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 お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十八

1 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:21:55 ID:GLXO2ups
お気に入りの和歌を書き込んでください。

前スレ
お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十六(重複したので五十七扱い)
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2 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:28:39 ID:Y13Yp+IP
過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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3 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:32:12 ID:Y13Yp+IP
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十二
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4 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:34:37 ID:Y13Yp+IP
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十三
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5 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:36:31 ID:Y13Yp+IP
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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6 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:38:44 ID:Y13Yp+IP
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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7 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:39:34 ID:Y13Yp+IP
お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十六
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十六(前スレ・重複したので五十七扱い)
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8 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:41:16 ID:Y13Yp+IP
故郷のもとあらの小萩さきしより夜な夜な庭の月ぞうつろふ(藤原良経[新古今])

9 :名無氏物語:2010/02/01(月) 19:44:05 ID:lzrMHdhA
隅田川岸のむらあし枯れふして甲斐が嶺遠き雪をみるかな(加藤千蔭)

10 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:50:42 ID:/fnRMYHN
すみだ河夕こぎ渡り筑波嶺の端山につづく雪をみるかな(加藤千蔭)

11 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:51:52 ID:/fnRMYHN
わたの原夕浪黒く立ち来めり熊野の沖に鯨寄るころ(加藤千蔭)

12 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:52:48 ID:/fnRMYHN
伊勢の海や二見の浦の二つなき玉にたぐへし人をしぞ思ふ(加藤千蔭)

13 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:54:04 ID:/fnRMYHN
わくらばにおなじ世にしも立ち経つつあひもみざりし事のくやしさ(加藤千蔭)

14 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:55:11 ID:/fnRMYHN
古ことの道明らめしいさをこそ万代までの形見なりけれ(加藤千蔭)

15 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:56:18 ID:/fnRMYHN
大路行く人のおとなひ絶えはてて軒端にかへる家鳩のこゑ(加藤千蔭)

16 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:57:17 ID:/fnRMYHN
大御代はのどけかりけり春がすみ二荒の山に立ちそめしより(加藤千蔭)

17 :名無氏物語:2010/02/02(火) 14:58:29 ID:/fnRMYHN
豊秋津みづほの国にみづ枝さし咲き栄えゆく花はこの花(栗田土満)

18 :名無氏物語:2010/02/02(火) 15:37:12 ID:/fnRMYHN
杜若さきたる影のさやけきに今より水はすずしかりけり(栗田土満)

19 :名無氏物語:2010/02/02(火) 15:39:00 ID:/fnRMYHN
杜若あさざは沼のぬま水にかげをならべて咲きわたるかな(源師頼)

20 :名無氏物語:2010/02/02(火) 15:42:50 ID:/fnRMYHN
五月雨のをやめばつぎて立つ雲の底もとどろに滝の音聞こゆ(栗田土満)

21 :名無氏物語:2010/02/02(火) 15:45:46 ID:/fnRMYHN
打ちきらし雲まも見えぬ五月雨に乱れてたぎつ音まさりけり(栗田土満)

22 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:11:55 ID:/fnRMYHN
阿波々山ただに向へるさやの山木の葉さやげる秋たつらしも(栗田土満)

23 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:13:35 ID:/fnRMYHN
川の辺のしぬのむら竹うちさやぎ涼しくもあるか秋の初風(栗田土満)

24 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:16:29 ID:/fnRMYHN
久方の天の八重雲かきわけて秋津しまべに雁は来にけり(栗田土満)

25 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:17:23 ID:/fnRMYHN
常に見し野山は雪にうづもれて知らぬ里にぞすむ心地する(栗田土満)

26 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:18:30 ID:/fnRMYHN
枝高き木末をつたふむささびのあやふき恋も我はするかも(栗田土満)

27 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:19:28 ID:/fnRMYHN
はろばろに海山こえて来ぬれども恋の奴はおくれざりけり(栗田土満)

28 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:21:18 ID:/fnRMYHN
思ほえぬ罪はありとも荒汐の汐の八百合にさすらへなまし(栗田土満)

29 :名無氏物語:2010/02/02(火) 16:26:31 ID:/fnRMYHN
みちのくの阿武隈川のももくまの道ゆく旅のかぎりしらずも(海量)

30 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:47:28 ID:/fnRMYHN
そことなく霞む夕べも沓(くつ)の音にやがて雨しる庭の真砂地(塙保己一)

31 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:53:44 ID:/fnRMYHN
春の夜の真砂ぢしめる沓の音に音なき雨を庭に聞くかな(後水尾院)

32 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:56:02 ID:/fnRMYHN
ただひとへ小枝の霜と降り初めてなびくもあかぬ雪の村竹(塙保己一)

33 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:57:07 ID:/fnRMYHN
松の火も木の間に見えて箱根山明けゆく峯ぞなほ遥かなる(塙保己一)

34 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:58:02 ID:/fnRMYHN
言の葉の及ばぬ身には目に見ぬもなかなかよしや雪の富士の嶺(塙保己一)

35 :名無氏物語:2010/02/02(火) 20:59:03 ID:/fnRMYHN
もみぢ葉のうすひの御坂越えしよりなほ深からむ山路をぞ思(塙保己一)

36 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:12:42 ID:/fnRMYHN
はつ春の日影のどけき神岡の神の御かげをあふげもろもろ(荒木田久老)

37 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:13:29 ID:/fnRMYHN
初春の初日かがよふ神国の神のみかげを仰げもろもろ(荒木田久老)

38 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:14:17 ID:/fnRMYHN
若歴木いや若ゆべき時まけて大川のべに春立ちにけり(荒木田久老)

39 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:15:19 ID:/fnRMYHN
御占とふ大前を照らす月影のあかき心にあはつかはへな(荒木田久老)

40 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:16:47 ID:/fnRMYHN
戸隠の山に庵し朝戸出の真袖に払ふ天の白雲(荒木田久老)

41 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:17:41 ID:/fnRMYHN
伝へ聞く薬食まねど白雲の棚曳く上にわれは来にけり(荒木田久老)

42 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:18:39 ID:/fnRMYHN
故郷の花散る頃を降る雪にまがへて偲ぶ信濃路の春(荒木田久老)

43 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:28:24 ID:/fnRMYHN
つくばねの高嶺のみゆき霞みつつ隅田河原に春たちにけり(村田春海)

44 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:29:40 ID:/fnRMYHN
いつしかと都の野べはかすみつつ若菜つむべき春は来にけり(村田春海)

45 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:30:32 ID:/fnRMYHN
いつしかと都の野べはかすみつつ若菜つむべき春は来にけり(藤原定家)

46 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:31:25 ID:/fnRMYHN
大空はそこはかとなく霞む野に声のみ落つる夕ひばりかな(村田春海)

47 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:32:40 ID:/fnRMYHN
あくまでも花見るたびにうれしきは世にいとなみのなき身なりけり(村田春海)

48 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:33:32 ID:/fnRMYHN
若菜つむ荒田のおもの夕霞分くる袂にひばりおつなり(藤原家隆)

49 :名無氏物語:2010/02/02(火) 21:34:30 ID:/fnRMYHN
咲き咲かぬほどをあはれと思ふかな春も奧ある花の日数に(村田春海)

50 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:44:18 ID:/fnRMYHN
咲き散るをしたふ桜の花ゆゑに夢とすぐさぬ春はなかりき(村田春海)

51 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:45:09 ID:/fnRMYHN
いつしかと秋の千草の花数もなかば見えゆく夏の野辺かな(村田春海)

52 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:46:40 ID:/fnRMYHN
桂人鵜川たつとや波のうへにみだれてみゆる瀬々の篝火(村田春海)

53 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:48:56 ID:/fnRMYHN
桂人鵜川立つらし五月やみ列らに浮ける篝火のかげ(加藤千蔭)

54 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:50:27 ID:/fnRMYHN
かくながら月や宿さむ夕立のなごりとどむる玉ざさの露(村田春海)

55 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:52:29 ID:/fnRMYHN
おのづから月の光となりにけり雲ふきはらふ夜はの秋風(村田春海)

56 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:53:34 ID:/fnRMYHN
夜もすがらおきゐてぞみる照る月の光にまがふ玉ざさの露(源師時)

57 :名無氏物語:2010/02/02(火) 22:55:23 ID:/fnRMYHN
夕立のひとむら過ぐる玉ざさに露もくもらぬ月を見るかな(清水浜臣)

58 :名無氏物語:2010/02/03(水) 00:37:47 ID:bb1iXyjv
山里は秋のなごりぞあはれなる落葉まじりに尾花散る頃(村田春海)

59 :名無氏物語:2010/02/03(水) 00:43:39 ID:bb1iXyjv
刈りすてし山田にのこる藻屑火の煙さびしき秋の夕暮(村田春海)

60 :名無氏物語:2010/02/03(水) 00:45:13 ID:bb1iXyjv
暮れぬ間は虫の音うとき浅茅生に月待つ程ぞ秋は寂しき(村田春海)

61 :名無氏物語:2010/02/03(水) 00:46:55 ID:bb1iXyjv
沖つ風雲居に吹きて有明の月にみだるる村千鳥かな(村田春海)

62 :名無氏物語:2010/02/03(水) 00:49:35 ID:bb1iXyjv
陰は又すぐろの色とみえにけり月にみだるる野べの小薄(松永貞徳)

63 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:09:09 ID:bb1iXyjv
泊り舟苫のしづくの音たえて夜半のしぐれぞ雪になりゆく(村田春海)

64 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:10:24 ID:bb1iXyjv
志賀の浦やしばし時雨の雲ながら雪に成りゆく山おろしの風(慈円)

65 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:11:37 ID:bb1iXyjv
つらからぬ言葉ぞつらき中々に思ひこりよと言ひもはなたで(村田春海)

66 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:12:35 ID:bb1iXyjv
見し世にはただなほざりの一言も思ひ出づればなつかしきかな(村田春海)

67 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:15:54 ID:bb1iXyjv
世にふればただなほざりの言の葉もなさけあるこそ忘れがたけれ(衣笠家良)

68 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:17:07 ID:bb1iXyjv
雪ふれば千里もちかし欄干のもとよりつづく不二の柴山(村田春海)

69 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:19:32 ID:bb1iXyjv
雪はるる朝けに見れば不二の嶺のふもとなりけり武蔵野の原(賀茂真淵)

70 :名無氏物語:2010/02/03(水) 02:21:32 ID:bb1iXyjv
あさま山神のいぶきの霧はれて雲居にたてる夕けぶりかな(村田春海)

71 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:11:25 ID:bb1iXyjv
信濃路や見つつ我が来し浅間山雲は煙のよそめなりけり(宗良親王)

72 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:15:53 ID:bb1iXyjv
いぶき山いぶく朝風吹きたえてあふみは霧の海となりぬる(加藤宇万伎)

73 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:18:16 ID:bb1iXyjv
玉簾あくるも知らぬ枕よりあとより香る窓の梅が香(賀茂季鷹)

74 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:19:50 ID:bb1iXyjv
水にすむ蛙も花に声すなり桜ながるる小田の苗代(賀茂季鷹)

75 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:31:28 ID:bb1iXyjv
少女子が扇の風に靡きつつなかなか高く行く蛍かな(賀茂季鷹)

76 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:32:57 ID:bb1iXyjv
夕涼みあふぎの風によこぎれて又空たかく行く蛍かな(契沖)

77 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:34:03 ID:bb1iXyjv
うなゐらがきそふ扇を打ちやめてあがる蛍を悔しとぞ見る(小沢蘆庵)

78 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:35:18 ID:bb1iXyjv
秋よただ夕べは物にまぎれても手枕しめる暁の空(賀茂季鷹)

79 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:36:10 ID:bb1iXyjv
秋よただ眺めすてても出でなましこの里のみの夕べと思はば(藤原定家)

80 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:37:43 ID:bb1iXyjv
薪つみすずしろ掘りて山里はかきこもるべき冬さりにけり(賀茂季鷹)

81 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:40:30 ID:bb1iXyjv
となへます星の手向のともし火に夜深く春の光をぞ見る(本居大平)

82 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:51:14 ID:bb1iXyjv
すべらぎの星をとなふる雲のうへに光のどけき春は来にけり(二条良基)

83 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:52:28 ID:bb1iXyjv
まさるらむ空の色とも見えなくに花にあやしき春の夕ばえ(本居大平)

84 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:57:18 ID:bb1iXyjv
花の陰なれしも夢か空蝉の羽衣うすく夏は来にけり(本居大平)

85 :名無氏物語:2010/02/03(水) 08:59:00 ID:bb1iXyjv
雨はれてよそなる空をゆく雲もあらしの末に見ゆる月かげ(本居大平)

86 :名無氏物語:2010/02/03(水) 09:01:35 ID:bb1iXyjv
こがれこし我が心をもさればよと峯のもみぢの色に見るかな(本居大平)

87 :名無氏物語:2010/02/03(水) 09:02:58 ID:bb1iXyjv
遠御代の世のありさまもまさやかにその書見れば見るごと見え(本居大平)

88 :名無氏物語:2010/02/03(水) 09:04:26 ID:bb1iXyjv
春寒みうつる日かげのかた枝のみ木伝ひてなく今朝の鶯(本居春庭)

89 :名無氏物語:2010/02/03(水) 09:06:09 ID:bb1iXyjv
風たえてかすむとはなき梅が香もうつるはうすき袖の月影(本居春庭)

90 :名無氏物語:2010/02/03(水) 13:40:50 ID:bb1iXyjv
さめやらぬ夢かとばかり庭ざくら散りぬる花にたどる朝戸出(本居春庭)

91 :名無氏物語:2010/02/03(水) 13:41:36 ID:bb1iXyjv
山桜命にかへて惜しめとや見はてぬ夢と花の散るらむ(本居春庭)

92 :名無氏物語:2010/02/03(水) 13:42:59 ID:bb1iXyjv
さびしさはそことも見えず立ちこめてただ秋霧の夕ぐれの空(本居春庭)

93 :名無氏物語:2010/02/03(水) 13:46:04 ID:bb1iXyjv
てりそひて一しほ色のこま錦日もいりかたの峯のもみぢ葉(本居春庭)

94 :名無氏物語:2010/02/03(水) 13:51:55 ID:bb1iXyjv
水上はそことも見えず立ちこめて霧より暮るる秋の川波(冷泉為村)

95 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:26:12 ID:bb1iXyjv
村時雨過ぎこしかたの色見ればゆくさきうすき山のもみぢ葉(本居春庭)

96 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:27:15 ID:bb1iXyjv
小倉山しぐるるころの朝な朝な昨日はうすき四方のもみぢ葉(藤原定家)

97 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:28:14 ID:bb1iXyjv
沖遠くかきくらすより音たててまだき時雨るる磯の松風(本居春庭)

98 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:30:24 ID:bb1iXyjv
散り過ぎし人の世悲しこぞの色に帰る紅葉を見るにつけても(本居春庭)

99 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:32:32 ID:bb1iXyjv
藤衣かふる月日はきてもなほ涙はてなき我が袂かな(本居春庭)

100 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:33:41 ID:bb1iXyjv
大比叡やをひえのおくのさざなみの比良の高嶺ぞ霞みそめたる(香川景樹)

101 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:34:50 ID:bb1iXyjv
はるばると霞める空をうちむれてきのふもけふも帰るかりがね(香川景樹)

102 :名無氏物語:2010/02/03(水) 14:36:35 ID:bb1iXyjv
おぼつかなおぼろおぼろと我妹子が垣根も見えぬ春の夜の月(香川景樹)

103 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:16:55 ID:8YooKcTy
天の原おぼろおぼろと春の夜の明くるにほひは霞なりけり(高橋残夢)

104 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:19:43 ID:8YooKcTy
山雀のつつく岡べのうつほ木のえだも一枝春めきにけり(香川景樹)

105 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:23:08 ID:8YooKcTy
大空にたはるる蝶の一つがひ目にもとまらずなりにけるかな(香川景樹)

106 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:25:00 ID:8YooKcTy
常みればくぬぎ交りの柞原春はさくらの林なりけり(香川景樹)

107 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:27:47 ID:8YooKcTy
大堰河かへらぬ水に影見えてことしもさける山桜かな(香川景樹)

108 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:28:54 ID:8YooKcTy
久かたの天つ空吹く風の上にことしも咲ける山桜かな(千種有功)

109 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:41:25 ID:8YooKcTy
逢坂の関の杉むらしげけれど木の間よりちる山桜かな(香川景樹)

110 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:43:37 ID:8YooKcTy
梢ふく風も夕べはのどかにて数ふるばかりちる桜かな(香川景樹)

111 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:45:40 ID:8YooKcTy
照る月のかげにてみれば山ざくら枝うごくなり今かちるらむ(香川景樹)

112 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:47:47 ID:8YooKcTy
語らはむ友にもあらぬ燕すら遠く来たるはうれしかりけり(香川景樹)

113 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:49:06 ID:8YooKcTy
大空のおなじ所にかすみつつゆくとも見えぬ春の日の影(香川景樹)

114 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:50:35 ID:8YooKcTy
大空のみどりになびく白雲のまがはぬ夏になりにけるかな(香川景樹)

115 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:53:10 ID:8YooKcTy
茜さす日はてりながら白菅の湊にかかる夕立の雨(香川景樹)

116 :名無氏物語:2010/02/04(木) 19:56:41 ID:8YooKcTy
浦風は夕べ涼しくなりにけり海人の黒髪いまかほすらむ(香川景樹)

117 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:13:10 ID:8YooKcTy
大空に月はてりながら夏の夜はゆく道くらし物陰にして(香川景樹)

118 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:23:42 ID:8YooKcTy
山の端にすばるかがやく六月のこの夜はいたく更けにけらしな(香川景樹)

119 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:25:30 ID:8YooKcTy
鴫のゐる沢辺の水はすみにけり草かげみゆる秋の夕ぐれ(香川景樹)

120 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:27:26 ID:8YooKcTy
山の端のとよはた雲にうちなびき夕日のうへをわたる雁がね(香川景樹)

121 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:28:24 ID:8YooKcTy
雨にとくなりぬるものを鈴鹿山霧の降るのと思ひけるかな(香川景樹)

122 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:31:19 ID:8YooKcTy
松陰に立ちかくれても見つるかなあまりに月の隈しなければ(香川景樹)

123 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:48:52 ID:8YooKcTy
行く水の末はさやかにあらはれて川上くらき月のかげかな(香川景樹)

124 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:52:22 ID:8YooKcTy
今すめる月や都の空ならむ思ふ人みな見えわたるかな(香川景樹)

125 :名無氏物語:2010/02/04(木) 20:53:23 ID:8YooKcTy
あらざらむ後と思ひし長月のこよひの月も此の世にてみし(香川景樹)

