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ネイティヴアメリカンの神話

1 :代理:03/01/29 23:18
ネイティヴアメリカン、いわゆるインディアン(アメリカ先住民)の
神話や民間伝承などについて語り合いましょうみたいな感じでお願い致しますです。

287 :旅人希望:2005/11/23(水) 12:54:30
>>278 ポオコンですか。そうか。Pookongですから。プーとかポーってホピらしくないと思いました。



288 :?旅人希望:2005/11/23(水) 12:58:43
>>279 パウワウでは見たことないです。でも、この辺のパウワウはプレーンズの人たちと
ちょっと違うんですよね。ま、来年のギャザリング オブ ザ ネーションに期待します。

289 :旅人希望:2005/11/23(水) 13:20:17
>>280  母国語で話す相手も、理解してくれる人もいない。というのは、想像を絶しますね。
私は、日本の家族とそれなりに連絡がありますが、それでも今のようにネットで毎日日本語を
使い始める前、日本語の本を読まなかったのもありますが、10年ほどの間にちょっとした
ウツ状態になっていました。(気づかぬうちに)ほんとうに怖いことですよ。

「最初の創造者」と「独りの男」は、何が違うのでしょうか?入れ替わることもあるってことは、
対等のようですね。はじめから二人だった?おもしろいですね。

290 :?旅人希望:2005/11/23(水) 13:21:53
追伸 道中お気をつけて。

291 :天之御名無主:2005/11/25(金) 22:24:14
>>290 どうも、おかげさまで無事帰ってきました。 日本海は波が高くて、
船酔いで目を回して、狩りどころじゃござんせんでした。 とほほ

>>286 実際、お世話になるかもしれません、よろしく・・・



292 :天之御名無主:2005/11/25(金) 22:33:28
アメリカでダム建設というと、たいていそれは、インディアンの保留地を沈める、
ということになる。 セネカ、キノールト、パイウテ、ユーマティラ、例を挙げるときりがない。

日本でも、アイヌの聖地ニプ谷が、必要のないダムの底に沈んだ。
計画を推進した女好きの政治屋は、その後逮捕された

では、マンダン族の創世神話の続き


293 :天之御名無主:2005/11/25(金) 22:38:55
『独りの男』は、少女の部族に、人間の男の子として生まれ出た。
彼は大変純粋で、よい人間だった。 口論があれば、必ず彼は
調停者の役を買って出た。

彼は終生独身だったが、子供達は彼を愛し、どこへ行くにも子供達が
ついてくるのだった。

294 :天之御名無主:2005/11/25(金) 22:46:27
彼は、たくさんの重要な事を人々に教えた。
しかし、ついには彼は人々のところから離れなければならない時が来た。

彼は杉の木を使ってトーテム=ポールを作り、それを赤く塗って村の中心に
建てさせ、香を焚くように命じた。

「この杉は、私の身体だ」と、彼は言うのだった。

「私が去ったあとも、この杉はあなた方をあらゆる害から護るだろう」

そして、彼は旅立っていった。


295 :天之御名無主:2005/11/25(金) 22:54:39
彼が去るというのが、あの世へ去るということなのか、
旅に出たということなのかはよくわからん。

それと、のちの伝承で、『最初の創造者』は、『コヨーテ』に替わっていった。

『トーテム=ポール』というのは、動物が重なってるアレではないと思う。

月と太陽の象徴をそれぞれ結わえ付けた二本柱に、マンダン族が祈る絵が
残ってるので、そういうやつのことではないかいなと思う




296 :天之御名無主:2005/11/25(金) 23:02:48
ヒダーツァ族の創世神話は、>>283までは同じだが、そのあとはちょっと違う。

『独りの男』は、『最初の創造者』にの創ったものを見に行った。

それは木がまばらで、湖や池がある平坦な地形だった。

「これはあまりよくないな。こんなに平らな土地じゃ、人間はまともに平原渡りの
風を受けるし、それを避けるものもない。 冬に湖に氷が張っても水が得られる
泉や川もない。家を建てたり、火を起こすのに役立つ木も、全然少ないじゃないか」

そこで、『最初の創造者』は踵であちこち踏みつけて起伏を作り、
泉や川を作り、その周りに木を作った。



297 :天之御名無主:2005/11/25(金) 23:07:46
それから二人は、『独りの男』が創った動物を見に行った。

とても長い角をしたもの、斑模様のやつ、様々な色をしたやつらがいた。
これは、白人どもが家畜と呼んでいる連中だった。

「こいつらはあんまりよくない。 だがまあ、生き物には違いない」と『独りの男』は言った。

「こいつらを、この川の向こう側にやっておこう。 いつの日かこいつらは、
ここに戻ってくるかも知れん。我々は、こいつらを食べることになるかも知れん」


↑この『川』というのは、当然ミズーリ川だろう

298 :天之御名無主:2005/11/25(金) 23:15:54
つぎに、『独りの男』が創った土地を見に行った。

山や丘、森、泉や川があり、バッファローや鹿、ヘラジカ、ムースや熊がいた。

さらに歩いていくと、死んだ狼の死骸があり、頭が赤い蛆虫が全身にたかっていた。

「この蛆虫は、君が創ったのか?」と『独りの男』が聞いた、

「いいや、私ではない」と、『最初の創造者』は、きっぱり否定した。

『独りの男』は言うのだった、

「まあ、こいつらだって生き物には違いないんだし、この大河の向こう側に
やっとこう。 いつの日か、こいつらは肌の白い人間に成長するだろう。そして、
彼らはとても賢い人々で、我々のところに戻ってきて、いろいろ教えてくれるだろう。」



おわり

299 :天之御名無主:2005/11/25(金) 23:18:39
『独りの男』と言うのは「ローン・マン」という英名を、俺が勝手に訳したものなので、
ひょっとすると『孤独な男』というような名称のほうがふさわしいかもしれない。

最後の一節は、やっぱりちょっと出来すぎてるので、後世のつけたしかもしれない。


300 :天之御名無主:2005/11/25(金) 23:23:26
ところで、書き忘れたけど>>297で、「こいつらを川の向こう側にやっておこう」とか
言ってるのは『最初の創造者』です。


301 :旅人希望:2005/11/26(土) 09:11:59
>>291 無事お帰りなさい。海ですか。この前サンフランシスコでちょっと浜辺へ連れて行って
もらいましたが、泳いだり船酔いするような状況にあったのは、4-5年前でしょうか。お苦しみ
のところ申し訳ないが、羨ましいです。

>>294 じゃそれこそ御柱ですねぇ。
>>299 ローンウルフは「一匹オオカミ」。



302 :天之御名無主:2005/11/26(土) 11:51:47
ちょっと時間があるので、シチャング=スー族の、イクトミの話を書いてみる。
1969年に、松尾根保留地の採録されたものらしいです。

シチャング=スーは、>>157のテトン=スーを構成する七支族の一つで、
「焼けた腿」の意。「バーント・サイ」と訳されている。昔、大草原が敵の放った火に
包まれ、彼らの伽半やモカシンが黒焦げになったため、この名がついた。

イクトミの話には、「艶笑小話」が多い。これもその手のもので、ちょっとHです。



303 :天之御名無主:2005/11/26(土) 11:58:46
「イクトミ、悪い夢を見る」

イクトミは、真夜中に悪夢を見て、冷や汗をかいて目を覚ました。
彼の友達のコヨーテが、ちょうど訪問中だったので、

「コラ(お友達)、何か悪い夢でも見たのかい?」と聞いた。

「ああ、ものすごく悪い夢、見ちまったよ」とイクトミは答えた。

「どんな夢だったんだ?」とコヨーテは聞いた。

「俺は夢の中で、流れで行水をしている、すごく綺麗なウィンチンチャラ(可愛い娘ちゃん)
を見てたんだよう」

「そりゃ、ものすごく悪い夢、ってふうには聞こえねえなあ」とコヨーテは答えた。






304 :天之御名無主:2005/11/26(土) 12:09:32
「その娘は服を全部脱いでて、おりゃあその娘の裸を見てたんだよ。
それがまた、すこぶるいい身体つきでなあ」

