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宮本常一について調べています!

1 :とら:2000/08/03(木) 19:17
宮本常一の民俗学者としての側面について語ることができる、現役の民俗学者、またはジャンルを問わず、現役学者の人って、誰がいますか?
教えてください。

2 :つちや:2000/08/04(金) 00:55
神崎宣武はどうでしょう
直系の弟子ですし
でも大学とかで教えてるんですかねえ
この人・・・すいませんいいかげんで


3 :つちや:2000/08/04(金) 01:01
ども、いましらべたとこによると
神崎氏はフリーの研究家みたいです

4 :とら:2000/08/04(金) 02:06
神崎さんは、今も存命ですか?
知らなくて。

5 :名無しさん@1周年:2000/08/05(土) 19:26
宮本常一って、単なる民俗学者って言うより、旅人であり、郷土史家
であり、教育者であり、いろんな側面を持ってた人だから学者に
語らせてもあんまりおもろくないんでねえの。
かといって佐野真一じゃ、あたりまえかの。すんまそん。
とらさんってマスコミの人?

6 :とら:2000/08/07(月) 23:56
こないだ宮本常一の本を読んで,“父の十カ条”に感銘をうけてしまったのです。
こんなこと教える父なんてすばらしいなぁ、と思って。


7 :名無しさん@1周年:2000/08/08(火) 23:07
宮本なんて単なるマイナーフィールドワーカー。(和良


8 :名無しさん@1周年:2000/08/09(水) 01:48
>7
少なくともマイナーじゃないと思うが。
そう思うのは君の勉強不足〜♪

9 :宮本善十郎:2000/08/15(火) 17:56
父の十ヶ条(その1)
@汽車に乗ったら窓から外をよく見よ。田や畑に何が植えられているか、育ちがよ
いか悪いか、村の家が大きいか小さいか、瓦屋根か茅葺きか、そういうところをよ
く見よ。
駅へ着いたら人の乗りおりに注意せよ。そしてどういう服装をしているかに気を
つけよ。また駅の荷置場にどういう荷が置かれているかをよく見よ。そういうこと
でその土地が富んでいるか貧しいか、よく働くところかどうでないところかよくわ
かる。
A村でも町でも新しく訪ねていったところは必らず高いところへ登って見よ。そし
て方角を知り、目立つものを見よ。
峠の上で村を見おろすようなことがあったら、お宮の森やお寺や目につくものを
まず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ。そして山の上で
目をひいたものがあったら、そこへは必らず行って見ることだ。高い所でよく見て
おいたら道にまようことはほとんでない。
B金があったら、その土地の名物や料理はたべておくのがよい。その土地の暮らし
の高さがわかるものだ。
C時間のゆとりがあったらできるだけ歩いてみることだ。いろいろのことを教えら
れる。


10 :宮本善十郎:2000/08/15(火) 18:06
父の十ヶ条(その2)
D金というのは儲けるのはそんなにむずかしくない。しかし使うのがむ
ずかしい。それだけは忘れぬように。
E私はおまえを思うように勉強させてやることができない。だからおま
えには何も注文しない。すきなようにやってくれ。しかし身体は大切に
せよ。三十歳まではおまえを勘当したつもりでいる。しかし三十をすぎ
たら親のあることを思い出せ。
Fただし病気になったり、自分で解決のつかないようなことがあったら、
郷里へ戻って来い。親はいつでも待っている。
Gこれから先は子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代
だ。そうしないと世の中はよくならぬ。
H自分でよいと思ったことはやってみよ。それで失敗したからといって
親は責めはしない。
I人の見のこしたものを見るようにせよ。そのなかにいつも大切なもの
があるはずだ。あせることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いてい
くことだ。

11 :赤ペン先生:2000/08/15(火) 21:52
いい十ヶ条だ。ありがたう
宮本条一、読んでみようと思います。

12 :名無しさん@常一 :2000/08/27(日) 22:12
このスレよんで、びっくりしました。宮本常一も、常一の父も
すばらしいですね。
ちょっと勉強してみます。
サンクス。

13 :野尾逸傑 :2000/09/21(木) 03:07
宮本常一研究の第一人者はドキュメンタリー作家の佐野眞一氏です。佐野著の『旅する
巨人』という本が今の時点では宮本常一に関する一番信用の置ける書籍です。
これ以外の、いわゆる大学関係者の書いた、宮本論はどれもアホです。
どうぞ読んでみてください。

14 :名無しさん@1周年 :2000/09/22(金) 17:14
↑『宮本常一追悼文集-同時代の証言-』も・・・ダメですか?
自費出版なのであまり見かけませんが。

15 :名無しさん@1周年 :2000/09/23(土) 12:27
太郎次郎の恩人なんでしょ。おどろきました。

16 :うろぼろす :2000/09/23(土) 16:24
最近、友達が買った宮本関係の本で、
・毛利甚八『宮本常一を歩く 上・下巻』小学館
という本がありました。その友達によると、なんでもこの本は学者でな
い方が書いたゆえの視点のおもしろさがあるといっていました。
それと13さんが批判しているのは、
・1998『「宮本常一」論』(高桑ゼミ民俗論集U)、筑波大学歴史・人
類学系民俗学研究室
のことかな?

