙
孤舟 一(ひとえ)に繋ぐ 故園の心
寒衣 処々 刀尺を催(うなが)し
白帝城 高うして 暮砧(ぼちん)急なり

568 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/09/27(日) 14:38:28 ID:QTsCB1Gj
こんな感じでしょうか


細かな白玉のような露が降り 楓林はすっかり色褪せてしまった
巫山巫峽の辺り一帯に 秋独特の寂しい気配が立ち込めている
川波は 天に躍り込まんばかりに湧き立ち
暗雲は 城塞の辺りから 大地に向かって低く垂れ込める
この地で菊花の季節を二度迎えたが その間 幾度涙したことか
寄る辺なき小舟のような自分は ただ一心に帰郷を願っているが
そろそろ どこもかしこも 冬着の支度に取り掛かるとみえ
高く聳える白帝城の麓では 日暮れ時 砧の音が忙しげに響いている

569 :名無氏物語:2009/09/27(日) 23:51:40 ID:03eMepnZ
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570 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/03(土) 23:35:35 ID:l0i8Gen0
こんばんはですよ

今夜は仲秋の名月
なので、さっきからグラスのお酒に月を映そうと試みているのですが、これがまたアナタ
なかなか上手く行かねーのですよ
月光はしっかり入るのですけれども
これでは長谷川等伯の『猿猴捉月図』そのもので、ああ情けなや……

その絵の元になったかどうかは知りませんが、次のような詩がありましたよ

571 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/03(土) 23:36:11 ID:l0i8Gen0
  『秋浦歌 其五』  by李白

秋浦に白猿多し
超騰(ちょうとう)すること 飛雪の若(ごと)し
條(えだ)の上の児を牽引し
飲んで水中の月を弄ぶ


秋浦には たくさんの白猿がいる
軽やかに樹上を渡って行く様は まるで雪が舞っているようだ
そんな猿が 枝の上の仔をひょいと抱き寄せ
飲んでも飲んでもなくならない 水面の月に手を伸ばしている

572 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/10(土) 11:43:21 ID:wo+hCSh3
こんにちはですよ

台風が通り過ぎたら、いきなりめっきり寒くなりやがった今日この頃ですよ
ですが、そぞろ歩きには、この少し肌寒いくらいの方が良いようです
家族や友人とウロウロするのも宜しいですが、独りでフラフラもまた良いですね
今日はそんな詩をひとつ

573 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/10(土) 11:44:55 ID:wo+hCSh3
  『村行』  by王*禹稱

馬 山径を穿(うが)ち 菊 初めて黄なり
馬に信(まか)せ 悠々 野興(やきょう)長し
万壑(ばんがく) 声 有り 晩籟(ばんらい)を含み
数峰 語(ことば)無く 斜陽に立つ
棠梨(とうり) 葉 落ちて 臙脂(えんじ)の色
蕎麦(きょうばく) 花 開きて 白雪の香
何事ぞ 吟余(ぎんよ) 忽(たちま)ち惆悵(ちゅうちょう)たるは
村橋(そんきょう) 原樹(げんじゅ) 吾が郷に似たり

※王禹稱の稱の字は、本当は人偏です

574 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/10(土) 11:47:04 ID:wo+hCSh3
約しているのか、伸ばしているのか?微妙なところでドゾー


馬が ぽっくりぽっくり歩む 山の小径
傍らで 黄色い小菊が揺れている
そのまんま 馬上でゆったり 秋を楽しむ
幾つもの谷から 風が届ける笛の音に
山々は じっと静かに聴き入っている
カラナシの葉は落ちて 赤い絨毯のようだし
ソバの花は 真っ白な雪が積もっているようだ
なぜだろう 詩を吟じたら 何だか泣きたくなってきた
(ああ そうか)
あの村の橋や 高原の樹々が 私の故郷そっくりだからだ

575 :名無氏物語:2009/10/11(日) 20:01:41 ID:9wAIcrnW
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576 :名無氏物語:2009/10/15(木) 06:03:19 ID:yUifBMH9
鳩山幸のスレに書き込んで下さい
鳩山幸の先祖が特殊すぎるんです
20世紀初頭にアメリカに渡ったり、戦後に外人相手の旅館をしたり、テーラーしたり

>37の週刊文春10月8日号が一番詳しいかと
>2の週間新潮9月24日号と >9の週間文春9月24日号も参考にどうぞ
ファーストレディー】鳩山幸をウォッチするスレ 7
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1255494891/
web魚拓http://s02.megalodon.jp/2009-1015-0546-57/hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1255494891/

577 :名無氏物語:2009/10/15(木) 14:32:05 ID:HmNquXJ3
創価学会員、必死だなw

578 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/18(日) 22:15:08 ID:92WdeCdA
こんばんはですよ

えー、おてんてんの隣のオテンテンをいくら突っつき回しても、おてんてんはちっとも
何にも堪えませんよ?
おてんてんに腹が立ってるなら、直接おてんてんをブン殴らないと


さてさて、それでは今日の詩に移りましょうかねー

579 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/18(日) 22:15:30 ID:92WdeCdA
  『和郭主簿 其二』  by陶淵明

和沢(わたく) 三春に周(あまね)く
清涼たり 素秋(そしゅう)の節
露 凝(こ)りて 游氛(ゆうふん)無く
天 高くして 粛景(しゅくけい)K(きよ)し
陵岑(りょうしん) 逸峰(いっぽう)聳(そび)え
遙かに瞻(み)れば 皆 奇絶(きぜつ)なり
芳菊(ほうぎく) 林を開きて輝き
青松(せいしょう) 巌(いわお)に冠(かん)して列(なら)ぶ
懐(おも)う 此の貞秀(ていしゅう)の姿
卓(たく)として 霜下(そうか)の傑(けつ)為(た)るを
觴(さかずき)を銜(ふく)みて 幽人(ゆうじん)を念(おも)い
千載(せんざい) 爾(なんじ)が訣(けつ)を撫(ぶ)す
検素(けんそ) 展(てん)するを獲(え)ず
厭々(えんえん) 良月(りょうげつ)を竟(お)う

580 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/18(日) 22:17:31 ID:92WdeCdA
迷約ですよ♪


穏やかな雨が続いた 春の三月(みつき)
打って変わって からりと清々しい 今は秋
潤いは結び合って露となり 霞は何処へ行ったやら
空は澄んで高く 凛とした景色に 心が洗われる
高く低く 見事な峰々が連なる様は
遙かに仰ぎ見れば どこもかしこも 優れて珍しいものばかり
香り高い菊は 平凡な林を切り開いたかのように 鮮やかに咲き誇り
青々と茂る松は 険しい山肌に沿って 延々と並んでいる
なんということだろう
この 心正しく 節を曲げぬ 菊と松の姿は
不遇にあっても信念を貫く 高潔の士のようではないか
酒を汲みながら 往古の志士を思い
時を隔ててなお 彼らの魂に感動する
明かされぬ手紙を読むことは出来ないが
深く静かに 熱い思いが 冷やかな十月に広がって行く

581 :名無氏物語:2009/10/19(月) 18:38:14 ID:66a4qztg
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582 :名無氏物語:2009/10/24(土) 11:43:54 ID:nFS5LZrU
下示ようつべ漢訳「春一番」の歌詞を探しております。どなたかご存知ない
でしょうか?付言集に、「百度」で「春天(春一番)'94」と検索すると最上位サイト
Casheに歌詞が載っているとあるのですが、hitしません。
中国語で「春一番」
http://www.youtube.com/watch?v=6Clwzp6dTSk

583 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/24(土) 22:56:47 ID:sJ4htpVV
こんばんはですよ

>>582
音楽板か広告・CM板で質問される方がよいのではねーですか?

あ、さてさて
先日はオリオン座流星群の活動がピークになり、月明かりが無かったこともあって、
都会の真ん中の我が家からでさえ、とてもよく見ることが出来ました
流星の輝きはたった数秒ですが、そのもとになった物はハレー彗星の塵で、おおよそ
3000年前くらいのものだったとか
凄い時間を越えた旅だったのですねぇ

と言うことで、今夜は旅の詩をひとつ

584 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/10/24(土) 22:59:06 ID:sJ4htpVV
  『河湟書事』  by馬祖常

波斯(はし)の老賈(ろうこ) 流沙を度(わた)る
夜 駝鈴を聴いて路の?(はる)かなるを認む
采玉(さいぎょく)  河辺の青石子(せいせきし)
収め来り 東国に 桑麻(そうま)と易(か)ゆ


(ヤクしてみましたw)

ペルシャから 老練な商人が 砂漠を越えてやって来る
夜の静寂に響くのは 遠くから近づいて来る ラクダの鈴の異国の音色
彼の国の川辺で採れると聞く 空の青さを映した宝石を携えて
商人は東の国でそれを売り 絹織物を買って国に帰る

585 :582:2009/10/25(日) 15:57:11 ID:zAevoRdf
>>583
レスありがとうございます。誘導先が、広告・CM板は不審ですが。
このスレは、漢訳でなく和訳スレなのですね?
中国板で尋ねることにします。

586 :名無氏物語:2009/10/26(月) 19:36:30 ID:y+EaIbD1
大学のレポート設題で、
「王維の作品を読み、その疑問点を一つ取り上げて、それに対する自分の考えを述べよ」
と出たのですが、「疑問点を一つ取り上げて」の意味がよくわかりません。
皆さんだったらこの設題に対して、どのようなレポートを書きますか?力を貸してください。
レポートの流れは
(1)疑問点の提示(2)疑問点が生じるに至った原因・理由(具体的に資料を引用して)
(3)疑問点を解決するための模索(必要に応じて資料を引用)(4)結論
にするようにという指示があります。
「疑問点を一つ取り上げて」の解釈だけでもいいのでどうぞよろしくお願いします!

587 :名無氏物語:2009/10/26(月) 23:17:59 ID:KiT6uKj1
ココって、質問スレなのか?

