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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十三

1 :名無氏物語 :2009/05/02(土) 01:21:04 ID:wVcyQZIv
お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第九
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十
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2 :名無氏物語:2009/05/02(土) 01:35:39 ID:DlJ7lAhw
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十
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3 :名無氏物語:2009/05/02(土) 01:36:52 ID:DlJ7lAhw
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十三
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十四
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4 :名無氏物語:2009/05/02(土) 01:37:57 ID:DlJ7lAhw
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十二 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十三 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十四
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5 :名無氏物語:2009/05/02(土) 01:39:11 ID:DlJ7lAhw
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十二(前スレ)
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6 :名無氏物語:2009/05/02(土) 01:40:12 ID:DlJ7lAhw
いたづらに世にふる物と高砂の松も我をや友と見るらむ(紀貫之)

7 :名無氏物語:2009/05/02(土) 03:44:53 ID:DlJ7lAhw
涙川くいのやちたび思へどもながれし名をばせくかひもなし(宗良親王)

8 :名無氏物語:2009/05/02(土) 03:46:20 ID:DlJ7lAhw
おもひ川くいの八千たびうつたへにいとど浪こす袖のしがらみ(正徹)

9 :名無氏物語:2009/05/02(土) 03:48:24 ID:DlJ7lAhw
散りぬれば悔いのやちたびかへりこぬ水のゆく手の井手の山吹(下河辺長流)

10 :名無氏物語:2009/05/02(土) 03:50:44 ID:DlJ7lAhw
絶えしとき心にかなふ物ならば我が玉の緒によりかへてまし(和泉式部)

11 :名無氏物語:2009/05/02(土) 03:51:52 ID:DlJ7lAhw
うぐひすの物憂かる音に鳴くなるは春にしられぬ宿の印か(俊恵)

12 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:08:59 ID:DlJ7lAhw
百千鳥さへづりくらす春の日を物憂かる音にうちながめつつ(藤原雅経)

13 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:10:06 ID:DlJ7lAhw
鶯の物憂かる音にうらぶれて野上の方に春ぞ暮れゆく(宗尊親王)

14 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:11:51 ID:DlJ7lAhw
鶯の物憂かる音になかぬまで花とぞ見ゆる野べの淡雪(木下長嘯子)

15 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:12:45 ID:DlJ7lAhw
花すすき草の袂もくちはてぬ馴れて別れし秋を恋ふとて(藤原定家)

16 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:14:10 ID:DlJ7lAhw
年のうちに春立ちぬとや吉野山霞かかれる峰のしら雲(藤原俊成)

17 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:15:07 ID:DlJ7lAhw
雪のうちに春は来にけりよしの山雲とやいはむ霞とやいはむ(慈円)

18 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:15:53 ID:DlJ7lAhw
鶯もまだ出でやらぬ春の雲ことしともいはず山風ぞ吹く(藤原定家)

19 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:17:09 ID:DlJ7lAhw
野も山もまだ雪深き年の内に霞ぞおそき春は来にけり(宗尊親王)

20 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:22:23 ID:DlJ7lAhw
年のうちに餅はつきけり一年をこぞとや食はむ今年とや食はむ(二条良基)

21 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:23:25 ID:DlJ7lAhw
いづこぞと梅がか深し年の内も立枝尋ねて春風やふく(武者小路実陰)

22 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:24:10 ID:DlJ7lAhw
年のうちに春きぬめりと梅やさく梅さけりとて春やきぬらむ(小沢蘆庵)

23 :名無氏物語:2009/05/02(土) 04:25:06 ID:DlJ7lAhw
あら玉の年の内にも鶯の初音ばかりの春は来にけり(香川景樹)

24 :名無氏物語:2009/05/02(土) 12:40:48 ID:MvqiVM+p
世の中を憂しと恥しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば(山上憶良)

25 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:22:31 ID:DlJ7lAhw
草も木もふりまがへたる雪もよに春待つ梅の花の香ぞする(源通具)

26 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:24:01 ID:DlJ7lAhw
はかなくもなにをしむらむ行く年のとどまらなくにせく涙かな(藤原秀能)

27 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:25:31 ID:DlJ7lAhw
くらま山月のひかりのあかければいかなりし夜のなにかとぞみる(赤染衛門)

28 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:26:34 ID:DlJ7lAhw
このやどに雪も我が身もふりはてぬ明けぬ暮れぬとつもるながめに(伏見院)

29 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:27:19 ID:DlJ7lAhw
逢坂の関のこなたにあらねども往き来の人にあこがれにけり(良寛)

30 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:28:08 ID:DlJ7lAhw
逢ふことのなぎさなればや都鳥かよひし跡も絶えて問ひこず(藤原道長)

31 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:36:45 ID:DlJ7lAhw
逢ふことのなぎさにひろふ石なれや見れば涙のまづかかるらむ(藤原輔相)

32 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:38:04 ID:DlJ7lAhw
白露のつらぬきかくるときにこそ玉柳とはいふべかりけれ(藤原教長)

33 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:39:22 ID:DlJ7lAhw
春くればみどりの糸の筋ごとにつらぬきかくる玉柳かな(花園左大臣家小大進)

34 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:40:08 ID:DlJ7lAhw
朝まだきくるすの小野のいと萩につらぬきかくる露の白玉(藤原範光)

35 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:41:07 ID:DlJ7lAhw
糸萩のなみよるばかりおく露はつらぬきかくる玉かとぞ見る(皇后宮摂津)

36 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:42:17 ID:DlJ7lAhw
野辺ごとにたれにみせんとささがにのつらぬきかくる萩の白露(藤原為家)

37 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:43:07 ID:DlJ7lAhw
玉ぼこの道もやどりもしら露に風の吹きしく小野の篠原(藤原家隆)

38 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:44:43 ID:DlJ7lAhw
てづくりやさらすかきねの朝露をつらぬきとめぬ玉川の里(藤原定家)

39 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:55:39 ID:DlJ7lAhw
むさし野につらぬきとめぬ白露の草はみながら月ぞこぼるる(藤原定家)

40 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:56:40 ID:DlJ7lAhw
川なみに風のふきしく白露やつらぬきとめぬ玉のをやなぎ(順徳院)

41 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:57:38 ID:DlJ7lAhw
武蔵野や人の心のあさ露につらぬきとめぬ袖の白玉(九条道家)

42 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:58:24 ID:DlJ7lAhw
山風にあられうちちる音はしてつらぬきとめぬ庭の玉笹(三条西実隆)

43 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:59:10 ID:DlJ7lAhw
露むすぶみどりの糸に風絶えてつらぬきとむる玉のを柳(木下長嘯子)

44 :名無氏物語:2009/05/02(土) 20:59:51 ID:DlJ7lAhw
まくず原露も玉まく夕風につらぬきとめぬ秋ぞちりける(松永貞徳)

45 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:00:56 ID:DlJ7lAhw
浅みどり霞める空のけしきにやときはの山も春をしらなむ(少将公教母)

46 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:01:47 ID:DlJ7lAhw
秋の色や今一しほの色ならむふるき思ひのそめし袂に(慈円)

47 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:17:40 ID:DlJ7lAhw
をしほ山いま一しほの春の色に君をみどりの松ぞ久しき(藤原家隆)

48 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:19:14 ID:DlJ7lAhw
あづさ弓いそべの小松春といへばかはらぬ色も色まさりけり(藤原定家)

49 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:20:24 ID:DlJ7lAhw
春くれば今一しほのみどりこそかはらぬ松のかはるなりけれ(藤原良経)

50 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:21:26 ID:DlJ7lAhw
宮川やいつもみどりの杉の葉にいまひとしほの春風ぞ吹く(後鳥羽院)

51 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:22:25 ID:DlJ7lAhw
夏の日の木の間もりくる庭の面(おも)にかげまでみゆる松のひとしほ(順徳院)

52 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:23:11 ID:DlJ7lAhw
かくてみむ外山の里のうす紅葉今一しほの色なしぐれそ(宗尊親王)

53 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:24:24 ID:DlJ7lAhw
松の葉のいつともわかぬ岡のべに今一しほの下もみぢかな(細川幽斎)

54 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:25:35 ID:DlJ7lAhw
色まさるをのへの松の木間より今一しほの桜咲くころ(烏丸光広)

55 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:35:20 ID:DlJ7lAhw
雪きえてうすみどりなる野べの色も今一しほの春雨ぞふる(後水尾院)

56 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:36:08 ID:DlJ7lAhw
秋くれば虫とともにぞなかれぬる人も草葉もかれぬと思へば(藤原興風)

57 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:37:35 ID:DlJ7lAhw
いつしかと人めも草も枯れねとやおろす嵐の今朝ははげしき(俊恵)

58 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:39:34 ID:DlJ7lAhw
霜おかぬ人めも今はかれはてて松にとひくる風ぞかはらぬ(藤原有家)

59 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:41:32 ID:DlJ7lAhw
春も又かれし人めにまちわびぬ草葉はしげる雨につけても(藤原定家)

60 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:43:22 ID:DlJ7lAhw
人目さへいとど深草かれぬとや冬待つしもに鶉なくらむ(藤原定家)

61 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:44:12 ID:DlJ7lAhw
宿からぞ都の内もさびしさは人目かれにし庭の月かげ(藤原定家)

62 :名無氏物語:2009/05/02(土) 21:47:21 ID:DlJ7lAhw
夢路まで人目はかれぬ草の原おきあかす霜にむすぼほれつつ(藤原定家)

63 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:05:12 ID:DlJ7lAhw
我が宿は人目も草も草は猶かれても立てる心ながさよ(藤原定家)

64 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:06:39 ID:DlJ7lAhw
庭しげき草葉の下の道たえてとはぬ人めは夏もかれけり(藤原定家)

65 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:08:50 ID:DlJ7lAhw
花ちればやがて人目もかれはつる深山の里の春のくれがた(藤原良経)

66 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:11:32 ID:DlJ7lAhw
いつとてもかかる人目の山里は草の原にぞ冬はしりける(藤原為家)

67 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:15:03 ID:DlJ7lAhw
山里はしらぬ人目もいまさらに霜にかれゆく庭の冬草(藤原為家)

68 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:16:22 ID:DlJ7lAhw
あはれまた人めも草も枯れにけりみ山の庵ぞ秋はさびしき(順徳院)

69 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:18:13 ID:DlJ7lAhw
垣ねなる草も人めも霜がれぬ秋のとなりや遠ざかるらむ(後嵯峨院)

70 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:20:40 ID:DlJ7lAhw
我すめば人めもかれず山里に猶ききすてぬ朝まつりごと(後宇多院)

71 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:37:02 ID:DlJ7lAhw
たまさかの人めも草も秋はなほ跡見えし庭に峰のこがらし(宗祇)

72 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:38:34 ID:DlJ7lAhw
たれかとふ冬ぞさびしさまさ木ちる外山の庵は風にまかせて(木下長嘯子)

73 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:39:28 ID:DlJ7lAhw
木の葉ちる人めもかれて山里の四の時には冬こそありけれ(木下長嘯子)

74 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:40:25 ID:DlJ7lAhw
秋くれて冬ぞさびしさわすれけるみ雪ちりぼひ梅かをるころ(小沢蘆庵)

75 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:41:09 ID:DlJ7lAhw
年のうちに春立ちぬとや吉野山霞かかれる峰の白雪(藤原俊成)

76 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:42:05 ID:DlJ7lAhw
夏きぬといふばかりにやあしびきの山も霞の衣かふらむ(藤原良経)

77 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:43:28 ID:DlJ7lAhw
春たつといふばかり見しいづくとて行手に霞むのべの曙(藤原家隆)

78 :名無氏物語:2009/05/02(土) 22:44:53 ID:DlJ7lAhw
春たつといふばかりなる月日にてけふより空や霞みそむらむ(藤原雅経)

79 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:04:09 ID:DlJ7lAhw
花はただなほ白雲に霞みぬといふばかりにやみ吉野の山(藤原雅経)

80 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:05:07 ID:DlJ7lAhw
春たつといふばかりには霞めども猶雪ふかしみ吉野の山(宗良親王)

81 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:07:38 ID:DlJ7lAhw
冬きぬと人はいへども朝氷むすばぬほどはあらじとぞおもふ(曾禰好忠)

82 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:09:13 ID:DlJ7lAhw
郭公なかぬかぎりはたちばなのにほふ垣ねぞ人だのめなる(兼好)

83 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:11:13 ID:DlJ7lAhw
なぐさめぬ我にてしりぬよの人もかくやみるらむ秋のよの月(宗尊親王)

84 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:12:05 ID:DlJ7lAhw
立ちかへり我にてしりぬうらみわびなやます花の心づくしを(木下長嘯子)

85 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:13:17 ID:DlJ7lAhw
暮るるかとおもへば明けぬ兼てよりいづら待ちつる秋の一よは(俊恵)

86 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:15:50 ID:DlJ7lAhw
暮るるかとみれば明けぬる山のはにかたぶくほども夏の夜の月(後鳥羽院)

87 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:29:19 ID:DlJ7lAhw
きのふとやけふとやいはむ暮るるかとみればあかしの浦の月影(藤原為家)

88 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:30:30 ID:DlJ7lAhw
暮るるかとみしは霞のくもるにて夜になる程の雨ぞ日ながき(中院通勝)

89 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:31:13 ID:DlJ7lAhw
袖の香の花にやどかれほととぎすいまもこひしき昔とおもはば(藤原定家)

90 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:33:16 ID:DlJ7lAhw
三月かげはうつつながらにゆ夢よりもはかなきものと短夜の空(飛鳥井雅有)

91 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:34:06 ID:DlJ7lAhw
夢よりもけにはかなしやおもひつつぬればとたのむ心よわさは(堯孝)

92 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:35:05 ID:DlJ7lAhw
時しあれば夜を長月の夢よりもうつつはかなく暮るる秋かな(正徹)

93 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:36:05 ID:DlJ7lAhw
夢よりもはかなき夢におき出でてかへる空にぞ鳥も鳴きける(三条西実隆)

94 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:36:55 ID:DlJ7lAhw
道柴の露にあらそふ我が身かないづれかまづは消えむとすらむ(藤原実頼)

95 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:44:44 ID:DlJ7lAhw
白露とあらそひながら今日もまた扇はえこそ置かれざりけれ(肥後)

96 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:45:31 ID:DlJ7lAhw
夏はつる扇に露もおきそめてみそぎすずしき賀茂の川風(藤原定家)

97 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:46:38 ID:DlJ7lAhw
夏はつるあふぎのさきにおきそめて草葉ならはす秋の白露(藤原為家)

98 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:47:42 ID:DlJ7lAhw
夏はつる扇の風にみを秋の涙の露や先におくらむ(足利義教)

99 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:48:38 ID:DlJ7lAhw
よひの間の月のかつらのうす紅葉照るとしもなき初秋の空(鴨長明)

100 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:49:32 ID:DlJ7lAhw
久方の月の桂のしたもみぢ宿借る袖ぞ色にいでゆく(藤原定家)

101 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:50:16 ID:DlJ7lAhw
紅葉する月のかつらにさそはれて下のなげきも色ぞうつろふ(藤原定家)

102 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:51:11 ID:DlJ7lAhw
ことわりの秋にはあへぬ涙かな月の桂もかはる光に(俊成卿女)

103 :名無氏物語:2009/05/02(土) 23:59:38 ID:DlJ7lAhw
ながめつつ月の桂の紅葉葉は時雨せぬにぞ秋まさりける(順徳院)

104 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:00:22 ID:FjV80edc
照りまさる月の桂のもみぢばはちらぬ高根に秋風ぞふく(正徹)

105 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:03:12 ID:FjV80edc
琴の音に峰の松風かよふらしいづれのをよりしらべそめけむ(斎宮女御)

106 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:03:57 ID:FjV80edc
袖におく露をば露と忍べどもなれゆく月や色を知るらむ(源通具)

107 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:16:07 ID:FjV80edc
露けさもおのが涙か秋の田のいなおほせ鳥はなかずもあらなむ(藤原為家)

108 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:17:31 ID:FjV80edc
露ならぬいなおほせ鳥の涙さへさもひちまさる秋の袖かな(藤原知家)

109 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:19:09 ID:FjV80edc
秋の田は涙ならでも置く露をいなおほせ鳥におほせつるかな(宗良親王)

110 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:21:26 ID:FjV80edc
霞分け入りにし人の音信も花にほどふるみよしのの山(藤原家隆)

111 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:23:35 ID:FjV80edc
よしの山いりにし人のおとづれもたえてひさしき雪のかよひ路(順徳院)

112 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:25:35 ID:FjV80edc
吉野山嶺の白雪踏み分けて入りにし人の跡ぞ恋しき(静御前)

113 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:26:39 ID:FjV80edc
さきいでて花に世やうき吉野山入りにし人のあとうづむなり(正徹)

114 :名無氏物語:2009/05/03(日) 00:27:44 ID:FjV80edc
下もゆる雪間の草のめづらしく我が思ふ人にあひ見てしがな(和泉式部)

115 :名無氏物語:2009/05/03(日) 03:29:41 ID:PGHReFIr
>>110
あるよ。
以上。
↓次の方どうぞ

116 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:53:09 ID:FjV80edc
山の端に待たれて出づる月影のはつかに見えし夜半の恋しさ(藤原定家)

117 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:54:00 ID:FjV80edc
枕とて草のはつかに結べども夢もみじかき春のうたた寝(藤原定家)

118 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:54:53 ID:FjV80edc
春日野の草のはつかに雪消えてまだうらわかき鶯の声(藤原良経)

119 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:55:39 ID:FjV80edc
かた岡の雪まにねざす若草のほのかに見てし人ぞ恋しき(曽禰好忠)

120 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:56:46 ID:FjV80edc
跡をだに草のはつかに見てしがな結ぶばかりの程ならずとも(和泉式部)

121 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:57:35 ID:FjV80edc
さを鹿のつめもかくれぬ春草のはつかに見えて逢はぬ君かな(雅成親王)

122 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:58:22 ID:FjV80edc
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく(源計子)

123 :名無氏物語:2009/05/03(日) 13:59:09 ID:FjV80edc
山桜命にかへて惜しめとや見はてぬ夢と花の散るらむ(本居春庭)

124 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:16:17 ID:FjV80edc
有曙のつれなく見えし浅茅生におのれも名のみまつむしのこゑ(藤原家隆)

125 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:18:44 ID:FjV80edc
おほかたの月もつれなき鐘の音に猶うらめしき有明の空(藤原定家)

126 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:21:11 ID:FjV80edc
花の香も霞みてしたふ有明をつれなく見えてかへる雁がね(藤原定家)

