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お気に入りの和歌はありますか? 巻第六十三

1 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:28:19 ID:6bBfEoY5
お気に入りの和歌を書き込んでください。

前スレ
お気に入りの和歌はありますか? 巻第六十二
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2 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:48:34 ID:e4e06/V6
過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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3 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:50:11 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十
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4 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:52:31 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第二十三
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5 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:54:13 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十一 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第三十三 
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十
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6 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:56:10 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第四十三
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7 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:58:19 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十二
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十三
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十五
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十六
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十六(重複したので五十七扱い)
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十八
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五十九
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第六十
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8 :名無氏物語:2010/06/09(水) 00:59:11 ID:e4e06/V6
お気に入りの和歌はありますか? 巻第六十一
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第六十二
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1274015176/

9 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:03:15 ID:e4e06/V6
恋ひ死なば我がゆゑとだに思ひ出でよさこそは辛き心なりとも(藤原実国[千載])

10 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:07:54 ID:z6N93A4F
春はとし霞かかれる梢より花ぞおそきと鶯のなく(慈円)

11 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:09:25 ID:z6N93A4F
春やとき谷の鶯うち羽ぶき今日しら雪のふる巣いづなり(藤原定家)

12 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:10:41 ID:z6N93A4F
春やときとばかり聞きし鶯の初音を我と今日やながめむ(藤原定家)

13 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:11:58 ID:z6N93A4F
鶯のはつねをもらせ春やとき花やおそきと思ひさだめん(後鳥羽院)

14 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:13:45 ID:z6N93A4F
白雪のふる枝の梅を花とみて春やおそきときゐる鶯(藤原為家)

15 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:15:26 ID:z6N93A4F
木々の雪花かと見えて花やとき春やおそきとあやまたれぬる(三条西実隆)

16 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:16:42 ID:z6N93A4F
さねかづら今は絶ゆとや逢坂のゆふつけ鳥のくり返し鳴く(藤原家隆)

17 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:17:46 ID:z6N93A4F
いかにせむ相坂山のさねかづらはぶきあまたにうつりはてなば(藤原家隆)

18 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:18:27 ID:e4e06/V6
あだなりと言ひはなすとも桜花たが名はたたじ峰の春風(藤原雅経[続拾遺])

19 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:40:28 ID:e4e06/V6
こと問へよ思ひおきつの浜千鳥なくなく出でしあとの月影(藤原定家[新古今])

20 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:43:52 ID:e4e06/V6
人を思ふ思ひを何にたとへまし室の八島も名のみ也けり(源重之女[続後拾遺])

21 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:44:46 ID:e4e06/V6
忍ぶれど思ふ思ひのあまりには色に出でぬる物にぞありける(大江嘉言[風雅])

22 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:50:13 ID:e4e06/V6
さてもわが思ふ思ひよつひにいかに何のかひなき眺めのみして(永福門院[風雅])

23 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:51:33 ID:e4e06/V6
君ゆゑに思ふ思ひは大海の波をば袖にかけぬまもなし(正親町公蔭[風雅])

24 :名無氏物語:2010/06/09(水) 01:51:42 ID:z6N93A4F
くる人をいかがいとはむさねかづらたえずはすゑも逢坂の関(宇都宮景綱)

25 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:02:15 ID:z6N93A4F
さねかづらかけのたれをの長路しるあふ坂山の関の行末(正徹)

26 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:03:23 ID:z6N93A4F
さねかづら末葉にむすぶ露かけてもとくる人のありとしられじ(東常縁)

27 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:06:15 ID:z6N93A4F
あふさかや夢にもさねんさねかづらくるよを人にせきなとどめそ(後柏原天皇)

28 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:10:40 ID:z6N93A4F
霞たつあふ坂山のさねかづらまたくりかへし春は来にけり(木下長嘯子)

29 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:14:48 ID:z6N93A4F
夏の夜ののどけき雨をあしびきの山の松風ふくかとぞきく(曾禰好忠)

30 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:17:44 ID:z6N93A4F
石見のや高津のやまの松風のここに通ひて吹くかとぞきく(木下幸文)

31 :名無氏物語:2010/06/09(水) 02:19:45 ID:z6N93A4F
みかの原ながるる河のいつみきとおぼえぬせにもぬるる袖かな(藤原基家)

32 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:52:43 ID:e4e06/V6
春やくる花や咲くとも知らざりき谷のそこなる埋木の身は(和泉式部[新勅撰])

33 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:53:30 ID:e4e06/V6
わくらばにあふ坂山のさねかづらくるをたえずと誰か頼まん(九条道家[新勅撰])

34 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:54:40 ID:e4e06/V6
たえぬるか相坂山のさねかづら知られぬ程を何嘆きけん(源兼康[新後撰])

35 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:57:23 ID:z6N93A4F
いづみ川ゆくせの波の程にのみききこし人に恋ひやわたらむ(宗尊親王)

36 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:58:16 ID:z6N93A4F
春はただみきともいはじ泉河わきてかすめる波の上の月(慶運)

37 :名無氏物語:2010/06/09(水) 10:59:13 ID:z6N93A4F
泉川こほりにけりなゆく水のわきて流るるかたもなきまで(二条良基)

38 :名無氏物語:2010/06/09(水) 11:00:10 ID:z6N93A4F
かけとめよ雲まの月を三かの原袂にわきていづみ川なみ(正徹)

39 :名無氏物語:2010/06/09(水) 11:03:36 ID:z6N93A4F
ほのかにも山より月のいづみ川ひかりぞ四方にわきて流るる(三条西実隆)

40 :名無氏物語:2010/06/09(水) 11:13:09 ID:z6N93A4F
袖かけて夕波すずしいづみ川秋のこころや分きてながるる(上冷泉為和)

41 :名無氏物語:2010/06/09(水) 11:13:33 ID:e4e06/V6
相坂の関路におふるさねかづらかれにし後はくる人もなし(宗良親王[続後拾遺])

42 :名無氏物語:2010/06/09(水) 11:22:20 ID:e4e06/V6
身にしらぬ逢坂山のさねかづら関をばこえてくる人もなし(源頼言[新後拾遺])

43 :名無氏物語:2010/06/10(木) 16:58:25 ID:tC9OV88S
みかの原こよひの月の光さへわきてながるるいづみ川かな(松永貞徳)

44 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:00:24 ID:tC9OV88S
泉川わきて秋こそかなしけれはらへばむすぶかせの山霧(加納諸平)

45 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:01:41 ID:tC9OV88S
いつみきかいつみきとてか泉なる空にうつせば満目の花(山中智恵子)

46 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:02:38 ID:tC9OV88S
子を思ふ道こそ闇と聞きしかど親の跡にもまよはれにけり(選子内親王)

47 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:04:10 ID:tC9OV88S
人の子の親になりてぞ我が親の思ひはいとど思ひ知らるる(康資王母)

48 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:05:46 ID:tC9OV88S
花をらむ心もそらに成りにけり子を思ふ道におもひみだれて(大江匡衡)

49 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:06:58 ID:tC9OV88S
敷島やこの道なくば子の道に迷ふ心のやみははるけし(正徹)

50 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:33:35 ID:OObB9f7X
笛竹の夜ふかき声ぞ聞こゆなる峯の松風吹きやそふらむ(藤原斉信[千載])

51 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:35:18 ID:OObB9f7X
一こゑも君につげなむ時鳥この五月雨は闇にまどふと(藤原彰子[千載])

52 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:37:50 ID:OObB9f7X
なき影の親のいさめはそむきにき子を思ふ道の心よわさに(藤原定家[続拾遺])

53 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:38:24 ID:tC9OV88S
しらざりし誰もねざめの秋の雨の子をおもふ道にふるは涙を(藤原惺窩)

54 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:43:09 ID:tC9OV88S
子を思ふ親の心は人の子の親となりてぞ思ひ知りてき(賀茂季鷹)

55 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:55:53 ID:tC9OV88S
おしなべてかすむや雪げ大空をわたる春日の影の寒けさ(正徹)

56 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:56:58 ID:tC9OV88S
宮の滝むべも暮れゆく春風に落つるしらあわや桜なるらむ(藤原基家)

57 :名無氏物語:2010/06/10(木) 17:59:20 ID:tC9OV88S
春風の吹かぬ世にだにあらませば心のどかに花は見てまし(宇多天皇)

58 :名無氏物語:2010/06/10(木) 18:02:14 ID:tC9OV88S
水底に春や来るらむみよしのの吉野の川にかはづ鳴くなり(宇多天皇)

59 :名無氏物語:2010/06/10(木) 18:14:34 ID:OObB9f7X
位山跡を尋ねてのぼれども子をおもふ道になほまよひぬる(源通親[新古今])

60 :名無氏物語:2010/06/10(木) 18:17:58 ID:OObB9f7X
まよひこし心の闇をしるべにて子を思ふ道に月をみる哉(玄覚[新続古今])

61 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:43:02 ID:tC9OV88S
まだきより花を見すててゆく雁やかへりて春のとまりをば知る(藤原定家)

62 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:46:12 ID:tC9OV88S
問はばやな花なき里に住む人も春は今日とやなほ眺むらん(藤原定家)

63 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:52:45 ID:tC9OV88S
秋によする心とや見む春霞たつを見すてて雁も来にけり(後水尾院)

64 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:54:02 ID:tC9OV88S
かへる雁春をよそなる谷陰は花なき里としばしやすらへ(石野広通)

65 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:58:20 ID:tC9OV88S
龍田河折られぬ水の紅に流れてはやき秋の影かな(藤原定家)

66 :名無氏物語:2010/06/10(木) 19:59:37 ID:tC9OV88S
石ばしる滝つ岩根の桜花折られぬ水に枝なびきけり(藤原為家)

67 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:38:30 ID:OObB9f7X
影みえて汀にたてる白菊は折られぬ波の花かとぞ見る(村上天皇[新勅撰])

68 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:39:41 ID:OObB9f7X
花の色の折られぬ水にさす棹の雫も匂ふ宇治の河長(藤原定家[続古今])

69 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:41:02 ID:OObB9f7X
波かくる井手の山吹さきしより折られぬ水に蛙鳴くなり(土御門院[続後撰])

70 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:45:23 ID:OObB9f7X
吉野川折られぬ水に袖ぬれて浪にうつろふ岸の山吹(藤原知家[続拾遺])

71 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:48:28 ID:OObB9f7X
かげきよき花の鏡と見ゆるかな長閑にすめる白川の水(源有仁[千載])

72 :名無氏物語:2010/06/10(木) 20:49:56 ID:OObB9f7X
散りかかる花の鏡の水の面にかさねてくもる春の夜の月(源資平[続古今])

73 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:08:28 ID:OObB9f7X
散りかかる影もはかなく行く水に数かきあへぬ花の白波(憲実[続拾遺])

74 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:16:21 ID:tC9OV88S
岸かげや折られぬ花のにほひをも波によせくる春の川水(村田春海)

75 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:17:52 ID:tC9OV88S
梅が香やまづ映るらむ影きよき玉島川の花の鏡に(藤原定家)

76 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:19:24 ID:tC9OV88S
春をへて門田にしむる苗代に花の鏡の影ぞかはらぬ(藤原定家)

77 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:22:58 ID:tC9OV88S
ゆく水の花の鏡の影もうしあだなる色のうつりやすさは(藤原定家)

78 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:37:26 ID:tC9OV88S
しづたまき夕はたぐものたてぬきにあやおりみだる春雨の空(藤原秀能)

79 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:39:20 ID:tC9OV88S
夕がすみ消えゆく雁や雲とりのあやおりみだる春の衣手(順徳院)

80 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:40:21 ID:tC9OV88S
春雨も山のみどりをそめぬまに霞ぞはやく深さまされる(契沖)

81 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:42:23 ID:tC9OV88S
行き行かず聞かまほしきをいづかたにふみさだむらんあしうらの山(藤原定頼)

82 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:42:32 ID:OObB9f7X
春雨のあやおりかけし水のおもに秋はもみぢの錦をぞしく(道命[詞花])

83 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:43:44 ID:OObB9f7X
散り散らずおぼつかなきは春霞たなびく山の桜なりけり(祝部成仲[新古今])

84 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:46:50 ID:OObB9f7X
散り散らず人もたづねぬ古郷の露けき花に春風ぞ吹く(慈円[新古今])

85 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:49:29 ID:OObB9f7X
常よりものどけくにほへ桜花春くははれる年のしるしに(藤原顕季[風雅])

86 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:54:37 ID:tC9OV88S
行き行かず聞かまほしきをいづかたにふみさだむらんあしうらの山(藤原定頼)

87 :名無氏物語:2010/06/10(木) 21:57:46 ID:tC9OV88S
さくら花春くははれる年しもぞ常よりもなほ散りまさりける(藤原高遠)

88 :名無氏物語:2010/06/10(木) 22:00:08 ID:tC9OV88S
世の人の心の花もあひにあひぬ春くははれる春を待ちえて(烏丸光広)

89 :名無氏物語:2010/06/10(木) 22:02:20 ID:tC9OV88S
みる人もなき山里の花の色はなかなか風ぞ惜しむべらなる(藤原道信)

90 :名無氏物語:2010/06/10(木) 22:03:24 ID:tC9OV88S
みる人もなき山里の秋の夜は月のひかりもさびしかりけり(藤原範永)

91 :名無氏物語:2010/06/10(木) 22:05:07 ID:tC9OV88S
光なき谷には春もおそ桜ほかの散りなむ後やみるべき(花山院長親母)

92 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:28:11 ID:LcheZVLb
かたみには外の散りなむとばかりに教へし花のかげもいつまで(三条西公条)

93 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:30:18 ID:LcheZVLb
ともかくも言はばなべてになりぬべしねになきてこそ見せまほしけれ(和泉式部)

94 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:32:00 ID:LcheZVLb
枕だに知らねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢(和泉式部)

95 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:35:14 ID:LcheZVLb
天の河あれにし床をけふばかりうちはらふ袖のあはれいくとせ(藤原定家)

96 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:37:18 ID:LcheZVLb
山風のあれにし床をはらふ夜はうきてぞこほる袖の月影(藤原定家)

97 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:39:45 ID:LcheZVLb
あひにあひて物思ふ春はかひもなし花も霞もめにしたたねば(和泉式部)

98 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:42:35 ID:LcheZVLb
をみなへし池のさ波に枝ひちて物思ふ袖のぬるる顔なる(西行)

99 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:50:41 ID:3Wlkbaiz
知るやとて枕だにせぬ宵々のこころの外にもる涙かな(藤原知家[続後撰])

100 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:51:34 ID:LcheZVLb
あひにあひて物おもふ比の夕暮に鳴くやさ月の山ほととぎす(藤原家隆)

101 :名無氏物語:2010/06/11(金) 09:58:17 ID:LcheZVLb
秋はまた濡れこし袖のあひにあひて雄島の海人ぞ月になれける(藤原定家)

102 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:00:14 ID:LcheZVLb
なれし夜の月ばかりこそ身にはそへ濡れても濡るる袖にやどりて(藤原定家)

103 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:01:49 ID:LcheZVLb
秋の月袖になれにし影ながら濡るる顔なる布引の滝(藤原定家)

104 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:03:36 ID:LcheZVLb
袖のうへにぬるる顔なる光かな月こそ旅の心しりけれ(俊成卿女)

105 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:04:55 ID:3Wlkbaiz
我が涙露ももらすな枕だにまだしらすげの真野の秋風(後嵯峨院[続拾遺])

106 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:07:33 ID:3Wlkbaiz
夢をだにみつとは言はじ難波なる葦のしのやの夜はの秋風(二条為氏[続千載])

107 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:10:04 ID:3Wlkbaiz
夢にだにみつとは言はじおのづから思ひあはする人もこそあれ(源俊定[風雅])

