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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十

1 :名無氏物語:2009/09/11(金) 09:44:03 ID:1jni75uK
お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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2 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:03:39 ID:34O62nI4
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十
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3 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:05:19 ID:34O62nI4
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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4 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:06:34 ID:34O62nI4
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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5 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:07:33 ID:34O62nI4
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十八
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十九(前スレ)
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6 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:12:26 ID:DXrenaII
友さそふ室の泊の朝あらしに声をほにあげて出づる船人(大江茂重[新拾遺])


7 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:17:14 ID:DXrenaII
春霞たちはそむれどみ吉野の山に今日さへ雪はふりつつ(紀貫之[続古今])

8 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:18:06 ID:34O62nI4
けふもなほ雪はふりつつ春霞たてるやいづく若菜つみてむ(藤原家隆)

9 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:19:22 ID:34O62nI4
春霞たてるやいづこ朝日かげさしゆく舟をまつがうら島(後鳥羽院)

10 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:20:20 ID:34O62nI4
山風もかすむ麓の夕波にたてるやいづこ志賀の浜松(正徹)

11 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:21:18 ID:34O62nI4
秋の風たてるやいづこみそぎせし昨日も涼しよもの川波(正徹)

12 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:22:12 ID:34O62nI4
あらち山谷のうぐひす野べに出でて鳴けどもいまだ春のあは雪(藤原家隆)

13 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:23:44 ID:34O62nI4
鶯は鳴けどもいまだふる里の雪の下草春をやは知る(藤原定家)

14 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:25:23 ID:34O62nI4
村雨の跡こそ見えね山の蝉鳴けどもいまだもみぢせぬ頃(藤原良経)

15 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:27:29 ID:34O62nI4
み吉野の山の鶯春かけて鳴けどもいまだ花ぞ物憂き(土御門院)

16 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:27:52 ID:DXrenaII
白雲のたてるやいづこ葛城の高間の山に花咲きにけり(大江匡房[続後拾遺])

17 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:30:40 ID:DXrenaII
いまもなほ雪はふりつつ朝霞たてるやいづこ春は来にけり(西園寺公基[続拾遺])

18 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:35:42 ID:DXrenaII
桜花咲けるやいづこみよしのの吉野の山は霞こめつつ(伏見院[新後拾遺])

19 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:37:27 ID:DXrenaII
鶯の鳴けどもいまだふる雪に杉の葉しろき逢坂の山(後鳥羽院[新古今])

20 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:40:14 ID:DXrenaII
梅が枝に世々のむかしの春かけてかはらずきゐる鶯の声(後嵯峨院[続古今])

21 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:41:21 ID:DXrenaII
心ざしふかくそめてし藤衣きつる日数のあさくもあるかな(源雅通[千載])

22 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:46:51 ID:34O62nI4
心ざしふかく染めてしたつたひめおるや錦の山のもみぢば(藤原家隆)

23 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:50:04 ID:34O62nI4
世の常の色とやは見る心ざしふかくそめてし手折る紅葉を(頓阿)

24 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:52:53 ID:34O62nI4
心ざし花にやふかきうぐひすの消えあへぬ雪のふるす出づらむ(中院通村)

25 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:54:09 ID:34O62nI4
かへりみる雲ゐのつまはこもるとも焼かばや焼かむ武蔵野の原(藤原家隆)

26 :名無氏物語:2009/09/11(金) 17:55:08 ID:34O62nI4
消ゆるまで雪にこもりし若草のつまもあらはに春風ぞ吹く(三条西実隆)

27 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:05:21 ID:34O62nI4
声もせず月をもいとへ野べの鹿夕べの霧に妻ぞこもれる(正徹)

28 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:07:00 ID:DXrenaII
うづもるる雪の下草いかにして妻こもれりと人に知らせむ(大弐三位[風雅])

29 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:10:32 ID:34O62nI4
夕すずみ飛火の野守この比やいまいくかありて秋の初風(藤原定家)

30 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:13:14 ID:34O62nI4
若菜つむ飛火の野守春日野にけふ降る雨のあすや待つらむ(藤原定家)

31 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:15:06 ID:34O62nI4
ゆく年を飛火の野守いでて見よいまいくかまで冬の夜の月(藤原良経)

32 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:16:49 ID:34O62nI4
春霞たちいでて見よ吉野山いまいくかありて桜さきなむ(後鳥羽院)

33 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:18:08 ID:34O62nI4
春日野の飛火の野守けふとてや昔かたみに若菜つむらん(源実朝)

34 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:19:05 ID:34O62nI4
鶯のとぶ火の野べの初声に誰さそはれて若菜摘むらん(宗良親王)

35 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:22:20 ID:DXrenaII
唐衣すそ野のきぎすうらむなり妻もこもらぬ荻の焼原(藤原良経[新続古今])


36 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:27:17 ID:DXrenaII
春のきる霞のつまやこもるらむまだ若草の武蔵野の原(土御門院[続拾遺])

37 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:28:37 ID:DXrenaII
春日野にまだうらわかきさいたづま妻こもるとも言ふ人やなき(西園寺実氏[玉葉])

38 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:29:24 ID:DXrenaII
大原や雪降りつみて道もなし今日はな焼きそ峰のすみがま(宗良親王[新葉])

39 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:31:46 ID:DXrenaII
若菜つむ袖とぞ見ゆる春日野の飛火の野辺の雪のむらぎえ(藤原教長[新古今])

40 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:42:13 ID:DXrenaII
消そむる雪まもあらば飛火のにはや下もえの若菜摘みてむ(小倉実雄[続古今])

41 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:44:03 ID:34O62nI4
かへりみる都は野辺の朝霞たてるいづくに若菜つむらん(順徳院)

42 :名無氏物語:2009/09/11(金) 18:45:49 ID:34O62nI4
二葉より都は野べの若菜つめその神山の草のはつかに(尭恵)

43 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:17:41 ID:34O62nI4
あづさ弓おしてはる雨をやまだに苗代水も今やひくらむ(藤原良経)

44 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:18:28 ID:34O62nI4
あづさ弓おしてはる雨いる方もさだかに見えぬ春の夜の月(後鳥羽院)

45 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:19:29 ID:34O62nI4
山風も花の香ながら真木の戸をおしてはる雨曙の空(正徹)

46 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:20:24 ID:34O62nI4
百千鳥さへづる空は変はらねど我が身の春はあらたまりつつ(後鳥羽院)

47 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:21:55 ID:34O62nI4
百千鳥こゑや昔のそれならぬ我が身ふりゆく春雨の空(藤原定家)

48 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:24:51 ID:34O62nI4
百千鳥さへづる春のかずかずに幾世の花の見て古りぬらむ(藤原定家)

49 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:26:42 ID:34O62nI4
物ごとにあらたまれども鶯のさへづる春は身のみ古りつつ(藤原為家)

50 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:32:28 ID:34O62nI4
おのがねはあらたまれども鶯の谷のねぐらぞいとど古りゆく(宗良親王)

51 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:36:47 ID:DXrenaII
若菜つむわが衣手もしろたへに飛火の野べはあは雪ぞふる(藤原為家[続古今])

52 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:38:16 ID:DXrenaII
小倉山秋の梢の初時雨いまいくかありて色に出でなむ(冷泉為相[続後拾遺])

53 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:38:57 ID:DXrenaII
三芳野の山の山守こととはむ今いくかありて花は咲きなむ(後醍醐天皇[新後拾遺])

54 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:39:54 ID:DXrenaII
消えなくに又やみ山をうづむらん若菜つむ野もあは雪ぞふる(藤原定家[続拾遺])

55 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:41:31 ID:DXrenaII
あづさ弓おしてはる雨ふるさとのみかきが原ぞうす緑なる(藤原家隆[玉葉])

56 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:42:53 ID:34O62nI4
時しありと聞くもうれしき百千鳥さへづる春を今日は待ちえて(後水尾院)

57 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:44:08 ID:34O62nI4
花の香はありとやここにをとめ子が袖ふる山に鶯の鳴く(藤原範宗)

58 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:45:16 ID:34O62nI4
折りつればありとやここに菊の花こてふも袖にしたひ来ぬらむ(三条西実隆)

59 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:46:50 ID:34O62nI4
散らすなよ笠置の山の桜花おほふばかりの袖ならずとも(藤原定家)

60 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:47:44 ID:34O62nI4
たちわたる霞の袖や大空におほふばかりの春のあけぼの(藤原雅経)

61 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:48:25 ID:34O62nI4
風さそふ花橘をそらにしておほふも雲の袖の香やせむ(正徹)

62 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:49:31 ID:34O62nI4
三香の原川風吹かば咲く花におほふばかりの衣かせ山(松永貞徳)

63 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:50:53 ID:34O62nI4
大空をおほはむ袖につつむともあまるばかりの風の梅が香(後水尾院)

64 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:51:37 ID:DXrenaII
今日だにも道ふみ分けぬ白雪の明日さへ降らば人も待たれじ(西園寺実氏[続拾遺])

65 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:52:27 ID:DXrenaII
百千鳥さへづる春のあさみどり野べの霞ににほふ梅が枝(後鳥羽院[風雅])

66 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:53:22 ID:DXrenaII
梅が枝の花のありかを知らねども袖こそにほへ春の山風(宮内卿[玉葉])

67 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:54:17 ID:DXrenaII
おのづから風のたよりにとふ人もありとやここに匂ふ梅が香(満済[新続古今])

68 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:55:07 ID:DXrenaII
面影のともに立ち出でて別れなばなにか身に添ふ形見ならまし(宗良親王[新葉])

69 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:55:54 ID:DXrenaII
花にだに添はでよそなる梅が香を袖にうつして春風ぞ吹く(津守国貴[新後拾遺])

70 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:56:40 ID:DXrenaII
山桜おほふばかりのかひもなし霞の袖は花もたまらず(藤原家隆[続古今])

71 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:57:04 ID:34O62nI4
いやたかく生ひそふままに大空もおほふばかりの窓のくれ竹(後水尾院)

72 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:57:53 ID:34O62nI4
天地におほふばかりのつばさもが憂き世の人をはぐくみなまし(加藤宇万伎)

73 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:58:33 ID:34O62nI4
あら玉の年に稀なる人待てど桜にかこつ春もすくなし(藤原定家)

74 :名無氏物語:2009/09/11(金) 23:59:20 ID:34O62nI4
今日来ずは明日は雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや(在原業平)

75 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:00:03 ID:RABcPdX6
花散りてしげる桜のかげにだに年に稀なる山時鳥(正徹)

76 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:02:31 ID:RABcPdX6
にほひをも夢の枕にうつし佗びぬ年に稀なる花の衣手(肖柏)

77 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:03:59 ID:DXrenaII
風さわぐ草のまがきの花薄おほふばかりの袖かとぞ見る(邦世親王[新拾遺])

78 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:19:09 ID:RABcPdX6
いかにせむ年に稀なる逢ふことを待ちし桜に人もならはば(後水尾院)

79 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:27:11 ID:RABcPdX6
桜花うつろはむとや山の端のうすくれなゐに今朝は霞める(藤原良経)

80 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:31:13 ID:TP3gAnBJ
待たれつつ年に稀なる時鳥さ月ばかりの声な惜しみそ(藤原定家[風雅])

81 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:33:40 ID:TP3gAnBJ
契りおきし花の頃しも思ふかな年に稀なる人のつらさは(月花門院[続古今])

82 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:35:49 ID:TP3gAnBJ
我ならぬ人も待ちけり時鳥年に稀なる初音と思へば(後二条院[新千載])

83 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:39:21 ID:TP3gAnBJ
初瀬山うつろはむとや桜花色かはりゆく嶺の白雲(藤原家隆[続拾遺])

84 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:39:28 ID:RABcPdX6
契りありてうつろはむとや白菊のもみぢの下の花に咲きけむ(藤原定家)

85 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:41:07 ID:RABcPdX6
雨風に心あはせて春の花うつろはむとや思ひたつらむ(正徹)

86 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:42:39 ID:RABcPdX6
桜花散りのまがひに日は暮れていづちも遠し志賀の山越え(後鳥羽院)

87 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:43:49 ID:RABcPdX6
桜がり家路忘れて日は暮れぬ月見の床は花の下臥(他阿)

88 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:45:11 ID:RABcPdX6
行く春も山路やすらへ名も知らぬ木草の花の散りのまがひに(肖柏)

89 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:47:52 ID:RABcPdX6
花も根にかへるを見てぞ木のもとにわれも家路は思ひ出でける(下河辺長流)

90 :名無氏物語:2009/09/12(土) 00:55:29 ID:RABcPdX6
山かげはなほ待ちわびぬ桜花いたりいたらぬ春を恨みて(藤原定家)

91 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:02:28 ID:RABcPdX6
春のきてあひみむことは命ぞと思ひし花ををしみつるかな(藤原定家)

92 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:06:56 ID:RABcPdX6
またの春あひみむ事は命にてことしも花に別れぬるかな(宗尊親王)

93 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:08:27 ID:RABcPdX6
ながらへて今宵の空の月も見つまた来む秋は命なりけり(鵜殿余野子)

94 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:13:48 ID:TP3gAnBJ
月草にうつろはむとや染めおきし人の心も色かはりゆく(藤原公経[続拾遺])

95 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:15:27 ID:TP3gAnBJ
秋風のいたりいたらぬ袖はあらじただわれからの露の夕暮(鴨長明[新古今])

96 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:15:32 ID:RABcPdX6
散る花を惜しむとやなく鶯の折しれりとも見ゆる春かな(源重之)

97 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:16:58 ID:TP3gAnBJ
山桜咲ける咲かざるおしなべてさながら花と見ゆる白雲(二条為氏[新後撰])

98 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:22:57 ID:TP3gAnBJ
この頃は咲ける咲かざるおしなべて梅が香ならぬ春風もなし(足利尊氏[新拾遺])

99 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:28:11 ID:RABcPdX6
鶯は惜しむとやなく朝ぐもり散りゆく雪の花のなごりに(賀茂保憲女)

100 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:29:15 ID:RABcPdX6
散る花は雪とのみこそふる里を心のままに風ぞ吹きしく(藤原定家)

101 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:30:10 ID:RABcPdX6
駒なめていざみかの原ふる里のもみぢは今も秋を知るらむ(九条道家)

102 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:30:15 ID:TP3gAnBJ
秋風にあひみむ事は命ともちぎらでかへる春の雁がね(藤原隆祐[続拾遺])

103 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:53:33 ID:TP3gAnBJ
夢のうちもうつろふ花に風吹きてしづ心なき春のうたたね(式子内親王[続古今])

104 :名無氏物語:2009/09/12(土) 01:57:16 ID:TP3gAnBJ
あだなりとうつろふ花にかこつかな散らぬを風も誘ひやはする(後醍醐天皇[続千載])

105 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:01:11 ID:TP3gAnBJ
駒なめていざ見にゆかむ龍田川白波よする岸のあたりを(源雅重[千載])

106 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:10:24 ID:TP3gAnBJ
咲きにほふ小島が崎の山吹ややそうぢ人のかざしなるらむ(藤原光俊[続古今])

107 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:44:34 ID:RABcPdX6
橘の小島が崎の旅衣ぬれてぞかをる山吹の花(藤原家隆)

108 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:46:39 ID:RABcPdX6
船とめし小島が崎のこととへばなほ山吹の言はぬ色なる(宗良親王)

109 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:47:31 ID:RABcPdX6
春すぎていくかもあらねどわがやどの池の藤波うつろひにけり(源実朝)

110 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:48:11 ID:RABcPdX6
わが宿の池の藤波咲きしより山時鳥待たぬ日ぞなき(凡河内躬恒)

111 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:49:08 ID:RABcPdX6
時鳥待つ夜かさなる雲路より初音にかへる去年のふる声(藤原家隆)

112 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:51:09 ID:RABcPdX6
いにしへを花橘にまかすれば軒のしのぶに風かよふなり(式子内親王)

113 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:52:01 ID:RABcPdX6
橘の花のしづくに袖ぬれて雨なつかしき五月雨の空(慈円)

114 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:54:28 ID:RABcPdX6
こととはむ五月ならでも橘に昔の袖の香はのこるやと(建礼門院右京大夫)

115 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:54:44 ID:TP3gAnBJ
時鳥まつとせしまに我がやどの池の藤波うつろひにけり(藤原家隆[風雅])

116 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:57:28 ID:TP3gAnBJ
いとはやもくれぬる春かわがやどの池の藤波うつろはぬまに(源実朝[続後撰])

117 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:58:50 ID:TP3gAnBJ
山里は谷の鶯うちはぶき雪より出づる去年のふる声(藤原定家[続千載])

118 :名無氏物語:2009/09/12(土) 02:59:36 ID:TP3gAnBJ
忘られぬ去年のふる声恋ひ恋ひてなほめづらしき時鳥かな(藤原定家[風雅])

119 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:00:40 ID:TP3gAnBJ
時鳥しのびもあへずもらすなり五月待つ間の去年のふる声(後鳥羽院[新千載])

120 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:01:25 ID:TP3gAnBJ
五月雨の空なつかしく匂ふかな花橘に風や吹くらむ(相模[後拾遺])

121 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:02:00 ID:RABcPdX6
ほととぎすこぞ宿かりしふるさとの花橘にさ月忘るな(藤原家隆)

122 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:02:51 ID:RABcPdX6
ももしきの庭の橘思ひ出でてさらに昔をしのぶ袖かな(土御門院)

123 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:03:40 ID:RABcPdX6
袖の香を花橘に残してもわが昔には思ひ出もなし(後崇光院)

124 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:04:57 ID:RABcPdX6
時しもあれ花橘にしのぶかな五月も待たぬ人の昔を(正徹)

125 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:05:44 ID:RABcPdX6
思ふからなほ疎まれぬ藤の花咲くより春の暮るるならひに(藤原定家)

126 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:06:35 ID:RABcPdX6
聞かせばや見せばや人にほととぎす汝が鳴く里の有明の月(宗尊親王)

127 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:07:34 ID:RABcPdX6
秋ふかきもみぢの色のくれなゐにふりいでて鳴く鹿の声かな(凡河内躬恒)

128 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:08:36 ID:RABcPdX6
くれなゐのふり出てぞなく時鳥もみぢの山にあらぬものゆゑ(慈円)

129 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:08:41 ID:TP3gAnBJ
誰かまた花橘に思ひ出でむ我も昔の人となりなば(藤原俊成[新古今])


130 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:11:53 ID:TP3gAnBJ
あらざらむのち偲べとや袖の香を花橘にとどめ置きけむ(祝部成仲[新古今])

131 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:12:35 ID:TP3gAnBJ
折しもあれ花橘の香るかな昔を見つる夢の枕に(藤原公衡[千載])

132 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:13:23 ID:TP3gAnBJ
橘のにほふあたりのうたたねは夢も昔の袖の香ぞする(俊成卿女[新古今])