「コラ、そりゃあどう考えても悪い夢じゃないね」

「おりゃあ、彼女からちょっと離れた繁みに隠れてそれを見てたんさ。
そうすると、おいらのチン○コが、だんだんおっきくなってきたんだよ。
しまいにゃおめえ、蛇みたいに彼女に向かってにょろにょろ伸びてくんだよ」

「この夢に悪いとこなんかないな。俺はおめえに言うよ」

「おいらのチン○コは、まるで長い長いロープみたいだったよ。
それが娘のとこまで向かっていって、水に入っていって、娘に触れたね」

「カンジ(従兄弟よ)、俺はお前に言うよ。俺もそんな夢が見たいよ」




305 :天之御名無主:2005/11/26(土) 12:14:56
「それで、おいらのチン○コの先っぽが、娘の中に入ってよ、
しかも娘は、最初それに気づいてもいねえんだ」

「コラ、俺はお前に言うよ。 そりゃすばらしい夢じゃねえか」

「しまいにゃおいらのチン○コは、彼女に丸々入っちまった。
彼女はしかもそれが好きそうなんだよな」

「こりゃ、俺が今までに聞いた中で一番言い夢だな、コラ」




306 :天之御名無主:2005/11/26(土) 12:24:45
「ちょうどその瞬間に、おいらは大きな物音を聞いたのさ。
夢の中で、おいらはとても興奮してたから、馬どもがでけえ馬車を引いて
そこへやってきたってのに、気づいてなかったんだよ。

そいつは俺の右上にやってきて、しかもそいつは、ワシチュウ(白人)の馬車
だったんだが、ワシチュウのやつ、馬に鞭をくれて、どえらい勢いでやって来るんだよ。

その馬車はものすごく重たいやつでな、お友達、しかも重たい鉄の車輪をつけてやがる。

そいつはそのまま、おいらと娘っこの間に割り込んできやがって・・・・・・」

コヨーテは言った、

「お友達、お前さんは正しいよ! そいつは確かにめちゃくちゃ悪い夢に違えねえ!!」




というお話であったとさ。 ヘ、ヘッチェトゥ!

307 :旅人希望:2005/11/27(日) 00:40:08
コヨーテとイクトミが、一緒になって勝利話や失敗話をしている図が、目に浮かびます。
蛇のように長くなったペニスが切れちゃったのか、つぶれちゃったのか知りませんが、どっちにしろ
たとえ夢であっても痛そうですね。ハハハ。。

ヘ、ヘッチェトゥとはどういう意味ですか?

308 :?旅人希望:2005/11/27(日) 05:31:27
コヨーテが痛い目にあう、こんな話がありました。(シャスタ族)

ある日コヨーテは、二人の女の子が話しながらやて来るのに気づいた。彼は、「フーン、あの子
たちをおれ様のものにしてやりたいな。どうしたらいいだろう?」と思った。と、道沿いに小さな
川が流れているのに気がついた。

「そうだ、川へ入って行って鮭になってやろう!」そう言うと、コヨーテは魚に姿を変えた。娘たちが
すぐその後、川縁にやって来た。ひとりの娘が鮭を見つけて「ほら、鮭がいるわ。捕まえましょう!」
二人は川の両岸に分かれてしゃがみ込むと、川に手を伸ばした。鮭はゆらゆらと川の中を泳ぎ回り、
娘たちの体に入り込んで行った。

「何か変な感じする?」と姉が尋ねると、「うん、なんだか気持ちがいいわ。」と妹。
そこで、コヨーテはもとの姿にもどると笑って娘たちにこう言った。「鮭だと思ったろう?
だが、本当はおれ様だったのさ。」娘たちはかんかんになって怒り、コヨーテをののしった。


309 :旅人希望:2005/11/27(日) 05:46:00
コヨーテは、また歩き続けて行った。と、ちがう二人の娘が川の反対岸で、ヒナユリを掘っている。
彼はどうやったら、この二人を自分のものにできるか思案した。そこで、自分のペニスを長ーく
伸ばして、背の高い草の茂みを通って川底を抜け、反対側の岸に届かせた。それはまるでまわりの
草と見分けがつかなかった。娘たちがかがみ込んでユリの根を掘り返しているところへ、コヨーテの
草は長い茎をのばして忍び寄り、彼女たちの脚の間に入り込んで行った。

娘のひとりはふと、足もとになにかあやしげなものが、ごそごそしているのに気がついた。その
正体を確かめようと、見回すと長い茎が伸びている。彼女は、それをユリの根堀りで突き刺した。
たちまちコヨーテは、川の向う岸から大声で叫んだ。彼女の突き刺した草の茎は、彼の体の一部だったのだ。
彼はやっとの思いで、それを川向うから引きもどした。

娘たちはコヨーテの悪巧みを知り、「なんて奴でしょう。コヨーテだったのよ、私たちにいたずら
していたのは!」と怒ったそうだ。

310 :天之御名無主:2005/11/27(日) 12:25:56
「ヘ、ヘッチェトゥ」は、スー族の「どっとはらい」、「とっぴんぱらりのぷう」。

これをつけとくとスー族のお話らしくなるのでつけといた。しかし、コヨーテは人気者ですな〜

シャスタ族というと、「雨の石」という、水害を防ぐ力を持つ聖なる玉石を代々伝えていて、
これは4000ポンドもあるらしい。kgに直すとどれくらいかな。

200年ほど前に、呪い師が治水のためにそれを埋めていたのだが、1930年代に白人が道路建設で
掘り出して、それを博物館に入れてしまったらしい。ワシチュウはいらんことばっかりしますな。

ご当地で豪雨災害がある度に、この石の返還要求の声が、シャスタ、白人を問わず高まるって話です。
雨の石にまつわる話はないかと思ったけど見つからんね。

311 :?旅人希望:2005/11/27(日) 14:42:46
ヘ、ヘッチェトゥ気に入りました。昔話って、なんかそう言うのがついているとしっくりきますね。

4000ポンドなら、2000キロちょっとぐらいでしょうか。100ポンドが45キロぐらいですから。
雨の石か。シャスタって、ほとん絶滅状態と聞きましたが、まだ返還要求できる程の人口が
あるんでしょうか?それにしても、博物館にねぇ。

またもや、見なきゃいいのに、バーンズの「アメリカンストーリー」の続きを見てしまった。今日は、
オクラホマのホームステッド競争の醜さと、ウーンデッドニーあたり。他にも、チーフセントジョセフ、
チーフビッグフット、ウルフチーフなどが出てきたり、シャルロットブラクエルクさんのインタビュー
もありました。話が進むのが遅い理由は、同時進行で、白人の移民の「苦難と不運」の話をしているため。
「そんなもんはどーでもいいだよぉ!」とイライラしつつ、今日も最後まで見てしまいました。
何度きいても納得のいかない、不条理ばかりの話です。

ところで、ナバホでは白人をビラガアアナ、といいます。アアのところを中国語のように高いピッチ
から低く下げます、です。


312 :天之御名無主:2005/11/27(日) 16:08:42
雨の石のみならず、暴力的に奪われた土地を、平和的に返還させようとがんばってるよ。
ただでも生活の場をダムに沈められてるしね。絶滅したのなんのは白人政府が決めてること。
シャスタに怒られるよー

アメさんの映画やTVドラマって、人種差別をギャグにするよねえ。
ああいうの見てるとアホがうつりそうじゃ


313 :天之御名無主:2005/11/27(日) 16:13:33
ちなみに、その人たちの名前を本来の言葉で言うと・・・

ブラック=エルクさん  → ヘハカ=サパ

ジョセフさん      → ハィンマラァ=トーヤラケット(発音によるけど)