127 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:22:23 ID:FjV80edc
面影も待つ夜むなしき別れにてつれなく見ゆる有明の空(藤原定家)

128 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:23:23 ID:FjV80edc
有明のあかつきよりも憂かりけり星のまぎれの宵のわかれは(藤原定家)

129 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:25:11 ID:FjV80edc
契りきやあかぬ別れに露おきし暁ばかり形見なれとは(源通具)

130 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:28:01 ID:FjV80edc
おもかげを幾夜の月にのこすらむつれなくみえし人の名残に(後鳥羽院)

131 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:29:48 ID:FjV80edc
有明のつれなく見えし空のみやなれし名残のかたみなるべき(後鳥羽院)

132 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:40:26 ID:FjV80edc
起き別れつれなくみえしあかつきの憂かりし空ぞかたみなりける(藤原秀能)

133 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:41:12 ID:FjV80edc
更にまた暮をたのめと明けにけり月はつれなき秋の夜の空(源通光)

134 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:45:22 ID:FjV80edc
私語の尽くべき秋の一夜かは七夕ばかり憂き中はなし(耕雲)

135 :名無氏物語:2009/05/03(日) 14:47:13 ID:FjV80edc
つれなくて有明過ぎぬ郭公この三か月にきえし一こゑ(正徹)

136 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:10:08 ID:FjV80edc
つれなさの面影かくせ三か月のわれて又みる有明の雲(正徹)

137 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:11:11 ID:FjV80edc
しの薄つれなく見えし夕かな月もほのめくあだし野の露(肖柏)

138 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:14:24 ID:FjV80edc
夢さむる老の枕に有明のつれなきかげは我もさながら(下冷泉政為)

139 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:16:00 ID:FjV80edc
待ちいづる月は有明の窓のうちにしひてつれなき夜の灯(三条西実隆)

140 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:20:15 ID:FjV80edc
待つほどはつれなくみえし山のはも月の麓にとほざかりつつ(霊元院)

141 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:23:11 ID:FjV80edc
待出でて帰るこよひぞつれなさは人に見はつる有明の月(後水尾院)

142 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:25:12 ID:FjV80edc
大かたのうつつは夢になしはてつぬるがうちには何をかもみむ(後鳥羽院)

143 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:32:38 ID:FjV80edc
春や夢さきそめしよりぬるがうちにみるにもあらぬ花ぞ散り行く(正徹)

144 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:55:26 ID:FjV80edc
この秋ぞつひの別れとなりにけるあるを見るだに悲しかりしを(石川依平)

145 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:56:33 ID:FjV80edc
東路のさやの中山さやかにもみぬ人いかで恋しかるらむ(香川景樹)

146 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:58:16 ID:TYQfGr9w
ほととぎす初声きけばあぢきなくぬしさだまらぬ恋せらるはた(古今143)

147 :名無氏物語:2009/05/03(日) 15:59:15 ID:TYQfGr9w
いそのかみふるき宮この郭公こゑばかりこそ昔なりけれ(古今144)

148 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:01:40 ID:FjV80edc
くもりなき池の鏡の底きよみうつしとどめよ花のおもかげ(藤原長方)

149 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:03:04 ID:FjV80edc
かつしかのわさ田のおしねこきたれてなきもたらじとつきぬ涙か(源俊頼)

150 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:04:48 ID:FjV80edc
雁がねの涙も花もこきたれて帰る道にやふりまさるらむ(藤原為家)

151 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:07:35 ID:FjV80edc
初雁もなきこそわたれ吹く風の身にしむばかり秋の憂ければ(宗尊親王)

152 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:09:02 ID:FjV80edc
かるかやのみだれて物を思ふかな野原のかぜを袖にまかせて(慈円)

153 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:10:26 ID:FjV80edc
かるかやのみだれて物をおもへども君が下葉の露ぞつれなき(後鳥羽院)

154 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:37:32 ID:FjV80edc
たつた山峰のもみぢの散らぬまはそこにぞ水の秋はみえけり(藤原家隆)

155 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:46:31 ID:FjV80edc
神なびの山のあらしやたつた河みづの秋のみふかき色かな(藤原雅経)

156 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:49:08 ID:FjV80edc
もみぢ葉ぞ岩きりとほる吉野河おとして水の秋やゆくらむ(藤原基家)

157 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:52:03 ID:FjV80edc
立田河水の秋をやいそぐらむ峰の木の葉に山風ぞふく(邦高親王)

158 :名無氏物語:2009/05/03(日) 16:54:50 ID:FjV80edc
夕月夜よしのの里にふる雪のつもりてのこる有明のかげ(藤原家隆)

159 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:00:02 ID:FjV80edc
み吉野のみ雪ふりしく里からは時しもわかぬ有明の空(藤原定家)

160 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:14:18 ID:FjV80edc
み空ゆく月もまぢかしあしがきのよし野の里の雪のあさけに(藤原定家)

161 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:16:45 ID:FjV80edc
影うすき有明の月の残るかとおもへば庭にふれるしら雪(頓阿)

162 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:17:38 ID:FjV80edc
空にのみ在明の月と見し程におぼえずはらふ袖の露かな(飛鳥井雅世)

163 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:19:11 ID:FjV80edc
物思ひの深さくらべにきてみれば夏のしげりもものならなくに(藤原道綱母)

164 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:21:10 ID:FjV80edc
花をおもふ深さくらべにみにゆかば吉野のおくもは山ならまし(契沖)

165 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:24:35 ID:FjV80edc
人の世にくらぶの山の桜花はなは中々風も待ちけり(木下長嘯子)

166 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:25:45 ID:FjV80edc
をしかふす夏のの草の露よりもしらじなしげき思ひありとは(源実朝)

167 :名無氏物語:2009/05/03(日) 17:26:54 ID:FjV80edc
身よりかく涙はいかがながるべき海てふ海は潮やひぬらむ(和泉式部)

168 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:19:46 ID:FjV80edc
しげりあふ秋の野中の忘れ水たえだえ見えてやどる月かな(二条為明)

169 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:21:01 ID:FjV80edc
桜木の葉守の神はしらねども風のかけたる花のしらゆふ(藤原顕輔)

170 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:22:30 ID:FjV80edc
山川に風の懸けたるしがらみの色にいでてもぬるる袖かな(藤原家隆)

171 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:24:03 ID:FjV80edc
木の葉もて風のかけたるしがらみにさてもよどまぬ秋の色かな(藤原定家)

172 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:25:03 ID:FjV80edc
岩つたふ山のさくらのしき波に風のかけたる布引の滝(藤原基家)

173 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:26:44 ID:FjV80edc
山川に春ゆく水はよどめども風にとまらぬ花のしがらみ(源通光)

174 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:30:51 ID:FjV80edc
谷川に岸の木のはを吹きためて風のかけたる瀬瀬の浮橋(後崇光院)

175 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:31:38 ID:FjV80edc
天の原春立つ雲の浪こえて風のかけたるしがらみもなし(正徹)

176 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:32:53 ID:FjV80edc
さそはれていとど思ひの露ぞもる風のかけたる袖のしがらみ(正徹)

177 :名無氏物語:2009/05/03(日) 18:35:10 ID:FjV80edc
風さむきを花が末の浪の間にながれもあへぬ秋の日のかげ(一色直朝)

178 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:50:36 ID:FjV80edc
こほりつつ流れもあへぬ山川につもればかかる雪のしがらみ(望月長孝)

179 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:51:20 ID:FjV80edc
さそひきて紅葉をしけば是も又風のかけたる山河の橋(後西院)

180 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:52:13 ID:FjV80edc
むめがえに鶯さそふたよりにや谷の氷も風にとくらむ(藤原家隆)

181 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:53:01 ID:FjV80edc
谷ふかく鶯さそふ春風にまづ花の香や空にとぶらむ(藤原定家)

182 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:54:00 ID:FjV80edc
今日ぞとふ志賀津のあまのすむ里を鶯さそふ花のしるべに(藤原定家)

183 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:55:00 ID:FjV80edc
谷風の鶯さそふたよりをや山里人も春をしるらむ(後鳥羽院)

184 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:55:55 ID:FjV80edc
をる人の袖こそかはれ色もかもおなじ昔ににほふ梅がえ(寂身)

185 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:57:04 ID:FjV80edc
花やただ年ふる人ぞあらたまるなごりはしらむ春の木の本(三条西実隆)

186 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:58:18 ID:TYQfGr9w
こよひ来む人には逢はじ七夕のひさしきほどに待ちもこそすれ(古今181)

187 :名無氏物語:2009/05/03(日) 22:59:09 ID:TYQfGr9w
ぬししらぬ香こそにほへれ秋の野にたがぬぎかけし藤袴ぞも(古今241)

188 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:03:41 ID:FjV80edc
見るほどに散らば散らなむ梅の花しづ心なく思ひおこせし(和泉式部)

189 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:05:16 ID:FjV80edc
いかにしてしづ心なく散る花ののどけき春の色と見ゆらむ(藤原定家)

190 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:06:47 ID:FjV80edc
よもの海風をさまりてひさかたの光のどけき春は来にけり(宗尊親王)

191 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:07:43 ID:FjV80edc
ひとり見てなぐさみぬべき花になどしづこころなく人を待つらむ(北畠親房)

192 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:09:04 ID:FjV80edc
いづる日も光のどけき久方の天の宮人春を知るらし(正徹)

193 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:10:31 ID:FjV80edc
木の間より花にかすみて久堅の光のどけき鳥の声かな(正徹)

194 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:11:53 ID:FjV80edc
かくばかり待つとしらずやほととぎす梢はるかに鳴きわたらなむ(清原元輔)

195 :名無氏物語:2009/05/03(日) 23:12:56 ID:FjV80edc
ほととぎす逢坂こえてたづぬれば今ぞ音羽の山に鳴くなる(慈円)

196 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:50:25 ID:4EAvpXrI
雲のゐる梢はるかに霧こめてたかしの山に鹿ぞ鳴くなる(源実朝)

197 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:51:15 ID:4EAvpXrI
いかでかく思ふ心をほととぎす夜ぶかくなきてきかせやはせぬ(村上天皇)

198 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:52:10 ID:4EAvpXrI
五月雨に物おもふやどは時鳥なく一こゑもなほぞ夜ぶかき(慈円)

199 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:52:53 ID:4EAvpXrI
ほととぎす五月の空やなつかしき雲にむつれて過ぎがてに鳴く(源仲正)

200 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:54:03 ID:4EAvpXrI
夕やみのたづたづしきにほととぎす声うらがなし道やまどへる(源実朝)

201 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:55:16 ID:4EAvpXrI
吉野山あさせ白浪いはこえて音せぬ水は桜なりけり(鴨長明)

202 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:56:01 ID:4EAvpXrI
秋はなほ浅瀬しら波たどるまで霧立渡るかささぎの橋(順徳院)

203 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:57:04 ID:4EAvpXrI
さを鹿の朝たつ山のとよむまで泣きぞしぬべき妻恋ひなくに(和泉式部)

204 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:57:08 ID:55t3aTGy
我のみやあはれと思はむきりぎりす鳴く夕かげのやまとなでしこ(古今244)

205 :名無氏物語:2009/05/04(月) 00:57:53 ID:55t3aTGy
ぬれてほす山ぢの菊の露のまにいつか千とせを我は経にけむ(古今273)

206 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:11:26 ID:4EAvpXrI
さを鹿の友まどはせる声するはつまや恋しき秋の山べに(恵慶)

207 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:12:14 ID:4EAvpXrI
誰がための錦も見えぬ秋霧にそめし時雨の山ぞかひなき(藤原定家)

208 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:13:07 ID:4EAvpXrI
折る人の老いせぬ秋の露の間に千歳をめぐる菊のさかづき(俊成卿女)

209 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:14:09 ID:4EAvpXrI
白菊の花の鏡の池水に老いせぬ秋のかげぞ久しき(藤原範宗)

210 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:15:14 ID:4EAvpXrI
梅が枝のにほひうれしき直路かな木ごとに花の雪のあけぼの(慈円)

211 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:16:30 ID:4EAvpXrI
野も山もおなじ雪とはまがへども春は木ごとに匂ふ梅が枝(藤原定家)

212 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:17:41 ID:4EAvpXrI
冬ごもる雪も木ごとに吹く風の匂ふや梅のたち枝なるらむ(藤原為家)

213 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:18:29 ID:4EAvpXrI
花といふはなの木ごとにうつしてもあまりやあらむ梅の匂ひは(三条西実隆)

214 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:37:33 ID:4EAvpXrI
こころおそき花の木ごとに梅が香の春をつたふる苑の朝風(橘千蔭)

215 :名無氏物語:2009/05/04(月) 13:39:07 ID:4EAvpXrI
常陸帯の道のおくなる遠妻にゆきめぐりてもあはむとぞ思ふ(藤原基俊)

216 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:05:24 ID:4EAvpXrI
思ひおくる心ばかりは下帯の道はかたがたゆきめぐるとも(藤原雅経)

217 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:06:19 ID:4EAvpXrI
朝露をわけそほちつつ夕月夜かすむ山路の花の面影(肖柏)

218 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:07:19 ID:4EAvpXrI
秋ちかう野はなりぬとて常夏のつゆもおよばぬ花の色かな(下冷泉政為)

219 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:08:45 ID:4EAvpXrI
秋ちかう成りも行くかな故郷の野らにと宿はすみはそめねど(上田秋成)

220 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:09:37 ID:4EAvpXrI
鶯の来やどる花に飛ぶ蝶はいづれ心のまどひまされる(契沖)

221 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:10:49 ID:4EAvpXrI
ものおもへば壁にそむくるともしびの消えかへりてぞあかしかねつる(藤原実定)

222 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:11:47 ID:4EAvpXrI
早瀬川なびく玉藻の下乱れ苦しや心みがくれてのみ(藤原良経)

223 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:26:20 ID:4EAvpXrI
我が袂さて山河の瀬になびく玉藻かりそめにかわくまぞなき(後鳥羽院)

224 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:28:49 ID:4EAvpXrI
乱れゆく蛍のかげや河の瀬になびく玉藻の光なるらむ(細川幽斎)

225 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:29:52 ID:4EAvpXrI
水を浅みちひさき魚も河の瀬になびく玉藻の影たのむなり(中院通勝)

226 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:32:47 ID:4EAvpXrI
しきたへの枕の下にみなぎりてやがても下すみなの川かな(藤原定家)

227 :名無氏物語:2009/05/04(月) 14:34:35 ID:4EAvpXrI
桜花なにそは露のあだ物をおなじいのちにかへてとどめむ(藤原家隆)

228 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:00:10 ID:4EAvpXrI
いのちやはなにぞは露のあだしのにあふにしかへぬまつむしの声(藤原家隆)

229 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:02:00 ID:4EAvpXrI
風ふけば磯うつ波の立ちかへり見れどもあかぬ君にもあるかな(藤原仲実)

230 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:03:28 ID:4EAvpXrI
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも(藤原家隆)

231 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:05:01 ID:4EAvpXrI
夏衣うすくや人のおもふらむわれはあつれてすぐす月日を(曾禰好忠)

232 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:06:22 ID:4EAvpXrI
夏衣うすくや人のなりぬらむうつせみのねにぬるる袖かな(俊成卿女)

233 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:08:25 ID:4EAvpXrI
うらみむと思ひしものを夏衣ひとへにうすくなりにけるかな(藤原秀能)

234 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:09:10 ID:4EAvpXrI
虫の声聞けばかなしな秋の夜のながきおもひのたぐひと思へば(花山院長親)

235 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:10:12 ID:4EAvpXrI
雲もなくなぎたる波にけさぞみるしらぬ千里の沖つ島山(武者小路実陰)

236 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:13:28 ID:bgepX56Y
トルシエにぽん オブリガード やなぎさーわ
(山岡士郎)

237 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:36:01 ID:4EAvpXrI
梅の花にほふ夕べは身を分けて空にこころの春風ぞ吹く(肖柏)

238 :名無氏物語:2009/05/04(月) 15:42:05 ID:4EAvpXrI
寝ても見ゆゐても見えけり桜花はかなの春の夢の枕や(藤原家隆)

239 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:06:54 ID:4EAvpXrI
夢路にはたれ植ゑおきて桜花ねても見ゆらむ春の夜すがら(長慶天皇)

240 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:08:09 ID:4EAvpXrI
秋のきてほころびにける藤袴うつり香こくも猶にほふかな(藤原俊成)

241 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:14:24 ID:4EAvpXrI
ふく風に移り香こくも匂ふかなはな橘のよその衣手(藤原家隆)

242 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:19:17 ID:4EAvpXrI
ふるさとは見しごともあらず荒れにけり影ぞ昔の春の夜の月(源実朝)

243 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:20:11 ID:4EAvpXrI
とりもあへぬ年は水にや流れそふ老いの心の浅くなりゆく(紀友則)

244 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:21:46 ID:4EAvpXrI
袖ひちて結ぶしら波立ちかへりこほるばかりの松の夕風(藤原家隆)

245 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:37:42 ID:4EAvpXrI
天の下めぐむ草木の芽も春に限りも知らぬ御代の末々(式子内親王)

246 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:39:18 ID:4EAvpXrI
霞たちこのめ春雨きのふまでふるのの若菜けさはつみてむ(藤原定家)

247 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:40:28 ID:4EAvpXrI
松の葉の白きを見れば春日山木の芽もはるの雪ぞ降りける(源実朝)

248 :名無氏物語:2009/05/04(月) 16:42:11 ID:4EAvpXrI
ひと夜あけて四方の草木のめもはるにうるふ時しる雨ののどけさ(中院通村)

249 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:41:00 ID:4EAvpXrI
誰が為とまだ朝霜のけぬがうへに袖ふりはへて若菜つむらむ(藤原定家)

250 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:42:23 ID:4EAvpXrI
墨染の袖ふりはへて峰たかき夕の寺に帰る雲かな(正徹)

251 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:44:18 ID:4EAvpXrI
白妙の袖ふりはへて武蔵野にいざ雪見むとおもひ立たずや(荷田蒼生子)

252 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:45:36 ID:4EAvpXrI
ふりはへて若菜つみにと行く野辺の袂ゆたかに見ゆる春かな(本居大平)

253 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:46:37 ID:4EAvpXrI
浅緑霞たなびく山がつの衣はるさめ色にいでつつ(藤原定家)

254 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:49:50 ID:4EAvpXrI
我がせこが衣春雨ふるさとにひとりながむる花ぞうつろふ(木下長嘯子)