133 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:14:58 ID:TP3gAnBJ
五月待つおのが友とやほととぎす花橘にことかたるらむ(西園寺実兼[新後撰])

134 :名無氏物語:2009/09/12(土) 03:15:54 ID:TP3gAnBJ
五月待つ花のかをりに袖しめて雲はれぬ日の夕暮の雨(宇都宮景綱[玉葉])

135 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:12:17 ID:RABcPdX6
くれなゐのあさはの野らの夕露にふり出でてなく鈴虫のこゑ(順徳院)

136 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:14:48 ID:RABcPdX6
みし春の青葉桜ぞ思ひ出づるときはの山の木々の白雪(後崇光院)

137 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:16:14 ID:RABcPdX6
我が袖ぞかへれば濡るる声はして涙は見えぬ春の雁がね(藤原家隆)

138 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:17:48 ID:RABcPdX6
秋の野に涙は見えぬ鹿の音はわくるをがやの露をからなむ(藤原定家)

139 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:19:10 ID:RABcPdX6
さを鹿の涙は見えぬ夕まぐれほしえぬ袖の露をからなむ(後鳥羽院)

140 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:20:43 ID:RABcPdX6
宿も宿なくこゑも声ほととぎす身のふりぬるや今年なるらむ(慈円)

141 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:22:10 ID:RABcPdX6
うらめしや待たれ待たれて時鳥それかあらぬかむらさめの空(藤原定家)

142 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:35:09 ID:RABcPdX6
村雨の雲まの月のほのぼのとそれかあらぬか山ほととぎす(徽安門院)

143 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:36:09 ID:RABcPdX6
山路より磯辺の里に今日はきて浦めづらしき旅衣かな(宗良親王)

144 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:37:24 ID:RABcPdX6
彦星の妻待つ秋の初風にうらめづらしき天の羽衣(後崇光院)

145 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:39:24 ID:RABcPdX6
梅が香に今日は難波のあま衣うらめづらしき春風ぞ吹く(姉小路基綱)

146 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:40:12 ID:RABcPdX6
松風も秋にすずしく音かへてうらめづらしき志賀の唐崎(後水尾院)

147 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:45:18 ID:8vrgKfyG
袖の香は花橘にかへりきぬ面影みせようたたねの夢(二条為子[新千載])

148 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:46:58 ID:8vrgKfyG
時鳥なほ疎まれぬ心かな汝が鳴く里のよその夕暮(藤原公経[新古今])

149 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:47:55 ID:8vrgKfyG
かきくらす憂き身もおなじ時鳥なが鳴く里の五月雨の頃(藤原忠信[続後撰])

150 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:48:58 ID:8vrgKfyG
声はして雲ぢにむせぶ時鳥涙やそそく宵のむら雨(式子内親王[新古今])

151 :名無氏物語:2009/09/12(土) 22:50:37 ID:8vrgKfyG
色ふかき涙をかりて時鳥わが衣手の森になくなり(雅成親王[続後撰])

152 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:00:19 ID:RABcPdX6
夕さればいなばそよぎて吹く風にあしのまろ屋を問ふ人もがな(後鳥羽院)

153 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:02:11 ID:RABcPdX6
かりてほすいなばそよぎて小山田をわたる秋さのおとのさびしさ(正徹)

154 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:03:36 ID:RABcPdX6
月やどるいなばそよぎて影きよみ見し雲いかに秋のさよ風(下冷泉政為)

155 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:05:00 ID:RABcPdX6
ほととぎす鳥羽田のおもにきのふこそ早苗とりしか初雁のこゑ(下河辺長流)

156 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:05:54 ID:RABcPdX6
木の葉散る秋のはじめを今日とてや身にしみそむる峯の松風(藤原為家)

157 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:07:15 ID:RABcPdX6
いとどしく心づくしの秋しまれ世を恨みても月を見るかな(源俊頼)

158 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:08:16 ID:RABcPdX6
待ちわびぬ心づくしの春霞花のいざよふ山の端の空(藤原定家)

159 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:09:13 ID:RABcPdX6
その色と思ひわけとや秋の風心づくしの月に吹くらむ(藤原良経)

160 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:09:40 ID:8vrgKfyG
わが袖の涙はかさじ時鳥なきてはよそにもらしもぞする(惟宗光吉[続千載])

161 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:10:38 ID:8vrgKfyG
いくとせか鳴きふるしてしほととぎす神なび山の五月雨の空(藤原家隆[続後撰])

162 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:12:59 ID:8vrgKfyG
唐衣立田の山の郭公うらめづらしきけさの初声(藤原基俊[続千載])

163 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:14:05 ID:8vrgKfyG
雪消えてうらめづらしき初草のはつかに野べも春めきにけり(式子内親王[新勅撰])

164 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:16:06 ID:8vrgKfyG
山風の霞の衣吹きかへしうらめづらしき花の色かな(九条道家[新拾遺])

165 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:18:45 ID:8vrgKfyG
月かげの初秋風とふけゆけば心づくしに物をこそ思へ(円融院[新古今])

166 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:19:53 ID:8vrgKfyG
山の端を出でても松の木の間より心づくしの有明の月(藤原業清[新古今])

167 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:21:09 ID:RABcPdX6
山風の木の間の雪を吹くからに心づくしの冬の夜の月(後鳥羽院)

168 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:27:52 ID:RABcPdX6
月はまだ木の間に見えぬ夕暮も心づくしの秋の空かな(頓阿)

169 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:28:59 ID:RABcPdX6
木の間もる心づくしの秋もなほうき世に似たる山の端の月(飛鳥井雅世)

170 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:30:11 ID:RABcPdX6
霞む夜も心づくしの光かな必ず月は木の間ならねど(香川景樹)

171 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:35:31 ID:RABcPdX6
さびしさの時はわかねど夕づくよをぐらの山の松の秋風(飛鳥井雅有)

172 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:36:34 ID:RABcPdX6
時鳥しひても名のれいつはとは時はわかねどたそがれの声(木下長嘯子)

173 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:37:14 ID:8vrgKfyG
初しぐれ山の木の間をもりそめて心づくしの下紅葉かな(源資平[続古今])

174 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:38:15 ID:8vrgKfyG
風の音も心づくしの秋山に木の間さびしくすめる月かげ(藤原為継[新後撰])

175 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:40:45 ID:8vrgKfyG
秋の来て今日みか月の雲間より心づくしのかげぞほのめく(西園寺実氏[玉葉])

176 :名無氏物語:2009/09/12(土) 23:42:07 ID:8vrgKfyG
いかに見し木の間の月の名残より心づくしの思ひ添ふらむ(津守国助[続千載])

177 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:20:12 ID:4JkTyXOD
池水のもなかに出でて遊ぶ魚の数さへ見ゆる秋の夜の月(源公忠)

178 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:20:19 ID:wNizY2pb
いつはとは影はわかねど夜半の月かすめば春の物にぞありける(後嵯峨院[続後拾遺])

179 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:28:29 ID:4JkTyXOD
月きよみ羽うちかはし飛ぶ雁の声あはれなる秋風の空(藤原定家)

180 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:29:42 ID:4JkTyXOD
思ひたつ山のいく重もしら雲に羽うちかはし帰る雁がね(藤原定家)

181 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:30:47 ID:4JkTyXOD
くもりなき浜のまさごに君が世の数さへ見ゆる冬の月影(藤原定家)

182 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:31:45 ID:4JkTyXOD
なく雁の涙なるらし月影に数さへみゆる庭の白露(宗良親王)

183 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:32:49 ID:4JkTyXOD
青葉よりもれてたえだえ散る花の数さへ見ゆる庭の木の本(大内政弘)

184 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:34:06 ID:4JkTyXOD
むすぶ手をはなれて落つる白玉の数さへみゆる山の井の月(木下長嘯子)

185 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:35:06 ID:4JkTyXOD
山陰の塵なき庭に散りそめて数さへ見ゆる今朝の初雪(香川景樹)

186 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:35:16 ID:wNizY2pb
白波に羽うちかはし浜千鳥かなしき物は夜の一こゑ(源重之[新古今])

187 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:36:17 ID:wNizY2pb
石ばしる水の白玉数見えて清滝川にすめる月影(藤原俊成[千載])

188 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:37:13 ID:wNizY2pb
和歌の浦や羽うちかはし浜千鳥波にかきおく跡や残らむ(順徳院[新後拾遺])

189 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:38:28 ID:wNizY2pb
昔思ふ草にやつるる軒端よりありしながらの秋の夜の月(藤原定家[続拾遺])

190 :名無氏物語:2009/09/13(日) 01:41:12 ID:wNizY2pb
影やどす露のみしげく成りはてて草にやつるる古郷の月(藤原雅経[新古今])

191 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:03:29 ID:4JkTyXOD
露しげみ草にやつるる故郷は袖にぞ虫の声は乱るる(後鳥羽院)

192 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:05:04 ID:4JkTyXOD
はらはねば更けゆくままに露ぞおく草にやつるる庭の通ひ路(土御門院)

193 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:14:32 ID:4JkTyXOD
我ならで又ぞこととふ君しのぶ草にやつるる古塚の月(木下長嘯子)

194 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:16:51 ID:4JkTyXOD
松虫の声する方に宿りしてなほ長き夜ぞうれしかりける(清原元輔)

195 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:18:09 ID:4JkTyXOD
惜しむらん人の心をなく雁の声する方に月ぞ残れる(順徳院)

196 :名無氏物語:2009/09/13(日) 02:19:47 ID:wNizY2pb
み山路や暁かけて鳴く鹿の声する方に月ぞかたぶく(土御門院[玉葉])

197 :名無氏物語:2009/09/13(日) 07:44:24 ID:4JkTyXOD
日は暮れぬと思ふは山のかげ野よりまづ鳴きそむる松虫の声(宗良親王)

198 :名無氏物語:2009/09/13(日) 07:45:53 ID:wNizY2pb
秋の月西にあるかと見えつるは更けゆく夜はの影にぞありける(源景明[拾遺])

199 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:00:51 ID:wNizY2pb
いつとなくをぐらの山のかげを見て暮れぬと人のいそぐなるかな(道命[新古今])

200 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:07:02 ID:wNizY2pb
ひく駒の数よりほかに見えつるは関の清水の影にぞありける(藤原隆経[金葉])

201 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:27:37 ID:4JkTyXOD
あばれたる草の庵のさびしさは風よりほかにとふ人ぞなき(西行)

202 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:29:04 ID:4JkTyXOD
木の葉散る風よりほかにとふ人もなき山里ぞ秋はかなしき(藤原家隆)

203 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:30:15 ID:4JkTyXOD
春来ては風より外にとふ人のなき山里に散る桜かな(俊成卿女)

204 :名無氏物語:2009/09/13(日) 08:38:02 ID:4JkTyXOD
初しぐれ色どる木々もあらはれて絵島が秋の紅葉をぞ見る(蓮瑜)

205 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:18:18 ID:4JkTyXOD
立ちそむる秋霧のうへに鳴く雁の声ほのかなるいざよひの月(藤原家隆)

206 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:19:09 ID:4JkTyXOD
初雁も雲井にいまぞなき渡る浜名の橋の秋霧の上に(俊成卿女)

207 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:20:48 ID:4JkTyXOD
かへるさは昨日と思ふを春霞かすみていにし雁ぞ鳴くなる(藤原為家)

208 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:22:30 ID:4JkTyXOD
秋霧のうへともえやは待たれける霞みていにし春のわかれは(宗尊親王)

209 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:23:33 ID:4JkTyXOD
人の世のながき別れをいかがせむ霞みていにし雁は来にけり(頓阿)

210 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:25:24 ID:4JkTyXOD
鳴く雁の声聞く秋も忘れぬは霞みていにしうらみなりけり(宗良親王)

211 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:38:54 ID:4JkTyXOD
さえのぼる槌のひびきに夜や寒き衣かりがね空に鳴くなり(藤原家隆)

212 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:40:37 ID:4JkTyXOD
村時雨さむき雲間に音づれて衣かりがね濡れつつぞゆく(姉小路基綱)

213 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:41:50 ID:4JkTyXOD
秋の夜に寝でおきゐたる白露は独りある人のなれるなるべし(伊勢)

214 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:42:41 ID:4JkTyXOD
小萩原ねぬ夜の露やふかからむ独りある人の秋のすみかは(慈円)

215 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:43:41 ID:4JkTyXOD
この里はひとりある人の宿ならしなべてよりまづ擣つ衣かな(飛鳥井雅有)

216 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:44:41 ID:4JkTyXOD
春も猶ひとりある人のいねがては月にかすめる花の下陰(正徹)

217 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:45:28 ID:4JkTyXOD
夜をかさね妻はつれなき鹿の音やひとりある人の夢さそふらむ(三条西実隆)

218 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:46:36 ID:4JkTyXOD
色かはる萩の下葉をながめつつ独りある身となりにけるかも(賀茂真淵)

219 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:56:01 ID:4JkTyXOD
飛ぶ雁の涙もいとどそほちけり笹わけし野べの萩の上の露(藤原定家)

220 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:58:07 ID:4JkTyXOD
せく袖に涙の色やあまるらむながむるままの萩の上の露(藤原良経)

221 :名無氏物語:2009/09/13(日) 23:59:03 ID:4JkTyXOD
下葉には色なる玉やくだくらむ風の吹きしく萩の上の露(後鳥羽院)

222 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:01:52 ID:4JkTyXOD
なきわたる雲ゐの雁の涙さへ露おく袖の夜半のかたしき(俊成卿女)

223 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:05:28 ID:W3bhBeyu
秋はなほ物思ふ宿の萩が枝に雁の涙の露やそふらむ(順徳院)

224 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:21:20 ID:W3bhBeyu
旅にして秋も暮れぬと鳴きわたる雁の涙やうちしぐるらむ(小沢蘆庵)

225 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:22:49 ID:W3bhBeyu
鶯をさそふしるべの春風も花のあたりは猶もよかなむ(後鳥羽院)

226 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:23:51 ID:W3bhBeyu
あやなしや露吹きむすぶ夕風に散るらむ小野の秋萩の花(藤原雅経)

227 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:36:53 ID:W3bhBeyu
わきかねしおなじみどりの夏草を花にあらはす秋の夕暮(小侍従)

228 :名無氏物語:2009/09/14(月) 00:38:31 ID:W3bhBeyu
夏野をばおなじみどりに分けしかど秋ぞおりつる七草の花(藤原隆房)

229 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:08:44 ID:W3bhBeyu
秋をまつひとつ草葉とみし程にみどりを分けて咲くすみれかな(藤原家隆)

230 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:09:40 ID:W3bhBeyu
みどりなる春はひとつのわか草も秋あらはるるむさしのの原(順徳院)

231 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:12:18 ID:W3bhBeyu
はるばると一つ梢と見し里も今朝はいろいろのもみぢしにけり(後嵯峨院)

232 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:15:05 ID:W3bhBeyu
咲く花の千種の露も数見えて秋は色々の月ぞやどれる(飛鳥井雅世)

233 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:16:07 ID:W3bhBeyu
咲き分けし花の名はなほしられけり秋の末野の霜がれの頃(*延政門院新大納言)

234 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:17:41 ID:W3bhBeyu
秋も猶ひとつ草葉とみゆるかなみだれてまじる花の色々(頓阿)

235 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:19:11 ID:W3bhBeyu
春はなほ柳にしるしみどりなるひとつ草木のあるが中にも(後水尾院)

236 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:33:01 ID:W3bhBeyu
夏木立ひとつみどりにみし山も秋は色々の峰のもみぢ葉(下河辺長流)

237 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:35:27 ID:W3bhBeyu
消えそめし雪間ばかりと見し色もひとつに青む野べの若草(本居大平)

238 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:36:42 ID:W3bhBeyu
緑なる一つ若葉と春は見し秋はいろいろにもみぢけるかも(良寛)

239 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:38:13 ID:W3bhBeyu
片山の裾野のまゆみ朝霧のたなびくみれば紅葉しぬらむ(藤原為家)

240 :名無氏物語:2009/09/14(月) 14:41:12 ID:W3bhBeyu
我が門のわさ田かりねの草の庵に夢路うつろふ神なびの森(慈円)

241 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:01:16 ID:W3bhBeyu
時雨るなりかねてうつろふ神なびの森の梢の日ぐらしの声(藤原家隆)

242 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:26:41 ID:W3bhBeyu
神なびの森の木の葉はしぐれねどかねてうつろふ秋の夜の月(順徳院)

243 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:28:29 ID:W3bhBeyu
かねてより月もうつろふ川波にみそぎ涼しき神なみの森(後水尾院)

244 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:29:27 ID:W3bhBeyu
置く露にかねてうつろふ秋萩の下葉までこそ月は問ひけれ(香川景樹)

245 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:32:47 ID:W3bhBeyu
月影のよるさへみよと照らさずは花に宿かるかひやなからむ(頓阿)

246 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:34:07 ID:W3bhBeyu
もみぢ葉を夜さへ見よと照る月の光さやけき神なびの森(飛鳥井雅有)

247 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:48:14 ID:W3bhBeyu
心ありて夜さへ見よと花盛りさのみ霞まぬ春の月かげ(大内政弘)

248 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:49:06 ID:W3bhBeyu
桜花よるさへ見よと照りそひて人のこころを知れる月かな(木下長嘯子)

249 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:50:27 ID:W3bhBeyu
さまざまの色ににほへるむら菊は夜さへ見よと月やてらせる(村田春海)

250 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:51:32 ID:W3bhBeyu
滝おとし水はしらする島山を夜さへ見よととぶ蛍かも(加納諸平)

251 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:53:42 ID:W3bhBeyu
吉野川もみぢ葉ながる滝のうへのみふねの山に嵐吹くらし(源実朝)

252 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:55:22 ID:W3bhBeyu
秋は来ぬ行方もしらぬ歎きかなたのめしことは木の葉降りつつ(式子内親王)

253 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:56:55 ID:W3bhBeyu
秋は来ぬとふ人はなしふるさとの荻吹く風は音まさりゆく(飛鳥井雅有)

254 :名無氏物語:2009/09/14(月) 15:58:50 ID:W3bhBeyu
山里の花もかすみのながめより道ふみ分けて来る人はなし(中院通勝)

255 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:32:06 ID:W3bhBeyu
たのむべき花のあるじも道絶えぬさらにやとはむ春の山里(藤原定家)

256 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:38:31 ID:W3bhBeyu
春はまたさらに来にけり白雪のふりかくしてし道はなけれど(藤原為家)

257 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:42:53 ID:W3bhBeyu
もみぢ葉は降りみ降らずみ置く霜の冴えゆく霜に秋風ぞ吹く(順徳院)

258 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:44:23 ID:W3bhBeyu
むら時雨降りみ降らず紅の初花染めの峰のもみぢ葉(九条教実)