588 :名無氏物語:2009/10/27(火) 20:16:22 ID:8Z2w8DDu
>>587
いつもの奴だからスルーよろ!
俺達はマターリとルビーさんや紫雪さんのカキコを楽しんでればいい。

589 :名無氏物語:2009/10/28(水) 16:36:51 ID:3EYOlqQe
誤爆だろw

590 :名無氏物語:2009/11/01(日) 20:36:51 ID:BLWyQU7V
こんばんはですよ
こんなスレでも楽しんで下さる方がいらっしゃるというのは、本当に嬉しいことです
ありがとうございます

えー、とうとう、霜月に入ってしまいましたねえ
深夜、冬の月明かりに照らされた霜が輝く様は、鋭利な刃のようにとても美しいものです
とまあ、霜繋がりで今日はこんな詩を

591 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/01(日) 20:37:32 ID:BLWyQU7V
  『塞下曲 其五』  by李白

塞虜(さいりょ) 秋に乗じて下り
天兵 漢家(かんか)を出(い)ず
将軍 虎竹(こちく)を分かち
戦士 竜沙(りゅうさ)に臥す
辺月(へんげつ) 弓影(きゅうえい)に随い
胡霜 剣花を払う
玉関 殊に未だ入らず
少婦 長嗟(ちょうさ)すること莫かれ

592 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/01(日) 20:38:37 ID:BLWyQU7V
異民族が 実りの秋を迎え 攻め寄せて来たので
我ら禁軍は それを迎え撃つ為 出陣した
将軍は 割り符を手に 皇帝陛下の命を承け
兵士達は 過酷な砂漠の辺りに陣を張る
辺境の月は 引き絞られた弓のように 細くしなり
異国の霜は 光る剣を並べたように 冷たく輝く
しかし 敵は 玉関門にはとうてい入って来れまい
だから新妻よ 余り心配せずに 待っておいで

593 :名無氏物語:2009/11/01(日) 22:24:36 ID:0Ye1jD8Q
後藤久美子。

594 :名無氏物語:2009/11/04(水) 15:26:32 ID:Q8CL2utr
獄死

595 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/08(日) 12:54:10 ID:+Br6lrID
こんにちはですよ

立冬に入りましたが、天気はとても穏やかです
こんないい季節が最も戦争の多い時期だったというのは、なんだかやりきれないような
気持ちになります
今日は戦繋がりでこの詩を

596 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/08(日) 12:57:22 ID:+Br6lrID
  『自薊北帰』  by高適

馬を駆る 薊門(けいもん)の北
北風 辺馬(へんば)哀しむ
蒼茫(そうぼう)たり 遠山の口
豁達(かったつ)として 胡天(こてん)開く
五将 已(すで)に深く入るも
前軍 止(た)だ半ば廻(かえ)るのみ
誰か憐れまん 意を得ずして
長剣 独り帰り来たるを


※薊門:薊丘ともいい、今の北京の徳勝門の西北に有って、その昔“尭”の子孫が
     封ぜられた所だとか

597 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/08(日) 12:58:40 ID:+Br6lrID
変えてみました、こんな具合に


ひたすら馬を走らせる
ここは薊門の北辺り
吹き付ける北風に 故郷を感じてか 馬が悲しげに嘶く
振り向けば 遠い山々は既に黄昏れて
あの向うは異国
何処までも広がる 騎馬民族の天地
そこへ 五人の将軍は どんどん踏み込んで行ったが
敵の猛反撃を受け 先鋒部隊など 約半数しか生きて戻れなかった
ああ 一体誰がわかってくれるだろう
心ならずも敗残の将となり 手柄一つ無く都へ戻らざるを得ない
この気持ちを

598 :名無氏物語:2009/11/08(日) 23:14:01 ID:ZNgOS1rL
ナンカ、「新しい詩」みたいですね。

599 :名無氏物語:2009/11/09(月) 13:47:37 ID:ILPfOXnh
う〜んw

600 :名無氏物語:2009/11/09(月) 14:54:54 ID:TDKDebwh
600&十度目の還暦をゲット・・・

601 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/15(日) 09:24:28 ID:a/Y5+0Dd
おはようございますよ

急激に寒くなりましたですよ
こんな時は暖かいモノが嬉しいモノです
暖房や食べ物も良いですが、人の温もりも恋しくなります
と言う訳で、今日はこんな詩をどうぞ

602 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/15(日) 09:24:47 ID:a/Y5+0Dd
  『華山畿』より2首  作者不詳

奈何(いかん)せん
天下に 人 何ぞ限りあらん
慊々(けんけん)たるは 只(ただ) 汝が為なり

夜 相思う
風吹きて 窓簾(そうれん)動く
言う 是れ所歓(しょかん)の来たるかと

603 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/15(日) 09:25:37 ID:a/Y5+0Dd
では、乙女チックに参りましょうかw


本当に なんなのかしら
世の中に 人は それこそたくさんいるのに
こんなに空っぽな気分なのは みんな あなたの所為よ

眠れないで あなたのことを考えてた
そしたら 風が吹いて カーテンが揺れただけなんだけど
一瞬 あなたが来てくれたのかと思った

604 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/22(日) 21:19:51 ID:4qSX0cXE
こんばんはですよ

ずいぶん冷えて参りましたですねえ
こんな夜は御酒を頂くのに限ります
肴はイカ
塩を振って炙り、スダチなどかけてもよろしいですが、酒を振ったのを炙り、海苔の
佃煮を塗ってもまたオツなものです

しみじみとした日にはしみじみとしたこんな詩は如何でしょうか

605 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/22(日) 21:21:58 ID:4qSX0cXE
  『関山月』  by*儲光義

一雁 連営を過ぎ
繁霜(はんそう) 古城を覆う
胡笳(こか) 何処にかある
半夜 辺声を起こす

*儲光義…義の字が宛て字です。
        本当は下半分の左側が、禾の下に巧の右半分を組み合わせたものです。

606 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/22(日) 21:27:13 ID:4qSX0cXE
(約らしきものw)

一羽の雁が 幕舎を連ねた陣地の上を飛んで行った
厚い霜が 古い町をすっかり覆い尽す今日この頃
あの異国の笛は 一体何処で奏でているのだろう
深々と冷え込む夜 遠くから哀しげな旋律が聞こえてくる



私見ですが、夜に溶け込む楽の音は、人に何かしらものを思わせますが、逆に、
夜をつんざく楽の音は、人のもの思う力を奪うような気がします

607 :名無氏物語:2009/11/23(月) 23:24:48 ID:aSDBi+7v
249KB

608 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/28(土) 21:24:02 ID:9bviftX+
こんばんはですよ

ある首長が周囲の首長達の信頼を失えば、その首長が率いる集団は否応なく
存亡の危機に曝されますよ
そんなことすらわかっていない鳩ポッポに、勿体ねーけど聞かせてやりたい
詩がありました

609 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/28(土) 21:29:52 ID:9bviftX+
  『伐檀』  by詠み人知らず(詩経より)

坎々(かんかん)として 檀(まゆみ)を伐(う)ち これを河の干(ほとり)に*置く
河水清くして かつ漣(なみ)だつ
稼(か)せず 穡(しょく)せざるに 胡(なん)ぞ 禾(か)三百*店を取る
狩せず 猟せざるに 胡(なん)ぞ 爾(なんじ)の庭に縣*狢あるを瞻(み)る
彼の君子は素餐(そさん)せず

坎々(かんかん)として 輻(ふく)を伐(う)ち これを河の側(かたわら)に置く
河水清くして かつ直(なお)し
稼(か)せず 穡(しょく)せざるに 胡(なん)ぞ 禾(か)三百億を取る
狩せず 猟せざるに 胡(なん)ぞ 爾(なんじ)の庭に縣特(けんとく)あるを瞻(み)る
彼の君子は素食せず

坎々(かんかん)として 輪を伐(う)ち これを河の際(ほとり)に置く
河水清くして かつ淪(なみ)だつ
稼(か)せず 穡(しょく)せざるに 胡(なん)ぞ 禾(か)三百*倉を取る
狩せず 猟せざるに 胡(なん)ぞ 爾(なんじ)の庭に縣鶉(けんじゅん)あるを瞻(み)る
彼の君子は素*飯せず


*置く:本当はうかんむりに眞と書きます
*店:本当はまだれに里・八・土を縦並べです
*狢:本当はむじなへんに亘と書き、“けん”と読みます
*際:本当はさんずい+脣で、しゅんと読みます
*倉:本当はくにがまえの中に禾で、きんと読みます
*飯:本当はタ+食で、そんと読みます

610 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/11/28(土) 21:31:40 ID:9bviftX+
取り敢えず、訳してみました

カンカンと お偉い方の車の為に マユミの木を切り 河岸に並べる
澄んだ河は ただ さらさらと流れ行く
田畑を耕すことなく 刈った稲を纏めることさえしないのに
どうして 稲束が三百ほども どっさり積み上げられているのだろう
狩りにも行かず 罠のひとつも仕掛けないのに
あの方の庭の小屋の軒先には だらんとムジナがぶら下がっている
お偉い方はたらふくご馳走を食っている

カンカンと お偉い方の車の為に スポークを作り 河岸に並べる
澄んだ河は ただ 真っ直ぐに流れ行く
田畑を耕すことなく 刈った稲を纏めることさえしないのに
どうして 稲を三百万升以上 どっさり得る事が出来るのだろう
狩りにも行かず 罠のひとつも仕掛けないのに
あの方の庭の小屋の軒先には 特大の獲物がぶら下がっている
お偉い方はたらふくご馳走を食っている

カンカンと お偉い方の車の為に 車輪を作り 河岸に並べる
澄んだ河は ただ 物憂げに流れ行く
田畑を耕すことなく 刈った稲を纏めることさえしないのに
どうして 稲が三百もの倉に どっさり詰まっているのだろう
狩りにも行かず 罠のひとつも仕掛けないのに
あの方の庭の小屋の軒先には ウズラがずらりとぶら下がっている
お偉い方はたらふくご馳走を食っている

611 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/06(日) 00:05:34 ID:JaBD/al/
こんばんはですよ

先週に引き続き、私、怒っておりまよ
庶民を蔑ろにする政府などとっとと転けてしまえばよい、そのように思っています

なので、今回もお上を諷刺した詩をお届けしますよ
あしからずご了承下さい

612 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/06(日) 00:14:05 ID:JaBD/al/
  『売炭翁』  by白居易

売炭翁
薪を伐(き)り 炭を焼く 南山の中
満面の塵灰(じんかい) 煙火の色
両鬢(りょうびん)蒼々(そうそう) 十指 黒し
炭を売り 銭を得て 何の営(いとな)む所ぞ
身上の衣裳 口中の食
憐む 可(べ)し 身上 衣 正に単(ひとえ)なり
心に 炭の賤(やす)きを憂え 天の寒からんことを願う
夜来 城外 一尺の雪
暁(あかつき)に 炭 車に駕(が)して 氷轍(ひょうてつ)を輾(ひ)く
牛 困(つか)れ 人は飢え 日 已(すで)に高く
市の南門外にて 泥中(でいちゅう)に歇(やす)む
翩々(へんぺん)たる両騎 来(きた)るは是れ誰ぞ
黄衣の使者と  白衫(はくさん)の児(じ)
手に文書を把(と)り 口に勅と称し
車を廻(めぐ)らし 牛を叱(しつ)して 牽(ひ)いて北に向かわしむ
一車の炭の重さ 千余斤
宮使 駆(か)り将(さ)れば 惜しむも得(かな)わず
半疋(はんぴき)の*紅絹(こうしょう) 一丈の綾(あや)
牛頭に繋(か)け 炭の直(あたい)に充(あ)つ

*紅絹:絹の字を使っていますが、本当は糸偏に小+月という字です

613 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/06(日) 00:16:46 ID:JaBD/al/
大凡、このような感じではないかと


炭焼き爺さん
終南山の山の中 薪を切って炭を焼く
顔中 埃と炭で煤けてる
鬢には白髪がちらほら 手指は真っ黒
炭を売り お金を得るのは何の為?
もちろん 着物と食べ物を買う為さ
可哀想にこの爺さん この季節にまだ単衣物
なのに 炭の値が安くなるのを心配して もっと寒くなれと願っている
とある夜 郊外に1尺ばかりも雪が積もった
夜が明けて 爺さんは牛車に炭を積み 凍った道を踏みしめるように歩き出す
やっと町まで着いた時 牛はへとへと 人は腹ぺこ お日様はとっくに高く上がってる
市場の南門の外 爺さんと牛は 泥んこ道で一休み
そこへ 飛ぶように駆け寄って来た二騎がある 何者かと見れば
黄色い服の宮中のお使い それに 白い上着の若い兵士
彼らは 手に書類を持ち 「勅命だ」と言うなり
車の向きを変え 牛を追い立て 積み荷を牽いて 北へ向かわせる
車いっぱいの炭の重さは 千余斤にもなるのに
宮使が駆けつけ 召し上げられれば 嫌も応もへったくれもない
たった半疋の紅い生絹と 一丈ぽっちの綾絹
それを牛の首に掛けて 炭の代金だって言うんだよ

614 :名無氏物語:2009/12/07(月) 00:23:55 ID:PWxQJv8m
日本共産党の支持者さんですか?

