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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十八

1 :名無氏物語:2009/01/28(水) 03:17:51 ID:GXdVv/iU
お気に入りの和歌を書き込んでください。 

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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2 :名無氏物語:2009/01/28(水) 10:56:14 ID:QBgWF4d/
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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3 :名無氏物語:2009/01/28(水) 10:58:03 ID:QBgWF4d/
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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4 :名無氏物語:2009/01/28(水) 10:59:33 ID:QBgWF4d/
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十七(前スレ)
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5 :名無氏物語:2009/01/28(水) 13:55:11 ID:QBgWF4d/
河波に月のかつらのさほさして明くるもしらずうたふ舟人(後水尾院)

6 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:05:37 ID:QBgWF4d/
浦人の夕べ暁行く舟に浪路をかへて月や見るらん(後水尾院)

7 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:22:25 ID:QBgWF4d/
月を友といはむもやさし雲の上にすむがすむにもあらぬ我が身は(後水尾院)

8 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:27:37 ID:QBgWF4d/
分け入れば麓にも似ず紅葉ばのふかきやふかき山路なるらん(後水尾院)

9 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:28:05 ID:QBgWF4d/
鳴く虫のこゑも哀れやつくすらむ暮れ行く秋のけふをかぎりに(後水尾院)

10 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:30:10 ID:QBgWF4d/
けふばかりいかでとどめん又来むはおもふに遠き秋の別れを(後水尾院)

11 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:49:50 ID:QBgWF4d/
ちりそひて山あらはるる木の間より紅葉にかへて滝ぞ落ちくる(後水尾院)

12 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:50:31 ID:QBgWF4d/
ふみ分くる山路にぞきく落葉して梢の風のまれになる声(後水尾院)

13 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:51:04 ID:QBgWF4d/
みる人の袖さへこほる小夜風に落葉がのちの月のくまなき(後水尾院)

14 :名無氏物語:2009/01/28(水) 14:51:34 ID:QBgWF4d/
枯るるより刈りもはらはぬ道みえて雪に跡ある野べの草むら(後水尾院)

15 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:10:26 ID:QBgWF4d/
千種にもなほかへつべし霜がれの中に一はな咲けるなでしこ(後水尾院)

16 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:10:48 ID:QBgWF4d/
山風や暮るるまにまに寒からしみぞれに雪の色ぞ添ひゆく(後水尾院)

17 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:11:34 ID:QBgWF4d/
庭の面は降りもたまらで真砂のみしろき梢の今朝の初雪(後水尾院)

18 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:14:23 ID:QBgWF4d/
みだれふす蘆間や消ゆる冬の池の波はすくなく積もるしら雪(後水尾院)

19 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:17:51 ID:QBgWF4d/
暮ふかくかへるや遠き道ならむ笠おもげなる雪の里人(後水尾院)

20 :名無氏物語:2009/01/28(水) 15:18:20 ID:QBgWF4d/
あま小舟はつ雪なれやわたつ海の波よりしろき奥津嶋山(後水尾院)

21 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:52:45 ID:QBgWF4d/
白妙の雪こそ光れ夕狩のあかぬ日影をつきてふらなむ(後水尾院)

22 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:54:58 ID:QBgWF4d/
声すなり夜のまに竹をうつみ火のあたりはしらぬ雪や折るらん(後水尾院)

23 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:55:30 ID:QBgWF4d/
よしや人それにつけても思ひしらば思はむ方のよそにだにあれ(後水尾院)

24 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:55:55 ID:QBgWF4d/
待ちいでてかへるこよひのつれなさはひとり見はつる有明の月(後水尾院)

25 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:56:17 ID:QBgWF4d/
おのづから見ゆらんものを恨むともしらず顔なるそれも一ふし(後水尾院)

26 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:56:45 ID:QBgWF4d/
身にそへて又や寝なまし移り香もまださながらの今朝の袂を(後水尾院)

27 :名無氏物語:2009/01/28(水) 20:57:20 ID:QBgWF4d/
名残なほ逢ふと見えつる夢よりもさだかにむかふ夜半の面影(後水尾院)

28 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:17:37 ID:PIY1v9bd
のこりかのこもれるしつのなつかしききみがこもれるうもれやくらく (鳴門大尽 吉原千人切り物語)

29 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:27:57 ID:QBgWF4d/
うごきなき下つ岩根の宮柱身をたつる代々のためしならずや(後水尾院)

30 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:28:31 ID:QBgWF4d/
八百万神もさこそは守るらめ照る日の本の国津宮古を(後水尾院)

31 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:52:32 ID:QBgWF4d/
まもれなほよに住吉の神ならば此の敷島の道のまことを(後水尾院)

32 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:53:50 ID:QBgWF4d/
隠岐の海のあらき浪風しづかにて都の南宮つくりせり(後水尾院)

33 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:54:29 ID:QBgWF4d/
絶えせじなその神世より人の世にうけてただしき敷島の道(後水尾院)

34 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:56:23 ID:QBgWF4d/
開きみる文にぞしるきをさまれる御代のかたみや世々の古こと(後水尾院)

35 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:56:44 ID:QBgWF4d/
百敷や松のおもはんことのはの道をふるきにいかでかへさん(後水尾院)

36 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:58:25 ID:QBgWF4d/
散りうせぬためしときけばふるき世にかへるを松のことのはの道(後水尾院)

37 :名無氏物語:2009/01/28(水) 21:58:59 ID:QBgWF4d/
いかにして此の身ひとつをたださまし国ををさむる道はなくとも(後水尾院)

38 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:28:13 ID:QBgWF4d/
うけつぎし身の愚かさに何の道も廃れゆくべき我が世をぞ思ふ(後水尾院)

39 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:30:31 ID:QBgWF4d/
思ふより月日へにけり一日だに見ぬは多くの秋にやはあらぬ(後水尾院)

40 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:30:53 ID:QBgWF4d/
芦原やしげらば繁れ荻薄とても道ある世にすまばこそ(後水尾院)

41 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:31:26 ID:QBgWF4d/
曲木に柳の糸をよりかけて直ぐなる道を風にとはばや(後水尾院)

42 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:31:56 ID:QBgWF4d/
世の中はあしまの蟹のあしまとひ横にゆくこそ道のみちなれ(後水尾院)

43 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:32:22 ID:QBgWF4d/
みな人は上に目がつく横にゆく葦間のかにのあはれなる世や(後水尾院)

44 :名無氏物語:2009/01/28(水) 22:32:51 ID:QBgWF4d/
いにしへのちぎりにかけし帯ばかり一すじしろき遠の川なみ(後水尾院)

45 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:43:33 ID:MesExiv0
思ふぞよ千里の馬を尋ねてもしるらん人はさてもなき世を(後水尾院)

46 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:51:35 ID:MesExiv0
ともかくもなさば成りなむ心もて此身ひとつをなげくおろかさ(後水尾院)

47 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:52:02 ID:MesExiv0
おもふより遠くきぬらし旅衣分くる夏野の草たかくなる(後水尾院)

48 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:52:25 ID:MesExiv0
波さわぐうきねのまくら又うきぬ都のゆめのかへる名残に(後水尾院)

49 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:52:53 ID:MesExiv0
ひらけなほ文の道こそ古へにかへらん跡は今はのこらめ(後水尾院)

50 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:53:20 ID:MesExiv0
見ずしらぬ昔人さへ忍ぶかなわがくらき世を思ふ余りに(後水尾院)

51 :名無氏物語:2009/01/29(木) 06:53:53 ID:MesExiv0
人もこれ草葉もしげし野も広しつむ菜となれば雨もすくなし(後水尾院)

52 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:21:35 ID:MesExiv0
みちみちの百の工のしわざまでむかしに及ぶ物はまれにて(後水尾院)

53 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:21:59 ID:MesExiv0
さまざまに見しよをかへす道なれや雨夜更け行くともし火の本(後水尾院)

54 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:22:24 ID:MesExiv0
こひつつも鳴くや四かへり百千鳥霞へだてて遠きむかしを(後水尾院)

55 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:23:11 ID:MesExiv0
南に事も夢の外なる世はなしと思ひしこともかきまぎれつつ(後水尾院)

56 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:23:43 ID:MesExiv0
無かひゐてたださながらの俤に一ことをだにかはさぬぞうき(後水尾院)

57 :名無氏物語:2009/01/29(木) 14:24:06 ID:MesExiv0
阿け暮れにありしながらのことわざも目の前さらに見る心地して(後水尾院)

58 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:37:28 ID:MesExiv0
弥ぬ世まで思ひのこさずとばかりも此の一ことを何にかふべき(後水尾院)

59 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:37:56 ID:MesExiv0
陀れに思ひ聞きてもみても驚かぬ世をばいつまで空たのみして(後水尾院)

60 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:38:28 ID:MesExiv0
仏たたびはめぐりあはむもたのまれずこの世を夢の契りかなしも(後水尾院)

61 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:38:59 ID:MesExiv0
うらやまし思ひ入りけむ山よりも深き心の奥のしづけさ(後水尾院)

62 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:39:47 ID:MesExiv0
いかで其すめる尾上の松風にわれもうき世の夢をさまさむ(後水尾院)

63 :名無氏物語:2009/01/29(木) 15:40:22 ID:MesExiv0
故郷にかへればかはる色もなし花も見し花山も見し山(後水尾院)

64 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:12:32 ID:lnJaTDjh
玉島や河瀬の波のおとはして霞にうかぶ春の月かげ(順徳院[新続古今])

65 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:13:23 ID:lnJaTDjh
山桜おほふばかりのかひもなし霞の袖は花もたまらず(藤原家隆[道助法親王家五十首])

66 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:13:57 ID:lnJaTDjh
蝉の羽の夜の衣はうすけれど移り香濃くもにほひぬるかな(紀友則[古今集])

67 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:14:51 ID:lnJaTDjh
夏衣おりはへてほす川浪をみそぎにそふる瀬々のゆふしで(藤原定家[寛喜元年十一月女御入内御屏風和歌])

68 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:39:00 ID:lnJaTDjh
おなじ世にまた夕暮をなげくかなこりぬうき身の心よわさは(西園寺実氏[続拾遺])

69 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:39:28 ID:lnJaTDjh
命やはあだの大野の草枕はかなき夢も惜しからぬ身を(順徳院[新続古今])

70 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:40:56 ID:lnJaTDjh
花と見て今日やぬれなむ春雨にゆけど陰なき峰の白雲(道助法親王[新続古今])

71 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:41:29 ID:lnJaTDjh
しらつゆの玉江の葦のよひよひに秋風ちかくゆく蛍かな(道助法親王[新勅撰])

72 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:42:34 ID:lnJaTDjh
荻の葉に風の音せぬ秋もあらば涙のほかに月は見てまし(道助法親王[新勅撰])

73 :名無氏物語:2009/01/29(木) 18:43:07 ID:lnJaTDjh
とどめばや流れて早き年波のよどまぬ水はしがらみもなし(道助法親王[新勅撰])

74 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:04:34 ID:lnJaTDjh
初瀬山あらしの道のとほければいたりいたらぬ鐘の音かな(道助法親王[新勅撰])

75 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:05:38 ID:lnJaTDjh
思ひいづや美濃のを山のひとつ松ちぎりしことはいつも忘れず(伊勢[新古今])

76 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:06:42 ID:lnJaTDjh
あらたまの年も変はらで立つ春は霞ばかりぞ空に知りける(後堀河院[新勅撰])

77 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:07:20 ID:lnJaTDjh
和歌の浦あし辺のたづの鳴く声に夜わたる月のかげぞ久しき(後堀河院[新勅撰])

78 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:08:52 ID:lnJaTDjh
伏見山田面の末を吹く風に穂なみをわたる宇治の川舟(藤原光俊[洞院摂政家百首])

79 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:09:31 ID:lnJaTDjh
暮れかかる伏見の門田うちなびき穂なみをわたる宇治の河舟(京極為教[玉葉])

80 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:10:06 ID:lnJaTDjh
故郷におなじ雲井の月をみば旅の空をやおもひいづらむ(待賢門院堀河[久安百首])

81 :名無氏物語:2009/01/29(木) 19:11:31 ID:lnJaTDjh
この山の麓にぞ見る呉竹の葉室の里のよよの面影(真観[宝治百首])

82 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:16:34 ID:lnJaTDjh
なきぬべき雲のけしきに待ちなしていまやとたのむ時鳥かな(道潤[玉葉])

83 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:17:46 ID:lnJaTDjh
大かたの昔はことのいはれにて我が見し世こそまづ恋しけれ(藤原基家[弘長百首])

84 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:19:47 ID:lnJaTDjh
来し方ぞ月日にそへて偲ばるる又めぐりあふ昔ならねば(北条政村[続拾遺])

85 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:21:07 ID:lnJaTDjh
跡たえて霞にかへる雁がねの今いくかあらば故郷の空(九条教実[続拾遺])

86 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:21:59 ID:lnJaTDjh
見わたせば山の裾野に霧はれて夕日にむかふ松のむらだち(二条良実[続拾遺])

87 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:22:52 ID:lnJaTDjh
みなかみは雲のいづくも見えわかず霞みておつる布引の滝(洞院実雄[続拾遺])

88 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:23:52 ID:lnJaTDjh
庭のおもはつもりもやらずかつ消えて空にのみふる春のあは雪(花山院師継[続拾遺])

89 :名無氏物語:2009/01/29(木) 20:24:28 ID:lnJaTDjh
かつきえて庭には跡もなかりけり空にみだるる春のあは雪(後村上天皇[新葉])

90 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:29:36 ID:lnJaTDjh
そことしも麓は見えぬ朝霧に残るもうすき秋の山の端(一条内経[玉葉])

91 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:35:15 ID:lnJaTDjh
雲かかるかづらき山に降りそめてよそにつもらぬけさの白雪(近衛道嗣[新拾遺])

92 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:38:01 ID:lnJaTDjh
露ふかき庭のあさぢに風過ぎてなごりすずしき夕立の空(京極為教[続拾遺])

93 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:38:57 ID:lnJaTDjh
人とはぬ谷のとぼそのしづけきに雲こそかへれ夕暮の山(九条行家[風雅])

94 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:40:03 ID:lnJaTDjh
暮れかかる山の下道わけ行けば雲こそかへれあふ人はなし(尊円[新続古今])

95 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:45:58 ID:lnJaTDjh
枝かはす柳が下にあとたえて緑にたどる春の通ひ路(一条実経[続拾遺])

96 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:46:55 ID:lnJaTDjh
咲きそむる花はさながらうづもれて雪のみにほふ梅の下風(源兼氏[新千載])

97 :名無氏物語:2009/01/29(木) 21:47:58 ID:lnJaTDjh
さびしさの真柴のけぶりそのままに霞をたのむ春の山里(藻壁門院少将[新勅撰])

98 :名無氏物語:2009/01/29(木) 22:39:23 ID:lnJaTDjh
おのがねにつらき別れはありとだに思ひもしらで鳥や鳴くらむ(藻壁門院少将[新勅撰])

99 :名無氏物語:2009/01/29(木) 22:40:06 ID:lnJaTDjh
寝覚にもさすが驚く暁を思ひしらずと鳥や鳴くらむ(西園寺前内大臣女[新後拾遺])

100 :名無氏物語:2009/01/29(木) 22:40:44 ID:lnJaTDjh
暁のゆふつけ鳥もしら露のおきてかなしきためしにぞなく(藻壁門院少将[新勅撰])

101 :名無氏物語:2009/01/29(木) 22:42:28 ID:lnJaTDjh
いつはりと思ひとられぬ夕べこそはかなきもののかなしかりけれ(藻壁門院少将[新勅撰])

102 :名無氏物語:2009/01/29(木) 22:55:21 ID:lnJaTDjh
吹く風ものどけき花の都鳥をさまれる世のことや問はまし(後深草院少将内侍[続古今])

103 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:22:41 ID:lnJaTDjh
涙のみ言はぬを知ると思ひしにわきて宿かる袖の月かげ(式乾門院御匣[続古今])

104 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:23:37 ID:lnJaTDjh
山の端にまだ影とほき月見れば明くるも惜しき鐘の音かな(式乾門院御匣[新続古今])

105 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:24:50 ID:lnJaTDjh
けふ桜折らば折らなむ風吹かば夜のまもしらぬ花の梢に(安嘉門院高倉[宝治百首])

106 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:27:57 ID:lnJaTDjh
見ずもあらで覚めにし夢の別れよりあやなくとまる人の面影(今出河院近衛[続千載])

107 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:28:40 ID:lnJaTDjh
我が涙かかれとてしも黒髪のながくや人にみだれそめにし(今出河院近衛[新千載])

108 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:29:24 ID:lnJaTDjh
山ふかみしられぬ恋をすがのねのながくや人に思ひみだれむ(藤原家隆[正治初度百首])

109 :名無氏物語:2009/01/29(木) 23:46:51 ID:zls60vHl
袖ふれば色までうつれ紅の初花染めに咲ける梅が枝(後嵯峨院[続拾遺])

110 :名無氏物語:2009/01/30(金) 00:08:51 ID:XNYE7ls6
散り残る青葉の山のさくら花風よりのちをたづねざりせば(源通具[千五百番歌合])

111 :名無氏物語:2009/01/30(金) 00:17:05 ID:XNYE7ls6
今朝のまの霧より奥やしぐれつる晴れゆくあとの山ぞ色濃き(仲覚[玉葉])

112 :名無氏物語:2009/01/30(金) 00:19:15 ID:XNYE7ls6
桜川ながるる花をせきとめてとまらぬ春の思ひ出にせん(藤原公相[宝治百首])

113 :名無氏物語:2009/01/30(金) 00:21:16 ID:XNYE7ls6
夏虫のともしすてたる光さへのこりて明くるしののめの空(二条院讃岐[千五百番歌合])

114 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:03:12 ID:XNYE7ls6
はかなしやつらきはさらにつらからで思はぬ人をなほ思ふ身は(性助法親王[新続古今])

115 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:03:53 ID:XNYE7ls6
袖のうへに露おきそめし夕べよりなれて幾夜の秋の月かげ(真昭法師[新勅撰])

116 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:05:45 ID:XNYE7ls6
あまつかぜ空にたちつつあらかねの土の色にぞ秋もみえける(亀山院[嘉元百首])

117 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:06:39 ID:XNYE7ls6
色々にうつろはんとや宮城野の花のちくさの秋のしら露(藤原為氏[弘長百首])

118 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:07:19 ID:XNYE7ls6
さびしさは色も光もふけはてて枯野の霜に有明の月(亀山院[新続古今])

119 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:07:48 ID:XNYE7ls6
いつしかと霜こそむすべをざさ原冬の日数の一夜ふた夜に(亀山院[新続古今])

120 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:41:04 ID:XNYE7ls6
桜色に山分衣うつろひぬかつちりかかる花の下道(世尊寺定成[続千載])

121 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:52:42 ID:XNYE7ls6
花鳥のなさけもすぐる故郷はかすみばかりに春ぞのこれる(今出河公顕[嘉元百首])

122 :名無氏物語:2009/01/30(金) 01:55:56 ID:XNYE7ls6
おのづから都にかよふ夢をさへ又おどろかす峰の松風(近衛基平[続拾遺])

123 :名無氏物語:2009/01/30(金) 02:04:30 ID:XNYE7ls6
つくづくと雨ふる里のにはたづみちりて波よる花のうたかた(鷹司清雅[風雅])

124 :名無氏物語:2009/01/30(金) 02:07:32 ID:XNYE7ls6
あはれなり思ひしよりも永らへて昔を恋ふる老の心は(鷹司基忠[続千載])