17 :名無しさん@1周年 :2000/09/23(土) 17:03
「ぼっけえきょうてい」の岩井志麻子も宮本のことけっこう好きみたいで
ときどき短文を書いていますね。

18 :わし :2000/10/22(日) 19:12
なんやわからんけど、常一素敵。
民俗は、柳田オンリーと思っている奴、反省せよ。


19 :いやんばかん@喜久蔵:2000/10/25(水) 23:57
>15さん
太郎次郎って、南極犬のタロジロのことでしょうか?
すんまっせん。詳細教えてたもーれ・みよ。

20 :名無しさん@1周年:2000/10/26(木) 11:56
サル、サル、サルー。
というわけで、猿回しでした。

周防猿回し。

21 :常二:2000/11/03(金) 11:55
『旅する巨人』読んでみた。
なんか、とてつもなく裾野の広い人物だ。
いつか、再評価されて、大メジャーになりそうな気がする。

22 :天之御名無主:2000/11/10(金) 02:42
常一の人間性を見るんだったら、『旅する巨人』だろうけど、
民俗学という分野から見るんだったら、『旅する巨人』は、どうでもいい気がするけどな。

ちゃんと名指しじゃないけど、柳田批判もやってるし…。

23 :天之御名無主:2001/03/26(月) 12:05
age

24 :世間師:2001/03/26(月) 14:20
良いスレだ、ここ
私個人的に、佐野真一さんの文章あんまり好きじゃないけど
「旅する巨人」はもっと広く読まれるべきだと思う。
早く文庫になってほしい。もうなってるかな?
やり方次第で結構売れると思うんだけどね

彼の仕事は民俗学なんて範疇におさまりきらないモンだと思う。
今まで何度か注目されかけたけど、もう一回見直されないかな〜
リ・ディスカバージャパンはごめんだけどね



25 :天之御名無主:2001/03/26(月) 18:14
リ・いい日旅立ちでもリ・そうだ京都行こうでも
何もないよりましだと思う。
そう言って間口狭めるから将来無いのよ。

26 :世間師:2001/03/26(月) 20:37
>25
まあそうかもね
とりあえず、宮本常一は見直される価値有り。

この前NHKの人間講座で彼を取り上げてたよ。
この前と言っても1年以上前だけど、、、
テレビは見なかったけど、テキストは買いました。
写真がいっぱいあって良かった、、、、見た人いるかな?

さっき佐野真一あんまり好きじゃないって言ったけど、そういえば
彼のねちっこい取材方法って宮本常一に似ていなくもないような、、


27 :うろぼろす:2001/03/27(火) 02:04
知っている方もいると思いますが、岩波現代文庫で『宮本常一、アジア
・アフリカを歩く』という本が最近出ました。
でも、本屋に行ったら、売り切れだったけどね(泣)。

28 :常民さん:2001/03/27(火) 06:06
売り切れですか。
難なく買えてしまう我が街は未開の地なんだろうか。

29 :天之御名無主:2001/03/27(火) 20:28
>世間師さん
わたしもNHKの本買いました。

私それまで宮本常一知らなくて、この本で初めて知ったのですが、
写真見てみると、なかなか愛嬌のある面白そうなおっさんですね
佐野真一が解説やってたテレビも見たのですが、たしかにこの2人同じにおいがします

先の誰かが言ってたように、宮本たちのやった事って、ともすれば
イデオロギーに利用されかねない気がします。
そうじゃなくって単純に、昔の日本にはこういう人たちがいて、
それが今につながってるんだ〜って理解してほしいです。
そこから、じゃあその古き良き日本を壊して、今の状態にしたのは
誰なんだ〜って読んじゃうと興ざめ。
宮本にはいつまでも、超物好きオヤジでいて欲しいもんです

30 :素人:2001/03/31(土) 14:30
民俗学の危機が叫ばれているけど、(オレだけかい?)
この学問の強いところは机上のことではなく、野外調査を伴っていることかなー。
もちろん調査からあがったデータをどう扱うかは難しい問題だけど。。。
いまの民俗学者の多くはフィールド出てんのかい?
宮本常一を読んでると、こんなひと二度と出ないような気にさせられる。
フィールドワークというより放浪ですね。
肌身に迫る思いで事例を扱うことの出来る、数少ない人ですね。

宮本を民俗学者と言いたがらない学者も多いですね。
確かに宮本常一は論を構築するようなことはあまりしていない。(学論と民具くらいか。。)
でも、最も民俗学者っぽい感じがするのはオレだけか?
もっと評価してやって下さい。
民俗学の概論書読むくらいなら、宮本読んでほうがいいかも。


31 :名も無き人:2001/04/01(日) 00:27
中山太郎が宮本常一の対極ですね。
宮本常一は農民、中山太郎は記者だから、それぞれのやり方で
核心に迫ろうとしたのだろう。
どちらも立派だよ。

危機が叫ばれてるのは民俗学に限らんが…
むしろ、エコイズムや右傾化に沿って見直す動きがないか?
そんな気がして嫌でならない。
学問はイデオロギーとは分けて考えられるべきだ。

32 :素人:2001/04/06(金) 03:18
>>31
>学問はイデオロギーとは分けて考えられるべきだ。
まったくそのとおりだと思います。
右傾化の原点はどこだろう?と考えてみました。
やはり、柳田の戦中、戦後でありましょうか?
とくに『先祖の話』が端的に示されているような感じがします。
それと、彼の沖縄観も表していますね。
連合軍支配下の沖縄を嫌ったという意味で、明らかですね。
この点で、最近はその原点を批判するような論考もチラホラ出ています。
また、日本人の祖霊観を見直す動きもあります。
つまり、柳田を批判的に読む試みです。
わたしも>31さんに大賛成でして、
柳田を批判的に読むことによって、克服すべきと考えます。
ちょっと前まで新聞に出ていた靖国問題なども、
表面的でなく、柳田に帰るような研究を踏まえて考えるべきだと
密かに思っております。