108 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:13:26 ID:3Wlkbaiz
秋きぬといはぬをしるは吹く風の身にしむ時の心なりけり(少将内侍[続古今])

109 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:21:02 ID:3Wlkbaiz
何となく昔恋しき我が袖のぬれたるうへにやどる月影(藤原秀能[風雅])

110 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:22:39 ID:3Wlkbaiz
あはれなる時を夕べと思ふより時雨にそひてふる涙かな(心円[玉葉])

111 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:23:36 ID:LcheZVLb
すがまくら玉ちる閨の袖のうへにぬるるがほなる床の月かげ(後鳥羽院)

112 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:24:35 ID:LcheZVLb
今ぞ知るあひそめ川の水上はたえずながるる涙なりけり(源仲綱)

113 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:26:04 ID:LcheZVLb
思ひ川身をはやながら水のあわの消えても逢はむ波のまもがな(藤原家隆)

114 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:27:24 ID:LcheZVLb
夏虫の身よりあまれる思ひかは逢はで消えめや波のうたかた(後鳥羽院)

115 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:28:16 ID:LcheZVLb
おのづからむすぶ契りも夏川のうたかた人に消えつつぞふる(順徳院)

116 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:35:42 ID:LcheZVLb
めぐりゆく床の涙のうたかたに秋さへ冬に逢はで消えめや(正徹)

117 :名無氏物語:2010/06/11(金) 10:39:04 ID:LcheZVLb
たづねてもいかに待ちみむほととぎすみわの山べの夕暮の空(藤原家隆)

118 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:43:30 ID:fs6Q/lay
我が身なほいかにまちみむ三輪の山つれなくてのみすぎのむらだち(藤原雅経)

119 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:45:32 ID:fs6Q/lay
木がらしやいかにまち見むみわの山つれなき杉の雪折のこゑ(源具親)

120 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:47:37 ID:fs6Q/lay
立ちかへり逢はでこの世を杉のとのたてながらのみくちやはてなん(藤原家隆)

121 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:49:23 ID:fs6Q/lay
あしの屋のかりねの床のふしのまもみじかくあくる夏の夜な夜な(藤原定家)

122 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:55:53 ID:fs6Q/lay
夏の夜はみじかき蘆のふしの間にいつしかかはる秋の初風(藤原雅経)

123 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:58:28 ID:fs6Q/lay
難波江やうきてものおもふ夏の夜のみじかき蘆のふしのまもなし(藤原雅経)

124 :名無氏物語:2010/06/12(土) 07:59:40 ID:fs6Q/lay
難波江やみじかき蘆のよとともにおつる涙を知る人ぞなき(道珍)

125 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:08:22 ID:HRba8EUF
うつつにはとはで年ふるみわの山いかに待ちみむ夢のかよひぢ(源資平[新拾遺])

126 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:10:29 ID:HRba8EUF
尋ねてもいかに待ちみむ郭公初音つれなき三輪の山本(宗尊親王[新続古今])

127 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:12:24 ID:HRba8EUF
なれきつる霞の衣たちわかれ我をばよそにすぐる春かな(藤原教実[新勅撰])

128 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:13:11 ID:fs6Q/lay
世世かけていひしにかはる契りゆゑみじかきあしのねをのみぞなく(藤原為家)

129 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:17:48 ID:fs6Q/lay
みるほどはみじかきあしのふしのまもなみに入江のみか月のかげ(本居宣長)

130 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:19:06 ID:fs6Q/lay
かずならぬみののを山のひとつ松ひとりさめてもかひやなからむ(兼好)

131 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:20:40 ID:fs6Q/lay
いくかへりみののを山のひとつ松ひとつしも身の為ならなくに(細川幽斎)

132 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:22:07 ID:fs6Q/lay
一つ松枝ふりさけて二もととみののを山の雪の夕暮(木下長嘯子)

133 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:23:48 ID:fs6Q/lay
思ひとけばとまるは行くをしたふこそはかなきよりもはかなかりけれ(藤原隆祐)

134 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:31:17 ID:HRba8EUF
あま小舟我をばよそにみ熊野の浦より遠に遠ざかりつつ(藻壁門院但馬[新拾遺])

135 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:48:00 ID:HRba8EUF
難波なる身をつくしてのかひもなし短き蘆の一夜ばかりは(藤原定家[続後拾遺])

136 :名無氏物語:2010/06/12(土) 08:50:08 ID:HRba8EUF
つひにさて逢はで此世を過してはたがつれなさの名をか残さむ(洞院公宗母[新続古今])

137 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:30:02 ID:ZHBHmPu2
露わけぬ人もや袖をぬらすらむとまるはゆくををしむ涙に(宗良親王)

138 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:30:59 ID:ZHBHmPu2
わがせこがうへかたらなむ都鳥さこそむかしの人もとひけれ(藤原実定)

139 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:32:02 ID:ZHBHmPu2
時鳥はな橘の枝にゐてむかしの人のうへかたらなむ(慈円)

140 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:33:04 ID:ZHBHmPu2
しでの山おくりやきつる郭公魂まつる夜の空に鳴くなり(細川幽斎)

141 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:34:22 ID:ZHBHmPu2
むかしべやなに山ひめのぬのさらすあとふりまがへつもるはつ雪(藤原定家)

142 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:35:41 ID:ZHBHmPu2
たちぬはぬもみぢの衣そめはててなに山ひめの布びきの滝(順徳院)

143 :名無氏物語:2010/06/13(日) 23:36:45 ID:ZHBHmPu2
たちぬはぬたがいにしへの衣とてなほ布さらす谷の卯の花(藤原行家)

144 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:05:20 ID:f3smQJ4g
秋の色のかぎりと見るもかなしきになに山姫の木の葉そむらん(宗尊親王)

145 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:08:39 ID:f3smQJ4g
くまの川みをはやながらめぐりあはむ音にのみ聞くみづからぞうき(順徳院)

146 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:11:58 ID:f3smQJ4g
はるかなる大江の橋はつくりけむ人の心ぞ見えわたりける(源俊頼)

147 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:29:06 ID:xLXvuog7
たちぬはぬ霞の衣春きては花のにしきをおりかさねつつ(藤原知家[新千載])

148 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:30:13 ID:xLXvuog7
おもひ河身をはやながら水の泡のきえてもあはむ浪のまもがな(藤原家隆[新勅撰])

149 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:31:59 ID:xLXvuog7
いかにせむ身をはやながら思ひ川うたかたばかりあるかひもなし(飛鳥井教定[続拾遺])

150 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:36:31 ID:f3smQJ4g
世にあればありと言ふことをきくの花なほすきぬべき心地こそすれ(元良親王)

151 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:37:41 ID:f3smQJ4g
ながれてもあふせは絶えじ住江のみをつくしても朽ち果ててなむ(中宮上総)

152 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:38:40 ID:f3smQJ4g
身をつくしいざ身にかへて沈みみむおなじ難波の浦の浪風(藤原定家)

153 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:39:58 ID:f3smQJ4g
せきわびぬ今はたおなじ名取川あらはれはてぬ瀬々の埋木(藤原定家)

154 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:41:30 ID:f3smQJ4g
難波人いかなるえにか朽ち果てむ逢ふことなみにみをつくしつつ(藤原良経)

155 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:44:20 ID:f3smQJ4g
さてもなほいかなるえにて難波なるみをつくしても世にしづむらん(藤原雅経)

156 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:45:27 ID:xLXvuog7
我ばかり長柄の橋はくちにけりなにはのこともふるる悲しな(赤染衛門[後拾遺])

157 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:46:57 ID:xLXvuog7
人しれず恋ひわたるまに朽ちにけり長柄の橋を又やつくらむ(藤原隆房[続古今])

158 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:48:15 ID:xLXvuog7
聞きわたる長柄の橋も朽ちにけり身のたぐひなる古き名ぞなき(西園寺実氏[続拾遺])

159 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:49:33 ID:xLXvuog7
かくこそは春まつ梅は咲きにけれたとへむ方もなき我が身かな(源行宗[風雅])

160 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:50:56 ID:xLXvuog7
朽ち残る板田の橋もかよふなりたえにし中を何にかけまし(二条満基[新続古今])

161 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:55:50 ID:f3smQJ4g
わびぬればいまはたおなじ山桜さそふ風をや花も待つらん(平親清五女)

162 :名無氏物語:2010/06/14(月) 16:58:24 ID:f3smQJ4g
難波江のみをつくしても仕へきぬ深き心のしるしあらはせ(二条教頼)

163 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:01:06 ID:f3smQJ4g
あまたには今も昔もくらぶれどひと花筐そこぞ恋しき(元良親王)

164 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:04:09 ID:f3smQJ4g
打ちはらふ扇の風の程なきに思ひこめたる荻の音かな(藤原家隆)

165 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:06:39 ID:f3smQJ4g
手にならす夏の扇とおもへどもただ秋風のすみかなりけり(藤原良経)

166 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:08:28 ID:f3smQJ4g
初霧の空にたちつる心かな思はれむとも知らぬ我が身を(大中臣頼基)

167 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:18:46 ID:xLXvuog7
桜花にほふにつけて物ぞ思ふ風の心のうしろめたさに(藤原顕季[新後拾遺])

168 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:19:57 ID:xLXvuog7
手折りもて宿にぞかざす桜花梢は風のうしろめたさに(源国信[新千載])

169 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:21:38 ID:xLXvuog7
難波江の葦のかりねの一よゆゑみをつくしてや恋ひ渡るべき(皇嘉門院別当[千載])

170 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:23:19 ID:xLXvuog7
難波なる身をつくしてもかひぞなき短き蘆の一夜ばかりは(藤原定家[続後拾遺])

171 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:24:32 ID:f3smQJ4g
つつめども袖よりほかにこぼれいでてうしろめたきは涙なりけり(西行)

172 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:33:13 ID:f3smQJ4g
深山路は紅葉もふかき心あれや嵐のよそにみゆき待ちける(藤原定家)

173 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:34:28 ID:f3smQJ4g
声たてぬ嵐もふかき心あれや深山の紅葉みゆき待ちけり(藤原定家)

174 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:35:45 ID:f3smQJ4g
をぐら山峰の木の葉や色にいでてふりにしみゆき今も待つらむ(藤原忠定)

175 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:36:46 ID:f3smQJ4g
をぐら山峰のもみぢは鳴く鹿の涙にそめて色にいづらし(藤原為家)

176 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:38:13 ID:f3smQJ4g
いたづらに今は染めけり小倉山いつの秋まで行幸待ちけむ(姉小路基綱)

177 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:39:53 ID:f3smQJ4g
をぐら山もみぢにとめし小車も跡こそたゆれみゆき降りつつ(契沖)

178 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:40:31 ID:xLXvuog7
難波潟かへらぬ波に年くれて今はたおなじ春ぞ待たるる(鷹司冬平[新千載])

179 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:41:35 ID:xLXvuog7
わびぬれば見てもかひなき思ひ寝に今はた同じ夢ぞ待たるる(祝部行直[新後拾遺])

180 :名無氏物語:2010/06/14(月) 17:43:06 ID:xLXvuog7
荒れ果てし難波の里の春風にいまはたおなじ梅が香ぞする(慶雲[新続古今])

181 :名無氏物語:2010/06/14(月) 18:11:40 ID:xLXvuog7
逢ふことは遠山鳥のおなじ世に心長くてねをのみぞなく(西園寺実兼[続千載])

182 :名無氏物語:2010/06/14(月) 18:14:58 ID:xLXvuog7
名にたてる吉田の里の杖なればつくともつきじ君がよろづ世(平兼盛[拾遺])

183 :名無氏物語:2010/06/14(月) 18:16:35 ID:f3smQJ4g
小倉山御幸もあらばいかがせむ紅葉をすてて秋はいぬめり頃(千種有功)

184 :名無氏物語:2010/06/14(月) 18:19:44 ID:f3smQJ4g
菊の花思ひのほかに移ろへばいとど昔の秋ぞ恋しき(弁乳母)

185 :名無氏物語:2010/06/14(月) 18:21:14 ID:f3smQJ4g
あるじなき宿の軒端に匂ふ梅いとど昔の春ぞ恋しき(近衛基通北政所)

186 :名無氏物語:2010/06/15(火) 13:37:52 ID:KWEdWMKp
>>131

187 :名無氏物語:2010/06/15(火) 20:59:44 ID:9d80C5Nc
物思ひなしとは言はじ花みればいとどむかしの恋しさぞます(頓阿)

188 :名無氏物語:2010/06/15(火) 21:03:09 ID:9d80C5Nc
葦鶴の雲のうへよりおりゐるをよはひを君にゆづるとぞ聞く(慈円)

189 :名無氏物語:2010/06/15(火) 21:25:20 ID:9d80C5Nc
君になほ千世のよはひを松が枝のときはの色をゆづれとぞ思ふ(後崇光院)

190 :名無氏物語:2010/06/15(火) 21:27:16 ID:9d80C5Nc
風ふけば河ぞひ柳おきふしにみだれてなびく春の水かげ(平親清四女)

191 :名無氏物語:2010/06/15(火) 21:48:48 ID:9d80C5Nc
夏草はむすぶばかりになりにけり野飼ひし駒やあくがれぬらむ(源重之)

192 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:33:15 ID:Fl+Ob7zZ
菅の根や日影も長くなるままに結ぶばかりにしげる夏草(藤原定家)

193 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:35:23 ID:Fl+Ob7zZ
夏ふかき野中の清水うづもれて結ぶばかりに草ぞしげれる(頓阿)

194 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:36:38 ID:Fl+Ob7zZ
庭のおもは結ぶばかりにしげりあふ草のふもとに匂ふ橘(正徹)

195 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:37:38 ID:Fl+Ob7zZ
世の憂きも人の辛さも思はねば老の末こそのどかなりけれ(肖柏)

196 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:38:55 ID:Fl+Ob7zZ
あしたづの沢辺の声はとほくともなどか雲ゐに聞こえざるべき(信西)

197 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:40:30 ID:Fl+Ob7zZ
ほととぎすきけば心もなぐさみぬ身をうの花の垣根なれども(藤原公重)

198 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:41:30 ID:Fl+Ob7zZ
ほととぎす花橘はにほふとも身をうの花の垣根わすれな(西行)

199 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:42:37 ID:Fl+Ob7zZ
声たてぬ身をうの花のしのびねはあはれぞふかき山ほととぎす(西行)

200 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:48:42 ID:Fl+Ob7zZ
けふそゑに冬の風とは思へどもたえずこきおろすよもの木の葉か(藤原定家)

201 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:51:21 ID:Fl+Ob7zZ
いかでなほ恋ひ死ぬばかりこふる身を人づてにだにさぞときかれん(藤原家良)

202 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:53:54 ID:Fl+Ob7zZ
逢ひみてのあしたの恋にくらぶれば待ちし月日は何ならぬかな(祐子内親王家紀伊)

203 :名無氏物語:2010/06/17(木) 00:54:57 ID:Fl+Ob7zZ
逢ひ見てののちの心を先づ知ればつれなしとだにえこそ恨みね(藤原定家)

204 :名無氏物語:2010/06/17(木) 01:08:55 ID:Fl+Ob7zZ
思ひいづる後の心にくらぶ山よそなる花の色はいろかは(藤原定家)

205 :名無氏物語:2010/06/17(木) 01:10:53 ID:Fl+Ob7zZ
今までに昔は物をとばかりもうらみぬ身をば恨みやはせぬ(後水尾院)

206 :名無氏物語:2010/06/17(木) 21:54:18 ID:Fl+Ob7zZ
いかにせん昔はものをとばかりの歎きしらるるけさのおもひを(後西院)