255 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:50:49 ID:4EAvpXrI
山おろしにみだれて花の散りけるを岩はなれたる滝と見たれば(西行)

256 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:52:54 ID:4EAvpXrI
すむ人もうつればかはる古郷の昔ににほふ窓の梅かな(藤原家隆)

257 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:57:08 ID:4EAvpXrI
花の香も風こそよもにさそふらめ心もしらぬ古里の春(藤原定家)

258 :名無氏物語:2009/05/04(月) 22:58:22 ID:4EAvpXrI
散りぬればとふ人もなし故郷は花ぞ昔のあるじなりける(源実朝)

259 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:06:37 ID:4EAvpXrI
里はあれて春は幾世か霞むらむ花ぞむかしの志賀の古郷(藤原行能)

260 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:07:47 ID:4EAvpXrI
人はいさ心もしらずとばかりににほひ忘れぬ宿の梅が香(正徹)

261 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:09:22 ID:4EAvpXrI
ことの葉の花ぞ昔の春になほにほふ初瀬の里の梅が香(三条西実隆)

262 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:10:23 ID:4EAvpXrI
にほひをば風こそおくれ人はいさ心もしらぬ宿の梅が枝(足利義尚)

263 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:11:58 ID:4EAvpXrI
人はいさ心もしらず我はただいつも今宵の月をしぞおもふ(松永貞徳)

264 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:13:28 ID:4EAvpXrI
暮ると明くと見ても目かれず池水の花の鏡の春の面影(藤原実有)

265 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:40:59 ID:4EAvpXrI
暮ると明くと目かれぬ花に鶯の鳴きてうつろふ声なをしへそ(藤原定家)

266 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:42:23 ID:4EAvpXrI
暮ると明くと目かれぬ空も霞みけりいつの人まに春はきぬらむ(宗良親王)

267 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:43:51 ID:4EAvpXrI
あしひきの山のかひより吹く風に雪と見るまで花ぞ散りける(藤原家隆)

268 :名無氏物語:2009/05/04(月) 23:45:15 ID:4EAvpXrI
桜花咲けるやいづら時鳥山のかひよりいづる初こゑ(木下長嘯子)

269 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:23:35 ID:Nzv1a5zk
いかさまに待つとも誰か三輪の山人にしられぬ宿の霞は(藤原定家)

270 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:24:35 ID:Nzv1a5zk
庭のおもぞ夜のあやとはなりにける木の下陰の月のまにまに(能因)

271 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:25:42 ID:Nzv1a5zk
信濃路や見つつ我がこし浅間山雲は煙のよそめなりけり(宗良親王)

272 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:27:46 ID:Nzv1a5zk
山たかみ見つつこえゆく峰の松かへりこむまで面がはりすな(長慶天皇)

273 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:28:43 ID:Nzv1a5zk
山たかみかかれる雲の消えゆくは見つつ我がこし花やちるらむ(花山院長親)

274 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:29:50 ID:Nzv1a5zk
ほととぎす卯の花山のあかずして空にしられぬ月に鳴くなり(守覚法親王)

275 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:34:02 ID:Nzv1a5zk
花ざかり空にしられぬ白雲はたなびきのこす山のはもなし(藤原定家)

276 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:36:06 ID:Nzv1a5zk
花のゆき空にしられぬ色ながら木の下風に月ぞさえゆく(藤原雅経)

277 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:48:09 ID:Nzv1a5zk
雪のあした木の下風は寒けれど桜もしらぬ花ぞ散りける(後鳥羽院)

278 :名無氏物語:2009/05/05(火) 00:49:03 ID:Nzv1a5zk
春ふかき木の下風は名のみして空にしらるる花のしら雪(堯孝)

279 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:10:46 ID:Nzv1a5zk
思ひきや空にしられぬ雪も猶雲のうへまでちらむものとは(蓮生)

280 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:12:01 ID:Nzv1a5zk
みよし野に春の嵐やわたるらむ道もさりあへず花のしら雪(後鳥羽院)

281 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:14:02 ID:Nzv1a5zk
さして行く道もさりあへず三笠山紅葉ぞぬさと散りまがひける(越前)

282 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:15:42 ID:Nzv1a5zk
春の野にはなるる駒は雪とのみ散りかふ花に人やまどへる(藤原定家)

283 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:17:26 ID:Nzv1a5zk
かり人のいる野の露を命にて散りかふ花にきぎすなくなり(藤原良経)

284 :名無氏物語:2009/05/05(火) 01:18:52 ID:Nzv1a5zk
かへるさや散りかふ花にまがふらむ若菜つむ野の春のあは雪(順徳院)

285 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:12:17 ID:Nzv1a5zk
春の野に若菜摘まむときて見れば浅沢水はいまだ氷れり(熊谷直好)

286 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:13:58 ID:Nzv1a5zk
こむらさきにほへる藤の花みれば水なき空に波ぞたちける(大中臣能宣)

287 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:14:54 ID:Nzv1a5zk
月すめば冬の水なき空とぢて氷をはらふ夜はの木枯(正徹)

288 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:16:03 ID:Nzv1a5zk
こほりとく池のさざ波今朝見えて水なき空も春風ぞふく(飛鳥井雅親)

289 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:17:11 ID:Nzv1a5zk
春はいぬくらまの山の雲珠桜水なき空にのこる色かな(木下長嘯子)

290 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:18:04 ID:Nzv1a5zk
天つ風さえくらしたるなごりには水なき空にあわ雪ぞふる(下河辺長流)

291 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:19:36 ID:Nzv1a5zk
旅の世にまた旅寝して草枕夢のうちにも夢を見るかな(慈円)

292 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:20:59 ID:Nzv1a5zk
散りまがふこのもとながらまどろめば桜にむすぶ春の夜の夢(藤原定家)

293 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:43:39 ID:Nzv1a5zk
駿河なる宇津の山べにちる花よ夢のうちにも誰惜しめとて(順徳院)

294 :名無氏物語:2009/05/05(火) 14:44:50 ID:Nzv1a5zk
やどりして春の山べに見し夜半の夢もまさしき朝嵐かな(本居大平)

295 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:07:41 ID:Nzv1a5zk
吉野川はやくも暮れてゆく春に花はさかりの岸の山吹(足利尊氏)

296 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:09:11 ID:Nzv1a5zk
忘れじの雁は越ぢにかへるなりかたも定めず花は散りつつ(藤原家隆)

297 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:14:32 ID:Nzv1a5zk
神な月かたもさだめずちる紅葉けふこそ秋のかたみとも見め(藤原定家)

298 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:15:49 ID:Nzv1a5zk
しのびねははや過ぎにけりほととぎす空もとどろに啼き渡らなむ(源経信)

299 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:17:51 ID:Nzv1a5zk
をりはへて今ぞ啼くなる時鳥五月のさよの空もとどろに(覚性法親王)

300 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:19:13 ID:Nzv1a5zk
時鳥空もとどろに啼くころは夜ただ雨ふる袖のうへかな(慈円)

301 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:22:06 ID:Nzv1a5zk
うちつけにそれかとぞきく時鳥人まつ山にしのびねのこゑ(藤原家隆)

302 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:23:17 ID:Nzv1a5zk
五月山弓末ふりたてともす火に鹿やはかなく目をあはすらむ(崇徳院)

303 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:38:25 ID:Nzv1a5zk
荒ち男がゆつきが下にともす火に鹿の立ちどのしるくもあるかな(藤原家隆)

304 :名無氏物語:2009/05/05(火) 15:39:23 ID:Nzv1a5zk
見るからにかたへ涼しき夏衣日も夕暮のやまとなでしこ(後鳥羽院)

305 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:04:35 ID:Nzv1a5zk
吹く風の涼しくもあるかおのづから山の蝉鳴きて秋は来にけり(源実朝)

306 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:06:36 ID:Nzv1a5zk
たが秋にあらぬ光をやどしきて月よ涙に袖ぬらすらむ(藤原家隆)

307 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:08:11 ID:Nzv1a5zk
袖ふれし人の形見かふるさとににほひをのこす軒の橘(西園寺実材母)

308 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:09:09 ID:Nzv1a5zk
おきて行く人のかたみか唐ころも手もたゆきまで打ち明かすらむ(源通親)

309 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:10:06 ID:Nzv1a5zk
世にたえし道踏み分けていにしへのためしにもひけ望月の駒(後水尾院)

310 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:11:54 ID:Nzv1a5zk
弾く琴の音のうちつけに月影を秋の雪かとおどろかれつつ(紀貫之)

311 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:46:12 ID:Nzv1a5zk
ふりしける雪かと見ゆる月なれど濡れて冴えたる衣手ぞなき(紀貫之)

312 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:47:12 ID:Nzv1a5zk
衣手はさむくもあらねど月影をたまらぬ秋の雪とこそ見れ(紀貫之)

313 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:48:16 ID:Nzv1a5zk
月影も雪かと見つつ弾く琴の消えて積めども知らずやあるらむ(紀貫之)

314 :名無氏物語:2009/05/05(火) 16:49:13 ID:Nzv1a5zk
あすよりは秋も嵐の音羽山かたみとなしに散る木の葉かな(藤原定家)

315 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:03:53 ID:Nzv1a5zk
白露も時雨もいたくふる里は軒の梢も濃さまさりけり(後鳥羽院)

316 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:04:54 ID:Nzv1a5zk
時雨のみもる山影の下葉かは物おもふ袖も色はかはらず(順徳院)

317 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:06:37 ID:Nzv1a5zk
物思へば雲のはたてをかぎりにて時雨もいたくふる涙かな(藤原信成)

318 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:08:35 ID:Nzv1a5zk
この秋は時雨もいたく染めてけりあかみの山の峰の紅葉ば(笠間時朝)

319 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:35:53 ID:Nzv1a5zk
およばじな袖より外にもる山の下葉のこさぬ露も時雨も(中院通勝)

320 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:36:42 ID:Nzv1a5zk
暮れにけり秋の日かずもあらし山もみぢをわけて入あひの鐘(後鳥羽院)

321 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:37:45 ID:Nzv1a5zk
秋山の麓の小田のかりいほに紅葉をわけて月ぞもりける(俊成卿女)

322 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:39:29 ID:Nzv1a5zk
見ぬほどの紅葉は夜の錦にて秋さへ過ぎむと思ひけむやは(村上天皇)

323 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:40:52 ID:Nzv1a5zk
見る人もなくて散りにき時雨のみふりにし里に秋萩の花(源実朝)

324 :名無氏物語:2009/05/05(火) 17:42:01 ID:Nzv1a5zk
折りつくす紅葉は夜の錦にて君をぞ恋ひし秋の山かげ(平清親四女)

325 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:31:16 ID:Nzv1a5zk
高砂のをのへの松の秋風に泊りもしらず散る紅葉かな(藤原家隆)

326 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:34:40 ID:Nzv1a5zk
冬の夜の川風さむみ氷して思ひかねたる友千鳥かな(後鳥羽院)

327 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:36:40 ID:Nzv1a5zk
人待たばいかにとはましさ夜千鳥川風さむみ冬の明ぼの(宮内卿)

328 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:38:21 ID:Nzv1a5zk
うちわたす川風さむみ鳴く千鳥たがゆく袖の夜半にきくらむ(藤原為家)

329 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:41:07 ID:Nzv1a5zk
み吉野や石跡柏もうづもれて河風さむみふれる白雪(頓阿)

330 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:43:21 ID:Nzv1a5zk
水こほり月のながるる汀にて思ひかねてや千鳥なくらむ(東常縁)

331 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:44:10 ID:Nzv1a5zk
冬の夜も千鳥はきかず思ひかね我が泣き明かす袖の川風(大内政弘)

332 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:49:08 ID:qJ/FzPvO
もみぢ葉のながれてとまる湊には紅深き浪やたつらむ(古今293)

333 :名無氏物語:2009/05/05(火) 21:50:11 ID:qJ/FzPvO
もみぢ葉は袖にこきいれてもていでなむ秋は限りと見む人のため(古今309)

334 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:06:21 ID:Nzv1a5zk
三笠山はや木高かれ峰の松ちよのかげとぞ神もまつらむ(高階宗成)

335 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:07:27 ID:Nzv1a5zk
うゑし植ゑばはや木高かれ山桜白雲まがふ花とみるまで(正徹)

336 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:09:37 ID:Nzv1a5zk
われがなほ折らまほしきは白雲の八重にかさなる山吹の花(和泉式部)

337 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:12:20 ID:Nzv1a5zk
岩根ふみいく重の峰をこえぬとも思ひもいでむ心へだつな(源実朝)

338 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:16:23 ID:Nzv1a5zk
浅茅原かつ霜がれて別れてふことは色にも見ゆる秋かな(慶雲)

339 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:17:44 ID:Nzv1a5zk
草も木もうつろひはてて別れてふことは色にもくるる秋かな(姉小路基綱)

340 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:19:28 ID:Nzv1a5zk
逢坂は行くもかへるも別れ路の人だのめなる名のみふりつつ(藤原為家)

341 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:56:33 ID:Nzv1a5zk
花を待つ外山の梢かつ越えて別れもゆくか春の雁がね(宗尊親王)

342 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:57:19 ID:Nzv1a5zk
雲の色にわかれもゆくか逢坂の関路の花のあけぼのの空(兼好)

343 :名無氏物語:2009/05/05(火) 22:58:16 ID:Nzv1a5zk
かつこえて春にわかるる逢坂は人だのめなる花や散るらむ(宗良親王)

344 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:02:31 ID:Nzv1a5zk
袖ひちてせく手ににごる山水の澄むを待つとや月のやすらふ(俊恵)

345 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:03:35 ID:Nzv1a5zk
手に結ぶ程だにあかぬ山の井のかけはなれ行く袖のしら玉(藤原定家)

346 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:07:35 ID:Nzv1a5zk
夏山やゆくてにむすぶ清水にもあかで別れし古里をのみ(藤原定家)

347 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:08:53 ID:Nzv1a5zk
あかざりし山井の清水手にくめばしづくも月の影ぞやどれる(藤原定家)

348 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:10:41 ID:Nzv1a5zk
夏の夜はげにこそあかね山の井のしづくにむすぶ月の暉も(藤原定家)

349 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:21:05 ID:Nzv1a5zk
結ぶ手に月をやどして山の井のそこの心に秋やみゆらむ(源通方)

350 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:22:13 ID:Nzv1a5zk
あかざりし雲と雨とのかたみかは花の滴ににごる山の井(正徹)

351 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:23:35 ID:Nzv1a5zk
夏はつるみそぎにちかき川風に岩波たかくかくる白木綿(藤原定家)

352 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:24:24 ID:Nzv1a5zk
吉野川岩波たかくなる神に山風きほふ花の夕だち(正徹)

353 :名無氏物語:2009/05/05(火) 23:25:37 ID:Nzv1a5zk
とこは荒れぬいたくな吹きそ秋風の目にみぬ人を夢にだに見む(藤原家隆)

354 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:09:38 ID:qanKSoes
吹く風の目に見ぬ人も軒端なる梅咲く頃は待たれけるかな(堯孝)

355 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:10:39 ID:qanKSoes
花の色にうつる心は山桜かすみのまより思ひそめてき(藤原隆信)

356 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:11:50 ID:qanKSoes
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも(藤原家隆)

357 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:12:38 ID:qanKSoes
山桜霞のまよりうつろへば色のちくさに春風ぞ吹く(順徳院)

358 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:13:51 ID:qanKSoes
身にぞしむ霞にもるる面影のさだかに見えし花の下風(正徹)

359 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:15:08 ID:qanKSoes
たが春にあくまでかみし山桜霞のまよりそふおもひかな(後柏原院)

360 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:16:18 ID:qanKSoes
逢ふことは雲居はるかにへだつとも心かよはぬほどはあらじを(大中臣輔親)

361 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:17:43 ID:qanKSoes
人しれぬ時雨ごこちに神な月われさへ袖のそほちぬるかな(具平親王)

362 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:31:56 ID:qanKSoes
我もよにしぐれ心ちの晴れやらで三とせふり行く神無月かな(宗尊親王)

363 :名無氏物語:2009/05/06(水) 00:35:30 ID:qanKSoes
片恋をするがのふじの山よりも胸の火のまづ燃えまさるかな(紀友則)

364 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:03:40 ID:qanKSoes
月もなほつれなき人のかげとめよ冬もこほらぬ袖の涙に(西園寺実氏)

365 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:05:50 ID:qanKSoes
み吉野のたぎつ早瀬にすむ月や冬もこほらぬ氷なるらむ(素暹法師)

366 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:09:25 ID:qanKSoes
春秋のながれしままにあまの川冬もこほらぬ月をしぞ思ふ(三条西実隆)

367 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:12:01 ID:qanKSoes
夕暮はなくね空なるほととぎす心のかよふ宿やしるらむ(藤原定家)

368 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:14:21 ID:qanKSoes
初春のはつねのけふの百千鳥鳴くね空なる朝がすみかな(順徳院)

369 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:18:36 ID:qanKSoes
いづくよりあがるも見えず霞む日に啼く音そらなる夕雲雀かな(慶雲)

370 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:25:15 ID:qanKSoes
ほととぎすなく声きけば山里につねよりことに人ぞまたるる(源道済)

371 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:26:59 ID:qanKSoes
思ひきや雲井の花の咲き咲かず人づてにのみ聞かむものとは(二条院讃岐)

372 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:28:16 ID:qanKSoes
越えぬまはくるしきものを吉野山いかにか匂ふ花の面影(三条西実隆)

373 :名無氏物語:2009/05/06(水) 01:29:34 ID:qanKSoes
露ならぬ心を荻の上風にさのみくだけて物思ふかな(宗良親王)

374 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:33:02 ID:qanKSoes
ちらすなよ小萩が上の露ならぬ心も花に置きあまるまで(望月長孝)

375 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:34:14 ID:qanKSoes
何ゆゑに思ひそめけむしら玉と見えし涙の色かはるまで(花山院師継)

376 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:41:56 ID:qanKSoes
つらさこそ色もかはらね白玉と見えしはいつの涙なりけむ(後水尾院)

377 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:43:23 ID:qanKSoes
かくしつついつをかぎりとしら真弓おきふしすぐす月日なるらむ(兼好)

378 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:44:11 ID:qanKSoes
思ひきや手もふれざりし梓弓おきふし我が身なれむものとは(宗良親王)

379 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:51:06 ID:qanKSoes
敷島や大和とにはあらぬ撫子の花はむべこそ世に似ざりけれ(藤原公任)

380 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:52:19 ID:qanKSoes
身にしみてふかきあはれの色ならばうつるばかりや春のあけぼの(宗尊親王)