125 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:00:19 ID:XNYE7ls6
あらましに思ひしよりもながらへて花と月とにながめなれぬる(衣笠家良[弘長百首])

126 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:07:10 ID:XNYE7ls6
あかずのみ見すててかへる桜花ちらぬもおなじ別れなりけり(月花門院[新後撰])

127 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:08:13 ID:XNYE7ls6
かすむ夜の月にぞさらにしのばるる忘るばかりの春の昔は(覚助法親王[続千載])

128 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:09:11 ID:XNYE7ls6
心すむわがよの秋のながめかな月を嵐の空にまかせて(覚助法親王[嘉元百首])

129 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:10:28 ID:XNYE7ls6
さだめなき心や見えむ山里をさびしと言ひてまた浮かれなば(覚助法親王[新続古今])

130 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:12:13 ID:XNYE7ls6
難波江やあしの若葉を吹く風にみどりをよする春のさざ波(一条家経[続後拾遺])

131 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:12:57 ID:XNYE7ls6
明けわたる入江の波もしづかにて荻の末葉に残る浦風(二条為定[藤川百首])

132 :名無氏物語:2009/01/30(金) 03:13:38 ID:XNYE7ls6
朝あけの窓吹く風はさむけれど春にはあれや梅の香ぞする(源親子[玉葉])

133 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:51:52 ID:XNYE7ls6
思ひあまる心をなににつつままし涙はしばし袖にせくとも(二条為世[続千載])

134 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:53:01 ID:XNYE7ls6
にほひくる風のたよりをしをりにて花に越えゆく志賀の山道(定為[新千載])

135 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:53:53 ID:XNYE7ls6
風かをる雲にやどとふゆふは山花こそ春のとまりなりけれ(西園寺実兼[続後拾遺])

136 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:55:05 ID:XNYE7ls6
なる神の音ほのかなる夕立のくもる方より風ぞはげしき(京極為兼[新拾遺])

137 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:56:12 ID:XNYE7ls6
夏あさき青葉の山の朝ぼらけ花にかをりし春ぞわすれぬ(京極為子[新拾遺])

138 :名無氏物語:2009/01/30(金) 04:57:06 ID:XNYE7ls6
恋ひ死なん後も心のかはらずはこの世ならでも物やおもはん(京極為子[新続古今])

139 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:10:01 ID:XNYE7ls6
玉藻かるかたやいづくぞ霞たつあさかの浦の春の明ぼの(冷泉為相[新千載])

140 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:10:45 ID:XNYE7ls6
山里は窓のうちまでかすむ夜に月の色なる春のともし火(冷泉為相[文保百首])

141 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:12:19 ID:XNYE7ls6
くれぬまにわけつる雲は跡もなし月にぞこゆる峰のかけはし(小倉実教[新続古今])

142 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:13:51 ID:XNYE7ls6
雨そそく園のくれ竹枝たれてゆふべしづかにうぐひすぞ鳴く(洞院実泰[嘉元百首])

143 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:14:22 ID:XNYE7ls6
あかず見し昨日の雨の露そへてけささく花の一しほの色(洞院実泰[嘉元百首])

144 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:15:11 ID:XNYE7ls6
暁はひかりぞまさる入がたの月にみがける峰のしら雪(洞院実泰[文保百首])

145 :名無氏物語:2009/01/30(金) 05:16:07 ID:XNYE7ls6
苗代に心のたねを蒔きそへてなくやかはづのやまとことのは(津守国冬[新千載])

146 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:56:18 ID:XNYE7ls6
朝日さす高嶺のみ雪そらはれてたちもおよばぬ富士の河霧(藤原家隆[続後撰])

147 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:57:00 ID:XNYE7ls6
西になる影は木のまにあらはれて松の葉みゆる有明の月(二条為世[新後拾遺])

148 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:57:44 ID:XNYE7ls6
五月雨は晴れぬとみゆる雲まより山の色こき夕ぐれの空(宗尊親王[玉葉])

149 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:58:30 ID:XNYE7ls6
春来れば雪とも見えず大空の霞を分けて花ぞちりける(後宇多院[新後撰])

150 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:59:07 ID:XNYE7ls6
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(後宇多院[新続古今])

151 :名無氏物語:2009/01/30(金) 07:59:34 ID:XNYE7ls6
しづかなる心しすめば山かげに我が身涼しき夏の夕暮(後宇多院[新続古今])

152 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:14:00 ID:XNYE7ls6
うちつけにくもりもあへず神無月冬の空ともふる時雨かな(藤原為氏[弘長百首])

153 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:14:45 ID:XNYE7ls6
あつめおくことばの林ちりもせで千とせ変はらじ和歌の浦松(後宇多院[続千載])

154 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:15:42 ID:XNYE7ls6
星うたふ声や雲ゐにすみぬらん空にもやがて影のさやけき(伏見院[新拾遺])

155 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:16:15 ID:XNYE7ls6
神やしる世のためとてぞ身をも思ふ身のためにして世をば祈らず(伏見院[新拾遺])

156 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:16:45 ID:XNYE7ls6
九重に久しくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづき(藤原為氏[宝治百首])

157 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:17:29 ID:XNYE7ls6
ほととぎす声もたかねのよこ雲になきすてて行く明ぼのの空(永福門院[続千載])

158 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:18:14 ID:XNYE7ls6
秋霧のむらむら晴るる絶え間よりぬれて色こき山のもみぢ葉(永福門院[新千載])

159 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:28:55 ID:XNYE7ls6
いつしかと冬をや告ぐる初時雨庭の木の葉におとづれて行く(永福門院[新拾遺])

160 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:29:36 ID:XNYE7ls6
おのづから凍りのこれる程ばかり絶え絶えにゆく山川の水(永福門院[新後撰])

161 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:41:22 ID:9M1EfaYi
月のすがたなほ有明のむら雲に一そそきする時雨をぞみる(風雅739)

162 :名無氏物語:2009/01/30(金) 08:43:27 ID:9M1EfaYi
むらむらに小松まじれる冬枯の野辺すさまじき夕暮の雨(風雅746)

163 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:01:48 ID:XNYE7ls6
始めなくまよひ初めける長き夜の夢をこのたびいかで覚まさん(永福門院[続千載])

164 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:02:52 ID:XNYE7ls6
物おもへば心の春もしらぬ身になにうぐひすのつげにきつらん(建礼門院右京大夫[玉葉])

165 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:04:45 ID:XNYE7ls6
ゆくすゑのふかき契もよしやただかかる別れの今なくもがな(遊義門院[続千載])

166 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:05:23 ID:XNYE7ls6
いかにせむつらき限りをみてもまたなほ慕はるる心よわさを(遊義門院[新後撰])

167 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:09:35 ID:XNYE7ls6
したひ来てまだふみなれぬ山路にも都にて見し月ぞともなふ(遊義門院[続千載])

168 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:54:26 ID:XNYE7ls6
おのづから思ひや出づる憂き人の心しらせよ夜半の月影(飛鳥井雅孝[続千載])

169 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:55:17 ID:XNYE7ls6
よしさらば思ひの外の人もとへまつは木ずゑの梅のにほひを(二条為子[嘉元百首])

170 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:56:01 ID:XNYE7ls6
暮の秋梢に月はかたぶきて嵐にまよふ有明の雲(慈円[正治初度百首])

171 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:56:32 ID:XNYE7ls6
暮れはてぬ後までのこれ行く春のかすみがくれの有明の月(二条為子[嘉元百首])

172 :名無氏物語:2009/01/30(金) 09:57:04 ID:XNYE7ls6
やがてまた草葉の露もおきとめず風よりすぐる夕立の空(二条為子[嘉元百首])

173 :名無氏物語:2009/01/30(金) 10:17:11 ID:XNYE7ls6
物おもふ雲のはたてになきそめて折しもつらき秋の雁がね(二条為子[新続古今])

174 :名無氏物語:2009/01/30(金) 10:17:49 ID:XNYE7ls6
夢ならでまたもろこしのまぢかきは月みる夜半の心なりけり(二条為子[嘉元百首])

175 :名無氏物語:2009/01/30(金) 10:32:05 ID:XNYE7ls6
雪ふればかねてぞ見ゆる鏡山ちりかふ花の春のおもかげ(二条為子[新続古今])

176 :名無氏物語:2009/01/30(金) 11:56:10 ID:pGK4VynP
行き行きておもふもかなし末遠くこえし高根の峰の白雲(後水尾院)

177 :名無氏物語:2009/01/30(金) 12:00:38 ID:pGK4VynP
筆の海に今朝うつしても先づぞ見るさかゆく御代の春といふ文字(岡本宗好)

178 :名無氏物語:2009/01/30(金) 12:01:26 ID:pGK4VynP
花にいさむ心の駒のなづむまで古里遠き春の山ぶみ(岡本宗好)

179 :名無氏物語:2009/01/30(金) 12:02:16 ID:pGK4VynP
庵しめて住める田面のあぜつたひめぐれば遠し近き隣も(岡本宗好)

180 :名無氏物語:2009/01/30(金) 12:34:07 ID:N4moV46G
もじならべすごすわがみのさびしさにまんこのぞみてまらもたたざり(枕の草子 夜の浮音編)

181 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:29:00 ID:pGK4VynP
つひに身のけぶりとならん果てやなほ花にたちそふ霞ならまし(元政)

182 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:33:27 ID:pGK4VynP
なほふかく見てこそやまめ山里のさびしさあかぬ秋の夜の月(元政)

183 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:34:00 ID:pGK4VynP
ほのぼのとあけゆく庭のおもしろく神代おぼゆる今朝の初雪(元政)

184 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:34:53 ID:pGK4VynP
里の犬のあとのみ見えてふる雪もいとど深草冬ぞさびしき(元政)

185 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:35:17 ID:pGK4VynP
のがれては山里ならぬ宿もなしただ我からの憂き世なりけり(元政)

186 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:36:00 ID:pGK4VynP
ものごとになほぞ忘れぬ出でし世を思ひ出でじと思ひ捨つれど(元政)

187 :名無氏物語:2009/01/30(金) 23:36:48 ID:pGK4VynP
身をさらぬ心を友とさだめずはひとり住むべき山の奧かは(元政)

188 :名無氏物語:2009/01/31(土) 04:15:55 ID:8u3Ai9wH
誰が書いたか分からないんですが、
何年か前にネパールの山奥のロッジの壁に貼ってありました。
「春山の 頂に雪 里に花 君を想いつ 沙羅の陰踏む」
何だか泣いちゃったのを思い出しました。 

189 :名無氏物語:2009/01/31(土) 07:16:18 ID:AlcjMMYP
人の世を思ひ寝にのみまどろめばいやはかななる夢もみえけり(元政)

190 :名無氏物語:2009/01/31(土) 07:16:44 ID:AlcjMMYP
まどろめばいやはかななる夢のうちの身をいく夜とてさめぬなげきぞ(藤原定家)

191 :名無氏物語:2009/01/31(土) 07:17:52 ID:AlcjMMYP
心にもおよばぬものは何かあると心にとへば心なりけり(元政)

192 :名無氏物語:2009/01/31(土) 07:18:20 ID:AlcjMMYP
先立たばなほいかばかり悲しさのおくるるほどはたぐひなけれど(元政)

193 :名無氏物語:2009/01/31(土) 07:18:58 ID:AlcjMMYP
いまはただ深草山にたつ雲を夜半のけぶりの果てとこそ見め(元政)

194 :名無氏物語:2009/01/31(土) 13:57:03 ID:AlcjMMYP
なにごとも昨日の夢としりながら思ひさまさぬ我ぞかなしき(元政)

195 :名無氏物語:2009/01/31(土) 13:57:50 ID:AlcjMMYP
いかにしていかに報いん限りなき空を仰ぎて音には泣くとも(元政)

196 :名無氏物語:2009/01/31(土) 13:59:27 ID:AlcjMMYP
たのもしなあまねき法の光には人の心の闇ものこらじ(元政)

197 :名無氏物語:2009/01/31(土) 14:01:33 ID:AlcjMMYP
先立たばいかになげかんたらちねの子を思ふ道は我も知りぬる(木下長嘯子)

198 :名無氏物語:2009/01/31(土) 14:01:58 ID:AlcjMMYP
惜しからぬ身ぞ惜しまるるたらちねの親ののこせる形見と思へば(元政)

199 :名無氏物語:2009/01/31(土) 14:02:25 ID:AlcjMMYP
鷲の山つねにすむてふ峰の月かりにあらはれ仮にかくれて(元政)

200 :名無氏物語:2009/01/31(土) 15:10:24 ID:AlcjMMYP
雨かすみ吹くとしもなき風のゆふべ花しめやかにかをりみちつつ(山名玉山)

201 :名無氏物語:2009/01/31(土) 15:10:59 ID:AlcjMMYP
わたの原暮るれば見えぬ天地のさかひ知らせて出づる月影(山名玉山)

202 :名無氏物語:2009/01/31(土) 15:11:38 ID:AlcjMMYP
この夕べ雪ふりぬべし薄曇り日の影よわみ風寒き空(山名玉山)

203 :名無氏物語:2009/01/31(土) 15:12:10 ID:AlcjMMYP
夕日影雲のいづこに残るぞと暮るる色なき雪に見るかな(山名玉山)

204 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:07:32 ID:AlcjMMYP
暮れやらで光をしばし残しけん雲に入日の雪にゆづりて(山名玉山)

205 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:10:04 ID:AlcjMMYP
あとさきと見えつ隠れつせし人も同じ里とふ夕暮の声(山名玉山)

206 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:10:24 ID:AlcjMMYP
同じ松同じ山さへさびしきはいかなる風か暮に吹くらん(山名玉山)

207 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:11:32 ID:AlcjMMYP
朝菜つむ野辺のをとめに家とへばぬしだに知らずあとの霞に(下河辺長流)

208 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:55:28 ID:AlcjMMYP
くもりなく目にこそ見えね春雨のふるか朝けの風の露けき(下河辺長流)

209 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:55:56 ID:AlcjMMYP
たらちねのこがひはじむる初春に柳ぞはやくまゆ籠りする(下河辺長流)

210 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:56:25 ID:AlcjMMYP
おひそむる草葉も末はかかれとて風になびきて小雨ふるなり(下河辺長流)

211 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:56:57 ID:AlcjMMYP
よも山にあくがれぬべき此ごろの心おちゐる家桜かな(下河辺長流)

212 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:57:34 ID:AlcjMMYP
青柳のまゆにこもれる糸なれば春のくるにぞ色まさりける(藤原兼輔)

213 :名無氏物語:2009/01/31(土) 20:58:14 ID:AlcjMMYP
花も根にかへるを見てぞ木のもとにわれも家路は思ひいでける(下河辺長流)

214 :名無氏物語:2009/01/31(土) 21:00:51 ID:AlcjMMYP
尋ねつる人は家路もわすられて花のみけふは根に帰るかな(寂蓮)

215 :名無氏物語:2009/01/31(土) 21:40:33 ID:AlcjMMYP
おもふ人すむとはなしに早蕨のをりなつかしき山のべの里(下河辺長流)

216 :名無氏物語:2009/01/31(土) 21:41:13 ID:AlcjMMYP
しでの山くらきをいでて時鳥なほさみだれの闇になくなり(下河辺長流)

217 :名無氏物語:2009/01/31(土) 21:42:15 ID:AlcjMMYP
しでの山おくりやきつる郭公魂まつる夜の空に鳴くなり((下河辺長流)

218 :名無氏物語:2009/01/31(土) 21:43:06 ID:AlcjMMYP
古をしのぶねざめのとこ世物をりあはれにも香る夜半かな(下河辺長流)

219 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:05:56 ID:8FtPS10c
 

220 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:07:04 ID:AlcjMMYP
しでの山おくりやきつる郭公魂まつる夜の空に鳴くなり(細川幽斎)
>>217修正

221 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:09:33 ID:AlcjMMYP
秋と聞く風のつかひはけふたちぬ今いくかあらば初雁の声(下河辺長流)

222 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:10:10 ID:AlcjMMYP
たましひの入野のすすき初尾花わがあかざりし袖と見しより(下河辺長流)

223 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:11:36 ID:AlcjMMYP
ふく風の身にしむ秋はこもりつつ見ぬものかなし此の頃の空(下河辺長流)

224 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:12:11 ID:AlcjMMYP
吹く風に身をまかせじとつつむまに命にまさる花や散りなんふく風の身にしむ秋はこもりつつ見ぬものかなし此の頃の空(下河辺長流)

225 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:13:38 ID:AlcjMMYP
吹く風に身をまかせじとつつむまに命にまさる花や散りなん(下河辺長流)

226 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:14:10 ID:AlcjMMYP
身にしむもあまりになればふく風のあはれさめゆく冬の夕ぐれ(下河辺長流)

227 :名無氏物語:2009/01/31(土) 22:14:41 ID:AlcjMMYP
小山田に冬の夕日のさしやなぎ枯れてみじかき影ぞのこれる(下河辺長流)

228 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:44:40 ID:6/C8WXqN
夜といへばねられぬ恋も故やあると夢殿にこそきかまほしけれ(下河辺長流)

229 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:45:50 ID:6/C8WXqN
わが為はつむもひろふもしるしなき恋わすれ草恋わすれ貝(下河辺長流)

230 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:51:35 ID:6/C8WXqN
みだるべき世は誰々も遁るらん治まる時をひとりすてばや(下河辺長流)

231 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:52:07 ID:6/C8WXqN
月かげに夜わたる雁のつらみても我が数たらぬ友ぞかなしき(下河辺長流)

232 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:52:36 ID:6/C8WXqN
かずたらぬ歎きになきてわれはただかへりわびたる雁の一つら(宗良親王)

233 :名無氏物語:2009/02/01(日) 07:53:40 ID:6/C8WXqN
いつかその雲をしのぎしあととめて我も高まのやまと言の葉(下河辺長流)

234 :名無氏物語:2009/02/01(日) 13:43:02 ID:6/C8WXqN
つひにわがきてもかへらぬ唐錦たつ田や何のふるさとの空(下河辺長流)

235 :名無氏物語:2009/02/01(日) 13:46:28 ID:6/C8WXqN
富士の嶺にのぼりてみれば天地はまだいくほどもわかれざりけり(下河辺長流)

236 :名無氏物語:2009/02/01(日) 13:52:24 ID:6/C8WXqN
うすくこく茂るをままに吹き分けて風のゆくへの見えし夏草(葛岡宣慶)

237 :名無氏物語:2009/02/01(日) 13:52:59 ID:6/C8WXqN
旅ぞ憂き一夜と思へど冬の夜は透間の風の吹きて身にしむ(葛岡宣慶)

238 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:26:05 ID:6/C8WXqN
夕立の風にきほひて鳴る神のふみとどろかす雲のかけ橋(徳川光圀)

239 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:27:51 ID:6/C8WXqN
見るがうちに風こそかはれこの山の峰越す雲のあとの夕立(徳川光圀)

240 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:28:24 ID:6/C8WXqN
夕立のあとはとだえずなる神のふみとどろかす雲のかけはし(飛鳥井雅親)

241 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:36:05 ID:6/C8WXqN
荒磯の岩にくだけてちる月を一つになしてかへる波かな(徳川光圀)

242 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:36:41 ID:6/C8WXqN
よせかへり千々にくだけて荒磯やひとつもうせぬ波の月影(木下長嘯子)