ビッグ=フットさん   → シ=タンカ

ウルフチーフってどこの人? 「侍ジャイアンツ」を思い出した

314 :天之御名無主:2005/11/27(日) 16:15:48
ジョセフさんは、父子ともども勝手に白人がそう呼んでただけで、本人はそう自称していない。
キリスト教は嫌ってはいなかったが、いよいよ父祖の土地を強奪されたとき、
二代目ジョセフさんは聖書を引き裂いた。


315 :天之御名無主:2005/11/28(月) 00:31:18
>>277で、うっかり試聴のアドレス書いてたのに、今頃気づいた。

CDはこれです ↓

ttp://www.canyonrecords.com/cr6113.htm

316 :旅人希望:2005/11/28(月) 02:01:56
>>312 絶滅って言い方もよくないですね。失礼しました。反省。

ウルフ チーフはヒダツアの人らしい。多分インディアンたちと、インディアンを愛する人たちからは
嫌われている。ミズーリ リバーというメディスン バンドル キーパーの孫で、白人も話せば
わかる人たちと信じて、英語を学びできる限り白人の社会で成功して、インディアンが野蛮人で
はないことを証明しようとした人。50余年に渡って何百通もの手紙をワシントンDCに書き続けた。
ということですが、多分白人が自分たちは情け深いと証明するのに、いいように利用されてしまった、
というほうが正しいんでしょうか。そう言った意味で、この番組にも取り上げられていたのでは?
この番組、少なくとも重要でかつ冷酷な事実を無視してない点はいいのですが、最後にみんな口を
そろえて「重要なのは今、みんなの傷が癒えて、なかよく未来の平和をめざしている」というような
ことを言うんです。「え?いつ傷が癒えたの?」って感じ。

それにしても、シッティング ブル 翁といい、みんないい顔してますよね。写真を撮る時
へらへら笑っていないのもいい。こっちに来て時々嫌なのが、お店のレジスターや免許の写真を
撮る時に、意味もなく「スマイル!」と言われること。にせものの幸せを押し売りする。その態度って
政治のアプローチやメディアにも通じているような気がします。

CDのアドレスありがとう!さっそく見てみます。

317 :天之御名無主:2005/11/28(月) 21:25:23
マンダン、ヒダーツァ、アリカラ「ミズーリ三大提携部族」の、15万5000エーカーの領土は、
白人の計画したガリソン・ダムによって水底に沈められることになった。

ララミー条約は白人が持ち込んだ条約で、それには部族の領土は部族固有のものであることが
明記してあったはずだが、そもそも白人が条約を守ったことは最初から一度もなかった。

1948年、白人によって彼らの土地は競売にかけられ、白人の内務長官はこの書類に
サインをした。 これで彼らの伝統的な狩りや土饅頭家屋の場は、永久に失われた。
そして、神話によって水没していた世界は、白人の手によって再び水没した。

この内務長官の後ろで、男泣きしてるのが、「ミズーリ三大提携部族」の部族会議議長。


ttp://lib.fbcc.bia.edu/fortberthold/images/ThreeTribes/Garrison_Dam_agreement_1946.jpg


318 :天之御名無主:2005/11/28(月) 21:33:09
部族議長のジレットさんは、涙を流しながらこう言った、

「部族会議の面々は、重い心でこの条約にサインをする。今や、未来は我々には良いものには見えない。

1851年に結んだララミー条約、(三つの部族の結びつき)は、切れ切れに引き裂かれてしまった。

そして大地は・・・・ すべての良い、住みやすい、農業の出来る保留地の土地は、これで沈んでしまう!」


『最初の創造者』と『独りの男』はどんな気持ちだろうか。 彼らの傷も癒されてるんだろうか


319 :天之御名無主:2005/11/28(月) 21:40:12
そのバーンズとか言うおッさん、次はナバホのバルボンチートでも採りあげるんかいな。

知り合いに海兵隊上がりの日系人がいるが、いいヤツなんだが徹底的に「アメリカ人」だな。

「確かに昔ひどいことがあったが、今は違う、もうそういう悲劇はすんだことで、今はみんなが力を
合わせて世界中に出ていき、平和のために戦うんだ。それがアメリカという国の使命なんだ」

小学校レベルからこういう思想を叩き込まれてるんですな

320 :天之御名無主:2005/11/28(月) 21:46:44
>>316 いえいえ、「絶滅」といっても、たいていワシントン政府の「審査」ではねられた部族が、
連邦的に「絶滅部族」とされてしまってるんですよ。 物理的にインディアン狩りとかで絶滅させられた
部族もあるけどね。

で、実際メノミニー族とかピークォット族とか、一度「絶滅部族」にされたものを、再結成して「復活」した
ものも多いんですよ。もちろん混血度も高くなるわけだけど。


321 :天之御名無主:2005/11/28(月) 23:15:17
シャスタ族というと、シャスタ山ということで、

【シャスタ山はなんで噴火したか】

コヨーテの住むコヨーテ村には、小さな魚しかなかったが、お隣のシャスタの村には、
いつも彼らが食べるより多くのシャケがあった。

シャスタ族は、川に堰を作って罠を仕掛け、シャケを獲っていた。
彼らはそれを炭で炙ってたくさんの燻製にして、冬に備えていた。

よその部族は、このシャケを求めて、いろんなものを交換にやってくるのだった。
シャケはシャスタにとって、まったく富と敬意そのものだった。

ある日、コヨーテは、美味いシャケを食べている夢を見ていた。
汁っ気たっぷりなシャケの、おいしい料理で、口の中はよだれたっぷりだった。


322 :天之御名無主:2005/11/28(月) 23:24:09
「ああ、なんて腹ペコなんだ」と、コヨ−テは起き上がって言うのだった、

「シャスタの村へ行けば、もしかするとシャケのディナーにありつけるかもしれないな」

コヨーテはブラシで身体を綺麗に洗って、しゃんとした格好に整えた。
そして、新鮮なシャケが、目の前で泳いでいる幻を視ながら、シャスタ村へと向かった。

シャスタ族の罠漁では、シャケが大漁だった。彼らは、コヨーテを歓迎し、捕まえて
持っていけるだけの魚をあげるよと言ってくれた。

その気前のよさに感謝したあと、飢えと欲が手伝って、コヨーテは魚を獲りに獲った。
しまいに背中に一杯魚を担いで、彼は帰途についた。


323 :天之御名無主:2005/11/28(月) 23:34:26
背中にしょった荷物の重さと長い帰り道に、コヨーテはすぐに疲れ果ててしまった。

「しばらく休憩するか。 ちょいと眠ったら、また元気になるだろうな」

彼は荷物を腹の上に載せ、地面に身体を一杯に伸ばして横になった。

コヨーテが眠りに落ちると、スズメバチの群れが集まってきて、彼の荷物を食い荒らし始めた。
あとには、シャケの骨だけしか残っていなかった。

324 :天之御名無主:2005/11/28(月) 23:40:43
とても腹が減って、コヨーテは目を覚ました。最初考えたことは、
シャケの肉にかぶりついた瞬間が、どんなにいいものだろうということだった。

半分寝ぼけた頭で、彼は頭をひねり、がぶっと噛り付いた・・・・
コヨーテは、びっくり仰天し、怒り狂った、彼の口の中は、魚の骨で一杯だった!