615 :名無氏物語:2009/12/07(月) 10:43:52 ID:wNcQebdo
何で共産党???
“アンチみんす”なだけじゃね???

616 :名無氏物語:2009/12/07(月) 13:46:02 ID:PWxQJv8m
自民党と民主党は大差無いだろ。

617 :名無氏物語:2009/12/07(月) 18:10:33 ID:GuDnNRBL
おまえ、人の話を聞いてないって言われてるだろ>ID:PWxQJv8m

618 :名無氏物語:2009/12/09(水) 21:42:40 ID:CbkzBFce
617みたいな奴が日本の社会を悪くしたんだな。

619 :名無氏物語:2009/12/09(水) 23:55:54 ID:quglgkpE
ルビー・Dさん、いつも素敵な漢詩を有難うございます。

お上を批判するような漢詩もあるんですね。
こんなのを発表したら、投獄されそうなイメージで驚きです。


>>614-618のみなさんには、この漢詩(春の詩みたいだけど)を贈ります。

『勧酒』  by于武陵

勧酒金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離


この広い世界の中、素敵なスレで出会った仲間じゃないですか。
色々あるでしょうが、このスレを見ている間だけでも仲良く楽しみましょうよ。ねっ。
まずは、乾杯(カンペー)!

620 :名無氏物語:2009/12/10(木) 15:08:09 ID:0Y+lJbIL
自民党がらみの利権を失った馬鹿があちこちで暴れてるからね。

621 :名無氏物語:2009/12/10(木) 20:16:57 ID:x5d1re/J
亡国ミンスに肩入れして、利権を得ようと必死な特AA国工作員が暴れてるwww

622 :名無氏物語:2009/12/11(金) 08:12:03 ID:bPkNSBx0
公明支持者が必死に宣伝しまくってるな。

623 :名無氏物語:2009/12/11(金) 08:58:38 ID:pbyvqlzg
「しゃ」行の音が発音できなくなってる人がいるんだね・・・
言語能力が退化しているんだろうか・・・

624 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/12(土) 12:39:39 ID:soGpQkjB
こんにちはですよ

あらら、マクラが少し過激でしたか
申し訳ねーですよ

>>619
どうもありがとうございますよ
『勧酒』は以前に取り上げました(その筈です、たぶん、おそらく…そんな気がします)ので、
すみませんが訳は略しますです
その代わりに、大好きな「酒」というキーワードを頂きましたので、今日は「酒」繋がりでこの
詩をお届けしますよ
たぶん、初出の筈ですヽ(^^;)

625 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/12(土) 12:40:11 ID:soGpQkjB
  『飲酒 其十三』  by陶淵明

客(かく)有り
常に止(し)を同じくするも
取捨 *貌(ばく)として 境を異にす
一士(いっし) 長(つね)に独り酔い
一夫(いっぷ) 終年 醒(さ)む
醒酔(せいすい) 還(ま)た相笑い
発言 各(おのおの)領せず
規々たるは 一に 何ぞ愚かなる
兀傲(ごつごう)たるは 差(いささ)か穎(まさ)れるが若(ごと)し
言を寄す 酣中(かんちゅう)の客
日 没すれば 燭を当(まさ)に秉(と)るべし


*貌:本当はしんにゅうが付きます。

626 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/12(土) 12:42:10 ID:soGpQkjB
こんな感じでドゾー


こんな人達がいる
いつも同じ宿を取っているのに
やる事は 互いに明後日の方を向いている
一人は いつも独りで酔っ払っているし
一人は 年中 妙に悟って醒めている
酔っ払いと醒めた男は 時々 相手をからかうが
その言い分に どっちも耳を傾けない
自分の方が正しいと 角突き合うのはバカな事
意気盛んな程度なら まあまだマシかと思えるが
言い合う二人に ちょっと一言
日暮になれば灯りを持ち 楽しく飲みに行こうじゃないか

627 :名無氏物語:2009/12/20(日) 16:28:03 ID:8TimnU3S
今週はまだか?

628 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/21(月) 21:36:26 ID:f34v7e6Z
こんばんはですよ
お待たせしてしまったようで、申し訳ねーことです
どうか、年末のこととて堪忍して下さい

さてさて、周囲がしっかり雪まみれなのに、何故かしら避けられていた大阪も、昨日
ようやく初雪が観測されましたですよ
ああ、よかったよかった
カニもてっちりも、雪が降るぐらいの天気の方が美味いのです、はい

と言う訳で、季節的には秋の詩なのですが、雪が印象的なこの詩をお送りします

629 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/21(月) 21:39:03 ID:f34v7e6Z
  『塞下曲』  盧綸

月 黒くして 雁の飛ぶこと高し
単于(ぜんう) 遠く遁逃(とんとう)す
軽騎を将(ひき)い 逐(お)わんと欲すれば
大雪(たいせつ) 弓刀(きゅうとう)に満つ


(訳w)

月のない夜 空の高みを 雁の群が鳴きながら渡って行く
匈奴の長も 闇に紛れ 彼方を目指して落ち延びようとする
軽騎兵を率い 逃げる敵を追いかければ
手にした武器の上に 大粒の雪が次々と落ちて来る

630 :名無氏物語:2009/12/22(火) 00:11:54 ID:o0LB7lcp
>>629
月K雁飛高,單于夜遁逃。

欲將輕騎逐,大雪滿弓刀

631 :名無氏物語:2009/12/22(火) 00:22:28 ID:o0LB7lcp
朱門酒肉臭,路有凍死骨

請翻訳

632 :名無氏物語:2009/12/22(火) 12:25:33 ID:mn9WEBXh
>>631
質問は質問スレで

633 :名無氏物語:2009/12/22(火) 21:52:32 ID:Mkq/TikB
>>630
なるほど。それでわかった。

634 :名無氏物語:2009/12/23(水) 22:32:27 ID:rOlPL/Jq
研文出版の『教養のための中国古典文学史』ってどう?

635 :名無氏物語:2009/12/25(金) 04:45:56 ID:AjhF+dzX
いつから、質問スレになったんだ???

636 :名無氏物語:2009/12/25(金) 12:24:00 ID:nmNYdlnI
テンブレさえ読めない●に構っちゃダメ!

637 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/27(日) 21:58:32 ID:01O4LpFd
こんばんはですよ

えっとですねえ、質問して頂いても別にちーとも構わねーのですよ
但し、です
私はご覧の通りのアホものです、物知らずです、その上いい加減です
日本語も怪しいです
なのでお返事も当然、適当だったり、答えられなかったりします
テンプレにも明記していますように、「デタラメです」&「他人様の役にはちっとも立ちません」
わっはっは( ̄∇ ̄)凸
本当に正しい知識や解答をお求めの方は、質問スレへ書き込まれる方が宜しいと思います

では、せっかくお尋ね頂いてますので、ちょこっとお返事をば

>>631
  朱い御門の内側じゃ みんなぬくぬく たらふく飲み食い
  だけど町じゃ 飢えて凍えて人が死んでる
こんな感じじゃねーでしょうか

>>634
さあ?としか答えようがねーです
問題は、あなたにとってどうかって事ですから
本に「良い本」も「悪い本」もねーと思います、本は本です
大事なことは、自分にとってそれが必要か必要でねーか、ですよ
他人がそれを必要としていても、自分にとって全く不必要なものは多々有ります


さて、では今日の詩に参りましょうか

638 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/27(日) 21:59:49 ID:01O4LpFd
  『和祠部王員外雪後早朝即事』  by岑参

長安 雪後 春帰れるに似たり
積素(せきそ) 凝華(ぎょうか) 曙暉(しょき)に連なる
色は玉珂(ぎょくか)に借りて 暁騎(ぎょうき)を迷わしめ
光は銀燭に添うて 朝衣に晃(かがや)く
西山の落月 天仗(てんじょう)に臨み
北闕(ほくけつ)の晴雲 禁?(きんい)を捧ぐ
聞くならく 仙郎(せんろう) 白雪を歌えりと
由来(ゆらい) 此の曲 和する人 稀(まれ)なり

639 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/27(日) 22:02:15 ID:01O4LpFd
訳モドキw


雪が降った後の長安は 春が戻って来たように見える
降り積んだ雪は 白い結晶の一つ一つが 朝日にきらきら輝いている
その色は 馬のくつわの飾り玉のようで 暁に馬で駆け行く人々を惑わせ
その輝きは 白銀のような宮殿の灯りと共に 貴人達の正装に照り映える
夜明けの西山に沈み行く月は 儀仗の上にさしかかり
北の宮殿の上 雲は 帝をお守りする門のように 開けながら晴れて行く
聞けば 仙郎殿(王員外殿)は あの“白雪”を歌われたとか
昔から 唱和出来る人が滅多にいないと言う あの格調高い難曲を

640 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2009/12/27(日) 22:09:08 ID:01O4LpFd
あ、やっぱり字が出ませんでしたね
禁?(きんい)の「い」は門構えに韋と書きます


さてさて、本年最後の日曜日
皆様、この1年間どうもありがとうございました
お陰様でほぼ毎週の如く、2ちゃんで楽しく遊ぶ事が出来ました
来年もまた、一緒に遊んでやって下さいませ
それでは少々早いですが、皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ

641 :名無氏物語:2009/12/29(火) 17:15:57 ID:Vjcmw8+B
ダメだ・・・もう我慢の限界・・・なにこの糞スレ・・・・

もうね、金融工学を学んでる自分からすると馬鹿馬鹿しくて観てられないのね・・・
高卒とか文系の人は楽しめるかも知れないけど、自分は無理っすわ・・・

っつーことで落ちるわw あとは高卒&文系の諸君で楽しんでくれやノシ


642 :名無氏物語:2009/12/29(火) 17:25:46 ID:E0D2tZ3X
また、赤点取ったのかよ。

643 :名無氏物語:2009/12/29(火) 20:38:02 ID:QkxLbZ3W
>>641
消費者金融の従業員さん?

644 :名無氏物語:2009/12/30(水) 11:45:49 ID:NAjA68kj
すいませんがこれはなんて書いてあるのでしょうか?
どういう内容のものなんでしょうか?漢詩です。
http://wavlac.net/oinari-uploader/src/oinari0215.jpg


645 :名無氏物語:2009/12/30(水) 17:38:36 ID:QUM/XZBX
へえ、読めないのに漢詩だってわかるんだ?

不思議だなwww

646 :名無氏物語:2009/12/30(水) 20:09:38 ID:egi8UH7+
ココは質問スレッドじゃないんだけどなぁ。

647 :名無氏物語:2009/12/31(木) 19:49:56 ID:nTAU4lbz
ルビーさん、いい人だから

648 :名無氏物語:2009/12/31(木) 20:42:59 ID:h2AbaHbR
いい人だから、なんだ?