126 :名無氏物語:2010/02/04(木) 21:22:00 ID:8YooKcTy
月てれる浅茅が上に影見えて羽きる虫の声さやかなり(香川景樹)

127 :名無氏物語:2010/02/04(木) 21:49:39 ID:8YooKcTy
秋風のさむき夕べに津の国のさびえの橋をわたりけるかな(香川景樹)

128 :名無氏物語:2010/02/04(木) 21:51:25 ID:8YooKcTy
山川の岸をひたして行く水にぬるでの紅葉ちらぬ日ぞなき(香川景樹)

129 :名無氏物語:2010/02/04(木) 21:52:57 ID:8YooKcTy
鵙のなく末の原野を見わたせば一むらばやし薄紅葉せり(香川景樹)

130 :名無氏物語:2010/02/04(木) 21:55:03 ID:8YooKcTy
木がらしのすゑのはら野のはじ紅葉かつさそはれて暮るる秋かな(藤原為家)

131 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:21:42 ID:8YooKcTy
浮雲は影もとどめぬ大空の風に残りて降るしぐれかな(香川景樹)

132 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:23:18 ID:8YooKcTy
てる月の影の散り来る心地して夜ゆく袖にたまる雪かな(香川景樹)

133 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:26:46 ID:8YooKcTy
しぐるるはみぞれなるらし此の夕べ松の葉しろくなりにけるかな(香川景樹)

134 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:27:36 ID:8YooKcTy
さ牡鹿の啼きて離れにし朝より雪のみつもる信楽の里(香川景樹)

135 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:29:59 ID:8YooKcTy
うづみ火のにほふあたりは長閑にて昔がたりも春めきにけり(香川景樹)

136 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:31:02 ID:8YooKcTy
初雪は夜もぞふると起きいでて山の高嶺をあさなあさな見る(香川景樹)

137 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:32:25 ID:8YooKcTy
雪折れの声さへたてぬなよ竹はよにふしたりとしる人もなし(香川景樹)

138 :名無氏物語:2010/02/04(木) 22:35:34 ID:8YooKcTy
夢なるか我が手枕に我がふれて人のと思ひし閨のくろかみ(香川景樹)

139 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:03:58 ID:UGvVnsOF
若草を駒にふませて垣間見しをとめも今は老いやしぬらむ(香川景樹)

140 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:08:37 ID:UGvVnsOF
袖のうへに人の涙のこぼるるは我がなくよりも悲しかりけり(香川景樹)

141 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:15:17 ID:UGvVnsOF
山おろし日も夕かげに吹くときぞしみじみ人は恋しかりける(香川景樹)

142 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:17:49 ID:UGvVnsOF
思ふこと寝覚の空に尽きぬらむあした空しきわが心かな(香川景樹)

143 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:23:13 ID:UGvVnsOF
暮るるより松に吹きたつ我が山のあらしの末をたれか聞くらむ(香川景樹)

144 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:25:50 ID:UGvVnsOF
ともすればふせ籠にこもる鶏のせばくも世をば思ひけるかな(香川景樹)

145 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:41:39 ID:UGvVnsOF
殊更につばさはよわき庭鳥の空にかけろと鳴くぞはかなき(熊谷直好)

146 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:44:37 ID:UGvVnsOF
燈のかげにて見ると思ふまに文のうへしろく夜は明けにけり(香川景樹)

147 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:45:27 ID:UGvVnsOF
いなごとぶ浅茅が下を行く水の音おもしろしここに暮らさむ(香川景樹)

148 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:50:59 ID:UGvVnsOF
ただよへる朝の雲はふるさとへ帰りし夢の行くへなりけり(香川景樹)

149 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:54:45 ID:UGvVnsOF
玉の緒は長くみじかき世なりけり又あはざらむまたや逢ふらむ(香川景樹)

150 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:55:52 ID:UGvVnsOF
いづくかは思ひの家にあらざらむよそめ楽しき世にこそありけれ(香川景樹)

151 :名無氏物語:2010/02/05(金) 10:56:50 ID:UGvVnsOF
はかなくて木にも草にもいはれぬは心の底の思ひなりけり(香川景樹)

152 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:45:50 ID:UGvVnsOF
無きを夢有るをうつつと思ひけりなほ世の中を世の中にして(香川景樹)

153 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:47:46 ID:UGvVnsOF
まづゆくを慕ひ慕ひてつひに皆とまらぬ世こそ悲しかりけれ(香川景樹)

154 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:48:48 ID:UGvVnsOF
追ひしきて取りかへすべき物ならばよもつひら坂道はなくとも(香川景樹)

155 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:49:59 ID:UGvVnsOF
子はなくてあるがやすしと思ひけりありてののちになきが悲しさ(香川景樹)

156 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:51:37 ID:UGvVnsOF
世の中にあはぬ調べはさもあらばあれ心にかよふ峯の松風(香川景樹)

157 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:52:46 ID:UGvVnsOF
世の中の調べによしやあはずとも我が腹つづみうちてあそばむ(秋園古香)

158 :名無氏物語:2010/02/05(金) 11:53:30 ID:UGvVnsOF
みな月の有明づくよつくづくとおもへばをしき此の世なりけり(香川景樹)

159 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:32:08 ID:5C0B13e0
すむ月に水のこころもかよふらし高くなりゆく波の音かな(香川景樹)

160 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:36:21 ID:5C0B13e0
白雲にわが山陰はうづもれぬかへるさ送れ秋のよの月(香川景樹)

161 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:38:37 ID:5C0B13e0
今はとてかげをかくさん夕べにも我をばおくれ山のはの月(式子内親王)

162 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:40:20 ID:5C0B13e0
身はつかる道はた遠しいかにして山のあなたの花は見るべき(香川景樹)

163 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:41:11 ID:5C0B13e0
年をへし我だにいまだ見ぬ花をいととく君は折りてけるかな(小沢蘆庵)

164 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:42:37 ID:5C0B13e0
月に寝ぬやもめ烏やうかれ鳥うたへ歌はむ明けぬともよし(香川景樹)

165 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:52:47 ID:5C0B13e0
月にねぬやもめがらすのねにたてて秋の砧ぞ霜にうつなる(藤原為家)

166 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:58:04 ID:5C0B13e0
汲みすてて人影もせぬふるさとの板井の水に秋風ぞふく(香川景樹)

167 :名無氏物語:2010/02/06(土) 19:59:44 ID:5C0B13e0
道もせにしげる蓬生うちなびき人影もせぬ秋風ぞふく(藤原定家)

168 :名無氏物語:2010/02/06(土) 20:10:19 ID:5C0B13e0
菜の花に蝶もたはれてねぶるらん猫間のさとの春の夕ぐれ(香川景樹)

169 :名無氏物語:2010/02/06(土) 20:22:31 ID:5C0B13e0
花ちりて春より夏にとぶ蝶の羽袖も白し木がくれの里(香川景樹)

170 :名無氏物語:2010/02/06(土) 20:24:19 ID:5C0B13e0
山賤もうまき昼寝の時ならし瓜はむからす追ふ人もなし(香川景樹)

171 :名無氏物語:2010/02/06(土) 20:59:28 ID:5C0B13e0
花見ればとびたつ小野のいなごまろ人の子にこそかはらざりけれ(香川景樹)

172 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:00:19 ID:5C0B13e0
よき人をよしとよく見し夕べより吉野の花の面影にたつ(香川景樹)

173 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:01:05 ID:5C0B13e0
よき人をよしとよく見し夕べより吉野の花の面影にたつ(香川景樹)

174 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:02:32 ID:5C0B13e0
ゑのころははやもあるじを見しりけり呼べば尾ふりの嬉し顔なる(香川景樹)

175 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:04:18 ID:5C0B13e0
猫の子はねずみ捕るまでなりにけり何にくらせし月日なるらむ(香川景樹)

176 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:05:47 ID:5C0B13e0
かけすてし鏡の面に影ふれてたそやと我をおどろかれぬる(香川景樹)

177 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:07:16 ID:5C0B13e0
霞みつつ暮るると思ひし春の日は朧月夜になりにけるかな(香川景樹)

178 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:08:46 ID:5C0B13e0
ゆけどゆけど限りなきまで面白し小松がはらのおぼろ月夜は(香川景樹)

179 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:18:43 ID:5C0B13e0
うたた寝にうちながむれば蘆垣のしだり柳に月はかかりぬ(香川景樹)

180 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:19:56 ID:5C0B13e0
妹と出でて若菜摘みにし岡崎のかきね恋しき春雨ぞふる(香川景樹)

181 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:20:49 ID:5C0B13e0
胡蝶だにいまだねむれる朝かげの花を起き出でて独りこそ見れ(香川景樹)

182 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:22:12 ID:5C0B13e0
青海のうづまさ寺にきて見れば身もなげつべき花の蔭かな(香川景樹)

183 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:23:30 ID:5C0B13e0
野の宮の樫の下道けふくれば古葉とともに散るさくらかな(香川景樹)

184 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:27:15 ID:5C0B13e0
春の野のうかれ心ははてもなし止まれといひし蝶はとまりぬ(香川景樹)

185 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:28:23 ID:5C0B13e0
蝶よ蝶よ花といふ花のさくかぎり汝がいたらざる所なきかな(香川景樹)

186 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:29:04 ID:5C0B13e0
ちちこ草ははこ草おふる野辺に来て昔恋しく思ひけるかな(香川景樹)

187 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:37:24 ID:5C0B13e0
白樫の瑞枝うごかす朝風にきのふの春の夢はさめにき(香川景樹)

188 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:38:57 ID:5C0B13e0
夜半の風麦の穂だちにおとづれて蛍とぶべく野はなりにけり(香川景樹)

189 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:40:07 ID:5C0B13e0
郭公しばしば鳴きし明け方の山かき曇り小雨ふり来ぬ(香川景樹)

190 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:41:55 ID:5C0B13e0
さみだれの雲吹きすさぶ朝風に桑の実おつる小野原の里(香川景樹)

191 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:43:28 ID:5C0B13e0
夏の夜の月のかげなる桐の葉を落ちたるのかと思ひけるかな(香川景樹)

192 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:44:39 ID:5C0B13e0
なびくだに涼しきものを夏河の玉藻を見れば花咲きにけり(香川景樹)

193 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:45:44 ID:5C0B13e0
夕日さす浅茅が原に乱れけり薄くれなゐの秋のかげろふ(香川景樹)

194 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:48:15 ID:5C0B13e0
里人は巌切り落す白河の奧に聞ゆるさをしかの声(香川景樹)

195 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:57:02 ID:5C0B13e0
こともなき野辺を出でても見つるかな鵙が鳴く音のあわたたしさに(香川景樹)

196 :名無氏物語:2010/02/06(土) 21:58:18 ID:5C0B13e0
朝づく日さしもさだめぬ大比叡のきららの坂に時雨ふる見ゆ(香川景樹)

197 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:00:15 ID:5C0B13e0
白川の末の草河冬がれてほそき流れに千鳥鳴くなり(香川景樹)

198 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:04:23 ID:5C0B13e0
一むらの氷魚かと見えて網代木の浪にいざよふ月の影かな(香川景樹)

199 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:12:19 ID:5C0B13e0
けさ見れば汀のこほりうづもれて雪の中ゆく白河の水(香川景樹)

200 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:14:09 ID:5C0B13e0
玉の緒の絶えぬばかりの思ひ出に待たるる春はあはれなりけり(香川景樹)

201 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:19:00 ID:5C0B13e0
春くれば汀の氷うちとけて霞ぞとづる志賀の浦波(藤原家隆)

202 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:28:01 ID:5C0B13e0
なにごとも此のころにはと思ひつる三十の年の果てぞ悲しき(香川景樹)

203 :名無氏物語:2010/02/06(土) 22:28:44 ID:5C0B13e0
富士のねを木の間木の間にかへり見て松の蔭ふむ浮島が原(香川景樹)

204 :名無氏物語:2010/02/07(日) 14:59:58 ID:/IHgnlI8
夕づく日今はとしづむ浪の上にあらはれ初むる淡路島山(香川景樹)

205 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:01:43 ID:/IHgnlI8
梟の声をしるべに帰るかな夕べをぐらき岡崎の里(香川景樹)

206 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:04:02 ID:/IHgnlI8
山ふかみけぢかき鳥の音はせで物おそろしきふくろふの声(西行)

207 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:05:23 ID:/IHgnlI8
ながめやる心は知るや武蔵野の尾花が末の三日月の影(香川景樹)

208 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:06:22 ID:/IHgnlI8
墨染の夕べの山をながむれば松の立てるもさびしかりけり(香川景樹)

209 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:07:10 ID:/IHgnlI8
墨染の夕の山の山松の見えずなるまで眺めつるかな(木下幸文)

210 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:17:36 ID:/IHgnlI8
敷島の歌のあらす田荒れにけりあらすきかへせ歌の荒樔田(香川景樹)

211 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:18:37 ID:/IHgnlI8
古へのあらすき返せ言の葉の道は狭くもなりにけるかな(戸田茂睡)

212 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:23:01 ID:/IHgnlI8
山かげの氷や今朝はとけぬらん久しく聞かぬ水の音する(木下幸文)

213 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:25:27 ID:/IHgnlI8
玉ぼこの道にちりしく花を見てあふげば梅の木蔭なりけり(木下幸文)

214 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:26:53 ID:/IHgnlI8
遠く行く人をおくりてやすらへば堤の柳うちかすみつつ(木下幸文)

215 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:46:19 ID:/IHgnlI8
いつしかと待ちし桜の花なれど咲きぬる見ればおどろかれけり(木下幸文)

216 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:48:52 ID:/IHgnlI8
蝙蝠の飛びかふ影もしづまりて月になりゆく花の上かな(木下幸文)

217 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:50:49 ID:/IHgnlI8
松の色はとく暮れはてて嵐山桜ばかりぞおぼろなりける(木下幸文)

218 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:51:37 ID:/IHgnlI8
鶯もけふは来鳴かで春雨の雫ぞ花の枝つたひたる(木下幸文)

219 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:55:49 ID:/IHgnlI8
つみすてて帰らんとする春の野のすみれの花に夕日さすなり(木下幸文)

220 :名無氏物語:2010/02/07(日) 15:57:04 ID:/IHgnlI8
春の色すみれにのみぞ残りける片山畑の麦の中道(木下幸文)

221 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:05:38 ID:/IHgnlI8
ここかしこ岸根のいばら花咲きて夏になりぬる川ぞひの道(木下幸文)

222 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:08:57 ID:/IHgnlI8
賤の男が刈りつかねたる夏ぐさの中にまじれる月草の花(木下幸文)

223 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:10:47 ID:/IHgnlI8
なでしこの花もまじれる夏草をおしまろめても荷ふ里人(大隈言道)

224 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:11:46 ID:/IHgnlI8
我が宿のむぐらが下のわすれ水よるは蛍のたづねてぞくる(木下幸文)

225 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:13:04 ID:/IHgnlI8
きのふにも色は変はるとなけれどもまばらになりぬ秋萩の花(木下幸文)

226 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:15:05 ID:/IHgnlI8
土にふす庭の秋萩かきおこし見れば花こそ咲きそめにけれ(木下幸文)

227 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:16:24 ID:/IHgnlI8
有明の月の光に見えわたる野原の露のかぎりなきかな(木下幸文)

228 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:17:06 ID:/IHgnlI8
立ちかへりまた見ん秋も遠ければ一夜は寝なんははそばのもと(木下幸文)

229 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:36:33 ID:/IHgnlI8
かにかくに思へば苦し秋の田のただひたぶるに思ひ立ちてん(木下幸文)

230 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:38:29 ID:/IHgnlI8
このたびの別れに知りぬ虫の音の弱りはてたる我が心をば(木下幸文)

231 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:40:18 ID:/IHgnlI8
ふるさとに惜しき別れやなかりけん雁ははやくも渡り来にけり(木下幸文)

232 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:41:24 ID:/IHgnlI8
野も山もみな暮れはてて夕風の悲しき音ぞ空にのこれる(木下幸文)

233 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:46:16 ID:/IHgnlI8
このひと夜はやく明けなん皆人のはつよろこびの声を聞くべく(木下幸文)

234 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:47:12 ID:/IHgnlI8
たらちねの母の病も癒ゆときく思ふことなき年の暮かな(木下幸文)

235 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:50:05 ID:/IHgnlI8
飛ぶ鳥のかげは絶えたる夕ぐれの野沢の水に浮ぶしら雲(木下幸文)

236 :名無氏物語:2010/02/07(日) 16:51:05 ID:/IHgnlI8
かげ見えて一村過ぐる浮雲に雨打ちそそく野べの沢水(正徹)

237 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:03:39 ID:/IHgnlI8
千早振る神のみ国とさだまれるこのおほみ国うごきあらめや(木下幸文)

238 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:05:14 ID:/IHgnlI8
今年さへかくて暮れぬとふるさとの空をあふぎて歎きつるかな(木下幸文)

239 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:06:18 ID:/IHgnlI8
かにかくに疎くぞ人のなりにける貧しきばかり悲しきはなし(木下幸文)

240 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:07:47 ID:/IHgnlI8
いかにしてわれはあるぞと故郷におもひ出づらん母しかなしも(木下幸文)

241 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:08:52 ID:/IHgnlI8
かたちはも山のましらとなりぬれど人にしあれば心かなしも(木下幸文)

242 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:10:04 ID:/IHgnlI8
おもふことわが書きつけし故郷の橋の柱は朽ちやしぬらん(木下幸文)

243 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:11:07 ID:/IHgnlI8
まどしきも嬉しかりけりかくまでに人の心のくまを知らめや(木下幸文)

244 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:12:19 ID:/IHgnlI8
憂きことも嬉しきことも知らざらむあはれ此の世に富み足れる人(木下幸文)

245 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:23:22 ID:/IHgnlI8
天地)の心ぞやがてひだたくみ何のことばのよきを求めん(木下幸文)

246 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:24:37 ID:/IHgnlI8
うぐひすの鳴く声きけば故郷を出でにし春にまたなりにけり(熊谷直好)

247 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:25:39 ID:/IHgnlI8
鶯の鳴く声きけばいそのかみふりし都の春ぞ恋しき(小沢蘆庵)

248 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:26:41 ID:/IHgnlI8
咲く花も滝もましろにあらはれて暮れゆく山のおくぞ淋しき(熊谷直好)

249 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:27:25 ID:/IHgnlI8
さく花にうぐひすなけどおく山の春はこのよの物としもなき(熊谷直好)

250 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:28:09 ID:/IHgnlI8
名も知らずところも聞かず逢ふや誰ことしも同じ花陰にして(熊谷直好)

251 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:29:02 ID:/IHgnlI8
立ちかへり我が子率てこむ片岡の沢辺のすみれ今さかりなり(熊谷直好)

252 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:29:53 ID:/IHgnlI8
かねてわが思ひしよりもさびしきは入りぬる山の春雨の頃(熊谷直好)