259 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:45:59 ID:W3bhBeyu
冬の来て降りみ降らず大和にはむら山ありて行く時雨かな(正広)

260 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:48:08 ID:W3bhBeyu
もみぢ葉を吹きこす風はたつた山みねの松にも錦おりかく(源経信)

261 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:50:21 ID:W3bhBeyu
霞たつ春の錦のをりを見よ柳さくらをたてぬきにして(藤原雅経)

262 :名無氏物語:2009/09/14(月) 16:51:56 ID:W3bhBeyu
桜色に錦おりかく吉野川春ふく風をたてぬきにして(藤原為家)

263 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:16:28 ID:W3bhBeyu
七夕のいほはた衣けふぞ織る恋やうらみをたてぬきにして(伏見院)

264 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:18:23 ID:W3bhBeyu
鳴海潟しほひの道をあけ行けば波のなごりぞまづこほりける(飛鳥井雅有)

265 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:19:36 ID:W3bhBeyu
冬ふかみ賀茂の川風さゆる夜は汀の波ぞまづこほりける(洞院公賢)

266 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:20:56 ID:W3bhBeyu
いほりさす野島が崎の浜風にすすきおしなみ雪は降りきぬ(藤原家隆)

267 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:22:20 ID:W3bhBeyu
庭のおもに消えずはあらねど花と見る雪は春までつぎて降らなむ(藤原定家)

268 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:25:19 ID:W3bhBeyu
わが宿のすすきおしなみ降る雪にまがきの野べの道ぞ絶えぬる(藤原良経)

269 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:26:55 ID:W3bhBeyu
山里のすすきおしなみ降る雪に年さへあやなつもりぬるかな(後鳥羽院)

270 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:29:16 ID:W3bhBeyu
白雪のなべて降れれば梅の花冬咲く色はかひなかりけり(慈円)

271 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:45:06 ID:W3bhBeyu
久方のあまぎる雪の峰よりもそれかとみえて霞む春かな(藤原家隆)

272 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:47:30 ID:W3bhBeyu
冬ごもりそれとも見えず三輪の山杉の葉しろく雪の降れれば(源実朝)

273 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:49:21 ID:W3bhBeyu
冬の夜のながきかぎりは知られにき寝なくに明くる袖のつららに(藤原定家)

274 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:50:45 ID:W3bhBeyu
夢よりもなほぞはかなき時鳥ねなくに明くる夜半の一こゑ(平親清四女)

275 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:51:53 ID:W3bhBeyu
ほととぎす寝覚の声を聞きしよりあやめもしらぬ物をこそ思へ(大中臣能宣)

276 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:53:15 ID:W3bhBeyu
かやり火の下にもえつつあやめ草あやめもしらぬ恋のかなしき(曾禰好忠)

277 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:54:36 ID:W3bhBeyu
おのが音も袖ぬらしけり時鳥鳴くやさ月のあやめひきつつ(藤原家隆)

278 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:57:40 ID:Fe+hxwoz
白露の色どる木々はおそけれど萩の下葉ぞ秋を知りける(式子内親王[続古今])

279 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:58:34 ID:Fe+hxwoz
秋の夜の衣かりがね鳴くからに寝覚の床も風ぞさむけき(藤原長家[玉葉])

280 :名無氏物語:2009/09/14(月) 17:59:54 ID:Fe+hxwoz
風さむみ伊勢の浜荻わけゆけば衣かりがね波に鳴くなり(大江匡房[新古今])

281 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:12:22 ID:Fe+hxwoz
いもせ山峰の嵐や寒からむ衣かりがね空に鳴くなり(藤原公実[金葉])

282 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:14:59 ID:W3bhBeyu
郭公空につたへよ恋ひわびてなくや五月のあやめわかずと(藤原定家)

283 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:15:51 ID:W3bhBeyu
たがためにまちし五月のあやめ草あやめもしらぬほととぎすかな(藤原雅経)

284 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:17:16 ID:W3bhBeyu
きのふより軒ばにふける草の名のあやめもしらぬ五月雨の比(順徳院)

285 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:28:18 ID:W3bhBeyu
あやめ草ふきそめしより時鳥なくやさ月のこゑかをるなり(木下長嘯子)

286 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:38:21 ID:W3bhBeyu
朝風にうばらかをりて時鳥なくや卯月の志賀の山越(大田垣蓮月)

287 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:42:53 ID:W3bhBeyu
ほととぎす咲くやそのかみ潔癖の母癇癪の父にまみえし(塚本邦雄)

288 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:46:21 ID:W3bhBeyu
大井川くだす筏のみなれ棹さしいづる物は涙なりけり(和泉式部)

289 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:48:50 ID:W3bhBeyu
難波江の葦間わけゆくみなれ棹みなれし人の恋ひらるるかな(祐子内親王家紀伊)

290 :名無氏物語:2009/09/14(月) 18:51:49 ID:W3bhBeyu
よそにのみ恋ひてふことのみなれ棹今日は我が手に取りてけるかな(覚性法親王)

291 :松門の狂生 ◆.B/RqmzmBekd :2009/09/14(月) 19:20:23 ID:GNqcivHN
きもちわる グロのデブなる 儒教狂 今日踏みもみず 腹の脂身

292 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:33:10 ID:W3bhBeyu
よそにのみ見てややみなむ山ざくら花の心のよのましらぬに(凡河内躬恒)

293 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:34:08 ID:W3bhBeyu
葛城や高間の山の時鳥雲ゐのよそに鳴きわたるなり(源実朝)

294 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:35:53 ID:W3bhBeyu
雲をよそにすみこそわたれ葛城や高間の山の秋の夜の月(東常縁)

295 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:36:47 ID:W3bhBeyu
くりかへしたのめてもなほ逢ふことのかた糸をやは玉の緒にせむ(藤原良経)

296 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:38:13 ID:W3bhBeyu
つれづれと空ぞ見らるる思ふ人あまくだりこむものならなくに(和泉式部)

297 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:39:02 ID:W3bhBeyu
あはれ又けふも暮れぬとながめする雲のはたてに秋風ぞ吹く(藤原定家)

298 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:39:49 ID:W3bhBeyu
天つ空雲のはたてに飛ぶ鳥のあすかの里をおきや別れむ(藤原家隆)

299 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:41:52 ID:W3bhBeyu
天つ空我が思ふ人か時鳥雲のはたてに声の聞ゆる(宗良親王)

300 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:56:37 ID:W3bhBeyu
夕暮は雲のはたてにおり立ちてそはの山田にとる早苗かな(正徹)

301 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:57:32 ID:W3bhBeyu
あすよりは天つ空にや恋ひ佗びむ雲のはたてに春は暮れにき(肖柏)

302 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:58:27 ID:Fe+hxwoz
むばたまの夜風をさむみふる里に独りある人の衣うつらし(雅成親王[続後撰])

303 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:59:08 ID:Fe+hxwoz
聞く人ぞ涙はおつるかへる雁なきて行くなる曙の空(藤原俊成[新古今])

304 :名無氏物語:2009/09/14(月) 23:59:52 ID:Fe+hxwoz
萩の上に雁の涙のおく露はこほりにけりな月にむすびて(式子内親王[風雅])

305 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:01:36 ID:W3bhBeyu
入日さす雲のはたてに聞ゆなりあまつ空なる初雁のこゑ(細川幽斎)

306 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:03:00 ID:W3bhBeyu
白露の置くとは野辺の花を見て寝(ぬ)とはしのばむ荻の上風(藤原隆信)

307 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:03:48 ID:oA0ToKMt
小山田のいなばの露の袖の上に置くとは歎きもりあかすかな(宗良親王)

308 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:04:44 ID:oA0ToKMt
朝露の置くとはなげき寝ともなき夢路よぶかく出でし空かな(三条西実隆)

309 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:05:51 ID:Fg8wjf7d
萩のうへの雁の涙をかこつとも恋に色こき袖や見ゆらむ(藤原公経[新勅撰])

310 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:16:13 ID:oA0ToKMt
ちはやぶる賀茂の社の木綿だすき千歳を君にかけよとぞ思ふ(藤原良平)

311 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:20:07 ID:oA0ToKMt
わが恋は行かたもなきながめよりむなしき空に秋風ぞ吹く(慈円)

312 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:20:53 ID:oA0ToKMt
五月雨はむなしき空にみちぬらしゆく方みえず明くる白雲(藤原基家)

313 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:21:42 ID:oA0ToKMt
ながめてもむなしき空の秋霧にいとど思ひのゆく方もなし(頓阿)

314 :名無氏物語:2009/09/15(火) 00:23:26 ID:oA0ToKMt
朝づく日さすや岡べの草の葉にすがれる露をよそにやはみる(慈円)

315 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:14:33 ID:oA0ToKMt
夕日影さすや岡べの玉篠を一夜のやどりたのみてぞかる(藤原定家)

316 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:19:42 ID:oA0ToKMt
夕づく日さすや岡辺の桃の花空もうつろふ色に見えつつ(順徳院)

317 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:25:54 ID:oA0ToKMt
夕月夜さすや岡辺の秋風に霧はれてなくさを鹿の声(宗良親王)

318 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:27:04 ID:oA0ToKMt
逢ふことはいつともわかぬ松の色の夕べはなどか風もかなしき(豊原統秋)

319 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:30:05 ID:oA0ToKMt
松の葉のいつともわかぬ岡のべに今一しほの下もみぢかな(細川幽斎)

320 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:31:29 ID:oA0ToKMt
松の葉のいつともわかぬこのまより雪もときはの富士をみるかな(本居宣長)

321 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:33:01 ID:oA0ToKMt
しのばるるときはの山の岩つつじ春のかたみの数ならねども(藤原定家)

322 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:48:07 ID:oA0ToKMt
思ふこと言はねばこそあれ人知れぬ心のうちは苦しきものを(藤原基家)

323 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:49:50 ID:oA0ToKMt
恋しくもいかがなからむ岩つつじ言はねばこそあれ有りしその世は(宗尊親王)

324 :名無氏物語:2009/09/15(火) 01:51:53 ID:oA0ToKMt
わが心いくしほそめつ岩つつじ言はねばこそあれ深き色香に(木下長嘯子)

325 :名無氏物語:2009/09/15(火) 02:03:29 ID:oA0ToKMt
わが恋やすゑつむ花の色ならむ紅にのみぬるる袖かな(藤原時房)

326 :名無氏物語:2009/09/15(火) 02:04:14 ID:oA0ToKMt
忍ぶればくるしきものを河内めの手染の糸の色に出でなむ(藤原実経)

327 :名無氏物語:2009/09/15(火) 02:05:35 ID:oA0ToKMt
たなばたの天の川原に恋せじと秋をむかふるみそぎすらしも(藤原良経)

328 :名無氏物語:2009/09/15(火) 02:06:28 ID:oA0ToKMt
恋せじとするにはあらず神風になびけみそぎの瀬々のゆふしで(正徹)

329 :名無氏物語:2009/09/15(火) 02:07:27 ID:oA0ToKMt
ゆく水に暑さながすとせしみそぎ神はうけたる川風ぞ吹く(下河辺長流)

330 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:12:56 ID:oA0ToKMt
虫の音も忍ぶることぞ真葛原うらみや秋の色に出づらむ(藤原雅経)

331 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:17:08 ID:oA0ToKMt
花見れば心さへこそうつりけれ色には出でじと思ひしものを(凡河内躬恒)

332 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:18:50 ID:oA0ToKMt
くるしさは忍ぶることぞ人の身にたえて涙のなき世ならねば(松永貞徳)

333 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:21:51 ID:oA0ToKMt
日数ふる山より落つる滝の糸はなに水上を五月雨の頃(中院通勝)

334 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:22:49 ID:oA0ToKMt
種しあれば仏の身ともなりぬべし岩にも松はおひけるものを(藤原良経)

335 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:23:43 ID:oA0ToKMt
八幡山木だかき松の種しあれば千歳の後もたえじとぞ思ふ(源実朝)

336 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:38:39 ID:oA0ToKMt
しらざりつ袖にながるる涙川うきて思ひのかかりける世を(藤原家隆)

337 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:40:31 ID:oA0ToKMt
空にのみ立つ朝霧の波のうへにうきて思ひの海人の釣舟(藤原雅経)

338 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:42:15 ID:oA0ToKMt
いつとなき心も空の雲霧にうきて思ひのさみだれの頃(三条西実隆)

339 :名無氏物語:2009/09/15(火) 14:43:19 ID:oA0ToKMt
唐衣かへすがへすぞうらめしき夢にも人の見えぬと思へば(熊谷直好)

340 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:03:07 ID:oA0ToKMt
山おろし日も夕かげに吹く時ぞしみじみ人は恋しかりける(香川景樹)

341 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:04:07 ID:oA0ToKMt
みそぎする川の瀬見れば唐衣ひもゆふぐれに波ぞ立ちける(紀貫之)

342 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:07:15 ID:oA0ToKMt
忘らるる時しなければ春の田を返す返すぞ人は恋しき(紀貫之)

343 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:09:11 ID:oA0ToKMt
ふしわびぬいかに寝し夜か草枕ふるさと人も夢に見えけむ(宗尊親王)

344 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:11:52 ID:oA0ToKMt
今はただ我のみかよふ夢路かないかに寝し夜か人の見えけむ(宗尊親王)

345 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:13:09 ID:oA0ToKMt
人も又いかに寝し夜のゆくへにて覚めざらましの夢に見えけむ(正徹)

346 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:15:52 ID:oA0ToKMt
目のまへに変はりぬめりと見るものをまた忘れずやありし世のこと(和泉式部)

347 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:25:57 ID:oA0ToKMt
つらしとも誰にか言はむ目のまへにつれなき人の昔がたりを(藤原秀能)

348 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:44:05 ID:oA0ToKMt
月よめばはやくも年のゆく水に数かきとむるしがらみぞなき(藤原良経)

349 :名無氏物語:2009/09/15(火) 15:46:00 ID:oA0ToKMt
宿りこし袂は夢かとばかりにあらば逢ふ夜のよその月影(藤原定家)

350 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:02:34 ID:oA0ToKMt
年きはる身のゆくへこそかなしけれあらば逢ふよの春をやは待つ(藤原雅経)

351 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:04:18 ID:oA0ToKMt
風さむみ声よわりゆく虫よりも言はで物思ふ我ぞかなしき(壬生忠岑)

352 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:05:40 ID:oA0ToKMt
神山のやました水のわきかへり言はで物思ふ我ぞかなしき(源実朝)

353 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:06:54 ID:oA0ToKMt
月見てもおぼろけにやはなぐさまむ霞のうちの更科の里(藤原為家)

354 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:09:11 ID:oA0ToKMt
ともすれば親のいさめしうたた寝の袖とふ月に涙落ちつつ(下冷泉持為)

355 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:30:03 ID:oA0ToKMt
うたた寝の夢ばかりだに知らすなよ親のいさめし人もたがへじ(正徹)

356 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:31:23 ID:oA0ToKMt
恋しきに憂きも辛きも忘られて心なき身に成りにけるかな(藤原俊成)

357 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:35:04 ID:oA0ToKMt
あはれなり憂きも辛きも聞きながら耐へ忍びける人の心は(後嵯峨院)

358 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:36:01 ID:oA0ToKMt
めぐりあはむ契りも知らぬ常陸帯のひた道にのみ恋ひやわたらむ(藤原家隆)

359 :名無氏物語:2009/09/15(火) 16:37:20 ID:oA0ToKMt
常陸帯のかごともいとどまとはれて恋こそ道の果てなかりけれ(藤原定家)

360 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:06:21 ID:oA0ToKMt
命あらばめぐりあひなむ常陸帯の結びそめてし契り朽ちずは(後鳥羽院)

361 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:07:12 ID:oA0ToKMt
しきたへの枕ながるる床の上にせきとめがたく人ぞ恋しき(藤原定家)

362 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:07:58 ID:oA0ToKMt
をし鳥の床もさだめぬうき寝して枕ながるる冬の池水(頓阿)

363 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:09:07 ID:oA0ToKMt
秋の日のあやしきほどの夕暮に荻吹く風の音ぞ聞こゆる(徽子女王)

364 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:19:07 ID:oA0ToKMt
そのこととさしておもはぬ袖の上もげにあやしきは秋の夕暮(二条院讃岐)

365 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:20:21 ID:oA0ToKMt
草葉だに露おきあへぬ夕暮の袖にあやしき秋の初風(伏見院)

366 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:21:14 ID:oA0ToKMt
限りなき袖の涙もあやしきは浮世のうへの秋の夕暮(肖柏)

367 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:22:20 ID:oA0ToKMt
稲妻の光のまにも鳴神の声にとくらむ法をきかばや(源俊頼)

368 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:24:01 ID:oA0ToKMt
入るまでに月はながめつ稲妻のひかりの間にも物思ふ身の(藤原家隆)

369 :名無氏物語:2009/09/15(火) 17:26:32 ID:oA0ToKMt
うつせみはむなしきからも残りけりきえて跡なき朝がほの露(二条為定)

370 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:07:42 ID:oA0ToKMt
恋ひしなばむなしきからを枕よりあとよりたれか哀ともみむ(正徹)

371 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:08:47 ID:oA0ToKMt
たれとかは夢うつつをもさだむべき君や来しとも問ふ人はなし(藤原隆信)

372 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:09:54 ID:oA0ToKMt
聞きつるは夢かうつつか時鳥寝てか覚めてか夜の一声(他阿)

373 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:10:59 ID:oA0ToKMt
袖ぬれて旅寝の夢に君や来し我や行きけん月ぞやどれる(正徹)

374 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:13:33 ID:oA0ToKMt
花の夢さむる青葉のうつつ知る我さへにまた寝てか覚めてか(木下長嘯子)

375 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:14:33 ID:oA0ToKMt
梅の花よるは夢にも見てしがな闇のうつつのにほふばかりに(平忠度)

376 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:15:18 ID:oA0ToKMt
つかのまの闇のうつつもまだ知らぬ夢より夢にまよひぬるかな(式子内親王)

377 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:16:20 ID:oA0ToKMt
あぢきなくなにと身にそふ面影ぞそれとも見えぬ闇のうつつに(藤原定家)

378 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:53:01 ID:oA0ToKMt
いつはりの誰が面影か身にそはむ夢にまさらぬ闇のうつつに(藤原定家)

379 :名無氏物語:2009/09/15(火) 18:53:55 ID:oA0ToKMt
さだかなる夢も昔とむばたまの闇のうつつににほふ橘(藤原雅経)

380 :名無氏物語:2009/09/15(火) 19:18:18 ID:oA0ToKMt
いかにせむ闇のうつつを厭ひても夢にまさらぬ短か夜の月(宗尊親王)

381 :名無氏物語:2009/09/15(火) 19:19:41 ID:oA0ToKMt
野も山もさだかに見えてむば玉の闇のうつつにふれる白雪(頓阿)