381 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:53:21 ID:qanKSoes
色ならばうつるばかりに吹きかへて音ぞ身にしむ秋の初風(中院通村)

382 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:54:12 ID:qanKSoes
いかにして花にみえまし色ならば移るばかりに向ふ心も(武者小路実陰)

383 :名無氏物語:2009/05/06(水) 15:55:06 ID:qanKSoes
風吹けばとはに波こすみ熊野の浦路の月に千鳥なくなり(源具親)

384 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:00:58 ID:qanKSoes
よしさらばこぬみの浜の浦松のとはに波越すねをもしのばじ(藤原為家)

385 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:02:01 ID:qanKSoes
風吹けばとはに波こす石見潟かたぶく月もぬるるがほなる(藤原隆祐)

386 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:03:35 ID:4080wD90
かがみやま山かきくもりしぐるれど紅葉あかくぞ秋は見えける(後撰393)

387 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:04:27 ID:4080wD90
もみぢ葉に道はむもれてあともなしいづくよりかは秋のゆくらむ(続後撰456)

388 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:05:09 ID:4080wD90
雨ふらば紅葉のかげにやどりつつ龍田の山に今日は暮らさむ(続古今898)

389 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:05:53 ID:4080wD90
いにしへにありきあらずは知らねども千とせのためし君にはじめむ(古今353)

390 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:06:37 ID:4080wD90
ふして思ひおきて数ふる万代は神ぞしるらむ我が君のため(古今354)

391 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:07:20 ID:4080wD90
よろづ世をまつにぞ君をいはひつる千とせのかげにすまむと思へば(古今356)

392 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:08:02 ID:4080wD90
春日野に若菜つみつつよろづ世をいはふ心は神ぞしるらむ(古今357)

393 :名無氏物語:2009/05/06(水) 16:10:54 ID:4080wD90
おとにのみきくの白露よるはおきてひるは思ひにあへずけぬべし(古今470)

394 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:41:52 ID:qanKSoes
朝霜のおきて侘しき別れ路にしばしはたゆめ鴫のはねがき(藤原家隆)

395 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:43:02 ID:qanKSoes
しら露のおきてわびしき別れをもあふにぞかこつ在明の月(後鳥羽院)

396 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:44:13 ID:qanKSoes
ももはかく鴫のはねがきいくかへり朝わびしき秋にあふらむ(藤原家隆)

397 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:45:16 ID:qanKSoes
庭もせにうつろふ比のさくら花あしたわびしき数まさりつつ(藤原定家)

398 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:46:14 ID:qanKSoes
とりべ山あすをばしらで暮れぬ間のけふの煙をあはれとぞ見る(飛鳥井雅有)

399 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:47:16 ID:qanKSoes
暮れぬ間の今日をもしらぬ命もて明日より後を契るはかなさ(中院通村)

400 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:48:36 ID:qanKSoes
露霜のおくての山田かりねして袖ほしわぶるいほのさむしろ(藤原定家)

401 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:49:36 ID:qanKSoes
塩竃のうらがなしくも見ゆるかな霞にすける海人の釣舟(藤原清輔)

402 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:55:49 ID:qanKSoes
須磨の海人のたく藻の煙たえだえにうらさびしくも見えまがふかな(慈円)

403 :名無氏物語:2009/05/06(水) 18:56:56 ID:qanKSoes
打ちなびく蘆のうら葉にとひ見ばやかかるみゆきをいつかみしまえ(伊勢大輔)

404 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:06:36 ID:qanKSoes
雪つもる越のしら山冬ふかし夢にもたれか思ひおこせむ(宗良親王)

405 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:10:32 ID:qanKSoes
灯し火のほかげにかよふ身をみればあるかなきかの世にこそありけれ(藤原高遠)

406 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:11:35 ID:qanKSoes
花の色もうつりにけりとしら雲の道行ぶりにかをる山風(順徳院)

407 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:12:31 ID:qanKSoes
うき世にもことやつぐると初雁の道行ぶりに山べをやとふ(松永貞徳)

408 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:13:35 ID:qanKSoes
色見えで春にうつろふ心かな闇はあやなき梅のにほひに(藤原定家)

409 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:14:16 ID:qanKSoes
蘆の屋の蔦はふ軒のむら時雨音こそたてね色はかくれず(藤原定家)

410 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:33:45 ID:qanKSoes
夏の夜も闇はあやなし橘をながめぬ空に風かをるなり(藤原良経)

411 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:34:32 ID:qanKSoes
梅が香は霞の袖につつめども香やはかくるる野べの夕風(後鳥羽院)

412 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:36:01 ID:qanKSoes
梅の花いろこそ見えね風吹けば月の光のにほふなりけり(飛鳥井雅有)

413 :名無氏物語:2009/05/06(水) 19:36:59 ID:qanKSoes
これもまた色こそ見えね春の夜の月はあやなし匂ふ梅が枝(木下長嘯子)

414 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:04:56 ID:qanKSoes
色もいろ匂ひも月の光にて闇こそ梅は人に知らるれ(木下長嘯子)

415 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:05:59 ID:qanKSoes
奥山の花見がてらにとひし庵ちりなむ後としめてましかば(宗良親王)

416 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:07:56 ID:qanKSoes
咲きぬともよそに知られぬ山里は花見がてらに来る人もなし(長慶天皇)

417 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:17:11 ID:qanKSoes
なれなれし花の木陰の草莚ちりなむ後ぞしきしのぶべき(松永貞徳)

418 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:19:09 ID:qanKSoes
人しれぬ心のゆきて見る花はのこる山べもあらじとぞ思ふ(源師光)

419 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:20:18 ID:qanKSoes
河波のくくるも見えぬくれなゐをいかにちれとか峰の木がらし(藤原定家)

420 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:22:20 ID:qanKSoes
雪とのみふるからをのの桜花なほこのもとは忘れざりけり(後嵯峨院)

421 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:47:31 ID:qanKSoes
いかにせむ高根の桜雪とのみふるだにあるを春の曙(宗尊親王)

422 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:48:36 ID:qanKSoes
鶯はいたくなわびそ梅の花ことしのみちるならひならねば(源実朝)

423 :名無氏物語:2009/05/06(水) 20:49:32 ID:qanKSoes
山ざくら尋ねてかへる春の夜は夢にも花のすがたをぞ見る(藤原公重)

424 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:09:13 ID:qanKSoes
春こゆるうつの山道うつつにも夢にも花のちるやみゆらむ(中院通勝)

425 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:10:12 ID:qanKSoes
うつつにも夢にも花のちる比は山にだに世のうきめをぞみる(契沖)

426 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:11:15 ID:qanKSoes
み吉野の花のかげにてくれはてておぼろ月よの道やまどはむ(藤原良経)

427 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:12:53 ID:qanKSoes
花ならぬならの木かげも夏くればたつことやすき夕まぐれかは(俊恵)

428 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:14:48 ID:qanKSoes
夏衣たつことやすきかげもなしなほ花思ふ庭の梢に(藤原家隆)

429 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:35:58 ID:qanKSoes
花の陰の心をしらば月も日もたつことやすき春はあらじを(後柏原院)

430 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:36:59 ID:qanKSoes
清見潟そでにも浪の月を見てかたへもまたぬ風ぞすずしき(藤原定家)

431 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:39:48 ID:qanKSoes
夏と秋とゆきかふ風やすぎぬらし露ちりそむるしののめの道(藤原雅経)

432 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:40:39 ID:qanKSoes
夏と秋とゆきかふ夜半の浪の音のかたへすずしきかもの河かぜ(後鳥羽院)

433 :名無氏物語:2009/05/06(水) 21:41:30 ID:qanKSoes
みるからにかたへ涼しき夏ごろも日も夕暮のやまとなでしこ(後鳥羽院)

434 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:01:34 ID:qanKSoes
露の色ももりのしめ縄秋かけてかたへ涼しきせみのは衣(順徳院)

435 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:03:37 ID:qanKSoes
夏の日のかたへすずしき風にしもおくれぬ秋や空にきぬらむ(中院通勝)

436 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:33:11 ID:qanKSoes
夏ふかき野原の露もゆく水も近き沢辺ぞかたへ冷しき(冷泉為村)

437 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:34:22 ID:qanKSoes
雪きえてうらめづらしきはつ草のはつかに野べも春めきにけり(式子内親王)

438 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:35:37 ID:qanKSoes
山風の霞のころもふきかへしうらめづらしき花の色かな(九条道家)

439 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:38:54 ID:qanKSoes
秋きぬと海ふく比良の山風もうらめづらしきあまの衣手(本居宣長)

440 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:40:46 ID:qanKSoes
いまはよにもとの心の友もなし老いてふるえの秋萩の花(頓阿)

441 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:43:17 ID:qanKSoes
いはれのの古枝の真萩はなさけば池にももとの心をぞしる(宗祇)

442 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:44:12 ID:qanKSoes
なれきつるもとの心は忘れずと萩の古枝をてらす月かげ(木下長嘯子)

443 :名無氏物語:2009/05/06(水) 22:45:23 ID:qanKSoes
もしほ草しきつの浪にうき枕きけすみよしの松を秋風(慈円)

444 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:07:02 ID:qanKSoes
住吉の浜辺のみそぎくれゆけば松を秋風けふよりぞふく(下河辺長流)

445 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:08:12 ID:qanKSoes
かをらずは折りやまどはむ長月の月夜にあへる白菊の花(大中臣能宣)

446 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:09:09 ID:qanKSoes
心あてにをらばやをらむ夕づくひさすや小倉の峰のもみぢば(藤原家隆)

447 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:10:22 ID:qanKSoes
しらすげのまのの萩原あさなあさな置きまどはせる秋のはつ霜(藤原家隆)

448 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:11:31 ID:qanKSoes
心あてにわくともわかじ梅の花散りかふ里の春のあは雪(藤原定家)

449 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:12:23 ID:qanKSoes
白菊の籬の月の色ばかりうつろひ残る秋の初霜(藤原定家)

450 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:13:14 ID:qanKSoes
心あてに誰かはをらむ山がつのかきほの萩の露のふかさを(藤原為家)

451 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:14:17 ID:qanKSoes
心あてにをらばや夜半の梅の花かをる軒ばの風を尋ねて(宗良親王)

452 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:39:53 ID:qanKSoes
袖かけてをらばやをらむ榊ばのかをなつかしみ露をしるべに(正徹)

453 :名無氏物語:2009/05/06(水) 23:42:31 ID:qanKSoes
心あての色もかすみの吉野山我まどはすな花のしら雲(三条西実隆)

454 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:01:04 ID:ERGZkNEf
あともなき波の上ながら心あてにゆけばまどはぬ舟ぢなりけり(小沢蘆庵)

455 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:02:36 ID:ERGZkNEf
初霜はまだおきなれぬ宵々の月にうつろふ白菊の花(香川景樹)

456 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:04:00 ID:ERGZkNEf
老いの目はまぎらはしさに折りかねつ月夜の霜の白菊の花(安藤野雁)

457 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:05:48 ID:ERGZkNEf
もみぢばを幣にたむけて行く秋ををしみとめぬや神なびの森(慈円)

458 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:07:08 ID:ERGZkNEf
みそぎ川あさのたちえのゆふしでを幣とたむけて夏はいぬめり(藤原為家)

459 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:16:39 ID:ERGZkNEf
初雁のはつかにききしことづても雲路にたえてわぶるころかな(源高明)

460 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:24:17 ID:ERGZkNEf
思ひ寝に我が心からみる夢も逢ふ夜は人のなさけなりけり(藤原忠良)

461 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:29:12 ID:ERGZkNEf
いとどまた夢てふ物をたのめとや思ひねになくほととぎすかな(宗尊親王)

462 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:30:38 ID:ERGZkNEf
惜しめどもたちもとまらぬ秋霧のゆくへもしらぬ恋もするかな(源俊頼)

463 :名無氏物語:2009/05/07(木) 00:31:47 ID:ERGZkNEf
芳野山あふをかぎりの桜花ゆくへもしらぬ道やまどはむ(藤原家隆)

464 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:07:51 ID:ERGZkNEf
あひみてもなほ行くへなき思ひかな命や恋のかぎりなるらむ(藤原定家)

465 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:09:01 ID:ERGZkNEf
いつしかの行へもしらぬ詠めより逢ふを限りのはてをしぞ思ふ(藤原雅経)

466 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:10:16 ID:ERGZkNEf
我が恋は逢ふをかぎりのたのみだに行方もしらぬ空のうき雲(源通具)

467 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:12:12 ID:ERGZkNEf
行へなきあふをかぎりの白雲もたえて分かるる峰の松かぜ(俊成卿女)

468 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:13:27 ID:ERGZkNEf
さても又あふを限りのはてもなし恋は命ぞかぎりなりける(藤原為家)

469 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:14:56 ID:ERGZkNEf
思ひあまりあふをかぎりの詠めしてゆくへもしらぬ夕暮の空(宗尊親王)

470 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:16:37 ID:ERGZkNEf
わたの原ゆくへもしらずはてもなし沖つ霞の春のあけぼの(後二条院)

471 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:37:12 ID:ERGZkNEf
恋ひしなむそれまでと猶歎くかなあふを限の思ひたえても(頓阿)

472 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:38:31 ID:ERGZkNEf
しら雲の八重山遠く匂ふなり逢ふをかぎりの花の春風(正徹)

473 :名無氏物語:2009/05/07(木) 01:39:29 ID:ERGZkNEf
くれはつる秋こそやがてしらせけれあふ人からの夜半のならひは(藤原家隆)

474 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:07:55 ID:ERGZkNEf
むつごとも逢ふ人からのならひかもいづらは夜半も長月の空(後鳥羽院)

475 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:09:22 ID:ERGZkNEf
ながしとぞ思ひはてぬる逢はでのみひとり月見る秋の夜な夜な(宗尊親王)

476 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:14:12 ID:ERGZkNEf
またいつにこよひもまたむ月をしも逢ふ人からのしののめの空(三条西実隆)

477 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:15:09 ID:ERGZkNEf
よの中はさてもやうきと桜花ちらぬ春にもあひ見てしがな(飛鳥井雅有)

478 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:16:11 ID:ERGZkNEf
露分くる夏野の草のぬれ衣なるとはすれど色もかはらず(順徳院)

479 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:36:05 ID:ERGZkNEf
あま衣なるとはすれどいせ島やあはぬうつせはいふかひもなし(後水尾院)

480 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:38:00 ID:ERGZkNEf
あふことをはつかに見えし月影のおぼろけにやはあはれともおもふ(村上天皇)

481 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:39:29 ID:ERGZkNEf
よそにのみきくの長浜ながらへて心づくしにこひやわたらむ(藤原為家)

482 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:41:00 ID:ERGZkNEf
何ゆゑに雪みるべくもあらぬ身のこしぢの冬をみとせ経ぬらむ(宗良親王)

483 :名無氏物語:2009/05/07(木) 02:42:33 ID:ERGZkNEf
ふりつもる雪みるべくもなき人の跡をも今朝はおもひやりつつ(宗良親王)

484 :名無氏物語:2009/05/07(木) 03:00:59 ID:ERGZkNEf
かへるかり跡はしたへどしら山のゆきみるべくもなき雲路かな(下河辺長流)

485 :名無氏物語:2009/05/07(木) 03:05:41 ID:ERGZkNEf
わび人のたもとしなくは紅葉葉のひとりや雨にぬれて染めまし(藤原為家)

486 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:03:39 ID:ERGZkNEf
今朝ぞこの山のかひあるみむろ山絶えせぬ道の跡を尋ねて(藤原定家)

487 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:04:33 ID:ERGZkNEf
水鳥のうへはこほれる羽衣いでいりあらふ波のまもなし(賀茂保憲女)

488 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:07:35 ID:ERGZkNEf
世中ようへはこほれる冬川のしられぬにこそわたりかねぬれ(三条西実隆)

489 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:09:21 ID:ERGZkNEf
かねてよりおもひこしぢのあらち山ことわり過ぐる峰の白雪(藤原知家)

490 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:10:16 ID:ERGZkNEf
はるかにも思ひこしぢの春の雁かへる山をば都にぞ見る(後柏原天皇)

491 :名無氏物語:2009/05/07(木) 08:13:29 ID:ERGZkNEf
人をのみ思ひこしぢのはてなれや身を白雪のつもる恨みは(宗良親王)

492 :名無氏物語:2009/05/07(木) 09:28:55 ID:Z5bvNjfy
とおりすがりかな

493 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:28:13 ID:ERGZkNEf
見ずもあらずみもせぬ人の形見かは五月の空の夕暮の雲(藤原家隆)

494 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:30:17 ID:ERGZkNEf
かた見かはしるべにもあらず君恋ひてただつくづくとむかふ大空(藤原定家)

495 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:31:40 ID:ERGZkNEf
おほ空は暮れゆく秋のかたみかは惜しむ袂もうちしぐれつつ(後鳥羽院)

496 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:32:44 ID:ERGZkNEf
朝夕にむなしき空をながめてもたかく仰ぎし君を恋ひつつ(宗尊親王)

497 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:34:44 ID:ERGZkNEf
そなたともたがゆふ暮の空なれば恋しきたびに詠めやるらむ(宗良親王)

498 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:36:02 ID:ERGZkNEf
かたみかはそなたの空の峰の雲恋しきたびにうちながめつつ(後崇光院)

499 :名無氏物語:2009/05/07(木) 16:37:36 ID:ERGZkNEf
わぎもこは月の都へいらなくに暮るれば空のながめらるらむ(井上文雄)

500 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:13:07 ID:ERGZkNEf
夏の夜はまだ宵ながら明けぬとやゆふつけ鳥の暁のこゑ(慈円)

501 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:14:22 ID:ERGZkNEf
大和路や都も遠きひむろ山まだ宵ながら岩戸あくなり(藤原家隆)

502 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:15:15 ID:ERGZkNEf
夏の月はまだ宵の間とながめつつぬるや河辺のしののめの空(藤原定家)

503 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:17:25 ID:ERGZkNEf
宵ながら雲のいづことをしまれし月をながしと恋ひつつぞぬる(藤原定家)

504 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:19:11 ID:ERGZkNEf
折しもあれ雲のいづくに入る月の空さへをしきしののめの途(藤原定家)

505 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:23:43 ID:ERGZkNEf
山路行く雲のいづこの旅枕ふすほどもなく月ぞ明け行く(藤原定家)

506 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:26:15 ID:ERGZkNEf
夕づくよかたぶく空はよひながら雲のいづくにありあけの月(藤原忠良)