シャケの肉はどこかへ行ってしまった、彼は地団太を踏み、怒り叫んだ。

「誰が俺のシャケを盗みやがったんだ! 誰だ、俺のシャケを盗んだのは!?」


325 :天之御名無主:2005/11/28(月) 23:51:35
コヨーテはあたりを調べたが、盗人のなんの痕跡も見つけられなかった。
彼はシャスタ村へ戻ってみて、良き友シャスタに会い、シャケをもうちょっと
分けてもらえないか聞いてみることにした。

彼らは、シャケの骨の飛び出したコヨーテの背嚢を見て言うのだった、

「お前さん、何があったんだね?」

「俺は、疲れて、ちょっとうたた寝してたんだよ。 俺が眠ってると、誰かが
あんたたちがくれたシャケの良い肉をすっかり盗んじまったんだよ。尋ねるのも
愚かとは思うけど、もう一度、あんたたちの堰で、シャケを獲らせてくれないかな?」

親切なシャスタ族は、一晩泊まっていって、明日の朝、もう一度シャケを獲っていきなと
言ってくれたのだった。 翌朝、二つめの背嚢にシャケを詰め、コヨーテは家路についた・・・・・



続きは明日書くことにする

326 :?旅人希望:2005/11/29(火) 02:28:41
>>317 直視できない光景ですね。

>>319  私は、白人の友人もいますので彼らのためにいいますが、本当に本当に白人の、アメリカ人の
全てがそう思っているわけではないです。イラクの時も、再選挙の時も、ものすごいデモンストレーション
がありましたし、今も自分がアメリカ人であることを呪いのように感じているひともかなり
いるんです。と言っても、私が仲良くなるのは結局、小さい頃海外に住んだ経験のある人や、
移民が多いのは、認めざるをえませんが。

私は、自分が日本が満州や朝鮮でしたことを知った時、幼いながら日本人であることを恨みました。ドイツ人で、苦しんでいる人とあったこともあります。
いまだ、どうやってこういうことを、消化していったらいいのかは、わかりません。

327 :旅人希望:2005/11/29(火) 02:59:56
「絶滅寸前」など、連邦政府が決めることだとは知りませんでした。(情けない。。)

シャスタ山は美しい峰ですね。写真ではサケがいっぱい上ってきそうな、きれいな流れが
たくさんあるように見えました。コヨーテはいつも、疲れて昼寝をしては、ちいさい生き物に
ばかされてしまうようです。続きを楽しみに。

328 :?旅人希望:2005/11/29(火) 05:32:58
プエブロにも、コヨーテの昼寝とちっちゃい昆虫の話があります。

コヨーテの女房が近くのソルトレイクの谷で、ダンスがあると聞く。そこで、自分たちもあやかって
ご馳走を作りたいと思うが、塩がない。そこでコヨーテを湖にやって、塩を取って来欲しいと頼む。
コヨーテはいそいで湖に出かけるが、着いた途端眠くなってしまう。居眠りしているコヨーテをみつけた
蝶たちは、コヨーテをかついでやろうと、みんなでコヨーテを持ち上げて彼の家まで戻してしまう。
昼寝から覚めたコヨーテは、女房からこっぴどく叱られ、また塩を取りに。

ところが袋に塩をつめると、また眠気が襲って来た。コヨーテは「十分時間があるから。」と眠り
こけてしまう。そこで、蝶たちはまたもやいたずらして、コヨーテを運びもどす。女房に見つからぬうちに
また湖をめざしたコヨーテは、もうくたくただ。塩を袋に詰め、帰途についてすぐ倒れて眠りについてしまう。
可哀想に思った蝶たちは、今度は塩のたっぷり入った袋とコヨーテを家までとどけてやった。でも
蝶たちはコヨーテをまんまとだましたので、おかしくておかしくて宙を笑って舞い、
今でもまっすぐ飛ぶことができないそうだ。(おわり)

このソルトレイクは、ユタのではなくズニの守っている塩湖です。ここでも、つい最近まで、
アリゾナの電気会社が、銅の鉱山を建てようとプロジェクトを押していて、やっと却下された
ということです。ニューメキシコ州は、全体を含めると赤い州(共和党派)ですが、州知事は
リベラルなビル リチャードソンで、ネイティブの聖域を守るのに、かなり尽力している。でも、
恐ろしいことです。今でも尚、法廷騒ぎを起こしてやっとの思いで聖域を守らねばならないなんて。

329 :天之御名無主:2005/11/30(水) 00:47:28
>>325の続き

おかしなことに、前日と同じくらいの場所で、またコヨーテは疲れ果ててしまった。
再び彼は休憩を取ったが、今回はコヨーテは、絶対に眠らないぞと心に決めていた。

彼が目を見開いていると、蜂の群れがちょっかいをかけてきたが、まさか彼らが昨日の
シャケ泥棒とも思わず、コヨーテは何も手出ししなかった。

が、コヨーテがまばたきしたほんの一瞬、スズメバチはまたも、シャケの肉を
かっさらっていってしまい、すぐに彼らは見えなくなってしまった。

怒り狂ったコヨーテは、シャスタの村にとって返し、今見たことを友人達に話した。
彼らは、コヨーテが二番目のシャケまで奪われたのを、とても気の毒がってくれた。
そこで彼らは、こう提案した。


330 :天之御名無主:2005/11/30(水) 00:52:32
「それなら、この三番目のシャケを持っていって、もう一度、おんなじところで
休んでみな。俺たちはお前さんについて行って、そばの茂みにでも隠れて、
スズメバチがそれを盗もうとしたら護ってやるよ。」

コヨーテは早速シャケの山を持って出発し、計画通り、シャスタたちは茂みに隠れた。

ところが、彼らが待ち伏せているところへやってきたのは、一匹の「爺さん亀」だった。



331 :天之御名無主:2005/11/30(水) 01:00:55
「誰があんたに、ここに来るよう言ったかね?」

亀の闖入にイライラしながら、コヨーテは言った、
が、亀は何も言わず、そこに陣取っていた。

「あんたは何で俺達を苦しめにここへ来たんだ?」とコヨーテは言った、

「俺たちは、シャケのかたまりを二つも盗んだ、強盗野郎のスズメバチを
待ち伏せしてるとこなんだ。俺は今ここで、この周りにいてるシャスタの友達らと一緒に、
やつらを威して追っ払うつもりなんだ。 なあ、向こうへ行っててくれないか?」

しかし、亀はコヨーテの言うことにはお構い無しだった。


332 :天之御名無主:2005/11/30(水) 01:09:41
亀はそこに陣取り、休んだままだった。

コヨーテは、亀にあんまり気を取られすぎて、スズメバチがやってきたのに気づかず、
彼らはあっという間にコヨーテのシャケの肉を剥ぎ取って、飛んでいってしまった。

コヨーテとシャスタは、一瞬唖然としていたが、すぐさま猛烈に追跡を始めた。
走りに走って追いかけたが、やがて疲れて見失い、へとへとになってへたり込んでしまった。

が、亀のほうは、どっちへ追いかけていけばいいかを知っていて、ゆっくりした足取りで
着実に歩いていくのだった。

スズメバチたちもまた、どこへ行けばいいかを知っていた。彼らはまっすぐ、
シャスタ山のてっぺんへ飛んでいった。


333 :天之御名無主:2005/11/30(水) 01:14:10
彼らは、シャケを持ったまま、頂上の大穴に入っていった。
亀はそれを確認して、コヨーテや他の落伍者が、彼にようやく追いつくのを
我慢強く待っていた。

ようやく彼らが頂上へ着くと、亀はスズメバチが見えなくなった大穴を指し示すのだった。


続きはまた明日書くよん

334 :旅人希望:2005/11/30(水) 01:41:47
亀っていつでも動きに無駄がないですね。続きを楽しみに。

335 :旅人希望:2005/11/30(水) 14:40:17
おとといサンタフェに雪が降りました。例年より、一ヶ月遅れです。本格的なお話の季節
到来ですね。今日、インディアン ハウスのサイトで、試聴をしまくっていたらビデオを見れる
サイトがあったのを思い出しました。
 
 ttp://parentseyes.arizona.edu/wordsandplace/index.html

ナバホ語やホピ語で、歌やお話をするのを聞けて映像もちょこっとあります。ご存知かも
知れませんが、よかったら。一番最初の「私はこの歌とともに歩く」というのは、何度も
聞いたことがあって、歌詞を覚えようとしたくらい好きで、時々このサイトに行っては
懐かしく聞いています。