243 :名無氏物語:2009/02/01(日) 14:37:34 ID:6/C8WXqN
もろともに見しその人の形見ぞと思へば思へば月もなつかし(徳川光圀)

244 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:16:05 ID:6/C8WXqN
君があたり思ふ心の通ひ路をふりなうづみそ今朝の初雪(徳川光圀)

245 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:18:04 ID:6/C8WXqN
郭公なれも独りはさびしきに我をいざなへ死出の山路に(徳川光圀)

246 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:23:55 ID:6/C8WXqN
なきかへるしでの山ぢのほととぎすうき世にまよふ我をいざなへ(相模)

247 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:26:00 ID:6/C8WXqN
暮れかけて山路の花にたれか来ん入日をつなげささがにの糸(戸田茂睡)

248 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:26:56 ID:6/C8WXqN
夕霧に谷中の寺は見えずなりて日暮の里にひびく入相(戸田茂睡)

249 :名無氏物語:2009/02/01(日) 16:27:48 ID:6/C8WXqN
立ちよるもひとりさびしき木の下に花も去年見し人や恋しき(戸田茂睡)

250 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:29:38 ID:6/C8WXqN
みそら行く光はさらにかはらぬにいつの月日の老となしけん(戸田茂睡)

251 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:30:02 ID:6/C8WXqN
いぬれば姿こそはといさめても心も花になりがたの身や(戸田茂睡)

252 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:30:31 ID:6/C8WXqN
今は身にうとき人だにゆかしきは老の心の哀れはかなさ(戸田茂睡)

253 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:31:30 ID:6/C8WXqN
過ぎやすき月日の数も身にとまる老となしてや年の行くらん(正徹)

254 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:32:00 ID:6/C8WXqN
谷ごしにあなたもさこそながむらん友山住の暮の灯影を(戸田茂睡)

255 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:33:23 ID:6/C8WXqN
いのらずよ身はかりそめの旅衣袖敷しまの道の外には(戸田茂睡)

256 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:50:40 ID:6/C8WXqN
知る知らず宿りし人のわかれだに言葉のこりて晴るる夕立(宮川松堅)

257 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:51:11 ID:6/C8WXqN
さびしさを人に見よとは結ばじを雨の夕べの小山田のいほ(宮川松堅)

258 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:51:59 ID:6/C8WXqN
かへるかり空にもおもへ月花のふりすてがたき春のなごりを(徳川尋子)

259 :名無氏物語:2009/02/01(日) 19:52:26 ID:6/C8WXqN
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき(徳川尋子)

260 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:49:55 ID:6/C8WXqN
思へども思はぬ人を思ひそめ思ふ心の思ふかひなき(徳川尋子)

261 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:50:22 ID:6/C8WXqN
世々の人の月はながめしかたみぞとおもへばおもへば物ぞかなしき(木下長嘯子)

262 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:50:49 ID:6/C8WXqN
今日はとひ明日はとはるる夢の世になき人しのぶ我もいつまで(徳川尋子)

263 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:51:53 ID:6/C8WXqN
いつのまに十とて三の春秋を送り迎ふもただ夢のごと(徳川尋子)

264 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:52:17 ID:6/C8WXqN
風になびく浅茅が末の露の世になき人恋ふるわれもいつまで(木下長嘯子)

265 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:52:40 ID:6/C8WXqN
ころころとよべどかへらず引く綱は死出の山路や引きまさるらん(徳川尋子)

266 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:53:05 ID:6/C8WXqN
何をこれと思ふことだにあらなくてひとよの夢ははやさめにけり(徳川尋子)

267 :名無氏物語:2009/02/01(日) 20:53:32 ID:6/C8WXqN
梢よりあらそひ落つるもみぢ葉のもろくなりゆく我が身なりけり(徳川尋子)

268 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:21:32 ID:6/C8WXqN
音にのみききしも今日は身の上にわけやのぼらん死出の山道(徳川尋子)

269 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:24:06 ID:6/C8WXqN
はつせのや里のうなゐに宿とへば霞める梅の立枝をぞさす(契沖)

270 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:25:19 ID:6/C8WXqN
夕づく日霞こもりし影消えて寒き入江をわたる梅が香(契沖)

271 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:25:42 ID:6/C8WXqN
かげろふの岩根のつつじ露ながらもえなんとする花の色かな(契沖)

272 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:26:13 ID:6/C8WXqN
山陰はくれぬにくれてつつじ原てれる岡べはいり日をぞつぐ(契沖)

273 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:26:40 ID:6/C8WXqN
橘の陰ふむ道にしのべども昔ぞいとど遠ざかりゆく(契沖)

274 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:27:08 ID:6/C8WXqN
空の色は水よりすみて天の川ほたるながるる宵ぞ涼しき(契沖)

275 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:49:20 ID:6/C8WXqN
難波がた霧間の小船こぎかへりけふもきのふもおなじ夕暮(契沖)

276 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:50:33 ID:6/C8WXqN
夕けぶり麓の里にたなびきて月ぞのぼれる山風のうへに(契沖)

277 :名無氏物語:2009/02/01(日) 22:54:01 ID:6/C8WXqN
山深み霜ふむ跡の一すぢや木の葉のおくの人の通ひ路(契沖)

278 :名無氏物語:2009/02/01(日) 23:00:06 ID:6/C8WXqN
きのふまで何とはなくて思ふこと今日定まりぬ恋のひとつに(契沖)

279 :名無氏物語:2009/02/01(日) 23:00:54 ID:6/C8WXqN
ともにたつ宿の梢の朝鳥のかへる夕べをいづくにかねん(契沖)

280 :名無氏物語:2009/02/02(月) 07:29:44 ID:k8YaZGLN
出でてこしわが故里を人とはばいづれの雲をさしてこたへん(契沖)

281 :名無氏物語:2009/02/02(月) 07:30:22 ID:k8YaZGLN
別れこし心まどひにふる里の山さへあとに行くかとぞみる(契沖)

282 :名無氏物語:2009/02/02(月) 07:30:56 ID:k8YaZGLN
心ある人に一夜の宿かりて馴るるも悲し明日のふる里(契沖)

283 :名無氏物語:2009/02/02(月) 07:32:18 ID:k8YaZGLN
草枕ゆふべゆふべに数ふれば野暮れ山暮れ我は来にけり(契沖)

284 :名無氏物語:2009/02/02(月) 07:38:19 ID:k8YaZGLN
玉椿それもつひには朽ちぬべし千代も八千代も夢にやはあらぬ(契沖)

285 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:20:16 ID:k8YaZGLN
顔のしほれし花をはかなしと夕露の身のおもふなりけり(契沖)

286 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:20:41 ID:k8YaZGLN
きえぬ露しなぬ命のなき世とは誰かはしらで誰かしりたる(契沖)

287 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:21:14 ID:k8YaZGLN
花紅葉その錦にも立よらじいないな我は世捨人なり(契沖)

288 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:21:52 ID:k8YaZGLN
いかでわれ昔の人に似てしがな今の仏はたふとくもなし(契沖)

289 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:22:23 ID:k8YaZGLN
野べの露山の雫もしかま川海に出でてはかはらざりけり(契沖)

290 :名無氏物語:2009/02/02(月) 08:23:35 ID:k8YaZGLN
野べの露やまのしづくとたちぬれてかごとがましき旅衣かな(藤原雅経)

291 :名無氏物語:2009/02/02(月) 13:51:11 ID:k8YaZGLN
ふじのねは山の君にて高御座空にかけたる雪のきぬがさ(契沖)

292 :名無氏物語:2009/02/02(月) 13:51:55 ID:k8YaZGLN
露の身の消えぬもかなしもろともに枯れゆく萩ぞうらやまれぬる(田捨女)

293 :名無氏物語:2009/02/02(月) 13:52:22 ID:k8YaZGLN
それながらうつろひはてて庭の面にきえぬもかなし花の白雪(三条西実隆)

294 :名無氏物語:2009/02/02(月) 13:52:46 ID:k8YaZGLN
思ひやるこの夕暮のはつ風にふかくなりゆく秋のあはれを(田捨女)

295 :名無氏物語:2009/02/02(月) 13:53:14 ID:k8YaZGLN
きし方を思ひ思へばまどろまぬ夢の枕にかよふ秋風(田捨女)

296 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:08:04 ID:GH7nEj02
田捨女

297 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:55:06 ID:k8YaZGLN
秋ならで露けきものは君を置きてむなしく帰る野辺のわか草(井上通女)

298 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:56:41 ID:k8YaZGLN
よし君があしたに道を聞きしより終り正しきゆふべをぞ見る(井上通女)

299 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:57:05 ID:k8YaZGLN
たのみこし君はあしたの雲となりゆふべの雨とふる涙かな(井上通女)

300 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:57:40 ID:k8YaZGLN
いづくにかあまがけるらん夢にだに見ること難き魂のゆくすゑ(井上通女)

301 :名無氏物語:2009/02/02(月) 14:58:22 ID:k8YaZGLN
のどけしな豊葦原のけさの春風のすがたも水のこころも(祇園梶子)

302 :名無氏物語:2009/02/02(月) 15:40:32 ID:k8YaZGLN
見る人もなぎさの花はおもひいづやたえて桜といひしことの葉(祇園梶子)

303 :名無氏物語:2009/02/02(月) 15:41:01 ID:k8YaZGLN
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平)

304 :名無氏物語:2009/02/02(月) 15:41:33 ID:k8YaZGLN
一こゑは思ひなしかとながめやる雲のいづこぞ山ほととぎす(祇園梶子)

305 :名無氏物語:2009/02/02(月) 15:42:02 ID:k8YaZGLN
逢ふことははかなき春の夢路かなやがてうつろふ花のおもかげ(祇園梶子)

306 :名無氏物語:2009/02/02(月) 15:42:29 ID:k8YaZGLN
ちぎりあれば夢にも逢ふと思ふにぞさめしうつつのたのみなりける(祇園梶子)

307 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:42:39 ID:k8YaZGLN
見る人のあはれと思ひつらしとも心のままに月やすむらん(祇園梶子)

308 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:43:04 ID:k8YaZGLN
世々たえぬ星のちぎりにたぐへてよ一夜ばかりの中はたのまじ(祇園梶子)

309 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:43:39 ID:k8YaZGLN
ながめつつ哀と思ひつらしとも人のままにや月はすむらん(正徹)

310 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:44:16 ID:k8YaZGLN
世々たえぬ星のちぎりにたぐへてよ一夜ばかりの中はたのまじ(祇園梶子)

311 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:45:10 ID:k8YaZGLN
さびしさもいかでいとはむ春雨にひもとく花のさかり待たれて(祇園百合子)

312 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:45:43 ID:k8YaZGLN
春雨のほどふる事も時にあへばひもとく花のつまとなりけり(壬生忠岑)

313 :名無氏物語:2009/02/02(月) 16:46:22 ID:k8YaZGLN
そこはかと行き交ふ人も咲く花のたもとをかざす春ののどけさ(祇園百合子)

314 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:22:11 ID:k8YaZGLN
夕波の立ちもかへらで涼しさのここを瀬にせむ河づらの里(祇園百合子)

315 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:22:32 ID:k8YaZGLN
うつつにもわたらまほしく思ひ寝に見し夜のままの夢の浮橋(祇園百合子)

316 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:23:09 ID:k8YaZGLN
面影は見しよのままのうつつにてちぎりは絶ゆる夢の浮橋(後崇光院)

317 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:23:36 ID:k8YaZGLN
憂きながらいつまでかくは世の中にすみの衣の身をもかへなで(祇園百合子)

318 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:24:55 ID:k8YaZGLN
花の名もあかぬ海辺のさくら貝はるのかたみにいざ拾ひ来ん(有賀長伯)

319 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:25:33 ID:k8YaZGLN
伊勢の海の玉よる波のさくら貝かひある浦の春の色かな(藤原定家)

320 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:25:59 ID:k8YaZGLN
入日さす豊旗雲の影そめて紅葉をひたす秋の浦波(有賀長伯)

321 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:36:19 ID:k8YaZGLN
おくれくる空はしぐれの雲間より夕日をおひて落つる雁がね(有賀長伯)

322 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:37:15 ID:k8YaZGLN
稲荷山ほがらほがらとあくる夜を名のるからすの声も春なる(荷田春満)

323 :名無氏物語:2009/02/02(月) 17:37:41 ID:k8YaZGLN
あけぬとて名のる烏の声の中に山際かすみ春は来にけり(荷田蒼生子)

324 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:05:13 ID:k8YaZGLN
いひしらぬ神代の春の面かげを見せてかすむや天のかぐ山(荷田春満)

325 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:05:38 ID:k8YaZGLN
山はみなかをりし花の雲きえて青葉が上を風わたるなり(荷田春満)

326 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:06:01 ID:k8YaZGLN
山のはににほひし花の雲きえて春の日数は有明の月(慈円)

327 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:06:43 ID:k8YaZGLN
水上は夕立すらし見るがうちに一すぢにごる里のなか川(荷田春満)

328 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:07:03 ID:k8YaZGLN
涼しやといふ程もなく過ぐるなりけしきばかりの風の夕立(荷田春満)

329 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:07:44 ID:k8YaZGLN
ほのかにもあけゆく星の林まで秋の光と見れば身にしむ(荷田春満)

330 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:24:58 ID:k8YaZGLN
ふきかはる音ばかりかは風おこる雲のけしきも秋は見えけり(荷田春満)

331 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:28:06 ID:k8YaZGLN
来る秋は目に見えぬ風や幾千里あまはせ使おとに告ぐらむ(荷田春満)

332 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:28:37 ID:k8YaZGLN
松杉もうゑばや家の北おもて雪みむためと人はしらじな(荷田春満)

333 :名無氏物語:2009/02/02(月) 18:29:03 ID:k8YaZGLN
はてはいさ始めもしらぬ天の原ただ大空と見て仰ぐのみ(荷田春満)

334 :名無氏物語:2009/02/02(月) 19:33:51 ID:k8YaZGLN
ふる雨と照る日の恵みまちまちに高田くぼ田も神のまにまに(荷田春満)

335 :名無氏物語:2009/02/02(月) 19:35:28 ID:k8YaZGLN
紫も朱の衣もはえはあれど清き神路の山あゐの袖(荷田春満)

336 :名無氏物語:2009/02/02(月) 19:36:43 ID:k8YaZGLN
ふりはへて行きかふ袖の追風に都大路はかすみかぬらむ(加藤枝直)

337 :名無氏物語:2009/02/02(月) 19:37:18 ID:k8YaZGLN
桜さくかた野やいづこ白雲の中に流るる天の河なみ(加藤枝直)

338 :名無氏物語:2009/02/02(月) 19:38:01 ID:k8YaZGLN
上つふさの海より出でて行く月の泊りはふじの高嶺なりけり(加藤枝直)

339 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:47:47 ID:k8YaZGLN
千尋ある谷の下ゆく水底もてらしのこさぬ月のひと時(加藤枝直)

340 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:48:21 ID:k8YaZGLN
人しれずあはれなりしも憂かりしも思ひぞかへす袖の月かげ(加藤枝直)

341 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:48:49 ID:k8YaZGLN
さびしさを色に出でにけり蔦かづらくる人もなき軒にかかりて(加藤枝直)

342 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:49:11 ID:k8YaZGLN
おもかげの月にかげろひ花にそひ夢に現に忘れやはする(加藤枝直)

343 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:49:45 ID:k8YaZGLN
まぎらはす時こそなけれ春の花めでてもやがて佐良科の月(正広)

344 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:50:11 ID:k8YaZGLN
月をめで花をみるにも面影のまづ先立ちてとふ思ひかな(正広)

345 :名無氏物語:2009/02/02(月) 20:50:34 ID:k8YaZGLN
かぢ枕とま洩る雨の音づれもまぎれぬほどの波のしづけさ(加藤枝直)

346 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:37:08 ID:k8YaZGLN
となりには初島みえて七島は潮気にくもる伊豆の海ばら(加藤枝直)

347 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:37:32 ID:k8YaZGLN
見わたしにさはらふ山のなければぞ早くも月のいづの海原(加藤枝直)

348 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:37:54 ID:k8YaZGLN
紀の海の南のはての空見れば汐けにくもる秋の夜の月(上田秋成)

349 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:38:26 ID:k8YaZGLN
伊豆の海のかつをつり船さちをおほみゆくらゆくらに漕ぎかへる見ゆ(加藤枝直)

350 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:38:47 ID:k8YaZGLN
神の代の昔よりしも在りかよふたぎつ走り湯の音のさやけさ(加藤枝直)

351 :名無氏物語:2009/02/02(月) 22:39:11 ID:k8YaZGLN
夕なぎに海人の釣舟幸ありて真間の入江にこぎかへる見ゆ(加藤枝直)

352 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:23:20 ID:k8YaZGLN
時津風吹きにけらしな真帆あげてとしまの江どに舟ぞ寄りくる(加藤枝直)

353 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:24:49 ID:k8YaZGLN
をつくばも遠つあしほも霞むなり嶺こし山こし春や来ぬらん(賀茂真淵)

354 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:26:28 ID:k8YaZGLN
菅の根の長見の浜の春の日にむれたつ鶴のゆたに見えけり(賀茂真淵)

355 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:27:02 ID:k8YaZGLN
すがのねのながみね山の桜花かさなる雲の末ぞはるけき(藤原俊光)

356 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:27:27 ID:k8YaZGLN
咲きちるは変はらぬ花の春をへてあはれと思ふことぞそひゆく(賀茂真淵)

357 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:27:52 ID:k8YaZGLN
うらうらとのどけき春の心よりにほひいでたる山ざくら花(賀茂真淵)

358 :名無氏物語:2009/02/02(月) 23:28:34 ID:k8YaZGLN
かげろふのもゆる春日の山桜あるかなきかの風にかをれり(賀茂真淵)

359 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:01:45 ID:k8YaZGLN
み吉野を我が見にくれば落ちたぎつ滝のみやこに花散りみだる(賀茂真淵)

360 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:02:08 ID:k8YaZGLN
吉野山我が越え来れば落ちたぎつ滝のみやこに花散りかかる(賀茂真淵)

361 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:02:43 ID:vyvP6EZb
雲雀あがる春の朝けに見わたせばをちの国原霞棚引く(賀茂真淵)

362 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:04:09 ID:vyvP6EZb
ふる里の野べ見にくれば昔わが妹とすみれの花咲きにけり(賀茂真淵)

363 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:04:45 ID:vyvP6EZb
故郷の浅茅が原におなじくは君とすみれの花を摘まばや(肥後)

364 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:05:11 ID:vyvP6EZb
故郷は春の暮こそあはれなれ妹に似るてふ山吹の花(賀茂真淵)

365 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:06:27 ID:k8YaZGLN
陰ふかむ青葉のさくら若楓夏によりてもあかぬ庭かな(賀茂真淵)

366 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:06:57 ID:k8YaZGLN
さなへ草植うる時とてさみだれの雲も山田におりたちにけり(賀茂真淵)

367 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:07:56 ID:vyvP6EZb
あしびきの岩ね菅原いくつ夏しげりゆくらむ岩ね菅原(賀茂真淵)

368 :名無氏物語:2009/02/03(火) 00:09:01 ID:vyvP6EZb
行く雲もほたるの影もかろげなり来む秋ちかき夕風のそら(賀茂真淵)

369 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:00:08 ID:vyvP6EZb
大比叡や小比叡の雲のめぐり来て夕立すなり粟津野の原(賀茂真淵)

370 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:00:48 ID:vyvP6EZb
ふたご山みねに北行く雲みえて夕立すなり芦の海づら(村田春海)