207 :名無氏物語:2010/06/17(木) 21:56:04 ID:Fl+Ob7zZ
うつそみのよのはかなさにくらぶれば桜は猶もひさしかりけり(鵜殿余野子)

208 :名無氏物語:2010/06/17(木) 21:58:10 ID:Fl+Ob7zZ
あいみてののちの心の夕まぐれ君だけがいる風景である(俵万智)

209 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:00:35 ID:Fl+Ob7zZ
仰ぐべき杉のみさをは雪霜のはげしき世にぞ見るべかりける(佐久間象山)

210 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:09:22 ID:Fl+Ob7zZ
陸奥のそとなる蝦夷のそとを漕ぐ船よりとほく物をこそ思へ(佐久間象山)

211 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:10:46 ID:Fl+Ob7zZ
年頃のなげきもつきむ思ひ知る人ありあけの世にしあひなば(佐久間象山)

212 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:11:57 ID:Fl+Ob7zZ
をらざりし時よりにほふ花なればわがためふかき色とやはみる(雅子内親王)

213 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:26:14 ID:agMZfy5x
わが袖を秋の草葉にくらべばやいづれか露のおきはまさると(相模[後拾遺])

214 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:28:51 ID:agMZfy5x
おほかたの露には何のなるならむ袂におくは涙なりけり(西行[千載])

215 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:30:16 ID:agMZfy5x
秋はただ心よりおく夕露を袖のほかとも思ひけるかな(越前[新古今])

216 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:31:17 ID:agMZfy5x
下にこそ忍ぶの露のみだるとも袖のほかにはいかがもらさむ(祝部成茂[新後撰])

217 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:33:48 ID:agMZfy5x
草の葉におきそめしより白露の袖のほかなる夕暮ぞなき(順徳院[続後撰])

218 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:45:34 ID:Fl+Ob7zZ
くらはしの山のかひより春がすみ年をつみてやたちわたるらむ(藤原朝忠)

219 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:46:40 ID:Fl+Ob7zZ
うくつらき人をも身をもよししらじただ時のまの逢ふこともがな(藤原定家)

220 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:48:24 ID:Fl+Ob7zZ
身をしれば人をも世をもうらみねどくちにし袖のかわく日ぞなき(藤原定家)

221 :名無氏物語:2010/06/17(木) 22:53:32 ID:Fl+Ob7zZ
葦たづの雲ゐにかかる心あらば世をへて沢に住まずぞあらまし(勤子内親王)

222 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:00:12 ID:Fl+Ob7zZ
天の原ふりさけみれば月きよみ秋の夜いたくふけにけるかな(源実朝)

223 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:13:00 ID:Fl+Ob7zZ
おもひしる人に見せばや夜もすがら我がとこ夏におきゐたる露(藤原仲文)

224 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:14:32 ID:Fl+Ob7zZ
おほかたの嵐も雲もすみはてて空のなかなる秋の夜の月(藤原定家)

225 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:16:17 ID:Fl+Ob7zZ
大方の空も涙もかきあへぬ月かげぬらす秋のむらさめ(後鳥羽院)

226 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:21:09 ID:agMZfy5x
我ならぬ草葉に月のやどりてや袖よりほかの露をしるらむ(藤原行家[続古今])

227 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:22:14 ID:agMZfy5x
いつかわれ涙にぬるる影ならで袖よりほかの月を見るべき(覚助法親王[新後撰])

228 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:23:12 ID:agMZfy5x
われもかなし草木も心いたむらし秋風ふれて露くだるころ(伏見院[玉葉])

229 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:24:26 ID:agMZfy5x
小倉山今一度もしぐれなばみゆき待つまの色やまさらむ(藤原光俊[続古今])

230 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:29:00 ID:agMZfy5x
いにしへのあとをたづねて小倉山みねの紅葉や行きて折らまし(後嵯峨院[続後撰])

231 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:29:27 ID:Fl+Ob7zZ
おほかたの秋てふ秋のながき夜をこよひともがな星合の空(光厳院)

232 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:49:44 ID:Fl+Ob7zZ
程もなく消えぬる雪はかひもなし身をつみてこそあはれと思はめ(中務)

233 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:51:02 ID:Fl+Ob7zZ
忘らるる身をば思はで龍田山心にかかる沖つ白波(寂蓮)

234 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:54:16 ID:Fl+Ob7zZ
身をすてて人の命を惜しむともありし誓ひのおぼえやはせむ(藤原定家)

235 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:56:47 ID:Fl+Ob7zZ
誓ひてし人の命を嘆くとてわがたのまぬになしてこそみれ(藤原為家)

236 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:58:29 ID:Fl+Ob7zZ
ふりすてて雲井はるかにすずか山かからむものと思ひかけきや(弁乳母)

237 :名無氏物語:2010/06/17(木) 23:59:28 ID:Fl+Ob7zZ
いそのかみ布留野の里を来て見ればひとりすみれの花咲きにけり(小侍従)

238 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:06:37 ID:agMZfy5x
ここのへにかはらぬ梅の花見てぞいとど昔の春はこひしき(源通親[新勅撰])

239 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:08:04 ID:agMZfy5x
我が道をまもらば君をまもるらむよはひはゆづれ住吉の松(藤原定家[新古今])

240 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:09:28 ID:4l5o1W0z
春風の霞吹きとくたえまより乱れてなびく青柳の糸(殷富門院大輔[新古今])

241 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:11:05 ID:4l5o1W0z
咲きそめてわが世に散らぬ花ならばあかぬ心のほどは見てまし(二条院讃岐[続後拾遺])

242 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:12:23 ID:4l5o1W0z
涙川おなじ身よりは流るれど恋をば消たぬものにぞありける(和泉式部[後拾遺])

243 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:16:13 ID:t3efmhIT
ももしきや昔かざしし桜花わが身ふりてもなほぞ忘れぬ(藤原為家)

244 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:17:22 ID:t3efmhIT
たきの上の御舟の山に宮人の昔かざしし花咲きにけり(加藤千蔭)

245 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:18:34 ID:t3efmhIT
吹き過ぐる行へもとはぬ荻の葉に待つ宵ふけし秋風の声(俊成卿女)

246 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:20:04 ID:t3efmhIT
吹きしをる荻の葉ならばいかにぞとかたしく袖に思ふ秋風(後柏原天皇)

247 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:21:26 ID:t3efmhIT
さえかへる月はおぼろげなくなくも雁ぞわかるる如月の空(下河辺長流)

248 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:22:17 ID:t3efmhIT
さやかにも人は見るらむ我が目には涙にくもる宵の月かげ(和泉式部)

249 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:23:14 ID:t3efmhIT
しのぶらむ涙にくもる影ながらさやかにてらせ有明の月(藤原定家)

250 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:24:31 ID:t3efmhIT
難波潟うきふししげき蘆の葉におきたる露のあはれ世の中(源実朝)

251 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:30:42 ID:4l5o1W0z
身の憂さも人の辛さも知りぬるをこは誰が誰を恋ふるなるらむ(和泉式部[玉葉])

252 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:32:14 ID:4l5o1W0z
おほかたは頼むべくしもなき人の憂からぬにこそ思ひわびぬれ(永福門院[風雅])

253 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:33:40 ID:4l5o1W0z
世の中をいとふ宿にはうゑおきて身をうの花のかげにかくさむ(慶融[続千載])

254 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:35:31 ID:4l5o1W0z
今はただ思ひたえなんとばかりを人づてならでいふよしもがな(藤原道雅[後拾遺])

255 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:36:16 ID:t3efmhIT
風吹けばおつる桜のあだにのみとまらぬ色のあはれ世の中(伏見院)

256 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:42:20 ID:t3efmhIT
ながらへてつひにすむべき都かは此世はよしやとてもかくても(西行)

257 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:43:45 ID:t3efmhIT
世の中はとてもかくてもありぬべしといひし人の心をぞしる(慈円)

258 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:44:45 ID:t3efmhIT
世の中にとてもかくてもあられぬはとてもかくても有るにぞありける(慈円)

259 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:46:52 ID:t3efmhIT
けふといへば蓬の若葉かりそへて宮もわら屋もあやめふくなり(藤原定家)

260 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:47:50 ID:4l5o1W0z
逢ひみてののちこそ恋はまさりけれつれなき人を今は恨みじ(永源[後拾遺])

261 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:49:52 ID:4l5o1W0z
あだなりし人の心にくらぶれば花もときはのものとこそ見れ(藤原忠通[金葉])

262 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:51:02 ID:4l5o1W0z
思ひ出づるその慰めもありなまし逢ひ見て後のつらさ思へば(藤原季経[千載])

263 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:53:26 ID:4l5o1W0z
うたたねの夢に逢ひ見て後よりは人もたのめぬ暮ぞ待たるる(源慶[千載])

264 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:54:37 ID:4l5o1W0z
恨み慕ふ人いかなれやそれはなほ逢ひ見て後の憂へなるらむ(京極為兼[玉葉])

265 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:57:16 ID:4l5o1W0z
我が恋は庭のむら萩うらがれて人をも身をも秋の夕暮(慈円[新古今])

266 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:58:28 ID:4l5o1W0z
たへてやは人をも身をも恨むべき木の葉しぐるる秋の山里(光西[続後撰])

267 :名無氏物語:2010/06/18(金) 00:59:02 ID:t3efmhIT
なげかれずおもふ心にそむかねば宮もわら屋もおのがさまざま(藤原定家)

268 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:00:09 ID:t3efmhIT
世の中よとてもかくてもありはてぬ命まつまをなになげくらむ(藤原雅経)

269 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:03:54 ID:t3efmhIT
里からの秋とはことにながむとも宮もわら屋もおなじ夕暮(後鳥羽院)

270 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:05:04 ID:t3efmhIT
世の中は寝ても起きてもありぬべし煙はのぼり水はながれて(熊谷直好)

271 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:05:57 ID:t3efmhIT
わかるとも又あふさかの関ちかく知るも知らぬもまどはざりけり(藤原朝忠)

272 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:09:19 ID:t3efmhIT
知る知らぬ相坂山のかひもなし霞にすぐる関のよそめは(藤原定家)

273 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:10:45 ID:t3efmhIT
山ざくら花の関もる逢坂はゆくもかへるも別れかねつつ(藤原定家)

274 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:11:56 ID:t3efmhIT
これや此のしるもしらぬも君が代の春の光にあふ坂の関(藤原有家)

275 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:13:49 ID:4l5o1W0z
忍び音の絶えてしなくは時鳥五月待つまを恨みざらまし(今出川院近衛[続後拾遺])

276 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:16:13 ID:4l5o1W0z
いくたびかあはれ昔と思ひいでて身のいたづらに月を見るらむ(二条良実[続古今])

277 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:17:21 ID:4l5o1W0z
恋ひ死なむ身をもあはれと誰か言はむ言ふべき人はつらき世なれば(西園寺実衡女[風雅])

278 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:20:17 ID:4l5o1W0z
哀れともいふべき人はさき立ちて残る我が身ぞありてかひなき(永陽門院左京大夫[新拾遺])

279 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:22:32 ID:4l5o1W0z
ながめてもあはれと思へおほかたの空だにかなし秋の夕暮(鴨長明[新古今])

280 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:24:08 ID:4l5o1W0z
しほたるる身をば思はずこと浦に立つ名くるしき夕烟かな(少将内侍[新拾遺])

281 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:25:31 ID:4l5o1W0z
恋ひ死なむ身をば思はず同じ世にあはぬためしの名こそ惜しけれ(寂昌[新千載])

282 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:28:10 ID:4l5o1W0z
しづむべき身をば思はず涙川ながれて後の名こそ惜しけれ(崇光院[新千載])

283 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:29:04 ID:t3efmhIT
埋もるる身をば歎かずなべて世の曇るぞつらき今朝の初雪(後醍醐天皇)

284 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:30:47 ID:t3efmhIT
逢坂や関の杉群かすむめりゆくもかへるも春の道とて(後鳥羽院)

285 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:32:11 ID:t3efmhIT
けふはまた知るも知らぬもあふ坂の秋のわかれや思ひわかれむ(藤原為家)

286 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:33:42 ID:t3efmhIT
かへるべき道しなければこれやこのゆくをかぎりの逢坂の関(源具行)

287 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:37:20 ID:t3efmhIT
あふ坂は心をとむる関なれや花に別れて行くも帰るも(加藤枝直)

288 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:39:05 ID:t3efmhIT
逢坂の関のこなたにあらねども往き来の人にあこがれにけり(良寛)

289 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:40:08 ID:t3efmhIT
かけてのみ思ひぞわたるあづまぢや月すむ比のさのの舟橋(順徳院)

290 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:42:27 ID:t3efmhIT
霜うづむ小野の篠原しのぶとてしばしもおかぬ秋のかたみを(藤原定家)

291 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:47:37 ID:4l5o1W0z
逢ふことも今はなきねの夢ならでいつかは君をまたは見るべき(藤原彰子[新古今])

292 :名無氏物語:2010/06/18(金) 01:48:59 ID:4l5o1W0z
はかなさをほかにもいはじ桜花咲きては散りぬあはれ世の中(藤原実定[新古今])

293 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:00:11 ID:4l5o1W0z
なにごとのかはるとなしにかはり行く人の心のあはれ世の中(遊義門院[玉葉])

294 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:01:15 ID:4l5o1W0z
山の端に思ひもいらじ世の中はとてもかくても有明の月(藤原盛方[新古今])

295 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:02:37 ID:4l5o1W0z
しるしらず行くも帰るも逢坂の関の清水に影はみゆらむ(順徳院[新後拾遺])

296 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:03:53 ID:4l5o1W0z
人めもる心のうちの関なれは行くもかへるも誰かいさめむ(西園寺実氏[新続古今])

297 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:05:56 ID:4l5o1W0z
心とやゆくもかへるも歎くらむ人やりならぬ鄙の別れ路(後嵯峨院[新後撰])

298 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:06:33 ID:t3efmhIT
夕暮は小野の篠原しのばれぬ秋来にけるとうづら鳴くなり(藤原定家)

299 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:08:32 ID:t3efmhIT
浅茅生の小野のしらつゆ袖のうへにあまる涙のふかさくらべよ(藤原定家)

300 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:10:12 ID:t3efmhIT
浅茅生の小野のしのはら霜枯れていづくを秋の形見とか見む(俊成卿女)

301 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:12:16 ID:t3efmhIT
浅茅生の小野の篠原風そよぎ人しるらめや秋たちぬとは(宗良親王)

302 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:14:11 ID:t3efmhIT
夕されば玉ゐる蓮の広葉にもあまりてなどか露のこぼるる(木下長嘯子)

303 :名無氏物語:2010/06/18(金) 02:15:11 ID:t3efmhIT
ゆきやらでくらせる山のほととぎす今ひと声は月になくなり(宗尊親王)

304 :名無氏物語:2010/06/18(金) 09:29:35 ID:t3efmhIT
青柳のなびく下枝にはきてけり吹く春風や伴のみやつこ(二条院讃岐)

305 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:51:02 ID:mWShXGtw
塵もゐぬ天つ雲井のかすめるを朝ぎよめする春の風かな(正徹)

306 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:52:04 ID:mWShXGtw
をりふせてのちさへにほふ山桜あはれしれらむ人にみせばや(行尊)

307 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:53:13 ID:mWShXGtw
おもふ事いはせの杜のよぶこ鳥あはれ知れらむ人のきけかし(藤原俊成)

308 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:54:21 ID:mWShXGtw
おなじくはあはれしれらむ人もがな鹿とむしとの秋の夕暮(後鳥羽院)

309 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:55:50 ID:mWShXGtw
心なき身にだにあかぬ花ゆゑにあはれしれらむ人ぞまたるる(中臣祐臣)