649 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/05(火) 22:24:39 ID:yg49/ShH
明けましておめでとうございますよ
今年も宜しくお願いしたいのですよ

少し遅いですが、「7日までは松の内」と言う事で、大目に見て頂きたい d( ̄▽ ̄)

>>664
年越しのお返事になって申し訳ねーのですが、全然読めねーので内容なんて
全く以てわかんねーですよ
637に有るように、あなたが本当に正しい知識や解答をお求めなら、質問スレへどぞー


さあて、それでは明日の為に頑張るみなさんに、こんな詩をお届けしましょう

650 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/05(火) 22:25:23 ID:yg49/ShH
  『奉使巡検両京路種果樹事畢入秦因詠』  by鄭審

聖徳(せいとく) 天壌(てんじょう)に周(あまね)く
韶華(しょうか) 帝畿(ていき)に満つ
九重(きゅうちょう)に渙汗(かんかん)を承(う)け
千里に芳菲(ほうひ)を植えたり
陝塞(せんさい) 余陰(よいん)薄く
関河(かんか) 旧色微かなり
発生して 和気(わき)動き
封植(ほうしょく)して 衆心帰す
春露 条(えだ)は応(まさ)に弱かるべく
秋霜 果は定めて肥えん
影は移る 行子(こうし)の蓋(がい)
香りは撲(う)つ 使臣の衣(い)
径に入りて 馳道(ちどう)に迷い
行(こう)を分かちて *禁いに接す
何当(いつ)か 仙蹕(せんひつ)に扈(したが)い
攀折(はんせつ)して 恩輝(おんき)に奉ぜん


*禁い:“い”は門構えに韋と書きます

651 :名無氏物語:2010/01/05(火) 22:26:16 ID:prlagzHP
664はまだだけど?????

652 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/05(火) 22:27:29 ID:yg49/ShH
大体こんなもんですかねー、今年も適当ですよーヽ(^^;)


皇帝陛下の徳は 天上天下余す所無く行き渡り
うららかな春の日差しの如き御慈愛は 国中に満ち溢れている
宮城にて 陛下より勅命を賜り
私は千里四方に 香りの良い果樹を植えたのだ
陝西の塞の辺りは もう ずいぶんと寒さが和らいでいる
黄河の辺りは まだほんの少し荒れ果てているものの
春の気配に 生き物たちがそぞろ動きだし
再び緑を取り戻し始めた草木に 民衆の心も落ち着いてきた
春の露を受けた枝は 今はまだ頼りなげだが
秋の霜を受ける頃には さぞかし立派な実を付けている事だろう
やがて それらの影は 道行く人々の傘となり
そこを通る帝臣の衣に 良い香りを付けるに違いない
小径に入れば 行幸の道はあからさまには見えないが
何本かの並木道を経て 宮城に到達するように作られている
いつの日か 供奉の車列に連なって
これらの果樹を手折り 御仁慈溢れる陛下に 是非ご覧頂きたいものだ

653 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/05(火) 22:29:55 ID:yg49/ShH
>>651
あ、どうもご親切にありがとうございますよ

訂正です
>>649>>664>>644の間違いですよ
すみません

654 :名無氏物語:2010/01/05(火) 22:30:39 ID:prlagzHP
?

655 :名無氏物語:2010/01/05(火) 22:31:29 ID:prlagzHP
出ないね。
その漢字。

656 :名無氏物語:2010/01/17(日) 18:51:03 ID:kEd8sHLR
先週末も来なかった。
今週末も来ないのかな?

657 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/17(日) 21:08:36 ID:Llu0yqX/
こんばんはですよ

寒い日が続きましたが、皆様お元気ですか?
正月明けに連休があると、嬉しいですが、反面、強烈なしわ寄せが来るので困るですよ
三が日から今までの間に日食があったり、リュウグウノツカイが上がったり、地震があったり、
議員タイーホがあったり、大変な日々でした

さてさて、どんなに寒くても勤め人は会社へ行き、学生は学校へ行くこの頃
移動もまた静かに行なわれているのですね
今日はそんな歌を一つお届けします
もしも、前にやってたらごめんなさいです
それでは、どうぞ

658 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/17(日) 21:09:17 ID:Llu0yqX/
  『白雪歌 送武判官帰京』  by岑參


北風 地を捲いて 白草(はくそう)折れ
胡天の八月 即ち雪を飛ばす
忽(こつ)如(と)して 一夜 春風来たり
千樹 万樹 梨花 開く
散じて珠簾(しゅれん)に入り 羅幕(らばく)を湿(うるお)し
狐裘(こきゅう)も煖かならず 錦衾(きんきん)も薄し
将軍 角弓(かくきゅう)控(ひ)くを得ず
都護(とご) 鉄衣(てつい) 冷たくして着難し
瀚海(かんかい) 闌干(らんかん)たり 百丈の氷
愁雲 ?淡(さんたん)として 万里凝(こ)る
中軍 置酒して 帰客(きかく)に飲ましめ
胡琴と 琵琶と 羌笛とを(奏)す
紛々たる暮雪(ぼせつ) 轅門(えんもん)に下り
風は 紅旗を掣(ひ)けども 凍りて翻(ひるがえ)らず
輪台(りんだい)の東門に 君の去るを送れば
去る時 雪は満つ 天山の路
山廻り 路転じて 君見えず
雪上 空しく留む 馬 行きし処

白草:西域や北方に生え、乾燥させると白色になり、牛馬の飼料とする植物

659 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/17(日) 21:10:19 ID:Llu0yqX/
本年もいい加減な訳ですよw


強い北風が 砂塵を巻き上げ 白草が薙ぎ倒されている
胡地では 秋 八月ともなれば すぐ雪の季節がやってくる
それもいきなり とある晩 春風が吹いたかのように
あらゆる樹々に 真っ白な梨の花が咲いたように 雪が積もるのだ
ひらひらと 雪は珠簾をかいくぐって屋内に入り ベッドの薄絹の帳を冷たく濡らし
極上の狐の毛皮の外套を着ても暖かくならず 錦の布団を重ねても薄ら寒い
将軍でさえ ご自慢の角造りの強弓を引く事ができないし
都護府の長官は 鉄の鎧が冷た過ぎ 着るのがとても辛そうだ
砂漠に 星の光のように煌めいているのは 百丈もの氷柱
陰鬱な雲が重く垂れ込め 世界の総てがただ凍り付いている
そんな中 主力軍の陣中に宴席を張り 帰京する君に酒を出し
胡琴と琵琶と羌笛で 異国風の楽曲を奏でる
日暮れ時 舞い散る雪はどんどん軍営の門に降り込み
風はさかんに紅旗を煽るが 紅旗は凍り付いていてはためかない
輪台の東門で ここから旅立つ君を見送れば
その行く手は 雪で覆われた天山の路
幾重にも重なる山と 曲がりくねった道の所為で 君の姿はすぐに見えなくなり
後にはただ 馬が歩んだ足跡だけが 虚しく残っているばかり

660 :名無氏物語:2010/01/18(月) 14:29:04 ID:Iqnnndxe
十一度目の還暦ですね・・・

661 :名無氏物語:2010/01/23(土) 22:45:50 ID:7QA0SCa7
270KB

662 :名無氏物語:2010/01/25(月) 20:45:27 ID:NwPtTSH5
今回はお休みですか?

663 :名無氏物語:2010/01/30(土) 22:47:06 ID:jkpQU+1M
今週はお休み?

664 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/31(日) 20:45:00 ID:hN8b4CDP
こんばんはですよ
ご無沙汰しております、申し訳ねーですよ

えー、大人になると言う事は「我が身が 我が身ひとつの 我が身にあらざる」事を
思い知ると言う事ですね
やでやで……

寒い時の苦労と言えば、この詩なんか如何でしょうね
曹操の『苦寒行』
たぶん、このスレでは初出だと思います

665 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/31(日) 20:45:35 ID:hN8b4CDP
  『苦寒行』  by曹操

北のかた 太行山に上(のぼ)れば
艱(かた)い哉(かな) 何ぞ巍々(ぎぎ)たる
羊腸の坂は詰折(きっくつ)し
車輪 之(これ)が為に摧(くだ)く
樹木 何ぞ蕭瑟(しょうしつ)たる
北風 声 正に悲し
熊羆(ゆうひ) 我に対して蹲(うずくま)り
虎豹(こひょう) 路を夾(はさ)んで啼(な)く
渓谷 人民 少なく
雪 落つること 何ぞ霏々(ひひ)たる
頸(くび)を延べ 長嘆息す
遠く行きて 懐(おも)う所 多し

666 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/31(日) 20:45:57 ID:hN8b4CDP
我が心 何ぞ怫鬱(ふつうつ)たる
一たび 東帰(とうき)せんと 思欲(しよく)する
水 深うして 橋梁(きょうりょう)絶え
中路(ちゅうろ)にして 正に徘徊す
迷い 惑いて 故路(ころ)を失い
薄暮(はくぼ) 宿棲(しゅくせい)無し
行き行きて 日 已(すで)に遠く
人馬 同時に飢える
嚢(ふくろ)を担(にな)い 行きて薪を取り
氷を斧(き)り 持って糜(かゆ)を作る
悲しきは 彼の東山の詩
悠々として 我を哀しましむ

667 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/31(日) 20:48:05 ID:hN8b4CDP
長いので二つに分けましたですよ
訳も同様です、ハイ


北へ向かい 太行山を越えようとした
だが それが予想以上に難しい事を思い知らされた
こんなに高い山だったとは
九十九折れの坂道は 細く険しく
兵車の車輪が その所為で壊れてしまう
山の木々も 寂しげに立ち尽くし
通り過ぎる北風の唸りは 正に我等の思いそのもの
熊や羆(ひぐま)は 近づく我等を待ち構えて 物陰に潜み
虎や豹は 道の向うから 我等を脅そうと吠え掛かる
谷間に住まう人はわずかで
ただ深々と雪が降るのみ
天を仰いで 深い溜め息を吐いた
故国から離れれば離れる程 様々な事を思う

668 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/01/31(日) 20:48:24 ID:hN8b4CDP
私の心は やり場のない思いで満たされる
いっそのこと 東へ 故国へ帰ろうかとさえ考えた
河は深いが 橋は無い
山中の道無き道を 行きつ戻りつ彷徨うばかり
迷いに迷って 元来た道すら分からなくなり
日暮れになっても 宿さえ無い
行軍してから 徒に過ぎる日々
人も馬も 同じように飢えている
袋を担いで行って 薪を集め
氷をかち割った水で 粥を炊く
胸を打つのは 周公の「東山」の詩
あの深い嘆きが 今の自分に重なり とても悲しくなるのだ

669 :名無氏物語:2010/02/05(金) 23:57:15 ID:SH1ys4ko
こんな面白いスレがあったとは

670 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/07(日) 14:10:16 ID:slfkmQ+E
こんにちはですよ
今日は無事2ちゃん出来ます、ああ良かった良かった(^^;)

>>669
楽しんで頂けるならとても嬉しいですよ
何も出ませんが、どうぞごゆっくり

立春過ぎたのにまだまだ寒い毎日が続いてますが、それでも花は綻びかけてます
身も心も暖かくなる春までもう少し
ね?

671 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/07(日) 14:11:43 ID:slfkmQ+E
  『青渓半夜聞笛』  by李白

羌笛(きょうてき) 梅花の引(いん)
呉渓(ごけい) 隴水(ろうすい)清し
寒山 秋浦の月
腸(はらわた)は断つ 玉関の情


誰かが 羌族の笛で 「梅花」の曲を奏でている
呉の青渓は あの隴水のように清らかだ
雪を被った山の上に 秋浦の月が冷たく輝いている
酷寒の玉門関で 良人は今どうしているのか
心配で 胸が張り裂けそうだ

672 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:12:21 ID:5vzoEE1s
こんにちはですよ
暑かったり寒かったり、全然訳分かんねー天気ですが、みなさん平気ですか?