371 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:01:20 ID:vyvP6EZb
高き屋はすずしかりけりあらがねの土てふものし夏にやあるらん(賀茂真淵)

372 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:01:49 ID:vyvP6EZb
空高く蛍をさそふ夕風の身にしむまでになれる夏かな(賀茂真淵)

373 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:02:33 ID:vyvP6EZb
わたの原豊さかのぼる朝日子のみかげかしこき六月の空

374 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:03:08 ID:vyvP6EZb
遠つあふみ浜名の橋の秋風に月すむ浦をむかし見しかな(賀茂真淵)

375 :名無氏物語:2009/02/03(火) 01:03:47 ID:vyvP6EZb
天の原八重たな雲をふきわくる息吹もがもな月のかげ見む(賀茂真淵)

376 :名無氏物語:2009/02/03(火) 15:57:10 ID:vyvP6EZb
秋の夜のほがらほがらと天の原てる月影に雁なきわたる(賀茂真淵)

377 :名無氏物語:2009/02/03(火) 15:57:33 ID:vyvP6EZb
こほろぎの鳴くや県の我が宿に月かげ清しとふ人もがも(賀茂真淵)

378 :名無氏物語:2009/02/03(火) 15:58:08 ID:vyvP6EZb
秋の夜のほがらほがらと天の原見つつし居れば月傾きぬ(平賀元義)

379 :名無氏物語:2009/02/03(火) 15:58:40 ID:vyvP6EZb
県居の茅生の露原かき分けて月見に来つる都人かも(賀茂真淵)

380 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:02:30 ID:vyvP6EZb
こほろぎの待ちよろこべる長月のきよき月夜はふけずもあらなん(賀茂真淵)

381 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:03:13 ID:vyvP6EZb
にほとりの葛飾早稲の新しぼり酌みつつをれば月かたぶきぬ(賀茂真淵)

382 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:49:03 ID:vyvP6EZb
野分してあがたの宿は荒れにけり月見に来よと誰につげまし(賀茂真淵)

383 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:49:36 ID:vyvP6EZb
ちちの木のちちぶの山の薄もみぢうすきながらに散れる冬かな(賀茂真淵)

384 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:50:08 ID:vyvP6EZb
露をだにもらさぬ松の下もみぢうすきながらに秋をみせけり(村田春海)

385 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:50:36 ID:vyvP6EZb
神無月たちにし日より雲のゐるあふりの山ぞ先づしぐれける(賀茂真淵)

386 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:51:11 ID:vyvP6EZb
相模嶺のいづれはあれど冬たてば雨降の山ぞ先づしぐれける(村田春海)


387 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:51:43 ID:vyvP6EZb
神無月立ちにし日よりあしびきの山さへもろき色に見えつつ(加納諸平)

388 :名無氏物語:2009/02/03(火) 16:52:28 ID:vyvP6EZb
神な月けふも時雨の晴れにけり曇りにけりと言ひて暮らしつ(賀茂真淵)

389 :名無氏物語:2009/02/03(火) 18:08:23 ID:vyvP6EZb
冬枯に里の藁屋のあらはれて群鳥すだく梢さびしも(賀茂真淵)

390 :名無氏物語:2009/02/03(火) 18:08:55 ID:vyvP6EZb
はしだての倉梯山に雲霧らひ高市国原雪ふりにけり(賀茂真淵)

391 :名無氏物語:2009/02/03(火) 18:09:29 ID:vyvP6EZb
おもふ人来てふに似たる夕かな初雪なびく篠の小薄(賀茂真淵)

392 :名無氏物語:2009/02/03(火) 18:10:02 ID:vyvP6EZb
野も山も冬はさびしと思ひけり雪に心のうかるるものを(賀茂真淵)

393 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:28:18 ID:vyvP6EZb
くまもなく月すむ峰にながむれば千里は山の麓なりけり(藤原隆信)

394 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:28:47 ID:vyvP6EZb
たふときやすべらみことは神ながら神をまつらす今日のにひなべ(賀茂真淵)

395 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:29:40 ID:vyvP6EZb
ゆるしなき色とは知れど恋衣濃き紅にひとりそめつつ(賀茂真淵)

396 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:30:31 ID:vyvP6EZb
茂りあふ松かげに君をおきしより風の音こそかなしかりけれ(賀茂真淵)

397 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:31:06 ID:vyvP6EZb
色かはる萩の下葉をながめつつひとりある身となりにけるかも(賀茂真淵)

398 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:31:33 ID:vyvP6EZb
我がのちをたのみし人はさきだちてふりにける身をいかにしてまし(賀茂真淵)

399 :名無氏物語:2009/02/03(火) 19:32:13 ID:vyvP6EZb
を鹿なく岡辺の萩にうらぶれていにけむ君をいつとか待たん(賀茂真淵)

400 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:38:24 ID:vyvP6EZb
信濃なるすがの荒野を飛ぶ鷲のつばさもたわに吹く嵐かな(賀茂真淵)

401 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:39:07 ID:vyvP6EZb
不二の嶺のふもとを出でて行く雲は足柄山の峰にかかれり(賀茂真淵)

402 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:39:32 ID:vyvP6EZb
駿河なる富士の高嶺はいかづちの音する雲の上にこそ見れ(賀茂真淵)

403 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:40:25 ID:vyvP6EZb
み民われ生けるかひありてさすたけの君がみことを今日聞けるかも(賀茂真淵)

404 :名無氏物語:2009/02/03(火) 20:43:40 ID:vyvP6EZb
みはかしを玉まき田ゐの五百しろに千五百の秋の初風ぞ吹く(賀茂真淵)

405 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:12:14 ID:vyvP6EZb
よき言を一言主の大神の幸ひまさむ杖たてまつる(賀茂真淵)

406 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:12:44 ID:vyvP6EZb
萩が花見ればかなしないにし人かへらぬ野べに匂ふとおもへば(賀茂真淵)

407 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:13:44 ID:vyvP6EZb
立ちよりし袖にうつれる梅が香は木のもととほく過ぎてこそ知れ(萩原宗固)

408 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:14:11 ID:vyvP6EZb
にほはずはいづれを梅とたどらましこのもと遠く霞む夕日に(冷泉為村)

409 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:14:57 ID:vyvP6EZb
住みすててあはれ幾世の宿の花うゑつる木々は春も忘れず(澄月)

410 :名無氏物語:2009/02/03(火) 21:15:25 ID:vyvP6EZb
杖にする竹の心のつくづくとおもへば老いをたすけ来にけり(澄月)

411 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:04:31 ID:vyvP6EZb
けぶりとも立たばさはらむ野辺の月思ひやるまで身は老いにけり(澄月)

412 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:05:29 ID:vyvP6EZb
摘みやるはこの武蔵野の初若菜あづまの春をおもひこせとて(柳沢保光)

413 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:05:58 ID:vyvP6EZb
わけなれし雪ふる里の初若菜きみがめぐみに此の春も見つ(石野広通)

414 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:06:53 ID:vyvP6EZb
かへる雁春をよそなる谷陰は花なき里としばしやすらへ(石野広通)

415 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:07:43 ID:vyvP6EZb
せく水の水上とへば若草の緑につづく野田の苗代(石野広通)

416 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:08:13 ID:vyvP6EZb
わか草や先づもえ出でて苗代の緑をいそぐ小田のほそみち(中院通茂)

417 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:09:14 ID:vyvP6EZb
暮ふかき森のそなたや寺ならん灯火見えて鐘ひびく声(石野広通)

418 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:45:34 ID:vyvP6EZb
陰ふかき松よりおくや寺ならん暮るる山路に人かへるなり(頓阿)

419 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:47:02 ID:vyvP6EZb
月影も霞の空にしづまりて明け方ちかき遠の山の端(涌蓮)

420 :名無氏物語:2009/02/03(火) 22:47:32 ID:vyvP6EZb
静かにとすむ身はいとどあけぼのの春ばかりなるあはれさもなし(涌蓮)

421 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:16:56 ID:YX5nV0Pg
月影も霞の空にしづまりて明け方ちかき遠の山の端(涌蓮)

422 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:19:14 ID:YX5nV0Pg
浅茅生のきのふの露の色ながらゆふべ寂しき秋風ぞ吹く(涌蓮)

423 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:19:42 ID:YX5nV0Pg
草も木もきのふの露の色ぞかし人の心に秋は来にけり(順徳院)

424 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:20:23 ID:YX5nV0Pg
夕日影へだつる垣の外面より片枝さし出づる紅葉色こき(涌蓮)

425 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:20:56 ID:YX5nV0Pg
さびしさはおなじ山路の雪のうちに隣の人も我を待つらし(涌蓮)

426 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:21:23 ID:YX5nV0Pg
山風もおなじ軒端に聞き馴れてさびしとだにも問はず問はれず(涌蓮)

427 :名無氏物語:2009/02/04(水) 06:21:49 ID:YX5nV0Pg
入相の鐘よりのちも立ち出でて寂しきままに向かふ山々(涌蓮)

428 :名無氏物語:2009/02/05(木) 01:42:58 ID:NsGXPDps
夢さめて思ふも夢か古郷のはるかになりぬ小よの中山(涌蓮)

429 :名無氏物語:2009/02/05(木) 01:48:15 ID:NsGXPDps
乱れ咲くちぐさの花の色まして帰るさ惜しき野路の夕ばえ(田安宗武)

430 :名無氏物語:2009/02/05(木) 01:49:55 ID:NsGXPDps
いつしかと春も暮れゆく水の面に散りてぞ浮かむ花のさかづき(田安宗武)

431 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:00:51 ID:NsGXPDps
追風に力もいれで舟人の帆かけてかへるけしきのどけき(田安宗武)

432 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:01:21 ID:NsGXPDps
永き代の橋を行きかふ諸人はおのづからにや姿ゆたけき(田安宗武)

433 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:06:54 ID:NsGXPDps
君が為すなどりせむと漕ぎつ行けば万代の橋のまづぞ見えぬる(田安宗武)

434 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:07:18 ID:NsGXPDps
深川を漕出でて見れば入日さし富士の高根のさやけく見ゆかも(田安宗武)

435 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:08:03 ID:NsGXPDps
洲崎辺に漕ぎ出でて見れば安房の山の雲居なしつつ遥けく見ゆも(田安宗武)

436 :名無氏物語:2009/02/05(木) 07:08:33 ID:NsGXPDps
むら松の背向をのぼる月よみの半ばにわたる雲さへうまし(田安宗武)

437 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:32:08 ID:NsGXPDps
真帆ひきて寄せ来る船に月照れり楽しくぞあらむその舟人はさへうまし(田安宗武)

438 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:41:47 ID:NsGXPDps
あま空のはれ間もあれな我が恋ふる今宵の月をはつかにも見む(田安宗武)

439 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:42:14 ID:NsGXPDps
いそのかみ古りにし唐の笛竹を吹き立て遊ぶ今宵たのしも(田安宗武)

440 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:42:43 ID:NsGXPDps
かくしあれと去年より欲りし我が心今宵の月と共に晴れけり(田安宗武)

441 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:43:10 ID:NsGXPDps
夕づく日はや隠ろひて旅衣ころも手さむく秋風ぞふく(田安宗武)

442 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:56:13 ID:NsGXPDps
昨日まで盛りを見むと思ひつる萩の花ちれり今日の嵐に(田安宗武)

443 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:56:54 ID:NsGXPDps
萩咲ける山辺の石は心ありと人や見るらむ仮に置きしを(田安宗武)

444 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:57:48 ID:NsGXPDps
すがのねの永き春日に袖たれて見むと思ひし花ちりにけり(賀茂真淵)

445 :名無氏物語:2009/02/05(木) 13:59:30 ID:NsGXPDps
萩咲ける山辺の石は心ありと人や見るらむ仮に置きしを(田安宗武)

446 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:00:09 ID:NsGXPDps
酒のみて見ればこそあれこの夕べ雪ふみ分けて往き交ふ人は(田安宗武)

447 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:11:04 ID:NsGXPDps
富士の山見むとし欲りて山のべに作りし庵に入日さす見ゆ(田安宗武)

448 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:11:35 ID:NsGXPDps
吾や妹や子等はいましにあえぬべし汝はなほも松にあえてよ(田安宗武)

449 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:12:05 ID:NsGXPDps
学ばでもあるべくあるは生れながらの聖にてませどそれなほし学ぶ(田安宗武)

450 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:12:38 ID:NsGXPDps
去年はさも思はざりしが青みます岩間の雪の清く見ゆかも(田安宗武)

451 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:24:47 ID:NsGXPDps
春雨は音しづけしも妹が家にい行きかたらひこの日暮らさむ(賀茂真淵)

452 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:25:17 ID:NsGXPDps
さざなみの比良の山べに花咲けば堅田にむれし雁かへるなり(賀茂真淵)

453 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:25:51 ID:NsGXPDps
霞わけて雁かへる見ゆ行先の遥けきもへばあはれむ吾は(田安宗武)

454 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:26:14 ID:NsGXPDps
>>451-452は(田安宗武)

455 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:26:39 ID:NsGXPDps
やましろの井手の玉川みづ清みさやにうつろふ山吹の花(田安宗武)

456 :名無氏物語:2009/02/05(木) 14:48:22 ID:NsGXPDps
何ゆゑと事はしらぬを葵ぐさ賀茂の祭に吾もかざせり(田安宗武)

457 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:13:58 ID:NsGXPDps
むらさきの色にぞ見ゆる杜若池のぬなはの這ひかかりつつ(源師時)

458 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:14:28 ID:NsGXPDps
夕日影にほへる雲のうつろへば蚊遣火くゆる山もとの里(田安宗武)

459 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:14:53 ID:NsGXPDps
蓮おふる池のみぎはにたたずめば衣にほはし清き風吹く(田安宗武)

460 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:15:20 ID:NsGXPDps
しじに生ふる池の蓮の花みれば風も吹かなくに心すずしも(田安宗武)

461 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:15:42 ID:NsGXPDps
あしびきの岩間をしぬぎ湧く水の落ちたぎち行く風のすずしさ(田安宗武)

462 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:19:22 ID:NsGXPDps
琴の緒をさ渡る風の響かすに秋さり来ぬと今はしるしも田安宗武)

463 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:53:54 ID:NsGXPDps
わが恋ふる妹が垣根の女郎花白露おもみかたむくもよし(田安宗武)

464 :名無氏物語:2009/02/05(木) 15:55:42 ID:NsGXPDps
み吉野のとつ宮どころとめくればそことも知らに薄生ひにけり(田安宗武)

465 :名無氏物語:2009/02/05(木) 16:00:55 ID:NsGXPDps
武蔵野を人は広しとふ吾はただ尾花分け過ぐる道とし思ひき(田安宗武)

466 :名無氏物語:2009/02/05(木) 16:01:24 ID:NsGXPDps
我妹子と相ふしながら朝な朝な珍しみ見ぬ朝顔のよさ(田安宗武)

467 :名無氏物語:2009/02/05(木) 16:01:51 ID:NsGXPDps
あした昇り夕べまかづる宮人の家によろしき朝がほの花(田安宗武)

468 :名無氏物語:2009/02/05(木) 16:02:22 ID:NsGXPDps
荻はそもいかなる気よりなり出でしそよげる音の悲しくあるは(田安宗武)

469 :名無氏物語:2009/02/05(木) 16:02:52 ID:NsGXPDps
春さればきそひていにし雁がねは心ぼそげに啼きて来にけり(田安宗武)

470 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:48:08 ID:NsGXPDps
おほ原や小野のすみがま雪ふりて心ぼそげに立つけぶりかな(源師頼)

471 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:48:37 ID:NsGXPDps
香久山に生ふる真さかき枝さやに冴えたる月は神も愛づらむ(田安宗武)

472 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:49:04 ID:NsGXPDps
東の山のもみぢ葉夕日にはいよいよ紅くいつくしきかも(田安宗武)

473 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:49:32 ID:NsGXPDps
天ぎらひ雪うちちれど諸人の星うたふなる声さやけしも(田安宗武)

474 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:49:56 ID:NsGXPDps
かへらむと吾がせし時に我が紐をむすびし姿いつか忘れむ(田安宗武)

475 :名無氏物語:2009/02/05(木) 22:50:16 ID:NsGXPDps
語らむと思ひしことの残れれば今日をいかでか吾暮らしてむ(田安宗武)

476 :名無氏物語:2009/02/05(木) 23:34:06 ID:NsGXPDps
大君のみことかしこみうつくしき妹を振り捨て旅する我は(田安宗武)

477 :名無氏物語:2009/02/05(木) 23:34:42 ID:NsGXPDps
常に見てやすらにありし吾妹子を旅をしすれば恋ひわぶるかも(田安宗武)

478 :名無氏物語:2009/02/05(木) 23:35:18 ID:NsGXPDps
相おもはぬ人は恨みじ四十余り七つ経にける我が年をのみ(田安宗武)

479 :名無氏物語:2009/02/05(木) 23:35:53 ID:NsGXPDps
四十あまりななとせへぬる雲の上にながめし月も夢の秋風(木下長嘯子)

480 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:00:42 ID:d50GdJoM
ひむがしに向へる家は朝あけに明け行く空を見つつ楽しきをのみ(田安宗武)

481 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:01:36 ID:d50GdJoM
ひむがしに向へる家は朝あけに明け行く空を見つつ楽しき(田安宗武) 訂正

482 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:02:02 ID:d50GdJoM
二つなき富士の高根のあやしかも甲斐にも在りとふ駿河にも在りとふ(田安宗武)

483 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:02:28 ID:d50GdJoM
植ゑし時は枯れぬべく見えし我が庭のしだり柳のめでたくなりぬ(田安宗武)

484 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:03:38 ID:d50GdJoM
いにしへの慕はしきかもかづらせでただに見むかもこれの柳を(田安宗武)

485 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:04:07 ID:d50GdJoM
たまどりの八尋の垂尾ひらきたてめぐる姿は見れどあかずけり(田安宗武)

486 :名無氏物語:2009/02/06(金) 02:04:38 ID:d50GdJoM
もののふのかぶとに立てる鍬形のながめがしはは見れどあかずけり(田安宗武)

487 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:50:58 ID:d50GdJoM
今朝いたく雨乞鳥の啼けりしぞ早乙女まけて早苗とらさね(田安宗武)

488 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:51:35 ID:d50GdJoM
青雲の白肩の津は見ざれども今宵の月に思ほゆるかも(田安宗武)

489 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:52:08 ID:d50GdJoM
秋深き龍田の川はかくぞあらむ入日さす雲のうつる川づら(田安宗武)

490 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:52:34 ID:d50GdJoM
昼行きし川にしあれど夕されば静けくゆたに新しきごと(田安宗武)

491 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:53:21 ID:d50GdJoM
春がすみ立たるを見ればくぐもりし神代の昔思ほゆるかな(加藤宇万伎)

492 :名無氏物語:2009/02/06(金) 11:54:04 ID:d50GdJoM
梅の花ものがたりしは夢ならむ香ばかりさそふ春の手枕(加藤宇万伎)

493 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:33:13 ID:d50GdJoM
あしほ山夕立すらし筑波嶺のそがひの雲に雷の音する(加藤宇万伎)

494 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:33:35 ID:d50GdJoM
ぬば玉の夜更けて来鳴く雁がねは物思ひをる我ぞ聞きをる(加藤宇万伎)

495 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:34:08 ID:d50GdJoM
今日幾日山より山を見つつ来てともしくもあるか諏訪の湖(加藤宇万伎)