253 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:41:21 ID:/IHgnlI8
をとめ子が手に折りもたる山吹の花もしとどに春雨ぞふる(熊谷直好)

254 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:43:28 ID:/IHgnlI8
風ふけば楓の若葉ひるがへりこころに物の思はるるころ(熊谷直好)

255 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:45:37 ID:/IHgnlI8
椎の花みな山水に吹き入れてもとの青葉にかへす風かな(熊谷直好)

256 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:46:41 ID:/IHgnlI8
日ざかりに夏野をくればいくたびかおどろく蛇の草隠れゆく(熊谷直好)

257 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:48:17 ID:/IHgnlI8
はるばると蓮の立葉ぞさわぐなる風わたるらし大くらの池(熊谷直好)

258 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:49:25 ID:/IHgnlI8
遥かにもなりぬと思へば初雁のまた峰越ゆる声ぞ聞ゆる(熊谷直好)

259 :名無氏物語:2010/02/07(日) 17:50:18 ID:/IHgnlI8
我が門の西の阜にのぼり立ち四方に晴れたる月を見るかな(熊谷直好)

260 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:22:33 ID:/IHgnlI8
影を追ひ影に追はれて往きかへる月の夜道は遥けくもなし(熊谷直好)

261 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:23:20 ID:/IHgnlI8
いろいろの虫の声聞きまどろめば千草の花ぞ夢に見えける(熊谷直好)

262 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:25:39 ID:/IHgnlI8
植槻や田中のもりの秋まつり初穂の濃さけ我酔ひにけり(熊谷直好)

263 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:38:57 ID:/IHgnlI8
あらしふく田中のもりの夕がらす宿りかねてもさわぐ声する(熊谷直好)

264 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:51:10 ID:/IHgnlI8
みとしろの初穂の濃酒はやしぼれ田中の杜は色づきにけり(熊谷直好)

265 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:52:16 ID:/IHgnlI8
夕日さす浜辺の薄分け行けばやがて赤穂の里も見えけり(熊谷直好)

266 :名無氏物語:2010/02/07(日) 19:53:55 ID:/IHgnlI8
白菊に黄菊をりそへ玉だれの小瓶に挿して見れどあかぬかも(熊谷直好)

267 :名無氏物語:2010/02/07(日) 21:48:23 ID:6cyVHjif
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを

…だったよね。伊勢物語の芥川。

268 :名無氏物語:2010/02/08(月) 14:56:15 ID:3xyl+wFm
夜もすがら松のほた火を焼きあかし藁沓打たむ冬は来にけり(熊谷直好)

269 :名無氏物語:2010/02/08(月) 14:57:22 ID:3xyl+wFm
夜もすがら木の葉かたよる音きけばしのびに風のかよふなりけり(熊谷直好)

270 :名無氏物語:2010/02/08(月) 14:58:08 ID:3xyl+wFm
わかれつる涙のひまに一め見し松原ごしのあけがたの波(熊谷直好)

271 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:00:18 ID:3xyl+wFm
風のおと濤のひびきにかよふまで早生ひのぼれ松よ小松よ(熊谷直好)

272 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:03:38 ID:3xyl+wFm
ふる年の雪のしら魚さくらだひ春の境の海にてぞひく(熊谷直好)

273 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:04:55 ID:3xyl+wFm
おともせでなびくを見れば桜花しのびにかよふ風もありけり(八田知紀)

274 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:17:28 ID:3xyl+wFm
遅くとく皆わが宿に聞こゆなりところどころの入相の鐘(熊谷直好)

275 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:18:15 ID:3xyl+wFm
古郷はひとりひとりに別れ来て旅こそ友は親しかりけれ(熊谷直好)

276 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:19:40 ID:3xyl+wFm
東路のうまやうまやに相宿り親しくなりぬ知るも知らぬも(熊谷直好)

277 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:21:16 ID:3xyl+wFm
たれとなく草の枕をかりそめに行きあふ人も旅は親しき(中院通村)

278 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:23:48 ID:3xyl+wFm
古郷の山のすがたの山見ればたちかへりたるここちこそすれ(熊谷直好)

279 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:25:52 ID:3xyl+wFm
うき世にはかくる心はなけれどもわが山河に橋なくはあらず(熊谷直好)

280 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:54:28 ID:3xyl+wFm
里の子が沢に鴫罠はりしより心にかかり夜こそ寝られね(熊谷直好)

281 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:55:30 ID:3xyl+wFm
おのづからおのが心を見る夢をはかなきものと何思ひけむ(熊谷直好)

282 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:57:30 ID:3xyl+wFm
山の端のかすむばかりぞ濁りける雪とけゆくか谷川の水(高橋残夢)

283 :名無氏物語:2010/02/08(月) 15:59:46 ID:3xyl+wFm
山の端のかすむばかりをみ吉野の雪間の草も春や来ぬらん(藤原範宗)

284 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:00:43 ID:3xyl+wFm
鶯の鳴きて告げつるあしたより春の心はさだまりにけり(高橋残夢)

285 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:01:32 ID:3xyl+wFm
鶯の声を聞きつるあしたより春の心になりにけるかも(良寛)

286 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:12:51 ID:3xyl+wFm
春の夜の寝ざめに匂ふ梅が香の行方や夢の行方なるらむ(高橋残夢)

287 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:14:05 ID:3xyl+wFm
我が影の道に映るもかすむまでのどかになりぬ春の夜の月(高橋残夢)

288 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:15:15 ID:3xyl+wFm
かへりみる都の山もかすむまで遠ざかりぬる淀の川舟(小沢蘆庵)

289 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:16:33 ID:3xyl+wFm
日の光に菅の小笠のかたぶきて植ゑし早苗に夕風ぞ吹く(高橋残夢)

290 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:17:35 ID:3xyl+wFm
ともすれば虫の声ふむここちして月の夜道は行きぞわづらふ(高橋残夢)

291 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:19:43 ID:3xyl+wFm
しきたへの枕辺ゆらにこぼれをる妹が黒髪見れど飽かぬかも(高橋残夢)

292 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:20:36 ID:3xyl+wFm
泣く宵は母が灯してなぐさめしその火のかげと見らんかなしも(高橋残夢)

293 :名無氏物語:2010/02/08(月) 16:22:42 ID:3xyl+wFm
さえわたる月のほかにも悲しきは遠ざかり行くふるさとの山(高橋残夢)

294 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:10:21 ID:3xyl+wFm
月清み入江わかれて我が来れば山のあなたに波の音する(高橋残夢)

295 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:12:49 ID:3xyl+wFm
夕月のかげのうつろふ池水にふる雨見えてかはづ鳴くなり(菅沼斐雄)

296 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:14:45 ID:3xyl+wFm
夕まぐれ淀野の沢をたつ鴫の行へさびしき水の色かな(菅沼斐雄)

297 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:18:43 ID:3xyl+wFm
わたの原立ちきほひぬるむら雲のかげより波ぞ顕はれにける(菅沼斐雄)

298 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:21:44 ID:3xyl+wFm
こもまくら高瀬の淀にたつ鴫の羽音もそそやあはれかくなり(顕昭)

299 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:23:06 ID:3xyl+wFm
をしねほす伏見のくろにたつ鴫の羽音さびしき朝霜の空(後鳥羽院)

300 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:27:01 ID:3xyl+wFm
木がくれに風をたためる心地して扇が谷はすずしかりけり(菅沼斐雄)

301 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:28:04 ID:3xyl+wFm
小山田にすだく蛙の声のうちに小雨ふりきぬ春の夕暮(清水浜臣)

302 :名無氏物語:2010/02/08(月) 17:48:06 ID:3xyl+wFm
みづえさす桂の大木陰すずし夏はいつきの宮の朝風(清水浜臣)

303 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:01:29 ID:3xyl+wFm
むらさめのこの夕暮はかならずと思ひしことよ初ほととぎす(清水浜臣)

304 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:04:45 ID:3xyl+wFm
夕すずみ心へだてもなか垣に昼の暑さをかたりあひつつ(清水浜臣)

305 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:06:14 ID:3xyl+wFm
みそぎせしあと川柳一葉ちり二葉流れて秋風ぞ吹く(清水浜臣)

306 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:07:33 ID:3xyl+wFm
釣の糸に吹く夕風のすゑ見えて入日さびしき秋の河づら(清水浜臣)

307 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:08:23 ID:3xyl+wFm
あげまきが背垂りの牛に尻かけて山のそば道笛吹きのぼる(清水浜臣)

308 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:09:19 ID:3xyl+wFm
秋風のふきすぎてゆくすゑみえて野沢の草に鴫たちぬなり(伏見院)

309 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:13:35 ID:3xyl+wFm
あげまきがかへる山路の笛のねも月もすみわたる足柄の関(村田春海)

310 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:15:11 ID:3xyl+wFm
土佐の海や山かも割くと思ふまで鯨突く児のをたけびの声(大倉鷲夫)

311 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:23:39 ID:3xyl+wFm
駈けあがり庭のかたへに踏み脱ぎし小木履見れば涙し流る(大倉鷲夫)

312 :名無氏物語:2010/02/08(月) 18:26:01 ID:3xyl+wFm
天地もとどろくばかり歎くとも答へざりせばせむ術もなし(大倉鷲夫)

313 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:14:48 ID:3xyl+wFm
この夕べ門辺に立てば廿歳男の振分髪の家に帰る見ゆ(大倉鷲夫)

314 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:34:48 ID:3xyl+wFm
昨日まで顧みもせぬ古塚に今日は我が児の相並び立つ(大倉鷲夫)

315 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:36:07 ID:3xyl+wFm
花を立て水を手向けて奥津城の磐掻きゆすり泣きにけるかも(大倉鷲夫)

316 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:38:57 ID:3xyl+wFm
わたの原ゆたにかすめる眉かきに神のみおもも今朝ぞ満りゆく(橘守部)

317 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:40:00 ID:3xyl+wFm
ましろなる沖のまゆかき見るときぞ妹が手風はいとど恋しき(曾禰好忠)

318 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:40:57 ID:3xyl+wFm
橘の小門のあはきが波間より生れし神代の月の影かも(橘守部)

319 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:41:47 ID:3xyl+wFm
下毛や二荒嶺おろし小夜更けて月影すごき那須の篠原(橘守部)

320 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:43:13 ID:3xyl+wFm
もののふの矢並つくろふ小手の上に霰たばしる那須の篠原(源実朝)

321 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:54:14 ID:3xyl+wFm
行くままにところかはれば珍しみ雪ふみ分けて雪を見るかな(橘守部)

322 :名無氏物語:2010/02/08(月) 19:55:14 ID:3xyl+wFm
鶯の声や氷に響くらん音立てそめつ谷川の水(柳原安子)

323 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:00:30 ID:3xyl+wFm
夜のほどの野分も知らず咲きにけり窓に取り入れし朝顔の花(柳原安子)

324 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:02:09 ID:3xyl+wFm
あさましの花の姿やをみなへし世をあき風に散りもはてなで(柳原安子)

325 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:03:13 ID:3xyl+wFm
夕風になくひよ鳥の声落ちて日かげさびしき杉の一むら(柳原安子)

326 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:04:09 ID:3xyl+wFm
鷺のとぶ川辺のほたで紅に日かげさびしき秋の水かな(衣笠家良)

327 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:05:23 ID:3xyl+wFm
夕べ夕べ木の葉ふる音わびしきに紅葉する木は植ゑじとぞ思ふ(柳原安子)

328 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:15:21 ID:3xyl+wFm
君ゆけば帰らむ日まで世の中に花も紅葉もあらじとぞ思ふ(柳原安子)

329 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:16:04 ID:3xyl+wFm
むらぎもの心一つに思ふこと命のうちにいふひまもがな(柳原安子)

330 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:17:03 ID:3xyl+wFm
君が船遥かになりぬ波風も今はな立ちそとめむよしなし(柳原安子)

331 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:18:27 ID:3xyl+wFm
うづもるる身は露霜のふる塚は春だに花の雪に隠れむ(柳原安子)

332 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:19:22 ID:3xyl+wFm
夕月の射し入らぬまでかたぶきし軒端のつまぞ悔しかりける(秋園古香)

333 :名無氏物語:2010/02/08(月) 20:20:08 ID:3xyl+wFm
大空にみちてさやけき月見れば神代なりけり神代なりけり(秋園古香)

334 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:41:13 ID:nfVT1r1V
初霜にあたらぬ光を分かつらむ今宵の月のかたへさびしき(秋園古香)

335 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:42:14 ID:nfVT1r1V
とひゆけばとひ来る友に逢ひにけり天霧る雪の中道にして(秋園古香)

336 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:44:12 ID:nfVT1r1V
横浜にもろこし船の碇おろしいかにすれども去らぬ我が恋(秋園古香)

337 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:46:03 ID:nfVT1r1V
長月の今宵の月の影みれば足らでもことは足る世なりけり(秋園古香)

338 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:47:05 ID:nfVT1r1V
桜花散りても残ることの葉にいますがごとく我はつかへむ(秋園古香)

339 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:47:51 ID:nfVT1r1V
ともに見し春を思へば桜花色も匂ひもなき心地して(秋園古香)

340 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:53:48 ID:nfVT1r1V
老いらくは住む宿もなし久方の天にや行かむ海にや行かむ(秋園古香)

341 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:54:40 ID:nfVT1r1V
信濃なる姨捨山の奧はいや隅田川原に捨てば捨てなん(秋園古香)

342 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:55:48 ID:nfVT1r1V
春がすみ霧らふ夕べの春雨に垣内の梅の散りか過ぎなむ(鹿持雅澄)

343 :名無氏物語:2010/02/09(火) 13:56:33 ID:nfVT1r1V
妹許と夜道を来れば吾が乗れる馬の足掻に桜花散る(鹿持雅澄)

344 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:00:05 ID:nfVT1r1V
妹が家路近づくらしも天の川川瀬もさやに琴の音きこゆ(鹿持雅澄)

345 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:00:46 ID:nfVT1r1V
月読の光を清みわたつみの手纏の玉の乱れあへる見ゆ(鹿持雅澄)

346 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:11:45 ID:nfVT1r1V
夜さへに玉藻刈るべみ鳴門の海うづ潮白く月照りにけり(鹿持雅澄)

347 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:13:32 ID:nfVT1r1V
小簾巻きて呑めども飽かず孕の海とわたる月の影浮べつつ(鹿持雅澄)

348 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:14:40 ID:nfVT1r1V
海中にかがよひ立てり降りそむる今日のみ雪の真白玉島(鹿持雅澄)

349 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:16:22 ID:nfVT1r1V
見わたせば大海の原に立つ霞奥かも知らに無き人思ほゆ(鹿持雅澄)

350 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:19:46 ID:nfVT1r1V
勇細鯨寄り来と大海の磯もとどろに船ぞとよめる(鹿持雅澄)

351 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:21:55 ID:nfVT1r1V
茵花にほへる妹が抑へ挿す小櫛の山は見れど飽かぬかも(鹿持雅澄)

352 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:23:20 ID:nfVT1r1V
男盛の時来向かふと初春を待ち歓べる時もありしを(鹿持雅澄)

353 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:24:09 ID:nfVT1r1V
吾が盛りくだつともよし吾妹子が玉の光儀の旧りずありせば(鹿持雅澄)

354 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:37:25 ID:nfVT1r1V
万代の春のはじめと歌ふなりこは敷島のやまと人かも(大田垣蓮月)

355 :名無氏物語:2010/02/09(火) 14:39:05 ID:nfVT1r1V
墨染の袖にも梅のかをりきて心げさうのすすむ夜半かな(大田垣蓮月)

356 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:00:10 ID:nfVT1r1V
梅が香にささぬ外面を唐猫のしのびて過ぐる夕月夜かな(大田垣蓮月)

357 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:01:05 ID:nfVT1r1V
有明のかすみに匂ふ朝もよし如月ころの夕月もよし(大田垣蓮月)

358 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:02:19 ID:nfVT1r1V
つれづれと春のながめの手すさびに掬びてながす軒の糸水(大田垣蓮月)

359 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:04:07 ID:nfVT1r1V
明けぬるかほのかすみつつ山の端のきのふの雲は花になりゆく(大田垣蓮月)

360 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:15:42 ID:nfVT1r1V
たづね入る山下風のかをりきて花になりゆく峰の白雲(寂蓮)

361 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:18:54 ID:nfVT1r1V
宿かさぬ人のつらさをなさけにておぼろ月夜の花の下ぶし(大田垣蓮月)

362 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:19:48 ID:nfVT1r1V
うらやまし心のままに咲きてとくすがすがしくも散る桜かな(大田垣蓮月)

363 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:21:26 ID:nfVT1r1V
日をさへし葉がくれ庵のうれしきはすこしもりくる夕月のかげ(大田垣蓮月)

364 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:22:17 ID:nfVT1r1V
夕づく夜ほのかに見ゆる小板橋したゆく水にくひな鳴くなり(大田垣蓮月)

365 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:24:52 ID:nfVT1r1V
すずみ舟よする堅田の浦風に月もゆらるる波の上かな(大田垣蓮月)

366 :名無氏物語:2010/02/09(火) 15:26:22 ID:nfVT1r1V
里の子がはたおる音もとだえして昼寝のころのあつき旅かな(大田垣蓮月)

367 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:14:13 ID:nfVT1r1V
朝風に川ぞひ柳ちりそめて水のしらべぞ秋になりゆく(大田垣蓮月)

368 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:15:19 ID:nfVT1r1V
いにしへを月にとはるる心地してふしめがちにもなる今宵かな(大田垣蓮月)

369 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:16:47 ID:nfVT1r1V
もち汐のさし出の磯にさし出でて月の光も満ちてけるかな(大田垣蓮月)

370 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:17:52 ID:nfVT1r1V
岡崎の月見に来ませ都人かどの畑芋煮てまつらなむ(大田垣蓮月)

371 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:19:05 ID:nfVT1r1V
野に山にうかれうかれてかへるさを寝屋までおくる秋の夜の月(大田垣蓮月)

372 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:21:39 ID:nfVT1r1V
はらはらとおつる木の葉に交じりきて栗の実ひとり土に声あり(大田垣蓮月)

373 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:23:28 ID:nfVT1r1V
きぬたうつ音はからころ唐衣ころもふけゆく遠の山里(大田垣蓮月)

374 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:34:56 ID:nfVT1r1V
冬畑の大根のくきに霜さえて朝戸出さむし岡崎の里(大田垣蓮月)

375 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:41:24 ID:nfVT1r1V
きのふこそ夏は暮れしか朝戸出の衣手さむし秋の初風(源実朝)

376 :名無氏物語:2010/02/09(火) 18:42:36 ID:nfVT1r1V
舟ばたに風のつぶてとうちつけて水にはかろき玉あられかな(大田垣蓮月)