507 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:28:02 ID:ERGZkNEf
夏の夜は雲のいづくにやどるともわがおもかげに月はのこさむ(藤原良経)

508 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:39:00 ID:ERGZkNEf
郭公まだ宵ながら明くる夜の雲のいづくになきわたるらん(後鳥羽院)

509 :名無氏物語:2009/05/07(木) 17:42:21 ID:ERGZkNEf
あかなくに雲のいづくにやどりつつはるればあくる夏の夜の月(後鳥羽院)

510 :名無氏物語:2009/05/07(木) 18:00:14 ID:ERGZkNEf
月だにも雲のいづくに夏の夜のやみはあやなし曙の空(順徳院)

511 :名無氏物語:2009/05/07(木) 18:01:25 ID:ERGZkNEf
久方の雲のいづくの影ならで木のまあけ行くみじか夜の月(伏見院)

512 :名無氏物語:2009/05/07(木) 18:02:38 ID:ERGZkNEf
よひのまに明けなば明けよ天つ空雲のいづくと月はたどらじ(正徹)

513 :名無氏物語:2009/05/07(木) 18:08:39 ID:ERGZkNEf
庭しろき玉をのべたる光かなこほれる雪をみがく月夜に(正徹)

514 :名無氏物語:2009/05/07(木) 18:10:32 ID:ERGZkNEf
雲さゆるよし野の里は冬ながら空より花のふらぬひはなし(祝部成茂)

515 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:48:46 ID:ERGZkNEf
日影みずさきてとくちる色もなし谷は蛍ぞ光なりける(藤原定家)

516 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:50:01 ID:ERGZkNEf
桜花咲きてとくちるならひこそ我が身の春の物思ひなれ(嘉喜門院)

517 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:51:47 ID:ERGZkNEf
春もまだよそにぞ寒き谷の戸に咲きてとくちる花の淡雪(望月長孝)

518 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:52:37 ID:ERGZkNEf
ひかりなき谷にも風はよそならで咲きてとくちる山桜かな(本居宣長)

519 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:53:25 ID:ERGZkNEf
紅葉ちることやわびしきみ熊野の山のあらしに鹿ぞなくなる(慈円)

520 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:54:11 ID:ERGZkNEf
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして(在原業平)

521 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:55:39 ID:ERGZkNEf
ねにたてて秋の夜かこつきりぎりす長き寝覚の枕にぞ聞く(藤原為家)

522 :名無氏物語:2009/05/07(木) 22:57:07 ID:ERGZkNEf
しるべなきおきつの浜になくたづのゑをあはれと神はきかなむ(兼好)

523 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:26:16 ID:ERGZkNEf
春はとし霞かかれる梢より花ぞおそきと鶯のなく(慈円)

524 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:28:06 ID:ERGZkNEf
春やとき谷の鶯うち羽ぶき今日しら雪のふる巣いづなり(藤原定家)

525 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:28:53 ID:ERGZkNEf
春やときとばかり聞きし鶯の初音を我と今日やながめむ(藤原定家)

526 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:29:56 ID:ERGZkNEf
鶯のはつねをもらせ春やとき花やおそきと思ひさだめん(後鳥羽院)

527 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:31:19 ID:ERGZkNEf
白雪のふる枝の梅を花とみて春やおそきときゐる鶯(藤原為家)

528 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:32:22 ID:ERGZkNEf
木々の雪花かと見えて花やとき春やおそきとあやまたれぬる(三条西実隆)

529 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:33:22 ID:ERGZkNEf
さねかづらいまはたゆとや逢坂のゆふつけ鳥のくり返し鳴く(藤原家隆)

530 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:34:13 ID:ERGZkNEf
いかにせん相坂山のさねかづらはぶきあまたにうつりはてなば(藤原家隆)

531 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:45:17 ID:ERGZkNEf
くる人をいかがいとはむさねかづらたえずはすゑも逢坂の関(蓮瑜)

532 :名無氏物語:2009/05/07(木) 23:46:41 ID:ERGZkNEf
さねかづらかけのたれをの長路しるあふ坂山の関の行末(正徹)

533 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:01:39 ID:QBt6kS58
さねかづら末葉にむすぶ露かけてもとくる人のありとしられじ(東常縁)

534 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:02:39 ID:QBt6kS58
あふさかや夢にもさねんさねかづらくるよを人にせきなとどめそ(後柏原天皇)

535 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:03:56 ID:QBt6kS58
霞たつあふ坂山のさねかづらまたくりかへし春は来にけり(木下長嘯子)

536 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:05:04 ID:QBt6kS58
夏の夜ののどけき雨をあしびきの山の松風ふくかとぞきく(曾根好忠)

537 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:06:12 ID:QBt6kS58
石見のや高津のやまの松風のここに通ひて吹くかとぞきく(木下幸文)

538 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:07:28 ID:QBt6kS58
みかの原ながるる河のいつみきとおぼえぬせにもぬるる袖かな(藤原基家)


539 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:09:18 ID:QBt6kS58
いづみ川ゆくせの波の程にのみききこし人に恋ひやわたらむ(宗尊親王)

540 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:26:53 ID:QBt6kS58
春はただみきともいはじ泉河わきてかすめる波の上の月(慶運)

541 :名無氏物語:2009/05/08(金) 00:27:58 ID:QBt6kS58
泉川こほりにけりなゆく水のわきて流るるかたもなきまで(二条良基)

542 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:19:20 ID:QBt6kS58
かけとめよ雲まの月を三かの原袂にわきていづみ川なみ(正徹)

543 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:20:44 ID:QBt6kS58
ほのかにも山より月のいづみ川ひかりぞ四方にわきて流るる(三条西実隆)

544 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:22:28 ID:QBt6kS58
袖かけて夕波すずしいづみ川秋のこころや分きてながるる(上冷泉為和)

545 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:26:17 ID:QBt6kS58
みかの原こよひの月の光さへわきてながるるいづみ川かな(松永貞徳)

546 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:27:41 ID:QBt6kS58
泉川わきて秋こそかなしけれはらへばむすぶかせの山霧(加納諸平)

547 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:28:37 ID:QBt6kS58
いつみきかいつみきとてか泉なる空にうつせば満目の花(山中智恵子)

548 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:30:10 ID:QBt6kS58
子を思ふ道こそ闇と聞きしかど親の跡にもまよはれにけり(選子内親王)

549 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:31:02 ID:QBt6kS58
人の子の親になりてぞ我が親の思ひはいとど思ひ知らるる(康資王母)

550 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:50:57 ID:QBt6kS58
花をらむ心もそらに成りにけり子を思ふ道におもひみだれて(大江匡衡)

551 :名無氏物語:2009/05/08(金) 01:51:48 ID:QBt6kS58
敷島やこの道なくば子の道に迷ふ心のやみははるけし(正徹)

552 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:44:11 ID:QBt6kS58
しらざりし誰もねざめの秋の雨の子をおもふ道にふるは涙を(藤原惺窩)

553 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:45:14 ID:QBt6kS58
子を思ふ親の心は人の子の親となりてぞ思ひ知りてき(賀茂季鷹)

554 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:47:17 ID:QBt6kS58
まだきより花を見すててゆく雁やかへりて春のとまりをば知る(藤原定家)

555 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:48:23 ID:QBt6kS58
問はばやな花なき里にすむ人も春はけふとやなほ眺むらん(藤原定家)

556 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:56:35 ID:QBt6kS58
秋によする心とやみむ春霞たつを見すてて雁もきにけり(後水尾院)

557 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:57:23 ID:QBt6kS58
かへる雁春をよそなる谷陰は花なき里としばしやすらへ(石野広通)

558 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:58:32 ID:QBt6kS58
龍田河折られぬ水の紅に流れてはやき秋の影かな(藤原定家)

559 :名無氏物語:2009/05/08(金) 08:59:22 ID:QBt6kS58
石ばしる滝ついはねのさくらばなをられぬ水に枝なびきけり(藤原為家)

560 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:00:07 ID:QBt6kS58
岸かげや折られぬ花のにほひをも波によせくる春の河水(村田春海)

561 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:10:31 ID:QBt6kS58
梅が香やまづ映るらむ影きよき玉島川の花の鏡に(藤原定家)

562 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:11:45 ID:QBt6kS58
春をへて門田にしむる苗代に花の鏡の影ぞかはらぬ(藤原定家)

563 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:12:53 ID:QBt6kS58
ゆく水の花の鏡の影もうしあだなる色のうつりやすさは(藤原定家)

564 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:13:33 ID:QBt6kS58
しづたまき夕はたぐものたてぬきにあやおりみだる春雨の空(藤原秀能)

565 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:14:22 ID:QBt6kS58
夕がすみ消えゆく雁や雲とりのあやおりみだる春の衣手(順徳院)

566 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:15:09 ID:QBt6kS58
春雨も山のみどりをそめぬまに霞ぞはやく深さまされる(契沖)

567 :名無氏物語:2009/05/08(金) 09:16:15 ID:QBt6kS58
行き行かず聞かまほしきをいづかたにふみさだむらむあしうらの山(藤原定頼)

568 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:40:32 ID:6NV2eWDY
さくら花春くははれる年しもぞ常よりもなほ散りまさりける(藤原高遠)

569 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:41:23 ID:6NV2eWDY
世の人の心の花もあひにあひぬ春くははれる春を待ちえて(烏丸光広)

570 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:42:11 ID:6NV2eWDY
みる人もなき山里の花の色はなかなか風ぞ惜しむべらなる(藤原道信)

571 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:44:03 ID:6NV2eWDY
みる人もなき山里の秋の夜は月のひかりもさびしかりけり(藤原範永)

572 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:45:13 ID:6NV2eWDY
光なき谷には春もおそ桜ほかの散りなむ後やみるべき(花山院長親母}


573 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:46:23 ID:6NV2eWDY
かたみには外の散りなんとばかりに教へし花のかげもいつまで(三条西公条)

574 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:47:50 ID:6NV2eWDY
ともかくも言はばなべてになりぬべしねになきてこそ見せまほしけれ(和泉式部)

575 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:56:45 ID:6NV2eWDY
枕だに知らねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢(和泉式部)

576 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:57:36 ID:6NV2eWDY
天の河あれにし床をけふばかりうちはらふ袖のあはれいくとせ(藤原定家)

577 :名無氏物語:2009/05/09(土) 01:58:40 ID:6NV2eWDY
山風のあれにし床をはらふ夜はうきてぞこほる袖の月影(藤原定家)

578 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:04:27 ID:6NV2eWDY
あひにあひて物思ふ春はかひもなし花も霞もめにしたたねば(和泉式部)

579 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:05:38 ID:6NV2eWDY
をみなへし池のさ波に枝ひちて物思ふ袖のぬるる顔なる(西行)

580 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:21:26 ID:6NV2eWDY
あひにあひて物おもふ比の夕暮に鳴くやさ月の山ほととぎす(藤原家隆)

581 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:23:02 ID:6NV2eWDY
秋はまた濡れこし袖のあひにあひて雄島の海人ぞ月になれける(藤原定家)

582 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:25:27 ID:6NV2eWDY
なれし夜の月ばかりこそ身にはそへ濡れても濡るる袖にやどりて(藤原定家)

583 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:26:59 ID:6NV2eWDY
秋の月袖になれにし影ながら濡るる顔なる布引の滝(藤原定家)

584 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:33:21 ID:6NV2eWDY
袖のうへにぬるる顔なる光かな月こそ旅の心しりけれ(俊成卿女)

585 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:34:45 ID:6NV2eWDY
すがまくら玉ちる閨の袖のうへにぬるるがほなる床の月かげ(後鳥羽院)

586 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:36:17 ID:6NV2eWDY
今ぞ知るあひそめ川の水上はたえずながるる涙なりけり(源仲綱)

587 :名無氏物語:2009/05/09(土) 02:37:35 ID:6NV2eWDY
思ひ川身をはやながら水のあわの消えても逢はむ波のまもがな(藤原家隆)

588 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:28:51 ID:6NV2eWDY
夏虫の身よりあまれる思ひかは逢はで消えめや波のうたかた(後鳥羽院)

589 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:29:58 ID:6NV2eWDY
おのづからむすぶ契りも夏川のうたかた人に消えつつぞふる(順徳院)

590 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:30:52 ID:6NV2eWDY
めぐりゆく床の涙のうたかたに秋さへ冬に逢はで消えめや(正徹)

591 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:33:07 ID:6NV2eWDY
たづねてもいかに待ちみんほととぎすみわの山べの夕暮の空(藤原家隆)

592 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:34:05 ID:6NV2eWDY
我が身なほいかにまちみん三輪の山つれなくてのみすぎのむらだち(藤原雅経)

593 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:42:21 ID:6NV2eWDY
木がらしやいかにまち見むみわの山つれなき杉の雪折のこゑ(源具親)

594 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:44:13 ID:6NV2eWDY
あしの屋のかりねの床のふしのまもみじかくあくる夏の夜な夜な(藤原定家)

595 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:45:11 ID:6NV2eWDY
夏の夜はみじかき葦のふしの間にいつしかかはる秋の初風(藤原雅経)

596 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:47:14 ID:6NV2eWDY
難波江やうきてものおもふ夏の夜のみじかき葦のふしのまもなし(藤原雅経)

597 :名無氏物語:2009/05/09(土) 03:50:10 ID:6NV2eWDY
難波江やみじかき蘆のよとともにおつる涙を知る人ぞなき(道珍)

598 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:01:24 ID:6NV2eWDY
世世かけていひしにかはる契りゆゑみじかきあしのねをのみぞなく(藤原為家)

599 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:05:33 ID:6NV2eWDY
みるほどはみじかきあしのふしのまもなみに入江のみか月のかげ(本居宣長)

600 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:08:02 ID:6NV2eWDY
かずならぬみののを山のひとつ松ひとりさめてもかひやなからん(兼好)

601 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:10:15 ID:6NV2eWDY
いくかへりみののを山のひとつ松ひとつしも身の為ならなくに(細川幽斎)

602 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:13:00 ID:6NV2eWDY
一つ松枝ふりさけて二もととみののをやまの雪の夕ぐれ(木下長嘯子)

603 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:14:40 ID:6NV2eWDY
思ひいづや美濃のを山のひとつ松ちぎりしことはいつも忘れず(伊勢)

604 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:15:55 ID:6NV2eWDY
思ひとけばとまるは行くをしたふこそはかなきよりもはかなかりけれ(藤原隆祐)

605 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:19:38 ID:6NV2eWDY
露わけぬ人もや袖をぬらすらんとまるはゆくををしむ涙に(宗良親王)

606 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:21:09 ID:6NV2eWDY
わがせこがうへかたらなん都鳥さこそむかしの人もとひけれ(藤原実定)

607 :名無氏物語:2009/05/09(土) 04:22:23 ID:6NV2eWDY
時鳥はな橘の枝にゐてむかしの人のうへかたらなん(慈円)

608 :名無氏物語:2009/05/10(日) 04:42:42 ID:CZTLpMMB
>>1-607
  ∧ ∧   一人一個まで
 ( ´・ω・)
 ( ∪ ∪  ,.-、   ,.-、   ,.-、   ,.-、     ,.-、      ,.-、    ,.-、
 と__)__) (,,■)  (,,■)  (,,■)  (,,■)    (,,■)      (,,■)   (,,■)
       梅干  高菜 おかか こんぶ ごはんですよ わさび漬け 焼たらこ
          ,.-、   ,.-、     ,.-、      ,.-、   ,.-、   ,.-、    ,.-、
          (,,■)  (,,■)    (,,■)     (,,■)  (,,■)  (,,■)   (,,■)
          鶏飯 明太子 ちりめんじゃこ ゆかり  柴漬  塩辛 牛肉しぐれ
      ,.-、   ,.-、     ,.-、    ,.-、    ,.-、   ,.-、    ,.-、   ,.-、
     (,,■)  (,,■)    (,,■)   (,,■)   (,,■)  (,,■)   (,,■)  (,,■)
      鮭 鶏ごぼう  野沢菜  天むす ツナマヨ エビマヨ 鮭マヨ 具なし


609 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:50:32 ID:T4BYNqmh
しでの山おくりやきつる郭公魂(たま)まつる夜の空に鳴くなり(細川幽斎)

610 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:51:17 ID:T4BYNqmh
むかしべやなに山ひめのぬのさらすあとふりまがへつもるはつ雪(藤原定家)

611 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:52:18 ID:T4BYNqmh
たちぬはぬもみぢの衣そめはててなに山ひめの布びきの滝(順徳院)

612 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:53:17 ID:T4BYNqmh
たちぬはぬたがいにしへの衣とてなほ布さらす谷の卯の花(藤原行家)

613 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:54:02 ID:T4BYNqmh
秋の色のかぎりとみるもかなしきになに山姫の木の葉そむらん(宗尊親王)

614 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:54:49 ID:T4BYNqmh
くまの川みをはやながらめぐりあはん音にのみ聞くみづからぞうき(順徳院)

615 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:55:42 ID:T4BYNqmh
はるかなる大江の橋はつくりけん人の心ぞ見えわたりける(源俊頼)

616 :名無氏物語:2009/05/10(日) 13:57:26 ID:T4BYNqmh
人ごころたのみがたきは難波なる葦のうら葉のうらみつべきを(醍醐天皇)

617 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:07:00 ID:T4BYNqmh
桜花にほふにつけて物ぞ思ふ風の心のうしろめたさに(藤原顕季)

618 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:10:31 ID:T4BYNqmh
世にあればありと言ふことをきくの花なほすきぬべき心地こそすれ(元良親王)

619 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:12:23 ID:T4BYNqmh
ながれてもあふせは絶えじ住江のみをつくしても朽ち果ててなむ(中宮上総)

620 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:13:22 ID:T4BYNqmh
身をつくしいざ身にかへて沈みみむおなじ難波の浦の浪風(藤原定家)

621 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:24:51 ID:T4BYNqmh
せきわびぬ今はたおなじ名取川あらはれはてぬ瀬々の埋木(藤原定家)

622 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:26:27 ID:T4BYNqmh
難波人いかなるえにか朽ち果てむ逢ふことなみにみをつくしつつ(藤原良経)

623 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:27:16 ID:T4BYNqmh
さてもなほいかなるえにて難波なるみをつくしても世にしづむらん(藤原雅経)

624 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:29:05 ID:T4BYNqmh
わびぬればいまはたおなじ山桜さそふ風をや花も待つらん(平親清五女)

625 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:46:12 ID:T4BYNqmh
難波江のみをつくしても仕へきぬ深き心のしるしあらはせ(二条教頼)