33 :31:2001/04/06(金) 07:50
ちょっと書き捨てです。
柳田も戦後、国家神道の影響を剥ぐようなカミ観念の研究を
進めようとしていたはずだけど…。

日本人はけして無神論者ではないのに、そう振舞うように
教育されてしまったこと。
カミ観念、祖霊観について語ることもタブー視されてしまったのが
戦後の我が国思想上最大の不幸だったと思われ。

34 :ついでに書き捨て:2001/04/15(日) 19:58
「無神論」とは実は「自神論」のことだね。要するに自分が
「神」になろうという理論だ。左翼が無謬性を捨てきれないのも
その影響だろう。

35 :宮本常一ファン:2001/04/15(日) 20:04
私のような一般の読書好きにとって、堪らないのは
宮本常一の文章の素晴らしさですね。達意の文章というか
余計な修飾もなく、簡明にして誠意が溢れている。
これだけの文章を書ける人は見当たらないなあ。

36 :名無しさん:2001/04/15(日) 23:21
誤って刺されたのかどうか、わからんけど。
ウヨサヨという言い方は貶めるための表現だぞ。
それはイデオロギーだな(w

37 :名無しさん@1周年:2001/04/15(日) 23:40
もっと常一さんについて教えてください。
ほかの話はよそでやって。

38 :名無しさん:2001/04/15(日) 23:50
…じゃあ君が語りたまえ。
そうさの、周防の猿回しの話しでもしてもらおうかの。

39 :天之御名無主:2001/04/16(月) 00:38
ヤフーの検索ですら1200件出たぞ。

40 :37:2001/04/16(月) 01:03
>38、39
スレの趣旨どうりの流れを取り戻そうと思っただけだ。

広島の被差別部落に伝わる古典芸能の掘り起こしと再評価、
結果として廃れかけた古典芸能の再興と当事者たちの自信回復は
宮本のたくさんある大きな功績のひとつだ。

ほかに聞きたいことがあればもっと具体的に質問せよ。

>38
おまえは口の利き方を知らないな。


41 :名無しさん:2001/04/16(月) 01:19
>>40
…話題があるなら最初からそう言えよ。
何が教えて下さいだ。

42 :37:2001/04/16(月) 01:25
閑話休題

僕は取材記者という、時代遅れなのか先取りなのか
よくわからない仕事をしているのですが、
常一の父の十か条や『宮本常一 アジアアフリカを歩く』などは
取材のテキストとして読むと
身が引き締まると同時に頭が開放されるような気にさせてくれます。

戦後、アカデミズムの反対語はジャーナリズムだと言われる時代が
あったそうですが、常一の場合はアカデミズムでありジャーナリズムであり
糞リアリズムであったのでしょう。すごい人です。

うだうだごめん。



43 :天之御名無主:2001/04/16(月) 22:37
宮本常一の農村にかんする蘊蓄を読んでいると
「なんでも鑑定団」の講釈を聞いているような
気になりますねえ。
宮本常一入門書としては何よりも岩波文庫の
「忘れられた日本人」かなあ。正直、宮本が
民俗学の人とは知らなかったけど、あれを読んで
いっぺんにファンになりましたね。

44 :天之御名無主:2001/04/18(水) 00:05
学問は人文系に限らず、自然科学系でも、その時々の政治・思想に
影響を受けやすく又利用されやすいものだが、宮本はそういうバイアスを
上手く避けていたなという印象がある。遅ればせながら人文系でも
論文が左翼思想に媚を売らなくても、レセプトされるようになってきた。
又、宮本の再評価される日も近いだろうね。

45 :天之御名無主:2001/04/19(木) 13:26
そういや、岩波現代文庫から最近2冊出てるなぁ。
『宮本常一、アフリカとアジアを歩く』
『空からの民俗学』
常一ブームかなぁ?


46 :三河っ子:2001/04/19(木) 16:12
はじめまして。町育ちの私ですが、主人の田舎の風習と言うか雰囲気
に関心を持ち始めて、最近、宮本常一の「忘れられた日本人」やNO.16
にもありましたが「宮本常一を歩く」「山窩の生活」などを読んでいます。
年配の人の中には、無くなろうとしている風習や昔の記憶を持っている
人たちがまだいますね。
そんな話が聴ける掲示板があったらどなたか教えてくださいませんか。
トピ主さんのお尋ねに答えるどころか、反対にお尋ねしてしまいました。
ごめんなさいね。



47 :名無しさん:2001/04/21(土) 06:21
調査に行った時、実体験を持っているかどうかでかなり違うから、
農山村を主なフィールドにする旧来の民俗学だと彼のような存在は
貴重だったでしょうね。
アフリカでも言葉が通じなくても農民同士わかるとか宣うし。

別に46に文句を言ってるわけではないが、この理屈で行くと
宮本常一に憧れて都市民が農村研究したって何もならんので
自分の身辺に気を配ってみろやと思う。
え、とっくにやってるって?
そりゃ、邪魔したな…またおととしな。