382 :名無氏物語:2009/09/15(火) 19:21:04 ID:oA0ToKMt
夢にだに逢ひ見ぬ中を後のよの闇のうつつにまたやしたはむ(慶運)

383 :名無氏物語:2009/09/15(火) 19:22:03 ID:oA0ToKMt
夢も見じ憂き人づての一言に闇のうつつは寝て明かせども(正徹)

384 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:52:43 ID:wpOeLuhx
むば玉の闇のうつつに見ても知れ夢にぞ書きし烏羽の文(正徹)

385 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:54:14 ID:wpOeLuhx
見し夢を闇のうつつになすものは今朝手枕にのこるうつり香(木下長嘯子)

386 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:54:56 ID:wpOeLuhx
春の夜の夢の枕をとひすてて闇のうつつに帰る雁がね(小沢蘆庵)

387 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:55:39 ID:wpOeLuhx
名取川わたればつらし朽ちはつる袖のためしの瀬々の埋れ木(藤原定家)

388 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:56:31 ID:wpOeLuhx
せきわびぬ今はたおなじ名取川あらはれはてぬ瀬々の埋れ木(藤原定家)

389 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:57:21 ID:wpOeLuhx
寄る波もたかしの浜の松風のねにあらはれて君が名も惜し(式子内親王)

390 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:58:13 ID:wpOeLuhx
風吹けば波うつ岸の岩なれやかたくもあるか人のこころの(源実朝)

391 :名無氏物語:2009/09/16(水) 07:59:09 ID:wpOeLuhx
五月雨に吉野の川のいかならむいづくも今は滝つ瀬のごと(宗尊親王)

392 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:15:55 ID:wpOeLuhx
浅ましやあさかの沼の花かつみかつみなれても袖はぬれけり(式子内親王)

393 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:16:46 ID:wpOeLuhx
夏はまたあさかの沼の花かつみかつみる色にうつる恋かな(藤原家隆)

394 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:31:22 ID:wpOeLuhx
ささ分けしあさかの沼の花かつみかつみる夢のあくるほどなさ(後鳥羽院)

395 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:32:59 ID:wpOeLuhx
をちかたやはるけき道に雪つもり待つ夜かさなる宇治の橋姫(藤原定家)

396 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:34:17 ID:wpOeLuhx
かたしきの袖の涙に見る月はかすむもしらじ宇治の橋姫(頓阿)

397 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:35:00 ID:wpOeLuhx
明けばまた思ひの色や染めまさむ木の葉かた敷く宇治の橋姫(正徹)

398 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:52:45 ID:wpOeLuhx
梅が香の夜床にほはすうれしくぞ槙の板戸もささず寝にける(藤原教長)

399 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:53:47 ID:wpOeLuhx
しのびあへず我や行かむのいざよひに昔語りの夕暮の空(源通光)

400 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:54:27 ID:wpOeLuhx
冬や来む秋や行かむのいざよひに我が衣手もうち時雨れつつ(順徳院)

401 :名無氏物語:2009/09/16(水) 08:55:25 ID:wpOeLuhx
槙の戸をささで寝る夜の手枕に梅が香ながら月ぞうつれる(頓阿)

402 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:17:03 ID:wpOeLuhx
月夜よし夜よしと誰に告げやらむ花あたらしき春の故郷(後鳥羽院)

403 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:22:54 ID:wpOeLuhx
月残る弥生の山の霞む夜を夜よしと告げよ待たずしもあらず(後鳥羽院)

404 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:24:17 ID:wpOeLuhx
雲はれて山の端いづる月夜よし夜よしと今し誰か見ざらむ(正親町公蔭)

405 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:25:41 ID:wpOeLuhx
咲きにほふ花の春日の影もよし夜よしと言ひし月は霞みて(正徹)

406 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:51:40 ID:wpOeLuhx
一声は待たずしもあらず月影に夜よしとつぐる時鳥かな(正徹)

407 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:52:59 ID:wpOeLuhx
難波潟あけぬ湊を月夜よし夜よしと出づる春の舟人(木下長嘯子)

408 :名無氏物語:2009/09/16(水) 09:53:57 ID:wpOeLuhx
この里の卯花月夜よよしとは告げぬ垣根も人ぞとひくる(本居宣長)

409 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:02:05 ID:wpOeLuhx
山里にひとりも月を見つるかな夜よしと待たむ人もなければ(大田垣蓮月)

410 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:03:22 ID:wpOeLuhx
山寺の鐘はしじまに鳴りななむ夜よしとうたふ月のこの頃(千種有功)

411 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:04:55 ID:wpOeLuhx
風あらきもとあらの小萩袖に見て更けゆく夜はにおもる白露(藤原定家)

412 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:07:07 ID:wpOeLuhx
里は荒れて時ぞともなき庭の面ももとあらの小萩秋は見えけり(藤原定家)

413 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:08:32 ID:wpOeLuhx
宮木野の木の下露に色かはるもとあらの小萩秋ぞ深けぬる(後鳥羽院)

414 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:19:28 ID:wpOeLuhx
山がつの垣ほに咲ける撫子の花の心を知る人のなさ(源実朝)

415 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:20:18 ID:wpOeLuhx
山がつの垣ほに咲ける花までも心にかかる夕顔の露(宇都宮景綱)

416 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:21:43 ID:wpOeLuhx
散らぬまに今も見てしが高円の野の上に咲ける大和撫子(宗尊親王)

417 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:22:29 ID:wpOeLuhx
たれゆゑぞ月をあはれと言ひかねて鳥のねおそきさよの手枕(藤原定家)

418 :名無氏物語:2009/09/16(水) 10:23:31 ID:wpOeLuhx
天の戸をおしあけ方の冬の月氷はおのが光なりけり(後鳥羽院)

419 :名無氏物語:2009/09/17(木) 13:59:43 ID:5/Goxo2p
やすらひに出でにしままの天の戸をおしあけ方の月にまかせて(俊成卿女)

420 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:03:31 ID:5/Goxo2p
芦の屋の灘のしほやの天の戸をおしあけ方ぞ春はさびしき(順徳院)

421 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:04:47 ID:5/Goxo2p
槙の戸をおしあけ方の梅が香に憂き春風や夢さそふらむ(足利義尚)

422 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:08:56 ID:5/Goxo2p
あまの原ふみとどろかしなる神の音にはなどかおどろきもせぬ(仏国)

423 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:10:21 ID:5/Goxo2p
天の川八十瀬もとほくなる神の思ふ中をもさくる夕立(木下長嘯子)

424 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:12:16 ID:5/Goxo2p
夏引の手びきの糸のをりからや風もさはらぬ蝉の羽衣(順徳院)

425 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:13:17 ID:5/Goxo2p
夏引の手びきの糸の緒をよわみ乱るる玉ととぶ蛍かな(頓阿)

426 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:23:05 ID:5/Goxo2p
風をいたみ春もやけさは船出して思はぬ方にとまりしつらむ(源俊頼)

427 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:24:08 ID:5/Goxo2p
須磨の浦のあまりにもゆる思ひかな塩やくけぶり人はなびかで(藤原定家)

428 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:25:35 ID:5/Goxo2p
須磨の浦や潮風さえて春とだに思はぬ方にたつ霞かな(二条良基)

429 :名無氏物語:2009/09/17(木) 14:27:00 ID:5/Goxo2p
吹きまよふ磯山松の風をいたみ思はぬ方に立つ霞かな(後花園院)

430 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:09:53 ID:5/Goxo2p
友千鳥たちゆく須磨の風をいたみ思はぬ方に浦つたふらむ(後水尾院)

431 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:11:23 ID:5/Goxo2p
いかばかり嬉しからまし秋の夜の月すむ空に雲なかりせば(西行)

432 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:12:40 ID:5/Goxo2p
さはる事なき世なりせば偽りの幾夜なぐさめしひて待ためや(飛鳥井雅親)

433 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:13:48 ID:5/Goxo2p
うつりゆく世にしありせばうつせみの人のことのは嬉しげもなし(良寛)

434 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:15:09 ID:5/Goxo2p
たがまこと世の偽りのいかならむたのまれぬべき筆の跡かな(藤原定家)

435 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:16:47 ID:5/Goxo2p
馴れぬれば頼むるまでもいつはりと思ふものからなほぞ待たるる(飛鳥井雅有)

436 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:17:54 ID:5/Goxo2p
忘れなむと思ふにつけて焦がるれば恋はけつべきかたも知らずな(上西門院兵衛)

437 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:18:47 ID:5/Goxo2p
厭ふべきものとは知らず見てもまたまたも見まくの秋の夜の月(宗尊親王)

438 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:56:38 ID:5/Goxo2p
馴れゆくを又も見まくのとばかりは思はじものの厭ひはつらむ(後水尾院)

439 :名無氏物語:2009/09/17(木) 15:58:06 ID:5/Goxo2p
つみしらばむくひを思へ花がたみ目ならぶ人はひとりならぬを(慈円)

440 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:07:33 ID:5/Goxo2p
春の野にすみれつむてふ花がたみ目ならぶ人のあまたむれつつ(藤原為家)

441 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:08:19 ID:WrO3UDtc
 (゚o゚)

442 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:14:47 ID:5/Goxo2p
我のみの思ひの色に花がたみ目ならぶ人の数ならずとも(後柏原天皇)

443 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:16:18 ID:5/Goxo2p
誰か先づ若菜摘むらん花がたみ目ならぶ人の袖のゆききに(細川幽斎)

444 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:18:29 ID:5/Goxo2p
わびぬれば暁かけてかへりたる鴫の羽がき我ぞ数かく(藤原元真)

445 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:19:54 ID:5/Goxo2p
旅枕よはのあはれも百はがき鴫たつ野べのあかつきの空(慈円)

446 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:27:54 ID:5/Goxo2p
まどろまぬ霜おく夜はの百はがき羽かく鴫のくだけてぞ鳴く(藤原定家)

447 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:29:04 ID:5/Goxo2p
忘れ草露ふかき夜の夢路にやかよへる袖のひるよしもなし(順徳院)

448 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:30:24 ID:5/Goxo2p
ゆく人もかへるも見ゆる淀川は波の心もいとなかるらむ(藤原清正)

449 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:32:08 ID:5/Goxo2p
あはれとも憂しとも思ふ藤の花などかしづえに我をなしけむ(藤原俊成)

450 :名無氏物語:2009/09/17(木) 16:33:16 ID:5/Goxo2p
あはれとも憂しとも聞きつほととぎす汝が鳴くころは物を思へば(土御門院小宰相)

451 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:06:39 ID:5/Goxo2p
何ゆゑに憂しとも思ひ哀れとも見なさぬ月に涙おつらむ(正徹)

452 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:26:17 ID:5/Goxo2p
あはれとも憂しとも聞くを暮ごとの心や荻にうたがはるらむ(宗祇)

453 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:27:07 ID:5/Goxo2p
人知れずあはれなりしも憂かりしも思ひぞかへす袖の月かげ(加藤枝直)

454 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:28:13 ID:5/Goxo2p
秋の夜は寝られざりけりあはれとも憂しとも虫の声を聞きつつ(土岐筑波子)

455 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:29:17 ID:xnbRXZ18
【前回までのあらすじ】

1.西松事件で変死者多発
 ネットで噂に
2.鳩山故人献金発覚
 ネットで関係者の安否を心配
3.故人献金に関係していたと見られる監査人死亡
 死んだタイミングが人々に恐怖を
 (だが、この時点で死因は単に心不全、持病で病院や自宅で死んでたのだろうと想像)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8239974
↑ここまでが前回

↓今回
【フライデー】友愛・鳩山由紀夫首相「故人献金疑惑」のキーマンとなる税理士が露天風呂で怪死!★
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1253175221/-100
小沢、西松を追及していた議員に続き、旅先での突然死と判明、なのに警察は動かない

456 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:34:38 ID:5/Goxo2p
あはれとも憂しとも人の心より荻吹く風の身にやしむらん(村田春海)

457 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:40:11 ID:5/Goxo2p
古へのあらすき返せ言の葉の道は狭くもなりにけるかな(戸田茂睡)

458 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:44:31 ID:5/Goxo2p
敷島の歌のあらす田あれにけりあらすきかへせ歌の荒す田(香川景樹)

459 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:46:00 ID:5/Goxo2p
忘れじの心の色や秋風の吹きと吹きぬる武蔵野の原(藤原家隆)

460 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:47:20 ID:5/Goxo2p
あらそひて吹きと吹きぬるのちはただともに枯野の葛のうら風(霊元院)

461 :名無氏物語:2009/09/17(木) 17:53:26 ID:5/Goxo2p
松浦がた袖の湊に漕ぎよせむもろこし船のとまりもとめば(藤原有家)

462 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:00:40 ID:5/Goxo2p
迷ひきて見しよの夢の浮橋もとだゆる頃の我は我かは(西園寺実材母)

463 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:01:47 ID:5/Goxo2p
うごきなきさざれ石山むべしこそ千代に八千代にに数もそひけれ(藤原正宗)

464 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:04:57 ID:5/Goxo2p
さざれ石の苔むす岩となりて又雲かかるまで君ぞみるべき(慈円)

465 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:06:02 ID:5/Goxo2p
さざれ石のいはほとなりてあすか川ふちせのこゑをきかぬ御代かな(藤原定家)

466 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:07:04 ID:5/Goxo2p
君が代はからくれなゐのふかき色に八千とせ椿もみぢするまで(よみ人しらず)

467 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:08:47 ID:5/Goxo2p
今日よりは君にひかれてあふひ草二葉の松の千よに八千世に(細川幽斎)

468 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:11:28 ID:5/Goxo2p
さざれ石のいはほをかけし新枕こけのむすまでとはぬ君かな(松永貞徳)

469 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:12:34 ID:5/Goxo2p
すがる鳴く野べの夕暮あはれなり尾花が末に風をまかせて(慈円)

470 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:21:47 ID:5/Goxo2p
とどめあへず朝たつ袖の白露もすがる鳴く野の秋の萩原(藤原為家)

471 :名無氏物語:2009/09/17(木) 18:22:55 ID:5/Goxo2p
ほさばやな秋の萩原今朝たちて片敷くままの袖の花ずり(宗良親王)

472 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:00:54 ID:5/Goxo2p
を鹿鳴く秋の萩原かりにだになびかぬ妻をいつとか待たむ(長慶天皇)

473 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:02:04 ID:5/Goxo2p
を鹿鳴く岡べの萩にうらぶれていにけむ君をいつとか待たむ(賀茂真淵)

474 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:03:28 ID:5/Goxo2p
昔せし我がかねごとの悲しきはいかに契りし名残なるらむ(平定文)

475 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:04:51 ID:5/Goxo2p
故郷を別れ路におふる葛の葉の風は吹けどもかへる世もなし(後鳥羽院)

476 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:05:59 ID:5/Goxo2p
暁はうらみてのみやかへるらむ別れ路におふる葛の下風(宗尊親王)

477 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:07:04 ID:5/Goxo2p
かへりこむ葛の葉ならで露けきは別れ路におふる道の芝草(正徹)

478 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:10:40 ID:5/Goxo2p
今はとて這ひまつはれよ逝く秋の別れ路におふる葛の葉かづら(細川幽斎)

479 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:53:09 ID:5/Goxo2p
時のまも人を心におくらさで霞にまじる春の山もと(藤原定家)

480 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:54:29 ID:5/Goxo2p
暁の露やいかなる露ならむおきてしゆけばわびしかりけり(源実朝)

481 :名無氏物語:2009/09/17(木) 19:55:23 ID:5/Goxo2p
我が宿の軒端の木の葉そめしよりたつ日は聞かじ四方の山風(藤原隆祐)

482 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:02:38 ID:5/Goxo2p
惜しめどもとまらぬ君を桜花わかるる道の見えぬまで散れ(藤原元真)

483 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:04:08 ID:5/Goxo2p
神な月なべて紅葉は散りしきぬいづれを道とわきてゆかまし(藤原教長)

484 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:05:59 ID:5/Goxo2p
降る雪にあとこそ見えね草の原いづれを道とたれにとはまし(飛鳥井雅有)

485 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:14:06 ID:5/Goxo2p
都出でて朝こえゆけば風まぜに雪ふりむかふ衣かせ山(俊恵)

486 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:14:52 ID:5/Goxo2p
包みあまる袖の涙のいづみ川くちなむはては衣かせ山(源家長)

487 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:15:39 ID:5/Goxo2p
都にもあかでやむすぶ泉川てる日に雲の衣かせ山(藤原隆祐)

488 :名無氏物語:2009/09/17(木) 20:17:11 ID:5/Goxo2p
五月きて今日みかの原ほととぎすしばしはここに宿をかせ山(藤原為家)

489 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:04:50 ID:sEBVqfKp
波の花こほりのひまをいづみ川けふみかの原春たちにけり(藤原為家)

490 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:05:56 ID:sEBVqfKp
春たちて今日みかの原みわたせばいつしかかすむ泉川かな(飛鳥井雅有)

491 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:07:40 ID:sEBVqfKp
泉川かは風寒し今よりや久迩の都は衣うつらむ(宗尊親王)

492 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:08:41 ID:sEBVqfKp
みかの原川風ふかば咲く花におほふばかりの衣かせ山(松永貞徳)

493 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:10:03 ID:sEBVqfKp
泉川水のすずしさたちこめて今日より夏の衣かせ山(下河辺長流)

494 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:11:19 ID:sEBVqfKp
明石がた舟のむかしにこととへば島隠れゆくあとのしら波(慈円)

495 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:22:17 ID:sEBVqfKp
はるかなる波路の春の明ぼのにしばし霞の島がくれゆく(慈円)

496 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:45:09 ID:sEBVqfKp
明石潟かすみて帰る雁が音も島がくれゆく春のあけぼの(藤原良経)

497 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:46:37 ID:sEBVqfKp
明石潟かへる波路やかすむらん島がくれ行く春の雁がね(藤原伊平)

498 :名無氏物語:2009/09/18(金) 13:48:11 ID:sEBVqfKp
淡路潟かすみぞ白き行く船の島隠れにも花やさくらむ(飛鳥井雅俊)

499 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:00:17 ID:sEBVqfKp
淡路がた哀は雪に残し置きて島隠れゆく年の暮かな(松永貞徳)

500 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:01:09 ID:sEBVqfKp
時鳥島がくれゆく一こゑをあかしの浦のあかずしぞ思ふ(後水尾院)

501 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:22:32 ID:sEBVqfKp
見るがうちに霧たちこめて明石潟ゆくへもわかぬ海人の釣舟(冷泉為村)

502 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:28:17 ID:sEBVqfKp
はかなくて雲となりぬるものならば霞まむ空をあはれとは見よ(伝小野小町)