626 :名無氏物語:2009/05/10(日) 14:47:10 ID:T4BYNqmh
難波潟かへらぬ波に年くれて今はたおなじ春ぞ待たるる(鷹司冬平)

627 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:00:39 ID:T4BYNqmh
わびぬれば見てもかひなき思ひ寝に今はた同じ夢ぞ待たるる(祝部行直)

628 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:01:42 ID:T4BYNqmh
あまたには今も昔もくらぶれどひと花筐そこぞ恋しき(元良親王)

629 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:41:33 ID:T4BYNqmh
打ちはらふ扇の風の程なきに思ひこめたる荻の音かな(藤原家隆)

630 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:42:28 ID:T4BYNqmh
手にならす夏の扇とおもへどもただ秋風のすみかなりけり(藤原良経)

631 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:43:17 ID:T4BYNqmh
初霧の空にたちつる心かな思はれむとも知らぬ我が身を(大中臣頼基)

632 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:44:55 ID:T4BYNqmh
つつめども袖よりほかにこぼれいでてうしろめたきは涙なりけり(西行)

633 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:46:44 ID:T4BYNqmh
深山路は紅葉もふかき心あれや嵐のよそにみゆき待ちける(藤原定家)

634 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:48:00 ID:T4BYNqmh
声たてぬ嵐もふかき心あれや深山の紅葉みゆき待ちけり(藤原定家)

635 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:49:05 ID:T4BYNqmh
吉野山岸のもみぢし心あらばまれのみゆきを色かへでまて(藤原忠房)

636 :名無氏物語:2009/05/10(日) 15:57:35 ID:T4BYNqmh
をぐら山峰の木の葉や色にいでてふりにしみゆき今も待つらむ(藤原忠定)

637 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:27:43 ID:T4BYNqmh
をぐら山峰のもみぢは鳴く鹿の涙にそめて色にいづらし(藤原為家)

638 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:28:44 ID:T4BYNqmh
いたづらに今は染めけり小倉山いつの秋まで行幸待ちけむ(姉小路基綱)

639 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:29:32 ID:T4BYNqmh
をぐら山もみぢにとめし小車も跡こそたゆれみゆき降りつつ(契沖)

640 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:30:18 ID:T4BYNqmh
小倉山御幸もあらばいかがせむ紅葉をすてて秋はいぬめり頃(千種有功)

641 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:31:08 ID:T4BYNqmh
菊の花思ひのほかに移ろへばいとど昔の秋ぞ恋しき(弁乳母)

642 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:32:35 ID:T4BYNqmh
あるじなき宿の軒端に匂ふ梅いとど昔の春ぞ恋しき(近衛基通北政所)

643 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:33:52 ID:T4BYNqmh
ここのへにかはらぬ梅の花見てぞいとど昔の春はこひしき(源通親)

644 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:35:01 ID:T4BYNqmh
物思ひなしとは言はじ花みればいとどむかしの恋しさぞます(頓阿)

645 :名無氏物語:2009/05/10(日) 16:57:34 ID:T4BYNqmh
葦鶴の雲のうへよりおりゐるをよはひを君にゆづるとぞ聞く(慈円)

646 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:03:52 ID:T4BYNqmh
君になほ千世のよはひを松が枝のときはの色をゆづれとぞ思ふ(後崇光院)

647 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:05:01 ID:T4BYNqmh
逢ひみても恋にも物のかなしくは慰めがたくなりぬべきかな(藤原実頼)

648 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:06:01 ID:T4BYNqmh
風ふけば河ぞひ柳おきふしにみだれてなびく春の水かげ(平親清四女)

649 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:07:18 ID:T4BYNqmh
夏草はむすぶばかりになりにけり野飼ひし駒やあくがれぬらむ(源重之)

650 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:54:07 ID:T4BYNqmh
菅の根や日影も長くなるままに結ぶばかりにしげる夏草(藤原定家)

651 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:54:53 ID:T4BYNqmh
夏ふかき野中の清水うづもれて結ぶばかりに草ぞしげれる(頓阿)

652 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:56:05 ID:T4BYNqmh
庭のおもは結ぶばかりにしげりあふ草のふもとに匂ふ橘(正徹)

653 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:57:38 ID:T4BYNqmh
世の憂きも人の辛さも思はねば老の末こそのどかなりけれ(肖柏)

654 :名無氏物語:2009/05/10(日) 17:59:14 ID:T4BYNqmh
あしたづのさはべの声はとほくともなどか雲ゐにきこえざるべき(信西)

655 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:03:46 ID:T4BYNqmh
ほととぎすきけば心もなぐさみぬ身をうの花の垣根なれども(藤原公重)

656 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:06:26 ID:T4BYNqmh
ほととぎす花橘はにほふとも身をうの花の垣根わすれな(西行)

657 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:23:58 ID:T4BYNqmh
声たてぬ身をうの花のしのびねはあはれぞふかき山ほととぎす(西行)

658 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:24:39 ID:T4BYNqmh
けふそゑに冬の風とは思へどもたえずこきおろすよもの木の葉か(藤原定家)

659 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:26:06 ID:T4BYNqmh
いかでなほ恋ひ死ぬばかりこふる身を人づてにだにさぞときかれん(藤原家良)

660 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:27:38 ID:T4BYNqmh
逢ひみてのあしたの恋にくらぶれば待ちし月日は何ならぬかな(祐子内親王家紀伊)

661 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:28:29 ID:T4BYNqmh
逢ひ見てののちの心を先づ知ればつれなしとだにえこそ恨みね(藤原定家)

662 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:29:56 ID:T4BYNqmh
思ひいづる後の心にくらぶ山よそなる花の色はいろかは(藤原定家)

663 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:32:09 ID:T4BYNqmh
今までに昔は物をとばかりもうらみぬ身をば恨みやはせぬ(後水尾院)

664 :名無氏物語:2009/05/10(日) 18:33:46 ID:T4BYNqmh
いかにせん昔はものをとばかりの歎きしらるるけさのおもひを(後西院)

665 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:46:17 ID:T4BYNqmh
うつそみのよのはかなさにくらぶれば桜は猶もひさしかりけり(鵜殿余野子)

666 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:47:07 ID:T4BYNqmh
あいみてののちの心の夕まぐれ君だけがいる風景である(俵万智)

667 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:47:58 ID:T4BYNqmh
くらはしの山のかひより春がすみ年をつみてやたちわたるらむ(藤原朝忠)

668 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:49:08 ID:T4BYNqmh
うくつらき人をも身をもよししらじただ時のまの逢ふこともがな(藤原定家)

669 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:50:49 ID:T4BYNqmh
身をしれば人をも世をもうらみねどくちにし袖のかわく日ぞなき(藤原定家)

670 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:52:05 ID:T4BYNqmh
たへてやは人をも身をも恨むべき木の葉しぐるる秋の山里(光西)

671 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:54:16 ID:T4BYNqmh
天の原ふりさけみれば月きよみ秋の夜いたくふけにけるかな(源実朝)

672 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:56:19 ID:T4BYNqmh
おもひしる人に見せばや夜もすがら我がとこ夏におきゐたる露(藤原仲文)

673 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:58:07 ID:oHa2BoW5
みぬ人を心ひとつにたづぬればまだ知らねども恋しかりけり(続古今948)

674 :名無氏物語:2009/05/10(日) 23:58:47 ID:oHa2BoW5
秋風の身にさむければつれもなき人をぞたのむ暮るる夜ごとに(古今555)

675 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:14:35 ID:BriRDHvs
ながき世につきぬ嘆きのたえざらば何に命をかけて忘れむ(藤原伊尹)

676 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:16:43 ID:BriRDHvs
おほかたの嵐も雲もすみはてて空のなかなる秋の夜の月(藤原定家)

677 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:17:57 ID:BriRDHvs
大方の空も涙もかきあへぬ月かげぬらす秋のむらさめ(後鳥羽院)

678 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:19:00 ID:BriRDHvs
おほかたの秋てふ秋のながき夜をこよひともがな星合の空(光厳院)

679 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:22:40 ID:BriRDHvs
程もなく消えぬる雪はかひもなし身をつみてこそあはれと思はめ(中務)

680 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:24:29 ID:BriRDHvs
忘らるる身をば思はで龍田山心にかかる沖つ白波(寂蓮)

681 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:30:56 ID:BriRDHvs
身をすてて人の命を惜しむともありし誓ひのおぼえやはせむ(藤原定家)

682 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:32:37 ID:BriRDHvs
誓ひてし人の命を嘆くとてわがたのまぬになしてこそみれ(藤原為家)

683 :名無氏物語:2009/05/11(月) 00:51:46 ID:BriRDHvs
埋もるる身をば歎かずなべて世の曇るぞつらき今朝の初雪(後醍醐天皇)

684 :名無氏物語:2009/05/11(月) 01:02:31 ID:BriRDHvs
恋ひ死なむ身をば思はず同じ世にあはぬためしの名こそ惜しけれ(寂昌)

685 :名無氏物語:2009/05/11(月) 01:10:25 ID:BriRDHvs
しづむべき身をば思はず涙川ながれて後の名こそ惜しけれ(崇光院)

686 :名無氏物語:2009/05/11(月) 01:23:55 ID:BriRDHvs
しほたるる身をば思はずこと浦に立つ名くるしき夕烟かな(少将内侍)

687 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:49:03 ID:BriRDHvs
いそのかみ古きみやこを来てみれば昔かざしし花咲きにけり(中務)

688 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:50:20 ID:BriRDHvs
いそのかみ布留の山べの桜花こぞ見し花の色や残れる(藤原季方)

689 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:51:26 ID:BriRDHvs
いそのかみ布留野の里を来て見ればひとりすみれの花咲きにけり(小侍従)

690 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:52:34 ID:BriRDHvs
ももしきや昔かざしし桜花わが身ふりてもなほぞ忘れぬ(藤原為家)

691 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:54:50 ID:BriRDHvs
たきの上の御舟の山に宮人の昔かざしし花咲きにけり(加藤千蔭)

692 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:56:22 ID:BriRDHvs
桜花ちりかふ空は暮れにけり伏見の里に宿や借らまし(中務)

693 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:57:14 ID:BriRDHvs
ほととぎす一声にこそ五月雨のよはあはれとも思ひそめしか(中務)

694 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:58:10 ID:BriRDHvs
もみぢ葉もおちつもりぬる谷水は秋のふかさぞそこに見えける(中務)

695 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:58:13 ID:tzufrgXW
はかなくて夢にも人を見つる夜はあしたの床ぞおきうかりける(古今575)

696 :名無氏物語:2009/05/11(月) 13:59:10 ID:tzufrgXW
今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな(古今691)

697 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:10:07 ID:BriRDHvs
うちすてて別るる秋のつらきよりいとど吹きそふ木枯しの風(中務)

698 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:12:07 ID:BriRDHvs
滝の糸はみなとぢつらむ吉野山雪のたかさに音をかへつつ(中務)

699 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:13:55 ID:BriRDHvs
君恋ふる心はそらに天の原かひなくてゆく月日なりけり(中務)

700 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:15:36 ID:BriRDHvs
むばたまの夜の夢だにまさしくは我が思ふことを人に見せばや(中務)

701 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:17:33 ID:BriRDHvs
恋しきをなににつけてか慰めむ夢にも見えず寝る夜なければ(大中臣能宣)

702 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:19:14 ID:BriRDHvs
人づてに知らせてしかな隠れ沼のみごもりにのみ恋ひやわたらむ(藤原朝忠)

703 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:21:18 ID:BriRDHvs
吹き過ぐる行へもとはぬ荻の葉に待つ宵ふけし秋風の声(俊成卿女)

704 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:23:14 ID:BriRDHvs
吹きしをる荻の葉ならばいかにぞとかたしく袖に思ふ秋風(後柏原天皇)

705 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:31:34 ID:BriRDHvs
いつとてもあはれと思ふを寝ぬる夜の月はおぼろげなくなくぞ見し(中務)

706 :名無氏物語:2009/05/11(月) 14:32:54 ID:BriRDHvs
さえかへる月はおぼろげなくなくも雁ぞわかるる如月の空(下河辺長流)

707 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:13:41 ID:BriRDHvs
はかなくて同じ心になりにしを思ふがごとは思ふらむやぞ(中務)

708 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:15:55 ID:BriRDHvs
わびしさを同じ心ときくからに我が身をすてて君ぞ悲しき(源信明)

709 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:17:31 ID:BriRDHvs
うつつには心もこころ寝ぬる夜の夢とも夢と人にかたるな(中務)

710 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:18:33 ID:BriRDHvs
恋しさはおなじ心にあらずとも今宵の月を君見ざらめや(源信明)

711 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:19:40 ID:BriRDHvs
さやかにも見るべき月を我はただ涙にくもる折ぞおほかる(中務)

712 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:24:45 ID:BriRDHvs
さやかにも人は見るらむ我が目には涙にくもる宵の月かげ(和泉式部)

713 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:26:51 ID:BriRDHvs
しのぶらむ涙にくもる影ながらさやかにてらせ有明の月(藤原定家)

714 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:28:17 ID:BriRDHvs
逢ふことも今はなきねの夢ならでいつかは君をまたは見るべき(藤原彰子)

715 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:40:23 ID:BriRDHvs
たくなはの夏の日ぐらし苦しくてなどかく長き命なるらむ(中務)

716 :名無氏物語:2009/05/11(月) 15:41:56 ID:BriRDHvs
難波がたうきふししげき蘆の葉におきたる露のあはれ世の中(源実朝)

717 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:03:40 ID:BriRDHvs
風吹けばおつる桜のあだにのみとまらぬ色のあはれ世の中(伏見院)

718 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:05:21 ID:BriRDHvs
ながらへてつひにすむべき都かは此世はよしやとてもかくても(西行)

719 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:06:40 ID:BriRDHvs
世の中はとてもかくてもありぬべしといひし人の心をぞしる(慈円)

720 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:07:33 ID:BriRDHvs
世の中にとてもかくてもあられぬはとてもかくても有るにぞありける(慈円)

721 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:08:56 ID:BriRDHvs
けふといへば蓬の若葉かりそへて宮もわら屋もあやめふくなり(藤原定家)

722 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:10:41 ID:BriRDHvs
なげかれずおもふ心にそむかねば宮もわら屋もおのがさまざま(藤原定家)

723 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:12:19 ID:BriRDHvs
世の中よとてもかくてもありはてぬ命まつまをなになげくらむ(藤原雅経)

724 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:17:40 ID:BriRDHvs
里からの秋とはことにながむとも宮もわら屋もおなじ夕暮(後鳥羽院)

725 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:35:50 ID:BriRDHvs
世の中は寝ても起きてもありぬべし煙はのぼり水はながれて(熊谷直好)

726 :名無氏物語:2009/05/11(月) 16:37:02 ID:BriRDHvs
知る知らぬ相坂山のかひもなし霞にすぐる関のよそめは(藤原定家)

727 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:20:54 ID:BriRDHvs
山ざくら花のせきもる逢坂はゆくもかへるもわかれかねつつ(藤原定家)

728 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:22:03 ID:BriRDHvs
これや此のしるもしらぬも君が代の春の光にあふ坂の関(藤原有家)

729 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:23:14 ID:BriRDHvs
逢坂や関の杉群かすむめりゆくもかへるも春の道とて(後鳥羽院)

730 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:25:14 ID:BriRDHvs
けふはまた知るも知らぬもあふ坂の秋のわかれや思ひわかれむ(藤原為家)

731 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:26:10 ID:BriRDHvs
かへるべき道しなければこれやこのゆくをかぎりの逢坂の関(源具行)

732 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:33:18 ID:BriRDHvs
あふ坂は心をとむる関なれや花に別れて行くも帰るも(加藤枝直)

733 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:35:14 ID:BriRDHvs
逢坂の関のこなたにあらねども往き来の人にあこがれにけり(良寛)

734 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:36:21 ID:BriRDHvs
かけてのみ思ひぞわたるあづまぢや月すむ比のさのの舟橋(順徳院)

735 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:37:38 ID:BriRDHvs
霜うづむ小野の篠原しのぶとてしばしもおかぬ秋のかたみを(藤原定家)

736 :名無氏物語:2009/05/11(月) 22:40:25 ID:BriRDHvs
夕暮は小野の篠原しのばれぬ秋来にけるとうづら鳴くなり(藤原定家)

737 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:01:26 ID:BriRDHvs
浅茅生の小野のしらつゆ袖のうへにあまる涙のふかさくらべよ(藤原定家)

738 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:02:53 ID:BriRDHvs
浅茅生の小野のしのはら霜枯れていづくを秋の形見とか見む(俊成卿女)

739 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:31:17 ID:BriRDHvs
浅茅生の小野の篠原風そよぎ人しるらめや秋たちぬとは(宗良親王)

740 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:32:45 ID:BriRDHvs
夕されば玉ゐる蓮の広葉にもあまりてなどか露のこぼるる(木下長嘯子)

741 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:38:37 ID:BriRDHvs
ゆきやらでくらせる山のほととぎす今ひと声は月になくなり(宗尊親王)

742 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:39:53 ID:BriRDHvs
青柳のなびく下枝にはきてけり吹く春風やとものみやつこ(二条院讃岐)

743 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:42:13 ID:BriRDHvs
塵もゐぬ天つ雲井のかすめるを朝ぎよめする春の風かな(正徹)

744 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:44:17 ID:BriRDHvs
世の中にさらぬ別れのなくもがな千世もとなげく人の子のため(在原業平)

745 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:45:46 ID:BriRDHvs
をりふせてのちさへにほふ山桜あはれしれらむ人にみせばや(行尊)

746 :名無氏物語:2009/05/11(月) 23:46:50 ID:BriRDHvs
おもふ事いはせの杜のよぶこ鳥あはれ知れらむ人のきけかし(藤原俊成)

747 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:05:10 ID:9iahgX3F
おなじくはあはれしれらむ人もがな鹿とむしとの秋の夕暮(後鳥羽院)

748 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:06:04 ID:9iahgX3F
心なき身にだにあかぬ花ゆゑにあはれしれらむ人ぞまたるる(中臣祐臣)

749 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:08:02 ID:9iahgX3F
あくる夜の月と花とのあはれをもただおしこめて霞む春かな(正徹)

750 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:09:57 ID:9iahgX3F
思ふことなくてぞみましほのぼのと有明の月の志賀のうら波(花山院師賢)

751 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:11:32 ID:9iahgX3F
有明の月はくもらで山おろしにもみぢ吹きおろす音ぞしぐるる(宗良親王)