48 :買ってやれ:2001/05/03(木) 20:16
大阪の天牛堺書店の目録に宮本常一著作集があった。
御礼は1000カノッサでいいよ。

http://www.tengyusakai-shoten.co.jp/

49 :天之御名無主:2001/05/08(火) 01:08
kjug

50 :とろし:2001/05/20(日) 12:53
つづけましょう

51 :とろし:2001/05/21(月) 02:54
>>1
民俗学内部の人で宮本を継承してるのは赤坂憲雄(「東西/南北考」岩波新書)。
外部では、網野善彦(日本中世史、著書多数)。

それにしても佐野眞一の評価高すぎねーか? 「旅する巨人」の参考文献を見てみよう。本文のどこで使用されたか明記されてないけど、逐一調べれば、地の文で佐野の見解として使われてるのがわかる。つまり、参考文献のパッチワークであの本はできてる。果たして佐野が自分の頭で考えた文が何行あるのかね。よくも大宅賞がとれたな。
それに比べりゃ16の人が言ってるように、毛利甚八「宮本常一を旅する」のほうが、独自の見解に満ちてて面白い。
ま、いちばんいいのは自分で宮本の著作を読むことですよ。

52 :天之御名無主:2001/05/21(月) 12:26
>>51
赤坂憲雄さんが宮本常一さんを継承してるってお話に興味あります。
学問の考え方の面で影響を受けているのでしょうか?
それとももっと具体的に学統−−師弟関係とかがあるんでしょうか?

何か参考になる著述(本でもエッセイなどでも)ありましたら、お教えいただけると嬉しく思います。


53 :みんなあほ:2001/05/21(月) 17:00
これだけレスがあって何故姫田忠義さんの名が出てこないんだ!

これまで出てきた他の方々はよく知りませんが、
姫田さんこそが実質的な宮本常一の継承者に違いありません。
姫田さんは映像によって失われつつある日本人やアイヌ人とその文化を描いています。
対象によって語らせるその手法は、まさしく宮本さんに通じるものがあります。

私は自主上映会での飲み会で一度お話させてもらったことがありますが、
そのお人柄にはふつうの大学人では収まらない総合性というか、
スケールを感じました。

もっともその映像はレンタルビデオ店にはありませんし、
もっぱら自主上映会によってフィルムを借りて細々と上映されているので、
なかなか目にする機会がないのが残念でもあります。
ただ20-30年前には本当に一部の人たちしか目を向けていなかったのに対し、
ここ十年ほど急激に上映会が増えているそうですから、探せば見つかるでしょう。

54 :みんなあほ:2001/05/21(月) 17:23
ほい。
http://www.tk.xaxon.ne.jp/~mineiken/htbook.htm より一部引用。
-----------------------------
姫田忠義プロフィール

1928年神戸生まれ。旧制神戸高商(現神戸商大)卒。54年上京して、新劇活動、テレビのシナリオライターのかたわら民俗学者宮本常一
氏に師事。61年から映像による民族文化の記録作業をはじめ、76年民族文化映像研究所設立。以来、同研究所所長。89年フランス芸術文
学勲章オフィシエール受勲。98年第7回日本生活文化大賞個人賞受賞。

徹底したフィールドワークを基礎とするその活動は、日本記録映画史においてもユニークな立場を築き、海外の研究者からは「映像人類
学」と捉えられている。フランス・コレージュ・ド・フランスとの共同作業やハーバード大学での講演・上映会など、姫田忠義と民族文
化映像研究所のフィルムは世界各地にも出かけている。
(中略)
・著書
「ほんとうの自分を求めて」 (1977年 筑摩書房)
「樹木風土記−木と日本人−」 (1980年 未来社)
「私の民衆風土記-周辺への旅−」 (1983年 未来社)
「子育ての民俗をたずねて−いのちと文化をつなぐ−」 (1983年 柏樹社)
「山と里のフォークロア−民俗と風土への旅」 (1983年 はる書房)
  「忘れられた日本の文化−撮りつづけて三十年−」(岩波ブックレットNo.193)
   (1991年 岩波書店)
編著「伝える」1、2、3巻 (1985、86、87年 未来社)
編著「姫田忠義・対談集−野にありて目・耳をすます」1、2巻
(1996、97年はる書房)
ほか
(後略)
----------------------------

55 :とろし:2001/05/22(火) 01:16
>>52 赤坂憲雄氏は宮本と直接子弟関係にはありませんが、柳田國男の提唱した一国民俗学を打ち破る試みを近年続けるなかで、宮本の学問を自覚的に継承しようとされています。特に柳田が「ひとつの日本」の文化的差異でしかないと片付けた、東と西の文化断層への着目。これは宮本による民俗学内部からの本格的柳田批判の狼煙、と位置付けています。この辺を知るには先に挙げた最新刊の「東西/南北考」なんかいかがでしょう?

>>53 みんなあほさん、すいません。姫田忠義さんのお仕事、無視できないですね。でも、宮本の直系の弟子筋の人たちは挙げ始めたらきりがなく、>>14の方のおっしゃるように、「同時代の証言」執筆者のその後のお仕事を丹念にたどる以外にありません。>>51で私は、宮本のお弟子さんたちに中途半端にふれるのはためらわれました。ちなみに民映研の上映会(毎週金曜19:00から)には、私もたびたび参加させてもらってます。

56 :みんなあほ:2001/05/22(火) 02:09
とろしさん、どうもありがとうございます。「東西/南北考」探してみます。
宮本常一さんの後を次ぐ人はたくさんいるんですね。
私は門外漢なのであまり厳密な議論はできませんが、宮本さんの聞き取り技術の絶妙さ、それを生き生きと文章化させる巧みさなどにホレボレしてます。それを姫田さんは映像で継承、体現していると思うんですが、そういった達人の域に達している方というのは他にご存じですか?