496 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:34:30 ID:d50GdJoM
もののふの草むす屍としふりて秋風さむしきちかうの原(加藤宇万伎)

497 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:34:59 ID:d50GdJoM
伊吹山いぶく朝風吹きたえてあふみは霧の海となりぬる(加藤宇万伎)

498 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:35:24 ID:d50GdJoM
関こえてうち出の浜にけさみれば淡海は霧の海にぞありける(下河辺長流)

499 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:36:02 ID:d50GdJoM
青海原霞みわたりてちはやぶる神代のままの春を見るかな(荷田蒼生子)

500 :名無氏物語:2009/02/06(金) 12:36:31 ID:d50GdJoM
わがくにの神代のままの春なれや霞みそめたるあはぢ島山(中院通勝)

501 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:12:11 ID:d50GdJoM
春なれや白浪わけてかづきする海人も霞の衣きてけり(荷田蒼生子)

502 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:12:54 ID:d50GdJoM
誰が袖もうべこそ薫れ行きかひの大路にたてる梅さきてけり(荷田蒼生子)

503 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:13:37 ID:d50GdJoM
みだれつつ物思ふ頃は常よりもうちまもらるる青柳の糸(荷田蒼生子)

504 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:14:01 ID:d50GdJoM
夜もすがらふるともよしや五月雨のしめやかにだに語りあかさば(荷田蒼生子)

505 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:14:44 ID:d50GdJoM
ながむれば心の外のあはれさへ空に数そふ秋のゆふぐれ(荷田蒼生子)

506 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:15:43 ID:d50GdJoM
秋といへば憂しとあはれとふたしへに夕べの空をながむるやなぞ(荷田蒼生子)

507 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:39:36 ID:zS+wiLgT
荷田蒼生子

508 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:44:52 ID:d50GdJoM
秋といへば夕べの風のなにすとか恋せぬ人の身にもしむらむ(荷田蒼生子)

509 :名無氏物語:2009/02/06(金) 23:45:54 ID:d50GdJoM
まちをしむ心々を夜もすがら月に言ひつつめで明かすかな(荷田蒼生子)

510 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:03:21 ID:+TW6fT2d
あかず見し千種の花もうつりゆきて紅葉になげく秋の暮かな(荷田蒼生子)

511 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:03:46 ID:+TW6fT2d
ほのにだに逢ひ見ぬ程は三日月のわれやまめやは片恋にして(荷田蒼生子)

512 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:32:11 ID:+TW6fT2d
皇神の天降りましける日向なる高千穂の岳やまづ霞むらむ(楫取魚彦)

513 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:33:41 ID:+TW6fT2d
とほしろく清くさやけき山河のかはらず絶えず常にもがもな(楫取魚彦)

514 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:42:59 ID:+TW6fT2d
天雲の向伏すをちのわたつみの霞める方ゆ船ぞみえくる(楫取魚彦)

515 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:46:45 ID:+TW6fT2d
奥山の木の実とりはむ猿すらも春は花咲く枝にまじれり(楫取魚彦)

516 :名無氏物語:2009/02/07(土) 00:48:09 ID:+TW6fT2d
春の野にひばりきかんととめくれば八重棚雲の上にぞありける(楫取魚彦)

517 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:06:16 ID:+TW6fT2d
秩父嶺を遠にみさけて久方の天ゆく月のてれる国原(楫取魚彦)

518 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:06:55 ID:+TW6fT2d
しばの野に葛引くをとめ家のらへ此野づかさに葛引くをとめ(楫取魚彦)

519 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:08:10 ID:+TW6fT2d
天の原吹きすさみたる秋風にはしる雲あればたゆたふ雲あり(楫取魚彦)

520 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:09:07 ID:+TW6fT2d
風の音のとほつ大浦にはをよみはららにうける海人の釣舟(楫取魚彦)

521 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:10:48 ID:+TW6fT2d
大海に島もあらなくに沖辺ゆも大島なして鯨寄り来も(楫取魚彦)

522 :名無氏物語:2009/02/07(土) 01:12:13 ID:+TW6fT2d
ちちの実の父いまさずて五十年に妻あり子ありその妻子あり(楫取魚彦)

523 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:35:34 ID:+TW6fT2d
吾がごとく今しも友やまどはせる夜わたる雁の声のかなしも(楫取魚彦)

524 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:37:29 ID:+TW6fT2d
水無瀬川かすみの水脈のあらはれて一筋深き遠の山もと(小沢蘆庵)

525 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:39:09 ID:+TW6fT2d
二本の杉のこずゑや泊瀬川霞のみをのしるしなるらむ(藤原家隆)

526 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:39:41 ID:+TW6fT2d
何ごとのはらだたしかる折にしも聞けばゑまるる鶯の声(小沢蘆庵)

527 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:40:14 ID:+TW6fT2d
ともすれば花にまがひて散る雪に梅が香寒き二月の空(小沢蘆庵)

528 :名無氏物語:2009/02/07(土) 07:41:12 ID:+TW6fT2d
さしてゆくかたもなけれど香にめでて梅咲く野べは遠く来にけり(小沢蘆庵)

529 :名無氏物語:2009/02/07(土) 13:57:32 ID:+TW6fT2d
小雨ふる春の夕べの山がらす濡れて寝にゆく声ぞ淋しき(小沢蘆庵)

530 :名無氏物語:2009/02/07(土) 13:58:13 ID:+TW6fT2d
巣をまもる外面の森の夕がらす友なしになく声ぞさびしき(伏見院)

531 :名無氏物語:2009/02/07(土) 13:58:44 ID:+TW6fT2d
夕烏かへる翅やしめるらむ小雨そぼ降る春の山畑(海野幸典)

532 :名無氏物語:2009/02/07(土) 13:59:25 ID:+TW6fT2d
春雨の音きくたびに窓あけて軒の桜の木の芽をぞ見る(小沢蘆庵)

533 :名無氏物語:2009/02/07(土) 13:59:47 ID:+TW6fT2d
大井川月と花とのおぼろにてひとり霞まぬ波の音かな(小沢蘆庵)

534 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:00:15 ID:+TW6fT2d
柴人の鎌とぎさしてをしへつる山路の花を尋ねてぞ入る(小沢蘆庵)

535 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:00:35 ID:+TW6fT2d
来む春はいかでか見むと思ふ身になほ惜しめとや花の散るらむ(小沢蘆庵)

536 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:01:02 ID:+TW6fT2d
妻木こるしづをにとへば花は見ゆ朝日あたりの峰にとぞ云ふ(覚性法親王)

537 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:38:08 ID:+TW6fT2d
惜しみかねまどろむ夢のたましひや花の跡とふ胡蝶とはなる(小沢蘆庵)

538 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:39:00 ID:+TW6fT2d
桜ちる春のみなとの追風に花つみそへていづる百舟(小沢蘆庵)

539 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:39:29 ID:+TW6fT2d
種蒔きて幾日へぬらんみごもりに薄もえぎなる小田の苗代(小沢蘆庵)

540 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:39:57 ID:+TW6fT2d
面影は時雨の秋のもみぢにて薄もえぎなる神なびのもり(藤原隆信)

541 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:40:31 ID:+TW6fT2d
みどりなる広葉隠れの花ちりてすずしくかをる桐の下風(小沢蘆庵)

542 :名無氏物語:2009/02/07(土) 14:40:51 ID:+TW6fT2d
きのふまで花にいとひし心さへ青葉にかはる風のいろかな(小沢蘆庵)

543 :名無氏物語:2009/02/07(土) 15:55:42 ID:+TW6fT2d
ひびきくる田歌も今は友となりて稀に聞こえぬ暮ぞ淋しき(小沢蘆庵)

544 :名無氏物語:2009/02/07(土) 15:58:14 ID:+TW6fT2d
うづまさの杜にひびきて聞こゆなり四方の田歌の夕暮の声(小沢蘆庵)

545 :名無氏物語:2009/02/07(土) 15:58:39 ID:+TW6fT2d
渡殿のともしの火影またたきて夕風ながらうつすやり水(小沢蘆庵)

546 :名無氏物語:2009/02/07(土) 15:59:04 ID:+TW6fT2d
わがごとや老いて疲れししづの女がおくれてかへる小野の山道(小沢蘆庵)

547 :名無氏物語:2009/02/07(土) 15:59:34 ID:+TW6fT2d
しづの女が門のほし瓜取りいれよ風ゆふだちて雨こぼれきぬ(小沢蘆庵)

548 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:12:41 ID:+TW6fT2d
山陰の青みな月の江の水に釣する小舟すずしげにみゆ(小沢蘆庵)

549 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:13:02 ID:+TW6fT2d
麓よりかげろひゆきて粟田山みねの夕日のかげぞ涼しき(小沢蘆庵)

550 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:13:51 ID:+TW6fT2d
旅人のは山のすそにやすらへばあをみな月も涼しかりけり(曾禰好忠)

551 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:14:18 ID:+TW6fT2d
霧りわたる苔路しめりてひややかに来る秋しるき庭の木隠れ(小沢蘆庵)

552 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:14:43 ID:+TW6fT2d
我が庵に近き吉田のかぐら岡のぼりてぞ見る星合の空(小沢蘆庵)

553 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:15:10 ID:+TW6fT2d
ほどちかき吉だの宮のかぐら岡さて松風のこゑしぼりけり(冷泉為尹)

554 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:15:37 ID:+TW6fT2d
こん秋もなほ世にあらば槿の花をはかなと又こそは見め(小沢蘆庵)

555 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:16:08 ID:+TW6fT2d
われ死なば我がなき魂は来ん秋の野べの尾花や招きてあらん(小沢蘆庵)

556 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:56:58 ID:+TW6fT2d
我死なばわが父母のなき魂(たま)をむかへおくりて誰か祭らん(小沢蘆庵)

557 :名無氏物語:2009/02/07(土) 17:57:28 ID:+TW6fT2d
衣うつ声は残りて夕霧にややかくれゆく山もとの里(小沢蘆庵)

558 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:00:04 ID:+TW6fT2d
波となり小船となりて夕暮の雲のすがたぞはてはきえゆく(小沢蘆庵)

559 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:00:29 ID:+TW6fT2d
憂しとてもいかがはすべき心もて入りにし山の秋の夕暮(小沢蘆庵)

560 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:01:38 ID:+TW6fT2d
太秦の深き林をひびきくる風の音すごき秋の夕暮(小沢蘆庵)

561 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:02:01 ID:+TW6fT2d
山遠くたなびく雲にうつる日もやや薄くなる秋の夕暮(小沢蘆庵)

562 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:02:57 ID:+TW6fT2d
とぶ鳥の行くかた遠く見おくれば霧にかくるる秋の夕暮(小沢蘆庵)

563 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:18:12 ID:+TW6fT2d
月ひとり天にかかりてあらがねの土もとほれと照る光かな(小沢蘆庵)

564 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:18:39 ID:+TW6fT2d
月清み小簾の内外のへだてなくふたへに松の影ぞうつろふ(小沢蘆庵)

565 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:19:02 ID:+TW6fT2d
見るがうちに秋風高くなりにけり松はなびかで雲のみぞ飛ぶ(小沢蘆庵)

566 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:19:27 ID:+TW6fT2d
里の犬の声のみ空の月にすみて人はしづまる宇治の山陰(小沢蘆庵)

567 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:19:56 ID:+TW6fT2d
さよふけて宿もる犬の声しげし人はしづまる里の一むら(伏見院)

568 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:21:03 ID:+TW6fT2d
栗もゑみ柿も色づきうなゐらがほこらしげなる時も来にけり(小沢蘆庵)

569 :名無氏物語:2009/02/07(土) 18:21:58 ID:+TW6fT2d
小鳥おふ鳴子の縄に手をかけて竹のは山の夕日をぞみる(小沢蘆庵)

570 :名無氏物語:2009/02/08(日) 05:51:52 ID:ZzQVBsEn
もみぢ葉を尋ねて入れば山もとの林にひびく鳥の一こゑ(小沢蘆庵)

571 :名無氏物語:2009/02/08(日) 05:59:45 ID:ZzQVBsEn
松にふく風もあらしになりにけり北窓ふたげ冬籠りせん(小沢蘆庵)

572 :名無氏物語:2009/02/08(日) 06:04:09 ID:ZzQVBsEn
降りつもる雪はうすゆき松竹もわかるるほどの夕ぐれの色(小沢蘆庵)

573 :名無氏物語:2009/02/08(日) 06:04:35 ID:ZzQVBsEn
ふりおもる竹のしづくも音更けて雨静かなる夜の山窓(小沢蘆庵)

574 :名無氏物語:2009/02/08(日) 06:05:15 ID:ZzQVBsEn
有明の月と見しまに松竹もわかれぬ色ぞ雪にわかるる(後水尾院)

575 :名無氏物語:2009/02/08(日) 06:06:11 ID:ZzQVBsEn
朝まだき立ち出でてみればわが庵の軒端の山に雲ぞわかるる(小沢蘆庵)

576 :名無氏物語:2009/02/08(日) 06:06:37 ID:ZzQVBsEn
我が松のこずゑのからす音になけば里の市人朝だちすなり(小沢蘆庵)

577 :名無氏物語:2009/02/08(日) 09:26:42 ID:vm+g6OVE
みず音に君の来たるを知りながら しらねの山のそでをぬらしつ(世寓)

578 :名無氏物語:2009/02/08(日) 09:35:28 ID:vm+g6OVE
よにふればちりぢりにわかれし雲なれど 日の光の蓮根にあはん(世寓)

579 :名無氏物語:2009/02/08(日) 14:52:12 ID:ZzQVBsEn
ものの音は遠きまされり烏すらはるかに聞けばをかしかりけり(小沢蘆庵)

580 :名無氏物語:2009/02/08(日) 14:52:52 ID:ZzQVBsEn
朝がほの花の物いふ心地してみやびし妹が声ぞわすれぬ(小沢蘆庵)

581 :名無氏物語:2009/02/08(日) 14:53:20 ID:ZzQVBsEn
つくづくとひとりし物を思ふには問はずがたりぞ常にせらるる(小沢蘆庵)

582 :名無氏物語:2009/02/08(日) 14:53:49 ID:ZzQVBsEn
この国はことばの海のおほ八島いづくによるも和歌の浦波(小沢蘆庵)

583 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:24:34 ID:ZzQVBsEn
今ははや浜のまさごの道たえてよるかたもなき和歌の浦波(栂井道敏)

584 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:25:06 ID:ZzQVBsEn
すなほなる心詞ぞ行末にのこらん道のすがたなりける(小沢蘆庵)

585 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:25:26 ID:ZzQVBsEn
ことの葉は人の心の声なれば思ひをのぶるほかなかりけり(小沢蘆庵)

586 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:26:04 ID:ZzQVBsEn
いにしへは大根はじかみ韮なすび蒜干し瓜も歌にこそよめ(小沢蘆庵)

587 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:26:30 ID:ZzQVBsEn
言ふことはみな心より出でながら心を言はんことの葉ぞなき(小沢蘆庵)

588 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:26:54 ID:ZzQVBsEn
芦原や此の国ぶりのことの葉にさかゆる御代の声ぞきこゆる(小沢蘆庵)

589 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:55:06 ID:ZzQVBsEn
身の憂さをかたりてだにもなぐさめし君にさへこそまた別れけれ(小沢蘆庵)

590 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:55:34 ID:ZzQVBsEn
あなさびし狸つづみうて琴ひかむ我琴ひかば狸つづみうて(小沢蘆庵)

591 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:56:01 ID:ZzQVBsEn
浪の上を漕ぎくと思へば磯際に近くなるらし松の音高し(小沢蘆庵)

592 :名無氏物語:2009/02/08(日) 15:56:39 ID:ZzQVBsEn
かぎりなく来れどもおなじ春なればあかぬ心もかはらざりけり(土岐筑波子)

593 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:02:26 ID:ZzQVBsEn
吾が背子がときあらひ衣もぬはなくに荻の葉そよぎ秋風の吹く(土岐筑波子)

594 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:02:50 ID:ZzQVBsEn
別路の空にうちちるしら雪の心みだれてゆくへしらずも(土岐筑波子)

595 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:03:14 ID:ZzQVBsEn
おもひねの夢のすさびにならひ来てうつつともなき今宵なりけり(土岐筑波子)

596 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:03:37 ID:ZzQVBsEn
ほのかにも見し人ならばおもひねになぐさむ夢もあらましものを(土岐筑波子)

597 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:03:59 ID:ZzQVBsEn
香の残るばかりは夢ならで夢かとたどるよはのおも影(土岐筑波子)

598 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:04:24 ID:ZzQVBsEn
むすびつと見そむるほどもあらなくにはかなく消えし草の上の露(土岐筑波子)

599 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:04:55 ID:ZzQVBsEn
なき魂のあるを恋しと思ひせば夢路にだにもたちかへらなん(土岐筑波子)

600 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:05:19 ID:ZzQVBsEn
いはけなくいかなるさまにたどりてか死出の山路をひとりこゆらん(土岐筑波子)

601 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:06:30 ID:ZzQVBsEn
清らなる色こそは似め桜花などはかなさの雪にあえつる(鵜殿余野子)

602 :名無氏物語:2009/02/08(日) 16:07:00 ID:ZzQVBsEn
青葉より紅匂ふ若楓もみぢむ秋の色ぞゆかしき(鵜殿余野子)

603 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:16:31 ID:ZzQVBsEn
物の音もながるる水に声すみて夏の外行く船のうちかな(鵜殿余野子)

604 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:16:55 ID:ZzQVBsEn
河浪の音にきほひて涼しきは秋の風てふしらべなるらし(鵜殿余野子)

605 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:17:25 ID:ZzQVBsEn
夕さればならの下風袖過ぎて夏のほかなる日ぐらしのこゑ(式子内親王)

606 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:17:56 ID:ZzQVBsEn
ふるさとの佐保の河水ながれてのよにもかくこそ月はすみけれ(鵜殿余野子)

607 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:19:06 ID:ZzQVBsEn
ながれてのよにもかくこそ秋の月すみて久しき白河のみづ(小沢蘆庵)

608 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:19:35 ID:ZzQVBsEn
深き夜のあはれを見する月影にいるさの山のおくぞゆかしき(鵜殿余野子)

609 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:20:43 ID:ZzQVBsEn
暮れぬとも紅葉のかげしあかければかへる山路はいそがざらまし(鵜殿余野子)

610 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:38:44 ID:ZzQVBsEn
ほかげにも小春てふ名はかくれねどはつかに匂ふ夜の梅が香(鵜殿余野子)

611 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:39:06 ID:ZzQVBsEn
深き夜の道はしるべにまかせてもかをれる雪をいかで踏むべき(鵜殿余野子)

612 :名無氏物語:2009/02/08(日) 17:39:37 ID:ZzQVBsEn
あま雲の中にや君はまじりにし時雨るる空を見ればかなしも(鵜殿余野子)

613 :名無氏物語:2009/02/08(日) 18:05:09 ID:ZzQVBsEn
時雨ふる山辺をみればもみぢばの過ぎにし君がゆくへしのばゆ(鵜殿余野子)

614 :名無氏物語:2009/02/08(日) 18:05:49 ID:ZzQVBsEn
かげろふのもゆる春日の空みればゆくへもしらぬ君ぞ恋しき(鵜殿余野子)

615 :名無氏物語:2009/02/08(日) 18:07:01 ID:ZzQVBsEn
かげろふのもゆる春日の山桜あるかなきかの風にかをれり(賀茂真淵)