さてさて、明日は何の日でせうね?
答えはもちろん 春 節 祭 ! でござーます
美味しい担仔麺にシューマイ・餃子・肉粽、龍舞・虎舞
思うだけでワクワクですよヽ(☆∀☆)ノ

あ、ついでにバレンタインデーでもありましたですね、はい

んでわ、何の脈絡もねーですが、今日の詩行ってみましょうか

673 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:14:10 ID:5vzoEE1s
  『暗香』  by*姜き(白石道人)

旧時の月色
算(おも)うに 幾番(いくたび)か照らせし 我が
梅の辺(ほと)りに 笛を吹きしを
玉人を喚起し
清寒に管(かかわ)らず 与(ため)に攀摘(はんてき)せしむを
何遜(かそん) 而今(いま) 漸(ようや)く老い
都(すべ)て 春風の詞筆(しひつ)を忘却せり
但(た)だ怪しみ得たり 竹外(ちくがい)の疎花(そか)
香(かおり) 冷やかにして 瑤席(ようせき)に入るを

674 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:14:32 ID:5vzoEE1s
江国
正に寂々(せきせき)たり
嘆(たん)ずらく 寄与せん路の遙かに
夜雪 初めて積もる
翠樽(すいそん) 泣(つ)き易く
紅萼(こうがく) 言(ことば)無く 耿(こう)として相憶う
長(とこし)えに記す 曽(かつ)て手を携えし処
千樹 西湖の寒碧(かんぺき)を圧せしを
又(ま)た 片々(へんぺん)として 吹き尽くさば
幾時(いつ)か見得(まみえ)ん

675 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:17:20 ID:5vzoEE1s
でわ、迷訳をば


あの頃 月は 私を何度照らしたことだろう
梅の樹の辺りで笛を吹いたり
愛しい人を呼び出し
寒さなど気にもせず 彼女の為に梅の小枝を折り採る私を
何遜を目指していた私だが 今ではすっかり年老いて
春風の詩の作り方さえ きれいさっぱり忘れてしまった
ただ 心が動くのだよ
この席へ漂い来る
竹林の向こうに咲き初めた花の 凛とした香りに

676 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:17:40 ID:5vzoEE1s
田舎町は
本当にうらぶれている
遠過ぎて 物さえ贈れない事を悲しく思う
今夜 雪が初めて積もった
旨酒は あっと言う間に尽き
せっかく咲いた赤い花を見ては あの人を想い
言葉もなく 愁えるのみ
ずっと憶えている 昔 二人で手を繋いで歩いた時
千本の梅の花が 西湖の寒々とした碧の湖面に とても美しく映えていた事を
一枚 また一枚 散り行く花を眺めている
いつかのような見事な景色に 再び出会える事が有るのだろうかと思いながら

677 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/13(土) 13:20:50 ID:5vzoEE1s
作者の「姜き」の「き」の字はとても難しいです
分割すると↓こんな具合です

 ヽ ノ
────
止 自 巳
  ハ
すいにょう

一本足の人面龍の事だそうです
見てみたいような気がします

678 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/21(日) 10:53:31 ID:OV98ZJS9
おはようございますよ

立春も過ぎ、もう雨水でございますよ皆様
雪がないと困りますが、しかし、早く雪が溶けて暖かくなってほしいとも思います
ダブスタ以外の何者でもありませんね

さてさて、今日の詩は王維ですよ

679 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/21(日) 10:54:08 ID:OV98ZJS9
  『観猟』  by王維

風 勁(つよ)くして 角弓(かくきゅう) 鳴り
将軍 渭城(いじょう)に猟(りょう)す
草 枯れて 鷹眼(ようがん) 疾(はや)く
雪 尽きて 馬蹄(ばてい) 軽(かろ)し
忽(たちま)ち 新豊(しんぽう)の市(し)を過ぎて
還(ま)た 細柳(さいりゅう)の営(えい)に帰る
雕(ちょう)を射(い)し処を 回看(かいかん)すれば
千里 暮雲(ぼうん) 平らかなり

680 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/21(日) 10:55:08 ID:OV98ZJS9
『訳』  byルビー・D

強い風に弓弦が震え 寂しげな音を立てている
今 将軍は 渭城で猟をしているところ
草が枯れ 身を隠せない獲物を 鷹の目は早くも見付け出す
もう雪もなく 後を追う馬は 足取りも軽やかに駆け回る
瞬く間に時は過ぎ 一行はすばやく新豊の町を抜け
また 細柳の兵営に戻って行く
途中 将軍が見事な腕を披露した 狩り場の方を振り返れば
遙々広がる平原の上に 夕暮れの雲が静かに棚引いていた

681 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/21(日) 11:06:38 ID:OV98ZJS9
この詩ねえ、私的には1箇所どーも引っ掛かる所があるんですよ
それは 「忽ち 新豊の市を過ぎて」 のクダリです
新豊と言うのは、確か酒で有名な所だった筈
「忽ち〜過ぎて」って、えー、もしもし
部下を自分のレジャーに駆り出しといて、帰りは「御苦労さん」の一杯もないのですかよ
腹立つオッサンだなあ(この将軍てーのは誰だか知りませんが)と思うのです

682 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/28(日) 22:37:08 ID:1Lq8QylS
こんばんはですよ

ここしばらく暖かい日が続いたので、植物もすっかり春支度をした模様です
春が待ち遠しいのは、昔も今も同じようですね
全然関係有りませんが、今日はこんな詩をお届けします

683 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/02/28(日) 22:37:47 ID:1Lq8QylS
  『山中与幽人対酌』  by李白

両人対酌して 山花開く
一杯 一杯 復(ま)た一杯
我 酔いて 眠らんと欲す 卿(きみ) 且(しばら)く去れ
明朝 意有らば 琴を抱いて来たれ

(訳)
二人向き合い 差しつ差されつ その傍らには山の花
ぐっと一杯 お返しどうぞ いやどうも
あぁ いい気持ちだ もう眠たいよ
ひとまず ここはお開きとして
明日 よかったら 琴を持って来てくれないか

684 :名無氏物語:2010/02/28(日) 22:40:19 ID:2DIWL8+L
ほー

685 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/07(日) 09:35:47 ID:FQstOqVN
おはようございますよ

ここしばらく暖かだったので、川縁へネコヤナギでも採りに行こうかと思ったら、
今日は寒くて諦めましたよ
代わりにキャラブキつまんで八海山呑む事にしましたです、はい

今日の詩は春のヤナギ繋がりです
でわでわ

686 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/07(日) 09:37:42 ID:FQstOqVN
  『折楊柳』  by簡文帝

楊柳 乱れて糸を成し
攀折(はんせつ)す 上春の時
葉 密にして 鳥 飛ぶこと碍(さまた)げられ
風 軽くして 花 落つること遅し
城 高くして 短簫(たんしょう)発し
林 空しゅうして 画角(がかく)悲し
曲中 別意(べつい)無し
併せて 是れ 相思を為す

687 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/07(日) 09:39:22 ID:FQstOqVN
いつものように適当ですよw


楊柳が 長い糸のように 乱れながら風になびくのを
そっと引き寄せ ぽきりと折り採る 早春の時
葉が茂り 鳥が自由に飛べなくなって
風は優しく 花はゆっくり散って行く
城壁の高みから ひなびた笛の音が聞こえ
ひっそりした林の方からは 寂しげな角笛の音
他でもない その曲は『折楊柳』
遠く離れて旅する人を 思って止まない心のままに

688 :名無氏物語:2010/03/13(土) 04:03:08 ID:kgfq6r+3
李白の大らかさ、好きです。
江戸の人にもそうした大らかな詩情があったとききます。
さっくり感づるに、葛飾北斎の画と李白の詩の世界はマッチするような気がします。

689 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/14(日) 10:38:56 ID:3s3JAk8/
おはようございますよ

>>688
うむうむ、禿同!ですよ
北斎は大胆な構図や色遣いでよく知られていますが、肉筆画を見ればかの応挙にも
劣らない、実に精緻な筆遣いなのですね
もし、興味のある方がいらっしゃいましたら、信州・小布施の「北斎館」と言う美術館を
訪ねてみて下さい
インパクト!有り在りですよ

で、今日の詩は李白ではなくて杜甫です
申し訳ねーですが……ヽ(^^;)

690 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/14(日) 10:39:59 ID:3s3JAk8/
  『曲江対酒』  by杜甫

苑外 江頭(こうとう) 坐して帰らず
水晶宮殿 転(うた)た霏微(ひび)たり
桃花 細かに 楊花を逐(お)うて落ち
黄鳥 時に白鳥を兼(か)ねて飛ぶ
縦飲(しょういん) 久しく*捨て 人 共に棄(す)つ
懶朝(らんちょう) 真(まこと)に世と相違えり
吏情(りじょう) 更に覚(おぼ)ゆ 滄洲(そうしゅう)遠し
老大 徒(いたず)らに傷み 未だ衣を払わず

*捨:本当の字は手偏に弁です

691 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/14(日) 10:41:06 ID:3s3JAk8/
ざっとこんな↓感じでしょうか


離宮の御苑の外 曲江の辺に座ったまま じっと景色を眺めていた
美しい離宮は 麗らかな日を浴び きらきら輝いている
桃の花びらは 風に舞う柳絮を追うように ひらひらと散り
時に ウグイスが 白鳥と連れ立つように飛んで行く
気ままに酒ばかり飲み 世間付合いを欠いていたら 世間様もこちらを見捨てた
朝廷の勤めもおろそかで 本当に世の中の風潮に背いてばかり
官吏だからこそ痛感する 「理想郷は夢の彼方……」
悲憤慷慨するものの この老いぼれは まだ役人を続けている

692 :名無氏物語:2010/03/17(水) 17:46:13 ID:k5buDOC1
『在曹魏強姦其王』
ざい そうぎ ごうかん きおう

我迷入奇異之界
が めい にゅう きい し かい
中華三国満女将
ちゅうか さんごく まん じょしょう

至曹魏見其国主
し そうぎ けん き こくしゅ
髪如胡人真金黄
はつ じょ こじん しん きんおう

於此悟我不在実
おし ご が ふ ざい じつ
而在虚界既被放
じ ざい きょかい き へい ほう

至決心不超数秒
し けっしん ふ ちょう すうびょう
即剥玉衣犯魏王
そく はく ぎょくい はん ぎおう


693 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/22(月) 21:26:20 ID:5whvjC+4
こんばんはですよ

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年はそれを疑ってしまいますねえ
まあ、いつでもどこでも常識が通用しない事というのはママありますので、私はさほど
堪えないのですけれど

さてさて、今日の詩は久々に高啓です
でわでわノシ

694 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/22(月) 21:26:49 ID:5whvjC+4
  『春日憶江上 其一』  by高啓

一川(いっそん)の流水 半村(はんそん)の花
旧屋の南隣は 是れ釣家(ちょうか)
長(とこ)しえに記す 帰篷(きほう)に春酔を載(の)せ
雲は残照を籠(こ)め 雨は砂に鳴りしを

695 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/22(月) 21:28:18 ID:5whvjC+4
マジで拙訳です


滔々と流れる川 半ば花に埋もれた村
昔の我が家の 南側のお隣さんは漁師だった
永遠に忘れられない思い出がある
春遊びの帰り ほろ酔い気分で 小舟の中から見た
金色の入り日の上に 灰色の雲が広がり
雨粒が 岸辺の砂を弾いて鳴らしていた あの風景を

696 :名無氏物語:2010/03/23(火) 14:40:49 ID:U5v3yfpF
新漢詩紀行が、教育テレビで、放送を開始しますね。

697 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/28(日) 09:30:59 ID:TSwsqOvk
おはようございますよ