377 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:00:06 ID:nfVT1r1V
埋火にさむさ忘れて寝たる夜はすみれつむ野ぞ夢に見えける(大田垣蓮月)

378 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:01:14 ID:nfVT1r1V
たなそこに満ちてこぼるる豆みれば人たがひかとあやしまれけり(大田垣蓮月)

379 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:03:07 ID:nfVT1r1V
柴の戸におちとまりたる樫の実のひとり物思ふ年の暮かな(大田垣蓮月)

380 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:04:53 ID:nfVT1r1V
我しらじ背子の袂のほころびはひきけむ人ぞ縫ふべかりける(大田垣蓮月)

381 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:06:12 ID:nfVT1r1V
来ぬ人をまつの梢に月は入りて恋をせめくる風のおとかな(大田垣蓮月)

382 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:09:05 ID:nfVT1r1V
木の間よりほの見し露のうす紅葉おもひこがるる始めなるらむ(大田垣蓮月)

383 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:21:19 ID:nfVT1r1V
いちじるき神のみいづの雄徳山しらべも高き峰の松風(大田垣蓮月)

384 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:22:27 ID:nfVT1r1V
山里は松のこゑのみ聞きなれて風ふかぬ日はさびしかりけり(大田垣蓮月)

385 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:24:07 ID:nfVT1r1V
手すさびのはかなき物をもちいでてうるまの市に立つぞわびしき(大田垣蓮月)

386 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:25:38 ID:nfVT1r1V
明けたてば埴もてすさび暮れゆけば仏をろがみ思ふ事なし(大田垣蓮月)

387 :名無氏物語:2010/02/09(火) 19:27:22 ID:nfVT1r1V
朝夕にはかなや何をもとめてかうるまの市に立ちさわぐらむ(武者小路実陰)

388 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:00:16 ID:nfVT1r1V
死手の山ぼにの月夜に越えつらむ尾花秋萩かつしをりつつ(大田垣蓮月)

389 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:04:48 ID:nfVT1r1V
いつか我が渡りもはてむ寝たる夜の夢よりのちの夢の浮橋(大田垣蓮月)

390 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:12:23 ID:nfVT1r1V
死ぬもよし死なぬもよろし又ひとつどうでもよしの春は来にけり(大田垣蓮月)

391 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:15:27 ID:nfVT1r1V
塵ほどの心にかかる雲もなしけふを限りの夕ぐれの空(大田垣蓮月)

392 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:17:24 ID:nfVT1r1V
願はくはのちの蓮の花のうへにくもらぬ月を見るよしもがな(大田垣蓮月)

393 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:23:12 ID:nfVT1r1V
すきまもる風なつかしき梅が香に春の朝戸はいそがれにけり(石川依平)

394 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:27:03 ID:nfVT1r1V
さらぬだに風なつかしき夏の夜のね覚に匂ふ軒のたち花(藤原隆信)

395 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:47:16 ID:nfVT1r1V
家とほし今はの心夕ばえにたゆたふ峯の花のしら雲(石川依平)

396 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:50:17 ID:nfVT1r1V
みづ枝さす庭のかつらの追風に影さへかをる夏の夜の月(石川依平)

397 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:54:15 ID:nfVT1r1V
太田川すずみがてらに小網させば波にぬれたる夕風ぞ吹く(石川依平)

398 :名無氏物語:2010/02/09(火) 20:55:07 ID:nfVT1r1V
白菊の咲けるやいづら籬のうちはただ月かげのかをるなりけり(石川依平)

399 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:00:08 ID:nfVT1r1V
いづれをか花とはわかむ長月の有明の月にまがふ白菊(紀貫之)

400 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:01:05 ID:nfVT1r1V
ながめわびし夕べの雲のたたずまひそれさへ惜しき秋の暮かな(石川依平)

401 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:11:32 ID:nfVT1r1V
賤の男がをしね刈り干す八手の上の夕日にそそぐむら時雨かな(石川依平)

402 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:12:34 ID:nfVT1r1V
山がつの八手に刈り干す麦の穂のくだけて物を思ふ頃かな(曾禰好忠)

403 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:16:48 ID:nfVT1r1V
下なきて軒ばにかへる家鳩のつばさの色に暮れそめにけり(石川依平)

404 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:17:53 ID:nfVT1r1V
こころみに都に出でてかへり見むわが山里もいまやかすむと(穂井田忠友)

405 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:21:03 ID:nfVT1r1V
いにしへの瓦手にとり見れど見れどただいにしへの瓦なりけり(穂井田忠友)

406 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:24:07 ID:nfVT1r1V
我が袖は道よけあひし唐傘の雨のしづくに濡れにけるかな(穂井田忠友)

407 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:30:33 ID:nfVT1r1V
ふる年の星のひかりは消えゆきて今年の朝日さし昇るなり(大国隆正)

408 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:35:52 ID:nfVT1r1V
すめらぎのたがはぬ国の春に逢ひて御祖の朝日あふぐ尊さ(大国隆正)

409 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:37:22 ID:nfVT1r1V
追ひつぎて花もながれむ角田川つつみの桜かげ青みゆく(大国隆正)

410 :名無氏物語:2010/02/09(火) 21:38:35 ID:nfVT1r1V
ひと声をききそめしより時鳥ただ大空のなつかしきかな(大国隆正)

411 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:41:46 ID:nfVT1r1V
はかなしと月や見るらむ昔よりかはらぬ空にかはりゆく世を(大国隆正)

412 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:43:24 ID:nfVT1r1V
大君のかはらぬ国にうまれきて昔ながらの月を見るかな(大国隆正)

413 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:46:37 ID:nfVT1r1V
見えにけり見えずなりけり雲早くしぐるる方の松のむら立ち(大国隆正)

414 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:47:41 ID:nfVT1r1V
しの簾高くかかげて長閑なる風の春をぞ宿に入れつる(中島広足)

415 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:49:00 ID:nfVT1r1V
咲きしより桜が中に身をおきて花より外の世をしらぬかな(中島広足)

416 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:50:40 ID:nfVT1r1V
さを鹿のわたりすぎたる山水に散りて流るる秋萩の花(中島広足)

417 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:51:40 ID:nfVT1r1V
浪の音はしたに騒ぎて明くる夜の霧しづかなる木曽の山川(中島広足)

418 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:53:42 ID:nfVT1r1V
汲む水に今朝よりまじる薄氷まだ釣瓶にはさはらざりけり(中島広足)

419 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:57:19 ID:nfVT1r1V
足柄の峰の浮雲うき立ちて神の御坂にはやさめぞ降る(中島広足)

420 :名無氏物語:2010/02/09(火) 22:58:39 ID:nfVT1r1V
かへりみるたびに梢の暮れそひてほのかになりぬ梅の林は(海野幸典)

421 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:00:16 ID:nfVT1r1V
夕がらす霞のうちになりにけり三つ四つふたつ行くと見しまに(海野幸典)

422 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:01:27 ID:nfVT1r1V
木々の葉に涼しと見つる夕風のやがて袂にそよぎぬるかな(海野幸典)

423 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:02:41 ID:nfVT1r1V
大空にただよふ秋の白雲のなど身にしみて寂しかるらむ(海野幸典)

424 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:05:40 ID:nfVT1r1V
何となく寂しくもあるか山の端の紅葉にひびく入相の鐘(海野幸典)

425 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:08:58 ID:nfVT1r1V
入日さす萱が軒端の山柿の色さへさびし秋の夕べは(海野幸典)

426 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:11:50 ID:nfVT1r1V
君まさばまさばとこそは思ひしかなきが嬉しき年もありけり(海野幸典)

427 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:13:24 ID:nfVT1r1V
千代よばふ鶴が音高し初春の松の色なる大空にして(千種有功)

428 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:16:02 ID:nfVT1r1V
年をふるそのいしぶみのきえぎえに見えてぞ帰る天つ雁がね(千種有功)

429 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:18:34 ID:nfVT1r1V
これやその別れとかいふ文字ならん空に友なき春の雁がね(宗祇)

430 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:20:57 ID:nfVT1r1V
久かたの天つ空吹く風の上にことしも咲ける山桜かな(千種有功)

431 :名無氏物語:2010/02/09(火) 23:21:42 ID:nfVT1r1V
大堰河かへらぬ水に影見えてことしも咲ける山桜かな(香川景樹)

432 :名無氏物語:2010/02/10(水) 00:00:14 ID:vL9SdBEk
笋のすずしきふしぞ添はりけるあしたの露に宵の月かげ(千種有功)

433 :名無氏物語:2010/02/10(水) 00:12:13 ID:vL9SdBEk
そぼぬれて手飼の猫は帰りけりあはれ雨夜の撫子の花(千種有功)

434 :名無氏物語:2010/02/10(水) 00:13:47 ID:vL9SdBEk
秋風の吹きそむるより大空をあふぎて待ちし雁は来にけり(千種有功)

435 :名無氏物語:2010/02/10(水) 00:14:54 ID:vL9SdBEk
暮れゆけば月と花とになりにけり萩のかげゆく野ぢの玉川(千種有功)

436 :名無氏物語:2010/02/10(水) 00:18:28 ID:vL9SdBEk
暮るる野に残るもさびし秋萩の花のあととふさを鹿の声(千種有功)

437 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:14:49 ID:vL9SdBEk
きのふけふ冬めづらしき山里の木の葉の雨に雨やどりせり(千種有功)

438 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:17:10 ID:vL9SdBEk
ふりかくす雪うちはらひ仙人の名もかぐはしき花を見るかな(千種有功)

439 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:18:24 ID:vL9SdBEk
たよりあらば都へと思ふ落椎のみのはらはらと雨も降り来ぬ(千種有功)

440 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:20:13 ID:vL9SdBEk
あぢさゐの四ひらの花の宵ごとに我を待たせてうつろひにけり(千種有功)

441 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:21:44 ID:vL9SdBEk
うれしきに憂きに心のくだかれて恋こそ人の老いとなりけれ(千種有功)

442 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:22:32 ID:vL9SdBEk
山烏あけぬとつぐる一声に世はさまざまの音ぞ聞こゆる(千種有功)

443 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:23:49 ID:vL9SdBEk
少女子が夏の衣のうすものを透りて白き月のかげかな(黒沢翁満)

444 :名無氏物語:2010/02/10(水) 01:24:53 ID:vL9SdBEk
夕立の雲にきほひて吹きすさむ風より雨の音になりゆく(黒沢翁満)

445 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:21:44 ID:vL9SdBEk
夕立の雲にきほひて涼しさのますげかたよるそがの河風(本居宣長)

446 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:22:48 ID:vL9SdBEk
いづこにか咲けると見れど花もなしこころの香なる梅にやあるらむ(大隈言道)

447 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:23:41 ID:vL9SdBEk
かへる雁帰りて春もさびしきに童のひろふ小田のこぼれ羽(大隈言道)

448 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:24:52 ID:vL9SdBEk
まどろめば野をちかづけて枕べにあるここちする菫さわらび(大隈言道)

449 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:26:02 ID:vL9SdBEk
春雨のこさめさびしみ瓢さへふるに音せぬ夕ぐれの宿(大隈言道)

450 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:27:27 ID:vL9SdBEk
咲く花を尋ねてゆけばいつよりか去年来し道に道はなりきぬ(大隈言道)

451 :名無氏物語:2010/02/10(水) 02:28:26 ID:vL9SdBEk
まどろめばよりそふ閨の柱さへ花の一木のここちこそすれ(大隈言道)

452 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:02:00 ID:vL9SdBEk
わがやどる竹の下道みち折れてむかへば花のおほむらの里(大隈言道)

453 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:04:04 ID:vL9SdBEk
花見れば花にも我が身見られけり友となるべき姿をもせで(大隈言道)

454 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:06:36 ID:vL9SdBEk
故郷の人にゆづりし家桜なほ我がものの心はなれず(大隈言道)

455 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:07:29 ID:vL9SdBEk
目のまへにまだ散るべくはなけれどもうつろはしげに花は見えきぬ(大隈言道)

456 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:08:26 ID:vL9SdBEk
さまざまの鳥おもしろき夕花にまたくははりぬ鶸の一むら(大隈言道)

457 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:09:21 ID:vL9SdBEk
いつよりか入相の鐘は鳴りつらむ心づきたる果ての一声(大隈言道)

458 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:11:03 ID:vL9SdBEk
流れくる花に浮びて戯えてはまた瀬をのぼる春の若鮎(大隈言道)

459 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:12:26 ID:vL9SdBEk
山吹の一重に咲くを愛でながら八重なる見れば八重ぞまされる(大隈言道)

460 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:22:46 ID:vL9SdBEk
大殿の高き軒端のつばくらめはるかに見れば今ぞ巣がくる(大隈言道)

461 :名無氏物語:2010/02/10(水) 06:24:51 ID:vL9SdBEk
猫の子の首の鈴金かすかにも音のみしたる夏草のうち(大隈言道)

462 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:10:14 ID:vL9SdBEk
たそかれとわかずなりゆく橋のうへに声知る人のつどふ頃かな(大隈言道)

463 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:13:20 ID:vL9SdBEk
深山よりうつし植ゑにし山梨のましろき花ぞ夏はすずしき(大隈言道)

464 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:17:07 ID:vL9SdBEk
かげろふの羽づくろひも涼しきに茅が末をすぐる秋風(大隈言道)

465 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:32:13 ID:vL9SdBEk
きのふよりさらにも空の秋めきて色かはりこし日かげ月かげ(大隈言道)

466 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:34:37 ID:vL9SdBEk
秋立ちて鵙鳴く野べの静けさに萩のさかりはいつかとぞ思ふ(大隈言道)

467 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:35:43 ID:vL9SdBEk
わりて見るたびにおもしろしいついつも並べるさまの同じさや豆(大隈言道)

468 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:36:53 ID:vL9SdBEk
ただひとり夜ふけてゆけば行く月と我とのものぞ広き大路は(大隈言道)

469 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:39:13 ID:vL9SdBEk
かくれゐて我があと去らぬ影法師ゐならびてだに月を見よかし(大隈言道)

470 :名無氏物語:2010/02/10(水) 07:40:25 ID:vL9SdBEk
春暮れて永き日さびし山彦も独りごちだに今日はせよかし(大隈言道)

471 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:20:52 ID:vL9SdBEk
もろともに影を並ぶる人もあれや月のもりくる笹の庵に(西行)

472 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:21:58 ID:vL9SdBEk
かきくらし雨はふれども嶺の月こころのうちに出づる頃かな(大隈言道)

473 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:23:19 ID:vL9SdBEk
山寺の秋さびしらに仏達ただならびてもおはすばかりぞ(大隈言道)

474 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:24:38 ID:vL9SdBEk
山ふかみ人にも見えぬ鈴虫は秋わびしらにいまぞ鳴くなる(凡河内躬恒)

475 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:25:35 ID:vL9SdBEk
童どち悪び戯れ一つだに咲けば摘み取るきちかうの花(大隈言道)

476 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:26:36 ID:vL9SdBEk
答へする声おもしろみ山彦を限りもなしに呼ぶわらはかな(大隈言道)

477 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:27:49 ID:vL9SdBEk
いくばくの劣り勝りも見えぬ子の負へる負はるるあはれなるかな(大隈言道)

478 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:29:48 ID:vL9SdBEk
幼げもはやなくなれる童さへ背に負はるるや楽しかるらむ(大隈言道)

479 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:41:15 ID:vL9SdBEk
空せまく見ゆる市路は見るたびに過ぎぬるあとの初雁の声(大隈言道)

480 :名無氏物語:2010/02/10(水) 08:44:58 ID:vL9SdBEk
はてもなき山の裾野のすすき原とほくゆけるは夕日のみして(大隈言道)

481 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:06:18 ID:vL9SdBEk
目のまへにひとつ落ちたる松の実のさらにも落ちず暮るる今日かな(大隈言道)

482 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:07:30 ID:vL9SdBEk
これのみや今日はありつることならむ松の実一つ落ちし夕ぐれ(大隈言道)

483 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:08:23 ID:vL9SdBEk
秋ふけて湊辺寒くなりぬらむ蕎麦うりめぐるさ夜中の舟(大隈言道)

484 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:09:23 ID:vL9SdBEk
東山のぼりも果てずまづ見れば都のしぐれ鳥羽にすぎゆく(大隈言道)

485 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:11:43 ID:vL9SdBEk
海ひろき勝浦の浦の沖にいでてふりはなちたる初時雨かな(大隈言道)

486 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:14:02 ID:vL9SdBEk
思ふどち語らひやめて小夜中の時雨にのみも音せさせけり(大隈言道)

487 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:24:54 ID:vL9SdBEk
ただ一つのこるともしび火ながらも冬の夜更けて光ぞ寒けき(大隈言道)

488 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:26:00 ID:vL9SdBEk
霜むすぶ袖のかたしきうちとけて寝ぬ夜の月の影ぞさむけき(源通具)

489 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:27:39 ID:vL9SdBEk
起き出でてわが寝温めの麻衾をしくもさます冬のあかつき(大隈言道)

490 :名無氏物語:2010/02/10(水) 09:30:40 ID:vL9SdBEk
窓に窓むかひあひたる大船の一夜どなりのなつかしげなる(大隈言道)

491 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:53:52 ID:vL9SdBEk
ゆくゆくも時雨にぬれて見入るれば焚く火にあたる家もありけり(大隈言道)

492 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:55:55 ID:vL9SdBEk
妹が背にねぶる童のうつつなき手にさへめぐる風車かな(大隈言道)

493 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:56:46 ID:vL9SdBEk
今日見れば少女になりぬ去年までは一足しても飛びしならずや(大隈言道)

494 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:58:04 ID:vL9SdBEk
さかしらに笑ひ語らひおとなにも我なり顔の郷のをとめ子(大隈言道)

495 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:58:54 ID:vL9SdBEk
松の間の夕日にひかるささがにの絶えぬと見えてつづく糸かな(大隈言道)

496 :名無氏物語:2010/02/10(水) 13:59:48 ID:vL9SdBEk
おのがゐる枝のゆらぎに身をはねてとほき杪にわたる山狙(大隈言道)

497 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:00:47 ID:vL9SdBEk
しぶしぶに馬鍬引く小田の特牛打たれぬ先に歩めと思へど(大隈言道)

498 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:01:36 ID:vL9SdBEk
衾さへいと重げなる老の身の寝るがうへにも寝る猫まかな(大隈言道)

499 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:13:30 ID:vL9SdBEk
かずしらぬ魚の命は板の上の刀の跡にしるしぬるかな(大隈言道)

500 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:15:58 ID:vL9SdBEk
引きつれて大路いづなり馬車また馬車牛車牛(大隈言道)

501 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:18:27 ID:vL9SdBEk
紀津川に安治川に入る船の帆の行く方わかつ住吉の沖(大隈言道)

502 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:20:56 ID:vL9SdBEk
風ふけば空なる星も灯のうごくがごとくひかる夜半かな(大隈言道)

503 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:23:37 ID:vL9SdBEk
手にだにもすゑて見るべき妹が島はるかに細く幼なげにして(大隈言道)

504 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:25:43 ID:vL9SdBEk
浮かべつつゆくとはなしに月のうへをただ過ぎにのみ過ぐる川水(大隈言道)

505 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:27:07 ID:vL9SdBEk
夕日かげ半ばも海に入る時ぞうねうね光る沖のさざなみ(大隈言道)

506 :名無氏物語:2010/02/10(水) 14:30:25 ID:vL9SdBEk
人なげに目のまへをしもゆきかひて塵さへわれを軽めつるかな(大隈言道)

507 :名無氏物語:2010/02/10(水) 15:01:35 ID:vL9SdBEk
旅人の道ゆく笠の上にさへ侮づらはしく居る蜻蛉かな(大隈言道)

508 :名無氏物語:2010/02/10(水) 15:03:38 ID:vL9SdBEk
世の中のわりなさ聞けば人知れず空手ににぎる手のうちの汗(大隈言道)

509 :名無氏物語:2010/02/10(水) 15:05:31 ID:vL9SdBEk
いたづらに我が身フルゴロオトガラス水に虫あることも知らずて(大隈言道)

510 :名無氏物語:2010/02/10(水) 15:07:37 ID:vL9SdBEk
いつしかと我がとりなれて後ろ手の老のすがたは誰にならひし(大隈言道)

511 :名無氏物語:2010/02/10(水) 15:09:06 ID:vL9SdBEk
いつよりか開けながらの窓の書風ばかりこそもてあそびけれ(大隈言道)

512 :名無氏物語:2010/02/10(水) 17:56:39 ID:at8gZkQw
ここのスレッドの馬鹿は何がしたいの?
自己満足?
ここのスレッドの馬鹿は何がしたいの?
自己満足?
ここのスレッドの馬鹿は何がしたいの?
自己満足?
ここのスレッドの馬鹿は何がしたいの?
自己満足?