そうですか、民映研では毎週上映会やってるんですか。
地方在住者としてはうらやましい限りです。私は「越後奥三面」シリーズと「イヨマンテ」しか見たことないんです。ですが周辺では自主上映会をもうすこし頻繁に開催しようという動きが持ち上がってます。なにかお勧めありましたら教えて下さいませ。(別スレにした方がいいかも分かりませんね。すみません。)

57 :天之御名無主:2001/05/22(火) 08:49
>>55
>とろしさん
なるほど。ありがとうございます。
とあるサイトで調べてみました。『東西/南北考』岩波新書なのですね。
2000年11月刊行とのこと。入手し易そうなので読んでみます。

赤阪憲雄『東西/南北考 いくつもの日本へ』(岩波新書 新赤版700)
ISBN4-00-430700-7



58 :ぷっぷぅ:2001/05/22(火) 09:00
姫田氏は宮本氏に「師事」したことになっていて、常に「先生」付けでよんでいる。
じゃあ、宮本常一の師匠は誰?

59 :とろし:2001/05/23(水) 22:45
>>56 映像の分野では姫田さんだけかもしれませんね。
>>14で挙げられている「同時代の証言・宮本常一追悼文集」には258人もの関係者が文章を寄せており、分野もまちまちなので、同列に比較するのは無理でしょう。
学問としての民俗学者より、姫田さんのように別の分野で活躍してる人の方が、私も個人的には好きですよ。猿回しの村崎修二さんとか。


60 :とろし:2001/05/23(水) 22:52
>>57 「東西/南北考」は、やや理屈っぽいですが、手軽ですから。同じ赤坂憲雄だったら、「東北学へ」3部作のうちの第2巻とか、「山野河海まんだら」なんかは、ぜんぶ東北を舞台にした聞き書き集です。赤坂氏本人も、宮本の「忘れられた日本人」が導きになった、と隠さず述べています。やっぱ、民俗学の魅力は、理屈より聞き書きの生々しさ! と、個人的には思います。



61 :age:2001/06/02(土) 09:16
age


62 :名無しさん@1周年:2001/06/03(日) 08:05
土佐源氏って、何故に土佐で源氏なのだろうと読む前に思ったけど、読み終わって納得。
絶妙なネーミングだ。

63 :みんなあほ:2001/06/04(月) 17:23
ずいぶん遅れたけど、とろしさん、レスありがとう。

聞き書きって大学の世界じゃ評価されないから、いいものが出てきにくいんですかね。
宮本氏も姫田氏も大学の外でやってるし。
聞き書きそのものは誰でもできる代わりに、ほんとにいいものは聞き手の人柄を含めた総合芸術のようなところがあって、なかなか真似できない。

でもいい聞き書きを出していこうとするなら、大学内での評価システムもあって良さそうな気がする。
大学では単純に資料としての聞き書きの価値ってどうなってるんだろう?

64 :天之御名無主:2001/06/04(月) 23:56
宮本常一さんの奥さんは亭主がほっつき歩いているのを、
何十年も一人で百姓やって支えたって噂を聞いたことがあったけど、
ほんとでしょうか。どこかに書いてあるでしょうか。


65 :くるりん太郎:2001/06/11(月) 16:23
はじめまして。
宮本常一の弟子の話が出てたんで、ちょっと書きます。
彼は武蔵野美術大学の教授を最晩年にやってます。その時の教え子で、今民俗学者になっている人が何人かいます。
神崎宣武氏。
香月洋一郎氏。
思い出すのはこのへんですね。わりとメジャーな人では。

宮本の宮本らしさの第一は、徹底したフィールドワーカーであったことでしょう。ですから、彼のスタイルの後継者は、フィールドワーカーであることが、第一に来ると思います。
その点では、直接の弟子ではないけど、今の民俗学者なら、野本寛一。

それとついでに言いますと、宮本は離島振興法・山間僻地振興法の生みの親であり、近畿日本ツーリストが今は運営している「観光文化研究所」の生みの親でもあります。民俗文化の保存振興を通じて、経済的にも豊かになることを夢見た、なかなかの「世間師」でもありました。
もちろん、宮本ファンのあなたなら、「世間師」の読み方と意味は御存じですね。

66 :天之御名無主:2001/06/11(月) 16:54
フィールドワーカーとしてあげるなら、視点の違いで挙げられるだけ挙げられます。
なぜ、その人なのかって言うのを理由まで説明して欲しいですね。
>>65のように、「徹底した」っていうのは何を徹底してるのか、よくわかんないですし…。
まぁ、ただ、その人に会ったことがある、とかで挙げられても困りますけどね(w

>>65
「世間師」をその文脈で使われているのを見ると、「世間師」の意味を知らないようにしか見えないですよ。

67 :もぐり:2001/06/12(火) 02:28
>>65
香月洋一郎は武蔵美卒じゃないよ。
一橋の学生時代、武蔵美にもぐってたんだよ。

ちなみに、
同じくICUの学生時代、もぐりで宮本に師事したのが稲垣尚友。
この人のトカラ列島への入れこみはハンパじゃないよ。
未来社から著作多数。
島を追われて、数十年のちに再び島へ。
胸キュンだね。

ちなみについでに、もうひとつ。

>>65
「日本観光文化研究所」(「日本」がつくの!)、
とっくに閉鎖されて、現在運営されてないけど。
今やってるのは「旅の文化研究所」。
そこの所長が、神崎宣武。
この人、「わんちゃ利兵衛」以来、
ロクなフィールドワークの成果
発表してないと思うけど。
どんな著作が面白い? 教えて!