>>696
教えて下さってありがとうございます

さてさて、前の前に杜甫が出ましたが、この人はよほど曲江の春景色が好きだったようですが、
今日の詩もまたいい感じですよ

698 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/28(日) 09:31:40 ID:TSwsqOvk
  『曲江 其一』  by杜甫

一片の花 飛びて 春を減却(げんきゃく)す
風 万点を 飄(ひるが)えして 正に人を愁えしむ
且(しば)らく看(み)ん 尽きんと欲する花の 眼(まなこ)を経(ふ)るを
厭(いと)う莫(なか)れ 傷(いた)む酒の 唇に入る多きを
江上の小堂に 翡翠(ひすい) 巣(す)くい
苑辺の高塚(こうちょう)に 麒麟(きりん) 臥(ふ)す
細かに 物理を 推(お)すに 須(すべか)らく 行楽(こうらく)すべし
何ぞ用いん 浮名(ふめい)に 此(こ)の身を絆(ほだ)すを

699 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/03/28(日) 09:33:08 ID:TSwsqOvk
さくっとこんな感じでw


花びらが一片散れば それだけで春が去り始めたような気がする
だのに風は容赦なく 幾千万の花びらを散らし 人の心を悲しませる
為す術もなく 目の前の花吹雪を 暫し眺める
飲み過ぎだと怒らないで欲しい 春を惜しむ心が ついついそうさせるのだ
曲江の辺の小さな建物には カワセミのつがいが巣を作り
芙蓉苑近くの高い怩フ側には 麒麟が座っている
じっくりと この世の理を考えれば 人は出掛け 遊び 楽しまねばならない
虚しい地位や名声に縛られるなど 全く以て無駄なことだ

700 :名無氏物語:2010/03/28(日) 20:20:26 ID:9cPRx7mQ
700ゲットですよ・・・

701 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/04(日) 12:18:16 ID:OiDx6j6n
こんにちはですよ

700ゲットおめでとうですよ♪>ID:9cPRx7mQ

4月はあちこちに新人さんがゴロゴロしてますよ
傘をぶんぶん振り回さない、エスカレーターを降りた所や階段を上り切った所&改札を
出た所でボーっと立ち止まらない、等々の都会のルールを早く覚えて欲しいですよ
覚えると言えば、春を告げるウグイスも、成鳥間無しの頃は囀るのがかなりヘタです
それを微笑ましく思う人も有れば、プンスカする人もあるのですね
今日の詩はそんなのを選んでみましたよ

702 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/04(日) 12:19:17 ID:OiDx6j6n
  『春怨』  by金昌緒

黄鶯児(こうおうじ)を打ち起(た)たせ
枝上に啼かしむる莫(な)かれ
啼く時は 妾が夢を驚かせ
遼西(りょうせい)に到るを得ざらしむ


意訳すれば↓こんなものかと

ちびウグイスどもを追い払ってちょうだい
枝の上で啼かせたりなんかしないで
やつらのへたっぴぃな鳴き声のせいで 私が夢から覚めてしまう
遼西のあの人のもとに辿り着く前に

703 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/12(月) 06:06:24 ID:r30RUoPY
おはようございますよ
昨夜はすっこーんと寝落ちしてしまいました、申し訳ねーです

で、お詫びというのではねーですが、こんな脳天気な私とは裏腹の、春の愁いに沈む
美女の詩をお届けしますよ

704 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/12(月) 06:06:42 ID:r30RUoPY
  『西宮春怨』  by王昌齢

西宮(せいきゅう) 夜 静かにして 百花香(かんば)し
珠簾(しゅれん)を捲(ま)かんと欲すれば 春恨(しゅんこん)長し
斜めに*雲和(うんか)を抱いて 深く月を見れば
朧々(ろうろう)たる樹色 昭陽(しょうよう)を隠す

*雲和(うんか):琵琶の名前だとされています

705 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/12(月) 06:07:03 ID:r30RUoPY
ひっそりした夜更けの西宮には 花々の香りがたゆとうている
珠の簾を巻き上げては見たものの 心が晴れる訳でもなく
春の夜長に やるせなさが増すばかり
心当てに琵琶を取り しみじみ月を見上げれば
朧(おぼろ)な光に景色も霞み
うっそうとした木々の向こうに 昭陽殿が隠れている

706 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 21:50:24 ID:7Votwr8r
こんばんはですよ
みなさんお元気ですか?
天候不順は体調不具合の原因になるのですね、へーっくし!どぁー…

しかし、しかし季節は春
春は恋ですよ、本物でもかりそめでも
ただ、女性には少しばかり腹立たしいかも知れませんが、今日の詩は妾という存在が
世間で公認されてた時分の詩なので、そこんとこはヨロシクです

あ、ついでに言えば、今日のはちょっと長ーですよ
落語の「皿屋敷」ではありませんが、来週わたくしお休み致しますので、その分も一緒に
させて頂きました
申し訳ねーですよ

707 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 21:51:20 ID:7Votwr8r
  『公子行』  by劉廷子

天津橋下(てんしんきょうか) 陽春の水
天津橋上(てんしんきょうじょう) 繁華の子
馬声 廻合(かいごう)す 青雲の外
人影 搖動(ようどう)す 緑波の裏(うち)
緑波 蕩漾(とうよう)として 玉を砂(いさご)と為し
青雲 離披(りひ)として 錦を霞と作(な)す
憐む可(べ)し 楊柳(ようりゅう) 傷心の樹
憐む可(べ)し 桃李(とうり) 断腸の花

708 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 21:51:39 ID:7Votwr8r
此の日 遨遊(ごうゆう)して 美女を 邀(むか)え
此の時 歌舞して 娼家(しょうか)に入る
娼家の美女 鬱金香(うっこんこう)
飛び去り 飛び来(きた)る 公子の傍(かたわら)
的々たる珠簾 白日に映(は)え
娥々(がが)たる玉顏 紅粉もて妝(よそお)う
花際(かさい) 徘徊す 双?蝶(そうきょうちょう)
池辺(ちへん) 顧歩(こほ)す 両鴛鴦(りょうえんおう)

709 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 21:52:54 ID:7Votwr8r
国を傾け 城を傾く 漢の武帝
雲と為り 雨と為る 楚の襄王(じょうおう)
古来 容光(ようこう) 人 羨(うらや)む所
況(いわ)んや復(ま)た 今日 遙かに相見るをや
願わくは 軽羅(けいら)と作(な)りて 細腰(さいよう)に 著(つ)かん
願わくは 明鏡(めいきょう)と為りて 嬌面(きょうめん)を分(わか)たん


君と 相向いて 転(うた)た相親しみ
君と 双(なら)び棲(す)みて 一身を共にせん
願わくは 貞松(ていしょう)と作(な)り 千歳に古(ふ)りなん
誰(たれ)か論ぜん 芳槿(ほうきん) 一朝(いっちょう)に新たなるを
百年 同(とも)に謝せん 西山の日
千秋 万古 北?(ほくぼう)の塵(ちり)

710 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 21:59:14 ID:7Votwr8r
双?蝶(そうきょうちょう) … きょうの字は 虫偏に夾です
北?(ほくぼう) … ぼうの字は 亡におおざとです

出ると思いましたがダメだったですね、申し訳ねーです

711 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 22:01:03 ID:7Votwr8r
訳の方は↓こんなもんで


洛陽の都 天津橋の下を 暖かな春の水が流れている
洛陽の都 天津橋の上を 今をときめく貴公子達が行き交う
その乗馬のいななきは 響き合って天に昇り
川面に映る人影は 緑のさざなみの中で揺れている
水はたゆたい 川辺は玉を砕いたような砂
雲は流れ 空は綾織りを広げたように霞んでいる
ああ 遠い人を偲び涙誘う あの楊柳も青々として
ああ 無常を感じ嘆かせる 彼の桃李が咲き誇る 春

712 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 22:01:33 ID:7Votwr8r

この日は盛大に遊び 巷で噂の美女に出会う為
宴の歌舞は 彼女のいる妓楼へ繰り込んだ
件の美人は 異国の香りを振り撒きながら
彼方此方と 忙しく 燕のように客の間を飛び回る
珠の簾が 太陽にきらきら照り映え
花の顔は なお美しく化粧されている
庭に咲く花の側には 二匹のアゲハが舞い
池の辺を 二羽のオシドリが 連れ立って歩んでいる

713 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/04/18(日) 22:05:42 ID:7Votwr8r
傾城の美女を愛した漢の武帝
また 巫山の夢を結んだ楚の襄王
古来 美しい女性は人々の憧れ
今日出会った貴女は 伝説の彼女らよりも美しい
叶うなら 軽やかな薄絹となり 貴女のほっそりした腰に纏われたい
叶うなら 鏡になって 貴女の笑顔を映していたい そう思う

貴方と向かい合い 話す程に思いは募る
貴方と並んで暮らし 生涯を共にしたいと
願わくは 松のように貞淑に 千年経ても変わらない 真の愛を貫きたい
誰が望むでしょう ムクゲのように 日々新たな儚い愛など
百年後には 一緒に生を終えましょう あの西の山に沈む日のように
そして二人 ※北亡の塵となっても 永遠に一緒にいましょう


※北亡 … 洛陽の北にある山で、墓地として古くから有名だった場所
       皇帝の陵墓や政府高官の墓も多くあった

714 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/01(土) 21:02:01 ID:yHh589iM
こんばんはですよ

好い天気ですが、朝夕が結構冷えますねえ
何を着て良いのやら、思案してます

気が付けば5月ですよ
新緑が本当に綺麗だと思います
そんな訳で(どんな訳でしょうね?)今日の詩は李白です、わははは

715 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/01(土) 21:06:00 ID:yHh589iM
  「子夜呉歌 其一」  by李白

秦地(しんち)の*羅敷女(らふじょ)
桑を採る 緑水の辺(ほとり)
素手(そしゅ) 青条(せいじょう)の上
紅粧(こうしょう) 白日 鮮やかなり
蚕(かいこ)飢えて 妾(しょう)は去らんと欲す
*五馬(ごば) 留連(りゅうれん)する莫(な)かれ


*羅敷:その昔、桑の葉を摘んでいる所を大公に言い寄られたが、夫の美徳を並べ立てて
 その誘惑を拒絶した、伝説の美女

*五馬:五頭立ての馬車、転じて五頭立ての馬車に乗れる太守など身分の高い人

716 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/01(土) 21:07:27 ID:yHh589iM
訳す程でもないでしょうが、まあ、お訳束と言うことでw


長安の まるで羅敷のような美人さんが
碧く美しい川の側で 桑の葉を摘んでいる
優しい手が 青々とした葉に伸び
頬紅を掃いた顔が お日様の下で輝いている
  蚕がお腹を空かせているから 私はこれで帰ります
  お偉い方も お帰り下さい
(そんな羅敷の名科白が聞こえるようだ)

717 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/08(土) 06:08:14 ID:bJcdwwTy
おはようございますよ
お日様の昇るのが早くなりましたですね
お陰様でおちおち眠っていられなくなりましたよ
はぁーあ、やでやで

しかし、悪いことばかりではないのですよ
初夏という、風が心地よい季節になったのですから

今日はそんな風を感じられる詩をお届けしますよ

718 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/08(土) 06:08:27 ID:bJcdwwTy
  『敕勒歌』  by詠人知らず

敕勒(ちょくろく)の川
陰山(いんざん)の下(もと)
天は 穹廬(きゅうろ)に似て
四野(しや)を 籠蓋(ろうがい)す
天 蒼々たり
野 茫々たり
風 吹き 草 低(た)れて
牛羊(ぎゅうよう) 見(あらわ)る