310 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:57:50 ID:mWShXGtw
あくる夜の月と花とのあはれをもただおしこめて霞む春かな(正徹)

311 :名無氏物語:2010/06/19(土) 09:58:53 ID:mWShXGtw
思ふことなくてぞ見ましほのぼのと有明の月の志賀の浦波(花山院師賢)

312 :名無氏物語:2010/06/19(土) 11:04:14 ID:mWShXGtw
有明の月はくもらで山おろしに紅葉吹きおろす音ぞしぐるる(宗良親王)

313 :名無氏物語:2010/06/19(土) 11:05:28 ID:mWShXGtw
枯れて立つ垣根のすすきほのぼのと有明の月の霜しろき庭(冷泉為村)

314 :名無氏物語:2010/06/19(土) 11:07:01 ID:mWShXGtw
山吹よ井手の川浪たちかへる春のかたみにしばしとどまれ(慈円)

315 :名無氏物語:2010/06/19(土) 11:08:16 ID:mWShXGtw
春ふかみ井手の川浪をりをえて盛りににほふ山吹の花(宜秋門院丹後)

316 :名無氏物語:2010/06/19(土) 17:03:46 ID:7PvW8EEL
http://lambo.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/youtube-1d5e.html

317 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:08:06 ID:aG/mLGrL
たちかへり又はみずとも山吹の花になかけそ井手の川波(二条為重)

318 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:09:13 ID:aG/mLGrL
るり草(くさ)の葉におく露の玉をさへ物思ふときは涙とぞみる(源順)

319 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:11:12 ID:aG/mLGrL
山吹のはながみばかり金いれにみのひとつだになきぞかなしき(四方赤良)

320 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:12:35 ID:aG/mLGrL
山吹のみの一つだに無き宿はかさも二つはもたぬなりけり(橘曙覧)

321 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:13:51 ID:aG/mLGrL
はるばると荻の焼け原かき分けて道のゆくてに蕨をぞ折る(藤原家隆)

322 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:15:22 ID:aG/mLGrL
武蔵野の荻の焼け原かき分けて遠かた人の霞みゆくらむ(藤原家隆)

323 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:36:59 ID:aG/mLGrL
いざ今日は荻の焼け原かき分けて手折りてを来む春のさわらび(賀茂真淵)

324 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:41:43 ID:aG/mLGrL
軒ちかき梅の立ち枝やしるからむ思ひの外に来鳴く鶯(宮内卿)

325 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:43:02 ID:aG/mLGrL
山里も月の夜ごろは心せむ思ひのほかに人もとひけり(飛鳥井雅有)

326 :名無氏物語:2010/06/20(日) 19:44:36 ID:aG/mLGrL
月のかたの思ひの外ににほひしや梅の立ち枝の春のさよ風(三条西実隆)

327 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:08:40 ID:aG/mLGrL
梅の花おもひの外にさく宿は人待ちかまへするほどぞなき(木下長嘯子)

328 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:41:08 ID:aG/mLGrL
朝霞たち枝もみえぬ垣ねより思ひの外に匂ふ梅が香(後水尾院)

329 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:44:06 ID:aG/mLGrL
山風にちらで待ちけり桜花けふぞこぼれてにほふべらなる(藤原高遠)

330 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:45:23 ID:aG/mLGrL
花の色をあかでやけふはかへりなむ人だのめなる風にまかせて(藤原為光)

331 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:46:31 ID:aG/mLGrL
山桜ちよの春々けふよりは色さきまされ君がみにこば(大中臣能宣)

332 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:47:48 ID:aG/mLGrL
ほころぶる霞のまよりちる花は山たかみふる雪かとぞみる(大中臣能宣)

333 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:50:06 ID:aG/mLGrL
心ある軒ばの風の匂ひかな花散るべくも吹かぬものから(嘉陽門院越前)

334 :名無氏物語:2010/06/20(日) 20:53:34 ID:aG/mLGrL
世にあれば今年の春の花も見つうれしきものは命なりけり(本居宣長)

335 :名無氏物語:2010/06/20(日) 21:01:20 ID:aG/mLGrL
あふひ草かりねののべに時鳥暁かけてたれをとふらむ(藤原定家)

336 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:39:13 ID:HU957Rx9
都へとなにいそぐらむほととぎす暁かけて山ぢいづなり(藤原秀能)

337 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:43:49 ID:HU957Rx9
杜鵑あかつきかけて鳴く声を片みみに聞く枕つらしな(桜井基佐)

338 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:45:25 ID:HU957Rx9
をぐら山鹿のたちどの見ゆるかな峰の紅葉やちりまさるらむ(藤原高遠)

339 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:46:50 ID:HU957Rx9
小倉山鹿のたちどのしるべだにたえてかげみぬ五月雨の空(藤原家隆)

340 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:47:46 ID:HU957Rx9
春を待つ袖にはいつか濃紫わが元結の霜ぞふりぬる(藤原雅経)

341 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:49:03 ID:HU957Rx9
夜々はわが元結の霜ならでむすびもおかぬ契りをぞ待つ(二条為定)

342 :名無氏物語:2010/06/21(月) 00:50:06 ID:HU957Rx9
ながめつつ更けゆく月の影なれや我が元結の秋のよの霜(宗良親王)

343 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:05:06 ID:HU957Rx9
白雲のかかる高嶺になるほどは幾世つもれる塵にかあるらむ(肥後)

344 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:07:35 ID:HU957Rx9
芳野山松の葉しろき雪のうへに落ちてさやけき有明の月(藤原家隆)

345 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:14:48 ID:HU957Rx9
置きそめていくよつもれる匂ひともいさしら菊の花のした露(藤原定家)

346 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:17:27 ID:HU957Rx9
若菜つむ都の野べも松の雪いく世つもれる年とかはしる(慈円)

347 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:19:06 ID:HU957Rx9
かすめども芳野の雪の猶さえて松の葉しろきふるさとの春(後鳥羽院)

348 :名無氏物語:2010/06/21(月) 01:20:46 ID:HU957Rx9
みよし野の松の葉しろき山のはにかかりもやらぬうす霞かな(後鳥羽院)

349 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:35:02 ID:HU957Rx9
都人契りしものをはつ雪に松の葉しろき夕暮の雨(藤原基家)

350 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:38:13 ID:HU957Rx9
くるかたもかへる所もなき春を送りむかふと何おもふらむ(正徹)

351 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:44:37 ID:HU957Rx9
とふ人は忍ぶ中とや思ふらむこたへかねたる袖のけしきを(藤原良経)

352 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:47:56 ID:HU957Rx9
ふく風もものや思ふととひがほにうちながむれば松のひと声(藤原良経)

353 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:49:44 ID:HU957Rx9
うつせみの鳴く音やよそにもりの露ほしあへぬ袖を人のとふまで(藤原良経)

354 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:55:42 ID:HU957Rx9
おのれだに言問ひこなむさ夜千鳥須磨のうきねに物や思ふと(藤原良経)

355 :名無氏物語:2010/06/21(月) 16:58:04 ID:HU957Rx9
色にいでていはぬ思ひのなぐさめは人のつらさを知らぬばかりぞ(藤原家隆)

356 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:33:40 ID:HU957Rx9
いかにして忍びならはむ程だにも物や思ふと人にとはれじ(藤原家隆)


357 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:36:18 ID:HU957Rx9
しのぶれど色にやいづるをみなへし物やおもふと露のおくまで(源具親)

358 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:47:21 ID:HU957Rx9
哀また物や思ふととふ程の人にしられぬ夕ぐれもがな(順徳院)

359 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:49:15 ID:HU957Rx9
我が恋にたぐへてやりし玉しひの返り事まつ程の久しさ(平兼盛)

360 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:50:25 ID:HU957Rx9
たよりあらば都へと思ふ落椎のみのはらはらと雨も降り来ぬ(千種有功)

361 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:51:36 ID:HU957Rx9
ほととぎすねざめざりせばとばかりも思ひもあへずすぐる一声(藤原雅経)

362 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:53:00 ID:HU957Rx9
さ夜中にねざめざりせば初雪のふりにけりともあすぞしらまし(飛鳥井雅有)

363 :名無氏物語:2010/06/21(月) 17:53:52 ID:HU957Rx9
さ夜ふかく寝覚めざりせばきかましや人よりさきの秋の初風(宗良親王)

364 :名無氏物語:2010/06/21(月) 23:42:46 ID:HU957Rx9
なくこゑにわが名はまだき立つ千鳥人知れぬ奧の海にすめども(正徹)

365 :名無氏物語:2010/06/21(月) 23:43:36 ID:HU957Rx9
我が君をいのるにつけて神ぢ山千代松むしの声ぞ聞ゆる(藤原為家)

366 :名無氏物語:2010/06/21(月) 23:45:10 ID:HU957Rx9
君ぞみむ千世まつむしのねにたてて秋をかぎらぬやどの月かげ(九条隆博)

367 :名無氏物語:2010/06/21(月) 23:46:19 ID:HU957Rx9
いかがする網代にひをのよるよるは風さへはやき宇治の川瀬を(藤原定家)

368 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:11:55 ID:1naC5O5L
一むらの氷魚かと見えて網代木の浪にいさよふ月の影かな(香川景樹)

369 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:20:12 ID:1naC5O5L
みなせ山松にすむつるいく千代か月のうはげに冬をかさねむ(藤原家隆)

370 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:22:44 ID:1naC5O5L
高砂の松にすむ鶴あらはれて月にぞ千世のためしをもみる(藤原範宗)

371 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:23:49 ID:1naC5O5L
色かへぬ松にすむ鶴わがきみの千代にちとせをかさねてやなく(藤原為家)

372 :名無氏物語:2010/06/22(火) 00:27:20 ID:1naC5O5L
くちなしのいはで物おもふ秋のよはをみなへしにや色をかこたん(藤原定家)

373 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:49:18 ID:1naC5O5L
おとなしの名をやからまし人しれずいはでものおもふ袖のたきつせ(宗尊親王)

374 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:50:41 ID:1naC5O5L
名にしあふ秋ののちせの大井川今日はたのめし浪の月かげ(烏丸光広)

375 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:52:27 ID:1naC5O5L
思ひ出でよ末の松山すゑまでも波こさじとは契らざりきや(藤原定家)

376 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:54:19 ID:1naC5O5L
ちぎりきなさてやはたのむ末の松まつにいく夜の波はこえつつ(藤原雅経)

377 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:55:32 ID:1naC5O5L
ちぎりきな有明の空をかたみにて月見むことにおもひでよとは(飛鳥井雅有)

378 :名無氏物語:2010/06/22(火) 08:59:38 ID:1naC5O5L
たちわかれけぶりの末もあふことはかたみに袖をしほがまの浦(木下長嘯子)

379 :名無氏物語:2010/06/22(火) 09:01:32 ID:1naC5O5L
けさ見れば沢の若ぜり下根とけ緑にはゆる雪のむらぎえ(藤原隆信)

380 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:54:02 ID:ggHy/ra1
難波潟波もかすみの水籠りに下根とけゆく蘆のうら風(藤原雅経)

381 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:54:56 ID:ggHy/ra1
雪やまだふる草まじる野辺の色沢べの蘆の下根とけても(柏原院)

382 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:55:58 ID:ggHy/ra1
今日よりは君にひかれてあふひ草二葉の松の千よに八千世に(細川幽斎)

383 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:57:07 ID:ggHy/ra1
まもれ猶君にひかれて住吉のまつのちとせは万世の春(北条氏政)

384 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:58:12 ID:ggHy/ra1
ゆひそめて馴れしたぶさの濃むらさき思はず今も浅かりきとは(源実朝)

385 :名無氏物語:2010/06/23(水) 14:59:12 ID:ggHy/ra1
いつしかと初元結のこむらさき色に出でつつうちとけねかし(宗良親王)

386 :名無氏物語:2010/06/23(水) 15:00:14 ID:ggHy/ra1
袖にみむ初元結のこむらさきそめます色は千世もかはらじ(木下長嘯子)

387 :名無氏物語:2010/06/23(水) 15:23:46 ID:ggHy/ra1
みかきもり衛士のたく火はよそなれどとへかし人のもゆる思ひを(後鳥羽院)

388 :名無氏物語:2010/06/23(水) 15:46:16 ID:ggHy/ra1
みかきもり衛士のたく火の数そひて玉しく庭に飛ぶほたるかな(宗尊親王)

389 :名無氏物語:2010/06/23(水) 15:47:24 ID:ggHy/ra1
しれかしな衛士のたく火のなにならでよる昼わかずもゆる思ひを(冷泉為村)

390 :名無氏物語:2010/06/23(水) 15:52:43 ID:ggHy/ra1
ひるはきえ夜は寒えつつふる雪に衛士のたくひを頼むころかな(松永貞徳)

391 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:22:30 ID:ggHy/ra1
御垣もる花はいくとせ咲きちりて吉野の春にもの思ふらむ(加納諸平)

392 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:25:59 ID:ggHy/ra1
うつつには思ひたえゆく逢ふことをいかにみえつる夢路なるらむ(藤原俊成)

393 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:30:11 ID:ggHy/ra1
いさり火の暮るればうかぶ影をこそ天つ星とはいふべかりけれ(大中臣能宣)

394 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:31:58 ID:ggHy/ra1
朝狩の露に濡れたる衣をば夜の照射の火にやほすらむ(大中臣能宣)

395 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:38:48 ID:ggHy/ra1
山人のたける庭火のおきあかし声々あそぶ神のやをとめ(大中臣能宣)

396 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:40:26 ID:ggHy/ra1
朝風に今日おどろきてかぞふれば一夜のほどに秋は来にけり(和泉式部)

397 :名無氏物語:2010/06/23(水) 16:43:48 ID:ggHy/ra1
蘆の根もつのぐみぬらむ三島江の岸の青柳色づきにけり(藤原家隆)

398 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:38:01 ID:GoZ4nSpH
を笹原一よのほどに来る春やうれしきふしのはじめなるらむ(橘千蔭)

399 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:39:34 ID:GoZ4nSpH
春風につのぐみそめし津の国の難波の蘆は今ぞかるらむ(香川景樹)

400 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:40:54 ID:GoZ4nSpH
雪わけてゑぐの若菜もおひにけり今日のためとはいかでしりけむ(平忠盛)

401 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:45:24 ID:GoZ4nSpH
かきこもる那智の御山の霜ながら今朝の朝菜に菊やつままし(加納諸平)

402 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:47:46 ID:GoZ4nSpH
この里のならの葉がしはもとつ葉もさびしくもあらず茂る下草(藤原家隆)

403 :名無氏物語:2010/06/24(木) 15:49:34 ID:GoZ4nSpH
木ずゑより冬の山風はらふらしもとつは残るならの葉がしは(藤原定家)

404 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:51:30 ID:GoZ4nSpH
山寺のおくのかよひぢきて見れば峰のしきみはもとつ葉もなし(藤原良経)

405 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:53:11 ID:GoZ4nSpH
神まつる比にも今はならの葉の月にもれたるもとつ葉もなし(順徳院)

406 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:55:20 ID:GoZ4nSpH
我が宿の垣のくちなし花咲きぬいそげや早苗時過ぎぬまに(石川依平)

407 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:56:26 ID:GoZ4nSpH
矢田の野は夕立すらし吹く風のあらちの峰に雲さわぐなり(契沖)

408 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:57:43 ID:GoZ4nSpH
みそぎする賀茂の川風吹くらしも涼みにゆかむ妹をともなひ(曾禰好忠)

409 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:58:51 ID:GoZ4nSpH
早苗とる鳥羽田のおもを見わたせば幾なみあらむ田子のを笠よ(藤原俊成)