68 :とろし:2001/06/13(水) 16:31
宮本常一に関する掲示板って、ここしかないのでしょうか?
いろいろ検索しても見つかりません。
もっとあってもよさそうなものなのに・・・
どなたか教えていただけるとうれしいです。


69 :天之御名無主:2001/06/14(木) 04:27
宮本常一没後二十周年ということで、
今年の夏、佐渡で民俗芸能の大きなシンポジウムが
開催されるそうですよ。たしか、8月の前半(10日間くらい?)
芸能の実演や研究会が合わさったものらしいです。
宮本の啓蒙活動の一つの結果ではないでしょうか。


70 :とろし:2001/06/14(木) 04:32
>>69
もっと詳しい情報求む!
どこで知ったんですか?

71 :うろぼろす:2001/06/14(木) 22:55
一連のカキコを読んで、宮本常一の影響をうけた方々が、実に多くいることに驚き
ました(多謝)。

>67(もぐりさん)
「日本観光文化研究所」(「日本」がつくの!)

そういえば、なぜ『忘れられた日本人』では、あの人々のことをなぜ日本人という
言葉でくくったのだろうと、小熊英二の本などを思い出しながら、ふとそう思う。
また『私の日本地図 沖縄』をよんで、復帰前の米軍統治下という微妙な立場に
あった沖縄を訪れた宮本が、沖縄で日本を再認識したような文体が色濃くあったの
には、地元の人間として個人的には少しとまどいというか違和感に近い感想を抱き
ました。確かに日本の一部だけど、沖縄は沖縄としてうけとめてほしいというか、
なんというか・・・。
でも、別に日本や宮本の批判ではないのでご了承ください。

72 :天之御名無主:2001/06/15(金) 00:46
69です。
正確には、第二回佐渡芸能大学
「祭りはええもんじゃ―芸能と食と匠の文化交流―」だそうです。
8月3日〜12日で、参加費をあらかじめ支払う必要があります。
ええっと、1日だけの参加もOKだそうです。
「佐渡観光協会」に連絡すれば参加方法が分かるかと思います。

講演では、三隅治雄さん、米山俊直さん、田村善次郎さん他
かなり盛りだくさんのようです。
宮本常一ついての講演もいくつもあります。
もちろん、芸能の実演もあって、
鬼太鼓、伊勢大神楽、浅草雑芸団他など、もちろん周防猿まわしも
やるみたいですよ。村崎修二さんの熱意と努力あっての開催ですから。
私も1日だけでも参加したいですね。

73 :とろし:2001/06/15(金) 00:55
>>72
情報ありがとうございます!
佐渡かぁ・・・遠いなぁ。
ちょうど盆休みの前に終わってしまうのですね。
仕事、休めない・・・
しかし、とてつもない内容のイベントのようで。
成功を祈ります!

74 :くるりん太郎:2001/06/15(金) 18:45
いろいろ御指摘ありがとうございました。
野本寛一が現代屈指の民俗学におけるフィールドワーカーであることは、著作をみれば分かると思うので、説明はしません。
旅の文化研究所は、日本交通公社が現在運営していると思いますが、日本観光文化研究所を吸収したのでしょうか?

佐渡の鬼太鼓座や、光市の周防の猿回しなども、宮本が肝煎りをしたそうですね。民俗学の勉強の傍ら、農業指導員もしていたそうです。

宮本の著作の文脈では、「世間師」(しょけんし)とは、内外を多く旅して世間のことに精通し、その中で役立ちそうなことを的確にその場の条件に応じて教えられる、一種の智恵者として説明していたと思いますが・・・。これは「忘れられた日本人」や「家郷の訓」など、手軽に読める文庫本で何度か出てきていたと思います。もちろん周防大島的意味合いですが。
宮本自身も、訪れる先々で、「こういう風土なら、こんな作物を植えるとよい」とか、民俗採訪の傍ら、知恵を授けたということです。
学界では、そういう宮本の姿をして「世間師」と評していると思いますが。

大正時代の作家があるエッセイで「世間師」という語を、世の栄枯盛衰の流れを機敏に見取って、自分ひとり儲けて誰にも還元しない人物の意として使っていました。一般の社会ではこういう食えない人物をさすと思います。

しかし2chのBBSは、挨拶抜きでいきなり間違い探しからなんですね。このスレだけかな?
気分悪いです。でもたぶん、若い学生さんなどが書いておられるんだろうと想像しますんで、我慢します。

75 :66:2001/06/15(金) 19:46
>くるりん太郎さん
すいません。もうしわけないです。

しかし、投稿されるなら、一応推敲したほうが良いと思います。
文脈によっては間違って捉えられる、と言うことをいいたかったので。

それから、野本寛一を、なぜ、そこまで推すのか、と言うのは、他のフィールドワーカーとどの点を比して、そう、仰られているのでしょうか?
その著作を読んでも、くるりんさんがそこまで仰られている理由がわからないので、ぜひ、教えていただきたいです。