752 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:28:25 ID:9iahgX3F
かれて立つ垣ねのすすきほのぼのと有明の月の霜しろき庭(冷泉為村)

753 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:30:20 ID:9iahgX3F
年ふれば忘れやせむと思ふこそ逢ひ見ぬよりも我はわびしき(源信明)

754 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:37:08 ID:9iahgX3F
ながらへむ命ぞ知らぬ忘れじと思ふ心は身にそはりつつ(中務)

755 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:39:09 ID:9iahgX3F
思ひきや逢ひ見ぬことをいつよりと数ふばかりになさむものとは(源信明)

756 :名無氏物語:2009/05/12(火) 00:40:12 ID:9iahgX3F
こよひ寝てあふみへゆくと見し夢の悲しと袖にふるは涙か(源信明)

757 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:02:29 ID:9iahgX3F
程もなくやみぬる雨にたとふるはいかに悲しき涙なるらむ(中務)

758 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:03:23 ID:9iahgX3F
故郷の梢のもみぢ秋はてておのがちりぢりなるがわびしさ(源信明)

759 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:06:04 ID:9iahgX3F
山吹よ井手の川浪たちかへる春のかたみにしばしとどまれ(慈円)

760 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:07:29 ID:9iahgX3F
春ふかみ井手の川浪をりをえて盛りににほふ山吹の花(宜秋門院丹後)

761 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:09:08 ID:9iahgX3F
たちかへり又はみずとも山吹の花になかけそ井手の川波(二条為重)

762 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:11:09 ID:9iahgX3F
紅葉ゆゑ家もわすれて暮らすかな帰らば色やうすくなるとて(源順)

763 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:13:25 ID:9iahgX3F
根をふかみまだあらはれぬあやめ草人をこひぢにえこそはなれね(源順)

764 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:16:03 ID:9iahgX3F
夕さればいとどわびしき大井川かがり火なれや消えかへりもゆ(源順)

765 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:43:17 ID:JsoSPoV0
秋風に山の木の葉のうつろへば人のこころもいかがとぞ思ふ(古今714)

766 :名無氏物語:2009/05/12(火) 01:44:47 ID:JsoSPoV0
そこひなき淵やはさわぐ山河のあさき瀬にこそあだ浪はたて(古今722)

767 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:19:19 ID:9iahgX3F
るり草の葉におく露の玉をさへ物思ふときは涙とぞみる(源順)

768 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:20:58 ID:9iahgX3F
ゐても恋ひふしても恋ふるかひもなくかく浅ましくみゆる山の井(源順)

769 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:22:23 ID:9iahgX3F
さりともと思ふ心にひかされて今まで世にもふる我が身かな(源高明)

770 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:24:27 ID:9iahgX3F
たのむるに命をのぶるものならば千歳もかくてあらむとや思ふ(小野宮太政大臣女)

771 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:25:36 ID:9iahgX3F
山吹のはながみばかり金いれにみのひとつだになきぞかなしき(四方赤良)

772 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:26:39 ID:9iahgX3F
山吹のみの一つだに無き宿はかさも二つはもたぬなりけり(橘曙覧)

773 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:28:53 ID:9iahgX3F
はるばると荻の焼原かき分けてみちのゆくてにわらびをぞをる(藤原家隆)

774 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:31:20 ID:9iahgX3F
むさしのの荻の焼はらかき分けて遠かた人の霞行くらむ(藤原家隆)

775 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:39:50 ID:9iahgX3F
いざけふはをぎのやけ原かき分けて手折りてを来む春のさわらび(賀茂真淵)

776 :名無氏物語:2009/05/12(火) 15:41:03 ID:9iahgX3F
軒ちかき梅の立ち枝やしるからむ思ひの外に来鳴く鶯(宮内卿)

777 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:04:04 ID:9iahgX3F
山里も月の夜ごろは心せむ思ひのほかに人もとひけり(飛鳥井雅有)

778 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:06:01 ID:9iahgX3F
月のかたの思ひの外ににほひしや梅の立ち枝の春のさよ風(三条西実隆)

779 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:28:29 ID:9iahgX3F
梅の花おもひの外にさく宿は人待ちかまへするほどぞなき(木下長嘯子)

780 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:29:56 ID:9iahgX3F
朝霞たち枝もみえぬ垣ねより思ひの外に匂ふ梅が香(後水尾院)

781 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:31:40 ID:9iahgX3F
山風にちらで待ちけり桜花けふぞこぼれてにほふべらなる(藤原高遠)

782 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:33:27 ID:9iahgX3F
花の色をあかでやけふはかへりなむ人だのめなる風にまかせて(藤原為光)

783 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:34:44 ID:9iahgX3F
山桜ちよの春々けふよりは色さきまされ君がみにこば(大中臣能宣)

784 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:38:42 ID:9iahgX3F
ほころぶる霞のまよりちる花は山たかみふる雪かとぞみる(大中臣能宣)

785 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:41:01 ID:9iahgX3F
心ある軒ばの風の匂ひかな花ちるべくもふかぬものから(嘉陽門院越前)

786 :名無氏物語:2009/05/12(火) 16:42:35 ID:9iahgX3F
世にあれば今年の春の花も見つうれしきものは命なりけり(本居宣長)

787 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:32:24 ID:9iahgX3F
あふひ草かりねののべに時鳥暁かけてたれをとふらむ(藤原定家)

788 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:33:33 ID:9iahgX3F
都へとなにいそぐらむほととぎす暁かけて山ぢいづなり(藤原秀能)

789 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:34:39 ID:9iahgX3F
杜鵑あかつきかけて鳴く声を片みみに聞く枕つらしな(桜井基佐)

790 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:35:45 ID:9iahgX3F
世の中にうれしきものは鳥部山かくるる人をみつるなりけり(元良親王)

791 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:36:47 ID:9iahgX3F
小倉山鹿のたちどのしるべだにたえてかげみぬ五月雨の空(藤原家隆)

792 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:38:08 ID:9iahgX3F
春を待つ袖にはいつか濃紫わが元結の霜ぞふりぬる(藤原雅経)

793 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:39:11 ID:9iahgX3F
夜々はわが元結の霜ならでむすびもおかぬ契りをぞ待つ(二条為定)

794 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:40:17 ID:9iahgX3F
ながめつつ更けゆく月の影なれや我が元結の秋のよの霜(宗良親王)

795 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:40:21 ID:JsoSPoV0
思ふともかれなむ人をいかがせむあかず散りぬる花とこそ見め(古今799)

796 :名無氏物語:2009/05/12(火) 17:41:35 ID:JsoSPoV0
うちたのむ君が心のつらからば野にも山にもゆきかくれなむ(玉葉1330)

797 :名無氏物語:2009/05/12(火) 23:55:46 ID:9iahgX3F
白雲のかかる高ねになるほどは幾世つもれる塵にかあるらむ(肥後)

798 :名無氏物語:2009/05/12(火) 23:57:51 ID:9iahgX3F
芳野山松の葉しろき雪のうへに落ちてさやけき有明の月(藤原家隆)

799 :名無氏物語:2009/05/12(火) 23:59:04 ID:9iahgX3F
置きそめていくよつもれる匂ひともいさしら菊の花のした露(藤原定家)

800 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:00:14 ID:iLJrciSA
若菜つむ都の野べも松の雪いく世つもれる年とかはしる(慈円)

801 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:01:30 ID:9iahgX3F
かすめども芳野の雪の猶さえて松の葉しろきふるさとの春(後鳥羽院)

802 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:02:52 ID:IyoBT+8A
みよし野の松の葉しろき山のはにかかりもやらぬうす霞かな(後鳥羽院)

803 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:10:11 ID:IyoBT+8A
都人契りしものをはつ雪に松の葉しろき夕暮の雨(藤原基家)

804 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:11:29 ID:IyoBT+8A
山がくれ消えせぬ雪のかなしきは君松の葉にかかるなりけり(平兼盛)

805 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:15:40 ID:IyoBT+8A
くるかたもかへる所もなき春を送りむかふと何おもふらむ(正徹)

806 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:19:22 ID:IyoBT+8A
とふ人は忍ぶ中とや思ふらむこたへかねたる袖のけしきを(藤原良経)

807 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:22:04 ID:IyoBT+8A
ふく風もものや思ふととひがほにうちながむれば松のひと声(藤原良経)

808 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:45:11 ID:IyoBT+8A
うつせみの鳴く音やよそにもりの露ほしあへぬ袖を人のとふまで(藤原良経)

809 :名無氏物語:2009/05/13(水) 00:47:19 ID:IyoBT+8A
おのれだに言問ひこなむさ夜千鳥須磨のうきねに物や思ふと(藤原良経)

810 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:05:15 ID:IyoBT+8A
色にいでていはぬ思ひのなぐさめは人のつらさを知らぬばかりぞ(藤原家隆)

811 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:07:48 ID:IyoBT+8A
いかにして忍びならはむ程だにも物や思ふと人にとはれじ(藤原家隆)

812 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:09:15 ID:IyoBT+8A
しのぶれど色にやいづるをみなへし物やおもふと露のおくまで(源具親)

813 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:11:53 ID:IyoBT+8A
哀また物や思ふととふ程の人にしられぬ夕ぐれもがな(順徳院)

814 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:29:32 ID:IyoBT+8A
君恋ふと消えこそわたれ山河にうづまく水のみなわならねど(平兼盛)

815 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:30:47 ID:IyoBT+8A
たよりあらば都へと思ふ落椎のみのはらはらと雨も降り来ぬ(千種有功)

816 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:32:37 ID:IyoBT+8A
沢水に老いぬる影を見るたづのなくね雲井にきこゆらむやは(平兼盛)

817 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:36:10 ID:IyoBT+8A
はかなくも花のちりぢりまどふかな行方もしらぬ春におくれて(壬生忠見)

818 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:37:52 ID:IyoBT+8A
ほととぎすねざめざりせばとばかりも思ひもあへずすぐる一声(藤原雅経)

819 :名無氏物語:2009/05/13(水) 01:39:19 ID:IyoBT+8A
さ夜中にねざめざりせば初雪のふりにけりともあすぞしらまし(飛鳥井雅有)

820 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:02:09 ID:IyoBT+8A
さ夜ふかく寝覚めざりせばきかましや人よりさきの秋の初風(宗良親王)

821 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:04:11 ID:IyoBT+8A
なくこゑにわが名はまだき立つ千鳥人知れぬ奧の海にすめども(正徹)

822 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:05:24 ID:IyoBT+8A
暮ごとにおなじ道にもまどふかな身のうちにのみ恋のもえつつ(壬生忠見)

823 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:08:50 ID:IyoBT+8A
渡れどもぬるとはなしに我が見つる夢前川を誰にかたらむ(壬生忠見)

824 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:10:19 ID:IyoBT+8A
春はをし人はこよひとたのむれば思ひわづらふけふのくれかな(源有仁)

825 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:11:58 ID:IyoBT+8A
我が君をいのるにつけて神ぢ山千代松むしの声ぞ聞ゆる(藤原為家)

826 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:13:06 ID:IyoBT+8A
君ぞみむ千世まつむしのねにたてて秋をかぎらぬやどの月かげ(九条隆博)

827 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:14:23 ID:IyoBT+8A
いさり火のかげにもみぢて見ゆめれば浪の中にや秋をすぐさん(清原元輔)

828 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:15:33 ID:D6lIMmkF
いかりおろす舟の綱手は細くともいのちのかぎり絶えじとぞ思ふ(続後拾遺852)

829 :名無氏物語:2009/05/13(水) 02:17:41 ID:D6lIMmkF
恋しさに思ひみだれてねぬる夜のふかき夢ぢをうつつともがな(新千載1154)

830 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:38:54 ID:IyoBT+8A
いかがする網代にひをのよるよるは風さへはやき宇治の川瀬を(藤原定家)

831 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:39:55 ID:IyoBT+8A
一むらの氷魚かと見えて網代木の浪にいさよふ月の影かな(香川景樹)

832 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:40:44 ID:IyoBT+8A
みなせ山松にすむつるいく千代か月のうはげに冬をかさねむ(藤原家隆)

833 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:41:40 ID:IyoBT+8A
高砂の松にすむ鶴あらはれて月にぞ千世のためしをもみる(藤原範宗)

834 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:47:46 ID:IyoBT+8A
色かへぬ松にすむ鶴わがきみの千代にちとせをかさねてやなく(藤原為家)

835 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:49:47 ID:IyoBT+8A
くちなしのいはで物おもふ秋のよはをみなへしにや色をかこたん(藤原定家)

836 :名無氏物語:2009/05/13(水) 17:50:34 ID:IyoBT+8A
おとなしの名をやからまし人しれずいはでものおもふ袖のたきつせ(宗尊親王)

837 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:27:01 ID:IyoBT+8A
思ひ出でよ末の松山すゑまでも波こさじとは契らざりきや(藤原定家)

838 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:28:13 ID:IyoBT+8A
ちぎりきなさてやはたのむ末の松まつにいく夜の波はこえつつ(藤原雅経)

839 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:29:30 ID:IyoBT+8A
ちぎりきな有明の空をかたみにて月見むことにおもひでよとは(飛鳥井雅有)

840 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:30:36 ID:IyoBT+8A
たちわかれけぶりの末もあふことはかたみに袖をしほがまの浦(木下長嘯子)

841 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:32:10 ID:IyoBT+8A
かへる雁君もし逢はばふるさとに桜惜しむとなきてつげなむ(清原元輔)

842 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:34:04 ID:IyoBT+8A
けさ見れば沢の若芹した根とけ緑にはゆる雪のむらぎえ(藤原隆信)

843 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:35:39 ID:IyoBT+8A
難波潟浪もかすみの水籠に下根とけ行くあしのうら風(藤原雅経)

844 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:46:00 ID:IyoBT+8A
雪やまだふる草まじる野辺の色沢べの葦の下根とけても(柏原院)

845 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:46:50 ID:IyoBT+8A
今日よりは君にひかれてあふひ草二葉の松の千よに八千世に(細川幽斎)

846 :名無氏物語:2009/05/13(水) 18:48:32 ID:IyoBT+8A
まもれ猶君にひかれて住吉のまつのちとせは万世の春(北条氏政)

847 :名無氏物語:2009/05/13(水) 19:00:20 ID:IyoBT+8A
暮れぬべき春のかたみと思ひつつ花のしづくにぬれむ今夜は(大中臣能宣)

848 :名無氏物語:2009/05/13(水) 19:01:51 ID:IyoBT+8A
時鳥なきつつかへるあしひきのやまと撫子咲きにけらしも(大中臣能宣)

849 :名無氏物語:2009/05/13(水) 19:03:09 ID:IyoBT+8A
かをらずは折りやまどはむ長月の月夜にあへる白菊の花(大中臣能宣)

850 :名無氏物語:2009/05/13(水) 19:35:30 ID:uC2lu1DA
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして(在原業平)

851 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:39:42 ID:IyoBT+8A
いづれをか花とはわかむ長月の有明の月にまがふ白菊(紀貫之)

852 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:40:39 ID:IyoBT+8A
ゆひそめて馴れしたぶさの濃むらさき思はず今も浅かりきとは(源実朝)

853 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:41:29 ID:IyoBT+8A
いつしかと初元結のこむらさき色に出でつつうちとけねかし(宗良親王)

854 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:42:36 ID:IyoBT+8A
袖にみむ初元結のこむらさきそめます色は千世もかはらじ(木下長嘯子)

855 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:44:08 ID:IyoBT+8A
みかきもる衛士のたく火の我なれやたぐひ又なき物おもふらむ(村上天皇)

856 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:45:18 ID:IyoBT+8A
みかきもり衛士のたく火はよそなれどとへかし人のもゆる思ひを(後鳥羽院)

857 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:46:27 ID:IyoBT+8A
みかきもり衛士のたく火の数そひて玉しく庭に飛ぶほたるかな(宗尊親王)

858 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:50:24 ID:IyoBT+8A
しれかしな衛士のたく火のなにならでよる昼わかずもゆる思ひを(冷泉為村)

859 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:51:19 ID:IyoBT+8A
ひるはきえ夜は寒えつつふる雪に衛士のたくひを頼むころかな(松永貞徳)

860 :名無氏物語:2009/05/13(水) 23:52:15 ID:IyoBT+8A
御垣もる花はいくとせ咲きちりて吉野の春にもの思ふらむ(加納諸平)

861 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:02:45 ID:He+Wyjj7
なげきつつ涙にそむる花の色のおもふほどよりうすくもあるかな(大中臣能宣)

862 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:04:09 ID:He+Wyjj7
うつつには思ひたえゆく逢ふことをいかにみえつる夢路なるらむ(藤原俊成)

863 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:13:05 ID:He+Wyjj7
山人のたける庭火のおきあかし声々あそぶ神のやをとめ(大中臣能宣)

864 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:34:53 ID:He+Wyjj7
いさり火の暮るればうかぶ影をこそ天つ星とはいふべかりけれ(大中臣能宣)

865 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:35:57 ID:He+Wyjj7
朝狩の露に濡れたる衣をば夜の照射の火にやほすらむ(大中臣能宣)

866 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:37:21 ID:He+Wyjj7
難波めにつのぐみわたる葦の根はねはひたづねてよをたのむかな(源重之)

867 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:40:11 ID:He+Wyjj7
朝風に今日おどろきてかぞふれば一夜のほどに秋は来にけり(和泉式部)

868 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:41:23 ID:He+Wyjj7
蘆の根もつのぐみぬらむ三島江の岸の青柳色づきにけり(藤原家隆)

869 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:45:46 ID:He+Wyjj7
三島江や霜もまだひぬ蘆の葉につのぐむ程の春風ぜぞ吹く(源通光)

870 :名無氏物語:2009/05/14(木) 00:48:20 ID:He+Wyjj7
を笹原一よのほどに来る春やうれしきふしのはじめなるらむ(橘千蔭)

871 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:49:42 ID:He+Wyjj7
春風につのぐみそめし津の国の難波の蘆は今ぞかるらむ(香川景樹)

872 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:50:34 ID:He+Wyjj7
雪わけてゑぐの若菜もおひにけり今日のためとはいかでしりけむ(平忠盛)

873 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:52:17 ID:He+Wyjj7
ねやのうへに雀のこゑぞすだくなる出でたちがたに子やなりぬらむ(曾禰好忠)

874 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:53:40 ID:He+Wyjj7
雪うづむ苑のくれ竹をれふしてねぐらもとむる群雀かな(西行)

875 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:55:30 ID:He+Wyjj7
み苑生のなづなの茎もたちにけりけさの朝菜になにをつままし(曾禰好忠)