410 :名無氏物語:2010/06/24(木) 16:59:51 ID:GoZ4nSpH
霧はるる鳥羽田のおもを見わたせば行末とほき秋の山里(藤原家隆)

411 :名無氏物語:2010/06/24(木) 17:55:47 ID:GoZ4nSpH
山里の霧のまがきのむらむらにたはるる袖やをばななるらん(三条西実隆)

412 :名無氏物語:2010/06/24(木) 17:56:38 ID:GoZ4nSpH
秋はててねをなく虫の霜をおもみよもぎが杣の心ぼそさよ(大江匡房)

413 :名無氏物語:2010/06/24(木) 17:57:37 ID:GoZ4nSpH
なけやなけ尾花かれ葉のきりぎりす我もかうこそ秋はをしけれ(待賢門院安芸)

414 :名無氏物語:2010/06/24(木) 17:59:15 ID:GoZ4nSpH
なれにしもおとらぬものを我やどせよもぎが杣の虫のあるじよ(慈円)

415 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:00:10 ID:GoZ4nSpH
霜枯るるよもぎが杣のかれまよりゆきげににたる冬の若草(藤原定家)

416 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:01:16 ID:GoZ4nSpH
その下のきりぎりすだに音もせで冬がれ蓬たてるすごしも(源具顕)

417 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:03:10 ID:GoZ4nSpH
秋風にほずゑなみよるかるかやの下葉に虫の声よわるなり(西行)

418 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:28:13 ID:GoZ4nSpH
宿さびて庭に木の葉のつもるより人まつむしも声よわるなり(藤原良経)

419 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:30:07 ID:GoZ4nSpH
秋はいぬ風に木の葉は散りはてて山さびしかる冬は来にけり(源実朝)

420 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:31:23 ID:GoZ4nSpH
むすびおきし雲雀の床も草かれてあらはれわたる武蔵野の原(後鳥羽院)

421 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:33:31 ID:GoZ4nSpH
川ごしの柴つみ車いかがするこほりのくさび冬はたえせじ(大江匡房)

422 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:36:13 ID:GoZ4nSpH
山河のこほりのくさびうちとけて石にくだくる水のしらなみ(藤原有家)

423 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:38:00 ID:GoZ4nSpH
朝ぼらけ霞ながるる山川のこほりのくさびうちやとくらむ(藤原秀能)

424 :名無氏物語:2010/06/24(木) 18:42:10 ID:GoZ4nSpH
冬来ては田中にたてる水ぐるま氷のくさびうちそへてけり(藤原為家)

425 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:44:15 ID:4ghXtG7F
宇治川や氷のくさびうつたへに水の車ぞ絶えてめぐらぬ(正徹)

426 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:45:15 ID:4ghXtG7F
さらに又うすき衣に月さえて冬をやこふるをののすみやき(後鳥羽院)

427 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:46:23 ID:4ghXtG7F
風さわぐ由良の湊をこぐ舟のうきて物思ふ身ぞ行方なき(藤原定家)

428 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:47:59 ID:4ghXtG7F
契こそゆくへもしらねゆらのとやわたるかぢ緒の又もむすばで(藤原為家)

429 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:49:22 ID:4ghXtG7F
由良のとに絶えにしかぢもあるものを行へをもしる友千鳥かな(二条為重)

430 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:50:15 ID:4ghXtG7F
梶をたえ行末もしらず由良の戸をわたる舟路の春の霞に(正徹)

431 :名無氏物語:2010/06/25(金) 08:51:27 ID:4ghXtG7F
音あらき浪の手玉もゆらの戸をわたる舟人心くだけて(正徹)

432 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:26:32 ID:4ghXtG7F
秋風にこぬ人よりも夕暮の雲のはたてのはつかりのこゑ(藤原家隆)

433 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:30:23 ID:4ghXtG7F
よをかさね待ちもよわらぬ心こそこぬ人よりも猶つれなけれ(平親清五女)

434 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:31:26 ID:4ghXtG7F
花のいろの衣かへうきひとへ山なほしら雲はかたみなれども(藤原家隆)

435 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:35:43 ID:4ghXtG7F
秋暮れしもみぢの色にかさねても衣かへうきけふの空かな(藤原定家)

436 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:37:46 ID:4ghXtG7F
もろ人の花のたもとは夏くとも衣かへうき物とやはおもふ(順徳院)

437 :名無氏物語:2010/06/25(金) 09:38:58 ID:4ghXtG7F
あはれにもみさをにもゆる蛍かな声たてつべきこの世とおもふに(源俊頼)

438 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:23:00 ID:qqVyZngW
声たてて鳴く虫よりも女郎花いはぬ色こそ身にはしみけれ(寂蓮)

439 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:26:47 ID:qqVyZngW
夏刈の蘆のまろやの旅衣返す夢路にたつ空ぞなき(慈円)

440 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:28:53 ID:qqVyZngW
夏刈の鳥羽田のおもは荒れはてて民の煙は立つ空ぞなき(藤原家隆)

441 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:33:21 ID:qqVyZngW
夏刈のあし火の煙したにのみ思ひこがれてたつ空もなし(二条教頼)

442 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:35:07 ID:qqVyZngW
津の国のこやもあらはに霜がれてやへふく軒にしぐれふるなり(後鳥羽院)

443 :名無氏物語:2010/06/26(土) 21:36:18 ID:qqVyZngW
雪にまたかくれてすめる津の国のこやもあらはにたつけぶりかな(越前)

444 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:08:24 ID:qqVyZngW
難波がた入江のかすみはれそめてこやもあらはにくるる春かな(藤原為家)

445 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:09:53 ID:qqVyZngW
冬きてはあらはれぬらむ葦の葉にかくれてすみし水の江の月(順徳院)

446 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:11:20 ID:qqVyZngW
風そよぐ葦の葉がくれ音たててこやもあらはにうつころもかな(頓阿)

447 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:13:11 ID:qqVyZngW
おのれのみくだけておつる岩浪も秋吹く風にこゑかはるなり(藤原定家)

448 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:14:52 ID:qqVyZngW
おのれのみ岩にくだくる波の音に我もありとや磯の松風(藤原良経)

449 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:18:17 ID:qqVyZngW
石ばしる山下たぎつ山川の心砕けて恋ひやわたらむ(源実朝)

450 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:19:22 ID:qqVyZngW
こよろぎの磯うちさらしよる浪の独りくだくる恋もするかな(神山鬼貫)

451 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:45:55 ID:qqVyZngW
思ひ返す道をしらばや恋の山は山しげ山わけいりし身に(建礼門院右京大夫)

452 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:50:33 ID:qqVyZngW
わがためと思ひおきけむ墨染はおのがけぶりの色にぞありける(源重之)

453 :名無氏物語:2010/06/26(土) 22:52:09 ID:qqVyZngW
言の葉にいひおくこともなかりけり忍ぶ草にはねをのみぞなく(源重之)

454 :名無氏物語:2010/06/26(土) 23:06:50 ID:qqVyZngW
なよ竹のおのがこの世をしらずしておほし立てつと思ひけるかな(源重之)

455 :名無氏物語:2010/06/26(土) 23:10:20 ID:qqVyZngW
さもこそは人におとれる我ならめおのが子にさへおくれぬるかな(源重之)

456 :名無氏物語:2010/06/26(土) 23:12:20 ID:qqVyZngW
なげきても言ひても今はかひなきを蓮の上の玉とだになれ(源重之)

457 :名無氏物語:2010/06/27(日) 00:13:21 ID:girW1zUG
恋といへば世の常のとや思ふらむ今朝の心はたぐひだになし(敦道親王)

458 :名無氏物語:2010/06/27(日) 00:25:03 ID:girW1zUG
ひとりねにありし昔のおぼほえて猶なきからをもとめつるかな(朱雀天皇)

459 :名無氏物語:2010/06/27(日) 00:26:02 ID:girW1zUG
置くと見る露もありけりはかなくも消えにし人を何にたとへむ(和泉式部)

460 :名無氏物語:2010/06/27(日) 00:28:19 ID:girW1zUG
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく(源計子)

461 :名無氏物語:2010/06/27(日) 00:30:15 ID:girW1zUG
逢ふことをはるかにみえし月影のおぼろげにやはあはれとは思ふ(村上天皇)

462 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:49:12 ID:girW1zUG
浦風になびく焚く藻の夕煙いかなる海人の思ひなるらむ(藤原雅経)

463 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:50:23 ID:girW1zUG
我がためはつらき心の奥の海にいかなる海人のみるめかるらむ(後鳥羽院)

464 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:51:54 ID:girW1zUG
夕暮の浦もさだめず鳴く千鳥いかなる海人の袖ぬらすらむ(土御門院)

465 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:53:37 ID:girW1zUG
ほのかにも風はつてなむ花薄むすぼほれつつ露にぬるとも(斎宮女御)

466 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:54:44 ID:girW1zUG
秋の日のあやしきほどの夕暮に荻吹く風の音ぞ聞こゆる(斎宮女御)

467 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:56:08 ID:girW1zUG
吹く風になびく浅茅は我なれや人のこころのあきをしらする(斎宮女御)

468 :名無氏物語:2010/06/27(日) 19:57:41 ID:girW1zUG
思へどもなほあやしきは逢ふことのなかりし昔なに思ひけむ(村上天皇)

469 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:40:47 ID:girW1zUG
昔とも今ともいさや思ほえずおぼつかなさは夢にやあるらむ(斎宮女御)

470 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:41:49 ID:girW1zUG
見し夢にうつつの憂きも忘られて思ひなぐさむ程のはかなさ(斎宮女御)

471 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:43:33 ID:girW1zUG
雨ならでもる人もなき我が宿は浅茅が原と見るぞかなしき(斎宮女御)

472 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:45:07 ID:girW1zUG
白露の消えにしほどの秋まつと常世の雁もなきてとひけり(斎宮女御)

473 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:46:42 ID:girW1zUG
遠山のいづれのをより出でつらむなかばの月の夜はの面影(源光行)

474 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:47:54 ID:girW1zUG
さか木とる庭火のかげにひく琴のしらべにかよふみねの松風(小侍従)

475 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:49:13 ID:girW1zUG
かよふらしむかふる雲のことのねにうへなき山のみねの松風(慈円)

476 :名無氏物語:2010/06/27(日) 22:52:13 ID:girW1zUG
たまづさのかきあはせたるしらべかな雁のことぢにみねの松風(慈円)

477 :名無氏物語:2010/06/28(月) 00:24:01 ID:O1q8v9g3
さそはなむかよひしことのねにそへてむかふる西の峰の松風(藤原定家)

478 :名無氏物語:2010/06/28(月) 00:25:20 ID:O1q8v9g3
やまかげぞまだき涼しき松風はいづれの緒より秋と吹くらむ(飛鳥井雅親)

479 :名無氏物語:2010/06/28(月) 00:26:40 ID:O1q8v9g3
大淀の浦たつ波のかへらずはかはらぬ松の色を見ましや(斎宮女御)

480 :名無氏物語:2010/06/28(月) 00:28:21 ID:O1q8v9g3
霞たつ山田のそらの松が枝はいくよの春にあへる色ぞも(斎宮女御)

481 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:50:22 ID:O1q8v9g3
常世へとかへる雁がねなになれや都を雲のよそにのみきく(斎宮女御)

482 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:52:15 ID:O1q8v9g3
折る人もなき山里に花のみぞ昔の春を忘れざりける(斎宮女御)

483 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:54:05 ID:O1q8v9g3
人しれず逢ふを待つまに恋ひ死なばなににかへつる命とか言はむ(本院侍従)

484 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:56:18 ID:O1q8v9g3
ふるさとへゆく人あらば言伝てむ今日うぐひすの初音聞きつと(恵慶)

485 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:58:21 ID:O1q8v9g3
ふるさとへ行く人あらば言づてむ今日近江路をわれこえにきと(良寛)

486 :名無氏物語:2010/06/28(月) 14:59:43 ID:O1q8v9g3
桜ちる春の山べは憂かりけり世をのがれにと来しかひもなく(恵慶)

487 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:24:28 ID:/4VXP4DW
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http://www.town.kira.lg.jp/pub/kyouiku/bunkazai_ichiran/chou/kokinwakasyucho/kokinwakasyucho.jpg
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http://blog.katei-x.net/blog/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86.jpg
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488 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:36:15 ID:O1q8v9g3
ももちどり声のかぎりは鳴きふりぬまだおとづれぬものは君のみ(恵慶)

489 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:40:02 ID:O1q8v9g3
まくず原紅葉の色の暁にうらがなしかる風の音かな(源兼昌)

490 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:43:39 ID:O1q8v9g3
夕されば秋のの風にま葛原うらがなしかるさをしかの声(藤原実房)

491 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:44:58 ID:O1q8v9g3
八重葎とぢける宿のかひもなしふるさととはぬ花にしあらねば(藤原定家)

492 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:47:43 ID:O1q8v9g3
月影もおもひあらばともり初めてむぐらの宿に秋は来にけり(俊成卿女)

493 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:50:08 ID:O1q8v9g3
八重葎とぢこもりてし宿をしも先づとひけりな秋のはつ風(三条西実隆)

494 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:52:21 ID:O1q8v9g3
おきそむる露をよすがに秋は今朝むぐらの門を先づぞ問ひける(村田春海)

495 :名無氏物語:2010/06/28(月) 15:54:20 ID:O1q8v9g3
入日さす山のあなたは知らねども心をかねて送りおきつる(西行)

496 :名無氏物語:2010/06/29(火) 21:33:02 ID:JwDUI4Xb
住の江のこほりと見ゆる月かげにとけやしぬらむ神の心も(藤原公重)

497 :名無氏物語:2010/06/29(火) 21:36:09 ID:JwDUI4Xb
ながむれば涙も袖にむすぼほれ空さへこほる冬の夜の月(藤原家隆)

498 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:02:44 ID:JwDUI4Xb
霜はらふ庭のたまざさあられふり空さへさゆる冬の夜の月(後鳥羽院)

499 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:05:25 ID:JwDUI4Xb
ふる雪にかすみあひてやいたるらむ年ゆきちがふ夜はの大空(恵慶)

500 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:06:27 ID:JwDUI4Xb
古郷の苔の岩橋いかばかりおのれあらでも恋ひわたるらん(後鳥羽院)

501 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:13:34 ID:JwDUI4Xb
夜もすがら物思ふ頃は明けやらで閨のひまさへつれなかりけり(俊恵)

502 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:38:29 ID:JwDUI4Xb
秋の夜のしづかにくらきまどの雨打ちなげかれてひましらむらん(式子内親王)

503 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:51:05 ID:JwDUI4Xb
袖の上もいくたびばかりしめるらん物おもふ宿の有明の月(順徳院)

504 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:56:30 ID:JwDUI4Xb
いまはとて古巣にかへる鶯よ都の春の物語りせよ(藤原実房)

505 :名無氏物語:2010/06/29(火) 22:57:27 ID:JwDUI4Xb
暮れはつる年惜しみかねうちふさば夢みむほどに春は来ぬべし(安法法師)

506 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:12:28 ID:BLTWkFnG
夕狩の交野の真柴むらむらにまだひとへなる初雪の空(順徳院)

507 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:13:42 ID:BLTWkFnG
紅葉ふる木の下風に夢さめてうらなき鹿の音をもきくかな(安法法師)

508 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:15:10 ID:BLTWkFnG
時雨ゆく生田の森の秋の色をとはでぞよそに見るべかりける(俊成卿女)

509 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:16:09 ID:BLTWkFnG
かきくらす床の涙の水鏡われさへ我にとほざかりゆく(大内政弘)

510 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:17:51 ID:BLTWkFnG
岩の上のたねにまかせてまつ程はいかに久しき物とかはしる(和泉式部)