76 :とろし:2001/06/16(土) 02:00
>くるりん太郎さん

レスを拝見して安心しました。
一時はもう戻って来られないんじゃないかと。

>しかし2chのBBSは、挨拶抜きでいきなり間違い探しからなんですね。このスレだけかな?
>気分悪いです。でもたぶん、若い学生さんなどが書いておられるんだろうと想像しますんで、我慢します。

2chって、こんなもんです。
いえ、このスレッドはいい方だと思いますよ!
>>68でも書きましたが、他のBBSで、宮本常一関連のものを私は知らず、
このスレッドは貴重だと思います。大事にしましょう!

>>75
>それから、野本寛一を、なぜ、そこまで推すのか、
>と言うのは、他のフィールドワーカーとどの点を比して、そう、仰られているのでしょうか?
>その著作を読んでも、くるりんさんがそこまで仰られている理由がわからないので、
>ぜひ、教えていただきたいです。

天之御名無主さんに同意見です。
ちなみに私は、野本氏の著作では「庶民列伝」が一番好きですが、
その理由は、「焼畑農耕文化論」などの他の著作とは明らかに違って、
話者一人一人の固有な人生や息遣い、そして表情、
といったものがいきいきとうかがえるからです。
この著作は、はじめ私家版として関係者のみに配布されたものが、
最近ようやく一般読者に向けて出版されたもの。
野本氏の他の学術的な著作とは成り立ちからして異質です。

>>63で みんなあほさん がいみじくもこう書きこみしてらっしゃいます。
「聞き書きって大学の世界じゃ評価されないから、いいものが出てきにくいんですかね」。
野本氏の「庶民列伝」の面白さは、大学での評価をあてにするところから離れて初めて
成立したもののように私には思えます。
そしてそれは、宮本の著作の面白さにも共通して言えるんじゃないか。
そんなことに、書いていて気づきました。

いかがでしょう。
さあ、くるりん太郎さんの出番ですよ〜!




77 :とろし:2001/06/16(土) 02:35
このスレを大切にしたいと思うのは、
>>71 うろぼろす さんのような考えさせられるレスがあるから。

ポストモダン、ポストコロニアリズム、
ポストオリエンタリズムを経た、小熊英二の時代(私たちの時代)から、
60年代の宮本のナショナリズムを批判するのは確かにたやすい。

うろぼろす さんは
「別に日本や宮本の批判ではないのでご了承ください」と
遠慮がちにおっしゃってますが、

なぜ『忘れられた日本人』では、あの人々のことをなぜ日本人という
言葉でくくったのか。
また『私の日本地図 沖縄』で、復帰前の米軍統治下という微妙な立場に
あった沖縄を訪れた宮本が、沖縄で日本を再認識したような文体が色濃くあることを
どう考えたらいいのか。

うろぼろす さんは
沖縄の方として個人的にとまどいというか違和感に近い感想を抱いたのですね。
確かに日本の一部だけど、沖縄は沖縄としてうけとめてほしい、と。

このスレのテーマから逸脱するのでここでは深入りはやめますが、
重い問いだと思います。考えるべきテーマをいただきました。
うろぼろすさん、ありがとうございます!


78 :age:2001/06/20(水) 22:47
優良スレage

79 :あげ:2001/06/20(水) 23:04
おもしろい!!!
ちょうど今『忘れられ日本人』を読んでいたので!

80 :66:2001/06/21(木) 00:45
くるりん太郎さん、
こちらに戻っていらっしゃらないんですかねぇ。
こちらの態度が悪かったのですが…。

81 :とろし:2001/06/21(木) 12:37
<<80
くるりん太郎さんきませんね。

82 :とろし:2001/06/21(木) 12:42
ところで、「私の日本地図 沖縄」、古本で手に入れました。
いま読んでます。写真はけっして古びてない。
というか、時間がたつほど価値がましてゆくものと思われます。
内容については、またのちほど。

83 :とろし:2001/06/21(木) 12:42
>>79
「忘れられた日本人」の感想、ぜひ聞かせてください!

84 :名無しさん:2001/06/21(木) 19:03
宮本常一の師匠、というのは、勿論、『忘れられた日本人』
に記されているような市井の人たち、ということになるので
しょうが、渋沢敬三の存在も大きいのではないか、と思われ。

85 :天之御名無主:2001/06/22(金) 10:09
武蔵野美術大学の『民俗資料室』では
宮本さんの活動の痕跡がみられると思います・・・。
ココの学生ですらあまり知られてない気もするけど
一般の方も見られます(最近見学日を木曜日と定めたみたい)

86 :天之御名無主:2001/06/27(水) 04:42
1の とらさんは、どしてるの。

87 :天之御名無主:2001/06/27(水) 06:16
宮本常一の師匠、というのは、勿論、『忘れられた日本人』
に記されているような市井の人たち

・・・心憎い表現だ!