876 :名無氏物語:2009/05/14(木) 13:57:09 ID:He+Wyjj7
かきこもる那智の御山の霜ながら今朝の朝菜に菊やつままし(加納諸平)

877 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:44:30 ID:He+Wyjj7
この里のならの葉がしはもとつ葉もさびしくもあらず茂る下草(藤原家隆)

878 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:46:35 ID:He+Wyjj7
木ずゑより冬の山風はらふらしもとつは残るならの葉がしは(藤原定家)

879 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:47:50 ID:He+Wyjj7
山寺のおくのかよひぢきて見れば峰のしきみはもとつ葉もなし(藤原良経)

880 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:49:49 ID:He+Wyjj7
神まつる比にも今はならの葉の月にもれたるもとつ葉もなし(順徳院)

881 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:51:44 ID:He+Wyjj7
我が宿の垣のくちなし花咲きぬいそげや早苗時過ぎぬまに(石川依平)

882 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:53:38 ID:He+Wyjj7
蝉の羽のうすらころもになりしより妹とぬる夜のまどほなるかな(曾禰好忠)

883 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:54:49 ID:He+Wyjj7
曇りなき青海の原をとぶ鳥のかげさへしるくてれる夏かな(曾禰好忠)

884 :名無氏物語:2009/05/14(木) 14:55:56 ID:He+Wyjj7
矢田の野は夕立すらし吹く風のあらちの峰に雲さわぐなり(契沖)

885 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:04:32 ID:He+Wyjj7
なが日すらながめて夏をくらすかな吹きくる風に身をばまかせて(曾禰好忠)

886 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:06:13 ID:He+Wyjj7
みそぎする賀茂の川風吹くらしも涼みにゆかむ妹をともなひ(曾禰好忠)

887 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:07:19 ID:He+Wyjj7
わぎもこが汗にそぼつる寝たわ髪夏のひるまはうとしとや見る(曾禰好忠)

888 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:08:57 ID:He+Wyjj7
妹と我ねやの風戸にひるねして日たかき夏のかげをすぐさむ(曾禰好忠)

889 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:18:38 ID:He+Wyjj7
入日さし蜩の音をきくなべにまだきねぶたき夏の夕暮(曾禰好忠)

890 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:21:14 ID:He+Wyjj7
むら鳥の浮きてただよふ大空をながめしほどに夏はくらしつ(曾禰好忠)

891 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:35:36 ID:He+Wyjj7
伏見山松の蔭より見わたせば明くる田の面に秋風ぞ吹く(藤原俊成)

892 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:37:37 ID:He+Wyjj7
早苗とる鳥羽田のおもを見わたせば幾なみあらむ田子のを笠よ(藤原俊成)

893 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:39:28 ID:He+Wyjj7
霧はるる鳥羽田のおもを見わたせば行末とほき秋の山里(藤原家隆)

894 :名無氏物語:2009/05/14(木) 15:41:32 ID:He+Wyjj7
秋はててねをなく虫の霜をおもみよもぎが杣の心ぼそさよ(大江匡房)

895 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:03:27 ID:He+Wyjj7
なけやなけ尾花かれ葉のきりぎりす我もかうこそ秋はをしけれ(待賢門院安芸)

896 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:05:48 ID:He+Wyjj7
なれにしもおとらぬものを我やどせよもぎが杣の虫のあるじよ(慈円)

897 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:07:28 ID:He+Wyjj7
霜枯るるよもぎが杣のかれまよりゆきげににたる冬の若草(藤原定家)

898 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:09:00 ID:He+Wyjj7
その下のきりぎりすだに音もせで冬がれ蓬たてるすごしも(源具顕)

899 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:40:55 ID:He+Wyjj7
身にさむく秋の夜風の吹くからにふりにし人の夢に見えつる(曾禰好忠)

900 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:43:33 ID:He+Wyjj7
秋風にほずゑなみよるかるかやの下葉に虫の声よわるなり(西行)

901 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:45:14 ID:He+Wyjj7
宿さびて庭に木の葉のつもるより人まつむしも声よわるなり(藤原良経)

902 :名無氏物語:2009/05/14(木) 16:46:08 ID:He+Wyjj7
秋はいぬ風に木の葉は散りはてて山さびしかる冬は来にけり(源実朝)

903 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:30:09 ID:He+Wyjj7
妹がりと風のさむさにゆく我をふきなかへしそさ衣の裾(曾禰好忠)

904 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:32:05 ID:He+Wyjj7
むすびおきし雲雀の床も草かれてあらはれわたる武蔵野の原(後鳥羽院)

905 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:33:22 ID:He+Wyjj7
みだれつつ絶えなばかなし冬の夜をわがひとりぬる玉の緒よわみ(曾禰好忠)

906 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:34:11 ID:He+Wyjj7
やぶかくれ雉のありかうかがふとあやなく冬の野にやたはれむ(曾禰好忠)

907 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:35:13 ID:He+Wyjj7
川ごしの柴つみ車いかがするこほりのくさび冬はたえせじ(大江匡房)

908 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:36:06 ID:He+Wyjj7
山河のこほりのくさびうちとけて石にくだくる水のしらなみ(藤原有家)

909 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:42:52 ID:He+Wyjj7
朝ぼらけ霞ながるる山川のこほりのくさびうちやとくらむ(藤原秀能)

910 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:44:05 ID:He+Wyjj7
冬来ては田中にたてる水ぐるま氷のくさびうちそへてけり(藤原為家)

911 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:45:03 ID:He+Wyjj7
宇治川や氷のくさびうつたへに水の車ぞ絶えてめぐらぬ(正徹)

912 :名無氏物語:2009/05/14(木) 17:46:19 ID:He+Wyjj7
うづみ火の下に憂き身となげきつつはかなく消えむことをしぞ思ふ(曾禰好忠)

913 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:20:06 ID:He+Wyjj7
さらに又うすき衣に月さえて冬をやこふるをののすみやき(後鳥羽院)

914 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:21:12 ID:He+Wyjj7
風さわぐ由良の湊をこぐ舟のうきて物思ふ身ぞ行方なき(藤原定家)

915 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:22:10 ID:He+Wyjj7
契こそゆくへもしらねゆらのとやわたるかぢ緒の又もむすばで(藤原為家)

916 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:23:04 ID:He+Wyjj7
由良のとに絶えにしかぢもあるものを行へをもしる友千鳥かな(二条為重)

917 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:24:02 ID:He+Wyjj7
梶をたえ行末もしらず由良の戸をわたる舟路の春の霞に(正徹)

918 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:25:00 ID:He+Wyjj7
音あらき浪の手玉もゆらの戸をわたる舟人心くだけて(正徹)

919 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:26:43 ID:He+Wyjj7
秋風にこぬ人よりも夕暮の雲のはたてのはつかりのこゑ(藤原家隆)

920 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:27:44 ID:He+Wyjj7
よをかさね待ちもよわらぬ心こそこぬ人よりも猶つれなけれ(平親清五女)

921 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:36:37 ID:He+Wyjj7
もとつ人に今はかぎりと絶えしより誰ならすらむわがふしし床(曾禰好忠)

922 :名無氏物語:2009/05/14(木) 18:37:53 ID:He+Wyjj7
何もせで若きたのみにへしほどに身はいたづらに老いにけらしも(曾禰好忠)

923 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:38:44 ID:He+Wyjj7
与謝の海のうちとの浜のうらさびて世をうきわたる天の橋立(曾禰好忠)

924 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:40:17 ID:He+Wyjj7
橋立と名を高砂の松なれど身は牛窓によする白波(曾禰好忠)

925 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:41:11 ID:He+Wyjj7
白波のたづきありせばすべらぎの大宮人となりもしなまし(曾禰好忠)

926 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:42:12 ID:He+Wyjj7
死なましの心にかなふ身なりせば何をかねたる命とか知る(曾禰好忠)

927 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:47:23 ID:He+Wyjj7
雁がねのかへる羽風やさそふらむ過ぎゆく峰の花も残らぬ(源重之)

928 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:48:21 ID:He+Wyjj7
憂きことも春はながめてありぬべし花の散りなむのちぞ悲しき(源重之)

929 :名無氏物語:2009/05/14(木) 23:49:11 ID:He+Wyjj7
うち忍びなどか心もやらざらむ憂き世の中に花は咲かずや(源重之)

930 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:07:49 ID:M3mSncN/
花のいろの衣かへうきひとへ山なほしら雲はかたみなれども(藤原家隆)

931 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:14:42 ID:M3mSncN/
秋暮れしもみぢの色にかさねても衣かへうきけふの空かな(藤原定家)

932 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:19:50 ID:M3mSncN/
もろ人の花のたもとは夏くとも衣かへうき物とやはおもふ(順徳院)

933 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:21:04 ID:M3mSncN/
いなび野にむらむらたてる柏木の葉広になれる夏は来にけり(源重之)

934 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:51:47 ID:M3mSncN/
あはれにもみさをにもゆる蛍かな声たてつべきこの世とおもふに(源俊頼)

935 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:52:48 ID:M3mSncN/
声たてて鳴く虫よりも女郎花いはぬ色こそ身にはしみけれ(寂蓮)

936 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:53:41 ID:M3mSncN/
夏刈の蘆のまろやの旅衣返す夢路にたつ空ぞなき(慈円)

937 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:54:28 ID:M3mSncN/
夏刈の鳥羽田のおもは荒れはてて民の煙は立つ空ぞなき(藤原家隆)

938 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:55:12 ID:M3mSncN/
夏刈のあし火の煙したにのみ思ひこがれてたつ空もなし(二条教頼)

939 :名無氏物語:2009/05/15(金) 00:56:34 ID:M3mSncN/
秋風に潮みちくれば難波江の葦の穂よりぞ舟もゆきける(源重之)

940 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:06:09 ID:M3mSncN/
津の国のこやもあらはに霜がれてやへふく軒にしぐれふるなり(後鳥羽院)

941 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:45:42 ID:M3mSncN/
雪にまたかくれてすめる津の国のこやもあらはにたつけぶりかな(越前)

942 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:47:34 ID:M3mSncN/
難波がた入江のかすみはれそめてこやもあらはにくるる春かな(藤原為家)

943 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:48:37 ID:M3mSncN/
冬きてはあらはれぬらむ蘆の葉にかくれてすみし水の江の月(順徳院)

944 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:50:41 ID:M3mSncN/
風そよぐ蘆の葉がくれ音たててこやもあらはにうつころもかな(頓阿)

945 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:52:04 ID:M3mSncN/
おのれのみくだけておつる岩浪も秋吹く風にこゑかはるなり(藤原定家)

946 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:53:21 ID:M3mSncN/
おのれのみ岩にくだくる波の音に我もありとや磯の松風(藤原良経)

947 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:54:40 ID:M3mSncN/
石ばしる山下たぎつ山川の心砕けて恋ひやわたらむ(源実朝)

948 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:59:14 ID:M3mSncN/
こよろぎの磯うちさらしよる浪の独りくだくる恋もするかな(神山鬼貫)

949 :名無氏物語:2009/05/15(金) 01:59:35 ID:sF6om8g1
荻の葉に吹く秋風を忘れつつ恋しき人の来るかとぞ思ふ(玉葉1662)

950 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:02:51 ID:M3mSncN/
思ひ返す道をしらばや恋の山は山しげ山わけいりし身に(建礼門院右京大夫)

951 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:04:14 ID:M3mSncN/
つくば山は山のしげりしげけれどふりしく雪はさはらざりけり(曾禰好忠)

952 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:09:26 ID:M3mSncN/
思ひ出のけながきものは人しれぬ心の内の別れなりけり(源重之)

953 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:15:33 ID:M3mSncN/
白波に羽うちかはし浜千鳥かなしきものは夜の一こゑ(源重之)

954 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:16:30 ID:M3mSncN/
吹く風も今日はのどかになりにけり物思ふほどに春や来ぬらむ(源重之)

955 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:18:07 ID:M3mSncN/
言の葉にいひおくこともなかりけり忍ぶ草にはねをのみぞなく(源重之)

956 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:21:52 ID:M3mSncN/
さもこそは人におとれる我ならめおのが子にさへおくれぬるかな(源重之)

957 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:24:14 ID:M3mSncN/
わがためと思ひおきけむ墨染はおのがけぶりの色にぞありける(源重之)

958 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:25:42 ID:M3mSncN/
なよ竹のおのがこの世をしらずしておほし立てつと思ひけるかな(源重之)

959 :名無氏物語:2009/05/15(金) 02:27:52 ID:M3mSncN/
なげきても言ひても今はかひなきを蓮の上の玉とだになれ(源重之)

960 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:41:39 ID:M3mSncN/
置くと見る露もありけりはかなくも消えにし人を何にたとへむ(和泉式部)

961 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:42:58 ID:M3mSncN/
浦風になびくたくものゆふ煙いかなる海人の思ひなるらん(藤原雅経)

962 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:43:59 ID:M3mSncN/
我がためはつらき心の奥の海にいかなる海人のみるめかるらむ(後鳥羽院)

963 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:44:48 ID:M3mSncN/
夕暮の浦もさだめずなく千鳥いかなる海人の袖ぬらすらん(土御門院)

964 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:45:55 ID:M3mSncN/
ほのかにも風はつてなむ花薄むすぼほれつつ露にぬるとも(徽子女王)

965 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:47:07 ID:M3mSncN/
秋の日のあやしきほどの夕暮に荻吹く風の音ぞきこゆる(徽子女王)

966 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:47:57 ID:M3mSncN/
とへかしなあやしき程の夕暮のあはれすぐさぬなさけばかりに(二条院皇后宮常陸)

967 :名無氏物語:2009/05/15(金) 09:48:57 ID:M3mSncN/
吹く風になびく浅茅は我なれや人のこころのあきをしらする(徽子女王)

968 :名無氏物語:2009/05/15(金) 10:02:44 ID:M3mSncN/
見し夢にうつつの憂きも忘られて思ひなぐさむ程のはかなさ(徽子女王)

969 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:26:39 ID:os4FQUxt
雨ならでもる人もなき我が宿は浅茅が原と見るぞかなしき(徽子女王)

970 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:30:42 ID:os4FQUxt
白露の消えにしほどの秋まつと常世の雁もなきてとひけり(徽子女王)

971 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:43:50 ID:os4FQUxt
遠山のいづれのをより出でつらむなかばの月の夜はの面影(源光行)

972 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:45:31 ID:os4FQUxt
琴の音や松ふく風にかよふらむ千代のためしに引きつべきかな(摂津)

973 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:47:13 ID:os4FQUxt
琴の音は月の影にもかよへばや空にしらべのすみのぼるらむ(越後)

974 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:48:24 ID:os4FQUxt
さか木とる庭火のかげにひく琴のしらべにかよふみねの松風(小侍従)

975 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:49:46 ID:os4FQUxt
かよふらしむかふる雲のことのねにうへなき山のみねの松風(慈円)

976 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:50:40 ID:os4FQUxt
たまづさのかきあはせたるしらべかな雁のことぢにみねの松風(慈円)

977 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:52:22 ID:os4FQUxt
さそはなむかよひしことのねにそへてむかふる西の峰の松風(藤原定家)

978 :名無氏物語:2009/05/16(土) 02:53:44 ID:os4FQUxt
やまかげぞまだき涼しき松風はいづれの緒より秋と吹くらむ(飛鳥井雅親)

979 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:10:23 ID:os4FQUxt
大淀の浦たつ波のかへらずはかはらぬ松の色を見ましや(徽子女王)

980 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:11:25 ID:os4FQUxt
影みえぬ涙のふちの衣手にうづまくあはのきえぞしぬべき(規子内親王)

981 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:14:36 ID:os4FQUxt
霞たつ山田のそらの松が枝はいくよの春にあへる色ぞも(徽子女王)

982 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:16:56 ID:os4FQUxt
思ひやる我が衣手はささがにのくもらぬ空に雨のみぞ降る(東三条院)

983 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:19:58 ID:os4FQUxt
常世へとかへる雁がねなになれや都を雲のよそにのみきく(徽子女王)

984 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:22:42 ID:os4FQUxt
折る人もなき山里に花のみぞ昔の春を忘れざりける(徽子女王)

985 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:24:52 ID:os4FQUxt
人しれず逢ふを待つまに恋ひ死なばなににかへつる命とか言はむ(本院侍従)

986 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:35:24 ID:os4FQUxt
ふるさとへゆく人あらば言伝てむ今日うぐひすの初音聞きつと(恵慶)

987 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:40:18 ID:YJRK5632
わすれ草なにをか種と思ひしはつれなき人のこころなりけり(古今802)

988 :名無氏物語:2009/05/16(土) 03:41:36 ID:YJRK5632
望月のこまよりおそく出でつればたどるたどるぞ山は越えつる(後撰1144)

989 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:46:00 ID:os4FQUxt
ふるさとへ行く人あらば言づてむ今日近江路をわれこえにきと(良寛)

990 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:48:42 ID:os4FQUxt
桜ちる春の山べは憂かりけり世をのがれにと来しかひもなく(恵慶)

991 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:50:35 ID:os4FQUxt
ももちどり声のかぎりは鳴きふりぬまだおとづれぬものは君のみ(恵慶)

992 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:51:44 ID:os4FQUxt
まくず原紅葉の色の暁にうらがなしかる風の音かな(源兼昌)

993 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:52:39 ID:os4FQUxt
夕されば秋のの風にま葛原うらがなしかるさをしかの声(藤原実房)

994 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:53:55 ID:os4FQUxt
八重葎とぢける宿のかひもなしふるさととはぬ花にしあらねば(藤原定家)

995 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:55:03 ID:os4FQUxt
月影もおもひあらばともり初めてむぐらの宿に秋は来にけり(俊成卿女)

996 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:55:51 ID:YJRK5632
たむけにはつづりの袖もきるべきに紅葉に飽ける神やかへさむ(古今421)

997 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:56:54 ID:YJRK5632
秋山にまどふ心を宮滝のたきの白あわにけちやはててむ(後撰1367)

998 :名無氏物語:2009/05/16(土) 13:59:48 ID:YJRK5632
血の涙おちてぞたぎつ白川は君が世までの名にこそありけれ(古今830)

999 :名無氏物語:2009/05/16(土) 14:04:44 ID:os4FQUxt
八重葎とぢこもりてし宿をしも先づとひけりな秋のはつ風(三条西実隆)

1000 :名無氏物語:2009/05/16(土) 14:06:14 ID:os4FQUxt
おきそむる露をよすがに秋は今朝むぐらの門を先づぞ問ひける(村田春海)

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