336 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:00:24
ナバホの歌は勇壮なものが多くていいですねえ。 ナバホでは「騎馬の歌」がすごく好きっす。
(ヤンガ〜、ヨヘヨヘヨヘヤ〜、ヨ〜オヘヤ〜ってやつ) ←これじゃわからんかな



337 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:07:35
>>333の続き

コヨーテは、シャスタ山の頂上で大きな焚き火をするよう、友人達に言った。
頂上の火口に煙を扇ぎこんで、スズメバチを燻し出す計画だった。

しかし、煙はみんな、山の端にある他の穴に流れ込んでしまって、うまくいかなかった。

コヨーテとシャスタたちは、山の中でスズメバチを窒息させようと、狂ったように走り回り、
穴という穴を塞ごうとした。


338 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:14:04
彼らがバタバタ走り回っている間に、「爺さん亀」は頂上の火口まで這い上がって行った。

ゆっくりと、彼は頂上の穴に身体を持ち上げ、あたかも母亀が巣の上に覆いかぶさるように、
火口をその巨大な甲羅ですっぽりと塞いでしまった。

今や亀によって火口は完全に塞がれ、もう煙はどこへも流れていくことはなかった。
残りのわずかな穴も、コヨーテと人間達によってすっかり塞がれてしまったのである。


339 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:20:31
とりあえず一休みすることにして、そこへ座ったコヨーテは言った、

「これでもう、スズメバチどもはすぐにでも死んでしまうさ」

するとまもなく、彼らは不気味な鳴動を耳にした。

シャスタ山の奥底から、ものすごい音が聞こえてきて、
頂上付近にどんどん轟音は近づいてきた。

亀はこの音に、そろそろその場所から退くべきだと決めた。


340 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:29:13
突然、いたる所から煙や炎、砂利を噴き上げて、シャスタ山はすさまじい爆発を起こした!

コヨーテにとって嬉しいことに、まるで奇跡のように火口から彼のシャケがぽんぽん飛び出してきて、
しかもそれは料理され燻されて、もう食べるだけの状態だった!

コヨーテ、シャスタの人たち、そして爺さん亀は座り、
早速そのおいしいシャケ料理に、舌鼓を打つのだった。


今日、シャスタ族はこれを、「シャスタ山は昔々、なんで噴火を始めたか?」という
お話として言い伝えている。



341 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:42:27
さて、>>321のシャスタ族にとってのシャケ漁を始め、多くのインディアンは、狩猟・採集を
生活の糧としていた。が、20世紀に入ると、白人が「漁猟権・狩猟権」というものを持ち込んできた。

つまり、インディアンが狩り・漁をすることは「法律違反」であり、「密漁」である、ということになったわけ。

同じことは日本のアイヌにも言えるが、この理不尽な取り決めは、彼らの生活を壊滅させた。

1960年代後半に入り、全米でインディアンの狩猟と漁猟権の運動が激化した。
この運動は、続くアメリカインディアン運動(AIM)へと発展していった。


342 :天之御名無主:2005/11/30(水) 22:50:44
白人が山や海や川で狩りや釣りをしても、それは「スポーツ」であって、違法ではない。
だが、同じことをインディアンがすれば、それは「密漁」であり、「法律違反」になる。

60年代の、あえて白人どもの前で釣りをしてみせる「フィッシュ・イン」運動には、
俳優のマーロン=ブランドも参加した。(氏は終生、インディアンの協力者だった)

この白人の狂ったいじめが緩んだのも、この20年ほどの間のことに過ぎない。
数年前にも、鹿猟をして罰金刑を受けるインディアン男性のドキュメントをNHKでやってた。
裁判官は、よく越えた白人のババアだった。全然その男性は不退転だったけどね。

コヨーテもおちおち猟が出来ない、今のアメリカはそういう国らしい。

343 :天之御名無主:2005/11/30(水) 23:56:18
イロコイ連邦の「平和の女王」の話を書いてみる。

数百年前に、南部から北上してきた5つの部族は、ニューヨーク州近辺で連合を組み、
「イロコイ連邦」として恐れられた。のち、タスカローラ族を加え、6部族連合となった。

イロコイは、東部森林にやってきて、アルゴンキン語族と敵対した。


344 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:05:02
ある日、オナイダ族の戦士が森で狩をしていた。
赤い雄鹿が彼の前を跳ね、戦士はすばやく矢を放ち、これを仕留めた。

若者は、手にナイフを持ち、獲物の角を掴んで持ち上げたとき、その向こうに
怒りをあらわにしたオノンダーガ族の戦士が現れた。


    ↑
オナイダはアルゴンキン語族系の部族、
オノンダーガは、イロコイ連邦の構成部族。

345 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:14:24
オノンダーガの戦士は命令した、

「オナイダ、そいつを放してもらおうか。そいつは俺の矢が仕留めたものだ。
お前がそれを見つける前に、俺がすでに手負いにしていたんだ」

オナイダの戦士は笑ってこう言った、

「ご兄弟は、鹿を撃ったかもしれん。 しかしこれを殺せなかった、これはどう扱えばいいことかね?」

オノンダーガは怒り、叫んだ、

「こいつの権利は、森の掟によれば俺のほうにある!」




346 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:19:54
オノンダーガは言った、

「そいつをあきらめるか、それとも俺と戦うかだ!」

オナイダは誇らしげに胸を張り、オノンダーガを蔑むように見て、こういった、

「どうぞ、ご兄弟のご勝手に」

次の瞬間、二人は猛烈な死闘を始めた。

オノンダーガの男は、森の木のように背が高く、強かった。

オナイダの男は、豹のようにしなやかで、若い勇気を奮ってこれと戦った。


347 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:38:00
彼らは前に後ろにもみ合い、息遣いも荒く、汗は目に入って目をくらませた。
彼らの戦いは長くは続かず、やがて互いに反動で飛び退った。若い男は叫んだ、

「ho! オノンダーガ、この鹿のために、これほど争わないといけないものなのか?
あんたの村には肉が全然なくて、あんたらはまるでこうもクーガーみたいに戦わんといかんのか?」

「よし、平和にいこう、オナイダ。お前さんのきつい言い方がなければ、
俺はこうも怒らなかったし、この雄鹿のために戦うこともなかっただろう。

俺はお前さんよりも年上だし、知恵もある。この近くにある、「平和の女王」の小屋を見つけよう。
そうすれば、この獲物の権利がどっちにあるか、女王がはっきりさせてくれるさ。」

「そいつはいい」 オナイダは言って、二人は並んで女王の小屋を捜しに行った。



348 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:52:29
「五つの国(イロコイのこと)」の知恵として、彼らはセネカ族の少女を、
森の中に独り住まわせ、こういった戦士間の揉め事などを裁く役目を
担わせていた。

彼女は、すべての部族の男達から神聖視され、他の女とは別格に扱われていた。
彼女は、いかなる男との結婚も禁じられていた。

彼女は、二人の戦死の怒号を聞いて、表へ出ていた。彼女の聖なる
住まいの周辺がこのように汚されるのは、もってのほかだった。


  ↑ セネカ族というのは、現在もイロコイ連邦の「長」を務める部族。


349 :天之御名無主:2005/12/01(木) 00:58:06
彼女は叫んだ、

「お静かに!  苦情があるのなら、こちらへ入り、述べられよ。
そのような勇士がたが、平和の女王の住処で言い争うなど、どういう了見じゃ」

彼女の言葉に恥じ入って、二人は突っ立っていた、彼らは小屋に入り、
出会いと争いについて述べ立てた。


今日はこのへんで

350 :旅人希望:2005/12/01(木) 01:12:37
>>336 フ〜ムちょっとわからん(笑)。英語では "Riding horse song" でしょうかね?