503 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:29:04 ID:sEBVqfKp
とりべ山谷にけぶりの燃えたたばはかなく見えし我と知らなむ(よみ人しらず)

504 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:31:59 ID:sEBVqfKp
はかなくて雲となりぬるものならば霞まむ空をあはれとは見よ(伝小野小町)

505 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:37:50 ID:sEBVqfKp
はかなしや今日も暮れぬと言ひ言ひて夜はのけぶりといつかのぼらむ(慈円)

506 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:42:40 ID:sEBVqfKp
淡路島千鳥とわたる声ごとに言ふかひもなき物ぞかなしき(藤原定家)

507 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:44:37 ID:sEBVqfKp
かぎりあれば今日も暮れぬとながめつつ昨日の鐘の暁の声(藤原雅経)

508 :名無氏物語:2009/09/18(金) 14:46:44 ID:sEBVqfKp
鐘の音に今日も暮れぬとながむればあらぬ露散る袖の秋風(後鳥羽院)

509 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:01:29 ID:sEBVqfKp
いくたびかしぐるる空の鐘のおとに今日も暮れぬとうちながめつつ(順徳院)

510 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:02:35 ID:sEBVqfKp
春暮るる入相の鐘の声ごとに老は涙を袖におくかな(宗良親王)

511 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:03:36 ID:sEBVqfKp
ながめこし花より雪のひととせも今日にはつ瀬の入相の鐘(頓阿)

512 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:04:26 ID:sEBVqfKp
春のゆく入逢の鐘を大かたに今日も暮れぬと誰か聞くらむ(飛鳥井雅世)

513 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:05:26 ID:sEBVqfKp
山寺の花はのこりて鐘の音にけふも暮れぬと人ぞ散りゆく(契沖)

514 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:06:48 ID:sEBVqfKp
春のきる袂ゆたかにたつ霞めぐみあまねき四方の山の端(藤原定家)

515 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:07:50 ID:sEBVqfKp
唐錦たもとゆたかに立田姫秋は待ちえつさこそつつまめ(木下長嘯子)

516 :名無氏物語:2009/09/18(金) 15:08:46 ID:sEBVqfKp
うれしさも袂ゆたかにあらはるる衣の玉をなににつつまむ(中院通村)

517 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:32:14 ID:sEBVqfKp
紫の色には咲くな武蔵野の草のゆかりと人もこそ見れ(藤原義孝)

518 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:33:10 ID:sEBVqfKp
武蔵野のゆかりの色もとひわびぬみながらかすむ春の若草(藤原定家)

519 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:34:28 ID:sEBVqfKp
武蔵野にむすべる草のゆかりとや一夜の枕つゆなれにけり(藤原良経)

520 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:36:08 ID:sEBVqfKp
武蔵野の草のゆかりに鳴く雉子春はむかしのつまならねども(俊成卿女)

521 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:37:01 ID:sEBVqfKp
武蔵野の草のゆかりも遠ければ露消えぬともたれかつげまし(宗良親王)

522 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:38:47 ID:sEBVqfKp
紫の花なつかしみ武蔵野の草はみながらすみれともがな(本居宣長)

523 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:39:42 ID:sEBVqfKp
秋もなほ小松が原は緑にて草はみながら花ぞ咲きける(千種有功)

524 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:41:02 ID:sEBVqfKp
菅原や伏見の暮の面影にいづくの山もたつ霞かな(頓阿)

525 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:50:55 ID:sEBVqfKp
里はあれて秋風さむみすが原やふしみの暮に衣うつなり(頓阿)

526 :名無氏物語:2009/09/18(金) 17:51:46 ID:sEBVqfKp
を初瀬の山の端ながら霞むなりふしみの暮に出づる月影(頓阿)

527 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:01:55 ID:sEBVqfKp
菅原や伏見の暮にたつ雲は初瀬の山の花にぞありける(宗良親王)

528 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:24:43 ID:sEBVqfKp
見つつ我なぐさめかねつ更科の姨捨山に照りし月かも(凡河内躬恒)

529 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:26:31 ID:sEBVqfKp
姨捨の月はいかにか出でたりしなぐさめがたき人は見るらむ(馬内侍)

530 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:30:06 ID:sEBVqfKp
なぐさまずいづれの山もすみなれし宿姨捨の月の旅寝は(藤原定家)

531 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:31:03 ID:sEBVqfKp
わが心なぐさめかねていく世へぬ姨捨山の月は見ねども(後鳥羽院)

532 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:33:01 ID:sEBVqfKp
いとどなほ待つ夜更け行くつらささへなぐさめかねてみつる月かな(後醍醐天皇)

533 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:34:45 ID:sEBVqfKp
身のゆくへなぐさめかねし心には姨捨山の月も憂かりき(宗良親王)

534 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:36:29 ID:sEBVqfKp
妻恋をなぐさめかねて姨捨の山ならぬ月に鹿や鳴くらむ(後水尾院)

535 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:38:20 ID:sEBVqfKp
かをるなり吉野の滝の雲の波そのみなかみを雲の水脈にて(藤原良経)

536 :名無氏物語:2009/09/18(金) 18:45:04 ID:sEBVqfKp
冬の日は雲の水脈にてはやければながるる年のしがらみもなし(土御門院)

537 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:03:02 ID:sEBVqfKp
逢ふ事のなどよどむらん天の川雲の水脈にてはやき瀬なれど(木下長嘯子)

538 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:03:46 ID:sEBVqfKp
月はなほ雲の水脈にて滝つ瀬の中にやよどむ影やなからむ(後水尾院)

539 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:04:39 ID:sEBVqfKp
年を経て野中の清水ぬるけれど冴えたる月の影ぞやどれる(覚性法親王)

540 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:08:43 ID:sEBVqfKp
秋の夜は野中の清水ぬるけれど月すみぬればつららゐにけり(藤原有家)

541 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:10:39 ID:sEBVqfKp
こほりゐし野中の清水うちとけてもとの心にかへる春かな(元政)

542 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:12:07 ID:sEBVqfKp
おのづからさかゆく時もありなまし八十路もちかき山路ならずは(藤原家隆)

543 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:15:47 ID:sEBVqfKp
七十路の老のさかゆくこの春はよしや吉野の山の桜も(藤原為家)

544 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:32:36 ID:sEBVqfKp
今こそは昔に越えて男山さかゆく君が御代と見えけれ(宗尊親王)

545 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:33:50 ID:sEBVqfKp
君が代の春をむかへて男山さかゆく時にたちかへるらし(中院通勝)

546 :名無氏物語:2009/09/18(金) 19:35:11 ID:sEBVqfKp
秋風やまづ吹きそめし男山さかゆく光月に添へとて(中院通村)

547 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:04:06 ID:sEBVqfKp
さびしくてふりぬるものは美濃山のひと木の松と我となりけり(雅成親王)

548 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:05:53 ID:sEBVqfKp
津の国のながらの橋とわれとこそ跡なき名をば世に残しけれ(宗尊親王)

549 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:07:05 ID:sEBVqfKp
花さかでふりぬる物は奥山のかげの朽木と我となりけり(宗尊親王)

550 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:08:09 ID:sEBVqfKp
大荒木の杜の木の間をもりかねて人だのめなる秋の夜の月(俊成卿女)

551 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:08:57 ID:sEBVqfKp
老いぬればのこらぬ物とおほあらきの杜のした草かれやはてなむ(宗良親王)

552 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:11:36 ID:sEBVqfKp
老いぬとも駒もすさめずみし色を霜はのこさぬ森の下草(後柏原天皇)

553 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:14:49 ID:sEBVqfKp
年ふとも宇治の橋守我ならばあはれと思ふ人もあらまし(藤原俊成)

554 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:19:23 ID:sEBVqfKp
年ふれば老ぞたふれて朽ちぬべき身はすみの江の松ならなくに(源実朝)

555 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:44:11 ID:sEBVqfKp
ゆくすゑも今はたおなじ高砂のまつことなくて世をや尽くさむ(宗尊親王)

556 :名無氏物語:2009/09/18(金) 20:45:21 ID:sEBVqfKp
ゆくすゑもただいたづらに高砂の松を友にて世をや尽くさむ(飛鳥井雅有)

557 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:03:20 ID:sEBVqfKp
春きては淡路島山みえわかず波もてゆへるかたもかすみて(覚性法親王)

558 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:05:30 ID:sEBVqfKp
かざすてふ波もてゆへる山やそれ霞ふきとけ須磨の浦風(藤原定家)

559 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:06:38 ID:sEBVqfKp
わたつみの波もてゆへる橋立の松をかざしに手折りつるかな(賀茂真淵)

560 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:07:43 ID:sEBVqfKp
五月雨にけふも暮れぬるあすか川いとど淵せやかはりはつらむ(藤原定家)

561 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:08:49 ID:sEBVqfKp
淵は瀬にかはるのみかはあすか川きのふの波ぞ今日はこほれる(藤原雅経)

562 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:10:12 ID:sEBVqfKp
昨日まで思はざりきなあすか川けふに瀬になる恨みせむとは(宗尊親王)

563 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:11:16 ID:sEBVqfKp
あすか川きのふの淵もけふの瀬も我が身ひとつにうきしづみつつ(宗良親王)

564 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:13:06 ID:sEBVqfKp
足引の山のあなたを見てしがな世の憂き時のかくれがにせむ(清原深養父)

565 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:51:37 ID:sEBVqfKp
もとむれどありがたきかな憂き身には巌のなかも山のあなたも(周防内侍)

566 :名無氏物語:2009/09/18(金) 21:52:35 ID:sEBVqfKp
み吉野や世の憂き時の道絶えて山のあなたもつもるしら雪(宗尊親王)

567 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:00:34 ID:sEBVqfKp
世の中に鳥も聞えぬ里もがなふたりぬる夜の隠家にせむ(太田道灌)

568 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:01:32 ID:sEBVqfKp
もとむれど巌の中のかたければ我もこの世になほこそはふれ(和泉式部)

569 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:03:00 ID:sEBVqfKp
うづら鳴く折にしなれば霧こめてあはれさびしき深草の里(西行)

570 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:05:26 ID:sEBVqfKp
深草や契り恨みて住みかはる伏見の里も鶉鳴くなり(藤原家隆)

571 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:06:22 ID:sEBVqfKp
かりにこしうづらの床もあれはてて冬深草の野べぞさびしき(後鳥羽院)

572 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:07:50 ID:sEBVqfKp
深草や秋のうづらの床の夢えやはふしみむ野べの木がらし(正徹)

573 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:16:00 ID:sEBVqfKp
露霜のいとどふか草床あれて暮れゆく秋にうづら鳴くらむ(後水尾院)

574 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:17:05 ID:sEBVqfKp
なにとなく物ぞかなしき菅原や伏見の里の秋の夕暮(源俊頼)

575 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:18:36 ID:sEBVqfKp
菅原や伏見の里のあれ枕いふかひもなき草の霜かな(藤原家隆)

576 :名無氏物語:2009/09/18(金) 22:20:00 ID:sEBVqfKp
いざここにわが世は経なむみ熊野の山の桜は咲きそめにけり(後鳥羽院)

577 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:04:20 ID:sEBVqfKp
いざここにわが世は経なむひさかたの桂の里の月の夜な夜な(後鳥羽院)

578 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:05:52 ID:sEBVqfKp
思ひかね荒れまくも惜し菅原や伏見の里の秋風のころ(源具親)

579 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:07:26 ID:sEBVqfKp
いづくにて世をばつくさむ菅原や伏見の里も荒れぬといふものを(源実朝)

580 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:09:16 ID:sEBVqfKp
いざここにわが身は老いむあしひきの国上の山の松の下いほ(良寛)

581 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:31:40 ID:sEBVqfKp
恋しくはとぶらひきませちはやぶる三輪の山もと杉たてる門(三輪明神)

582 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:33:11 ID:sEBVqfKp
杉むらと言ひてしるしもなかりけり人もたづねぬ三輪の山もと(よみ人しらず)

583 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:34:09 ID:sEBVqfKp
いかならむ三輪の山もと年ふりて過ぎゆく秋の暮方の空(藤原定家)

584 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:35:01 ID:sEBVqfKp
いつかこの月日を杉のしるしとて我が待つ人を三輪の山もと(藤原定家)

585 :名無氏物語:2009/09/18(金) 23:36:01 ID:sEBVqfKp
木枯しやいかに待ちみむ三輪の山つれなき杉の雪折れの声(源具親)

586 :名無氏物語:2009/09/19(土) 00:56:03 ID:XJcKE/83
しるしなき心の杉をたよりにて思ひぞやりし三輪の山もと(宗良親王)

587 :名無氏物語:2009/09/19(土) 00:57:24 ID:XJcKE/83
今宵てふしるしの杉はひかりにてとぶらひ来ませ我が宿の月(木下長嘯子)

588 :名無氏物語:2009/09/19(土) 00:58:21 ID:XJcKE/83
ひとりふす荒れたる宿の床のうへに哀れいくよの寝ざめなるらむ(能因)

589 :名無氏物語:2009/09/19(土) 00:59:05 ID:XJcKE/83
荒れはてぬ払はば袖のうき身のみあはれ幾世の床のうら風(藤原定家)

590 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:00:11 ID:XJcKE/83
橘の花の軒ばも荒れにけりあはれ幾世の宿の昔ぞ(宗尊親王)

591 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:00:16 ID:FvGIjaTC
三輪の山いかに待ち見む年ふともたづぬる人もあらじと思へば(伊勢[古今])

592 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:17:09 ID:XJcKE/83
住みすててあはれ幾世の宿の花うゑつる木々は春も忘れず(澄月)

593 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:18:20 ID:XJcKE/83
たつた山よはにや君がひとりとて寝し夜の夢のゆくへをぞ知る(慈円)

594 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:19:12 ID:XJcKE/83
忘らるる身をば思はでたつた山こころにかかる沖つ白波(寂蓮)

595 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:20:13 ID:XJcKE/83
風吹けば浅沢小野の花薄ひとつにつづく沖つ白波(藤原為家)

596 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:22:15 ID:XJcKE/83
風吹けば空にひがたの塩津山花ぞみちくる沖つ白波(藤原基家)

597 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:23:04 ID:XJcKE/83
露霜のおきつ白波たつた山もみぢの錦そめぬまぞなき(後宇多院)

598 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:23:51 ID:XJcKE/83
わたつ海に見れば幾重ぞたつた山峰こす雲の奥つしら波(正広)

599 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:24:54 ID:XJcKE/83
さみだれは晴れぬ日数のたつた山越え行く雲や奥つしら波(松永貞徳)

600 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:58:50 ID:XJcKE/83
誰がみそぎ同じ浅茅のゆふかけてまづうちなびく賀茂の川風(藤原定家)

601 :名無氏物語:2009/09/19(土) 01:59:40 ID:XJcKE/83
たがみそぎゆふかへる波のたつた山麻の葉ながるこの川の瀬に(藤原雅経)

602 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:02:06 ID:XJcKE/83
たがみそぎゆふかげ草の下露にをりはへて鳴くきりぎりすかな(後鳥羽院)

603 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:04:17 ID:XJcKE/83
聞きもらす人やはあらむ木綿つけの鳥は寝ざめのをりはへて鳴く(三条西公条)

604 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:05:30 ID:XJcKE/83
白妙の梢の雪はたがみそぎゆふかけ渡す杜の下陰(武者小路実陰)

605 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:06:33 ID:XJcKE/83
霜のうへに跡ふみつくる浜千鳥行へもなしと鳴きのみぞふる(藤原興風)

606 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:15:21 ID:XJcKE/83
渡りする遠方人の袖かとや美豆野にしろき夕顔の花(藤原定家)

607 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:16:21 ID:XJcKE/83
しげりゆく色は緑の夏山になにの花ぞものこる白雲(正徹)

608 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:17:11 ID:XJcKE/83
雲と見る梢や花と山桜をちかた人にとひつつぞゆく(武者小路実陰)

609 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:18:07 ID:XJcKE/83
二もとの杉のこずゑは初時雨ふる川の辺に色もかはらず(藤原良経)

610 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:19:02 ID:XJcKE/83
夕立のふる川の辺のふかみどり濡れて涼しき二もとの杉(九条道家)

611 :名無氏物語:2009/09/19(土) 02:19:49 ID:XJcKE/83
茂からぬ木かげもすずしふる川やただ二もとの杉の下風(中臣祐臣)

612 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:24:35 ID:XJcKE/83
深山には霰ふるらし聞く人の袖さへやがて冴え渡りけり(藤原俊成)

613 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:27:32 ID:XJcKE/83
風はやみ庭火のかげも寒けきはまこと深山も霰ふるらし(田安宗武)

614 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:31:13 ID:XJcKE/83
明けぬとて君をばやらじあぢきなし暮を待つまもさだめなきよに(藤原教長)

615 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:33:32 ID:XJcKE/83
人しれず思へばくるし武隈の松とは待たじ待てばすべなし(源実朝)

616 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:34:42 ID:XJcKE/83
あぶくまに瀬瀬の水かさもまさるなり君をばやらじ五月雨の頃(宗良親王)

617 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:36:24 ID:XJcKE/83
天の川けふ七夕のあふくまに霧たちわたる思ひそふらむ(三条西実隆)

618 :名無氏物語:2009/09/19(土) 19:56:17 ID:XJcKE/83
明けぬともたれをやらじとあぶくまにむすぼほれたる今朝の川霧(三条西実隆)

619 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:00:13 ID:XJcKE/83
月影のいづくはあれど春の夜の霞にくもる塩竈の浦(行意)

620 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:01:55 ID:XJcKE/83
春のくるいづくはあれど朝霞けぶりに深き塩竈の浦(定為)

621 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:09:54 ID:XJcKE/83
をぐろ崎都のつとはやぶれにき霧につつみしみつの浦風(正徹)

622 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:12:22 ID:XJcKE/83
さそはれていはばや月にうきねするみつの小島の人ならずとも(宗祇)

623 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:16:49 ID:XJcKE/83
宮城野のこの下露に郭公ぬれてやきつる涙かるとて(藤原定家)

624 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:18:23 ID:XJcKE/83
宮城野のこの下露にくらべばや雨よりけなる袖のしづくを(藤原定家)

625 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:19:21 ID:XJcKE/83
宮城野のこの下露をかたしきて袖に小萩のかたみをや見む(藤原良経)

626 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:29:09 ID:XJcKE/83
とにかくにみかさと申せ夏ふかきすゑのはら野に日てり雨ふる(藤原光俊)

627 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:33:26 ID:XJcKE/83
たづきなき野路の時雨に思ふかな笠をと言ひし人の心を(大国隆正)

628 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:36:40 ID:XJcKE/83
最上川かげこそおなじ稲舟ののぼればくだす岸の青柳(藤原雅経)

629 :名無氏物語:2009/09/19(土) 20:38:11 ID:XJcKE/83
逢ひ見しもしばしばかりぞ稲舟のいなとて人は遠ざかりにき(宗尊親王)