511 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:19:00 ID:BLTWkFnG
まどろまであかすとおもへばみじか夜もいかにくるしき物とかはしる(和泉式部)

512 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:32:46 ID:BLTWkFnG
うらみつつひとりぬる夜の秋風に身にしむものといかでしらせむ(藤原秀能)

513 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:34:16 ID:BLTWkFnG
秋の田の庵もるよはのあくるまはいかに露けき月とかはしる(弁内侍)

514 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:40:38 ID:BLTWkFnG
ね覚して松のとぼそのあくるまは花にひさしきをはつせの山(木下長嘯子)

515 :名無氏物語:2010/06/30(水) 09:43:22 ID:BLTWkFnG
高砂の尾上ならでも時鳥まつは久しき物とかはしる(後水尾院)

516 :名無氏物語:2010/07/01(木) 03:54:57 ID:/rsfDu4I
暮るるまのいかに久しき影ならん独ぬるよにあらぬ春日も(武者小路実陰)

517 :名無氏物語:2010/07/01(木) 03:57:02 ID:/rsfDu4I
君こふる涙にぬるる我が袖と秋の紅葉といづれまされり(源整)

518 :名無氏物語:2010/07/01(木) 03:58:12 ID:/rsfDu4I
くやくやとまつ夕暮と今はとて帰るあしたといづれまされり(元良親王)

519 :名無氏物語:2010/07/01(木) 03:59:21 ID:/rsfDu4I
木綿襷むすぼほれつつなげくこと絶えなば神のしるしと思はむ(藤原道綱母)

520 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:18:48 ID:/rsfDu4I
はては又わがねをそへて笛の名のこまかに物を思ふ夜半かな(大内政弘)

521 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:21:46 ID:/rsfDu4I
袖のうへにふりこそまされはるの雨のこまかに物を思ひくだけば(三条西実隆)

522 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:22:57 ID:/rsfDu4I
都人ねで待つらめやほととぎす今ぞ山べをなきてすぐなる(藤原道綱母)

523 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:24:22 ID:/rsfDu4I
さみだれやこぐらき宿の夕ざれを面てるまでもてらす蛍か(藤原道綱母)

524 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:25:54 ID:/rsfDu4I
とぶ蛍まことの恋にあらねども光ゆゆしきゆふやみの空(馬内侍)

525 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:27:00 ID:/rsfDu4I
いかなれば知らぬにおふる浮きぬなはくるしや心人しれずのみ(馬内侍)

526 :名無氏物語:2010/07/01(木) 15:28:07 ID:/rsfDu4I
かりの世をしらぬにおふる菖蒲草けふこそいとふねをばかけつれ(寂然)

527 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:16:02 ID:/rsfDu4I
みし人をしらぬにおふる白菅のしげるや恋のこころなるらむ(藤原公重)

528 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:17:08 ID:/rsfDu4I
我が恋にくらべてしがな雨ふれば庭のうたかた数をかぞへて(馬内侍)

529 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:18:31 ID:/rsfDu4I
こよひ君しでの山ぢの月をみてくものうへをやおもひいづらん(西行)

530 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:19:57 ID:/rsfDu4I
こよひ君みやこにたれとながむらんなれし名残は有明の月(藤原隆信)

531 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:22:35 ID:/rsfDu4I
かくばかりあくるわびしきみじか夜になどかくめぢの夢の浮橋(尭孝)

532 :名無氏物語:2010/07/01(木) 22:26:06 ID:/rsfDu4I
かづらきの神のすがたや是ならんあくるわびしき朝がほの花(木下長嘯子)

533 :名無氏物語:2010/07/02(金) 00:44:36 ID:VGsGei/s
たなばたにゆかしきほどの逢ふことは待つもかへすも物をこそ思へ(相模)

534 :名無氏物語:2010/07/02(金) 00:46:22 ID:VGsGei/s
あるはなくなきは数そふ世の中にあはれいつまであらむとすらむ(小大君)

535 :名無氏物語:2010/07/02(金) 00:47:44 ID:VGsGei/s
なげけとてなきは数そふ浮世にもあるわかれこそ身はまさりけれ(藤原家隆)

536 :名無氏物語:2010/07/02(金) 00:49:05 ID:VGsGei/s
あるはなくなきはある世のさがの山冬たちくればちる木の葉かな(正徹)

537 :名無氏物語:2010/07/02(金) 00:50:58 ID:VGsGei/s
遠からぬ身の古にかぞへてもなきは数そふ人のおもかげ(武者小路実陰)

538 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:12:10 ID:VGsGei/s
忘れじのゆく末かはるけふまでもあればあふよを猶たのみつつ(藤原家隆)

539 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:13:16 ID:VGsGei/s
逢ひみむの行末まではかた糸のよりよりかこつ中のうきふし(堯孝)

540 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:18:25 ID:VGsGei/s
鶯は惜しむとや啼く朝ぐもり散りゆく雪の花のなごりに(賀茂保憲女)

541 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:19:53 ID:VGsGei/s
ゆふつけのしだりも永き春の日の明けばうららに啼くぞ悲しき(賀茂保憲女)

542 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:21:24 ID:VGsGei/s
うき世には花ともがなやとどまらで我が身を風にまかせはつべき(賀茂保憲女)

543 :名無氏物語:2010/07/02(金) 01:22:53 ID:VGsGei/s
山里に知る人もなき時鳥なれにし里をあはれとぞ啼く(賀茂保憲女)

544 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:37:46 ID:VGsGei/s
秋風のさむき宵間にをぎの葉にそそのかされて人ぞ恋しき(賀茂保憲女)

545 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:39:03 ID:VGsGei/s
あえよとて菊の白露のごへども過ぎにし齢かへらざりけり(賀茂保憲女)

546 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:40:58 ID:VGsGei/s
曇りつつ涙しぐるる我が目にも猶もみぢ葉は赤く見えけり(賀茂保憲女)

547 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:42:36 ID:VGsGei/s
冬ごもり人もかよはぬ山里のまれの細道ふたぐ雪かも(賀茂保憲女)

548 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:44:28 ID:VGsGei/s
冬の夜をひとり寝覚におきたればおなじ心に雁も啼くなり(賀茂保憲女)

549 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:45:34 ID:VGsGei/s
思へども我が身はよそに飛ぶ鳥のなど人なれぬ恋にかあるらむ(賀茂保憲女)

550 :名無氏物語:2010/07/02(金) 07:47:50 ID:VGsGei/s
逢ふことを雲ゐとほくて我が恋は命にかよふほどに悲しき(賀茂保憲女)

551 :名無氏物語:2010/07/03(土) 03:27:28 ID:5A9FY73j
恋ひわびて面影にのみ恋ひをればひとつ身になる心地こそすれ(賀茂保憲女)

552 :名無氏物語:2010/07/03(土) 03:29:00 ID:5A9FY73j
年ごとに人はやらへど目に見えぬ心の鬼はゆく方もなし(賀茂保憲女)

553 :名無氏物語:2010/07/03(土) 03:31:41 ID:5A9FY73j
身に近くならす扇も楢の葉の下吹く風に行方しらずも(藤原家隆)

554 :名無氏物語:2010/07/03(土) 03:34:07 ID:5A9FY73j
あるはなきなきは数そふ世の中にあはれいつまであらむとすらむ(小大君)

555 :名無氏物語:2010/07/03(土) 03:35:52 ID:5A9FY73j
親しきは亡きがあまたになりぬれど惜しとは君を思ひけるかな(香川景樹)

556 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:16:49 ID:5A9FY73j
思ふ人なきが多くの年をへて今はた濡らす袖や何なり(加納諸平)

557 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:17:44 ID:5A9FY73j
今夜より万代めぐれもちながら光さしそふ秋のさかづき(藤原為家)

558 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:18:35 ID:5A9FY73j
菊の上にけさおく露をもちながら千世もめぐらん花のさかづき(三条西公条)

559 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:19:33 ID:5A9FY73j
春の夜の月にまがへる梅の花ただ香ばかりぞしるべなりける(源顕仲)

560 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:21:19 ID:5A9FY73j
夕まぐれ霧立ちわたる鳥辺山そこはかとなく物ぞ悲しき(藤原俊成)

561 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:23:10 ID:5A9FY73j
秋の夜は雲路をわくる雁がねのあとかたもなく物ぞかなしき(藤原定家)

562 :名無氏物語:2010/07/03(土) 07:26:10 ID:5A9FY73j
いつまでかへがたくみゆる世にすみて羨しとも月をかこたん(宗尊親王)

563 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:25:25 ID:di9KZk7/
紅の木の葉吹きわけ行く駒の影ふみならす岩のかけ道(藤原範光)

564 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:26:48 ID:di9KZk7/
立ちつづく桐原の駒越ゆれども音は隠れぬ関の岩かど(藤原定家)

565 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:28:15 ID:di9KZk7/
身にかへてつらきと何に思ふらむ生けらばなびく人もこそあれ(藤原実家)

566 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:31:26 ID:di9KZk7/
身にかへて秋やかなしききりぎりす夜な夜な声を惜しまざるらむ(藤原定家)

567 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:32:40 ID:di9KZk7/
ふりかくす雪うちはらひ仙人(やまびと)の名もかぐはしき花を見るかな(千種有功)

568 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:34:09 ID:di9KZk7/
夏くれば山ほととぎす鳴きやせむと思ふ心ぞ目はさましける(藤原長能)

569 :名無氏物語:2010/07/04(日) 03:35:44 ID:di9KZk7/
さばへなすあらぶる神にみそぎして民しづかにと祈るけふかな(後嵯峨院)

570 :名無氏物語:2010/07/04(日) 09:09:17 ID:di9KZk7/
憂きことは我が身一つの憂きなれば処かへてもかひなかりけり(藤原長能)

571 :名無氏物語:2010/07/04(日) 09:22:13 ID:di9KZk7/
有明の月やあけぬといそぐなよまだ夜はふかし山ほととぎす(三条西実隆)

572 :名無氏物語:2010/07/04(日) 09:23:26 ID:di9KZk7/
さいたづままだうら若きみ吉野の霞がくれにきぎすなくなり(平忠度)

573 :名無氏物語:2010/07/04(日) 09:24:31 ID:di9KZk7/
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻の上風はぎの下露(藤原義孝)

574 :名無氏物語:2010/07/04(日) 09:25:25 ID:di9KZk7/
秋来ぬと荻のうは風うたがひて萩のした露こころおかるな(源通親)

575 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:27:36 ID:di9KZk7/
霧のまも荻のうは風おとたかし知らねば野辺の萩のした露(覚性法親王)

576 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:31:05 ID:di9KZk7/
秋きぬと荻の葉風のつげしより思ひしことのただならぬ暮(式子内親王)

577 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:32:34 ID:di9KZk7/
夕まぐれ木の葉みだれて荻の上にきかぬ嵐もただならぬかな(貞常親王)

578 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:34:21 ID:di9KZk7/
露くだる星合の空をながめつついかで今年の秋を暮らさむ(藤原義孝)

579 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:35:53 ID:di9KZk7/
わびぬればつれなし顔はつくれども袂にかかる雨のわびしさ(藤原義孝)

580 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:36:59 ID:di9KZk7/
君がため命をさへも惜しまずはさらにつらさを歎かざらまし(藤原定家)

581 :名無氏物語:2010/07/04(日) 22:55:05 ID:di9KZk7/
あへば先づをしからざりし命よりながくもがなとおもふ夜半かな(松永貞徳)

582 :名無氏物語:2010/07/04(日) 23:08:43 ID:di9KZk7/
人しれぬ心ひとつをなげきつつ黄楊の小櫛をさすかひぞなき(藤原義孝)

583 :名無氏物語:2010/07/04(日) 23:11:53 ID:di9KZk7/
夢ならで夢なることをなげきつつ春のはかなき物思ふかな(藤原義孝)

584 :名無氏物語:2010/07/04(日) 23:13:18 ID:di9KZk7/
春雨も年にしたがふ世の中にいまはふるよと思ふかなしな(藤原義孝)

585 :名無氏物語:2010/07/04(日) 23:14:30 ID:di9KZk7/
着てなれし匂ひを色にうつしもてしぼるも惜しき花染の袖(藤原定家)

586 :名無氏物語:2010/07/04(日) 23:16:08 ID:di9KZk7/
此の世をば我が世とぞ思ふ望月の虧たる事も無しと思へば(藤原道長)

587 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:26:36 ID:RVc1svML
吹く風も袖さむからで望月のかけたることもなき今宵かな(井上文雄)

588 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:32:22 ID:RVc1svML
行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵のあるじならまし(平忠度)

589 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:33:49 ID:RVc1svML
うれしくも桃の初花見つるかなまた来む春もさだめなき世に(藤原公任)

590 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:39:12 ID:RVc1svML
いづかたに秋のゆくらん我が宿にこよひばかりの雨やどりせよ(藤原公任)

591 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:42:40 ID:RVc1svML
み吉野の山よりおちし滝の糸のたえて久しくこほるころかな(吉田兼好)

592 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:45:17 ID:RVc1svML
今宵なほ名こそ流れて滝の糸のたえぬ光も月にそひけり(三条西実隆)

593 :名無氏物語:2010/07/05(月) 21:53:10 ID:RVc1svML
ここにきえかしこにもゆる夏虫のひかりはかなき夕やみの空(契沖)

594 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:26:39 ID:RVc1svML
ゆきかへり旅の空には音をぞ泣く雲居の雁をよそに見しかど(藤原定家)

595 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:28:39 ID:RVc1svML
数ならぬ深山がくれを尋ねてぞ心の末の花も見るべき(源通光)

596 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:30:39 ID:RVc1svML
袖をうすみ露置きとほす心ちして月も身にしむ暁の床(伏見院)

597 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:32:09 ID:RVc1svML
つくま江のそこひも知らぬみくりをば浅きすぢにや思ひなすらむ(藤原伊尹)

598 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:34:10 ID:RVc1svML
霞むとて道やは変はる帰る雁たれゆゑまよふ別れなるらむ(今出河院近衛)

599 :名無氏物語:2010/07/05(月) 22:36:29 ID:RVc1svML
明けぬれば暮るるはやすくしぐるれどなほうらめしき神無月かな(藤原家隆)

600 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:20:11 ID:qfjD/2cd
おほかたの月もつれなき鐘の音に猶うらめしき在明の空(藤原定家)

601 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:32:31 ID:qfjD/2cd
秋すぎて猶うらめしき朝ぼらけ空行く雲もうち時雨れつつ(藤原定家)

602 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:33:45 ID:qfjD/2cd
花の色も暮るるものとはしら雲の嶺のわかれは猶恨みつつ(藤原隆祐)

603 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:40:57 ID:qfjD/2cd
待ちかぬるさ夜のねざめの床にさへなほうらめしき風の音かな(後鳥羽院)

604 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:53:34 ID:qfjD/2cd
ありし夜を見はてぬ夢の枕にも猶うらめしき鐘の音かな(源通親)

605 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:54:32 ID:qfjD/2cd
白雲の絶えまにみゆる深山路をたのむこととは打ちながめつつ(寂蓮)

606 :名無氏物語:2010/07/06(火) 21:55:42 ID:qfjD/2cd
五月闇くらぶの山のほととぎす声はさやけきものにぞありける(藤原顕季)

607 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:35:06 ID:qfjD/2cd
五月闇くらぶの山のほととぎすほのかなる音に似るものぞなき(藤原定家)

608 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:48:33 ID:qfjD/2cd
いかでかは尾花がもとの草の名の思ひありとも穂にはいづべき(宗良親王)

609 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:54:08 ID:qfjD/2cd
さしも草さしもしのびぬ中ならば思ひありとも言はましものを(藤原俊成)