719 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/08(土) 06:09:13 ID:bJcdwwTy
こんな風に思って頂ければ良いのではないかと


我が敕勒(族)の故郷は
陰山の麓に広がる草原
天は 丸い大きなパオに似て
世界の総てを覆っている
空は どこまでも青く
地は どこまでも果てしなく
風が吹けば 草がなびいて
ウシやヒツジの姿が見える

720 :名無氏物語:2010/05/08(土) 22:54:46 ID:W8R+1I0k
十二度目の還暦ですね・・・

721 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/16(日) 22:37:04 ID:yM7o6CvT
こんばんはですよ
今日は実に初夏っぽい1日でしたよ
季節というのはこうも確実に巡ってくるものなのですね
人の暮らしは自然に則して有り、といいましょうか
初夏の長閑さをうたった、こんな詩は如何でしょうか

722 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/16(日) 22:37:51 ID:yM7o6CvT
  『江村』  by杜甫

清江 一曲 村を抱いて流る
長夏 江村 事々幽(しずか)なり
自(おのず)から去り 自から来たる 梁上の燕
相親しみ 相近づく 水中の鴎
老妻は 紙に画いて 棋局(ききょく)を為(つく)り
稚子(ちし)は 針を 敲(たた)いて 釣鈎(ちょうこう)を作る
*但(た)だ 故人の禄米(ろくまい)を供する有らば
微躯(びく) 此の外に 更に何をか求めん


*但だ 故人の禄米〜:この部分が 「多病 須(ま)つ所は 唯(た)だ薬物のみ」
 となっているものもあるとの事です

723 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/16(日) 22:39:32 ID:yM7o6CvT
初夏のとある1日、そんな感じでしょうか


清らかな川は大きく曲がり 村を囲むように流れている
日も長くなった夏 村では 何もかもが穏やかだ
軒先のツバメは 自由に飛び立ち また舞い戻り
川面で憩うカモメすら 人懐っこく近寄って来る
古女房は 紙に線を引いて碁盤を拵え
幼い子は 縫い針を叩いて釣り針を作っている
ただ 知り合いが 禄米を分けてくれさえすれば
ちっぽけな自分には もうそれで十分だ

724 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/22(土) 10:33:23 ID:Hkc3WwFK
おはようございますよ
なんとなく長閑な季節になってきましたですねえ
それでは、今日は相聞歌でもやりますか


  『子夜歌』より  by詠み人知らず

落日 前門に出でて
*センショクするに 子(きみ)の度(わた)るを見る
冶容(やよう) 姿鬢(しびん)多く
芳香 已(すで)に路(みち)に盈(み)てり

芳は是れ香の為す所
冶容は敢えて当たらず
天は人の願いを奪わず
故に *儂(われ)をして郎に見(まみ)えしむ

725 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/22(土) 10:36:09 ID:Hkc3WwFK
訳する程でもねーですが、お約束と言う事で(^^;)


夕方 門を出て なんとなく表を見ていると
通り過ぎて行く貴女が見えました
豊かな黒髪が美しい その艶姿
後には 芳しい匂いが道いっぱいに香っていましたよ

よい香りは香料の所為ですし
艶やかだなどとは とんでもないことです
ただ 天が私の願いを聞き入れて
私を貴方に会わせて下さったのでしょう

726 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/22(土) 10:36:55 ID:Hkc3WwFK
*センショク:漢字が難しかったので、当て字しませんでした
 センは目偏+ ク
          厂
          ハ
          言
 ショクは目偏+属、但しこれも俗字で本字ではありません

*儂:なんとなく「ワシ」とオッサンぽく読んでしまいますが、呉の方言では男女ともに
 用いる自称だそうです

727 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/22(土) 10:41:34 ID:Hkc3WwFK
しかしまあ、相聞歌だからアレなのですが、目の前でこんな会話されてイチャつかれたら、
思わずヤクザキックかましたくなりませんか?

728 :名無氏物語:2010/05/22(土) 10:52:57 ID:jOoAgUh9
浪花節だよ・・・人生は・・・

729 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/30(日) 09:13:58 ID:Z+cOgjFc
おはようございますよ
5月最後の日曜日、みなさん如何お過ごしですか
財布の軽いわたくしは公園へ散歩にでも行こうと思いますよ
その前に、今日はこんな詩をひとつ

730 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/30(日) 09:17:54 ID:Z+cOgjFc
  「子夜呉歌 其二」  by李白

鏡湖 三百里
*かんたん 荷花(かか)を発(ひら)く
五月 西施(せいし) 採る
人は看(み)て 若耶(じゃくや)を隘(せま)くす
舟を*回(めぐ)らして 月を待たず
帰り去る 越王の家

*かんたん:蓮の蕾のことで、かんの字は草冠に函、たんの字は草冠にク+臼です
*回(めぐ)らして:本当の字は冂(けいがまえ)の中に巳(し)という字です

731 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/05/30(日) 09:21:16 ID:Z+cOgjFc
まあ、こんな感じでしょうか


鏡湖はおよそ三百里
湖を埋める蓮の 蕾が開き始める 五月
あの美しい西施が 花を採る
その姿を一目見ようと 大勢の人が押し掛けるので
若耶渓が とても狭苦しくなる
しかし 彼女はそんな人々にはお構いなく
要るだけの蓮を摘んだら 舟を回らし
月の出を待ちもせず 越王の御殿へ帰って行く


*若耶渓というのは鏡湖に注ぐ谷川のことです

732 :hh:2010/06/05(土) 23:52:03 ID:xFgm5lZG
登幽州臺歌 [唐] 陳子昂
前不見古人   
後不見來者  
念天地之悠悠   
獨愴然而涕下

733 :11111:2010/06/06(日) 14:43:30 ID:ND7wSvGa
吊唁

734 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/06(日) 18:24:24 ID:tmMF89iC
こんばんはですよ

>>732
あああ!なんてお気の毒な……
ここへ揚げたが最後、ルビー・D ◆T7sXN1iIiI に勝手に解釈されてしまうのですよ
どんな冥訳になっても、どうぞお気を確かに

>>733
口偏に言で ゲン
意味は人の不幸を弔い、慰めるとあります
気の毒な732にはぴったりですが、その前に付けた 吊 は何ですかよ?

さてさて、お絵描き歌には「6月6日 雨ザーザー降って来て」と歌われますが、6月の
第1日曜に雨が降った事はほとんど無い、と気象庁勤めの親類が申しておりました
今日も確かにそうでしたよ
ふっふっふ、それではまず気の毒な732から参りましょうか♪

735 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/06(日) 18:28:39 ID:tmMF89iC
732をまず勝手に読み下しましょうw

前に古人(こじん)を見ず
後(のち)に来者(らいしゃ)を見ず
天地の悠々たるを念(おも)い
独(ひと)り愴然(そうぜん)として涕(なみだ)下(くだ)る


それをルビー風に解釈すればこんな風ですか

これまで私が生きてきた間には
古代の聖人や賢者のような徳の高い人々はいなかった
これから将来を担う者たちはと見れば
そこにも優れた人材はいない
悠々たる天地の有り様を思えば 人の世など取るに足らぬものだろう
しかし 私は嘆かずには居られないのだ 思わず涙するほどに


結構おっさん、上から目線な気がしませんか?

736 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/06(日) 18:34:51 ID:tmMF89iC
さあ、それじゃあ今日の詩です


  『和子由*ベン池懐旧』  by蘇軾

人生 到る処 知らず 何にか似たるを
応(まさ)に似るべし 飛鴻(ひこう)の雪泥(せつでい)を踏むに
泥上に偶然 指爪(しそう)を留むるも
鴻 飛んでは 那(なん)ぞ復(ま)た 東西を計らん
老僧は已に死して 新塔と成り
壊壁には 旧題を見るに由(よし)無し
往日の*崎区(きく) 還(なお)記するや否や
路長く 人困(くる)しみて *ケン驢(けんろ)嘶(いなな)けるを


*ベン池:ベンはさんずい+ぼう(蠅の虫偏をとっぱらったもの)です
*崎区:区は山偏+(匚 in 品)です
*ケン驢:ケンは塞の土を除け、代わりに足が入ります

737 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/06(日) 18:40:23 ID:tmMF89iC
ベン池という漢字ぐらい素直に出て来ても良さそうですのに
おかしなことですよ
まあ、私如きが腹を立てても意味無い事ですが

訳はいつものように、勝手にこんな風にしてみますたw


人の生涯は いったい何に似ているだろう
そうだなあ 白鳥が雪解けの泥を踏んだようなものか
泥の上に たまたま足跡は残るものの
白鳥が飛び去ってしまえば どっちへ行ったのか知る由もない
あの時いた老僧は もう亡くなって 新しい墓石が建っていた
壁は崩れ 私達が書いた詩なんて 見る影もない
君はまだ覚えているだろうか あの険しかった山道を
延々と続く道に 私達は疲れ果て ロバも足を引き摺りながら嘶いていたね

738 :名無氏物語:2010/06/06(日) 19:50:24 ID:lw7LYTpH
雨。

739 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/20(日) 09:50:03 ID:PPm9CR/6
おはようございますよ
梅雨ですねえ
何処を見ても背景は灰色の空
時々は青空もありますが、世間が水墨画に突入したようですよ

ああいう絵を見てると、つい余計なことを想像してしまいますよ
お買い物は何処まで行くんでしょうか?とか、土産はやっぱり腐り難い物でしょうかねえ?とか
みなさん、思ったことはねーですか?

740 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/20(日) 09:51:04 ID:PPm9CR/6
  『題竹石牧牛』  by黄庭堅

野次(やじ)の*小争高(しょうそうこう)
幽篁(ゆうこう) *相寄れる緑
阿童(あどう) 三尺の*鞭
此の*老斛束(ろうこくそく)を御す
石は 吾れ甚だ之れを愛す
牛をして 角を礪(みが)かしむる勿(なか)れ
牛 角を礪くは尚(なお)可なり
牛 闘えば 我が竹を残(そこな)う

*小争高:そうは山偏+(淨−シ)、こうは山偏+榮です
*相寄れる:寄はうかんむりでなく人偏です
*鞭:木偏に垂です
*老斛束:斛は穀から禾を取りそこに角を入れたもの、束は角偏+束です

741 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/20(日) 09:52:38 ID:PPm9CR/6
こんなものでどうでしょう


ごつごつした変な石が ぽつんとひとつ
その周りは 緑に煙る深い竹林
そこへ どこかの子供が三尺の鞭を振り振り
この老いぼれ牛を連れて来た
おいおい その石は私のお気に入りだ
牛に角を研かせたりするんじゃないぞ
あ いや 角を研くならまだいい
牛が闘いでもしたら 私の竹が滅茶苦茶になる

742 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:36:21 ID:BXpV7PYE
先週は休みだったんですね。

743 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/20(日) 19:50:09 ID:+XL7CJM/
あああああ、すみません!
勝手休みしました、ごめんなさいですよヽ(≧□≦)ノ

744 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:31:20 ID:AYANl9E2
どんまい

745 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/27(日) 09:03:43 ID:T82WSRAH
おはようございますよ
昨夜の月食を楽しみにしていたのですが、あいにくの天気で見られなくてガッカリですよ
こんな日は気を取り直してお花でも見に行きますよ

その前に今日の詩をどうぞ

746 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/27(日) 09:04:10 ID:T82WSRAH
  『題松汀駅』  by*張古

山色 遠く空を含む
蒼茫たり 沢国の東
海は明けて 先ず日を見
江は白くして 迥(はる)かに風を聞く
鳥道 高原に去り
人烟(じんえん) 小径 通ず
那(いか)んぞ知らん 旧遺逸(きゅういいつ)の
五湖の中(うち)に在らざるを