630 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:31:20 ID:XJcKE/83
老の波また立ち別れいな舟ののぼればくだる旅の苦しさ(宗良親王)

631 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:32:36 ID:XJcKE/83
いそげなほ穂波をわたる稲舟のこの月ばかり秋の初雁(正徹)

632 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:34:10 ID:XJcKE/83
稲舟のうき世なりけり最上川のぼればくだる旅の心は(細川幽斎)

633 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:35:52 ID:XJcKE/83
松山にまつ波こえていにけれどいかが思はむあだしごころを(元良親王)

634 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:37:53 ID:XJcKE/83
筑波山このもかのもの紅葉ばは秋は暮れどもあかずぞありける(壬生忠見)

635 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:38:53 ID:XJcKE/83
暮れぬともいざ越えゆかむ筑波嶺のこのもかのもにかかる月かげ(藤原家隆)

636 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:40:25 ID:XJcKE/83
筑波嶺のこのもかのもの嵐にも君が御かげをなほやたのまむ(藤原雅経)

637 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:41:44 ID:XJcKE/83
分けもみずともに心はつくばねやこのもかのもの人めしげきを(正徹)

638 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:50:31 ID:XJcKE/83
東ぢやよこほりふせる山の名もさやかに見せてはるる白雲(藤原家隆)

639 :名無氏物語:2009/09/19(土) 21:51:34 ID:XJcKE/83
思ふともこふともなにのかひがねよよこほりふせる山をへだてて(藤原定家)

640 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:01:42 ID:XJcKE/83
甲斐が嶺はかすかにだにも見えざりき涙にくれしさやの中山(宗尊親王)

641 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:02:33 ID:XJcKE/83
甲斐がねやさ山のともし影白しよこほりふせる鹿やなからむ(心敬)

642 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:04:02 ID:XJcKE/83
旅人はさやにも見しか雲はるる甲斐が嶺出づる秋の夜の月(後土御門院)

643 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:05:28 ID:XJcKE/83
鹿の音を嶺こし山こしことづてよ妻にもがもや秋の夕風(藤原雅経)

644 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:06:33 ID:XJcKE/83
吹く風にことづてやらむ東路の嶺こし山こし思ふ心を(宗尊親王)

645 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:07:32 ID:XJcKE/83
夕立はふりくる空の待たるやと嶺こし山こし風や告ぐらむ(後柏原天皇)

646 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:21:21 ID:XJcKE/83
をつくばも遠つあしほも霞むなり嶺こし山こし春や来ぬらむ(賀茂真淵)

647 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:52:05 ID:XJcKE/83
かくれなき身とはしるしる山梨のをふの浦まで思ひやるかな(藤原実方)

648 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:53:02 ID:XJcKE/83
六十路までなりもならずも今はわが年こそ身にはをふのうらなし(宇都宮景綱)

649 :名無氏物語:2009/09/19(土) 22:54:42 ID:XJcKE/83
をふの浦の友なし千鳥みつ潮になりもならずも波に鳴く声(正徹)

650 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:00:28 ID:XJcKE/83
白波の梢おほふと見るばかり苧生の浦梨花咲きにけり(石川依平)

651 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:02:01 ID:XJcKE/83
咲きつづく花の梢をながむればさながら雪の山かぜぞ吹く(藤原有家)

652 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:04:12 ID:XJcKE/83
吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなる嵐山かな(藤原定家)

653 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:05:11 ID:XJcKE/83
及びがたく高きすがたをあらはして山といふ名はありはじめけり(京極為兼)

654 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:18:22 ID:XJcKE/83
入相は檜原の奧にひびきそめて霧にこもれる山ぞ暮れゆく(足利尊氏)

655 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:19:59 ID:XJcKE/83
思ひ入る心の色も暮ごとに遠ざかるなり山はうごかで(正徹)

656 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:22:52 ID:XJcKE/83
いちじるき神の御稜威の雄徳山しらべも高き峰の松風(大田垣蓮月)

657 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:26:22 ID:XJcKE/83
美豆山の青垣山の榊葉の茂みが奥に吾が魂こもる(曙覧)

658 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:28:48 ID:XJcKE/83
しらはにの瓶にさやけき水吸ひて桔梗の花は引き締まりみゆ(長塚節)

659 :名無氏物語:2009/09/19(土) 23:30:26 ID:XJcKE/83
柿の樹に梯子掛けたれば藪越しに隣の庭の柚子黄み見ゆ(長塚節)

660 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:03:18 ID:RBGzEEsk
浮き草を雲とやいとふ夏の池の底なる魚も月をながめば(源頼政)

661 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:04:16 ID:RBGzEEsk
ふるとしの雪の白魚さくらだひ春の境の海にてぞひく(熊谷直好)

662 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:05:20 ID:RBGzEEsk
朝寒くかたちかすけき白魚に魚の香のあることを寂しむ(佐藤佐太郎)

663 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:06:38 ID:RBGzEEsk
我が恋は逢ふをかぎりのたのみだに行方もしらぬ空のうき雲(源通具)

664 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:08:20 ID:RBGzEEsk
知られじな夕べの雲をそれとだに云はで思ひの下に消えなば(俊成卿女)

665 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:09:31 ID:RBGzEEsk
窓近き一むら竹の小夜嵐うき世の夢のへだてなりけり(伴林光平)

666 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:11:11 ID:RBGzEEsk
いにしへの七の賢き人もみな竹をかざして年ぞ経にける(藤原仲実)

667 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:14:46 ID:RBGzEEsk
月きよみ玉のみぎりの呉竹に千代をならせる秋風ぞ吹く(藤原定家)

668 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:37:51 ID:RBGzEEsk
思ひあまりうちぬる宵のまぼろしも波路を分けて行きかよひけり(鴨長明)

669 :名無氏物語:2009/09/20(日) 14:50:11 ID:RBGzEEsk
思ひ寝の夢路を遠み覚めゆけば分けこし胸にさわぐ笹原(正徹)

670 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:11:48 ID:RBGzEEsk
行方なき夜半のながめや松浦潟ひれふる山の有明の月(肖柏)

671 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:12:58 ID:RBGzEEsk
思ふには月日ぞ遠き今来むと言ひしにさはる海山はなし(三条西実隆)

672 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:14:16 ID:RBGzEEsk
水無月の照る日にかれて踏みわたるさざれもあつき夏の山川(小沢蘆庵)

673 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:15:20 ID:RBGzEEsk
みな月の空のけしきもかはらねどあたり涼しき氷室山かな(源顕仲)

674 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:25:08 ID:RBGzEEsk
山の端にすばるかがやく六月のこの夜はいたく更けにけらしな(香川景樹)

675 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:26:06 ID:RBGzEEsk
呉竹の葉ずゑかたより降る雨に暑さひまある水無月の空(後鳥羽院)

676 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:27:00 ID:RBGzEEsk
学び得よこひねがはしきみな月の風のすがたを大和ことのは(正徹)

677 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:28:22 ID:RBGzEEsk
山陰の青みな月の江の水に釣する小舟すずしげにみゆ(小沢蘆庵)

678 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:29:31 ID:RBGzEEsk
六月に風にあつとてとり出ればやがて読ままくほしき書ども(本居宣長)

679 :名無氏物語:2009/09/20(日) 15:30:19 ID:RBGzEEsk
風かをる花たち花のよるの夢身にさへさむる鈴の音かな(正徹)

680 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:06:42 ID:RBGzEEsk
橘の花の香かよふ朝風にさやぐ小鈴の音の涼しさ(鹿持雅澄)

681 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:07:54 ID:RBGzEEsk
風になる鈴のひびきは夏の夜の月まつ程の友とこそなれ(木下幸文)

682 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:09:18 ID:RBGzEEsk
定なき風にまかする鐘の音はいり相もなく暁もなし(熊谷直好)

683 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:10:21 ID:RBGzEEsk
たわやめの袖吹きかへす夕風に涼しくすめる鈴の音のよさ(鹿持雅澄)


684 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:30:19 ID:RBGzEEsk
御園生の千代松風の吹くごとにさやぎぞわたる小鈴もゆらに(鹿持雅澄)

685 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:31:49 ID:RBGzEEsk
山里のそとものみすず吹く風の音もさやかになりにけらしも(加納諸平)

686 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:35:19 ID:RBGzEEsk
われがなほ折らまほしきは白雲の八重にかさなる山吹の花(和泉式部)

687 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:36:21 ID:RBGzEEsk
散りのこる岸の山吹春ふかみこの一枝をあはれといはなむ(源実朝)

688 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:38:17 ID:RBGzEEsk
山しろの井手の玉川水清みさやにうつろふ山吹のはな(田安宗武)

689 :名無氏物語:2009/09/20(日) 16:40:14 ID:RBGzEEsk
世の中は常なきものと我が愛づる山吹の花散りにけるかも(正岡子規)

690 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:00:43 ID:RBGzEEsk
やまぶきの花にふる雨細くしてこれの世を楽しとおもふ一とき(佐佐木信綱)

691 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:04:09 ID:RBGzEEsk
いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し(順徳院)

692 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:05:39 ID:RBGzEEsk
通りゆく猫とどまりて都忘れの花嗅ぎたるは何故なりし(宮柊二)

693 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:10:32 ID:RBGzEEsk
都忘れ紫にほふ花かげに恋ふる人さへ淡くなりつる(岩波香代子)

694 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:11:23 ID:RBGzEEsk
花鳥もみなゆきかひてむばたまの夜のまに今日の夏はきにけり(紀貫之)

695 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:12:34 ID:RBGzEEsk
あはれをもあまたにやらぬ花の香の山もほのかにのこる三日月(藤原定家)

696 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:13:54 ID:RBGzEEsk
見しやいつ開きちる花の春の夢覚むるともなく夏はきにけり(正徹)

697 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:49:13 ID:RBGzEEsk
夏来てはひとつ緑もうすくこき梢におのが色は分かれて(後水尾院)

698 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:50:14 ID:RBGzEEsk
花の色にまだ染めざりし白妙のはじめにかへす夏衣かな(下河辺長流)

699 :名無氏物語:2009/09/20(日) 17:51:18 ID:RBGzEEsk
音もなく人等死にゆく音もなく大あめつちに夏は来にけり(若山牧水)

700 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:01:17 ID:RBGzEEsk
夏は来ぬ相模の海の南風にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ(吉井勇)

701 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:08:40 ID:RBGzEEsk
白妙の衣ほすてふ夏の来て垣根もたわに咲ける卯の花(藤原定家)

702 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:10:08 ID:RBGzEEsk
夕闇の道もたどらじ賤の男が山田の岨にうつ木さく頃(荷田蒼生子)

703 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:11:29 ID:RBGzEEsk
夕づけて水に音なく降る雨は卯花くたす初めなりけり(上田秋成)

704 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:18:21 ID:RBGzEEsk
山里の卯の花くたす五月雨に垣根をこゆる玉川の水(藤原良経)

705 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:19:48 ID:RBGzEEsk
玉川の卯花くたし降る雨に波ぞたちそふ波ぞ消えゆく(津守国冬)

706 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:20:42 ID:RBGzEEsk
むら消し春もかかりき卯花の雪をくたしてふれる雨かな(正徹)

707 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:26:46 ID:RBGzEEsk
ほととぎす羽振くたよりに鳴きもせば卯の花くたす雨や待たまし(契沖)

708 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:28:39 ID:RBGzEEsk
山賤の垣ほはまたも訪ひてみん卯の花くたす雨ふらぬまに(村田春海)

709 :名無氏物語:2009/09/20(日) 18:30:15 ID:RBGzEEsk
ほととぎす忍びかねたる一声は卯の花くたし降る夜なりけり(千種有功)

710 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:01:09 ID:ggzP9hpi
前衛と言われて探す前衛のランバ・ラル隊全滅哀れ カラン卿

711 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:02:39 ID:ggzP9hpi
濡れやまぬ物として国、静かなり。濡れながら硬直を進めつ カラン卿

712 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:05:35 ID:ggzP9hpi
ギルガメーッシュ!と叫んでみたさ東京がバビロンだとは思へないけど カラン卿

713 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:07:12 ID:ggzP9hpi
定型が護る程度の伝統は頼政が矢に射られて墜ちよ カラン卿

714 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:09:58 ID:ggzP9hpi
一斉に都庁のガラス砕け散れ、つまりその、あれだ、天使の羽根が舞ふイメージで 黒瀬珂瀾

715 :名無氏物語:2009/09/20(日) 23:11:55 ID:ggzP9hpi
寂しさに思ひよわると月見ればこころの底ぞ秋深くなる 藤原良經

716 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:06:50 ID:M2T71X8J
この里は卯の花くたし降り初むる夕べよりこそ蚊遣焚きけれ(井上文雄)

717 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:08:02 ID:M2T71X8J
しめやかに卯の花くたしそそぐ夜を泣きてとつぎし姉の上おもふ(木下利玄)

718 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:10:24 ID:M2T71X8J
はるばると母は戦を思ひたまふ桑の木の実の熟める畑に(斎藤茂吉)

719 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:11:43 ID:M2T71X8J
たをやめの桑とる道のすぎがてもただかくこそは契りおきけめ(霊元院)

720 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:13:20 ID:M2T71X8J
さみだれの雲吹きすさぶ朝かぜに桑の実落つる小野原のさと(香川景樹)

721 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:14:14 ID:M2T71X8J
あぜ伝ひ桑つむ見れば賤の女がこがひいとなき夏はきにけり(樋口光徳)

722 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:15:46 ID:M2T71X8J
桑の畑 若枝のもろ葉うちゆすり、とほり照りつつ 光りしづけし(釈迢空)

723 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:20:38 ID:M2T71X8J
さみだれに物思ひをれば時鳥夜ぶかくなきていづちゆくらむ(紀友則)

724 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:49:29 ID:M2T71X8J
さみだれの空もとどろに時鳥なにをうしとか夜ただなくらむ(紀貫之)

725 :名無氏物語:2009/09/21(月) 14:51:52 ID:M2T71X8J
ほととぎす一声にこそ五月雨のよはあはれとも思ひそめしか(中務)

726 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:08:32 ID:M2T71X8J
ほととぎす鳴く一声のなみだにはあまりおほかる村雨の空(貞常親王)

727 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:10:13 ID:M2T71X8J
さみだれは夜中に晴れて月に鳴くあはれその鳥あはれその鳥(上田秋成)

728 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:11:49 ID:M2T71X8J
中々に花の姿はよそに見てあふひとまではかけじとぞおもふ(建礼門院右京大夫)

729 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:13:13 ID:M2T71X8J
むら雨の風にぞなびくあふひ草向ふ日かげはうすぐもりつつ(藤原家隆)

730 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:14:16 ID:M2T71X8J
朝夕日うつるあふひの影すずしみどりのすだれ色をそへつつ(十市遠忠)

731 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:15:34 ID:M2T71X8J
運命にひれふすなかれ一茎の淡紅あふひ咲き出でむとす(前川佐美雄)

732 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:17:51 ID:M2T71X8J
人閧フかうべの上によぢのぼりひらかむとするたちあふひのはな(葛原妙子)

733 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:19:16 ID:M2T71X8J
しづかなる一むらだちの葵さき入りこし園は飴色の土(佐藤佐太郎)

734 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:52:41 ID:M2T71X8J
しもつけの紅たちそむと亡母恋ひし窓に小暗く梅雨ふりつづく(中河幹子)

735 :名無氏物語:2009/09/21(月) 15:54:39 ID:M2T71X8J
あぢさゐの花のよひらにもる月を影もさながら折る身ともがな(源俊頼)

736 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:01:40 ID:M2T71X8J
夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり(藤原俊成)

737 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:02:47 ID:M2T71X8J
あぢさゐの下葉にすだく蛍をば四ひらの数の添ふかとぞ見る(藤原定家)

738 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:04:34 ID:M2T71X8J
夏の野はさきすさびたるあぢさゐの花に心を慰めよとや(俊恵)

739 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:06:55 ID:M2T71X8J
宮人の夏のよそひの二藍にかよふもすずしあぢさゐの花(加藤千蔭)

740 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:19:29 ID:M2T71X8J
夕月夜ほの見えそめしあぢさゐの花もまどかに咲きみちにけり(加納諸平)

741 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:20:39 ID:M2T71X8J
美しき球の透視をゆめむべくあぢさゐの花あまた咲きたり(葛原妙子)

742 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:21:47 ID:M2T71X8J
なほ生きむわれのいのちの薄き濃き強ひてなげかじあぢさゐのはな(斎藤史)

743 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:22:41 ID:M2T71X8J
あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼(佐藤佐太郎)

744 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:23:56 ID:M2T71X8J
紫陽花はほつかり咲いて青むともひとよたやすくほほゑむなかれ(今野寿美)

745 :名無氏物語:2009/09/21(月) 16:27:12 ID:M2T71X8J
裏山の青萱ぬけいで咲く百合の涼風のむた大きくゆらげり(木下利玄)

746 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:01:30 ID:M2T71X8J
涼しやと風のたよりをたづぬれば繁みになびく野辺のさゆり葉(式子内親王)

747 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:03:06 ID:M2T71X8J
髪ながき少女とうまれしろ百合に額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ(山川登美子)

748 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:16:09 ID:M2T71X8J
さゆり葉のしられぬ恋もあるものを身よりあまりて行く蛍かな(藤原定家)

749 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:19:48 ID:M2T71X8J
わぎもこが宿のさゆりの花かづらながき日ぐらしかけてすずまむ(藤原良経)

750 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:20:36 ID:M2T71X8J
小百合葉のしられぬ清水くみたえて野中の草を結ぶ山風(正徹)

751 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:21:40 ID:M2T71X8J
山百合のおのづからなる花の香も松の戸もれて清き月夜か(加納諸平)

752 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:22:31 ID:M2T71X8J
さみだれの雨今こそは晴れぬなれあかりて匂ふ姫ゆりの花(安藤野雁)

753 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:23:15 ID:M2T71X8J
あばら家の籬の姫百合一花はそむけて咲くもあはれなりけり(伴林光平)

754 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:24:11 ID:M2T71X8J
星かげにすみれの露よ百合の香よわがあけぼのの道うつくしき(与謝野鉄幹)

755 :名無氏物語:2009/09/21(月) 17:25:03 ID:M2T71X8J
さはいへどそのひと時よまばゆかりき夏の野しめし白百合の花(与謝野晶子)

756 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:05:42 ID:M2T71X8J
誰がために摘めりともなし百合の花聖書にのせて祷りてやまむ(山川登美子)

757 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:06:32 ID:M2T71X8J
うつつなき眠り薬の利きごころ百合の薫りにつつまれにけり(長塚節)

758 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:07:22 ID:M2T71X8J
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花(北原白秋)