>>340 噴火の轟音はススメバチの羽音ですか。読み進んでいく時、ポーンと亀が飛ばされて
しまうのではないかと、ヒヤヒヤしました。さすが、彼は立ち退くタイミングまでわかって
いたんですね。サケの薫製おいしそうです。

351 :旅人希望:2005/12/01(木) 01:36:51
彼らが諍いをどう沈めるのか、興味深いです。私たちはそれから、学ぶことができるかも。

352 :旅人希望:2005/12/01(木) 10:35:41
>>310 ところで、山形の昔話を読んでいたら、「ドンピンカラリン、スッカラリン」で
終わっていました。意味がないながら、「からっぽでもう何もでないよ」って感じですよね。
ヘ、ヘッチェトゥの他にどんなのがあるのか、知りたくなりました。

353 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:00:13
彼らの申し立てが終わると、ピース・クイーンは、軽蔑するかのように微笑んだ。

「そなた達のような勇士二人が、たかが鹿一頭のために諍いを起こせるものかえ?
オノンダーガ、行くが良い、年長者として。 行って獲物の半分を取り、
そなたの妻子のために持ち帰るが良い」

しかし、オノンダーガはそこから動かなかった。

「オ、女王よ、私の妻は精霊の地におりまする。 疱瘡神が連れ去ったのでございます。
しかし、私の小屋に食べ物は事欠きません。 ・・・私は再婚することでしょう。

あなたの目は、森の闇を貫き通す太陽のごとく、私の心を見抜いてございます。
どうか、私の小屋へ来て、あの鹿の肉を料理してはいただけませぬか?」




354 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:14:33
女王は首を横に振った、

「そなたは知らぬのか? 五つの国が、和平の女王として、ゲネタスカ(平和の女王)を
隔離し置いたことを? その誓いを破ることは出来ぬ。さあ、もう行きなさい」

オノンダーガは言った、ゲネタスカをしっかりと見つめながら。
その眼差しに、彼女の目は伏せられた。

「オ、平和の女王よ、私は、あなたが五つの国によって隔離されているのを知っております。
しかしこれは、私の住まいへあなたをお連れしたいと願うことは、私の真心からのものでございます。
私があなたを愛するがゆえに。 ゲネタスカ、なんと仰せになりましょう?」



355 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:25:32
平和の女王は、顔を赤らめてこう言った、

「私は、もう一度言います。 さ、もう行きなさい」

しかし、彼女のささやき声は、押し殺したすすり泣きで終わった。

二人の戦士は去った。今や、良き友人として共に嘆きあいながら。

しかし、平和の娘は、平和を失ってしまった。 背が高く、強く優しげな
若きオナイダの戦士を、忘れることが出来なかったのだ。



356 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:38:42
夏は秋の暗がりに消え、秋は冬の白さに消えた。
たくさんの戦士が、諍いごとの解決を求めて平和の小屋へやってきた。

ゲネタスカは、表向きは穏やかで、安らかだった。
だがしかし、他人を元気づけはしても、彼女自身の胸は空虚だった。

ある日、彼女は囲炉裏のそばに座った。炎は勢いよく燃えていた。
若いオナイダを夢見て、彼女は考えに沈んでいた。

太陽を探して、南へ飛ぶ鳥のように、彼女の思いは彼の元へ向かっていた。
突然、小枝を踏むバリバリいう音に、彼女の思いは破られた。

すぐに彼女は顔を上げた。 そこに彼女が夢見た若者は立っていた、青くやつれた顔で


357 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:49:12
彼は静かに言うのだった、

「平和の女王よ、あなたはオナイダの魂を闇の中へ運び去ってしまった。

もはや、彼が狩りに出ることはありませぬ。もう鹿は彼を恐れる必要はなく、
彼が弓を反らせたり、トマホーク投げを競うことも、長い夜にかがり火を囲んで、
物語を聞くことも、もうないのです。

あなたは、私の心を捉えておしまいです。あなたは私に、何も与えるおつもりはありませんか?」





358 :天之御名無主:2005/12/02(金) 01:54:05
ゲネタスカは静かに言った、

「そのつもりでおります」

手に手をとり、喜びに満ちた子供のように、二人は彼のカヌーを探しに行った。
そして、カヌーは足取りも速く、二人を西へと運んでいった。

彼女の誓いは愛の力で破られてしまった。もはや彼女はゲネタスカではなかった。


359 :天之御名無主:2005/12/02(金) 02:01:45
二人は幸せだった。

しかし、五つの国の男たちはそうではなかった。彼らは、平和の女王が誓いを
破ったことに腹を立てていた。

そして、若く美しい女性の神託を当てにすることが、どれほど愚かしいことかを
思い知ったのだった。

声をそろえて、彼らはゲネタスカの廃止を決めた。
人々を再び、戦と混乱が覆っていった。




360 :天之御名無主:2005/12/02(金) 02:04:40
このゲネタスカの制度が、実際にあったかどうかよく知らない。
しかし、ゲネタスカはイロコイの神話となって、現在もこの物語は語り継がれている。

国家間の和平はもろく、しかも恋愛に理屈はない、ということなのか


361 :天之御名無主:2005/12/02(金) 02:15:10
うわあ、とんでもねえ間違いを・・・ これじゃ意味が通じないな


>>354の訂正

オナイダは言った、ゲネタスカをしっかりと見つめながら。
その眼差しに、彼女の目は伏せられた。

「オ、平和の女王よ、私は、あなたが五つの国によって隔離されているのを知っております。
しかしこれは、私の住まいへあなたをお連れしたいと願うことは、私の真心からのものでございます。
私があなたを愛するがゆえに。 ゲネタスカ、なんと仰せになりましょう?」


>>357の訂正

「あなたは、私の心を捉えておしまいです。私にあなたを、お与えになるおつもりはありませんか?」


362 :旅人希望:2005/12/02(金) 15:04:54
自分が幸せでなかったら、人に平和をもたらすことはできないという教え、というのは
どうでしょうか?(若くて美しい女の子が、あてにならんのは事実でしょうが。。。)

ところで、オノンダーガが女王と話をしたのに、女王はオナイダに恋をして、(ということは
オノンダーガは身を引いた?)結局オナイダとかけおちしたんでしょか?
(くだらない質問ですいません。)

近隣部族同士の、諍いはたまに話に出ていますね。何か探してみます。

363 :天之御名無主:2005/12/02(金) 23:24:17
>>350 手元にCDそのものがないけど、そういう題名です。
     コーンの粉挽き歌もいいですよねえ

>>362 眠い中書いてたらとんだ書き損じを・・・
     つまり、それぞれは申し立てそっちのけで口説きにかかり、
     オノンダーガが黙ったあとは、オナイダが愛の告白をしたわけです。

     オナイダの若者とゲネタスカは手に手をとって愛の道中へ、ってことです。




364 :天之御名無主:2005/12/02(金) 23:41:55
アルゴンキン語族の創造神話を書いてみる

アルゴンキン(と白人が名づけた部族)は、北東部森林に分布していた人たちで、
英仏入植者と最初期に出会い、翻弄された部族で、平原のスー族なんかもここに
属する。西へ西へと膨張する白人勢力に追われて、中にはメキシコ国境まで逃げ延びて、
今もそこに暮らすキカプー族なんてのもいてる。

365 :天之御名無主:2005/12/02(金) 23:46:00
男どもは、弓を射やすいように頭の側面を剃って、いわゆるモヒカン刈りというのをしていた。
上のゲネタスカが一目惚れしたオナイダの若者も、ひょっとしてああいう髪型だったのかな?