513 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:47:39 ID:FB7V39IA
木の間より夕日のかげのさす時ぞはじめて明かき松の間の窓(大隈言道)

514 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:48:51 ID:FB7V39IA
今日もまた我が家に我が身かへりきぬ限りの門出いまだ来ずして(大隈言道)

515 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:50:01 ID:FB7V39IA
ともすれば語らひどちのものがほに膝いだかれて眺めをぞする(大隈言道)

516 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:53:48 ID:FB7V39IA
つくづくと手ぶさ老いたる程を見てあたり憂げなる埋火の上(大隈言道)

517 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:55:45 ID:FB7V39IA
山べより帰るわが身を送り来て開くれば門を月も入りけり(大隈言道)

518 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:57:25 ID:FB7V39IA
今はとてうち寝る時は命さへわが身とともに伸ぶかとぞ思ふ(大隈言道)

519 :名無氏物語:2010/02/11(木) 17:58:17 ID:FB7V39IA
品たかきことも願はずまたの世はまた我が身にぞなりて来なまし(大隈言道)

520 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:18:30 ID:FB7V39IA
春を待つ人にや見せむ灘の浦の雪の中なる花さくら鯛(大隈言道)

521 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:19:26 ID:FB7V39IA
住吉の神のともし火かすむなり御津の浜辺に春やたつらむ(八田知紀)

522 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:20:45 ID:FB7V39IA
朝日さすひむがし山の面影も遥かに霞む春は来にけり(八田知紀)

523 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:42:31 ID:FB7V39IA
とほ妻のたよりに聞くぞなつかしき木幡の里の梅の初花(八田知紀)

524 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:43:15 ID:FB7V39IA
いめびとの伏見の里を朝ゆけば梅が香ならぬ風なかりけり(八田知紀)

525 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:45:12 ID:FB7V39IA
さく梅の匂ひのうちになりにけり伏見の里の春の夜の月(八田知紀)

526 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:46:21 ID:FB7V39IA
世の中の春をはなれて山桜すさまじきまで見ゆる色かな(八田知紀)

527 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:47:46 ID:FB7V39IA
吉野山霞のおくは知らねども見ゆる限りは桜なりけり(八田知紀)

528 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:49:59 ID:FB7V39IA
うつせみの我が世の限り見るべきは嵐の山の桜なりけり(八田知紀)

529 :名無氏物語:2010/02/11(木) 18:53:22 ID:FB7V39IA
野に山にあくがれはてし魂もこの一枝にかへりぬるかな(八田知紀)

530 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:00:23 ID:FB7V39IA
よも山にあくがれぬべき此ごろの心おちゐる家桜かな(下河辺長流)

531 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:02:56 ID:FB7V39IA
卯の花の白がさねして神山のみあれ見に行く今日にもあるかな(八田知紀)

532 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:06:12 ID:FB7V39IA
大比叡の峯に夕ゐる白雲のさびしき秋になりにけるかな(八田知紀)

533 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:07:14 ID:FB7V39IA
秋萩の下葉そめむとふる雨の寒き夕べに雁なきわたる(八田知紀)

534 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:09:55 ID:FB7V39IA
かくれがも月の訪ふ夜はしかすがに心にさはる八重葎かな(八田知紀)

535 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:11:20 ID:FB7V39IA
南淵の細河まゆみたつ霧の色までそめて暮るる空かな(八田知紀)

536 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:12:08 ID:FB7V39IA
鳥が音におき出でてゆけば山科の岩田のを野に柞ちるなり(八田知紀)

537 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:29:16 ID:FB7V39IA
しづかにも暮れわたるかな水鳥の折々はぶく音ばかりして(八田知紀)

538 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:30:50 ID:FB7V39IA
白雪の中に流るるみこし路のにひがた河は見るにさやけし(八田知紀)

539 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:31:53 ID:FB7V39IA
あさづく日にほへる時に久方の天のかぐ山見るがたふとさ(八田知紀)

540 :名無氏物語:2010/02/11(木) 19:32:43 ID:FB7V39IA
暁の枕の上にひびくなり飛鳥の森の八ひら手のこゑ(八田知紀)

541 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:01:09 ID:FB7V39IA
宿るべき麓の里に聞こゆれどかなしきものか入相の鐘(八田知紀)

542 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:03:28 ID:FB7V39IA
かぎりなく並木の松の見ゆるかな嵐の下に日をや暮らさむ(八田知紀)

543 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:09:08 ID:FB7V39IA
天草の上にかがやく夕づつの隠れぬほどに舟は漕ぎてよ(八田知紀)

544 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:10:47 ID:FB7V39IA
茜さす夕日のなごり去りがたみ焦がれて見ゆる浪の上かな(八田知紀)

545 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:11:32 ID:FB7V39IA
のどかにも太刀の緒ときて我が君のあたり近くも寝たる夜半かな(八田知紀)

546 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:13:05 ID:FB7V39IA
牛飼の子らにくはせと天地の神の盛りおける麦飯の山(平賀元義)

547 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:14:14 ID:FB7V39IA
柞葉の母をおもへば児島の海逢崎の磯なみたち騒ぐ(平賀元義)

548 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:17:53 ID:FB7V39IA
大井川あさかぜ寒み大丈夫と念ひてありし我ぞ鼻ひる(平賀元義)

549 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:18:45 ID:FB7V39IA
妹が手を鳥羽の島のあさかぜに暁のみし酒さめにけり(平賀元義)

550 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:19:36 ID:FB7V39IA
梅の花恋ひもつきねば高おがみ雪をふらせて我を偲ばすも(平賀元義)

551 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:22:08 ID:FB7V39IA
久方の天の金山加佐米山ゆきふりつめり妹は見つるか(平賀元義)

552 :名無氏物語:2010/02/11(木) 20:59:28 ID:FB7V39IA
父の峰雪ふりつみて浜風の寒けく吹けば母をしぞ思ふ(平賀元義)

553 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:00:16 ID:FB7V39IA
丈夫はいたもやせにき梅の花心つくして相見つるかも(平賀元義)

554 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:01:08 ID:FB7V39IA
思ふ子に別れて行けば春の夜の月かげくらし倉敷の村(平賀元義)

555 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:02:13 ID:FB7V39IA
花守は心許しついざ吾妹上枝の梅をここに手折らむ(平賀元義)

556 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:03:16 ID:FB7V39IA
皆人の得がてにすとふ君を得て君率寝る夜は人な来りそ(平賀元義)

557 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:04:57 ID:FB7V39IA
きも向ふこころの中を居待月あかして談る今宵楽しも(平賀元義)

558 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:06:10 ID:FB7V39IA
二万坂をうちいでて見れば梅の花咲ける山辺に妹が家みゆ(平賀元義)

559 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:37:45 ID:FB7V39IA
あかねさす日指の高根雲きらひ松島山に雨ぞふりくる(平賀元義)

560 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:40:04 ID:FB7V39IA
吾妹子を山北に置きて吾くれば浜風さむし山南の海(平賀元義)

561 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:42:25 ID:FB7V39IA
ひさかたの月の光に海見れば雲の退辺に妹が国みゆ(平賀元義)

562 :名無氏物語:2010/02/11(木) 21:45:26 ID:FB7V39IA
射干玉の月おもしろみ彦崎ゆ逢崎さして吾磯づたふ(平賀元義)

563 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:00:13 ID:FB7V39IA
白真弓春立つ今朝は妹が手を鳥羽島山風のどにふく(平賀元義)

564 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:01:32 ID:FB7V39IA
妹に恋ひ汗入の山をこえ来れば春の月夜に雁なき渡る(平賀元義)

565 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:03:13 ID:FB7V39IA
室の浦朝汐高し和田津神やすくまもらへ旅ゆく吾を(平賀元義)

566 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:04:34 ID:FB7V39IA
戸を開けて見れどもあかずよべの雨にぬれたる山の山桜花(平賀元義)

567 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:05:49 ID:FB7V39IA
中山の神の社のさくらかげあさけ涼しくなつの風ふく(平賀元義)

568 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:08:08 ID:FB7V39IA
玉櫛笥二神山にくれなゐの雲たなびきて雨は晴れにけり(平賀元義)

569 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:10:55 ID:FB7V39IA
たたなめて射水神の嶺奈義の峯初雪ふれりみつつ遊ばむ(平賀元義)

570 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:12:25 ID:FB7V39IA
夜のほどろ我出で行けば妹が門の桜の上に残る月かげ(平賀元義)

571 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:35:07 ID:FB7V39IA
大公の三門国守万成坂月おもしろしわれひとりゆく(平賀元義)

572 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:36:35 ID:FB7V39IA
鏡山雪に朝日の照るを見てあな面白と歌ひけるかも(平賀元義)

573 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:37:55 ID:FB7V39IA
弥上山池の水底清らけき妹がこころはわすれかねつも(平賀元義)

574 :名無氏物語:2010/02/11(木) 22:40:47 ID:FB7V39IA
玉くしげ二心なきますらをの心に似たるひひらぎの花(平賀元義)

575 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:00:33 ID:FB7V39IA
上山は山風寒しちちのみの父のみことの足冷ゆらんか(平賀元義)

576 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:02:16 ID:FB7V39IA
大刀佩きて我がさもらへば夏の風暑く吹くなり美作の宮(平賀元義)

577 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:03:29 ID:FB7V39IA
月よみの光さやけみぬば玉の今宵の国見昼にまされり(平賀元義)

578 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:06:09 ID:FB7V39IA
霊ちはふ大神島山神のさき大海の上に神さびて見ゆ(平賀元義)

579 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:07:29 ID:FB7V39IA
妻籠に籠りし神のかみよより清の熊野にたてる雲かも(平賀元義)

580 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:10:16 ID:FB7V39IA
利兵衛が十握の剣遂に抜きて富子を斬りて二きだとなす(平賀元義)

581 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:13:16 ID:FB7V39IA
利兵衛がこやせる屍うじたかれ見る我さへにたぐりすらしも(平賀元義)

582 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:20:14 ID:FB7V39IA
五番町石橋のうへに我が麻羅を手草にとりし吾妹子あはれ(平賀元義)

583 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:31:08 ID:FB7V39IA
あら駒のくゑはららかす足掻きよりむら消えかかる春の野の雪(和田厳足)

584 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:32:08 ID:FB7V39IA
朧夜の空ゆく月のかげ見えてゆたかに寄する春の浦波(和田厳足)

585 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:34:35 ID:FB7V39IA
長き日を花の木の間ゆ太白のかがやくばかり遊びくらしつ(和田厳足)

586 :名無氏物語:2010/02/11(木) 23:35:47 ID:FB7V39IA
見るからにまうら楽しも花ぐはし桜は花の神にかあるらん(和田厳足)

587 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:00:52 ID:FB7V39IA
かぎろひもにほふばかりに岩間照り尾照り峯照りつつじ花咲く(和田厳足)

588 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:02:45 ID:FB7V39IA
月夜よしこほろぎと鳴く虫のねにさそはれ出でて露に濡れぬ我(和田厳足)

589 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:04:33 ID:dyLtT413
酒飲まむ友どちもがもしくしくに雨のふる夜はさびしきものを(和田厳足)

590 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:10:03 ID:dyLtT413
花すすき心静かに酒くめと言はぬばかりの今日の春雨(和田厳足)

591 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:19:27 ID:dyLtT413
大伴の旅人の君しましまさばなど鹿子(かこ)じものひとり飲むべき(和田厳足)

592 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:20:39 ID:dyLtT413
寧樂の世のふりにし書を我はもよ友とのみこそ朝夕に見れ(和田厳足)

593 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:22:13 ID:dyLtT413
竹芝や大井しな川おしこめて江門の大門ぞ霞み初めたる(井上文雄)

594 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:23:12 ID:dyLtT413
田鶴のゐる千代田の梢うち霞み江門の湊に春は来にけり(井上文雄)

595 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:24:40 ID:dyLtT413
神楽坂春の夜嵐さえかへり片下ろしにも降る霙かな(井上文雄)

596 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:25:23 ID:dyLtT413
うなゐ子が氷をわたる里川の冬のちか道けさ絶えにけり(井上文雄)

597 :名無氏物語:2010/02/12(金) 00:26:14 ID:dyLtT413
隅田川なか洲をこゆる潮先にかすみ流れて春雨の降る(井上文雄)

598 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:42:51 ID:dyLtT413
夕河の中洲を越ゆる潮先に千鳥一声風ながれして(井上文雄)

599 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:45:33 ID:dyLtT413
しめはへて水口まつる畔つづき苗代ぐみの花咲きにけり(井上文雄)

600 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:47:24 ID:dyLtT413
浪たてる田子の裳裾はそほちつつ水口まつる早苗をぞとる(源師頼)

601 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:51:08 ID:dyLtT413
片岡の道の小寺のつつじ垣ほろほろ散りて人影もなし(井上文雄)

602 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:52:28 ID:dyLtT413
宵々の卯の花月夜ほととぎす田舎ははやく夏めきにけり(井上文雄)

603 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:53:18 ID:dyLtT413
御仏に水そそぐ日と里の子が寺田の畔にうつぎ折るなり(井上文雄)

604 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:54:49 ID:dyLtT413
樫が花露とこぼれて小雨ふる森の下道夏めきにけり(井上文雄)

605 :名無氏物語:2010/02/12(金) 08:57:14 ID:dyLtT413
岡越えの切り通したるつくり道卯の花咲けり右に左に(井上文雄)

606 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:06:59 ID:dyLtT413
賤の女は昼寝してけり水あまる庭の筒井に熟瓜ひやして(井上文雄)

607 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:07:50 ID:dyLtT413
昼寝する枕にひとつ名のる蚊のほそ声耳を離れざりけり(井上文雄)

608 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:08:36 ID:dyLtT413
日盛りのわら屋の庭は鳥も来ず山繭ひく子薄ねぶりして(井上文雄)

609 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:10:10 ID:dyLtT413
七夕のおほそらごとも古き世の例となれば捨てられずして(井上文雄)

610 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:11:33 ID:dyLtT413
旅人の朝たつとよみ静まりて駅家の火影霧に残りぬ(井上文雄)

611 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:12:44 ID:dyLtT413
朝霧の絶えまに見れば遠山は思ひしよりも色づきにけり(井上文雄)

612 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:23:49 ID:dyLtT413
夕霧のたえまにみれば花薄ほのかに誰をまねくなるらん(肥後)

613 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:24:41 ID:dyLtT413
落栗を炭櫃に焼きてにひしぼり飲みつつをれば月も出でにけり(井上文雄)

614 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:25:23 ID:dyLtT413
にほとりの葛飾早稲の新しぼり酌みつつをれば月かたぶきぬ(賀茂真淵)

615 :名無氏物語:2010/02/12(金) 09:26:13 ID:dyLtT413
おのづから乾きて落つるもみぢ葉の音を聞きしる暮もありけり(井上文雄)

616 :名無氏物語:2010/02/12(金) 19:05:52 ID:WNADmKGs
>>613
当店の雰囲気に合った服装というのは勿論ですが、
何よりもその服装がお客様ご自身に合っているかどうか、
という点を最も重視してチェックさせて頂いております。
特別に決まりや基準があるわけではなくファッションの基本と同じですので、
難しくお考えにならずにご来店頂ければと思います。

617 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:35:07 ID:ijJ9nxsN
朝清めおこたりもなき大寺の庭の砂子に散る木の葉かな(井上文雄)

618 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:36:50 ID:ijJ9nxsN
山里は麦まき蚕がひ種おろし老いたる人ぞ暦なりける(井上文雄)

619 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:40:48 ID:ijJ9nxsN
世をそしり人をののしり我だけく物定めするえせ博士かな(井上文雄)

620 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:42:12 ID:ijJ9nxsN
言霊のさきはふ道をいたづらに遊びのわざと人は言ふなり(井上文雄)

621 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:44:49 ID:ijJ9nxsN
紅のつな引きさして少女子が裳裾の上にねぶる唐猫(井上文雄)

622 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:45:43 ID:ijJ9nxsN
朝風に若菜売る子が声すなり朱雀の柳まゆいそぐらむ(加納諸平)

623 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:48:08 ID:ijJ9nxsN
春日さす南の庭の雪消よりかげろふばかり梅が香ぞする(加納諸平)

624 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:49:08 ID:ijJ9nxsN
雨はれぬ椿がもとのにはたづみ花のひびきに驚かれつつ(加納諸平)

625 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:55:54 ID:ijJ9nxsN
春日さす山は雪消のしづくよりたてる煙やかすみ初むらん(正徹)

626 :名無氏物語:2010/02/13(土) 00:57:09 ID:ijJ9nxsN
かへる雁なくね霞みて大くらの入江に更けし春の夜の月(加納諸平)