759 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:08:23 ID:M2T71X8J
深々と人間笑ふ声すなり谷一面の白百合の花(北原白秋)

760 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:10:09 ID:M2T71X8J
かた時も見てなぐさまん昔より憂へ忘るる草といふなり(藤原兼輔)

761 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:11:05 ID:M2T71X8J
道しらば摘みにもゆかむ住の江の岸におふてふ恋忘れ草(紀貫之)

762 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:12:07 ID:M2T71X8J
萱草よげに忘れ草うつくしき一日花のこの後なさよ(窪田空穂)

763 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:16:46 ID:M2T71X8J
それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ(山川登美子)

764 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:29:05 ID:M2T71X8J
萱ざうの小さき萌を見てをれば胸のあたりがうれしくなりぬ(斎藤茂吉)

765 :名無氏物語:2009/09/21(月) 18:30:29 ID:M2T71X8J
萱草をかなしと見つる眼にいまは雨にぬれて行く兵隊が見ゆ(斎藤茂吉)

766 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:23:04 ID:M2T71X8J
萱草を見ればうつくしはつはつに芽ぐみそめたるこの小草あはれ(斎藤茂吉)

767 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:24:11 ID:M2T71X8J
思ひ草繁きが中の忘れ草 いづれむかしと呼ばれゆくべし(斎藤史)

768 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:25:56 ID:M2T71X8J
忘れぐさわれらの草と呼ぶときの青きそよぎをともに忘れむ(山中智恵子)

769 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:26:10 ID:Nnee7+do
聖母像ばかりならべてある美術館の出口につづく火藥庫 塚本邦雄

770 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:27:28 ID:Nnee7+do
貴族らは夕日を 火夫はひるがほを 少女はひとで戀へり。海にて 塚本邦雄

771 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:29:05 ID:Nnee7+do
五月祭の汗の青年 病むわれは火のごとき孤獨もちてへだたる 塚本邦雄

772 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:29:26 ID:M2T71X8J
つくりおける罪を蛍のこの世にて尽くす炎を見るぞ悲しき(源国信)

773 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:30:29 ID:M2T71X8J
身の程に思ひあまれるけしきにていづちともなく行く蛍かな(平忠度)

774 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:30:36 ID:Nnee7+do
不安なる今日の始まりミキサーの中ずたずたの人參廻る 塚本邦雄

775 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:31:42 ID:Nnee7+do
日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも 塚本邦雄

776 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:33:57 ID:Nnee7+do
はつなつのゆふべひたひを光らせて保險屋が遠き死を賣りにくる 塚本邦雄

777 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:34:01 ID:M2T71X8J
ながむれば月はきえゆく庭の面にはつかに残る蛍ばかりぞ(式子内親王)

778 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:35:05 ID:Nnee7+do
ずぶ濡れのラガー奔るを見おろせり未來にむけるものみな走る 塚本邦雄

779 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:36:13 ID:M2T71X8J
秋ちかし雲ゐまでとやゆく蛍沢べの水に影のみだるる(俊成卿女)

780 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:38:13 ID:Nnee7+do
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人戀はば人あやむるこころ 塚本邦雄

781 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:39:20 ID:M2T71X8J
軒しろき月の光に山かげの闇をしたひて行く蛍かな(後鳥羽院宮内卿)

782 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:39:42 ID:Nnee7+do
錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵 塚本邦雄

783 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:41:17 ID:Nnee7+do
雪いまだ觸れざるはがねいろの地 紅旗征戎をきみは事とす 塚本邦雄

784 :名無氏物語:2009/09/21(月) 22:43:42 ID:M2T71X8J
夏草のしげみが下のむもれ水ありとしらせて行く蛍かな(後村上天皇)

785 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:11:36 ID:M2T71X8J
あつめては国の光と成りやせんわが窓てらす夜はの蛍は(長慶天皇)

786 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:12:49 ID:M2T71X8J
飛ぶほたる思ひにもえてここも又世をうぢ川の水のみなかみ(木下長嘯子)

787 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:14:12 ID:M2T71X8J
とぶ蛍水の下にもありけりとおのが思ひをなぐさみやせん(後水尾院)

788 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:15:06 ID:M2T71X8J
空の色は水よりすみて天の川ほたるながるる宵ぞ涼しき(契沖)

789 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:16:06 ID:M2T71X8J
行く雲もほたるの影もかろげなり来む秋ちかき夕風のそら(賀茂真淵)

790 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:17:11 ID:M2T71X8J
螢来と見やる田の面は星の居る遙けき空に続きたりけり(窪田空穂)

791 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:18:36 ID:M2T71X8J
其子等に捕へられむと母が魂(たま)螢と成りて夜を来たるらし(窪田空穂)

792 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:20:12 ID:M2T71X8J
草づたふ朝の蛍よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ(斎藤茂吉)

793 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:28:42 ID:M2T71X8J
うつり香の身にしむばかり契るとて扇の風の行へたづねば(藤原定家)

794 :名無氏物語:2009/09/21(月) 23:29:47 ID:M2T71X8J
手にならす夏の扇とおもへどもただ秋風のすみかなりけり(藤原良経)

795 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:05:04 ID:ALedy35J
まだきより秋のやどりやしりぬらん涼しき風をさそふ扇は(二条為子)

796 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:06:02 ID:ALedy35J
車よりおりつる人よ眉ばかり扇のつまにすこし見えぬる(正広)

797 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:07:28 ID:ALedy35J
手にならす天つ乙女の扇かとみれば涼しき月の下風(木下長嘯子)

798 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:08:58 ID:ALedy35J
あでやかに君がつかへる扇より祇園月夜となりにけらしな(吉井勇)

799 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:10:01 ID:ALedy35J
きみなくて今年の扇さびしかり白き扇はなかぞらに捨つ(山中智恵子)

800 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:20:05 ID:ALedy35J
あたたかき鰻を食ひてかへりくる道玄坂に月おし照れり(斎藤茂吉)

801 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:20:55 ID:ALedy35J
これまでに吾に食はれし鰻らは仏となりてかがよふらむか(斎藤茂吉)

802 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:21:57 ID:ALedy35J
ふたすぢの鰻を割きて食はむとすうとくなりゆく斎藤茂吉(岡井隆)

803 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:23:10 ID:ALedy35J
はつはつに咲きふふみつつあしびきの暴風にゆるる百日紅のはな(斎藤茂吉)

804 :名無氏物語:2009/09/22(火) 00:24:03 ID:ALedy35J
足引の山のかけぢのさるなめりすべらかにても世をわたらばや(藤原為家)

805 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:16:30 ID:ALedy35J
なめら木は散りみ冬花さかぬ間をにほはせたるはあかぬ樹ぞこれ(田安宗武)

806 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:17:17 ID:ALedy35J
提げし氷を置きて百日紅燃えたつかげにひた嘆くなれ(吉野秀雄)

807 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:18:56 ID:ALedy35J
誰にまたうつし心のひとさかり見えてかなしき月草の色(三条西実隆)

808 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:20:42 ID:ALedy35J
月草に衣はそめよ都人いもを恋ひつついやかへるがに(能因)

809 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:23:20 ID:ALedy35J
いかばかりあだにちるらん秋風のはげしき野べのつゆ草の花(源俊頼)

810 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:36:51 ID:ALedy35J
袖の浦かりにやどりし月草のぬれてののちを猶やたのまん(藤原定家)

811 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:38:44 ID:ALedy35J
おもかげはなほあり明の月草にぬれてうつろふ袖の朝つゆ(藤原雅経)

812 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:41:38 ID:ALedy35J
賤の男が刈りつかねたる夏ぐさの中にまじれる月草の花(木下幸文)

813 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:45:07 ID:ALedy35J
つゆ草の花を思へばうなかぶし我には見えし其の人おもほゆ(長塚節)

814 :名無氏物語:2009/09/22(火) 14:47:15 ID:ALedy35J
露草のかそけき花に寄りてゆく心の行方ひとり喜ぶ(窪田空穂)

815 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:01:28 ID:ALedy35J
白露のおける草葉に風すずしあかつきちかうなりやしぬらむ(藤原元真)

816 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:03:03 ID:ALedy35J
七くさにもれし恨やはれやらぬ霧の籬のきちかうの花(橘千蔭)

817 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:04:05 ID:ALedy35J
わらはどちわろびたはぶれ一つだに咲けば摘みとるきちかうの花(大隈言道)

818 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:14:55 ID:ALedy35J
白埴の瓶に桔梗を活けしかば冴えたる秋は既にふふめり(長塚節)

819 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:16:43 ID:ALedy35J
白桔梗君とあゆみし初秋の林の雲の静けさに似て(若山牧水)

820 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:17:43 ID:ALedy35J
きちかうのむらさきの花萎む時わが身は愛しとおもふかなしみ(斎藤茂吉)

821 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:18:45 ID:ALedy35J
ひれ伏せし我に向ひて桔梗の生きてよしといふ日の美しさ(斎藤史)

822 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:20:12 ID:ALedy35J
桔梗の涼しき花に集まりて水のごとくに照る日は燃えぬ(宮柊二)

823 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:21:18 ID:ALedy35J
道すがら枯野にたてるかほが花ふりわけ髪に霜おきにけり(源俊頼)

824 :名無氏物語:2009/09/22(火) 15:22:51 ID:ALedy35J
朝露にかるるもあるをうつろはぬ人の心やひるがほの花(正広)

825 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:02:33 ID:ALedy35J
ひるがほの いまださびしきいろひかも。朝の間と思ふ日は 照りみてり(釈迢空)

826 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:03:36 ID:ALedy35J
神神のこゑもこそせね昼顔の花あかくしぼみ渇きゆく野に(前川佐美雄)

827 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:05:02 ID:ALedy35J
ゆき疲る駅の昼顏生の緒のあまれるかたへまた急ぐべし(山中智恵子)

828 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:06:00 ID:ALedy35J
星の息しづかに炎ゆる 白日のひるがほの上に時は過ぎつつ(河野裕子)

829 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:15:26 ID:ALedy35J
夕されば萩をみなへしなびかしてやさしの野べの風のけしきや(源俊頼)

830 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:16:39 ID:ALedy35J
をみなへしこの一村の夕ばえの価はしらじ芝のさと人(大隈言道)

831 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:17:57 ID:ALedy35J
わが机袖にはらへどほろろちる女郎花こそうらさびしけれ(与謝野晶子)

832 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:20:35 ID:ALedy35J
短歌とふ微量の毒の匂ひ持ちこまごまと咲く野の女郎花(斎藤史)

833 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:21:53 ID:ALedy35J
雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿のはな(斎藤茂吉)

834 :名無氏物語:2009/09/22(火) 16:25:44 ID:ALedy35J
際白く奥むらさきの良き花の木槿おもへば秋の日かなし(若山牧水)

835 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:05:47 ID:ALedy35J
谷風に 花のみだれのほのぼのし。青野の槿 山の辺に散る(釈迢空)

836 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:06:48 ID:ALedy35J
藪原に、むくげの花の咲きたるが よそ目さびしき 夕ぐれを行く(釈迢空)

837 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:07:48 ID:ALedy35J
咲きつぎし木槿の花はいつとしもなく秋庭に終りてゐたり(佐藤佐太郎)

838 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:08:52 ID:ALedy35J
むらさきの木槿の花は照るばかり寂しくありて一木立つ見ゆ(宮柊二)

839 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:10:04 ID:ALedy35J
あるかなきか茂みのなかにかくれつつ水引草は紅の花もつ(九条武子)

840 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:11:12 ID:ALedy35J
なき人の来ます宵よと門にたてば裾にまつはる水ひきの花(金子薫園)

841 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:12:35 ID:ALedy35J
秋は咲く水引草に吾亦紅荒野のみちを人の過ぎゆく(岡麓)

842 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:13:34 ID:ALedy35J
何にすぐ揺るるみづひきくれなゐの花ひとつづつ秋の風吹く(福田栄一)

843 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:24:01 ID:ALedy35J
巻向の草のみづひき真夜中のたましひひとつ光りたるはや(山中智恵子)

844 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:25:20 ID:ALedy35J
秋津羽のうすくれなゐの花の色に夕日のかげをかさねてぞみる(加納諸平)

845 :名無氏物語:2009/09/22(火) 17:26:22 ID:pwZeVoWg
そんなことよりも!
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1253603749/l50
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846 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:00:09 ID:ALedy35J
芙蓉をばきのふ植うべき花とおもひ今日はこの世の花ならず思ふ(与謝野鉄幹)

847 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:02:00 ID:ALedy35J
秋かぜに御粧殿の小簾ゆれぬ芙蓉ぞ白き透き影にして(山川登美子)

848 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:03:41 ID:ALedy35J
かたむけるうすべに芙蓉稚子の布の帽より大きくありけり(吉植庄亮)

849 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:05:04 ID:ALedy35J
諍はず逢はん日の来よ芙蓉の花種子を包みて花終りたり(黒田淑子)

850 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:06:01 ID:ALedy35J
色も名も唐くれなゐの花のつゆかけそめて見む倭ことの葉(本居宣長)

851 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:09:11 ID:ALedy35J
白埴の瓶こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり(長塚節)

852 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:10:12 ID:ALedy35J
うなだれし秋海棠にふる雨はいたくはふらず只白くあれな(長塚節)

853 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:11:08 ID:ALedy35J
秋をしる庭の一花二花に色のちぐさの野べもおもはず(小沢蘆庵)

854 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:43:01 ID:ALedy35J
いかなれば秋野の露の下草に春のにほひを猶とどむらん(村田春海)

855 :名無氏物語:2009/09/22(火) 18:44:37 ID:ALedy35J
比翼にはあらぬ一羽の烏鳴てねぶりをさます秋の海棠(大田南畝)

856 :名無氏物語:2009/09/23(水) 00:52:21 ID:SKjPpjAF
空蝉をにぎりつぶして目つむればこの世のとどのつまりの響き 塚本邦雄

857 :名無氏物語:2009/09/23(水) 10:57:03 ID:Na8F/p/h
いささかは肌はひゆとも単衣きて秋海棠はみるべかるらし(長塚節)

858 :名無氏物語:2009/09/23(水) 10:57:51 ID:Na8F/p/h
秋海棠のさはに咲きたる背戸山に米とぐ女の児手白足白(伊藤左千夫)

859 :名無氏物語:2009/09/23(水) 10:58:49 ID:Na8F/p/h
朝顔は都の少女秋海棠はひなの少女か秋海棠吾は(伊藤左千夫)

860 :名無氏物語:2009/09/23(水) 10:59:42 ID:Na8F/p/h
人の庭に秋海棠の花乞ひて妹が祀りのよそほひとしつ(吉野秀雄)

861 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:05:18 ID:Na8F/p/h
ここ過ぎてわが夏の門こぼれたる秋海棠を晩節となす(山中智恵子)

862 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:06:42 ID:Na8F/p/h
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり(釈迢空)

863 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:07:46 ID:Na8F/p/h
秋の野の尾花くず花咲きしより色のちくさに月ぞうつろふ(頓阿)

864 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:08:58 ID:Na8F/p/h
露しげき尾花くず花吹く風に玉ぬきちらす秋の夕暮(源師光)

865 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:30:26 ID:Na8F/p/h
まねきとめつなぎとどめて秋の野の尾花葛ばな道もゆかさず(下河辺長流)

866 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:31:36 ID:Na8F/p/h
別れこし妹がこころやたぐへけむはひまつはるる野路の葛花(橘千蔭)

867 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:32:27 ID:Na8F/p/h
葉隠れににほふ真葛の花も見んうら吹きかへせ月の下風(村田春海)

868 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:50:24 ID:Na8F/p/h
川岸にうかべすてたる船にだに綱手づたひにきぬる葛花(大隈言道)

869 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:54:43 ID:Na8F/p/h
吹き過ぐる風をしおぼゆ。あなあはれ 葛の花散るところ なりけり(釈迢空)

870 :名無氏物語:2009/09/23(水) 11:55:34 ID:Na8F/p/h
葛の花未生のまなここぼれゆくあかるき月のなみだみちたり(山中智恵子)

871 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:00:07 ID:Na8F/p/h
明けぬとて野辺より山に入る鹿のあと吹きおくる萩の下風(源通光)

872 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:01:13 ID:Na8F/p/h
萩が花うつろひ行けば高砂の尾上の鹿のなかぬ日ぞなき(源実朝)

873 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:03:25 ID:Na8F/p/h
小男鹿の涙ふるのの秋かぜに萩の下葉も色かはるころ(順徳院)

874 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:34:15 ID:Na8F/p/h
朝霧の野べ立ちわかれ行く鹿の跡に露けき萩が花づま(正徹)

875 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:35:09 ID:Na8F/p/h
咲きしより散らんまでとやなく鹿の花におきふす野べの萩はら(三条西実隆)

876 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:36:47 ID:Na8F/p/h
を鹿なく岡辺の萩にうらぶれていにけむ君をいつとか待たん(賀茂真淵)

877 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:38:56 ID:Na8F/p/h
うらぶれし鹿も心やなぐさまむなが花づまに月やどるころ(荷田蒼生子)

878 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:42:24 ID:Na8F/p/h
たのめおきし浅茅が露に秋かけて木の葉ふりしく宿の通ひ路(藤原忠良)

879 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:43:49 ID:Na8F/p/h
跡たえて浅茅がすゑになりにけりたのめしやどの庭の白露(二条院讃岐)

880 :名無氏物語:2009/09/23(水) 12:44:53 ID:Na8F/p/h
浅茅生や袖にくちにし秋の霜わすれぬ夢をふく嵐かな(源通光)

881 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:22:30 ID:RBz+WwQL
クソ野郎,漢文古文はクソと同じ,

882 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:22:34 ID:Na8F/p/h
桜花うつろふ春をあまたへて身さへふりぬる浅茅生の宿(藤原定家)

883 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:23:26 ID:Na8F/p/h
真夏日のひかり澄み果てし浅茅原にそよぎの音のきこえけるかも(斎藤茂吉)

884 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:24:30 ID:Na8F/p/h
われをめぐる茅がやそよぎて寂かなる秋の光になりにけるかも(斎藤茂吉)

885 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:25:38 ID:Na8F/p/h
山原のほほけ茅花のうちなびき乱るるが中にころぶしにけり(古泉千樫)

886 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:27:04 ID:Na8F/p/h
うちわたす 大茅原となりにけり。茅の葉光る夏の風かも(釈迢空)

887 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:28:06 ID:Na8F/p/h
ちがやなど風にふかるるもの軽し影さきだてて帰る渚に(佐藤佐太郎)

888 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:48:55 ID:Na8F/p/h
くれはつる尾花がもとの思ひ草はかなの野辺の露のよすがや(俊成卿女)

889 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:50:14 ID:Na8F/p/h
ほのかにもあはれはかけよ思ひ草下葉にまがふ露ももらさじ(式子内親王)