610 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:55:08 ID:qfjD/2cd
あさましやなどか思ひのさしも草つゆもおきあへず果ては燃ゆらむ(寂蓮)

611 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:56:01 ID:qfjD/2cd
知られじな霞の下にこがれつつ君にいぶきのさしもしのぶと(藤原定家)

612 :名無氏物語:2010/07/06(火) 22:57:05 ID:qfjD/2cd
秋をへて色にぞみゆるい吹山もえて久しき下の思ひも(藤原定家)

613 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:02:13 ID:vymYVUQj
色にいでてうつろふ春をとまれともえやはいぶきの山吹の花(藤原定家)

614 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:03:53 ID:vymYVUQj
さしも草さしも燃ゆてふ春にあひてえやはいぶきの山のしら雪(藤原為家)

615 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:05:26 ID:vymYVUQj
瓦屋の下たく煙むせびつつまだ忘れずよ思ひこがれて(藤原忠良)

616 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:09:14 ID:vymYVUQj
忘れずやまだ忘れずよ二人して心にとめし青柳の糸(熊谷直好)

617 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:10:24 ID:vymYVUQj
ならはずや思はぬかたのうら風にたくもの煙なびくこころは(飛鳥井雅有)

618 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:12:31 ID:vymYVUQj
かす袖の露な厭ひそ墨染のころも憂き世の星合の空(三条西実隆)

619 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:14:12 ID:vymYVUQj
庭のおものつちさへさくる夏の日にひとり露けきひめゆりの花(土御門院)

620 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:34:05 ID:vymYVUQj
みかり野や雪はふりきぬこれもまたぬるとも花の春のおもかげ(藤原雅経)

621 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:36:39 ID:vymYVUQj
桜がりふりこし雨のやどりよりぬれていくかの花の下陰(二条為重)

622 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:38:18 ID:vymYVUQj
立ちよらむぬるとも花の色になほそめよなべての山のしづくも(三条西実隆)

623 :名無氏物語:2010/07/07(水) 00:40:55 ID:vymYVUQj
桜がり雨はいとはぬ木のもとにうたて雪ふる花のあらしよ(下河辺長流)

624 :名無氏物語:2010/07/07(水) 09:49:44 ID:vymYVUQj
荻の葉のそよとつげしはいつなれや晦日のすぐる夜半の秋風(藤原輔尹)

625 :名無氏物語:2010/07/07(水) 09:52:02 ID:vymYVUQj
もろともに出でずは憂しと契りしをいかがなりにし山の端の月(藤原輔尹)

626 :名無氏物語:2010/07/07(水) 09:53:54 ID:vymYVUQj
世のつねの秋風ならば荻の葉にそよとばかりの音はしてまし(安法法師女)

627 :名無氏物語:2010/07/07(水) 09:56:01 ID:vymYVUQj
君待つと山の端出でて山の端に入るまで月をながめつるかな(橘為義)

628 :名無氏物語:2010/07/07(水) 09:57:03 ID:vymYVUQj
入るまでに月はながめつ稲妻のひかりの間にも物思ふ身の(藤原家隆)

629 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:40:45 ID:vymYVUQj
郭公あさくら山の明ぼのにとふ人もなきなのりすらしも(祝部成仲)

630 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:43:05 ID:vymYVUQj
尋ねこししらぬ旅ねはさとなれて山時鳥一こゑぞきく(藤原家隆)

631 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:49:21 ID:vymYVUQj
ほととぎすねざめににほふ橘のかはたれどきに名のりすらしも(藤原為家)

632 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:50:46 ID:vymYVUQj
春のうちは塵つもるとも清めせじ花にけがるる宿と言はれむ(源兼澄)

633 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:52:24 ID:vymYVUQj
卯の花に咲きこめられて山里に恋ひし都も忘られにけり(源道済)

634 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:53:53 ID:vymYVUQj
大空のつねより広く見ゆるかな散れる雲なく照りみてる月(源道済)

635 :名無氏物語:2010/07/07(水) 10:56:28 ID:vymYVUQj
あけばきてなほ狩りゆかむ小塩山小松が原の雪の夕暮(藤原家隆)

636 :名無氏物語:2010/07/07(水) 19:16:32 ID:zjRhbCXv
創価自民日本壊滅テロ組織の悪行を知って下さい。

永らくの自公連立政権で法律を改悪し、宗教無課税を悪用、
同和在日特権で陰で国から金を吸い上げまくり、金持ち日本を極貧日本に陥れた巨大な寄生虫。

たった一年足らずの民主政権の揚げ足取りは凄まじい。
テレビ雑誌ネット噂話あらゆる情報網に創価自民会員を配置して権力をダシして敵対者のケアレスミスを徹底的にあげつらって騒ぎ
自分達の犯している数え切れない凶悪犯罪は闇へと葬るか敵対者に罪を着せる。

外国人参政権は隠れ創価自民の小沢の民主破壊案。

口蹄疫は創価自民のバイオテロ。多額の保証金を国から奪い国債を激減し消費税upを工作。

民主政権支持率を激減させる計画。騙されないで下さい。

637 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:52:05 ID:N/iWaVSJ
ぬれつつもなほ狩りゆかむ桜花春もいくかの夕ぐれの雨(太田道灌)

638 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:53:07 ID:N/iWaVSJ
そなたにと猶かりゆかむ箸鷹の外山に移る村鳥の声(武者小路実陰)

639 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:54:09 ID:N/iWaVSJ
衣手のかわくまもなきいにしへの五月雨よりや恋ひはじめけむ(源道済)

640 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:55:04 ID:N/iWaVSJ
ある時は憂きことしげき古郷にいそぐや何の心なるらむ(源道済)

641 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:56:07 ID:N/iWaVSJ
人待たぬ時だに物のかなしきに来むとたのめし秋の夕暮(宗尊親王)

642 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:57:45 ID:N/iWaVSJ
ながむればいとど物こそ悲しけれ月は憂き世の外と聞きしに(俊恵)

643 :名無氏物語:2010/07/08(木) 21:59:07 ID:N/iWaVSJ
よそながら外よりゆかぬ我が宿の月も憂き世の道芝の露(藤原家隆)

644 :名無氏物語:2010/07/08(木) 22:20:18 ID:N/iWaVSJ
おくれゐて何か明日まで世にもへん今日をわが日にまづやなさまし(大江匡衡)

645 :名無氏物語:2010/07/08(木) 22:39:44 ID:N/iWaVSJ
思ひ出(い)でもなきふるさとの山なれど隠れゆくはたあはれなりけり(大江正言)

646 :名無氏物語:2010/07/08(木) 22:44:28 ID:N/iWaVSJ
帰る雁なにいそぐらむ思ひ出もなき故郷の山としらずや(宗良親王)

647 :名無氏物語:2010/07/08(木) 22:46:03 ID:N/iWaVSJ
いでぬまに山のあなたに思ひこす心いくたび月を見るらむ(源頼政)

648 :名無氏物語:2010/07/08(木) 22:47:58 ID:N/iWaVSJ
時鳥なきゆくかたにそへてやる心いくたび声を聞くらむ(藤原俊成)

649 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:16:06 ID:4495fk74
待ちわびぬたづねやゆかむ秋の夜の月の光のあふところまで(大江嘉言)

650 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:17:17 ID:4495fk74
難波江の蘆のうら葉も今よりはただ住吉の松としらなむ(能因法師)

651 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:19:35 ID:4495fk74
あはれ人けふの命をしらませば難波のあしに契らざらまし(能因法師)

652 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:20:41 ID:4495fk74
あはれにも衣うつなりふしみ山松風さむき秋のねざめに(慈円)

653 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:23:33 ID:4495fk74
いつのまにもみぢしぬらむ昨日こそ時雨そめしか神なびの森(衣笠家良)

654 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:25:46 ID:4495fk74
秋風の木の葉の色にうつりきぬ昨日か花の春の山水(三条西実隆)

655 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:27:28 ID:4495fk74
ちりぬともなに惜しみけむ卯の花の垣根の春の色ならぬかは(寂蓮)

656 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:28:59 ID:4495fk74
暮れぬとて何惜しみけむ秋の色は梢にのこる神無月かな(橘千蔭)

657 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:50:57 ID:4495fk74
世にふればしづのをだまきはては又月にいくたび衣うつらむ(藤原家隆)

658 :名無氏物語:2010/07/09(金) 00:52:21 ID:4495fk74
秋をへて物思ふことはなけれども月にいくたび袖ぬらすらむ(後鳥羽院)

659 :名無氏物語:2010/07/09(金) 01:01:20 ID:4495fk74
風の音身にしむ色はかはらねど月にいく度秋を待つらむ(順徳院)

660 :名無氏物語:2010/07/09(金) 01:02:30 ID:4495fk74
いはばしる滝にまがひて那智の山高嶺を見れば花のしら雲(花山院)

661 :名無氏物語:2010/07/09(金) 01:06:29 ID:4495fk74
こころみにほかの月をも見てしがな我が宿からのあはれなるかと(花山院)

662 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 04:53:44 ID:f+6NCvwp
住吉ときこゆる里にいとはずはおきどころなき身をやどさばや(藤原公重)

663 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 05:00:35 ID:f+6NCvwp
すぎていにし秋におくれてしもがるるきくやわが身のたぐひなるらん(円実)

664 :名無氏物語:2010/07/11(日) 23:39:53 ID:Io7wjqnd
消えかへり霜夜の空の朝ぼらけなほざりにこそ春は来にけれ(藤原隆祐)

665 :名無氏物語:2010/07/11(日) 23:41:16 ID:Io7wjqnd
木のもとの住処も今は荒れぬべし春し暮れなば誰かとひこむ(行尊)

666 :名無氏物語:2010/07/11(日) 23:42:39 ID:Io7wjqnd
おのづから花の下にしやすらへば逢はばやと思ふ人も来にけり(源頼政)

667 :名無氏物語:2010/07/11(日) 23:44:42 ID:Io7wjqnd
木のもとに住みけむ跡をみつるかな那智の高嶺の花を尋ねて(西行)

668 :名無氏物語:2010/07/11(日) 23:46:06 ID:Io7wjqnd
木のもとにやどりをすれば片しきの我が衣手に花は散りつつ(源実朝)

669 :名無氏物語:2010/07/12(月) 23:57:53 ID:zuvZDGJU
ことの葉に三世の仏の名をかけてつくれる罪は露もとまらじ(源顕仲)

670 :名無氏物語:2010/07/13(火) 02:47:57 ID:qrLSjHuA
年の内につもれる罪も消えぬらん三世の仏の御名をとなへて(藤原仲実)

671 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:04:32 ID:qrLSjHuA
尋ねきてうきをのがるる木のもとも棲とすればまつ風ぞ吹く(頓阿)

672 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:06:05 ID:qrLSjHuA
今はとてそむくうき世を仮の庵に秋はくもらぬ月のみぞすむ(俊成卿女)

673 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:07:13 ID:qrLSjHuA
来む世には逢はむ逢はじもしら露の消えてかなしき野辺の秋風(木下長嘯子)

674 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:08:19 ID:qrLSjHuA
うきしづみ逢はむ逢はじも知らぬ身をみつのかしはに定めてもみむ(武者小路実陰)

675 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:09:16 ID:qrLSjHuA
秋もいなば恋しかるべき今夜かなたのめかおきし有明の月(後鳥羽院)

676 :名無氏物語:2010/07/13(火) 09:10:12 ID:qrLSjHuA
定めなき世にも我が身のながらへば幾たび春の別れしたはむ(衣笠家良)

677 :名無氏物語:2010/07/14(水) 02:18:44 ID:5vslDQ7q
心にもあらで今宵の月を見てふけぬさきにと誰を待つらむ(少将内侍)

678 :名無氏物語:2010/07/14(水) 02:19:52 ID:5vslDQ7q
心にもあらでうき世の老の波身はすてぶねのすゑの浦風(三条西実隆)

679 :名無氏物語:2010/07/14(水) 02:21:56 ID:5vslDQ7q
もろ人の袖をつらぬる紫の庭にや春も立ちはそむらん(藤原定家)

680 :名無氏物語:2010/07/14(水) 02:25:01 ID:5vslDQ7q
紫の袖をつらねし面影のかすみもいくへ今日の初春(崇光院)

681 :名無氏物語:2010/07/15(木) 03:13:20 ID:HvzsvwI1
つむも惜しつまであせなむ色も憂し芝生の菫あかぬ夕露(三条西実隆)

682 :名無氏物語:2010/07/15(木) 03:15:18 ID:HvzsvwI1
やすらはで寝なまし月に我なれて心づからの露の明ぼの(藤原定家)

683 :名無氏物語:2010/07/15(木) 03:17:29 ID:HvzsvwI1
やすらはで寝なましものを梅の花こぬ人の香に匂はざりせば(土御門院小宰相)

684 :名無氏物語:2010/07/15(木) 03:23:45 ID:HvzsvwI1
人待たで寝なましものを梅の花うたて匂ひの夜はの春風(宗尊親王)

685 :名無氏物語:2010/07/15(木) 03:25:12 ID:HvzsvwI1
思ふことなくてぞみまし紅葉ばを嵐の山の麓ならずは(藤原輔尹)

686 :名無氏物語:2010/07/16(金) 00:23:59 ID:xpEi8rNv
よさのうら松の中なるいそ清水都なりせば君もくみみむ(細川幽斎)

687 :名無氏物語:2010/07/16(金) 00:38:04 ID:xpEi8rNv
あとくれてむかし恋しきしきしまの道をとふとふたづねつるかな(伊勢大輔)

688 :名無氏物語:2010/07/16(金) 00:40:09 ID:xpEi8rNv
とこも淵ふちも瀬ならぬ涙川そでのわたりはあらじとぞ思ふ(清少納言)

689 :名無氏物語:2010/07/16(金) 00:47:44 ID:xpEi8rNv
関の戸は鳥の空音に明けつれどふままくをしき雪ぞふりぬる(俊恵)

690 :名無氏物語:2010/07/17(土) 02:11:40 ID:euMjIIfN
関の戸を鳥のそら音にはかれども有明の月はなほぞさしける(藤原定家)

691 :名無氏物語:2010/07/17(土) 02:13:06 ID:euMjIIfN
鳥のねを聞くよりやがて相坂のせきとめがたききぬぎぬの空(飛鳥井雅親)

692 :名無氏物語:2010/07/17(土) 02:14:54 ID:euMjIIfN
まれにきてあふさか山のかひもなく鳥の空ねにはかられにける(三条西実隆)

693 :名無氏物語:2010/07/17(土) 02:18:08 ID:euMjIIfN
煙とも雲ともならぬ身なれども草葉の露をそれとながめよ(藤原定子)

694 :名無氏物語:2010/07/17(土) 02:19:38 ID:euMjIIfN
草ふかみさしもあれたる宿なるを露をかたみに尋ねこしかな(源実朝)

695 :名無氏物語:2010/07/18(日) 23:47:14 ID:dNTFVPSz
さきた川くだす鵜舟にさす竿のおとさゆるまで夜はふけにけり(二条院讃岐)

696 :名無氏物語:2010/07/19(月) 23:41:06 ID:I9eNFlV7
浅茅生の露をかたみにのこしおきてよそにわかるる夕立の雲(飛鳥井雅有)

697 :名無氏物語:2010/07/20(火) 00:15:49 ID:Fk4Yv6eL
てる月のかくるるにつけて思ふかな雲がくれにしよはのかなしさ(源通親)

698 :名無氏物語:2010/07/20(火) 00:27:09 ID:Fk4Yv6eL
月影のそれかあらぬかかげろふのほのかにみえて雲がくれにし(源実朝)