627 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:00:54 ID:ijJ9nxsN
行く雁の声をし聞けば小雨ふる春の朝寐もしづごころなし(加納諸平)

628 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:02:57 ID:ijJ9nxsN
国見すとのぼれば寒き山風にけぶりを漏るる花は誰が門(加納諸平)

629 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:04:35 ID:ijJ9nxsN
有明のかげはかくれし朝霧に山ふところの花かをるなり(加納諸平)

630 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:09:08 ID:ijJ9nxsN
咲く花のあだなるかたにうつりゆく吉野の山の名こそ惜しけれ(加納諸平)

631 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:36:24 ID:ijJ9nxsN
行きかへり見れどかなしき花の上に霞む春日もかたぶきにけり(加納諸平)

632 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:37:22 ID:ijJ9nxsN
咲きつづく桃の林や暮れぬらんその色ながら月ぞにほへる(加納諸平)

633 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:38:14 ID:ijJ9nxsN
きのふかも時雨ふりにしみ山木のその色ながら春は来にけり(順徳院)

634 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:39:31 ID:ijJ9nxsN
夕されば雲雀の声のさざなみを麦生によせて春風ぞ吹く(加納諸平)

635 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:41:00 ID:ijJ9nxsN
むかしわが夏見にそひて見し花のかげも恋しく鳴く蛙かな(加納諸平)

636 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:42:56 ID:ijJ9nxsN
棹ふれし筏は一瀬過ぎながらなほ影なびく山吹の花(加納諸平)

637 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:51:24 ID:ijJ9nxsN
み代を経しみやこの桜何しかも土に散れとは風の吹くらむ(加納諸平)

638 :名無氏物語:2010/02/13(土) 01:58:34 ID:ijJ9nxsN
鳥網はる人にな告げそ山県の朝菜の花につぐみ鳴くなり(加納諸平)

639 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:00:16 ID:ijJ9nxsN
雨はるる垣根のうばら夏ちかみ露もたわわに花もよひせり(加納諸平)

640 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:01:13 ID:ijJ9nxsN
夕かけて小雨こぼるる竹むらの蚊のほそ声に夏をしるかな(加納諸平)

641 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:02:36 ID:ijJ9nxsN
夏かげの青垣淵に花見えてひとりしづけき山ざくらかな(加納諸平)

642 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:04:17 ID:ijJ9nxsN
夕月夜ほの見えそめしあぢさゐの花もまどかに咲きみちにけり(加納諸平)

643 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:15:16 ID:ijJ9nxsN
蘆垣の乱れをかこつ雨のうちに色もくづれしあぢさゐの花(加納諸平)

644 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:16:50 ID:ijJ9nxsN
吹きのぼる夕川風にを簾まけば雲ゐをかけて蛍とぶなり(加納諸平)

645 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:20:26 ID:ijJ9nxsN
水よりもすずしかりけり薄物の片身をもるる夏虫の影(加納諸平)

646 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:22:08 ID:ijJ9nxsN
まばゆくもてらす蛍か夕占とふ花橘のかげさらずして(加納諸平)

647 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:25:29 ID:ijJ9nxsN
まきて少女さびせぬ袖もなし奈良の小川に蛍とぶ夜は(加納諸平)

648 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:29:10 ID:ijJ9nxsN
水といへば忍び車の轍にもなほかげとめて蛍飛ぶなり(加納諸平)

649 :名無氏物語:2010/02/13(土) 02:30:41 ID:ijJ9nxsN
山百合のおのづからなる花の香も松の戸もれて清き月夜か(加納諸平)

650 :名無氏物語:2010/02/13(土) 07:56:31 ID:ijJ9nxsN
垣もとに植ゑしさ百合は六月のてる日にゑみて花咲きにけり(加納諸平)

651 :名無氏物語:2010/02/13(土) 07:58:03 ID:ijJ9nxsN
秋津羽のうすくれなゐの花の色に夕日のかげをかさねてぞみる(加納諸平)

652 :名無氏物語:2010/02/13(土) 07:58:53 ID:ijJ9nxsN
天なるやささらの小野の菅原も心にわけて月を見るかな(加納諸平)

653 :名無氏物語:2010/02/13(土) 07:59:44 ID:ijJ9nxsN
霧の上に雁がね啼きて秋の日のかたぶく空を独りかも見む(加納諸平)

654 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:01:10 ID:ijJ9nxsN
月かげもすみはつまじき明けがたに軒端を出でてゆく燕かな(加納諸平)

655 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:03:16 ID:ijJ9nxsN
漁火は雲ゐにきえて眉引の淡路の門中月みちにけり(加納諸平)

656 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:04:48 ID:ijJ9nxsN
はかなくも月に心のとまるかなすみはつまじき身をばわすれて(待賢門院堀河)

657 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:07:18 ID:ijJ9nxsN
沖つ洲に夕ゐる鷗むれ立ちて浪の穂あかし月やいづらん(加納諸平)

658 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:18:23 ID:ijJ9nxsN
秋風にくぐひ羽うちて湊田の穂のへをこゆる月のしらなみ(加納諸平)

659 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:28:42 ID:ijJ9nxsN
船窓の秋のともし火ほのぼのと白める海に月はうかべり(加納諸平)

660 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:31:37 ID:ijJ9nxsN
山里はまだき夜寒になりぬらし真柴のけぶり月に立つみゆ(加納諸平)

661 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:33:09 ID:ijJ9nxsN
小雀鳴く秋の野寺のひとへ垣ひま見えぬまで萩は咲きけり(加納諸平)

662 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:38:45 ID:ijJ9nxsN
月にうつ大城の鼓しばし待てくだちゆく夜を誰か惜しまぬ(加納諸平)

663 :名無氏物語:2010/02/13(土) 08:40:50 ID:ijJ9nxsN
草蔭の松の枯葉に秋見えてこぼれし雨はややはれにけり(加納諸平)

664 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:03:22 ID:ijJ9nxsN
夕日さす梢の色に秋見えてそともの森にひぐらしの声(光厳院)

665 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:04:38 ID:ijJ9nxsN
明日きらむ船木が中にもみぢ葉のこがれて見ゆる足柄の山(加納諸平)

666 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:05:35 ID:ijJ9nxsN
入りやすき日影をかこつ夕暮に落つる木の葉の窓てらしつつ(加納諸平)

667 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:07:48 ID:ijJ9nxsN
神無月立ちにし日よりあしびきの山さへもろき色に見えつつ(加納諸平)

668 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:08:41 ID:ijJ9nxsN
神無月たちにし日より雲のゐるあふりの山ぞまづしぐれける(賀茂真淵)

669 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:10:09 ID:ijJ9nxsN
荒熊はゆくへもしらず杉山のうつほにこもる木枯しの声(加納諸平)

670 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:11:38 ID:ijJ9nxsN
もみぢ葉の小雨に朽ちし弥彦は月より高く神さびにけり(加納諸平)

671 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:12:51 ID:ijJ9nxsN
あげまきが浮かるる声もおもしろしふれふれ粉雪山つくるまで(加納諸平)

672 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:13:48 ID:ijJ9nxsN
雪折れのひびきを年の別れにて長けし我が世もおどろかれぬる(加納諸平)

673 :名無氏物語:2010/02/13(土) 09:14:48 ID:ijJ9nxsN
若鮎のひれふる姿見てしよりこの川上の家ぞ恋しき(加納諸平)

674 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:50:08 ID:ZKCgTmOe
藤波の丈にあまれる花房をわが見し髪に思ひよせつつ(加納諸平)

675 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:51:47 ID:ZKCgTmOe
見し人の面影なびく若草によすがさだめず飛ぶ胡蝶かな(加納諸平)

676 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:54:50 ID:ZKCgTmOe
吾妹子にまことあふちの花ならば五月の忌を過ぐしても見む(加納諸平)

677 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:55:42 ID:ZKCgTmOe
春がすみ立ち出づるからに里の犬の夜声は絶えてきぎす鳴くなり(加納諸平)

678 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:56:45 ID:ZKCgTmOe
旅衣わわくばかりに春たけてうばらが花ぞ香ににほふなる(加納諸平)

679 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:57:34 ID:ZKCgTmOe
わたつみの浪もてかくす故郷をうきねの夢にこよひ見しかな(加納諸平)

680 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:58:23 ID:ZKCgTmOe
那木の葉をかざしてかへる人もがな世々の行幸のあとがたりせん(加納諸平)

681 :名無氏物語:2010/02/14(日) 13:59:26 ID:ZKCgTmOe
ちはやぶる熊野の宮の梛の葉をかはらぬ千世のためしにぞ折る(藤原定家)

682 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:19:15 ID:ZKCgTmOe
山がつが煙吹きけん跡ならし椿の巻葉霜にこほれり(加納諸平)

683 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:21:12 ID:ZKCgTmOe
いづる日の影もおぼろの朝けかな霧にしをれて山路わけまし(加納諸平)

684 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:24:08 ID:ZKCgTmOe
み熊野の荒山中に海なして立つ朝霧をいくへ分くらむ(加納諸平)

685 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:25:09 ID:ZKCgTmOe
朝霧のふかきを雨とおもひしはまだ山なれぬ心なりけり(加納諸平)

686 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:26:13 ID:ZKCgTmOe
みづちすむ淵を千尋の底に見て太刀の緒かため行く山路かな(加納諸平)

687 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:27:15 ID:ZKCgTmOe
煙たつ峰の炭焼やどり貸せ夕日のおくにましらなくなり(加納諸平)

688 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:28:34 ID:ZKCgTmOe
門すぐる風をしるべに樫の実のひとり出でても拾ふうなゐか(加納諸平)

689 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:29:38 ID:ZKCgTmOe
夕されば山路の松のふさたきを岩根の蔦に照らしてぞゆく(加納諸平)

690 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:39:12 ID:ZKCgTmOe
袖かへす山風はやみ松の火もともにこぼるる夕しぐれかな(加納諸平)

691 :名無氏物語:2010/02/14(日) 14:42:04 ID:ZKCgTmOe
山がつが餅にせんと木の実つき浸す小川をまたや渡らん(加納諸平)

692 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:00:53 ID:ZKCgTmOe
大かたは秋とも知らぬ山がつが笥にもる飯は木の実なりけり(加納諸平)

693 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:02:30 ID:ZKCgTmOe
足ふめば霜くづれする赭土山立ちや疲れん霧のみ中に(加納諸平)

694 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:26:52 ID:ZKCgTmOe
いただきに杣板のせてくだる子がうしろで寒き那智の山風(加納諸平)

695 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:28:56 ID:ZKCgTmOe
うちおける板目に切れし黒髪をゆゆしと見つつ夫子や歎かん(加納諸平)

696 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:32:24 ID:ZKCgTmOe
むろの海のにしきの袋せばけれど百船人は雨つつみせり(加納諸平)

697 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:33:33 ID:ZKCgTmOe
浪風のうちみだりたる吾が髪をたれかかかげんくしもとの浦(加納諸平)

698 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:36:38 ID:ZKCgTmOe
沖さけて浮かぶ鳥船時のまに翔りもゆくか勇魚見ゆらし(加納諸平)

699 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:41:14 ID:ZKCgTmOe
雲かかるわたのみ中にあら潮を雨とふらせて鯨うかべり(加納諸平)

700 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:42:49 ID:ZKCgTmOe
有馬の海浪のゆふ花折りかけて神をまつらぬ時も日もなし(加納諸平)

701 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:50:19 ID:ZKCgTmOe
泊瀬女の袖かとぞ思ふみ吉野の滝のみなわの波のゆふ花(後鳥羽院)

702 :名無氏物語:2010/02/14(日) 15:51:56 ID:ZKCgTmOe
み吉野の奥に思へる心さへ身さへ山路をわけたどりつつ(加納諸平)

703 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:01:05 ID:ZKCgTmOe
小楯なす巌照るまで高倉のかぶとの森はもみぢしにけり(加納諸平)

704 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:02:16 ID:ZKCgTmOe
あふぎ見る大蛇神の松かげはいかなる神か降り立たすらん(加納諸平)

705 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:03:53 ID:ZKCgTmOe
荒山の八十隈おちぬ往き交ひに涙は袖の針目をぞもる(加納諸平)

706 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:04:58 ID:ZKCgTmOe
七越の峰に夕ゐる秋の雲一なびきして月はのぼれり(加納諸平)

707 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:24:31 ID:ZKCgTmOe
立ちのぼる月のあたりに雲きえて光かさぬる七越の峰(西行)

708 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:27:07 ID:ZKCgTmOe
神無月春ごこちにもなれるかな花の岩屋に花祭りして(加納諸平)

709 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:30:05 ID:ZKCgTmOe
しめはへてむすべる菊のひまごとにあふぎもひらく花祭かな(加納諸平)

710 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:33:25 ID:ZKCgTmOe
深山木のもと伐り截つと斧とれば空もとどろに嵐吹くな(加納諸平)

711 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:35:35 ID:ZKCgTmOe
壁たてる巌とほりて天地にとどろきわたる滝の音かな(加納諸平)

712 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:36:47 ID:ZKCgTmOe
滝姫の御衣の白妙幅ひろみさく雷やおもひかけけむ(加納諸平)

713 :名無氏物語:2010/02/14(日) 16:39:16 ID:ZKCgTmOe
高機を巌にたてて天つ日のかげさへ織れる唐錦かな(加納諸平)

714 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:01:14 ID:ZKCgTmOe
あしたづの翅のうへに玉しきて神やますらむ滝のみなかみ(加納諸平)

715 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:02:08 ID:ZKCgTmOe
富士も見き淡海の海も渡りてき今はと思ひし滝にやはあらぬ(加納諸平)

716 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:03:12 ID:ZKCgTmOe
世の塵に迷ふ嘆きは聞きとめぬ神の御声や滝にそふらん(加納諸平)

717 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:05:05 ID:ZKCgTmOe
ますらをがすべしもとどり解きはなつ滝のひびきに雨みだるなり(加納諸平)

718 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:07:33 ID:ZKCgTmOe
あうらつく新藁沓のあらづくりいかがは踏まん岩のかけ道(加納諸平)

719 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:08:49 ID:ZKCgTmOe
もえ松につつじ折りそへしづの女が子故にいそぐ夕暮の山(加納諸平)

720 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:11:39 ID:ZKCgTmOe
神ならば岩おしわけて帰らまし山路の暮は家ぞ恋しき(加納諸平)

721 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:12:39 ID:ZKCgTmOe
こをだにと折りとる袖に且つ落ちて露よりもろき玉椿かな(加納諸平)

722 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:27:29 ID:ZKCgTmOe
益荒男が打ちもかへさぬ山陰のはたとせ何に過ぐし来つらん(加納諸平)

723 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:29:23 ID:ZKCgTmOe
わが身こそよそにもうつれ萩が花もとの垣根にやつれてぞ咲く(加納諸平)

724 :名無氏物語:2010/02/14(日) 17:36:15 ID:ZKCgTmOe
岩くえて礒回の城門は荒れにしを夜声さむくもよする波かな(加納諸平)

725 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:00:39 ID:ZKCgTmOe
駒わたす人かげもなし犀川の岸の司はかたくづれして(加納諸平)

726 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:03:41 ID:ZKCgTmOe
生駒山かすむあしたの見渡しに思ひつづくる花のうへかな(加納諸平)

727 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:04:41 ID:ZKCgTmOe
静かなる山のすがたをほのぼのと浮べて立てる春霞かな(加納諸平)

728 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:09:20 ID:ZKCgTmOe
姫島の松の夕日に雁啼きてわが子恋しき秋風ぞ吹く(加納諸平)

729 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:10:18 ID:ZKCgTmOe
一帆見え二帆つらねて明くる夜のしららの沖に舟きほふなり(加納諸平)

730 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:14:41 ID:ZKCgTmOe
小笹原それともわかぬ葉隠れにかつがつ咲ける月草の花(加納諸平)

731 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:17:42 ID:ZKCgTmOe
天草や天よりをちのかち山も雲になびきて日はくれにけり(加納諸平)

732 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:40:19 ID:ZKCgTmOe
岡の辺の入日のなごりうちなびき松風ながら暮るる空かな(加納諸平)

733 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:54:54 ID:ZKCgTmOe
数さすと真柴折り焚き山里のなぞなぞがたりさ夜ふけにけり(加納諸平)

734 :名無氏物語:2010/02/14(日) 18:56:25 ID:ZKCgTmOe
ふるさとの岡辺のすみれ手につみていとど昔の春ぞ恋しき(加納諸平)

735 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:00:31 ID:ZKCgTmOe
ふる里の野べ見にくれば昔わが妹とすみれの花咲きにけり(賀茂真淵)

736 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:01:59 ID:ZKCgTmOe
桜花ちらばちらなん遠つ神わが大王の衣笠の上に(加納諸平)

737 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:03:34 ID:ZKCgTmOe
君がため花と散りにしますらをに見せばやと思ふ御代の春かな(加納諸平)

738 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:04:40 ID:ZKCgTmOe
みしぶつく植女が袖に夕月のやつれしかげをあはれとぞ見る(加納諸平)

739 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:18:38 ID:ZKCgTmOe
榊葉の香をかぐ山にのぼりても神代の空ははるけかりけり(加納諸平)

740 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:19:33 ID:ZKCgTmOe
ふるさとの岡辺に立ちてわが見てし富士の御雪のとはに恋しき(加納諸平)

741 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:20:29 ID:ZKCgTmOe
ふるさとの棗がもとの萩が花こぼれにけらし秋風の吹く(加納諸平)

742 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:21:48 ID:ZKCgTmOe
世の中はかなしかりけり世の中の何かかなしき賤の男にして(加納諸平)

743 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:23:44 ID:ZKCgTmOe
引馬野の木の芽はり原入りみだれ春日暮らすは昔人かも(加納諸平)

744 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:39:13 ID:ZKCgTmOe
雁がねの帰りし空をながめつつ立てるそほづは我が身なりけり(野村望東尼)

745 :名無氏物語:2010/02/14(日) 19:40:56 ID:ZKCgTmOe
かりをだに立てるそほづは甲斐もなしいたづらならば門守りせよ(藤原信実)

746 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:38:27 ID:pTLaadPH
桜花あまたにほへる里にても友なき人はさびしからまし(野村望東尼)

747 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:39:57 ID:pTLaadPH
さみだれの晴間の日影うつり来て窓にかげろふ行潦かな(野村望東尼)

748 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:42:07 ID:pTLaadPH
つねに見る松の木陰の一つ家の火影さびしき秋は来にけり(野村望東尼)

749 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:43:25 ID:pTLaadPH
秋寒み小雨そぼそぼふる寺の火影さびしき夜のけしきかな(大田垣蓮月)

750 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:44:22 ID:pTLaadPH
世の中の憂きこと知らぬ御仏もものさびしらに見ゆる秋かな(野村望東尼)