890 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:51:12 ID:Na8F/p/h
とへかしな尾花がもとの思ひぐさしをるる野べの露はいかにと(源通具)

891 :名無氏物語:2009/09/23(水) 13:53:20 ID:Na8F/p/h
臥しわびぬ我がふるさとをおもひ草をばながもとの夢もつたへよ(下冷泉政為)

892 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:11:45 ID:Na8F/p/h
朝な朝な尾花がもとを清むれば思ひ草なき秋の庭かな(契沖)

893 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:12:52 ID:Na8F/p/h
袖の色も人はことなる吾亦紅かれゆく野べに猶やしをれむ(姉小路基綱)

894 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:14:10 ID:Na8F/p/h
吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ(若山牧水)

895 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:15:35 ID:Na8F/p/h
野辺ごとに人もゆるさぬ吾亦紅こやいまやうのむさのことくさ(藤原季通)

896 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:51:41 ID:Na8F/p/h
なけやなけ尾花かれ葉のきりぎりす我もかうこそ秋はをしけれ(待賢門院安芸)

897 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:52:41 ID:Na8F/p/h
あるが中に恋の涙のわれもかうわれの涙の野のわれもかう(与謝野晶子)

898 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:53:27 ID:Na8F/p/h
人を瞬かすほどの歌なく秋の来て痩吾亦紅 それでも咲くか(斎藤史)

899 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:54:12 ID:Na8F/p/h
大江山桔梗刈萱吾亦紅 君がわか死われを老いしむ(馬場あき子)

900 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:55:06 ID:Na8F/p/h
藤袴ねざめの床にかをりけり夢路ばかりと思ひつれども(登蓮法師)

901 :名無氏物語:2009/09/23(水) 14:56:06 ID:Na8F/p/h
なつかしき移り香ぞする藤袴われよりさきに妹やきて見し(藤原頼輔)

902 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:01:45 ID:Na8F/p/h
たれかみし夢の枕のふぢばかまにほひもふかき夜半のなごりを(西園寺実材母)

903 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:37:37 ID:Na8F/p/h
貴船菊の色も終りしきのふ今日白より冷えし雨となりたり(斎藤史)

904 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:39:14 ID:Na8F/p/h
しろたへの雪に色づくさねかづら冬はくれどもおとろへなくに(賀茂保憲女)

905 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:40:09 ID:Na8F/p/h
あふさかや夢にもさねんさねかづらくるよを人にせきなとどめそ(後柏原院)

906 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:41:26 ID:Na8F/p/h
かをらずは折りやまどはむ長月の月夜にあへる白菊の花(大中臣能宣)

907 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:42:26 ID:Na8F/p/h
いく度かおなじ枕のね覚月秋にはたへぬ長き夜すがら(藤原家隆)

908 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:43:15 ID:Na8F/p/h
けふもまた夕日になりぬ長月のうつりとまらぬ秋のもみぢ葉(宇都宮景綱)

909 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:44:07 ID:Na8F/p/h
なが月やすゑ葉の荻もうちしをれあはれをくだく雨のおとかな(後崇光院)

910 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:45:12 ID:Na8F/p/h
こほろぎの待ちよろこべる長月のきよき月夜はふけずもあらなん(賀茂真淵)

911 :名無氏物語:2009/09/23(水) 15:53:58 ID:Na8F/p/h
あらざらむ後と思ひし長月のこよひの月も此の世にてみし(香川景樹)

912 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:07:04 ID:Na8F/p/h
ももしきの大宮ながら八十島をみる心地する秋の夜の月(凡河内躬恒)

913 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:08:07 ID:Na8F/p/h
雲きえし秋のなかばの空よりも月は今宵ぞ名におへりける(西行)

914 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:09:06 ID:Na8F/p/h
先まくりいま二夜をば満てずしてくまなきものは長月の月(藤原俊成)

915 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:10:04 ID:Na8F/p/h
あきらけき御代の昔の秋よりや月も名に負ふ今宵なるらん(頓阿)

916 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:11:12 ID:Na8F/p/h
わが物とやまともろ人おごりみよ外にしられぬ秋の夜の月(木下長嘯子)

917 :名無氏物語:2009/09/23(水) 16:12:23 ID:Na8F/p/h
そらに見つやまとのくにの風なれや今宵の月に円居すること(田安宗武)

918 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:23:06 ID:Na8F/p/h
長月の今宵の月の影みれば足らでもことは足る世なりけり(秋園古香)

919 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:24:12 ID:Na8F/p/h
秋もはや今宵を踊りをさめなる後の月夜の更けにけるかも(島木赤彦)

920 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:25:27 ID:Na8F/p/h
十三夜の月の光はをとめづきて未だ童顏の吾子をてらせり(五島美代子)

921 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:26:38 ID:Na8F/p/h
ありとなきものの思ひも暮れぬるを二夜の月とひとはいひける(山中智恵子)

922 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:27:55 ID:Na8F/p/h
りんだうの花とも人を見てしかなかれやははつる霜がくれつつ(和泉式部)

923 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:29:00 ID:Na8F/p/h
りうたんの花の色こそさきそむれなべての秋はあさぢふのすゑ(藤原定家)

924 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:42:23 ID:Na8F/p/h
ここにして思はんよりは走りゆき手とりなげかん竜胆の花(伊藤左千夫)

925 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:43:45 ID:Na8F/p/h
たましひの深むらさきに咲きいづる寒けき谷のりんだうの花(太田水穂)

926 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:45:16 ID:Na8F/p/h
男なきに泣かむとすれば竜胆がわが足もとに光りて居たり(北原白秋)

927 :名無氏物語:2009/09/23(水) 21:46:12 ID:Na8F/p/h
はらはらとおつる木の葉にまじりきて栗のみひとり土に声あり(大田垣蓮月)

928 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:04:04 ID:Na8F/p/h
山風に峰のささ栗はらはらと庭におちしく大原の里(寂然)

929 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:21:04 ID:Na8F/p/h
栗も笑みをかしかるらむと思ふにもいでやゆかしや秋の山里(建礼門院右京大夫)

930 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:22:38 ID:Na8F/p/h
風におつる庭のささ栗ひろひおきて訪ひくる人の家づとにせむ(源家長)

931 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:23:34 ID:Na8F/p/h
うづもるる木の葉が下のみなしぐりかくて朽ちなん身をばをしまず(土御門院)

932 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:24:35 ID:Na8F/p/h
つらかりし寝覚の音も忘られて明くればひろふ庭のささ栗(望月長孝)

933 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:25:49 ID:Na8F/p/h
栗もゑみ柿も色づきうなゐらがほこらしげなる時もきにけり(小沢蘆庵)

934 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:26:58 ID:Na8F/p/h
なれかねてつな引きありく猫の子も手玉にとれる庭の落栗(大隈言道)

935 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:28:03 ID:Na8F/p/h
なかなかに思へばやすき身なりけり世にひろはれぬ峰のおち栗(橘曙覧)

936 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:30:25 ID:Na8F/p/h
落栗は一つもうれし思はぬにあまたもあれば尚更にうれし(長塚節)

937 :名無氏物語:2009/09/23(水) 22:48:18 ID:Na8F/p/h
目にも見えずわたらふ秋は栗の木のなりたる毬のつばらつばらに(長塚節)

938 :名無氏物語:2009/09/23(水) 23:02:00 ID:Na8F/p/h
あたらしき時代に老いて生きむとす山に落ちたる栗の如くに(斎藤茂吉)

939 :名無氏物語:2009/09/23(水) 23:04:22 ID:Na8F/p/h
山ふかみ窓のつれづれとふものは色づきそむるはじの立ち枝(西行)

940 :名無氏物語:2009/09/23(水) 23:05:29 ID:Na8F/p/h
ちりぬなり岡辺のやどのはじもみぢ山の木の葉はそめはてぬまに(伏見院)

941 :名無氏物語:2009/09/23(水) 23:06:36 ID:Na8F/p/h
はれて月ぞうつろふ暮るるより風もたちえのはじのもみぢ葉(頓阿)

942 :名無氏物語:2009/09/23(水) 23:08:22 ID:Na8F/p/h
初時雨いつよりそめてはじもみぢ立枝色こきをちかたの里(下冷泉政為)

943 :名無氏物語:2009/09/24(木) 02:01:02 ID:y8NUmKh/
海ならずたたえる水の底までもにきよき心は月ぞてらさむ(菅原道真)

944 :943:2009/09/24(木) 02:13:07 ID:y8NUmKh/
誤記 底までもにきよき
正記 底までにきよき

945 :名無氏物語:2009/09/24(木) 04:32:59 ID:Wc54Eqkn
底偏差値高校でしたから和歌など何も習ってません。

946 :名無氏物語:2009/09/24(木) 07:50:32 ID:JuGePPYA
マニフェストに載ってないことを何よりも先に実行しようとする民主党を法的に訴える方法はないのかね?
選挙活動中は、外国人参政権の重大性を日本国民に問うこともなく、子供手当、高速道路無料化、年金一元化等の

国民の生活が第一で日本国民をダマしまくり、政権をとったら、マニフェストに載せていない国民の生活を脅かすような安全保障にかかわる
外国人参政権を、日本国民の知らぬ間に法案成立させようとするのは、詐欺じゃないのか。

法曹関係者で、保守系の方は、何か良い知恵はないでしょうか。 

▼外国人参政権が非常に危険であることが簡単に理解できるよ! →プリントアウトするとビラになります!
↓PDFファイルの方をクリック!
http://sites.google.com/site/naoki1333nochottotoorimasuyo/home/9-27gaikoku-ninjin-seiken-hantai-demo-sanka-sokushin-chirashi

▼外国人参政権反対! ゆうこりんみたいなカワイイ声の普通の女の子も立ち上がってるよ!
http://www.youtube.com/watch?v=pBcSlmdcCZU

▼永住外国人への地方参政権付与「反対」圧倒的9割超 → これが現実なのよね。日本国民の9割超が反対している法案を成立させよう
とする民主党って、どうよ?
http://www.youtube.com/watch?v=e7kCfj44L58

▼日本女性の会 そよ風 のサイトでデモのスケジュールをチェックしてね!
http://www.soyokaze2009.com/news.php

▼あなたの地区でポスティングしてみませんか?
http://www.geocities.jp/www_nagatacho/


こんな法案、成立させるのおかしいよね? 絶対。

ブログでも、2ちゃんでも、ビラ配りでも、デモ参加でも、議員にメールでも、なんでも良いです。 

あなたが本法案の成立阻止に協力できることをやりましょうよ。 立ち上がれ、日本人!

947 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:33:26 ID:A7j4xFi2
>>945
死ね。

948 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:43:02 ID:K/V8qNJn
木々の色も山路も深くなりにけり柞につづくはじの群立ち(村田春海)

949 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:44:15 ID:K/V8qNJn
鵙のなく道のゆくてのはじ紅葉おどろくばかり染めてけるかな(香川景樹)

950 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:45:21 ID:K/V8qNJn
白雲はしづかに在りき火を擧ぐるひとむら黄櫨の赫さ目に燃ゆ(葛原妙子)

951 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:46:26 ID:K/V8qNJn
島山の櫨のもみぢの美しき朝をいでゆく真熊野の舟(岡野弘彦)

952 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:47:13 ID:K/V8qNJn
白露の色どる木々はおそけれど萩の下葉ぞ秋をしりける(式子内親王)

953 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:48:09 ID:K/V8qNJn
あさなあさなちりゆく萩の下もみぢうつろふ露も秋やたけぬる(藤原定家)

954 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:49:11 ID:K/V8qNJn
秋萩の下葉のもみぢうつろひぬ長月の夜の風のさむさに(源実朝)

955 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:50:59 ID:K/V8qNJn
さを鹿の涙ふる野の秋風に萩の下葉も色かはるころ(順徳院)

956 :名無氏物語:2009/09/24(木) 14:58:59 ID:K/V8qNJn
山もみなうつろひにけり秋萩の下葉ばかりの色と見しまに(宗尊親王)

957 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:00:21 ID:K/V8qNJn
色かはる萩の下葉をながめつつ独ある身となりにけるかも(賀茂真淵)

958 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:26:33 ID:K/V8qNJn
うつの山つたの葉もろき秋風に夢路もほそきあかつきの空(心敬)

959 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:28:30 ID:K/V8qNJn
ちらぬより紅葉にたどる山路かな岩ねの蔦や色かはるらん(藤原家隆)

960 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:40:30 ID:K/V8qNJn
つたかへでしげる山ぢのむらしぐれ旅行く袖に色うつりけり(藤原定家)

961 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:42:50 ID:K/V8qNJn
時雨るれどよそにのみ聞く秋の色を松にかけたる蔦の紅葉ば(俊成卿女)

962 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:45:15 ID:K/V8qNJn
ふる郷のかきほの蔦も色付きて河原の松に秋風ぞ吹く(宗尊親王)

963 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:46:12 ID:K/V8qNJn
ふるさとや人はのきばの荒れまくになほ秋したふ蔦の色かな(伏見院)

964 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:47:14 ID:K/V8qNJn
人も見ぬ垣ほの蔦の色ぞこきひとり時雨のふるさとの秋(伏見院)

965 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:50:14 ID:K/V8qNJn
夕時雨ふるさとさむき秋風に軒端にもろき蔦のもみぢ葉(伏見院)

966 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:51:22 ID:K/V8qNJn
うつの山こえしや夢に成りはてん垣ほの蔦の色に出でずは(頓阿)

967 :名無氏物語:2009/09/24(木) 15:54:01 ID:K/V8qNJn
霧はれぬいかなる道かくらからむ蔦の色ちるうつの山風(正徹)

968 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:28:09 ID:K/V8qNJn
くらかりし松かげいづこ紅葉葉の色にてり行く蔦の下みち(飛鳥井雅親)

969 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:30:47 ID:K/V8qNJn
うすくこく露や色どる松垣にゑがくとみえてかかる蔦の葉(後水尾院)

970 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:31:43 ID:K/V8qNJn
さびしさを色に出でにけり蔦かづらくる人もなき軒にかかりて(加藤枝直)

971 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:32:49 ID:K/V8qNJn
わが庵の垣根の蔦のうす紅葉あはれ時雨にもれぬ色かな(涌蓮)

972 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:34:35 ID:K/V8qNJn
秋風の嵯峨野をあゆむ一人なり野宮のあとの濃き蔦紅葉(佐佐木信綱)

973 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:35:43 ID:K/V8qNJn
幾返りもみぢきぬらんははそ原ちりしく木の葉秋をかさねて(藤原定家)

974 :名無氏物語:2009/09/24(木) 16:37:02 ID:K/V8qNJn
かげよわる柞の紅葉いかならん木のした道のあれはてしより(花山院師賢)

975 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:20:28 ID:A7j4xFi2
ははそ原しづくも色やかはるらむ森の下草秋ふけにけり(藤原良経[新古今])

976 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:21:38 ID:A7j4xFi2
ははそ原しぐるときけば我が袖のかひなき色ぞまづかはりける(土御門院[続拾遺])

977 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:40:00 ID:A7j4xFi2
時わかぬ浪さへ色にいづみ川ははその森に嵐吹くらし(藤原定家[新古今])

978 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:41:01 ID:A7j4xFi2
もろこしの梢もさびし日の本のははその紅葉ちりやしぬらん(栄西[続古今])

979 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:43:13 ID:A7j4xFi2
吹きみだる柞が原をみわたせば色なき風も紅葉しにけり(賀茂成保[千載])

980 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:44:54 ID:K/V8qNJn
静心ひとめをいとひ秋山の楢葉もみぢの根を踏み登る(若山牧水)

981 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:46:02 ID:K/V8qNJn
澄みとほる西日となりて此の谷のははそのもみぢはてしなく見ゆ(土屋文明)

982 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:47:11 ID:K/V8qNJn
神無月くれやすき日の色なれば霜の下葉に風もたまらず(藤原定家)

983 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:48:11 ID:K/V8qNJn
神無月空の果てよりきたるとき眼ひらく花はあはれなるかも(斎藤茂吉)

984 :名無氏物語:2009/09/24(木) 17:50:23 ID:K/V8qNJn
そむれども散らぬたもとに時雨きて猶色ふかき神無月かな(慈円)

985 :名無氏物語:2009/09/24(木) 18:47:47 ID:lucBA6f5
み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり(参議雅経)

薄墨羊羹のCMで言っていた。

986 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:19:43 ID:K/V8qNJn
雲さそふ空にしられて神無月嵐のうへをゆく時雨かな(二条為定)

987 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:21:11 ID:K/V8qNJn
世の憂さを空にもしるや神無月ことわりすぎてふる時雨かな(尊良親王)

988 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:22:23 ID:K/V8qNJn
神無月たちにし日より雲のゐるあふりの山ぞ先づしぐれける(賀茂真淵)

989 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:23:24 ID:K/V8qNJn
神無月立ちにし日よりあし曳の山さへもろき色に見えつつ(加納諸平)

990 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:24:23 ID:K/V8qNJn
うすくこくうつろふ菊の籬(まがき)かなこれも千草の花とみるまで(頓阿)

991 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:25:30 ID:K/V8qNJn
むつまじみなほ袖ふれん紫にうつろふ菊は秋のゆかりを(木下長嘯子)

992 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:26:38 ID:K/V8qNJn
秋さける菊にはあれや神無月時雨ぞ花の色はそめける(紀貫之)

993 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:28:20 ID:K/V8qNJn
冬来ても猶時あれや庭の菊こと色そむるよもの嵐に(順徳院)

994 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:29:52 ID:A7j4xFi2
秋をおきて時こそ有りけれ菊の花うつろふからに色のまされば(平貞文[古今])

995 :名無氏物語:2009/09/24(木) 23:30:41 ID:A7j4xFi2
そめかふる籬の菊のむらさきは冬にうつろふ色にぞありける(藤原経家[風雅])

996 :名無氏物語:2009/09/25(金) 00:10:01 ID:CV7tgPTg
髪をすく汝がゆびさきのうす赤みおびて冬きぬさざん花の咲く(田安宗武)

997 :訂正:2009/09/25(金) 00:11:22 ID:CV7tgPTg
髪をすく汝がゆびさきのうす赤みおびて冬きぬさざん花の咲く(前田夕暮)

998 :名無氏物語:2009/09/25(金) 00:12:42 ID:CV7tgPTg
ひめつばき名にも似ぬかも風すかぬ狹間にし植ゑば虫枯らすなり(田安宗武)

999 :名無氏物語:2009/09/25(金) 00:13:45 ID:CV7tgPTg
人いゆき日ゆき月ゆく門庭の山茶花の花もちりつくしたり(佐佐木信綱)

1000 :名無氏物語:2009/09/25(金) 00:14:39 ID:CV7tgPTg
真紅なる山茶花一つ散り残りうつくしき物のさびしさ見する(窪田空穂)

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