*張古:古の字は示偏に古いです

747 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/27(日) 09:04:55 ID:T82WSRAH
では、こんな風に


青い山は 遙かな空へ続いている
水郷の東には 果てしなく広がる蒼い湖水
何処よりも 先駆けて陽を見るのは 海
白く波立つ川
遠くで 風が吹いている
天翔る鳥が目指すのは 彼方の高原
どうにか道があるらしく 炊ぎの煙が立っている
こんな所なら あの范蠡(はんれい)のような御仁が
今も 五湖の中に船を出しているかもしれない

748 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/06/27(日) 09:06:11 ID:T82WSRAH
“山色 遠く空を含む”
なんか、とても好きです
この言葉

749 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/04(日) 11:23:12 ID:jPseKVXa
こんにちはですよ
梅雨の合間にお洗濯して干したらもうこんな時間ですよ
お昼と晩ご飯のお買い物に出掛けなきゃいけません、でも、また雨が降りそうですよ
なんてこったい…orz

なので今日は、まんま「降りそうで降らない」詩をお届けしますよ
さあどうぞ

750 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/04(日) 11:23:32 ID:jPseKVXa
  『中牟道中』  by陳与義

雨意(うい) 成らんと欲して 還(な)お未だ成らず
帰雲(きうん) 却って人に伴って行くを作(な)す
依然たる壊郭(かいかく) 中牟県(ちゅうぼうけん)
千尺の浮屠(ふと) 送迎を管す

楊柳は 人を招いて 媒(ばい)を待たず
蜻蜒(せいてい)は 馬に近づき 忽(たちまち)相い猜(うたが)う
如何に得んか 涼風の約を
塵沙(じんさ)と共に 一併(いっぺい)に来たらずと

751 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/04(日) 11:25:06 ID:jPseKVXa
毎度毎度、読みも適当ですが訳も適当ですよ
あはははは♪


雨は 降りそうでなかなか降らない
その代わり 気ままな雲が 勝手に人に付いてくる
中牟県は どこもかしこも 城壁さえも壊れたまま
高く聳える仏塔が 門番の代わりに 出入りする人々を見守っている

ヤナギは 信用出来る人をすっ飛ばし 甘い話を持ってくる
トンボは 馬の側まで来るものの 疑い深くてすぐ逃げる
どうすれば 涼しい風に約束してもらえるだろう
迷惑な砂や埃とは一緒に来ないと

752 :名無的発言者:2010/07/06(火) 23:06:13 ID:y/aOhVm7
一生一代一雙人,
爭教兩处銷魂
相思相望不相親,
天為誰春?

753 :名無氏物語:2010/07/06(火) 23:48:26 ID:hoTw3ghy
七五三。

754 :名無氏物語:2010/07/06(火) 23:49:33 ID:hoTw3ghy
夏越の祓。

755 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/11(日) 12:12:11 ID:2PVxBqkl
こんにちはですよ
ただいまこちらはドボドボ雨です、ええ、鬱陶しい

>>752
なにか良いですね、それ
勝手に解釈しましょうかw

一生一代 一双の人
争(いか)でか 両処 銷魂(しょうこん) 教(せし)むる
相思い 相望むも 相親(まみ)えず
天 誰を春と為す

生涯にたった一人の 我が半身
あなたと私を こんなに辛く悲しい気持ちにさせるのは
逢いたいと心から思い 請い願うのに 逢えない運命
天は 誰を幸せにしようと言うのだろう


>>753
11月ですよ

>>754
6月の晦日ですよ


まあ、鬱陶しい日にはこんな詩も良いのではないかと思いますよ

756 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/11(日) 12:12:32 ID:2PVxBqkl
  『石州慢』  by張元幹

雨 急(にわか)に 雲 飛(ひるがえ)るも
瞥然(べつぜん)として 驚散(きょうさん)し
暮天に 涼月
低迷するは 誰が家の 疏(そ)なる柳ぞ
幾点か 流螢(りゅうけい)明滅す
夜帆 風を駛(は)せ
煙水 蒼茫として湖に満つ
菰蒲(こほ) 零乱(れいらん)して 秋声咽(むせ)ぶ
夢断 酒醒の時
危檣(きしょう)に倚れば 清絶たり

757 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/11(日) 12:12:43 ID:2PVxBqkl
心折す
長庚(ちょうこう)も 光怒す
群盗 縱横 逆胡 猖獗(しょうけつ)するを
天河を挽き 中原の膏血(こうけつ)を 一洗せんと欲す
両宮は 何処(いづこ)におわすや
塞垣(さいえん)は 只だ 長江を隔つのみ
唾壺(だこ) 空しく撃ちて 悲歌に缺(か)く
万里 龍沙を想い 孤臣 呉越に泣く

758 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/11(日) 12:13:09 ID:2PVxBqkl
さてさて、お約束w

雨が激しく降り 雲も飛ぶように流れていたのが
驚くほど急に すっきり晴れ渡った
とっぷり暮れた空には 涼やかな月
ぼんやり見えるは 何処かの家のまばらな柳
螢が数匹 瞬きながら飛んでいる
夜 船を出せば 忽ち風を受けて走り出すが
広々した湖面は 一面の靄に覆われたまま
水辺の草は萎れ乱れ 秋風が寂しげに吹いている
酒から醒めれば 夢は絶え
帆柱に寄りかかり 見渡す景色は虚しいばかり

759 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/11(日) 12:13:26 ID:2PVxBqkl
胸が潰れそうだ
兵星(金星)も 怒りに強く輝いている
盗人は群をなし 縦横に跋扈して
帝に逆らう蛮族は 猛り狂い 暴れ回っているから
出来るなら 天の川を引き寄せて
国中の 戦の後の血脂を 洗い流してしまいたい
お二人の帝は 何処におわすのか
国境は 長江を境目とするようになった
怒りと悲しみに 叩かれ続けた唾壺は とうとう欠けた
万里の彼方の龍沙におわす お二人の帝を想い
ただ独り残された私は 呉越にいて 涙するばかり

760 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/18(日) 14:36:47 ID:CsMMWymQ
こんにちはですよ
今日は日陰にいると案外涼しいですよ
でも、日焼けした腕が熱痛いのですよ
昨日、33.8度の京都で山鉾巡行を見てた所為ですが、お陰で手が5本足のユデダコですよ
キュウリパックが食欲をそそりましたよ、ええ

しかし、日焼けを忘れるほど、山も鉾もそれぞれ美しかったですよ
やっぱり、本物というのはとてもインパクトがあるものですね
蒼天とそれに続く東山を背に、すっくと立った長刀鉾がゆっくり引かれて来るのを見たときは、
思わず声が出ましたよ
美しかったですよ、本当に

761 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/18(日) 14:37:26 ID:CsMMWymQ
  『侍宴安楽公主新宅応制』  by*蘇廷

駸々たる羽騎は 城池を歴(へ)て
帝女の楼台は 晩に向かって披(ひら)く
露は灑(そそ)ぐ 旌旗(せいき)の雲外に出(い)ずるに
風は回(めぐ)る 巌岫(がんしゅう)の雨中に移るに
軒(けん)に当たって 半ば落つ 天河の水
径(こみち)を繞(めぐ)りて 全く低(た)る 月樹の枝
簫鼓(しょうこ)宸遊(しんゆう) 宴に陪(ばい)するの日
和鳴(わめい)する双鳳 喜(たの)しんで来儀(らいぎ)す


*蘇廷:廷は本当は「廷+頁」です

762 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/18(日) 14:38:10 ID:CsMMWymQ
こんな感じでどうでしょうねえ


騎馬武者に守られた帝の行列が 弾むように郊外へ駆けて行く
帝女の新しい屋敷は 黄昏だというのに門を大きく開いている
まるで雲の上に突き出るような旗指物には きっと露が注ぐだろう
風に吹かれている険しい岩は 雨が降れば揺らいで見えそうな程
天の川の水は その半ばから お屋敷の窓へ落ちかかり
庭の小径を巡れば 月樹の枝はどれもこれも低く垂れている
帝もお出ましの賑やかな宴に 私も連なったこの日
一対の鳳凰が現われ 楽しげに鳴き交わしながら天を舞った

763 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:46:01 ID:E0n/rJBd
>>755
只の語呂合わせじゃないかwww

764 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/25(日) 18:48:24 ID:MUXDMDcU
こんばんはですよ
今日も十分暑かったですよ

>>763
おや、そうだったのですか
全然わかりませんでした、すみません

明日は土用丑の日ですが、ウナギ買いに行く前に多分死にそうになると思いますよ
何せ「三伏」の最中ですから

765 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/25(日) 18:49:08 ID:MUXDMDcU
  『秋懐』  by陸游

園丁 架に傍(そ)うて 黄瓜(こうか)を摘み
村女 籬(まがき)に沿うて 碧花(へきか)を采(と)る
城市 尚(なお)余す 三伏(さんぷく)の熱
秋光 先(ま)ず到る 野人(やじん)の家

766 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/25(日) 18:51:13 ID:MUXDMDcU
あ、訳も一緒にしようと思ってたのに送ってしまいましたよ
申し訳ねーです


作男は 畑の架(たな)から せっせと熟したキュウリをもぎ
村娘は 庭の垣根の側に咲く キキョウの花を摘んでいる
町はまだ 三伏の真っただ中で 燃えるようだが
田舎家には もう秋の気配が訪れている

767 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/07/25(日) 18:58:30 ID:MUXDMDcU
*三伏とは、初伏(しょふく)・中伏(ちゅうふく)・末伏(まっぷく)に該当する日で、
 おおよそ7月中旬〜8月上旬に当たります
 伏とは、夏の勢いが大変盛んで秋の気を伏する(降伏させる)の意味です
   初伏:夏至以後、三度目の庚(かのえ)の日
   中伏:夏至以後、四度目の庚の日
   末伏:立秋以後、最初の庚の日


*碧花は普通「アサガオ」と訳されてるんですが、アサガオの花を摘んでしまうと、
 下剤や利尿剤に用いられる生薬(牽牛子:けんごし)となる種が取れません
 キキョウであれば、咳や痰を鎮める効能がある生薬として根を用いますので、
 早く花を摘んだ方が理に叶いますから、今回勝手にキキョウとしました

768 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/08/01(日) 10:06:13 ID:IiFIstok
おはようございますよ
みなさま、8月でございますよ
あああ、泳ぎたい!!

ま、それはおいといてヽ(^^;)
夏の夕陽というのは、何かしらジーン…とくるものがありますね
遺伝子のせいと言う訳でもないでしょうが

今日の詩はこんな辺りから拾いましたよ

769 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/08/01(日) 10:07:27 ID:IiFIstok
  『送霊K上人』  by劉長卿

蒼々たる竹林寺
杳々たる鐘声の晩
笠を荷(にな)って 夕陽(せきよう)を帯び
青山に独り帰ること 遠し

770 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/08/01(日) 10:11:46 ID:IiFIstok
青々とした竹林に囲まれた 竹林寺から
遠く 鐘の音が響いてくる 日暮れ時
笠を被り 夕陽を受けながら
深い山の中へ独り戻られるお姿が だんだん小さくなって行く


映画のワンシーンのようですよ
しかし、思うのですが、周囲を竹に囲まれてるとヤブ蚊だらけで、お坊さま達は思い切り
刺されまくってるのでは?
それともお寺だから、お線香で蚊を成仏させてるのでしょうか?
疑問ですよ

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