751 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:45:52 ID:pTLaadPH
おり立ちて庭の桜のもとにだに行くばかりにも何時かならまし(野村望東尼)

752 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:49:03 ID:pTLaadPH
山寺の秋さびしらに仏達ただならびてもおはすばかりぞ(大隈言道)

753 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:50:31 ID:pTLaadPH
人影を雪間に遠く見出つつ我が訪はるるに定めてぞ待つ(野村望東尼)

754 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:56:20 ID:pTLaadPH
みち遠く行きて帰りて今朝のこと思へば冬も日永かりけり(野村望東尼)

755 :名無氏物語:2010/02/15(月) 20:57:14 ID:pTLaadPH
山松の木の間の月を眺むればまさに我が身は世をのがれけり(野村望東尼)

756 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:00:08 ID:pTLaadPH
昔わが間遠に植ゑし梅さくら楓も枝をさしかはしきぬ(野村望東尼)

757 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:01:43 ID:pTLaadPH
ともすれば君がみけしきそこなひて叱られし世ぞ今は恋しき(野村望東尼)

758 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:02:40 ID:pTLaadPH
人げなく思ひし島のめぐりきて畑もいできぬ家も見えこむ(野村望東尼)

759 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:04:08 ID:pTLaadPH
ひとすぢにあかき道ゆく中やどに貸してうれしき山のあれ庵(野村望東尼)

760 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:05:45 ID:pTLaadPH
忍びつつ旅立ちそむる今宵とて山かげ深き宿りをぞする(平野国臣)

761 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:28:20 ID:pTLaadPH
瓶にさす千草の花の一束をおのがことしの秋と見るかな(野村望東尼)

762 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:30:10 ID:pTLaadPH
夕日影入りしや消ゆる空の虹いのちと見えし雲は残れど(野村望東尼)

763 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:31:16 ID:pTLaadPH
もののふの重荷の罪を身一つに負ひてかろくもなる命かな(野村望東尼)

764 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:32:14 ID:pTLaadPH
わが世とはつゆ思はねど菊の花ここのへに咲くおほ御代もがな(野村望東尼)

765 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:35:08 ID:pTLaadPH
霜あらし月にたぐひて流れゆく身をさすばかりさゆる夜半かな(野村望東尼)

766 :名無氏物語:2010/02/15(月) 21:36:34 ID:pTLaadPH
住みそむる獄の枕うちつけに叫ぶばかりの波の声かな(野村望東尼)

767 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:00:04 ID:pTLaadPH
冬ごもりこらへこらへて一時に花咲きみてる春は来るらし(野村望東尼)

768 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:01:08 ID:pTLaadPH
うぐひすの霞にむせぶ声すなりそのきさらぎの望の夕暮(福田行誡)

769 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:03:07 ID:pTLaadPH
きさらぎやたてる煙は消えしかどなほ望の夜の月は曇れり(福田行誡)

770 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:06:30 ID:pTLaadPH
後の世と言はむは遠し鵜飼舟この世よりして闇をたどれり(福田行誡)

771 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:08:31 ID:pTLaadPH
のちの世を知らせ顔にも篝火のこがれてすぐる鵜飼舟かな(藤原有家)

772 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:10:11 ID:pTLaadPH
かがり火の影だにあらじ後の世の闇をもしらぬ鵜飼舟かな(藤原兼宗)

773 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:22:01 ID:1nxkH8Me
若い女って言うのは,触ってもいいし,舐めてもいいし,
また,髪の毛の匂いを嗅ぐのもいいよね。
寒い時は,湯たんぽ代わりになるし,暇な時は撫でくってると
甘えてくる。
それこそ,チンポを1時間くらいしゃぶらせるのも良し,
精液を顔に掛けるのも良し,
ただ柔らかい感触を味わうだけでも良い。
ケツの穴のシワを丹念に舐めさせるのもいい。

やっぱり,女は最高だね・・・


774 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:22:56 ID:pTLaadPH
旅衣たつ日となれば人なみに杖よ笠よと言ひさわぎつつ(福田行誡)

775 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:24:37 ID:pTLaadPH
ひらけゆくわが大御世も久方の天の岩戸の光なるらむ(福田行誡)

776 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:25:36 ID:pTLaadPH
極楽は枕辺ちかくありながらなど夢にだも見られざりけむ(福田行誡)

777 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:27:07 ID:pTLaadPH
我もまた惜しとこそ思へ惜しと思ふ命は同じ命ならずや(福田行誡)

778 :名無氏物語:2010/02/15(月) 22:29:57 ID:pTLaadPH
春の色の海よりのぼるかげろふに半ばそめたる安房の浦なみ(安藤野雁)

779 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:38:11 ID:QGG7nlNy
いづこかはさして我が宿行きまじり野にも山にも花のへに寝む(安藤野雁)

780 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:39:09 ID:QGG7nlNy
酔ひみだれ花にねぶりし洒さめてさむしろ寒し春の夕風(安藤野雁)

781 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:41:52 ID:QGG7nlNy
さみだれの雨今こそは晴れぬなれあかりて匂ふ姫ゆりの花(安藤野雁)

782 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:42:46 ID:QGG7nlNy
あはれなる空の蛍のゆくへかな秋風たかく吹きやしぬらむ(安藤野雁)

783 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:45:02 ID:QGG7nlNy
ながめむかふ心々にかなしさの色さだまらぬ秋の夕雲(安藤野雁)

784 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:46:38 ID:QGG7nlNy
さぶしさは水底までにとほりけり夕日のすめる秋の砂川(安藤野雁)

785 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:48:00 ID:QGG7nlNy
水あせて石あらはるる山川に夕日ながるる秋のいろかな(安藤野雁)

786 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:49:20 ID:QGG7nlNy
軒端よりふりさけみれば富士のねはあまり俄にたてりけるかな(安藤野雁)

787 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:54:20 ID:QGG7nlNy
ゑのころは多くの子供もたりけり母のむな乳のたらぬばかりに(安藤野雁)

788 :名無氏物語:2010/02/16(火) 13:56:08 ID:QGG7nlNy
ゑのころは此の頃こそは生まれしか早く恋するものにぞありける(安藤野雁)

789 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:00:09 ID:QGG7nlNy
わが顔をかべの穴よりうかがひつ鼠の友とおもふなるべし(安藤野雁)

790 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:01:26 ID:QGG7nlNy
ともすれば琴ひきさしてうち霞む窓の外山のながめられつつ(幽真)

791 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:02:06 ID:QGG7nlNy
総角に木の芽煮させてつくづくと窓の外山の雪を見るかな(幽真)

792 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:03:32 ID:QGG7nlNy
ただむかふ山松のまにほのぼのとにほへる雲やわが恋ふる花(幽真)

793 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:04:57 ID:QGG7nlNy
舟長の今ぞ盛と棹さしてをしふる雲やわが恋ふる花(加納諸平)

794 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:06:20 ID:QGG7nlNy
かづらきの尾越しの雲の崩れきて夕立すなり風猛の里(幽真)

795 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:24:13 ID:QGG7nlNy
大比叡や小比叡の雲のめぐり来て夕立すなり粟津野の原(賀茂真淵)

796 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:45:39 ID:QGG7nlNy
夏山の繁木が奧の岩間より音さへさむく水走るなり(幽真)

797 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:50:50 ID:QGG7nlNy
月を見て誰かは家を恋ひざらむ野に臥す我も人の子にして(幽真)

798 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:53:26 ID:QGG7nlNy
月明く琴の音きよし老いし身も少女さびして庭に舞はまし(幽真)

799 :名無氏物語:2010/02/16(火) 14:55:13 ID:QGG7nlNy
風は清し月はさやけしいざともに踊り明かさむ老のなごりに(良寛)

800 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:00:03 ID:QGG7nlNy
夕日影ななめに照らす山窓に独りしぐれて散るもみぢかな(幽真)

801 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:00:50 ID:QGG7nlNy
荒鷲の羽ほす雲の八重山に誰が知る人と杉は生ひけむ(幽真)

802 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:04:02 ID:QGG7nlNy
世の中を夢と見果てて誰かすむ風のばせをの葉隠れの宿(幽真)

803 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:29:08 ID:QGG7nlNy
琴とりてこの世は花につくさまし終のむくいはさもあらばあれ(幽真)

804 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:30:23 ID:QGG7nlNy
朝日かげ豊栄のぼる日の本のやまとの国の春のあけぼの(佐久良東雄)

805 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:31:43 ID:QGG7nlNy
桜花咲きの盛りをうち見てもただ武士は涙おちけり(佐久良東雄)

806 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:33:11 ID:QGG7nlNy
よき人とほめられむより今の世は物狂ひぞと人のいはなむ(佐久良東雄)

807 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:34:39 ID:QGG7nlNy
君がため朝霜ふみてゆく道はたふとくうれしく悲しくありけり(佐久良東雄)

808 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:35:57 ID:QGG7nlNy
春にあけて先づ看る書も天地の始めの時と読みいづるかな(橘曙覧)

809 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:38:06 ID:QGG7nlNy
物ごとに清めつくして神習ふ国風しるき春は来にけり(橘曙覧)

810 :名無氏物語:2010/02/16(火) 15:42:13 ID:QGG7nlNy
から国の人ならはめや神国の人はまなほに神ならふべし(本居宣長)

811 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:00:27 ID:QGG7nlNy
正月立つすなはち華のさきはひを受けて今歳も笑ひあふ宿(橘曙覧)

812 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:11:31 ID:QGG7nlNy
稲荷坂見あぐる朱の大鳥居ゆり動して人のぼり来る(橘曙覧)

813 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:13:11 ID:QGG7nlNy
おそくとも宿をいでつつ稲荷坂のぼればくだる都人かな(源兼昌)

814 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:14:10 ID:QGG7nlNy
春かけて門田の面に群れし雁一つも見えずなる日さびしも(橘曙覧)

815 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:15:10 ID:QGG7nlNy
升りおりいつ事ゆくといふこともあら野のひばり春すぐすらむ(橘曙覧)

816 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:16:14 ID:QGG7nlNy
すくすくと生ひたつ麦に腹すりて燕飛びくる春の山畑(橘曙覧)

817 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:19:27 ID:QGG7nlNy
若葉さすころはいづこの山見ても何の木見ても麗しきかな(橘曙覧)

818 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:44:33 ID:QGG7nlNy
梅子のうみて昼さへ寝まほしく思ふさ月にはや成りにけり(橘曙覧)

819 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:46:52 ID:QGG7nlNy
天地もひろさ加はるここちして先づあふがるる青雲のそら(橘曙覧)

820 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:48:16 ID:QGG7nlNy
羽ならす蜂あたたかに見なさるる窓をうづめて咲く薔薇かな(橘曙覧)

821 :名無氏物語:2010/02/16(火) 16:50:48 ID:QGG7nlNy
雨つつみ日を経てあみ戸あけ見れば摽ちて梅ありその実三つ四つ(橘曙覧)

822 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:00:02 ID:QGG7nlNy
外の浜千里の目路に塵をなみすずしさ広き砂の上の月(橘曙覧)

823 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:00:53 ID:QGG7nlNy
たたまりて蕊まだ見せぬ葩のぬれ色きよし蓮のあさ露(橘曙覧)

824 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:13:53 ID:QGG7nlNy
いなごまろうるさく出でてとぶ秋の日和よろこび人豆を打つ(橘曙覧)

825 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:15:24 ID:QGG7nlNy
余所人は見なれぬ里の一くるわ稲こきやめて我をゆびさす(橘曙覧)

826 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:17:36 ID:QGG7nlNy
人は皆見さして寝たる小夜中の月を静かに入るる窓かな(橘曙覧)

827 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:19:10 ID:QGG7nlNy
茎折れて水にうつぶす枯蓮の葉うらたたきて秋の雨ふる(橘曙覧)

828 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:21:05 ID:QGG7nlNy
妹と寝るとこよ離れて此のあさけ鳴きて来つらむ初かりの声(橘曙覧)

829 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:25:45 ID:QGG7nlNy
旅ごろもうべこそさゆれ乗る駒の鞍の高嶺にみ雪つもれり(橘曙覧)

830 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:40:25 ID:QGG7nlNy
はるかなる常世はなれて鳴く雁の雲の衣に秋風ぞ吹く(藤原良経)

831 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:48:53 ID:QGG7nlNy
朝たちて比良の高根の雪見ればきぞの夜床はうべさえにけり(本居宣長)

832 :名無氏物語:2010/02/16(火) 17:51:03 ID:QGG7nlNy
枯れのこる茎うす赤きいぬたでの腹ばふ庭に霜ふりにける(橘曙覧)

833 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:00:02 ID:QGG7nlNy
ふたりとはまだ人も見ず雪しづれ朝日におつる杉のした道(橘曙覧)

834 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:01:09 ID:QGG7nlNy
真荒男が手どりにしつる虎の血のたばしり赤し門のしら雪(橘曙覧)

835 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:04:37 ID:QGG7nlNy
まれ人を屋所にのこして鳥うちに我は出でゆく黄昏の雪(橘曙覧)

836 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:05:51 ID:QGG7nlNy
きのふまで吾が衣手にとりすがり父よ父よといひてしものを(橘曙覧)

837 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:08:19 ID:QGG7nlNy
今も世にいまされざらむ齢にもあらざるものをあはれ親なし(橘曙覧)

838 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:29:38 ID:QGG7nlNy
髪しろくなりても親のある人もおほかるものをわれは親なし(橘曙覧)

839 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:37:28 ID:QGG7nlNy
慕ひあまるこころ額にあつまりてうちつけらるる地の上かな(橘曙覧)

840 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:39:19 ID:QGG7nlNy
亡き母をしたひよわりて寝たる児の顔見るばかり憂きことはあらじ(橘曙覧)

841 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:40:26 ID:QGG7nlNy
はふ児にてわかれまつりし身のうさは面だに母を知らぬなりけり(橘曙覧)

842 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:41:28 ID:QGG7nlNy
今日のこのなげきさせむと同じ世に魂さへあひて生れきにけむ(橘曙覧)

843 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:42:31 ID:QGG7nlNy
うつくしき蝶ほしがりて華園の花に少女の汗こぼすかな(橘曙覧)

844 :名無氏物語:2010/02/16(火) 18:44:13 ID:QGG7nlNy
蝶うつとせし手はづれて御園生の花うちこぼし立つ少女かな(橘曙覧)

845 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:30:39 ID:YsiB7y5i
人妬くおもふ心を花ぞのの蝶にうつして臂は張るらむ(橘曙覧)

846 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:33:16 ID:YsiB7y5i
香青なる松の末葉に白妙の羽うちつけて鶴舞ひめぐる(橘曙覧)

847 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:36:49 ID:YsiB7y5i
白きはね青葉がくれに打ちたたみよそにうつらぬ松の上の鶴(橘曙覧)

848 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:39:18 ID:YsiB7y5i
ありとある竹に風もつ谷の奥水の響をそへて鳴りくる(橘曙覧)

849 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:40:25 ID:YsiB7y5i
河隈の巌に根はふ竹と竹なびきぞ回る水を狭めて(橘曙覧)

850 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:42:19 ID:YsiB7y5i
澗めぐり流るる水をはるばると靡きおくりてつづく竹かな(橘曙覧)

851 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:43:42 ID:YsiB7y5i
滑らかに露もつ苔路風ありて下陰くらき竹の奥かな(橘曙覧)

852 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:45:01 ID:YsiB7y5i
竹の霜とけて雀の睡るかな三つ一枝に羽をまろめて(橘曙覧)

853 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:52:15 ID:YsiB7y5i
茂からぬ一もと竹の細き枝に乗りて親まつ雀の児三つ(橘曙覧)

854 :名無氏物語:2010/02/17(水) 09:53:39 ID:YsiB7y5i
山がらと雀と二つ今一つ何鳥なれか竹くぐりをる(橘曙覧)

855 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:00:32 ID:YsiB7y5i
竹の霜うちとけ顔に頭三つ集めてかたる友すずめかな(橘曙覧)

856 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:01:57 ID:YsiB7y5i
真名鶴の立つる一声鳴きやみて後も響をのこす大空(橘曙覧)

857 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:08:28 ID:YsiB7y5i
あるかぎりひろげし翅あさ風にながしやりたる鶴いづこまで(橘曙覧)

858 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:18:37 ID:YsiB7y5i
あるじはと人もし問はば軒の松あらしといひて吹きかへしてよ(橘曙覧)

859 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:20:06 ID:YsiB7y5i
あるじはととふ人あらば女郎花やどのけしきをみよとこたへよ(鴨長明)

860 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:22:02 ID:YsiB7y5i
軒の松あらしはたゆむ梢よりひかりも寒き冬の夜の月(本居宣長)

861 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:23:20 ID:YsiB7y5i
顔をさへもみぢに染て山ぶみのかへさに来よる人のうるささ(橘曙覧)

862 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:27:58 ID:YsiB7y5i
なかなかに思へばやすき身なりけり世にひろはれぬ峰のおち栗(橘曙覧)

863 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:29:25 ID:YsiB7y5i
あたらしき時代に老いて生きむとす山に落ちたる栗の如くに(斎藤茂吉)

864 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:30:25 ID:YsiB7y5i
抜くからに身をさむくする秋の霜こころにしみてうれしかりけり(橘曙覧)

865 :名無氏物語:2010/02/17(水) 10:47:09 ID:YsiB7y5i
国汚す奴あらばと太刀抜きて仇にもあらぬ壁に物いふ(橘曙覧)

866 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:28:55 ID:PSzqRvEh
山吹のみのひとつだに無き宿はかさも二つはもたぬなりけり(橘曙覧)

867 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:37:49 ID:PSzqRvEh
白雲の行きかひのみを見おくりて今日もさしけり蓬生の門(橘曙覧)

868 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:39:06 ID:PSzqRvEh
鬐をとらへまたがり裸うまを吾嬬男子のあらなづけする(橘曙覧)

869 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:41:10 ID:PSzqRvEh
夕貌の花しらじらと咲きめぐる賤が伏屋に馬洗ひをり(橘曙覧)

870 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:43:00 ID:PSzqRvEh
着る物の縫ひめ縫ひめに子をひりてしらみの神世始まりにけり(橘曙覧)

871 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:44:42 ID:PSzqRvEh
綿いりの縫目に頭さしいれてちぢむ蝨よわがおもふどち(橘曙覧)

872 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:45:42 ID:PSzqRvEh
やをら出でてころものくびを匍匐き我に恥見する蝨どもかな(橘曙覧)

873 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:46:56 ID:PSzqRvEh
こぼれ糸纚につくりて魚とると二郎太郎三郎川に日くらす(橘曙覧)

874 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:55:39 ID:PSzqRvEh
とくとくと垂りくる酒のなりひさごうれしき音をさするものかな(橘曙覧)