88 :とろし:2001/06/29(金) 22:35
「私の日本地図 沖縄」読んだけど、
なんともはや・・・
うろぽろすさん がおっしゃるように、
複雑な心境ですな〜。

89 :名無しさん:2001/06/29(金) 23:37
>>87
いや、渋沢敬三の方にも、ちょっとは突っ込んで
欲しかったのだが(藁

90 :うろおぼえだが:2001/07/01(日) 23:33
宮本常一は、渋沢敬三も、柳田国男も先生付けで呼んでたような気がする。
「先生」にどの程度の意味がこもってたかはよく分からない。

91 :名無しさん:2001/07/02(月) 02:45
宮本さんが、渋沢さんや柳田さんを「先生」つけで
呼んでいた、ということの間には、なんやら、隔たり
がありそうですね。
宮本さんにとって渋沢さんは、学問の師匠でこそなく
ても(でもアドバイスみたいなのはあったんだろうな)、
柳田さんは、一学野における師匠だし。
言ってみれば、宮本さんが「あ、渋沢先生」と呼ぶ雰囲
気と、「柳田先生は・・・」と呼ぶ雰囲気とが違う、
というのは、ほれ、みなさん大学院生、あるでしょ?
(おれも、ネタ振り元としては、>>89のつっこみが欲し
かった〔ワラ)
でもさ、マジな話だけど、なにがしか『忘れられた日
本人』的な世界に触れて見たければ、「地元で50年豆腐
造ってます」とか、なんでもあるじゃねぇか、と思うん
だよな。
宮本さんが『忘れられた日本人』という本を著したのなら、
だれか、『忘れられざる日本人』って著してみなよ。おれ
は、自分がやりたいことが別にあるから、誰かに譲る。
やってみろって。ほんとは、こんなに面白いテーマって、
無いぞ。おれも、ちょくちょくはいじってるけど、まとま
らずにいるくらいでな。
現代文化にとって異質なもの、には、問いかけられずに
いられないからさ。

92 :よくわからんのだが:2001/07/02(月) 04:53
>>91
門外漢なので渋沢がどういう人物なのかよく知りません。
なのでなおさらピンとこないのかもしれないけど、つまり・・・

学問のわりと限定した分野において師匠というのと、
それだけじゃなくて人間としてとか、学問以外の部分でも
大きな影響を受けた師匠というのがありますよね。

それでいくと、つまり宮本さんにとって柳田は前者に近く、
渋沢は後者に近いという理解にまで拡張してしまっていいのだろうか。

93 :天之御名無主:2001/07/02(月) 12:59
 次々と論文を発表し、学説的に当時の民俗・民族学会をリードし続けた
柳田国男に対して、渋沢敬三は日銀総裁や大蔵大臣をつとめながらも、
学問への情熱を持ちつづけ、若手の研究者に資金面での惜しみない
援助を与えたり研究組織の設立といったふうに裏方に徹することで
当時の学会を支えていたという感じかな。三井とか三菱とかに匹敵する
渋沢家の財産を学問や戦後の経済混乱の収拾のために
全部使い切ってしまう所はアッパレとしかいいようがない。
 個人的には宮本みたいに居候させてもらうなら、家主の性格を考えて
やっぱり柳田家よりも渋沢家のほうがいいなあ。まあ柳田家と、
使用人も含めて100人以上が生活している渋沢家では居候のニュアンスも
違うと思うけど。

94 :92:2001/07/02(月) 20:10
なるほど、そうなんですか。ありがとうございます。

そんなユニークな背景があったんですか。面白いですねぇ。
戦後の混乱期ならではのエピソードですね。
アメリカでは今でもそういうことはありそうだけど、
日本ではさすがにもうなさそうですね。

95 :天之御名無主:2001/07/10(火) 23:59
なんでや?

96 :84:2001/07/13(金) 03:27
練馬は大泉にあった渋沢敬三の屋敷(別宅?)には、「アチック・
ミュージアム」というのがあったそうな。そこには、日本各地から
集められた民具が収められ、頼めば誰にでも見せてくれたらしい。
その収蔵品が、大阪の民族学博物館にそのまま移された、というの
は有名なこと。
柳田は、まず官吏として、民俗学に入った。折口は、文学者として
入った。宮本は、一地方教師として入った。この辺が、各々の業績
の隔たりとしてあるんだろう、と思う。ついでに南方は、ワールド
ワイドな宮本として、誰も追隋できない領域に入って行ったのでは。
で、現在活躍している民俗学者たちも、やはり「過去の誰かの系譜」
を追ってるから、民俗学というものがややこしくなっている気がする。
>>91の言うように、「地元で50年豆腐作ってます」みたいな人たちに
ついては、それこそ地元の教育委員会で追っかけてたりするんだけど、
どうにも、劣った学問と見なされがちらしい。小学生の社会研究の
対象、くらいなものらしいんだよな。たぶん、戦争の記録とかの方が
インパクトあるし、実際、そこで豆腐屋さんもとぎれてること多い
だろうし。
ほんと、民俗学って難しい学問だよ。ただ一件の祭りを追うにしても、
もう、商店街で様式化されてるところばっかりだったりするしね。
ところで。「アチック・ミュージアム」って、「屋根裏博物館」って
意味なんだって。粋だよね、ちょいと。

97 :天之御名無主:2001/07/22(日) 22:20
良スレあげ

98 :天之御名無主:2001/07/24(火) 02:37
ageageageageage

99 :天之御名無主:2001/07/27(金) 01:52
ここに居る人は「土佐源氏」が宮本の創作か否かということに対しては
どう考える?

100 :禁断の名無しさん:2001/07/27(金) 04:12
>>99
どっちでもいい(マジレスだYO!)

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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