616 :名無氏物語:2009/02/08(日) 18:23:27 ID:ZzQVBsEn
朝な朝なけづるとすれど黒髪のおもひ乱るるすぢぞ多かる(鵜殿余野子)

617 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:35:50 ID:ZzQVBsEn
膝のうへに指さしてみし古の秋の月こそ恋しかりけれ(鵜殿余野子)

618 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:37:02 ID:ZzQVBsEn
夜もすがら月やあらぬとかこつかないそぢふりにし秋をこひつつ(鵜殿余野子)

619 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:37:24 ID:ZzQVBsEn
ながらへて今宵の空の月も見つまた来む秋は命なりけり(鵜殿余野子)

620 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:38:04 ID:ZzQVBsEn
月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空(本居宣長)

621 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:38:34 ID:ZzQVBsEn
朝日かげまちとるかたの梢より外山のさくら色ぞ添ひゆく(本居宣長)

622 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:38:57 ID:ZzQVBsEn
まちつけて初花見たるうれしさは物言はまほし物言はずとも(本居宣長)

623 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:39:19 ID:ZzQVBsEn
咲きにほふ春のさくらの花見ては荒らぶる神もあらじとぞ思ふ(本居宣長)

624 :名無氏物語:2009/02/08(日) 19:40:01 ID:ZzQVBsEn
日ぐらしに見ても折りてもかざしてもあかぬ桜を猶いかにせむ(本居宣長)

625 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:57:29 ID:ZzQVBsEn
桜花ちる木のもとに立ちよりてさらばとだにも言ひて別れむ(本居宣長)

626 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:57:55 ID:ZzQVBsEn
老いのくせ人や笑はむ桜花あはれあはれと同じ言して(本居宣長)

627 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:58:20 ID:ZzQVBsEn
敷島のやまと心を人とはば朝日ににほふ山ざくら花(本居宣長)

628 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:59:03 ID:ZzQVBsEn
六月に風にあつとてとり出ればやがて読ままくほしき書ども(本居宣長)

629 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:59:30 ID:ZzQVBsEn
の根の長き春日もみじかきぞ書よむ人のうれひなりける(本居宣長)

630 :名無氏物語:2009/02/08(日) 20:59:50 ID:ZzQVBsEn
からふみも見ればをかしき節おほし物のことわりこちたけれども(本居宣長)

631 :名無氏物語:2009/02/08(日) 21:00:12 ID:ZzQVBsEn
朝夕に物食ふほどもかたはらにひろげおきてぞ書はよむべき(本居宣長)

632 :名無氏物語:2009/02/08(日) 22:45:31 ID:ZzQVBsEn
おきわたす田の面の露も深き夜の稲葉におもる秋の月影(本居宣長)

633 :名無氏物語:2009/02/08(日) 22:46:10 ID:ZzQVBsEn
老いぞ憂きうかりける世の秋とても涙のひまはありし月夜を(本居宣長)

634 :名無氏物語:2009/02/08(日) 22:46:57 ID:ZzQVBsEn
風あらきもとあらの小萩袖に見て更けゆく夜半におもる白露(藤原定家)

635 :名無氏物語:2009/02/08(日) 22:47:33 ID:ZzQVBsEn
さし出づる影にちしほの色見えて夜の紅葉は月ぞ染めける(本居宣長)

636 :名無氏物語:2009/02/08(日) 22:48:12 ID:ZzQVBsEn
島山はつもるも見えずかきくれて友船しろき雪の海原(本居宣長)

637 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:44:44 ID:e74ZZHhU
朝たちて比良の高根の雪見ればきぞの夜床はうべさえにけり(本居宣長)

638 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:45:28 ID:e74ZZHhU
朝戸出の庭もはだれに降りしきぬ昨夜の夜床はうべさえにけり(鹿持雅澄)

639 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:46:31 ID:e74ZZHhU
むし衾なごやが下の埋み火に足さしのべて寝らくしよしも(本居宣長)

640 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:47:16 ID:e74ZZHhU
ちりぢりに夕ぐれかへる市人のわかれぞ今日は年の別れ路(本居宣長)

641 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:48:24 ID:e74ZZHhU
里人い桜うゑつぐ吉野山神の御ためと桜うゑつぐ(本居宣長)

642 :名無氏物語:2009/02/09(月) 00:49:01 ID:e74ZZHhU
いや植ゑに植ゑよ桜を吉野山をのへも谷もあひだなきまで(本居宣長)

643 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:40:28 ID:e74ZZHhU
みくまりの峰ゆ延へたる尾のうへに家むらつづくみ吉野の里(本居宣長)

644 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:41:04 ID:e74ZZHhU
吉野山咲かむ桜の花待たず我やかへらむ雁ならなくに(本居宣長)

645 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:41:59 ID:e74ZZHhU
仏らは玉のうてなにいつかえて神は雨もる小屋のしき屋に(本居宣長)

646 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:42:50 ID:e74ZZHhU
この神よいかにふ神ぞ青雲のたなびく空に雪のつもれる(本居宣長)

647 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:49:30 ID:e74ZZHhU
わたらひの大河水をむすびあげて心も清くおもほゆるかも(本居宣長)

648 :名無氏物語:2009/02/09(月) 07:50:14 ID:e74ZZHhU
言挙せぬ国にはあれども枉説の言挙こちたみ言挙す吾は(本居宣長)

649 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:39:35 ID:e74ZZHhU
おもほさぬ隠岐のいでまし聞くときはしづのを我も髪さかだつを(本居宣長)

650 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:40:34 ID:e74ZZHhU
鎌倉の平の子らがたはれわざ蘇我の馬子に罪おとらめや(本居宣長)

651 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:41:27 ID:e74ZZHhU
吹きおくる風のきぬたも更くる夜はものにまぎれぬ音のさびしさ(日野資枝)

652 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:41:57 ID:e74ZZHhU
寂しさよものにまぎれぬ松の戸の心もしらぬ秋の夕風(烏丸光広)

653 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:42:25 ID:e74ZZHhU
友をこそ待つべかりけれ庭の雪見捨てていかが誰をとはまし(日野資枝)

654 :名無氏物語:2009/02/09(月) 15:42:53 ID:e74ZZHhU
いにしへの詞ならずは新しき心の花もいかで見ゆべき(日野資枝)

655 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:09:56 ID:e74ZZHhU
ありし世は衣にも摺りて服し人の印に立てる榛の木あはれ(横井千秋)

656 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:10:50 ID:e74ZZHhU
枯れて生ひ生ひて枯れつついつの間か三年霜ふる墓の上の草(横井千秋)

657 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:12:27 ID:e74ZZHhU
蚊遣り焼く吾し寝ればたらちねの母のさ寝ずてますが悲しさ(横井千秋)

658 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:13:06 ID:e74ZZHhU
つつめども袖よりほかにこぼれいでてうしろめたきは涙なりけり(西行)

659 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:13:35 ID:e74ZZHhU
つねの秋は草の葉にのみおく露をことしは袖のうへに見るかな(藤原興風)

660 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:14:37 ID:e74ZZHhU
花の色に心もそめぬうなゐ児の昔よりこそ春は待たれし(油谷倭文子)

661 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:15:33 ID:e74ZZHhU
手を折りて春待ちかねしうなゐ子の昔を恋ふる年の暮かな(鵜殿余野子)

662 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:53:07 ID:e74ZZHhU
玉垂れの小簾の外ちかき梅の花いとしもふれぬ袖も香れる(油谷倭文子)

663 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:53:36 ID:e74ZZHhU
衣手のかへまをしさも忘られて今年も花の香をぞしめてき(油谷倭文子)

664 :名無氏物語:2009/02/09(月) 16:54:05 ID:e74ZZHhU
秋の野はあはれなりけり夕風に尾花みだれてちれる白露(油谷倭文子)

665 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:00:54 ID:e74ZZHhU
月みればおふけなくしも成りぬかなしらぬ千里も思ひやられて(油谷倭文子)

666 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:15:53 ID:e74ZZHhU
おもなくもてらせる月の光かな中なる人やいかが見るらん(油谷倭文子)

667 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:16:15 ID:e74ZZHhU
月影にのれる心のままならばいづこの浦やとまりならまし(油谷倭文子)

668 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:16:54 ID:e74ZZHhU
袖の上におぼえずおつる涙にもすずろに月はやどりぬるかな(油谷倭文子)

669 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:17:19 ID:e74ZZHhU
さびしとはこれをいふらん木の葉ふり月影すめる夜はの山風(油谷倭文子)

670 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:17:47 ID:e74ZZHhU
柴の庵に夜はのしぐれの音聞きてぬらせる袖はいつかかわかん(油谷倭文子)

671 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:18:24 ID:e74ZZHhU
はかなくて明けば明けなんうつくしき言をば後も尽しこそせめ(油谷倭文子)

672 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:25:56 ID:UgOFLWR2
はなかくてしりがすずしいあけのひはなんとかぐわしこしのふりつき(油谷地獄心中三幕)

673 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:28:26 ID:UgOFLWR2
さびしとはこれをいふらめ木の葉ふり万札換える夜のホモバー(狸穴露助紺屋)

674 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:31:30 ID:UgOFLWR2
偽札に載れる心のマジならばいずこの金かやあなとどまりぞ(半島招待所詠歌領)

675 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:33:56 ID:UgOFLWR2
札みればおふせなくともぬかしらめ千里もいかば馬券にやるる(半島招待所詠歌金参領)

676 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:39:18 ID:e74ZZHhU
末いかに塵や重ねむ手枕の新しきほどにふた夜こぬ君(油谷倭文子)

677 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:40:20 ID:e74ZZHhU
一夜経といへばたやすし昨日今日おぼつかなさの数をやはしる(油谷倭文子)

678 :名無氏物語:2009/02/09(月) 17:41:23 ID:e74ZZHhU
よひよひに涙はゆるす折もあるをやるかたなきぞ心なりける(油谷倭文子)

679 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:15:27 ID:e74ZZHhU
三輪の山しかも霞はかくせども花は名にこそあらはれにけれ(油谷倭文子)

680 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:15:53 ID:e74ZZHhU
ひとり寝の夜な夜なゆるす涙よりやがてうき名のよそにもりぬる(飛鳥井雅有)

681 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:16:30 ID:e74ZZHhU
人もまだとひこぬほどの朝ぼらけ花のひかりぞいとど静けき(伴蒿蹊)

682 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:16:59 ID:e74ZZHhU
世ばなれてのどかにすめる山水にこのごろ桃の花も浮かべり(伴蒿蹊)

683 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:17:27 ID:e74ZZHhU
月の夜におのづからなる虫のねは糸竹よりもあはれとぞ聞く(伴蒿蹊)

684 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:18:14 ID:e74ZZHhU
あらざらむ我が世の後の秋までも思ひおかるるやどの月かげ(伴蒿蹊)

685 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:23:50 ID:e74ZZHhU
遠近の山もそのふの見わたしにまじる色なき雪の朝明け(伴蒿蹊)

686 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:24:24 ID:e74ZZHhU
もどかしと人は見るらしいはけなき心ながらに身はふりにける(伴蒿蹊)

687 :名無氏物語:2009/02/09(月) 18:25:29 ID:e74ZZHhU
よしさらばわらは心になりはてて老いの数そふ年も惜しまじ(伴蒿蹊)

688 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:26:02 ID:e74ZZHhU
我こそは面がはりすれ春霞いつも生駒の山に立ちけり(上田秋成)

689 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:26:34 ID:e74ZZHhU
風はやき山はけしきを立ちかへて横川の杉に霞たなびく(上田秋成)

690 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:27:03 ID:e74ZZHhU
春の雪あがきにくだき信濃なる菅のあら野の駒いさむなり(上田秋成)

691 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:27:26 ID:e74ZZHhU
曇り日はことにぞにほふ梅の花風吹きとづる深き霞に(上田秋成)

692 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:27:50 ID:e74ZZHhU
かげろふのもゆる春日の小松原鶯遊ぶ枝うつりして(上田秋成)

693 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:28:20 ID:e74ZZHhU
声の色をそへよ鶯梅はとく春しる花の枝うつりして(冷泉為村)

694 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:50:06 ID:e74ZZHhU
九重もちかくやなりぬ道広きゆくてに萌ゆる春の青柳(上田秋成)

695 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:50:35 ID:e74ZZHhU
大寺の門辺にたてる古柳土はくまでに枝は垂れにけり(上田秋成)

696 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:51:13 ID:e74ZZHhU
夕日影かがやく峰のさくら花けふもながめて暮るる庵かな(上田秋成)

697 :名無氏物語:2009/02/09(月) 20:51:45 ID:e74ZZHhU
さくらさく此山陰の夕曇り空さへ花の色にまがひて(上田秋成)

698 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:28:26 ID:e74ZZHhU
高砂のをのへにたてる桜花はやも嵐のさそひやはせむ(上田秋成)

699 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:28:58 ID:e74ZZHhU
桜花さけるを見ればかほよ人衣にとほるひかりなりけり(上田秋成)

700 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:29:25 ID:e74ZZHhU
夜にかくれ逢ひにし人に花山の道にゆきあふおもなしや我(上田秋成)

701 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:29:51 ID:e74ZZHhU
打ちむれてきのふは見しを桜ばな雨しづかなる陰となりにき(上田秋成)

702 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:30:20 ID:e74ZZHhU
さくら花うれしくもあるかこの夕べ嵐にかへて小雨そぼふる(上田秋成)

703 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:30:47 ID:e74ZZHhU
桜ちる木の本見れば久方の星の林に我は来にけり(上田秋成)

704 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:31:31 ID:e74ZZHhU
夕されば蛙なくなり飛鳥川瀬々ふむ石のころび声して(上田秋成)

705 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:56:08 ID:e74ZZHhU
宮のうちは男をみなも白栲の衣ゆゆしみ夏立ちにけり(上田秋成)

706 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:56:51 ID:e74ZZHhU
かぐ山のをのへに立ちて見わたせば大和国はら早苗とるなり(上田秋成)

707 :名無氏物語:2009/02/09(月) 21:57:24 ID:e74ZZHhU
さみだれは夜中に晴れて月に鳴くあはれその鳥あはれその鳥(上田秋成)

708 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:00:40 ID:e74ZZHhU
夏河に光をみせて飛ぶ魚の音するかたに月はすみけり(上田秋成)

709 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:01:30 ID:e74ZZHhU
明けぬれば樗花さく葉隠れにやめば次がるるひぐらしの声(上田秋成)

710 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:02:07 ID:e74ZZHhU
鳴く蝉のやどりの松の木の本にもぬけの衣の風に吹かるる(上田秋成)

711 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:02:42 ID:e74ZZHhU
朝がほの凋まぬほどに降り晴れて雨より後の秋のあつさは(上田秋成)

712 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:52:19 ID:UgOFLWR2
朝まらの凋まぬほどに降り晴れて雨より後の秋のあつさは(吉原春成)




713 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:54:24 ID:UgOFLWR2
鳴くせみのやどりのあとのまらのねもとにぬけのころあひ吹かるるさお(吉原春生)

714 :名無氏物語:2009/02/09(月) 22:55:47 ID:UgOFLWR2
夏まらに光をみせて飛ぶ精の音するかたは月すみにけり(春田秋産)




715 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:35:25 ID:HN+EfR53
てる月の影は浪もて砕けども光は海をわたるなりけり(上田秋成)

716 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:36:19 ID:HN+EfR53
白雲に心をのせてゆくらくら秋の海原思ひわたらむ(上田秋成)

717 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:36:51 ID:HN+EfR53
秋の雲風にただよひゆく見れば大はた小幡妹がたく領布(上田秋成)

718 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:38:00 ID:HN+EfR53
ねざむれば比良の高峰に月落ちて残る夜くらし志賀の海づら(上田秋成)

719 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:38:30 ID:HN+EfR53
いはけなき里のわらべが夕まとゐ月に指さし門遊びして(上田秋成)

720 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:41:10 ID:HN+EfR53
千里まで照らせる影とゆふ波の汐のたたへに月さし昇る(上田秋成)

721 :名無氏物語:2009/02/10(火) 05:41:36 ID:HN+EfR53
てる月に雁のまれ人なきわたる我がまつ友はこよひこなくに(上田秋成)

722 :名無氏物語:2009/02/10(火) 16:10:24 ID:HN+EfR53
とぶ雁のゆくへは霧にうづもれて鳥羽田の千町夕暮れにけり(上田秋成)

723 :名無氏物語:2009/02/10(火) 16:10:49 ID:HN+EfR53
久方の天の河原も影きえて秋の夜くらく雁鳴きわたる(上田秋成)

724 :名無氏物語:2009/02/10(火) 16:11:45 ID:HN+EfR53
越の海は浪たかからし百船のわたりかしこき冬は来にけり(上田秋成)

725 :名無氏物語:2009/02/10(火) 16:16:00 ID:HN+EfR53
森深き神の社の古簾すけきにとまる風の落葉は(上田秋成)

726 :名無氏物語:2009/02/10(火) 16:18:46 ID:HN+EfR53
見ぞわかぬ色のちくさを木の下に吹きあつめたる風の落葉は(烏丸光広)

727 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:05:50 ID:HN+EfR53
夜のほどにふりしや雨の庭たづみ落葉を閉ぢてけさは氷れる(上田秋成)

728 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:06:15 ID:HN+EfR53
みぞれふり夜のふけゆけば有馬山いで湯の室に人のともせぬ(上田秋成)

729 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:06:54 ID:HN+EfR53
年ごとにやらへど鬼のまうでくる都は人のすむべかりける(上田秋成)

730 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:07:23 ID:HN+EfR53
風の上に立ちまふ雲のゆくへなくあすのありかは翌ぞ定めむ(上田秋成)

731 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:07:53 ID:HN+EfR53
我よりもまづしき人の世にもあれば茨からたちひまくぐるなり(上田秋成)

732 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:08:19 ID:HN+EfR53
かが鳴きて夕はかへる荒鷲の翅にしのぐ筑波やま風(上田秋成)

733 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:34:03 ID:ec0mRfJZ
としごとにまらはおにかともうでくるみやこのおなごむべなかりける (大筒巨漢)

734 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:35:50 ID:ec0mRfJZ
かぜのうえたちまらくもゆくへなくあすのありかはよしはらのまつ (植田乃田楽)

735 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:37:13 ID:ec0mRfJZ
我よりもまづしきまらのおのこにもあれはからたちひまくぐるなり(吉原福神)

736 :名無氏物語:2009/02/10(火) 17:38:30 ID:ec0mRfJZ
かが鳴きてまくらはかへる荒伽の翅にしのぐは突くやまかぜ(春田下成)

737 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:39:32 ID:HN+EfR53
信濃なるすがの荒野を飛ぶ鷲のつばさもたわに吹く嵐かな(賀茂真淵)

738 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:40:13 ID:HN+EfR53
二見潟こちふく風に明けそめて神代のままの春は来にけり(橘千蔭)

739 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:42:06 ID:HN+EfR53
天の戸をあくればやがて日の光神代のままの春やたつらん(正広)

740 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:42:29 ID:HN+EfR53
青海原霞みわたりてちはやぶる神代のままの春を見るかな(荷田蒼生子)

741 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:42:54 ID:HN+EfR53
わたの原やや明けそめて磯山の花と波との色ぞわかるる(橘千蔭)

742 :名無氏物語:2009/02/10(火) 22:43:26 ID:HN+EfR53
明けぬれば色ぞわかるる山のはの雲と花とのきぬぎぬの空(惟宗光吉)