875 :名無氏物語:2010/02/18(木) 01:57:10 ID:PSzqRvEh
煖むる酒のにほひにほだされて今日も家路を黄昏にしつ(橘曙覧)

876 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:00:34 ID:PSzqRvEh
日のひかりいたらぬ山の洞のうちに火ともし入りてかね堀り出だす(橘曙覧)

877 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:01:43 ID:PSzqRvEh
赤裸の男子むれゐて鉱のまろがり砕く鎚うち揮りて(橘曙覧)

878 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:04:28 ID:PSzqRvEh
さひづるや碓たててきらきらとひかる塊つきて粉にする(橘曙覧)

879 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:14:39 ID:PSzqRvEh
筧かけとる谷水にうち浸しゆれば白露手にこぼれくる(橘曙覧)

880 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:17:16 ID:PSzqRvEh
黒けぶり群がりたたせ手もすまに吹き鑠かせばなだれ落つるかね(橘曙覧)

881 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:19:09 ID:PSzqRvEh
鑠くれば灰とわかれてきはやかにかたまり残る白銀の玉(橘曙覧)

882 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:20:28 ID:PSzqRvEh
銀の玉をあまたに筥に収れ荷の緒かためて馬馳らする(橘曙覧)

883 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:24:37 ID:PSzqRvEh
しろがねの荷負へる馬を牽きたてて御貢つかふる御世のみさかえ(橘曙覧)

884 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:28:12 ID:PSzqRvEh
眉白き翁出で来て千とせ経る門の山まつ撫でほむるかな(橘曙覧)

885 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:29:58 ID:PSzqRvEh
起臥もやすからなくに花がたみ目ならびいます神の目おもへば(橘曙覧)

886 :名無氏物語:2010/02/18(木) 02:32:29 ID:PSzqRvEh
吹く風の目にこそ見えね神々はこの天地にかむづまります(橘曙覧)

887 :名無氏物語:2010/02/18(木) 08:31:18 ID:5G4E7ima
           和歌なんて百済ねえこと,やってねえで,オウムにはいらんか?
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888 :名無氏物語:2010/02/18(木) 21:57:38 ID:PSzqRvEh
み出でたちつづく小笠のはるばるとかくれゆくまでうち眺めをり(橘曙覧)

889 :名無氏物語:2010/02/18(木) 21:58:47 ID:PSzqRvEh
なにをして白髪おひつつ老いけむとかひなき我をいかりたま(橘曙覧)

890 :名無氏物語:2010/02/18(木) 21:59:27 ID:PSzqRvEh
壁くぐる竹に肩擦る窓のうち身じろぐたびに彼も枝振る(橘曙覧)

891 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:00:12 ID:PSzqRvEh
膝いるるばかりもあらぬ艸(くさ)の屋を竹にとられて身をすぼめをり(橘曙覧)

892 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:01:01 ID:PSzqRvEh
撫でやまぬ火桶のいろにならひもてみがきをゆかむ歌の上をも(橘曙覧)

893 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:02:03 ID:PSzqRvEh
よそありきしつつ帰ればさびしげになりて火桶のすわりをるかな(橘曙覧)

894 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:02:59 ID:PSzqRvEh
米の泉なほたらずけり歌をよみ文を作りて売りありけども(橘曙覧)

895 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:04:21 ID:PSzqRvEh
水車ころも縫ふ世となりにけり岩根木根立物言ひいでむ(橘曙覧)

896 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:17:47 ID:PSzqRvEh
眼前いまも神代ぞ神無くは艸木も生ひじ人もうまれじ(橘曙覧)

897 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:18:50 ID:PSzqRvEh
影垂るる星にせまりて薄黒き色たたなはるおぼろ夜の山(橘曙覧)

898 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:20:34 ID:PSzqRvEh
樵歌鳥のさひづり水の音ぬれたる小艸雲かかる松(橘曙覧)

899 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:25:05 ID:PSzqRvEh
吾が歌をよろこび涙こぼすらむ鬼のなく声する夜の窓(橘曙覧)

900 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:26:28 ID:PSzqRvEh
灯火のもとに夜な夜な来たれ鬼我がひめ歌の限りきかせむ(橘曙覧)

901 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:28:23 ID:PSzqRvEh
人臭き人に聞かする歌ならず鬼の夜ふけて来ばつげもせむ(橘曙覧)

902 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:30:23 ID:PSzqRvEh
凡人の耳にはいらじ天地のこころを妙に洩らすわがうた(橘曙覧)

903 :名無氏物語:2010/02/18(木) 22:35:46 ID:PSzqRvEh
たのしみは艸のいほりの莚敷きひとりこころを静めをるとき(橘曙覧)

904 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:01:13 ID:PSzqRvEh
たのしみは妻子むつまじくうちつどひ頭ならべて物をくふ時(橘曙覧)

905 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:03:48 ID:PSzqRvEh
たのしみはまれに魚烹て児等皆がうましうましといひて食ふ時(橘曙覧)

906 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:04:43 ID:PSzqRvEh
たのしみは物をかかせて善き価惜しみげもなく人のくれし時(橘曙覧)

907 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:06:25 ID:PSzqRvEh
たのしみは銭なくなりてわびをるに人の来りて銭くれし時(橘曙覧)

908 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:14:44 ID:PSzqRvEh
たのしみは昼寝せしまに庭ぬらしふりたる雨をさめてしる時(橘曙覧)

909 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:16:29 ID:PSzqRvEh
たのしみは昼寝目ざむる枕べにことことと湯の煮えてある時(橘曙覧)

910 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:18:08 ID:PSzqRvEh
たのしみはわらは墨するかたはらに筆の運びを思ひをる時(橘曙覧)

911 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:31:55 ID:PSzqRvEh
たのしみは紙をひろげてとる筆の思ひの外に能くかけし時(橘曙覧)

912 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:34:20 ID:PSzqRvEh
たのしみは好き筆をえて先づ水にひたしねぶりて試みる時(橘曙覧)

913 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:36:07 ID:PSzqRvEh
おくれても生れし我か同じ世にあらば履をもとらまし翁に(橘曙覧)

914 :名無氏物語:2010/02/18(木) 23:37:05 ID:PSzqRvEh
宿しめて風もしられぬ華を今も見つつますらむやまむろの山(橘曙覧)

915 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:00:41 ID:KuPo8x2Z
むらさきに匂へる山よ透きとほる水の流れよ見あく時無き(橘曙覧)

916 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:05:37 ID:KuPo8x2Z
地の上に堕ちて朽ちけむ菓の瓤くろめて蟻のむらがる(橘曙覧)

917 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:08:35 ID:KuPo8x2Z
群よびにひとつ奔ると見るがうちに長々しくもつくる蟻みち(橘曙覧)

918 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:10:05 ID:KuPo8x2Z
蟻と蟻うなづきあひて何か事ありげに奔る西へ東へ(橘曙覧)

919 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:12:10 ID:KuPo8x2Z
幽世に入るとも吾は現世に在るとひとしく歌をよむのみ(橘曙覧)

920 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:13:28 ID:KuPo8x2Z
歌よみて游ぶ外なし吾はただ天にありとも地にありとも(橘曙覧)

921 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:15:25 ID:KuPo8x2Z
人臭き世にはおかざる我がこころすみかを問はば山のしら雲(橘曙覧)

922 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:16:40 ID:KuPo8x2Z
天地の間に隔てなき魂をしばらく体のつつみをるなり(橘曙覧)

923 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:28:44 ID:KuPo8x2Z
体といふ宅はなるれば天地と我の間に垣一重なし(橘曙覧)

924 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:30:30 ID:KuPo8x2Z
物皆を立つ雲霧と思へれば見る目嗅ぐ鼻幽世と同じ(橘曙覧)

925 :名無氏物語:2010/02/19(金) 00:32:07 ID:KuPo8x2Z
美豆山の青垣山の神樹葉の茂みが奥に吾が魂こもる(橘曙覧)

926 :名無氏物語:2010/02/19(金) 09:20:03 ID:KuPo8x2Z
厳凝と神習ゆく斯の吾が魂いよよますます厳凝してむ(橘曙覧)

927 :名無氏物語:2010/02/19(金) 09:21:35 ID:KuPo8x2Z
何わざも吾が国体にあひあはず痛く重みし物すべきなり(橘曙覧)

928 :名無氏物語:2010/02/19(金) 09:23:51 ID:KuPo8x2Z
事により彼が善き事もちふとも心さへにはうちかたぶくな(橘曙覧)

929 :名無氏物語:2010/02/19(金) 09:25:00 ID:KuPo8x2Z
其のわざを取り用ふれば自ら心もそれにうつる恐れあり(橘曙覧)

930 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:15:14 ID:YKB6JKGF
目のまへの事いふならず禍ひの遺らむ末の世を思ふなり(橘曙覧)

931 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:16:10 ID:YKB6JKGF
肝冷す腰の白蛇吾が魂はうづみ鎮めつ山松の根に(橘曙覧)

932 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:17:12 ID:YKB6JKGF
水奔る白蛇なしてきらめける焼太刀見れば独りゑまれつ(橘曙覧)

933 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:19:32 ID:YKB6JKGF
百千歳との曇りのみしつる空きよく晴れゆく時片まけぬ(橘曙覧)

934 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:21:29 ID:YKB6JKGF
あたらしくなる天地を思ひきや吾が目昧まぬうちに見んとは(橘曙覧)

935 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:22:56 ID:YKB6JKGF
友ほしく何おもひけむ歌といひ書といふ友ある我にして(橘曙覧)

936 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:23:51 ID:YKB6JKGF
友無きはさびしかりけり然りとて心うちあはぬ友もほしなし(橘曙覧)

937 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:26:02 ID:YKB6JKGF
ほしかるは語りあはるる友一人見べき山水ただ一ところ(橘曙覧)

938 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:45:27 ID:YKB6JKGF
たのしみは物識人に稀にあひて古しへ今を語りあふとき(橘曙覧)

939 :名無氏物語:2010/02/20(土) 01:47:29 ID:YKB6JKGF
艸の庵さひづりめぐる朝すずめ寝耳に聞きて時うつすかな(橘曙覧)

940 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:01:36 ID:YKB6JKGF
天皇の大御使と聞くからにはるかにをがむ膝をり伏せて(橘曙覧)

941 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:02:44 ID:YKB6JKGF
天の下清く払ひて上古の御まつりごとに復るよろこべ(橘曙覧)

942 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:05:06 ID:YKB6JKGF
天皇は神にしますぞ天皇の勅としいはばかしこみまつれ(橘曙覧)

943 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:17:14 ID:YKB6JKGF
湛へつる器の水に鰭ふらせ海川見ざる目をよろこばす(橘曙覧)

944 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:19:25 ID:YKB6JKGF
顔のうへに水はじかせて飛ぶ魚を見かへるだにも眉たゆきなり(橘曙覧)

945 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:20:48 ID:YKB6JKGF
窓の月浮べる水に魚躍るわが枕辺の広沢の池(橘曙覧)

946 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:22:09 ID:YKB6JKGF
ひれはねて小さき魚のとぶ音に寝るともなくて寝る目あけらる(橘曙覧)

947 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:23:05 ID:YKB6JKGF
雲ならで通はぬ峰の石かげに神世のにほひ吐く草の華(橘曙覧)

948 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:24:05 ID:YKB6JKGF
八十神も役ち守らひ山川も依りて仕ふるいでましの道(弁玉)

949 :名無氏物語:2010/02/20(土) 02:25:15 ID:YKB6JKGF
枝かはし五十の駅の並松も天の御蔭とみゆき仕へり(弁玉)

950 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:46:15 ID:YKB6JKGF
さきにほふ花をみてだにしのぶかな雲ゐの風の今日はいかにと(久坂玄瑞)

951 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:48:38 ID:YKB6JKGF
けふのみと思はば花のをしからん我が心をもいつかなしてむ(久坂玄瑞)

952 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:49:31 ID:YKB6JKGF
ほととぎす血になくこゑはあり明の月より外にきく人ぞなき(久坂玄瑞)

953 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:51:34 ID:YKB6JKGF
けふもまたしられぬ露のいのちもて千とせも照らす月をみるかな(久坂玄瑞)

954 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:52:45 ID:YKB6JKGF
あなたなる峯の白雲夕ぐれに見ればかなしも世の事思ふに(久坂玄瑞)

955 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:53:40 ID:YKB6JKGF
時なればせんすべもなしもののふのあはれ吾が君もおもちちもおきて(久坂玄瑞)

956 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:55:50 ID:YKB6JKGF
今ははや都の春も時ならむ我家の桜花さきにけり(久坂玄瑞)

957 :名無氏物語:2010/02/20(土) 18:56:59 ID:YKB6JKGF
あづさ弓春も来にけりもののふの引き返さじと出づる旅路に(久坂玄瑞)

958 :名無氏物語:2010/02/20(土) 19:31:02 ID:YKB6JKGF
いにしへのことと思ひて書読みしその憂きことも今は我が身に(久坂玄瑞)

959 :名無氏物語:2010/02/20(土) 19:31:58 ID:YKB6JKGF
桜花手折りかざさんもののふの鎧の上に色香を見せて(久坂玄瑞)

960 :名無氏物語:2010/02/20(土) 19:50:08 ID:YKB6JKGF
袖に置く涙のつゆにうつしませ逢ふがまほしと恋ふる御影を(和宮)

961 :名無氏物語:2010/02/20(土) 19:51:56 ID:YKB6JKGF
ことしこそのどけさおぼゆ去年までは春を春とも知らざりし身の(和宮)

962 :名無氏物語:2010/02/20(土) 19:53:27 ID:YKB6JKGF
めぐみある御代にひかれてあづさ弓都のはるに逢ふがうれしさ(和宮)

963 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:12:42 ID:YKB6JKGF
惜しまじな君と民とのためならば身は武蔵野の露と消ゆとも(和宮)

964 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:13:57 ID:YKB6JKGF
うつせみの唐織衣なにかせむ綾も錦も君ありてこそ(和宮)

965 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:16:27 ID:YKB6JKGF
浮世をば今こそ渡れ武士の名を高松の苔に残して(清水宗治)

966 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:18:41 ID:YKB6JKGF
世の中に惜まるる時散りてこそ花も花なれ色も色なれ(月清入道)

967 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:48:11 ID:YKB6JKGF
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂(吉田松蔭)

968 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:50:21 ID:YKB6JKGF
君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空(岡田以蔵)

969 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:51:24 ID:YKB6JKGF
越し方は一夜ばかりの心地して八十路あまりの夢を見しかな(貝原益軒)

970 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:58:57 ID:YKB6JKGF
ちりぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ(細川ガラシャ)

971 :名無氏物語:2010/02/20(土) 20:59:56 ID:YKB6JKGF
さらぬだに打ちぬる程も夏の夜の夢路をさそう郭公かな(お市の方)

972 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:01:05 ID:YKB6JKGF
夏の夜の夢路はかなき跡の名を雲居にあげよ山郭公(柴田勝家)

973 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:01:51 ID:YKB6JKGF
いまわには何をかいわむ世の常にいいし言葉ぞ我が心なる(伴信友)

974 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:20:10 ID:YKB6JKGF
ついに逝くときはきにけり残りいてなげかん人ぞかなしかりける(伴信友)

975 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:21:54 ID:YKB6JKGF
思う事の一つも神に勤めをへずけふや罷るかあたらこの世を(平田篤胤)

976 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:22:56 ID:YKB6JKGF
仏神の恵みに叶う我が流儀末世の人を救いたまへや(香川玄悦)

977 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:24:32 ID:YKB6JKGF
東路に筆を残して旅の空西のみくにの名所を見む(安藤広重)

978 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:26:51 ID:YKB6JKGF
ほととぎす鳴きつるかた身初がつお春と夏との入相のかね(太田南畝)

979 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:29:09 ID:YKB6JKGF
宗鑑はいづこへと人の問うならばちとようありてあの世へといえ(山崎宗鑑)

980 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:46:31 ID:YKB6JKGF
天が下古き例はしら浪の身にぞ鼠と現れにけり(鼠小僧次郎吉)

981 :名無氏物語:2010/02/20(土) 21:48:08 ID:YKB6JKGF
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へし今日の初霜(三島由紀夫)

982 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:00:34 ID:YKB6JKGF
散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と小夜嵐(三島由紀夫)

983 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:01:26 ID:YKB6JKGF
風さそうはなよりもなおわれはまた春の名残りをいかにとかせん(浅野長矩)

984 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:05:49 ID:YKB6JKGF
筑摩江や芦間に灯すかがり火とともに消えゆく我が身なりけり(石田三成)

985 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:07:36 ID:YKB6JKGF
江漢が年が寄ったで死ぬるなり浮世に残す浮絵一枚(司馬江漢)

986 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:08:52 ID:YKB6JKGF
来山はうまれた咎で死ぬる也それでうらみも何もかもなし(小西来山)

987 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:10:18 ID:YKB6JKGF
まぎらかす浮世の業の色どりも ありとや月の薄墨の空(英一蝶)

988 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:11:19 ID:YKB6JKGF
大君の御はたのもとにして死してこそ人と生まれし甲斐ぞありけり(大田實)

989 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:22:10 ID:YKB6JKGF
いでまして帰ります日のなしと聞く今日のみゆきにあふぞ悲しき(乃木静子)

990 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:23:11 ID:YKB6JKGF
世の中の厄をのがれてもとのまま帰るは雨と土の人形(曲亭馬琴)

991 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:25:30 ID:YKB6JKGF
なよ竹の風にまかする身ながらもたゆまぬ節はありとこそ知れ(西郷千重子)

992 :名無氏物語:2010/02/20(土) 22:26:50 ID:YKB6JKGF
きのふみし夢は今更引かへて神戸が宇良に名をやあげなむ(瀧善三郎)

993 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:00:17 ID:YKB6JKGF
曇りなき心の月を先だてて浮世の闇を照らしてぞ行く(伊達政宗)

994 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:04:07 ID:YKB6JKGF
天てらす月のひかりともろもろに行すへすずし曙のそら(阿部重次)

995 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:05:29 ID:YKB6JKGF
昨日といい今日とくらして飛鳥川流れてはやき月日なりけり(小堀遠州)

996 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:06:39 ID:YKB6JKGF
西に入る月を誘い法を得て今日ぞ火宅をのがれけるかな(春日局)

997 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:09:13 ID:YKB6JKGF
春秋の花も紅葉もとどまらず人も空しき関路なりけり(島津義弘)

998 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:11:21 ID:YKB6JKGF
なかなかに世をも人をも恨むまじ時にあはぬを身のとがにして(今川氏真)

999 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:15:00 ID:YKB6JKGF
石川や浜の真砂はつきるとも世に盗人の種はつくまじ(石川五右衛門)

1000 :名無氏物語:2010/02/20(土) 23:25:45 ID:YKB6JKGF
限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山風(蒲生氏郷)

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