彼らの神話には、自然と環境の守護神であるグルースカップと、邪悪の神マルスムが登場する。



366 :天之御名無主:2005/12/02(金) 23:55:09
ワバナキ族の神話では、この二人は創造神タバルダック(男)が土から大地を創造したあと、
手についた土をこすり落としたその中から生まれ出たことになってる。

が、ここでは、一般的なアルゴンキンの創造神話を紹介してみることにしてみる。


偉大なる大地母神には、二人の息子がいた。 グルースカップとマルスムだった。

グルースカップは善にして賢明、そして創造者。

マルスムは邪悪にして利己的、そして破壊者。



367 :天之御名無主:2005/12/03(土) 00:09:42
彼らの母が死んだとき、グルースカップは、彼女の身体から植物、動物、及び人間を創った。
対してマルスムは、毒や棘のある植物や虫、蛇を創った。

グルースカップが善き仕事に邁進する様に飽き飽きしていたマルスムは、
ついには彼に殺意を抱くようになった。

冗談で、よくマルスムは自分が無敵であると自慢していた。
しかし実際は、ただひとつ、羊歯の根っこだけが彼を殺すことが出来たのである。

マルスムは、何日もかけて、彼の善き兄弟の弱点を聞き出そうとした。
しまいには、グルースカップは嘘をつけず、梟の羽だけが彼を殺せることを
明かしてしまった。



368 :天之御名無主:2005/12/03(土) 00:22:04
マルスムは早速、梟の羽根で矢を作り、グルースカップを殺してしまった。

しかし、善の力はとても強かった。 グルースカップは仕返しの準備をして蘇った。
また、彼はマルスムが,彼に対し、企み続けるだろうことを知っていた。

グルースカップは、このまま善なるものが残り、創造物たちが生き続けるには
マルスムを滅ぼすしかないことを悟った。

グルースカップは羊歯を引っこ抜き、その根っこをマルスムに投げつけた。
マルスムは大地に倒れ、死んだ。

マルスムの霊は地下世界へ行き、狼の悪霊となり、今なお人間や動物を
苦しめる。 しかし、それは日の光を嫌うのである。


おわり

369 :旅人希望:2005/12/03(土) 14:13:06
どこの神話の世界にも、スサノオノ命みたいなのはいるんですね。

ナバホは、周辺の部族にしょっちゅうちょっかいを出して、盗みを働いてばかりなので
いろいろ話はありました。プエブロはもちろんコマンチとも諍いがあったようです。

今日は結構有名なユート族との話。(多分事実に基づいている。)
注:地名など原語から訳せない所があります。失礼。


昔、ナバホとユートは戦さをすることがあった。ある時ナバホは夜のうちにユートの国へ
行き、羊と馬を盗んだ。ノーダイ(ユート族のこと)ハナサーニを越えて、家畜を自分たち
の土地まで追い、連れて来たしまったのだ。ユートは事の次第をさとると、ナバホの
後を追った。

彼らのリーダーにノーダイ ツィイスガイ(動きの速いユート)という名の賢人がいた。
彼には何でもわかってしまう、という能力があり、いつもナバホを出し抜いていた。彼は
差が高く、がっちりとして、ナバホ語も知っていた。

ナバホたちはユートがやって来るのが、遠くからも見た。あちこちに散らばって、この
戦さの知らせと準備を呼びかけている様子だった。ユートは、大きな集団をなして、
砂煙りが大きな雲に見えるほどの、すさまじい勢いで動いている。ユートの戦士は、天まで
届くかと思われる頭飾りをふりかざし、顔には戦いのペイントをして、それはそれは
恐ろしい出で立ちである。

彼らが近づいて来ると、馬につけた鈴の音も聞こえて来た。ユートはいつでもこのように
勇ましく闘いに挑んで来るのである。あまりの怖さにおののいて、その場に凍りついて
しまい、いとも簡単に彼らのヤリの的になってしまう者も、珍しくはなかった。

370 :旅人希望:2005/12/03(土) 14:55:38
ちょうどこの時ナバホの若いカップルが、赤ん坊を連れてセイビト(砂の泉)から歩いて
来た。林を抜けてきたので、二人はユートが迫っていることなど思いも寄らなかった。
他のナバホは、彼らがユートの戦士たちの方角へ歩いていくのを見つけ、死角に入った所で
注意を引こうと大声で叫んだが、無駄だった。

ユートが谷間へさしかかった途端、ナバホの夫婦とはち合わせになった。夫婦だけでなく、
驚いたのはユートも同様であった。

と、ナバホの妻は、なんの前触れもなしに赤ん坊を小さな木下に投げ込むと、自分も
メサの下方にあった小石の山に駆け込み、身を隠した。男は反対方向に走り、ユートの
気を妻と子からそらそうとした。丘を駆け上がる男に、ユートの戦士たちは呼びかけ
続けたが、彼は足を止めなかった。そこで、ノーダイ ツィイスガイは、ライフルに
手をかけた。

男はそれでも走り続け、ノーダイツィイスガイは銃を撃ち、銃弾は男の頭の後ろに命中して
男は即死だった。ユートは女と子供を探して回ったが見つけることができず、諦めて
男の屍の方へ戻っていった。二人の男は死体を調べ、引きずって杉の木の下におろし、
他の者たちを待った。

(つづく)

371 :天之御名無主:2005/12/04(日) 00:43:52
息詰まる臨場感がいいですな。 続きが楽しみですね

Ute族は、>>256なんかでは「ユテ族」と表記しましたが、実際のところ
向こうの人たちはどう発音してますか?

日本では「ユテ」表記のもの、「ウテ」表記のもの、「ユート」表記のものとバラバラですが

一説によれば「Ute」は、ナバホ語で「上の人々=高地に住まう者たち」との
ことですが


372 :天之御名無主:2005/12/04(日) 00:55:19
「ナバホ」はテワ=プエブロの言葉で「涸れ谷の農地」の意味、
「アパッチ」はズニ族の言葉で「敵」の意味。

で、「ナバホ」も「アパッチ」も同じアサバスカ語系で、どっちも「ディネ」が自称なので、
「ディネ族」と呼ぶとするとナバホもアパッチも一緒になってしまう。
白人も歴史的に両者を混同していたし。

で、それぞれ「ナバホ」、「アパッチ」と呼んだほうが良いのかと思ってそう書いとるんですが


373 :天之御名無主:2005/12/04(日) 01:03:56
アルバカーキそばのサンディア=プエブロ族は、定住農耕民の弱みで、
常々アパッチやナバホやコマンチに食いものにされていた。

で、18世紀末ごろ? 19世紀初頭? に、「友好の枯れ谷」というところで、
アパッチ、ナバホ、コマンチ、トゥフ=シュルン=ティア(サンディア)の
四者は和平の儀式を行った。

まず肘の高さまで穴が掘られ、四部族の代表者がそれぞれ、半分まで吸った
タバコをこの穴に埋めて、お互いが今後一切、争わないことを誓った。

「友好の枯れ谷」というのはプラチタス区にある「ポイ=パ=フス」というとこだそうです



374 :旅人希望:2005/12/04(日) 02:27:10
>>371 ユートもウテも両方聞きます。英語だとユートでスペイン語だとウテという程度の
違いかと思っていましたが、証拠はありません。(ユテも聞いたことあります。)
私も両方使ってしまいます。ナバホと言ったりディネと言ったりするのと、同じで。

ナバホ語でユートはノーダッイ。
「ディネ」はもちろん「人々」なわけで昔は他の部族や人種も関わりが強ければ
氏族として扱われていたみたい。つまり、「ノーダッイ ディネッエ」がユートの
ナバホでの正式名称です。ナバホはあまりスペイン人と仲良くなかったので、英語で
発音する人が多く、ユート族と言ってました。

375 :旅人希望:2005/12/04(日) 02:44:36
>>372 「ジェロニモ」の映画をナバホの学生たちと一緒に見ましたが、何となく何を言ってるか
ぐらいはわかる、と言っていました。ナバホを知っていれば支障なく会話ができる、というわけ
ではなさそうだしたが。お母さんがナバホなので、ナバホとして育っていた男の子は
じぶんがジェロニモと同じ氏族の父を持つ、というのをえらく自慢にしていましたっけ。
ジェロニモは、確実に彼らのヒーローでした。