699 :名無氏物語:2010/07/20(火) 00:28:08 ID:Fk4Yv6eL
めぐりあひておなじ雲井にながめばやあかで別れし九重の月(尊良親王)

700 :名無氏物語:2010/07/21(水) 01:31:20 ID:Bk65d/8w
たづねても人ぞたどらむ面影をみしや其ともおぼえざりせば(下冷泉持為)

701 :名無氏物語:2010/07/21(水) 01:35:12 ID:Bk65d/8w
あやしくもむすぼふれぬる心かなみしやそれともまだわかぬまに(烏丸光広)

702 :名無氏物語:2010/07/21(水) 01:37:31 ID:Bk65d/8w
いかにして思ひ出づらむ俤のみしやそれともわかぬ契りを(武者小路実陰)

703 :名無氏物語:2010/07/21(水) 01:40:07 ID:Bk65d/8w
めぐりこし月にとはばやこぞのけふ雲がくれにし人のゆくへを(本居宣長)

704 :名無氏物語:2010/07/21(水) 01:41:50 ID:Bk65d/8w
めぐりあひて見し夜の空もみづぐきに月かげながらうつしとめけむ(加納諸平)

705 :名無氏物語:2010/07/22(木) 01:59:27 ID:iQXjDlfW
夕顔の光をそへし白露の消えにしかげぞ面影にたつ(源通親)

706 :名無氏物語:2010/07/22(木) 02:00:25 ID:iQXjDlfW
心あてに露も光やそへつらむ月に色なき夕顔の花(源具親)

707 :名無氏物語:2010/07/22(木) 02:01:33 ID:iQXjDlfW
たそかれにほのぼのみえし夕顔の花の露にや光そへけむ(西園寺実材母)

708 :名無氏物語:2010/07/22(木) 02:02:57 ID:iQXjDlfW
むらさめの露けき花の夕顔に光そへてもゆく蛍かな(飛鳥井雅有)

709 :名無氏物語:2010/07/22(木) 02:04:18 ID:iQXjDlfW
心あてに見し夕顔の花散りて尋ねぞ迷ふたそがれの宿(松平定信)

710 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:05:42 ID:iQXjDlfW
思へただ逢ふ夜稀なるあけくれに露きえわびし人の面影(後鳥羽院)

711 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:07:35 ID:iQXjDlfW
消えわぶる霜の衣を返しても見る夜まれなる夢の通ひ路(源通光)

712 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:10:03 ID:iQXjDlfW
見てもまた程なくあくるしののめにやがてまぎるる村雲の月(長慶天皇)

713 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:11:42 ID:iQXjDlfW
咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ嶺の白雲(正徹)

714 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:25:33 ID:iQXjDlfW
思ひかね草の原とてわけきても心をくだく苔の下かな(藤原俊成)

715 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:29:27 ID:iQXjDlfW
消えはてむ草の原までとはずとも露の哀れはかけむとすらむ(藤原実定)

716 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:30:19 ID:iQXjDlfW
霜の下にかきこもりなば草の原秋の夕べもとはじとやさは(藤原公経)

717 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:32:17 ID:iQXjDlfW
霜枯れはそことも見えぬ草の原誰にとはまし秋のなごりを(俊成卿女)

718 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:35:16 ID:iQXjDlfW
よしさらばきえなばきえねうき身世にとはれむものか草の原まで(藻壁門院但馬)

719 :名無氏物語:2010/07/22(木) 19:46:33 ID:iQXjDlfW
秋風やさてもとはまし草の原露の旅寝におもひきえなば(後崇光院)

720 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:17:38 ID:iQXjDlfW
おきの海をひとりやきつるさよ千鳥なく音にまがふ磯の松風(後鳥羽院)

721 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:19:25 ID:iQXjDlfW
袖ぬれていくよあかしのうら風におもふ方より月も出でにけり(後鳥羽院)

722 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:37:27 ID:iQXjDlfW
恋ひわびてなくねにまがへ友千鳥思ふかたよりせめてかよはば(宗良親王)

723 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:41:27 ID:iQXjDlfW
河浪のよる瀬にわたる村千鳥なくねにまがふ水の音かな(後崇光院)

724 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:42:58 ID:iQXjDlfW
思ひいづることは現かおぼつかな見はてでさめし明暮の夢(弁乳母)

725 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:44:41 ID:iQXjDlfW
さめやする今はとみえし秋の夜の夢路かたしくさよの手枕(藤原家隆)

726 :名無氏物語:2010/07/22(木) 20:46:09 ID:iQXjDlfW
消えはつる夕べも悲し明け暮の夢にまよひし春の故郷(俊成卿女)

727 :名無氏物語:2010/07/23(金) 05:26:43 ID:NKkoMfkv
浪風に吹上の千鳥打佗びて鳴く音悲しき暁の空(源通光)

728 :名無氏物語:2010/07/23(金) 17:55:24 ID:NKkoMfkv
夕づく夜沢辺にたてるあしたづの鳴くね悲しき冬は来にけり(源実朝)

729 :名無氏物語:2010/07/23(金) 17:57:00 ID:NKkoMfkv
はま千鳥なくねかなしき明暮にたが衣々の袖のうら人(正徹)

730 :名無氏物語:2010/07/23(金) 17:58:22 ID:NKkoMfkv
けさ見れば岩間をくぐる山川のよどむともなき薄氷かな(藤原雅経)

731 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:00:23 ID:NKkoMfkv
春風の吹かぬ世にだにあらませば心のどかに花は見てまし(宇多天皇)

732 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:01:48 ID:NKkoMfkv
われがなほ折らまほしきは白雲の八重にかさなる山吹の花(和泉式部)

733 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:03:32 ID:NKkoMfkv
世の中は暮れゆく春の末なれやきのふは花の盛とか見し(和泉式部)

734 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:04:56 ID:NKkoMfkv
桜色にそめし衣を卯の花のしらがさねにぞたちかへてける(平忠盛)

735 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:20:35 ID:NKkoMfkv
桜色のかたみのころもぬぎかへてふたたび春に別れぬるかな(雅成親王)

736 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:23:05 ID:NKkoMfkv
なれ行くもあだなる花のうき世とや染めし衣を今朝かふるらむ(花山院長親)

737 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:25:42 ID:NKkoMfkv
思ふことみなつきねとて御祓する河瀬の波も袖ぬらしけり(藤原俊成)

738 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:27:29 ID:NKkoMfkv
麻の葉にゆふしでかけて思ふことみなつきねとてはらひつるかな(但馬)

739 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:30:13 ID:NKkoMfkv
たれにかはみせもきかせももみぢばのちる山ざとのあり明の月(藤原定家)

740 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:31:49 ID:NKkoMfkv
一葉ちる桐の立枝に秋をはやみせもきかせもわたる朝風(飛鳥井雅親)

741 :名無氏物語:2010/07/23(金) 18:34:29 ID:NKkoMfkv
今はとて立つ霧さへぞあはれなるありし朝の空に似たれば(和泉式部)

742 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:12:11 ID:NKkoMfkv
もみぢ葉もましろに霜のおける朝は越の白嶺ぞ思ひやらるる(和泉式部)

743 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:13:15 ID:NKkoMfkv
行く秋の末ののあさぢ霜がれてまだきに冬の色ぞみえける(頓阿)

744 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:14:18 ID:NKkoMfkv
思ひかね柴をりくぶる山里を猶さびしとやひたきなくなり(寂蓮)

745 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:15:46 ID:NKkoMfkv
朝夕に柴をりくぶるけぶりさへ猶ぞさびしき冬の山里(慈円)

746 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:17:15 ID:NKkoMfkv
雪の中に柴をりくぶる夕煙さびしき色の空にみえぬる(慈円)

747 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:18:18 ID:NKkoMfkv
さびしさに柴をりくぶる山ざとにおもひしりける小野の炭やき(藤原家隆)

748 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:19:32 ID:NKkoMfkv
踏み分くる道とも知らぬ雪の内にけぶりも絶ゆる冬の山里(藤原定家)

749 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:21:27 ID:NKkoMfkv
さびしさに柴折りくぶる夕煙さとのしるべとみやはとがめぬ(飛鳥井雅有)

750 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:28:28 ID:NKkoMfkv
竹の葉にあられ降るなりさらさらに独りは寝べき心地こそせね(和泉式部)

751 :名無氏物語:2010/07/23(金) 21:29:30 ID:NKkoMfkv
寝る人をおこすともなき埋火を見つつはなかく明かす夜な夜な(和泉式部)

752 :名無氏物語:2010/07/23(金) 22:06:27 ID:NKkoMfkv
埋火のおこすともなき冬の夜にねられぬ程のさもぞひさしき(衣笠家良)

753 :名無氏物語:2010/07/23(金) 22:25:55 ID:NKkoMfkv
薄く濃き野辺のみどりの若草に跡まで見ゆる雪の村消え(宮内卿)

754 :名無氏物語:2010/07/24(土) 07:45:54 ID:buJksTZx
せこが来て臥ししかたはら寒き夜はわが手枕を我ぞして寝る(和泉式部)

755 :名無氏物語:2010/07/24(土) 07:50:43 ID:buJksTZx
うば玉の闇のうつつにかきやれどなれてかひなき床の黒髪(藤原定家)

756 :名無氏物語:2010/07/24(土) 07:52:18 ID:buJksTZx
雲風のみだれもしらず空にのみたのめし月のゆくへかなしも(三条西実隆)

757 :名無氏物語:2010/07/24(土) 07:53:33 ID:buJksTZx
くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪おもひ乱れかつおもひ乱るる(与謝野晶子)

758 :名無氏物語:2010/07/24(土) 07:54:38 ID:buJksTZx
いたづらに身をぞ捨てつる人をおもふ心やふかき谷となるらむ(和泉式部)

759 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:05:42 ID:buJksTZx
逢ふことを息の緒にする身にしあれば絶ゆるもいかが悲しと思はぬ(和泉式部)

760 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:07:01 ID:buJksTZx
絶え果てば絶え果てぬべし玉の緒に君ならむとは思ひかけきや(和泉式部)

761 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:07:58 ID:buJksTZx
身はひとつ心はちぢにくだくればさまざま物のなげかしきかな(和泉式部)

762 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:08:52 ID:buJksTZx
よせかへり千々にくだけてあら磯やひとつもうせぬ波の月影(木下長嘯子)

763 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:09:56 ID:buJksTZx
芹つみし沢辺のほたるおのれ又あらはにもゆと誰にみすらむ(藤原定家)

764 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:11:45 ID:buJksTZx
下にのみむせぶ思ひもあるものをあらはにもえてゆく蛍かな(藤原秀能)

765 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:14:25 ID:buJksTZx
夏の夜は物おもふ人の宿ごとにあらはにもえてとぶ蛍かな(九条道家)

766 :名無氏物語:2010/07/24(土) 08:15:26 ID:buJksTZx
ともかくも言はばなべてになりぬべし音になきてこそ見せまほしけれ(和泉式部)

767 :名無氏物語:2010/07/25(日) 23:50:38 ID:hFWZgZmO
いかにしていかに知らせむともかくも言はばなべての言の葉ぞかし(藤原定家)

768 :名無氏物語:2010/07/26(月) 00:01:36 ID:hFWZgZmO
いかにせむ霞める空をあはれともいはばなべての春の明けぼの(宗尊親王)

769 :名無氏物語:2010/07/27(火) 18:46:35 ID:JOU97jjz
まぼろしも夢も久しき逢ふことをいかに名づけてそれと頼まむ(木下長嘯子)

770 :名無氏物語:2010/07/27(火) 18:47:52 ID:JOU97jjz
ながむらん空をだに見ず七夕にあまるばかりの我が身と思へば(和泉式部)

771 :名無氏物語:2010/07/27(火) 18:48:55 ID:JOU97jjz
秋風はけしき吹くだに悲しきにかきくもる日は言ふかたぞなき(和泉式部)

772 :名無氏物語:2010/07/27(火) 18:51:23 ID:JOU97jjz
なげきつつ秋のみ空をながむれば雲うちさわぎ風ぞはげしき(敦道親王)

773 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:47:56 ID:JOU97jjz
まどろまであはれ幾日になりぬらむただ雁がねを聞くわざにして(和泉式部)

774 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:49:07 ID:JOU97jjz
秋の夜の有明の月の入るまでにやすらひかねてかへりにしかな(敦道親王)

775 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:50:19 ID:JOU97jjz
惜しまるる涙にかげはとまらなむ心も知らず秋はゆくとも(和泉式部)

776 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:51:31 ID:JOU97jjz
霜がれは侘しかりけり秋風の吹くには荻のおとづれもしき(和泉式部)

777 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:53:05 ID:JOU97jjz
君は君われはわれとも隔てねばこころごころにあらむものかは(和泉式部)

778 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:55:22 ID:JOU97jjz
絶えしころ絶えねと思ひし玉の緒の君によりまた惜しまるるかな(和泉式部)

779 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:56:29 ID:JOU97jjz
いとどしく物ぞかなしきさだめなき君はわが身のかぎりと思ふに(和泉式部)

780 :名無氏物語:2010/07/27(火) 19:57:48 ID:JOU97jjz
わが魂のかよふばかりの道もがなまどはむほどに君をだに見む(和泉式部)

781 :名無氏物語:2010/07/28(水) 00:02:42 ID:luxC31f/
津の国のこやとも人を言ふべきにひまこそなけれ葦の八重葺き(和泉式部)

782 :名無氏物語:2010/07/28(水) 00:40:09 ID:luxC31f/
ひまなくぞなにはのこともなげかるるこや津の国の葦の八重葺き(相模)

783 :名無氏物語:2010/07/28(水) 00:44:46 ID:luxC31f/
津の国の蘆のやへぶき五月雨はひまこそなけれ軒の玉水(藤原為家)

784 :名無氏物語:2010/07/28(水) 00:54:37 ID:luxC31f/
人しれず物をぞ思ふつのくにのこやのしの屋や隙もなきまで(後村上天皇)

785 :名無氏物語:2010/07/31(土) 00:18:30 ID:+hY57ioh
とぶ蛍ひまこそなけれ五月雨に蘆の八重ぶき朽ちやはつらむ(木下長嘯子)

786 :名無氏物語:2010/07/31(土) 00:20:16 ID:+hY57ioh
とことはにあはれあはれはつくすとも心にかなふものか命は(和泉式部)

787 :名無氏物語:2010/07/31(土) 00:21:50 ID:+hY57ioh
なげきあまりあくがれ出づる玉なりと君がつまにしむすびとどめば(源通親)

788 :名無氏物語:2010/07/31(土) 00:24:09 ID:+hY57ioh
さゆりばのしられぬ恋もあるものを身よりあまりてゆく蛍かな(藤原定家)

789 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:29:00 ID:+hY57ioh
物思へばあくがれいづる玉河のうき瀬にもえてとぶ蛍かな(飛鳥井雅有)

790 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:30:15 ID:+hY57ioh
行く蛍あくがれいづる玉ならばつれなき袖の中にとどまれ(正徹)

791 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:52:24 ID:+hY57ioh
もえわたる沢の蛍をうき人に見せばや身にもあまるおもひと(祇園梶子)

792 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:53:49 ID:+hY57ioh
いかでわれ此の世の外の思ひ出に風をいとはで花をながめむ(西行)

793 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:55:13 ID:+hY57ioh
あらざらむ後の世までを怨みてもその面影をえこそ疎まね(藤原定家)

794 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:56:24 ID:+hY57ioh
せめておもふ今一度のあふことはわたらむ河や契なるべき(藤原定家)

795 :名無氏物語:2010/07/31(土) 23:58:30 ID:+hY57ioh
あらざらむ我が世の後の秋までも思ひおかるるやどの月かげ(伴蒿蹊)

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