743 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:19:53 ID:HN+EfR53
隅田川蓑きてくだす筏士に霞むあしたの雨をこそ知れ(橘千蔭)

744 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:20:14 ID:HN+EfR53
根芹つむ野沢の水にかげ見えてひばり落ち来る春の夕ぐれ(橘千蔭)

745 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:20:35 ID:HN+EfR53
雲に入るそなたの声をながむればひばりおちくる曙の空(藤原隆信)

746 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:21:06 ID:HN+EfR53
隅田川堤にたちて舟待てば水上とほく鳴くほととぎす(橘千蔭)

747 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:21:44 ID:HN+EfR53
冬されば海にも出でずしかま川水上遠くこほりしにけり(藤原光俊)

748 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:23:42 ID:HN+EfR53
ほのみゆるうすくれなゐのひとむらは綾瀬の岸のねむの花かも(橘千蔭)

749 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:55:51 ID:HN+EfR53
葛飾の花にゆふべを残しつつ豊島のかたに日は入りにけり(橘千蔭)

750 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:56:20 ID:HN+EfR53
網代木におりゐる鷺の蓑毛のみ一むら白き宇治の川霧(橘千蔭)

751 :名無氏物語:2009/02/10(火) 23:56:56 ID:HN+EfR53
さみだれも月の行へはしられけり一むら白き山のはの雲(藤原行能)

752 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:03:47 ID:R15tzR7C
玉川や千村五百村手づくりをさらしそふると見ゆる月かな(橘千蔭)

753 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:06:08 ID:Q5UcOw5M
玉金の先手五百のまら作りさらしてこそぞ身揺るつきかな (橘の大臣)

754 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:08:00 ID:Q5UcOw5M
さみだれもつきのはじめをしらざればむらむらしろき山の葉の蜘蛛 (橘の血陰)

755 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:10:26 ID:Q5UcOw5M
網代木にとまる月影ひとむらのしろきふとものはしらせおりつ (立ち放しのおのこ)

756 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:12:24 ID:R15tzR7C
玉川やをちの砧にならすなりこやさほしける手づくりの布(殷富門院大輔)

757 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:14:32 ID:R15tzR7C
大御門ひらく鼓の音すみてみ橋の霜に月ぞうつろふ(橘千蔭)

758 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:14:56 ID:R15tzR7C
出づる日のひかりにむかふ武蔵嶺やをみねことごと雪ぞさやけき(橘千蔭)

759 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:38:05 ID:R15tzR7C
うち日さす宮路の雪にあぢまさの車静けき朝ぼらけかな(橘千蔭)

760 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:38:44 ID:R15tzR7C
たそがれのしのび車のすき影もおもなきばかりつもる雪かな(橘千蔭)

761 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:39:25 ID:R15tzR7C
花と散る大路の雪を小車の小簾かかげつつ見る人やたれ(橘千蔭)

762 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:39:56 ID:R15tzR7C
隅田川岸のむらあし枯れふして甲斐が嶺遠き雪をみるかな(橘千蔭)

763 :名無氏物語:2009/02/11(水) 00:40:47 ID:R15tzR7C
すみだ河夕こぎ渡り筑波嶺の端山につづく雪をみるかな(橘千蔭)

764 :名無氏物語:2009/02/11(水) 02:26:36 ID:Q5UcOw5M
すみだがわうまみちどてにわたりあるつくせしまらのゆきをみるまで(見返りの橘)

765 :名無氏物語:2009/02/11(水) 02:27:55 ID:Q5UcOw5M
はなちらす吉原大路かれまらはかひなきものよみねをうたせて(たちませぬ仙人)


766 :名無氏物語:2009/02/11(水) 02:29:32 ID:Q5UcOw5M
いづるもの宮路の雪にあじけなく来るまで静かまらぼらけかな(立ち放しの大臣)

767 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:17:23 ID:R15tzR7C
わたの原夕浪黒く立ち来めり熊野の沖に鯨寄るころ(橘千蔭)

768 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:22:45 ID:R15tzR7C
伊勢の海や二見の浦の二つなき玉にたぐへし人をしぞ思ふ(橘千蔭)

769 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:23:10 ID:R15tzR7C
わくらばにおなじ世にしも立ち経つつあひもみざりし事のくやしさ(橘千蔭)

770 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:23:42 ID:R15tzR7C
古ことの道明らめしいさをこそ万代までの形見なりけれ(橘千蔭)

771 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:24:20 ID:R15tzR7C
大路行く人のおとなひ絶えはてて軒端にかへる家鳩のこゑ(橘千蔭)

772 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:24:52 ID:R15tzR7C
大御代はのどけかりけり春がすみ二荒の山に立ちそめしより(橘千蔭)

773 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:43:06 ID:R15tzR7C
豊秋津みづほの国にみづ枝さし咲き栄えゆく花はこの花(栗田土満)

774 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:43:42 ID:R15tzR7C
杜若さきたる影のさやけきに今より水はすずしかりけり(栗田土満)

775 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:44:24 ID:R15tzR7C
杜若あさざは沼のぬま水にかげをならべて咲きわたるかな(源師頼)

776 :名無氏物語:2009/02/11(水) 05:44:52 ID:R15tzR7C
五月雨のをやめばつぎて立つ雲の底もとどろに滝の音聞こゆ(栗田土満)

777 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:11:21 ID:R15tzR7C
打ちきらし雲まも見えぬ五月雨に乱れてたぎつ音まさりけり(栗田土満)

778 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:11:43 ID:R15tzR7C
阿波々山ただに向へるさやの山木の葉さやげる秋たつらしも(栗田土満)

779 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:12:14 ID:R15tzR7C
川の辺のしぬのむら竹うちさやぎ涼しくもあるか秋の初風(栗田土満)

780 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:12:46 ID:R15tzR7C
久方の天の八重雲かきわけて秋津しまべに雁は来にけり(栗田土満)

781 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:13:13 ID:R15tzR7C
常に見し野山は雪にうづもれて知らぬ里にぞすむ心地する(栗田土満)

782 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:13:46 ID:R15tzR7C
枝高き木末をつたふむささびのあやふき恋も我はするかも(栗田土満)

783 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:14:28 ID:R15tzR7C
はろばろに海山こえて来ぬれども恋の奴はおくれざりけり(栗田土満)

784 :名無氏物語:2009/02/11(水) 06:15:01 ID:R15tzR7C
思ほえぬ罪はありとも荒汐の汐の八百合にさすらへなまし(栗田土満)

785 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:20:23 ID:R15tzR7C
みちのくの阿武隈川のももくまの道ゆく旅のかぎりしらずも(海量)

786 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:21:26 ID:R15tzR7C
そことなく霞む夕べも沓の音にやがて雨しる庭の真砂地(塙保己一)

787 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:21:54 ID:R15tzR7C
春の夜の真砂ぢしめる沓の音に音なき雨を庭に聞くかな(後水尾院)

788 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:22:25 ID:R15tzR7C
ただひとへ小枝の霜と降り初めてなびくもあかぬ雪の村竹(塙保己一)

789 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:22:56 ID:R15tzR7C
松の火も木の間に見えて箱根山明けゆく峯ぞなほ遥かなる(後水尾院)

790 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:23:39 ID:R15tzR7C
松の火も木の間に見えて箱根山明けゆく峯ぞなほ遥かなる(塙保己一)  間違えた・・・

791 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:24:13 ID:R15tzR7C
言の葉の及ばぬ身には目に見ぬもなかなかよしや雪の富士の嶺(塙保己一)

792 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:57:20 ID:R15tzR7C
もみぢ葉のうすひの御坂越えしよりなほ深からむ山路をぞ思ふ(塙保己一)

793 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:58:07 ID:R15tzR7C
つくばねの高嶺のみゆき霞みつつ隅田河原に春たちにけり(村田春海)

794 :名無氏物語:2009/02/11(水) 16:58:33 ID:R15tzR7C
いつしかと都の野べはかすみつつ若菜つむべき春は来にけり(藤原定家)

795 :名無氏物語:2009/02/11(水) 17:00:34 ID:R15tzR7C
隅田河ゆふこぎ渡りつくばねの端山につづく雪をみるかな(橘千蔭)

796 :名無氏物語:2009/02/11(水) 17:01:07 ID:R15tzR7C
大空はそこはかとなく霞む野に声のみ落つる夕ひばりかな(村田春海)

797 :名無氏物語:2009/02/11(水) 17:01:29 ID:R15tzR7C
あくまでも花見るたびにうれしきは世にいとなみのなき身なりけり(村田春海)

798 :名無氏物語:2009/02/11(水) 17:01:54 ID:R15tzR7C
若菜つむ荒田のおもの夕霞分くる袂にひばりおつなり(藤原家隆)

799 :名無氏物語:2009/02/11(水) 17:02:24 ID:R15tzR7C
咲き咲かぬほどをあはれと思ふかな春も奧ある花の日数に(村田春海)

800 :419:2009/02/11(水) 18:49:22 ID:Q5UcOw5M
サケ裂かぬしるしをみせてあはれとははるもおくれしひかずもあわず (ムラムラ春本)

801 :名無氏物語:2009/02/11(水) 18:50:43 ID:Q5UcOw5M
わかなつむあらぶるおのこ雄が住むわくるたもとにひばりなきつつ(ムラムラ旬本)

802 :名無氏物語:2009/02/11(水) 18:52:34 ID:Q5UcOw5M
あくまでもハナみるひとは憂いあり予にいとなみのなきみなれとは (藤原屹立)

803 :名無氏物語:2009/02/11(水) 18:53:53 ID:Q5UcOw5M
青空はそこはだめよとひばりなきはらでなかずにそらでなきつつ (吉原ムラ多)

804 :名無氏物語:2009/02/12(木) 09:36:39 ID:Qy6+lmIQ
↑何このヘタレwww

805 :名無氏物語:2009/02/12(木) 14:32:48 ID:nnppOw7Q
咲き散るをしたふ桜の花ゆゑに夢とすぐさぬ春はなかりき(村田春海)

806 :名無氏物語:2009/02/12(木) 14:34:22 ID:nnppOw7Q
いつしかと秋の千草の花数もなかば見えゆく夏の野辺かな(村田春海)

807 :名無氏物語:2009/02/12(木) 14:36:22 ID:nnppOw7Q
桂人鵜川たつとや波のうへにみだれてみゆる瀬々の篝火(村田春海)

808 :名無氏物語:2009/02/12(木) 15:15:55 ID:Gf04XEsq
咲き散るを何このヘタレ花ゆゑにマラもミエいくあおかんさかり (ムラムラ春本)

809 :名無氏物語:2009/02/12(木) 15:18:12 ID:Gf04XEsq
佳人たつまらとやなみのうえにみだれてみゆるみどりなすかみ (むらムラ射生)

810 :名無氏物語:2009/02/12(木) 15:20:49 ID:Gf04XEsq
裂け散るをおしむおのこのまらだちを花数のたらぬふぜいの千草のあかし (むむらら憔悴)

811 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:13:36 ID:nnppOw7Q
桂人鵜川立つらし五月やみ列らに浮ける篝火のかげ(橘千蔭)

812 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:14:20 ID:nnppOw7Q
かくながら月や宿さむ夕立のなごりとどむる玉ざさの露(村田春海)

813 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:14:52 ID:nnppOw7Q
夜もすがらおきゐてぞみる照る月の光にまがふ玉ざさの露(源師時)

814 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:15:21 ID:nnppOw7Q
夕立のひとむら過ぐる玉ざさに露もくもらぬ月を見るかな(清水浜臣)

815 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:17:14 ID:nnppOw7Q
おのづから月の光となりにけり雲ふきはらふ夜はの秋風(村田春海)

816 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:18:48 ID:nnppOw7Q
山里は秋のなごりぞあはれなる落葉まじりに尾花散る頃(村田春海)

817 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:19:09 ID:nnppOw7Q
刈りすてし山田にのこる藻屑火の煙さびしき秋の夕暮(村田春海)

818 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:36:37 ID:nnppOw7Q
暮れぬ間は虫の音うとき浅茅生に月待つ程ぞ秋は寂しき(村田春海)

819 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:41:00 ID:nnppOw7Q
沖つ風雲居に吹きて有明の月にみだるる村千鳥かな(村田春海)

820 :名無氏物語:2009/02/12(木) 16:41:33 ID:nnppOw7Q
陰は又すぐろの色とみえにけり月にみだるる野べの小薄(松永貞徳)

821 :名無氏物語:2009/02/12(木) 17:00:23 ID:nnppOw7Q
泊り舟苫のしづくの音たえて夜半のしぐれぞ雪になりゆく(村田春海)

822 :名無氏物語:2009/02/12(木) 17:00:46 ID:nnppOw7Q
つらからぬ言葉ぞつらき中々に思ひこりよと言ひもはなたで(村田春海)

823 :名無氏物語:2009/02/12(木) 17:14:46 ID:Gf04XEsq
つらからぬそまらぞつらきなかなかになたできりとるこりよこりよと (松永特風俗)

824 :名無氏物語:2009/02/12(木) 17:53:01 ID:we7L60Pg
あさゆふに名のみ聞きこし梓弓入鹿の池をけふ見つるかも (河村秋輔)

825 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:50:58 ID:nnppOw7Q
見し世にはただなほざりの一言も思ひ出づればなつかしきかな(村田春海)

826 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:51:23 ID:nnppOw7Q
雪ふれば千里もちかし欄干のもとよりつづく不二の柴山(村田春海)

827 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:51:54 ID:nnppOw7Q
世にふればただなほざりの言の葉もなさけあるこそ忘れがたけれ(衣笠家良)

828 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:52:25 ID:nnppOw7Q
雪はるる朝けに見れば不二の嶺のふもとなりけり武蔵野の原(賀茂真淵)

829 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:52:48 ID:nnppOw7Q
あさま山神のいぶきの霧はれて雲居にたてる夕けぶりかな(村田春海)

830 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:53:30 ID:nnppOw7Q
信濃路や見つつ我が来し浅間山雲は煙のよそめなりけり(宗良親王)

831 :名無氏物語:2009/02/12(木) 21:54:01 ID:nnppOw7Q
いぶき山いぶく朝風吹きたえてあふみは霧の海となりぬる(加藤宇万伎)

832 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:11:32 ID:nnppOw7Q
玉簾あくるも知らぬ枕よりあとより香る窓の梅が香(賀茂季鷹)

833 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:12:11 ID:nnppOw7Q
水にすむ蛙も花に声すなり桜ながるる小田の苗代(賀茂季鷹)

834 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:12:34 ID:nnppOw7Q
少女子が扇の風に靡きつつなかなか高く行く蛍かな(賀茂季鷹)

835 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:13:03 ID:nnppOw7Q
夕涼みあふぎの風によこぎれて又空たかく行く蛍かな(契沖)

836 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:13:31 ID:nnppOw7Q
うなゐらがきそふ扇を打ちやめてあがる蛍を悔しとぞ見る(小沢蘆庵)

837 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:14:12 ID:nnppOw7Q
秋よただ夕べは物にまぎれても手枕しめる暁の空(賀茂季鷹)

838 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:14:35 ID:nnppOw7Q
薪つみすずしろ掘りて山里はかきこもるべき冬さりにけり(賀茂季鷹)

839 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:28:14 ID:nnppOw7Q
鶯の声を聞きつるあしたより春の心になりにけるかも(良寛)

840 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:28:50 ID:nnppOw7Q
あしびきのこの山里の夕月夜ほのかに見るは梅の花かも(良寛)

841 :名無氏物語:2009/02/12(木) 22:29:13 ID:nnppOw7Q
あしびきの片山かげの夕月夜ほのかに見ゆる山梨の花(良寛)

842 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:00:47 ID:nnppOw7Q
雪の夜にねざめて聞けば雁がねも天つみ空をなづみつつゆく(良寛)

843 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:01:33 ID:nnppOw7Q
ひさかたの雲居をわたる雁がねも羽しろたへに雪や降るらむ(良寛)

844 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:02:04 ID:nnppOw7Q
ちんばそに酒に山葵に給はるは春はさびしくあらせじとなり(良寛)

845 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:02:54 ID:nnppOw7Q
百鳥の木伝ひて鳴く今日しもぞ更にや飲まむ一つきの酒(良寛)

846 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:03:33 ID:nnppOw7Q
さすたけの君がいほりに来てみれば春ものどかに百鳥のなく(良寛)

847 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:28:01 ID:nnppOw7Q
>>846作者は(阿部定珍)

848 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:28:52 ID:nnppOw7Q
草の庵に足さしのべて小山田の山田のかはづ聞くがたのしさ(良寛)

849 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:29:22 ID:nnppOw7Q
むらぎもの心楽しも春の日に鳥のむらがり遊ぶを見れば(良寛)

850 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:29:44 ID:nnppOw7Q
むらぎもの心はなぎぬ永き日にこれのみ園の林を見れば(良寛)

851 :名無氏物語:2009/02/12(木) 23:30:19 ID:nnppOw7Q
子供等と鞠つき遊びたはむれし良寛思へばわれは寂しゑ(吉井勇)

852 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:04:55 ID:Z3mruTl+
この里に手まりつきつつ子供らと遊ぶ春日は暮れずともよし(良寛)

853 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:05:26 ID:Z3mruTl+
春の野に菫つみつつ鉢の子を忘れてぞ来しあはれ鉢の子(良寛)

854 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:06:00 ID:Z3mruTl+
鉢の子をわが忘るれどもとる人はなしとる人はなし鉢の子あはれ(良寛)

855 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:06:32 ID:Z3mruTl+
鉢の子と鞠といづれぞ陽にあてて鞠はすみれの花の香のする(北原白秋)

856 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:26:14 ID:Z3mruTl+
鉢の子に菫たんぽぽこきまぜて三世の仏にたてまつりてむ(良寛)

857 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:26:38 ID:Z3mruTl+
かぐはしき桜の花の空に散る春のゆふべは暮れずもあらなむ(良寛)

858 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:27:04 ID:Z3mruTl+
この心天津空にも花そなふ三世の仏に奉らばや(道元)

859 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:27:34 ID:Z3mruTl+
あしびきの青山越えてわが来れば雉子鳴くなりその山もとに(良寛)

860 :名無氏物語:2009/02/13(金) 00:28:20 ID:Z3mruTl+
山住みのあはれを誰に語らましあかざ籠に入れかへるゆふぐれ(良寛)

861 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:11:57 ID:Z3mruTl+
行く秋のあはれを誰に語らましあかざ籠に満てかへる夕暮(良寛)

862 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:12:23 ID:Z3mruTl+
老いが身のあはれを誰に語らまし杖を忘れて帰る夕暮(良寛)

863 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:12:55 ID:Z3mruTl+
相連れて旅かしつらむほととぎす合歓の散るまで声のせざるは(良寛)

864 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:13:25 ID:Z3mruTl+
あしびきの国上の山を今もかも鳴きて越ゆらむ山ほととぎす(良寛)

865 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:14:31 ID:Z3mruTl+
国上山松風すずし越え来れば山ほととぎすをちこちに鳴く(良寛)

866 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:14:57 ID:Z3mruTl+
さ苗ひくをとめを見ればいそのかみ古りにし御代の思ほゆるかも(良寛)

867 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:15:24 ID:Z3mruTl+
あしびきの山田の爺がひねもすにいゆきかへらひ水運ぶ見ゆ(良寛)

868 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:22:33 ID:Z3mruTl+
ひさかたの雨の晴れ間にいでて見れば青みわたりぬ四方の山々(良寛)