ところで、映画やテレビでナバホ語を使っているのを聞くと、すごくゆっくり言っていて、
「あ、このネイティブはナバホじゃないな。」と思うことがあります。日本人として
二世を使っていて、日本語がたどたどしいのと同じですが。昔やっていた「Xファイル」で、
アリゾナに行く場面があったり、「ナチュラリー ボーン キラーズ」という映画でも
ナバホの土地を訪ねるところがでてきたり、結構楽しいです。(エンターテイメントに
信憑性を求めても仕方ないので、楽しむことにしています。)

376 :天之御名無主:2005/12/04(日) 03:07:49
なるほど、勉強になりますね。

ユテ族のナバホ名に、「Nota-a」表記ってのがあるけど、これがノーダッイのことだな。

ジェロニモ役のウェス=スチュウデイさんは、今一番有名なインディアン俳優の一人ですね。
このひとはチェロキー族だそうで。

むかしのアホアホ西部劇で、インディアン役をよく演じたアンソニー=クインさんは、生前に
インタビュー番組で言ってたけど、母親がたしかアステカ系のインディオだそうです。

そのクインさん、「平原児」でシャイアン族の役が決まったとき、デミル監督に
「お前、シャイアン語は話せるか?」と聞かれたそーな



377 :旅人希望:2005/12/04(日) 05:05:25
Nota-aなら絶対そうですね。ほら、彼らの発音って口をはっきり開けないので、濁ったり
濁らなかったりは区別がなかったりします。ナバホも、スペイン語発音ではナヴァホだすが、
ナバホではナベーホでした。ベーソが「お金』でこれはペソからきている。

ハリウッドの話は、とんでもないのがありますね。白人でも黒いアイライナーを入れれば
東洋人、とか。

なんにせよ、夜更かしして風邪をひかぬように。。。

378 :旅人希望:2005/12/04(日) 05:12:51
ノーダッイのアルファベット表記は Nooda'i でoo とiの上に左下がりのアクセントが付きます。
(どうもアクセント付きのタイプがうまくできませんでした。あしからず。)
参考までに。

379 :旅人希望:2005/12/05(月) 00:41:18
>>370 つづきは、実はあまりおもしろくない。多分事実の記録であって、神代の話じゃない
からでしょうか。とりあえず。

二人のユートは、その杉の木のそばにまだ置き去りにされている赤ん坊のことを、すっかり
忘れていた。しかし、すぐに「そういえば」と思い出し、馬から降りると赤ん坊を取り上げ、
交代で抱きかかえた。どうしたものか思案しかね、彼らは赤ん坊を揺り板につけたまま
ピニョンの木の枝に、逆さまに吊るしてしまった。それはまるで、ヤギをおろした時に
するようだった。ユートは馬に乗ると、赤ん坊を置いてその場を去っていった。

まもなくもう二人のユートが、やってきた。赤ん坊を見つけると連れて行きたいと思ったが、
その時隊長が馬を翻し、他に続くよう叫んでいるのが聞こえたので、後に続いて行って
しまった。彼らはもう女を探すのもやめて、北へと枯れ谷を上って行った。彼らは、
ホピの土地を抜け、アスザア チョイ イルキディそれからベーアキド ホツァアーニへと
向かった。彼らは盗まれた家畜を探して歩いた。


380 :天之御名無主:2005/12/05(月) 01:11:42
いやいや、どこでもお目にかかれないお話、とてもありがたい

ニッポンでは昨日(日曜日)、世界遺産を紹介する番組で、
グランド=キャニオンが採りあげられて、ハバスパイ族の生活と
歴史、神話(ハバスパイの運命を握る双子の奇岩ウィーグリーバの話)を、
ちょこっとだけ観ることが出来た。

>>105の緒形拳は、グランドキャニオン公園で化石の土産物売りをしてる
ナバホ男性と仲良くなる、と言う筋立てだった。ヒゲを生やした中年男性で、
男の子がいる。大学を出たが、故郷に戻ってきた。お婆さんはナバホラグを
編んでいる。  ・・・旅人さんに心当たりがあったりしたら面白いな


381 :旅人希望:2005/12/05(月) 01:22:16
この間ナバホは、ずっとユートの動きを見張っていた。高いメサの上から見張りのふたりが
降りて来ると、他もこれで安心と後に付いた。彼らは男の死体と、今では大泣きしている
赤ん坊のところへ行った。逆さに吊るされて何とも居心地が悪く、母親がこいしくてわんわん
泣くのだった。ナバホはその赤ん坊を木からおろすと、あやしはじめた。

その間、他の者たちは女を呼んだ。もう大丈夫だから出て来なさい、と叫んでいると、
彼女はやっと姿を現し、そこで悲しい夫の最期の知らせを聞かされた。

四人の男を残し、あとのナバホはみんなメサから降りて行った。残った男たちは、夫の
遺体を埋め、祈りを口ずさんだ。一行は谷に住む氏族を訪ね、そこで何日か女と子供に
休息を取らせ、清めの儀式をとり行った。

二人のナバホは、ユートの後を追いにつかわされた。そのふたりが戻らなかったので、
もう三人がつかわされた。かれらは、ユートに追いつき、その動きを見張った。ユートは
山から谷へ、そして平坦な野原へと家畜の捜索を続けた。ナバホの追跡隊は、つかずはなれず
ユートの後を追って行った。必死になって歩き回ったものの、何一つ見つけることなく
ユートはト ディネエ シュジヘー(キエンタ)まで来ると、ついに諦めて自分たちの
国へ帰って行った。ついにナバホがユートを出し抜いたのだ。

(おわり)

出て来る地名は多分、ホピの土地から北の一帯だと思うのですが、ローカル過ぎて調べが
付きませんでした。機会があったら、ちゃんと誰かに聞きたいと思ってます。

382 :旅人希望:2005/12/05(月) 01:31:52
ナバホは確かに、プエブロの人たちから嫌われていることが多い。ディネの話の中にも、
たくさん「どこここへ行って、羊やトウモロコシを盗んで来たが、つかまらなかったぜ」
見たいのがあります。今でも、ちょっと気を抜くと「小銭ちょうだい」とか、たかってきます。
なぜか憎めないのですが。

「友好の枯れ谷」が実際どこなのか、調べたのですがプラチタスから詳しくわかりませんでした。
サンディアに行って聞けば教えてくれるでしょう。彼らはかなり苦労した様子ですね。
白人にもインディアンにもいじめられて、どうりでプエブロの人たちは静かにひっそりと
暮らしているわけです。ナバホは観光客がいるとすぐ寄って行きますが(メキシコ人みたいに)
プエブロは絶対近よって行きません。

383 :旅人希望:2005/12/05(月) 01:39:36
グランドキャニオンですか。ハバスパイの話、聞いてみたいです。

モニュメントバレーやフォーコーナーズ辺りで、何か売ったり観光客をジープに乗せて
歩く人たちは何人か知っていますが。。。

384 :天之御名無主:2005/12/05(月) 22:19:18
ナバホはまだ恵まれてる? のかもねー
パッサマクオッディ族のレポートをどっかで見てたら、

「ナバホやスーは有名だし、観光名所も多くてうらやましい。
ここなんて、何にもない。 こんな辺鄙なとこからは出て行きたいよ」

なんて現地の子供の言葉が出てたよ

385 :天之御名無主:2005/12/05(月) 22:20:55
アラパホー族の創造神話を書いてみる

アラパホーは、スー、シャイアンと連合してカスターを地獄へ送ったことで有名な
山岳・平原部族。

386 :天之御名無主:2005/12/05(月) 22:31:28
アラパホー族には、「平たいパイプ」という神器があって、これはサンダンスの際に
御神体になるもので、北のバンドで大切に保持されている。




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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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