869 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:23:09 ID:Z3mruTl+
三笠山さしても見えず夏なればいづくともなく青みわたれり(曾禰好忠)

870 :名無氏物語:2009/02/13(金) 01:23:34 ID:Z3mruTl+
五月雨の晴れ間に出でて眺むれば青田涼しく風わたるなり(良寛)

871 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:15:30 ID:Z3mruTl+
風は清し月はさやけしいざともに踊り明かさむ老のなごりに(良寛)

872 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:15:55 ID:Z3mruTl+
月よみの光を待ちてかへりませ山路は栗のいがの多きに(良寛)

873 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:16:26 ID:Z3mruTl+
夕霧にをちの里べはうづもれぬ杉立つ宿にかへるさの道(良寛)

874 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:16:55 ID:Z3mruTl+
秋もややうらさびしくぞなりにける小笹に雨のそそぐを聞けば(良寛)

875 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:18:01 ID:Z3mruTl+
秋の雨の晴れまに出でて子どもらと山路たどれば裳のすそ濡れぬ(良寛)

876 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:18:22 ID:Z3mruTl+
秋の日の光りかがやく薄の穂これの高屋にのぼりてみれば(良寛)

877 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:18:46 ID:Z3mruTl+
秋山をわが越えくればたまほこの道も照るまでもみぢしにけり(良寛)

878 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:37:23 ID:Z3mruTl+
水や汲まむ薪や伐らむ菜や摘まむ朝の時雨の降らぬその間に(良寛)

879 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:37:46 ID:Z3mruTl+
飯乞ふと里にも出でずこの頃はしぐれの雨の間なくし降れば(良寛)

880 :名無氏物語:2009/02/13(金) 06:38:07 ID:Z3mruTl+
日は暮れて浜辺をゆけば千鳥啼くどうとは知らず心細さよ(良寛)

881 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:54:50 ID:Z3mruTl+
うづみ火に足さしくべて臥せれどもこよひの寒さ腹にとほりぬ(良寛)

882 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:55:18 ID:Z3mruTl+
夜もすがら草のいほりにわれ居れば杉の葉しぬぎ霰降るなり(良寛)

883 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:55:43 ID:Z3mruTl+
きて見ればわが古里は荒れにけり庭もまがきも落葉のみして(良寛)

884 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:56:18 ID:Z3mruTl+
むかし見し妹が垣根は荒れにけりつばなまじりの菫のみして(藤原公実)

885 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:56:47 ID:Z3mruTl+
いにしへを思へば夢かうつつかも夜はしぐれの雨を聞きつつ(良寛)

886 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:57:08 ID:Z3mruTl+
なにとなく心さやぎていねられずあしたは春のはじめとおもへば(良寛)

887 :名無氏物語:2009/02/13(金) 07:57:40 ID:Z3mruTl+
かいなでて負ひてひたして乳ふふめて今日は枯野におくるなりけり(良寛)

888 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:07:41 ID:Z3mruTl+
人の子の遊ぶを見ればにはたづみ流るる涙とどめかねつも(良寛)

889 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:13:53 ID:Z3mruTl+
秋のゆふべ虫の音ききに僧ひとり遠方里は霧にうづまる(良寛)

890 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:16:09 ID:Z3mruTl+
これぞこの仏の道に遊びつつつくやつきせぬ御のりなるらむ(貞心尼)

891 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:16:37 ID:Z3mruTl+
つきてみよひふみよいむなやここのとを十とをさめてまた始まるを(良寛)

892 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:17:33 ID:Z3mruTl+
おのづから冬の日かずの暮れゆけば待つともなきに春は来にけり(貞心尼)

893 :名無氏物語:2009/02/13(金) 08:18:17 ID:Z3mruTl+
天が下にみつる玉より黄金より春のはじめの君がおとづれ(良寛)

894 :名無氏物語:2009/02/13(金) 12:07:51 ID:X/g2rFRI
跨がしたみつるたまより小金より春のはじめの君がおとづれ(亜寛)


895 :名無氏物語:2009/02/13(金) 12:09:18 ID:X/g2rFRI
つきてみよふみよいかなよここのとのおとめおさてのりなるらむや(銃身尼)

896 :名無氏物語:2009/02/13(金) 12:10:30 ID:X/g2rFRI
ひとのこのあそぶをみればまらがなしながるるものはどどめかつや(亜量感)

897 :名無氏物語:2009/02/13(金) 12:12:06 ID:X/g2rFRI
これぞこのほとけのみちのあそびなれつきせぬものかにくだんあいつ (巨砲勘)

898 :名無氏物語:2009/02/14(土) 00:55:20 ID:OwrKTY5u
来て見れば人こそ見えね庵守りてにほふ蓮の花のたふとさ(貞心尼)

899 :名無氏物語:2009/02/14(土) 00:55:55 ID:OwrKTY5u
みあへするものこそなけれ小瓶なる蓮の花を見つつしのはせ(良寛)

900 :名無氏物語:2009/02/14(土) 00:56:25 ID:OwrKTY5u
歌や詠まむ手毬やつかむ野にや出でむ君がまにまになして遊ばむ(貞心尼)

901 :名無氏物語:2009/02/14(土) 00:56:53 ID:OwrKTY5u
歌もよまむ手毬もつかむ野にも出む心ひとつを定めかねつも(良寛)

902 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:23:07 ID:OwrKTY5u
そのままになほたへしのべ今更にしばしの夢をいとふなよ君(貞心尼)

903 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:23:56 ID:OwrKTY5u
あづさゆみ春になりなば草の庵をとく出て来ませ逢ひたきものを(良寛)

904 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:24:34 ID:OwrKTY5u
あしびきの山の椎柴折り焼きて君と語らむ大和言の葉(良寛)

905 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:38:48 ID:OwrKTY5u
いついつと待ちにし人は来りけり今はあひ見てなにかおもはむ(良寛)

906 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:42:42 ID:OwrKTY5u
武蔵野の草葉の露のながらひてながらひ果つる身にしあらねば(良寛)

907 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:43:07 ID:OwrKTY5u
紀の国の高野のおくの古寺に杉のしづくを聞きあかしつつ(良寛)

908 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:53:20 ID:OwrKTY5u
たらちねの母がかたみと朝夕に佐渡の島べをうち見つるかも(良寛)

909 :名無氏物語:2009/02/14(土) 01:55:35 ID:OwrKTY5u
いにしへにかはらぬものは有磯海とむかひに見ゆる佐渡の島なり(良寛)

910 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:24:17 ID:OwrKTY5u
いざここにわが身は老いむあしびきの国上の山の松の下いほ(良寛)

911 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:24:45 ID:OwrKTY5u
里べには笛や太鼓の音すなり深山はさはに松の音して(良寛)

912 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:25:15 ID:OwrKTY5u
山かげの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも(良寛)

913 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:25:44 ID:OwrKTY5u
あしびきの山べにすめばすべをなみ樒摘みつつこの日暮らしつ(良寛)

914 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:26:18 ID:OwrKTY5u
夕顔も糸瓜も知らぬ世の中はただ世の中にまかせたらなむ(良寛)

915 :名無氏物語:2009/02/14(土) 06:59:55 ID:OwrKTY5u
世の中にまじらぬとにはあらねどもひとり遊びぞ我はまされる(良寛)

916 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:00:22 ID:OwrKTY5u
みづぐきの筆紙もたぬ身ぞつらき昨日は寺へけふは医者どの(良寛)

917 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:00:57 ID:OwrKTY5u
かしましと面伏せには言ひしかど此の頃見ねばさびしかりけり(良寛)

918 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:01:23 ID:OwrKTY5u
草叢の蛍とならば宵々に黄金の水を妹たまうてよ(良寛)

919 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:01:47 ID:OwrKTY5u
寒くなりぬ今は蛍も光なしこがねの水を誰かたまはむ(良寛)

920 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:02:12 ID:OwrKTY5u
身がやけて夜は蛍とほとれども昼は何ともないとこそすれ(良寛)

921 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:02:38 ID:OwrKTY5u
笠はそらに草鞋はぬげぬ蓑はとぶわが身一つはいへのつととて(良寛)

922 :名無氏物語:2009/02/14(土) 07:03:04 ID:OwrKTY5u
あまつたふ日はかたぶきぬたまほこの家路は遠しふくろは重し(良寛)

923 :名無氏物語:2009/02/14(土) 14:12:01 ID:PZj/QKHN
ttp://blog.hobbystock.jp/report/images/tp0108/013.jpg
お美しい・・・

924 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:16:51 ID:OwrKTY5u
良寛僧がけさの朝花もてにぐるおんすがた後の世まで残らむ(良寛)

925 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:18:01 ID:OwrKTY5u
大めしを食うて眠りし報いにやいわしの身とぞなりにけるかな(良寛)

926 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:19:06 ID:OwrKTY5u
乙宮の森の下屋の静けさにしばしとてわが杖うつしけり(良寛)

927 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:19:33 ID:OwrKTY5u
乙宮の森の木下にわが居れば鐸ゆらぐもよ人来たるらし(良寛)

928 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:21:44 ID:OwrKTY5u
逢坂の関のこなたにあらねども往き来の人にあこがれにけり(良寛)

929 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:22:04 ID:OwrKTY5u
松之尾の松の間を思ふどち歩きしことは今も忘れず(良寛)

930 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:55:53 ID:OwrKTY5u
いそのかみ古のふる道しかすがにみ草ふみわけ行く人なしに(良寛)

931 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:56:16 ID:OwrKTY5u
ますらをの踏みけむ世々のふる道は荒れにけるかも行く人なしに(良寛)

932 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:57:05 ID:OwrKTY5u
すみぞめのわが衣手のゆたならばうき世のたみにおほはましものを(良寛)

933 :名無氏物語:2009/02/14(土) 17:57:29 ID:OwrKTY5u
捨てし身をいかにと問はばひさかたの雨ふらば降れ風ふかば吹け(良寛)

934 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:28:50 ID:OwrKTY5u
法の塵にけがれぬ人はありと聞けどまさ目に一目見しことはあらず(良寛)

935 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:29:17 ID:OwrKTY5u
ありそみの上に朝ごと立つ市のいよいよ行けばいよよ消にけり(良寛)

936 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:29:52 ID:OwrKTY5u
あわ雪のなかに顕ちたる三千大千世界またその中に沫雪ぞ降る(良寛)

937 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:30:58 ID:OwrKTY5u
めづらしきためしにひかむ越路にも雪なき春の野べのひめ松(貞心尼)

938 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:31:40 ID:OwrKTY5u
越路にも雪なき春はめづらしきためしに引かむ野辺の姫松(貞心尼)

939 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:32:12 ID:OwrKTY5u
これぞこの仏の道に遊びつつつくやつきせぬ御のりなるらむ(貞心尼)

940 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:32:44 ID:OwrKTY5u
白たへの衣手さむし秋の夜の月なかぞらにすみわたるかも(良寛)

941 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:47:23 ID:OwrKTY5u
向かひゐて千代も八千代も見てしがな空ゆく月のこと問はずとも(貞心尼)

942 :名無氏物語:2009/02/14(土) 18:47:47 ID:OwrKTY5u
心さへかはらざりせば這ふ蔦のたえず向かはむ千代も八千代も(良寛)

943 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:20:38 ID:u5T/Ob47


あいたいしちよもやちよもまらしがなそらゆくつきのまみあわずとも (Tバック)

944 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:36:42 ID:OwrKTY5u
白たへの衣手さむし秋の夜の月なかぞらにすみわたるかも(良寛)

945 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:38:32 ID:OwrKTY5u
立ちかへりまたもとひこむ玉ぼこの道の芝草たどりたどりに(貞心尼)

946 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:39:16 ID:OwrKTY5u
またも来よ山のいほりをいとはずば薄尾花の露をわけわけ(良寛)

947 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:39:55 ID:OwrKTY5u
いづくへかさしてゆきけん雨の夜にぬすみにきたるかつぱからかさ(貞心尼)

948 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:40:30 ID:OwrKTY5u
しらなみのよるの嵐に立ち入りてけさはころもの一つだになし(貞心尼)

949 :名無氏物語:2009/02/14(土) 19:41:06 ID:OwrKTY5u
灯を何の為とやぬすみけん闇をたのみのわざをしながら(貞心尼)

950 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:42:24 ID:OwrKTY5u
提灯を何の為とやぬすみけん闇をたのみのわざをしながら(貞心尼) でした・・・

951 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:42:53 ID:OwrKTY5u
軽からぬ罪を背負ひて死出の山こえゆく時はくるしかるらむ(貞心尼)

952 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:43:20 ID:OwrKTY5u
わが為にあだなすものも憎からで後の世までをあはれとぞ思ふ(貞心尼)

953 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:43:41 ID:OwrKTY5u
立ちそひて今しも更に恋しきはしるしの石に残るおもかげ(貞心尼)

954 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:44:10 ID:OwrKTY5u
浮雲のすがたはここにとどむれど心はもとの空にすむらむ(貞心尼)

955 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:44:50 ID:OwrKTY5u
浮雲の身にしありせば時鳥しばなく頃はいづこに待たむ(良寛)

956 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:45:35 ID:OwrKTY5u
となへます星の手向のともし火に夜深く春の光をぞ見る(本居大平)

957 :名無氏物語:2009/02/14(土) 20:46:04 ID:OwrKTY5u
すべらぎの星をとなふる雲のうへに光のどけき春は来にけり(二条良基)

958 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:17:08 ID:OwrKTY5u
まさるらむ空の色とも見えなくに花にあやしき春の夕ばえ(本居大平)

959 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:17:45 ID:OwrKTY5u
花の陰なれしも夢か空蝉の羽衣うすく夏は来にけり(本居大平)

960 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:18:31 ID:OwrKTY5u
雨はれてよそなる空をゆく雲もあらしの末に見ゆる月かげ(本居大平)

961 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:18:55 ID:OwrKTY5u
こがれこし我が心をもさればよと峯のもみぢの色に見るかな(本居大平)

962 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:19:37 ID:OwrKTY5u
遠御代の世のありさまもまさやかにその書見れば見るごと見えけり(本居大平)

963 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:20:26 ID:OwrKTY5u
春寒みうつる日かげのかた枝のみ木伝ひてなく今朝の鶯(本居春庭)

964 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:21:14 ID:OwrKTY5u
風たえてかすむとはなき梅が香もうつるはうすき袖の月影(本居春庭)

965 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:52:19 ID:OwrKTY5u
咲きそめて夜のまの夢のまさしくもにほふ朝けの庭ざくらかな(本居春庭)

966 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:52:42 ID:OwrKTY5u
さめやらぬ夢かとばかり庭ざくら散りぬる花にたどる朝戸出(本居春庭)

967 :名無氏物語:2009/02/14(土) 21:53:05 ID:OwrKTY5u
山桜命にかへて惜しめとや見はてぬ夢と花の散るらむ(本居春庭)

968 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:06:23 ID:u5T/Ob47
ウバ桜見果てぬ夢を惜しむとてまらもちぶたる花のちるらむ (本根春体)

969 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:15:30 ID:OwrKTY5u
さびしさはそことも見えず立ちこめてただ秋霧の夕ぐれの空(本居春庭)

970 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:15:50 ID:OwrKTY5u
てりそひて一しほ色のこま錦日もいりかたの峯のもみぢ葉(本居春庭)

971 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:16:15 ID:OwrKTY5u
水上はそことも見えず立ちこめて霧より暮るる秋の川波(冷泉為村)

972 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:16:42 ID:OwrKTY5u
村時雨過ぎこしかたの色見ればゆくさきうすき山のもみぢ葉(本居春庭)

973 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:18:50 ID:OwrKTY5u
沖遠くかきくらすより音たててまだき時雨るる磯の松風(本居春庭)

974 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:20:36 ID:OwrKTY5u
散り過ぎし人の世悲しこぞの色に帰る紅葉を見るにつけても(本居春庭)

975 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:21:35 ID:OwrKTY5u
藤衣かふる月日はきてもなほ涙はてなき我が袂かな(本居春庭)

976 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:35:49 ID:OwrKTY5u
大比叡やをひえのおくのさざなみの比良の高嶺ぞ霞みそめたる(香川景樹)

977 :名無氏物語:2009/02/14(土) 22:52:34 ID:OwrKTY5u
はるばると霞める空をうちむれてきのふもけふも帰るかりがね(香川景樹)

978 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:43:09 ID:Yc6zG8iS
大比叡やをひえのおくのさざなみの比良の高嶺ぞ霞みそめたる(香川景樹)

979 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:44:38 ID:Yc6zG8iS
はるばると霞める空をうちむれてきのふもけふも帰るかりがね(香川景樹)

980 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:45:14 ID:Yc6zG8iS
おぼつかなおぼろおぼろと我妹子が垣根も見えぬ春の夜の月(香川景樹)

981 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:53:27 ID:Yc6zG8iS
天の原おぼろおぼろと春の夜の明くるにほひは霞なりけり(高橋残夢)

982 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:53:48 ID:Yc6zG8iS
山雀のつつく岡べのうつほ木のえだも一枝春めきにけり(香川景樹)

983 :名無氏物語:2009/02/15(日) 05:54:25 ID:Yc6zG8iS
大空にたはるる蝶の一つがひ目にもとまらずなりにけるかな(香川景樹)

984 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:49:16 ID:Yc6zG8iS
常みればくぬぎ交りの柞原春はさくらの林なりけり(香川景樹)

985 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:50:02 ID:Yc6zG8iS
大堰河かへらぬ水に影見えてことしもさける山桜かな(香川景樹)

986 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:50:40 ID:Yc6zG8iS
久かたの天つ空吹く風の上にことしも咲ける山桜かな(千種有功)

987 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:51:07 ID:Yc6zG8iS
逢坂の関の杉むらしげけれど木の間よりちる山桜かな(香川景樹)

988 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:52:02 ID:Yc6zG8iS
梢ふく風も夕べはのどかにて数ふるばかりちる桜かな(香川景樹)

989 :名無氏物語:2009/02/15(日) 13:52:31 ID:Yc6zG8iS
照る月のかげにてみれば山ざくら枝うごくなり今かちるらむ(香川景樹)

990 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:05:00 ID:Yc6zG8iS
語らはむ友にもあらぬ燕すら遠く来たるはうれしかりけり(香川景樹)

991 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:05:29 ID:Yc6zG8iS
大空のおなじ所にかすみつつゆくとも見えぬ春の日の影(香川景樹)

992 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:05:57 ID:Yc6zG8iS
大空のみどりになびく白雲のまがはぬ夏になりにけるかな(香川景樹)

993 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:06:21 ID:Yc6zG8iS
茜さす日はてりながら白菅の湊にかかる夕立の雨(香川景樹)

994 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:06:45 ID:Yc6zG8iS
浦風は夕べ涼しくなりにけり海人の黒髪いまかほすらむ(香川景樹)

995 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:07:09 ID:Yc6zG8iS
大空に月はてりながら夏の夜はゆく道くらし物陰にして(香川景樹)

996 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:07:20 ID:PRPj89Ow
うひゃひゃひゃ
1000とっちゃうぞー(^q^)

997 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:07:35 ID:Yc6zG8iS
山の端にすばるかがやく六月のこの夜はいたく更けにけらしな(香川景樹)

998 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:07:57 ID:+lA9ggaN
だっふんだ

999 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:08:21 ID:PRPj89Ow
1000なら彼女できる

1000 :名無氏物語:2009/02/15(日) 14:08:24 ID:wMtp/1XR
空気読めびぱー

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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